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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1577


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自分のトピックを作る
966: グレン [×]
2024-05-26 17:29:55





>ハイネ ( >964


じゃあ、ハイネの
( ほんの一瞬、考え込んだ際に、ふと瞬間的に脳裏を過ったのは先日の幽霊の発言。“ のろい ” だなんて言っていたが、それは彼ら怪物にだけ感じる感覚なのか、それとも人間でも感じる感覚なのか。どちらにせよ──少なからず今の、ダークエルフに目を掛けられている状態の己にとってはのろいでは無く “ まじない ” の類に分類されるものだろう。「 出来たら2つもらえたら嬉しいな 」 きっと一つでも十分に留まるだろうが、なにぶん細くアレンジには向いていない髪質だという事は舞台に立つ前のヘアメイクに費やす時間で理解している。万全を期すために追加のおねだりをした後、ぼうっと彼の掌の上に集まる紫色の光をぼうっと見詰めて 「 ハイネの魔力が形になるの、好きだなぁ 」 ぽつ、と溢したそれは意図せず口をついて出たもの。願い通り二つ出来上がったのなら、受け取り二本が交差するような付け方をして編み込みが解けないように留めるつもりで 「 でしょう?もう少し髪が長かったら出来る事も増えるんだけどね 」 室内の灯りを反射して鏡のようになっている窓で確認をした後に立ち上がり。シャツの袖を捲ったり締めているネクタイが緩かったりと着崩しが目立つが、己が自我を持つ事を望む彼はきっと形式通りに着るよりも “ 考えた跡 ” が残る方が喜ぶだろうと。座す彼の目前へと立ち 「 ……どう? 」 ゆると首を傾げさも自信無さげな声色を作り出すも、似合わないなんて自分自身思ってないためか不安の色は一切無く )





967: 代理 [×]
2024-05-26 22:41:48




こんばんは。お屋敷を尋ねるのにはこちらでよかったかしら。こちらの演者様でもないのに、不躾にごめんあそばせ。
わたくし予てからこのお屋敷に興味があって、特にミゲル様、といったかしら。確かはじめてここを訪れるものではお会いできない方と伺っているのだけれど。
今日は彼についていくつかお話を聞いてみたくて、お屋敷の敷地を跨がせてもらいましたの。一応事前にこちらで用意させている者たちがわたくしを含めていくつかいるのだけれど、どれも癖の強いじゃじゃ馬ばかり…。いずれも慎み深いミゲル様には不釣り合いな者たちだらけで、お恥ずかしいばかりですわ…。
ミゲル様について他の方と比べてお食事の好みも明確に記されてはいなかったから、どんな方ならば彼とお話しするに値するかお聞きしたいの。
…ああ、そうだわ、お初にお目にかかります。わたくしは今回代理として来たものですわ。こちらではそうするのが礼儀であるとお聞きしたものですから。なにかご無礼があったらごめんなさい。
そう、ミゲル様のことですわね。話が逸れてしまったわ。彼はどんなお人がお好きなのかしら。

例えば、頭が少し足りないお馬鹿さんよりも、大人びて口達者なほうがいいとか。はっきり主張する少しお節介な性格よりも、どこか緩いイエスマンのような性格のほうがいいとか…。あと、そう…面と向かって聞くのは少し恥ずかしいけど…、11年生きただけの、わたくしのような子供でも相手にしてくださるのかしら…とか。
…ああ、挙げればキリがないわ。でも部外者があまり長々とお話しするのも失礼ですもの。ごめんなさい、興味を惹かれたものにはつい饒舌になってしまうの。悪い癖ね。
必要であれば、こちらで控えている者たちの軽い自己紹介もお出しできますので、判断がつきかねるというのであればそうおっしゃっていただけるとこちらとしても助かりますわ。
…夜闇も濃くなってまいりましたし、今宵はここで失礼いたしますわ。長々とごめんなさい、お返事お待ちしておりますわ。




968: ハイネ [×]
2024-05-27 11:22:46



>ニール(>>965)


(常軌を逸した独占欲の業火に灼かれ続ける怪物にとって、可愛いフェロメナを他者に――あろうことか下等生物と侮る人間に預ける事が全く惜しくないわけではない。が、あの最初の夜に相見えたどこか茫洋として掴みどころのない雲のようだった貴方と今夜の蛇の子は本当に同一人物だろうか、そう見紛うほど機械じみた胸の奥で凝縮されたナニカの気配を感じ取れば期待を色濃く表すように「 …見違えましたね 」そう来なくては、と静かながらも高揚を湛えて、しかしあろうことか獲物に獲物と見られていると勘付けば筋金入りの唯我独尊を地で行く誇り高き魔族はすぅっと興を醒まされたように冷たい声にて「 許しを請う相手は俺で合っていますよ。ですが、求める相手は違うでしょう? 」組んでいた腕を解いてゆらりと手首を振るえばその手に乗馬鞭を顕現し。艶のある質感は廊下を控えめに照らす蝋燭の灯りを受けてなまめかしく光を宿し、それを以ってこちらへ伸びてくる手をピシャリと打とうか。音の割に与える痛みは大したことはないだろうが、例え激痛を伴ったとしてケダモノと化した貴方をこの程度の事で御せるとは考えておらず「 お仕置きも、今の貴方にとってはご褒美ですか? 」全く違和感が無いほどぴったりとかち合う視線に、見えるはずもない挑発的な笑みを向け「 十四夜の苦痛をもっと見せてご覧なさい 」幾ばくか熱を取り戻した口振りの後、手にした道具を用いて獣性を覆い隠しているようなシーツをぱさりと剥ぎ取ってみせよう)




