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ゔぃらん部vs生徒会!(日常/学園コメディ/3L)/89


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自分のトピックを作る
81: 伊多狩 秀 [×]
2025-05-29 19:22:18



>77 来栖カカオ


……ならば、優しい君に甘えてもう少しアタックを続けようかな。

( その口ぶりは、"諦めなくていい"と手を差し伸べられているようで。まだまだ追求してもいいと直々に了承を得た。だからと言って、その冷徹さを最後まで突き通せないお人好しさが悪に染まりきれていない何よりの証拠だと言ったら、また冷ややかな空気に逆戻りしてしまうだろうか。再度彼女へ視線を向けて不敵に笑うと、姿勢を正し"生徒会長"の顔に戻って)

でも、今日のところはもう帰ろうか。校門まで見送るよ。

( 話し込んでいるうちに辺りは暗くなり、下校時間が迫っていた。これ以上拘束するわけにはいかず今日のところは解散の空気を漂わせながら、すっかりぬるくなったジュースを一口飲み。気付かぬうちに疲労した身に人工甘味料の味が沁みて、思わず息をついた)


>78 常盤 刹那


趣味らしい趣味は特にないな。強いて言えば読書だろうか。昔ながらの名著はそれなりに読んでいるけれど、それも教養を貯えるためで、好きで読んでいるかと言われたら……分からないかもね。

( 話題が移り変わり、質問を投げかけられると少し考え込む。彼女のように心から楽しめる特別な趣味は特になく、"人を揶揄うこと"と答えるのは今は求められていない気がして優等生らしい無難な回答を選んで。しかしほんの少しだけ真意をちらつかせ、意味ありげに目を伏せたが、次の瞬間にはすぐに持ち直し)

──!……っはは、どうやら君は透視能力があるみたいだね。名推理だ。
……残念ながら僕にはそんな能力はないし、勘に頼ることになるけれど…君も何か隠し持っていたりしないかい?

( 鋭い指摘を受け一瞬息を呑んだが、すぐに笑みを浮かべて。胸ポケットから録音機を取り出すとひらひらと揺らして彼女に見せびらかし、再び元の場所に戻す。バレたとて録音を停止するつもりはないようで。自分ばかり暴かれるのはフェアではない。この際はったりでもいいから揺さぶれないかと、手のひらを上向きにまっすぐ相手を指差して)


>80 一宮 和久

そうだね、僕の祖母が猫を飼っているから多少は扱いに慣れているだけさ。

( 労いの言葉をかけながら此方へ歩み寄る彼は、想像よりも早い段階で足を止め微妙な距離を取っていて。人と対話するには不自然な距離感、視線だけ此方によこす様子を見るにおおよそ避けている相手はこの黒猫だろう。片付けを言い訳に早々に去ろうとしているんだなと彼の心底を察して。それならば、素直に帰すわけにはいかないと悪戯心に火が付いた。温和な声色の中に僅かな鋭さを含ませながら彼の申し出を断ると、腕の中で丸くなった可愛らしい猫の姿を見せつけて、じりじりと近づいていき)

道具は後で片付けるから大丈夫だよ。
……っふふ、どうしてそんなに離れているのかな?ほら、一宮くんも撫でてあげてごらん。

( 優等生スマイルから一変。同性で同い年という身近な間柄ゆえに無駄な遠慮はせず、取り繕うこともなく、わざとらしく意地の悪い一面を曝け出すようにニヤリと笑ってみせて。彼が猫を遠ざける理由は「怖がらせないようにするため」か「動物が嫌いだから」の二択かと予想していて、後者の場合この状況は相当堪えるだろうと彼の反応に期待し胸を躍らせて)




82: 階 千暁 [×]
2025-05-29 22:45:47



(/遅くなってしまった上に、まとめてしまってすみません…!絡んでくださった皆様、ありがとうございます。よろしくお願いいたします!)


