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冒険者ギルドの日常/1235


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自分のトピックを作る
1185: レド [×]
2025-12-26 20:18:06

>1184

ヴァルター……そうかあいつか!しっかし奇天烈な仮面だなぁ、顔隠して何が美しいだよ。
……バカエルフの次はバカマスクか、揃いも揃いってどっから拾ってきたのやら……おもしろくないっ!

(エリーゼの説明を聞きながら自分のハンバーグをがっついて。あれがクレアさんの後任の仮面男ヴァルターか……見た目も中身も変な男だなぁ、騎士団の上位者はろくでもない連中ばっかりだ、とヴァルターをジト目で見ていたが、彼の強さの話になると急に真顔になって目を見開いて。団長とクレアさんしか敵わないだと!?次席補佐セレステですら相当出来る女と見ていたのにそれ以上とは……そして糸目野郎より上なのか。面白くなさそうな顔で一気に自分の皿を空にすると、エリーゼのハンバーグに視線をやって。)

……エリーゼ殿、食べましょう。食事は剣に油を差すみたいなものだ。剣士は食べたくなくても食べなきゃいけない。食べて力つけて……連中を追い越しましょうよ。


(エリーゼはヴァルターも好かないらしい。いけ好かない性格の相手に剣士としての自信を折られたらそうもなろう。次席補佐はいわずもがな、バカのくせにエリーゼをバカにするバカエルフ、そしてあの仮面男……嫌な上司に囲まれ、宮廷からはペットとして送り出されてはエリーゼも気が滅入るだろう。せめて自分が出来る範囲で彼女を元気づけてやりたいと、差し出されたエリーゼのハンバーグの皿を戻して、微笑んで。)

1186: エリーゼ/ヴァルター [×]
2025-12-27 17:01:41

>1185

…分かったにゃ。もっと強くなって、みんな見返してやるにゃ!

(レドの説得に応じて、すっかりスイッチの入ったエリーゼはようやく食事に口を付けた。美味しそうにハンバーグを頬張っていると、今しがた話題に上がった人物、ヴァルターが軽快な足取りで二人に歩み寄る。既にセレステの姿はなく、暇を持て余しているのだろう。)

久しいなエリーゼ。ジェラルド殿下との会食以来か。良い良い、若人は沢山食べなくてはな。
して、其方の若人はもしや…噂の指南役とお見受けする。我が名はヴァルター!最も強く美しき獣人だ。しばらくはこの城で顔を合わせる機会も多いだろう。よろしく頼む。

(断りなく二人の正面の席に腰掛けたヴァルターは、まず目に入ったエリーゼの食に対する姿勢を褒めると、満足そうにうんうんと頷いた。対するエリーゼは「久しぶりにゃ。」と短く返すだけの塩対応である。その声色からは、面倒なやつに絡まれたという心の声が漏れ出ているかのよう。そんな様子はお構いなしに、ヴァルターが次に目を付けたのは指南役を引き受けたばかりのレドであった。二十歳そこそこの年齢でその任を引き受ける例は稀で、内情に詳しい騎士団の上位者レベルには既にレドの存在は知れ渡っている為である。高らかに名乗りを上げたヴァルターは、表情すら読み取れないその気味の悪い仮面の瞳にレドの顔を映しながら、己の手を差し出して握手を求めた。)

1187: レド [×]
2025-12-28 15:40:34

>1186

おいでなすったか、マスク怪人!

(エリーゼに食欲が戻ってほっとしたのもつかの間、あの仮面男が迫り来るのを見てぼそっと呟き。噂をすればナントヤラとはよく言ったものだ。やたら足取りが軽いわ勝手に正面に座るわ、なより疫病対策に使われるという嘴みたいなマスクが実に不吉だ。もう騎士というより怪人に見える。とはいえ騎士団の高位者に粗相もできない。まずは目の前に着席したヴァルターに一礼して。
エリーゼと共にジェラルドと会食したということは、こいつも第一王子派らしい。そして獣人……意地悪ジェリーちゃんはケモナーなんか?と淡々とした表情の下で分析していたが……)

噂の……?なんと、私をご存知でしたか首席補佐ヴァルター殿。近衛隊指南役レドと申します。よろしくお願いいたします。

(こちらを把握しているヴァルターの発言に目を丸くして。どうやら俺の話は想像以上に騎士団の中で広まっているらしい。ひょうきんなくせに、仮面のせいでバカエルフ以上に表情が読めない。そしてエリーゼの塩対応からして次席補佐とは別ベクトルで厄介な相手なのだろう。そんな相手にこちらを知られているのは癪だが、まずは礼儀正しく挨拶してから手を差し出してきたヴァルターと握手して。)

1188: エリーゼ/ヴァルター [×]
2025-12-29 17:45:50

>1187

…うむ、良い手だ。強欲狸の娘が若い男を連れ込んだと聞いていたが、腐ってもライデンの人間。技量は兎も角として見る目はあるようだな。

(握手が交わされるなり、ヴァルターは石のように硬い自らの手に力を込めて、手の質感からレドの力量を測る。常人なら悲鳴を上げそうな程に締め付けること数秒、満足そうに数回首を縦に振るとやっと手を離した。真っ当に鍛錬を積んだ剣士の手。それが分かると、強欲狸ことオズワルドの娘が指南役の名目でどこの馬の骨とも知れない男を連れ込んだという不埒な噂は誤りであると確信に至る。この若人は本物だ、在るべくしてここにいると、仮面の裏で口角を吊り上げた。)

んにゃっ!いきなり酷いのにゃ!レドくん大丈夫にゃ…?

(隣でハンバーグに夢中だったエリーゼはヴァルターの奇行に気付くなり声を上げたものの、一見普通の握手と変わらないそれを見極めることに遅れたため間に合わず、事を終えた後に、すぐさまレドの顔を心配そうな様子で覗き込んだ。ヴァルターのこういった突拍子もない行動こそまさにエリーゼの塩対応の根本原因なのだろう。)



1189: レド [×]
2025-12-30 10:30:35

>1188

……!ぐうっ………!

(握った瞬間、ヴァルターの人ならざる掌の硬さに表情が固まる……が、次の瞬間その手を歯を食いしばり、顔から脂汗が吹き出る苦悶の表情へと変わって。やっ野郎!!やりやがったな!!!だがここでキレたり無様な姿は晒せない。信じがたい力で手を締め上げられたことで全身に行き渡る電流のような激痛を、歯を食いしばって堪えて。)

…………ふふ、愛人枠などでは無いとお分かりいただけて光栄ですな。首席殿はタヌキよりカラスの方がお好みと見える……オズワルド殿の事はよくご存知のようで。

(顔も手も真っ赤になり、顔から汗を滴しながらも、心配するエリーゼに対しては「大事無い」とばかりに口角を上げながら無言で首を振って制して。
昔冒険者の先輩に同じ手口で嫌がらせされた時は即座に冒険者引退を決意させるレベルでシメた(そして仲間に止められお説教された)が、今回は純粋な力試しだったらしい。それにアリシアの親父のタヌキよりもカラス(俺)を、そしてアリシアを評価してくれたらしい。かえって好感を持ったレドは微笑みながらヴァルターに向き直ると、狸親父オズワルド・ライデンの事を伺って。)

1190: エリーゼ/ヴァルター [×]
2026-01-01 10:18:09

>1189

ああ、よく知っているとも。醜い狸が娘よりも若い女子(おなご)を常に侍らせていれば悪目立ちもしよう。嫌でも目に付く。

(レドの制止によってエリーゼは手を出さなかったものの、これ以上同行者に危険が及ばないように剣の柄に手を添えて、次なるヴァルターの行動を警戒している。そんな視線をものともせずにヴァルターは悠々と嘴を撫でながら、向けられた質問に答えた。呆れたような声色で語られたのはオズワルドの素行。日頃から娘より若い女を侍らせて悪目立ちしている様である。ライデン家の当主にあるまじきその振る舞いはまさしく強欲狸の名に相応しいものであった。)


(/返信遅れて申し訳ありません!)

1191: レド [×]
2026-01-01 23:25:08

>1190

エリーゼ殿!……なんと、娘よりも……ヴァルター殿、仮にも名家の当主が娘を差し置いて女を堂々侍らせるなど。その女、せめて護衛の間違いではありませぬか。

(オズワルドの素行を聞いて目を見開くと、エリーゼが剣に手を掛けて文字通り剣呑な雰囲気にしているのを感じ取り、ヴァルターの方を向いたまま叫んでエリーゼを制止して。テーブルに肘をついて指を組み、ヴァルターの瞳に視線を合わせると、そのオズワルドの女とは護衛でないかと反論……というよりそうであってほしい願望をぶつけて。いくらひどい親でも、若い娘を常に侍らせて実の娘・アリシアを否定するような男だとは信じたくないのであった。)



(/大丈夫です!いよいよ本格的に王国の内部に踏み込むようですね。今年もよろしくお願いします!)

