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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
921:
多キャラの龍さん [×]
2022-04-07 12:23:25
>918 >ルミナスさん
「そうか。」
ルミナスさんの言葉に短く返事をした砂金は端末に「聞こえたか?」と声を掛ける。ノイズが大きく走るが静まると、掠れて牡石の声が届く。
『わかった。えぇっと、じゃあ、気をつけてね?僕の魔法も万能ではないから……あくまでも「1番魔力があった状態」の時に戻すんだ。長時間はだ、ダメだからねっ!』
「でもあんたのその魔法、確か記憶が消えるとか言ってなかったか?」
『それは、その、うん、大丈夫。大丈夫とだけしかいえないから、あ、安心はしてほしい!』
「吃ると安心できんがな。分かった。俺は補佐に入る。」
『じゃあ、通信を切ったら掛けるから。えぇっと、無理はしないでねっ。』
「知らん。俺は指示に従う、戦う、成果を出す。それだけだ。」
『うぅーんっ!どうしてこうも癖が強い人達が多いんだろうっ。そ、それでもいいよ。そ、それじゃぁその、また連絡してね、砂金くん、ルミナスさんっ。』
砂金の淡々とした返事に牡石の何処か遠くを見ている様子の声が途絶えれば砂金は固定を外し、装備を準備する。
「あんたは。」
何らかの準備をしている中、ルミナスさんに砂金は声を掛ける。何時もの淡々とした声だった。
「あんたは自分が最も罪深いと言うが、それは誰が決めた基準になる。」
足、腰、ホルダー。そして器用に片腕でカチャッとワイヤーリールをつけていけばルミナスさんの目をしっかりと見つめて口にした。
「所詮天秤は天秤だ。数ある中のひとつに過ぎん。あんたが最も罪深い魔法使いなら、俺も同じ罪深い殺人鬼だ。」
ハッキリとそう答えた時、ルミナスさんに抑えつけられ、消費した魔力が砂時計を逆さまにした時の、落ちる砂。その位の速さで「巻き戻って」いく。サラッと砂が落ちきった幻聴が聞こえた時。2人は完全に魔力も気力も取り戻していた。
不可思議なのは、箱が初めに見つけた物書き机の上に戻っていて、床の文字も無いことくらいだろう。
>919 >ディーリスさん
「不許可よ。責任とりなさい。」
サラッと答えれば腰周りを捕まれ勢いよく運ばれる。流石に運び方に驚いたのか、「レディをなんだと思ってっ!」と怒ろうとしたがその勢いで舌を噛むと判断し口を閉じる。
階段の所で止まった際に、ターナはディーリスを見上げ、少し険しい顔をして声を掛ける。
「あなたも感じたみたいね。この魔力……。」
幸い酔っておらず、抱えられたままのターナはディーリスさんに声を掛ける。
「……もしかして、これは、少なくともこの現象はベガの書類にあった「断罪の翼」なの?」
ターナは思い出した様に口にする。それは恐らく、ディーリスさんも知ってるかも知れないし、読んでいないかもしれないが。少なくとも「断罪の翼」は誤った使い道へと導く一部の古代魔道兵器を封じる為のものだったことは知っているだろう。
「分からない事だらけね。嫌になるわ。」
そう話す間にもジャラジャラと音を立ててゆっくりとした足取りで包帯のそれがディーリスさん達を追いかけてくる。と、窓に差し掛かった時。
激しく割れる音とその包帯の巨体を飛び蹴りして吹き飛ばす、赤い服が現れる。
吹き飛び転がった巨体に対して、細身のその男はスタイリッシュに着地する。
「ターナさん!ディーリスさん!今着きました!!」
それは、デネブのトップを飾る赤きヒーロー。恵人であり、デネブだった。明るい笑顔を見せれば無事ですか!と元気な声を出す。
「迷子にも程があるわ。私3時間前に連絡入れてたのよ?何してたのかしら??」
「ん?あらゆるホテルに辿り着いてました!」
「地図!!見なさいお馬鹿さんっ。」
その様なやり取りの中で急に自分達の体に軽さが、嫌、気力や魔力が戻る感覚が訪れる。そして、目の前で恵人が割った窓や花瓶、文字も消えていくのを目の当たりにする。
誰かの魔法が、この「ホテル」にかけられたのだ。
