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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1574


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自分のトピックを作る
1327: レオ [×]
2024-07-24 00:41:50



>レオニダス(>1324


……そうか。
(彼の微笑みが迷いの色を打ち消し、表情がふっと和らぐ。「揺り籠……」それから言い聞かせられる言葉通り少しずつ身の力を弛めれば、緩やかに頭は腕の内へと包まれすっかり彼を見上げる体勢へと。己を確と支える頑強な腕、そして春の夜風を思わせる静謐の声が、“この内は安全だ”と意識の奥に刷り込んでいくような、何とも言えぬ感覚に身の内を擽られる思いでもぞもぞと身動ぐ。……落ち着くようで、落ち着かない。再度思考に去来する悩みを払うは、またも彼の例え話。「……そう、だな、」思い浮かべるは狼、或いは山猫。その親に慈しまれる獣の子供達。それらは確か、「…もっと母親に任せきりで、身を擦り寄せていた。」問い掛けへの答え。しかしそれは自分自身に標を示す呟きでもある。――話す間に、自ら落とした言葉が単純な思考に沁みて強張りをじわじわと解く。預けきった頭に触れる柔らかさもそれを手助け、僅かに浅かった息は肺の底から吐き出されて、「……うん、」安堵に目を伏せる。掘り起こした山を生きるもの達の仕草を真似て、彼の身へと頬を擦り寄せてそのまま凭れていけば、冷たい筈の肌から温もりを感じる気がして。「……レオニダス、」それでも理性なのか本能なのか、外界への注意を何処か外れきれない箍。それに一瞬ばかり眉を寄せた後、静かに彼を呼ぶ。「もう少し、撫でてくれるか。」甘える態勢は一先ず出来上がっている。しかし“心底”というにはまだ足りない。その深みへ沈む助力を求めて、過去一度も口にした事の無いような、自分自身さえ違和のあるらしくもない台詞での願いを、綻びかけた伏し目のままに告げる。)




1328: 蘭玲 [×]
2024-07-24 08:06:45





>ヴィンス( >1325


( 告げられた内容に驚いたように瞬きを繰り返すのは、きっと彼はそうされる事が苦手なのだと思っていたから。それに加え、生い立ち故に他者へと甘える機会が少なかった事もあり、きっと今迄に “ 寂しい ” だ何だと口にする事もあったかも知れないが全て無意識のうちの事。普段見苦しいからと髪で隠す左側に触れる手の上に己のものを重ね、軽く頬擦りをするように寄り添いながら向ける瞳は逸らす事は無いもののゆらりと揺れ 「 …甘えたらきっと際限無くなるよ 」 常よりも小さな声で紡ぎ出したものではあるも、触れ合う距離にいる彼の耳にはしっかりと届いている事だろう「 ねぇ、ヴィンス 」 床に座る彼と膝立ちしてその腕の中に居る己、普段から高いハイヒールを履いている事もあり身長差など無いに等しいものの今の体勢ならばぺたりと座り込めば上目遣いに見上げる事が出来るだろうかと床に座し 「 ……この部屋を出ても、今日は一緒に居て欲しい 」 一呼吸置いて紡ぐのは今の精一杯の甘え。この部屋に対して恐怖心を抱いた訳では無いが、手紙の中で喉につかえたような感覚が外れる事の無いのは最後の一文。きっとこの先彼と離れざるを得ない未来からはどう頑張っても逃れられない事は理解しているものの、今はそれがどうしようも無く寂しく感じて 「 ……だめ? 」 念押しとばかりに首を傾げてみせて )





1329: レオニダス [×]
2024-07-24 22:01:34



>レオ(>>1327)