1192: エリーゼ/ヴァルター [×]
2026-01-04 01:34:57

>1191

んにゃ…分かったにゃ…

確かに役職上は護衛で間違いないのだが、どうも距離感がな…おや、丁度お出ましだ。まあ見れば分かるだろう。

(レドの静止で渋々と剣から手を離すエリーゼを横目にヴァルターは話を続ける。レドの推測の通り、侍らせている女は護衛である。しかし、ヴァルターが懸念しているのは護衛にあるまじきその距離感にあった。噂をすればなんとやら、でっぷりと肥えた腹を揺らしながら食堂へと足を踏み入れたオズワルドと、その腕にぴったりと抱きついて離れない若い女。それも、欲深く醜い狸の隣りには似つかわしくないかなりの美女である。今しがた現れた二人に視線を向けながら、ヴァルターは呆れ果てて肩を落とした。)

あの女はフィオナ・ロムニアス。団長の娘にして、騎士学校を飛び級で首席卒業した秀才だ。実戦経験は皆無だが単純な技量ならばエリーゼと同格であろう。そんな逸材がなぜゆえ狸に夢中なのか理解に苦しむ。天は二物を与えずと言うが、血筋も才も、そして麗しき容姿すら与えた代わりに恐ろしい業を背負わせたものだ…

(視線はそのままに、ヴァルターは世間での知名度が皆無に等しい護衛の女フィオナ・ロムニアスについて知り得る情報を語った。団長の娘にして、騎士としての全てを持った天才。そんな彼女がまかり間違ってオズワルドにぞっこんな現状を悲観して、語り終える頃にはヴァルターは天を仰ぎ見ていた。比較にあげられたエリーゼはと言うと、表情には出さないものの、フィオナとは歳が近いこともあって騎士として対抗意識を燃やしており、ハンバーグを頬張りながら毛の逆立った尻尾をブンブンと振り回している。)

(/ありがとうございます!少々リアルの方が忙しく、しばらく返信が低頻度になってしまい重ねて申し訳ありません。こちらこそ今年もよろしくお願い致します!)

1193: レド [×]
2026-01-04 23:58:33

>1192

なっ……!あれで団長の娘とは、なんとはしたない。あれではまるで……アリシア様のお側に控える以上、あの二人への対応は避けて通れませんな。ヴァルター殿、情報のご提供に感謝いたします。

(オズワルドと若い女……フィオナの騎士らしからぬ有り様を見ると呆然と口を開けて。騎士の名門・ライデン家の当主らしからぬ肥満体のオズワルドと、やたら短いスカートと振る舞いが下品なフィオナに冷めた視線を送って。あれが騎士の鑑と言われる団長の娘とは思えない。「あれではまるで商売女と客だ」と言いかけたところで首を振り、ヴァルターに頭を下げて情報提供に感謝して。振る舞いはともかく、団長の血を引く手練れがアリシアを虐げた父親に付いているとは厄介だ。あの二人からもアリシアを守らねば……と意気込むレドの表情は神妙であった。)

1194: エリーゼ/ヴァルター [×]
2026-01-06 16:03:03

>1193

ふっ、感謝される程の事ではあるまい。
さて、そろそろ時間だな。最後に一つ、面白い話を聞かせてやろう。今から一週間後に帝国の皇女がこの城に来訪する。城のネズミ達もここ最近は忙しなく動いているようでな、きっと祭りの予兆だろう。健闘を祈るとだけ言っておく。それでは、さらばだ。

んにゃっ!?どういうことにゃ、詳しく聞かせろにゃぁ!行っちゃったにゃ……

(何かを守ろうとする若人の覚悟、表情からそれを読み取ったヴァルターは満足そうに頷いた。時計をちらりと一瞥すると、次なる予定を思い出したヴァルターは別れを切り出すと同時に爆弾発言を残す。一週間後の皇女来訪、反応から見るにエリーゼすら知らない極秘情報を淡々と告げると、呼び止める声に耳も貸さずにヴァルターは背を向けたまま手を振ってその場を後にした。城のネズミ、祭りの予兆、不穏な表現の真相を聞き損ねたエリーゼは不安から手に持ったフォークを握りしめて項垂れている。)

1195: レド [×]
2026-01-07 12:47:42

>1194

……!いっいまなんと!?あっ、ヴァルターどの!
…………皇女って、第一皇女ヴァイスリーネのことですよね。知ってましたかエリーゼ殿?俺もアリシアからは何も聞いてないんですけど……

(帝国の皇女が来る!しかも口ぶりからして親善ではない!去り際に爆弾発言を残したヴァルターの背に思わず手を伸ばして……それで引き留められるわけもなく、しばし手を伸ばしたまま呆然として。
手を下ろすとおそらく事情を知らないであろうエリーゼに顔を向け、帝国の皇女=第一皇女ヴァイスリーネのことを質問して。その眉間には皺が寄っている。Bランクの若輩といえども「穂枯らし姫」の悪名は耳にしており、ヴァイスリーネに良い印象など全く無いのだ。)

1196: エリーゼ [×]
2026-01-10 06:03:41

>1195

初耳にゃ……皇女がなぜ今…?まさかそんな筈………とにかく、情報収集するにゃ!さ、行くにゃんよ!

(レドの質問に、エリーゼは不甲斐なさそうに頬を掻きながら初耳だと明かす。城に来てからというもの近衛隊庁舎に軟禁されていたせいで、情報戦に於いて出遅れるのは仕方のないことであろう。俯いたまま、エリーゼもまたヴァルター同様意味深な発言もとい呟きを零す。まるで、皇女が来ること自体に疑問を抱いておらず、そのタイミングに困惑しているかのようであった。彼女が第一王子派としてレドに何か隠し立てしているのは明らかである。思考を整理してバッと勢いよく立ち上がると、腹を満たせたことで元気一杯な様子で、情報収集の為にも食堂を出るよう促した。)

(/毎度返信遅くてすみません…来週にはもう少し返信頻度上がるかと思います!)

1197: レド [×]
2026-01-11 03:43:01

>1196

仰せのままに……と言いたいところですがその前に。
……もうちょっとここにいません?さっきから色々ありすぎて俺食い足りないし、ハンバーグ以外のオススメも食いたいなぁ……慌てなくたって、後で宮廷(うえ)から情報が入るでしょ?

(早くも行動を起こすエリーゼに追従して水を飲み干すと、すっと立ち上がって白いケープを羽織り、彼女の後を付いて……いくと思いきや背中越しにエリーゼを睨みつけて。細めた瞳から灰色の眼光をエリーゼに突き刺して、今口を滑らせたことに関して問い詰め……
……るかに見えたが、クルッと回転してエリーゼに向き直ると手を広げ、苦笑いしながら「その件はどうせ宮廷から情報が来るだろうし、もう少し食堂にいたい、おかわりしたい」と言い出して。戦わなければ生きられない冒険者にとって食事は数少ない娯楽。ましてや貧しい生い立ちで、クレアを追いかけながら食い扶持を得るために冒険者をやっているレドは見た目によらず食い意地が張っているのだ。)

(/いえいえ!レドのイラストを作ったりしながらのんびりしておりました!レスはいつでもお待ちしております!)

1198: エリーゼ [×]
2026-01-13 00:03:55

>1197

んにゃ…レドくんがそう言うなら分かったにゃ。それじゃあもう一品私のイチオシを頼んじゃうにゃ!

(向けられた鋭い視線にエリーゼは本能的にビクッと身体を震わせるも、続けられた茶目っ気のある提案にジト目を返した。少し考え、自分とは違い長身でまだ食べ盛りの青年には足りなかったのだろうと納得すると、普段の高いテンションに気持ちを切り替え、再び席に座って注文を取る。呼び付けたのは席から少し離れた場所に控えていた生気のない瞳が特徴のピンク髪の侍女。食堂に配置された侍女は何人かいるが、一番近くの侍女ではなく敢えて彼女を指名したのには何かしらの意図があるのだろう。聞き取れないほどの声量で、ただの注文にしては多い幾らかの言葉を交わした後に侍女は恭しく頭を下げてその場を後にした。)

(/ありがとうございます!レドのイラストもいずれ拝見出来ることを楽しみにしております!)

