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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1006


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自分のトピックを作る
868: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 12:55:25



>ミゲル(>865



(己の答えに納得がいかないのだろう、隔靴掻痒とした言葉が返される。その一つ一つを急かすでもなく、ただ静かに頷いて飲み込んだ後、「ああ、なるほどねぇ。」ようやっと合点がいったと得心を置き、「……でもやっぱり難しいなぁ。」また声の調子を下げる。「ううん…オレちゃんねぇ、自分で自分の事は人だと思って、こうして人の言葉も字の読み書きもいっぱい練習したけど、」それからつらつらと軽やかに話し出す昔話のついで、上げた片手で自らの名を宙に綴る仕草を。それから、己が心臓の上にその手を添えて、「――どの人間も、オレちゃんが“自分と同じもの”だとは思ってなかったみたいでねぇ。だから、絶対に“そう”だって言い切れる自信が無いんだよねぇ。」ごめんね、と萎れる謝罪は心の底から苦く渋く、困った笑みだけをそこに添える。しかしその後の彼の正直な回答には、「…嫌いじゃないなら、それでいいよ。」憂い不安を安堵の吐息に払って綻ぶ口元で、仄かな嬉々を滲ませてそれだけを返事に括る。続けて、「うん、ちょっと他の怪物さんとの約束があってねぇ。暫く目を預けてるの。」何ともあっけらかんと、ともすれば無邪気な愉楽さえ浮かべながら己の瞳を指差す。「見えなくっても、お風呂もご飯も当たり前に出来るのは良いんだけど…」その先も少々の間は楽しげにくすくす笑いを溢してはいたが、そちらをまた光を映さない視線でじっと見詰めて、「……ミゲルがどんなお顔してるのか解らない事、ちゃんと目を合わせられない事は、何だか寂しいねぇ。」項垂れ、凍えたような微かな震えを唇と声に含ませる。「ねぇミゲル。オレちゃん、ちゃんと貴方の方を向けてる?変な方見て、貴方に嫌な思いさせてない?」声のする方は向いている筈、しかしそれでも暗中の視界では確かな証も有らず。己自身の状況以上に、今話している彼の事にこそ気を配り、そう心配に落ちる言葉を彼に掛けた。)




869: ラクシュエリ [×]
2024-05-12 13:16:17



>リーパー(>867


こんばんわあ、今夜から案内役を交代したエリからお返事させてもらうねっ。
あはっ、そんなコト心配してくれてるんだ!マリーシュカもとっても楽しかったって笑ってたから、なーんにも気にせずこれからもありのままのあなたでいてね。

次の夜からのお話、もちろん大丈夫だよ!ハイネ以外だと…そうね、ウーミンは間違いなく彼に会いたがるだろうし、ミゲルもオドオドしながら招待には応えてくれるはず。ハイネの独占欲を気にも留めずに踏み越えてきそうなユギンやジョネルと関わりを持つのも楽しそう!でもでもわたしだって彼とお話してみたいの、だってエリの好みどストライクなんだもん。好みすぎて食べたくなっちゃうかもしれないけれど…うふっ、彼の指にはハイネ特性の指輪があるんだもん、きっと大丈夫。
ジョネルはハイネと友達だから自発的に彼の部屋に行くだろうけど、他の住人には招待状を出してあげてもらえる?
そうだ、彼に会いに行く順番はどうしよっか!ハイネ→ハイネ→他住人でも、他住人→ハイネ→ハイネでも、ハイネ→他住人→ハイネでも、一番惹かれるのを選んでねっ。

また新しい子を連れてきてくれるのっ?!やったあ、すっごく嬉しい!
お屋敷で過ごしてもらえるかどうかはどんな子なのか具体的な姿を紹介してもらってからのお話になっちゃうけど、会えるのすごくすごーく楽しみだよ!いつも楽しい時間をくれて、本当にありがとねっ。




870: ミゲル [×]
2024-05-12 13:31:12



>ニール(>868


(やっぱり人間だったんだ、と手前勝手な期待を打ち砕かれた気になってダラリと両腕を垂らすも、続けられた言葉の数々にバラバラになった期待の欠片がまだぽつぽつと淡い光を放っているような気がして「 ……君の言う事、よく分かんないけど…僕にとってはその方がいい、かも 」バックボーンを正しく把握しているわけではないため頭上にはたくさんの疑問符が浮かぶも、詰まる所貴方が人間でない可能性があるのならばそれだけ無条件に警戒心も和らぐというもの。開けたままにしてくれているであろうスペースをおずおずと通って一歩室内に入り「 君はゴーストが怖くないの? 」貴方の方へ顔を向けて興味本位の質問を。約束、と聞けばその相手がやけに上機嫌だったハイネであるとすぐに察しがついて「 ハイネか… 」と一人呟き。怪物と約束をするなんて変わった人だな、と感じつつ最後まで貴方の綴る言葉を静聴し「 それも僕にとってはむしろ助かる。ジロジロ見られるのは苦手だし、 」どこまでも自分本位な回答になったのはコミュニケーションから逃げ続けてきた精神の未熟さゆえ。貴方の言いたい芯を捉える能力もないまま、その一時的に光を失った両目を持つ貴方相手だからこそなけなしの勇気が少しずつ湧き出てくるようで「 あの、…座った方が、その…危なくないんじゃない、かな 」ここは貴方の部屋なのだからきっと家具の配置も熟知しているだろうけれど、盲目の人には怖くとも手を差し伸べる程度の良心は備わっており、貴方の腕を引いて導くためにおずおずと手を伸ばしてみよう)




871: グレン [×]
2024-05-12 13:51:38





>ラクシュエリ( >869


こんばんは、可愛い悪魔さん。丁度いい頃合だし、彼奴に対して返事を貰ってたけど僕に引き継がせて貰うね。
マリーシュカが嫌々相手してた訳じゃないって知って彼奴もホッとしてたよ。ただ、余りにも度が過ぎてる時とかは何時でも言ってやってくれて構わないからねってお伝え願えるかな?

ならそうだな……彼奴じゃ怖がらせる事になって交流が持てなさそうなミゲルにお相手願おうかな。他に挙げてくれた人たちも凄く魅力的だけど…………ハイネがもっと僕に溺れてからの方が楽しい事になりそうじゃない?ラクシュエリの事も前にハイネから聞いて気になってはいるからね、君さえ良ければまた今度招待状を飛ばさせてもらってもいいかな?
順番は悩むけれど……ハイネ→ミゲル→ハイネの順でお願いしようかな。僕が他住人に対して扉を開いた時のハイネの様子も気になるし、ね。嗚呼、そうだ。ミゲルの時に関してはきっとお話するだけになると思うけれど、ハイネの時に関しては散策でもお話でも、なんでも構わないよ。僕の方から始める方が良かったら言ってくれ。

新しい娘に関してなんだけど、その辺は理解してるし無理に受け入れて貰おうだなんて思ってないから安心して。ただ、ふんわりと考えているものだけで言ったら僕やリーパーに比べて屋敷の冷遇に当てはまる事は無いはず、とだけお伝えさせてもらうね。嗚呼それと、多分僕のものを出した時と同じように思っているよりも早く出来上がると思うから、その時にもし屋敷に居て問題無さそうだったら歓迎してやってくれると嬉しいなぁ、なんて。はは、僕の方こそいつも楽しい時間をありがとうね。





872: ラクシュエリ / ハイネ [×]
2024-05-12 14:20:36



>グレン(>871


あはっ、あははっ!確かにそうね、ハイネがどっぷりあなたにハマってからの方が楽しそう!それにしてもすごい自信ね、ホント魅力的。たっくさん溺れさせちゃえ~!
もちろん、エリとも話してくれるなんて嬉しい!またいつか使い魔が呼びに来るの楽しみに待ってるね。
ハイネはコレクションの鑑賞とかお世話の目的で訪れるだろうけど…舞台がお部屋になるかそうじゃないかはわたしには想像つかないなあ。だからあなたからも希望があったら伝えてあげてね!
新しい子についてもよく分かったよ、いつも丁寧にありがとっ。
じゃあ早速ハイネを呼んでくるね、グレンにとって素敵な夜にしてねえ!


***


ハイネ:
(人ひとり余裕を持って暮らせそうなほど広いウォークインクローゼットの中、優雅な鼻歌と共に聞こえてくるのはカシャカシャとハンガー同士が擦れる音、そして複数の布を畳んで箱にしまう音。使い魔に頼めばわざわざその怪物が動くほどの事でもない筈なのに、自らの手で何かを選別するような様子からは特別目をかけたお気に入りは自分で世話をするという強い拘りが見て取れる。黒壇にツヤを足したような黒いボックスを手に、怪物は貴方の部屋へと。ノックをすることなく扉を開いたのは、貴方を自分の所有物だと思っているからで「 御機嫌よう、グレン。何をして過ごしていたのですか 」何泊かの出張から戻って愛するペットに話しかけるような、慈しみにも似た甘い声と共に許可を求めることなく部屋に入っては後ろ手に扉を閉めよう)




873: グレン [×]
2024-05-12 14:54:58





>ラクシュエリ / ハイネ( >872


一夜にして何百、何千の目に触れるんだ。自信が無きゃ俳優なんてやってられないだろう?勿論、近いうちに招待状を持って行ってもらうことにするよ。
嗚呼、その辺についても把握したよ、とだけ。希望があれば都度伝えさせてもらうね。嗚呼、それと一応屋敷に来た日から数日経過してるように取らせてもらったけれど、なにか不都合があれば軌道修正してもらって構わないからね、とだけ。
うん、ありがとう。ラクシュエリも良い夜を過ごしてね。

****

( 夜が明けないからか、それとも仕事と呼べるものに追われなくなったからか。定期的に世話を焼いてくれる使い魔のおかげで差程狂わない体内時計とは裏腹、睡眠時間だけで言えば元の世界にいた時よりも格段に延びたはず。ベッドから起き上がればどこからともなく訪れる使い魔が用意をしてくれる紅茶へと口をつけたところで開く扉。先日の彼の言葉が嘘で無ければ扉を開けた主はきっと鍵を掛けた張本人。答え合わせをするべくゆるりと視線を持ち上げ、視界に見覚えのある姿が入れば表情を和らげ 「 おはよう、ハイネ。何も……と言うかさっき起きたところなんだ。見苦しい姿で申し訳ないね 」 世話を焼いてくれていた使い魔たちの中、一番身近にいた個体へと軽く感謝の意を込めて触れてから立ち上がり髪の先に少し癖の残った頭のまま彼の元へと近寄って、彼が手に持つ箱を捉えれば 「 それは? 」首を傾げて )





874: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 15:04:15



>ミゲル(>870


――……そう?
(それを理由に散々避けられた己にとって、目の前の彼が言う“人ではない方が良い”というのは、あんまりにも意外な言葉であった。思わずぱたりと瞬きを一つして、しかしやがては喜びに表情を柔らと弛め、「お化けさん?…ふふ、怖くないよ。」まずは一言、今度は簡潔に彼への返答を。それから「だって貴方、オレちゃんとこうして、ちゃんとお話してくれてるでしょ?なら、怯える事なんて一つも無い。ね?」首を戯れに傾げて、答えの肉付けを楽しそうに浮わつく声で行う。その後で呟かれたかの怪物の名に頷くと、「そう、あの狼みたいな目をしたカラス、」そこまでで――光り物で遊ぶ鳥の名で、一度言葉を止めたのは故意か、それとも偶然か。「――アゲハのような怪物さん。」ともあれジョークめかした音で、あの灰の肌に燕尾服の姿を優美な烏揚羽と評してみせた。「ああ、それなら良かった。貴方が嫌にならないなら、目が見えないのも悪くないかもねぇ。」思っていた回答とのズレも、ともかく彼が不快ではない事に勝る事柄では無し、今は只々己が盲目である事を喜んでいれば、ひやりとした何かが腕に触れた。「…はは、ミゲル、手を引いてくれるの?優しいねぇ。」続く彼の言葉に触れたものの正体も、その意図も理解して、微笑ましげに弛めた顔を彼が居る筈の方向へ向けた後、「それじゃあ、ソファーの所まで連れてってくれる?」彼の言う事を素直に聞き入れ、目的地を指定しゆっくりと歩き出す。普段よりも小さな歩幅、遅い歩調で、もしも正しくソファーに座れたのなら、「ありがと、ミゲル。助かったよ。」と捩らず真っ直ぐな礼を。「ねぇ貴方、もしまだこの部屋に居てくれるなら、もうちょっとオレちゃんとお話してほしいなぁ。」その先に続けるのは、彼の優しさへと当て揺さぶる自身の要求。「例えば、そうだなぁ……ミゲルの好きな花とか、好きな本とか。オレちゃんね、優しい貴方の事もっと知りたいんだ。」どうかな、と彼を窺う視線はやはり的外れではあったが、それでも言葉に偽り無しと示さんばかりにじっと静かに彼の答えを待った。)




