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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1003


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自分のトピックを作る
853: クォーヴ [×]
2024-05-11 21:52:08



>ニール(>851


素敵な締めをありがとう。お行儀が悪いなんてとんでもない、君の魅力をたくさんお披露目してもらった夜になったね。こちらこそとても楽しくて時間があっという間に感じたよ、本当にありがとう。

狩人の彼にもまた近々お会いしたいね。ミリアムが屋台の戦利品を届けるついでに会話をするのは大賛成だな。その中で彼の違和感が形になりきらなければ、君のアイデア通り…そうだね、ユギンかラクシュエリあたりを呼んでみるのも良いかもしれない。俺としても、ラザロが彼に抱いているのが食欲なのかそれともそれ以外なのか気になる所だし…ふふ、楽しみだね。

君との続きは――もし嫌でなければ、挙げてくれた怪物すべてに会うのはどうかな。君が複数の使い魔へお部屋への招待状を託したという体でも、ハイネから「今ニールの部屋へ行くと面白いものが見られるかも」と吹聴された怪物が興味本位で、もしくは君を心配して訪問するという体でも、どちらでもお好みの方を選んでもらえるかな。ああ勿論、一人一人の怪物との交流にあまり長い時間は取らせないつもりだよ。もしお話が盛り上がりそうなら別だけれど、その辺りは臨機応変に、ってことでいかがかな。言うまでもないけれど、気乗りしなければ遠慮なく伝えてね。君が出来る限り楽しい夜を過ごせる事が俺達の願いなんだから。




854: リーパー [×]
2024-05-11 22:27:26





>マリーシュカ ( >852

──手紙出す前に来てくれてもいいんだぜ?
( 聞こえてきた言葉に片眉を上げてから、戯れのようにそう零し 「 まァ、何のお構いも出来ねェが。マリーシュカとは約束もあるしなァ 」 なんてクツクツと喉奥を震わせるような笑い声をひとつ。同意を示してくれた事に一瞬意外そうな表情を浮かべるも 「 だろ? 」 直ぐに常のものへと戻して。「 ……まァ、な。だが、俺は選べる立場にはねェんだろうが 」 やや諦めの如く付け加えるのは自身が屋敷の住民の獲物だから、というよりも人間界で罪の無い人の命を唯自分がそこに存在しているという実感の為だけに奪ってきた自覚があるから。ふと彼女の様子に気が付けば、表情を和らげて窓の外へと視線を向け 「 自分の最期、マリーシュカに名前を呼んで欲しいッて奴もいるだろうし、その逆もきッと見付かるだろうよ 」 この言葉一つで彼女の憂いが取れる訳では無いだろうが、例えそれが自己満足だとしてでもそう落とす事しか出来ず。付き合いが長いという彼女でもこれ程までに悩むのか、なんて考え込む姿をじっと見詰めて。確かに食べ物で釣られるようであれば、血液でも問題がないだろうと胸中で思い浮かべれば首肯をひとつ。次ぐ彼の趣味、と呼べるであろう事柄には直接見た訳では無いものの、月明かりに照らされ本に目を落とす姿はきっと絵になるのだろうと。「 ……物語……か、 」 元より音楽以外の創作物に触れる趣味など皆無に等しかった自分が書く物で満足させられるかどうか。然しながら彼女が悩んだ末に出してくれたアイデアを無下に断るつもりも無く、視線を中身の減ったマグの中へと落として考え込んだ後に 「 一回やッてみるか。彼奴が読むようなモンが書けるかは分かんねェが 」 彼へ読ませる目的半分、自身の時間潰し目的半分として考えれば悪い案では無い。量の手を握り込む彼女へと落としていた視線を上げて視線を交えるように )





855: ニール・グレイ [×]
2024-05-11 22:33:27



>クォーヴ(>853


…そう?ふふ、嬉しいなぁ。時間なんて忘れちゃうくらい楽しかったのはオレちゃんもだから、これでおあいこかな。

はは、良いねぇ。じゃあレオの夜が訪れた日は、最初にミリアムにご相談して、答えが出ないままなら二人の怪物さんの内どちらかを呼ぼうかな。…ふふ、ね?ラザロもレオも、解った瞬間にどんな表情するのか、オレちゃんも楽しみだなぁ。

……んふふ、良いの?それじゃあ、お言葉に甘えて皆に会っちゃうねぇ。訪問の理由は…オレちゃんと既知のクォーヴとアッシュがハイネに聞いて、が自然かな。アッシュはきっと心配してくれるだろうけど…貴方も心配してくれる?ミゲルは…あまり自分の方から人間のお部屋に入ってくるイメージは無いけど、招待状を出したらお部屋の前までくらいは来てくれるかなぁ?
あとはそう、来てくれる順番かな。怖がらせちゃいけないミゲルが最初、まだオレちゃんに余裕のある時期。次にちょっぴり元気無くした頃にアッシュ、それから最後、追い込まれ始めた頃にクォーヴ。…貴方が相手なら、少しの粗相は許してくれるかな、なんて…ふふ、ちょっと甘えてみたくてねぇ。
お話が長くなっても短くなっても、きっとオレちゃんは楽しい事には変わりないから、怪物さんみんなもいっぱい楽しんでね。それじゃあ、オレちゃんからはこんな所かな。





856: マリーシュカ [×]
2024-05-11 23:13:15



>リーパー(>854


(自身が貴方にとって最初に出会った怪物だったのであれば、幼馴染を差し置いて呼ばれる前に何度も部屋を訪問するかもしれない。だが今回は別ケース、きっと貴方の味を気に入っているであろう幼馴染との関係に変な歪みを与えない為にも線引はしておきたく「 そうよ、とっても楽しみにしているの。だから、いつまでもお手紙をくれないと勝手に来てしまうかもしれないわ 」あくまでも約束の範囲内で貴方と触れ合いたいのだと、柔らかな微笑みを浮かべながら手放していたティーカップに手を伸ばして。貴方の言葉に忍ばされた暗い過去には触れようもなく、ただ一縷の希望を提示するような内容には自身を励ましてくれたように感じて冷たい胸の内にまたほんのりと暖かさが去来し「 あなたの初めてが私だったのなら、 」そうであればレナードに遠慮することなく全てを手加減なく注げたのに、という口惜しさは無意識に肉声に乗ってしまった益体もないもしもの話。途中で気付いてゆるゆるとかぶりを振って「 いいえ。…私があなたにとってそういう存在なら良かったのだけれど 」それもまた片腹痛い夢物語と分かっていて軌道修正を。考え込むような姿をどこか乞うような気持ちで見守り続け、最終的に乗り気になってくれたことに心から嬉しそうに破顔して「 きっと喜んで読んでくれるわ。彼の事だから、素直に態度には出さないかもしれないけれど 」貴方が一生懸命に作文したのに、昔馴染は気の利いた対応はきっと出来ないだろうと推測して、もしそれが現実となってしまった際に貴方が気落ちしてしまわないようにと気休め程度のフォローを入れて。そうと決まれば、とばかりにまた使い魔へひそひそ話をすれば、コウモリはバスケットに入ったやや大判なサイズのレターセットと万年筆を貴方へと差し出し)




857: クォーヴ / ミゲル [×]
2024-05-11 23:32:18



>ニール(>855


色々と一緒に考えてくれてありがとう。それじゃあアッシュと俺はハイネから情報を得て…という体でお邪魔させてもらうね。俺は…ふふ、どうだろう。心配と興味半々、かもしれないね。
ミゲルは人間を怖がって警戒するから、きっと招待状に応える勇気もないと思うんだ。だから偶然ハイネから今回の事を聞いて、気紛れな興味本位で君のお部屋へ向かわせようかな。
順番の指定もありがとう。俺が最後だなんて、そんな美味しい所を頂いてもいいの?…ふふ、今から待ち切れないな。たくさん甘えておいで、ニール。
早速ミゲルを呼んでくるよ。ハイネとの約束から大体2~3日後辺りをイメージしているけれど、齟齬があったら遠慮なく教えてね。その時はロル内で時間経過について触れてもらって全く問題ないよ。
それじゃあニール、良い夜を。


***


ミゲル:
(事の発端は屋敷の一角でハイネと鉢合わせた偶然で。上機嫌な彼に一方的に話しかけられ対応に窮している中で、貴方との約束についてと今貴方を観察すれば面白いかもしれないと聞かされるも正直自身にとっては関係のない事。拒否を示すために人間は怖い、近付きたくないと告げれば、耳を疑う返答――あの部屋に居るのは本当は人間じゃないかもしれませんよ――と。これまでお屋敷の生活で人間以外が攫われてきたなんて話は聞いたことがなく、そうなれば臆病ながらも好奇心が擽られるというもの。少し確かめるだけ、そんな風に何度も言い聞かせながら貴方の部屋の前に到着すれば、相手が人間だったらどうしようという恐怖に存在しない心臓が早鐘を打つ心地で。そのままたっぷりと悩んだ結果、やはり自分にとってはそんな事どうでもいいじゃないかと逃げ癖が顔を出し、踵を返して立ち去ろうとした刹那たまたま通りがかったコウモリの使い魔が挨拶をするように甲高くキィキィと鳴いて「 わ…、しぃ…っ!僕がここにいるってバレちゃうだろ…?! 」動揺のあまり声量を抑えたつもりが制御は上手くいっておらず、その騒がしい応酬は扉の向こうの貴方にも届いているだろうか)




858: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 00:55:20



>クォーヴ/ミゲル(>857


うん、うん、ありがと。……貴方も案外意地悪だねぇ。
そっかぁ、解った。それじゃあ、その流れでミゲルを“歓迎”させてもらうねぇ。
……貴方だからそうお願いした、って言ったら他の怪物さんが怒っちゃうかな、なんてね。オレちゃんも、貴方に甘えられるの、心待ちにしてるね。
うん、わざわざ時間経過についてもありがとう。貴方とオレちゃんと、ちゃんと考えが合致してるみたいで安心したよ。
じゃあ、また後で会おうね、クォーヴ。…良い夜を。


***


(ハイネとの約束から少し。体感としては、二日か三日程度だろうか。使い魔達のお陰で盲目であろうと生活には然したる支障も出ず、しかしながら眠るばかりで過ごす時間はあまりにも味気無い。誰かに招待状でも、なんて考えたその矢先、何かの鳴き声が聞こえた気がして顔はそちらの方へ。「……誰か、居る?」ぽつり落ちた疑問は、続いた声に確信へと変わる。どうも焦った様子であった事は少々気に掛かりはしたが、それでも今はこの真っ暗闇を彩る何かが向こうにあると頬を綻ばせ、使い魔の先導の下ベッドの上からドアの前へと。手探りで握ったノブを引き、「こんばんはぁ、誰かさん。」弧を描くいつもの“人間らしい”微笑みを形作って、其処に居る筈の誰かにご挨拶を。「ええと……貴方は人間さん?それとも怪物さん?」問いと共に送る光の無い視線は、当然彼を捉える事は叶わずふらふらと空振り惑い、困り顔で首を緩やかに傾げる。「…ふふ、どっちでもいいかなぁ。」だが直ぐに嬉々と吹いた吐息にそれを掻き消す。――質問の答えなど最初から求めていない。肝要な部分はそこではない。「ねぇ誰かさん、もし良かったら、オレちゃんとちょっとお話してほしいなぁ。…ずっと一人じゃ、寂しくて。」きゅっと寄せた眉の端を下げ、悲しそうな色に表情を染めてそう言葉を紡ぎながらドアから半身退き、恐らくは彼が入れるであろう程度の隙を作る。「あ、オレちゃんねぇ、ニールっていうの。」それから、ふと気が付いたと自らの鼻先を指差しての自己紹介を。「貴方のお名前も聞かせてくれる、誰かさん?」どこまでも合いはしない視線の中、せめてもの柔い愛想を声と頬に含ませて、まずは彼の名前を尋ねてみた。)