……よい子だ、レオ。それでいい
(徐々に弛緩してゆく温かな肉体に、こちらもゆったりとリラックスするように深く息を吐いては呼吸のリズムをよりスローテンポに律して動かしていないもう片方の腕にて彼の足に触れ、とん、とんと淡くさするようにごく弱い力で叩いて「 何かね、 」名を呼ばれれば、流石にこの始まったばかりのロールプレイで母とは呼べぬかと内心で一人納得しながら穏やかな猛獣の双眸にて見上げる視線を捕まえて。伏し目がちに降ろされたそれを逸らすことなく見つめながら「 ああ、喜んで 」柔らかい肉球を備えた大きな手のひらで何度も頭をゆっくり大きなストライドで撫で、そうしている内にただ母の真似事をしているつもりだった自分にも芽生えたものがあったらしく気付けば無意識に冷たい猫の舌でザリ、と彼の頬を慈しむように舐め上げていて「 …! 」肌と肉を裂き骨を砕く、そんな捕食方法を持っている怪物に舐められたとあれば味見と受け取られても仕方がない、それを理解しているからこそ舌に伝わった確かな旨味にハッと瞠目して「 済まない、他意は無いのだ。ただ君が…余りに小さく温かく守ってやらねばと、それで。……慣れない事はいかんな、…台無しにして申し訳ない 」相手が同胞たるドラゴンの獲物だということは重々承知している、親しき間柄にきちんとそれが伝わってくれていると信じて真摯に謝罪を。自分でも無意識の行動ゆえ理路整然とした説明には至らず、不甲斐なさに忸怩たる思いで足を愛でていた手を自身の額辺りに当てて俯いて)




1330: ヴィンス [×]
2024-07-24 22:03:44



>蘭玲(>>1328)


……それは疲れちゃうかも。俺も蘭に甘えたいし
(いくらでも無限に受け止めてあげる、だなんて軽薄に答えないのはこの先末永く二人の愛を育み保っていきたいという前提の元、互いに無理は禁物だという考えに基づいたもの。ちゃっかりとこれからも彼女に世話を焼いてもらいたい旨を添えて、頬に触れていた手の平をゆっくり反転させることで上に重なった相手の手に指を絡めるようにするのは宛ら愛しい者を逃すまいと幾重にも絡みつく蔓のようで「 でも、蘭は俺以外に甘えちゃ駄目。甘えたいのを無理に我慢するのも駄目。俺…上手に応えられるかは分かんないけど、絶対受け止めるから 」気高い彼女が自分以外に弱みを見せるなんて思っているわけではないけれど、だからこそそんな場面は想像するだけで虫酸が走る。ひとやものに執着を見せない怪物が初めて抱く昏く熱い独占欲は見せたこともないような濁った紫色の花にて表され、続いて決して彼女に我慢をさせたいわけではないという愛情が暖かな色味の赤と桃の中間の色合いにて花開き。見つめる双眸の位置が普段より低くなることでどこかあどけなさを増したように見える顔立ちに、分かりやすくも鮮やかなピンクの花が髪のあちこちにぽわぽわと咲いて「 ……それは、駄目じゃない 」先程いくつもの駄目を提示したが可憐を通り越して眩さすら感じる彼女の万感のお願いを却下する筈もなく、珍しく少しだけ目を瞠っては魅力に圧倒され見惚れるようなぽやっとした声でそう答え――そうすれば立ち所に、二人の対称に位置する壁に卵の殻が割れていくような音と共に空間のヒビ割れが生じて彼女の自室への帰り道を繋げるだろう)




1331: 蘭玲 [×]
2024-07-25 08:16:54





>ヴィンス( >1330


もちろん。ヴィンスを甘やかすのも好きだから、これからも甘やかさせて?
( 絡め取られた指に僅かに力を込め、こちらからも握り返すようにして。元より甘えたいよりも甘やかしたい側である自覚はある為に、抱くのは “ ヴィンスらしい ” という愛おしさのみ。幾重にも重ねられた “ 駄目 ” は彼の嫉妬心や独占欲なのだろうか。今迄接してきた中で見た事もない色の花を携えるのは、きっと彼がはじめて己に向けてくれた感情だからなのだろう。向けられた先が彼で無ければ──もっと言うなら元いた世界で上に立っていた男からのものであれば、それは酷く面倒で息苦しいと感じていたであろう感情。それすらも嬉しいと思えるのだから不思議なものだ、と 「 誰にでも尻尾振るような事はしないよ 」 知ってるでしょ?なんて言いたげに首を傾げて見せ。惚けたような声で告げられた快諾の言葉が耳に届けば、穏やかな笑みを浮かべた後に礼の言葉を述べるよりも軽いリップ音を立てながら鎖骨のあたりへと口付けを落とし──そうした所でぴしぴしと何かがひび割れるような音にそちらの方角へと視線を向ければ、先程までは一面真っ白な壁であった場所に出来上がっている通り道。暗く先の見えない通路はどこへ繋がっているのか出口となる先は見えないものの、それがこの部屋の外へと繋がっているのは確かだろう 「 ほら、行こう?今日はずっと一緒に居てくれるんでしょ? 」 立ち上がってから彼に手を差し出し、それを取ってくれたのであれば出口の先へと共に歩き出すつもりで )


