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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1578


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自分のトピックを作る
786: ラザロ [×]
2024-04-28 19:53:09



>レオ(>785


……こっちには飛び込むなよ、ココの水はテメェらにはちっとばかし刺激が強いぜ
(いつだって貴方は人の身でありながら怪物の世界のものを褒めてくれる、その事が怪物の心に暖かい何かを注いでくれるようで、こちらの見上げてくる爽やかな青色の双眸を見つめ返して片方の口角を上げ。不器用ゆえ相手を喜ばせる術を知らないドラゴンには純度の高すぎる言葉に、思わず可愛げのない忠告を返して「 そりゃあ、この真っ正面じゃねえか? 」東屋に到着すれば、長椅子にどっかりと腰掛けて。片膝にもう片方の足首を乗っけるような粗野な姿勢ではあるものの、足の裏が貴方に向かない方を選んだのは故意かそれとも偶然か。こんなほぼ野晒しの場所に設置されているにもかかわらず、長椅子にはふかふかとした臙脂のクッションが敷き詰められており意外なほどに座り心地が良く「 来いよ。隣で見ようぜ 」隣にはきっちり一人分のスペースを空け、そこを顎の先で指し示せば座ったまま夜空を見上げて。ふと対岸からやや強い風が一陣だけ吹き抜け、短い髪を揺らせばその涼しさに心地よさそうに目許を細めて――ハッと何かに気付いたように貴方を見て「 寒くねえか、レオ 」身を案じるように問いかけたのは、怪物にとって涼しい程度なら人間には寒いのかもしれないと咄嗟に閃いてのこと。貴方がヤワな育ちでないことは理解しているが、平素の格好と比較すれば浴衣はかなり薄着のはずだ、と)




787: レオ [×]
2024-04-28 21:07:45



>ラザロ(>787


解った、気を付けよう。
(喜を浮かべたままに、彼の忠告を受け入れて頷く。それから問う形を取ったやり取りの内、辿り着いた東屋で促しのままその隣へ、互いの手が届くような近さに腰を下ろす。その柔らかさに目を瞬かせたのも束の間、「……正面、正面か。」先程の答えを反芻しては、今は月がその存在を存分に主張する真向かいの空を見上げた――直後。水気を含んで吹き抜けていった冷涼な風に、身体は勿論、フードや垂らす髪など覆うものの無い首筋を撫ぜられて、微かだが肩が竦んだ。思わず守るように其処へ手を当てた絶妙なタイミングで届いた気遣う声に、「いや、寒くはないが……」否定を返しかけた、途中で。――ドォンッ!!と響き、言葉を遮り身ごと揺さぶる音へ、注意は一気に取られていった。何事とそれが鳴った方向へと反射的に向けた、警戒混じりの瞳を貫いたのは、彼と二人手元で見詰めた祭りの火よりも鮮烈な炎の華。「は、っ――」月を隠さんばかりに燃える極彩色の花弁を広げたそれに、言葉も息も忘れる程に暫し見惚れて。「――凄いな!!」続け様にこの瞬間を、昂る感慨を共有する筈の彼へ、また勢い良く視線を移しては、興奮をそのまま乗せた驚喜を伝えた。)




788: ラザロ [×]
2024-04-28 22:05:41



>レオ(>787


――ッ!
(身を案じた問い掛けの答えを聞き終える前に鳴り響いた地響きのような爆発音、得体の知れない脅威から庇護するように反射的に貴方の前に腕を伸ばし「 何…ッだコレ…?! 」暗い夜空を染め上げる満開の花火を視界に入れた瞬間、動揺たっぷりの声に滲み出るのは花火に対する驚嘆ではなくズグリと腹の奥底が疼くような感覚に襲われたからで。無遠慮な何者かが無理やり体の内側に入り込んで、鼓膜の内側から脳髄に直接“食い殺せ”と何度も囁くような。これはマズい、と理性が警鐘を鳴らし距離を取るように性急に立ち上がり「 は…ッなれろ、 」残ったギリギリの理性で絞り出すように伝えた警告の語尾はまるで低いノイズが声に覆い被さるような二重の音となって。次の瞬間、爬虫類のような黄色い双眸は白目と黒目の境目もなくみるみるとどす黒く染まっていく――額にはぼんやりと黒い薔薇の紋様が浮かび上がり「 ゥがあァッ! 」それはドラゴンであってドラゴンでない、理性など欠片もないただの怪物。ただ強制的に呼び起こされた本能の呼び声に従って牙の整然と並んだ口を開いて咆哮し、貴方の双肩かあるいは両手首を抑え込むことを狙って勢いよく飛び掛かり)