859: ミゲル [×]
2024-05-12 09:18:35



>ニール(>858


――――ッ!
(内側から開かれる扉、呼び掛けられる声に思わず全身の筋肉が強張り。怖いものでも見るようなおぞましさを滲ませた表情は失礼極まりなく、貴方が盲目で良かったのかも知れない「 …ぁ、……っ 」もともと進んでコミュニケーションを取ることが不得手な幽霊は次々と紡がれる言の葉にどう反応しようとぐるぐる思考を巡らせて意味を成さない声を零し、恐怖や驚きに彩られた身体も虹彩もわなわなと微かに震え「 寂、しい……? 」ようやく一つのキーワードを拾い上げることに成功すれば、得体の知れない貴方にも自身が時折抱くものと同じ感情があるのだと分かって身体の震えは止まり「 ニールは……何? 」その代わりに絞り出した声はか細く震えていて。人間の部屋に先方から招かれるなんて奇異な出来事は当然初体験で、もしかしたら本当に人間ではないのかもしれない、なんて一抹の期待がざわりと湧き上がっては貴方から貰った質問を問い返す形を取り「 ぼく…っ、僕は、…ミゲル 」入室のために確保してくれたのであろう無防備なスペースと、自身の知る人間の色彩とは異なった相手の姿を忙しなく動く視線で交互に見ながら、緊張により狭くなっている喉からどもりながらも名前だけを伝えるのが精一杯で)





860: リーパー [×]
2024-05-12 09:18:37





>マリーシュカ ( >856

近いうちに誘いの手紙は出すつもりにしてンよ
( 軽口に無闇に乗らないあたり、ヴァンパイアの彼への遠慮が少なからずあるのだろうか。ふっと表情筋を緩めた後、マグをテーブルの上へと置き組んだ足に頬杖を着いて 「 それにマリーシュカと話してンの楽しいしな 」 多少の半段のし辛さはあるだろうが、微塵も害意を感じることの無い彼女と話していて毒気が抜かれているのも事実。その証拠に浮かべる表情は意地の悪さが抜け落ちているはずで。思わずと言った様相で途中まで紡ぎ出された言葉の結びを推測してしまうのは彼女のどこか寂しげな様子が先程から引っ掛かっている故の事。唯、自身が引っ掛かっているそれに対して言及をすることはせずに 「 ?別に初日に会ったのがレナードだからッて、マリーシュカが遠慮する道理はねェだろ 」 この気優しいヴァンパイアにとって、昔馴染みが少なからず気に掛けているという事は懸念点でしか無いのだろう。然し自身は特に現状として誰かの物であるだなんて自覚も、誰かに命を預ける約束をした覚えも無く。欲しい物を欲しいと、そう思う感覚がある事の何がいけないのか、なんてあくまで人間として真っ当な方であろう考え方が違うのかと首を傾げて。「 ハハッ、その時は誰かに慰めてもらうコトにすッかな 」 まともに目を通してくれるのであれば御の字、そう思っているからこそ彼女のフォローには軽口で返す事に。蝙蝠から差し出されたバスケットは彼女からの気遣いだと遠慮すること無く受け取り、中から万年筆を取り出せば眉を下げ 「 備え付けのペンでも良かッたのによ 」 ゆるりと弧を描く口元で )





861: マリーシュカ [×]
2024-05-12 09:40:30



>リーパー(>860


……うふふ。私も楽しいわ、こんなのとっても久し振り
(繋いだ約束がそう遠くない内に果たされるであろう事も、怪物との交流を楽しいと言ってくれる事も、そのどちらもが上辺だけのおべんちゃらではない事がどこか憑き物の落ちたような貴方の表情から伝わっていて。人間からすれば心臓が備わっているであろう位置にそっと両手を重ね合わせて、今感じている暖かさを噛み締め保存するように目を閉じて。「 そういう考え方、素敵ね。何だかあなたと話すと今まで見えなかったものが少しだけ見える気がするの、…あなたの不安を少しでも軽くするために来たのに、私の方が色々教えてもらってしまっているわね 」落としていた瞼をハッと上げたのは、自身の凝り固まった価値観を解きほぐし瓦解させるような言葉が真っ直ぐに胸に届いたから。きっと貴方は自分が欲しいと思えば後悔しないように行動できる強さを持った人なのだろう、そう感じ入れば淡く口角を上げ「 私は――そうね、あなたと違って少し臆病で狡いの。どちらのことも大切にしたい、欲張りなのよ 」屋敷へ攫われたことで否応なしに人生を壊された貴方のことも、ずっと長い間黒薔薇屋敷の呪いを共に耐え忍んできた同胞のことも、どちらも優劣つけられないほど大切。逆に言えばどちらかを取る決め手がない状況とも表現できるが、今度は自嘲するでもなくそんな自分をとっくの昔に受け入れているような清々しさを声に乗せ「 だから、なんだか私にはあなたが輝いて見えるの。……あんまり近くにいると、その眩さにあてられてしまいそう 」最後の言葉は冗談か否か、唇に指を添えくすくすと笑って「 その万年筆、とても滑らかで書きやすいの。だから、あなたに使ってほしくて 」貴方の手中へと渡った万年筆へ視線を移してそれが自身の私物であることを示唆しながら、きっとこれからたくさんの文字をしたためなくてはならない貴方の方が有効活用出来るだろうと)




862: 執事長 [×]
2024-05-12 09:52:29



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ラクシュエリ ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536
 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


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●ニール・グレイ × ミゲル ⇒ 【 >>859
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863: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 10:33:25



>ミゲル(>859


(強張って聞こえる声は其処に誰かが居るという確かな証明であり、繰り返された己の言葉を頷きで肯定する。発されている音の高さに目線を合わせて、見えないなりの歩み寄りを行う先、か細くとも届いたその名に表情はふわり色付く。「そう。…ふふ、ミゲル、宜しくねぇ。」まずは初めの一歩を踏み出せた事を喜ばしげに、しかしどうも緊張の窺える彼を驚かさぬよう控えたトーンで返してから、「……何、何かぁ…ちょっと難しいねぇ。」漸く彼からの疑問に対して首を捻り悩みに唸って、暗闇の中の視線をふらふら泳がせる。「…あ。小さい頃、オレちゃんの事を“蛇の子”だって言ってるのを聞いた覚えはあるけど……それじゃ答えにならないかなぁ。」ふと、やっとの事で掘り出した記憶を渡してはみたものの、自らその無稽さへの苦味を微笑みに含ませる。招きに開いた空間に何か通る気配が無い事を鑑みて、悩みに逸れていた顔をまたドアの方、正確には彼が居るであろう方向に向け直す。それから、「……ミゲルは、」ほんの少し、静けさを落として。不安を帯びた曇り声で彼を呼ぶ。「……蛇さん、嫌い?」他でもなく“自分が怖いか”と、顔には晴れない憂惧を纏わせてみせながら、言葉と首を傾ぐ仕草にだけは戯けるような緩やかさを着せて、彼へそう問い返した。)




864: リーパー [×]
2024-05-12 10:41:41





>マリーシュカ ( >861

ンなら良かッた
( 恐らく彼女がそのような嘘を吐く人物だとも思いはしないが、胸の辺りに手を添えるその仕草に目を細めて。 「 そりゃ価値観は色々だろうしなァ。……一人の時間を過ごさずに済ンでんだ。俺も助かッてるよ 」 ただでさえ人と人であっても感じ方、考え方は様々。それが人とそうでは無い者とであれば全く異なった考え方をするのも道理であろうが、少なからず彼女には自身の言いたかった事が伝わったようで軽く息をつき。「 ンな事言ったら俺の方がずっと欲張りだろ 」 欲しい物には手を伸ばせばいい、そんな生き方をしてきた挙句今はこの人ならざる者が住まう屋敷で本来の自分を見て欲しい、それを原動力に動く自身はそう称する以外何になるのか。きっと傍から見れば随分と滑稽に写るだろう事は自覚済み。残り少なくなっていたマグの中身を飲み干し、ふぅと息を吐き出した後に 「 まァ、欲張り同士俺にはもッと欲張ってもいいンじゃね?……その “ 眩しさ ” ッてのが嫌じゃなけりゃ、だが 」 元よりヴァンパイアの彼に誰とどう交流をしているか等話すつもりは無い──無論何か他の方法でバレてしまう手立てがあるのなら話は別だが、少なからず自身の希望とあれば昔馴染みの間柄の二人の仲が拗れる事は無いのでは無いかと画策して 「 俺はレナードとも、マリーシュカとももッと話してェし仲良くなりてェ。ッてのはダメか? 」 きっと心優しい彼女を困らせてしまうだろう。そう分かってはいるものの駄目押しとばかりに 「 そういうコトなら、有難く貰ッとくな 」 厚意で添えてくれた私物を突き返す、だなんて無粋な事はせず。じっと万年筆を見た後に丁寧にバスケットの中へと仕舞い込むと同時、いつか自身が最期を迎える際には彼女の元へと返そうと心に誓い )





865: ミゲル [×]
2024-05-12 11:16:58



>ニール(>863


……よろしく、?
(まるで此方との関係性を築いていく気があるかのようなお決まりの文句を半ば反射的に贈り返すも、未だ警戒心の解かれない胸中が語尾を疑問形に濁らせたことに表れて。自分が何かなんて然程難しい質問には思えず怪訝そうに眉を寄せて「 違うよ、そういうことじゃなくて… 」クリティカルな答えが返ってこなかったことにもどかしそうに否定を、こんな風にはっきりと意思表示出来たのは貴方が自身を怖がらせまいと気を遣ってくれているからなのだが余裕のない幽霊は未だそこに気付けず「 例えば僕はゴーストなんだ。だからほらその、君は何なのかなって、…分かんない? 」サスペンダーをにぎにぎと何度も握りながら一生懸命話す姿は容姿よりずっと幼く見えるだろうが、盲目の貴方にはどこか焦れったいような調子の声しか此方の様子を窺い知る方法はないだろう。蛇、その生き物がどうやって貴方へ繋がるのか全く想像もつかないからこそ「 …嫌いじゃない。けど好きでもない、かな 」と素直に感想を告げて。貴方の正体が分かるまではその領域である部屋へ入る勇気は持てないまま、それでも視点の定まらないような様子にようやく気付いて「 目が…見えないの? 」ハイネから多くを聞かされたわけではないため、どこかおずおずと控えめに問うて)




866: マリーシュカ [×]
2024-05-12 11:32:58



>リーパー(>864


自分の欲深さは浅ましく思えるのだけれど、あなたのそれは眩しく見えるの。ふふ、不思議ね
(自身との交流が貴方の無聊を癒やしているのなら心から嬉しく思える。誰にでも優しい怪物は、それでも貴方に対しては他の獲物とは一線を画するであろう何かを確かに感じていて、しかしそれを具体化出来ていないために自分でも未知の感覚を不思議と形容しては自身もティーカップの中身を飲み干し「 それで私があなたを食べたくなってしまったら――レナードとの取り合いね 」お互いの欲張りをぶつけ合ったその先、愛せない獲物は食べないという自身の拘りを貴方が突破したのなら。変わらず表情には微笑みが浮かんでいるものの、瞳の奥には確かな捕食者としての矜持が妖しく煌めきを増して「 彼も私も、仲良く食事を分け合うなんて柄じゃないの。やっと巡り会えた大切な食事だからこそ、徹頭徹尾独り占めしたいのよ 」自身が危惧しているのはまさに国盗り合戦よろしく貴方を巡った争いで「 もしそうなったら…ふふ、私は絶対にあなたを譲らない 」自分の愛に泥を塗る様な真似はしない、と。あれだけ大切にしている馴染との衝突も厭わないという強い意志は柔らかな声に一本の筋を通して凛と響き。貴方のマグも空っぽになっている事に気付けば緩慢な所作でソファーから立ち上がり「 さあ、今夜はそろそろ御暇しようかしら。リーパーの紡ぐ物語、もし気が向いたら私にも教えてね 」話しながらまたしても床上を滑るように衣擦れのわずかな音だけを引き連れてスツールに座す獲物へ近付き、そっと頬に手を添えては額へ触れるだけのキスを落として「 よく眠れるように、おまじない 」母のような慈愛と娘のような茶目っ気を同時に内包する微笑みを向け「 リーパー、おやすみなさい 」告げた挨拶の後、何か別件で引き留められなければそのまま足元から順に霧になって消えゆくだろう)