875: ハイネ [×]
2024-05-12 15:31:16



>グレン(>873


おや。お寝坊さんですねえ、
(お道化るように肩を竦めながら放った言葉には詰ったり呆れたりする調子はなく、気に入った子だけを贔屓する悪い教師のような態とらしい甘さで「 構いませんとも、たくさんお眠りなさい。ヒトの肌や髪のツヤには睡眠が不可欠なのですから 」自分のためにずっと美しく在りなさい、その為に必要ならば惜しむ事なく眠りなさい、と。こちらからも歩み寄りながら、ふと髪に残る寝癖に気がついてはくつくつと笑って「 ああ、貴方のお顔の美しさはしどけなさすら愛らしさに変えてくれますね 」褒めているのか貶しているのか判別の難しい言葉も、態度では可愛らしくて仕方がないと示すように箱を持たない方の手で睡眠の名残を撫で付けるように何度も髪に触れて。そこで箱へと貴方の注意が移れば「 貴方の為に持ってきたのですよ 」そう言いながら自分の為なのは最早御愛嬌。箱を床に置き、片膝をついてロックを外せば、そこには多種多様な衣装の類がよりどりみどりに収められており「 これらは全て俺の手作りです。目算なので貴方のサイズと多少のズレがあるかもしれませんが…綺麗なコレクションほど着せ替えたくなるものでしょう? 」採寸をしに来る時間はなかったものの、貴方のために誂えられたそれらはどちらかと言うとコスプレに近い意匠のものばかりで、様々な職業の制服や果てにはメイド服のようなものまで取り揃えられており「 今夜、どれを着て過ごしたいですか?それとも、俺が選んで差し上げましょうか 」選択権をこちらに委ねるのならばそれ即ち拒否権はないのだと、悪戯っぽい表情に示しながら試すように貴方を見上げて)




876: ミゲル [×]
2024-05-12 15:48:05



>ニール(>874


……言葉が通じるけど怖いやつもいるじゃん
(ふいと顔を背けてぽそりと吐き捨てるのは他の何物でもない照れ隠し。人間に害を成し取り殺す幽霊が怖くないだなんて、他の怪物であれば異形としての沽券に関わると憤慨するような事でも気弱な自身には嬉しい事として思い出に残り。「 確かに…ハイネの使い魔は蝶々だし、何となく雰囲気似てるかも 」からす?とまた疑問符を浮かべかけて、続いたワードに蝶のことを指しているのだと気付かされれば呑気にそう呟き「 僕には…蝶よりは蜘蛛みたいに思えるけど、 」幾重にも粘性の糸を張り巡らせ獲物を捕らえ、しかしすぐに殺しはせず甚振る佞悪な蜘蛛。頭に浮かんだことをそのまま声に乗せてしまってからもしハイネに自身の表現が漏れ伝われば嫌味を言われてしまうかもとハッとして「 今の、ハイネには言わないで… 」あくまでも自分を守るため、バツの悪そうな顔でちろりと貴方を見よう。「 …なんだか君って、僕のことばっかり考えてない? 」無事ソファーへと送り届け、自分はどうしようとそわそわしながらベッドや近くの椅子に次々と視線を遣るも、こういう時許可なく座っていいものか分からずソファーの近くに佇んだままポツリと落として「 僕…、優しいとかそういうのじゃないし 」口を突いたのは謙遜、内心は優しいと評価されて満更ではなくニマニマと頬が緩みそうになるのを必死に堪え。重なる事のない視線にむしろ安心感を覚えながら「 花とかはその…よくわかんないけど、薔薇はあんまり好きじゃないかも。白い花は、きれいだと思う 」教養として花の知識を備えておらず、困ったようにもごもごしながらも何とか自分なりの回答を形にして。薔薇を好まないのは屋敷中に咲き誇る黒いそれが誰かに命を奪われた自分と重なる同族嫌悪に近いからだろうか「 難しい本も苦手。挿絵がないやつとか…最悪。でもコミックは好き 」好きより嫌いのほうが先に出てくるのは生来の卑屈さゆえか。腹の底からではなく喉のごく浅いところから絞り出すようなボソボソ声でなんとか質問に答えながら、最後には勇気を振り絞って「 その、ニールは…? 」人間なのに人間らしくない、そんな貴方に興味が湧いて問を返そう)




877: グレン [×]
2024-05-12 16:35:27





>ハイネ( >875

どうにもする事が無いと寝すぎてしまってさ…
( 声に甘ったるさを含む彼はどうやら眠り過ぎてしまった事に対して咎める様子は無いらしい。寧ろ眠る事を推奨するような言葉に思わず笑い声を漏らしてしまい 「 はは、向こうでは絶対に言われないような言葉だな 」 分刻みという程では無かったが舞台役者としては多忙な生活を送っていた自覚がある。睡眠時間を削ってまで台本を読み込んでいた生活を思い返せば目を細めて。相変わらずどちらの意が強いのか読み取れない発言ではあるも、行動で悪い意の方が少ないだろうと判断し。然し素直にお礼を言うのも、と「 直す時間も無かったんだ、仕方無いだろう? 」 寝癖に気が付かなかった気恥しさも手伝ってやや拗ねたような様子が滲むも、髪を撫でる手を拒むこと無く受け入れ。癖付きやすいが同時に直りもしやすい髪は彼が触る内に恒のように戻るはず。開いた箱の中に収まる色とりどりのそれらに、僅かにきょと、とした表情を浮かべ 「 ……僕に? 」 それが例え着せ替え人形のような意図であったとしても舞台衣装以外で誰かが自分のために用意をしてくれるなんて事は初めてで。その場にしゃがみ込んで中を覗きそっと手を伸ばし 「 凄い、凄いよ。プロが作ったみたいだ 」 目をきらきらと輝かせ、純粋にはしゃぐ様子はまるで子供のよう、と表現するのが的確だろうか。選択を迫られるも、そもそも必要だと言われたから身に着けていて着ることさえ出来ればそれでいい、そう考える常の自身の服装を頭に思い描けば苦笑混じりに緩く首を左右に振り「 生憎僕は服に頓着が無くてね。だから、ハイネ。僕に似合うものを選んでもらっても? 」 無論彼に選んでもらったものが何であれ着こなす自信がある上に、自身の容姿を一等気に入っているダークエルフが唯小馬鹿にする為だけの衣裳を選ぶだなんて考えてもいないから。箱の中から視線を持ち上げるまま彼へと目線の先を移し、やや上目遣いがちに見詰めて )





878: ニール・グレイ [×]
2024-05-12 17:19:31



>ミゲル(>876


(怖くないの一言に返されたそれは否定的に聞こえるようで、しかしながら柔い音を含んでいた気がしたのは気の所為だっただろうか。それ以上の追及はせず、あのダークエルフについての話を彼の口から聞き、「蜘蛛かぁ……」などと何の気なしにその生き物の名を繰り返す。続けて不意に、うっかりグラスでも落としてしまったような、また緊張を帯びた声が届けば、「大丈夫、言わない。言わないから。……うん、内緒ね。」自らの口許に指を当てて悪戯っぽく、冗談めかしながらも告げ口は無しだと確かな約束を。――彼がどんな表情をしているのか、今推し量れる材料は声のみ。けれど随分和らいだ気のする彼の態度に此方も安堵混じりの笑みを零しつつ、「うん、うん、良いよねぇ。鈴蘭とか、百合とか、オレちゃんも綺麗だと思うなぁ。…ふふ、難しいのは、オレちゃんも苦手。眠くなっちゃう。」もごつく回答など何のその、急かす事もせず彼のペースに任せた話に相槌を打つ。その後で、返された問い掛けは少々予想外だったか、「…オレちゃん?」首を傾いで一度は聞き返す。だが直ぐに弛めた口から、「オレちゃんはねぇ、ピンク色のお花が好きだよ。チューリップとか、コスモスとか。何だか見てるだけで甘そうというか…可愛らしいなぁ、って思うんだ。」彼に倣ってまずは色、それから具体例と理由。ふわふわ浮わつく喜楽を乗せて、まずは花の好みを。続いて、「本ならねぇ、ファンタジーや冒険譚とか好きかなぁ。此処じゃない何処かで、種族の垣根も越えて愛や友情を築ける、なんて素敵じゃない?」好きな本の話も。それがコミックか小説かには拘り無いのか言及はせず、ただその物語が持つ夢だけに燥ぐように、ソファーから投げ出された脚を揺らした後に、はたと声を上げる。「あ、ねぇミゲル、もしかして立ったまま?ごめんね、オレちゃん解らなくてねぇ。」彼の声が己より高い位置にある事に今更気が付いたよう、へなり眉を垂らした気弱な顔で一番に謝罪を、それから己の手前や隣に並ぶソファーや椅子の辺りを掌でゆるり差し回し、「好きな所座ってよ、物は置いてないから、何処でも座れるはずだよ。」努めて柔く強制の無い音を意識した朗らかな声で、彼へ着席を促した。)




879: ハイネ [×]
2024-05-13 20:28:21



>グレン(>877


タスクはいくらでもあるではないですか。体型をより洗練する為のトレーニング、髪や肌の手入れ、何より俺を飽きさせないような創意工夫の検討、全てこなしていたら一日などあっという間でしょう
(する事がない、の言葉には思わず失笑して。長い指を折ってすぐに数えられるだけでもするすると浮かび上がるそれらは、未だティーンである貴方には特段意識せずとも保てるものなのかもしれない。しかし悲しい哉、人間と怪物では生きる時間があまりにも違いすぎて「 今は若くとも、ヒトはすぐ老いるのですから。後悔のないように過ごしなさい 」緩く口角は上げたまま、懇々と諭すように告げては拗ねたような様子もまた愛らしく髪を撫で付けていた手で筋の通った鼻先にちょこんと触れて。披露した数々の衣装に対するリアクションには満足げに微笑を深め、そうでしょうそうでしょうとばかりに腕を組んで数度頷くような仕草を見せて「 一針一針に気を配りましたからね 」自信作ばかりゆえ褒められて当然と思ってはいたが、初めて目の当たりにした貴方の年相応な無邪気さにつられて自らの労力をアピールするように付け加え。選択権を与えたにも関わらず此方に決定を委ねられれば、ちっちと舌を鳴らして細長い人差し指を小刻みに左右に揺らして「 いけませんね、グレン。貴方は人形ではなく人間なのですから、自我がなくては 」寝てばかりのペット、動かない玩具、そのどれもに共通するのはすぐに飽いてしまうということ。また、一度選んだ道は覆せないのだと経験を以って学習の機会を与えるべく、悩むことなく差し出したのはメイド服で「 さあ、どうぞ。 」にっこり、顔は笑っているはずなのに背後には黒い何かが湧き立っていると錯覚させるような有無を言わせない声。メイド服とは言えど多少はシックな意匠であり、襟の詰まった白ボタンの黒シャツと、それに繋がる形のスカートは裾に誂えられた白いフリルに向かうにつれて華やかに広がるデザイン。長さは膝下あたりまで、セットの編み上げブーツとの隙間は生肌ではなく目の細かい網タイツが覗く仕様で。その上からフリルとバックリボンが可愛らしい純白のエプロンドレスを被り、同様の色合いのヘッドドレスをカチューシャの要領で取り付ければ完成、という代物で)




