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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1009


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自分のトピックを作る
882: ハイネ [×]
2024-05-13 22:04:49



>グレン(>881


素……ふむ、成る程。
(その言葉から、貴方の生は演じることが常であるのだと改めて思い知ったように口に手を添え小さく呟いて。最早自分の意志で脱げなくなりつつある仮面のようだと胸中でのみ感想を抱き、いつか丸裸にしてしまった時の事を想像すれば口元を隠したままでも分かるほど口端を吊り上げ「 楽しみですねえ、鍍金の剥がれる夜が 」その下から現れるのは鍍金とは比べ物にならない輝きを放つ純粋な宝石か、それとも情けなくくすんだ路傍の石か。どちらであったとしても貴方は水の滴るような美男子、強かろうが弱かろうが造形に飽くまでは愛で続けるだろう。不意に上がった哄笑に微笑の様相は崩さないまま僅かに瞠目して「 それはそれは。蝶よ花よと育てられたのですか?それとも、品物のように扱われてきましたか? 」人間とは怪物と同様にエゴの塊なのだから、自我が無ければ無価値なものとして注目もされないのでは、と独自の価値観は貴方の生い立ちには当てはまらなかったらしい。どういった背景でそうなったのか、過去に踏み込む事を恐れる素振りもないまま世間話の延長線上のような調子で問い掛けを。一人称が変化したことに気付きながらも何かの契機とは未だ確信がないため特に指摘はせず、俄に手を伸ばして貴方の手を取れば指先に付着した涙をぺろりと舐め取り「 ――流石はグレン。味も一級品ですね 」欲より食を取る怪物ならば捕食を我慢出来るはずもない程の美味になぜか誇らしげに目を細め「 劇しく自己主張をなさい。俺のコレクションは華やかなものばかりですから、地味だと忘れてしまいますよ 」穏やかな声でそう告げれば着替えのために一度手を放して。垣間見えた珠肌に思わず舌舐めずりを、そうしている内にお召し替えが終わりお披露目をされてはカッと目を瞠って「 素晴らしい! 」高揚しきった声を上げては数回拍手をして「 俺の衣装も、それを完璧に着こなす貴方も…! 」言いながら性急な足取りで近付いていき、やや薄い肩をぐいと押してベッドに押し倒すように体重をかけ「 期待以上ですよ、グレン。もっとよく見せなさい 」抵抗されなければ、器用に一つの手で貴方の両手首を一括りに掴んで頭上に押さえつけ、月光を吸収しギラギラと煌めきの増した双眸で文字通り舐め回すように間近で御姿を凝視しよう)




883: ニール・グレイ [×]
2024-05-13 22:14:25



>ミゲル(>880


そうだねぇ。また見えるようになったら、飾るもの探してみようかなぁ。
(彼の礼にまた頬を弛ませた後、雑談として出た話題にぐるり盲いた目を部屋全体に回して、彼への肯定と意欲的な姿勢を楽しげに話す。「ふふ、男だから、かなぁ。」彼の訝しむ声には、だからこそと理由を反転させる。「ほら、自分には無い物が魅力的に映る、ってあるでしょ?だから、自然のまま、そのまんまでいる事が愛らしい桃色や、触れたら暖かそうな薄紅の花にオレちゃん惹かれるの。」それは詰まる所要するに、自分は“そこ”に欠けがあると語るも同義ではあるが、そんな重さなど微塵も有りはしない言葉でころころ笑う。ふと、己が答えた本の話に、今までの彼からは思いも寄らないような熱量が返った為に一瞬ぽかりと瞠目こそしたが、彼が謝る頃にはそれもまた微笑ましさに溶け入って、「いいよ、別に。ふふ、わくわくするよねぇ、ああいう物語って。オレちゃんと貴方で同じものが好きなの、嬉しいなぁ。」ゆるり彼を窺うように首を傾いでは、只々共通項が見付かった事への喜びを色付く顔に示す。彼が座るまでの間、耳を澄ませば声以外に何か音がする気もして、思わずすっと口を閉ざしてはいたが、それも掛かった問いに容易く破る。「そうだねぇ……じゃあ、カフェオレが飲みたいなぁ。お砂糖とミルクがいっぱい入った、甘くて温かいやつ。」最早珈琲を入れる必要性は、とも返されそうな、聞くだけでベタつく程に甘ったるいそれを彼へ頼んだ次、「ミゲルは、」と尋ねかけた所ではっと言葉が止まる。「……ええと。お化けさんって、何か飲めるものある?」純粋な疑問と、来客への気遣い。笑いを潜めた代わり、そのどちらもが半々に覗くそれを、今は向き合っている筈の彼の方へと浮かせてみた。)




884: ミゲル [×]
2024-05-13 23:16:58



>ニール(>883


え…っ、独りは駄目だよ…?!
(貴方であれば怪物をお供に誘える社交性を持っていると頭では何となく分かってはいても、どうにも一人でふらふらと部屋を出てしまいそうな危うさもあると感じていて、この時点で既に貴方が怪物に襲われ命を落とす事を避けたがっているのだと自分では気付けないまま焦りを隠すことなく声に乗せて。「 男だから…? 」それだけでは全く腑に落ちず眉を寄せては耳を傾けて「 ……自分にないものを羨ましく思う、ってこと? 」自分なりに考えを解釈すれば、貴方にありのままの愛らしさが無いという点だけは未だ納得できないものの、自身にも通ずる点があると膝下で重ねた手元へ視線を落として「 それは…それも、すごくわかる。僕にはないものばかりだから 」歌い出しの文句を変えたのは、今夜共感し合える点を見つけられたのが初めてではないからで。誰かと共通点を持つことがこんなに自分自身に安心感を与えてくれるなんて今まであまり実感したことがなく、甘美なその感覚を無意識にもっと強請るようにまた少しだけ身を乗り出しては貴方を見て「 っじゃあ、僕が好きな本を今度使い魔に届けさせるよ!……あ、でも… 」盲目では活字を楽しむ術はないと気付いて語尾を窄ませ「 君の目が、また見えるようになったら 」ごにょり、また一つ自信無さげに付け足して。「 …!甘いのが好きなんだ。…僕も、苦いのより好きだな 」自分の提案を受け入れてもらえたことに嬉しそうに息を呑み、カラスの使い魔を呼んで判別不能な魔の言語で何かを頼み。そして渡された疑問にはやや食い気味に「 ゴーストだって飲めるよ!お腹も渇きも満たされないから、真似事だけど… 」飲む意味もないのだが、お茶会の気分くらいは味わえる。ささやかな魔法を駆使して手際よく準備されてゆくのは貴方のリクエストを完璧に反映した大層甘いであろうカフェオレが二つ。ゴーストも同じものに挑戦してみる様子で)




885: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 02:50:04



>ミゲル(>884


――ふふ。
(焦った言葉、心配を含むその音。隠しきれず嬉しそうに吐息を溢してしまったのは、少し場違いだっただろうか。弛んでしまった口を手の甲で押さえた後に、「…それじゃあ、貴方が一緒に探してくれる?」穏やかに紡ぐ言の葉は、危険に彼を頼るようでもあり、ただ友を誘うようでもあった。好む色の理由を飲んだ彼に頷くだけの肯定を返した次、「そっか。…お揃いが多いねぇ、オレちゃん達。」何処までを“同じ”と評したのかは曖昧に、ただ共感に和やかな嬉を乗せふわりと浮かせる。本について、自分よりも燥ぐ声はどうも幼さを感じさせて、その微笑ましさに眦を細めていた刹那、一気に萎れていくそれに首を傾げる。「……うん、楽しみにしてるねぇ。貴方とオレちゃんで、貴方の好きな本を語り合える事。」言葉の最後にまで、きちんと耳を澄ませて。そこに寄り添う答えは、只与えられる読み物に耽るだけではなくて、その先の語らいまでを夢と見る。此方が頼めばそれだけで明るさを増すその声を、もう少しとそばだてた耳には聞き取れぬ言語だけが届いて、困惑にきょとんと呆けたのも数秒、「そう、そっかぁ。なら、二人で味わっちゃおうか。」また此方に向いた言葉に愉楽を返して。先程よりも増える物音に、お茶会の準備を感じ取って嬉しげに待つ事少々。ふと使い魔が引くに任せた手が辿り着いた先は、己の肌よりも温度の高いカップ。「ありがと。」彼にも、使い魔にもそう一言礼を告げた後、己のリクエスト通りのものが満たされているだろうそれを、慎重に十指と両掌で包み持ち、その縁をそっと下唇へ当てる。温度を確かめるその仕草の次、二度吹いた吐息で火傷をしない程度に冷ました表面を、ゆっくり口腔へ注ぐ。「……うん、甘い。すごく美味しい。」嚥下し、離した唇から落ちたのは柔く静かな感想。そして、「――暖かいね。」もう一つ、零すその表情は。はにかむような、安心に蕩けたような、仄かな幸せに彩られたもの。噛み締める呼吸が一巡した後、「ミゲルはどうかな?」カップは手元に抱えたままで顔を上げ、視覚では窺い知る事の出来ない彼の様子を直接と尋ねた。)




886: グレン [×]
2024-05-14 08:11:00





>ハイネ( >882


───ふふ、僕も楽しみにしてるよ
( 自身とて今の自分が何者なのか、一時はそれすらも分からなくなる程に分厚く重ねられた鍍金。それを剥がされる日が果たして来るのか、緩笑みを浮かべ 「 どちらかと言えば後者、かな 」 明らかな商品扱いをされていたのは変声期を迎える前迄、その後は見てくれの良い従順なマリオネットとしての扱いが近かったか。探られたとてさして痛くもない過去だが、はっきりと明言するのはまだ早いかと判断して 「 ハイネみたいに美丈夫を好んでも、愛で方が違う人間もいるんだよ 」 自身を商品として相手取っていたのは言うまでもなく “ そちら ” だし、その後もテレビには出ない、そう希望を伝えるだけで難しい事は任せて笑顔を浮かべているだけでどうにかなった記憶の方が多い。指に付着した涙を舐め取り賞賛を受ければ、緩い笑みを浮かべるだけに留め。「 僕が地味だって?心外だなぁ 」 けらりと笑うのは演じている自分に自信があるから。それでもこの怪物はきっと今迄の様に身を任せているだけでは物足りなさを感じ始めるのだろうという事は先日と今日の交流の中だけでも分かる。暫くは容姿だけでも目を掛けて貰えるだろうが、さてそれから先はどうしようかと思案顔を浮かべ。どうやら目の前で着替えを始めたのは正解だったらしい、舌舐めずりをする彼の様子を横目にちらと確認すれば口角がほんの少し持ち上がり。押し倒されるままに背中をベッドへと預ければ膝が隠れる程度はあったスカートの裾は引っ張られるように膝が顕になる程まで上がり。されるがままに腕は頭上で一纏めに押さえつけられれば、まるで生娘が恥ずかしがるように一度ついと視線を逸らしてからその妖しくギラつく瞳を盗み見て 「 勢い余って食べちゃわないでくださいね、 “ ご主人様 ” 」 語尾にハートマークでも付きそうな程のそれは演技と呼ぶには余りにお粗末な戯れでしか無く )





887: ミゲル [×]
2024-05-14 14:21:05



>ニール(>>885)