1199: レド [×]
2026-01-13 23:00:11

>1198

へへへ、ありがたい。さて、ハンバーグの次は何が……
……あのハデな髪の侍女、エリーゼ殿の部下ですか……さっそく情報収集ってわけですね。

(またエリーゼが注文してくれると聞いてニヤニヤしながらケープを椅子に掛け直し席へ座り直すが、彼女の不審な行動を目の当たりにすると一気に真顔になって。わざわざ離れた場所にいたところをエリーゼに呼び寄せられたピンク髪の侍女は、レドから見れば目が死んでいるどころか身体全体から死臭が漂っているように見えた。どう見てもカタギの人間ではない。あれもまた宮廷お抱えの密使なのだろう。セレナと同じような……侍女の背中を見送ってから椅子を寄せてエリーゼの猫耳に顔を近づけると、さっそく今の怪しい侍女の素性を耳打ちで尋ねて。)

1200: エリーゼ/シェイド [×]
2026-01-14 12:46:06

>1199

んにゃ…!?気付いてたのにゃ…?部下というよりは同僚というか…なんというか…説明が難しいにゃんね。派閥の連絡役とだけ言っておくにゃ。

(上手く偽装したつもりが、意図をあっさりと見破られたことにエリーゼは驚くと、声量を落として当たり障りのない範囲で侍女の素性を答えた。身分を明かせない存在にして派閥の連絡役、侍女の正体が第一王子の私兵であることを明かしているようなものだが、嘘が得意ではないエリーゼが誤魔化そうにもこれが限界である。苦笑いを浮かべつつ、猫耳を垂らしているとなんとも言い難い間を埋めるようにして料理が運ばれてきた。)

お待たせいたしました。こちら山盛りポテトフライになります。

た、頼んだのとちが…なんでもないにゃ。

(座っているレドの頭頂部まで届くほどの高さに盛られた山盛りのポテト、それを二皿も器用に両手で持ってピンク髪の侍女は席へ戻ってきた。山を崩さぬように丁寧にテーブルへ置くと同時に、侍女はエリーゼへ視線を向けて品名を伝える。しかし、よく目を凝らせばその発音と口の動きが異なることに気が付くことであろう。これは諜報員によく用いられる話術であり、口の動きだけで「言い訳が下手。次やったら消す。」とエリーゼに釘を刺したのである。メッセージに気付いたエリーゼは困ったように頬をかくものの危機感はない。自分の身を守れる程度の技量を持っている自負がある為だ。それよりも目先の危機と言えば、頼んでもいない目の前のポテトの山…これは侍女が本来の任務である食堂内の会話に聞き耳を立てる時間を確保する為に一番用意が簡単なものを手配した結果なのだが、そこまで察するとエリーゼは抗議すべく開いた口をすぐに閉じ、代わりにレドに助けを求める視線を送った。レドと違いエリーゼは既に満腹に近く、田舎騎士の生まれだけあり残すことにも抵抗がある。レドならもしかしたら全部食べれるのではないかと淡い期待を寄せてのものであった。)

1201: レド [×]
2026-01-15 13:42:30

>1200

そりゃあもう。わざわざ遠くから呼んでるし、何よりどう見たってカタギじゃ……んなっ!これは……ちょっとエリーゼ殿!それでも分団長ですか!まったくもう。
……まいったなこりゃ。まともに食ってたら飽きちゃうし、ケチャップ、マヨネーズってのもありきたり……よし、あの手でいくか!

(エリーゼのふにゃふにゃした猫耳の耳元で話を続けていると、運ばれてきたふざけた量のフライドポテトの山、それも二皿!にあんぐりと口を開けて。注文とは違うらしいが抗議しないエリーゼに困り顔を向けると、助けを求めてくる彼女と、発音と口の動きが合ってない派手な髪の侍女とに交互に視線を向け、二人の関係を分析して。どうやらこの侍女は密かにエリーゼを凄んでいるようだ、仮にも第二団長を。エリーゼを田舎侍とナメているのか、あるいはこの侍女がお偉方の直属なのか……エリーゼの歯切れの悪さからしてたぶん後者。政治屋(フランツ)か……セレナのように第一王子そのものに仕えているか、だ。
それはそうと、まずはこの山盛りポテトに対処しなければならない。どうしたものかと顎に指を添えて思案すると、何か思い付いたのか指をパチン!と鳴らして)

あー、そこのピンク髪の方。取り皿、メープルシロップ、キャラメルソース、蜂蜜、シナモンシュガー、チョコソース、持ってきてもらえますか。あと追加で……バニラアイス、6人前。

(ピンク髪の侍女の方を向いて、追加の注文を頼んで。侍女を見る瞳も口調も静かだが、その声から発せられた注文の内容と言えば取り皿の他には甘い調味料ばかり。挙げ句の果てには大量のバニラアイス。山盛りポテトを前にしているとは思えない物だらけだ。)

1202: エリーゼ/シェイド [×]
2026-01-15 21:05:33

>1201

チッ…かしこまりました。

(こうも堂々と注文されては誤魔化しも効かず、またその品目の多さから手間を想像したシェイドは思わず舌打ちをした。形だけの丁寧な所作で再び恭しく頭を下げてその場を後にするものの、その足取りには静かな殺意と苛立ちが滲んでおり、レドが感じ取ったカタギではない気配は一層濃いものとなる。)

うにゃー…甘いものばかりにゃんね。食べ切れるのにゃ…?

(一方でエリーゼは頬杖を突きながら少しばかり呆れたようなジト目をレドに向けて素朴な疑問を投げかけた。目の前のポテトの山だけでも彼女にとっては目を逸らしたくなる量だが、それに加えて高カロリーの注文の数々…レドを信じていない訳ではないが、いくら食べ盛りの青年とはいえ明らかに常軌を逸した注文内容に、これを問わずにはいられないだろう。そして、事の成り行きを見ていた周囲の騎士達も、まるで見世物を見るかのような好奇の視線を向けていた。)

1203: レド [×]
2026-01-16 12:57:34

>1202

うへ、おっかねー。セレナとは大違いだな。

(露骨に不機嫌な態度を見せて去って行くシェイドに目を丸くして。第一王子派という主流派だから態度がデカいのか、それとも元の性格か。とにかく同じ侍女でも第三王女付きのセレナとは大違い。「飼い主が飼い主なら、犬も犬!ってヤツか?」と、内心で呆れながらシェイドの背中を見送って)

ふふふ、昔の仲間に魔法使いがいましてね。古参騎士の家の三男坊で、いろいろ知ってるヤツだった。王国に魔法にモンスター、そして……ポテトの美味い食い方も。
うん、いいポテトだ。外はカリッと、中はホクホク。「アレ」をやるにはちょうどいい。

(疑いの目を向けるエリーゼを流し目で見つつ、山の中からポテトを一つつまんで。黄金色に揚がった皮付きのそれを眺めつつ、昔の仲間のことを懐かしそうに語ると口に入れる。ひとしきり咀嚼して王都ならではの味と食感の確かさを堪能して。)

……どうやら周りの皆さんも興味津々のようだ。ここはひとつご覧いただきましょうか。近衛隊指南役のやり方ってヤツを。

(周りの騎士達も思わずこちらに注目しているのに満足してニコニコ笑って。腕を組み、悠々とポテトの山を眺めながら、注文したバニラアイス諸々が来るのを待ち構えて。)

1204: エリーゼ/シェイド/オズワルド/フィオナ [×]
2026-01-16 23:01:42

>1203

どう食べるのか想像もつかにゃいけど…とにかく心配はいらないみたいで安心したにゃ。ポテトをつまみながら思い出話でも聞かせて欲しいにゃ。……って今度は何事にゃ…!?

(レドの自信に満ちた様子を見て、無用な心配であったことを悟ったエリーゼは一旦水の入ったグラスに口を付ける。思えば、生まれてこのかた騎士として生きてきた自分にとって、平民、とくに冒険者に関しては一般的な知識以外に知り得ない…デュランダルの治安を担う者として見識を広める良い機会だろうと考えると、グラスを置いてレドの顔を見やり、ニコッと微笑んで思い出話をせがんだ。のも束の間に食堂の出入り口付近からガシャンと騒音が響く。エリーゼ同様に騎士達の注目もすっかりそちらに流れ、視線の先には数多の調味料とアイスに塗れ悲惨な姿となって膝を付いているシェイドに、その目の前で激昂するオズワルドと下卑た笑みを浮かべたフィオナの姿があった。)

侍女風情が私の進路を塞ぎおってっ!身の程を弁えろ!

ははっ、ベドベトじゃんかわいそーう。でも、オズワルド様の歩みを妨げた君が悪いんだからね?

…申し訳ありません。

(事の顛末はこうである。大量の注文でシェイドの両手は塞がり、そんな状態で一番狭い食堂の入り口に差し掛かったタイミングで肥満体型の狸ことオズワルドと鉢合わせてしまった。しかもオズワルドの腕にはフィオナがべったりと抱きついている。避けて通れる筈もなく、すぐにシェイドは後退を試みたものの、一瞬でも歩みを妨げられたことにオズワルドが激昂して蹴りを入れたのだ。ただの侍女に扮しているシェイドは抵抗することなく飛ばされてこの惨状へと至る。心にもない謝罪を述べるシェイドだが、表情にこそ出さないもののその高い殺意はレドから注文を受けた時の比ではなく、一触即発にも見えるこの状況にエリーゼは困ったように小首を傾げて介入すべきか悩んでいた。一応同行者の意見も聞くべきだろうと判断すると、視線でレドに問いかけて。)

1205: レド [×]
2026-01-18 09:45:35

>1204

…………思い出か。俺はともかく三男坊の思い出は面白くないですよ。いつも名門を鼻にかける傲慢で乱暴な実家に、つまはじきされて育ったから……あんな風にね!