969: ハイネ [×]
2024-05-27 11:24:41



>グレン(>>966)


(追加の要求は造作もない事、肉声での返答を行う代わりに二つ分のピンを手のひらへ顕現させたことによって応えて。自分にとっては見飽きた光景でも、住んできた世界や生きてきた時間が異なる人間にとってはこんな事ですら特別に映るのだろうか「 俺も、夜毎異なる姿の貴方を見られるのが愉しみですよ 」自分の世界に奇跡的に現れた美丈夫、ここ最近自身の注意や時間を占める割合が確実に増えてきている存在へと横目を向けて「 伸ばしても構いませんよ。胸より長くなれば、いつか俺が髪を乾かしてあげましょう 」強制するような響きはなく、故にちっぽけな約束も泡沫のように淡く。品定めをするように口元に手を添えて文字通り頭の天辺からつま先までゆぅっくりと目線を滑らせていき、その途中途中で織り込まれた工夫を注視する。見る人によってはだらしがないと評価されようとも、一点の欠けもない完璧なものより魅力に昇華された揺らぎを欲する自身にはフォーマルな装いにアクセントを添えるしどけなさが却って好ましく思えて「 美しいですよ 」目許口許を同時にするりと細め、ソファーから立ち上がっては冷たい手を貴方の後頭部へと添えやんわりと引き寄せて両頬へと触れるだけのキスを落とし「 では参りましょうか。今夜はそれをお望みなのでしょう? 」繊細な指先を首から顎へ伝わせて、最後の瞬間まで体温を味わうようについと手を引いて。エスコートの際、普段ならば曲げた腕を差し出すところだが今夜導く相手は自らの所有物、ゆえに背後へ手を回しては自らの方へぐいと腰を引き寄せて廊下へと繰り出そう)




970: キルステン [×]
2024-05-27 11:28:38



>代理様(>>967)


ハァイ、Little lady。アタシは今夜の案内役、人魚のキルステンよ。何でも気軽に話してちょうだい。
先ずはこんな辺鄙な所までご足労サマ、こうしてお屋敷の扉を開いてくれて嬉しいわ。アリガト!

……ふ、アハハ。失礼、ミゲルを慎み深いって…すごく良いように表してくれているから可笑しくって。アタシに言わせりゃあのコはただのチキンだから。…アンタ、優しいのね。
まず間違いなく言えるのは、ミゲルはアンタみたいな優しいコが好きよ。陰気臭いゴーストだから、溌剌として気が強いタイプよりは落ち着いていて包容力のあるひとの方が最初の相性は良さそうかしらね…丁度、ミゲルもマリーシュカに懐いている事だし。ああでも、自分から相手にズカズカ踏み込んでく勇気は無いから多少お節介に振り回してくれるコの方が距離感は縮まりやすいかも。
ミゲルの甘えたな部分を引き出せるのは大人っぽい方かもしれないし、逆にアンタみたいなLittle ladyには頑張ってお兄さんぽく振る舞おうとするかもしれないわ。上手くいくかは別としてね。どっちにしたって話してみなきゃホントの相性は分かンないから、あまり気にしすぎず参考程度にしてネ。

あと、そう、ミゲルの指名について少し補足させてちょうだい。
本登録後でないとあのコを指名できない理由はね、人間を怖がって関わりを持とうとしないから、わざわざ新入りの人間に会いに行こうって扉をノックするタイプじゃないこと。それと、ミゲルに限った話じゃないけれどそもそも初夜の案内に向いてないってのもあるわね。…難儀な怪物でしょ。
お望みなら既にミゲルと面識のある状態で一晩お試しすることも出来るから、その時はまた声かけてちょうだい。

新しいお客さんが嬉しくってついついアタシも長話しちゃったわ。知りたい事に全て答えられているなら特段のお返事は要らないし、他にお話したい事があれば文量の多寡に拘らずにメッセージを残してちょうだい。いつかLittle ladyに会える夜を楽しみにしてるわ。




971: グレン [×]
2024-05-27 13:09:11





>ハイネ ( >969


( 返答を求めていなかった呟きに思いの外肯定的な返事が返ってきた事に数回目を瞬かせるも直ぐに破顔させ 「 ……ふ、ははは、約束だからね?」 思わず漏れ出た笑い声は飾る事の無い年相応のものだろう。アレンジをするなら肩から鎖骨の辺りまでの長さがあればある程度の事は出来るだろう、なんて思考を巡らせて。品定めされるように視線が全身を滑っていくのは何度経験しても慣れないもの。然し、居心地の悪さや不快感を微塵も感じないのは視線の主が彼であるからか。返ってきた予想通りの肯定的な反応ににんまりと口端を持ち上げるもそんな表情は長くは続かず、ひんやりとした感覚が頬へと触れれば目を細めて。「 エスコートされる側になるのは初めてだな 」 輪郭をなぞるように移動する指先が首筋へと触れた際くすぐったさを感じほんの少し肩が跳ね上がり、問い掛けには明確な肯定を返す事はなく。手を取られ連れられるのかと思い片手を差し出そうとしたところで彼の手が伸びてきたのは己の背後。腰に回された手で引き寄せられれば少しバランスを崩し数歩程ふらつくだろうか。「 ……ハイネは誰にでもこういう事してる訳? 」 振り解いたり離れたりとする事はないものの、慣れた様子でエスコートする彼にどこかむす、とした顔を向け )





