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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
101:
鈴懸 [×]
2015-09-08 21:44:52
>金鬼
――は、殺すという割には随分嘗めたことをしてくれる。私は君の同情する"弱者"になるつもりはないぞ?
(相手の言葉なんてすぐに逆手にとってその怒りの燃料に出来るくらい自分にとっては稚拙なものなのに、だからこそというべきが自分にはない言葉の熱を感じ。淡々と述べられる意見ではない、未熟で稚拙な言葉でも強い意志とそこに込められた想いの暖かさが自分には何だか眩しくて、いくら相手が無防備な自分を襲えるほど卑劣でないと確信しているにしても敵に命を預けるような真似をしてしまうくらいには感化されてしまっていて。相手の反応を見て弄んでいたはずの自分が、結局相手の想いに段々引き摺られるようになってしまっている現状に苦笑を漏らせども、同情以外の何物でもない頭に触れる相手の手を払うことすら出来なくて。胸に押し当てたままの相手の片手を握ったまま、先程までの冷たく嘲笑するような言葉とは違う、どこか頼りない弱さを滲ませたような声で呟くように言うとそっと視線を上げて。)
…それほどまでに人間に傾倒するなら、ひとつ賭けをしてはみないか?
>樹雨の小童
――なるほど、腐っても陰陽師一族の当主ということか。中々、楽しませてくれそうで大いに結構。
(自分の口から漏れた言葉はあくまで本心、相手の反応を計ろうという意図もなければそれで精神的に揺さぶるような意味もなかったが、相手から返った声によりその言葉が図らずとも相手の性格を垣間見る要素となり。一見ちゃらんぽらんでいい加減、そもそも本当に陰陽師かどうかも危ぶまれるような言動を取る癖にその言葉はあくまでも同情など微塵も感じさせないもの、それまでの言動との落差に思わず呆けている間に相手が自分の車椅子を見つけて戻ってきて。上から見下ろすように此方を窺うその表情は冷たく硬質な印象、相手の表層だけを切り取って見くびっていた自身からすれば先程までのそんな考えを一掃するには十分な変化で。困ったように、しかしそれでいて何故だか躍ってしまう心の内を反映したかのような笑みを浮かべながら呟くと相手の方に両手を掲げ、その存在を相手にかんじさせるため指先だけ自分の頬を突いた相手の手に触れさせるとにい、と口角をつり上げながら返答を口にし。)
その願い聞き入れてやろう。ああ、此方も君に免じて終わるまでは一時休戦としておこうか。仮に途中で君を殺しても、車椅子に乗れないんじゃあ私も移動に困ってしまうからねぇ。
>高嶺の小童
…中々楽しい時間が過ごせたからねぇ、今日のところはその礼代わりに"見逃されて"やろう。次に会うまでに煙管の楽しみ方位覚えてきてくれよ、高嶺のご当主様。
(陰陽師の当主ということは自分がばら撒いた毒煙の影響は勿論、妖怪である自分に生気を吸われ今以上の抵抗は出来ないのだろう。だとすれば鬼なしで弱った当主など他の人間と同じくらい容易いもの、それなのにどうしてか目の前の彼を殺してしまう気にはなれず。哀れなほどその身に沢山のものを抱えこんだ姿は人間だというのに穢れを感じさせず、稀にみるその強い意志はもっと泳がせてその行く末を見ていたいとさえ思わせる魅力があり。それは自分が知識欲に飢えた妖怪だからか、それとも自分の中のもっと個人的な感情が動かされた結果なのか、それは分からないものの今はこうして相手のような存在がこの広い江戸で見つけることが出来たという事実だけで今は満足で。自分の目前で座り込み、恐らく唯一の武器だろう担当すらも握れない様子の相手にふと笑みを漏らしてからわざとらしくも見逃されてやるなどと口にすると懐から煙管を一本取り出し。次会いまみえることの確約とばかりにそれを相手の傍に転がしてやると相手に背を向け、その場から立ち去って。)
>翠月
は、色男が。可愛い配下に嫉妬されて嬉しかろう?…まあ、その配下を"ひとり"と数えていいかは微妙なところだがな。
(自分の苦言に肩を揺らして笑う相手は少しだけ不快感を煽るものがあるがそうは言っても自分を配下に置くような男、何だかんだで此方の要求を汲み取ってくれる辺りがどうにも憎めず。女達が去っていく中、残った火種で自分の分の煙管に火をつけてからそれを咥え相手の隣へと並ぶと勿論毒など煙に混ぜる事もなくただ純粋に煙草の味を楽しんで。正直誰かをからかう事は得意でも逆を自分にしかける者自体少ないためからかわれるのにはあまり慣れておらず、まるで自分が女々しく女共に嫉妬したかのような指摘にかちりと咥えた煙管に歯を当てながら少しだけ頬に薄紅を灯し。しかしそうして相手の好きに翻弄されるつもりは毛頭なく、ふうと煙を吐いてから嘲笑するように息を零すと応酬のような言葉を口にし。ただからかいの一種だっただろう"二人きり"にはやや別に思うものがあったのか今はさらりと流れる髪ながら陰陽師と対峙した際には無数の蛇にもなる自身の髪を摘まみながら言葉を続けるとちらりと相手を見上げて。)
>風鬼
やれやれ、勝手に結果を焦って突っ走るのは若者の悪い癖だ。…ああ、それとも君の場合は歳故の早とちりという線も有りかな?
(見た目こそ自分よりも幼くとも中身は比べ物にならないほど歳のいった鬼、自分が若作りなどとからかった癖にうっかりその見た目に流されてしまったか案外思慮の深さを見せる相手に困ったように息をつき。とは言えここからが自分の言葉の技量が試されるところ、まだまだ相手を揺さぶることをあきらめたわけではなくその笑みを徐々に危うさを孕んだものへと変えていく相手を落ち着かせるようにひらひらと片手を翳しながら言葉を口にした後、一度煙管を吸い気持ちを落ち着けて。「考えてもみろ、君は人間ほど脆くはない。一度私が人間の血を吸い体に取り込めばそれはもう毒に侵され戻すことは不可能だ。…しかし君は違うだろう?鬼、私と同じ強い生命力を持つ妖怪であれば不可能なことじゃない。」毒交じりの息を煙と共に吐いた後、再び相手に視線を向けると片手を自分の胸に添え。毒を操るこの身は勿論血液に至るまでその全てを毒で満たしている、だからこそ言える尤もらしい言葉で相手を惑わそうとし。)
>不知火
…君、今ものすごく失礼なことを考えなかったかい?言っておくが蛇というものは変温動物と言ってだな、外気に体温を左右される非常に繊細な生き物なのだよ。私個人が厄介なんじゃない、蛇という種そのものが繊細なだけだ!間違っても、間違っても私が貧弱だとかそういう事ではないからな!
(あまりの身体の火照りに体を冷やし過ぎた結果くしゃみなどというやや不格好な動作をしてしまったのは自分の失態だろうが、身体を冷やしたことなどこれまでにも何度かあったこと、少し体が動きにくくはなるものの暫くじっとしていればおのずと回復するだろうと考えていた矢先、不意に温かな何かが自分の方に近づいてきて。橙色の火を灯す小さな鳥は深く考えずとも傍に居る相手の出したものだと窺えその小さな体が放出する熱に思わず息が漏れ。しかしはたと気付いた相手のこの気遣いの裏に多少なりともあっただろう考えに対する疑念、過去に手を組んだ同胞にも言われたその考えを相手も抱いたとしたらどうにもこの気遣いを素直に受け取る訳にはいかず。きっと面倒だとか、繊細だとかそういったニュアンスの感想を抱いただろう相手を疑うようなじとりとした視線で見つめるとびしりと相手を指さしながらいつもより数割増し嫌味っぽさが増したような言い方で勝手に弁解をし始めて。先ほどから相手の男らしい体を見せつけられていた分ここで万が一にでも貧弱などと思われていたらそれこそ自分の中の男が廃る、そんな個人的な想いが走ってしまったのか最後には妙に熱の籠った否定で締めくくり。)
102:
高嶺 呉 [×]
2015-09-08 21:50:01
(>97/翠月)
…誰――っ!お前、はっ…!
(そよ風に鳥の声が乗りこんなにも平和なこの空間にずっと居たい、出来ることならばこのままここで永遠の眠りにつきたいぐらいで。蹲り俯いたまま流れた涙を拭い手向けた花束に頬を擦り寄せていれば不意に変わる空気の重み、匂い。頭上から聞こえた言葉に顔をゆっくりと上げその姿を視界に捉えては一瞬にして畏怖の念が体を支配し、辺りの草木がざわめいて。知っている。この姿を、この相手は百鬼夜行の筆頭、九尾。こんな所でご対面かとしかし冷静になれば相手が腰掛けているのは大切で慕っていた父上の墓標。一気に殺意が全身を駆け巡ると同時に短刀を素早く取り出し構え、霊力を込めようとするが先ほどからの空気の重み、これだけの力を持つ妖怪が近くにいて平気でいられるはずがなく生気がどんどんと吸われていくのが分かり。「…ッチ。貴様、その上からさっさと退け」ふらりふらりと立ち上がれば短刀を相手の顔先へと突き出して)
(/うわあああおおん!ありがとうございます!こんな荒んでいるような息子ですがよろしくお願いします(;ω;))
(>98/焔)
…っは、はははっ!まさか鬼からそんな言葉が聞けるとはな…!
(鼓膜へ届いた思わぬ答えに一瞬キョトン、と不思議そうな顔をするも込み上げてきたそれを抑えきれず思わず吹き出し。そうしてしまえば蓋も外れ笑いが止まらなくなり、身構えて座っている相手がさらに面白くて腹を抱え。こんなにも笑ったことが今まであるだろうか。死ぬかもしれないからと、墓参りにきたこの鬼はなんとも人間らしいじゃないか。人よりはるかに長い時間を生きる妖怪が死の心配など、するものだとは思わなくてあまりにも人間らしいその発言は磨くながらも自分の考えを肯定してくれたようにも思えて。人間と変わらないか力と見た目が多少違うだけではないか、同じ命があり価値観も持っている妖怪をどう差別できようか。しかし今まで自分等が行ってきたものは妖怪にとっては憎きこと、今更偽善がましいことになるだろうと落ち着いたところでふと考えては僅かながらに眉を下げて俯き)
(>100/不知火)
…俺は、言われた通り行ってきただけだ…!生まれながらにして与えられた運命を受け入れ、与えられた仕事をこなしてきただけ…だっ…!
