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あなたはどんな夢を叶えますか?【オリジナル/戦闘/近未来/途中参加歓迎!】/272


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自分のトピックを作る
141: レアリゼ [×]
2023-11-09 21:06:21

>>139

「ありがとうございます、本当に助かります……あっ、ここ!ここです」

お金を渡すと言えば少なくとも反応は良くなると思ったが、むしろそんなつもりはないと否定された。迷っていた自分に声をかけてくれた事といい、きっと彼女も良い人なのだろう。こんなところで良い人に巡り会えるなんて、とその出会いに感謝しながらも、パンフレットを女性の方に寄せて指で目的地を示す。目的の場所は革細工の商品を取り扱う店であり、場所は2階の東の端であった。また、パンフレットに書かれた店と周囲の店を照らし合わせれば、現在地が1階の西の方であることがわかるだろう。

「大丈夫ですか?分かりそうですかね?」


142: アデル [×]
2023-11-09 21:22:18

>> 140様

「ちゃんとした手品師じゃあないがね。一応それなりに自信はある方さ」

拍手しながら喜んでくれたことに此方も笑顔になる。やはり子供は幸せな笑顔でいてくれた方がいい。しかしこうして手品を披露して子供に喜んでもらえるのはいつぶりだろうか。教会にいた頃のかつての記憶が蘇ってくるが、同時に怒りも湧き出そうになったので再び思考の底に沈めた。こんな純粋な子の前でしかめっ面は見せられない。
その手品はできるのか、と訊かれ、袖口からペンを取り出し、再び先程と同じように上に投げながら返答を返した。

「出来るさ。ちょいと準備と練習が必要だがね。やり方は単純。先に飴を袖に隠して、ペンと入れ替えるだけよ。ペンはそのまま袖に入れて、うまく取ったように見せかけて飴を取り出すのさ」

再びペンをキャッチすると、それはまた別の棒付きキャンディへと変わっていた。「これもあげよう」ともう一本のキャンディも渡した。

143: エレナ [×]
2023-11-09 22:58:10

>>141 レアリゼ様

「分かったわ。…えーっと、ちょっと見せてね」

少女が見せてくれたパンフレットをエレナ自身もなぞりながら周囲を見回し、地図と風景を照らし合わせていく。そして自分たちがどこにいるのかが分かったのか軽く頷き、参ったわね、と顎に手をやる。どうもここは彼女が行きたい場所とは正反対に位置しているらしい。

「どうやらここはそのお店とは反対らしいわね。…っと、この辺ね。で、あなたが行きたいのはこの辺り」

言葉だけで説明しようとしたが、分かりやすいように再び指でパンフレットをなぞりながら説明し、その後彼女が向かうべき方角を指差す。そのまま立ち去ろうかとも考えたが、このまま彼女を放っておくと再び迷子になる可能性もあるため、少し考えた後に提案してみる。

「良かったら案内するわ」

144: レアリゼ [×]
2023-11-10 21:58:24

>>143

「わっ、いいんですか?すみません、何から何までありがとうございます。このお礼は必ずします」

少し驚きながらも、嬉しそうな顔で何度か頭を下げる。自分にも分かりやすいように指でなぞりながら説明してくれたおかげで、目的の店の位置を大体把握することができた。それだけではなく案内までしてくれるのだという。やはり彼女は、すごく良い人だ。先程は別にいいと言われてしまったが、それでも何かお礼がしたい。また断られたら、その時は迷惑かもしれないが何度も押してみることにしよう。

145: ニーナ・グラス [×]
2023-11-10 22:23:42

>>142おばあさん

マジシャンではないがそれなりに自信があるという。マジシャンだと言っても問題ないぐらいの腕だと思うが、それを口にすることはなく再び同じマジックを披露してくれた老女から新たなキャンディを受け取ると、貰った1つの包装を剥がして口に入れる。途端に甘さが口いっぱいに広がって幸せな気持ちになった。やり方を教えてもらったので、早速膝に置いていたポーチからペンを取り出して、先程貰ったキャンディも利用してみる。ポーンとペンを投げて、袖に入れようと試みるが落下地点を予測できなくてそのままペンを地面に落としてしまった。ペンは地面を一度跳ねるとコロコロと車椅子の下へと転がってしまう。