789: レオ [×]
2024-04-28 23:20:49



>ラザロ(>788


……ラザロ?
(初めは己と同じく、感動の声を上げたのだと思った。しかし、明らかに様子が違う。怪訝と心配を織り交ぜた色を被り、高揚の潜んだ視線で彼を追って、その名を呼ぶ。そこに返ってくるのは、立ち上がった背越しに絞られる言葉。どうした、と問う筈だった声は、肌の痺れるような咆哮に飲まれ、身を固めたその一瞬の間に――視界が、引っくり返る。「な、っ……!?」咄嗟に掛かる重力へ逆らいかけて、だがそれは両肩を捕らえたドラゴンの手に阻まれ、倒れた身体はそのまま抑え込まれてしまう。背に受けた衝撃に驚くよりも先に、真上の彼に目を奪われる。黒く染まった月の瞳、その額にうっすら浮かぶ薔薇の紋様、そして、開かれた口から見える牙。騒いだ本能が告げる――目の前の“これ”は、己を喰らう捕食者だ。咄嗟に詰まった言葉の後に、「……私を、喰う、のか?」動揺が、解りきった無意味な確認を落とさせる。「ラザロ、」つい先程までの、逞しく、豪快で、けれども優しいドラゴンの名を、もう一度呼んだその後、「待ってくれ、今はまだ、まだ……」制止を掛けた。弱肉強食、強きを生かす命の糧。狩られ喰われるならば、抗わない。信じ従い続けたその山の摂理に反しているのに、それでも。口は止まらない。「…まだ、足りないのだ。君との話が、君の好ましいものさえ聞いていない、早過ぎる、このまま終わるのは、」ぼろぼろと、窮地に追われて吐露する感情は、恐怖でも、警戒でも、命乞いでもなくて、「――寂しい。」ただ、胸をぽっかり空かし苛む寂寥。彼を見詰めるその真っ直ぐな視線にも、寄せて下がる眉にも、震えた声にも、それはありありと滲んで、溶けて。「……ラザロ。」もう溢れ尽くした言葉の最後の最後、縋り頼るようなか細さで、また彼のドラゴンの名を紡いだ。)




790: ラザロ [×]
2024-04-29 00:46:14



>レオ(>789


(獲物を押し倒し組み敷くことに成功した今、距離がぐんと縮まったことで旨そうな匂いが一呼吸ごとに嗅覚を刺激して、ガチン!と鼻先のほんの寸前で鋭い牙同士を打ち鳴らし。噛み付くに至らなかったのは未だ自我と理性が黒薔薇の悪戯な魔法に抵抗しているからだろうか、最初の問には苦しげに何度も首を左右に振りながらも「 喰う、喰う、喰いたい…ッ 」拒否を示す仕草とは裏腹にノイズで濁った低い声は壊れた玩具のように本能的な食欲を肯定して。貴方の言葉に耳を傾けられているのか、それとも理性なき怪物には届いていないのか。食い縛った牙の隙間、口角からは狂ったけだもののようにボタボタ涎を垂らしながら、けれど確かに渾身の力で耐え堪えるような必死の形相で「 ――――グ、っう 」無意味で無価値な呻き声を漏らして。貴方の素直な感情を告白されれば黒く染まった眼窩は微かに揺らぎを見せて、しかし黒薔薇がそれを許さないように額の紋様がボゥと淡く発光し「 ガぁアッ! 」まるでその光に本能を後押しされたように吠えれば喉笛に食らいつこうと――牙で頸動脈を掻っ切る直前、寸でのところで皮膚を傷つけず首を甘噛みするに何とか押し留めて「 ……だ…ッ、 」まだ声は濁りきっている。首元が弱点であることを思いやれる余裕など当然無く、痛みや苦しみを堪えるように激しく息をして「 ぃやだ…ゆる、さね…ッンなの…… 」貴方を喰らうならば、せめて自分の意志で。そんな男臭い意地で抗っているのだろうか、誰かに操られているような声の歪みは末尾に近づくにつれて澄んだドラゴン自身の声に近づき、それに比例して額の薔薇の紋様は苛立ちや焦りを見せるように点滅を繰り返す。不躾にもドラゴンを支配せんとする黒薔薇の魔力の湧き出る場所、その紋様を無力化できるような何かがあれば、あるいは。)




