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■:
狐死神 [×]
2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679
どうもー
小説トピ放置常連者の狐死神だよー←
東京テディベアにまたドはまりしまして…
書きたくなった。
でも今回のは一、二週間で書き上げるつもりです!
注意
今回は書き上げるまで米禁!
主は駄文!
主人公が可哀相!
です
では書きます!
1:
狐死神 [×]
ID:afe26c679 2015-04-25 21:57:19
>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>13>>14>>15>>16>>17>>18>>19>>20>>21>>22>>23>>24>>25>>26>>27>28>>29>>30>>31>>32>>33>>34>>35>>36>>37>>38>>39>>40>>41>>42>>43>>45>>46>>47>>48>>49>>50
2:
狐死神 [×]
ID:afe26c679 2015-04-25 22:19:04
プロローグ
…もう疲れた。
僕は…何なのだろう…
不良品…ハハッ…僕にぴったりの言葉だ。
…さよなら。僕の居た居場所の無い世界…
3:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-26 11:40:08
-幼い頃のキオク-
?「ママーパパーお姉ちゃーん、お兄ちゃーん」
ママ「なぁに?ヒナ」
姉「チビヒナーどうしたー?」
兄「ハァ…勉強に専念したいが…しょうがない後にしよう…、別にヒナの為じゃな…」
姉「ツンデレお兄、ツンデレが進化したなー!」
兄「うるさい。…ったくヒナ早くしろ。」
ヒナ「あっうん。…えっとね…、くまさんのぬいぐるみ…ありがとう!」
ママ「どういたしましてー」
姉「ヒナー本トかわいい奴だよー」
兄「誕生日にプレゼント…当然の事だ。」
パパ「おっ何か賑やかだなぁ。パパも入っていいか?」
ヒナ「あっパパーくまさんありがとー!」
パパ「ヒナー誕生日おめでとう。テディベア…気に入ってくれたか!」
ヒナ「うん!ありがとー。…テディよろしくね!」
楽しそうな…仲の良さそうな家族。だけど…
うーん…寝れない。テディと一緒にママとパパの所に行こう…あれ?
?「何よ!アナタはあの馬鹿女を育てろって言うの?!」
?「当然だろ!__は僕達の可愛い子供なのに…馬鹿女とは…君の頭はどうなってんだ!」
?「何ですって?…あんないらない子、どっかに棄てて…居なくなれば良いのよ。」
-パシッ-
?「…__に何てことを言うんだ!」
?「…あんたねぇ…元々あんたが悪いのよ!…あんたが産めって脅されたから産んだのよ!たまにはこっちの苦労を…考えなさいよ!子供が増えれば負担やお金だってかかるのよ!…それなのにあんたは何も考えてないんだから!」
ママ…パパ…?私…いらない子?…どういうこと…?テディ…私いらない子なの?怖いよぉ…嫌だよぉ…止めてよぉ!
テディをぎゅっと抱きしめ涙を流す少女。泣き止んだ頃には喧嘩は終わっていた。
4:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-26 12:02:39
-僕はママの子じゃないの?-
ヒナ「朝か…。14歳の朝。」
目覚ましの音で朝に気付く。今日は僕の誕生日だ。少し浮かれながら準備を済ませ階段を下りる。
ヒナ「おはよー…あっママ今日のご飯何?」
ママ「…」
あれ?聞こえて無い…のかな?
ヒナ「ママー!」
ママ「うるさい…、早く朝ご飯食べなさい。」
え?ママ…今日凄い不機嫌。私何かしたかな?ていうか…
ヒナ「朝ご飯無いんだけど…」
ママ「あーもうあんたは…馬鹿女!あんたは本ト馬鹿ね!ご飯ぐらい自分で用意しなさいよ!…あぁそうそう馬鹿女には大切な話があったわね、ちょっと座りなさい。」
ヒナ「うっうん。わかったよママ。」
突然の罵声に驚いたがママから大切な話があるらしい…何だろう。気になりつつも椅子に座りママの大切な話を待つ。
ママ「あんたはね…ママの子じゃないの。」
…え?どういう…こと?