972: ハイネ [×]
2024-05-27 15:30:56



>グレン(>>971)


(時折溢れる無邪気な笑い声、聴く機会は数度目だがふと湧いた疑問をぶつけることは淡い約束の保証よりも優先されて「 グレン、貴方の年齢を聞いていませんでしたね 」落ち着いていて大人びているかと思えば子どものような生意気さも持ち合わせるアンバランスなコレクション、自身の見立てでは成人前後だが長く楽しめる可能性が高いという点ではなるだけ若い方がよいか。長い廊下を進みながら「 こういう事、とは? 」不満げな顔を横目で見てはそういった表情もまた可愛いと反射的に感じ、少し意地悪をするように質問を返して。視線を真っ直ぐ正面に戻して「 仮に誰にでもしているとして、何か不都合があるのですか 」無論これもまたお気に入りに対する特別扱いなのだが、それをストレートに伝えるのは勿体ないと感じて婉曲を重ね「 それとも、お手々を繋ぐ方がお好きですか? 」と戯けたような声色で追撃を。やがて一つの大きな扉の前に立ち、それに手をかざせばゆっくりと両開きに重い扉が開いてゆき――ふわりと香るのは甘いようなスパイシーなような、少しエキゾチックな芳香。そこはハイネの集めた魔界植物の温室で、立食パーティーでも出来そうな広大さ。いくつか透明な垂れ幕で区分けされた小部屋があり、その向こうではゆらゆら何かが動いている影が見て取れる。室内には人間の世界には無い姿形や色合いの、中には本当に植物かと疑ってしまうような奇々怪々な出で立ちのものも混じっており「 小部屋には一人では入らないように。それ以外はお好きにご覧なさい 」どうやら垂れ幕の中には仲良く整列させられた植物たちと一線を画する何かが置かれているらしい。するり、腰に回した手を解く様はちょうど首輪に繋がったリードを根本から外すような感覚で)




973: グレン [×]
2024-05-27 19:00:47





>ハイネ( >972


ん?嗚呼、確か18になる年だったはずだよ
( スラスラと言葉を紡ぐ中、不安な要素を残すのは今迄己の誕生日や年齢に大して興味を持たなかったことの表れで。コツコツと廊下を靴裏が叩く音がやけに響く中、尋ね返す彼の声色に楽しむようなそんなものを感じたのは邪推のし過ぎか 「 聞き返すのは無粋じゃ無い? 」 きっと尋ねた内容は理解しているはずだと視線で訴えるように彼の横顔へと投げ。「 ………別に、無いよ 」 真っ直ぐ前を向いている彼の視界に映る事は無いのに、ふいと視線を逸らすのは大袈裟な動きをしていた舞台役者としての性。続く言葉には声を発する事はせず、僅かに空いた隙間を埋めるように体温の無い身体に擦り寄る事で示そうか。辿り着いた扉の先、見たことも無い植物の数々に数度目を瞬かせ。腰から彼の手が離れれば、ゆらと瞳の奥を不安に揺らすのは喩えるなら、慣れない場に連れて来られた犬猫がその意図を読み取るようで。恐る恐る一歩踏み出し、温室の中をゆったりとした足取りで見て回るうちに慣れが生まれてきたのか、一つ一つ観察する様はまるで美術館にでも来たよう。ふと足を止めたのは一つの植物の前で 「 ねぇ、ハイネ。これは? 」 きょろ、と彼の姿を探した後に見付ければその場を動く事なく。目の前にあるのは百合の花のようで、それでいてなんとも言い難い色をしたそれで )