(迷い子。そう言われ何かが切れたのか、妖怪にこんな事を言っても逆鱗に触れるだけかもしれない。人が勝手に天敵だと決めつけてそれを祓ってきて今更都合のいいように本当は嫌だったなんて言ったところで信じてはもらえない。それでも溢れ出すこの感情を、思いを止めることなんて出来なく顔を上げぶちまけるかのように声を荒あげて。こんなに感情を出したのは初めてだ。こんなに自分は人間らしいことをしたのは初めてだ。陰陽師の家計に生まれ、当主の座を約束され、歴代当主のように鬼と契り、生気を吸われながら血を吸われながら、[自分の役目]だと自身の感情に蓋をして教わったことを、言われたことをただ正しいのだと信じて行ってきて、何を間違えたのか。いつしかその行為に疑問を抱くようになっていき、だが答えを知っていたかもしれない人は他界しもう思わないように、考えないようにしてきていたのに、妖怪のしかも敵に図星をつかれただけで外れて。見っとも無い。頭に触れた手を払い除けるほどの力がなく、しかし続いた言葉に奥歯を噛み締め「…待て。俺は陰陽師だ。お前らを見逃すことなどできない…俺は、陰陽師―妖怪を祓うのが、役目…人々を、命に変えて護るのが役目…」ブツブツと独り言のように呟けば短刀を拾いにふらふらと歩き出し、それを拾い上げ相手の方へと向き直ればその目は絶望と殺意と、哀しみと怒りと救いと、複雑な感情が混ざりあっておりしかし霊力もほぼ残っていないが再び同じ掌を斬れば血を馴染ませて)
(/余談ですが不知火背後様!百レス目おめでとうございます!✡。:*記念すべき三桁目に素敵なロル…、それに素敵な参加者様に恵まれて私めは幸せでございます。支離滅裂な、読みにくい私めのロルにお付き合いくださり本当にありがとうございます。皆様のロルを眺めまだまだだなと、日々勉強の毎日です!もし皆様の心に飽きがこなければこれからもどうぞよろしくお願いいたします!´`*)
103:
高嶺 呉 [×]
2015-09-08 22:10:28
(>101/鈴懸)
…どこまでも、俺を馬鹿にするのか―
(頭上からかけられる言葉の数々にどこか力なく反論するも、ふと傍らに置かれた煙管。それを見下ろし、妖怪に情をかけられたのだと今更ながらに思い知らされ。ギリリっ、と奥歯を噛めばふらふらと立ち上がり、振り返るもそこにはもう相手の姿など無くて。しかし何故か相手の優しさと呼べるのか分からないがそれに触れられ、人間らしいと思えたのは良い事ではないのか。自分の信じているものに近づけたのではないか、でも。それを間違いだと否定する自分が居る。教わってきた通りあの妖怪を祓わなければいけないと囁いてくる自分が居るのだ。「俺は…間違っていない。祓う事が役目なんだ…」握った短刀と煙管を見下ろし。こんな煙管など要らぬと折って捨ててしまおうかなんて思うも暫く見つめてから静かに袖の奥の方へしまい込み、短刀も一度鞘に収めては袖の奥へ。押し車だった相手のこと、何故か妖怪の姿で移動しないのか不思議だがきっと遠くまではまだ行けていないだろうとまだふらつく足に鞭をうち歩き出して)
104:
風音 [×]
2015-09-08 22:53:44
>不知火
あっははははは!いいよ、楽しませてあげる!もっと、もっと、沢山ね!!楽しいことが沢山あると幸せなんでしょう?人間はそう言う!じゃぁ僕は今幸せなんだね!!
(相手の言葉を聞き、上記を返す。先程まで守ることに必死だったのに今はもうそんなことなんか気にかけない。否、気にかけたくない。むしろ壊したいとさえ思ってしまう。相手が空へと羽ばたく。そして出したのは先程苦しめられたあの火の鳥。それが先程よりも多い。それでも怯むことなく大木を使いそれをすべて防いで。その代わりにメラメラと燃えていく木。それと同時に持ち上げた岩が砕かれる。が、予想していたのかすぐさま風のたまを作り出し連続で打ち出す。急いでいたためかいつもよりも小ぶりだがそれでも性格に飛んでいき。先程あの火の鳥を防ぐために使った木が激しく燃えている。熱い。熱い。身体の全てが。自分の風に煽られ炎はどんどんもえさかっていって。火花が空にとびちり消えていく。「綺麗だね!とっても綺麗!!こうして全て無くなってしまえばいいのに!」その言葉を口にするとゾクゾクとしたものが背筋をかけのぼる。あぁ、なんていいことだろう。そうしたらもう何も思わなくていいのだろうか。それでも……。)
それでも……そうしたらきっと僕はもう笑えないんだろうね
(/百レス目おめでとうございます!なんだかいろいろと迷惑をかけてしまっていますがこれからもよろしくお願いします!)
>鈴懸
あ……!………不可能じゃない……毒
(相手の手の動きで目をさましたかのようにハッ、とするが、相手の言葉にまた考え込んで。相手がまた毒が含まれているだろう煙をはく。もともとの煙管の匂いと毒の匂い。全てがまざり頭がぼんやりとしていき考えるのがしんどくなってくる。風でふきとばそうとするが動揺のせいかうまくおこせずに。できるだけ離れようと思い後ろに下がろうとするが足がもつれ尻餅をついてしまい。その時に槌も手から離れ地面に落ちる。が、立ち上がることなく地面を見つめて。もういいんじゃないか、もう諦めても。逃げてもいいじゃないか、と弱い考えが生まれてくる。それと同時に相手の言葉を否定しきれないから、流されれば楽だから、という言い訳らしき言葉も浮かんでくる。「もう……いいのかな、でも……主…さまがいる、僕の、今のあるじさま」毒を思いきり吸ってしまったからだろうか。考えるのが辛い。一瞬もう相手にすがってしまおうか、なんて考えが出てくるがその時浮かんだのは仲間の顔。戸惑いながらも自分に言い聞かせるように言って。)
>主様
(/百レス目おめでとうございます!いつもこのトピ楽しませてもらっています、これからもよろしくお願いしますね!)
105:
不知火 [×]
2015-09-08 23:58:29
>鈴懸
------ふっ、ははッ。誰もお主を貧弱だなんて思ってはないさ。ただ元が元なだけに、お主が言う通りやはり繊細なのだろうとは思っていたがな。
(これで少しは相手も体を冷やすことはないだろう、と深く何かを意図して鳥を出したわけではなく単純に自分なりに配慮したつもりだったが、どう解釈したのか相手にはそれが酷く気に障ったらしい。此方に向けて差された指をまるで鳩が豆鉄砲でも食らったような驚いた顔で見ていたのだが、やがて相手が何を気にしているのか分かった気がして思わず吹き出してしまい。手を口元に寄せ笑いを堪えながら、意外にもそういうところは気にしているんだという面白みと、予想外の憤りっぷりが新鮮で一応釈明の意味を兼ねて上記を述べ。笑いすぎて目尻に溜まった涙を拭うと笑いすぎて詰まった呼吸を整えようと軽く息を吐き、相手を見つめれば「まぁ、気を悪くしたのなら謝るが-----残念なことに、一体お主は何を思ってそこまで言ったのかが我には分からなくてな。怒らせたのなら理由を聞かせてくれるか?」と相手の方に体を近づけ、頭に軽く手を乗せてはニコニコしながら述べて)
>呉
-----全く。お主ら江戸の陰陽師と鬼を見ているとつくづく心が痛む。まるで己の過去と無理矢理向き合わされている気分だ。
(相手は言われてきたことをしてきただけ。与えられた運命を受け入れ、それをこなしてきただけに過ぎない。何故か?それが当然だからだ。人として生まれ、己の行いを罰せられて天狗へと成り果て、人の勝手で神となり、忘れ去られれば妖と成り果てる運命をただ受け入れてきた自分と何も変わらない。そこに自分の意思などない。"そうしなければならない現実があったから受け入れざる得なかった"。全てはその言葉に尽きる。果たして相手の自由意思がどこまであったのかなんて、他人である自分には到底理解は及ばないが突きつけられる言葉を聞いているだけでも胸が抉られそうで。過去に自分が吐き捨てようとしてできなかった言葉を吐かれているような、そんな傷心にも近い気分。さぁ、もう用事もないと神社を出ようとしたがそれを止めたのは相手の言葉。ピタリと足を止め、半身だけ振り返ればそこにはよもや負の感情のみで動くだけになっている相手がいる。相手にもう力など残っていないだろうに。もはや哀れにさえ見える姿に大げさに息を吐けば、しかしその原因を作ったのも自分だと捨て置く気もないようで。「-----少し、お主は休んだ方がいい。使命も、運命も、役目も----何も気にせず、ただ無垢でいられる時間を知るべきだ。その手助けくらいなら、己もしてやれる」そう言うと錫杖は構えることはせず、しかし勢いよく地面を蹴れば素早く相手の背後に回り込み気絶させようとその首元を狙って)
(/百レスありがとうございます! こんなレスが果たして記念すべき百レスを頂いてしまって良いものかと震えてしまっております……。お礼を言うべきなのはむしろ自分です。こんな素敵なトピと世界を与えてくださった主様に何よりの感謝を伝えたいです。まだまだくたばる様子のない爺ですが、これからも何卒よろしくお願いします!)
>風鬼
----失って、嫌なものがあるのなら……お主は今、幸せではないのだろう。否、幸せなはずはあるまい。
(自暴自棄という言葉がある意味正しいだろう相手の立ち振る舞いは、本能的になっているからこそ先ほどよりもずっと命懸けの争いだ。出した炎は大木により防がれ、岩は砕くがまた別のものが用意され自分へと飛んでくる。何度飛んできても同じように砕き、切り裂き、弾いていくだけ。生死を彷徨う戦いはこれだから止められないというもの。すっかり暴走してしまった相手に声を掛けるでもなくひたすら戦いに夢中になっていたからだろう、攻撃を全て弾き、躱し切ると相手の寸前まで下りその喉を狙って錫杖を突き刺そうとする。が、それを止めたのは相手のか弱い呟き。その言葉に冷静に戻ったかのようにピタリ、と杖を止めると顔を俯かせながら何かを堪えるように上記。変わらず杖は構えたままだが、その杖を握る力を自然と強まっていく。やがて再び口を開けば「----笑えぬ未来など、意味がない。笑える未来を守れないのなら意味がない。この世に生を受けて既に1800年余り。人に生を踏みにじられ、己で学ぶことさえ忘れた我が唯一、己が心で抱いた気持ちだ。無くしたくないという気持ちがあるのなら、その槌をしまえ。なくなってからでは-----遅すぎる」声色こそ変わらぬが、言葉一つひとつには自分が生きてきた年数だけの重みが乗っていて。それが少しでも相手に伝われば、相手に届けばと、とうの昔に捨てたはず気持ちに内心震えながら切実に訴えて)
(/ありがとうございます! いえいえ、この爺が当主の呉くんと従者の風音くん諸共だいぶ意地悪しているような気がしてとても申し訳ないです……もう自分の炎で焼き鳥になっちゃえばいいのy← まだまだ何かと意地の悪いことを言ってしまうかと思われますが、どうか広い心で見ていただければと思います。これからもよろしくお願いします!)