「時間魔法……?っ!魔力の反応が強くなった。何、この膨大な魔力は……?これは、魔力そのもの?」
そう、牡石は「ホテル」にroadの魔法を発動させ、中の人物の記憶を奪わずして魔力を回復させるという方法を取っていた。それは、情報に強いベガの人間の1部なら「千年伯爵」と呼ばれた存在が居る。という事は把握しているかもしれない。
これで少なくとも、ホテル内の人間は明確に誰が何処にいるかを把握できるようになり、乱用しなければ魔力も使えるようになったのだ。
そして、包帯の巨体は棺桶をじっくり見たあとに3人を包帯の隙間からの金色の目で、見つめて再び近づき始めた。
>920 >黄泉さん
『嗚呼!妾の部屋に、この妾になんと言うことを!その魔力も血も全て奪って、奪い尽くしてやるぅぅぅ!!!』
黄泉さんの地獄の攻撃に継ぎ接ぎのそれらは吹き飛び消し炭になる。空間に攻撃している為か、何かの拍子にこの空間の主に当たったのか。
荒れ狂う魔法の為判断はつかないかもしれないが甲高い女の声が響けば、その屈折し、彎曲する光と闇の柱を次々と襖が塞いで押し込めていく。
この空間魔法自体は強いものの様で、徐々にだが、黄泉さんの暴風は抑え込まれて行くだろう。
同時に、相手は攻撃も仕掛けてくるようで。
後ろの襖が開けば口にするのも難しい、体が煙のように薄く透けて、赤い血が巡るのが見える何かの集団が現れる。それらは武器を所持しており、一斉に構えて銃弾を放つ。
その銃弾が、ただの銃弾ではないことは容易に想像がつくだろう。
疾風は失血の影響もあってか、まだ意識は戻っていなかった。
922:
黄泉 [×]
2022-04-07 20:49:23
>大海原疾風さん、継接縫姫さん
【―――1つだけ覚えておくと良い。】
部屋中に響き渡る甲高い女の声。
その内容を聞いた瞬間、黄泉の口から出たのは淡々とした言葉。
にも関わらず………その声を聞いた者は根源的恐怖を抱いたに違いない。
それ程までに底冷えする様な冷徹な声質であったのだから。
【余の魔力の全てを奪う。それが可能なのは後にも先にもただ一人。】
襖によって塞がれ押し込まれていく混合された極光魔と極黒魔。
徐々に抑え込まれていく暴風。
きっと甲高い女の声を出す声主もそう思っているのだろう。
だが、実際は違っていた。
押し込まれていってる訳でも、ましてや抑え込まれていってる訳でも無かった。
なら何なのか。
そう、極光魔でも無く極黒魔でも無い何かに変化していっているに過ぎなかった。
古より立ちはだかる全ての魔の障害を払い除け、全ての魔にとっての抑止力であり禁忌。
魔の覇権を争った極光魔と極黒魔すらも退け魔に身を置く全ての存在から畏怖された異例かつ突然変異とも言えるたった一つの魔。
ソレはあらゆる存在、あらゆる障害を無に帰すという意味から………太古より魔の世界ではこう呼ばれる。
【それは『最凶の禁忌』に他ならん。】
虚無魔
そう呼ばれた異例の魔である虚無魔は次々と無に帰していく。
抑え込む襖。
集団が所持する武器。
放たれた全ての銃弾。
煙のように薄く透ける集団。
場を制御する相手の空間魔法。
それらが灰の様に粒子となって崩れ去っていく。
そう、甲高い女の声の声主という唯一の敵を残して……………その場の障害の全てが消え失せたのだ。
【……さて、そろそろ姿を見せたらどうだ?それとも……安全というバックボーンが存在しなければ姿すら晒せない臆病者か?】
敢えて挑発する様に発言する黄泉。
だが直前の現象も相まってその挑発は更なる恐怖感を生み出す事だろう。
それほどまでに………声主と対峙する疾風を守護する存在は異例であった。
そして失血の原因か、意識が戻らない疾風を今も尚包み込む極光魔。
ここ内なるまで感情を顕にしても疾風を守り抜く、という一つの使命を黄泉は順守していた。
身体の傷はもう粗方癒えている。
……あとは、時期が来れば次第に目が覚めるだろう。
923:
エス・ルミナス [×]
2022-04-07 21:19:34
>921 砂金さん 牡石さん 大狹の人形さん
「……ふふふ………ハハハハハハ!!!!
まさか!本当にこのワタクシの力を戻すとは…!全く愚か者にも極みがございまするねぇ!
この!作られた悪魔の!ワタクシの!