791: レオ [×]
2024-04-29 02:09:31



>ラザロ(>790


(降ってくる涎、届くノイズに覆われた肯定の声。それでも“獲物”を映すその瞳が揺れた瞬間を見逃さず、もう一度呼び掛けに口を開き――名が喉を通るその前に、彼の額の薔薇は光を帯びて。再びの咆哮と共に迫った牙が、首筋の鋭敏な皮膚に当たった事で言葉は失せる。ぞわり背に粟立ちが抜け、心臓が、早鐘を打つ。呼吸も浅くなる。“摂理”が迫っている。身体は動き一つも取れない程に強張った後に、「…ラザロ?」聞こえた、届いた彼の声。この状況を否とする確かな、ノイズの晴れていく抵抗の意志。それを理解した刹那に、それまでの弱々しさを覚悟に消し飛ばして、一度深く呼吸をして。――抑え込まれた瞬間に袂から手元へ転び出てしまっていた、彼からの“お守り”を、指先で捕らえて握り締めた後。「……ラザロ、聞こえるか。」呼び掛ける。「私は、もっと君と話をしたい。君を知りたい。」無意味では無いと信じて言葉を紡ぎながら、明滅を繰り返す黒薔薇のある額を、お守りを握り込む手の甲でそうっと撫でる。「君も、この終わりが不本意であると言うのならば、」それから、彼の方へ顔を向ける。いつ喉を食い千切られてもおかしくはない、そんな状況下で、恐れも無く凛と声を張って、彼を見据えて。しかし――揺れる感情は堪えきれず、目元に雫を滲ませて。「戻ってくれ、ラザロ。」頬を伝ったそれもそのまま、頼み、乞い。「……お願いだ。」邪な薔薇が浮かぶ額へ、ただ子供がまじなうように、雫一筋に濡れた唇を押し当てた。)




792: ラザロ [×]
2024-04-29 14:03:32



>レオ(>791


(頭の中がひどく煩い。無数の声が早く食い殺せと何重にも煽り立て、脈動の一回ごとに薔薇の噎せ返るような香りの魔力が流れ込み体中に循環するような。想い出の中の貴方の姿を思い出しては、黒い茨に覆い尽くされて闇に消え、しかし諦めずまた思い出そうと足掻く。それを何度も繰り返しているうち脳内を侵す声はどんどん大きさを増してゆき、視界いっぱいに広がる貴方の笑顔が茨に蹂躙され光が閉ざされそうになった刹那「 ――れ、オ……ッ 」呼び掛けに応えるように、ドラゴンとしての声で苦しげながらもしっかりと名前を呼び返す。そうだ、呼んでくれ俺の名を――そうすれば何度でも応えられる。額に触れた体温に、それに握り込まれた貴方が自分の獲物であるという証に、脳内にひしめく茨は押しのけられるようにパラパラと砂になって霧散するようで「 いま…いくぜ、 」口元には凄みさえ感じさせる笑み。しかし戻りたいと願う意志を強制的に折らんとばかりに黒薔薇の魔力はさらに出力を増して紋様を輝かせ――柔らかな唇がそこに触れた瞬間、パキンと小気味よい音を立てて黒薔薇の紋様はヒビ割れて。それを契機にドラゴン自身からザアアアと不可視の何かが放出されていく、その際に周囲の空間を響かせた男女の甲高い悲鳴のような音とエキスを煮詰めたような強烈な薔薇の香りはきっと貴方の五感にも届いているだろう。黒く染まった双眸には通常通りの黄色い光が戻り、まるで長時間呼吸を止めていたかのようにぶはぁっと息を吐きだして貴方の上に覆い被さるように脱力し「 レオ……ッ、…ハ、戻った、ぜ…… 」何よりもまず先に安心してもらいたい。折角の祭の夜なのに貴方を危険な目に遭わせてしまった、黒薔薇による不可避な奸計だったとしてもそれを悔いながら疲れ切ったような笑顔を見せようと腕を突っ張って視線を合わせようと努めて)




