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919:
ジョネル / ミゲル [×]
2024-05-18 14:05:35
>グレン(>>917)
もちろん何でも聞いてよ、友達のお気に入りには僕も一等興味があるからさ。
今のところは問題なさそうで安心。目指すルートが決まってきたなーと思ったり、お屋敷で過ごしていく中でこんなことしたいなーみたいなのが出てきたらいつでも教えてよ、すっごく嬉しいし。
うん、ほんとこっそりね…ミゲルにバレるともっとめんどくさいから。なんちゃって。
いつもながら完璧な招待状ありがとう。綺羅びやかな世界を生きる君よりも、罪を犯して暗い日陰を歩くリーパーの方が字が綺麗ってのがまたイイよね。余談失礼、それじゃあ良い夜をー。
***
ミゲル:
(ぼんやりと時を過ごしてどのくらいが経っただろう。こんなに寂寞とした夜になってしまったのは、自身がこの屋敷で唯一完全に心を許しているヴァンパイアに会いたかったけれど誘う勇気が持てなかった自己責任。山と積まれた挿絵ばかりの古い本たちはどれもこれも読み飽きてしまって、図書室に行って新たな暇つぶしを探そうかと珍しく自分の意志で廊下へと一歩踏み出して。そこで出くわしたのは蝶の使い魔、ハイネの所のだ…と何の感慨もなく只の事実として胸中のみで呟いては渡された紙を受け取って。そこに綴られていたのは魔の文字ではなく人間の文字、思わずひゅっと息を呑んで穏やかだった心にはざわざわと暗雲が立ち込める。「 何で僕に、 」蝶へそう問い掛ければ、"それが送り主の願いである"と。行きたくないのが本音だが、少し抜けた所のある幽霊はその言葉足らずな回答に貴方が他でもない自分自身に会いたがっているのだと勘違い。恐怖を抱く種族であっても求められるのは悪い気はせず、ただ招待されるような覚えもないことを訝しみながらも蝶の案内で貴方の部屋へ。自分から人間の元へ出向くなんて天変地異ほど稀なこと、ゆえになかなかノックする踏ん切りがつかずモジモジした様子を見かねて蝶が魔法で極めて平凡なノック音を鳴らして「 ちょっと…! 」絶望したような表情で苦言を呈そうとするも既に使い魔は飛び去って。どうしよう、こんな時どうすれば何を言えば、頼れるのは己だけなのに圧倒的経験不足で頭は焦りを覚えるばかり。そこでふと自分が貴方からの招待状を握り締めていたことを思い出し「 っぼ、僕に招待状出したの、君…? 」緊張で締まった喉からか細い声を絞り出して反応を待ち)
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