えぇえぇ…全く……アナタ方は飛んだ道化師よりも笑わせてくれまするねぇ…。
特に貴方ですよ、砂金殿。
貴方如きがこのワタクシと同じ罪深き殺人鬼?
ハハハハ!!どうやらワタクシは飛んだ恐ろしい存在と手を組んでいたようです!あぁ恐ろしい!
…はァ…笑わせないでいただきたい、たかが人間如きがこのワタクシと並ぶ存在な訳がないでしょう。
思い上がるのも程々になさった方が身のためかと……身の程知らずの思い上がった存在が最後に見せるのは余りにも滑稽な死でございますゆえ。
貴方様はそうチワワのようにキャンキャン言うのではなく尻尾を巻いて逃げた方がよろしいのでは?
それとも勇敢と無謀を履き違えるほど愚かなのですかな?
えぇえぇ逃げた方がよろしい、そのハリボテの威勢が崩れる前にねぇ。」
時間が巻き戻され己の身体にに力が戻った瞬間身体から大量の魔力を放出し始める。
ルミナスの魔力は神様にも匹敵する量を密度をもち瞬く間に建物全体に魔力を満たしたのだ、
それは抑え込む力に内側から対抗させる為のもので分かりやすく言えば酸素の少ない部屋に酸素ボンベで部屋に酸素を充満させる様なものである。
抑え込むならばその内側に魔力を満たし活動時間を延長させる目的である。
そしてもうひとつは自分の領域を作り出したとも言える、今抑え込まれる力のせいで魔力は中に霧散しない…つまり当たりを漂い続けるのだ。
結果ルミナスはこの建物の中で擬似的な不死を会得した、完全に建物から魔力が消えない限りはルミナスの存在も消えることが無いのだ。
そしてそれが済んだ途端ルミナスは振り返って砂金さんを言の葉で突き放した。
歪んだ笑いの表情で一方的に捲したてる。
それが本心からの言葉なのか何か裏があるのかはそうそう分からないだろう、ルミナスは笑顔という仮面を被ったのだ。
しかしここからは一人でやるつもりなのは砂金さん達にもわかるだろう。
924:
もちもち [×]
2022-04-07 22:24:40
>遊園地で行動する方々
【千秋 一慶】
「....なぁ、なんか感じねぇか?さっきからビリビリ来やがる。」
(街中、酒の入った瓶片手に男二人ぶらぶらと散歩中。このあたりの特徴といえば近くに大きな遊園地があることぐらいの場所である。)
【千秋 暁廻】
「ん?あー...ちょっと待ってろよ(目をつぶり少し感覚を巡らせる)....あぁ、感じるぜ...なにかは知れねぇが嫌な予感ビンビンだな!」
(片方の問いかけに答えるように見える観覧車をワクワクするような笑みを浮かべて見て)
「...この感じなら、なにか面白そうなことがあるに違いねぇ!行ってみようぜ兄貴。」
(その男は自分に伝わる、本来なら隔離された空間から本当に微細に漏れ出した魔力を途轍もない感覚で感知してそれを面白そうといい飛ばして片方のいうことも聞かず、空気を蹴るという異常な技で一気に遊園地に突入する。)
【千秋 一慶】
「ちょ...おおい!!待てコラ!...マジかよ、まぁ行くしかねぇか。刀持ってきてねぇぞ?どうすっかな...まぁ何とかなるか」
(あの場所に行けば戦闘になるとうすうす感じていた彼、一慶は刀を持ってないことを不安に思うがいつからかお礼にともらっていた魔法具の存在を思い出し何とかなるかと楽観視してこれまた人間離れした脚力で遊園地に突入する。)
925:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-09 06:46:54
>ホテルにいる皆様
「これじゃあらちがあかないな、あいつら呼ぶか」と肉体改造で筋肉の塊のようになったもの達が入って来て「エニシダ部隊護衛のため到着しました」と周りを常人なら気絶する程の殺気を放つ者達で固め、ホテルの奥へと進む
926:
もちもち [×]
2022-04-09 18:20:57
(/書き直してホテルの方に入れます!)