ママ「あんたはいらない子なの。あの忌々しい馬鹿元旦那に脅されて産んだ子よ。…私はね、あんたの事が大嫌いなのよ!」
ヒナ「なん…で?どうして…なの?ねぇマ…」
ママ「汚い醜い顔で呼ぶな!あんたはここの家族じゃないから…本トは出て行って貰いたいけど、まだ14歳。一年だけここで家畜としていきるのよ。…話はそれだけよ、早く学校に行きなさい。」
立ち上がりどこかに行くママ。…家畜…家族として…ううん人間扱いもされないってことなのかな?溢れだす涙…僕は静かに泣いていた。
5:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-26 13:16:12
-お姉ちゃん…-
ハァ…と溜め息を漏らしとぼとぼと家に帰る。友達は大丈夫と言ってくれたけど…。
ヒナ「わかんないよ…」
一軒家…家に着けば少し戸惑い気味に入る。
ヒナ「たっただいまぁ…」
しーん。…こっ怖い
自分の部屋へ向かうと…
ヒナ「お姉ちゃん…」
姉「ヒナか…何?」
何だろうお姉ちゃんも怖い…
姉「ママに言われてたでしょ…」
ヒナ「うっうん…」
姉「私ね……
あんたんことだいっきらいだったのよ」
ヒナ「え?」
姉「お兄も大嫌いって言ってた。ママの言ってたとおり…いらない子だね…じゃっバイバーイ馬鹿女ちゃん」
な…んで…僕…いらない子…なの?
部屋に戻りベッドにダイブすれば枕に顔を埋める。
ヒナ「テディ…」
顔をあげれば幼い頃貰ったテディベア。所々糸がもつれてたり綿が出てたりとボロボロだけど…僕の大切な友達…。
ヒナ「テディ…僕皆に嫌われてた…、これからどうしたら良いのかな?」
テディ「…」
テディは何も言わない。そりゃぬいぐるみだし…当然だよね。
ヒナ「寂しいよ…でもテディ大丈夫だよ?僕友達居るから…あっ今日ね学校で…」
今日1日学校であった出来事を話す。これは僕の日課みたいな…まぁ毎日話し掛けてるんだけど…、あっ変な人じゃないからね!
ヒナ「…があったんだぁ」
ママ「ご飯よー降りてらっしゃい!」
ママが呼んでいる、行かなきゃ。
ヒナ「テディ行ってくるね…」
僕は暗い表情を浮かべ階段を降りた。
6:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-26 14:16:21
-ママ達から罵声-
姉「うわっ…豪華…寿司じゃん」
兄「豪華…」
ママ「今日はじゃんじゃん食べて良いわよー!」
ヒナ「わぁ…お寿司だぁ…」
僕が言葉を発した瞬間、周りがピシャリと凍りついた。
ママ「馬鹿女…何しに来たのかしら?」
姉「家畜らしく餌をあさりに来たんじゃないの?」
兄「…フッ」
賑やかな笑い声…僕への罵声。
ママ「まぁ食べなさいよ…家畜らしく床で」
姉「マ…ママ駄目笑い過ぎて…イヒッお腹痛い」
床に無造作に置かれた皿。しょうがないから床で食べる
姉「ママ見て!豚が私達のお家でご飯食べてるー!」
ママ「あらぁ…本トね…。あっお姉ちゃんみちゃだめよ。あんな豚。」
兄「豚は豚らしく食べてろ。」
ヒナ「…」
じっと三人を下から見つめる。
ママ「何かしら?豚のクセに私達に何か用?」
姉「あぁ…ママ餌が欲しいのよ。ほら…あげるわよ」
投げつけられた寿司。ヒナ「やっやめて…」
パリーン
僕の隣に無造作に割れた皿
ヒナ「ひっ」
恐怖が僕を包む、体が…腰が抜けて動かない。
ママ「お姉ちゃん…だめよー。家畜をいじめちゃだーめ」
姉「ごめんなさーい」
助け…て…助けて!