974: ニール・グレイ [×]
2024-05-27 19:16:35



>ハイネ(>968


(指は彼へ辿り着くその前に、派手な音を立てて打たれる。痛みよりもじんとした熱さの方が勝る手、しかし彼の声が纏う冷たい響きを前に、それ以上不用意に伸ばす事はせず、自らの胸元へと退いていく。「ああ、ごめんね。寂しくて、ついうっかり。」それから謝罪を口にはするが、その顔には安堵の赤みが差して、ほんの少し滑らかになる声にも同じ温もりが溶け、台詞と噛み合えはしない。「…そう、嬉しいね、」ずっと胸元で握り込んだままの両手、だがそれは痛みを押さえている訳でも、怯えて強張っている訳でもなく、“贈られたもの”を大事に包むうっとりと愛しげな仕草で、「…俺がいる。」挑発へ熱の籠った言葉でくすり笑んで、彼に向けては恐らく意味も通じぬ筈の喜びを顕して。――身体を包む幕が剥がされる。身より大きなそれが床へと落ちる緩やかな重みに引っ張られる事さえ、身体は耐えきれずに足が蹌踉めくが、それは二歩立ち位置を乱したばかりでまたその場へ留まる。……まず顕れるのは、以前会った頃より窶れた体躯。牙の慰めに邪魔なジャケットは脱ぎ捨てられて、元より着ているシャツは辛うじて肩に引っ掛かり、ずり落ちずに済んでいる。加えて袖を捲られたままの両腕に、所々皮膚を破り赤を滲ます己が牙の痕跡が隙間無く、ともすれば鱗と見紛うほどに詰め込み刻まれて。またゆらり揺れる身体は、立って歩く事自体有り得ないような、倒れた瞬間折れかねない脆い細さが目立つというのに、身体の持ち主はお構い無しに爛々と彼と瞳を合わせ、喜悦を口元に浮かべていたが、「……あ、」不意に俯き視線を移した先は、大切に握っていた心臓上の手。熱さの去っていく其処に気が付いて、表情からは色の何もかもがすっと失せた後。その手を持っていったのは、彼の身ではなく、自らの口元。「……まって、」まるで親の背を追う子供のような独り言を、消える熱に溢した刹那。林檎一つも丸飲み出来そうな程に、唇を大きく大きく開いて――がり、とその肌に牙を立てる。肌を貫くのも構わず、与えられたものを惜しんで喰らうその仕草から少々。「ああ、ハイネ、」血と混ざる唾液の紅糸を引いて牙を離し、また上げた顔には、表情を形作れない真白い面だけが置かれて。かち合う瞳は変わらず、けたたましい渇求と飢えを湛えながらも、本能的に“彼を狙ってはならない”と獲物に向けるぎらつきは鳴りを潜めて。「俺の、対価、足りる?」今更ようやっと、彼との約束を思い出して尋ねる折に、自らでは絞め損ねた爪痕が引かれた喉を晒すように、ぎいっと首を傾げてみせた。)




975: 代理 [×]
2024-05-27 20:29:30




>キルステン様


ごきげんよう、麗しい人魚さん。
丁寧にご説明してくださったのね、嬉しい。問題なくすべてお答えいただいておりますわ。わたくしの拙い質問にどうもありがとう。あなたのおかげでミゲル様の前で恥をかかずに済みそう。
…ふふ、優しいだなんて少し照れてしまうわ。あまり言われたことがない言葉なの。慎んで頂戴いたしますわね。
ああ、なんて素敵。わたくし、お家の長女で他に兄妹がおりませんの。少し憧れてしまうわ。もちろん、ミゲル様が望んでくださったら、だけれど。そんな未来を夢見ても罰は当たらないかしら?
ですから…、わたくしまだまだ至らないところもありますけれど、よろしければこのまま、わたくしがミゲル様のお話し相手を務めさせていただいてもよろしくて?

それとわたくし、もともと違うところで動かそうとして結局辞めてしまった一人らしいの。黙っていましたけれど…、わたくし、とある貴族の娘なの。もうその時点で少し特殊な設定であるということと、わたくしを動かすのはここが初めてで、まだ他の方に出会って、どう動くか予想がつかないみたい。だから相性を見てもらう一環として、一度お試しでお話しさせていただきたいと思っているのだけれど、よろしいかしら…?

それに先立って、面識がある状態。ということについても詳しくお聞きしたいから、承諾いただけたらpfについてもきちんと載せさせていただきますわね。
素敵な人魚さん。お返事、ゆっくりお待ちしておりますわ。





976: ハイネ [×]
2024-05-28 13:29:56



>グレン(>>973)


ふむ……絶妙な塩梅ですね
(少年のようなあどけなさと、青年のような精悍な落ち着き。未だ完全な大人には至らず、とはいえ幼子という程でもない――年齢を明らかにされて自身が抱く評価が明確になったような気がして、腑に落ちたように呟いて。密着を選ぶような仕草には、どこか小動物のような可愛げを感じて“ふふ”と笑い声を漏らしながら少し強めに腰を引き寄せ直しただろう。ひとつひとつ自慢のコレクションを解説して回らないのは、連れた相手が客ではなく自らの所有物ゆえ。借りてきた猫を見知らぬ囲いの中へ放り込んで狼狽している様を上から観察して愛おしむような性悪さから貴方へと敢えて自由を引き渡しつつじっとその動向を見守って。ふと問い掛けられればゆったりとした足取りで歩み寄りながら「 ペリシェニドの雌ですよ 」と端的に答えを渡しては隣へと並び立ち、同様の形ながら派手なマーブル模様をたたえる横の花を目線で指し示し「 こちらが雄です。彼らは生涯決まった唯一の番としか種を成さないのですよ 」うっとりと自慢気に講釈を垂れながら雌の花弁に指先を伸ばせば、ハイネを世話をしてくれる主と認識しているからかどこか遠慮がちに伸びてきた雄の蔓が自らのパートナーを守るようにおずおずと怪物に指にゆるり巻き付いて抵抗を示し。そんな様子をまた愛おしげな目で見つめながら「 人間界の一般的な受粉の概念は節操なしでしょう。どこの誰の花粉とも知れず、ただ風や虫に運ばれてきたままを拒まず受け入れる。一方彼らはいかがです?健気ではないですか 」それがこの一対をコレクションに加えた理由であると。性悪な怪物も健気な植物には甘いのか、巻き付かれた蔓を害することなく穏やかな表情のままそっと手を退けば代わりに雄の花弁を労るように撫でて)