>67 伊多狩 秀

(一つ下の階に差し掛かった頃、廊下の方から人声が聞こえてきた。考えるより先に歩みは止まり、無意識に息を潜めて耳を澄ませたのは情報収集を始めてから身に付いた悪癖で。距離があるせいか断片的にしか聞き取れないものの、“会長、好き”とくれば十中八九、恒例の告白イベントだろう。女子の声が次第に暗く沈んでいくところまでいつも通りでネタとしてはやや面白みに欠ける。手摺の陰に身を隠して階下へと走り去る女子をやり過ごした後、腰を上げて声の主が居るであろう廊下へと踏み込んで)

――女の子を泣かせるたァ、ひどい男だねぇ。これで何人目だい?

(姿を現すなり羽織の袖で口許を隠して、芝居がかった江戸っ子風の口調で詰る。しかし失恋した女子達の勇気は尊重しても同情する気はさらさらなく、その証拠に声も細めた双眸にも愉快さが滲んでいて。片腕に抱えた駄菓子セットだけが少々滑稽さを生んでいるが構わずに悠然と歩み寄り、整ったご尊顔の裏まで覗き見ようとする好奇に満ちた眼差しを向けて)


>69 来栖 カカオ

(落ち着き払った声が聞こえた方へ目を向けると、そこには絵になる少女が佇んでいた。エッジの効いたクールな雰囲気とその印象を裏切らない強気な言動。一度見たら忘れない個性が光る彼女は幼馴染の組織の一員で。姿を捉えた瞬間にぱっと表情を輝かせると、冷ややかな視線もどこ吹く風で親しみを込めて手を振り)

おー、チョコちゃんじゃん。っていうか何、盗み聞き?いい趣味してるねぇ。

(呼び名はその日の気分。己の行動を見てきたかのように語る彼女の方が探偵には向いていそうだ。そう思ってもあえて口にはせず、代わりに冗談っぽく切り返し。その間に一段、また一段と距離を縮め、最後の数段は飛ばして相手の傍に軽やかに着地。バニラと飴の香料が混ざった甘ったるい香りが鼻腔を擽る)

胡散臭いのは生まれつき~。ってか悪の組織なら胡散臭いのがいたってよくない?冷たいこと言わずにお邪魔させてよー。今ならお菓子も献上しちゃいますぜ。

(笑みが見えている内は交渉の余地がある。そう判断すると、軽薄そうな笑みは崩さないまま外された視線の先に駄菓子の袋を割り込ませ、最後の一押しを)


>70 一宮 和久

……真ん中?うわ、まぶしっ!……あ、

(一階へと繋がる踊り場まで辿り着いたところでなぜか下の階から謎の指示が飛んできて。訳も分からず折り返した刹那、強烈な光に包まれた。反射的に片手を翳して双眸を眇めると同時に警告の意味も理解する。眩んでよく見えない目を凝らしてみれば、紙の配置と太陽光の当たる位置がほぼ一致していて、この場所、この時間帯に狙いを定めた犯行であることが窺える。さすが我が幼馴染、後で覚えてろよ。容疑者を絞り一人静かに報復を決意しつつ、一歩一歩慎重に、忠告を守って階段の真ん中を下り始め。突然のことで頭から抜け落ちていたが、声をかけてくれた親切な人は誰だろうか――足元から人影に意識を向けたのが良くなかった。中央寄りに置いてあった一枚をうっかり踏んで足を滑らせ、背中と腰を打ち付けてしまい痛みに顔を歪ませ。その拍子に大事に抱えていたお菓子の袋は手元を離れて宙を舞い、程なく相手の目の前へと落ちるだろう)


>72 常盤 刹那

――これはこれは、お嬢。ご機嫌麗しゅう。俺は仕事終わってのびのびしてたとこ。ってか俺よりお嬢の方がご機嫌じゃん。何かいいことでもあった?