106:
翠月 [×]
2015-09-09 00:17:36
>樹雨 錦
おや、見破られてしまったか。よく利く鼻だ。
(陰陽師ならば視力に頼らずともあらゆる五感を駆使して妖の位程度直ぐに分かってしまうのだろう。そう考えていた為元より隠し通すつもりは無く、正体が知れてしまったところで然程驚きもせず。ただ、どうやら判別を行ったのは嗅覚であるらしいと察しそれについては感心したような言葉を漏らし。噛みつくな、と言われてもそんな下品な真似をするつもりは端から無い。興味があるのは相手が微かな雰囲気の揺らぎを見せた素顔についてであり、其方へまた一歩距離を詰めると楽しげに口角を吊り上げながら言葉を連ね)
不評な顔とはなんだ?それが気になって仕方が無い。元より寿命等あって無いような物だ。今更下手に延ばす気も無いのでな。
(/すみません、前回のレスを見落としてしまい、お返事が遅くなってしまいました…!今後はこの様な事が無い様精進して参ります…大変申し訳御座いませんでした/深々)
>風音
それはそれは、中々に難しい要求だ。
(元より何を話そうと言う計画も無しに気紛れに声を掛けただけの事、半ば相手が提案に乗ってくるとは思わなかったと言う心境も理由として一部あり。その上楽しくなってくる話、なんて何とも厄介な条件を付け加えられてしまうと相も変わらず木の枝から相手を見下ろしたままゆらりと尾を揺らし。そもそも相手にとって何が楽しくなるような事であるのか分からなければ、話そうにも何の話をしたら良いのか一向に見当もつかず。例え知っていたところで他人を喜ばせる程の話術も無いのだが、それは兎も角として小さく首を傾げて問い掛け)
ならばお前の趣向を聞かねばな。
>不知火
…そうだな。たまにはそれも良かろう。さしあたってお前はそろそろ死を覚悟した方が良い。
(嫌味とも褒め言葉とも取れないなんとも微妙な言い回しは気分を害される物では無く、結局言葉を返す事はせずにただ微笑を漏らして。地面へ降り立った相手の眼中にはどうやら両脇を固める女の存在等少しも入っていないようで、平然として本題とばかりに切り出された問いにふい、と視線を辺りへ逸らし。確かにこの騒ぎは己の目を楽しませる最高の物、今正に盛り上がりが最高潮に達している事は言うまでも無く。だがそうであったとて、あくまでも傍観者である姿勢を崩すつもりは皆無。無論そう答えるつもりでいたのだが、予期せず相手の手が向かった先は自らの尾の一つ。気を緩めてしまっていたのかもしれない。まさかこんな真正面に居ながら接触を防げなかったとは不覚としか言い様が無く、その表情からは一瞬にして笑みが消え。軽く片手を上げれば意図を察したらしい女達は姿を消し、取り繕った笑みは怒りにより普段の何倍も鋭い視線で相手を見据えており。同意の言葉を述べたかと思えばその矛先は人間では無く相手の方、尾は誰にも触らせないのだと知らないなんて事は無いだろうに、命知らずとは正に相手の事だと只ならぬ殺気を放ち)
(/既にお祝いの言葉を頂いていらっしゃいますが、当方も便乗しお祝い申し上げます!不知火様とのお話、とても楽しませて頂いております!現在愚息は少し頭に血が昇っておりますが、どうぞ愛情表現とお受け取りください、本体は尾と戯れる息子様を想像しうはうはで御座います…!今後も末長くご迷惑をお掛けするかと思いますが、懲りずに付き合ってやってくださいませ!)
>鈴懸
お前は一人だ。お前自身が何と思っていようとも俺にはその体一つ傍にあれば良い。
(嫌味とよく似た響きを持つ言葉を掛けられても尚、この言葉遊びのような遣り取りが愉快で仕方が無い。その心境を隠そうともせずに口元は綻ばせたまま煙管を吹かしていたところ、何処か思案するような声色に引かれるように視線を下へ遣れば丁度此方を見遣った相手と視線が絡み。仕草や口振り、表情から読み取り相手の言わんとする事を悟ると、再び夜空の月へ視線を向けて。間違いであろうが反感を呼ぼうが、己の口にした事こそが己の真実。傲慢な考え方は今更変えられる物では無く、それは今でさえ遺憾無く発揮され。己が京で相手を拾い、その際直感的に欲したのは能力でも実力でも無い、怒りと恨みに身を焦がしていた相手自身、相手その物であり。相手が一体何で構成されているか等この際関係の無い事。そんな素直な横暴さを隠す事はせずに本能に従って相手へとぶつけ、再び煙を深く吐き出し)
>主様及びall本体様
(/いつもお世話になっております、翠月本体です!元より独特な世界のあるこのトピが素敵な参加者様が加わる事で更に奥行きのある素晴らしいトピとなっている事を常々感じております。こう言った場を作り出し、提供してくださった主様には頭が上がりません…。自分勝手で不束な息子が沢山の方々にご迷惑をお掛けしておりますが、本体は勝手ながら皆様との絡みが楽しくて仕方がありません!今後とも、何卒宜しくお願い致します!)
107:
樹雨 錦 [×]
2015-09-09 00:25:19
>呉
呉……お前さんが泣いていたなんて。他の陰陽師が知ったら腹を抱えて笑うだろうなあ
(確かに相手の呟きを聞いていたがこれ以上相手を辱めに追いやる理由も無い為その指摘には反応せず。しかしながら泣いていたのは不本意、目が見えない以上指先で触れる他表情を読み取れない故震える口調と恥ずかしがる子供の様な態度に漸く気付き、その口をあんぐりと開き。同情するべきか笑うべきか、何かと人の心情を読み取るのが苦手なのは今に始まった事ではなく。小さく実のない脳から搾り出たのは嘲笑する言葉、立ち上がる相手を見上げては唇を緩め。普段は表情など明かさずにいる相手が涙を流しているとは信じようにも少し難があり、確かめる為腰を起こし手を伸ばせば他所を向く相手の頬を捉え此方に向かせるのと同時に拭い切れず湿った頬の感触を確認し)こりゃたまげた。うふうふ、錦は少し嬉しい、お前さんには感情があっただなんて。わあ。
>焔
嘘つけ!忘れてたと素直に認めれば美味な菓子をやるのに。
(犬の様に従順な様を見る限り己の主をきちんと慕っているのだろうと実は反応を見る事を目的に相手を試していて。鬼をからかうのは悪意は有り無しに素直な様は可愛らしくまた面白く、振袖から小包を取り出し。中には海外好き故に様々な人種の友人を持つ経緯から偶然にも手に入ったチョコレイトという物珍しい菓子が入っている。これを渡す前にもう一つ虐めてやろうと子狐を庇う相手を上から見下ろすや否やすんっと鼻を鳴らして微笑み。「鬼のくせに情けは掛ける思いがあるとはあ驚き桃の木なんとか。もしもそいつが子狐の皮を被った殺戮兵器ならお前さんは殺すのかい。」こちらを見つめる二つの視線は相手と子狐のものか、目は見えずとも視線を感じるのは何故だかおかしく、そういえば己の鬼は一体どこに行ってしまったのだろうとその場にはそぐわない考えを起こしつつも相手の返答を静かに待ち)
>風音
うふふふ。
(強引な手口でも己の存在に気付いてくれた様ならそれもまたそれで嬉しく思い、むせこむ相手の前に唯突っ立っては指先で口元を抑えつつくふくふと含み笑いを漏らし。呆れ声に呆けから我に返れば思考を改め、確かに中途半端に咀嚼し無理矢理食道へと押し込んだ形で食した饅頭は味気なさがあるだろうかと、相手では無く饅頭に対し申し訳なく感じられ両肩を竦め。「無駄にしてしまったからもう一つ食べよう。そう云えば百鬼夜行に向かう道中だったのだろ?」此方に向けられた謝罪が耳に入ろうと無用だと身勝手に判断すれば反応はせずに小首を傾けながら前方へと向き直り。耳を塞ぎながら呟いていた言葉もしかと耳に入れている為相手が何処に何をしに行こうとしているかは把握済み、思い出させる様に相手の背へ軽く掌を添えればワルツのステップを踏むような軽やかな足取りで誘導するように大惨事となっている目的場所へと歩み出し)お前さんの主は何処にいるんだい?まさか鬼一匹にさせているわけじゃないと思うけれども?
>不知火
----わあわあ怒るなよ、怖いのなんの!
(分かり易く苛立ちを伝える口調からストレートに受け取る他無くして鳥類には手羽先は禁忌かと理解し仕方なく下唇を軽く噛んで心苦しい思いを表し。そんな気休め程度の路上劇は束の間、相手を探していた事を疑問に感じている様子の相手に向けほくそ笑み。答えてやろうかと言葉を制止させていた掌を離すが続いて耳へ届いた言葉は前者よりも後者への返答を求めている様で。指摘された現況を見下ろす形で首を垂れ羽の付け根へ注目すると、今一度気を立てる原因の在処を知ろうと強弱をつける様にして握り直し。やはり最上位の妖であっても泣き処は隠せないだろうかとぼんやりと考えている最中、不意に手首へ別の体温が触れれば案外容易く羽を離し前方に向けられた面に向き直り。「羽はそんなにも大事かい?第二の心臓ぐらい大事かい。……そうカッカせずに、一つばかり偉大な鴉天狗様にお願い事があるのだけれど独り言だと思って耳を貸してくれよ」憤怒の感情は声だけではなく指先の毛細血管を流れる血液が増え握る手を熱くしているのでも感じ取っており。己の言葉一つで感情を左右される鴉天狗の反応は実に面白い。もう少し近付いてみたいのが現段階での欲、恐れを知らない面持ちで握る掌を軽く引っ掻き)
>鈴懸
………うん?…うん、触らせてくれんだねえ。
(何の根拠を持ち先々の憂晴らしになるのか言葉の意味を理解するには不十分過ぎる呟きに疑問を抱くまでもなく。頬に触れた指先に感じ取れたのは笑筋が収縮し皮膚が引っ張られている、口角を上げているのだと理解するなりあまりにも珍しい行為に小さな独り言を一つ。己から触れたとはいえ誰しも表情や心情を読み解かれるなどフェアでは無いだろう、度し難い盲目の元、指先に感じられた会話は単純に嬉しく。例えそれに怪態が含まれていようと興味を引き寄せられるには十分な一連で。「おっかないおっかない。じゃあちょっと失礼して…よっこらしょういち。」了承を得られれば何処かに伸ばされた両手があるだろうと心の籠らない呟きを零しながら手探りで発見、その手を己の首に掛けるようにして組ませると上半身を支える為に片手を相手の頭部へ、もう片手は背へと回され。頭部へ添えた掌に感じた細い髪に指が絡まぬように気遣いつつ、軽々とその身を起こし。蛇の抜け殻の間違いではないか、と思わせる腕に掛かる重みはやはり人間のものとは似て非なるもの。不意に触れた首元に違和感を感じ車椅子に戻す少し手前で項に触れては素朴な疑問を投げかけ)あらら包帯が巻かれているけど怪我でもしたの。
108:
焔(金鬼) [×]
2015-09-09 00:36:21
>翠月
近すぎなんだよっ!!