977: ハイネ [×]
2024-05-28 13:33:29



>ニール(>>974)


(身体は自身と正対しているのに、意識はどこか別の所に向けられているような。ひとつひとつの振る舞いからそんな違和感を感じ取れば最後の問い掛けまで口も手も出すことはせずしっかりと観察することで、一見して要領を得ない言動挙動に少しずつだが自分の中でも死神と同様の仮説を組み立てていき。夥しい歯型、いずれも出血の痕跡が窺えるそれらは、きっとそうでなければ意味がなかったのだろう、と。淡い痛みでは生ぬるく、鮮血を流すほどの苦痛でなければ孤独感に耐えられなかったのだろう――ああ、なんと哀れな。「 く……ふふ、 」思わず堪えきれなかったような塩梅での笑いが零れ落ちたのは、こんなにも歪な生き様の人間を可愛いと感じたから。ケダモノに違いはないのに、お利口に強者と獲物を区別できる所もまた自分好み。「 ああ…惜しいですねえ 」一歩、踏み込んでは冷たい手を赤く汚れた牙の並ぶ口許へと添え、親指で口の端を広げるようにぐいと引っ張って「 盲のおかげで折角こんなに可愛くなったのに、むざむざ戻してやらねばならないとは 」手前勝手な価値観を押し付ける一歩手前で留まっているのは、自身の高潔さに懸けて約束事は守ると決めたから。もし残った紅糸が自らの指を汚そうとも今夜は意に介さず「 来なさい 」そう短く告げたのは合図のようなもので、返答の有無に関わらず痩せこけてしまった貴方をシーツにくるんで抱き上げて。すぐ近くの扉を淀みなく選び開けばそこは貴方の部屋、月光を受けるベッドへと軽くなった肉体を下ろして自らはその縁へと腰掛けては冷たい手を貴方の目許へと翳し「 久し振りの色彩を、どうぞご堪能なさい 」それは赦しを与える神のような尊大さを孕んだ宣告、ぽうと手のひらが淡い紫に光ったかと思えばゆるりと手を引っ込める――きっと貴方には問題なく元通りの視力が戻っているだろう)



978: キルステン [×]
2024-05-28 13:35:01



>代理様(>>975)


ハイ、Little lady。麗しいだなんて、良く出来たコね。
案内に不足がなかったようで良かったわ。どの演者でお屋敷へ遊びに来るかはお任せだもの、答えは勿論YESよ。
アンタがイイトコのお嬢ちゃんだって事は振る舞いからなんとなぁく察しがついてたわ。黒薔薇も怪物もみんな個性的な設定のコは大歓迎、お試しの一夜だってウェルカムよ。
面識がある状態っていうのは、アンタがお屋敷での生活に慣れてきてミゲルとも数回は話した事がある程度のイメージだと思ってくれればいいわ。言うなればミゲルが初対面の人間に怯えるフェーズをすっ飛ばして、アンタは無害だと認識した状態って事ね。他にも要望があれば遠慮なく言ってちょうだい。

それじゃ、アンタの姿を拝める夜を楽しみにしてるわ。相談アリガト、Little lady。



979: 代理 [×]
2024-05-28 14:55:29




>キルステン様(>>978)


人魚さん、本日もご機嫌麗しゅう。
まずはこのお屋敷に足を踏み入れる許可をいただけたことに、心からの感謝を。ありがとう。お試しという形でもミゲル様とお話しできること、とても光栄ですわ。
面識がある状態。にもお答え頂いてありがとう。では、こちらもそのようにミゲル様と接しさせていただきますわね。きっとあちらのわたくしも、摩訶不思議な彼に好奇心から強く惹かれているでしょうから。

誓言通り、本日はきちんとした自己紹介を下に記して参りましたわ。
冷遇には抵触していないよう、重々気をつけたつもりではあるのだけれど…、何事にもニュアンスというものがありますから、なにか至らないことがあれば申し付けくださいな。
それと…、指名や、希望ルートなどはお試しゆえ未記入ですけれど、よろしかったかしら?
ロルテストもまだ気が早いと思ったのだけれど…、苦手な文体ではないかと、職業背景がこのお屋敷に適しているかが気がかりでつい載せてしまいましたの。合わせてご確認のほど、お願いいたしますわ。