(色々頼み過ぎたか、自分の予想以上にシェイドが時間を食っている。アイスが来る前にもう一口ポテトをつまんでいると、偶然にもオズワルドがシェイドを蹴り飛ばす瞬間を目撃してしまい、目を見開いて。介入の判断を求めるエリーゼにちらっと視線をやると、名家の三男に生まれた魔法使いの仲間の思い出の断片を語る。語りながら悲し気な視線を向けた先にいるのは、腐った当主と下品な団長の娘、そして彼らの蛮行を耐え忍ぶ侍女。今話したレドの昔の仲間・名家の出のアーダンもまさにあのような環境で生まれたのだ。仲間の苦難を想起させるオズワルド達の無道を見るに見かねたレドは歯を食いしばり、ケープを羽織ってシェイドの下へと飛び出して。)

「ああっ!俺の!」
失礼!……大丈夫ですか侍女殿?調子こいてたくさん頼み過ぎてしまった……無茶な注文して申し訳ない。

(目についたおしぼりと布巾を騎士からひったくると、酷く汚れて膝を付くシェイドに片膝をつき、申し訳なさそうにそれらを差し出して。宮廷派の工作員・シェイドはアリシアの将来的な敵とも言える。あまり助けたくはないが……オズワルド達に暴行されたシェイドに昔の仲間の苦しみを重ね合わせてしまい、つい手を差し伸べてしまった。)

1206: エリーゼ/シェイド/オズワルド/フィオナ [×]
2026-01-19 12:12:43

>1205

大丈夫です…その…ありがとうございます。

(助けが来るとは思わなかったのだろう、目の前に立つレドの姿にシェイドは目を見開いた。感情の整理がつかないまま、差し出されたおしぼりを受け取り、自らの身体を拭きながら一先ず礼を述べる。注文を受けた際の自分の態度はレドを突き放すようなものであった筈、にも関わらずなぜ自分を助けたのか、シェイドの脳内は驚愕と疑問に溢れていた。)

ふにゃー…酷い家もあるにゃんね。

おい貴様ァ!まだ私の話は終わっておらんぞ!

これはこれはライデン卿。お久しぶりですにゃ。
これらを注文したのは私の席…つまるところ私にも非がありますにゃ。大変申し訳ありません。ですから、私の謝罪に免じてどうかお許しいただけないですかにゃ…?

チッ、田舎騎士の安い頭に価値があるとも思えんがいいだろう。私も暇ではない、行くぞフィオナ。

キャーッ!オズワルド様優しいー!惚れちゃったよ!結婚して!

やかましいわァ!

(レドの口から語られた仲間の生い立ちに同情を寄せつつ、少し遅れてエリーゼも渦中の場に足を踏み入れた。乱入者に説教を遮られたことでさらに激昂するオズワルドの前に立つと、新たな火が焚べられるかと周囲が固唾を飲んで見守る中、彼女は言葉を発すると同時に丁寧に頭を下げる。如何なる時にも対立を望まず、理不尽に慣れ切ったエリーゼが取れる最善手だ。軽んじられることが多いとはいえ分団長の誠意ある謝罪、文句こそ言えどその意味はオズワルドにも分かっており、不服そうな態度を取りながらも踵を返してその場を後にした。最初こそオズワルドに意見するエリーゼをゴミを見るような殺気混じりの目で見据えていたフィオナも、当のオズワルドが許しを与えたことでダダ漏れの殺気を霧散させて一転、上機嫌に彼に付き従った。やがて騒がしい二人の後ろ姿は小さくなっていき、完全に見えなくなったところでエリーゼはレドに向き直って、折れる形で幕引きしたことを申し訳なさそうに「ごめんにゃ。私に出来ることはこれくらいにゃ。」と苦笑いを浮かべた。)

1207: レド [×]
2026-01-21 06:40:27

>1206

……?意外とそっけないな。まあいい。
いえいえ、お見事でしたエリーゼ殿。第二団長にああも人前で丁寧に謝られたら向こうも引き下がるを得ないでしょう。俺だったら乱闘になってたかも。へへ……

(愛人の割にはフィオナに対してそっけないオズワルドの背中を、眉をひそめながら見送って。何はともあれエリーゼが頭を下げたおかげで危機は去った。ガチガチの貴族たるオズワルドにはむしろ効果的だろう……謝るエリーゼに手を突き出して制すると一礼して感謝を伝え、「俺だったら乱闘になってた」と苦笑いして。事実、直情なレドでは横暴な貴族、それもクレアの家を奪いアリシアを虐げた男に頭を下げるなど到底不可能であり、相手をしていたら今頃食堂が地獄絵図と化していたであろうことは否定しきれない……)

災難でしたね侍女殿。俺の注文のことはもういいですから……さ、お手を。

(ひとまずシェイドがこれ以上酷い目に遭わなくて済みそうだ。片膝をついてシェイドに手を差し伸べると、手を取って立つように促して。こんなに汚れては仕事どころじゃないだろうと、アイス諸々の注文も取り下げる。結局オズワルドを自力で止められなかった自分がシェイドのためにしてやれることはこれくらいしかない、と、彼女に手を差し伸べる顔は何とも言えない苦笑いを浮かべており。)

1208: エリーゼ/シェイド [×]
2026-01-21 15:46:59

>1207

にゃはは…レドくんはもうちょっと落ち着いた方がいいにゃんね。

(レドの自虐にエリーゼは苦笑いを浮かべたまま、ささやかなアドバイスを添えて返した。恋人の父親、それもあんな横暴な人間を前にすれば彼はきっと冷静ではいられない…そんなある種の諦めを孕んだ視線を落とすと、今度は未だに地べたに座り込むシェイドに焦点を移して首を傾げた。差し出された手を前に何やら固まっている。冷静なシェイドの思考がフリーズするとは珍しいなと思いながらもフォローする為にエリーゼが口を開きかけた瞬間、当の本人がやっと動き出した。)

いらない…自分で立てます。

(シェイドは悩んでいた。自分に優しさを向ける人間の手を、血で染まった自らの手で受け入れていいのかと…考えた末の結果は否であった。一定の好意を抱いてしまったからこその拒絶、彼女なりの自己完結した気遣いなのだが、一見するとツンとした態度で突き放したように映る行為はシェイドの不器用さを際立たせる。自分の足で立ち上がると、恭しく頭を下げた後、そそくさとその場を後にした。その一部始終を見て、エリーゼはフォローすべくついに口を開く。)

あぁ…これはべつに嫌っているとかそういう訳じゃないにゃ。たぶんその逆で…もう、説明が難しいにゃー!と、とりあえずポテト食べようにゃ!トラブル続きで私もまたお腹空いてきたのにゃ。

(シェイドとの付き合いがそれなりに長く、どういう生い立ちかも察しているエリーゼにとっては彼女の心情に想像が付くが、第一王子の私兵という秘匿された身分故に明かせる情報はないに等しく、説明に詰まって頭を抱える。かくなる上は話題を変えようと試み、腹も減っていないのにポテトを指さして空元気の笑みを浮かべた。)

1209: レド [×]
2026-01-22 19:50:36

>1208

あら……侍女どのーっ!また会いましょうねー!

「うるさいよオマエ!おしぼり返せ!」
おっと申し訳ない。ありがとうございました。
「まったく騒々しい奴。この場を収めた第二団長殿に感謝するのだぞ。」
ええ、もちろんです。へへへ。
「うむ……しかし田舎侍の小娘かと思っていたがなかなかどうして……あながちフロックでもなさそうだな。」

(自分の手を取らずぶしつけに立ち去るシェイドを気にすること無く、その背に向けて片手に口を当てながら「また会いましょう」と叫んで。もう片方の腕は真っ直ぐ上げて手を振り無邪気に叫んでいると、先程レドにおしぼりをひったくられた壮年の騎士に怒られる。騎士は愛想笑いを浮かべるレドから代わりのおしぼりを受け取るとエリーゼを一瞥して、顎ヒゲを撫でながらウンウンと頷いて自分の席へ戻った。)

気にしてませんよエリーゼ殿。無愛想は武芸者の常、うちのレイラ(ねえさん)だってそうです。
それよりあの親父ですよ!友達の「理論」お披露目のジャマしやがってこの野郎……ふざけるなよ!