>ホテルにいる皆様 桜さん
【千秋 一慶】
「....ここか、件のホテルってのは」
(ホテルの目の前、正義側の組織と悪側の組織の対立が行われている件の場所。常人が入れば死以外の結末を辿ることは無いレベルの危険な場所と化している。そんな場所に対面する二人の男、どちらもただモノではない雰囲気の二人。)
【千秋 一慶】
「よく分かんねぇけどよ、リストにあった野郎を斬ればいいんだな?」
【千秋 暁廻】
「あぁ、まっ誰をぶっ飛ばすかは見てみて決めることだ、根性ねぇ悪党ならリストになくてもやるっきゃねぇだろ。」
(片方の男、暁廻がそう答えると腕に力をためて空気を殴り押すように腕を突き出す、するとホテルの入り口を更に巻き込み周囲前方が一気に吹き飛ぶ途轍もない衝撃波が生み出される、大胆な突入方法である。)
「よっしゃ行くか!....あ?なんだテメェら、気合の入ってそうな体だなぁ!」
(大きくえぐり飛ばした入り口からロビーそしてその少し奥まで一気に吹き抜けにし、突入すると筋骨隆々な男たちとそれに囲まれた桜さんを発見し、その殺気に笑みを浮かべて戦闘態勢に入る。)
【千秋 一慶】
「....適当に殴り掛かっちゃぁ問題だとは思うが....こいつぁ、明らかにって感じだな。」
(弟のいきなりの戦闘態勢に適当に動くなと声を掛けようとするが目の前の連中を見て自らも刀を抜く、小手調べの一刀流である。)
927:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-09 19:01:22
>ホテルにいる皆様 千秋さん達
「あぁなんだてめえら、ボスに当たりでもしたらどうするつもりだ」と1人が怒鳴り皆が一斉に拳銃を向けるが「お前ら無益な事はやめな」と魔力振動に大声の怒鳴り声を乗せて言った後「ここにあるって言う古代兵器を手に入れるためと、とある人を手に入れるために来たんだ、行くぞ」と魔力振動で粉々に割れたガラスをジャリジャリと踏みつけながら「時間が無い、さっさと行くぞ」と見向きもせずに先に進もうとする
928:
もちもち [×]
2022-04-09 19:46:24
>ホテルにいる方々 桜さんたち
(明らかな戦闘態勢を向けても奥に行こうとする桜さんと男たちに向けて暁廻は、少し不満そうにあきれたような顔を向けるものの、その場から一瞬にして消え一気に数人の男を打撃で気絶させる。後ろにいた一慶もそれに続くように峰打ちで男たちを切り伏せ)
【千秋 暁廻】
「連れねぇなぁ.....てめぇ、東野桜だろ...根性ねぇ悪党にゃあ、ぶっ飛ばして根性注入してやるよ!!」
(そう言って途轍もない力の波動を一気に放出して敵意をむき出しにする。その後ろで一慶は全く何も話さず桜さんたちを睨む。)
929:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-09 19:59:56
>ホテルにいる皆様 千秋さん達
「時間の無駄だ」と禍々しい波動を出し「戦闘狂に興味はない」と禍々しい刀を抜いて目には見えない速さの斬撃を飛ばし「いつまで寝てる、全く使えない奴らだな」とイライラしているような声を出し伸びてる男達を蹴り飛ばす
930:
ディーリス・グロイツェン [×]
2022-04-09 20:19:06
>921
>ターナさん
ディーリス:
キミはデネブの…ターナさんが連絡を入れてくれていたのか。しかしなんだこの魔法は?やっぱり僕達以外にも誰かいるのか?大体、こんな規模の魔法なんて―――
(窓を蹴破って現れた恵人さんの姿が視界に入れば、ターナさんが連絡を入れたヒーローであるという以外にあまり知らないようであった。『断罪の翼』という単語にも掘り下げないどころか触れておらず、『脳筋』の部類に該当されるディーリスには疎い話であるようだ。
しかし、ホテル全体にかけられた魔法に対してはターナさんと同様の反応を示し、自身の魔法がある程度行使できるようになっている事にも気付く。そうして近付いてくる包帯男の方へと振り向くと、ゆっくりファイティングポーズの構えを取った。)
ディーリス:
逃げる方針を執ったのは僕だが…ひたすら逃げ続けるのは癪だな。一発二発、叩き込んでやらないと気が済まない。
931:
もちもち [×]
2022-04-09 20:27:19