****


この辺りで夢の幕引きかなと思ってお邪魔するね。
素敵な夢をありがとう。本編の方でも早くヴィンスに会いたいなって思いながら見させてもらったよ。きっと甘やかしちゃうと思うからよろしくね、って先に伝えておくね。

未だイベントの受付してくれてるって解釈で合ってるかな?最後にリーパーの夢をお願いしたいなって思っててエントリーシートだけ出させてもらうけれど、期間終了まで時間が無いとかだったらグレンの本編に移れたらって考えてるよ、とだけ。


リーパー( >576
指名:マリーシュカ
提供との親密度:◆◆◇





1332: レオ [×]
2024-07-25 20:17:10



>レオニダス(>1329


(足元も、そして願った通り頭にも伝わる柔らかさへ緩やかに目を閉じる。そのまま甘える所作に思考を巡らせている最中、「――っ!?」不意に頬を撫でた感触に身は縮こまるように微かに跳ね、同時に意識をぐんと引き上げられて見開く視線を、混乱と狼狽の色に染めて彼へと送る。幾度かの瞬きを経る内、された事にもその理由にも理解が及べば一驚と見詰めていた表情は和らぎを見せ、「…いいや、問題無い。」まず彼の謝罪への容赦を。続けて、「それから、こう言ってしまうと失礼かもしれないが……昔、猟犬達と遊んでいた頃を思い出すようで、悪い気分ではなかった。」理解した瞬間に、脳裏へ明滅した記憶も一つ語る。――春の野山で一頻り駆け回った後、転んで草花に埋もれた幼い己をあやす、毛繕いの一幕を。「……彼女達も、君と同じ思いだったのだろうか。」楽しくて仕方の無かったその頃の情緒に引かれて暖かく、陽の香を含む布団の如き笑みで懐古を馳せた後。あの頃“彼女達”のふかふかの体躯へ抱き付いた時のように、彼の逞しい胴へとぎゅっと腕を回して、「…もっとしてくれるか、」先程よりもずっと自然に、心からそうしたいと言わんばかりにその身に頭を擦り寄せてねだるその尾っぽに、「――“母さん”。」彼を、そう呼ぶ。初めて口にする呼び名は想像以上に擽ったくて、しかし案外と心地好くて。ぴったりと添う互いの陰で思わずふっと吐息を零せば、稚い温度に頬は綻んでいく。)




1333: ヴィンス / マリーシュカ [×]
2024-07-27 13:31:40



>蘭玲(>>1331)


…帰って、って言っても帰らない
(生涯で初めて抱くどす黒い感情に自覚はあれども不思議とそれを浅ましいとは思わず、むしろこんなに魅力的なひとと結ばれたのだからそう感じて当たり前だとある種開き直りに近い納得感を帯びながら差し出された手を取って今度こそ自分の足にきちんと力を入れて立ち上がり。結局この空間は何だったのか、と部屋の去り際にちろりと少しだけ振り返り、もしこの戯れのテーマが残酷なものだったなら…と想像すれば繋いだ手にきゅ、と力を込めて。食が細く名だたる怪物と比べれば非力な自分に、この先黒薔薇の屋敷で彼女を守り抜いていけるのだろうか「 すきだよ、蘭 」密かな決意は至極シンプルな言葉で伝えた愛情に含め、閉じてゆく空間を今度は振り返らずに彼女の部屋へと辿り着くだろう)


【 今回のテーマでの脱出は成功です。イベントへのご参加ありがとうございました! 】


***


ご機嫌よう蘭玲、こちらこそ素敵な明晰夢をありがとう。ヴィンスのあんなところ初めて見たわ、あなたもとても可愛かった。この先、お屋敷でヴィンスに会えたら甘やかしてあげて頂戴。…いつか、私にもあなたを甘やかさせてね。ふふ。

