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46:
死神娘 [×]
2019-02-23 21:52:53
-生きる希望-
雪「死んではダメよ。」
ヒナ「、、、、え?」
雪「死んではだめ。貴方は私達と違って幸せで素敵な家庭の中で暮らしているのよ。それに、彼の1番の宝物みたいだし、、、ね。」
ヒナ「宝物、、?でもヒナ、雪お姉さんを傷付けた、、、。」
雪「えぇ、、傷付いてこんな事になって、私の我が子は死んでしまったわ。初めは憎くて憎くて仕方なかった。でも気付いたのよ、貴方は彼の幸せの宝物って。だから死にたくても生き続けて欲しいの、、。」
ヒナ「でもっ、、もうヒナ皆から愛されてないしもうボロボロで、、、。」
雪「ねぇ、、、ヒナ。」
名前を呼ばれた瞬間ピリッとした空気が周り覆う。なんだろうこの空気凄く嫌だ。
不安を覚え顔をちらっと上げるとそこには雪お姉さんでは無い女性がいた。
いや、この女性は雪お姉さん。でも何かが違う。
雫ちゃんと抱え貼り付けたかのような笑みを浮かべ、私にこう言った。
雪「どうして、、、、雫は死んじゃったのかな。」
ヒナ「え、栄養失調って、、、」
雪「雫ね、最後にこう言ってたの。"前の生活に戻りたいって。お父さんのいたあの生活に戻りたいよー"って。ねぇ、、、ヒナなんでなんだろう。」
ヒナ「あ、、、え、っと、、、。」
雪「貴方はなんで生きてて雫は死んで、、、アレ、、、?おかしいな、、、、あらららら?」
ヒナ「雪お姉さん、し、失礼します!ご飯美味しかっ、、、た、、で、、、、。」
急いで逃げようとした時雪お姉さんは涙を流して眠っていた。
ううん、、、雫ちゃんを抱えて死んでいた。
安らかな、、、まるで雫ちゃんとねているかのように。愛する人を待つかのような感じだった。
ヒナ「ゆ、、き、、、、おねぇ、、さ、、ん。」
雪「、、、、。」
何も答えない。たださっきみたいな貼り付けたかのような笑みではなく、自然に微笑みを浮かべる雪お姉さん。
これが、、、死ってことなんだ、、、ね、。
ヒナ「、、、私のせいで、、、ヒック、、わた、、しの、、せいだ、、、。」
その日は1時間程そこに座って泣いていた。私のせいで失った家族の最期はとても綺麗で悲しいものだった。
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