……僕が、君と…?
(思いがけない申し出は光のない灰色の瞳をふるふると震わせて。それは感激の類ではなくどちらかといえば動揺が色濃く、自分も相手も信じられない臆病な幽霊は言葉に詰まり。明確な承諾を返して心変わりされたらとてつもなく悲しく、とはいえ拒否を返してしまえば貴方を悲しませてしまう、のかもしれない。考え込む癖に回答を導き出すことには慣れておらず「 その…時は、また呼んで 」多少投げやりな口調になってしまったがそれは只々戸惑いがゆえ。お揃い、またその甘美な響きになんだかこそばゆい様な心地を覚えて、もじもじしながら照れたような笑いを吐息に交えて。同じコンテンツの感想を共有したことなど今までそういくつも思い当たらず、はっとした表情で「 うん、…うん! 」二度目の元気よい返事は、貴方へ自分の好きなことを目一杯語っても良いのだという許しに似た何かを感じ取ったから。「 へへ…楽しみ。もう一回読み返そうかな 」ほとんど独り言のようなトーンで呟いてはそわそわと身体を揺らし。何かを楽しみに思うなんてこれもまたこのお屋敷ではずいぶん久しぶりで「 ニールには、ここで楽しみなこととかあるの? 」ふと浮かんだ疑問を率直に渡してはじっと見つめて。マグを落としてしまわないだろうか、誤って火傷しないだろうか、そんな風にハラハラと貴方を見守っているうちは自身の前に用意された同じ物へ手を伸ばすことはせず。思い描いていたような惨事は今のところ起きずに済み、幸せそうに緩むその表情を眺めて初めて杞憂だったと胸を撫で下ろし「 …よかった 」貴方が怪我をしなかったこと、美味しいと感じることができたこと、その両方に向けて呟いて。こちらの様子を尋ねられては忘れていたとばかりに少しだけ肩を跳ねさせて「 今から飲むよ 」とやや焦ったように返し。急かされているわけではないと理解していながら性急な仕草でマグを掴んで、吹き冷ますことも忘れて唇をつけて液体を迎え撃ち「 あつ…っ! 」感覚器官は人間に近いのだろうか、情けなくそう零せば寸でのところでマグを手放すのを堪えて「 うう… 」恥ずかしそうに唸りながら慣れないことはするもんじゃないと心中でうだうだと文句を垂れて。今度は慎重すぎるほど何度も何度も息を吹いて――幽霊も呼吸をするらしい――恐る恐る一口。「 あっ…たかいね、 」多少猫舌寄りなのだろうか、その言葉尻にはやや無理したような響きを含み。味に対する言及がないのは、怪物は唯一の例外を除いて人間界の物には味を感じず腹も満たされないからで)




888: ハイネ [×]
2024-05-14 17:23:32



>グレン(>>886)


(どちらかと言えば後者、その回答を得た瞬間から見る見るうちに余裕綽々の微笑を描く口角は下がっていき遂には珍しくも平坦を維持して。何の感情も読み取れない表情とは裏腹に双眸には幾ばくかの思惑が渦巻いてゆく、それは怒りとも悔恨とも嫉妬ともつかない、ただどす黒く激しい闇を帯びたものであることは眼窩に巣食う雰囲気からも確かで「 もっと早く貴方を攫えていれば……ッ 」ヒステリックに髪を掻きむしる、なんて行動には出なかったもののそうしていても可笑しくないほど思い詰めた声で吐き捨てるように呟き。美しい貴方がこれまでの人生で有象無象の家畜共に好き勝手されてきたと知れば咆哮したくなる程に口惜しく、持て余すほど夥多な独占欲は過去にすらも波及して「 記憶――から、消し去れば、 」ふと思い至ったのはこれまた自分勝手なアイデア。これまで貴方を欲望のままに消費してきた者すべての記憶を奪い喰らい尽くしてしまえば貴方が知るのは自身だけになるのではないか――とち狂った思考を加速させるのはお誂え向きに記憶を食べる怪物が自身の友人でもあるという事実「 そうしなければ、貴方は真の意味で俺のモノにならない 」その考えに憑りつかれるように、手首を押さえつける腕には文字通り骨を砕きかねないほどの人知を超えた膂力を加えて。その記憶を貴方から消し去ることがアイデンティティを侵害することになるやも、なんて理性的な考えは今の怪物にとっては全く以って蚊帳の外「 それを拒むなら、このまま俺の糧になるのも良いかもしれませんね 」手に入れたようで手に入らない、この拗らせた怪物にとってそれは貴方を黒薔薇に変えてしまう事よりも我慢ならない事。元よりエベレストの如く聳え立ったプライドがそれを許容する筈もなく、しかしこんなにも憤慨しているのに態とらしく恥じらう仕草も媚びるような呼称も悔しいほどに愛着を煽り立て、未だ空いたままの冷たい手で滑らかな頬を、首筋を、鎖骨を、腰を――堪能するように、はたまた慈しむように滑らせていき「 こんなに腹立たしいのは久し振りですから、…貴方への好意も別のものだと勘違いしてしまいそうですよ 」腿まで降りてきたところで手は動きを止め、鋭い爪をそこに立てれば網タイツなど容易く切り裂いてその下の柔肌に文字通り赤い爪痕を残すだろう「 例えば…殺意、とか 」ここにきてようやく口角がわずかに持ち上がるも、柔らかな印象は無くむしろ縄張りを侵された獣のような凄みを放つ相貌で)





889: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 17:50:21



>ミゲル(>887


(詰まる言葉へ、ゆるり首肯で答える。返事の如何をじっと待って、「…うん。じゃあ、その夜が来たら、貴方にお手紙書くね。」不安定そうな約束の芽に、柔らかくも確かな添え木を残して。「ああ、それも良いねぇ。好きなお話は、何回だって読みたくなるものねぇ。」初めの警戒なんて、まるで無かったように。自分と同じほど、もしかしたら自分よりも楽しそうな彼の呟きにも相槌を。その後で、尋ねられたそれには数秒首を捻ってから、「んー…そうだなぁ、こっちに来てからわくわくする事はたくさん増えたけど、やっぱり一番はねぇ、」片手で指折り、此処での出来事を数えた後に、また彼が居る方を向いては唇を弛めて、「誰かとお話出来る事、かなぁ。こうしてお互い名前を呼んで、顔を合わせて、一緒に笑うの。」彼を、続けて自分を、数える指で順に示して、「…世界じゃ何処にだって有り触れてる事かもしれないけど、オレちゃんにとってはすごく特別なんだよ。」他でもない“この一時”こそが最高であると、夢見心地に頬を色付け、大事そうに一音一音を紡ぎ機織る。様子を窺ったその瞬間、少し急いた様子の声が返って、「ああ、慌てなくても、」此方の言葉を引き戻すのも間に合わなかったらしい。気付いた頃には悲鳴が上がっていた。「…ミゲル、大丈夫?」眉を僅かに寄せ、知れない彼の様子を慮った後。今度は息を吹く音――死して尚、呼吸は続けられるのかと場違いに感心していた矢先、己を真似たような感想が聞こえた。「……ふふ。ミゲル、熱いのはちょっと苦手?」どう聴けど自身と同等の色は見当たらない、それでも己に同調してくれたとも思える一言に、嬉々と気遣いが混ざった微笑みを唇に籠めて。「ねぇミゲル。貴方の苦手なものも、好きなものも、もっと教えて?」――このマグカップが空になるまで、或いは、話の種が尽きるまで。「そしたら、もっともっと、たくさん二人の“お揃い”が見付かるかも。」互いの愛好にも不得意にも歩み寄りたいと誘いかける口は、朗らかな純粋を幾重も着込む言葉を彼へと贈った。)




890: ミゲル / ラクシュエリ [×]
2024-05-14 19:50:53



>ニール(>>889)


(風前の灯火のような儚い約束、それを形にし得る手紙を待っていると言ってしまえばまた一つ楽しみと同時にそれが果たされなかった時の悲しさの予感が胸中をなんとも言えない気分にさせて。不定形なそれを楽しみと出来る強さは幽霊にはなく、自身が傷つくリスクを避けるように約束の一件には沈黙を守って。代わりに「 …ニールは、僕の言うことぜんぶ前向きに捉えてくれるよね 」喜びの中に確かな猜疑心を持ったまま静かな声で「 ……本心、なの? 」不躾な問いも全て自身の安心のため。それを身勝手とも気付けないため面倒な質問をした自覚もなくただ答えを求めて貴方を見つめて「 誰かとお話……そっか、 」その答えに内包されたこのお屋敷へ攫われてから楽しみが増えたような口振りに内心で驚きながらも、それを上回って大きく胸を占めるのは微かな嫉妬心で「 べつに僕じゃなくてもいいんだ 」まるで小さな子供のように不貞腐れた声を落としては手にしていたマグを態と音を立てるようにテーブルへと戻して「 …………、 」自分が取ってしまった嫌な態度、にも関わらず続けざまに与えられる暖かな気遣いの言葉に自分の未熟加減が際立つようでついに言葉すら発せられず。もっと互いのお揃いを、その優しい提案に到底今の自分が見合うとは思えなくてぎゅっと拳を握り込み「 僕には……、…っ 」こんなにも優しい時間は却って毒になるのかもしれない。貴方は人間、そして怪物たちの獲物、つまり確実に自身より先に没してしまう存在。そんな貴方から注がれる甘い時間を受け入れ心を委ねた先に貴方が離れていってしまう未来が見えているのなら、臆病な幽霊にそれに立ち向かう勇気が足りるはずがなく。中身の大いに残ったマグをそのままに、逃げ出すように扉へと向かって)


***


こんばんわあ、可愛いエリちゃんが失礼しまーす!
この辺が潮時かなってことでミゲルを下げさせるムーブにしたんだけど、もしまだ話足りない!って思ってたらごめんね!もちろんまだ続けることも出来るから、その時はエリにはお返事不要でロルだけ返してねっ。




891: グレン [×]
2024-05-14 20:23:15





>ハイネ( >888


( 普段の余裕のある様相とは異なり、持ちうる感情の内黒い感情の全てが渦巻いているような、そんな様子を見せられ恐怖で竦むでも無く今彼の全てを自分が占めているのだと感じ取り。きっと腕を一纏めに押さえ付けられていなければ口元を隠したのだろが、今はそれも叶わなず恍惚に緩む表情が見て取れるだろう。きっと今は何を言ったとしても思考の渦に沈む彼には届かないだろう、そう判断すればじっと見詰めるだけに留め。ふと聞こえてきた言葉はきっと人間であれば、たらればの話では持ち出す事もあるだろうもの。然し人ならざる物である彼にはきっとそれを実現する手立てがあるのだろう、なんて事は想像に難くない。焦るでも無く、本当に偶々漏れ出たような言葉は静かな室内には響くであろうか 「 記憶から消す、かぁ…… 」 ここで判断を誤れば自分に対して害があるであろう事を理解出来ない程馬鹿では無い。きっと彼が消したがるのは幼少の頃のあれそれ。常人であれば寧ろ喜んで消したがるものであろう事は百も承知。然し乍ら自身にとっては歪で汚れたものだったとしても “ 愛情 ” に代わりが無い。暫し考える素振りを見せた後 「 消したらきっと僕は今以上に愛情を求めるけど…………キミは満たしてくれる? 」 それが一方的なものであったとしても構わない。だって元より与えられた事があるのは一方的な愛だけなのだから。押さえ付けられたところから骨が軋むのを感じるも微塵も痛みを顔色に出す事はせずに、態と初日に投げ掛けたのと同じ言葉を用いて。肌の上を滑る冷たい感触に、彼の手の動きを視線で追いかけ。ちくり、と刺すような痛みには僅かに表情が曇り 「 僕には並々ならない独占欲にしか見えないけど? 」 皮膚が裂け、ぷつりと血が滲み出すのが分かるも落ち着いていられるのは、きっと彼は惨たらしい方法を使わないだろうと推測をしているから──それが彼のお気に入りであるなら特に。違う?とでも尋ねるように口元に緩い弧を浮かべながら首を傾げ)