エントリーは7/31まで受付中だから勿論大丈夫よ。この期間中にリーパーとの明晰夢を無理やり終わらせる必要もないから、気の向くまま夢を楽しんでねと彼に伝えてもらえるかしら。


【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>Ⅰ.お互いに自分の抱く夢を本音で語り合わなければ出られない部屋(制限時間:20min)
>Ⅱ.恋人のようなキスを合計1分間しなければ出られない部屋(制限時間:10min)
>Ⅲ.お互いの最も後悔している選択を吐露し評価し合わなければ出られない部屋(制限時間:30min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1334: レオニダス [×]
2024-07-27 13:33:55



>レオ(>>1332)


(心底慈しむような気持ちがそうさせたのだが、どう足掻いても人肉を喰らう異形に過ぎない自分の舌を許可なく相手に這わせるなどと到底褒められる行為ではない。恥じ入るように固く瞼を閉ざしている内は許しを内包する彼の表情を目にすること能わず、しかし過去の記憶を引き合いに出されればようやくそっと目を開けて面を上げ「 ……猟犬は君を食わんだろう 」互いに獣の特徴を有していても決定的な違いはある、その呟きは自分を責めるではなく相手の寛容さに深く感謝するような静かな響きを持って「 有難う、レオ。願わくば私も、“彼女ら”のように君の眩しい想い出のひとつとなりたいものだ 」不躾すぎる振る舞いを許してくれたことに改めて謝意を言葉にして、陽だまりのような微笑につられるように厳しい獅子の形相をふっと和らげて。腕に抱きつく姿にはまさに自身に子息がいればこんな風にじゃれてきてくれたのだろうかと夢想を禁じ得ず、膝上の彼をより包み込むように背を若干丸めて「 …おいで、私の可愛い子 」低くも柔らかな声は自分でもこんな趣の音を出せたのかと驚くほど。しかし表層には出さず、それよりも優先されて表れたのは母が子を無条件に愛し守りたいと願う祈りに似た未来への期待、空いている腕で彼をしっかりと自分に密着されるように抱いてはぷにぷにの肉球で頭やうなじをゆっくりと撫ぜる。もし彼と親しい間柄でなければ、脳裏に浮かんだドラゴンに絶対に彼を喰うなと手前勝手に挑んでいたかもしれないが、自身の知る狩人は生命の円環の中で竜の糧となるを是としている。いつか自らの腕から離れ二度と触れられなくなってしまう温かな命をせめて今だけは愛おしむように、頭へと自らの顔を寄せてはそっと目を閉じて)




1335: 蘭玲 / リーパー [×]
2024-07-27 15:11:24





>マリーシュカ( >1333


こんばんは、マリーシュカ。
もちろん、甘やかすのは得意だからね。甘えるのはちょっと苦手だけど、綺麗なお姉さんと話せるのも嬉しいし、屋敷の方で会えたらよろしくお願いするね。

リーパーへの伝言もしっかりと伝えといたよ。慌しく終わらせるつもり無いらしいから、明晰夢が終わるまでよろしくしてやってね。って伝言があったから出てきたけど、こっちは返信不要だからね。


****


> Ⅱ.恋人のようなキスを合計1分間しなければ出られない部屋(制限時間:10min)


( 意識を失う直前、最後に見たのはいつもと変わらぬ自室のそれ。特段何か特別な事をした記憶も無ければ誰かと言葉を交わした記憶も無い。いつも通りに件の文章を認めていただけのはずで、ベッドでしっかりと睡眠をとるかソファで仮眠に止めるか。どちらになるかは気分に任せるにしても平穏に一日を終えるつもりだったのだが、一度経験したことのある感覚に似た意識を刈り取るような猛烈な睡魔に負け一度瞬きをしただけのはずが次の瞬間に視界に入ってきたのは眩しい程の白。辺りを見渡す双眸がきゅっと細められているのは光量の調節が出来ていないが為のこと。明るい色にクラクラとする頭を数回瞬きを繰り返して正常に働くように戻した後に立ち上がり、しっかりと辺りを見渡せば思いの外近くに人影がある事を認識して 「 ……マリーシュカ? 」 この場に居たのが屋敷の男連中や然程関わり合いの無い相手だったならば側に歩み寄る事などしなかったのだろうが、己の事を気に掛け頻繁に言葉を交わす彼女となれば話は別。珍しく早足で彼女の元へと近寄れば片手を伸ばし 「 怪我してねェか? 」 拒まれる事が無かったのなら伸ばした手は頬へと触れるだろうか。手の行方はどちらにしろ、覗き込むようにして向ける視線に心配の色が浮かんでいるはずで )