880: ミゲル [×]
2024-05-13 20:29:45



>ニール(>878


――ありがと。
(異質な恐ろしさのある怪物に対しての守秘を約束してもらえれば、安堵とともにほっと胸を撫で下ろし。通常ならそこで終わるところだが意図して柔らかく接してくれている貴方に絆されかけているのか、この屋敷に縛られてから人間に対して初めて伝える感謝の言葉を小さく告げて。ちゃんとありがとうが言えた事に内心でほんわりと喜びに似た何かを抱いていれば、共感を示してもらえたことに嬉しそうに頬をへにゃりと緩めて「 そう、きれいだよね。君の部屋なんにも無いから、飾ると映えそう 」その無駄な力が抜けたような素に近い声色から、今の貴方にも幽霊が徐々に警戒を解きかけていることが伝わるだろうか。ピンク色の花が好き、という言葉には「 男なのにピンク…? 」と時代錯誤も良いところな感想を悪気はなく、独り言に近いトーンで怪訝そうに呟くも続く本の嗜好には思わず身を乗り出して「 僕も好き!勇者とか魔法使いとか、冒険とかお宝とかそういうの、 」思わずといった調子で今日一番に張った声で一生懸命喋ったのは無意識で、そういった刺激に慣れていない貧弱な喉からケホと空咳が零れて「 …ごめん、テンション上がっちゃって 」恥ずかしそうにもごもごとしながらまたサスペンダーをごにょごにょと弄って。座る場所について気を回してもらっては、申し訳ないような助かったような複雑な心地で「 じゃあ、えっと、…この辺? 」どこが良いだろう、と少しの間うろうろきょろきょろして、ようやく貴方の座るソファーの向かいに位置する椅子にちょこんと腰掛けて。座ってから何をすればいいか分からず、気まずい沈黙が訪れるのが怖くて必死に辿った記憶に表れたのは、優雅にお茶を嗜むヴァンパイアの姿で「 あの、なにか飲む? 」もしかしたら要らないかもしれないし、と保険をかけるようにおずおずと問い掛けて)




881: グレン [×]
2024-05-13 21:29:50





>ハイネ( >879

……嗚呼、芝居のって事だからね
( 彼の言葉に一瞬きょと、とした表情を浮かべるも直ぐに小さく首を左右に降って。簡単な読み書きは出来る、程度の学しかない自身が分厚い台本を頭に叩き込むのには常人の倍以上の時間がかかるのが常。その手間や稽古の時間が無くなっただけで一日の中に自由な時間が増えるのだから不思議なものだ 「 それに飽きさせる云々の前に素の僕を見てもらわなきゃ、だろ? 」 無論どこまで曝け出せるかは分からないが、なんて心の内で付け加えつつ親が子供を甘やかすような、そんな仕草にはゆるりと目を細めて。「 本当に凄いよ。器用なんだね 」 細部まで丁寧に仕上げられているのを見れば、感嘆の息を漏らし。彼の返答に二度ほど瞬きを繰り返した後、思わずと言った風に出る笑い声は軽やかなもので 「 ははははっ!自我を持て、なんて言われたの初めてだよ 」 娼館での生活も、芸能事務所に所属してからも顔色だけを伺い言う通りにしている方が良い生活を送ることが出来た。小刻みに肩を震わせ、目尻に浮かぶ涙を指先で拭うようにして 「 俺が自分で選べるようになるの、手伝ってくれるかい? 」 きっとこれから先も与えられた選択肢をそのまま返す事もあるだろうが、それでも彼のお気に入りでい続ける努力をする意思はある。彼の手からメイド服を受け取れば一式を一度ベッドの上へと置き、躊躇う事無く寝間着を脱ぎ。僅かな衣擦れの音と共に程よく引き締まった体躯が露にさせるも、それを再度隠すように彼手製の服へと袖を通しヘッドドレスまで着用すればその場でくるりと一回転を 「 ……どう? 」 女性特有の丸みがない体躯故に生まれる違和感はあるだろうか。少し離れた位置でじっと彼を見詰めながら返答を待とうか )





882: ハイネ [×]
2024-05-13 22:04:49



>グレン(>881


素……ふむ、成る程。
(その言葉から、貴方の生は演じることが常であるのだと改めて思い知ったように口に手を添え小さく呟いて。最早自分の意志で脱げなくなりつつある仮面のようだと胸中でのみ感想を抱き、いつか丸裸にしてしまった時の事を想像すれば口元を隠したままでも分かるほど口端を吊り上げ「 楽しみですねえ、鍍金の剥がれる夜が 」その下から現れるのは鍍金とは比べ物にならない輝きを放つ純粋な宝石か、それとも情けなくくすんだ路傍の石か。どちらであったとしても貴方は水の滴るような美男子、強かろうが弱かろうが造形に飽くまでは愛で続けるだろう。不意に上がった哄笑に微笑の様相は崩さないまま僅かに瞠目して「 それはそれは。蝶よ花よと育てられたのですか?それとも、品物のように扱われてきましたか? 」人間とは怪物と同様にエゴの塊なのだから、自我が無ければ無価値なものとして注目もされないのでは、と独自の価値観は貴方の生い立ちには当てはまらなかったらしい。どういった背景でそうなったのか、過去に踏み込む事を恐れる素振りもないまま世間話の延長線上のような調子で問い掛けを。一人称が変化したことに気付きながらも何かの契機とは未だ確信がないため特に指摘はせず、俄に手を伸ばして貴方の手を取れば指先に付着した涙をぺろりと舐め取り「 ――流石はグレン。味も一級品ですね 」欲より食を取る怪物ならば捕食を我慢出来るはずもない程の美味になぜか誇らしげに目を細め「 劇しく自己主張をなさい。俺のコレクションは華やかなものばかりですから、地味だと忘れてしまいますよ 」穏やかな声でそう告げれば着替えのために一度手を放して。垣間見えた珠肌に思わず舌舐めずりを、そうしている内にお召し替えが終わりお披露目をされてはカッと目を瞠って「 素晴らしい! 」高揚しきった声を上げては数回拍手をして「 俺の衣装も、それを完璧に着こなす貴方も…! 」言いながら性急な足取りで近付いていき、やや薄い肩をぐいと押してベッドに押し倒すように体重をかけ「 期待以上ですよ、グレン。もっとよく見せなさい 」抵抗されなければ、器用に一つの手で貴方の両手首を一括りに掴んで頭上に押さえつけ、月光を吸収しギラギラと煌めきの増した双眸で文字通り舐め回すように間近で御姿を凝視しよう)




883: ニール・グレイ [×]
2024-05-13 22:14:25



>ミゲル(>880


そうだねぇ。また見えるようになったら、飾るもの探してみようかなぁ。
(彼の礼にまた頬を弛ませた後、雑談として出た話題にぐるり盲いた目を部屋全体に回して、彼への肯定と意欲的な姿勢を楽しげに話す。「ふふ、男だから、かなぁ。」彼の訝しむ声には、だからこそと理由を反転させる。「ほら、自分には無い物が魅力的に映る、ってあるでしょ?だから、自然のまま、そのまんまでいる事が愛らしい桃色や、触れたら暖かそうな薄紅の花にオレちゃん惹かれるの。」それは詰まる所要するに、自分は“そこ”に欠けがあると語るも同義ではあるが、そんな重さなど微塵も有りはしない言葉でころころ笑う。ふと、己が答えた本の話に、今までの彼からは思いも寄らないような熱量が返った為に一瞬ぽかりと瞠目こそしたが、彼が謝る頃にはそれもまた微笑ましさに溶け入って、「いいよ、別に。ふふ、わくわくするよねぇ、ああいう物語って。オレちゃんと貴方で同じものが好きなの、嬉しいなぁ。」ゆるり彼を窺うように首を傾いでは、只々共通項が見付かった事への喜びを色付く顔に示す。彼が座るまでの間、耳を澄ませば声以外に何か音がする気もして、思わずすっと口を閉ざしてはいたが、それも掛かった問いに容易く破る。「そうだねぇ……じゃあ、カフェオレが飲みたいなぁ。お砂糖とミルクがいっぱい入った、甘くて温かいやつ。」最早珈琲を入れる必要性は、とも返されそうな、聞くだけでベタつく程に甘ったるいそれを彼へ頼んだ次、「ミゲルは、」と尋ねかけた所ではっと言葉が止まる。「……ええと。お化けさんって、何か飲めるものある?」純粋な疑問と、来客への気遣い。笑いを潜めた代わり、そのどちらもが半々に覗くそれを、今は向き合っている筈の彼の方へと浮かせてみた。)




884: ミゲル [×]
2024-05-13 23:16:58



>ニール(>883


え…っ、独りは駄目だよ…?!
(貴方であれば怪物をお供に誘える社交性を持っていると頭では何となく分かってはいても、どうにも一人でふらふらと部屋を出てしまいそうな危うさもあると感じていて、この時点で既に貴方が怪物に襲われ命を落とす事を避けたがっているのだと自分では気付けないまま焦りを隠すことなく声に乗せて。「 男だから…? 」それだけでは全く腑に落ちず眉を寄せては耳を傾けて「 ……自分にないものを羨ましく思う、ってこと? 」自分なりに考えを解釈すれば、貴方にありのままの愛らしさが無いという点だけは未だ納得できないものの、自身にも通ずる点があると膝下で重ねた手元へ視線を落として「 それは…それも、すごくわかる。僕にはないものばかりだから 」歌い出しの文句を変えたのは、今夜共感し合える点を見つけられたのが初めてではないからで。誰かと共通点を持つことがこんなに自分自身に安心感を与えてくれるなんて今まであまり実感したことがなく、甘美なその感覚を無意識にもっと強請るようにまた少しだけ身を乗り出しては貴方を見て「 っじゃあ、僕が好きな本を今度使い魔に届けさせるよ!……あ、でも… 」盲目では活字を楽しむ術はないと気付いて語尾を窄ませ「 君の目が、また見えるようになったら 」ごにょり、また一つ自信無さげに付け足して。「 …!甘いのが好きなんだ。…僕も、苦いのより好きだな 」自分の提案を受け入れてもらえたことに嬉しそうに息を呑み、カラスの使い魔を呼んで判別不能な魔の言語で何かを頼み。そして渡された疑問にはやや食い気味に「 ゴーストだって飲めるよ!お腹も渇きも満たされないから、真似事だけど… 」飲む意味もないのだが、お茶会の気分くらいは味わえる。ささやかな魔法を駆使して手際よく準備されてゆくのは貴方のリクエストを完璧に反映した大層甘いであろうカフェオレが二つ。ゴーストも同じものに挑戦してみる様子で)




885: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 02:50:04



>ミゲル(>884


――ふふ。
(焦った言葉、心配を含むその音。隠しきれず嬉しそうに吐息を溢してしまったのは、少し場違いだっただろうか。弛んでしまった口を手の甲で押さえた後に、「…それじゃあ、貴方が一緒に探してくれる?」穏やかに紡ぐ言の葉は、危険に彼を頼るようでもあり、ただ友を誘うようでもあった。好む色の理由を飲んだ彼に頷くだけの肯定を返した次、「そっか。…お揃いが多いねぇ、オレちゃん達。」何処までを“同じ”と評したのかは曖昧に、ただ共感に和やかな嬉を乗せふわりと浮かせる。本について、自分よりも燥ぐ声はどうも幼さを感じさせて、その微笑ましさに眦を細めていた刹那、一気に萎れていくそれに首を傾げる。「……うん、楽しみにしてるねぇ。貴方とオレちゃんで、貴方の好きな本を語り合える事。」言葉の最後にまで、きちんと耳を澄ませて。そこに寄り添う答えは、只与えられる読み物に耽るだけではなくて、その先の語らいまでを夢と見る。此方が頼めばそれだけで明るさを増すその声を、もう少しとそばだてた耳には聞き取れぬ言語だけが届いて、困惑にきょとんと呆けたのも数秒、「そう、そっかぁ。なら、二人で味わっちゃおうか。」また此方に向いた言葉に愉楽を返して。先程よりも増える物音に、お茶会の準備を感じ取って嬉しげに待つ事少々。ふと使い魔が引くに任せた手が辿り着いた先は、己の肌よりも温度の高いカップ。「ありがと。」彼にも、使い魔にもそう一言礼を告げた後、己のリクエスト通りのものが満たされているだろうそれを、慎重に十指と両掌で包み持ち、その縁をそっと下唇へ当てる。温度を確かめるその仕草の次、二度吹いた吐息で火傷をしない程度に冷ました表面を、ゆっくり口腔へ注ぐ。「……うん、甘い。すごく美味しい。」嚥下し、離した唇から落ちたのは柔く静かな感想。そして、「――暖かいね。」もう一つ、零すその表情は。はにかむような、安心に蕩けたような、仄かな幸せに彩られたもの。噛み締める呼吸が一巡した後、「ミゲルはどうかな?」カップは手元に抱えたままで顔を上げ、視覚では窺い知る事の出来ない彼の様子を直接と尋ねた。)