892: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 21:23:44



>ミゲル/ラクシュエリ(>890


前向き?…ふふ、気付かなかった。
(何か、疑るような。明らかに探る固さを問いの底に捉える。しかしながらそれを表に出すような沈黙は置かず、ただ弛く首を傾げて、今自覚したとばかり、ほんの少し眉の端を垂らして、「もちろん。貴方とのお話に、オレちゃん嘘なんて吐いてないよ。」困った顔、萎れた表情で紡ぐは肯定。――少し狡いのは、“彼に本音、本心を話している”のではなく“会話上出た言葉が嘘ではない”と摩り替えた辺り。「…疑われちゃうほど解りにくい事は、言っちゃったのかもしれないけど、なんてねぇ。」やがては肩を軽く竦ませ茶化し立て、湿気を纏う空気を払い飛ばす。「……ミゲル?」拗ねたような彼の声、大きく耳を突くカップの音。機嫌を損ねたのだと気付くには十分過ぎる材料。“自分じゃなくても”。その一言でどんな棘が刺さったのかは理解して、だが珍しくも次の言葉を迷い、肩を縮こまらせて狼狽する様を揺れる瞳にも顕す。「……オレちゃん、嫌な事言っちゃった?ごめんね、ミゲル。」しおらしいお詫びの言葉。それに返ってくるのは苦しそうな声。沈黙のままの時間が過ぎて、何か動き出す気配に察したらしい。「ミゲル、」名を、呼んだ。怯えた様子の彼へ、努めて和やかに、柔らかい声で。「次、会えた時には、目を合わせて、名前を呼ばせて。」何時とも知れないその時が、確かにあると信じて紡ぐ願いは、隠しきれない寂しさが僅かに震えを持たせて。「――白い花。必ず探しにいこうねぇ。」続け様の約束には、華やぐ朗らかさを籠めて。まだ居るのかも定かではない彼の背中への手向けとした。)


***


ふふ。こんばんはぁ、赤い角の綺麗な、可愛い悪魔さん。
大丈夫、オレちゃんからの潮時のメッセージ、ちゃんと届いてたみたいで嬉しいなぁ。もちろんまだまだミゲルとは話したいけど、それはまた次の約束の時にね。
それじゃあ、次はアッシュだね。オレちゃんが塞ぎ出した辺りだから、大体一週間前後になるかなぁ?オレちゃんの方は何も問題が無いから、貴女の方もそうならそのまま場面移っても良いよ。
それじゃあ、可愛いエリちゃん、いつか貴女ともお話させてねぇ。




893: ハイネ [×]
2024-05-15 17:52:46



>グレン(>>891)


(視界に入ったそれは数分後には死んでしまうかもしれない人間が浮かべるような表情ではなく。蕩けるような柔らかさすら感じさせるその気色に、貴方は命が危機に晒される状況に直面しようとも自己承認が満たされるならば恐れは抱かないのだと学ぶ。手に入ったばかりのきれいなきれいなコレクション、飽くには早い眉目秀麗に見入るうち多少の平静を取り戻して「 二度同じ事を訊くほど信用なりませんか、 」愚問とばかりに返した言葉には最早安心感さえ覚える小馬鹿にするような笑気が混じり「 それとも、貴方は一度訊いた事を忘れてしまうお馬鹿さんですか? 」煽るような言葉も勿論御愛嬌の冗句。普段と異なる表情ひとつで機嫌が治ってしまうのだから、つくづく自分は気に入った獲物にはとことん甘いなと改めての自覚を内心で深めながら「 ……フフ 」常軌を逸した独占欲、それはまさに図星で肯定も同然の笑いを静かに落とし、一丁前な口を利く柔らかい唇を自らの冷たいそれで塞ぎ。唇同士を触れさせる、というよりかは肉食獣が草食獣のマズルを咥えて窒息させるような所作に近く、それでも体液接種を捕食方法とする怪物にとってこれは食事でも味見でもなく、ただコレクションを愛でる感覚というのが異質な所。冷んやりした舌で歯列をなぞり上顎を撫で、荒々しさは無いのに呼吸の隙は与えず手首を抑える力も緩めない。腿に触れていた手は背面の腰へと滑らせ自らの方へ抱き寄せホールドするように力を加えて)




894: ラクシュエリ / アッシュ [×]
2024-05-15 18:06:50



>ニール(>>892)


んふふー、可愛いでしょっ?いつかあなたに呼んでもらえたら、お近づきの印に触らせてあげる。
ミゲル、めんどくさいお子ちゃまでしょ?たくさん優しく接してあげてくれてありがと、約束はほんと気が向いた時でいーからねっ。
そうねえ、イメージ的には8~9日後あたりかな?うんっ、早速アッシュを呼んでくるね!ニールにとって楽しい夜になりますよーに!


***


アッシュ:
(ダークエルフが自身を訪ねて来たのはいつ頃だっただろうか。独占欲の強い彼より先に貴方に会えた幸運な住人として目を付けられた事は覚えているが、如何せん他者との繋がりに飢えるゾンビには理由がどうあれ相手側から声を掛けられるのは嬉しいことで。昨夜、偶然再度ハイネに出会った際に伝えられた事の経緯にゾンビは居ても立ってもいられず、食堂にダッシュをすれば両手でやっと抱えられるほどの大きな木編みの籠に山ほど人間界の食料――お菓子や果物やジャーキー等、盲目であってもなるべくすぐに食べられそうなもの――を選別し、息を切らせて貴方の部屋へ。両手が塞がっているためノックは諦め、ショルダータックルの要領で扉にぶち当たり無理矢理に入室して「 ニール、ニールッ!目がヤベエんだろッ、大丈夫かァ?! 」目が見えないところにそんな大きな物音を立てては驚かせてしまうかも、なんて所まで気が回らないほど騒ぎ立てる声には貴方への心配が胸焼けするほどぎっしりと詰め込まれており)




895: 執事長 [×]
2024-05-15 19:37:44



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536
 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


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896: グレン [×]
2024-05-15 19:49:26





>ハイネ( >893

まさか、どちらも違うよ
( 何が原因だったのか常の様子へと戻る相手に目元を弛め。あの狂気にも似たものが消え去った事に普通の人間であれば安堵するのだろうが、多少の落単が混じってしまうのは狂ってしまう程に向けられたそれが引っ込んでしまったから 「 ……ただ、僕だけが何かを差し出すなんて不公平だろ? 」 自嘲気味な笑いが見え隠れするのは、いかに自分が愛情──そう呼ばれるものに飢えているのかを、そしてこのダークエルフには上手くそれを隠せない事を自覚したから。体勢的に甘えるようなそんな動きは取りにくく、視線を絡ませたまま首をゆるりと傾げるように動かし。唇に触れる冷たい感触を拒む事はせず。口を塞がれ口腔内を彼の舌が余す所なくなぞっていく間、普段より薄くはあるが酸素を体内へと取り込めるのは今迄の経験則故か。然し、腰に添えられた手が身体を引き寄せるようにしてから暫く 「 ~~~っ 」 流石に薄過ぎる酸素に頭がぼうっとしてくるのを感じ取るも、両手は未だに押さえ付けられ抵抗の術は無く声にならない声を上げ。彼がそれで離してくれるのであれば、薄く開いた口から足りていなかった分の空気を取り込もうとするはずで )





897: ニール・グレイ [×]
2024-05-15 19:52:01



>ラクシュエリ/アッシュ(>894


良いの?はは、貴女を呼ぶ楽しみ、増えちゃったなぁ。
…確かにミゲルは臆病だけど、でも悪い子じゃない。…ふふ。ウサギさんみたいで、とっても可愛らしいと思うなぁ。だから、またきっと早い内に一緒にお花を探しに行くよ。
うん、ありがと。それじゃあまたねぇ、ラクシュエリ。いつか会える時まで、貴女も良い夜を。


***


(幽霊の彼と話してから更に数日。見えなくなってから、恐らくは一週間過ぎ。生活そのものには慣れ始めていたが、やはり、「……寂しい、な。」明らかに、経口摂取では満たせない“渇き”が、脳裏にじわじわ焦げ付き始めている。――見えない、見えない。誰かが、ナニかが、…自分が。食事も控え目に終わらせ、座り込んで脚を抱えたベッド上、御せない感情の行き場は自らへ。咥えた指の背に、ぐっときつく歯を立てて、衝動を鳴らす牙を無意識と慰める。そのまま同じ指に、数度の痕を残した辺りだろうか――唐突に、何か壊れたのかと錯覚するような強打音が響いて。“警戒”の眼差しだけが一瞬表に現れたその後に、「アッ、シュ…?」いつの日か聞いた、衝撃波と紛う程印象的な大声から、音の主を特定すれば、そのまま首は一度僅かに傾いで。「……はは、」更に数秒のラグを経て漸く、表情はいつもの弛い三日月へ。「アッシュ、心配して来てくれたの?」続けて肌が震える程大音量の感情へ、嬉しそうに頬を綻ばせ、抱え込んでいた脚を床へと解きながら返事を滑らかに紡ぐ。「うん、ちょっと不便な所はあるけど、身体は全然平気。」視線こそ通わせられはしないが、それでも彼の居る、声のする方を向いて立ち上がり、自らの胸元をぽんぽんと掌で軽く叩いて快調を示してみせる。それから、「アッシュこそ、最近は寂しい思い、してたりしない?」少々冗談めかして、問い返し。距離を確めるように自身の前に片手をふらり出して、そのまま漂わせながら彼へと踏み寄る足は、些か急いて使い魔の手伝いも借りなかった為か、何かに躓いて、「あ、っ……!?」不意打ちに平行を失う感覚に上げた、悲鳴にも満たない小さな音を置き去りに、その身は前方へと大きく傾いてしまった。)




898: ハイネ [×]
2024-05-15 20:20:06



>グレン(>>896)


(急に唇を塞がれ呼吸を制御されても、特に戸惑いの色を見せない貴方のそういった行為に慣れきったような態度がどうにも癇に障って堪らず、声なき声で発せられた酸欠のアラートを聞こえていながら無視をして。そこから更に数秒、時折静かな部屋に響く水音を立てながら舌を絡ませ続け、うめき声の一つですら上げるのが困難になる頃合いを見計らって一旦唇を解放し「 やはり貴方はお馬鹿さんですね。俺と貴方が公平な立場だとでも? 」口端は笑みを描くものの、酸欠の脳に刷り込むような声は甘くも重い響きを持ち。そのまま耳へと口を寄せ「 少々甘くし過ぎて勘違いをさせてしまいましたか? 」言葉の結びには嘲るような笑いも添えて。腕の拘束はそのまま、腰に回していた手を移動させて指の甲で頬をなぞり「 貴方は俺のモノなのです。身体も記憶も命も余す所なく 」それがこの怪物に見初められた意味。愛でるも放るも所有者の意のまま、そんな言い草を悪びれもせず伝えるスタンスは潔いほど一貫していて。少し重ための前髪を手のひらで上へとゆったりかき上げ、露わになった額へちゅ、ちゅ、と何度も愛おしむような優しいキスを落として)




899: アッシュ [×]
2024-05-15 20:36:50



>ニール(>>897)


あァ~~~…、良かったぜえェ……
(目が見えない生活なんて想像も出来ないからこそ貴方の生死すら心配の範疇に入り込んでいたが、盲目以外に特に支障が無いことを仕草も交えて伝えてもらえれば大きく息を吐いて。心からの安堵に開きっぱなしの扉を閉めることも忘れてその場で立ち尽くしては、一度大きく俯いて両手いっぱいに抱えた籠へと額を押し付けて。寂しさを問われれば素っ頓狂な声で「 ぁア? 」と驚いたような感情を表現しながらお行儀悪く足で扉を閉めて「 寂しくねえ夜なんてあンのかなァ? 」その声には悲壮感などまるで含まれておらず、むしろ自分にとっては毎日何かしらで寂しさを感じている事が日常であると言外に告げ。貴方には寂しさを感じない夜があるのだろうか、逆説的な考えに至れば「 いーなぁあア 」呑気に、でも心底羨ましそうに間延びした声と共に数度軽く地団駄を踏んで。と、そこで貴方が転びそうになったのを知覚すれば「 ニール! 」反射的に切羽詰まった大声で名を呼んで、両手を塞いでいる籠を乱雑に放り捨てて獣のように一蹴りで距離を詰めて貴方を支え「 なんも見えねえンだろオ?危ねェ、危ねェよ、じっとしててくれよォ、なア? 」まるで年老いた自身の祖父に忠告するような、控えめながらも心底の思いやりを乗せた声を切に紡ぎながら子供にするように貴方の両脇に手を添えてひょいと軽々抱き上げ、ベッドの方へと運んではその縁にそっと下ろして。これでよし、と手をパンパンと払ったところで「 あァーーー! 」となにかを思い出して大声を上げれば、床に打ち捨てられたままの籠へと駆け寄りその中身を見てがっくし肩を落とし。籠を両手で掴んでベッドサイドまで運んでくれば「 フルーツ、潰れちまったよォ…… 」しょんもりと今にも泣きそうな情けない声で告げながら貴方の眼前へと籠を近付ければ、桃やバナナ等の果物が潰れて混ざり合う香りが匂い立つだろうか)