姉「まぁ…いいわ」
ママ「はぁ楽しい食事が台無し。皿と後片付け…よろしくね」
ヒナ「は…い…」
姉「台無しーじゃん私部屋戻ってるわー」
ママ「私はちょっと出掛けてくるわぁ」
兄「部屋…」
僕を助けてくれる人はここには居ない…
7:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-26 20:51:20
-片付け-
三人が居なくなり静まり返るリビング。
ヒナ「…片付け…しないと。」
テーブルには空っぽの器や皿や箸など…僕はそれらを素早く…じゃないけど出来るだけ早く片付けた。
ヒナ「ふぅ…全部洗ったし片付けたし…いい感じ!」
最後にお姉ちゃんが投げつけた皿を片付ける。
ヒナ「…いっつぅぅ…破片危ない…指結構切っちゃった。…血…かぁ」
破片で切ってしまった人差し指をぼんやりと眺めてた。血が溢れ人差し指をつたい床へ雫が落ちていく。
ヒナ「綺麗…………じゃない破片早く片付けないと!」
しばらくぼんやりと眺めていたが皿の片付けを思い出し急いで破片を片付ける。
ヒナ「ばんそうこうも貼ったし…片付け完了。」
綺麗になったリビング…うん我ながら良い出来だ!時間は…わぁお、一時間半もかかっちゃったんだ。
ヒナ「早く片付けたつもり…なんだけどなぁ…」
ハァと溜め息を漏らす…ツイてないなぁ。
ヒナ「お風呂入るか…」
部屋に戻り風呂の準備をした後お風呂に向かった。
8:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-27 22:42:53
-涙を流した夜-
ヒナ「ふぅ、テディただいまー」
笑顔でテディに話し掛ける。当然返ってはこないが僕にとってそれでも十分だった。
ヒナ「テディ…僕はどうしたらいいのかなぁ…。」
ベッドに寝転がりテディにまた話し掛ける。少なくともまたママ達から色々な事を言われる、それがとても怖かった。
ヒナ「テディ…ヒック…どうすれば…いいのかなぁ…僕は…僕は…」
溢れだす涙、僕は必死に止めようとしたが涙は止まらない。
ヒナ「…テディー…グスッ…ヒック…僕は…テディー!」
涙はもう止まらない。もしかしたらこの涙は明日の分なんかじゃないだろうか、と思える程流していた。
あぁ、多分明日は目が腫れてるだろうな…そう思いながらテディを抱き締めて夜中まで声を殺し泣き続けた。
ヒナ「目…腫れてない。良かったぁ…」
次の日僕は早起きをして洗面所に向かい鏡で顔を見ていた。昨日あんだけ泣き続けたのに全くと言って良い程目は腫れて無かった。多分、あまり目をこすらずにテディに押し付けてたからかなと思った…テディに後でお礼を言わないと…。
ヒナ「…今日も頑張ろう。」
僕はそう呟きリビングへ向かった。
9:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-27 23:07:30
-学校のとある日-
そういえば言って無かったけど、僕は小学校五年生なんだ。…でも友達は…とても少ないんだけど…ね。
ヒナ「おはよー」
皆「ヒソヒソ…クスクス」
ヒナ「?…どうしたの?何がおかし…!」
僕は何を見ているのだろう…。僕は何か皆の嫌がることをしたのだろうか?…してないはず…じゃあ何で…。
僕の机に…、「**」とか「消えろ」とか「馬鹿」とか「ウザイ」とか「クズ」とか…書かれてるの?
ヒナ「酷い…何で…」
クラスメート「だってお前馬鹿じゃん」
クラスメート「それに豚だし…いやばい菌だろ!」
クスクス、アハハ、と笑い声が上がる。口々に飛び出る悪口…、僕は耳を塞いだ。
クラスメート「何耳塞いでんだよ。…豚が」
ヒナ「キャッ冷たい!」
ビシャ…バケツに入っていた水が僕にかかる。びしょびしょになった僕を見てまた笑いだす。「もっとやれ」また皆が手をたたきはやし立てる。
ヒナ「…っ」
この場から立ち去りたくて僕は教室を飛び出した。逃げる場所なんて限られている、僕は一目散に屋上に向かった。
ヒナ「ハァハァ…うぅ…寒い」
腕をさすり寒さをしのいでいるとキィ…と扉が突然開いた。
ヒナ「だっ誰!」
ラン「ヒナ!…大丈夫?」
カエデ「ヒナちゃん!タオル持ってきたよ…寒くない?」
サユリ「ヒナちゃん…もう大丈夫だよ…。」
目の前に僕の親友…、世界で一番大切な三人の親友が居た…。
10:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-04-27 23:13:33
-作者の時間1-
皆様!はじめまして!か、おはこんばんわ!
東京テディベアにドはまりしたんですよねー。((突然
まぁ半分いやほとんどは僕の妄想((殴
主人公あれですね…ちょっと以上に可哀想過ぎますね…本当に皆様すいません((何が
こんな作者ですがよろしくお願いします(ぺこり
追記
>>28は作者の時間2です。なのでスルーしてくださーい((殴
11:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-05-02 17:39:22
-慰め-
目の前に3人の親友がいた。嬉しいのか…安心したのかぶわっと涙が溢れた。
ヒナ「…みんなぁぁぁああああ!」
ラン「うるっせぇなぁ…ハァ…泣くなよ。な?」
ポンポンと撫でてくれるラン。口調は荒っぽいけど実は面倒見が良かったりする。
サユリ「ほら涙拭いて…鼻水垂れてるわよ」
カエデ「ヒナちゃん…もう大丈夫…。ぎゅー」
僕の涙を拭いてくれてるのはサユリちゃん、ちなみに僕に抱きついているのはカエデちゃん。実は2人…双子の姉妹なんだ!