(二階の踊り場からさらに下へと向かう最中、己を追い越して駆け下りていく涙目の女子とすれ違い。喧嘩か失恋か、それとも――下世話な方に傾きかけた思考を頭を振って打ち消していると、ゆったりとして品がある聞き慣れた声が降ってきた。やや上向きに振り返って見上げると、想像通り艷やかな髪をそよ風に靡かせた才女が蕩けそうな笑みを浮かべて此方を見下ろしていて。何も知らない人が見れば神々しいまでに美しいと称するだろうが、彼女の趣味嗜好の一端を垣間見たことがある身としては、一般的にはあまり好ましくない何かがあったのだろうと考えてしまう。恐らく先程の女子も無関係ではないはず……なんて想像するより聞いたほうが早い。考えを切り替えると即座に踵を返して階段を逆戻りし、彼女の元へ。目の前で立ち止まると恭しく胸に手を添えて芝居じみた挨拶と、続けて世間話をするような気軽さで問いを投げかけ)


>50 仙道 凛様
(/突然のお声がけ失礼いたします。情報収集をする仲間としてお話させていただけたらなと思いまして…!ご負担でなければ仙道様の初回文に此方から絡ませていただきたいのですが、よろしいでしょうか?人数などの理由で難しいようでしたらこのままスルーしていただいて構いません。ご検討のほどよろしくお願いいたします…!)



83: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-30 09:04:15

>80 一宮 和久

(彼の言葉のひとつひとつに、いちいち反応するほどこっちは暇じゃない──けれど、それでもほんの少しだけ面白いと感じてしまったのは事実だった。足を止めることなく、カカオは軽い足取りで歩きながら、彼の方を一度も振り返ることなく肩越しにぽつりと呟く)

……へぇ、じゃあもうちょっとで沼に沈められるとこだったんだ、あたし

(言葉に熱はない。感嘆でもなければ、恐れでもない。ただの観察記録のように、さらりと。けれどその声音には、わずかに笑みの尾を引いていた──愉快ではないが、退屈でもない。そんな曖昧な温度を携えた声)

でも、"言葉遊び"が得意じゃないって言っちゃうと、さっきのもただの本音ってことになるけど……

(ふわ、と風に揺れた銀髪が、後ろを向かないまま緩やかに彼の方へ舞う。振り返らずとも聞こえていた。見ていなくても、反応はしていた。彼の意図を一度は受け止めておきながら、あえてすり抜けるように、息を吐く)

……ま、どっちでもいいけど

(最後に残されたのは、投げ捨てるようなその言葉。軽く、何も期待しないようでいて──その背中からは、わずかに興が滲んでいた。届いたことは認める。でも、捕まったとは言わせない。そんな、猫のようなカカオの意地)




>81 伊多狩 秀

(蛍光灯の光は、誰もいない廊下を無遠慮に照らしていた。窓の外はすっかり夜の色に染まり、教室の明かりも消えた今、校舎全体がどこか別の世界に置き去りにされたような静けさに包まれている。ペットボトルに残ったカフェオレは、もはやぬるく、手のひらに湿った温度だけが残っていた。「校門まで見送るよ」──会長のその言葉が、ふと、距離を測るように思えた。優しげで、紳士的で、でもどこか一線を引くような。深入りするようで、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。こっちが突き放しても、向こうは決して追いすがらない。──それが、逆に厄介だった。カカオは口をつぐんだまま、少しだけ俯いた。ぬるくなったカフェオレをひとくち飲み、味の抜けた甘さに眉をひそめる。)

──……変な人

(ようやく発した言葉は、まるで独り言みたいだった。けれど、その声音には、少しだけ揺れが混じっていた。ため息をつくように続ける。)

“悪役”って、結局誰かの正義の裏側にされるだけだって知ってる? ──あたし、そういうの、もううんざりなんだよね

(ペットボトルのキャップをくるりと回しながら、今度は真正面から会長を見上げる。その目は、強がりと疲れが綯い交ぜになったような、でも芯のある光を宿していた。)

だから……あんたみたいな“やさしい悪役”って、逆に一番タチ悪いんだけど

(言葉に棘はあるが、どこかそれは“慣れてきた”ことへの警告でもあった。──慣れたくなんてない。甘くされたくなんてない。なのに、少しだけ期待してしまう自分が、何より怖い。)