(自分も席に戻ると、相変わらず奥歯に物が挟まった言い方でシェイドの件を弁明するエリーゼに首を振って、気にしてないと告げて。と言いつつ「武芸者」とシェイドの素性を仄めかす言葉は使っているが……ただ、セレステに続きオズワルドに食事の邪魔をされたレドは不機嫌だ。しかも今回は亡き友人が教えてくれたポテトの食べ方を披露する機会をフイにされたからなおさらだ。眉間に皺寄せながら、山からポテトを鷲掴みにして荒々しくポテトを口に突っ込み始めて。)

1210: エリーゼ [×]
2026-01-23 14:32:51

>1209

良い食べっぷりにゃんね。
ライデン卿は私の知る限り昔からあの調子にゃ。欲深くて傲慢で…あまり関わりたくはないのにゃ。…あの人に限らずライデンの人間全般が私からしたら怖いのにゃけど…

(既に定食を食べ終えたとは思えない程のレドの食べっぷりを絶賛しつつ、エリーゼもポテトを一つ頬張った。飲み込んだ後、オズワルドへの恨み言に頭を大きく縦に振って同調を示す。恵まれた家柄を鼻にかけて他者を蔑むオズワルドの素行は比較的平凡な家系に生まれたエリーゼにとって不愉快極まりないものであるが、言葉の最後にポツリと、オズワルドに限らずライデン家全般が苦手だと本音を零してしまう。聖教を信奉するアリシアを恐れるのは勿論、その中にはクレアも含まれる。これは、当時騎士学校の学生だったエリーゼの目線では、クレアと言えば今のレイラのような格式ばった高圧的な口調に加えて慈悲のない農民弾圧の印象が強い為である。)

1211: レド [×]
2026-01-23 22:06:06

>1210

ケッ、飽き飽きしますね。このポテトみたいに。あの侍女殿に言っといてくださいよ、もうちょっとポテトの量考えてくれって……

(オズワルドの典型的な傲慢貴族っぷりを聞くと舌打ちして。友人の実家も似たようなものだ。貴族とはこんなものか……眉間に皺寄せながらポテトの山を素手で崩してはガンガン口に入れて行く。おかげで山はどんどん減っていくが、乱雑に黄金色の山を崩していくその所作は、食事というより素手で土を掘る作業のようである。多すぎるポテトにもオズワルドにも機嫌を悪くしているところに、聞き捨てならない発言が耳に入り手を止めて。
……「ライデンの人間全般が怖い」?獣人として聖教徒のアリシアを怖がるのは分かるが……清く正しいクレアさんをあの快楽主義の豚と一緒にする気か?亡き師匠ショウカクに等しい存在としてクレアを私淑するレドにとって、今の発言は許せない……)

『てってめぇッ!クレアさんをあんな豚饅頭と一緒にすんじゃねぇ!!』

(……以前のレドならこのように叫んでエリーゼに殴りかかっていただろうが、今のレドは代わりに落ち着いた所作で口を布巾で拭っており。クレアさんと会った今なら分かる。あの人は自分を笠に着る振る舞いは嫌う、と自制しているのだ。)

クレア……クレア殿もですか?ギルドで見た限りではそう見えませんでしたけどねぇ。優しくておしとやかで。騎士時代はそうじゃなかったんですか?

(拭い終わると眉尻を下げながらエリーゼに顔を向け、過去のクレアの印象について質問して。十年一昔だ。きっと騎士時代は全然違ったんだろう。本人はあまり口にしたくなさそうなので、この際エリーゼに伺うことにした。)

1212: エリーゼ [×]
2026-01-23 23:17:58

>1211

にゃはは…言っておくにゃ。
そうにゃけど…優しくてお淑やか…?ほんとにクレアさんのことなのにゃ?たしかに冒険者になってから丸くなったとは聞いていたけど…私の知るクレアさんはいつも怖い顔で腕組みしてて…一度だけ騎士学校で剣術指南を受けた時には「おい、猫耳の貴様。舞でも踊っているのか?腰が引けているぞ。」なんて指摘を受けたにゃ。あの人の前で平静でいられる方がおかしいのにゃ…

(苦笑いを浮かべてレドの言伝を引き受けると、エリーゼはきょとんとした様子で続けられた質問に答える。レドの語るクレアの印象は自分の知る姿とはまるで違う。その差異に首を傾げながら、当時を語るエリーゼはその情景を鮮明に思い起こす度に身体が震えていった。騎士団のNo.3から直々の剣術指南、それだけでも騎士となる前の一学生にとっては相当のプレッシャーであろう。「舐められたら終わり」そんな父親の教えを愚直に護る当時のクレアの強い口調で指導を受ければ尚のことである。思い出すだけでもこの怯えよう…当時は本当に舞でも踊っているような剣の振りだったに違いない。)

1213: レド [×]
2026-01-24 08:49:22

>1212

ええ、まるでレイラ(ねえさん)みたいだったんだな……
確かクレアさ、クレア殿は幼い頃に騎士のお兄様を戦争で亡くされたそうですね。それで騎士の婿をもらうのではなく、自分が亡きお兄様に代わり騎士になった、とか。ここまでは騎士の家の友人から聞いたんですけどね、俺も友人も詳しい事は知らないんですよ。なにせその友人も、小さい頃に魔法学校入学という体で騎士社会から追い出されちゃったんでね……

(きつい口調、怖い指導。エリーゼが語る騎士クレアの姿は自分が見てきたクレアとはまるで別人、それこそレイラのようだ。ポテトの山を乱暴に手でかき分けるのをやめ、取り皿に分けてからフォークでポテトをつまみ始める。そして騎士クレアがそのような怖い人に育った経緯、クレアの生い立ちについて質問しつつ、嘆かわしく溜息を吐きながら友人アーダンの生い立ちにも触れて。ある程度の経歴は古参騎士の出であるアーダンから聞いているが、彼も教育・矯正と称して小さい頃に魔法学校へ入学……体よく実家と騎士社会から放逐された身の上で、騎士団の内情を一から十まで把握しているわけではない。なのでこの件も同じ騎士であるエリーゼに伺うことにしたのである。)

1214: エリーゼ [×]
2026-01-24 21:02:21

>1213

私もそこまで詳しくはにゃいけど…きっとお父上の影響が大きいと思うにゃ。英雄ザルヴァド・ライデン…とても厳格で人一倍騎士としての誇りを持っていたと聞くにゃ。もしかしたら、そんなお父上の望む騎士の姿を演じていただけで、レドくんの知るクレアさんが本当の姿なのかもしれないにゃんね。お母上は穏やかだったと聞くし……元フリード枢機卿なのに王国人、それも獣人を相手にとても良くしてくれたと私の両親が絶賛してたにゃ。

(騎士社会の闇とも言えるかつてのレドの友人の生い立ちに内心で同情を寄せつつ、自分も詳しくはないと前置きをした上で、エリーゼは難しい顔で記憶を辿りながら憶測も交えてクレアを取り巻いていた境遇を語った。騎士クレアの根幹、それはきっとライデン家の前当主にしてクレアの父、ザルヴァド・ライデンにほかならない。フリード共和国の建国以降二度行われた戦争の一つ、第一次フィリア・フリード戦争。その功労者として騎士社会では英雄視されている人物だ。厳格な父親の望む姿、それをクレアは演じ続けていたのだろう。母親の穏やかな気性を引き継いでいると考えれば、レドの知るクレアが本当の姿なのかもしれないとエリーゼは結論付けた。そして、併せてさらっと語られたクレアの母親レティシアの経歴。これは何か意図を持って秘匿されている訳ではないが、フリード共和国とフィリア王国との関係性故に暗黙の了解でタブー視されてきた為に、ザルヴァドが結婚を報告した社交界にたまたま居合わせた人間しか知り得ない事実である。言い終えた後になって、これは言っちゃ不味かったかにゃ…と言わんばかりの苦笑いでエリーゼは小首を傾げた。)

1215: レド [×]
2026-01-25 12:34:23

>1214

なるほど英雄ザルヴァドか。それで……というよりも、どっちも本当の姿なのかもしれませんね。エリーゼ殿が見てきた厳格な騎士クレアも、俺が見てきた優しい冒険者クレアも……
ただ俺が見る限り、クレア殿は剣を持つことが幸せには繋がらなかったように感じました。血筋・強さ・名誉。冒険者連中からすればうらやむ物をたくさん持っているはずなのに……あの方は剣と血にまみれて強さや栄華を求めるよりも、力が無くとも花に囲まれて生きていた方が幸せだったと思います。冒険者とは思えないほど優しく穏やかな方ですからね。その元フリード枢機卿のお母様のように……

(クレアの親の話を聞き、ポテトを食べる手を止め、腕を組みながら自分なりの見解を述べて。厳格なる豪傑、誇り高き騎士・ザルヴァドの下に生まれては、兄に代わり騎士となる道を歩まざるを得なかっただろう。母親似の穏やかな気性で騎士社会に身を投じることがどれだけ苦しい事だったか……クレアの苦悩を思うと目が潤んできて。
騎士クレアと冒険者クレア、どっちが本当の姿なのかは他人が判断できそうにない。が、またフォークを手に取ると「クレアさんは剣を持つことが幸せにはならなかった」と、首を振りながら語って。生まれ育った王城を「魔境」と呼ぶほどに苦しみ、そして寿命まで削る謎の呪いに蝕まれているのを見てきた上での見解であった。自分がいまさら彼女を生き直させる方法など全く思いつかないが、「剣と血の世界より花の世界で生きていた方がクレアさんは幸せだった」と、フォークに刺され、ケチャップにまみれたポテトを眺めながら語っていたが……)