サユリ「カエデ…ヒナちゃんに抱き付かない!」
カエデ「何でよ…サユリ姉さん」
ラン「いや濡れるからに決まってん…」
カエデ「分かった!ランちゃんがヒナちゃんを独り占めしたいんだ!」
ラン「はぁぁぁぁぁぁぁ!?んなわけねーだろ馬鹿!」
サユリ「とか言って本当はしたかったりして~?」
ラン「サユリまでヤメろよ!…ったく姉妹揃っていじりやがってー」
?…突然なぜか3人の言い合い…なんでだろう?
ラン「気にするな!…ガチで気にするな!」
カエデ「あらら…顔真っ赤かー」
サユリ「ふふ…本当ね」
ラン「うるせぇ!」
なんかランちゃん可愛い…、お顔が真っ赤だ。
…楽しい…楽しいなぁ。僕は…ずっとそう思ってた。…でも現実はそうはいかない。
12:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-05-02 17:57:37
-裏切り-
サユリ「もうお昼ね…」
カエデ「ヒナちゃん行こー」
ヒナ「うん!」
ラン「あっやべっ…俺一回帰る…弁当忘れた。んじゃ先行くわ!」
ランちゃん…お弁当忘れたって…サユリちゃん呆れてるよー?
カエデ「行こー!」
ヒナ「うわぁ!」
突然カエデちゃんが僕の手を引いて走り出す。危ない所だったぁ…もう少しで転ぶ所だった。
教室
ヒナ「…」
カエデ「大丈夫…ヒナちゃん。」
サユリ「そうよ…ふふ」
ドンっ…バフッ
え?今何が起き…た…?
カエデ「サユリ姉さん…ヒナちゃん真っ白!」
サユリ「そうね…ふふ」
どっと笑いだすクラスメート。僕は…何がどうなっているのか…分からない…いや混乱していた。
ヒナ「ケホッケホッ…ど…して?親友…なの…に」
カエデ「ヒナちゃん気付かなかったの?」
サユリ「私達、元々親友どころかクラスメートの一員なんて思ってなかったのよ?」
ヒナ「え」
また涙が溢れてくる。何だろう最近泣いてばかりだな…僕。
サユリ「泣いてるわ…カエデ…雑巾持ってきて?」
カエデ「はーい!」
カエデが汚いボロボロの雑巾を持ってきて…僕の顔を拭いた
ヒナ「やっやめて!」
ばっと払いのければ教室を走って出る。今度は屋上じゃなくて学校を出て公園に向かった。
__「……っ」
泣きながら走る僕を誰かが見つめていたことを知らずに。
13:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-05-02 18:16:15
-唯一の…-
ヒナ「ううっ…ぐすっ…ひっく…」
ベンチに体育座りで座り顔を伏せて泣く。幸い昼間の公園は誰一人居なかった。
僕はどうすれば良かったのだろう…信じてたのに…大好きだったのに…。
__「ヒナ」
ヒナ「!…え」
突然名前を呼ばれ反射条件で顔をバッと上げる。僕の名前を呼んだのは…
ラン「何泣いてんだよ…」
ランだった。
ヒナ「ほっといてよ!…どうせランちゃんも僕の事親友って思ってないんでしょ!」
ラン「はぁ?何言ってんだよ!泣いてるお前をほっとけるかよ!それに俺はお前を…ヒナを親友じゃないなんて思ったことなんて…あるわけねーだろ!…ちっ弁当取りに帰らなきゃ良かった…。」
ヒナ「え?」
ラン「あの糞姉妹だろ!…俺がついていながら…ごめん…」
ぎゅっとランが僕を抱きしめる。僕はまた混乱した。…訳が分からない。
ラン「ううっ…ヒナァ…俺はぜってーぐすっ…お前を守る!」
泣きながら宣言するランに僕はとても嬉しかった。…ありがとう…ラン!