867: リーパー [×]
2024-05-12 12:45:32





>マリーシュカ( >866


……ハッ、そうなる前に俺も身持ち固めねェとなァ
( 与えられるものを求めてあちこちフラフラとしているのが現状だが、彼女が告げたような事が本当に起こるとするのであればそれはそれで……。彼女の微笑みの奥に先程までとは違う獲物を見定めるような、そんな色合いを見て取れば恐怖とも不快感とも違う何がゾクリ、と背筋を駆けて行くのを感じ無意識のうちに舌先で唇を軽く舐め濡らすようになぞって 「 誰に対しても、だがタダで喰われてやるつもりはねェよ 」 喰いたければ自分を見ろ、そんなスタンスを崩すつもりは全く無く、寧ろ彼女との交流で余計に貪欲になった程。自身の最期の話をしているにも関わらず悲観的なものは声色にも表情にも一切含まれる事は無く、ほんの少しの生意気さが内包されているだろうか。「 良いモン頂いたンだ。礼になるかは分からねェが聞いてやッてくれよ 」 ひやりとした感覚が頬と額に触れれば二度ほど瞬きを繰り返した後、バスケットをテーブルの上へと置いてから立ち上がり彼女の手を取ってその甲へと軽く唇を寄せ 「 マリーシュカも、いい夜を 」 彼女が消えるのを最後まで見送ってからテーブルへと向き直り、睡魔に襲われるまでの間彼女から貰ったレターセットへと筆を走らせようか )


****


ドーモ、この辺りで幕引きだろッて事で失礼すンな。
マリーシュカと話せたの俺としちゃ楽しかッたが……色々と俺の価値観ぶつけちまッて悪ィな。気を悪くしてなきゃいいンだが……。

ンで、早速次の話なンだが2.3回程続けて俳優野郎の方の話紡げたらッて考えてンだが問題ねェか?ほら、俺はレナードとの対価を書かなきゃなンねェし、彼奴も屋敷に慣らしといた方が良いだろうしよ。
問題がねェなら、ハイネとの交流を2回、後はそうだな……俺とじゃ相性悪そうなミゲルかウーミン、他アンタから見て彼奴と気が合いそうな奴がいればそン中から1回とかどうだ?ハイネは何も言わないでも彼奴ンとこに行きそうではあるが、他の奴らに関しては招待状を飛ばすでも何でも構わねェ。その辺は希望がありゃ合わせるッてよ。

嗚呼、後これは何時になるか分かんねェ相談事なンだが、もう一人この屋敷に呼んでも問題ねェか?此処での生活が楽しいが女も動かしたくなッた。ンでも他ントコに行く程の時間は取れねェし、何しろ俺と俳優野郎の生みの親だからぼんやり浮かんでる概要だけでも一癖も二癖もあるッてワケよ。此処でなら好き好むような奴らがいるンじゃねェかッて算段なワケなんだが……つッても、男のが動かしやすいコトに違いはねェし普段のスイッチは俺と俳優野郎になるはずだ。まァ考えてみてくれると嬉しいわ。





868: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 12:55:25



>ミゲル(>865



(己の答えに納得がいかないのだろう、隔靴掻痒とした言葉が返される。その一つ一つを急かすでもなく、ただ静かに頷いて飲み込んだ後、「ああ、なるほどねぇ。」ようやっと合点がいったと得心を置き、「……でもやっぱり難しいなぁ。」また声の調子を下げる。「ううん…オレちゃんねぇ、自分で自分の事は人だと思って、こうして人の言葉も字の読み書きもいっぱい練習したけど、」それからつらつらと軽やかに話し出す昔話のついで、上げた片手で自らの名を宙に綴る仕草を。それから、己が心臓の上にその手を添えて、「――どの人間も、オレちゃんが“自分と同じもの”だとは思ってなかったみたいでねぇ。だから、絶対に“そう”だって言い切れる自信が無いんだよねぇ。」ごめんね、と萎れる謝罪は心の底から苦く渋く、困った笑みだけをそこに添える。しかしその後の彼の正直な回答には、「…嫌いじゃないなら、それでいいよ。」憂い不安を安堵の吐息に払って綻ぶ口元で、仄かな嬉々を滲ませてそれだけを返事に括る。続けて、「うん、ちょっと他の怪物さんとの約束があってねぇ。暫く目を預けてるの。」何ともあっけらかんと、ともすれば無邪気な愉楽さえ浮かべながら己の瞳を指差す。「見えなくっても、お風呂もご飯も当たり前に出来るのは良いんだけど…」その先も少々の間は楽しげにくすくす笑いを溢してはいたが、そちらをまた光を映さない視線でじっと見詰めて、「……ミゲルがどんなお顔してるのか解らない事、ちゃんと目を合わせられない事は、何だか寂しいねぇ。」項垂れ、凍えたような微かな震えを唇と声に含ませる。「ねぇミゲル。オレちゃん、ちゃんと貴方の方を向けてる?変な方見て、貴方に嫌な思いさせてない?」声のする方は向いている筈、しかしそれでも暗中の視界では確かな証も有らず。己自身の状況以上に、今話している彼の事にこそ気を配り、そう心配に落ちる言葉を彼に掛けた。)




869: ラクシュエリ [×]
2024-05-12 13:16:17



>リーパー(>867


こんばんわあ、今夜から案内役を交代したエリからお返事させてもらうねっ。
あはっ、そんなコト心配してくれてるんだ!マリーシュカもとっても楽しかったって笑ってたから、なーんにも気にせずこれからもありのままのあなたでいてね。

次の夜からのお話、もちろん大丈夫だよ!ハイネ以外だと…そうね、ウーミンは間違いなく彼に会いたがるだろうし、ミゲルもオドオドしながら招待には応えてくれるはず。ハイネの独占欲を気にも留めずに踏み越えてきそうなユギンやジョネルと関わりを持つのも楽しそう!でもでもわたしだって彼とお話してみたいの、だってエリの好みどストライクなんだもん。好みすぎて食べたくなっちゃうかもしれないけれど…うふっ、彼の指にはハイネ特性の指輪があるんだもん、きっと大丈夫。
ジョネルはハイネと友達だから自発的に彼の部屋に行くだろうけど、他の住人には招待状を出してあげてもらえる?
そうだ、彼に会いに行く順番はどうしよっか!ハイネ→ハイネ→他住人でも、他住人→ハイネ→ハイネでも、ハイネ→他住人→ハイネでも、一番惹かれるのを選んでねっ。

また新しい子を連れてきてくれるのっ?!やったあ、すっごく嬉しい!
お屋敷で過ごしてもらえるかどうかはどんな子なのか具体的な姿を紹介してもらってからのお話になっちゃうけど、会えるのすごくすごーく楽しみだよ!いつも楽しい時間をくれて、本当にありがとねっ。




870: ミゲル [×]
2024-05-12 13:31:12



>ニール(>868


(やっぱり人間だったんだ、と手前勝手な期待を打ち砕かれた気になってダラリと両腕を垂らすも、続けられた言葉の数々にバラバラになった期待の欠片がまだぽつぽつと淡い光を放っているような気がして「 ……君の言う事、よく分かんないけど…僕にとってはその方がいい、かも 」バックボーンを正しく把握しているわけではないため頭上にはたくさんの疑問符が浮かぶも、詰まる所貴方が人間でない可能性があるのならばそれだけ無条件に警戒心も和らぐというもの。開けたままにしてくれているであろうスペースをおずおずと通って一歩室内に入り「 君はゴーストが怖くないの? 」貴方の方へ顔を向けて興味本位の質問を。約束、と聞けばその相手がやけに上機嫌だったハイネであるとすぐに察しがついて「 ハイネか… 」と一人呟き。怪物と約束をするなんて変わった人だな、と感じつつ最後まで貴方の綴る言葉を静聴し「 それも僕にとってはむしろ助かる。ジロジロ見られるのは苦手だし、 」どこまでも自分本位な回答になったのはコミュニケーションから逃げ続けてきた精神の未熟さゆえ。貴方の言いたい芯を捉える能力もないまま、その一時的に光を失った両目を持つ貴方相手だからこそなけなしの勇気が少しずつ湧き出てくるようで「 あの、…座った方が、その…危なくないんじゃない、かな 」ここは貴方の部屋なのだからきっと家具の配置も熟知しているだろうけれど、盲目の人には怖くとも手を差し伸べる程度の良心は備わっており、貴方の腕を引いて導くためにおずおずと手を伸ばしてみよう)




871: グレン [×]
2024-05-12 13:51:38





>ラクシュエリ( >869


こんばんは、可愛い悪魔さん。丁度いい頃合だし、彼奴に対して返事を貰ってたけど僕に引き継がせて貰うね。
マリーシュカが嫌々相手してた訳じゃないって知って彼奴もホッとしてたよ。ただ、余りにも度が過ぎてる時とかは何時でも言ってやってくれて構わないからねってお伝え願えるかな?

ならそうだな……彼奴じゃ怖がらせる事になって交流が持てなさそうなミゲルにお相手願おうかな。他に挙げてくれた人たちも凄く魅力的だけど…………ハイネがもっと僕に溺れてからの方が楽しい事になりそうじゃない?ラクシュエリの事も前にハイネから聞いて気になってはいるからね、君さえ良ければまた今度招待状を飛ばさせてもらってもいいかな?
順番は悩むけれど……ハイネ→ミゲル→ハイネの順でお願いしようかな。僕が他住人に対して扉を開いた時のハイネの様子も気になるし、ね。嗚呼、そうだ。ミゲルの時に関してはきっとお話するだけになると思うけれど、ハイネの時に関しては散策でもお話でも、なんでも構わないよ。僕の方から始める方が良かったら言ってくれ。

新しい娘に関してなんだけど、その辺は理解してるし無理に受け入れて貰おうだなんて思ってないから安心して。ただ、ふんわりと考えているものだけで言ったら僕やリーパーに比べて屋敷の冷遇に当てはまる事は無いはず、とだけお伝えさせてもらうね。嗚呼それと、多分僕のものを出した時と同じように思っているよりも早く出来上がると思うから、その時にもし屋敷に居て問題無さそうだったら歓迎してやってくれると嬉しいなぁ、なんて。はは、僕の方こそいつも楽しい時間をありがとうね。





872: ラクシュエリ / ハイネ [×]
2024-05-12 14:20:36



>グレン(>871


あはっ、あははっ!確かにそうね、ハイネがどっぷりあなたにハマってからの方が楽しそう!それにしてもすごい自信ね、ホント魅力的。たっくさん溺れさせちゃえ~!
もちろん、エリとも話してくれるなんて嬉しい!またいつか使い魔が呼びに来るの楽しみに待ってるね。
ハイネはコレクションの鑑賞とかお世話の目的で訪れるだろうけど…舞台がお部屋になるかそうじゃないかはわたしには想像つかないなあ。だからあなたからも希望があったら伝えてあげてね!
新しい子についてもよく分かったよ、いつも丁寧にありがとっ。
じゃあ早速ハイネを呼んでくるね、グレンにとって素敵な夜にしてねえ!