(確かに声をかけたのは自分だが、いきなり至近距離まで近寄られるとは思っておらず、街でも大半は子供たちと戯れる事が殆どだったため、頬を触られるなどされる事は滅多にないからか少し頬を赤らめ。踵を返す相手に「どこにいく!!」と相手を睨みつけ。次いで言われた言葉の意図が分からず首を傾げれば、「…人間を襲いに行くのか?」と、じっと見据えながら)
>風音
…こんな状況で楽しいことなんて、あるかよ…
(炎が燃え盛る街をどこか悲しそうに眺め自嘲しながらボソリと上記を述べ。元気そうな相手を見ては、「お前は元気そうだな~」とヘラッと笑いながら相手の頭をワシャワシャと撫でてみて。相手の言葉にムスッとすれば、「別にお前みたいに暇してるわけじゃない。…俺もお前と一緒」と、じっと相手を睨むような目で見て。戦いが好きそうな相手が戦いに参加していないのは、相手の主様の命令かな…?などと思えば、自分も主様から待機の命令を受けており戦いに参加出来ておらず。今すぐにでも悲鳴を上げる人の元へ行きたいのに助けてあげられない悔しさでギリッと奥歯を無意識に噛み締め)
>不知火
妖は長く生きるからな、俺もお前も長く行き過ぎてるんだろうよ
(相手から老いという言葉を聞けば自分もこう見えて鬼である、長く生き過ぎているのはよく分かっている。人間からすれば長寿は素晴らしいことなのだと誰かが言っていたが、自分からすればこんなものいらない…今でもそう思う。と、自分の瞳に悲しみが宿るもすぐに消し去り。相手に微笑めば上記を述べ。呆れたようなため息をつかれれば慌てて、「わ、わざとに決まってるだろ!ちゃんと、覚えたぞ、不知火!!」と、嫌味のつもりで言ったのに馬鹿にされた事が嫌だったのか言い直して。今までの他愛のない話とは打って変わって相手の真面目な声音を聞けば本気ということが分かり、「…人じゃないとダメなのか?」とじっと相手を見ながら聞いてみては、出来れば、お前とは戦いたくない、という意味を込めて)
>鈴懸
…別にお前を弱者だとは思ってないさ。俺がこうしたくなったから、してるだけだ、気にするな。
(言葉は刺々しいし、冷たく感じるが、さっきまでとは違う、明らかにこちらを馬鹿にするようなものではなく、相手の弱さというものが見えて気がして。殺意も未だに感じられない事を不思議に思うも、頭を撫でる手は振り払われず、尚も慰めるように撫で続け。賭けをしてみないか?と聞かれれば、とりあえず内容を聞いて考えようと、思い、「…内容は?」と相手を見ながら)
>呉
ふぇ!?ちょ、な、なんで、そんなに笑うんだよ!?
(怒られるんだろうと身構えていたのに、聞こえてきたのは相手の笑い声。俯いていた頭を上げ相手を見れば今度はこちらがキョトンとして。驚きすぎて変な声を出してしまうも気にせず、どうして笑っているのかが分からずに。妖のくせに死を怖がっているのか、と言われているような気がしてオドオドしながらも、「そ、そりゃ、妖にだって寿命はあるさ。今回の敵は強そうだし、いくら強い鬼だって致命傷を与えられれば死んじまう」と上目遣いでぎこちなく答え。いきなり落ち込んだような表情をした相手に「ど、どうした!?どっか痛いのか?」と心配そうに正座したまま慌てて顔を覗きこみ)
>主様
(100レスおめでとうございますっ!!今後も甘ちゃんで素直な息子と文章下手くそで馬鹿な本体共々よろしくお願いします!仲良くしてやってくださると嬉しいです!改めて、よろしくお願いします!)
109:
焔(金鬼) [×]
2015-09-09 00:44:27
>錦
え!?本当か!?忘れてました、すいません!お菓子くださいっ!
(素直に認めればお菓子をくれると言われ、相手の手には小さな包み紙。その中には何が入っているんだろうとワクワクすれば、ちゃんと敬語で謝り、お菓子を請求する言葉を述べ。むしろ、お菓子を請求することの方が本命なのか目をキラキラさせて両手を相手の前に突き出して。いきなりの相手の厳しい言葉に戸惑い困り顔で俯き、「…わかんね…コイツはそんな悪意があるような奴には見えないし…でも、殺らなきゃいけないんだったら…それが、主様からの命令なら、ちゃんと遂行する…」と落ち込んだような声音で答え、悲しげな目で子狐を見ながら撫で)
110:
不知火 [×]
2015-09-09 01:06:38
>翠月
---そうだろう?たまには見つめるだけでなく参加するのも良し。見ているだけでは分からぬ華がそこにはあるというものだ。
(相手にその気がないのは十二分に分かっていたのだが、もはやその答えに意味などなくなってしまった。目の前にある手触りがよく、程よく温かくて、柔らかなその尻尾にすっかり無我夢中で。無論相手が尻尾に触れられて気を良くするなど当然思っておらず、痛い程に突き刺さる視線もしっかりと受け取っているがやはりこの心地よさはなかなか手が離せず。顔に抱き寄せ顔を埋めつつもチラリとそこから相手を見上げ、「いやぁ……夢心地とはまさにこの事。そんな物を目の前にしてはなかなか我慢など出来ないだろう?流石は狐は恐ろしい、こと誘惑することにおいては天性のものを持ち得ているなぁ……」煽っていることは重々承知。しかしこの尻尾を手放すことは惜しい。普段こそ理性的に暮らしていると思うがやはり本能的な欲求に叶わない辺り自分も妖。相手の殺気を尻目に尻尾に暫し抱きついていたが、流石にこれ以上は本当に命を落としかねない。そう判断すると途端に大きく羽を広げて空へと羽ばたき、「----いやあ堪能した堪能した。本当はもっと堪能していたいところだが、これ以上は他の餌を食べる前に己が餌になってしまうから引くとしよう。----故に翠月よ。そう怒るな。なんなら己の羽を触らせてやってもいいぞ?」と上空、と言っても周囲の建物より少し高い位置程度だが、そこから相手を眺めつつ楽しげに笑みを浮かべながら茶化すように答えて)
(/ありがとうございます!主様あってのトピなので、こんなにも自分がお祝いの言葉を頂いていいものかとアタフタしております……!勿論です、怒って頂けるなら全身全霊で息子が受け取りますのでどうぞ怒りをぶちまけてやってくださいませ!勿論羽に埋まっても大丈夫ですので!←← 此方こそ、息子が更に翠月さんにご迷惑をおかけしないかとヒヤヒヤしますが、何卒これからもよろしくお願いいたします!)