900: グレン [×]
2024-05-15 21:04:55





>ハイネ( >898


( 塞がれていた唇が開放されたのはあれから数秒後。酸素を欲している身体が勢いよく取り入れた事で少しの間噎せ返る。親が子に刷り込むように、思考回路が不明瞭な内に紡ぎ出されるものには、言葉選びを間違えたな、なんて事がぼんやり回る。「 そんな事言っても僕に対して甘いのは変わりないだろ 」 頬へと触れる手に擦り寄るようにしつつ、未だ酸欠の為かとろりと蕩けた視線で彼を捉え。働かない頭は彼の口から出た言葉を理解するのに数秒と言えども時間を要し、先刻の言葉も思い出せば緩い笑い声と共に 「 ッはは、それでいて自我は持てって言うんだから不思議だよ 」 そこまで言うのであればいっそマリオネットに仕立て上げる方が良いのではないか、なんて自身の思考が間違っているのか。彼の手によって露になった額にひやりとした感覚が触れては離れるのを感じながら、ほんの少し悩む素振りをした後に再度触れるのは先程自身が “ 不公平 ” そう称した事柄 「 言い方を変えようか。僕が何かをするにあたってのご褒美はあってもいいんじゃないかな? 」 コレクション、愛玩動物──彼が自身のことを何だと思っているのかは分からないが、少なからず無機物としてでは無く命ある人間として扱われているのは確か。あくまで彼が優位に立っている事は理解している、と言外に伝わるであろう言葉選びは無意識のうち。ずっと押さえ付けられ痺れを感じ出した腕を僅かに動かして )





901: ハイネ [×]
2024-05-15 22:27:38



>グレン(>>900)


フフ、勿論そうですとも
(飽きない内は、と付け足さないのは再三言わずとも理解しているだろうと踏んでのこと。よしよし、と言わんばかりに髪を揉み込むように撫でる度に可愛い可愛いと呟く声が聞こえそうなほど、蕩けた視線と絡ませる双眸にはお気に入りに向ける愛着が煌めき。不思議と言われれば当然のように鼻で笑って「 良いのですよ、貴方には理解出来なくとも 」自身にはこれ以上無い高尚な愉悦なのだから、と端から分かり合う気は無く。押さえつけていた獲物の一端がもぞりと動いた感触に、ゆるりと力は抜きつつも動きを御するような姿勢は変えないまま静かに耳を傾け「 例えば? 」その要求を受け入れるでも突っ撥ねるでもなく端的にそう返して)




902: ニール・グレイ [×]
2024-05-16 01:02:23



>アッシュ(>899


(己が無事を伝えた瞬間、暗闇の中でもその表情が浮かぶ程の安堵の声に思わずふっと息を噴き出す。それから己の問いに驚く様子、羨望の様子を聞き取って、「…ふふ。オレちゃんが寂しくないのは、お屋敷に来てからだから、此処のみんなのお陰かもねぇ。」あまりに解り易い彼へ綻んだ頬はそのまま、屋敷に拐われた後に寂寥は埋まったのだと、彼が飲み込み易いよう砕いた表現で告げる。――転ぶ、と状況を理解した時には身構える暇も無かった。けれどもぶつかったのは床では無くて、ひやりとして逞しい腕。「…ありがと、アッシュ。ごめんねぇ、貴方と会えたのが、嬉しくてつい、」続け様、降ってきた声に現状を把握すれば、顔を上げて彼の方へ礼と謝罪を。だがそれも、宙ぶらりんと身体が浮いた事に途切れる。「お、わっ、」彼の膂力以上に、今まで未経験だったその抱えられ方に、猫の如く目を丸くして固まり、ベッドに下ろされるその時まで珍しく言葉も止めて大人しくして。しかし、ふと響いた大声を切っ掛けに、「どうかしたの、アッシュ?」いつもの緩くのんびりとした声で問えば、丁度間近にその答えが返ってきた。「…ああ、果物持ってきてくれたんだねぇ。」萎れきった彼の後悔に続いて、言葉に違わないだろう芳しい香りが鼻先を擽る。「…良い匂い。落ちて潰れるくらい柔らかいなら、きっとよく熟してて甘いんだろうねぇ。」それを意識的に肺へと取り込んだ後に、落ち込む彼を静穏な言葉でそっと包む。「これ、オレちゃんの為に、アッシュが選んできてくれたんでしょ?…それに、潰れちゃったのも、オレちゃんを助けてくれたからだよねぇ?」一つ一つ、話す本人も何処か浮かれているような言葉を、彼へと言い聞かせた最後。「……だからアッシュ、落ち込まないで。オレちゃん、貴方がしてくれた全部が、すごく嬉しいんだから。」堪らず、牙の音を鳴らしかけた口元を押さえたのが、彼にはどう映っただろうか。ともあれ、「ねぇ、それ、食べても良い?」するり解いた唇はまた嬉々と弛めたまま、漂う香りの出所を探りに、恐らくは彼が抱えているものがある筈の方向へと指を持ち上げた。)




903: グレン [×]
2024-05-16 07:41:38





>ハイネ( >901


( 先の言葉へと言外の条件付きではあるものの肯定の意が返ってくれば目元を細め、“ 条件 ” には自身も同意をしての関係である為に態々追求することはせずにいて。頭を撫でる彼の手が心地好く暫くは金色の瞳と視線を交えていたものの、次第に瞼を伏せ身を委ねる姿はこの場に第三者がいれば些か不用心すぎるとの印象を与えるであろうか。最低限今この場で否定されることは無かったものの問い掛けが返ってくれば伏せていた瞼を持ち上げ、数秒間考える素振りを 「 それはその時々によるんじゃないかな 」 それが形あるものであろうと無かろうと、なんて事は今日中に留め。腕を押さえ付けられていた力が緩んだ事により、両腕は不可能だったとしても片腕くらいであれば抜け出せる隙が産まれたであろうか。引き抜く事が叶ったのならば彼の肩へと腕を掛け軽くこちらへと引き寄せるように 「 ハイネなら僕の欲しい物分かってくれるでしょ? 」 初めて会ったあの夜からずっと “ それ ” が欲しい、と言っているのだから。寄せた彼の頬へと軽いリップ音を立てるようにして口付けを )





904: アッシュ [×]
2024-05-16 21:40:21



>ニール(>>902)


そんなに怪物のフレンズがいっぱい居ンのかァ?!さっすがニールだぜエ!
(暮らしていて寂しさを感じないほど気にかけてくれる存在が複数いるのだと言葉尻に解釈すれば、暑苦しい態度や微かな腐乱臭でどうしても忌避されがちな自身から見ると称賛に値するもの。至極素直な気持ちで感心したように目をまんまるにして、一拍置いてやや元気を少なくしたトーンで「 …でも、でもよう、いっぱいフレンズが居るからってオレの事忘れないでくれよなァ 」貴方の交友関係を邪魔する気は毛頭ない、そんな気持ちを込めた視線を物見えぬ紅いそれにちろりと向けて。果物の話題には「 料理番の使い魔によゥ、すぐ喰えるやつくれって言ったんだよォ。そしたら美味いやつ選んでくれるって、それでよオ、 」ぐずぐずと言い訳というより一生懸命さの印象が強い言葉尻で並べて、そして結びに「 ゴメン、ゴメンなァ、ニールゥ。オレのこと嫌いになンないでくれよオ 」籠を持つ手は塞がっているため縋り付くことは叶わず、代わりに何かを強請る犬猫のように貴方の胸元へとおでこをぐりぐりと擦り寄せて。しかし優しく紡がれる言葉を浴びながら徐々に顔を上げ“ うぅ、 ”と言葉にならない感激の声を上げて。しかし口元を押さえる仕草は、自身が臭う時に周囲の存在が取るそれと似ていて「 クセェか?!オレクセェかなァ?! 」愕然とした表情と大袈裟なほど騒ぎ立てる声にはどうしようどうしようと慌てふためく様子がありありと表れ、咄嗟に潰れたフルーツを鷲掴みにしては常に上裸の身体に塗りたくり「 これで大丈夫かァ?! 」貴方からの問い掛けには当然YES、あまりにも当然過ぎて回答を失念したまま今の意識は貴方に不快な思いをさせないこと、ただその一心に集中していて)




905: ハイネ [×]
2024-05-16 21:52:22



>グレン(>>903)


(ご褒美の具体例が暈された事に抱くのはむしろ好都合だとニヤリ口角を上げるような小狡さで。自身の解釈次第で如何様にも出来るではないか、褒美に託つけてあんな事やこんな事――貴方の髪を弄びながらそう奸計を巡らせかけては甘んじて逃がした腕に導かれるがまま顔を向け。次の言葉にはああ賢いと率直に思い「 賢い子ですねぇ 」それをそのまま声に乗せて、頬に触れる暖かな感触を甘受しながら浮いた後頭部を撫でるようにさすって。すっと上体を起こせばベッドの縁に腰掛ける体勢を取りつつ自身と似つかわしい体躯の貴方を難なく抱え上げて膝の上に乗せ、背中に回した手ひとつで不思議なほど安定感のある支えの役割を果たしながら「 俺は与えたいだけ与えますから、貴方も足りなければ欲しがりなさい 」その夜毎の気分で尺度は変わるのだろう、艶やかに諭すような声と共に先ほどのお返しとばかりに何度も目許や頬に口付けて「 可愛い、俺だけのグレン。死神が来ても驚かないで良いのですよ 」唐突に告げたのはお屋敷に来たばかりでは未知の存在であろう記憶を喰らう怪物の存在。貴方の意向と関係なく、その夜が訪れることはまるで定められた運命か何かのように当たり前の事を語る口ぶりで)




906: ニール・グレイ [×]
2024-05-16 23:55:38



>アッシュ(>904


(怪物の友の多さを手放しに褒め称えた、かと思えばまたしょんぼりと寂しそうに。此方が音や声を探るまでも無く、全て真っ向から伝わるその言動に、合うかは解らぬ盲の瞳を彼へと向けて、「忘れないよ。貴方だって、オレちゃんの大事な大事なフレンズなんだから。」此方も真っ直ぐ、真っ向に。少し彼の言葉を借りつつ微笑みを返す。果物の話には、何処か子供のお使い話でも聞くような和やかな面持ちで只、うん、うん、と否定も口出しもせずに相槌を打った後、「…嫌わないよ、」胸元の彼へ、此方が贈る言葉の始めにそう付け足して。話の終わり、伸ばした指が届くより先に焦った様子で声を盛大と溢す彼に、また呆気に取られた片手も、何か言いかけに半開き口も止まってしまう。「――ふ、」勢いそのまま尋ねられたその瞬間、全ての合点が付いた途端に息を噴き出して、「ははっ、大丈夫。大丈夫だよ、アッシュ。ごめんねぇ、オレちゃん貴方に勘違いさせたねぇ。」思わずといった具合に上げた笑い声と共に、目元を円く細めながら、詫びと現状の説明を。それから、「さっき口を押さえたのはねぇ、アッシュからの気持ちが嬉しくって堪らなくて、つい大口を開けそうになっちゃったからなんだよ。」当たらず、然れど遠からず。解り易くも本当の理由は暈して、先の仕草の理由を語る。「ほら、ただでさえオレちゃん口が大きいのに、あんまり思い切り開けたらお行儀悪いかなって思ってさ。」そこに更に言葉を並べ立てた後、「貴方に、少しでも好かれていたくって。」静穏そうだが、照れたようにはにかんでみせながら、紡いで。「……アッシュも、オレちゃんの事、嫌わないでね?」茶化す粧しを籠めたくせ、切実そうに語尾を震わせて。そう問い返すのと同時、首をゆらり傾いで、見えはしないその瞳で彼を覗くような所作で返答を窺った。)