***


ハイネ:
(人ひとり余裕を持って暮らせそうなほど広いウォークインクローゼットの中、優雅な鼻歌と共に聞こえてくるのはカシャカシャとハンガー同士が擦れる音、そして複数の布を畳んで箱にしまう音。使い魔に頼めばわざわざその怪物が動くほどの事でもない筈なのに、自らの手で何かを選別するような様子からは特別目をかけたお気に入りは自分で世話をするという強い拘りが見て取れる。黒壇にツヤを足したような黒いボックスを手に、怪物は貴方の部屋へと。ノックをすることなく扉を開いたのは、貴方を自分の所有物だと思っているからで「 御機嫌よう、グレン。何をして過ごしていたのですか 」何泊かの出張から戻って愛するペットに話しかけるような、慈しみにも似た甘い声と共に許可を求めることなく部屋に入っては後ろ手に扉を閉めよう)




873: グレン [×]
2024-05-12 14:54:58





>ラクシュエリ / ハイネ( >872


一夜にして何百、何千の目に触れるんだ。自信が無きゃ俳優なんてやってられないだろう?勿論、近いうちに招待状を持って行ってもらうことにするよ。
嗚呼、その辺についても把握したよ、とだけ。希望があれば都度伝えさせてもらうね。嗚呼、それと一応屋敷に来た日から数日経過してるように取らせてもらったけれど、なにか不都合があれば軌道修正してもらって構わないからね、とだけ。
うん、ありがとう。ラクシュエリも良い夜を過ごしてね。

****

( 夜が明けないからか、それとも仕事と呼べるものに追われなくなったからか。定期的に世話を焼いてくれる使い魔のおかげで差程狂わない体内時計とは裏腹、睡眠時間だけで言えば元の世界にいた時よりも格段に延びたはず。ベッドから起き上がればどこからともなく訪れる使い魔が用意をしてくれる紅茶へと口をつけたところで開く扉。先日の彼の言葉が嘘で無ければ扉を開けた主はきっと鍵を掛けた張本人。答え合わせをするべくゆるりと視線を持ち上げ、視界に見覚えのある姿が入れば表情を和らげ 「 おはよう、ハイネ。何も……と言うかさっき起きたところなんだ。見苦しい姿で申し訳ないね 」 世話を焼いてくれていた使い魔たちの中、一番身近にいた個体へと軽く感謝の意を込めて触れてから立ち上がり髪の先に少し癖の残った頭のまま彼の元へと近寄って、彼が手に持つ箱を捉えれば 「 それは? 」首を傾げて )





874: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 15:04:15



>ミゲル(>870


――……そう?
(それを理由に散々避けられた己にとって、目の前の彼が言う“人ではない方が良い”というのは、あんまりにも意外な言葉であった。思わずぱたりと瞬きを一つして、しかしやがては喜びに表情を柔らと弛め、「お化けさん?…ふふ、怖くないよ。」まずは一言、今度は簡潔に彼への返答を。それから「だって貴方、オレちゃんとこうして、ちゃんとお話してくれてるでしょ?なら、怯える事なんて一つも無い。ね?」首を戯れに傾げて、答えの肉付けを楽しそうに浮わつく声で行う。その後で呟かれたかの怪物の名に頷くと、「そう、あの狼みたいな目をしたカラス、」そこまでで――光り物で遊ぶ鳥の名で、一度言葉を止めたのは故意か、それとも偶然か。「――アゲハのような怪物さん。」ともあれジョークめかした音で、あの灰の肌に燕尾服の姿を優美な烏揚羽と評してみせた。「ああ、それなら良かった。貴方が嫌にならないなら、目が見えないのも悪くないかもねぇ。」思っていた回答とのズレも、ともかく彼が不快ではない事に勝る事柄では無し、今は只々己が盲目である事を喜んでいれば、ひやりとした何かが腕に触れた。「…はは、ミゲル、手を引いてくれるの?優しいねぇ。」続く彼の言葉に触れたものの正体も、その意図も理解して、微笑ましげに弛めた顔を彼が居る筈の方向へ向けた後、「それじゃあ、ソファーの所まで連れてってくれる?」彼の言う事を素直に聞き入れ、目的地を指定しゆっくりと歩き出す。普段よりも小さな歩幅、遅い歩調で、もしも正しくソファーに座れたのなら、「ありがと、ミゲル。助かったよ。」と捩らず真っ直ぐな礼を。「ねぇ貴方、もしまだこの部屋に居てくれるなら、もうちょっとオレちゃんとお話してほしいなぁ。」その先に続けるのは、彼の優しさへと当て揺さぶる自身の要求。「例えば、そうだなぁ……ミゲルの好きな花とか、好きな本とか。オレちゃんね、優しい貴方の事もっと知りたいんだ。」どうかな、と彼を窺う視線はやはり的外れではあったが、それでも言葉に偽り無しと示さんばかりにじっと静かに彼の答えを待った。)




875: ハイネ [×]
2024-05-12 15:31:16



>グレン(>873


おや。お寝坊さんですねえ、
(お道化るように肩を竦めながら放った言葉には詰ったり呆れたりする調子はなく、気に入った子だけを贔屓する悪い教師のような態とらしい甘さで「 構いませんとも、たくさんお眠りなさい。ヒトの肌や髪のツヤには睡眠が不可欠なのですから 」自分のためにずっと美しく在りなさい、その為に必要ならば惜しむ事なく眠りなさい、と。こちらからも歩み寄りながら、ふと髪に残る寝癖に気がついてはくつくつと笑って「 ああ、貴方のお顔の美しさはしどけなさすら愛らしさに変えてくれますね 」褒めているのか貶しているのか判別の難しい言葉も、態度では可愛らしくて仕方がないと示すように箱を持たない方の手で睡眠の名残を撫で付けるように何度も髪に触れて。そこで箱へと貴方の注意が移れば「 貴方の為に持ってきたのですよ 」そう言いながら自分の為なのは最早御愛嬌。箱を床に置き、片膝をついてロックを外せば、そこには多種多様な衣装の類がよりどりみどりに収められており「 これらは全て俺の手作りです。目算なので貴方のサイズと多少のズレがあるかもしれませんが…綺麗なコレクションほど着せ替えたくなるものでしょう? 」採寸をしに来る時間はなかったものの、貴方のために誂えられたそれらはどちらかと言うとコスプレに近い意匠のものばかりで、様々な職業の制服や果てにはメイド服のようなものまで取り揃えられており「 今夜、どれを着て過ごしたいですか?それとも、俺が選んで差し上げましょうか 」選択権をこちらに委ねるのならばそれ即ち拒否権はないのだと、悪戯っぽい表情に示しながら試すように貴方を見上げて)




876: ミゲル [×]
2024-05-12 15:48:05



>ニール(>874


……言葉が通じるけど怖いやつもいるじゃん
(ふいと顔を背けてぽそりと吐き捨てるのは他の何物でもない照れ隠し。人間に害を成し取り殺す幽霊が怖くないだなんて、他の怪物であれば異形としての沽券に関わると憤慨するような事でも気弱な自身には嬉しい事として思い出に残り。「 確かに…ハイネの使い魔は蝶々だし、何となく雰囲気似てるかも 」からす?とまた疑問符を浮かべかけて、続いたワードに蝶のことを指しているのだと気付かされれば呑気にそう呟き「 僕には…蝶よりは蜘蛛みたいに思えるけど、 」幾重にも粘性の糸を張り巡らせ獲物を捕らえ、しかしすぐに殺しはせず甚振る佞悪な蜘蛛。頭に浮かんだことをそのまま声に乗せてしまってからもしハイネに自身の表現が漏れ伝われば嫌味を言われてしまうかもとハッとして「 今の、ハイネには言わないで… 」あくまでも自分を守るため、バツの悪そうな顔でちろりと貴方を見よう。「 …なんだか君って、僕のことばっかり考えてない? 」無事ソファーへと送り届け、自分はどうしようとそわそわしながらベッドや近くの椅子に次々と視線を遣るも、こういう時許可なく座っていいものか分からずソファーの近くに佇んだままポツリと落として「 僕…、優しいとかそういうのじゃないし 」口を突いたのは謙遜、内心は優しいと評価されて満更ではなくニマニマと頬が緩みそうになるのを必死に堪え。重なる事のない視線にむしろ安心感を覚えながら「 花とかはその…よくわかんないけど、薔薇はあんまり好きじゃないかも。白い花は、きれいだと思う 」教養として花の知識を備えておらず、困ったようにもごもごしながらも何とか自分なりの回答を形にして。薔薇を好まないのは屋敷中に咲き誇る黒いそれが誰かに命を奪われた自分と重なる同族嫌悪に近いからだろうか「 難しい本も苦手。挿絵がないやつとか…最悪。でもコミックは好き 」好きより嫌いのほうが先に出てくるのは生来の卑屈さゆえか。腹の底からではなく喉のごく浅いところから絞り出すようなボソボソ声でなんとか質問に答えながら、最後には勇気を振り絞って「 その、ニールは…? 」人間なのに人間らしくない、そんな貴方に興味が湧いて問を返そう)




877: グレン [×]
2024-05-12 16:35:27





>ハイネ( >875

どうにもする事が無いと寝すぎてしまってさ…
( 声に甘ったるさを含む彼はどうやら眠り過ぎてしまった事に対して咎める様子は無いらしい。寧ろ眠る事を推奨するような言葉に思わず笑い声を漏らしてしまい 「 はは、向こうでは絶対に言われないような言葉だな 」 分刻みという程では無かったが舞台役者としては多忙な生活を送っていた自覚がある。睡眠時間を削ってまで台本を読み込んでいた生活を思い返せば目を細めて。相変わらずどちらの意が強いのか読み取れない発言ではあるも、行動で悪い意の方が少ないだろうと判断し。然し素直にお礼を言うのも、と「 直す時間も無かったんだ、仕方無いだろう? 」 寝癖に気が付かなかった気恥しさも手伝ってやや拗ねたような様子が滲むも、髪を撫でる手を拒むこと無く受け入れ。癖付きやすいが同時に直りもしやすい髪は彼が触る内に恒のように戻るはず。開いた箱の中に収まる色とりどりのそれらに、僅かにきょと、とした表情を浮かべ 「 ……僕に? 」 それが例え着せ替え人形のような意図であったとしても舞台衣装以外で誰かが自分のために用意をしてくれるなんて事は初めてで。その場にしゃがみ込んで中を覗きそっと手を伸ばし 「 凄い、凄いよ。プロが作ったみたいだ 」 目をきらきらと輝かせ、純粋にはしゃぐ様子はまるで子供のよう、と表現するのが的確だろうか。選択を迫られるも、そもそも必要だと言われたから身に着けていて着ることさえ出来ればそれでいい、そう考える常の自身の服装を頭に思い描けば苦笑混じりに緩く首を左右に振り「 生憎僕は服に頓着が無くてね。だから、ハイネ。僕に似合うものを選んでもらっても? 」 無論彼に選んでもらったものが何であれ着こなす自信がある上に、自身の容姿を一等気に入っているダークエルフが唯小馬鹿にする為だけの衣裳を選ぶだなんて考えてもいないから。箱の中から視線を持ち上げるまま彼へと目線の先を移し、やや上目遣いがちに見詰めて )





878: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 17:19:31



>ミゲル(>876


(怖くないの一言に返されたそれは否定的に聞こえるようで、しかしながら柔い音を含んでいた気がしたのは気の所為だっただろうか。それ以上の追及はせず、あのダークエルフについての話を彼の口から聞き、「蜘蛛かぁ……」などと何の気なしにその生き物の名を繰り返す。続けて不意に、うっかりグラスでも落としてしまったような、また緊張を帯びた声が届けば、「大丈夫、言わない。言わないから。……うん、内緒ね。」自らの口許に指を当てて悪戯っぽく、冗談めかしながらも告げ口は無しだと確かな約束を。――彼がどんな表情をしているのか、今推し量れる材料は声のみ。けれど随分和らいだ気のする彼の態度に此方も安堵混じりの笑みを零しつつ、「うん、うん、良いよねぇ。鈴蘭とか、百合とか、オレちゃんも綺麗だと思うなぁ。…ふふ、難しいのは、オレちゃんも苦手。眠くなっちゃう。」もごつく回答など何のその、急かす事もせず彼のペースに任せた話に相槌を打つ。その後で、返された問い掛けは少々予想外だったか、「…オレちゃん?」首を傾いで一度は聞き返す。だが直ぐに弛めた口から、「オレちゃんはねぇ、ピンク色のお花が好きだよ。チューリップとか、コスモスとか。何だか見てるだけで甘そうというか…可愛らしいなぁ、って思うんだ。」彼に倣ってまずは色、それから具体例と理由。ふわふわ浮わつく喜楽を乗せて、まずは花の好みを。続いて、「本ならねぇ、ファンタジーや冒険譚とか好きかなぁ。此処じゃない何処かで、種族の垣根も越えて愛や友情を築ける、なんて素敵じゃない?」好きな本の話も。それがコミックか小説かには拘り無いのか言及はせず、ただその物語が持つ夢だけに燥ぐように、ソファーから投げ出された脚を揺らした後に、はたと声を上げる。「あ、ねぇミゲル、もしかして立ったまま?ごめんね、オレちゃん解らなくてねぇ。」彼の声が己より高い位置にある事に今更気が付いたよう、へなり眉を垂らした気弱な顔で一番に謝罪を、それから己の手前や隣に並ぶソファーや椅子の辺りを掌でゆるり差し回し、「好きな所座ってよ、物は置いてないから、何処でも座れるはずだよ。」努めて柔く強制の無い音を意識した朗らかな声で、彼へ着席を促した。)