「ああ、失敗しちゃった!拾えるかな……」

いつもなら風を操るのだが、1日使用できないため車椅子の下に転がったペンを視線で追いかけてから、車椅子を少し移動させてから座ったままペンを拾うおうと手を伸ばした。




146: アデル [×]
2023-11-10 23:04:00

>>145

「ふ、まあゆっくりやんな。ただこれは少し難しいから、もっと簡単な手品も……おや」

自分があげた飴を食べ、軽く教えた手品に挑もうとする子供を微笑ましく見つめていた。しかしキャッチに失敗し、地面に転がったペンをその子が取ろうとする姿を見ると、「待ちな」と手を広げて制止した。この子は足が不自由だというのに、わざわざこの子自身に拾わせるわけにはいかない。目を閉じ、広げた手に軽く念を込める。すると、車椅子の下に転がったペンが自ら浮き、吸い寄せられるようにして広げた手のもとへ戻ってきた。帰ってきたペンを掴むと、そのままその子に手渡した。

「ほれ。落とし物はあたしに任せな。アンタは無理しちゃいかんよ」

147: ニーナ・グラス [×]
2023-11-11 19:00:44

>>146おばあさん

伸ばした手の指先にはどうにかペンが触れそうになるあたりで老女に制止された。どうしたのかと伸ばした手を引っ込めたときに、ペンがふわりと風もないのに地面から宙に浮く。ビックリして目を丸くした。ペンの動きを追ってみると、ペンは老女の手に収まる。その老女からペンを受け取ったところでようやく老女が発現者だと理解出来た。

「これおばあさんがやったの!?おばあさんニナと同じ発現者なんだね!すごーい!」

ロイヤル・クローバーに居れば発現者に出会うことは稀ではない。思わず嬉しくてまたパチパチと拍手した。



148: エレナ [×]
2023-11-11 19:29:19

>>144 レアリゼ様

「うーん…、ならお言葉に甘えて、あなたの用事が終わった後、時間が空いてたら少しお茶でもどう?」

お礼目当てに声をかけたわけでは無かったが、ここまで言われてしまったら断る方がかえって失礼かと判断し、再び提案を口にする。ユニコーンの仲間には悪いが、どうせ買い出しなんていつでも行ける上に、買い出しの内容も大したものではなかった。
そして少女をお茶に誘いつつも、エレナはゆっくりと歩き始める。恐らく立ち止まっていたら邪魔になっているかもしれないし、何よりも一刻も早く人混みから逃れたいのが本音である。

149: アデル [×]
2023-11-13 10:56:58

>> 147様

「そうさ。ま、それなりに役に立つ力で……ん?もしかしてアンタもそうなのかい?」

無邪気に喜ぶ子供の言葉から気になった事を訊いてみることにした。この都市では発現者は特別な存在では無いし、何なら自分やユニコーンのメンバーだってそうだ。だが強大な力を得てしまう故か、この都市では発現者の犯罪行為も珍しく無い。一応グリフォンが治安維持の組織として存在しているが、奴等は報酬に目が眩む連中、信用できない。だからこそ、自分達の手で人々を守るユニコーンが存在しているのだ。
思考が逸れた。要は目の前のこの子が、発現した能力を悪い事に使っていないかを疑っている。先程までの様子からあり得ないとは思うが、念の為だ。

「よかったら、アンタの力をあたしに見せとくれ」

150: レアリゼ [×]
2023-11-13 11:15:32

>>148

「いいですね!ふふ、一緒にお茶、楽しみです!」

今後のお茶の時間を想像して上機嫌になりながら、歩き始めた女性に合わせて遅れないようにすぐ隣を歩き始める。お礼をさせてほしいという願いは、彼女からお茶のお誘いという形で通ったようだ。先程まではお礼として高級品を送ったり高いお店で食事でもと思っていたが、この女性にそういうことをするのは逆に煙たがれるかもしれないと考え直した。とはいえ流石にお茶の代金を彼女に払わせる訳にはいかないので、そこは自分が全額負担する事にしよう。

151: エレナ [×]
2023-11-13 13:08:15

>>150 レアリゼ様

「私も楽しみだわ。でもその前にあなたの用事が先。はぐれないように気をつけてね」

少女の反応に、エレナも話しながら思わず笑みを浮かべた。こんな笑顔を向けられたのはいつぶりだろうか。立場上、人の笑顔を見る機会は少ないエレナは、同時にその少女の事を羨ましく思った。きっとこの素直で優しそうな少女は学校では人気者で、家族にも愛されているのだろう。革細工店に用があるみたいだが、恐らくブーツか何かを買って友人に自慢するか、誰かへのプレゼントでも用意するのだろう、とレアリゼの正体をつゆほども知らないエレナは勝手な想像を巡らせ、思わず問いかけていた。

「学校…、楽しい?」

152: レアリゼ [×]
2023-11-13 19:28:00

>>151

「学校、ですか?」

学校。それは自分にとって縁もゆかりもなかった筈の場所。両親に拾ってもらった後、母から学校の話を聞かされた経験がある。勉強ができて、友達も作れて、先生から様々な事を教えてもらえる素敵な場所だと。それを聞いた時は目を輝かせたし、事実本当に素敵な場所だった。