1336: マリーシュカ [×]
2024-07-27 20:10:37



>リーパー(>>1335)


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>テーマ:恋人のようなキスを合計1分間しなければ出られない部屋
>制限時間:10min
>親密度:◆◆◇

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*


(お気に入りのティーカップで淹れたての魔界の紅茶を楽しむ憩いのひととき、それに水を差すように多方面から伸びてくる黒い茨。多情で魔性、濡れた微笑みを絶やさない夜の怪物の唇からは一切の緩やかさが消え去り、表情の読めないまま黒薔薇に覆い尽くされて意識を簒奪され、ハッと目を覚ませば縁もゆかりも無い密室。見たところ家具も出口も何もない、しかし死角から声を掛けられては思わず目を丸くして「 リーパー、 」黒薔薇に支配される怪物ならまだしも食事として攫われただけの筈の貴方がなぜここに、そう言いたげな視線は今すぐここから彼だけでも逃がす方法はないかと探るように揺れた光を宿し、抱く感情の種類は違えど安寧とは遠い眼差しにて頬に触れた体温を受け入れ「 大丈夫よ、ありがとう。あなたこそ何もされていない? 」こんな明らかな異常事態でも自分より此方を気にかけてくれる思いやりに、口許にだけ微笑が戻る。明らかに悪意ある第三者の仕業だと図らずも表現しながら、困惑するように眉尻を下げてこちらからは両手を伸ばし頬を包み込むようにして様子を窺おう。さて、丁度二人の中間にパサリと落ちた黒い手紙――嫌な予感がして、素手で触れるのではなく魔法にて拾い上げようといつもの手癖で手紙に向けて手を差し伸べるようにして魔力を集中させた瞬間「 ――きゃ…! 」バチ、黒い火花が一瞬指先に迸り予想だにしていなかった鋭い痛みに反射的に高い悲鳴が短く漏れて)




1337: レオ [×]
2024-07-27 20:10:52



>レオニダス(>1334


……ああ。
(彼の気まずく強張った面持ちが己同様和らいだ頃合い、願う言葉へ懐かしそうに、そして嬉しそうに肯定を返す。心地好い彼の声、導くその音に抱き付く腕の力を仄かに強めて、自らが望んだ掌を受け入れる。「……ん、」括らなければ髪で隠れてしまう項。そこにも滑っていく感触にもぞり身動ぐが、身を委ねた今に不快さなど微塵も無く、「ははっ、擽ったい、」零れ落ちる言葉にも頬にも、ただ戯れて笑う子供に似た無邪気な色が溶けて。それからほんの少し増した頭の重みに任せ、そっと目を伏せる。いつも規律良く伸ばしている背は己を包む身の中で丸めて、密着する彼へゆったりと頬擦りをして。……こうも無条件に安堵する心地は、一体いつ以来だろうか。危険なんて何も無い、この己を守る腕の内こそ世界の全てにも思えるような――ゆらゆら、ちかちか。頭のずっと遠くで何かが揺れている事に、ふと気付く。あんまりにも薄く朧な、蜃気楼の如き記憶の最奥に、長い砂色の髪と白い細腕の“誰か”の姿が、「……?」しかしその正体を掴むよりも前に、“それ”は何処かへ掻き消えて。後には目の前の彼を母と慕う想いと、すっかり思考もほっぽり出して安心と甘える心へ誘われた眠気に、弛みきった顔付きでうとうとと微睡み始める。)