793: レオ [×]
2024-04-29 15:22:38



>ラザロ(>792


(己を呼ぶ彼の声が聞こえる。苦し気でも、確かに、強かに。願いを籠めたまじない擬きの直後――何か、割れるような音がして。梔子よりも濃い薔薇の香と、何とも形容し難い多くの悲鳴が響き、その余韻を己に残していった。しかしそれに構う余裕など無かった。何故なら、「ラザロ…っ!」“彼”が、目の前に居たからだ。全身が逆立つ被食の脅威など消え失せた、豪放磊落で、短気さはあれども優しい、己の知るあのドラゴンが――彼の笑う顔、月の輝きに似た黄色の瞳と目が交わったその瞬間に、覚悟を張り詰めた糸はプツリ切れて、綻び咲いた満面の笑顔の後には、「良かった……良かった、良かった…っ!!」彼が身体を支えようが倒れ込もうが構わずに、その肩へ伸ばした両手を回して、しがみついて、首元に額を寄せ当てる。「……君が、君に戻ってくれて、本当に…」籠る力の強さは歓喜の大きさだけ、先程以上に溢れる雫は安堵の数だけ。整えた髪の乱れも、浴衣の着崩れも全て意識の外に追いやって、只、今在る彼の無事を噛み締めた――その後。「……あ。」感情の揺らぎが凪いだ今頃、自らの無遠慮な抱擁に気が付いたらしい。「…すまない。」若干の気まずさにもごついた詫びの次、そろりと巻き付けていた腕を解いて、彼の顔を窺う。「……ラザロ。」再度の脅威が訪れていない事、何より彼が苦しむ何かから解放された事を、また改めて確かめ、頬を弛めた息を吐いた後に。「……先程のは、一体何事であったのだろうな…」今し方己と彼を襲ったものについて、疑問の声を落としながら、薔薇の紋様が浮かんでいた彼の額を眺め、視界に残るあの光の明滅をなぞるように指先を其処に伸ばした。)




794: ラザロ [×]
2024-04-29 21:46:02



>レオ(>793


――くはッ、
(恐ろしい怪物を見る目を向けられても仕方がないのに、こうも純粋な喜色を浴びせられてはこちらもそれにあてられて珍しいほど屈託のない笑みが溢れ。片腕で二人分の体重を支えながら、この際髪型が崩れるようとも二人がまた出会えた喜びを分け合うために空けた手で柔らかな後頭部をわしゃわしゃと撫でくり「 泣くんじゃねーよ 」男がそう簡単に、という余計な枕詞を省略したのはその涙が自分のために流されたものであると素直に思えたからで。気恥ずかしいような嬉しいような、そんなむず痒い心中を「 ありがとな、レオ 」不器用ゆえに短い言葉にぎゅっと詰め込んで、言い終えれば貴方を不本意な形で失わずに済んだことにこちらも心から安堵して後頭部に添えた手にぐっと力を込め。首元を覆っていた体温が離れれば「 テメェが謝ることなんざひとつもねェだろ 」ふっと鼻で笑いながら上体を起こして姿勢を整え。二人で危機を乗り越えた安心感や高揚感は落とされた問と額に触れる僅かな体温によって現実へと引き戻され、きゅっと眉間に力を込めて怒りと微かな諦めに似た感情を表せば「 ……テメェは知らなくていい 」つい、と顔を逸らして夜空を見上げる形でこの屋敷の真理の片鱗から貴方を遠ざけるように答えになっていない言葉を返し「 無事で済んだことを喜べよ 」下手くそな話題転換も上手くいっていると信じて、先刻の我を失った自身が乱してしまったのであろう貴方の浴衣の襟をぐいと引っ張って整えようと試みた時、またしても派手な爆発音と共に夜空に繚乱な華が咲き乱れてはパラパラと火花の散る音がそれを追いかけ「 な…?! 」まだ黒薔薇の悪戯は続いていたのか、と焦ったように瞠目するうちに次、また次と趣向を変えた花火が続々と打ち上がり「 ……これは…イケる、やつか? 」此度の花火には佞悪な魔力は宿っていないらしい。誰の計らいかは分からないがようやく一人と一匹で純粋な夏夜の花を愛でられる時間を手に入れられたようで「 そう出来るなら最初ッからそうしろっつーんだよ。なァ、レオ? 」きっと隣りにいてくれているであろう貴方の肩をぐいと自分の方へ抱き寄せ、文句をつけるような口調の中にも貴方と一緒にきちんと花火を見られることへの喜びが滲み。きっとこの花火はどちらかが、あるいはどちらもが身を寄せ合い眠ってしまうまで止まないのだろう――花火を肴に語らえる時間は二人への、否、勇敢な人間へのご褒美なのだろうか)