「はい!とっても楽しいです!沢山勉強できて、友達も優しくて。私にとっては家の次に大事な場所です。それに……」

カースト上位を気取る一部の生徒達。あれらは異能を発現した全能感で傲慢かつ差別的になっている。怯えて逆らえないフリでもしておけば、すぐにつけあがっていじめの標的を自分に定める。そんな奴らを痛め付けると、とっても良い悲鳴と血飛沫を撒き散らしてくれるから“音と匂い”を静めるのに役に立つし、味変で無抵抗にあれらの暴力を受け続けるのも中々乙なものである。
どう扱っても面白い玩具が歩けばそこそこ出てくるのだから、そういう意味でも楽しい……とは流石に言えないので、続く言葉を
「やっぱりなんでもないです」
として誤魔化した。

153: エレナ [×]
2023-11-13 21:48:24

>>152 レアリゼ様

「そう…。いいわねぇ、羨ましいわ」

少女は何か言いかけたようだが、幸せそうな様子は十分伝わった。エレナは両親をキメラに殺害されてからすぐに学生を辞めてユニコーンとして活動を始めたため、学校にそれほど思い入れが無かった。
まだ若いはずのエレナが「羨ましい」と発言した事に違和感を感じられればエレナが発現者かもしれない、と推理する事も可能なためかなり軽率な発言となってしまったが、それを許してしまうほどにエレナは既にこの少女に心を開いていた。一般人と仲良くお喋りを楽しむ機会が滅多にない事が大きな原因だろう。
そしてエレナはエスカレーターの前にたどり着く。

「ここを上がってもうしばらく行けば到着するわ。大丈夫? 疲れてない?」

154: レアリゼ [×]
2023-11-14 17:25:33

>>153

羨ましい。その言葉を聞いて少し考え込んだ。おそらくは学校に何か未練があったか、もしくはそもそも行くことができなかったか。どちらにしても少し彼女を傷付けてしまったかもしれない、と申し訳無さを感じた。同時にもし彼女が羨ましいと言った理由が2つの推測の内後者であったならば、もしかしたら自分と似たような身の上かもしれない、と後ろ暗いシンパシーも感じていた。
やがてエスカレーターに到着し、こちらを気遣う声に首を少し傾け、笑顔で返事をした。

「お気遣いありがとうございます。私はまだまだ歩けますから、ご心配なく」


155: ニーナ・グラス [×]
2023-11-14 19:05:28

>>149おばあさん

「そうだよ、風を操れるの!」

老女の問いかけにエヘンと胸を張る。そして力を見せて欲しいと要望があると眉を八の字に下げて申し訳なさそうな表情を浮かべつつ笑顔を作った。

「そうしたいのは山々なんだけど、先生から診察日は力を使うなって言われてて。ごめんね、おばあさん。ニナ、いつもは車椅子に乗ってないの。風の力を使って歩いたり走ったりしてるから」

力を使えない、それは即ち立つこともできないという意味だ。発現者となって周りに影響を与えない程度の風の力で歩行ができるようになるまでに数ヶ月の月日がかかった。もちろん風の力を利用して治療する術も見出してから日々自傷行為をしてまで訓練するのは今も変わらない。

「今日じゃなかったら、怪我の治療とかも見せてあげられるんだ。嘘じゃないよ、ホントだからね」

口で言うのはいくらだって可能だ。しかし信じてもらうための力の行使を今だけできないのは悔しい限りである。




156: エレナ [×]
2023-11-14 19:45:57

>>154 レアリゼ様

「それなら良かった。じゃあ着いてきて」

少女の反応に微笑を浮かべて頷き、エスカレーターに乗る。どれだけ街の外より科学が発展していても、結果エスカレーターよりも便利な上下の移動手段は開発されなかったみたいだし、他の客が持っているカップに入っている飲み物もコーヒーやカフェラテであり、街の外と変わらない。
ふと思えば、こうして周りの景色を見ながらなんでもないことを考えるのはいつぶりだろうか。素敵な友人もできたし、こんななんでもない日常がずっと続けば良いのに、と思うのと同時にエレナは唇を噛み締め、エスカレーターの手すりに乗せている手を強く握りしめる。奴らはこんななんでもない日常を送っている時に限って現れ、全部壊してしまうのだ。
と考えてしまった時点でふと我に返り、少女に問いかける。