(沈黙がひとつ、ふたりの間に流れる。)

……でも、ありがと。今日は送ってもらう。もう遅いし、変な人に絡まれると困るしさ

(それが冗談か本音か、彼女自身にもわからないままに口にした。ほんの少しだけ、柔らかなものが表情に滲んだ気がして、でもその“隙”を悟られたくなくて、すぐにそっぽを向いた。)




>82 階 千暁

 ……はぁ? 飴玉二、三個で情報漏洩すると思ったら、舐めすぎでしょ。

(差し出された駄菓子の袋をちらと見下ろし、カカオは鼻先で笑った。わざとらしく肩をすくめて。けれど完全には拒まない。脚を組み直す音が、わずかに相手の言葉に気を許した証)

でもまあ……こないだのラムネはまあまあ美味しかったし、気分で“入場”は許可してあげてもいいけど。

(カカオは棒付きキャンディを舌で転がしながら、すっと顎で示す。暗黒結社のアジトがあるという教室棟の一角)

ただし、今日の“見学料”は割り増しだから。おしゃべりだけで済むと思わないでよ、名探偵くん。

(視線を戻すと、ようやくその目にいたずらっぽい光が宿る。ふわっと笑って、どこか試すような声音で)

……そもそも、あなたみたいな人、うちの連中がほっとくと思う?

(そう言うと、ポケットから取り出したカカオ色の手帳をひらりと揺らして見せた。表紙には、何やら見覚えのある校章――ただし、上からラメ入りのシールが雑に貼られている)

 ようこそ、“反体制研究同好会”へ。……今日から君は、仮入部員ってことでいいよね?

(あくまでカカオ個人の判断での仮入部扱いであることは、彼女の匙加減次第という含みを持たせて。)



84: 一宮 和久 [×]
2025-05-30 18:26:19



>81 伊多狩 秀

(あっという間に暴れる猫を宥め落ち着かせたあの手腕が、以前より動物と触れ合う機会があったが故だと知るとより羨ましさは募る。だが変えようのない体質を嘆いたところで意味はなく、密かに諦めの息をついて───刹那、何故かこちらへにじり寄り始めた彼の動きに小さく目を開いた。無論、その腕には黒猫が抱かれたままで。差し出していた手を咄嗟に引っ込め、彼が近付くごとにこちらも一歩ずつゆっくりと後退していき)

っ……いや、俺はいいよ。また逃げられたら困る───というか、伊多狩ってそういう顔もするんだ。…楽しそうだね?

(この場を走り去るのは簡単だが、彼の意地悪く切り替わった表情を前にその手段は悪手な気がして。珍しいその態度に内心で動揺しつつも表面上は微かに眉尻を垂らすのみで堪え、話題を逸らそうと言葉を付け足す。ある程度の距離は保ったまま彼の端正な顔を観察するように瞳へ映し、それから猫の様子を窺うべく視線を下げた。先程より近付いたからだろうか。久々に近くで見る小さく丸まった体とその毛並みに胸を擽られ、一瞬動きを止めたかと思えば直ぐにぱっと片手で口元を覆い、緩んだ唇から思わず漏れ出た言葉と共に軽く顔を背けて)

……まじでかわいい。


>82 階 千暁

(慎重な足取りで階段を下りてくる男子生徒の様子に、上からでは画用紙に反射した光の見え方が違うのだろうか、と疑問符を浮かべながらも一先ず手元の紙を拾い上げていき。突如、頭上で人が倒れる音が響いてくると直ぐさま顔を上げ、視界に飛び込んできた“何か”を咄嗟に受け止めた。ガサ、と鳴った袋を一瞥して中身がお菓子である事を確認し、一旦階段下の端に置いて急いで彼へと向き直る)