879: ハイネ [×]
2024-05-13 20:28:21



>グレン(>877


タスクはいくらでもあるではないですか。体型をより洗練する為のトレーニング、髪や肌の手入れ、何より俺を飽きさせないような創意工夫の検討、全てこなしていたら一日などあっという間でしょう
(する事がない、の言葉には思わず失笑して。長い指を折ってすぐに数えられるだけでもするすると浮かび上がるそれらは、未だティーンである貴方には特段意識せずとも保てるものなのかもしれない。しかし悲しい哉、人間と怪物では生きる時間があまりにも違いすぎて「 今は若くとも、ヒトはすぐ老いるのですから。後悔のないように過ごしなさい 」緩く口角は上げたまま、懇々と諭すように告げては拗ねたような様子もまた愛らしく髪を撫で付けていた手で筋の通った鼻先にちょこんと触れて。披露した数々の衣装に対するリアクションには満足げに微笑を深め、そうでしょうそうでしょうとばかりに腕を組んで数度頷くような仕草を見せて「 一針一針に気を配りましたからね 」自信作ばかりゆえ褒められて当然と思ってはいたが、初めて目の当たりにした貴方の年相応な無邪気さにつられて自らの労力をアピールするように付け加え。選択権を与えたにも関わらず此方に決定を委ねられれば、ちっちと舌を鳴らして細長い人差し指を小刻みに左右に揺らして「 いけませんね、グレン。貴方は人形ではなく人間なのですから、自我がなくては 」寝てばかりのペット、動かない玩具、そのどれもに共通するのはすぐに飽いてしまうということ。また、一度選んだ道は覆せないのだと経験を以って学習の機会を与えるべく、悩むことなく差し出したのはメイド服で「 さあ、どうぞ。 」にっこり、顔は笑っているはずなのに背後には黒い何かが湧き立っていると錯覚させるような有無を言わせない声。メイド服とは言えど多少はシックな意匠であり、襟の詰まった白ボタンの黒シャツと、それに繋がる形のスカートは裾に誂えられた白いフリルに向かうにつれて華やかに広がるデザイン。長さは膝下あたりまで、セットの編み上げブーツとの隙間は生肌ではなく目の細かい網タイツが覗く仕様で。その上からフリルとバックリボンが可愛らしい純白のエプロンドレスを被り、同様の色合いのヘッドドレスをカチューシャの要領で取り付ければ完成、という代物で)




880: ミゲル [×]
2024-05-13 20:29:45



>ニール(>878


――ありがと。
(異質な恐ろしさのある怪物に対しての守秘を約束してもらえれば、安堵とともにほっと胸を撫で下ろし。通常ならそこで終わるところだが意図して柔らかく接してくれている貴方に絆されかけているのか、この屋敷に縛られてから人間に対して初めて伝える感謝の言葉を小さく告げて。ちゃんとありがとうが言えた事に内心でほんわりと喜びに似た何かを抱いていれば、共感を示してもらえたことに嬉しそうに頬をへにゃりと緩めて「 そう、きれいだよね。君の部屋なんにも無いから、飾ると映えそう 」その無駄な力が抜けたような素に近い声色から、今の貴方にも幽霊が徐々に警戒を解きかけていることが伝わるだろうか。ピンク色の花が好き、という言葉には「 男なのにピンク…? 」と時代錯誤も良いところな感想を悪気はなく、独り言に近いトーンで怪訝そうに呟くも続く本の嗜好には思わず身を乗り出して「 僕も好き!勇者とか魔法使いとか、冒険とかお宝とかそういうの、 」思わずといった調子で今日一番に張った声で一生懸命喋ったのは無意識で、そういった刺激に慣れていない貧弱な喉からケホと空咳が零れて「 …ごめん、テンション上がっちゃって 」恥ずかしそうにもごもごとしながらまたサスペンダーをごにょごにょと弄って。座る場所について気を回してもらっては、申し訳ないような助かったような複雑な心地で「 じゃあ、えっと、…この辺? 」どこが良いだろう、と少しの間うろうろきょろきょろして、ようやく貴方の座るソファーの向かいに位置する椅子にちょこんと腰掛けて。座ってから何をすればいいか分からず、気まずい沈黙が訪れるのが怖くて必死に辿った記憶に表れたのは、優雅にお茶を嗜むヴァンパイアの姿で「 あの、なにか飲む? 」もしかしたら要らないかもしれないし、と保険をかけるようにおずおずと問い掛けて)




881: グレン [×]
2024-05-13 21:29:50





>ハイネ( >879

……嗚呼、芝居のって事だからね
( 彼の言葉に一瞬きょと、とした表情を浮かべるも直ぐに小さく首を左右に降って。簡単な読み書きは出来る、程度の学しかない自身が分厚い台本を頭に叩き込むのには常人の倍以上の時間がかかるのが常。その手間や稽古の時間が無くなっただけで一日の中に自由な時間が増えるのだから不思議なものだ 「 それに飽きさせる云々の前に素の僕を見てもらわなきゃ、だろ? 」 無論どこまで曝け出せるかは分からないが、なんて心の内で付け加えつつ親が子供を甘やかすような、そんな仕草にはゆるりと目を細めて。「 本当に凄いよ。器用なんだね 」 細部まで丁寧に仕上げられているのを見れば、感嘆の息を漏らし。彼の返答に二度ほど瞬きを繰り返した後、思わずと言った風に出る笑い声は軽やかなもので 「 ははははっ!自我を持て、なんて言われたの初めてだよ 」 娼館での生活も、芸能事務所に所属してからも顔色だけを伺い言う通りにしている方が良い生活を送ることが出来た。小刻みに肩を震わせ、目尻に浮かぶ涙を指先で拭うようにして 「 俺が自分で選べるようになるの、手伝ってくれるかい? 」 きっとこれから先も与えられた選択肢をそのまま返す事もあるだろうが、それでも彼のお気に入りでい続ける努力をする意思はある。彼の手からメイド服を受け取れば一式を一度ベッドの上へと置き、躊躇う事無く寝間着を脱ぎ。僅かな衣擦れの音と共に程よく引き締まった体躯が露にさせるも、それを再度隠すように彼手製の服へと袖を通しヘッドドレスまで着用すればその場でくるりと一回転を 「 ……どう? 」 女性特有の丸みがない体躯故に生まれる違和感はあるだろうか。少し離れた位置でじっと彼を見詰めながら返答を待とうか )





882: ハイネ [×]
2024-05-13 22:04:49



>グレン(>881


素……ふむ、成る程。
(その言葉から、貴方の生は演じることが常であるのだと改めて思い知ったように口に手を添え小さく呟いて。最早自分の意志で脱げなくなりつつある仮面のようだと胸中でのみ感想を抱き、いつか丸裸にしてしまった時の事を想像すれば口元を隠したままでも分かるほど口端を吊り上げ「 楽しみですねえ、鍍金の剥がれる夜が 」その下から現れるのは鍍金とは比べ物にならない輝きを放つ純粋な宝石か、それとも情けなくくすんだ路傍の石か。どちらであったとしても貴方は水の滴るような美男子、強かろうが弱かろうが造形に飽くまでは愛で続けるだろう。不意に上がった哄笑に微笑の様相は崩さないまま僅かに瞠目して「 それはそれは。蝶よ花よと育てられたのですか?それとも、品物のように扱われてきましたか? 」人間とは怪物と同様にエゴの塊なのだから、自我が無ければ無価値なものとして注目もされないのでは、と独自の価値観は貴方の生い立ちには当てはまらなかったらしい。どういった背景でそうなったのか、過去に踏み込む事を恐れる素振りもないまま世間話の延長線上のような調子で問い掛けを。一人称が変化したことに気付きながらも何かの契機とは未だ確信がないため特に指摘はせず、俄に手を伸ばして貴方の手を取れば指先に付着した涙をぺろりと舐め取り「 ――流石はグレン。味も一級品ですね 」欲より食を取る怪物ならば捕食を我慢出来るはずもない程の美味になぜか誇らしげに目を細め「 劇しく自己主張をなさい。俺のコレクションは華やかなものばかりですから、地味だと忘れてしまいますよ 」穏やかな声でそう告げれば着替えのために一度手を放して。垣間見えた珠肌に思わず舌舐めずりを、そうしている内にお召し替えが終わりお披露目をされてはカッと目を瞠って「 素晴らしい! 」高揚しきった声を上げては数回拍手をして「 俺の衣装も、それを完璧に着こなす貴方も…! 」言いながら性急な足取りで近付いていき、やや薄い肩をぐいと押してベッドに押し倒すように体重をかけ「 期待以上ですよ、グレン。もっとよく見せなさい 」抵抗されなければ、器用に一つの手で貴方の両手首を一括りに掴んで頭上に押さえつけ、月光を吸収しギラギラと煌めきの増した双眸で文字通り舐め回すように間近で御姿を凝視しよう)




883: ニール・グレイ [×]
2024-05-13 22:14:25



>ミゲル(>880


そうだねぇ。また見えるようになったら、飾るもの探してみようかなぁ。
(彼の礼にまた頬を弛ませた後、雑談として出た話題にぐるり盲いた目を部屋全体に回して、彼への肯定と意欲的な姿勢を楽しげに話す。「ふふ、男だから、かなぁ。」彼の訝しむ声には、だからこそと理由を反転させる。「ほら、自分には無い物が魅力的に映る、ってあるでしょ?だから、自然のまま、そのまんまでいる事が愛らしい桃色や、触れたら暖かそうな薄紅の花にオレちゃん惹かれるの。」それは詰まる所要するに、自分は“そこ”に欠けがあると語るも同義ではあるが、そんな重さなど微塵も有りはしない言葉でころころ笑う。ふと、己が答えた本の話に、今までの彼からは思いも寄らないような熱量が返った為に一瞬ぽかりと瞠目こそしたが、彼が謝る頃にはそれもまた微笑ましさに溶け入って、「いいよ、別に。ふふ、わくわくするよねぇ、ああいう物語って。オレちゃんと貴方で同じものが好きなの、嬉しいなぁ。」ゆるり彼を窺うように首を傾いでは、只々共通項が見付かった事への喜びを色付く顔に示す。彼が座るまでの間、耳を澄ませば声以外に何か音がする気もして、思わずすっと口を閉ざしてはいたが、それも掛かった問いに容易く破る。「そうだねぇ……じゃあ、カフェオレが飲みたいなぁ。お砂糖とミルクがいっぱい入った、甘くて温かいやつ。」最早珈琲を入れる必要性は、とも返されそうな、聞くだけでベタつく程に甘ったるいそれを彼へ頼んだ次、「ミゲルは、」と尋ねかけた所ではっと言葉が止まる。「……ええと。お化けさんって、何か飲めるものある?」純粋な疑問と、来客への気遣い。笑いを潜めた代わり、そのどちらもが半々に覗くそれを、今は向き合っている筈の彼の方へと浮かせてみた。)




884: ミゲル [×]
2024-05-13 23:16:58



>ニール(>883


え…っ、独りは駄目だよ…?!
(貴方であれば怪物をお供に誘える社交性を持っていると頭では何となく分かってはいても、どうにも一人でふらふらと部屋を出てしまいそうな危うさもあると感じていて、この時点で既に貴方が怪物に襲われ命を落とす事を避けたがっているのだと自分では気付けないまま焦りを隠すことなく声に乗せて。「 男だから…? 」それだけでは全く腑に落ちず眉を寄せては耳を傾けて「 ……自分にないものを羨ましく思う、ってこと? 」自分なりに考えを解釈すれば、貴方にありのままの愛らしさが無いという点だけは未だ納得できないものの、自身にも通ずる点があると膝下で重ねた手元へ視線を落として「 それは…それも、すごくわかる。僕にはないものばかりだから 」歌い出しの文句を変えたのは、今夜共感し合える点を見つけられたのが初めてではないからで。誰かと共通点を持つことがこんなに自分自身に安心感を与えてくれるなんて今まであまり実感したことがなく、甘美なその感覚を無意識にもっと強請るようにまた少しだけ身を乗り出しては貴方を見て「 っじゃあ、僕が好きな本を今度使い魔に届けさせるよ!……あ、でも… 」盲目では活字を楽しむ術はないと気付いて語尾を窄ませ「 君の目が、また見えるようになったら 」ごにょり、また一つ自信無さげに付け足して。「 …!甘いのが好きなんだ。…僕も、苦いのより好きだな 」自分の提案を受け入れてもらえたことに嬉しそうに息を呑み、カラスの使い魔を呼んで判別不能な魔の言語で何かを頼み。そして渡された疑問にはやや食い気味に「 ゴーストだって飲めるよ!お腹も渇きも満たされないから、真似事だけど… 」飲む意味もないのだが、お茶会の気分くらいは味わえる。ささやかな魔法を駆使して手際よく準備されてゆくのは貴方のリクエストを完璧に反映した大層甘いであろうカフェオレが二つ。ゴーストも同じものに挑戦してみる様子で)