886: グレン [×]
2024-05-14 08:11:00





>ハイネ( >882


───ふふ、僕も楽しみにしてるよ
( 自身とて今の自分が何者なのか、一時はそれすらも分からなくなる程に分厚く重ねられた鍍金。それを剥がされる日が果たして来るのか、緩笑みを浮かべ 「 どちらかと言えば後者、かな 」 明らかな商品扱いをされていたのは変声期を迎える前迄、その後は見てくれの良い従順なマリオネットとしての扱いが近かったか。探られたとてさして痛くもない過去だが、はっきりと明言するのはまだ早いかと判断して 「 ハイネみたいに美丈夫を好んでも、愛で方が違う人間もいるんだよ 」 自身を商品として相手取っていたのは言うまでもなく “ そちら ” だし、その後もテレビには出ない、そう希望を伝えるだけで難しい事は任せて笑顔を浮かべているだけでどうにかなった記憶の方が多い。指に付着した涙を舐め取り賞賛を受ければ、緩い笑みを浮かべるだけに留め。「 僕が地味だって?心外だなぁ 」 けらりと笑うのは演じている自分に自信があるから。それでもこの怪物はきっと今迄の様に身を任せているだけでは物足りなさを感じ始めるのだろうという事は先日と今日の交流の中だけでも分かる。暫くは容姿だけでも目を掛けて貰えるだろうが、さてそれから先はどうしようかと思案顔を浮かべ。どうやら目の前で着替えを始めたのは正解だったらしい、舌舐めずりをする彼の様子を横目にちらと確認すれば口角がほんの少し持ち上がり。押し倒されるままに背中をベッドへと預ければ膝が隠れる程度はあったスカートの裾は引っ張られるように膝が顕になる程まで上がり。されるがままに腕は頭上で一纏めに押さえつけられれば、まるで生娘が恥ずかしがるように一度ついと視線を逸らしてからその妖しくギラつく瞳を盗み見て 「 勢い余って食べちゃわないでくださいね、 “ ご主人様 ” 」 語尾にハートマークでも付きそうな程のそれは演技と呼ぶには余りにお粗末な戯れでしか無く )





887: ミゲル [×]
2024-05-14 14:21:05



>ニール(>>885)


……僕が、君と…?
(思いがけない申し出は光のない灰色の瞳をふるふると震わせて。それは感激の類ではなくどちらかといえば動揺が色濃く、自分も相手も信じられない臆病な幽霊は言葉に詰まり。明確な承諾を返して心変わりされたらとてつもなく悲しく、とはいえ拒否を返してしまえば貴方を悲しませてしまう、のかもしれない。考え込む癖に回答を導き出すことには慣れておらず「 その…時は、また呼んで 」多少投げやりな口調になってしまったがそれは只々戸惑いがゆえ。お揃い、またその甘美な響きになんだかこそばゆい様な心地を覚えて、もじもじしながら照れたような笑いを吐息に交えて。同じコンテンツの感想を共有したことなど今までそういくつも思い当たらず、はっとした表情で「 うん、…うん! 」二度目の元気よい返事は、貴方へ自分の好きなことを目一杯語っても良いのだという許しに似た何かを感じ取ったから。「 へへ…楽しみ。もう一回読み返そうかな 」ほとんど独り言のようなトーンで呟いてはそわそわと身体を揺らし。何かを楽しみに思うなんてこれもまたこのお屋敷ではずいぶん久しぶりで「 ニールには、ここで楽しみなこととかあるの? 」ふと浮かんだ疑問を率直に渡してはじっと見つめて。マグを落としてしまわないだろうか、誤って火傷しないだろうか、そんな風にハラハラと貴方を見守っているうちは自身の前に用意された同じ物へ手を伸ばすことはせず。思い描いていたような惨事は今のところ起きずに済み、幸せそうに緩むその表情を眺めて初めて杞憂だったと胸を撫で下ろし「 …よかった 」貴方が怪我をしなかったこと、美味しいと感じることができたこと、その両方に向けて呟いて。こちらの様子を尋ねられては忘れていたとばかりに少しだけ肩を跳ねさせて「 今から飲むよ 」とやや焦ったように返し。急かされているわけではないと理解していながら性急な仕草でマグを掴んで、吹き冷ますことも忘れて唇をつけて液体を迎え撃ち「 あつ…っ! 」感覚器官は人間に近いのだろうか、情けなくそう零せば寸でのところでマグを手放すのを堪えて「 うう… 」恥ずかしそうに唸りながら慣れないことはするもんじゃないと心中でうだうだと文句を垂れて。今度は慎重すぎるほど何度も何度も息を吹いて――幽霊も呼吸をするらしい――恐る恐る一口。「 あっ…たかいね、 」多少猫舌寄りなのだろうか、その言葉尻にはやや無理したような響きを含み。味に対する言及がないのは、怪物は唯一の例外を除いて人間界の物には味を感じず腹も満たされないからで)




888: ハイネ [×]
2024-05-14 17:23:32



>グレン(>>886)


(どちらかと言えば後者、その回答を得た瞬間から見る見るうちに余裕綽々の微笑を描く口角は下がっていき遂には珍しくも平坦を維持して。何の感情も読み取れない表情とは裏腹に双眸には幾ばくかの思惑が渦巻いてゆく、それは怒りとも悔恨とも嫉妬ともつかない、ただどす黒く激しい闇を帯びたものであることは眼窩に巣食う雰囲気からも確かで「 もっと早く貴方を攫えていれば……ッ 」ヒステリックに髪を掻きむしる、なんて行動には出なかったもののそうしていても可笑しくないほど思い詰めた声で吐き捨てるように呟き。美しい貴方がこれまでの人生で有象無象の家畜共に好き勝手されてきたと知れば咆哮したくなる程に口惜しく、持て余すほど夥多な独占欲は過去にすらも波及して「 記憶――から、消し去れば、 」ふと思い至ったのはこれまた自分勝手なアイデア。これまで貴方を欲望のままに消費してきた者すべての記憶を奪い喰らい尽くしてしまえば貴方が知るのは自身だけになるのではないか――とち狂った思考を加速させるのはお誂え向きに記憶を食べる怪物が自身の友人でもあるという事実「 そうしなければ、貴方は真の意味で俺のモノにならない 」その考えに憑りつかれるように、手首を押さえつける腕には文字通り骨を砕きかねないほどの人知を超えた膂力を加えて。その記憶を貴方から消し去ることがアイデンティティを侵害することになるやも、なんて理性的な考えは今の怪物にとっては全く以って蚊帳の外「 それを拒むなら、このまま俺の糧になるのも良いかもしれませんね 」手に入れたようで手に入らない、この拗らせた怪物にとってそれは貴方を黒薔薇に変えてしまう事よりも我慢ならない事。元よりエベレストの如く聳え立ったプライドがそれを許容する筈もなく、しかしこんなにも憤慨しているのに態とらしく恥じらう仕草も媚びるような呼称も悔しいほどに愛着を煽り立て、未だ空いたままの冷たい手で滑らかな頬を、首筋を、鎖骨を、腰を――堪能するように、はたまた慈しむように滑らせていき「 こんなに腹立たしいのは久し振りですから、…貴方への好意も別のものだと勘違いしてしまいそうですよ 」腿まで降りてきたところで手は動きを止め、鋭い爪をそこに立てれば網タイツなど容易く切り裂いてその下の柔肌に文字通り赤い爪痕を残すだろう「 例えば…殺意、とか 」ここにきてようやく口角がわずかに持ち上がるも、柔らかな印象は無くむしろ縄張りを侵された獣のような凄みを放つ相貌で)





889: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 17:50:21



>ミゲル(>887


(詰まる言葉へ、ゆるり首肯で答える。返事の如何をじっと待って、「…うん。じゃあ、その夜が来たら、貴方にお手紙書くね。」不安定そうな約束の芽に、柔らかくも確かな添え木を残して。「ああ、それも良いねぇ。好きなお話は、何回だって読みたくなるものねぇ。」初めの警戒なんて、まるで無かったように。自分と同じほど、もしかしたら自分よりも楽しそうな彼の呟きにも相槌を。その後で、尋ねられたそれには数秒首を捻ってから、「んー…そうだなぁ、こっちに来てからわくわくする事はたくさん増えたけど、やっぱり一番はねぇ、」片手で指折り、此処での出来事を数えた後に、また彼が居る方を向いては唇を弛めて、「誰かとお話出来る事、かなぁ。こうしてお互い名前を呼んで、顔を合わせて、一緒に笑うの。」彼を、続けて自分を、数える指で順に示して、「…世界じゃ何処にだって有り触れてる事かもしれないけど、オレちゃんにとってはすごく特別なんだよ。」他でもない“この一時”こそが最高であると、夢見心地に頬を色付け、大事そうに一音一音を紡ぎ機織る。様子を窺ったその瞬間、少し急いた様子の声が返って、「ああ、慌てなくても、」此方の言葉を引き戻すのも間に合わなかったらしい。気付いた頃には悲鳴が上がっていた。「…ミゲル、大丈夫?」眉を僅かに寄せ、知れない彼の様子を慮った後。今度は息を吹く音――死して尚、呼吸は続けられるのかと場違いに感心していた矢先、己を真似たような感想が聞こえた。「……ふふ。ミゲル、熱いのはちょっと苦手?」どう聴けど自身と同等の色は見当たらない、それでも己に同調してくれたとも思える一言に、嬉々と気遣いが混ざった微笑みを唇に籠めて。「ねぇミゲル。貴方の苦手なものも、好きなものも、もっと教えて?」――このマグカップが空になるまで、或いは、話の種が尽きるまで。「そしたら、もっともっと、たくさん二人の“お揃い”が見付かるかも。」互いの愛好にも不得意にも歩み寄りたいと誘いかける口は、朗らかな純粋を幾重も着込む言葉を彼へと贈った。)




890: ミゲル / ラクシュエリ [×]
2024-05-14 19:50:53



>ニール(>>889)


(風前の灯火のような儚い約束、それを形にし得る手紙を待っていると言ってしまえばまた一つ楽しみと同時にそれが果たされなかった時の悲しさの予感が胸中をなんとも言えない気分にさせて。不定形なそれを楽しみと出来る強さは幽霊にはなく、自身が傷つくリスクを避けるように約束の一件には沈黙を守って。代わりに「 …ニールは、僕の言うことぜんぶ前向きに捉えてくれるよね 」喜びの中に確かな猜疑心を持ったまま静かな声で「 ……本心、なの? 」不躾な問いも全て自身の安心のため。それを身勝手とも気付けないため面倒な質問をした自覚もなくただ答えを求めて貴方を見つめて「 誰かとお話……そっか、 」その答えに内包されたこのお屋敷へ攫われてから楽しみが増えたような口振りに内心で驚きながらも、それを上回って大きく胸を占めるのは微かな嫉妬心で「 べつに僕じゃなくてもいいんだ 」まるで小さな子供のように不貞腐れた声を落としては手にしていたマグを態と音を立てるようにテーブルへと戻して「 …………、 」自分が取ってしまった嫌な態度、にも関わらず続けざまに与えられる暖かな気遣いの言葉に自分の未熟加減が際立つようでついに言葉すら発せられず。もっと互いのお揃いを、その優しい提案に到底今の自分が見合うとは思えなくてぎゅっと拳を握り込み「 僕には……、…っ 」こんなにも優しい時間は却って毒になるのかもしれない。貴方は人間、そして怪物たちの獲物、つまり確実に自身より先に没してしまう存在。そんな貴方から注がれる甘い時間を受け入れ心を委ねた先に貴方が離れていってしまう未来が見えているのなら、臆病な幽霊にそれに立ち向かう勇気が足りるはずがなく。中身の大いに残ったマグをそのままに、逃げ出すように扉へと向かって)