───君、すごい音したけど大丈夫?頭とか打ってない?…ごめんね、別の階段から下りるよう勧めればよかった。念のため保健室で診てもらおう。

(前もって忠告を投げても踏み滑ってしまうほど上からの視界は悪かったのだろうか。倒れている彼の元へ駆け寄って申し訳なさげに上から顔を覗き込み、見覚えのある羽織───そして黒と白銀が混ざる独特な髪色から、ゔぃらん部の部長と親しい間柄の生徒であると改めて確認を。妙な悪戯を仕掛けるのは構わないが、これはまた注意が必要だろう。内心で呟きながらも傍らへ膝をついて彼の肩へ片手を添え、ゆっくりと上体を起こすのを手伝い)


>83 来栖 カカオ

本音、か。───それもまあ、否定はしないよ。

(彼女の揺れる銀髪が気ままな猫のようで、自然と追っていた視線を一度瞬くことで切り。振り返らないまま投げられた言葉を反芻する。確かに互いの腹の中を探り合うような“言葉遊び”自体はそこまで得意ではない───が、別にしないわけでもない。彼女に向けた言葉の数々の中に本音がどれだけ混ざっていたのか、それらも含めて曖昧さを残すような呟きを小さく落とし。それが彼女の背に届いたかは分からないが、離れていくその後ろ姿を追うことはせず、見えなくなる前に視線を伏せるとこちらもゆっくりと踵を返した。手に持ったペットボトルを持ち直しながら、数回のやり取りだけで感じた彼女への興味深いという感情にそっと笑みを浮かべて)

(/背後より失礼します!一旦切りが良さそうなので、続きなどなければ上記は読み流していただいて大丈夫です。また新たに数日後等々、文を投げていただければ絡みに行かせますし、こちらから投げる事も可能なのでお好きなように…!)




85: 仙道 凛 [×]
2025-05-31 02:47:26

>82 階 千暁様 ALL様
(/お声掛けありがとうございます、こちらから絡みに行けずすみません…!確かに、情報共有や収集ができる仲間になれそうですね…!是非とも、お願いします!それと、返信は今現在作成中です…遅れてすみません!)

86: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 06:31:15

>84 一宮 和久
(/こちらこそ、いつでも投げ返してもらえるの嬉しいし、こちらからもまた書きたくなったらふわっと送らせてください…!)

>all様
(絡みが薄れかけてきている方々に向けてall文作成中です。しばらくお待ちください。)

87: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 12:47:51

(/all文投下しておきます。)>all様
(夕方手前の昇降口。ざわつく音と、誰かの笑い声。
その喧噪の中、ひとりだけ波に溶けずに立っている人影があった。──カカオだった。何をするでもなく、昇降口横の掲示板を見ている。そこに貼られているのは、どこにでもある貼り紙たち。落し物、部活の変更、図書室からの返却催促──彼女の視線は、その中のどれかに留まるわけでもなく、ただ一拍、二拍と静かに時間だけが過ぎていた。ふと、ポケットに手を突っ込み、何かを探す素振り。でも見つからなかったのか、すぐに手を引っ込めて、肩をすくめる。……そして、静かに── 一枚の紙切れを、手に取ったマスキングテープで掲示板の片隅に留める。テープの柄は、小さな「ガム」「ラムネ」「アップルグミ」「ポップコーン」の順に並んだイラスト。甘いお菓子ばかりが並ぶ、ちょっと子どもっぽくて、だけどどこか毒気もあるような柄だった。それが、落とし物の貼り紙としては少しだけ、浮いていた。誰かに見てほしいのか、見てほしくないのか。その距離感が、曖昧なまま。貼られた紙にはこう書かれていた。)


『落とし物:甘いやつ。拾った人、食べていいよ。
期限、今日の放課後まで。』


(それを書いた後、彼女は後ろを振り返ることもなく、昇降口の外へ歩き出す。足取りは重くも軽くもない。けれど、昇降口のベンチの前だけは、ほんの少しだけ──歩幅を小さくした。そこには、小さな紙袋がひとつ。何の変哲もない茶色の紙袋。けれど、ちゃんと中身は冷えている。だけど袋の中身はGinger candy「生姜キャンディ」Rum chocolate「洋酒入り」Almond dragee「アーモンド菓子」Peanut brittle「ピーナッツの飴がけ」彼女は振り返らない。拾われるかどうかも、気にしていないようで。でもどこかで、「見つかる前提」だったような──そんな気配も残して。)