885: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 02:50:04



>ミゲル(>884


――ふふ。
(焦った言葉、心配を含むその音。隠しきれず嬉しそうに吐息を溢してしまったのは、少し場違いだっただろうか。弛んでしまった口を手の甲で押さえた後に、「…それじゃあ、貴方が一緒に探してくれる?」穏やかに紡ぐ言の葉は、危険に彼を頼るようでもあり、ただ友を誘うようでもあった。好む色の理由を飲んだ彼に頷くだけの肯定を返した次、「そっか。…お揃いが多いねぇ、オレちゃん達。」何処までを“同じ”と評したのかは曖昧に、ただ共感に和やかな嬉を乗せふわりと浮かせる。本について、自分よりも燥ぐ声はどうも幼さを感じさせて、その微笑ましさに眦を細めていた刹那、一気に萎れていくそれに首を傾げる。「……うん、楽しみにしてるねぇ。貴方とオレちゃんで、貴方の好きな本を語り合える事。」言葉の最後にまで、きちんと耳を澄ませて。そこに寄り添う答えは、只与えられる読み物に耽るだけではなくて、その先の語らいまでを夢と見る。此方が頼めばそれだけで明るさを増すその声を、もう少しとそばだてた耳には聞き取れぬ言語だけが届いて、困惑にきょとんと呆けたのも数秒、「そう、そっかぁ。なら、二人で味わっちゃおうか。」また此方に向いた言葉に愉楽を返して。先程よりも増える物音に、お茶会の準備を感じ取って嬉しげに待つ事少々。ふと使い魔が引くに任せた手が辿り着いた先は、己の肌よりも温度の高いカップ。「ありがと。」彼にも、使い魔にもそう一言礼を告げた後、己のリクエスト通りのものが満たされているだろうそれを、慎重に十指と両掌で包み持ち、その縁をそっと下唇へ当てる。温度を確かめるその仕草の次、二度吹いた吐息で火傷をしない程度に冷ました表面を、ゆっくり口腔へ注ぐ。「……うん、甘い。すごく美味しい。」嚥下し、離した唇から落ちたのは柔く静かな感想。そして、「――暖かいね。」もう一つ、零すその表情は。はにかむような、安心に蕩けたような、仄かな幸せに彩られたもの。噛み締める呼吸が一巡した後、「ミゲルはどうかな?」カップは手元に抱えたままで顔を上げ、視覚では窺い知る事の出来ない彼の様子を直接と尋ねた。)




886: グレン [×]
2024-05-14 08:11:00





>ハイネ( >882


───ふふ、僕も楽しみにしてるよ
( 自身とて今の自分が何者なのか、一時はそれすらも分からなくなる程に分厚く重ねられた鍍金。それを剥がされる日が果たして来るのか、緩笑みを浮かべ 「 どちらかと言えば後者、かな 」 明らかな商品扱いをされていたのは変声期を迎える前迄、その後は見てくれの良い従順なマリオネットとしての扱いが近かったか。探られたとてさして痛くもない過去だが、はっきりと明言するのはまだ早いかと判断して 「 ハイネみたいに美丈夫を好んでも、愛で方が違う人間もいるんだよ 」 自身を商品として相手取っていたのは言うまでもなく “ そちら ” だし、その後もテレビには出ない、そう希望を伝えるだけで難しい事は任せて笑顔を浮かべているだけでどうにかなった記憶の方が多い。指に付着した涙を舐め取り賞賛を受ければ、緩い笑みを浮かべるだけに留め。「 僕が地味だって?心外だなぁ 」 けらりと笑うのは演じている自分に自信があるから。それでもこの怪物はきっと今迄の様に身を任せているだけでは物足りなさを感じ始めるのだろうという事は先日と今日の交流の中だけでも分かる。暫くは容姿だけでも目を掛けて貰えるだろうが、さてそれから先はどうしようかと思案顔を浮かべ。どうやら目の前で着替えを始めたのは正解だったらしい、舌舐めずりをする彼の様子を横目にちらと確認すれば口角がほんの少し持ち上がり。押し倒されるままに背中をベッドへと預ければ膝が隠れる程度はあったスカートの裾は引っ張られるように膝が顕になる程まで上がり。されるがままに腕は頭上で一纏めに押さえつけられれば、まるで生娘が恥ずかしがるように一度ついと視線を逸らしてからその妖しくギラつく瞳を盗み見て 「 勢い余って食べちゃわないでくださいね、 “ ご主人様 ” 」 語尾にハートマークでも付きそうな程のそれは演技と呼ぶには余りにお粗末な戯れでしか無く )





887: ミゲル [×]
2024-05-14 14:21:05



>ニール(>>885)


……僕が、君と…?
(思いがけない申し出は光のない灰色の瞳をふるふると震わせて。それは感激の類ではなくどちらかといえば動揺が色濃く、自分も相手も信じられない臆病な幽霊は言葉に詰まり。明確な承諾を返して心変わりされたらとてつもなく悲しく、とはいえ拒否を返してしまえば貴方を悲しませてしまう、のかもしれない。考え込む癖に回答を導き出すことには慣れておらず「 その…時は、また呼んで 」多少投げやりな口調になってしまったがそれは只々戸惑いがゆえ。お揃い、またその甘美な響きになんだかこそばゆい様な心地を覚えて、もじもじしながら照れたような笑いを吐息に交えて。同じコンテンツの感想を共有したことなど今までそういくつも思い当たらず、はっとした表情で「 うん、…うん! 」二度目の元気よい返事は、貴方へ自分の好きなことを目一杯語っても良いのだという許しに似た何かを感じ取ったから。「 へへ…楽しみ。もう一回読み返そうかな 」ほとんど独り言のようなトーンで呟いてはそわそわと身体を揺らし。何かを楽しみに思うなんてこれもまたこのお屋敷ではずいぶん久しぶりで「 ニールには、ここで楽しみなこととかあるの? 」ふと浮かんだ疑問を率直に渡してはじっと見つめて。マグを落としてしまわないだろうか、誤って火傷しないだろうか、そんな風にハラハラと貴方を見守っているうちは自身の前に用意された同じ物へ手を伸ばすことはせず。思い描いていたような惨事は今のところ起きずに済み、幸せそうに緩むその表情を眺めて初めて杞憂だったと胸を撫で下ろし「 …よかった 」貴方が怪我をしなかったこと、美味しいと感じることができたこと、その両方に向けて呟いて。こちらの様子を尋ねられては忘れていたとばかりに少しだけ肩を跳ねさせて「 今から飲むよ 」とやや焦ったように返し。急かされているわけではないと理解していながら性急な仕草でマグを掴んで、吹き冷ますことも忘れて唇をつけて液体を迎え撃ち「 あつ…っ! 」感覚器官は人間に近いのだろうか、情けなくそう零せば寸でのところでマグを手放すのを堪えて「 うう… 」恥ずかしそうに唸りながら慣れないことはするもんじゃないと心中でうだうだと文句を垂れて。今度は慎重すぎるほど何度も何度も息を吹いて――幽霊も呼吸をするらしい――恐る恐る一口。「 あっ…たかいね、 」多少猫舌寄りなのだろうか、その言葉尻にはやや無理したような響きを含み。味に対する言及がないのは、怪物は唯一の例外を除いて人間界の物には味を感じず腹も満たされないからで)




888: ハイネ [×]
2024-05-14 17:23:32



>グレン(>>886)


(どちらかと言えば後者、その回答を得た瞬間から見る見るうちに余裕綽々の微笑を描く口角は下がっていき遂には珍しくも平坦を維持して。何の感情も読み取れない表情とは裏腹に双眸には幾ばくかの思惑が渦巻いてゆく、それは怒りとも悔恨とも嫉妬ともつかない、ただどす黒く激しい闇を帯びたものであることは眼窩に巣食う雰囲気からも確かで「 もっと早く貴方を攫えていれば……ッ 」ヒステリックに髪を掻きむしる、なんて行動には出なかったもののそうしていても可笑しくないほど思い詰めた声で吐き捨てるように呟き。美しい貴方がこれまでの人生で有象無象の家畜共に好き勝手されてきたと知れば咆哮したくなる程に口惜しく、持て余すほど夥多な独占欲は過去にすらも波及して「 記憶――から、消し去れば、 」ふと思い至ったのはこれまた自分勝手なアイデア。これまで貴方を欲望のままに消費してきた者すべての記憶を奪い喰らい尽くしてしまえば貴方が知るのは自身だけになるのではないか――とち狂った思考を加速させるのはお誂え向きに記憶を食べる怪物が自身の友人でもあるという事実「 そうしなければ、貴方は真の意味で俺のモノにならない 」その考えに憑りつかれるように、手首を押さえつける腕には文字通り骨を砕きかねないほどの人知を超えた膂力を加えて。その記憶を貴方から消し去ることがアイデンティティを侵害することになるやも、なんて理性的な考えは今の怪物にとっては全く以って蚊帳の外「 それを拒むなら、このまま俺の糧になるのも良いかもしれませんね 」手に入れたようで手に入らない、この拗らせた怪物にとってそれは貴方を黒薔薇に変えてしまう事よりも我慢ならない事。元よりエベレストの如く聳え立ったプライドがそれを許容する筈もなく、しかしこんなにも憤慨しているのに態とらしく恥じらう仕草も媚びるような呼称も悔しいほどに愛着を煽り立て、未だ空いたままの冷たい手で滑らかな頬を、首筋を、鎖骨を、腰を――堪能するように、はたまた慈しむように滑らせていき「 こんなに腹立たしいのは久し振りですから、…貴方への好意も別のものだと勘違いしてしまいそうですよ 」腿まで降りてきたところで手は動きを止め、鋭い爪をそこに立てれば網タイツなど容易く切り裂いてその下の柔肌に文字通り赤い爪痕を残すだろう「 例えば…殺意、とか 」ここにきてようやく口角がわずかに持ち上がるも、柔らかな印象は無くむしろ縄張りを侵された獣のような凄みを放つ相貌で)





889: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 17:50:21



>ミゲル(>887


(詰まる言葉へ、ゆるり首肯で答える。返事の如何をじっと待って、「…うん。じゃあ、その夜が来たら、貴方にお手紙書くね。」不安定そうな約束の芽に、柔らかくも確かな添え木を残して。「ああ、それも良いねぇ。好きなお話は、何回だって読みたくなるものねぇ。」初めの警戒なんて、まるで無かったように。自分と同じほど、もしかしたら自分よりも楽しそうな彼の呟きにも相槌を。その後で、尋ねられたそれには数秒首を捻ってから、「んー…そうだなぁ、こっちに来てからわくわくする事はたくさん増えたけど、やっぱり一番はねぇ、」片手で指折り、此処での出来事を数えた後に、また彼が居る方を向いては唇を弛めて、「誰かとお話出来る事、かなぁ。こうしてお互い名前を呼んで、顔を合わせて、一緒に笑うの。」彼を、続けて自分を、数える指で順に示して、「…世界じゃ何処にだって有り触れてる事かもしれないけど、オレちゃんにとってはすごく特別なんだよ。」他でもない“この一時”こそが最高であると、夢見心地に頬を色付け、大事そうに一音一音を紡ぎ機織る。様子を窺ったその瞬間、少し急いた様子の声が返って、「ああ、慌てなくても、」此方の言葉を引き戻すのも間に合わなかったらしい。気付いた頃には悲鳴が上がっていた。「…ミゲル、大丈夫?」眉を僅かに寄せ、知れない彼の様子を慮った後。今度は息を吹く音――死して尚、呼吸は続けられるのかと場違いに感心していた矢先、己を真似たような感想が聞こえた。「……ふふ。ミゲル、熱いのはちょっと苦手?」どう聴けど自身と同等の色は見当たらない、それでも己に同調してくれたとも思える一言に、嬉々と気遣いが混ざった微笑みを唇に籠めて。「ねぇミゲル。貴方の苦手なものも、好きなものも、もっと教えて?」――このマグカップが空になるまで、或いは、話の種が尽きるまで。「そしたら、もっともっと、たくさん二人の“お揃い”が見付かるかも。」互いの愛好にも不得意にも歩み寄りたいと誘いかける口は、朗らかな純粋を幾重も着込む言葉を彼へと贈った。)