>樹雨の当主
-----当然だ。羽が無ければ飛ぶことも出来ない。羽のない鳥など、価値などないだろう。
(人型とほぼ変わらないとは言え所詮は鳥類の妖。鳥料理を挙げられて怒らないわけがないだろうと言いかけるも流石に相手も理解はしているんだろう。それをあえてやるかやらないかと言えば前者なのだろうが。自分より幾分か背の高い相手を睨むように見るがどうせ見えてないのだから意味がない。だからこそこれくらいは許して欲しいもんだと内心毒づきながら見ていたが、羽の付け根を握られる感覚に弱点を握られているような感覚とこそばゆい、というよりは息のあがる感覚に唇を噛み。手首を依然強く握ったまま上記を述べるが、耳を貸せと言われて怪訝そうに片眉を上げ。軽く引っ掻かれる掌に目を細め、やむを得ずと言わんばかりに息を吐くと面と向かう形のまま相手に顔を近づけ。「……で?お願い事とはなんだ。先程の言葉の真意に関係するのか?」相手は自分を探していたらしいが、果たしてそれが自分かどうかは聞かねば分からない。耳を貸せという相手に軽く警戒をしつつも、やはり目が見えないハンデが自分の中で大きく鎖になっているのだろう。攻撃する気まではどうしても起きなくて、ただ警戒するだけで戦意を見せないまま、相手の言葉に耳を傾けようと相手を自然と見上げて)
>金鬼
-----そうだろうなぁ。戦いに明け暮れるのも、きっと生き急いでしまっているのだろうなぁ。
(人であった頃はもっと長く生きていたい。もっと色々やりたいことがあるのに、とそれは生命のあまりの儚さと尊さに涙を流したことも少なくない。しかし妖に転じた今はどうだ。まるで生き急ぐように、自ら死に近づきたいかの如く戦いに明け暮れている。それもまた難儀だな、と内心考えて目を伏せて。慌てた様子で自分の名を呼ぶ相手の姿がどうにも面白くて、「ほうほう、つまりちゃんと覚えていたのにあえて間違えたと……悲しいなぁ。敵同士とは言えお主とは少し近しいものを感じていたのに、すっかり弄ばれたとはなぁ……」なんてあえて茶化すように誇張して述べ。手で顔を隠し悲しそうにいうか実際の表情はニコニコしていて。「----人が最も手っ取り早い。程よい生気と血を持ち、妖よりも弱いからな。……まぁ、お主のような鬼や上等な妖なら人を喰うよりも楽なんだがな。それには当然相応の戦いを強いられる。餌にそれほど労力を掛けるのも馬鹿馬鹿しいというもの-----餌自ら血を分け与えてくれるのなら、話は別だがな」戦いたくない。そうヒシヒシと伝わる言葉に少し考えたように空を見上げると、うんちくを語るが如く淡々と述べるが最後は違う。戦いたくないという相手に此方から出来る精一杯の取引だ。大人しく血を分け与えてくれるなら、人には手を出さない。それを相手にできるのか。そういう問いかけで)
111:
樹雨 錦 [×]
2015-09-09 01:08:31
(/主様、不知火様おめでとう御座います!素敵なトピや皆様に巡り合えた事をとても嬉しく思います!そして不知火様、如何様男を構って下さり有難う御座います!/深々/出会って間もなくして非常に馴れ馴れしい数々の失態を寛大に受け取って下さる不知火様含め本体様には感謝感激あめあられで御座いますっ、今後ともよろしくやって下さいませ!^^
>翠月
ああ、やめてくれよ、チリチリと痛むじゃないか。もう。
(つけ込むのが上手いのは百鬼夜行を筆頭するだけあるのか、あまり嬉しくない気付きに眉を八の字にさせ近付く足音に釣られ己の足は後ろに下がるばかり。こうも意表を突いて来られてはたまったもんでは無く口をへの字に曲げては鬱憤を漏らし。強い妖力によってか珍しくも追われる立場にある故か、氣比感を抱くと滲むように疼痛する傷跡を鎮める様に目元を労わるように撫で。偉いもの好きが表れたものだ、相手は対岸の火事というものを味わったことは無いのだろうかと脳裏に戯言を浮かべながら下がってゆく足を止め)なんだいなんだい、小癪なやつめ。錦と遊ぶならもう少しましなものを考えたらどうだい。
(/いえいえ、そのような細かな事は気にしておりませんので大丈夫ですよ!態々丁重に有難う御座います^^)
112:
風音 [×]
2015-09-09 07:00:30
>不知火
何で……何で殺さなかったの、今確実に僕の息をとめられたでしょう
(投げることに夢中になっていたせいか相手の攻撃はきっと防げないと。そう思い素直に死を覚悟したというのに。相手は寸前でとめ、独り言である言葉に答えを返してくれている。そんなことをする意味がどこにあるのか。僕を生かして何になるというのか。相手の言葉はとても重い。簡単に否定など出来なくまた考え始めたせいか段々と冷静になっていく。周りを見るとそこはひどい惨状。炎が燃え盛り、自分が投げたものが辺りに散らばっている。近くの家など形すらない。そんな光景を見てると自分がやったことだというのに怖くなって。見たくなくなりうつむく。「ねぇ……戦おうよ、殺しあおうよ……だって中途半端にこんな気持ち持ってたってつらいだけだもの、それならはいほうが楽じゃないか」弱々しくではあるがまた相手を挑発するような言葉を発する。が、それと反して身体からは力が抜け意識が遠ざかっていく。もう身体的に限界なのか、それとも…相手の言葉のせいなのだろうか。きっと後者だろう。自虐的に笑うと鎚を持っていられなくなり落とす。地面からは距離があるのか鈍い音が大きい。そのまま視界は黒くなっていき意識を落とす。もちろんおこしていた風はとまり重力のままに地面へと落下して。)
(/いえいえ!馬鹿なので痛めつけても平気です!むしろバッチコイです←こちらこそ迷惑かけまくってすみません……ではでは、本体はドロンしますねー!)
>翠月
戦いの話がいいよ!君から見た百鬼夜行を聞かせて頂戴、どうやら君はかなり上の方らしいしね?
(相手の言葉に可笑しそうにクスクス、と笑って。自分が聞きたい話をしてくれと頼む。その内容はもちろん戦闘の話。百鬼夜行は自分たちの目線しか知らない。相手側の目線もしったらもっと楽しくなるのではないか。そう考えてのことで。軽く首をかしげ相手に問いかけて。「君は遊ぼうとしないんだね、驚いたよ…遊べると思ったのに」と言い。相手の力はかなり強いだろう。戦ったら負けてしまう。そう自分のなかで断言できて。それでも挑もうとしたがるのはやはり当然のことで。我ながら馬鹿だ、なんて考えると軽く笑ってしまい。それをおさめると相手を見てさぁ、早く話をしてくれ、とどこか期待するように相手に笑いかけて。)
>錦
うふふじゃないよ……もうひとつって
(相手の言葉に呆れたように頭を抱えて。まぁ、いいかと自己解決していると突然背を押される。突然何だ、と相手を見るとまるで踊るかのように戦場へ行こうと誘導してくる。相手の問いに拗ねたような表情となり不機嫌そうな声色で。「しらなーい、今回も守るだけだよー!つまんないつまんない!」と駄々をこねる子供のように叫び声をあげるとじたばたと地団駄をふんで。が、すぐに飽きたのか諦めたのか。ため息をつくとその場に座り込み困ったようにため息をついて。それでも戦いたい道の途中途中で遊んでいたためはぐれてしまい。そんなわけで今回主様とは一緒にいないのだ、と説明して。むつけたような表情になりもう一度、今回は苛立ちをおさえるようにため息をついて。それは役にたたず無駄に戦闘ばかりしていた自分に対する苛立ちのため息で。)
>焔
楽しいこと?そこらへんに転がってるじゃないか!たくさんたくさんあるのに……
(相手の言葉に上記。玩具をお預けされてる気分、と内心呟くとため息をつき。が、相手に頭を撫でられ単純なのか気持ち良さげに目を細めて。火があがっている方を見るとそこからはまた風にのっていろいろな音が聞こえてくる。それを聞かないように相手の言葉に耳をかたむけて。相手はどうやら悔しいのだと。自分と同じような状態なのに思いは全く違うのだ、と思うと面白くなり。「そんなに悔しそうにしなくていいじゃないか、もう少しの我慢だよ」と笑い歯をかみしめる相手に上記の言葉をかけて。もう少しできっと戦える、遊べる。それだけ言うと相手に笑いかけて。)
113:
鈴懸 [×]
2015-09-09 11:56:50
>高嶺の小童
――おいおい、見逃してやるって言ったのは君の方だろう?それともあれかな、油断させておいて敵を討つみたいなちゃちな心理戦でもしているつもりかい?
(暫くは頭上に輝く月でもぼんやり眺めながらゆっくり同胞たちの待つ拠点にでも戻ろうかと考えていた最中、背後大分遠くはあるものの聞き覚えのある足音と気配を感じ車椅子の車輪を止め。確かに半ば相手を挑発するように去ってきたのは自分の方だがそんなものは癖のようなもの、元々見逃すと言ってきた本人が追いかけてきている状況に困ったような呆れたような声を漏らすと車椅子を回し後ろを振り返って。その足取りは足音だけで回復などしていないことが窺えるほど重く引きずるような音で、陰陽師という責務に突き動かされる様は見ていて面白いがここまで来ると少々面倒だとさえ感じてしまい。)
>風鬼
――その主様にも打ち明けられないから、今の君があるんじゃないのかね?主と言っても所詮は人間、君がいくら忠誠を誓おうと向こうに君の想いなんて分かりはしない。君を理解できるのは、同じ妖怪の私だけ…そうは思わんかね。
(相手の様子を見れば既に自分の言葉に流されかけていることくらいすぐに分かり、そんな様子で揺れ動く様こそ自分にとっては心躍る瞬間で。武器である槌すら手に取れず地面に座り込む相手、その傍へと車椅子を転がしていき上体を伏せることで相手のもっと傍へと体を寄せると、その耳元に囁きかけて。人間と妖怪、たとえどれだけ信頼し合っていようとその体に流れる血も過ごす時間も決して同じではない。だからこそ理解できるのは同じ血と時間を共有する妖怪、延いては自分だとその脳内に吹き込むようにして言葉を掛けると体勢を一度直し、相手の目前に移動して。立ち上がらせるだけの目的ではなく、陥落の証を欲するように相手に手を差し伸べると緩く首を傾げながら答えを待ち。)
>不知火
ッ君の!その無駄な程太い筋組織が!私を馬鹿にしているようで不愉快なのだよ!大体、歳のいった爺がそんな風に脱いではしたないとは思わんかね!
(此方にしてみれば真剣に自身の意見を口にしたというのにそれを笑いながら聞く相手の態度は元々劣等感を着火剤に燻っていた苛立ちを燃やさせるには十分なもので。幼子でも宥める様に頭に置かれた手さえ不服で、ぐっと奥歯を噛み締めたまま相手を睨んだ後荒い手つきで相手の手を払うと強めた語尾に合わせて相手の身体に拳を叩きこんで。とはいえ実際貧弱で肉弾戦などした経験すらない者の拳など大した威力もなく、傍に寄ることで一層差がはっきりと感じられる相手の憎たらしい筋肉にぺち、という情けない音を立てながら精いっぱいの反撃と苛立ちの原因を向け。とはいえこの苛立ちも結局は相手より自分が劣っていると認めてしまったからこそ募るもの、それに気付けないほど愚かにもなれないのをこの時ばかりは悔やみながらふいと相手から顔を逸らすと忌々しげに自分の身体を見つめながら薄い胸板に手を置いて。)
>翠月
…ふふ、君がそういうなら私は一人でいなければならないね。なんたって大将様のお言葉だ、配下としては受け入れる他道はないのだから。
(言葉で繕い、大量の嘘と本当の混じり合った情報を流すことで対象を惑わす自分、そんな自分だからこそ相手のような横暴なくせに素直に自分の意志を貫く言葉が心地よくて。計算も策略もないからこそその言葉はすとんと自分の中に落ちてきて、受け入れないなどという道を残してはくれないからこそ深く考えずに済む気楽さがあり。そんな相手の言葉に思わず嬉しくなってしまい羽織の袖で口元を隠しながら小さく笑みを浮かべると言葉の限りではまるで仕方なしとばかりの態度でその言葉を受け入れて。相手が自分をどういう意図で引き入れたかは分からないが、それでも自分そのものをこうして求めてもらえることは深く傷ついた自尊心を埋めてくれるもので、満ち足りたような胸の内に息をついてから安心したような表情を浮かべ。胸に片手を置きながら視線を足元に落とすと再び口を開き。)
君になら殺されてもいい、なんて。我ながら熱烈な告白過ぎたかな?まあ、実際私が不要になった時は君の手で逝かせてもらえると有難い。
>樹雨の小童
――私がこの不自由極まりない姿に固執する理由さ。深くは聞かないでくれ、語りたくないことくらい私にだってある。
(目が見えていないわりに何だかんだで器用に事をこなす相手にやや感心しながらこの時ばかりは素直に相手の首にしがみつくとふっと浮いた体に少しばかりもやりとしたものが胸に残って。骨ばった体などそれなりに成熟した男にしてみれば軽いものなのだろうが、それを理解した上でも男としては不服な部分がありそんなことを悶々と考えている間に車椅子へと順調に近づいていき。そのまますぐに下ろされるとばかり思っていた最中、不意に触れられた項に僅かに体を揺らしながら目を見開くと暫しの沈黙を挟んだ後ゆっくりとその問いかけに応えて。怪我でもなんでもないその首の包帯、むしろ自らの意思でそこにつけた傷はきっと盲目の相手には知れることのないことなのだろうが自分の過去とのつながりが深いそこに触れられたことで僅かに声のトーンを落とすと相手の首に回した手で僅かにその着物の襟元を握りしめて。)
>金鬼
――君の血に、私の毒をやろう。毒は本体である私自身に反応して私が人を食えば熱を持ち、本体の私が死 ねば無害なものとなって血液に溶け込んでいく。
(頭を他人に撫でさせるなどいつ振りか、遠い記憶に遡る前にどうにかそんな意味のない思考を終わらせ視線を上げると相手を指さしながら語り出し。内容はと言えば自分の毒を使った言わば相手の正義を推し量るもの、受け入れるも拒むも相手の自由。そんな賭けを淡々と語れば不意に自分の手首を口元に寄せ、生白いその皮膚を歯で破りそこから赤黒い血を出させて。)
毒は持っているだけでは君に害を与えはしない。ただし、仮に君が人間を襲ったり私たちの側に落ちた時は…君の血を介して、全身に猛毒が回り死に至る。どうかね、人間に傾倒する君にとっては悪い話ではないだろう?