***


こんばんわあ、可愛いエリちゃんが失礼しまーす!
この辺が潮時かなってことでミゲルを下げさせるムーブにしたんだけど、もしまだ話足りない!って思ってたらごめんね!もちろんまだ続けることも出来るから、その時はエリにはお返事不要でロルだけ返してねっ。




891: グレン [×]
2024-05-14 20:23:15





>ハイネ( >888


( 普段の余裕のある様相とは異なり、持ちうる感情の内黒い感情の全てが渦巻いているような、そんな様子を見せられ恐怖で竦むでも無く今彼の全てを自分が占めているのだと感じ取り。きっと腕を一纏めに押さえ付けられていなければ口元を隠したのだろが、今はそれも叶わなず恍惚に緩む表情が見て取れるだろう。きっと今は何を言ったとしても思考の渦に沈む彼には届かないだろう、そう判断すればじっと見詰めるだけに留め。ふと聞こえてきた言葉はきっと人間であれば、たらればの話では持ち出す事もあるだろうもの。然し人ならざる物である彼にはきっとそれを実現する手立てがあるのだろう、なんて事は想像に難くない。焦るでも無く、本当に偶々漏れ出たような言葉は静かな室内には響くであろうか 「 記憶から消す、かぁ…… 」 ここで判断を誤れば自分に対して害があるであろう事を理解出来ない程馬鹿では無い。きっと彼が消したがるのは幼少の頃のあれそれ。常人であれば寧ろ喜んで消したがるものであろう事は百も承知。然し乍ら自身にとっては歪で汚れたものだったとしても “ 愛情 ” に代わりが無い。暫し考える素振りを見せた後 「 消したらきっと僕は今以上に愛情を求めるけど…………キミは満たしてくれる? 」 それが一方的なものであったとしても構わない。だって元より与えられた事があるのは一方的な愛だけなのだから。押さえ付けられたところから骨が軋むのを感じるも微塵も痛みを顔色に出す事はせずに、態と初日に投げ掛けたのと同じ言葉を用いて。肌の上を滑る冷たい感触に、彼の手の動きを視線で追いかけ。ちくり、と刺すような痛みには僅かに表情が曇り 「 僕には並々ならない独占欲にしか見えないけど? 」 皮膚が裂け、ぷつりと血が滲み出すのが分かるも落ち着いていられるのは、きっと彼は惨たらしい方法を使わないだろうと推測をしているから──それが彼のお気に入りであるなら特に。違う?とでも尋ねるように口元に緩い弧を浮かべながら首を傾げ)





892: ニール・グレイ [×]
2024-05-14 21:23:44



>ミゲル/ラクシュエリ(>890


前向き?…ふふ、気付かなかった。
(何か、疑るような。明らかに探る固さを問いの底に捉える。しかしながらそれを表に出すような沈黙は置かず、ただ弛く首を傾げて、今自覚したとばかり、ほんの少し眉の端を垂らして、「もちろん。貴方とのお話に、オレちゃん嘘なんて吐いてないよ。」困った顔、萎れた表情で紡ぐは肯定。――少し狡いのは、“彼に本音、本心を話している”のではなく“会話上出た言葉が嘘ではない”と摩り替えた辺り。「…疑われちゃうほど解りにくい事は、言っちゃったのかもしれないけど、なんてねぇ。」やがては肩を軽く竦ませ茶化し立て、湿気を纏う空気を払い飛ばす。「……ミゲル?」拗ねたような彼の声、大きく耳を突くカップの音。機嫌を損ねたのだと気付くには十分過ぎる材料。“自分じゃなくても”。その一言でどんな棘が刺さったのかは理解して、だが珍しくも次の言葉を迷い、肩を縮こまらせて狼狽する様を揺れる瞳にも顕す。「……オレちゃん、嫌な事言っちゃった?ごめんね、ミゲル。」しおらしいお詫びの言葉。それに返ってくるのは苦しそうな声。沈黙のままの時間が過ぎて、何か動き出す気配に察したらしい。「ミゲル、」名を、呼んだ。怯えた様子の彼へ、努めて和やかに、柔らかい声で。「次、会えた時には、目を合わせて、名前を呼ばせて。」何時とも知れないその時が、確かにあると信じて紡ぐ願いは、隠しきれない寂しさが僅かに震えを持たせて。「――白い花。必ず探しにいこうねぇ。」続け様の約束には、華やぐ朗らかさを籠めて。まだ居るのかも定かではない彼の背中への手向けとした。)


***


ふふ。こんばんはぁ、赤い角の綺麗な、可愛い悪魔さん。
大丈夫、オレちゃんからの潮時のメッセージ、ちゃんと届いてたみたいで嬉しいなぁ。もちろんまだまだミゲルとは話したいけど、それはまた次の約束の時にね。
それじゃあ、次はアッシュだね。オレちゃんが塞ぎ出した辺りだから、大体一週間前後になるかなぁ?オレちゃんの方は何も問題が無いから、貴女の方もそうならそのまま場面移っても良いよ。
それじゃあ、可愛いエリちゃん、いつか貴女ともお話させてねぇ。




893: ハイネ [×]
2024-05-15 17:52:46



>グレン(>>891)


(視界に入ったそれは数分後には死んでしまうかもしれない人間が浮かべるような表情ではなく。蕩けるような柔らかさすら感じさせるその気色に、貴方は命が危機に晒される状況に直面しようとも自己承認が満たされるならば恐れは抱かないのだと学ぶ。手に入ったばかりのきれいなきれいなコレクション、飽くには早い眉目秀麗に見入るうち多少の平静を取り戻して「 二度同じ事を訊くほど信用なりませんか、 」愚問とばかりに返した言葉には最早安心感さえ覚える小馬鹿にするような笑気が混じり「 それとも、貴方は一度訊いた事を忘れてしまうお馬鹿さんですか? 」煽るような言葉も勿論御愛嬌の冗句。普段と異なる表情ひとつで機嫌が治ってしまうのだから、つくづく自分は気に入った獲物にはとことん甘いなと改めての自覚を内心で深めながら「 ……フフ 」常軌を逸した独占欲、それはまさに図星で肯定も同然の笑いを静かに落とし、一丁前な口を利く柔らかい唇を自らの冷たいそれで塞ぎ。唇同士を触れさせる、というよりかは肉食獣が草食獣のマズルを咥えて窒息させるような所作に近く、それでも体液接種を捕食方法とする怪物にとってこれは食事でも味見でもなく、ただコレクションを愛でる感覚というのが異質な所。冷んやりした舌で歯列をなぞり上顎を撫で、荒々しさは無いのに呼吸の隙は与えず手首を抑える力も緩めない。腿に触れていた手は背面の腰へと滑らせ自らの方へ抱き寄せホールドするように力を加えて)




894: ラクシュエリ / アッシュ [×]
2024-05-15 18:06:50



>ニール(>>892)


んふふー、可愛いでしょっ?いつかあなたに呼んでもらえたら、お近づきの印に触らせてあげる。
ミゲル、めんどくさいお子ちゃまでしょ?たくさん優しく接してあげてくれてありがと、約束はほんと気が向いた時でいーからねっ。
そうねえ、イメージ的には8~9日後あたりかな?うんっ、早速アッシュを呼んでくるね!ニールにとって楽しい夜になりますよーに!


***


アッシュ:
(ダークエルフが自身を訪ねて来たのはいつ頃だっただろうか。独占欲の強い彼より先に貴方に会えた幸運な住人として目を付けられた事は覚えているが、如何せん他者との繋がりに飢えるゾンビには理由がどうあれ相手側から声を掛けられるのは嬉しいことで。昨夜、偶然再度ハイネに出会った際に伝えられた事の経緯にゾンビは居ても立ってもいられず、食堂にダッシュをすれば両手でやっと抱えられるほどの大きな木編みの籠に山ほど人間界の食料――お菓子や果物やジャーキー等、盲目であってもなるべくすぐに食べられそうなもの――を選別し、息を切らせて貴方の部屋へ。両手が塞がっているためノックは諦め、ショルダータックルの要領で扉にぶち当たり無理矢理に入室して「 ニール、ニールッ!目がヤベエんだろッ、大丈夫かァ?! 」目が見えないところにそんな大きな物音を立てては驚かせてしまうかも、なんて所まで気が回らないほど騒ぎ立てる声には貴方への心配が胸焼けするほどぎっしりと詰め込まれており)




895: 執事長 [×]
2024-05-15 19:37:44



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536
 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


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896: グレン [×]
2024-05-15 19:49:26





>ハイネ( >893

まさか、どちらも違うよ
( 何が原因だったのか常の様子へと戻る相手に目元を弛め。あの狂気にも似たものが消え去った事に普通の人間であれば安堵するのだろうが、多少の落単が混じってしまうのは狂ってしまう程に向けられたそれが引っ込んでしまったから 「 ……ただ、僕だけが何かを差し出すなんて不公平だろ? 」 自嘲気味な笑いが見え隠れするのは、いかに自分が愛情──そう呼ばれるものに飢えているのかを、そしてこのダークエルフには上手くそれを隠せない事を自覚したから。体勢的に甘えるようなそんな動きは取りにくく、視線を絡ませたまま首をゆるりと傾げるように動かし。唇に触れる冷たい感触を拒む事はせず。口を塞がれ口腔内を彼の舌が余す所なくなぞっていく間、普段より薄くはあるが酸素を体内へと取り込めるのは今迄の経験則故か。然し、腰に添えられた手が身体を引き寄せるようにしてから暫く 「 ~~~っ 」 流石に薄過ぎる酸素に頭がぼうっとしてくるのを感じ取るも、両手は未だに押さえ付けられ抵抗の術は無く声にならない声を上げ。彼がそれで離してくれるのであれば、薄く開いた口から足りていなかった分の空気を取り込もうとするはずで )





897: ニール・グレイ [×]
2024-05-15 19:52:01



>ラクシュエリ/アッシュ(>894


良いの?はは、貴女を呼ぶ楽しみ、増えちゃったなぁ。
…確かにミゲルは臆病だけど、でも悪い子じゃない。…ふふ。ウサギさんみたいで、とっても可愛らしいと思うなぁ。だから、またきっと早い内に一緒にお花を探しに行くよ。
うん、ありがと。それじゃあまたねぇ、ラクシュエリ。いつか会える時まで、貴女も良い夜を。


***


(幽霊の彼と話してから更に数日。見えなくなってから、恐らくは一週間過ぎ。生活そのものには慣れ始めていたが、やはり、「……寂しい、な。」明らかに、経口摂取では満たせない“渇き”が、脳裏にじわじわ焦げ付き始めている。――見えない、見えない。誰かが、ナニかが、…自分が。食事も控え目に終わらせ、座り込んで脚を抱えたベッド上、御せない感情の行き場は自らへ。咥えた指の背に、ぐっときつく歯を立てて、衝動を鳴らす牙を無意識と慰める。そのまま同じ指に、数度の痕を残した辺りだろうか――唐突に、何か壊れたのかと錯覚するような強打音が響いて。“警戒”の眼差しだけが一瞬表に現れたその後に、「アッ、シュ…?」いつの日か聞いた、衝撃波と紛う程印象的な大声から、音の主を特定すれば、そのまま首は一度僅かに傾いで。「……はは、」更に数秒のラグを経て漸く、表情はいつもの弛い三日月へ。「アッシュ、心配して来てくれたの?」続けて肌が震える程大音量の感情へ、嬉しそうに頬を綻ばせ、抱え込んでいた脚を床へと解きながら返事を滑らかに紡ぐ。「うん、ちょっと不便な所はあるけど、身体は全然平気。」視線こそ通わせられはしないが、それでも彼の居る、声のする方を向いて立ち上がり、自らの胸元をぽんぽんと掌で軽く叩いて快調を示してみせる。それから、「アッシュこそ、最近は寂しい思い、してたりしない?」少々冗談めかして、問い返し。距離を確めるように自身の前に片手をふらり出して、そのまま漂わせながら彼へと踏み寄る足は、些か急いて使い魔の手伝いも借りなかった為か、何かに躓いて、「あ、っ……!?」不意打ちに平行を失う感覚に上げた、悲鳴にも満たない小さな音を置き去りに、その身は前方へと大きく傾いてしまった。)