いっ、いまなんと!?枢機卿!?しっしかも、フリードて。どっかのバカがウン十万人滅ぼしてきた国!?クレア殿の母上ってとんでもない経歴なんですね……

(「元フリード枢機卿」。敵国・亜人排斥者。王国では二重のタブーを持つ母レティシアの経歴を口にするとぎょっとして、慌ててフォークを置くと焦った顔をエリーゼに近づけ、声を潜めて。エリスが共和国副首都を滅ぼしたのは二人の結婚より後の出来事はいえ、そんな虐殺が許されるような敵国との婚姻などよく認められたものだ……レドが現代で言うショベルカーを持ち込んだかのような勢いで掘り進めたのでポテトの山の一皿目は終わりに差し掛かっているが、さすがにこのスキャンダルには手が止まるというものだ。)

1216: エリーゼ [×]
2026-01-26 16:28:49

>1215

驚くのも無理はないにゃんね。ここだけの話、なんでも英雄ザルヴァドが一目惚れしたらしくて…前代未聞の戦地で公開プロポーズからのボコして拉致ってきたらしいにゃ…そういう傍若無人なところはクレアさんに引き継がれなくて心底良かったと思うにゃ。

(自分の知らないクレアの一面を聞いて、時が経ったいま、かつて憧れ、そして恐れたその人に再び顔を合わせてみるのも良いかもしれないと思考に耽りつつ、レドを見やると案の定驚きに染まった反応であった。それに理解を示してエリーゼはうんうんとうなずくと、顔を近付かせてきたレドの耳元に手を添えて、内緒話をするかのように結婚へと至った経緯を補足する。一目惚れしたからと戦地で公開プロポーズ、挙句に力で従えて結婚したと言うのだからその方法は褒められたものではない。古今東西、英雄と呼ばれるだけの男は常識に囚われない。しかし、それでも呆れを隠せない声色で、その気質までもクレアに引き継がれなくて良かったと安堵してみせた。)

1217: レド [×]
2026-01-26 23:18:47

>1216

なっ、なんだそれ!?まるで蛮族じゃないですか。それに惚れる方も惚れる方だが……クレアさんはだいぶ数奇な星の下に生まれたらしい。
……っぷ、さすがにもう一皿は飽きる。だが…………俺は自分の運命を他人の手に委ねる
物語には飽き飽きしている!

(耳元で囁かれる英雄ザルヴァドの無茶苦茶な所業にげんなりして。これのどこが騎士なのか……やってることはグラキエス帝国と同類ではないか……そして自分を拉致した男に惚れる方も惚れる方だ。よくこの二人からあの優しく模範的なクレアさんが生まれたものだと、つい「クレアさん」呼びを漏らしてから、残りのポテトを一気に口に放り込んで空にして。
……しかしまだポテトの山はあと一皿残っている。げっぷが漏れそうになるのをこらえて。量はともかく飽きのせいで食べきれない。だが、オズワルドに邪魔されて終わる運命など受け入れたくない!バッと立ち上がるとズカズカと歩き出して。)

……よし!始めるか、家も名誉も無い最低野郎どもの物語を。

(盆を持って戻ってくると勢いよくテーブルに置いて、ドンと座り直して。盆の上には数人分のバニラアイスが入ったカップと、メープルシロップを筆頭とした甘い調味料の数々が置いてある。さっきやろうとした友人直伝のポテトの食べ方、冒険者という名の最低野郎の流儀を今こそ示そうと鼻息を荒くして。)

1218: レド [×]
2026-01-26 23:25:58

>1216

なっ、なんだそれ!?まるで蛮族じゃないですか。それに惚れる方も惚れる方だが……クレアさんはだいぶ数奇な星の下に生まれたらしい。
……っぷ、さすがにもう一皿は飽きる。だが…………俺は自分の運命を他人の手に委ねる物語には飽き飽きしている!

(耳元で囁かれる英雄ザルヴァドの無茶苦茶な所業にげんなりして。これのどこが騎士なのか……やってることはグラキエス帝国と同類ではないか……そして自分を拉致した男に惚れる方も惚れる方だ。よくこの二人からあの優しく模範的なクレアさんが生まれたものだと、つい「クレアさん」呼びを漏らしてから、残りのポテトを一気に口に放り込んで空にして。
……しかしまだポテトの山はあと一皿残っている。げっぷが漏れそうになるのをこらえて。量はともかく飽きのせいで食べきれない。だが、オズワルドに邪魔されて終わる運命など受け入れたくない!バッと立ち上がるとズカズカと歩き出して。)

……よし!始めるか、家も名誉も無い最低野郎どもの物語を!

(盆を持って戻ってくると勢いよくテーブルに置いて、ドンと座り直して。盆の上には数人分のバニラアイスが入ったカップと、メープルシロップを筆頭とした甘い調味料の数々が置いてある。さっきやろうとした友人直伝のポテトの食べ方、冒険者という名の最低野郎の流儀を今こそ示そうと鼻息を荒くして。)


(/すみません!ミスがあったので訂正しました・・・)

1219: エリーゼ [×]
2026-01-27 16:32:29

>1218

うげ…こうして見るとすごい量にゃんね。よく食べられるにゃ。

(目の前に置かれた腹に重たそうな品の数々を見て、エリーゼは思わず苦笑いを浮かべる。レドなら大丈夫だと分かっていても、その常軌を逸した量に顔を引き攣らせてしまうのは当然の反応であろう。もはや食べ物など見たくないエリーゼは意識を逸らす為にレドの発言に触れる形で話題を変えた。)

「クレアさん」ってことは親交があるのにゃ?もしそうならこの任務が終わったら、あの人にご挨拶するにあたって付き添いをお願いしたいにゃ。レドくんの口ぶりからして大丈夫なのは承知にゃけど…まだちょっと怖いのにゃ。

(さん付けで呼ぶということはきっと直接の親交があるのだろう。デュランダルの治安を担う者として元先輩騎士に挨拶の一つもしないことに引っかかりを感じていたエリーゼは、又とないチャンスだと考えて付き添いを依頼した。レドの語った現在のクレアの姿が本当ならばその必要性が薄いことは承知の上で、どうしても過去の印象が拭えないエリーゼは返事を待つ間にもモジモジと指を突き合わせている。)

1220: レド [×]
2026-01-27 21:49:11

>1219

へへ、まあ少しだけ……いいですよエリーゼ殿。今のあの人は来る者拒まずです。きっと歓迎してくれると思いますよ!……変わりすぎて面食らうかもしれませんけどね、「コレ」みたいに。ふへへへへ!

(つい「さん」付けを漏らしたのに反応されると頬をかきながら照れて、お願いを了承して。後輩が挨拶に来たらきっとクレアさんも喜ぶだろう、厳格な騎士クレアを見てきたエリーゼが今の酔っ払いクレアを目の当たりにしたら違う意味で怖くなるかもしれないが……
と、早速友人の遺した「理論」を実践すべくカップ片手に立ち上がり。ニタニタと悪ガキの笑顔を浮かべながらアイスを掬って、ポテトの山頂に投下して。頂に投下されたバニラアイスはポテトの熱で溶けていき、雪崩のように頂を駆け下りる。残りのバニラアイスも山に落としていくと、あっという間に黄金色の山が雪山のように白く染まり出す。)

よーし、いただきまーす。……くぅーっ!あまじょっぱい!やっぱ王城はポテトもアイスも一味違うなぁ。デザートにはちょうどいいや、へへへ。

(早速取り皿に盛ると、まずは何も付けずに味わう。ポテトの塩味がアイスの甘味を引き立て、熱さと冷たさのハーモニーが食事をより楽しくする。一見暴力的に見えて実は理詰めな「ポテトのバニラアイス乗せ」は、博識の友人・アーダンの「遺産」である。食べ物を見ることすら避け始めているエリーゼをよそに、レドはこのカロリーの塊を心底満足そうに、子供のようにはしゃぎながら堪能しており。)

1221: エリーゼ [×]
2026-01-29 11:25:33

>1220

ありがとうにゃ、レドくん。
それはそれとして…たしかに美味しそうにゃけど…いったい何日分の栄養があるんにゃそれは…流石としか言いようがないにゃ。

(付き添いを快く承諾してくれたレドにエリーゼは満面の笑みで礼を述べた。しかし、目の前の光景にその笑みはすぐに引き攣ったものとなる。芋を使ったスイーツだと思えば納得の組み合わせ…食べずともその相性が織り成す味は想像がつくが、やはりその破壊的な量とカロリーは女性のエリーゼにとってある種の恐怖すら感じる代物である。賞賛を通り越して呆れすら感じるのは至って正常な反応であろう。生まれ変わったポテトを満足そうに堪能するレドの傍らで、エリーゼは再び口に水を含んだ。)

1222: レド [×]
2026-01-29 21:46:28

>1221

ははっ、最近あんまり食べてなかったからちょうどいいですよ。それに冒険者はカロリーを消費してナンボの生き物ですからね。よく食うんだなこれが……俺の女仲間もこの一山くらいは余裕で食ってましたよ。ふふ。

(ポテトにアイスというカロリーの暴力を前にして引きつっているエリーゼを尻目に、味変したことで満足したレドは取り皿に盛ったそれをスイスイと口に入れ、早くも取り皿を空にして。今度は別の取り皿にポテトのアイス乗せをたっぷり盛ると、その上にメープルシロップを垂らしていく。ただ、仲間の事を語りながら盛り付けるレドの表情は切ない。無理もない。その女仲間もこの食べ方を教えてくれた友人も、もういないのだ。)

へへ、どうですエリーゼどの?