それと、わたくしったら前回は大変失礼いたしましたわ…。あなたに送るお返事に、大事なアンカーが抜けていたみたい。以後気をつけさせていただきますわね。


***


指名 :
希望ルート :
名前 : ウェンティ
性別 : 女
年齢 : 11歳
職業 : 貴族子女
性格 : 端的に表すのであれば、外の世界を知らない子供。高貴な生まれ出と、育った環境故かどこか大人びており、言葉遣いもどこか古風。時に人を食うような発言もするが、それは世間の悪い大人というものを知らず、自分が相手になんて言おうと自身が害されるという感覚がない無知な思考ゆえ。良くも悪くも貴族出身といったところで、そのため力づくでも答弁でも。やろうと思えばいくらでも丸め込むことができ、それが世界の理なのだと、知らないだけだと囁けば簡単に相手を物事の基準に定める。所詮本の中で身に着けた知識をひけらかしている子供にすぎず、知識や自分が知らないことを教えてくれる存在に弱い。それが例え嘘であったとしても彼女には判断つきかねるため、典型的な井の中の蛙というやつであり、常に警戒心を強く持って生き抜いていかなければいけないという貴族としての感覚と、本や屋敷で聞きかじったことだけではなく、本物を目にし体験してみたいという子供特有の好奇心の強さが常に揺れ動いていて、いくら強がろうとしてもぴょこんと飛び出る幼さが垣間見える。
容姿 : 金糸を束ねたような長い髪。身だしなみを整えるのは当然といったふうに枝毛ひとつなく隅々まで手入れの行き届いたそれは、使用人の手で丹念に作り上げられたもの。本来細い髪質かつ腰まで伸びた髪は放っておけばすぐに絡んで手に負えなくなるだろう。くりっとした子供らしい丸い瞳には血を写したような真紅色が滲み、相手をまっすぐ見つめる。身長は136cm。いかにも子供といったような柔く小さい、寸胴な体系。服装もお嬢様といった様相で、上等な生地で織られた白いドレスとふんわり広がるパニエ。後ろについた大きなリボンと、子供には似つかない大ぶりの宝石がついたネックレスを首に巻きつけている。
備考 : 名家の貴族出身で、生まれてこの方不自由な暮らしというものを味わうことなどない人生。のはずだった。しかし、生まれてすぐ母親が入れ替わるように他界し、そのことに心を痛めた父親も後を追うようにしてこの世を去ってしまった。そのためたくさんの使用人と大きなお屋敷とともに一人残され天涯孤独。残された家と領地を守るために日々生きているが、それこそ自分が生まれた意味であり、母親の代わりに生を受けた意義だと考えているため、特段プレッシャーや孤独を抱えているという認識はない。立場ゆえか同年代の友達など当然できるはずなく、もっぱら本と図鑑が友達といったところ。うわべだけの貴族同士の付き合いもそこそこに、すべて私がすること、これは仕方がないことだと眠りにつくことが毎日。それを苦痛だと認識していないのは考えたらすべてが瓦解してしまうような気がするからか。そういった感情の吐き出し場がないからか。根っこにある孤独感と、誰にも跡継ぎとしてではない自分を見てもらえないという寂しさを自覚していないだけなのかもしれない。
ロルテスト :
(年季の入った机の上、重なった書類の山にももう慣れた。訪ねてくる管轄の者。土地や税収の管理。文書での契約やその確認。そしてくだらない社交パーティーの招待状。どれもこれも死にもの狂いで学んだおかげか、以前よりはこの家目当てにすり寄ってくる者たちも減ったように思う。とん、と静かな音でノックされた扉に向かって入っていいと一言。恭しい動作で休憩のお茶を準備し始める老執事。私の親の世代から勤め続ける翁だ。齢も随分上な彼に平然と命令を下す。それは他所の貴族に下に見られないため。私はこの年でも立派に当主を務めあげているのだという無言の主張になるからだった。両親が他界して5年。早いものだと彼が仕上げたお茶に手を付ける。思い返すのは直前までの父のやつれた表情。あの様子では父も持ったほうだろう。甚く心を痛めて、ついぞ私の顔などきちんと見ずにあの暗い部屋の中、ひとり逝ってしまった。特に悲しいとは思わなかった。ただ、私は二人が守り切れなかったこの屋敷とたくさんの使用人。地位と領地を代わりに守る。そのためだけに生まれたのだと、あの日泣きながら母の名を呼ぶ父の姿を見て実感したのだから。___ああ、くだらない。片手に持っていたお茶をかちん、と置いた。過去の回想はやめよう。時間の無駄だと書類に手を伸ばしたところで、ふと見慣れない封蝋の印璽が施された手紙が混じっていることに気付く。何が入っているかわからない。危険だ。そう瞬時に至っては執事を呼ぼうと口を開きかけ__…、片手に掴んだのは、封を剥がすためのナイフだった。目を見開く。なのに、手は何かに導かれるようにしてナイフを刺しこんだところで…記憶が途切れた。白い天井に軽く瞬きをしながら、浮かんだのは失笑。起きたら知らない天井だったなんて家を預かる者としてお笑い種だ。ゆっくり起きあがってあたりを見回せば、見慣れた洋風の作り。他の貴族に攫われたのか。やってしまったと。思い浮かんだのはそれだけ。単純な誘拐か、家への金銭の要求か。恨みだって買っているだろう。せめて痛めつけられなければいいけれど…。そんな絶望的な場面なのに、どこか安堵感が胸の内に広がったのはどうしてか。答えの出せないうちに、暫くしてこんこん、と自分を呼ぶ扉に肩を跳ねさせた。下手に無視して怒らせるのは得策ではないだろう。そう潔く近づくと、せめても恐れを見せないまっすぐな瞳で、軽くドレスの裾を持ち上げてみせようか。)
______ごきげんよう。このわたくしを誘拐だなんて命知らずなお方は、あなたかしら。





980: キルステン [×]
2024-05-28 15:38:36



>ウェンティ(>>979)