907: アッシュ [×]
2024-05-17 12:57:15



>ニール(>>906)


そっか?…そーだよなァ!
(唯のフレンズではない、大事な大事な――そう付け足してもらえたことに、しょんもりしていた表情はみるみる元気を取り戻して最後にはまた世間話には似合わない大声を嬉々として張り上げて。潰れた果実を身体に塗りたくるという気狂いじみた行動は全てその熟れきった芳香で自身から漂っているかもしれない腐乱臭を誤魔化すため。しかしそれも必要なかったことと伝わればいからせていた肩を安心したように落として「 口がデケェのはイイコトだぜ!その分一度に山盛り喰えらァ! 」自分にもその自覚があるからなのだろう、励ますよりも遺憾を唱えるような調子でぎゃんぎゃん喚き「 口がデカくてもミニっこくてもフレンズは愛してるぜぇイ! 」静かな声と照れくささをかき消すような声量と共に、フルーツの残骸まみれな両手をボトムスでぐいぐいと雑に拭ってから絹のような白髪をわしゃわしゃと撫で乱し「 なァ、腹減ってるかア?!こン中のものぜーんぶニールへのおむまいだぜイ! 」お見舞い、惜しくも一文字違いだが本人はそれで合っていると心から信じているため堂々たる態度はそのままに、ベッドの傍にある台へと籠の中身を並べていき「 果物だろォ、お菓子だろォ、しょっぺえのも要るかなと思ってジャーキーも持ってきたぜエ! 」目の見えない貴方のために声高にラインナップを伝えては、これだけあればなにか一つくらいは気に入るものがあるだろうとばかりにふんすと腕を組み)




908: 執事長 [×]
2024-05-17 12:58:14



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536


 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


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◆ニール・グレイ(>>244
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909: ニール・グレイ [×]
2024-05-17 19:04:36



>アッシュ(>907


(己が言葉を贈れば贈った分だけ、活気づく彼の声。その子供のような可愛らしさにまた唇は弛んで。「ああ、アッシュ、別に貴方の事を悪く言いたい訳じゃ、」口の大きさについて騒ぐ彼から不満に似た色を感じて、もう一つフォローを重ねようとした所で、それすら上回って全て吹き飛ばす程の言葉が届く。同時に、暗い視界もブレる錯覚が起こる勢いで髪が、恐らくは彼の手によって乱される感覚に、一旦唇をきゅっと結んだ後、「…ん、む、ははっ、そう、そうなんだねぇ。」こそばゆいとばかりに笑い声を上げては、気恥ずかしそうに、面映ゆそうに破顔して。「ありがと、アッシュ。すごく嬉しい。オレちゃんも、アッシュの事好きだよ。」また口元を押さえる仕草の奥、今度は堪えきれなかった牙の音をそこに隠して、此方からも同じ感情を伝え返す。それから、「そう、全部オレちゃんの為に持ってきたの。」言い間違いだって彼のご愛嬌、態々訂正する事はせずに、ただその贈り物に籠められた想いにこそ、喜ばしげに声を弾ませて。「…ふふ、いっぱい持ってきたんだねぇ。」音の感じと彼の話し方から、物を並べてるだろう事が予想に付いて、和やかに相槌を打つ傍ら台の方へと見えぬ目線を落とす。並べ終わるまでの時間の長さから、随分種類も豊富なのだろうと少々ばかり悩む素振りを、そして、「それじゃあ、甘いお菓子にしようかなぁ。チョコとか、キャラメルとか……そういう一口で食べられそうなの、ある?」ぱっとまた弛く笑む顔を彼の方へと向ければ、個々と包み紙にくるまれているような、小さな菓子をねだってみた。)




910: グレン [×]
2024-05-17 19:31:17





>ハイネ( >905


( 抱き上げるように体を起こされたと思えば次の瞬間には彼の膝の上で。驚きはするものの背中に添えられた手でバランスを崩すこと無く、自分の方からも逃げるつもりは無いとの意思表示も含め手持ち無沙汰な両手は彼の首の後ろへとゆるりと回して 「 上限が更新される度にねだる回数増えるかも知れないよ? 」 自身の欲望に際限が無い事は自覚している。どこまで求めていいかの線引きがはっきりするまでは控えめだろうが、きっと彼と接するうちに “ 足りない ” と、そう思うようになってくるだろう。目尻に、頬に、彼のひやりとした唇が触れる感触を享受しつつも、瞳の奥は不安気に揺れているはずで 「 死神、か…… 」 ぽつ、と彼の言葉を復唱するように紡ぎ出すのは恐怖心よりも、どんな存在なのだろうという好奇心に似たもの 「 ふふ、誰が来ても怖くは無いよ。ハイネからの “ お守り ” があるからね 」 彼の背後に回した左手の中指に嵌るそれを灯りに照らすように視線をやってから彼の方へと戻し、実際の年齢よりかやや幼く見えるような無邪気な笑みを浮かべてみせ )





911: アッシュ [×]
2024-05-17 19:53:27



>ニール(>>909)


………ニールぅ…!
(初めて出会った時と比べると明らかにどこか元気を失くしたような印象を持っていたため、恐らく心からであろう笑顔を見ることが出来ればおよよと僅かに涙を浮かべて感極まったように名を呼び、がばっと頭を抱きかかえて「 笑ってくれて嬉しンだぜェ…! 」おつむも無ければ気の利いた事も言えないけれど、そんな自分でも貴方のフレンズとしてささやかな支えになれたのならば、と今度は嬉し泣きのような声色で抱き竦めた頭と自分の髪をぐりぐりと押し付け合おう。感情のジェットコースターと形容して大袈裟でないほど単純なゾンビは、貴方からのリクエストを聞けばがばっと離れて「 もちろんあるぜイ! 」意気揚々とガサガサお菓子の山から探し出したのは銀紙に包まれた一口サイズのチョコ。甘ったるいミルクチョコにこれまた濃厚な甘味のガナッシュが包まれたそれは甘党垂涎の一品だろうか、頼まれる前にと包装を剥がして指先で摘んだそれを貴方の口元へ「 ほらニール、あーん! 」人間に何かを食べさせるなんて未知の経験に、胸弾む思いを隠そうともせず明るい声に押し出して。無事口腔へ甘味を届けられたのならば「 元気出るかァ?! 」それが今夜一番の願い、忙しなく頭を動かして色んな角度から貴方を見つめつつ様子を見守り反応を窺って)




912: ハイネ [×]
2024-05-17 20:06:06



>グレン(>>910)


フフ、良いではないですか。名実共に俺無しでは生きていけないようで
(いくら強請られても素直に与えるかどうかについては言及せず、ただ欲しいと訴える未来の貴方の姿へ思いを馳せればご機嫌そうに微笑みを深めて。膝上の貴方のメイド姿、間近でまじまじと観察を続けるもやはり最後には美しく自分好みなかんばせへと吸い寄せられるように視線は戻り、双眸の奥底に揺れる頼りなさげな何かを知覚すれば「 ああ…死神などより、俺からの寵愛が枯れる方が貴方にとってはよっぽど恐ろしい事でしたね 」同胞を軽んじるような言動も悪気はなくただ自身の種族への誇り高さゆえ。そして何より貴方には自分以上に恐れる相手も縋る相手もいてはならないという拘りも言外に含みながら、背後から漂う自身の高貴な魔力を感じては口角を一瞬持ち上げて。「 さて、そろそろ行かなくては 」住人としての用事があるのか、はたまたコレクターとしての用事があるのか、自室に戻るではなく何か別の目的に向かうようなニュアンスの言葉と共に貴方をそっと膝の上から下ろして立ち上がり「 次の夜は予め贈った衣装の何れかに着替えて俺の事を待っていなさい 」愛おしむような緩慢な動作で貴方の頬に触れ、リクエストをしては反対の頬へと再度口付けを。以降、貴方から会話を続けるような動きがなければ怪物は扉から退出し魔力の錠を掛けるだろう)




913: グレン [×]
2024-05-17 21:13:14






>ハイネ( >912


( 彼の返答は今迄の自身の発言から推測できるだろう事柄故、然程驚きもせずにスッと目を細め「 そうだよ。死ぬ事より何より僕を見てくれる人が居なくなる事が一番怖い 」 自分で口にしたにも関わらず一瞬、幼少の親からの扱われ方を思い出せば僅かに造形のいい顔を歪めるも、少なからず他人の目がある事を思い出せば直ぐにへら、と表情を崩し。膝から下ろされれば、身長差の分だけ少し見上げるように視線を上に。近寄る彼のジャケットの裾を掴んで引き留めてしまいそうな手は後ろに、口元に緩い弧を描いてリクエストには首肯で了承の意を。「 嗚呼、そうだ。次ハイネが来る時は部屋の外に出たいなあ 」 彼が部屋を出る間際、思い出したように口にするも声量は独り言のそれ。無論その目的地がどこであるかなんて問題では無く、彼が自身の願望のために時間を取ってくれるのかどうかという事実が重要なおねだりで。彼の耳に届き振り向いてくれるのであれば、ダメかな、とでも言わんばかりに首を傾げている姿が目に留まるはず。元より返答を然程期待していない言葉故、彼からの応えがあれば薄らとした笑みを浮かべた後に、無くとも気にした様子は見せず、彼を見送り次第贈り物を一着一着丁寧にクローゼットへと仕舞う作業へと移る事だろう )


****


やあ、こんばんは。今晩の案内人は死神さんであってたかな?
そろそろ幕間かなって思って失礼するよ。嗚呼、描写へのお返事はあっても無くてもどちらでも構わないからね。

次は前に話してた通りミゲルとお話させて貰いたいなって思ってるし、招待状を送るのに僕の方から出させてもらうつもりにしているんだけどそれで構わないかな?もしキミの方からのほうが始めやすい、とか何かあったら言って欲しい。
僕の方からで問題が無ければ 【 ハイネが僕の部屋に最後に来てから数日後、誰にも会わない状況の嫌気がさした僕から 「 誰でも良いから一番初めに会った屋敷の住民に渡してくれ 」 って世話を焼いてくれる使い魔に招待状を持たせた 】 みたいな描写を出すつもりにしてるから、こっちも問題がありそうなら教えてくれると嬉しいな。





914: ハイネ / ジョネル [×]
2024-05-17 21:48:11



>グレン(>>913)


(幽かに歪みを見せた相貌もまた美しい事に変わりはなく、矢張り美は全てを解決する万能薬なのだと自己の内で納得すれば容姿端麗な貴方の評価は歪みを以ってしても上がってゆくばかり。背中に届いた声にはふっと小さな笑みを零して、肩越しに振り返り「 では、歩きやすい服を選んでおきなさい 」遠回しに要求へ是を返し、怪物が退室した数秒後に扉そのものが一瞬ふわりと淡い紫に光るだろう)


***


やほやほ、こんばんわー。うんそう、ハイネと友達の死神ジョネルが案内役を仰せ付かってるよ。
楽しい夜をありがとうね、ハイネの身勝手で強引な所に辟易したりしてない?展開とかハイネのスタンスとかに違和感あればいつでも教えてね、君と僕で互いが楽しめる夜を作っていきたいからさ。

ミゲルへの招待状すごく助かる、内容についてもバッチリだよ。ミゲルは何ていうか…じめっとしてるやつだから、もしお話中に何かあったらいつでも僕にこそっと教えてよ。君と僕の仲だ、遠慮はナシ!
それじゃあ、招待状が届き次第ミゲルを君のお部屋に向かわせるね。




