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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
21:
Wildcard [×]
2025-03-20 12:46:50
>20 Mimic
( カフェのトイレの鏡に映る男は、どうもぎこちなく場違いな仮面でも被ったようだ。精巧なダークブラウンのウィッグは自然な光沢を帯び柔らかく頭を覆うが、自慢のドレッドヘアとは似ても似つかない。違和感が皮膚の下を這うようで、冷ややかに見つめるうち無意識に両手を伸ばし乱そうとするが、指を拳の中に仕舞い込み自制して。濃紺のジャケットは滑らかに肩に馴染み、ボルドーのネクタイが憎らしいほど洗練された彩りを添える。煩わしげに下唇を噛み、鏡の中の男に無言で中指を立ててから、ポケットに手を突っ込みその場を後にした。西向きの窓際に腰を下ろせばロサンゼルスの焼けつく夕暮れが目に飛び込み、都会の喧騒はガラス一枚の向こうに溶け、オレンジ色の街並みにテールランプの列が続く。指先でカップの縁をなぞりながら通りをぼんやり眺めれば、行き交う人々、ネオンサインが灯るビル群、遠くで響くサイレン──すべてが映画のワンシーンのようで、現実の輪郭をぼやかしていく。本物と偽物の境界が曖昧なこの街は、嘘をつくのに向いている。カップを傾けるとエスプレッソの苦みが舌を打ち、濃密な刺激が脳を覚醒させ、その後には微睡むような余韻が残り。唇の先でぼそぼそと呟くのは、半日で叩き込まれた堅苦しい響きの用語たち…。 )
──EPS、DCF法、ボラティリティ……リスクとリターンのバランス……くそ。頭おかしくなりそうだ。
(/かっこいい締めの文をありがとうございます!アイリーン様のお人柄に触れられた大変楽しい一幕でございました。お言葉に甘えて早速翌日へ場面転換させていただき、カフェにてお待ち合わせの想定でジェイを待機させておりますので、支障なければこちらに合流いただければ幸いです。)
22:
Mimic [×]
2025-03-20 18:52:04
>21 Wildcard
( 手鏡に映る女性は御世辞にも美人とは言い難いが、知的で育ちの良さを感じるように作り上げた。普段は好まないヌーディーな口紅を塗り直すと唇の上下を軽く合わせて色を馴染ませる。前髪が眉下で切り揃えられた濡羽色のウィッグは最高級の毛質で、下から梳くように指を通すと艶のある毛先がぱらぱらと落ちてゆく。ノーメイクと見紛う程の薄化粧と鼻から頬にかけて広がるそばかすは少女のような純朴さを醸し出し、鋭敏な投資家達の警戒心を解くだろう。更には令嬢という役柄を演じる為、数百万は下らないドレスを手配した。白地に小さな花柄が刺繍されたノースリーブのドレスは露出が少なく色気を感じさせない。今の彼女は何処からどう見ても”田舎のお嬢様”だろう。考え事をしている間に目的地のカフェに到着したタクシーを降りると、店内へ足を踏み入れ相棒を探すついでに客の様子を観察する。本を読み耽る老紳士、互いの手を取り幸せそうに微笑み合うカップル、店員を怒鳴りつけるヒップホップ風の男。ブロードウェイで輝いていた頃とは違い、店内を歩く彼女になど誰も興味を示さない。同時にそれは、変装が完璧である証でもあった。決して印象には残らず、かといって浮いてはいけない。誇らしげに口元に笑みを浮かべると、待ち合わせに指定されていた窓際の席に男性の後ろ姿を発見し。彼に近付けば一人呟く難解な言葉に少しからかってやろうと、お淑やかで品のある令嬢の声色で耳元で静かに口を開いて )
──REITファンドのデメリットって何かしら。教えて下さる?マイヤーズさん。