898: ハイネ [×]
2024-05-15 20:20:06



>グレン(>>896)


(急に唇を塞がれ呼吸を制御されても、特に戸惑いの色を見せない貴方のそういった行為に慣れきったような態度がどうにも癇に障って堪らず、声なき声で発せられた酸欠のアラートを聞こえていながら無視をして。そこから更に数秒、時折静かな部屋に響く水音を立てながら舌を絡ませ続け、うめき声の一つですら上げるのが困難になる頃合いを見計らって一旦唇を解放し「 やはり貴方はお馬鹿さんですね。俺と貴方が公平な立場だとでも? 」口端は笑みを描くものの、酸欠の脳に刷り込むような声は甘くも重い響きを持ち。そのまま耳へと口を寄せ「 少々甘くし過ぎて勘違いをさせてしまいましたか? 」言葉の結びには嘲るような笑いも添えて。腕の拘束はそのまま、腰に回していた手を移動させて指の甲で頬をなぞり「 貴方は俺のモノなのです。身体も記憶も命も余す所なく 」それがこの怪物に見初められた意味。愛でるも放るも所有者の意のまま、そんな言い草を悪びれもせず伝えるスタンスは潔いほど一貫していて。少し重ための前髪を手のひらで上へとゆったりかき上げ、露わになった額へちゅ、ちゅ、と何度も愛おしむような優しいキスを落として)




899: アッシュ [×]
2024-05-15 20:36:50



>ニール(>>897)


あァ~~~…、良かったぜえェ……
(目が見えない生活なんて想像も出来ないからこそ貴方の生死すら心配の範疇に入り込んでいたが、盲目以外に特に支障が無いことを仕草も交えて伝えてもらえれば大きく息を吐いて。心からの安堵に開きっぱなしの扉を閉めることも忘れてその場で立ち尽くしては、一度大きく俯いて両手いっぱいに抱えた籠へと額を押し付けて。寂しさを問われれば素っ頓狂な声で「 ぁア? 」と驚いたような感情を表現しながらお行儀悪く足で扉を閉めて「 寂しくねえ夜なんてあンのかなァ? 」その声には悲壮感などまるで含まれておらず、むしろ自分にとっては毎日何かしらで寂しさを感じている事が日常であると言外に告げ。貴方には寂しさを感じない夜があるのだろうか、逆説的な考えに至れば「 いーなぁあア 」呑気に、でも心底羨ましそうに間延びした声と共に数度軽く地団駄を踏んで。と、そこで貴方が転びそうになったのを知覚すれば「 ニール! 」反射的に切羽詰まった大声で名を呼んで、両手を塞いでいる籠を乱雑に放り捨てて獣のように一蹴りで距離を詰めて貴方を支え「 なんも見えねえンだろオ?危ねェ、危ねェよ、じっとしててくれよォ、なア? 」まるで年老いた自身の祖父に忠告するような、控えめながらも心底の思いやりを乗せた声を切に紡ぎながら子供にするように貴方の両脇に手を添えてひょいと軽々抱き上げ、ベッドの方へと運んではその縁にそっと下ろして。これでよし、と手をパンパンと払ったところで「 あァーーー! 」となにかを思い出して大声を上げれば、床に打ち捨てられたままの籠へと駆け寄りその中身を見てがっくし肩を落とし。籠を両手で掴んでベッドサイドまで運んでくれば「 フルーツ、潰れちまったよォ…… 」しょんもりと今にも泣きそうな情けない声で告げながら貴方の眼前へと籠を近付ければ、桃やバナナ等の果物が潰れて混ざり合う香りが匂い立つだろうか)




900: グレン [×]
2024-05-15 21:04:55





>ハイネ( >898


( 塞がれていた唇が開放されたのはあれから数秒後。酸素を欲している身体が勢いよく取り入れた事で少しの間噎せ返る。親が子に刷り込むように、思考回路が不明瞭な内に紡ぎ出されるものには、言葉選びを間違えたな、なんて事がぼんやり回る。「 そんな事言っても僕に対して甘いのは変わりないだろ 」 頬へと触れる手に擦り寄るようにしつつ、未だ酸欠の為かとろりと蕩けた視線で彼を捉え。働かない頭は彼の口から出た言葉を理解するのに数秒と言えども時間を要し、先刻の言葉も思い出せば緩い笑い声と共に 「 ッはは、それでいて自我は持てって言うんだから不思議だよ 」 そこまで言うのであればいっそマリオネットに仕立て上げる方が良いのではないか、なんて自身の思考が間違っているのか。彼の手によって露になった額にひやりとした感覚が触れては離れるのを感じながら、ほんの少し悩む素振りをした後に再度触れるのは先程自身が “ 不公平 ” そう称した事柄 「 言い方を変えようか。僕が何かをするにあたってのご褒美はあってもいいんじゃないかな? 」 コレクション、愛玩動物──彼が自身のことを何だと思っているのかは分からないが、少なからず無機物としてでは無く命ある人間として扱われているのは確か。あくまで彼が優位に立っている事は理解している、と言外に伝わるであろう言葉選びは無意識のうち。ずっと押さえ付けられ痺れを感じ出した腕を僅かに動かして )





901: ハイネ [×]
2024-05-15 22:27:38



>グレン(>>900)


フフ、勿論そうですとも
(飽きない内は、と付け足さないのは再三言わずとも理解しているだろうと踏んでのこと。よしよし、と言わんばかりに髪を揉み込むように撫でる度に可愛い可愛いと呟く声が聞こえそうなほど、蕩けた視線と絡ませる双眸にはお気に入りに向ける愛着が煌めき。不思議と言われれば当然のように鼻で笑って「 良いのですよ、貴方には理解出来なくとも 」自身にはこれ以上無い高尚な愉悦なのだから、と端から分かり合う気は無く。押さえつけていた獲物の一端がもぞりと動いた感触に、ゆるりと力は抜きつつも動きを御するような姿勢は変えないまま静かに耳を傾け「 例えば? 」その要求を受け入れるでも突っ撥ねるでもなく端的にそう返して)




902: ニール・グレイ [×]
2024-05-16 01:02:23



>アッシュ(>899


(己が無事を伝えた瞬間、暗闇の中でもその表情が浮かぶ程の安堵の声に思わずふっと息を噴き出す。それから己の問いに驚く様子、羨望の様子を聞き取って、「…ふふ。オレちゃんが寂しくないのは、お屋敷に来てからだから、此処のみんなのお陰かもねぇ。」あまりに解り易い彼へ綻んだ頬はそのまま、屋敷に拐われた後に寂寥は埋まったのだと、彼が飲み込み易いよう砕いた表現で告げる。――転ぶ、と状況を理解した時には身構える暇も無かった。けれどもぶつかったのは床では無くて、ひやりとして逞しい腕。「…ありがと、アッシュ。ごめんねぇ、貴方と会えたのが、嬉しくてつい、」続け様、降ってきた声に現状を把握すれば、顔を上げて彼の方へ礼と謝罪を。だがそれも、宙ぶらりんと身体が浮いた事に途切れる。「お、わっ、」彼の膂力以上に、今まで未経験だったその抱えられ方に、猫の如く目を丸くして固まり、ベッドに下ろされるその時まで珍しく言葉も止めて大人しくして。しかし、ふと響いた大声を切っ掛けに、「どうかしたの、アッシュ?」いつもの緩くのんびりとした声で問えば、丁度間近にその答えが返ってきた。「…ああ、果物持ってきてくれたんだねぇ。」萎れきった彼の後悔に続いて、言葉に違わないだろう芳しい香りが鼻先を擽る。「…良い匂い。落ちて潰れるくらい柔らかいなら、きっとよく熟してて甘いんだろうねぇ。」それを意識的に肺へと取り込んだ後に、落ち込む彼を静穏な言葉でそっと包む。「これ、オレちゃんの為に、アッシュが選んできてくれたんでしょ?…それに、潰れちゃったのも、オレちゃんを助けてくれたからだよねぇ?」一つ一つ、話す本人も何処か浮かれているような言葉を、彼へと言い聞かせた最後。「……だからアッシュ、落ち込まないで。オレちゃん、貴方がしてくれた全部が、すごく嬉しいんだから。」堪らず、牙の音を鳴らしかけた口元を押さえたのが、彼にはどう映っただろうか。ともあれ、「ねぇ、それ、食べても良い?」するり解いた唇はまた嬉々と弛めたまま、漂う香りの出所を探りに、恐らくは彼が抱えているものがある筈の方向へと指を持ち上げた。)




903: グレン [×]
2024-05-16 07:41:38





>ハイネ( >901


( 先の言葉へと言外の条件付きではあるものの肯定の意が返ってくれば目元を細め、“ 条件 ” には自身も同意をしての関係である為に態々追求することはせずにいて。頭を撫でる彼の手が心地好く暫くは金色の瞳と視線を交えていたものの、次第に瞼を伏せ身を委ねる姿はこの場に第三者がいれば些か不用心すぎるとの印象を与えるであろうか。最低限今この場で否定されることは無かったものの問い掛けが返ってくれば伏せていた瞼を持ち上げ、数秒間考える素振りを 「 それはその時々によるんじゃないかな 」 それが形あるものであろうと無かろうと、なんて事は今日中に留め。腕を押さえ付けられていた力が緩んだ事により、両腕は不可能だったとしても片腕くらいであれば抜け出せる隙が産まれたであろうか。引き抜く事が叶ったのならば彼の肩へと腕を掛け軽くこちらへと引き寄せるように 「 ハイネなら僕の欲しい物分かってくれるでしょ? 」 初めて会ったあの夜からずっと “ それ ” が欲しい、と言っているのだから。寄せた彼の頬へと軽いリップ音を立てるようにして口付けを )





904: アッシュ [×]
2024-05-16 21:40:21



>ニール(>>902)


そんなに怪物のフレンズがいっぱい居ンのかァ?!さっすがニールだぜエ!
(暮らしていて寂しさを感じないほど気にかけてくれる存在が複数いるのだと言葉尻に解釈すれば、暑苦しい態度や微かな腐乱臭でどうしても忌避されがちな自身から見ると称賛に値するもの。至極素直な気持ちで感心したように目をまんまるにして、一拍置いてやや元気を少なくしたトーンで「 …でも、でもよう、いっぱいフレンズが居るからってオレの事忘れないでくれよなァ 」貴方の交友関係を邪魔する気は毛頭ない、そんな気持ちを込めた視線を物見えぬ紅いそれにちろりと向けて。果物の話題には「 料理番の使い魔によゥ、すぐ喰えるやつくれって言ったんだよォ。そしたら美味いやつ選んでくれるって、それでよオ、 」ぐずぐずと言い訳というより一生懸命さの印象が強い言葉尻で並べて、そして結びに「 ゴメン、ゴメンなァ、ニールゥ。オレのこと嫌いになンないでくれよオ 」籠を持つ手は塞がっているため縋り付くことは叶わず、代わりに何かを強請る犬猫のように貴方の胸元へとおでこをぐりぐりと擦り寄せて。しかし優しく紡がれる言葉を浴びながら徐々に顔を上げ“ うぅ、 ”と言葉にならない感激の声を上げて。しかし口元を押さえる仕草は、自身が臭う時に周囲の存在が取るそれと似ていて「 クセェか?!オレクセェかなァ?! 」愕然とした表情と大袈裟なほど騒ぎ立てる声にはどうしようどうしようと慌てふためく様子がありありと表れ、咄嗟に潰れたフルーツを鷲掴みにしては常に上裸の身体に塗りたくり「 これで大丈夫かァ?! 」貴方からの問い掛けには当然YES、あまりにも当然過ぎて回答を失念したまま今の意識は貴方に不快な思いをさせないこと、ただその一心に集中していて)