795: レオ [×]
2024-04-29 22:59:37



>ラザロ(>794


(彼が問いをはぐらかし、顔を反らす直前。それまでの表情から明らかに険しさが顕れたのを見て、疑を重ねかけたその前に、もう一つ言葉が被れば、意識は容易にそちらへ逸らされる。「ああ、そうだな。互いの無事が何よりも一番だ。」そのまま疑問は霧散して、拒む事の無い彼の手元を視線で追う。――刹那。聞き覚えのある火の爆ぜる音に、身を再び竦ませながら、反射的にそちらに顔を上げる。ぴんと緊張を巡らせ見開く視線で光を見詰め、それからまた彼を窺いに目を動かし、ドラゴンの姿を捉える、前に。肩を抱き寄せる手、澄んだ彼の機嫌良い声が己の元に届いて。「…ああ、確かに。」その安堵に溢れた笑いを編んで、肯定を返した。「……君に聞いていた通り、派手で凄まじいな、花火は!」幾つも幾つも、昇っては咲く炎の華。音にさえ慣れてしまえばその瞳に映る絢爛さに心を踊らせて、燥ぎ色付く笑顔を彼に向かわせる。……それから、暫し。「…あ、今のは君に似ていたな!」身を寄せたままに空の大輪の色を指差し、あれはどうだ、これはどうだと口を何時に無く雄弁に回し、彼との夜を過ごす。「……どれも素晴らしいな。」高揚のまま語る声が少し鎮まった辺り。瞬いた瞼の重さを自覚して、微かな唸りを漏らす。「この夜は生涯、忘れられんだろう、な…」言葉は緩やかに沈みかけた意識に辿々しく、身体は彼の方へと傾ぐ。――先程の事など無かったように、警戒も無く、恐怖も無く、彼へと凭れて。「……ありがとう、ラザロ。」至極心地良さそうに、柔らかく、安心しきった顔で何度も舟を漕ぎ、夢と現を曖昧に往来しながらも、その一言だけははっきりと彼へ伝えた。)





796: ラザロ [×]
2024-04-30 13:10:04



>レオ(>795


(見飽きた夜空を飾る火の色彩を眺める胸中は正直やや複雑だった。何よりも貴方に怪我が無かったことは素直に喜べることだが、その原因を作った黒薔薇には怒気を禁じ得ず、またその中にも黒薔薇に対してはどうしようもないという諦観も――知らぬ間に珍しく少し難しい顔をしていたが、隣から幾たびも贈られてくる闊達な言葉の数々にふっと凝り固まった何かが和らぎ「 …ああ。俺も忘れねえ 」この先、人間である貴方の数百倍数千倍、幾星霜の時を生き長らえるとしても。そんな風に思える記憶がひとつでも出来たことは囚われの怪物にとって奇跡に等しい僥倖なのだろう、それを与えてくれた貴方に「 安心して眠れよ、レオ。…最後まで俺はここにいるぜ 」それが祭の終わりか、それとも貴方の命の終わりを意味するのかはともかくとして決意に似た約束を。すっかり深い眠りに落ちたことをたっぷりの時間を掛けて確認すれば、ドラゴンは大切な獲物を壊れ物のように抱えて翼を広げ静かに飛び立つ。次に貴方が目を覚ますのはきっと自室のベッドの上だろう。いつの間に回収していたのか二人で飲んだラムネの空瓶が、一夜の想い出にベッドサイドに並べられていた)


***


随分と時間がかかっちまったがよ、夏祭りを最後まで一緒に過ごしてくれてありがとうな。
テメェの機転で捕食を回避してくれたおかげで俺達の想い出がまた一つ増えて、なんつーか、…嬉しいぜ。
この先は日常に戻ることになるが、動かす演者の選択も指名も自由だ。テメェにも、白くて紅いヤツにも、これから先一日でも多く幸せな夜が訪れることを祈るぜ。…俺のガラじゃねえが。
そうだ、テメェの水風船の戦利品(>609)だが、「人間界のブツお取り寄せチケット」と「参加賞」が手に入るぜ。次回の指名をミリアムにすれば直接届けさせるし、そうじゃなけりゃラムネの空瓶の隣にこいつらも置いてあると解釈してもらって構わねえ。好きな方選んでくれな。
…ホントに、ありがとうな。