915: ニール・グレイ [×]
2024-05-17 22:24:57



>アッシュ(>911


(呼ばれた名に、どうしたのと尋ねるよりも先に、頭に何かが巻き付いた。「アッシュ?」困惑混じりに此方からも呼び返した途端、感極まった声が届いてようやっと状況を理解すれば、「ふふ、なぁに、オレちゃんずっと笑ってたでしょ?」可笑しそうにまた言葉を零して、そうジョークを舞わせては犬にも似た彼の仕草を享受する。ねだったその瞬間、彼の腕からは一気に解放されて、その喪失にふらり揺れた身体を、ベッドシーツを押した片手で元の姿勢へと。そこに丁度と飛ぶ返事の後、掛けられる所作の促しに、「うん、あー……」躊躇いも無く素直に、八重歯が見えぬ程度に控え目な口を開いて、雛鳥宜しく身を任せて。――放られたのは、どうやらチョコらしい。香ばしさが鼻を抜け、舌には溶けた端からとろり纏わり絡むような濃密な甘さが伝わってくる。思わず頬が色付き綻んで、「…ふふ。甘い、美味しいねぇ。元気になれるよ。」ふわふわ、という表現こそぴったりな、彼ほどの勢いは無くとも浮き足立った喜びに言葉も染めて、問い掛けに肯定を返す。その後で、「そうだ、アッシュ。そのチョコの包み紙、貸してくれる?」掌を差し出し、少しの悪戯っぽさを持っての頼み事を。――もしもそれを叶えてくれたのならば、皺を伸ばしたそれを自らの膝の上、両手で探り探りと折り始め、「……うん、こんな感じ、だったかなぁ。」次に声を落とす時には、その手元には小さな小さな星が。それの形を指先でなぞり、「…やっぱりちっちゃいのだと上手くいかないねぇ。」少々線の曲がった部分を見付けては眉を下げる。しかし直ぐに笑みを戻せば、「はい、アッシュに。」また掌を、今度はその歪な銀色の星を乗せて彼へと差し出す。「…本当はもっと綺麗な紙で折ったのとか、もっと素敵な何かが渡せれば良かったんだけどねぇ。」多少の苦々しさを、軽く肩を竦めてのジョークに粧して落とし込み、「でも、オレちゃんを元気にしてくれたアッシュへ、何かお返しがしたくてねぇ。」続けては押さえ込めないにやつきに、仄かにはにかんだ次、「良かったら、貰ってほしいなぁ。」いつものようにゆるり微笑んだ表情で首を傾げ、彼からの反応を今かと待った。)




916: アッシュ [×]
2024-05-18 00:58:16



>ニール(>>915)


ぃよっしゃア!
(怪物にはチョコレートとやらの味は感じられないけれど、甘いという味覚は分かる。自分が甘いものを口いっぱい頬張った時の表情ときっと似ているのだろう、多幸感すら感じさせるほわほわした雰囲気と元気を幾ばくか取り戻した旨の発言に逞しい上腕に力瘤を作るようにガッツポーズを。ふと予期していなかった要求に「 コレかァ?ニール、いくらなんでもコレは食べらんないぜェ? 」人間の体は銀紙を消化し栄養に変えられる仕組みにはきっとなっていないはず。あやふやな記憶が怪訝そうな表情へと繋がりながらもフレンズからのお願いを簡単には無碍に出来ず大人しくそれを渡して「 …お?なンだァ~? 」一体どうするのだろう、まじまじと行く末を見守っていれば黒薔薇屋敷の空を永劫に飾るそれを模した折り紙が出来上がっており「 スッゲェ! 」不器用な自分には教えてもらったとて簡単には出来ないだろう、それを盲目の状態で形にしてしまう貴方の器用さに幼稚ながらも心からの賛辞を贈り、そしてまた予想外なことにそれを差し出してもらえればギラっと目を瞠って「 イイのかァ?! 」次いでパァっと相貌を輝かせて。お返し、その言葉にはまた数秒何か込み上げてきたものがあるような呻き声を漏らして銀の星を受け取り「 サンキュウ~~~! 」歓喜を爆発させるようにまたしても精一杯のハグを。「 コレッ、コレがいいぜェ!ニールの手作り、オレのための手作り!ウィイイイイイ! 」大型犬が全身全霊で喜びを表現するように骨が軋んでしまうほどの強さで抱き竦め、最後には狂喜乱舞の雄叫びまで添えて「 オレの部屋に大事に飾るぜェ! 」計り知れない価値を持つその贈り物の行方を伝えてから再度貴方へと頭を擦り寄せ)




917: グレン [×]
2024-05-18 06:51:20





>ジョネル / ミゲル ( >914


あっていたようで何よりだよ。ハイネと友達かあ、今度僕の知らないハイネの話聞かせてもらわなくちゃ、だね。
お礼を言うのは僕の方だよ。全然!寧ろいつも僕が任せっきりになっちゃってて申し訳ないな……って思ってるぐらいさ。僕のスタンスにも違和感を感じたりしたらいつでも言ってね。

問題がなかったようで何よりだよ。はは、じゃあもしなにかあった時は 「 ねえねえ、ジョネル…… 」 ってこっそり話聞いてもらいに出てこようかな。
うん、ありがとう。招待状出させてもらったから、もし来にくいなとかあったら教えてくれたら嬉しいな。


****


( ダークエルフと外出の約束をしてから早数日。彼が自室に訪れるような素振りは無く、かと言って部屋に錠が掛かっている為かはたまた偶か、まだ見ぬ住民との交流もした事がなくクローゼットの中の贈り物と睨めっこをして次に彼が訪れる日は何を着ようかと考える日々。然し、数日も同じ日を繰り返せば辟易とするのは致し方ない事だろう。ベッドへと仰向けに寝転がり、大きなため息をついたところで誰かをこの部屋に呼べばいい、なんて考えに至ればいそいそとテーブルへと向かい備え付けの紙に同じく備え付けのペンを走らせ。その内容は 『 寂しい、話し相手になって欲しい 』 だなんて簡素かつ実年齢から考えれば少々幼さの残る文体。お世辞にも綺麗な文字、とは言えないものの誰が見ても読めなくは無い可もなく不可もなくな文字が書き連ねられた紙。それを丁寧に折り偶然かそれとも招待状と呼ぶには些か幼すぎるそれを書いてるのを見ていたのか、近くにいた使い魔に差し出し 「 これ、…………いや、誰でもいいからこの部屋を出て一番初めに会った人に渡してくれるかい? 」 一瞬の間が生まれたのは頭にダークエルフの姿が過ぎったから。けれど訪れないという事は何か忙しくしている可能性もある、それに他の住民との交流を持つチャンスと思考を切り替えて。部屋から消えるそれを見送り、寝転がった時に生まれた髪の乱れや服の皺などを整えながら扉がノックされるのを待つつもりで )





918: ニール・グレイ [×]
2024-05-18 10:33:04



>アッシュ(>916


(訝しむような、今彼が何処を見ているのかさえ伝わってきそうな言葉の並び。それらを背景音楽に、指先の感覚頼みで折った己が好む物の一つ。差し出したそれに受ける賛辞や、問いに応えるよりも先に、掌から贈る相手へ星は渡って。その次の瞬間には、また逞しい腕に力強く囲われる。仕草から声から、その全てから伝わる喜びように、また笑いが溢れてしまう。「ふふ、そんなに喜んでもらえると、作った甲斐があるねぇ。」多少感じる息苦しさ、骨の痛みも思案の外と、彼のしたいまま、されるまま。その最後には彼を真似てか、自らもそっと頭を擦り寄せてみたりもして。「……うん、大事にしてね。」ほろり解けるように、柔い願いが零れた後に。「それからさ、その星を見る度、オレちゃんの事思い出してよ。それで貴方の寂しい時が、ちょっとでも無くなってくれたら嬉しいなぁ。」“覚えていて”と渇きを埋める本能か、何か他の打算だったか、内々の蠢く何かを、自覚も無いままに蕩々のんびりとした望みに押し込み包んで、彼へと託して。それから、「ねぇアッシュ、オレちゃんがまた目が見えるようになったらさ、」今度は、近々の未来の話を口にする。「オレちゃん、貴方と折り紙で遊びたいなぁ。お星さまもお月さまも、今度は貴方と一緒に作ってみたくって。」垂らしっぱなしの十指に、もぞり恥じらうような弄ぶ仕草を取らせてから、その一方を彼の頭の方へふらふら伸ばしつつ、「…ああでも、アッシュはお外で遊ぶ方が好きかな?だって、こんなに元気なんだものねぇ。」最後の括りに、軽く弾む冗談を飾って。「ふふ。ねぇ、どっちが良い、アッシュ?」見えない姿に手を伸べるのはやはり無謀だったか、髪に触れる事も叶わなかった五指を、それでも気にした様子も無く穏やかに笑んで、彼に問いを重ねてみた。)




919: ジョネル / ミゲル [×]
2024-05-18 14:05:35



>グレン(>>917)


もちろん何でも聞いてよ、友達のお気に入りには僕も一等興味があるからさ。
今のところは問題なさそうで安心。目指すルートが決まってきたなーと思ったり、お屋敷で過ごしていく中でこんなことしたいなーみたいなのが出てきたらいつでも教えてよ、すっごく嬉しいし。

うん、ほんとこっそりね…ミゲルにバレるともっとめんどくさいから。なんちゃって。
いつもながら完璧な招待状ありがとう。綺羅びやかな世界を生きる君よりも、罪を犯して暗い日陰を歩くリーパーの方が字が綺麗ってのがまたイイよね。余談失礼、それじゃあ良い夜をー。


***


ミゲル:
(ぼんやりと時を過ごしてどのくらいが経っただろう。こんなに寂寞とした夜になってしまったのは、自身がこの屋敷で唯一完全に心を許しているヴァンパイアに会いたかったけれど誘う勇気が持てなかった自己責任。山と積まれた挿絵ばかりの古い本たちはどれもこれも読み飽きてしまって、図書室に行って新たな暇つぶしを探そうかと珍しく自分の意志で廊下へと一歩踏み出して。そこで出くわしたのは蝶の使い魔、ハイネの所のだ…と何の感慨もなく只の事実として胸中のみで呟いては渡された紙を受け取って。そこに綴られていたのは魔の文字ではなく人間の文字、思わずひゅっと息を呑んで穏やかだった心にはざわざわと暗雲が立ち込める。「 何で僕に、 」蝶へそう問い掛ければ、"それが送り主の願いである"と。行きたくないのが本音だが、少し抜けた所のある幽霊はその言葉足らずな回答に貴方が他でもない自分自身に会いたがっているのだと勘違い。恐怖を抱く種族であっても求められるのは悪い気はせず、ただ招待されるような覚えもないことを訝しみながらも蝶の案内で貴方の部屋へ。自分から人間の元へ出向くなんて天変地異ほど稀なこと、ゆえになかなかノックする踏ん切りがつかずモジモジした様子を見かねて蝶が魔法で極めて平凡なノック音を鳴らして「 ちょっと…! 」絶望したような表情で苦言を呈そうとするも既に使い魔は飛び去って。どうしよう、こんな時どうすれば何を言えば、頼れるのは己だけなのに圧倒的経験不足で頭は焦りを覚えるばかり。そこでふと自分が貴方からの招待状を握り締めていたことを思い出し「 っぼ、僕に招待状出したの、君…? 」緊張で締まった喉からか細い声を絞り出して反応を待ち)




920: アッシュ [×]
2024-05-18 14:17:27



>ニール(>>918)


おァ…、アア!ニール、ユーは天才だぜェ!
(この小さくて大切な宝物を見るたび、自分には貴方というフレンズが居る事を思い出せる。その発想はゾンビにとっては天啓に近く、苦しいほど抱き締めていた腕を解けば代わりに男性にしてはやや華奢な双肩へと移して。合わない目線も何のその、吐息が分かるほどの距離まで顔を近付けてはまた何の飾り気もない賛辞を贈り「 じゃあさァ、ニールもおむまい喰う度にオレのコト思い出すってコトだよなア! 」誤った知識は貴方の思いやりで既に正解へと昇華されており、心から嬉しそうに弾んだ声と共にベッドの傍に所狭しと並べたお見舞いに目を遣って。「 オリガミ……なンだか分かんねーけどよゥ、フレンズと遊べるならオレァ何だってウェルカムだぜイ! 」聞き慣れないそれは人間界の遊びだろうか、何をするにしても他者との繋がりに飢えた怪物にとっては同じ時間を過ごしてもらえるだけで飛び上がるほど嬉しいこと。もし約束の果たされる夜が来たら、その時の貴方の気分で決めればよいと内心では結論付けて。虚空を切った貴方の手に自ら頭を寄せに行きながら「 約束!絶対だぜエ! 」疑うような色はなく、その未来への待ち遠しさがたっぷり詰まった希望に満ちた声色。そうしてキョロキョロ部屋を見回して「 他になンか手伝い出来るコトあるかァ? 」折角貴方に会いに来たのだから役に立ちたい、と。もし何も無ければ、ベッドから扉までの短い距離で何度も何度も貴方を振り返りながら大変名残惜しそうに部屋を後にするだろう)