(そんな切ない顔から一転してまた悪ガキの笑顔に戻ると、今盛り付けたポテトの取り皿を「食べるかい?」と言わんばかりにエリーゼに突き出して。元の山ほどではないにせよドーム状に盛られたポテト、そのポテトの山をバニラアイスが白く染め上げ、そのバニラの上に琥珀色のメープルシロップが輝く。少食の人間にとっては強烈な風景である……)

1223: エリーゼ [×]
2026-01-30 14:19:12

>1222

うにゃ…!?気持ちは嬉しいけどこんなに食べられないにゃ…た、食べられるだけ食べるけど…もし残ったらレドくんが食べてくれるのにゃ…?

(差し出されたポテトの山を前にエリーゼは驚愕の声を上げるものの、一瞬だけレドの見せた切ない表情…それが頭を過ぎり、全部は食べられないと前置きした上で取り皿を受け取った。口を付ける前に不安そうに小首を傾げて、残ったら食べてくれるかと確認を取る。生真面目な性格だけあり、もし断られてもなんとか食べ切るつもりではあるが、美味しく食べられるのはほんの数口が限度であろう。覚悟が煮え切らないのか、返事を待つ間エリーゼの尻尾は右へ左へと心の揺れを表すかのように動いていた。)

1224: レド [×]
2026-01-31 09:47:56

>1223

さあ?……なーんて。もちろんですよエリーゼ殿。なんなら見るだけでも構いません。これを教えてくれた友人も、物知りだけど知識は押し付けない。そういう男だった……俺もそうありたいんでね。

(やはり食べられそうにないのだろう、ポテトの山を残してもいいかとお願いしてくるエリーゼにジト目を向けるが、すぐ微笑んで了承して。食べたくない人に自分の料理を押し付けるのは、友人の志にそぐわない。エリーゼを差し置いてまた自分の取り皿にポテトの山を盛り付けて。今度は盛ったポテトに蜂蜜をかけている。)

ウン、蜂蜜もイケるなぁ。願わくばあの侍女殿と一緒に食べたかったが。

(フォークを口に運び、ウンウンと頷きながらポテトを味わって。シェイドが2つばかり残していった「宿題」も、終わりが見えつつある。)

1225: エリーゼ [×]
2026-01-31 14:59:21

>1224

もう!意地悪しないでにゃ!肝が冷えたにゃ…
それじゃ折角だからいただくのにゃ。

(向けられたジト目にエリーゼは凍りつくが、すぐにそれが冗談だと知らされた途端ほっと胸を撫で下ろす。怒っているアピールで頬を膨らませるものの全く怖くないのは彼女の顔立ちゆえだろう。気を取り直して皿の前で一度手を合わせると、アイスの染み渡ったポテトにフォークを刺して口へと運ぶ。)

ん~…!美味しいにゃ!これを食べたら、きっとレイちゃんも喜ぶにゃ。あの子は甘いもの好きなのにゃ。

(咀嚼する度に口の中に広がるほどよい甘じょっぱさ、余程その味が気に入ったのだろう。エリーゼは頬に手を添えて、しばらくうっとりとした表情を浮かべる。飲み込んでからようやく口を開くと、満足そうに瞳を輝かせ、今しがた話題に上がった侍女ことレイも喜ぶだろうと素直な感想を語った。レイとは侍女としてのシェイドの仮の名前であり、レドが宮廷側の依頼を遂行する限り、今後意思疎通の必要も出てくる筈だ。ここでその名を明かしたのはエリーゼのそうした考えのもとの判断である。)

1226: レド [×]
2026-01-31 20:47:29

>1225

(最初は食べる気が無さそうだったが、いざ口に入れてみると気に入ってくれたエリーゼに「へへへ、よかったよかった」と同じく満足気な笑顔を浮かべて。再度自分の分を食べ進めようとした矢先、気になる名前を耳にして手を止めて。)

レイ?レイモンド殿下、なわけないか。えっと、さっきの侍女殿ですね?レイチェル?レジーナ?うーん、レイレナード?……エリーゼ殿、そのレイ殿はどっから来たんです?どうも王国の出って雰囲気じゃなさそうですが。

(「レイちゃん」。てっきり第四王子レイモンドかと思ったが、いくらなんでも自らが仕える国の王子に対する呼び方としては馴れ馴れしすぎると首を振ると、さっきの侍女(シェイド)の愛称のことと確認して。今度はその「レイちゃん」の本名を当ててみようと、視線を上に向けながら色々な名前を呟いてみるが、どうもピンとこない。王国風の名前が似合いそうな雰囲気ではないからだ。そもそもこの王国どころか、この大陸の人間ですらないように見える……エリーゼに視線を向けると、シェイドの出身を質問して。)

1227: エリーゼ [×]
2026-02-01 16:57:21

>1226

にゃはは、第四王子なわけないのにゃ。
んまあ…立場的にも私からこれ以上は言えないにゃ。それよりも…このポテトすごく美味しいのにゃけど、もうお腹が限界にゃ…約束通り食べてくれるにゃ?

(第四王子レイモンドの名が出ると、エリーゼは一瞬だけ鋭い視線を向けたあとに苦笑いを浮かべて否定する。あえて「殿下」の敬称を省いたことから、彼女はジェラルドへの忠誠心とはべつにレイモンドのことを好いていないことが明らかであった。第四王子派が多数を占める騎士団、その食堂に於いてこの発言は当然の如く目に付いたようで、周囲の騎士達からも厳しい視線が向けられる。オズワルドの蛮行を前にしても対立を望まなかった彼女がそのような振る舞いを選択するほどに第四王子への嫌いようは相当なものなのだろう。周囲の視線を集めてしまったこともあり、エリーゼは困ったように頬を掻きながら、話題をジェラルドの私兵たるシェイドから逸らし、申し訳なさそうに殆どポテトの残った皿をレドに差し出すと、上目遣いで彼の顔を見つめて後処理をお願いした。)

1228: レド [×]
2026-02-01 17:45:47

>1227

え、ああ、いいですけど……なんか急に居心地悪くなってきましたね。はよ食って出た方がいいですかね。

(むしゃむしゃとポテトをがっつきながら自分の皿を空けていたが、エリーゼが第四王子レイモンドを呼び捨てにした途端、急に周囲から殺気が放たれたのを感じ取って辺りをキョロキョロ見回して。どうやらこの王国は宮廷らを筆頭とする第一王子派が最右翼ではあるものの、王国の実働部隊たる騎士団は第四王子派が多数を占めているらしい。派閥闘争の空気。初めて肌に感じ取った剣呑な雰囲気に、思わずツバを飲み込んで。
シェイドの事もこれ以上教えてくれないようだ。エリーゼからポテトの残りを受け取ると、早くポテトを片づけて食堂を出るべきかと耳打ちして。)

1229: エリーゼ [×]
2026-02-01 19:25:35

>1228

そうにゃんね…なんだか申し訳ないのにゃ。これ以上ここに留まる理由もにゃいし、それを食べたら近衛隊庁舎に戻ろうにゃ。

(苦笑いを浮かべたままレドの提案に頷くと、このような空気にしてしまったことを詫びて。レドの活躍により山のようにあったポテトはエリーゼが残した取り皿分のみ、きっと量的には満足してもらえたことであろう。人目に付くこの場では込み入った話をすることも出来ない上に、なによりセレステの面倒事をひとまず片付ける必要がある。そう考えを纏めると、食べ終えたらアリシアの許可を得るために近衛隊庁舎に戻ろうと提案した。)

1230: レド [×]
2026-02-01 22:58:24

>1229

了解。さすが騎士団の食堂。ただ飯食いに来ただけなのに色々ありましたねぇ。ちょっとした言動が命取りになるし、俺も気を付けないと……かーっ、たまんないぜ!