797: レオ [×]
2024-04-30 19:00:35



>ラザロ(>796


此方こそ有り難う、ラザロ。ああ、長い……本当に長い夏祭りであった。そしてだからこそ、今この物語を一つ果たしきる事が出来て…何より互いが無事に、大切な想い出をこうして形にする事が出来て、とても喜ばしい限りだ。
いいや、君にそう祈ってもらえるだけで、これ程嬉しい事は無い。…今夜の事、ニールは大層羨ましがっていたようだから、次は恐らく、彼が此方に訪れるだろう。その時は、また宜しく頼む。
それから、参加賞とチケットに関してだが……うむ、そうだな。どちらの解釈になっているかは、私がまた次の夜を迎えた時に伝えさせてもらおう。わざわざすまないな。
……ああ。私からも、改めて。ありがとう、ラザロ。今宵はこれで終わってしまうが、また相見えるその時まで、息災を願っている。




798: ラザロ [×]
2024-05-01 17:20:51



>レオ(>797


勿論、どっちも大歓迎だぜ。俺ァちゃんと筋肉のついたレオのが好みだが、白っちぃ方みてえな獲物を好むヤツもこの屋敷には多いからな。
思えば白い方もユギンに喰われたり、クォーヴやアッシュも世話になってんだな…てこたァ両方が特殊な怪物3体とも既に出会えるってわけだ。…俺としちゃあレオにはあんまし危ねえヤツに出会って欲しくねえが、…まァ今のは聴かなかったことにしてくれ。
また来いよ、楽しみにしてるぜ。




799: 執事長 [×]
2024-05-02 20:58:49




>のんびりペースでお相手様募集中です[ 今夜の案内役:クォーヴ ]


 ※PF常時受付中!無登録でのお試し交流、王様や女王様等一風変わった職業のお子様や未使用のお子様のご供養も大歓迎です!


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

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▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559
◆リーパー(>>576


▼ 日常イベント ▼

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▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




800: ニール・グレイ [×]
2024-05-03 21:16:08



――こんばんはぁ。このお屋敷が見えたから覗きに来ちゃったけど、今って扉は開いてる?…ふふ。ちょっとの間なら待っていられるから、もしオレちゃんの姿が見えたら、肯定でも否定でも、一度声掛けて欲しいなぁ、なんて。…ね、どうかな?




801: クォーヴ [×]
2024-05-03 22:22:25



>ニール(>800


やあ、今晩わ。ごめんね、少し返事が遅くなってしまったね。
このお屋敷は置きレスでの交流も可能になったから、いつでも扉は開かれているよ。だから、月明かりを反射してきらきら輝く美味しそうな君の姿がよく見える。
久し振りに声を聞けて嬉しいよ、ニール。また俺達と一緒に過ごしてくれるのかな?





802: ニール・グレイ [×]
2024-05-03 22:43:31



久しぶり、クォーヴ。…ふふ、お返事が貰えただけで十分嬉しいよ。
そう、オレちゃんもね、あのお祭りみたいな想い出が欲しくなっちゃってさ。それでまずはオレちゃんの事、もっと沢山の怪物さんに知ってもらいたいなって、思わず此処まで駆けてきちゃった。見えてたなら、何だかちょっと恥ずかしいかも、なんてねぇ。
…あ、そうだ、本題話さなきゃね。今日はさ、初めての怪物さんでも、お話した事ある怪物さんでも、どっちでも構わないから、一緒にお庭の散歩したいなぁって。それが難しい怪物さんなら、談話室とか図書室とか、そういうお屋敷の施設に行ってみるのも良いかもねぇ。…兎に角、お部屋の外にお出掛けしたいんだ。
誰と何したって楽しいだろうから、優しい怪物さん、慎重な怪物さん、気難しい怪物さん、特別な怪物さん、誰だって大歓迎だけど……ああでも、今夜オレちゃんを食べちゃわない怪物さんが良いなぁ。…だから、今夜の気分をみんなに訊いてきてくれる?オレちゃんはお返事来るまで、窓辺で歌でも口遊んだり、使い魔ちゃん口説いたりして、ゆーっくり待ってるからさ。
それじゃあ、長くなっちゃったけど、宜しくねぇ。