>桜さんたち
【千秋暁廻】
「....全くホントに根性のねぇやつらだぜ、まぁ楽しめそうだからいいけどよ。」
(目に見えない斬撃を異常な感覚で見る以外の方法で捉えて拳で叩き落とし、一慶の方は刀で軽く相殺する。)
【千秋一慶】
「お?刀か、テメェも剣士か?その割には太刀筋がなってねぇな....返してやるよ。」
(相手の抜いた禍々しい刀に自分もあんまり変わらない妖刀を腰に提げているので少し興味を示しつつ、先ほどのお返しとでもいうように袈裟の斬撃を破壊力、速度ともに洗練された一撃だけ放って様子を見る。)
932:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-09 20:35:43
>千秋さん達
「めんどうくさい」と傷を受けながらも剣を振り「剣がメインでは無い」と踏み込みと同時に銃で数発撃ち込む
933:
もちもち [×]
2022-04-10 00:17:45
>桜さんたち
【千秋一慶】
「銃か、ガンカタってやつか?案外理にかなってるかもな。」
(銃弾は刀身を精緻な操作で左右に流し鞘に一度戻し、相手の踏み込みに合わせるように高速で懐に入り込み抜刀を行う。)
【千秋暁廻】
「.....兄貴とタイマンか...じゃあ俺はこいつら相手でもすっかね」
(応戦する一慶を見て援護するでもなく周囲の男たちのとの戦闘に回る)
934:
多キャラの龍さん [×]
2022-04-10 02:26:02
>922 >黄泉さん
「そうやって妾を挑発し、出すつもりか?ふふっ、幼稚な事を。だが良かろう。その瞬きの間に、この美しさを目に焼き付け、そして妾の糧となる事に悦びを感じる事を許す。」
パンっと障子が開いていく。カランコロンと花魁が通る花道が見え、金色の鳥を割る障子が開けば、そこには人外であろうと、美しい。とは言える着物の女がいた。人それぞれ好みや理想や、そういったものがある。だが現れたこの部屋の主。結界魔法の所有者はその姿あらゆるバランスを整えたその場における「最高の美」の所有者だった。血染めの赤黒い半狐面から見える口元がうっすら開き微笑む。
「閉ざせ。之より先は夜叉の夢。」
蛇味線が2度弾かれる。崩された結界が音速を超えて展開される。
「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は赤百合の花。
その血と共に美しくあれ。」
先程よりも、強固かつ厄介な空間魔法が展開されていくのは、黄泉さんにははっきり分かる。何故なら、黄泉さんの豊潤な魔力が、徐々に、活けた花が水を吸うように、太陽の光を呑むように溶けていく感覚が分かるのだから。
「____さぁ、妾に最期にどんな顔を晒すのだ?」
攻撃されようとも防ぐ障子の向こうで高い声で唱えればパンっと閉まり、魔力が察知されないように紛れ込む。
攻撃はしてこない。____反撃を跳ね返し、時間をかけてゆっくりと黄泉さんをここで終わらせるつもりなのだろう。
「……ハハッ、厄介だねぇ、どうするんだい?Yomi?」
何処から意識があったのか。ゆっくり目を開けた疾風は小さく問いかけた。まだ、体は動かせないらしい。
>923 >ルミナスさん
ルミナスさんの饒舌さに砂金は無言の威圧を見せる。だがそれは何時もの様子と変わりないようで、口から出た言葉は一言。
「あんたが元気そうになったのはわかったから、動くぞ。」
それだけであった。ドアを開けようとすればガチャガチャと鍵がかかっている。少しそのまま待機していると、砂金は滑らかな回し蹴りで扉と、その向こうの「それ」を吹き飛ばす。
多少魔力が使える事により、砂金にも姿は見えないが【断罪】の気配と、自身の魔法が使える様子だった。扉と壁に挟まれ、押し潰された大狹の【断罪】は
「kill、kill、kill……。」
と声に似たレコードの様な音を出してもがいていた。それは大きな時間稼ぎにはならないが、挑発、あるいは標的にはなるかもしれない。
砂金という男は、ルミナスさんの意志をわかった上で自分が動ける形を無理やり作り出したのだ。それが、存在意義でもあるかのように。
「あんたの話は後で聞くから、急ぐぞ。予定より遅れてる。」
砂金はトンっとブーツを整えるとルミナスさんより先に廊下に踏み出した。
>925~933 >ディーリスさん、桜さん御一行、千秋さん御一行