ぐぅー
シリアス…?な雰囲気に間抜けなお腹の虫がなる。そういえば今の時間ってお昼ご飯の時間だ。
ラン「腹減ったなぁ…一緒に飯食わねーか?」
ヒナ「いっいいの?」
ラン「あったりめーだろ!」
ヒナ「ありがとう!ランちゃん!」
ラン「ラン」
ヒナ「へ?」
ラン「ランちゃんじゃなくてラン。呼び捨てで呼んでよ」
ヒナ「…わかった…ラン」
ラン「うん!んじゃ飯食うか。」
ヒナ「うん!」
僕達2人は仲良くランのお弁当を食べた。…ランちゃ…じゃないランにお弁当のお礼あげないとなぁ…
14:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-05-07 18:48:29
-ボロボロのぬいぐるみ-
ヒナ「…はぁ」
僕は今家へ帰っている…とても嫌だけど。
家の扉、皆にとってはただの扉かもだけど…僕にとっては重々しい雰囲気を放った扉のように見える。
ヒナ「ただいま…」
勇気を出し扉を開け中に入る。
姉「遅い…」
ママ「どこをほっつき歩いてたのかしら?」
ヒナ「え?…普通に帰ってきたし時間は遅くないと思うけど…」
ママ「…っ。」
バッ
ママが僕の髪を強引に引っ張る。
ヒナ「いっ…いたいいたいっ」
姉「アハハ…面白~い!アハハ」
ママ「あんた…まだあの人形持ってたのね…。テディベアでテディだっけ?ボロボロだし切り捨ててあげるわ」
そう言ってママはリビングのテーブルに乗っていたテディをハサミで………切り…刻ん………だ………。
ヒナ「やっやめてー!やめて!いや!やめて!」
姉「だーめ、ヒナーどう?今の気分はぁ?」
テディを助けようと行こうとしたら姉に引っ張られ動けなかった。非力な僕…ただ切り刻まれるテディを涙を流しながらみることしか出来なかった。
テディ…テディ!
15:
狐死神 [×]
ID:f93c92ecd 2015-05-07 20:15:34
-初めての傷-
その後もママはテディを切り刻み…バラバラにしてゴミ箱に捨てて自分の部屋に帰っていった。僕は2人が部屋へ帰った時に急いでテディをゴミ箱から出した。
ヒナ「テディ…」
ボロボロになったテディ。僕はそれを抱き締め…また泣いた。
ヒナ「…テディ…後で直してあげるね…。」
ボロボロのテディを後で裁縫で直すことに決めた。裁縫は普通の人よりは出来ると思うけど…テディが元に戻るか、そこが心配だった。
姉「風呂よ!早く入れ!」
ヒナ「はっはーい!」
もうお風呂の時間らしい準備をして向かわないと…また…言われる…。
ヒナ「ふぅー…いぎがえるぅー…」
お風呂に浸かり目を閉じる。目を閉じれば幼い頃の記憶が、あの時幸せだった時の記憶が映し出される。
ヒナ「…カミソリだ…。…血…かぁ…」
血といえばお姉ちゃんに皿を投げつけられて、その片づけの時指を切ったっけ…。
シュッ
手首に鋭い痛みが走る。その後少しずつじんわりと血が溢れでる。何故か心地がよい…ストレスが無くなっていくように負の感情やそれらが僕の身体から出ていく。
ヒナ「…血…傷…どうしようか…」
ぼんやりとポタリポタリと落ちる血を眺めながら呟いた
16:
峻 [×]
2015-05-11 21:27:56
各描写も所々書かれてて次が気になる話だね…
主人公可哀想だな…俺こんな子居たら絶対ほっとけない…
17:
狐死神 [×]
2015-05-26 19:45:26
峻
ありがとー!感想サンクスです!
読んでくださった皆様
今日から書き始めます!目指せ完結!
18:
狐死神 [×]
2015-05-26 20:18:43
テディと私の修復
-自分の部屋-
ヒナ「うーん…こんな感じかな?」
切り傷が残る腕に大きめの絆創膏を張った。深めに切ってしまい血が多く流れたのかお風呂から出たとき貧血になりフラフラになっていた。
ヒナ「さて今度はテディの番だね!」
ベッドの上にあるテディだったもの。上手く修復はできないけどテディを元通りにしたい。
ヒナ「待っててね…」
チクチクと縫い始める。少しずつだが元に戻っていく。後少し…後…少し…。
三時間後
ヒナ「出来たぁ!」
形は歪で変だけどテディが元に戻った。
ヒナ「テディ!ぎゅー!」
テディをぎゅーっと抱き締める。…テディごめんね、大好き…。
ヒナ「って…そろそろ寝なきゃ…、テディお休み。」
今の時刻は深夜2時。そろそろ寝ないと遅刻しちゃう!