905: ハイネ [×]
2024-05-16 21:52:22



>グレン(>>903)


(ご褒美の具体例が暈された事に抱くのはむしろ好都合だとニヤリ口角を上げるような小狡さで。自身の解釈次第で如何様にも出来るではないか、褒美に託つけてあんな事やこんな事――貴方の髪を弄びながらそう奸計を巡らせかけては甘んじて逃がした腕に導かれるがまま顔を向け。次の言葉にはああ賢いと率直に思い「 賢い子ですねぇ 」それをそのまま声に乗せて、頬に触れる暖かな感触を甘受しながら浮いた後頭部を撫でるようにさすって。すっと上体を起こせばベッドの縁に腰掛ける体勢を取りつつ自身と似つかわしい体躯の貴方を難なく抱え上げて膝の上に乗せ、背中に回した手ひとつで不思議なほど安定感のある支えの役割を果たしながら「 俺は与えたいだけ与えますから、貴方も足りなければ欲しがりなさい 」その夜毎の気分で尺度は変わるのだろう、艶やかに諭すような声と共に先ほどのお返しとばかりに何度も目許や頬に口付けて「 可愛い、俺だけのグレン。死神が来ても驚かないで良いのですよ 」唐突に告げたのはお屋敷に来たばかりでは未知の存在であろう記憶を喰らう怪物の存在。貴方の意向と関係なく、その夜が訪れることはまるで定められた運命か何かのように当たり前の事を語る口ぶりで)




906: ニール・グレイ [×]
2024-05-16 23:55:38



>アッシュ(>904


(怪物の友の多さを手放しに褒め称えた、かと思えばまたしょんぼりと寂しそうに。此方が音や声を探るまでも無く、全て真っ向から伝わるその言動に、合うかは解らぬ盲の瞳を彼へと向けて、「忘れないよ。貴方だって、オレちゃんの大事な大事なフレンズなんだから。」此方も真っ直ぐ、真っ向に。少し彼の言葉を借りつつ微笑みを返す。果物の話には、何処か子供のお使い話でも聞くような和やかな面持ちで只、うん、うん、と否定も口出しもせずに相槌を打った後、「…嫌わないよ、」胸元の彼へ、此方が贈る言葉の始めにそう付け足して。話の終わり、伸ばした指が届くより先に焦った様子で声を盛大と溢す彼に、また呆気に取られた片手も、何か言いかけに半開き口も止まってしまう。「――ふ、」勢いそのまま尋ねられたその瞬間、全ての合点が付いた途端に息を噴き出して、「ははっ、大丈夫。大丈夫だよ、アッシュ。ごめんねぇ、オレちゃん貴方に勘違いさせたねぇ。」思わずといった具合に上げた笑い声と共に、目元を円く細めながら、詫びと現状の説明を。それから、「さっき口を押さえたのはねぇ、アッシュからの気持ちが嬉しくって堪らなくて、つい大口を開けそうになっちゃったからなんだよ。」当たらず、然れど遠からず。解り易くも本当の理由は暈して、先の仕草の理由を語る。「ほら、ただでさえオレちゃん口が大きいのに、あんまり思い切り開けたらお行儀悪いかなって思ってさ。」そこに更に言葉を並べ立てた後、「貴方に、少しでも好かれていたくって。」静穏そうだが、照れたようにはにかんでみせながら、紡いで。「……アッシュも、オレちゃんの事、嫌わないでね?」茶化す粧しを籠めたくせ、切実そうに語尾を震わせて。そう問い返すのと同時、首をゆらり傾いで、見えはしないその瞳で彼を覗くような所作で返答を窺った。)





907: アッシュ [×]
2024-05-17 12:57:15



>ニール(>>906)


そっか?…そーだよなァ!
(唯のフレンズではない、大事な大事な――そう付け足してもらえたことに、しょんもりしていた表情はみるみる元気を取り戻して最後にはまた世間話には似合わない大声を嬉々として張り上げて。潰れた果実を身体に塗りたくるという気狂いじみた行動は全てその熟れきった芳香で自身から漂っているかもしれない腐乱臭を誤魔化すため。しかしそれも必要なかったことと伝わればいからせていた肩を安心したように落として「 口がデケェのはイイコトだぜ!その分一度に山盛り喰えらァ! 」自分にもその自覚があるからなのだろう、励ますよりも遺憾を唱えるような調子でぎゃんぎゃん喚き「 口がデカくてもミニっこくてもフレンズは愛してるぜぇイ! 」静かな声と照れくささをかき消すような声量と共に、フルーツの残骸まみれな両手をボトムスでぐいぐいと雑に拭ってから絹のような白髪をわしゃわしゃと撫で乱し「 なァ、腹減ってるかア?!こン中のものぜーんぶニールへのおむまいだぜイ! 」お見舞い、惜しくも一文字違いだが本人はそれで合っていると心から信じているため堂々たる態度はそのままに、ベッドの傍にある台へと籠の中身を並べていき「 果物だろォ、お菓子だろォ、しょっぺえのも要るかなと思ってジャーキーも持ってきたぜエ! 」目の見えない貴方のために声高にラインナップを伝えては、これだけあればなにか一つくらいは気に入るものがあるだろうとばかりにふんすと腕を組み)




908: 執事長 [×]
2024-05-17 12:58:14



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536


 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


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909: ニール・グレイ [×]
2024-05-17 19:04:36



>アッシュ(>907


(己が言葉を贈れば贈った分だけ、活気づく彼の声。その子供のような可愛らしさにまた唇は弛んで。「ああ、アッシュ、別に貴方の事を悪く言いたい訳じゃ、」口の大きさについて騒ぐ彼から不満に似た色を感じて、もう一つフォローを重ねようとした所で、それすら上回って全て吹き飛ばす程の言葉が届く。同時に、暗い視界もブレる錯覚が起こる勢いで髪が、恐らくは彼の手によって乱される感覚に、一旦唇をきゅっと結んだ後、「…ん、む、ははっ、そう、そうなんだねぇ。」こそばゆいとばかりに笑い声を上げては、気恥ずかしそうに、面映ゆそうに破顔して。「ありがと、アッシュ。すごく嬉しい。オレちゃんも、アッシュの事好きだよ。」また口元を押さえる仕草の奥、今度は堪えきれなかった牙の音をそこに隠して、此方からも同じ感情を伝え返す。それから、「そう、全部オレちゃんの為に持ってきたの。」言い間違いだって彼のご愛嬌、態々訂正する事はせずに、ただその贈り物に籠められた想いにこそ、喜ばしげに声を弾ませて。「…ふふ、いっぱい持ってきたんだねぇ。」音の感じと彼の話し方から、物を並べてるだろう事が予想に付いて、和やかに相槌を打つ傍ら台の方へと見えぬ目線を落とす。並べ終わるまでの時間の長さから、随分種類も豊富なのだろうと少々ばかり悩む素振りを、そして、「それじゃあ、甘いお菓子にしようかなぁ。チョコとか、キャラメルとか……そういう一口で食べられそうなの、ある?」ぱっとまた弛く笑む顔を彼の方へと向ければ、個々と包み紙にくるまれているような、小さな菓子をねだってみた。)




910: グレン [×]
2024-05-17 19:31:17





>ハイネ( >905


( 抱き上げるように体を起こされたと思えば次の瞬間には彼の膝の上で。驚きはするものの背中に添えられた手でバランスを崩すこと無く、自分の方からも逃げるつもりは無いとの意思表示も含め手持ち無沙汰な両手は彼の首の後ろへとゆるりと回して 「 上限が更新される度にねだる回数増えるかも知れないよ? 」 自身の欲望に際限が無い事は自覚している。どこまで求めていいかの線引きがはっきりするまでは控えめだろうが、きっと彼と接するうちに “ 足りない ” と、そう思うようになってくるだろう。目尻に、頬に、彼のひやりとした唇が触れる感触を享受しつつも、瞳の奥は不安気に揺れているはずで 「 死神、か…… 」 ぽつ、と彼の言葉を復唱するように紡ぎ出すのは恐怖心よりも、どんな存在なのだろうという好奇心に似たもの 「 ふふ、誰が来ても怖くは無いよ。ハイネからの “ お守り ” があるからね 」 彼の背後に回した左手の中指に嵌るそれを灯りに照らすように視線をやってから彼の方へと戻し、実際の年齢よりかやや幼く見えるような無邪気な笑みを浮かべてみせ )





911: アッシュ [×]
2024-05-17 19:53:27



>ニール(>>909)


………ニールぅ…!
(初めて出会った時と比べると明らかにどこか元気を失くしたような印象を持っていたため、恐らく心からであろう笑顔を見ることが出来ればおよよと僅かに涙を浮かべて感極まったように名を呼び、がばっと頭を抱きかかえて「 笑ってくれて嬉しンだぜェ…! 」おつむも無ければ気の利いた事も言えないけれど、そんな自分でも貴方のフレンズとしてささやかな支えになれたのならば、と今度は嬉し泣きのような声色で抱き竦めた頭と自分の髪をぐりぐりと押し付け合おう。感情のジェットコースターと形容して大袈裟でないほど単純なゾンビは、貴方からのリクエストを聞けばがばっと離れて「 もちろんあるぜイ! 」意気揚々とガサガサお菓子の山から探し出したのは銀紙に包まれた一口サイズのチョコ。甘ったるいミルクチョコにこれまた濃厚な甘味のガナッシュが包まれたそれは甘党垂涎の一品だろうか、頼まれる前にと包装を剥がして指先で摘んだそれを貴方の口元へ「 ほらニール、あーん! 」人間に何かを食べさせるなんて未知の経験に、胸弾む思いを隠そうともせず明るい声に押し出して。無事口腔へ甘味を届けられたのならば「 元気出るかァ?! 」それが今夜一番の願い、忙しなく頭を動かして色んな角度から貴方を見つめつつ様子を見守り反応を窺って)




912: ハイネ [×]
2024-05-17 20:06:06



>グレン(>>910)


フフ、良いではないですか。名実共に俺無しでは生きていけないようで
(いくら強請られても素直に与えるかどうかについては言及せず、ただ欲しいと訴える未来の貴方の姿へ思いを馳せればご機嫌そうに微笑みを深めて。膝上の貴方のメイド姿、間近でまじまじと観察を続けるもやはり最後には美しく自分好みなかんばせへと吸い寄せられるように視線は戻り、双眸の奥底に揺れる頼りなさげな何かを知覚すれば「 ああ…死神などより、俺からの寵愛が枯れる方が貴方にとってはよっぽど恐ろしい事でしたね 」同胞を軽んじるような言動も悪気はなくただ自身の種族への誇り高さゆえ。そして何より貴方には自分以上に恐れる相手も縋る相手もいてはならないという拘りも言外に含みながら、背後から漂う自身の高貴な魔力を感じては口角を一瞬持ち上げて。「 さて、そろそろ行かなくては 」住人としての用事があるのか、はたまたコレクターとしての用事があるのか、自室に戻るではなく何か別の目的に向かうようなニュアンスの言葉と共に貴方をそっと膝の上から下ろして立ち上がり「 次の夜は予め贈った衣装の何れかに着替えて俺の事を待っていなさい 」愛おしむような緩慢な動作で貴方の頬に触れ、リクエストをしては反対の頬へと再度口付けを。以降、貴方から会話を続けるような動きがなければ怪物は扉から退出し魔力の錠を掛けるだろう)