(/こちらこそ、頼りがいのある男らしい一面も素敵なジェイデン様と交流ができて嬉しいです。待ち合わせの想定、承知しました。早速合流させて頂きましたので、よろしくお願い致します。/蹴可)
23:
Wildcard [×]
2025-03-21 18:11:44
>22 Mimic
( 耳元に落ちる静かな囁き。その響きに思考の糸を引き戻され、カップを口元へ寄せる手がぴたりと止まる。耳慣れない単語を用いて問いを投げる女性の声はどこまでも優雅で、慎ましやかで、まるで純朴な令嬢のように装っている──が、その言葉の最後に添えられた名前が決定的だった。“マイヤーズ“、この偽名を知っているのは現時点で仲間内の人間のみであり、見上げた先で微笑みを浮かべる令嬢然とした女性の正体が誰であるかは考えるまでもない。上から下へ目線を滑らせ、白地のドレスに繊細な刺繍が施された上品な装いを改めて眺める。薄く笑みを浮かべながら舌先でエスプレッソの余韻を転がし、口の端を持ち上げてそのまま短くヒュウっと口笛を吹き)
相変わらず見事なもんだ。田舎のお嬢様が都会デビューってか。──で、そのお嬢様は俺の講義をご所望か?“マイヤーズ先生“の説明を鵜呑みにすんのはリスクが高いぜ。投資の基本は自己責任、ってな。
24:
Mimic [×]
2025-03-22 19:19:41
>23 Wildcard
──アイスコーヒーを。……驚いた、どこのジェントルマンかと思ったわ。デートのお誘いならいつでもよろしくてよ?
( 趣向を凝らした自身の変装を称賛されると満足気に頬を緩ませながら向かいの席に腰を下ろし、目が合った近くの店員に小さく手を挙げて注文し。飲み物が運ばれて来るまで手持ち無沙汰になる中、改めて眼前の男性を上から下まで眺め回すと負けず劣らずの変装振りに驚嘆する。トレードマークのドレッドヘアは一変──爽やかな短髪によく着こなされた正装も相俟って洗練された大人の男性という印象を与え、信用のおける風体を装うには最適な身なりと言える。冗談半分に彼を見据えたまま、口の両端を吊り上げ小悪魔のような笑みを浮かべ。この任務が無ければ人生において口に出す事は無かっただろう、小難しい言葉を使い令嬢を演じてみせ )
分かってますわ、マイヤーズ先生。自己責任原則、でしたわね?
25:
Wildcard [×]
2025-03-23 19:26:36
>24 Mimic
首輪でも嵌められた気分だ。おまけに朝から“家庭教師”付きで勉強漬けだぜ。……いや、ありゃ教師ってより拷問官だな。
( 正面から向けられる賛辞にはネクタイを弾きながら肩をすくめ、形ばかりの正装に包まれた息苦しさを皮肉るように低く笑い。エスプレッソを持ち上げ一口。舌先に広がる深い苦味とともに、仲間の一人であるOracleの“気遣い”を思い出して顔を歪める。勉強不足がバレて教師を付けられ半日ぶっ通しで叩き込まれた投資理論、数字と専門用語の奔流に溺れかけた時間はまさに拷問と呼ぶに相応しかった。カップを静かに置けば指先でリズムを刻むようテーブルを軽く叩きながら、お喋りの片手間にスマホを操作し、その画面を彼女の方へと傾けて。そこに映るのは白髪と口髭を蓄えた穏やかな風貌の老紳士の写真。──今夜の目的は投資家のパーティに潜入し、エヴァン・ロックウェルと繋がりのある複数の投資家と接触すること。仲間から共有された参加者リストのうち、この老紳士もまたロックウェルと親交を持つ一人である。不審に思われない程度に身を乗り出し、声量を抑えつつ彼のプロフィールを手短に伝え )
で、REITだっけか?勝っても負けても運用会社次第、ディーラー任せのゲームなんて何が面白いんだか。賭けるカードは自分で選ばねぇと──…そうだな、コイツなんてどうだ?ウィリアム・ハドソン、65歳の元投資銀行家で今は独立系ファミリーオフィスの代表。老獪なやり手だが最新の投資トレンドには疎いらしい。若い起業家だとか新興企業の支援が趣味、だとさ。