>all
(/遅ればせながら100レス突破のお祝いを述べさせて頂きます!楽しいやり取りはあっという間で、正直自分が101レスを打っておきながら三桁突破に気付かずお祝いが遅れてしまった次第です;;これからもこのトピックの繁栄に微力ながら尽くさせて頂きますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!)
114:
翠月 [×]
2015-09-09 19:35:41
>高嶺 呉
おや、これは失敬。気に障ってしまったようだな。
(人間は亡き者の影をこんな石に見出だすらしいのだから相手が心穏やかで居るはずなど無い事は分かっていたにも関わらず、短刀の切っ先を突き付けられて漸く気付いたかの如く何とも白々しく肩を竦めて見せ。徐に其処へ立ち上がると軽く墓石を蹴って跳躍し相手の背後に降り立ち、くるりと踵を返すと大分妖力に影響を受けているらしい相手の様子を眺め。まだ何の手出しもしていないと言うのに満身創痍。無論この先も手出しする気等全くもって皆無だが、この場へ他の妖でも来よう物なら簡単に仕留められてしまいそうだ。そんな相手の神経を逆撫で出来そうな言葉を敢えて選びながら口元に浮かべた笑みはいつに無く楽しげで、この様な殺伐とした状況下でありながら明らかに向けられる殺意を堪能しており。その心境が現れてしまっているのか、時折豊満な尾をふわりと揺らして)
哀れな陰陽師よ、お前が望むならば手を差し伸べてやっても構わないが?
>焔
さて、どうだろうな。
(相も変わらず大袈裟な程張られる声は些か己の耳には甲高く響き、口を塞いでやりたい衝動に駆られ。面白い鬼ではあるがあまりに喧しく騒がれると流石に我慢ならず、予定変更しこのまま捨て置いてやろうかと立ち去ろうとしていた最中、低められた声は不意な物で思わず足を止め。振り返り見遣ったその表情に浮かぶのは警戒心と言うよりは純粋な疑問、此処で肯定し騙してやるのも面白そうだがそれでは芸が無い。目を伏せ何の気無しに着物の袖で口元を隠すと、どちらとも取れぬ曖昧さを醸しながらゆるりと首を傾げて見せ。その口元に浮かぶのは相手の反応を楽しんでいるかの様な微笑、ほんの僅かに沸き上がった好奇心に身を任せ試すような問いを投げ掛け)
そうならばどうする?お前は俺を殺める事が出来るか?
>不知火
ほう…中々に興味深い。その羽、堪能させて貰いたい物だな。
(最早相手の言葉の半分さえ耳に入っていない。好き勝手尾を触られる慣れない感触に背筋には忌々しくも寒気が走り、今直ぐにでもその手から逃れたい衝動は沸々と沸き上がり。しかし自ら背を向けて逃げ出す等己の高く聳え立つ自尊心が許さず、こんな時ばかりはその無駄なプライドを恨む他無く。この烏、解放された暁にはどうしてやろうか。憎悪は滲み出る程あると言うのに周囲に蔓延る妖とは違い簡単には手に掛けると言う選択肢を選ばせてはくれない。つくづく忌まわしい奴を傍に置いたものだ。そんな事を考えながら漸く遣り過ごした苦痛、小賢しくも上空へと逃げるその姿を一時鋭い眼差しで睨み。圧し殺した感情を隠すように口元を着物の袖で覆いながら、いっそ馬鹿にしているのではなかろうかと怒りを煽られる問いにぴくりと眉を寄せ。何はともあれまずは相手を上空から引き摺り下ろさねば報復等叶わぬ上、相手を見上げる位置にあると言うこの位置関係が妙に憎らしい。薄らと口元に笑みを浮かべながら全くの出任せを述べては獲物を狙う獣宛ら、真っ直ぐに相手を見据え)
115:
不知火 [×]
2015-09-09 20:32:16
>錦さん本体様
(/ありがとうございます! 此方も素敵な皆様と素敵な空間を共有させていただけることがとても嬉しく思います! 馴れ馴れしいなんてとんでもない。慣れなれしさならこの焼き鳥爺……じゃない、狸爺も負けておりません(ぇ← むしろこれからの絡みが楽しみで仕方がありません! 此方こそ今後共、どうぞよろしくお願いします!)
>風鬼
-----戦いは愉悦だ。しかしそれは、気兼ねなく戦えねば意味がない。意味がないんだよ、風鬼よ。
(どうやら冷静になり始めたのだろう。風で舞い上がっていたものは次々へと重力のままに地面へと落ち、相手の声も弱々しく何とも繊細な声で。確かに相手の言う通り、今の自分であれば確実に相手の息の根を止められただろう。それも難なく。あえてそれをしなかったのは自分なりの流儀があったから。そして相手に----同情してしまったから。弱々しく言葉を紡いだ相手の体が、やがて武器である槌を落とすとグラリと揺れ。咄嗟に錫杖を投げ地面を蹴ると地面に落ちる直前、その体を受け止める。「-----逃げるのは何も悪いことではない。だが、目を逸らしているだけでは、逃げていることにならないんだ」意識を落とした相手に告げたところで聞こえやしないだろう。しかしあえてそうか細く呟けば、相手の体をそのまま抱き上げ。ひとまず静かな場所へとやるのが先決だろうと判断すれば、大きく羽を羽ばたかせ空を飛ぶ。少し周囲を見渡してから、百鬼夜行の火の粉が舞っていない場所を判断し。そのまま空を滑空し始めれば相手を運び。ひとまず相手の体を落ち着かせたら、自分と相手の武器を取りに行かねば。後は止血と傷を癒す為の薬草を……などと考えながら、それらを相手が目覚めるまでの時間に全て行って)
>鈴懸
----はっはっは。仕方あるまい。濡れたままの服を着ていればいくら妖でも風邪くらいは引く。そもそも仕返しと言って服を濡らしたのはお主だろうに。
(叩かれるように手のひらを振り払われ、少し寂しそうに手を引っ込めるがすかさず返ってきたのは相手の拳。しかし肉弾戦に特化するように鍛えている体にはどうも優しい拳で、それを言ってしまえば相手の激高を煽るだけだろうと口にはしない。が、すっかり怒った相手の言葉にはしっかりと反論しニコリと笑う。「----なぁに、人にはそれぞれ得意不得意があるだけだ。確かに我は体を鍛えているが、それは己にそうする他なかったからだ。これでも自覚はあるんだよ、頭領のように強い術も扱えぬしお主のような特技もない。たかが火の鳥を操る程度では、到底今世を生き抜いてはこれなかったんだ」自分から顔を背けてしまった相手の肩に静かに額を乗せ、自分にはこれしかなかった、やるしかなかったと本心を吐露する。事実、神の身から下ろされてからというもの、これと言った特技も術もなかった自分はある意味妖怪共の恰好の餌で。生きる為にはそうするしかなかったんだと、相手にどこか弱気な声で言って)
>翠月
----構わんよ。この鴉、爺ではあるが嘘など吐かないからな。
(自分の周囲には何とも難儀な性格をした輩が多いと思うと、嫌なことをされて逃げない相手を前につくづく思う。九尾の狐、百鬼夜行の頭領というプライドが逃げなどを許さないのだろうが、されて嫌なことならば拒んでも誰も何も言わないというのに。如何せん、相手はそういう類のものを気にする為にやはり最後には難儀、という言葉が頭を離れなくなってしまう。そんな同情を抱いていると知れば、相手は余計に激高するのだろう。既に表情こそ大きく変わらないが視線、気配には存分にその苛立ちがにじみ出ている。こんな状態で堪能させてくれと言われても、裏がないと考える方が難しい。ひとまず上に立っている時点で苛立ちに拍車をかけているようなので、上記を述べて相手と少し距離を置いたところに降り立つがあえて近づいてはいかず。「----いやぁ、なんだろうなぁ。爺も羽を触らせてやりたいものだが、獣としての本能だろうか。なかなか足がお主の方向に進まんのだよ。何故かなぁ-----まぁ、理由など一つしかないのだが」みすみす焼き鳥にされては敵わない。困っているような口ぶりだがその表情は全くと言っていいほどそれを感じさせない。それどころか表情は満面の笑みで、この状態を楽しんでいるようで)
116:
翠月 [×]
2015-09-09 21:17:34
>樹雨 錦
この上ましな戯れがあるのか?俺は既に十二分に楽しんでいるのだが。
(隠されると余計に気になってしまうのは何も己だけが持ち合わせた特性と言う訳ではないだろう。未だ長い前髪に隠されたその奥は窺い知れないものの、痛みを感じると言うのだから何かしらある事には間違い無い。制止の言葉には一切耳を貸さず、相手が引き下がると同様に此方も歩みを進め一向に距離が変化する事は無く。しかし不意に足を止める相手、無論それに合わせて距離を取ってやるつもりは皆無で遠慮無しに一定に保たれたままだった距離感を侵し其方へ踏み込み。手を伸ばせば直ぐ様届いてしまう前髪へ欲求のまま触れるような無粋な真似はしない。先程同様ただその奥を見透かすように覗き込みながら心底楽しげな声色で問い掛けて)
(/お優しいお言葉、有り難う御座います…!今正に息子様にご迷惑をお掛けしてしまっている息子ですが、引き続きお相手頂けると幸いです!)