803: クォーヴ [×]
2024-05-03 23:45:25



>ニール(>802


一緒に特別な想い出を作る…とても素敵だ、大賛成だよ。…今、君の記憶を肥えさせようって下心があると思った?ふふ、鋭いなあ。
うん、うん。しっかりと君の要望を伝えてくれてありがとう、とても嬉しいよ。通常住人組ならミリアム、マリーシュカあたりは快く君のお願いを聞いてくれるだろうし、少しの説得が必要でも良ければヴィンス、ハイネもお供に着いてくれるだろう。特殊住人組なら、ミゲルかレオニダスなら君を頭から食べようとはしないはず。
通常組をご指名なら、「 使い魔へ屋敷散策のお供になってくれる怪物を呼んできて 」とお願いした体で怪物がお迎えに上がるし、特殊組なら「 気紛れに自室の扉を開いて外に出ようとした瞬間に怪物に鉢合わせする 」という展開で夜がスタートするかな。
さて、名前の挙がった住人の中に君に選ばれる幸運な怪物はいるかな?…勿論、俺を呼んでくれるのも大歓迎だよ。




804: ニール・グレイ [×]
2024-05-04 00:20:08



>クォーヴ(>803


…ふふ、貴方はそういう怪物さんだからね。でもそんな下心だって、オレちゃんに向けてもらえるのなら嬉しいなぁ。
そうだねぇ…どの怪物さんも魅力的で、いつかはみんなとお話したいし、もちろん初めての夜のクォーヴとの口約束も果たしたいけど、今夜の所はハイネとお話させてもらおうかなぁ。…説得なんて、オレちゃんそんな得意じゃないけど、それもお話の内だと思えば楽しそうだねぇ。
それじゃあ、使い魔ちゃんにお願いしたいんだけど…オレちゃんの方から文を綴って来た方が良い?…それとも、もうお迎えに来てくれる?




805: クォーヴ / ハイネ [×]
2024-05-04 10:22:36



>ニール(>804


…本当に、君のような人は珍しいんだよ此処では。あーあ、同胞たちと取り合いになってしまうなあ。…ふふ。
あの夜のこと、覚えていてくれたんだね。約束は寝かせるほど熟成されてゆくものだから、ゆっくりとその時を待つとするよ。…ふ、今から楽しみだなんて俺も幸せな怪物だね。
それじゃあ、ハイネをお迎えに向かわせよう。少しその…失礼なところのある怪物だから、何か違和感があったらお話中でも遠慮なく教えてね。
ニール、良い夜を。


***


ハイネ:
――では、今日はここまで。次の夜までお利口に待っていて下さいね、……何ですかその泣きそうな顔は?
(無限に等しい屋敷の部屋、そのひとつの向こう側から漏れ出るのは楽しげなような悲しげなような、どっちともつかない男性同士の話し声。やがて蒐集癖に溺れた怪物はその部屋を後にしようとして、去り際のご機嫌な声は後ろへ近付くにつれて高圧的になっていく。たっぷりの間を置いて相手の一挙手一投足を観察し「 よろしい 」と慈愛も冷徹もない抜け殻のような声で有無を言わさず結びの言葉を落として外側から扉を閉めて。これも潮時かな、と傲慢で無慈悲で自分勝手な振る舞いを悪びれることもなく短く吐息して――そこへ蝶の姿をした使い魔が自身目掛けて漂ってくればそっと手を差し伸べて止まり木の真似事を「 …ほう、珍しい色彩の美男ですか。それはそれは……他の者に先を越される前に吟味しておかなくては 」先程の底を打つような不気味さは一点、にっこりと笑ってご機嫌に早変わり。新しいお気に入りの予感に胸を躍らせながら、荒唐無稽な魔法で空間を飛び越え貴方の部屋の扉の前にて丁寧にノックを。そのまま続けて普段より幾分か朗らかな声で「 今晩わ、美しいひと。貴方が使い魔へ託した招待状、受け取りましたよ 」まだ姿を見たことがないのに歯の浮く形容詞を使ったのは使い魔への信用故だろうか。一言一句に今夜貴方を食べてしまう気はなく、あくまでもそちらからの招待に応えて参上したのだと含みながら反応を待とう)




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