(エリーゼの残しを受け取ると、ガーッと流し込んで咀嚼して。「たまんないぜ!」と漏らしてから口を拭うと、最後の一皿をタン!とテーブルに置いて。たまんないのはポテトとアイス、そしてメープルシロップの甘じょっぱいハーモニーばかりではない。食堂で起きたイベントの数々にもである。個性的で、そしてたとえ相容れそうになくとも剣で斬るわけにはいかない王城の人々。そして軽はずみな言動一つで周りが敵になる緊張感……騎士団の食堂は、王城という魔境の上澄み……ここは華やかなようで何とも苦々しい場所であると、レドは気を引き締めざるを得なかった。)

ごっそさん。じゃあ戻りましょうかエリーゼ殿。ああそうだ、あの糸目野郎がまだベンチにいたら〆に行きましょうよ。あのしたり顔を崩してやりゃあ、いい腹ごなしになる。

(さすがにレドと言えども山盛りポテトとアイスはだいぶ腹に溜まったらしい。立ち上がるとピョンピョン跳ねて腹ごなしするが、それだけでは飽き足らず副団長エリスに殴り込みしようと提案して。言動に気を付けるとはいったい……)

1231: エリーゼ/エリス [×]
2026-02-02 17:59:14

>1230

止めはしないけど、加勢もしないのにゃ…それじゃあいくにゃんよ~。

(副団長に殴り込みをかけるという、先の発言と明らかに矛盾するレドの提案にエリーゼは思わずジト目を向ける。本気ではない…と思いたいが、呆れたような声色で自分は加勢しないことを告げると、気を取り直して席を立った。腹を満たせたことで幾らか元気を取り戻し、軽やかな足取りで食堂を出たところで、タイミング悪るく今しがた話題に上がった人物と再び鉢合わせてしまう。エリーゼからうげっという悲痛の声が出るのと当時に、何の気なしに件の人物から声がかかってきた。)

やあ少年、またまた奇遇だね。まだご飯を食べていたとは随分と悠長なことだ。

(相変わらずの余裕に満ちたしたり顔で、開口一番に嫌味とも取れる発言をするのは副団長エリス。エリーゼがその場にいるにも関わらずレドのみに話しかけるあたり、やはりいい性格(嫌味)をしているようだ。その手には折り畳まれたエプロンと食事の入ったバスケットをぶら下げており、おそらく食堂に隣接している厨房から出てきた所なのだろう。周囲に王女の姿がないことから使いの類いであることが窺える。)

1232: レド [×]
2026-02-03 08:51:16

>1231

分かってますよ。ありゃ俺の手でケリをつけたいんだ。あの糸目開かせるまで帰ら……なっ!?

(エリーゼのジト目に、口元に笑みを浮かべながら言葉を返して。殴り込みはともかく、何かしらの形で見返してあの糸目を開かせてやるんだ。そう語ろうとした矢先……思わず悲鳴を上げると、ビクッと身体を硬直させて。よりにもよって〆ようと息巻いていた当の本人とこんな所で鉢合わせするとは、まるで全て見透かされているかのようだ……本人の前で軽口の落とし前をつけなければならないと思うと今しがた食した大量のポテトを吐きそうになる……すっかり顔が青くなり、口を手で押さえて。)

……レドだ。あんたこそなんだよソレ。らしくないじゃんか。

(こっちが〆てやろうと息巻いてた一方で、このバカエルフはエプロン片手に悠然と立っている。嫌味であるともないとも言えない言葉が、ボディブローのごとく満腹の胃に突き刺さる。早くも格の違いを見せつけられた気がするが、ここで黙ってはいられない……
口を押さえていた手を外すと、相変わらず少年呼びしてくるエリスに名乗って訂正を求めて。同時に副団長らしからぬ持ち物……バスケットとエプロンを指差し、意味を尋ねる。副団長自ら調理をする意味、なんとなく察しはつくが……やはりエリスから無視されているエリーゼに「エリーゼ殿、ご存じで?」と目配せして。)

1233: エリーゼ/エリス [×]
2026-02-04 10:32:50

>1232

ふっ、少年は少年だろう?それ以上でも以下でもない。けどまぁ…いずれ私の期待を超えることが出来たのなら、その時は名前を呼んであげるよ。

(性格が悪いことでお馴染みのこのエルフが素直に訂正に応じる筈もなく、レドの名乗りを一笑に付して、何かを成すまではその名を呼ぶつもりはないと言ってのけた。名を覚える価値もない格下扱いとも取れる一連の言動だが、裏を返せば、これは自分に傷を負わせたレドへの期待の現れでもある。詰まるところ、このエルフは素直ではないのだ。)

そ、それで…なんで副団長がエプロンなんて持ってるのにゃ。まさか料理でもしてたのにゃ?

私は君と話しているつもりはないんだけどね。う~ん…まあ趣味だから、とだけ言っておくよ。

(レドの目配せにエリーゼも「分からない」の意で首を横に振ると、まるで置物かのような扱いに嫌気が差して当の本人に直接問いただした。対するエリスは、初手からエリーゼの心臓を突き刺すような冷たい口撃を飛ばし、バツが悪そうに少し首を傾げて考えた後に「趣味」と、当たり障りのない言い訳を述べる。趣味というのもあながち嘘ではないが、ここで真相を隠したのは第一王子派閥のエリーゼにカトリーナに関わる情報を少しも渡したくないというのが主な理由だ。しかし、仮初の理由すら聞く前にエリーゼは初手の精神攻撃で撃沈され、白目を剥いてレドにもたれかかっているのだから、真相を明かしたところで問題はなかったであろう。)

1234: レド [×]
2026-02-04 19:21:05

>1233

なんだと…………!?
ちょっ、エリーゼ殿!なんてざまだ、これじゃ加勢「できない」の間違いじゃないかよ……

(少年呼びを訂正する気の無いエリスに対して眉間に皺を寄せつつも、思いがけない言葉にはっとして。「私の期待を超えることが出来たのなら名前を呼んであげる」。どういうわけか、俺はあのバカエルフに一目置かれているらしい。少なくとも隣にいる第二団長よりも。なんで……?と理解が追い付かず愕然としていたが、白目を剥いてもたれてくるエリーゼの感触で我に返る。どうやらエリスの口撃でワンパンKOされたらしい。なんとあっけない……と、溜息を吐くと、エリスに視線を戻して。)

フン、あんときゃ世話になったなバカエルフ。俺があんたから期待されて嬉しい人間に見えるのか?あん時あんたがしでかしたこと、忘れたわけじゃないだろうな。

(腕を組んでエリスを睨みつけると、明言は避けつつも先の襲撃の件をなじって。同時に、手に持つエプロンとバスケットにも鋭い視線を突き刺す。先の商人親子は何の罪も無いのに趣味を楽しむ人生をこの女に閉ざされ、そしてその奥さんはこの女のように親子に料理を振る舞うことはもう叶わない。返答次第では「人や世界がお前の道楽のためにあると思うな!」と突きつけるべく、エリスから奪い取るつもりである。
カトリーナからすればエリスは王国という伏魔殿で唯一味方になってくれる母親のような存在なのだろうが……レドからすれば、この女は姉に等しきレイラを始末するために罪の無い商人親子を殺し、そして自分を殺そうとした悪党でしかないのだ。)

1235: エリス/エリーゼ [×]
2026-02-05 08:50:03

>1234

あの親子には悪かったと思っているよ…残された人間にもね。私にはまだ分からないけど、子供を喪うのはきっと耐え難いことだから。

(暗に先の襲撃の犠牲となった親子について責められると、エリスは珍しくしおらしい態度で俯き「私にはまだ分からないけど」と、まるでいずれは分かるかもしれないかのような言い回しで残された母親の気持ちを慮った。意図せぬ事故であったこと、王の命令であること、悪どい商売に手を染めている商人を選別したこと、弁解の余地は探せばいくらでもあるが、人の道を外れた行いであったことは紛れもない事実。ここで我が身可愛さに一切の言い訳をしない辺り腐っても彼女はエルフである。)

けど、君に対して負い目を感じることは一つもないよ。少年もあの女(アリシア)も五体満足で生きてるじゃないか。交際まで始めちゃってさぁ…君達にとって私は言わば恋のキューピットというわけだ。感謝こそされど恨まれる筋合いはないね。

(先程までの態度から一転、顔を上げるといつものしたり顔を見せ、レドに対しては何ら負い目を感じていないと言ってのける。むしろ2人を結んだきっかけなのだから感謝しろと宣う始末。なんとも厚かましい発言だが、この振る舞いが示すことは、エリスの人に対する共感性が著しく乏しいことである。先程の言い回しから、エリスが共感を示せたのは残された母親のみで、父親と最も凄惨な被害者とも言うべき子供に対しては「悪かったと思う」という素っ気ない感想のみ。300年という、人間とは比較にならない時を生きてきた弊害であらゆる感性が麻痺しているということもあるが、育ちの悪さとも言うべきか、学ぶべき歳頃に情緒の成長する機会を奪われでもしなければここまで偏った思考にはならないであろう。)

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