>風音
ほう、中々鋭い切り口だ。
(大方相手から求められる話題等予想していたが、まさか百鬼夜行について、己の目線から語る事を要求されるとは思っておらず、その上それなりに核心を突いた問いには答えるのが憚られ。一先ずは驚きの心境を素直に口にしながら考え込むようなはぐらかすような、何とも曖昧な微笑を浮かべて首を傾げつつ、その最中僅かに落胆の窺える声で呟かれた言葉には何を返す事もせずに笑みを崩さぬままで。しかし相手の様子から察するに白を切るには少々骨が折れそうだ。面倒な事になってしまった。無駄だとは思いながらも忠告を交えた確認を口にし、腰掛けた大木の幹にそっと背を預け)
俺の主観に塗れた話しか出来ないな。お前の利になる様な物は何一つ無いと思うが。
>鈴懸
…俺は奪われるのが趣味なのだがな。お前が望むならば至上の死を与えてやろう。
(物分かりは良くとも些か素直な気の足りない相手に手を焼いていたのはもう随分と昔の話。今となっては不自由する事等一つも無く、恰も譲歩の末だと言わんばかりの口振りに肩を揺らして笑みを漏らし。横目に見遣る穏やかな表情は何だか珍しい物を見たような気分で、わざわざそれを指摘するような事はせず呑気に煙管から立ち上る煙を燻らせ。しかし次いで口にされた要求は予想だにせぬ物、そんな事を相手の口から語らせるまでには己の実力は認められているようだ。思わず背筋が粟立つのを感じながら、昂り等一向に感じさせぬ極めて静めた声色で答え。そうは言っても己が相手を不要とする日が果たして来るのかは分かり兼ね、少なくとも直ぐにその日はやって来ないであろう事を見越して挑発的な口調で問い掛け)
まぁ尤も、お前が不要になるまでは俺に仕えると言う事だ。何年耐えられるのやら。それこそ生き地獄の様なものだろう?
>不知火
俺の言葉に従えぬか?不知火よ。
(流石に剥き出しの殺気を察知出来ないなんて事は無いのだろう、予想はしていたがのこのこ此方へ寄って来る様子等無い相手にまさか此方から歩み寄事もせず。だが黙っていれば次から次へと神経を逆撫でする様なことばかりを口にしてくれる。その上表情さえ気に障るのだから相当気が立っている事を自覚しながらも苛立ちは募る一方で、焦れたように棘のある口調で問い掛け。この期に及んで俗に言う権力を盾にする程には普段の余裕を失ってしまっており、口にしてしまってから自らの単純さを悔いると無理矢理に我を取り戻す事で怒りを鎮め。相手の顔を眺めていると苛立ちを蒸し返し兼ねず、その反応を窺う前にくるりと背を向け何処へ向かうでも無く歩き出し。折角良い気分で祭りを楽しまんとしていたと言うのに全てが水の泡だ。手頃な木陰に腰を下ろすと忌々しげに眉を潜め、相手に触れられた尾を撫で付けて毛並みを整えるも何度そうした所で気が済まないのか再び蘇る苛立ちに任せ小言と言うには物騒な呟きを落とし)
手の焼ける烏めが。よもや焼き鳥で済むと思うなよ。
117:
高嶺 呉 [×]
2015-09-09 21:42:05
(>105/不知火)
お前に同情などされたくないわ…っ!
(聞こえてきた言葉にはまるで哀れみの色が含まれていて、それが何故だか凄く気に障り。本音を言えばそれは図星だが改めて周りから言われた事で、それが恥ずかしくて向き合いたくなくて思わず叫べば、残りの霊力を高めるもこれだけ長く強い妖怪の元にいたのだから生気も足りずもうダメかと諦めるも、風が横切る感覚に背後に回られたかと驚きしかしもう結界を張る余裕も力もなくて最終手段と狙われるであろう首元、短刀で斬り付ければ死なない程度だが血飛沫が吹き荒れ。妖怪にとって自身の血は毒。相手も血を浴びれば少しは弱るだろうかと考えた策、あとは勢いにまかせて短刀を相手の掌に突き刺し「…っ、俺は、役目を―っ!果たさなければいけない、んだ…っ」出血が多すぎたか、霞んでいく視界の向こうで捉えている相手にまるで懇願するかのように、縋りつくかのように服を掴んではズルズルと地面に座り込んでいき)
(>107/錦)
っ…お前、俺を馬鹿にしてるのかっ―!
(泣いていたとバレたのは別に今更どうしようもないが続いた、まるで人には涙もないようなその言い方にどこか恥ずかしさを覚えて。人を嘲笑っているようなそれに、顔が赤くなり見下ろしながら上記声を荒あげ。こんな所でいつまでも居るのも馬鹿馬鹿しく思えてきて、さっさと自分の役目に戻ろうかとしようとしたところで立ち上がった相手、同じ目線になってしかし不意に伸びてきた手に気づきもせず頬を掴まれてはそちらを向かされ、泣いていたのを確かめるかの如く指で触られるとさらに恥ずかしさが込み上げて「っ―!黙れっ…この事を誰かに言ってみろ、同じ陰陽師とて容赦しないからな」思わずの事で身動きが取れなかったが我に返れば細い両手で相手の体を押し退け数歩後ずさると距離を置き)
(>108/焔)
寿命はあるだろうけど…俺らより生きられるじゃないか。
(長く、大切なものと生きられるなら嬉しいことではないか。そう思っていたが最近ではその考えもなくなってきていて。なにぶん自分は簡単に命を落とせる身。逃げようと思えば簡単に逃げられるのは喜ばしいことかもしれない。妖怪はもし人間と親しい仲となったとしても先に人間は死んでいく身。何度も同じ季節を繰り返し年月を繰り返し去っていく人々を見送るのは幾分悲しい気もするのは自分の身を棚に上げて同情しているからなのかもしれない。視線を落とし、小さく吐息を吐き出せば慌てた様子の相手に再び小さく笑いを零し「何を慌てる。別に何ともない…」僅かに肩を竦めてはそのまま歩きだし。草履とこの重い狩衣では森を歩くのは大変だが百鬼夜行が来ているのにここに居るわけにもいかなくて。しかし本当はここに居たい。父ともっと話していたい。自分の本音をぶつけていたい。すべてのしがらみから開放されていたい。そんな事は願わないのだろうけど、と振り返り墓を見つめては眉を下げ)
(>113/鈴懸)
うるさい…そんなに祓われたいのなら祓ってやるが俺は他の雑魚で忙しいんだ。
(生気をたくさん吸われ、体全体がまるで鉛の様に重く引き摺るようにして歩いていけばその押し車の後ろ姿を見つけて。なぜ妖怪の姿でいないのかこれではまるで[人間と同じじゃないか]殺める時に生じる罪悪感と先入観は後後自分を苦しめるもので最近はよくそれにあってしまう。間違っていたのではと感じるようになってから日々それは悪化していくばかりで今もこうして見ているだけで心臓が激しく痛む。向き直った相手、足を止めては暫く見つめるも上記首を振り、息を切らせながらも否定すれば相手の横を通り過ぎようと重い足を再び動かさせ。こんなにも妖怪と話したことがあっただろうか、こんなにも人間らしいと思うことがあっただろうか。だが横切る途中、足を止めては袖の奥から煙管を取り出し「…生憎、俺は吸えない。だから…返す」とどこか申し訳なさそうに呟き煙管を差し出して)
(>114/翠月)
…っ。何なん、だお前は…
(幾分と余裕があるのか、短刀を突き付けられようともびくともしないその様子に奥歯を咬み、擦り傷ひとつぐらいは残せるかもしれないと振りあげようとするがその前に目の前から姿が消えるとまたいつの間にか背後に立っており、驚き振り向けば上記呟いて。百鬼夜行の筆頭がなぜ陰陽師であり敵である自分を殺 さないのか生れる疑問はつきなく、右手でぎゅ、と短刀を握り締め相手から発せられる妖気に呑まれないよう、生気を全て持っていかれないよう精神を保つのがいっぱいで。しかしその中にでも殺気をたてるのを忘れなく、しかし不意に紡がれた言葉に気が緩み「な…に―?……っ、貴様になんぞ分かるものか!」一瞬何を言っているのか、その言葉の意味を理解できなくて、だが少し経てば理解出来てもまるで心の奥を覗かれているようで恥ずかしさと怒りと複雑な感情が混じり合い声を荒あげて僅かに後退りするも墓標に背中を取られそこで止まり)
118:
鈴懸 [×]
2015-09-09 22:16:52
>不知火
――それは、私に対する侮辱かね?君に体以外本当に何もなかったのなら、先程までの私は君にとって"取るに足らない"力で参っていたということになるだろうが。確かに翠月の方が妖力は強いし私の方が特殊性に優れている、だがそれで君の力が無力になるものでもないだろう。
(相手の言う通り元はと言えば自分のやや大人げない仕返しにより相手の服が濡れたことが原因、その事実を否定できないからか無言の肯定にて応えると、それでもやはり悔しさが残るのかぎりと歯を食いしばって。ならばと更なる応戦を考えていた最中、不意に肩に掛かった重みに苦言を呈するより早く口にされた相手の言葉は何だかいつもと様子が違い。それはかつて神だったにも関わらず妖怪に身を落としたもの故の苦悩だったのだろうか、普段は見えない相手の本心を垣間見たようで静かに聞くと深く溜息をついた後肩に乗った相手の頭に手を乗せて。ぽんぽんとあやす様な手つきで相手の頭を撫でながら、少しだけ不服そうに唇を尖らせながら言葉を返すとそっと自身の頭を相手の頭に寄せて。炎と翼という妖怪には珍しくない力に相手がどんな想いを抱いてきたかは知らないが、相手の力に当てられ参っていた自分を救ったのも相手の力、それを否定することは自分がそれ以下に至らしめると同意だと唱え。困ったように薄く微笑みながら未だ湿り気を帯びた相手の頭に頬を寄せ、最後にそっと囁きかけると相手の反応を待って。)
…私は、君の炎も翼も嫌いじゃない。身体に対する君の努力を否定する気はないけれど、君の炎と翼は決して卑下する対象ではないよ。
>翠月
何、君みたいなのに仕えるのは退屈しないからね。長く使う気があるのは有難いが、それならそれであっさり飽きてしまったりしないでくれよ?正直、能力を見限られるより飽きられて切り捨てられる方が私には辛い。
(突然の申し出にも動揺ひとつせずに応える相手は、我儘をいえば少しだけ寂しいものがあるもののそれでも下手に断られるよりはずっとましで安堵の息を漏らし。こうして誰かと静かな夜を煙管でも吹かせながら過ごせるなど相手に出会うまでは考えられなかったことで、それをこんな風に当たり前に受け入れてくれる相手に仕えることが生き地獄になる日などないと、それまでの生き地獄を味わったからこそ強く否定でき。それよりももっと怖いこと、忘れられた神が力を失い妖怪に身を転じさせるように元々呪術のひとつに絡んで発生した自身もその存在の忘却、ひいては今の相手のように自分が懐を許した誰かに飽きられてしまう方がもっと恐ろしくて。そんな内情から滲み出た寂しさのようなものを瞳に宿しながら静かに語ると不意に相手が先程まで侍らせていた女共が去っていった方向に視線を向けて。)
…君は案外ふしだらだからね、女にもすぐ飽きて次を抱えるのだろう?そんな風に、いつか私の毒にも飽きてしまうんじゃないかと思うとまだ見ぬ私の後続に嫉妬してしまうよ。
>高嶺の小童
…陰陽師というのも難儀な存在だ。どれ気まぐれだ、見逃してもらった礼にひとつ毒を授けてやろう。
(てっきり自分を追ってきたとばかり思っていた相手から出た否定の言葉に思わず目を瞬かせると、珍しく読みが外れてしまったことに首を傾げて。妖怪を祓うため自分の身体に鞭を打ちこうして行動しているくせに渡した煙管をわざわざかえしてきたり、相手の行動は何だか読みづらいがそれはそれで面白いものがあり、返された煙管を懐にしまいながら困ったように声を漏らすと煙管の代わりに薬包紙に包まれた粉状の何かを取り出して。気まぐれと口では言ったものの勿論この行動にも相手を推し量る意図が含まれており、妖怪を祓っているわりに何だか妖怪に対しての想いが揺らめいているように感じる相手を試す一つの手段で。小さな薬包紙を相手に渡すというほど主張するわけでもなく、ただ自分の手のひらに乗せたまま取りたいのなら取れとばかりに相手に視線を送ると再び口を開き。)
これはちょっとした気まぐれで作った毒でね、所謂神経に働きかける麻痺毒の一種さ。これを服用すれば体のだるさや痛みから一時的に逃れ限界を超えた活動が出来る。とは言え勿論体の損傷を無視した行動を強いる訳だから毒が切れた後の反動も大きい…どうかね、信じてみる気はないかい?