前提に、ディーリスさんとターナ、恵人は比較的桜さん達に近い場所に居た。その為、ディーリスさん達にも、桜さん達にも、まず充満する赤い霧……ルミナスさんの魔力に気付くだろう。
「また増えた。人数は複数人……まって、この充満する魔力は……私は知らない。つまり、情報の入っていない新人か、悪の組織か。後者の可能性が高そうね。あまり吸わないように、もしかしたら増えた魔力反応も増援かもしれないわね。早く決着をつけないと。」
「む?そうなのか?なら……どうすればいいですかね?」
「貴方デネブのリーダーよね?しっかりして頂戴。私の情報が合っているなら、目の前の包帯の「あれ」は断罪の翼。古代魔道兵器の中でも悪質だったり、厄介なものの「核」を封じ込めていた物のはずよ。なら、多少暴力的でも止めて、話を聞ける状態にするしかないわ。」
ターナがそう言えば手首のカフスに口付け、何かを咥えて引っ張り出す。見えない何かを握ればディーリス、デネブ。と声を掛ける。
「【断罪の翼】は悪質な物を封じる為の物。もし悪の組織か、他の何かが壊そうとしてるなら私達は守るべきよ。私の魔法であればコミュニケーションが取れるはず。いい?私の魔法が当てられる程度に足止めして頂戴。絶対に壊してはだめよ?分かったわね?」
「あぁ!ターナさんの天の声か!分かった、任せてくれっ!ディーリスさん、共に頑張ろうっ!」
恵人はターナの魔法を頭から聞こえるので天の声と呼んでいるらしい。ターナは違うと言わんばかりに器用にも抱えられたまま鞭をしならせて恵人の背中を思いっきり叩く。
と、同時にビシィッ!!!と響く音に合わせてバリン、と窓ガラスの割れる音。
その視線の先には、ターナが守るべきと言った包帯の巨人が悶えながら頭を抑えて暴れる姿。よく見ればパタパタと血に見せた魔力が抑えた零れている。辺りのものがぐしゃぐしゃになり、包帯のそれは「ォ、ォォ、」と嗚咽を零す。
「____狙撃!!遊園地からよっ!」
ターナは大きく、叫んだ。
そして同じ時間軸、別場所。桜さん達と相対する千秋さん達は熾烈な戦いを繰り広げる。建物はボロボロになるが崩れる気配は一向に見せない。
その最中、充満するルミナスさんの魔力。それをどう捉えるかは、分からないが明確だった魔力反応が捉えずらくなった部分はあるかもしれない。
一慶さんが桜さんと。暁廻さんがエニシダ部隊の護衛さんと。応戦し、対戦する中大きな影が窓を横切る。
見えた人にはそれが鳥であり、そして「普通の鳥」では無いことが分かる。強い魔力に光に透ける色と体。全てが黒いそれがぐるりぐるりとホテルの周りを飛ぶと、狙撃音が響く。
少なくとも桜さん達がいる場所には弾丸は飛んでいないが、その後にガタガタと建物が揺れ、僅かに崩れる。
____外部から、遊園地からの狙撃がこのホテルを維持する「何か」を破壊しようとしているのは、情報の少ないこの一行でも分かることかもしれない。
そして、2発目の狙撃音がすれば、弾丸は的確に桜さんの剣を打ち壊さんと放たれていた。
当たるか、避けられるか。
それはその場の判断と、桜さんの瞬発力しか頼れないだろう。それ程に勢いと弾速がある狙撃なのだ。
余裕がある人が遊園地の方を見れば、スコープの反射光は見えない為「スコープ無しで狙撃」してるか、「隠れたか」の2択だろう。
☆ベリアル(教祖)の指示により、まだ護衛として建物で待機している【行軍者】と【幻】による【断罪の翼破壊行為】が始まりました。
どう動くかは、皆様次第です。
935:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-10 06:05:11
>千秋さん達 ディーリスさん達
黒い光が見え「あれは」と目で追うと身体の中で闇が動くのを感じるが「とりあえず目の前の敵を」と銃で応戦して「何者から撃たれた、誰なんだ」とふつふつと闇が拡がっていき「ボスのお力が流れ込んでくる」と2倍、3倍と倒れていたものたちも含め男たちの肉体がミシミシと膨らみ始め、2回を突きぬけ「さぁ俺たちが相手してやる」と3階に着くかつかないかぐらいの大きさで手足を使い攻撃を始める
936:
黄泉 [×]
2022-04-10 09:06:01
>大海原疾風さん、継接縫姫さん
こちらの挑発に応じたのか、障子の向こうより姿を現したのは着物を身に纏う口元が血に塗れ赤黒い半狐面を着ける女。