921: グレン [×]
2024-05-18 15:00:47





>ジョネル / ミゲル ( >919


ふふ、ありがとう。近々ジョネルにも招待状出さなきゃだね。
了解だよ、目指すルートに関しては近々宝箱の方にお邪魔するかもしれない、とだけ言い残しておこうかな。多分僕や彼奴で話すよりも背後の方が話しやすいだろうからさ。キミの方でも何かやりたい事とかあれば描写の中でも、こうやってでも言ってくれると嬉しいな。

はは、歪でいいでしょ?
こっちは何も無ければ返信不要だよ。ジョネルも良い夜を。


****


( 体感的に長く感じる時間だったが実際に待っていた時間は数分から長くとも十分前後くらいであろうか。扉をノックする音に次いで少し頼りなさげな震える声が耳に届けば表情をやわらげ 「 そうだよ。待ってて、今扉を開けるから 」 急ぎ足で扉の前へと。客人の来訪の嬉しさに錠が掛かっている事など頭から抜け落ち、そのまま扉を押し開けようとするも開かない事で思い出して 「 嗚呼、そうだった。ごめんね、鍵が掛かっている事忘れていたよ。ええっと 『 僕はハイネのものだよ 』 ……で良いんだっけ 」 普段自分から開ける事が無いために鍵となる文言がこれで大丈夫か、と不安になりながらゆっくりと押せば開く扉にほっと安堵の表情を。押し開いた先、視界に入るのはピンク色の髪を持つ、外見だけ見れば人間に近い青年。既知の間柄が初対面でも一目で人ならざる者だと分かるダークエルフだけの己からしてみれば、こんなにも人間に近い住人がいるのかと驚きの入り交じる瞳を二度ほど瞬かせ 「 ……自己紹介がまだだったね。僕はグレン、ハイネのコレクションだよ。ええっと、キミはこの屋敷の人で間違ってないんだよね…? 」 屋敷の使い魔が間違えるはずがないと頭では分かっていても確認をしてしまうのは目の前の彼があまりにも人間に近いから。客人を廊下に立たせっぱなしだという事も忘れ首を傾げ )





922: ニール・グレイ [×]
2024-05-18 16:38:19



>アッシュ(>920



(彼の腕から解放された身体が、それまで浅い呼吸でしか回せなかった酸素を、深々取り入れる。その間に今度は肩に手、顔には吐息を肌で感じ取って――思わず、彼の瞳を覗こうと。乱れた白髪越し、見えもしない目でじっと真正面に熱を持つ視線を注いで。「……ふふ、そう。だから貴方の“おむまい”、一つ一つ大事に食べるね。」しかし、やはり確かめられはしなくて。弾む声に微笑み肯定したその陰へ、酷くなる“飢え”をそっと潜ませ伏せた。「そっかぁ。うん、約束ねぇ。」元気良く、楽しそうな、朗々と明るい彼の声。己を信じきったそれに此方も温和に笑んで、触れられた彼の髪を指で梳くように撫でて未来に契りを交わした後。「ううん、貴方がこの部屋に来てくれて、こんなにたくさん贈り物までしてもらえて、それで充分。」気遣う彼の言葉。真っ向の否定ではなく、もういっぱいだと綻ぶ頬に乗せ、幾重も柔らかくした断りを入れて。それから、去ろうとする彼の足音が今までに無く遅い事に気が付けば、またふっと息を溢し、「アッシュ、大丈夫。また会えるんだから。約束したでしょ?」そう子供に聞かせるような穏やかな音で彼に伝え、またね、とひらり手を振る。――そして、騒々しくも暖かな嵐が去ってから。不意にベッドへと倒れ込んだのは、何も疲労ではなくて、「……嬉しい、んだけどなぁ。」彼に与えられたからこそ、余計に渇き、飢えていく肚を認識してしまった所為。…姿も、瞳も、其処に映る筈の己も、「――…見えない。」そう、何一つ確かではない。この身体に空洞がじわじわと広がっていくような感覚に堪えかねて、シーツを頭まで引っ被って包まり丸まる。「寂しい、怖い……こわい…」震え呟く声は、やがて牙の疼きへ掏り変わる。貰い物はおろか、摂るべき食事さえも口には出来ず、ただひたすらに、“ケダモノ”の衝動を自らの手や腕へと幾度も食い込ませて時を過ごした。)


***


どうもこんばんはぁ。今夜からは案内役が貴方に変わったんだよね。宜しくねぇ、もう一人の死神さん。
色々退き時かなと思ってお顔出してみたよ。盲目になってから、オレちゃんにどんな変化があるのか知っててもらいたくて、アッシュが居なくなった後の事もちょっと記しておいたけど……はは、あんまり綺麗じゃなくてごめんねぇ。
アッシュとのお話、オレちゃんも名残惜しくって仕方無いけど、ハイネとの約束が近付いてると思うと、わくわくする気持ちも湧いちゃうねぇ。次はそう…貴方の先輩さん、クォーヴとのお話かな。そっちからの希望が無ければ、声を掛けられるまでオレちゃんこのまんまの状態で過ごしていると思ってて良いよ。
後は経過日数……ふふ、ここまで来ると、約束の日から数えた方が早いかなぁ?そうだねぇ…ハイネとの約束の三日前、なんてどうかなぁ?
あ、一方的に喋っちゃったけど、何かいけない事あったらはっきり言っていいからねぇ。えっとそれじゃあ…もう一回訊くけど、こんな感じでどうかなぁ?




923: ミゲル [×]
2024-05-18 18:54:17



>グレン(>>921)


(自分の足でここまで来たというのに、いざ扉の向こうから人語での応答があれば恐怖に足が竦む心地で。どうやら部屋の主は男性らしいが怖い人だったらどうしよう、もしかして僕を殺した奴だったら?犬に咬まれた人が全ての犬を忌避するように、人間という生き物に対する怯えがたっぷりと滲み出た硬い表情が扉を開け放った貴方と対面し。はて人間の部屋に鍵などついていただろうか、文脈的に少々不自然な文言がその役割を果たしている所までは気付かなかったものの、それを契機に禍々しいほど堅牢に扉を守る魔力が一時的に封を解いた事は肌で感じていて「 これ…ハイネの 」人とはおろか怪物との関係性も希薄な自分でも、特徴的な魔力の癖は覚えていたらしい。呟いた独り言は自己紹介にて答え合わせを得て、さぁっと血の気のない顔を更に蒼くさせて「 あのっ僕、君がハイネの獲物って知らなくて…! 」その言葉から、この気弱な幽霊も人喰い怪物の一員であることが汲み取れるだろうか。ダークエルフが特性の錠前で閉じ込める程のお気に入り、独占欲の強い彼がそこまでご執心の獲物に勝手に接触したとなればどんな叱責を受けるか分かったものではない。今この瞬間だけは目の前の貴方より貪欲なダークエルフの方が恐ろしく、貴方がハイネと結んだ歪な関係性なんて知る由もないまま片方のサスペンダーを両手で握り締めながら俯きがちな視線をきょろきょろ彷徨わせ)




924: ジョネル / クォーヴ [×]
2024-05-18 19:15:48



>ニール(>>922)


素敵な結びをありがとう、ニール。そうそう君のことは先輩から聞いてるよ、此方こそよろしく。
独りに戻った時の様子、読んでて凄くわくわくした!――あー、いや君が苦しんでる事に対してじゃなくて、君が人間の世界で忌避されていた背景とか設定が見事に本編に昇華されててテンション上がっちゃったというか…きちんとニールって演者さんの個性が出てて嬉しい、みたいな。だから、そこもありがとう。

君の状態と時間軸、両方りょうかーい。先輩は当初の予定通りハイネから聞いて君の部屋に来るって感じにするね。あーあ、先輩は良いなぁ。だってほら…君って凄く美味しそう。今回の件で素敵な記憶もいっぱい出来るだろうし…気が向いたら僕にも少し分けてよ。
すぐ先輩が来るから、もう少し良い子で待っててね。君にとって特別な夜になりますように。


***


クォーヴ:
(最初に貴方の部屋へ訪れた怪物として、ハイネから接触があったのは今から10日以上前だっただろうか。確かにコレクターの彼が目を付けやすいであろう特別な色彩を持つ獲物だったゆえ、先を越されて悔しかったのだろう――だから貴方との約束の事も嬉々として伝えてきたのだろう。少し話しただけでも寂しがり屋さんである事が伝わってきたからこそ、約束の内容を聞いた時に真っ先に抱いたのは心配の感情だったが、貴方の様子を見に行くのにたっぷりと日を空けたのは故意。その方がきっと、より濃密な記憶に相見える事が出来ると怪物の本能が告げていた。そろそろか、と立ち上がれば満を持して貴方の部屋へと、丁寧に3度ノックしてから「 こんばんわ、ニール。僕のこと、覚えているかな 」緊迫した夜の闇を溶かすような、穏やかで柔らかい声色。特段意識したものではないそれで挨拶をして、そこに反応があってもなくても「 ハイネから約束の事を聞いたんだ。君が心配で――少しだけ顔を見せて 」そう前置きをして静かに扉を開こう。貴方がベッドに丸まったままの状態なのであれば、きゅっと悲しげな表情を浮かべてから一歩ずつゆっくりと近付き、ベッドの縁へと腰掛けて許されるならシーツの上からそっと手を添えて「 ――独りで怖かったろう 」労るような、それでいてこちらまで辛いような絶妙な声をそっと投げかけてみよう)




925: グレン [×]
2024-05-18 20:15:04





>ミゲル ( >923


( 扉を開けた先彼の言葉と怯えた様子に首を傾げるも、あのダークエルフのお気に入り故の反応だとすぐに合点がいけば、けらりと軽やかな笑い声に乗せて 「 他の住人と交流すること自体は禁止されてないからキミが気にする必要は無いよ 」 鍵と称する言葉を授けられているのだから誰とどう交流を持とうと勝手なのだろうし、事実ダークエルフとの邂逅の日にも同意と取れる言葉を言われているのだが、目前の彼はそんな事は知らないはず。人差し指を己の唇の前に立て、ウインクと共に 「 それにキミは僕の招待に応じて来てくれただけ、だろう?キミがハイネに怒られる事は無いよ 」 だから、ね、大丈夫。とでも言いたげに扉を大きく開けて 「 何のお構いも出来ないのだけれど、僕の話し相手になってくれるかい? 」 彼が部屋へと足を踏み入れてくれるのなら、開けっ広げになったままのクローゼットに入った服の数々以外は他の部屋と何ら変わりない見栄えの室内の全貌が見える事だろう。もし入る様子が無いのであれば少々心が痛まなくも無いが、眉を下げたいかにも悲壮感溢れる表情を浮かべて彼の情に訴えかけるつもりで )





926: ニール・グレイ [×]
2024-05-18 20:46:57



>ジョネル/クォーヴ(>924


うん、宜しくジョネル。…そう?そんなに褒めて喜んでもらえるなら、お行儀悪い格好を見せるのも悪くないかな、なんて。まあ、ちょっと照れくさいけどねぇ。

うんうん、こっちも了解。…ふふ、羨ましい?大丈夫、きっと貴方にも直ぐに会いに行くよ。オレちゃん、貴方とだって仲良くしたいからねぇ。記憶は……貴方がお腹を壊さないって思えるものなら、あげてもいいかもねぇ。それじゃあ、良い子で待ってるから。…貴方ともいつの日か、唯一の夜を。