早速のお披露目アリガト。
アンタ、ウェンティっていうのね。可愛いじゃない。……すっごく可愛いのよ、ホントに。
年齢に見合わない宿命に健気に従事している所も、盲目に従事するあまり本当の自分の気持ちに気付けていない危うさも、おしゃまなコなのに世間知らずで悪いやつに簡単に染められてしまいそうな無垢さも、なんていうか放っておけないのよね。アンタのお世話をしてくれてた爺やの代わりに髪のお手入れをしてあげたいわ。
だからアンタと話してみたいんだけど…載せてくれたロルテストを見て、ちょっとアタシ達とは文体の相性が合わないかもって思ったの。情景が浮かんでくる綺麗な文章だと思うの、ただ句点がたくさんあってアタシ達にとっては没入しきれない特徴っていうか…ごめんなさい、本当に相性のお話ね。
折角お屋敷の扉を叩いてもらったのに、ご縁を紡げなくて申し訳ないわ。素敵なコを見せてくれてありがとう、アンタがいつかどこかで生き生き動ける日が来るのをこの暗い屋敷から祈らせてちょうだい。




981: 代理 [×]
2024-05-28 16:02:03




>キルステン様(>>980)


こういった内容にお返事を返すのは、あなたにプレッシャーになってしまうようで迷ってしまったのだけれど…、せめてありがとうだけ伝えたくて。
きちんとロルテストを載せておいてよかったわ。わたくしこそ冷遇は気を付けたつもりだったのに、こんな形でお気を使わせてしまってごめんなさい。
ここまで優しくしてくださってありがとう、人魚さん。このお屋敷に栄えあることを、わたくしも陰ながらお祈りしておりますわ。




982: グレン [×]
2024-05-28 18:15:08





>ハイネ( >976


( 近づいて来る彼の気配に教えを乞うように視線を持ち上げ。饒舌な語りへと横槍を挟む事なく耳を傾けつつ、説明される花へと目を落としていれば雌を守るように、然し害を成す相手では無いと認識しているためか緩い抵抗を見せる雄花へと次第に視線は留まり始める事だろう 「 確かに、健気だし綺麗だね 」 出てきたのは作り物ではなく心からの言葉。雌花を守ろうとする行動も、生涯を共にする相手だけと種を成す事も、綺麗だと思う気持ちは残っていたらしい。「 でもね、節操無いからこそ生まれたものもあるんだよ 」 にこり、なんて音がしそうな程の笑顔は貼り付け慣れただけの作り物 「 産み落として、心を壊して…… 」 目からは表情が消えたにも関わらず上がったままの口角。アンバランスなそれは長くは続かず 「 人間が一番無責任だ 」 眉尻を下げたなんとも言えない顔を彼の方へと向け。そんな折、ふいと視線を動かしたのは視界の隅に捉えていた揺らめく黒い影がゆらり、一際大きく揺れた気がしたから。半歩程下がったのは無意識のうちの防衛本能の類だろうか 「 ……この奥にあるのは? 」 一人で入るな、そう彼が言うだけのものがあるのだろう。然し恐怖心とほんの少しの好奇心、抱いた恐怖心もきっと知らないものに対するそれだろうと結論付け。声が震えない程度の見栄は張れるも、己の場合行動の方が顕著に出る。伸ばした手は彼の燕尾服の裾をまるで迷子の子供が近くにいた大人に縋るようにきゅっと軽く掴んでいて )





983: ニール・グレイ [×]
2024-05-28 21:09:48



>ハイネ(>977


(じっと澄ませた耳を擽ったのは問い掛けの答えではなく笑う声で、少しばかりもどかしげな唸りを凝らせ傾げた首をきりきり戻す。それから、もう一度名を呼びかけて口を開いたが、その端に何かが触れた事で動きを止める。状況を窺うように暗闇の視線をあちこち巡らせながら、冷たいそれを反射的に喰らいそうになる牙を震わせ、しかし何もしないまま無抵抗に自らの血が付着するそれを彼の前に晒す。「……やく、そく。」我慢にぐっと飲み込む唾液で喉を上下させ、ぽつり落とした拙い舌足らずな一声は彼の惜しむ言葉を咎めるようでも、暗中でたった一つ確かな星に縋るようでもあった。聞こえた招きに此方からも一歩前へと近寄った瞬間、その足がふっと床を離れて宙に浮く。元より砕ける寸前の身体、包まれたシーツや腕に抗う体力も無ければ、そもそも彼の意向に逆らう愚を犯すつもりも無く、ただその揺れに任せた身が下ろされるまで大人しく待つ。――顔の前へ、何かが近付く気配。それに続くのは彼の傲然たる言い渡し。「……ぅ、あ…っ?」不意に差した光は淡い月明かりだったが、闇だけが長く支配していた視界には過ぎた刺激だった様子、微かな呻きと共に思わずぱっと両手で目を塞ぐ。十秒ほどを経て慎重な仕草で諸手を下ろし、瞬きを二度、三度。初めに見えた色彩は他でもない、あの目を預ける寸前まで見詰めていた金色。己が現状を理解した――刹那。未だ表情の作れない顔をぐんと勢い良く彼に近付け、その瞳を遠慮無しに間近に覗く。呼吸すら止め、限界まで瞠った目が貫かんばかりに凝視するのは、彼が映す自分の姿。…そのまま沈黙する事暫し、「……俺が居る。俺が在る。」離れ、ベッドに座り込む直前、独り言を呟く顔が漸く染まったのは幼い安堵。そこへいやに恍惚と蕩けた喜びが混ざる細い吐息を吹いた、一瞬きの後。“いつも”の笑顔で彼と向き合い、「――ハイネ、こんばんはぁ。」今更な今夜のご挨拶をのんびりと。そして、「約束守ってくれてありがと。…ふふ、“可愛い”なんて言われたの、オレちゃん初めてだなぁ。」すらすら、今度は淀みなくジョークを粧した軽やかな台詞を紡いでいく。「オレちゃんの“これ”、貴方のお眼鏡に適う代価だった?」続けて自らの血濡れた牙を指で示して尋ねた、その後ろ。「……それとも、」悪戯っぽい微笑みの奥、まだ繕いきれない“人の皮”から溢れる獰猛な飢えが艶めかせる瞳に、彼だけを映して。「…もっと何か必要だったりする?」ベッドに突いた両手をつうっと這い滑らせ、四つ足の猫が如く彼の膝元へと躙り寄りながら、ゆるり楽しげに戯れを放った。)