1338: リーパー [×]
2024-07-27 23:27:12





>マリーシュカ( >1336


マリーシュカがなんともねェなら良かった
( 表情が和らぐのは彼女の無事を確認出来た安堵から。両頬を包む掌に笑みを深めるのは冷たい体温とは裏腹、己の身を案じてくれるその気持ちが暖かかったからで 「 心配するようなコトは何もされてねェよ 」 この状況の黒幕は誰か、どうするべきか、そんな話をしようとした矢先に無の空間から降ってきた黒い封筒。どこか見覚えのあるそれに眉根を寄せていれば、バチッと何かが弾けるような音が鼓膜を揺さぶり 「 は、 」 思いがけず漏れた声は大きな静電気のような音に次ぐ彼女の驚いたような悲鳴が耳に届いたから。きっと魔力を拒む何かが働いたのだろうが、音の大きさで鑑みるだけでもかなりの衝撃があっただろう事は明白。彼女が人間よりも頑丈な生き物であると理解はしているものの、目の前で怪我をされて良い気持ちはしない。となれば己がその手紙を拾うのが一番良いだろうと判断すれば躊躇い無く素手で拾い上げ、無遠慮に封を開けば先に書面へと目を通せばそこに書かれているのは【 制限時間10分以内に恋人のようなキスを合計1分間すれば出口は開かれる。制限時間を過ぎればここが互いの墓場となる 】だなんて悪趣味極まりない文言で 「 あー…… 」 歯切れの悪い声しか出なかったのは書かれている内容が原因に他ならず。何度か言葉を紡ぎ出そうと口を開くも全て声音として出てくる事は無く、一度唇をきゅっと噛み締め考えた後に手に持つ手紙を彼女へと差し出して 「 ……読んでくれりゃ分かると思うわ 」 すい、と視線を逸らすのは気恥ずかしさやら彼女への申し訳なさやら、いろんな感情が入り混じっての事。今現在己に特定の想い人は居ない上に、他者が巻き込まれないのであれば自身の生に特段の執着も無いが彼女はどうだろうか。時間にして十数秒程、然程長くは無い文面に目を通し終えただろう頃に伺うような視線を彼女へと向けて )





1339: レオニダス [×]
2024-07-28 17:26:43



>レオ(>>1337)


(神から異形の獣へと成り下がり自らを崇める者も失くし、図体だけ仰々しくとも嘗て人に囲まれ生きた弊害か受動的孤独に滅法耐性のない怪物は自らの価値を大変に低く見積もっている。許されるのであればこれ以上犠牲の生贄という名の獲物を喰らうことなく消え去ってしまいたいと、この黒薔薇の屋敷では到底叶えようもない願いはいつしか諦めに変わり、ゆるゆると絶望を受け入れていた。しかし腕の中に包まる体温と重みが、全身を弛緩させ剰え意識すら手放そうとしている純粋な安堵が、堕ちた神たる自分に生きる意味を与えてくれるような気がして「 ――、 」黒い鬣を濡らした雫は何だったのだろうか。そんな些末なことは追及に値せず、ただただ矮小な自分に今一度救われたような心地を取り戻させてくれた命に万感の感謝を込めて「 レオ、君はまさしく私の子だ。有難う 」微睡の妨げにならないよう、か細く消え入りそうな囁き声で。自分の系譜を継ぐ実子という意味ではなく、無条件に親に甘え、育てられながら親をも成長させる子という概念に彼を当てはめて――そして、穏当とした静寂を無遠慮に破るのは壁に出口を生成する空間の罅割れる音。それを獣の眼光で見据えて「 静かに 」彼が起きてしまうだろう、そんな警告を眼差しに含んでも黒薔薇たちはただ終劇を迎えた劇場に用などないと退いていくのだろう。出来る限り振動を与えないよう注意を払って立ち上がり、愛しき我が子を両腕の中に抱えたまま暗い通路を進む、その先に待つ彼の自室にてベッドに温かな肢体を横たえるだろう)


【 今回のテーマでの脱出は成功です。イベントへのご参加ありがとうございました。7/31まではエントリー可能ですので、もし別テーマにもご興味ありましたらご検討ください。改めまして、素敵な明晰夢をありがとうございました 】




1340: マリーシュカ [×]
2024-07-28 17:29:04



>リーパー(>>1338)