***


(暗がりの部屋、ベッドの中央。食事や睡眠など生命らしい営みよりも、ケダモノの肚を誤魔化すばかりに手一杯になる中、牙が己が肌を離れたのは、外からのノック音の為。シーツには包まったままその音と声に意識を向けて、しかしまだじっと止まって動きは見せず。それは彼が室内に入ったと思わしき後も変わらない。――漸く反応を示したのは、僅かな重みが身体に乗った瞬間。微かに蠢く波を起こした後に、「――…クォー、ヴ?」ざらつく声が彼の名を零して。投げられる優しい言葉に、シーツの繭を解いて身を起こす。ふら、と一瞬不安定に揺れた頭を声のする方へ。…光など映さない瞳の下に、微睡むだけでは足りないと隈が住み始めて、頬や目の縁は散々溢れ流れた雫の後にベタついて。しかしそれでも、表情だけは、「……ふふ。」鋳型にでも流し込んだように、“いつも”の微笑みが作られて。「クォーヴも、来てくれたの?」喉の掠れは笑う一音に調整されて、滑らかで穏やかな言葉を彼へと届ける。「そう。オレちゃん、ずっと寂しくって…怖くって。」腕も手も、指先に至るまで己が牙の痕跡塗れ、髪だって整える事を忘れていて。それでも普段通り、のんびりとした“ヒトらしく”振る舞う所作だけ縫い込まれた、何処かちぐはぐとした言動で、「……ねぇクォーヴ。ちょっとだけ、一緒にお外に出ない?」首を傾げ、ねだる言葉を掛ける。「オレちゃん風に当たりたいんだけど、独りじゃ歩くのも難しくてねぇ。」どうかな、と答えを窺う隙間、片手はゆらふら、先程の身体に添えられた彼の重みを探して揺らめいていた。)




927: ミゲル [×]
2024-05-18 22:03:44



>グレン(>>925)


え…そうなの…?
(この世の終わりかのような雰囲気で俯いていたものの、身長差の分だけ上方から注がれた注釈には少しだけ肩の力が抜け、ちろりとやや上目に貴方の顔を盗み見て。目深に被ったキャスケットのせいでそちらから目の全貌は覗えないかもしれないが、こちらからはまるでアイドルかのようなポーズとウインクがばっちりと視界に入り、同性から見ても文句なしに整っているかんばせに驚いたように、または照れてしまったかのようにまたサッと視線を下げて「 ハイネが怒らないなら… 」それでいいか、と思考がまとまりかけた所で臆病な本能が待ったをかけて。眼前に立つのは人間、信用ならない仇の種族。扉の向こう、室内にちらちらと目を遣って特に危険なものは見当たらないが、もう一声の安心材料を求めて「 どうして、僕を招待したの? 」それが使い魔と自身のミスコミュニケーションとも知らず、最も解せない点を猜疑心たっぷりの声音で問うて。先ほどは戯けた様子を見せていたのに今度は否応なしに断る事に罪悪感を感じさせる悲しげな表情――言うなれば器用すぎる表情や雰囲気の切り替えに対する違和感は現時点では自分の中で形を成さず「 そんな顔しないでよ… 」つられるように、へにゃりと情けない表情は生来の困り眉との相乗効果を生んで。ここで断ったら僕が悪者みたいだ、なんて胸中で思いながら「 僕…こわいんだ。ヒトが 」本能的に感じている恐怖、捕食者と被食者が逆転したような歪なそれを素直に伝えて様子を見ることにして)




928: クォーヴ [×]
2024-05-18 22:17:30



>ニール(>>926)


ああ…ニール、
(平素よりも掠れたような声に違和感を覚えた次、孵化した蝶のようにシーツを剥いだ貴方の顔を見てそれははっきりとした実像となり、悲痛を訴える声音で一度名を呼べば両手を頬に伸ばして親指の腹で目の下あたりを優しく撫で「 たくさん泣いたんだね 」現場を見たわけではないがこれだけ状況証拠が残っていれば探偵でなくとも察しはつく。貴方をそうさせた犯人――隣人でもある怪物の顔が脳裏に去来してはその残像を消し去るようにゆるゆるとかぶりを振って「 うん…うん、 」乱れたままの髪を手櫛で整えながらゆったりとした調子で落ち着いた相槌を打ち、外出の打診には一文字気味に横倒されていた口元をふわりと持ち上げて「 もちろん。あの夜の約束、忘れていないよ 」歯型まみれの片腕、亡霊の如く彷徨うそれをそっと自らの冷たい手のひらで捕まえて「 風に当たりたいだけなら、これはどう? 」きっと少しの間ろくな栄養補給をしていないのだろう。そんな状態の貴方を歩かせるのはどうにも忍びなく、そっと立ち上がっては丁寧な動作でお姫様抱っこの形に抱き上げて「 途中で歩きたくなったらいつでも降ろすからね 」きっと交わらないであろう白黒反転した目線を腕の中の貴方へと落とし、少しだけ持ち上げては月光のような髪へとキスを落として)




929: グレン [×]
2024-05-18 23:16:19





>ミゲル ( >927


どうしてって……一人が寂しかったから?
( 流されそうになっていた彼を引き留めたのは何かなんて分かるはずも無いまま、僅かに首を傾げ。彼と招待状を届けた使い魔との間のやり取りの事などつゆ知らず。言葉として発したそれが彼の疑問への回答になっているかなどは分からないも、紛れもない本心である事は確か。崩れた彼の表情は己が浮かべていた物よりも一層困った様子なのは、元から眉尻の下がった眉が問題か。なんの前触れも無く吐露された恐怖心を理解するのには数秒の時間を要し「 そっか…… 」 それでいて、どう続けるべきか悩んだ末に小さく息と共に吐き出し。この場で聞きわけ良く彼を帰すだなんて選択肢はあるはずも無く、頭の中にあるのはどうやって彼を室内に招き入れようかどうか。するりと心の内に入るのであれば愚直な程真っ直ぐに、普段より少しばかり大袈裟なリアクションを用いれば良い、だなんて頭が回ってしまうのは顔色を伺い演じる癖がついているからか。けれどもきっと彼の心に巣食う人間に対する不信感を増させてしまう結果に繋がるだろう、なんて事が分からない程の頭では無い。片手で後頭部を掻きながらその場にしゃがみ込み 「 どうやったら俺に害するつもりが無いことが伝わるだろ…。手でも縛る? 」 大真面目に巡らせる思考は小さな声ではあるものの口から漏れ出ていて。きっとハイネからの贈り物の中に腕を縛るくらいの長さのリボンか何かはあったはず。然し、初対面の客人の前でそんな姿を晒すのも、なんて考えては 「 ……どうしたらキミに伝わるかな? 」 眉尻を下げた情けのない笑みを携え、しゃがみ込んだ体勢から顔を見上げ )





930: ニール・グレイ [×]
2024-05-19 00:17:25



>クォーヴ(>928


(頬に触れた冷たいもの、腫れぼったい目元にはそのひやりとした温度が心地好くて、それをゆったりと味わう瞬きを一つ。「…うん。怖くて……寂しくて、堪らなくて。」問いとも確認とも取れる一言に眉を垂らして、気弱な震え声で肯定する。それでも髪を整えられる毎に、優しい相槌を聞く毎に、表情は和らぎ弛んで、「そう、約束。良かった、覚えてたんだねぇ。」安堵に小さな吐息が洩れ、今頃ようやっと深い呼吸で肺を満たす。彼を探し、宙を惑う五指が求めたものに取らわれ、それをもっとと確かめるように緩やかに指先へ力を籠めたその矢先、「わ、っ…」ふわり、身体が浮く感覚があって。抱き抱えられたと理解したのは、彼の言葉の直ぐ後。「…ふふ、丁度良いかもねぇ。正直オレちゃん、立つのも自信無かったから。」己自身理解している、身の削れ具合を冗談めかして笑んだ次に、手探りで彼の肩に指を絡めて。受け止めた白髪への口付けで、たとえ視線が合わなかろうと彼を見上げる。「ありがとねぇ、クォーヴ。」溌剌さには欠けているものの、確かな嬉々をお礼に乗せて。「それじゃあ、お外行こう。お月さまを一緒に見れないのは残念だけど……香りとか感触、あとは音とかなら、きっと貴方と同じように感じられる、筈だからねぇ。」そのまま頭も彼の身に預け、風に当たる他、思い出の共有も目的へ足して紡いで、もう一度と彼へ外出をせがんだ。)




931: ミゲル [×]
2024-05-19 14:30:49



>グレン(>>929)


じゃあ…今夜来たのが僕でなくても歓迎していたってこと?
(確かめたくないことを白日に晒すのは勇気ではなく自分を求められたいという幼稚な承認欲求のため。答えを聞くのが怖いのか語尾には傷つくことを恐れるような震えと自分を卑下するような自嘲の笑いが混じり合い、貴方から見えないよう俯いた顔には自棄になったようなやさぐれた薄ら笑いが張り付いて。「 そんなの僕にだって…、 」分からない。頭の位置が低くなったことで目が合ってしまいそうになれば反射的な動きでついと横に顔を逃がしながら、しかし害意を物理的に封じる案を自発的に出してもらった事に安易ながらも警戒心の殻には僅かずつ罅が入っていき。「 あのさ…君には、同族を…人を殺す勇気はある…? 」その問い掛けは自分の中で精一杯の譲歩のつもり。回答を得られたとてそれを100%信ずる勇気なんてないくせに、その言質に縋りたくなるほどには人間という存在そのものが恐ろしく「 それがないなら……お邪魔しよう、かな。っす、少しだけ…。 」しかし貴方の挙動言動を見ていれば、真剣に気を遣ってくれているように伝わってきてしまう。それを受け入れず頑なに拒むと本当に自分がただの分からず屋になってしまいそうで、けれど長居は無理だと先んじて伝えることで自分の逃げ道を確保しようと試みて)




932: クォーヴ [×]
2024-05-19 14:34:59



>ニール(>>930)


少し軽すぎるよ、ニール。
(困ったように落とした感想は詰るような調子ではなく本当に体調を心配してのこと。使い魔からの給仕も拒んでいたのだろうか、そんな風に思いを馳せては外出を急くような貴方の言葉にふっと吐息のみでの笑いを返して「 そうだね、それじゃあ今夜のニールにぴったりの場所へ連れて行ってあげよう 」心当たりがあるのだろう、恩着せがましい感じはなく貴方を思いやるがゆえの頼もしさが滲むような爽やかな声でそう告げれば徐々に死神の足元に黒い靄が静かに渦巻いていき「 そこで君と僕だけの、内緒のお茶会をしようね 」そんなお誘いは、少しでも貴方に滋養を摂取してもらいたい為。先方の要求に応えて夜の散歩をエスコートするのだから、きっと此方からの願いも聞き届けてもらえるはず――そんな打算はおくびにも出さず、しめやかな靄は死神の腕に抱かれた貴方までをも呑み込んで刹那にして空間を跳躍し。ふと、さぁっと心地よい夜風が吹き抜けると共に運ばれてくるのは瑞々しい夜露に濡れた草花の香り。一瞬にして移動したそこはお屋敷の庭園の一角、見事な月光を遮るものはなく足元には柔らかな芝生が敷かれており、中央には手入れの行き届いた二人掛けのソファーとテーブルが置かれていて「 今は静かだけれど、もう少ししたら夜の調べが聴こえるよ 」ふふ、と笑ってはいまいち要領を得ないであろう暈した言い方を敢えて選んで貴方への未来のサプライズとしよう。一歩踏み出せば足音をかき消すほど柔らかい足場が衝撃を吸収し、出来る限り貴方に与える振動を殺してはソファーにそっと降ろした後に自身も隣へとふわりと腰掛け「 お砂糖たっぷりの温かい飲み物はいかが? 」今の貴方には少し重たいかもしれないが、砂糖が人間にとって滋養となることは承知済。とはいえ押し付けるような言い方ではなくあくまでも貴方に選択の権利を残しては横顔を見つめて)




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