984: ハイネ [×]
2024-05-29 09:43:20



>グレン(>>982)


つまり貴方は節操無しな悲劇の産物であると?
(人の心を持つ怪物の大多数が寄り添うであろう独白にも似た言葉の数々に、ダークエルフはそれすら取るに足りない事だと肩を竦めて。出自が輝かしいものでなくとも、その所為で過去どれだけの不幸に見舞われようとも、今現在のグレンという人物が美しいのならばその生まれなど些末な問題だと言わんばかりに笑いを添えては歪な表情を覗き込むように上体を曲げ「 美しく産まれ、気高い怪物に巡り逢い、その寵愛を獲得した。グレンは途轍もない幸運の持ち主だと思いますが 」わずかでも救いを与えたい、そんな高尚な感情ではなくただただ本気で自身という誇り高き種族に見初められた事は人の身に余る僥倖だと考えているため特段励ますような調子でもなく、此方へ向いた切ない表情を浮かべるかんばせを愛おしそうに見つめてから両頬を冷たい手で包み「 それとも強欲な貴方の事ですから、この俺に貴方のちっぽけな命の責任を取る事までをも求めますか? 」両の親指ですり、と整った目許を撫で、双眸を射抜くように真っ直ぐと金色の目線を向け。――猫の好奇心の対象は健気な番から垂れ幕の向こうの得体の知れない何かへと移ったらしい、裾を握る手からは恐怖心が伝わり又愛おしむように小さく笑って「 ああ、あれも俺のお気に入りですよ。グレン、貴方にも是非会わせたい 」見せたい、ではなく会わせたい、とは。違和感を抱かせるかもしれない言葉選びには楽しむような色が混じり。小部屋に入るための半透明な垂れ幕を手で押し上げて通過するためのスペースを作る、もし貴方が小部屋に入れば赤い蔓のようなそれが目にも留まらぬ捷さで身体に巻き付き空中へと絡め取るだろう)




985: ハイネ [×]
2024-05-29 10:00:59



>ニール(>>983)


(解き放たれたケダモノ、そこからまた人の皮を被った何かの再誕をまじまじと観察する。能面のような顔が自らの双眸を覗き込む、のと同時に自身も盲の時とは異なる煌めきを放つ気がする二つの紅をじっと鑑賞する様はまるで深淵にまつわるニーチェの格言を体現したようで。存在証明を取り戻した事に陶然とする様子に思わず笑いを零して「 よく我慢しましたねえ 」と労り半分嘲り半分な調子で賛辞を贈って「 おかえりなさい、人間のニール 」そう付け加えたのは、本質はどうしようもない獣なのに人で在りたいと渇望する姿が泥臭い人間そのものに感じられたから。あくまでも今夜の目的は二つ、約束を果たす事と何よりも孤独に浸され熟成された貴方を見る事。ゆえに愉快なお戯れに付き合う気はないと鼻で笑って「 娼夫の真似事は別の住人になさい 」端的に告げては自らの胸の前に両手を掲げ、手のひらと指の腹を向き合わせるようにゆるい円形を形作ればそこにはクリアケースのようなものが生成されていくと同時にこの騒動の根源たる淑女が転送されて「 きっかり2週間ですよ。もしその間、彼女に何かあれば―― 」貴方がそうしたように、今度は自身がずいと顔を寄せて。口許には笑みが凪いだまま、しかし双眸は凄みを感じさせるほどの眼力を宿し「 貴方が最も恐れているものに沈めて差し上げますから、しっかり彼女を守りなさい 」特段脅威が貴方の部屋を襲ってくる保証も無いのだが、それはまたいつ扉が蹴破られ乱暴な怪物もしくはケダモノに侵入されるかも定かでない事を指す。貴方の無事より自らのコレクションを優先するような口振りながら約束はきちんと果たし、すっかり2mほどの横幅まで拡張させたフェロメナの仮住まいをふよふよと空中に浮かばせながら「 どこに置きたいですか? 」と彼女を座する場所の指定を求めて)




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