890: ミゲル / ラクシュエリ [×]
2024-05-14 19:50:53



>ニール(>>889)


(風前の灯火のような儚い約束、それを形にし得る手紙を待っていると言ってしまえばまた一つ楽しみと同時にそれが果たされなかった時の悲しさの予感が胸中をなんとも言えない気分にさせて。不定形なそれを楽しみと出来る強さは幽霊にはなく、自身が傷つくリスクを避けるように約束の一件には沈黙を守って。代わりに「 …ニールは、僕の言うことぜんぶ前向きに捉えてくれるよね 」喜びの中に確かな猜疑心を持ったまま静かな声で「 ……本心、なの? 」不躾な問いも全て自身の安心のため。それを身勝手とも気付けないため面倒な質問をした自覚もなくただ答えを求めて貴方を見つめて「 誰かとお話……そっか、 」その答えに内包されたこのお屋敷へ攫われてから楽しみが増えたような口振りに内心で驚きながらも、それを上回って大きく胸を占めるのは微かな嫉妬心で「 べつに僕じゃなくてもいいんだ 」まるで小さな子供のように不貞腐れた声を落としては手にしていたマグを態と音を立てるようにテーブルへと戻して「 …………、 」自分が取ってしまった嫌な態度、にも関わらず続けざまに与えられる暖かな気遣いの言葉に自分の未熟加減が際立つようでついに言葉すら発せられず。もっと互いのお揃いを、その優しい提案に到底今の自分が見合うとは思えなくてぎゅっと拳を握り込み「 僕には……、…っ 」こんなにも優しい時間は却って毒になるのかもしれない。貴方は人間、そして怪物たちの獲物、つまり確実に自身より先に没してしまう存在。そんな貴方から注がれる甘い時間を受け入れ心を委ねた先に貴方が離れていってしまう未来が見えているのなら、臆病な幽霊にそれに立ち向かう勇気が足りるはずがなく。中身の大いに残ったマグをそのままに、逃げ出すように扉へと向かって)


***


こんばんわあ、可愛いエリちゃんが失礼しまーす!
この辺が潮時かなってことでミゲルを下げさせるムーブにしたんだけど、もしまだ話足りない!って思ってたらごめんね!もちろんまだ続けることも出来るから、その時はエリにはお返事不要でロルだけ返してねっ。




891: グレン [×]
2024-05-14 20:23:15





>ハイネ( >888


( 普段の余裕のある様相とは異なり、持ちうる感情の内黒い感情の全てが渦巻いているような、そんな様子を見せられ恐怖で竦むでも無く今彼の全てを自分が占めているのだと感じ取り。きっと腕を一纏めに押さえ付けられていなければ口元を隠したのだろが、今はそれも叶わなず恍惚に緩む表情が見て取れるだろう。きっと今は何を言ったとしても思考の渦に沈む彼には届かないだろう、そう判断すればじっと見詰めるだけに留め。ふと聞こえてきた言葉はきっと人間であれば、たらればの話では持ち出す事もあるだろうもの。然し人ならざる物である彼にはきっとそれを実現する手立てがあるのだろう、なんて事は想像に難くない。焦るでも無く、本当に偶々漏れ出たような言葉は静かな室内には響くであろうか 「 記憶から消す、かぁ…… 」 ここで判断を誤れば自分に対して害があるであろう事を理解出来ない程馬鹿では無い。きっと彼が消したがるのは幼少の頃のあれそれ。常人であれば寧ろ喜んで消したがるものであろう事は百も承知。然し乍ら自身にとっては歪で汚れたものだったとしても “ 愛情 ” に代わりが無い。暫し考える素振りを見せた後 「 消したらきっと僕は今以上に愛情を求めるけど…………キミは満たしてくれる? 」 それが一方的なものであったとしても構わない。だって元より与えられた事があるのは一方的な愛だけなのだから。押さえ付けられたところから骨が軋むのを感じるも微塵も痛みを顔色に出す事はせずに、態と初日に投げ掛けたのと同じ言葉を用いて。肌の上を滑る冷たい感触に、彼の手の動きを視線で追いかけ。ちくり、と刺すような痛みには僅かに表情が曇り 「 僕には並々ならない独占欲にしか見えないけど? 」 皮膚が裂け、ぷつりと血が滲み出すのが分かるも落ち着いていられるのは、きっと彼は惨たらしい方法を使わないだろうと推測をしているから──それが彼のお気に入りであるなら特に。違う?とでも尋ねるように口元に緩い弧を浮かべながら首を傾げ)





892: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 21:23:44



>ミゲル/ラクシュエリ(>890


前向き?…ふふ、気付かなかった。
(何か、疑るような。明らかに探る固さを問いの底に捉える。しかしながらそれを表に出すような沈黙は置かず、ただ弛く首を傾げて、今自覚したとばかり、ほんの少し眉の端を垂らして、「もちろん。貴方とのお話に、オレちゃん嘘なんて吐いてないよ。」困った顔、萎れた表情で紡ぐは肯定。――少し狡いのは、“彼に本音、本心を話している”のではなく“会話上出た言葉が嘘ではない”と摩り替えた辺り。「…疑われちゃうほど解りにくい事は、言っちゃったのかもしれないけど、なんてねぇ。」やがては肩を軽く竦ませ茶化し立て、湿気を纏う空気を払い飛ばす。「……ミゲル?」拗ねたような彼の声、大きく耳を突くカップの音。機嫌を損ねたのだと気付くには十分過ぎる材料。“自分じゃなくても”。その一言でどんな棘が刺さったのかは理解して、だが珍しくも次の言葉を迷い、肩を縮こまらせて狼狽する様を揺れる瞳にも顕す。「……オレちゃん、嫌な事言っちゃった?ごめんね、ミゲル。」しおらしいお詫びの言葉。それに返ってくるのは苦しそうな声。沈黙のままの時間が過ぎて、何か動き出す気配に察したらしい。「ミゲル、」名を、呼んだ。怯えた様子の彼へ、努めて和やかに、柔らかい声で。「次、会えた時には、目を合わせて、名前を呼ばせて。」何時とも知れないその時が、確かにあると信じて紡ぐ願いは、隠しきれない寂しさが僅かに震えを持たせて。「――白い花。必ず探しにいこうねぇ。」続け様の約束には、華やぐ朗らかさを籠めて。まだ居るのかも定かではない彼の背中への手向けとした。)


***


ふふ。こんばんはぁ、赤い角の綺麗な、可愛い悪魔さん。
大丈夫、オレちゃんからの潮時のメッセージ、ちゃんと届いてたみたいで嬉しいなぁ。もちろんまだまだミゲルとは話したいけど、それはまた次の約束の時にね。
それじゃあ、次はアッシュだね。オレちゃんが塞ぎ出した辺りだから、大体一週間前後になるかなぁ?オレちゃんの方は何も問題が無いから、貴女の方もそうならそのまま場面移っても良いよ。
それじゃあ、可愛いエリちゃん、いつか貴女ともお話させてねぇ。




893: ハイネ [×]
2024-05-15 17:52:46



>グレン(>>891)


(視界に入ったそれは数分後には死んでしまうかもしれない人間が浮かべるような表情ではなく。蕩けるような柔らかさすら感じさせるその気色に、貴方は命が危機に晒される状況に直面しようとも自己承認が満たされるならば恐れは抱かないのだと学ぶ。手に入ったばかりのきれいなきれいなコレクション、飽くには早い眉目秀麗に見入るうち多少の平静を取り戻して「 二度同じ事を訊くほど信用なりませんか、 」愚問とばかりに返した言葉には最早安心感さえ覚える小馬鹿にするような笑気が混じり「 それとも、貴方は一度訊いた事を忘れてしまうお馬鹿さんですか? 」煽るような言葉も勿論御愛嬌の冗句。普段と異なる表情ひとつで機嫌が治ってしまうのだから、つくづく自分は気に入った獲物にはとことん甘いなと改めての自覚を内心で深めながら「 ……フフ 」常軌を逸した独占欲、それはまさに図星で肯定も同然の笑いを静かに落とし、一丁前な口を利く柔らかい唇を自らの冷たいそれで塞ぎ。唇同士を触れさせる、というよりかは肉食獣が草食獣のマズルを咥えて窒息させるような所作に近く、それでも体液接種を捕食方法とする怪物にとってこれは食事でも味見でもなく、ただコレクションを愛でる感覚というのが異質な所。冷んやりした舌で歯列をなぞり上顎を撫で、荒々しさは無いのに呼吸の隙は与えず手首を抑える力も緩めない。腿に触れていた手は背面の腰へと滑らせ自らの方へ抱き寄せホールドするように力を加えて)




894: ラクシュエリ / アッシュ [×]
2024-05-15 18:06:50



>ニール(>>892)


んふふー、可愛いでしょっ?いつかあなたに呼んでもらえたら、お近づきの印に触らせてあげる。
ミゲル、めんどくさいお子ちゃまでしょ?たくさん優しく接してあげてくれてありがと、約束はほんと気が向いた時でいーからねっ。
そうねえ、イメージ的には8~9日後あたりかな?うんっ、早速アッシュを呼んでくるね!ニールにとって楽しい夜になりますよーに!


***


アッシュ:
(ダークエルフが自身を訪ねて来たのはいつ頃だっただろうか。独占欲の強い彼より先に貴方に会えた幸運な住人として目を付けられた事は覚えているが、如何せん他者との繋がりに飢えるゾンビには理由がどうあれ相手側から声を掛けられるのは嬉しいことで。昨夜、偶然再度ハイネに出会った際に伝えられた事の経緯にゾンビは居ても立ってもいられず、食堂にダッシュをすれば両手でやっと抱えられるほどの大きな木編みの籠に山ほど人間界の食料――お菓子や果物やジャーキー等、盲目であってもなるべくすぐに食べられそうなもの――を選別し、息を切らせて貴方の部屋へ。両手が塞がっているためノックは諦め、ショルダータックルの要領で扉にぶち当たり無理矢理に入室して「 ニール、ニールッ!目がヤベエんだろッ、大丈夫かァ?! 」目が見えないところにそんな大きな物音を立てては驚かせてしまうかも、なんて所まで気が回らないほど騒ぎ立てる声には貴方への心配が胸焼けするほどぎっしりと詰め込まれており)




895: 執事長 [×]
2024-05-15 19:37:44



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536
 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


▼ 提供一覧 ▼

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896: グレン [×]
2024-05-15 19:49:26





>ハイネ( >893

まさか、どちらも違うよ
( 何が原因だったのか常の様子へと戻る相手に目元を弛め。あの狂気にも似たものが消え去った事に普通の人間であれば安堵するのだろうが、多少の落単が混じってしまうのは狂ってしまう程に向けられたそれが引っ込んでしまったから 「 ……ただ、僕だけが何かを差し出すなんて不公平だろ? 」 自嘲気味な笑いが見え隠れするのは、いかに自分が愛情──そう呼ばれるものに飢えているのかを、そしてこのダークエルフには上手くそれを隠せない事を自覚したから。体勢的に甘えるようなそんな動きは取りにくく、視線を絡ませたまま首をゆるりと傾げるように動かし。唇に触れる冷たい感触を拒む事はせず。口を塞がれ口腔内を彼の舌が余す所なくなぞっていく間、普段より薄くはあるが酸素を体内へと取り込めるのは今迄の経験則故か。然し、腰に添えられた手が身体を引き寄せるようにしてから暫く 「 ~~~っ 」 流石に薄過ぎる酸素に頭がぼうっとしてくるのを感じ取るも、両手は未だに押さえ付けられ抵抗の術は無く声にならない声を上げ。彼がそれで離してくれるのであれば、薄く開いた口から足りていなかった分の空気を取り込もうとするはずで )