(この密室では魔法に頼れない、そう思い知らされるには十分すぎる痛みに目立った外傷はない指先を数度包み込むようにしてもう片方の手で擦って。黒薔薇の企みの一端が見えたような気がして、厄介ねと内心のみで嘆息してから「 …ありがとう、 」手紙に目を通した彼のリアクションに悪い予感が過る、佞悪な支配者たちならば怪物の魔法を封じた上で獲物との悪趣味な殺し合いや化かし合いを余興として強制してきても何ら違和感は無いから。手紙を拾ってくれた労に対して神妙な面持ちで短く礼を、そして覚悟するようにすっと息を吸って書面に目を落とし「 ――……まったく、もう 」血腥い内容を覚悟していた分だけ初めは呆気に取られるも、いくら怪我を伴わないとはいえ恋人どころか特別な恋愛感情も持っていない相手同士で深い口付けをするだなんて心労の方が大きいかもしれない。自分は彼とそうする事を欠片も拒むつもりなどないが、ハッと気付いたように僅かに目を瞠って「 …前に、パートナーが居た事があるって教えてくれたわね。という事は、その…初めて、というわけではないのかしら…? 」おずおずとした様子で問い掛けるのは踏み込んだ質問である自覚があるから。もし親しい彼のファーストキスをこんな所で消費せねばならないのだとしたら由々しき事、拒絶や嫌悪などではなくただただ一心に彼の心境を案ずる困ったような表情にて回答を待つ。そうしている間に虚空には黒い砂時計が顕現し、僅か10分で空っぽになってしまうだろう上の器からは既にサラサラと黒く煌めく砂が零れ落ち始めていて)




1341: リーパー [×]
2024-07-28 18:25:12





>マリーシュカ( >1340


( 尋ねにくそうな様子にどんな言葉が飛び出してくるのかと緊張が見て取れる面持ちで居たのもほんの少しの間の事。きょとんとした表情を浮かべた後に 「 ハハッ、身構えちまッたじゃねェか 」 きっと心優しい彼女は己の事を慮ってくれたのだろう事は表情から見て取れる 「 初めてじゃねェし、初めてだったとしてもこの趣味悪ィ部屋から出るにはしなきゃなんねェだろ? 」 あっけらかんとした声で紡ぎ出しては首を傾げ。いつの間にか宙に浮かぶように出現していた砂時計はきっとタイムリミットを示しているのだろう。そちらの方へと顔を向け、しっかりとそれを確認すれば未だ上に十分に残っているように見えるものの、砂の落ちていくスピードは決して緩やかなものには見えず小さな舌打ちと共に僅かに顔を顰め。彼女の方へと向き直っては緩い笑みを浮かべて見せて 「 言いなりになンのは癪だが……オレだけなら未だしも一緒に連れてッちまうワケにはいかねェしよ 」 言外に部屋の脱出条件となる行為を問いつつ彼女の髪を一束掬い取り、毛先の方へと軽く唇を触れさせては伺うように視線を向けて )





1342: レオ [×]
2024-07-28 18:47:49



>レオニダス(>1339


此方こそ、良い夢を見せてもらった。“母”という存在も“甘える”という行為も、私にとっては貴重な経験だった。…それに、 何か大事な事を思い出せた気もする。改めて、礼を言おう。
さて、催し事への参加はまだ受け付けているという話であったな。もし良ければ、グルースでもう一度夢を見させてほしいと、エントリーシートを持ってきた。
彼はまだ正式に屋敷に招かれた訳ではないから、プロフィールを貼り直すべきかとも思ったのだが……特に修正点も無いものを載せ直すのは場所を悪戯に取ってしまうだけだろうと考えて、リンクのみにさせてもらった。
無論問題があれば、すぐに修正する。それでは、最後の夢、検討宜しく願う。


***


【イベント用シート】

PF:グルース・リヨン(>1147

指名:ジョネル
好感度:◆◆◆(両片想い)




1343: マリーシュカ [×]
2024-07-29 21:55:45



>リーパー(>>1341)


――今どきの男の子ってそんなものなのかしら、
(渾身の心配を笑い飛ばされては呆気にとられたように一度ぱちくりと瞬きをして、重大な懸案事項が杞憂に終わったことを理解する。困り眉はそのままに唇に手を添えてはくすくすと淡く笑って、成人しているであろう彼を弱齢のように評するのは妙齢の容姿とは裏腹に遥かに人知を超えた時を永らえてきた故だろう「 ふふ…そうね。珍しく目を掛けた子と数少ない友人、いっぺんに失ってしまったら流石の彼もきっと悲しむもの 」露骨に命へ未練のない言葉選びには多少の危うげな引っ掛かりを覚えるものの制限時間の定められている今は一度違和感を保留し共通の怪物を想起して。髪へ口付ける彼と合わせた視線、眦をゆるりと緩めては双眸に僅かに燻るような熱と潤みを帯びさせて「 次はここに頂戴 」ぷくりとした下唇をなぞる白指、葡萄色に塗られた爪が白い照明を反射しぬらり輝く。まさしく恋人に戯れをねだるように、艶めかしい声と共にしなだれ掛かるようにして彼の首に両腕を緩く回してじっと見つめて)