確かにパッと見は美しく見えるのかも知れない。
……だが、黄泉はその女が醜く見えて仕方が無かった。
その原因はきっとその女の在り方なのだろう。
悪魔に魂を売り渡し、偽りの美と力に酔い痴れているその滑稽かつ歪な在り方に。
しかし、それも女の感情が生み出した一つの結果。
悪魔に魂を乗っ取られ、未だ醒めない泡沫の夢を見続けるであろう哀れな存在。
自業自得………と言えばそれまでなのかも知れない。
しかし隠されれば知りたくなってしまうのが所謂人の性でもあった。
偽りとはいえあれほど自らの美を強調する者の仮面に隠れる素顔。
と、くればもう生まれる欲求は一つだけ。
素顔が見てみたい、だった。
そんな事を考える間にも再び形成されていく敵の空間魔法。
しかも、その純度は先程形成されていたものより遥かに高いものだ。
徐々に活けた花が水を吸うように太陽の光を呑むように溶けていく感覚が黄泉を襲う。
通常より多くの魔を消費させられ、恐らく元凶の糧とされているのか。
恐らくだが外界と時間軸に齟齬が発生しているのだろう。
であれば多くの魔を消費させられている事も納得というものだ。
「____さぁ、妾に最期にどんな顔を晒すのだ?」
完全に相手は自分自身が勝つと思っているのだろう。
……では、そろそろ現実を認識させてやるのも悪くない。
「……ハハッ、厄介だねぇ、どうするんだい?Yomi?」
そんな時だった。
胸元に抱き抱える気を失っていたであろう疾風の声が聞こえてくる。
どうやらようやく意識を取り戻したらしい。
弱々しい反応に黄泉は疾風に顔を向けると相変わらずの不敵な笑みを浮かべると主に一言だけ呟いた。
【Trust me。(余を信じろ)】
疾風を安心させる様な穏やかな声が囁かれると共に黄泉は障子越しに主を見据える。
絶望的とは欠片も思っていない。
ましては負ける事など微塵も考えていない。
そして黄泉は障子越しの相手に片手を翳すと共に相手に語り始めた。
【偽りの美と強さに酔い痴れし兵よ。弁えていたか?『夢とはやがて尽く――――覚めて消えるのが道理』だと。】
瞬間、途轍もない違和感に相手は驚愕しただろう。
今の今まで自らの手足の如く扱っていた自分自身の空間魔法。
その所有権が突如自分自身から元々無かったかの様に綺麗サッパリと消え失せたのだから。
だが空間魔法は以前として変わりなく残っている。
何が起こったのか。
狐に鼻を摘まれた様な錯覚に陥ってるだろう。
(【見ているか?ユーリよ。これが汝が信じ守り続けてきた魔の可能性だ。】)
これより行使される力は自身の片割れの存在に受け継がれし力。
余を絶対と信じ魔の可能性を切り開き続ける者に心の中でエールを送りながら黄泉はその力の名を告げた。
【全魔完全支配。『百式迷路.紡歌』】
全魔完全支配能力。
嘗てユーリが斑鳩刹那との1件から黒魔と光魔を完全にコントロールする為に覚醒させた力。
全ての魔のコントロールを自由自在とし、使う者のレベルによっては相手の使用魔法の所有権すら我がモノへとする事も容易となる。
だがそれは元々は【最凶の禁忌】のオリジナルであった黄泉の力であったのだ。
全ての魔にとっての禁忌と呼ばれた本家本元の力が―――今ここに姿を見せる。
継接縫姫がコントロールしていた空間魔法の所有権が一瞬で黄泉へと移り、変化が始まった。
外界から隔離され齟齬が生じていた時間軸が振り戻される様に逆向し始めたのだ。
そして継接縫姫の姿を隠していた障子は黄泉の意思により姿を晒す様に勝手に開き継接縫姫の姿が再び顕になる。
極め付けは継接縫姫の眼前に突如出現した1つの金庫。
それは継接縫姫にとっては誰よりも見覚えのあるものだろう。
何故ならそれは他ならない継接縫姫が扱うこの空間魔法から脱出する為のキーなのだから。
だが、それも過去の話。
全魔完全支配により所有権が黄泉に移った以上魔力所有権を取り返す事は不可能であり、黄泉にとって所有権が自らにある金庫のダイヤルを開けることなど赤子の手をひねるが如く簡単な作業であった。
将棋であれば詰み。
チェスであればチェック・メイトと言っても差し支え無い状態。
空間魔法もその効力も黄泉の掌握下に移ると黄泉はダイヤルを指定の番号へと合わせる。
すると、空間魔法そのものがガラスのように音を立てて跡形も無く崩れ去っていく。