897: ニール・グレイ [×]
2024-05-15 19:52:01



>ラクシュエリ/アッシュ(>894


良いの?はは、貴女を呼ぶ楽しみ、増えちゃったなぁ。
…確かにミゲルは臆病だけど、でも悪い子じゃない。…ふふ。ウサギさんみたいで、とっても可愛らしいと思うなぁ。だから、またきっと早い内に一緒にお花を探しに行くよ。
うん、ありがと。それじゃあまたねぇ、ラクシュエリ。いつか会える時まで、貴女も良い夜を。


***


(幽霊の彼と話してから更に数日。見えなくなってから、恐らくは一週間過ぎ。生活そのものには慣れ始めていたが、やはり、「……寂しい、な。」明らかに、経口摂取では満たせない“渇き”が、脳裏にじわじわ焦げ付き始めている。――見えない、見えない。誰かが、ナニかが、…自分が。食事も控え目に終わらせ、座り込んで脚を抱えたベッド上、御せない感情の行き場は自らへ。咥えた指の背に、ぐっときつく歯を立てて、衝動を鳴らす牙を無意識と慰める。そのまま同じ指に、数度の痕を残した辺りだろうか――唐突に、何か壊れたのかと錯覚するような強打音が響いて。“警戒”の眼差しだけが一瞬表に現れたその後に、「アッ、シュ…?」いつの日か聞いた、衝撃波と紛う程印象的な大声から、音の主を特定すれば、そのまま首は一度僅かに傾いで。「……はは、」更に数秒のラグを経て漸く、表情はいつもの弛い三日月へ。「アッシュ、心配して来てくれたの?」続けて肌が震える程大音量の感情へ、嬉しそうに頬を綻ばせ、抱え込んでいた脚を床へと解きながら返事を滑らかに紡ぐ。「うん、ちょっと不便な所はあるけど、身体は全然平気。」視線こそ通わせられはしないが、それでも彼の居る、声のする方を向いて立ち上がり、自らの胸元をぽんぽんと掌で軽く叩いて快調を示してみせる。それから、「アッシュこそ、最近は寂しい思い、してたりしない?」少々冗談めかして、問い返し。距離を確めるように自身の前に片手をふらり出して、そのまま漂わせながら彼へと踏み寄る足は、些か急いて使い魔の手伝いも借りなかった為か、何かに躓いて、「あ、っ……!?」不意打ちに平行を失う感覚に上げた、悲鳴にも満たない小さな音を置き去りに、その身は前方へと大きく傾いてしまった。)




898: ハイネ [×]
2024-05-15 20:20:06



>グレン(>>896)


(急に唇を塞がれ呼吸を制御されても、特に戸惑いの色を見せない貴方のそういった行為に慣れきったような態度がどうにも癇に障って堪らず、声なき声で発せられた酸欠のアラートを聞こえていながら無視をして。そこから更に数秒、時折静かな部屋に響く水音を立てながら舌を絡ませ続け、うめき声の一つですら上げるのが困難になる頃合いを見計らって一旦唇を解放し「 やはり貴方はお馬鹿さんですね。俺と貴方が公平な立場だとでも? 」口端は笑みを描くものの、酸欠の脳に刷り込むような声は甘くも重い響きを持ち。そのまま耳へと口を寄せ「 少々甘くし過ぎて勘違いをさせてしまいましたか? 」言葉の結びには嘲るような笑いも添えて。腕の拘束はそのまま、腰に回していた手を移動させて指の甲で頬をなぞり「 貴方は俺のモノなのです。身体も記憶も命も余す所なく 」それがこの怪物に見初められた意味。愛でるも放るも所有者の意のまま、そんな言い草を悪びれもせず伝えるスタンスは潔いほど一貫していて。少し重ための前髪を手のひらで上へとゆったりかき上げ、露わになった額へちゅ、ちゅ、と何度も愛おしむような優しいキスを落として)




899: アッシュ [×]
2024-05-15 20:36:50



>ニール(>>897)


あァ~~~…、良かったぜえェ……
(目が見えない生活なんて想像も出来ないからこそ貴方の生死すら心配の範疇に入り込んでいたが、盲目以外に特に支障が無いことを仕草も交えて伝えてもらえれば大きく息を吐いて。心からの安堵に開きっぱなしの扉を閉めることも忘れてその場で立ち尽くしては、一度大きく俯いて両手いっぱいに抱えた籠へと額を押し付けて。寂しさを問われれば素っ頓狂な声で「 ぁア? 」と驚いたような感情を表現しながらお行儀悪く足で扉を閉めて「 寂しくねえ夜なんてあンのかなァ? 」その声には悲壮感などまるで含まれておらず、むしろ自分にとっては毎日何かしらで寂しさを感じている事が日常であると言外に告げ。貴方には寂しさを感じない夜があるのだろうか、逆説的な考えに至れば「 いーなぁあア 」呑気に、でも心底羨ましそうに間延びした声と共に数度軽く地団駄を踏んで。と、そこで貴方が転びそうになったのを知覚すれば「 ニール! 」反射的に切羽詰まった大声で名を呼んで、両手を塞いでいる籠を乱雑に放り捨てて獣のように一蹴りで距離を詰めて貴方を支え「 なんも見えねえンだろオ?危ねェ、危ねェよ、じっとしててくれよォ、なア? 」まるで年老いた自身の祖父に忠告するような、控えめながらも心底の思いやりを乗せた声を切に紡ぎながら子供にするように貴方の両脇に手を添えてひょいと軽々抱き上げ、ベッドの方へと運んではその縁にそっと下ろして。これでよし、と手をパンパンと払ったところで「 あァーーー! 」となにかを思い出して大声を上げれば、床に打ち捨てられたままの籠へと駆け寄りその中身を見てがっくし肩を落とし。籠を両手で掴んでベッドサイドまで運んでくれば「 フルーツ、潰れちまったよォ…… 」しょんもりと今にも泣きそうな情けない声で告げながら貴方の眼前へと籠を近付ければ、桃やバナナ等の果物が潰れて混ざり合う香りが匂い立つだろうか)




900: グレン [×]
2024-05-15 21:04:55





>ハイネ( >898


( 塞がれていた唇が開放されたのはあれから数秒後。酸素を欲している身体が勢いよく取り入れた事で少しの間噎せ返る。親が子に刷り込むように、思考回路が不明瞭な内に紡ぎ出されるものには、言葉選びを間違えたな、なんて事がぼんやり回る。「 そんな事言っても僕に対して甘いのは変わりないだろ 」 頬へと触れる手に擦り寄るようにしつつ、未だ酸欠の為かとろりと蕩けた視線で彼を捉え。働かない頭は彼の口から出た言葉を理解するのに数秒と言えども時間を要し、先刻の言葉も思い出せば緩い笑い声と共に 「 ッはは、それでいて自我は持てって言うんだから不思議だよ 」 そこまで言うのであればいっそマリオネットに仕立て上げる方が良いのではないか、なんて自身の思考が間違っているのか。彼の手によって露になった額にひやりとした感覚が触れては離れるのを感じながら、ほんの少し悩む素振りをした後に再度触れるのは先程自身が “ 不公平 ” そう称した事柄 「 言い方を変えようか。僕が何かをするにあたってのご褒美はあってもいいんじゃないかな? 」 コレクション、愛玩動物──彼が自身のことを何だと思っているのかは分からないが、少なからず無機物としてでは無く命ある人間として扱われているのは確か。あくまで彼が優位に立っている事は理解している、と言外に伝わるであろう言葉選びは無意識のうち。ずっと押さえ付けられ痺れを感じ出した腕を僅かに動かして )





901: ハイネ [×]
2024-05-15 22:27:38



>グレン(>>900)


フフ、勿論そうですとも
(飽きない内は、と付け足さないのは再三言わずとも理解しているだろうと踏んでのこと。よしよし、と言わんばかりに髪を揉み込むように撫でる度に可愛い可愛いと呟く声が聞こえそうなほど、蕩けた視線と絡ませる双眸にはお気に入りに向ける愛着が煌めき。不思議と言われれば当然のように鼻で笑って「 良いのですよ、貴方には理解出来なくとも 」自身にはこれ以上無い高尚な愉悦なのだから、と端から分かり合う気は無く。押さえつけていた獲物の一端がもぞりと動いた感触に、ゆるりと力は抜きつつも動きを御するような姿勢は変えないまま静かに耳を傾け「 例えば? 」その要求を受け入れるでも突っ撥ねるでもなく端的にそう返して)




902: ニール・グレイ [×]
2024-05-16 01:02:23



>アッシュ(>899


(己が無事を伝えた瞬間、暗闇の中でもその表情が浮かぶ程の安堵の声に思わずふっと息を噴き出す。それから己の問いに驚く様子、羨望の様子を聞き取って、「…ふふ。オレちゃんが寂しくないのは、お屋敷に来てからだから、此処のみんなのお陰かもねぇ。」あまりに解り易い彼へ綻んだ頬はそのまま、屋敷に拐われた後に寂寥は埋まったのだと、彼が飲み込み易いよう砕いた表現で告げる。――転ぶ、と状況を理解した時には身構える暇も無かった。けれどもぶつかったのは床では無くて、ひやりとして逞しい腕。「…ありがと、アッシュ。ごめんねぇ、貴方と会えたのが、嬉しくてつい、」続け様、降ってきた声に現状を把握すれば、顔を上げて彼の方へ礼と謝罪を。だがそれも、宙ぶらりんと身体が浮いた事に途切れる。「お、わっ、」彼の膂力以上に、今まで未経験だったその抱えられ方に、猫の如く目を丸くして固まり、ベッドに下ろされるその時まで珍しく言葉も止めて大人しくして。しかし、ふと響いた大声を切っ掛けに、「どうかしたの、アッシュ?」いつもの緩くのんびりとした声で問えば、丁度間近にその答えが返ってきた。「…ああ、果物持ってきてくれたんだねぇ。」萎れきった彼の後悔に続いて、言葉に違わないだろう芳しい香りが鼻先を擽る。「…良い匂い。落ちて潰れるくらい柔らかいなら、きっとよく熟してて甘いんだろうねぇ。」それを意識的に肺へと取り込んだ後に、落ち込む彼を静穏な言葉でそっと包む。「これ、オレちゃんの為に、アッシュが選んできてくれたんでしょ?…それに、潰れちゃったのも、オレちゃんを助けてくれたからだよねぇ?」一つ一つ、話す本人も何処か浮かれているような言葉を、彼へと言い聞かせた最後。「……だからアッシュ、落ち込まないで。オレちゃん、貴方がしてくれた全部が、すごく嬉しいんだから。」堪らず、牙の音を鳴らしかけた口元を押さえたのが、彼にはどう映っただろうか。ともあれ、「ねぇ、それ、食べても良い?」するり解いた唇はまた嬉々と弛めたまま、漂う香りの出所を探りに、恐らくは彼が抱えているものがある筈の方向へと指を持ち上げた。)




903: グレン [×]
2024-05-16 07:41:38





>ハイネ( >901


( 先の言葉へと言外の条件付きではあるものの肯定の意が返ってくれば目元を細め、“ 条件 ” には自身も同意をしての関係である為に態々追求することはせずにいて。頭を撫でる彼の手が心地好く暫くは金色の瞳と視線を交えていたものの、次第に瞼を伏せ身を委ねる姿はこの場に第三者がいれば些か不用心すぎるとの印象を与えるであろうか。最低限今この場で否定されることは無かったものの問い掛けが返ってくれば伏せていた瞼を持ち上げ、数秒間考える素振りを 「 それはその時々によるんじゃないかな 」 それが形あるものであろうと無かろうと、なんて事は今日中に留め。腕を押さえ付けられていた力が緩んだ事により、両腕は不可能だったとしても片腕くらいであれば抜け出せる隙が産まれたであろうか。引き抜く事が叶ったのならば彼の肩へと腕を掛け軽くこちらへと引き寄せるように 「 ハイネなら僕の欲しい物分かってくれるでしょ? 」 初めて会ったあの夜からずっと “ それ ” が欲しい、と言っているのだから。寄せた彼の頬へと軽いリップ音を立てるようにして口付けを )





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