26:
Mimic [×]
2025-03-24 20:30:15
>25 Wildcard
本当、お疲れ様。でも良かったじゃない。これで怪しまれる事は無いわ。
( 苦虫を噛み潰したような表情と口振りからこの半日で相当頭に叩き込まれたのだろう、僅かに疲れが見て取れる。口には出さずとも指示した人物に目星を付けるのは容易だった。彼女でも頭が上がらないHAZEの優秀な参謀──Oracle。大方、昨夜彼が話していた通り投資の知識不足が知られ、厳しい教師でも充てがわれたのだろうか。自分は本を購入してまで勉強して良かったと安堵すると共に、彼が少し不憫に思え困ったように眉を下げつつ同情の言葉をかけ。やがて運ばれて来たアイスコーヒーをまずはそのまま味わうと、小さな陶器に入ったミルクを注ぎ、ストローでカラカラと涼し気な音をたてながらかき混ぜ。再びコーヒーを味わいながらスマホを覗き込むと、一見温厚で人良さそうな老紳士が映っている。身分を偽る事には気が引けるが、騙しやすい事には間違いないだろう。近くに人がいない事を確認すれば、彼の声量に合わせ小さな声で問いかけて )
同感よ。上場廃止になった場合、投資金額を回収できない可能性もあるしね。──へぇ、このおじいちゃんがねぇ……ファミリーオフィスって事は、富裕層の資産運用をやってるんでしょう?つまり、私は家業の投資管理について相談でもすれば良いかしら。上手く彼に気に入られれば完璧よね。
27:
Wildcard [×]
2025-03-25 18:56:52
>26 Mimic
ま、それなら少しは報われたって思っておくか…。──完璧。見えたな、この爺さんはオトしたも同然だ。コイツが持つ“名門投資家のブランド”を利用すりゃ今回の案件に箔をつけられる…そんなとこらしいな。
( 前向きな励ましの言葉にはネクタイの先端を指先に巻き付けるよう弄び、困ったような苦笑とともに片目を瞑ってみせ。ハドソンの懐へ滑り込む彼女の策は理に適っており、相手に応じて自在に役を演じるその才覚が十分に発揮されれば、目的達成までの道のりは限りなく短いだろう。彼女が先陣を切るならば自分は適宜フォローを入れ、少なくとも投資の話題で無駄な墓穴を掘る心配も減るはず。喉の奥でくぐもった笑いを零しながら軽く頷き、カップの中身を一気に飲み干せば、口内に残る仄かな苦味を転がしつつ一度スマホを手元に引き寄せて。片手で画面をスクロールして候補者の情報を改めて流し見したのち、適当なところで再びスマホを卓上へ滑らせ、指先で弾くように二枚の写真を示す。最初に映るのは知的な雰囲気を纏うアジア系の中年男性、そして次に艶やかなブランドヘアを揺らす気の強そうな中年女性。それぞれの情報を軽口を交えつつ語り )
あとは…目ぼしいのはこの二人だな。リチャード・チェン。アジア市場に強いベンチャー投資家で、ヤツとは過去に共同出資の実績あり。新しい技術に目がなくて、とりわけAIとブロックチェーンには異常な執着を見せる……今回はそのあたり関係ねぇけど、まぁ競争心の塊みたいな男だ。こんなのは軽く火つけてやりゃ勝手に転がる。
──それからスーザン・リベラ、不動産ファンドの敏腕CEO。ヤツとは数年前に大型案件で組んで以来の縁。投資スタイルも性格もチョー強気で陰じゃ“女帝”なんて呼ばれてる。ビジネスの場では慎重だがプライベートは別……夜のクラブ遊びが大好きでシャンパンとポーカーテーブルさえあれば別人みたいに気が緩むらしい。……つまるところ、接待する側に回りゃ案外あっさり落とせるかもしれねぇってことだ。
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