 (カツ、カツ、と靴音を残して、そのまま視界から消えていった。)



88: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 16:45:15

(/連続投稿失礼します。次の日の早朝ということで追加でall文出しておきます。)>all様

(『翌朝──まだ誰もいない昇降口にて』朝靄がガラス越しに校舎を滲ませる頃。昇降口の扉が、そっと開いた。足音はない。ただ、微かな衣擦れと、空気を押すような気配だけが、そこに差し込んだ。カカオだった。制服の上から羽織ったフードつきのジャケット。
少し長めの袖口から指先を隠すようにして、彼女はベンチの前に立つ。昨日、自分が置いていった紙袋は、もうない。拾われたのか。捨てられたのか。あるいは、気づかれずに片付けられたのか。彼女はそのどれにも頓着しない様子だった。代わりに、掲示板のほうへゆっくりと歩み寄る。昨日貼った自作の落し物掲示──「拾った人、食べていいよ」──それはまだ、マスキングテープで掲示板に留められていた。「ガム」「ラムネ」「アップルグミ」「ポップコーン」。色とりどりの、子どもじみた甘い絵柄。カカオは、その一角に、もうひとつだけ付け足した。細く、目立たない黒いインクのペンで。)


『 "Missing letters matter more than found ones."』


(書き終えると、彼女はしばらく指先で文字をなぞった。消えやすいインクの感触と、紙のざらつきを、ただ確かめるように。それから、何も言わず、何も表情に出さず、くるりと踵を返す。……その背中に、ひとつの感情が通りすぎる。成功か失敗か。注目されたか否か。そんなことではない。これは仕掛けであり、記録であり、彼女自身の証明だった。彼女は、昇降口のベンチの前を通りすぎるとき──ほんの一瞬だけ、目線を下げた。何もない空間に視線を落とし、何かを読み取るように。その場を通り抜けるとき、息が白くなる。まだ空気が冷たかった。カツ、カツ、と靴音だけを残して、静かに屋上の階段を上っていった。そこにはもう、“甘いやつ”も、“紙袋”も、“誰の目線”もなかったが──掲示板の片隅の英語だけが、彼女の存在をひとつ、確かに刻みつけていた。)


89: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-06-03 05:14:00



(/正直、このまま終わってしまうのは惜しいなと思っています。このall文には、まだ続きがあります。もしどなたかと、ここから一緒に進めていけたらとても嬉しいです。)

(/ロルの状況としては、こちらから絡みに行っている形になっていますが、もし今までのやりとりが抱えきれないと感じた方は、無理に引っ張らずにそっと離れていただいて大丈夫です◎逆に、「もう少し絡んでみたいな…」という方がいれば、もちろんそのまま続けていただいて構いません!進行中のイベントは、途中参加・後追いでも大歓迎です!)

(/では次にカカオのイベントについて説明させてください。)

イベントの目的
このイベントでは、日常の枠を超えたキャラクター同士の新たな交流を楽しむことを目的とする。
普段の会話や関係性に加え、「共同で謎を解く」ことで、予想外のやりとりや知恵の融合が生まれることを狙う……ので、正解にたどり着かなくてもOK。

概要
『お菓子な謎解き事件』
カカオが仕掛ける奇々怪々な謎解きが、2日程発生。
参加者は、その謎に挑みながら真相を探る。

進行イメージ
・カカオがこの後2日程、不思議な謎を仕掛ける
・時間経過はレスの進行具合でこちらが進めます。
・参加者は、それに沿って謎解きを進めていく
・他キャラクターの知恵を借りてもOK!
・イベント期間中、カカオは「犯人」ではあるが、証拠不十分のため追い詰めることはご遠慮願います。謎解きを楽しむ形で進めてください!


(/その他質問等あれば受け付けしますので遠慮なく申し付けくださいorz)


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