「そう言えば、革細工店に何をしに行くの? …あ、別に答えたく無かったらそれで良いんだけど」

誰かへの贈り物だとした場合、答えたくない人も少なくはないだろう、と判断したエレナは、どちらでもいいの、とさらに付け加える。あくまでもエレナ個人の興味での問いかけであり、特に重要な意味は無いといった様子で。

157: アデル [×]
2023-11-14 23:03:37

>>155


風を操り傷の治療も出来る力なら、少なくとも負の願いから発現した力ではないだろうし、悪しき用途にも使う事は難しいだろう。杞憂だとは思っていたが、やはりこの子が“白”だと判明して一安心する。しかし、まさかいつもは車椅子を使っておらず、風の力を使って歩けるようになっていたとは。おそらくこの子は途方も無い鍛錬を積む事で歩けることを可能にしているのだろう。まだ子供であるのに、足が不自由という理不尽に嘆く事なく立ち向かい、風の力で足を動かす事で理不尽に勝利を納めて見せたこの子に心の中で敬意と尊敬の念を抱き、同時にその背景も知らずただ哀れみを抱いた自分を恥じた。
そして、力を使えず証明が出来ない事を不安がっている子供に優しく声をかけた。

「勿論嘘じゃないって事は分かってるさ。また今度、走ってる姿でもあたしに見せてくれたらそれでいい。それにしてもアンタ本当に凄いんだねえ、風で足を動かして歩けるようにするなんてさ」


158: レアリゼ [×]
2023-11-14 23:33:55

>>156


「お父さんとお母さんへのプレゼントを買いに行くんです。いつもありがとう、そのお礼にって。元々私はお父さんとお母さんと一緒に東エリアで暮らしていたんですが、学校の入学が決まった時期に西エリアで一人暮らしがしたいって思うようになったんです。お父さんもお母さんも反対したんですが、結局無理矢理私が押し切る形で一人暮らしする事に決まったんです。そんな私のわがままを聞き入れてくれたばかりか、仕送りまでしてくれるお父さんとお母さんに少しでも何か恩返しがしたいなと思って、今日プレゼントを……。あっ、いきなりこんな事言われても困っちゃいますよね。ごめんなさい」

買い物の目的を訊かれて上機嫌にその訳を喋りながらも、途中で我に帰って切り上げた。大好きな両親の事になると口が軽くなり、いつまでも喋ってしまいそうになる。普段は自制できるが、目の前の女性は自分を助けてくれた優しい良い人という事もあってついつい喋り過ぎてしまった。鬱陶しがられていなければいいが、と女性の顔色をうかがうような視線を向けた。

159: エレナ [×]
2023-11-16 18:55:58

>>158 レアリゼ様

「ううん、大丈夫。きっと喜んでくれるわ」

少女の話に聴き入るあまり、エスカレーターの終わりに気づかずに躓きそうになったが、すぐさま体制を立て直してにっこりと笑いかけながら答える。きっとこの少女は両親が大好きなのだろう。今度は声に出す事は無かったが、心の底から羨ましいと感じた。そこには妬みなどの感情は無く、ただただ少女の幸せな家庭を想像して頬が緩みそうになった。
そして少し真っ直ぐ歩き、看板が目に入った。が、それはエレナの目が通常の人よりも数倍優れているから見えているものであり、普通の人ならばまだ見えないほど遠い距離にある。
エレナはその看板の方角を指さし、少女に話しかけた。

「見えたわ。ここを真っ直ぐ行けば到着ね」

160: ニーナ・グラス [×]
2023-11-16 21:30:15

>>157おばあさん

初対面の名前すら知らない相手の言葉を老女は信じた。その理由など知る由もなく安堵したように胸を撫で下ろして小さく吐息を漏らす。走り姿を見せて欲しいと言われるとパッと表情を明るくしてウンウンと頭を上下に揺らした。

「もちろんだよ!明日からならいつでも見せてあげられるよ!おばあさんどこに住んでるの?ニナ見せに行く!」

場所さえ分かればどんなに遠くても空を飛んでいくことも可能だ。グッと両手を握りしめて上半身を乗り出すようにしてグイグイと話を進めようとする。断られることなんて全く頭になかった。

「そうかな?周りの大人はニナの足を見ると可哀想な子って悲しそうな顔するからね。笑顔でハッピーになっていて欲しいからニナ、これぐらいの大変さは何のことはないよ!」

悲しい顔より嬉しそうな楽しそうな顔を見ている方が好きだ。今まで自責の念にかられて泣いてばかりの母を見てきたからこそ、強く思う。笑顔でいっぱいの世界であってほしい。だから多少の苦しいものや辛いことが降りかかるなんて全然平気だ。老女からの感心した言葉に笑顔でガッツポーズをしてみせた。



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