119:
風音 [×]
2015-09-09 23:14:36
>鈴懸
…………過去の主様はいつも僕を置いていってしまうんだ、それは…僕が鬼だから……辛いよ、とても辛い……
(相手の言葉に確かにそうだ、と。そう感じてしまい。いくら自分が主を愛しても彼らはそれには答えず一瞬でいなくなってしまう。一方的な愛は誰にも受け止められず、またそれが返されることもない。見ないように自分の中に隠していた汚い部分が相手の言葉に誘導されどんどんさらけだされていく。そのことに恐怖しながらも楽になっていく。それがただ逃げているだけだと知っている。ちゃんと気がついているのだ。それでも、もう逃げられない。自分の方に差し出された手を見ると先程までかなり警戒していたのにそれが酷く優しいものに見えて。「約束……主様……約束は守らなきゃ……愛さなきゃいけないんだ」そう自分に必死に言い聞かせるも相手の手をとり、もう全てを投げ出したいとも思う。その思いと約束を守りたい気持ち。その2つの思いはどちらも強いもので。が、誘惑に負け迷いながらも相手の方へと少しだけ手を伸ばしてしまい。)
>不知火
ここは……?
(目を開けるとそこは暗闇。明かりなど何もなく自分の手すら見えない。自分は今、相手と話していたのに。ここはどこだろう、と混乱した頭で思い出したのは意識を落とす前に見えた空。それを思い出せば少し冷静になり。ここは夢だと。そう気づけばこの不自然な闇も納得できる。そう考えると前へと歩き出して。が、歩いても歩いても暗闇。目が覚める気配もない。段々不安になってきたところに見えたのは明かり。笑顔になりそこへと走れば人影。誰だ、と目を凝らすとそれは初代の主。その事に気づき恐怖を覚えてしまい逆方向へ駆け出して。それなのに相手との距離は離れない。それどころか近づいているではないか。必死に逃げていたがついに腕を捕まれてしまい。「っああぁああぁああっ!!!」夢の中で叫ぶといきなり明るい場所が見えて。息を乱しながら混乱したように辺りを見回す。それは町から少しはなれた場所。何故そんなところにいるのかと考えようとしたら今まで気がつかなかった激痛が全身にはしり。また地面に倒れこめば言葉になっていない悲鳴をあげて。)
いああぁあぁあああ……!!
>翠月
楽しそうだからいいんだよ、それとも何か……話したくない理由でもあるの?
(相手の忠告めいた言葉に笑いながら言って。が、最後はどこか探るように相手に問いかけて。たくらむような笑みを見せ相手の反応を待とうとするが飽きてきたためまぁ、いいや、と適当におさめ ウキウキ、とした様子で「楽しみだなぁ!こんな話を聞くのは初めてだから!」と言い。これまでここまでのんびりと話ができる妖怪がいなかったためあちらがわはどんなことを思っているのだろうかと。そんなことを考えて。大木に寄りかかったというこそはきっと話してくれるだろう。一文字も逃さぬよう集中したように耳をかたむけて。)
120:
不知火 [×]
2015-09-09 23:47:52
>翠月
----おや?翠月、何処へ行く。
(変わらず距離を取ったまま、少し離れたところにいる相手を見ていたのだが一変。相手は自分に背を向けてしまい反対方向へと進んでいく。機嫌を損ねすぎたか、と気づいた時には遅かったようで、上記を投げかけたが返答はあるはずもなく相手は通りの奥へと消えていってしまう。「----うぅむ、年上に甘えるというのは難しいな。やはり甘えられる方が得意のようだ」自分があんなことを出来るのは、少なくとも自分よりも生きている年数が短い者ではない。年下に甘えるなどというのは爺の性分では難しい、だからこそ年上の相手に甘えてみようと思ったがかえって怒らせてしまったらしく。慣れないことはすべきではないなと判断して息を吐けば、先を行ってしまった相手を追いかけるように羽を羽ばたかせて空を飛び。少し行ったところに見つけた影に気づいて羽を静かに下ろして木へと腰を落とせば、偶然聞こえた小言に息を詰めて「-----お主ならやりかねないから、それは冗談にはならんぞ?……悪かった。少し調子に乗りすぎたよ。我に甘えるなんてことはできなかった」と、一度腰を落としたもののすぐさま相手の少し手前に静かに降り立ち。そのまま相手の傍に腰を落とせば素直に相手に謝り。「----羽、触るか?」と自分なりに相手の様子を伺ってみて)
>呉
----お主は己を下に見すぎる。我がお主に同情するのは、あくまで元は人であったが故。……これでも爺はお主を心配しているんだよ。
(返ってきた言葉がかえって同情を煽っていることは、恐らく本人は気づいていないのだろう。しかし自分には相手を下に見て言っているわけではないし、妖が人間にするようなものでもない。単に、人であったからこそ、人としての生はとてもじゃないが真っ当ではなかったからこそまだ未来を変えられる相手にはこのまま終わってほしくないという純粋な思いから。上記を掛け相手を気絶させようとするがそれよりも早く相手が首元を切ったのを見て目を見開き、思わずその場に足を止めてしまったが故に相手の血を少しながら被り。肌の焼ける感覚に目を細めるが相手に手を伸ばそうとするとその手は相手の短刀が突き刺さり。痛みに目を細めるが、縋る相手をもう片方の手で支えるように抱き寄せれば「その役目が、貴様にとってなんになる……。貴様の命は……お主の人生は……お主だけのものだろう……----自分に言い訳をするな、自分から逃げるな。自分と、向き合うんだよ、呉……」と突き刺さった短刀をゆっくりと引き抜き、そこから溢れ出る血を止めることもせず、相手の体勢にあわせて自分も膝を折り。そのまま相手の首元へと自分がつけていた法衣を引きちぎり相手の首元へと当てれば、止血のためにそれを相手の脇の下に通してきつく結び。「-----生きろ、お主は自分を偽るな」と、相手の血を直に触れて浴びているせいで少なからず息も上がり始め、相手を抱きとめる力も次第に弱まっていよいよ腰を落として)
>鈴懸
-----参ったな。これでは、本当に我の方が子供のようじゃないか。
(自分の頭に置かれる手が心地よい。普段こそ自分のひ弱さを気にしているようだが、その手は自分の心を温めるには十分なもの。寄せられた頭に、これでは一体どちらが大人か分からないな、などと思いながらも拒否するつもりは毛頭なく。素直に相手の優しさを受け止めながら、自分に語りかける相手の声に耳を傾ける。甘えるのは苦手だ。自分の本心をありのままに吐露して同情を乞うなど自分らしくもない。けれど、相手にこうして子供のようにあやされるのはどうしてだが、心にじわじわと温かさが染み渡ってくるのだ。長い年月をかけて作り上げた氷が、ほんの少し太陽に当たっただけで溶けていくように簡単に。とても簡単に相手に絆されてしまっている。そんな現実に呆れたように目を伏せ、乾いた笑顔を浮かべるもそれは相手に見せないまま。呆れ返ったように上記を述べるがその声色は今にも泣き出しそうな程に気持ちがこみ上げてしまって。やがて相手の体に腕を回せば「-----少し、体が冷えた。暖を取らせてくれ」と不器用なりに甘えてみて)
>風鬼
-----馬鹿者。あれだけ血を流しながら暴れまわっておきながら、起きてすぐ傷が塞がるわけなかろう。
(薬草をすり潰して作った痛み止めを眠っている相手の傷に塗り、相手が目覚めぬ程度に体を拭いたりして暫し時間が経った頃。そろそろ痛み止めが切れる頃だろうと新しく薬草を取りに行っていたのだが戻ってくる手前に相手の叫び声が聞こえ。まさか襲われたのではと思って駆け戻るがどうやら違うらしい。相手はどうやら寝起き状態、夢見でも悪かったのだろうと察しはすぐついたが次いで再び相手が叫ぶと唖然としてしまい。思わず呆れ果てた声で上記を述べると、相手の傍にゆっくりと近づき腰を落とし。置いたままだったすり鉢と棒で取ってきた薬草をすり合わせ始めると、相手を見やることもせず「そのまま大人しくしていろ。直に痛み止めが出来る。動けが動くほど己の首を締めるだけだぞ」と淡々と述べ)
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