電気を消しベッドにはいる。もちろんテディを抱き締めて。
大好きだよテディ、また明日ね
19:
狐死神 [×]
2015-05-26 21:33:46
学校の友
ヒナ「…。」
目の前にはマジックペンで殴り書きされた机。書かれた言葉は…お馴染みの汚い言葉。
ヒナ「綺麗にしないと…」
そう呟き雑巾を取りに行く。
取りに行った後机を綺麗にする。…なかなか消えない。朝の休み時間まであと五分、ギリギリ間に合うかどうかの時間だ。
ヒナ「こんな感じか。…やばっ雑巾返さな…きゃ!」
ツルッと何か滑りやすいモノを踏み滑る。危ないと手を出し目を瞑り…
ぼすっ
ん?痛く…な…い?
誰か僕を受け止めたのだろうか、恐る恐る目を開けると……。
ヒナ「…ラン!」
ラン「ヒナ大丈夫か?ったく走ったら危ねーだろ。」
ヒナ「ごめんごめん。でも、ありがとう。」
ランから離れぎゅっと手を握った。僕なりのありがとうを握手で示した。ランは察したのか握りかえしてくれた。
クラスメート1「おい!スケバンラン!お前何笑い潰してんだよー!」
クラスメート2「まっいいじゃん。偶然ランが居たことにして、また仕掛ければ良いでしょ!」
ラン「…てめぇらか…、てめぇら絞めんぞ、あ"?」
クラスメートからのからかいに凄みましてランが睨み付ける。……怖い。
クラスメート2「なっなんだよ。ランはこっち側じゃねぇのかよ。」
ラン「こっち側とかの糞もねぇ。てめぇらヒナに手ぇ出したら絞める。」
しーん。ランの脅しに怯んだのか教室が一瞬にして静かなる。
ヒナ「ラン…」
僕は怖くなりランの手をぎゅっと握った。
ラン「大丈夫。」
そう小さく笑ってぎゅっと握り返してくれた。
ランの脅しが効いたのか二週間は何もされなかった。でもママやお姉ちゃんからの仕打ちはだんだん酷くなっていっていた。だけど今の僕は大丈夫だった。大親友のランがいるから。
だからこそ僕は気付かなかった、標的がランに変わっていたことを…
20:
狐死神 [×]
2015-05-27 21:55:16
友と僕
ヒナ「ラ~ン!」
ラン「ヒナ!どうした?」
ヒナ「一緒にご飯食べよー?」
ラン「あーごめんごめん。また明日な、ちょっと用事だわ…じゃあな」
ヒナ「うん………!そうだ!ランについて行こう!」
僕はナイスアイデア!と思いながらランの後をバレないようについて行く。
10分経過
10分歩いてとある人気のない裏道にある工場に入っていった。
ラン「…来た」
__「遅いわよ~」
__「ってことでお仕置きね?」
ラン「…」
数名の笑い声が聞こえる、女の子かな?
__「は~いケツバッド~。」
__「その後水責めー?」
__「タイマンでよく無い?…4対1で?」
ヒナ「え?…ラン?」
まさか…ランがいじめを受けてる?最近僕に来ないなぁと思ったらランに来ていたんだ…。
何で教えてくれなかったのかな…、大親友なのに。
ラン「うわっ!」
ヒナ「…っく、ラン!」
ラン「ヒナ!?何で此処に!?」
ヒナ「ランこそなんでよ!何で教えてくれなかったの!…僕の大切な親友をいじめないでよ!」
キッと睨みながら後ろを見ると……
姉とクラスメート三人がいた。
ヒナ「お姉ちゃん!」
姉「は?お姉ちゃん?黙れクソガキ!」
バシッ!
ヒナ「いっつぅ…」
頭を思いっきり叩かれ痛みで涙がにじむ。
ラン「てめぇ!実の妹に手ぇ出す姉がいるか!」
姉「は?あんた私達があんたの弱み持ってることしらないの?」
ラン「…っ」
姉「あははは、無様ね!所詮、あんたなんてただの暴力女!別に…言ったって大丈夫でしょ?」
ラン「…止めてくれ、止めて…止めて下さい…」
痛みが収まり横に視線を向けるとランが土下座をしていた。
ヒナ「ラン?」
ラン「ヒナ…ごめん…」
突然立ち上がり僕の所に近付き優しく抱き締めた。そして今日この日を境にランを見ることはなかった。
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