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983:
ニール・グレイ [×]
2024-05-28 21:09:48
>ハイネ(>977)
(じっと澄ませた耳を擽ったのは問い掛けの答えではなく笑う声で、少しばかりもどかしげな唸りを凝らせ傾げた首をきりきり戻す。それから、もう一度名を呼びかけて口を開いたが、その端に何かが触れた事で動きを止める。状況を窺うように暗闇の視線をあちこち巡らせながら、冷たいそれを反射的に喰らいそうになる牙を震わせ、しかし何もしないまま無抵抗に自らの血が付着するそれを彼の前に晒す。「……やく、そく。」我慢にぐっと飲み込む唾液で喉を上下させ、ぽつり落とした拙い舌足らずな一声は彼の惜しむ言葉を咎めるようでも、暗中でたった一つ確かな星に縋るようでもあった。聞こえた招きに此方からも一歩前へと近寄った瞬間、その足がふっと床を離れて宙に浮く。元より砕ける寸前の身体、包まれたシーツや腕に抗う体力も無ければ、そもそも彼の意向に逆らう愚を犯すつもりも無く、ただその揺れに任せた身が下ろされるまで大人しく待つ。――顔の前へ、何かが近付く気配。それに続くのは彼の傲然たる言い渡し。「……ぅ、あ…っ?」不意に差した光は淡い月明かりだったが、闇だけが長く支配していた視界には過ぎた刺激だった様子、微かな呻きと共に思わずぱっと両手で目を塞ぐ。十秒ほどを経て慎重な仕草で諸手を下ろし、瞬きを二度、三度。初めに見えた色彩は他でもない、あの目を預ける寸前まで見詰めていた金色。己が現状を理解した――刹那。未だ表情の作れない顔をぐんと勢い良く彼に近付け、その瞳を遠慮無しに間近に覗く。呼吸すら止め、限界まで瞠った目が貫かんばかりに凝視するのは、彼が映す自分の姿。…そのまま沈黙する事暫し、「……俺が居る。俺が在る。」離れ、ベッドに座り込む直前、独り言を呟く顔が漸く染まったのは幼い安堵。そこへいやに恍惚と蕩けた喜びが混ざる細い吐息を吹いた、一瞬きの後。“いつも”の笑顔で彼と向き合い、「――ハイネ、こんばんはぁ。」今更な今夜のご挨拶をのんびりと。そして、「約束守ってくれてありがと。…ふふ、“可愛い”なんて言われたの、オレちゃん初めてだなぁ。」すらすら、今度は淀みなくジョークを粧した軽やかな台詞を紡いでいく。「オレちゃんの“これ”、貴方のお眼鏡に適う代価だった?」続けて自らの血濡れた牙を指で示して尋ねた、その後ろ。「……それとも、」悪戯っぽい微笑みの奥、まだ繕いきれない“人の皮”から溢れる獰猛な飢えが艶めかせる瞳に、彼だけを映して。「…もっと何か必要だったりする?」ベッドに突いた両手をつうっと這い滑らせ、四つ足の猫が如く彼の膝元へと躙り寄りながら、ゆるり楽しげに戯れを放った。)
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