913: グレン [×]
2024-05-17 21:13:14






>ハイネ( >912


( 彼の返答は今迄の自身の発言から推測できるだろう事柄故、然程驚きもせずにスッと目を細め「 そうだよ。死ぬ事より何より僕を見てくれる人が居なくなる事が一番怖い 」 自分で口にしたにも関わらず一瞬、幼少の親からの扱われ方を思い出せば僅かに造形のいい顔を歪めるも、少なからず他人の目がある事を思い出せば直ぐにへら、と表情を崩し。膝から下ろされれば、身長差の分だけ少し見上げるように視線を上に。近寄る彼のジャケットの裾を掴んで引き留めてしまいそうな手は後ろに、口元に緩い弧を描いてリクエストには首肯で了承の意を。「 嗚呼、そうだ。次ハイネが来る時は部屋の外に出たいなあ 」 彼が部屋を出る間際、思い出したように口にするも声量は独り言のそれ。無論その目的地がどこであるかなんて問題では無く、彼が自身の願望のために時間を取ってくれるのかどうかという事実が重要なおねだりで。彼の耳に届き振り向いてくれるのであれば、ダメかな、とでも言わんばかりに首を傾げている姿が目に留まるはず。元より返答を然程期待していない言葉故、彼からの応えがあれば薄らとした笑みを浮かべた後に、無くとも気にした様子は見せず、彼を見送り次第贈り物を一着一着丁寧にクローゼットへと仕舞う作業へと移る事だろう )


****


やあ、こんばんは。今晩の案内人は死神さんであってたかな?
そろそろ幕間かなって思って失礼するよ。嗚呼、描写へのお返事はあっても無くてもどちらでも構わないからね。

次は前に話してた通りミゲルとお話させて貰いたいなって思ってるし、招待状を送るのに僕の方から出させてもらうつもりにしているんだけどそれで構わないかな?もしキミの方からのほうが始めやすい、とか何かあったら言って欲しい。
僕の方からで問題が無ければ 【 ハイネが僕の部屋に最後に来てから数日後、誰にも会わない状況の嫌気がさした僕から 「 誰でも良いから一番初めに会った屋敷の住民に渡してくれ 」 って世話を焼いてくれる使い魔に招待状を持たせた 】 みたいな描写を出すつもりにしてるから、こっちも問題がありそうなら教えてくれると嬉しいな。





914: ハイネ / ジョネル [×]
2024-05-17 21:48:11



>グレン(>>913)


(幽かに歪みを見せた相貌もまた美しい事に変わりはなく、矢張り美は全てを解決する万能薬なのだと自己の内で納得すれば容姿端麗な貴方の評価は歪みを以ってしても上がってゆくばかり。背中に届いた声にはふっと小さな笑みを零して、肩越しに振り返り「 では、歩きやすい服を選んでおきなさい 」遠回しに要求へ是を返し、怪物が退室した数秒後に扉そのものが一瞬ふわりと淡い紫に光るだろう)


***


やほやほ、こんばんわー。うんそう、ハイネと友達の死神ジョネルが案内役を仰せ付かってるよ。
楽しい夜をありがとうね、ハイネの身勝手で強引な所に辟易したりしてない?展開とかハイネのスタンスとかに違和感あればいつでも教えてね、君と僕で互いが楽しめる夜を作っていきたいからさ。

ミゲルへの招待状すごく助かる、内容についてもバッチリだよ。ミゲルは何ていうか…じめっとしてるやつだから、もしお話中に何かあったらいつでも僕にこそっと教えてよ。君と僕の仲だ、遠慮はナシ!
それじゃあ、招待状が届き次第ミゲルを君のお部屋に向かわせるね。




915: ニール・グレイ [×]
2024-05-17 22:24:57



>アッシュ(>911


(呼ばれた名に、どうしたのと尋ねるよりも先に、頭に何かが巻き付いた。「アッシュ?」困惑混じりに此方からも呼び返した途端、感極まった声が届いてようやっと状況を理解すれば、「ふふ、なぁに、オレちゃんずっと笑ってたでしょ?」可笑しそうにまた言葉を零して、そうジョークを舞わせては犬にも似た彼の仕草を享受する。ねだったその瞬間、彼の腕からは一気に解放されて、その喪失にふらり揺れた身体を、ベッドシーツを押した片手で元の姿勢へと。そこに丁度と飛ぶ返事の後、掛けられる所作の促しに、「うん、あー……」躊躇いも無く素直に、八重歯が見えぬ程度に控え目な口を開いて、雛鳥宜しく身を任せて。――放られたのは、どうやらチョコらしい。香ばしさが鼻を抜け、舌には溶けた端からとろり纏わり絡むような濃密な甘さが伝わってくる。思わず頬が色付き綻んで、「…ふふ。甘い、美味しいねぇ。元気になれるよ。」ふわふわ、という表現こそぴったりな、彼ほどの勢いは無くとも浮き足立った喜びに言葉も染めて、問い掛けに肯定を返す。その後で、「そうだ、アッシュ。そのチョコの包み紙、貸してくれる?」掌を差し出し、少しの悪戯っぽさを持っての頼み事を。――もしもそれを叶えてくれたのならば、皺を伸ばしたそれを自らの膝の上、両手で探り探りと折り始め、「……うん、こんな感じ、だったかなぁ。」次に声を落とす時には、その手元には小さな小さな星が。それの形を指先でなぞり、「…やっぱりちっちゃいのだと上手くいかないねぇ。」少々線の曲がった部分を見付けては眉を下げる。しかし直ぐに笑みを戻せば、「はい、アッシュに。」また掌を、今度はその歪な銀色の星を乗せて彼へと差し出す。「…本当はもっと綺麗な紙で折ったのとか、もっと素敵な何かが渡せれば良かったんだけどねぇ。」多少の苦々しさを、軽く肩を竦めてのジョークに粧して落とし込み、「でも、オレちゃんを元気にしてくれたアッシュへ、何かお返しがしたくてねぇ。」続けては押さえ込めないにやつきに、仄かにはにかんだ次、「良かったら、貰ってほしいなぁ。」いつものようにゆるり微笑んだ表情で首を傾げ、彼からの反応を今かと待った。)




916: アッシュ [×]
2024-05-18 00:58:16



>ニール(>>915)


ぃよっしゃア!
(怪物にはチョコレートとやらの味は感じられないけれど、甘いという味覚は分かる。自分が甘いものを口いっぱい頬張った時の表情ときっと似ているのだろう、多幸感すら感じさせるほわほわした雰囲気と元気を幾ばくか取り戻した旨の発言に逞しい上腕に力瘤を作るようにガッツポーズを。ふと予期していなかった要求に「 コレかァ?ニール、いくらなんでもコレは食べらんないぜェ? 」人間の体は銀紙を消化し栄養に変えられる仕組みにはきっとなっていないはず。あやふやな記憶が怪訝そうな表情へと繋がりながらもフレンズからのお願いを簡単には無碍に出来ず大人しくそれを渡して「 …お?なンだァ~? 」一体どうするのだろう、まじまじと行く末を見守っていれば黒薔薇屋敷の空を永劫に飾るそれを模した折り紙が出来上がっており「 スッゲェ! 」不器用な自分には教えてもらったとて簡単には出来ないだろう、それを盲目の状態で形にしてしまう貴方の器用さに幼稚ながらも心からの賛辞を贈り、そしてまた予想外なことにそれを差し出してもらえればギラっと目を瞠って「 イイのかァ?! 」次いでパァっと相貌を輝かせて。お返し、その言葉にはまた数秒何か込み上げてきたものがあるような呻き声を漏らして銀の星を受け取り「 サンキュウ~~~! 」歓喜を爆発させるようにまたしても精一杯のハグを。「 コレッ、コレがいいぜェ!ニールの手作り、オレのための手作り!ウィイイイイイ! 」大型犬が全身全霊で喜びを表現するように骨が軋んでしまうほどの強さで抱き竦め、最後には狂喜乱舞の雄叫びまで添えて「 オレの部屋に大事に飾るぜェ! 」計り知れない価値を持つその贈り物の行方を伝えてから再度貴方へと頭を擦り寄せ)




917: グレン [×]
2024-05-18 06:51:20





>ジョネル / ミゲル ( >914


あっていたようで何よりだよ。ハイネと友達かあ、今度僕の知らないハイネの話聞かせてもらわなくちゃ、だね。
お礼を言うのは僕の方だよ。全然!寧ろいつも僕が任せっきりになっちゃってて申し訳ないな……って思ってるぐらいさ。僕のスタンスにも違和感を感じたりしたらいつでも言ってね。

問題がなかったようで何よりだよ。はは、じゃあもしなにかあった時は 「 ねえねえ、ジョネル…… 」 ってこっそり話聞いてもらいに出てこようかな。
うん、ありがとう。招待状出させてもらったから、もし来にくいなとかあったら教えてくれたら嬉しいな。


****


( ダークエルフと外出の約束をしてから早数日。彼が自室に訪れるような素振りは無く、かと言って部屋に錠が掛かっている為かはたまた偶か、まだ見ぬ住民との交流もした事がなくクローゼットの中の贈り物と睨めっこをして次に彼が訪れる日は何を着ようかと考える日々。然し、数日も同じ日を繰り返せば辟易とするのは致し方ない事だろう。ベッドへと仰向けに寝転がり、大きなため息をついたところで誰かをこの部屋に呼べばいい、なんて考えに至ればいそいそとテーブルへと向かい備え付けの紙に同じく備え付けのペンを走らせ。その内容は 『 寂しい、話し相手になって欲しい 』 だなんて簡素かつ実年齢から考えれば少々幼さの残る文体。お世辞にも綺麗な文字、とは言えないものの誰が見ても読めなくは無い可もなく不可もなくな文字が書き連ねられた紙。それを丁寧に折り偶然かそれとも招待状と呼ぶには些か幼すぎるそれを書いてるのを見ていたのか、近くにいた使い魔に差し出し 「 これ、…………いや、誰でもいいからこの部屋を出て一番初めに会った人に渡してくれるかい? 」 一瞬の間が生まれたのは頭にダークエルフの姿が過ぎったから。けれど訪れないという事は何か忙しくしている可能性もある、それに他の住民との交流を持つチャンスと思考を切り替えて。部屋から消えるそれを見送り、寝転がった時に生まれた髪の乱れや服の皺などを整えながら扉がノックされるのを待つつもりで )





918: ニール・グレイ [×]
2024-05-18 10:33:04



>アッシュ(>916


(訝しむような、今彼が何処を見ているのかさえ伝わってきそうな言葉の並び。それらを背景音楽に、指先の感覚頼みで折った己が好む物の一つ。差し出したそれに受ける賛辞や、問いに応えるよりも先に、掌から贈る相手へ星は渡って。その次の瞬間には、また逞しい腕に力強く囲われる。仕草から声から、その全てから伝わる喜びように、また笑いが溢れてしまう。「ふふ、そんなに喜んでもらえると、作った甲斐があるねぇ。」多少感じる息苦しさ、骨の痛みも思案の外と、彼のしたいまま、されるまま。その最後には彼を真似てか、自らもそっと頭を擦り寄せてみたりもして。「……うん、大事にしてね。」ほろり解けるように、柔い願いが零れた後に。「それからさ、その星を見る度、オレちゃんの事思い出してよ。それで貴方の寂しい時が、ちょっとでも無くなってくれたら嬉しいなぁ。」“覚えていて”と渇きを埋める本能か、何か他の打算だったか、内々の蠢く何かを、自覚も無いままに蕩々のんびりとした望みに押し込み包んで、彼へと託して。それから、「ねぇアッシュ、オレちゃんがまた目が見えるようになったらさ、」今度は、近々の未来の話を口にする。「オレちゃん、貴方と折り紙で遊びたいなぁ。お星さまもお月さまも、今度は貴方と一緒に作ってみたくって。」垂らしっぱなしの十指に、もぞり恥じらうような弄ぶ仕草を取らせてから、その一方を彼の頭の方へふらふら伸ばしつつ、「…ああでも、アッシュはお外で遊ぶ方が好きかな?だって、こんなに元気なんだものねぇ。」最後の括りに、軽く弾む冗談を飾って。「ふふ。ねぇ、どっちが良い、アッシュ?」見えない姿に手を伸べるのはやはり無謀だったか、髪に触れる事も叶わなかった五指を、それでも気にした様子も無く穏やかに笑んで、彼に問いを重ねてみた。)




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