1344: マリーシュカ [×]
2024-07-29 21:56:39



>レオ(>>1342)


こんばんわレオ、素敵な夢をありがとう。ここの記憶を本編に引き継げないのが口惜しくなるくらい濃密な時間に思えたわ。
新入りの彼にもう一度会わせてもらえるのね、スペースへのお気遣いもありがとう。修正が無いのならリンクだけで問題ないわ。廻廊を彷徨う最後の夢、どうか満足のゆくものでありますように。


【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>Ⅰ.お互いに自分の最も嫌いな部分を嘘偽りなく白状しなければ出られない部屋(制限時間:30min)
>Ⅱ.交互に互いの名前を耳元で囁き、表情や心拍も含めて無反応を維持しなければ出られない部屋(制限時間:15min)
>Ⅲ.協力して組体操の技を3つ(技は都度指定される)成功させないと出られない部屋(制限時間:20min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1345: グルース・リヨン [×]
2024-07-29 23:33:59



>マリーシュカ/ジョネル(>1344


>Ⅱ.交互に互いの名前を耳元で囁き、表情や心拍も含めて無反応を維持しなければ出られない部屋(制限時間:15min)


***


(部屋のソファーの上、真っ新な布地へ一針一針と丁寧に描いていく己の糸を不意に妨げたのは、抗いようもない黒い茨と強烈な眠気。――再び開いた瞳に映った、上も下も真っ白な場所。ぱちりぱちり、何度か瞬いた後にやっと状況を理解すれば、「……困ったね。」眉を下げて首を傾ぎ、小さな息を吐く。それから首元のブローチを指先で撫でながら、またこの箱の内を緩やかに見回して場の把握に努めて、「おや、」ふと視界に捉えた彼に目を見開いた次の瞬間、「……サー・ジョネル。」ふわりパンジーが綻ぶように柔く軽やかに微笑んで、彼への恋情を隠すつもりも無い、とびっきり甘いコンポートの声と眼差しで名を呼ぶ。和らげた相好そのまま、彼の傍へと靴音静かに歩み寄り、「…こんな所で会えるとは思わなかった。僕は幸運だね。」その目の前で足を揃え、見上げる瞳を偽り無き喜びに細めた挨拶の後。爪先に力を籠めて踵を浮かせ、頭一つは優に違う彼との視線の距離を詰めてじっと顔を覗き込み、「……具合はどうだい、サー・ジョネル。何処か痛んだり、気分が悪かったりはしないかい?」己と同じくこの不可思議な状況下に落とされた彼の身こそを一等案じて、穏やかながら心配の色に弱った音で問うその間に、両手は彼の頬を包まんとそろそろと伸びていく。)




1346: リーパー [×]
2024-07-30 07:57:52





>マリーシュカ( >1343


男の子ッつー年齢でもねェけどな
( まるで幼い子供に対するような口振りにさして嫌な顔もせず、クツクツと喉の奥を震わせるような笑い声と共に軽口を返すのは彼女と己では生きる時間の長さが違う事を理解しているから。様子を伺っていれば返された存外乗り気そうなそれに僅かに瞠目するも、直ぐに目を細めて 「 言われなくても 」 平素よりも燻るように感じる彼女の色香はこの非日常のせいだろうか。この屋敷の中で立場は違うとはいえ友人だと言えるだろう間柄の己でさえ充てられ頭がクラクラとするのだから、己の立場が彼女に想いを寄せる人間だとすれば余程のものだろう。片手を頬から耳、耳から頭へと撫でるように滑らせ後頭部へと持っていけば暫く紫の瞳を見詰めてから、触れるような口付けを数回落とした後に舌先で唇の隙間をなぞり。僅かにでも隙間が開けばそこからするりと舌を滑り込ませるつもりで )





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