そんな中で黄泉は継接縫姫に静かに歩み寄ると彼女の仮面に片手を翳した。
翳す片手から継接縫姫に流れ込んでいくのは極光魔。
継接縫姫の中に巣食うベリアルの洗脳。
継接縫姫の中に渦巻く邪悪なる感情。
継接縫姫の口元を汚す血の跡形。
その全てが見る見るうちに浄化されていくのを彼女は感じているはずだ。
頭の霧が取り払われていく様な爽快感。
それが彼女の身体を満たしていく。
【先程の言葉を返そう。【余にどんな顔を晒す?】】
彼女の身体中の邪気が取り払われ、黄泉は静かに彼女の仮面を指で弾く様に外す。
そこから覗くであろう……彼女の素顔に興味を示しながら。
937:
もちもち [×]
2022-04-10 11:40:06
>桜さんたち ディーリスさんたち
【千秋 一慶】
「........。」
抜刀が外れると何者かによる狙撃に対して戦いに水を差されたかのような不満を顕わにするものの狙撃は桜さんを狙っていたため味方か、悪側でも対立があるのかと考える。
「....すまんが、一気に決めるぜ...虫の居所が悪くなった。」
それでも戦いへの横槍が癪に障ったのか目の前の男たちに対して一瞬で片を付けると明言すると、先ほどまで片手に持っていた刀を口にくわえ、残りの二本の刀を取り出す。
その刀二本はそれぞれ異常なオーラを放っていたが、すぐに更なる強く正に修羅と呼べるような圧倒的な覇気がホテル全域までに拡がり収縮する。
『千刃一閃』
三本の刀、三刀流という異質な剣技ではあるが飛び上がり三本の刀から繰り出された斬撃は、正に天を切り裂くに相応しい一撃として放たれ男に切りかかる。
938:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-10 11:53:34
>千秋さん達 ディーリスさん達
銃撃で応戦するも斬られ倒れるがひとつの塊にまとまり「全く役に立たない連中だ」と宙に浮きながらその塊が体に溶けると、ふよふよと周りを飛んでる黒い固まりに手を伸ばそうとする)
939:
エス・ルミナス [×]
2022-04-10 13:17:22
>934 砂金さん 大狹の人形 ホテルの方々
「ンンン…釣れませんねぇ…砂金殿が如何様な感情を晒されるのか気になりましたが……
少しだけ貴方様という人物像がわかった気がしまする、と言ってもワタクシがなにかする訳でもありませんなねぇ。
さて、砂金殿には大きな借りが有りますゆえ張り切りますよ。
基本的にワタクシに任せてくださいませ、貴方様はワタクシの陰に隠れていれば良いのです。」
部屋から出た砂金さんを追うように浮遊して追尾する。
少しばかりいつもの笑みとは違った頬笑みを浮かべ文句のようなものをいうがいつもの自虐的な表情に戻った。
ルミナスは砂金さんの背中にピッタリと背合わせのような距離で追尾しながら後ろをむく。
既に切り裂いておいた両手首を真っ直ぐもがいている大狹へ向けるとその手首から2本の血の触手のようなものが伸び大狹を挟んでいた扉を吹き飛ばした。
「さてさて、鬼ごっこの開始でございまする。
砂金殿、下の階にて別の人形(?)と見知らぬ人が接触しているお様子…しかし戦闘を行う気は内容で争う雰囲気は感じられませぬ。
………されど人形は何かしらの損傷を受けておりまする、何かしら思い当たる節はございませぬか?」
ホテル内に充満させた自身の魔力によって建物内の様子を近くできるようになったが不可解な点を感じた為大狹を警戒しながら砂金さんに尋ねた。
戦闘をする気配のない3人、それなのに損傷してるらしきもう1人の人形。
恐らく今この場にはいない個体だろう、下の階にいる3人以外が人形を攻撃したのならば其れは誰なのだ?
そう思って砂金さんに問いかけた。
940:
東野 桜 [×]
ID:0ee18fced 2022-04-10 17:51:05
>ホテルにいる皆様
「ん、なんだこれ」と浮遊しながら新たな配下たちを作り出した後、ふと肌に着く感覚に魔力を逆に送り「なるほど我々以外にも、他にいるようで、同じ目的かは分からないけどここにいるのか」と言った後「お前達ここは任せる」と上へと飛んでいき「ボスのご命令だ、邪魔はさせん」と刀を男達が抜く
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