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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1576


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自分のトピックを作る
503: ミゲル [×]
2020-09-04 23:19:05


>ミネルヴァ

――ハハ。なんだよ、結局僕のこと"優しい"って言ってくれたのは嘘だったってわけ?
( 世の中も酸いも甘いも知らぬ、青春を謳歌しきることもせずティーンのうちに殺害された少年にとって、貴女の仕掛けた上質な言葉は駆け引きではなく疑念そのもの。何だかんだと言いつつ、最終的には自分の事を害敵だと怪しんでいるんじゃないか――額面通り、そんな風に受け取って。貴女の言葉や態度ひとつで容易に傾く信頼と不信の天秤は、良からぬ方へ重心が傾きつつあり「 分かってるよ。君は人間で僕は怪物、それだけは信じられる 」達観したような言葉を吐きつつも、諦めきれない未練が声に悔しさを滲ませる。自分が慕う妙齢のヴァンパイア、貴女は彼女が持つ上品で麗しい雰囲気と酷似したものを持っている。だからこそ、信じられるかもしれない――否、信じたいのかもしれない。ゆえに、この場に蹲り腕に顔を埋めて、ここから逃げる事すら出来ないのだ。「 ……ねえ 」ぽつり、今度は此方から呼び掛ける。「 僕は怪物で、君の事なんか簡単に終わりにできるんだ。庭の百合を一本手折るみたいに呆気なくさ。君はそれを解ってて、この扉を開けられる? 」今や薄れかけている死の本能的な恐怖から、人間の事は怖くて堪らない。自分は怪物で、人間を殺害することなど造作もないとしても、だ。それでも貴女を試すような言葉を吐けたのは、自分で何度も口に出すことで、物理的な優位性をようやく自覚できたからか。この世の全てから目を逸らすように、壁を背に縮こまったまま以降は沈黙して )




504: ミネルヴァ [×]
2020-09-04 23:46:17



>ミゲル

お待たせしてしまってごめんなさいね。きちんとお返事をして、ご挨拶も添えたかったのだけれど…眠気で上手くお返事が書けないんじゃないかって、少し心配になってきたの。この続きは、また次に引き継がせてもらえるかしら。
今夜はとても素敵な時間を過ごす事が出来たわ、あなたのおかげよ。本当にありがとう。
また会えるのを楽しみにさせて。それじゃあ、おやすみなさい。どうか素敵な夢を見てちょうだいね。



505: ミゲル [×]
2020-09-04 23:56:34


>ミネルヴァ

もう夜も深いしさ、その、レディに夜更かしは敵なんだろ?マリーシュカがそう言ってた。
僕も久し振りに人間と話せたよ。……ここだけの話、楽しかった。
また気が向いたらいつでも遊びに来て。遅い時間までありがとう、君こそ幸せな夢が見られますように。




506: 執事長 [×]
2020-09-05 11:27:50



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!


 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks



>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 人数無制限 ]


 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

 ※無登録でのお試しも大歓迎! PFは常時受付中です!


▼ PFの書き方 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




507: 執事長 [×]
2020-09-05 14:04:59



>まだまだ演者様を絶賛大募集中でございます!

>夏祭りイベントは期間限定のため、置きレスでの交流が可能です!

>どなた様でもお気軽に遊びに来てくださいませ~!



508: 執事長 [×]
2020-09-05 18:37:38



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!

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 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

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509: 執事長 [×]
2020-09-05 21:04:27




>最終募集から2時間経過しましたが、寝落ちするまで屋敷の扉は開かれております!

>期間限定のため、イベント交流のみ置きレス可能です!

>どなた様でもお気軽にご来館くださいませ!



510: 執事長 [×]
2020-09-06 11:14:42



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!

 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks


>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 人数無制限 ]

 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

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511: レオ [×]
2020-09-06 13:32:52



こんにちは、執事長。イベントと聞いて居ても立っても居られなくなってな、つい顔を出してしまった。参加条件をよく読み、先出し文も書いてきたが…これで良かっただろうか?
ああ、指名は勿論ラザロだ!彼と共に、屋台の甘味も、遊びも、出来る限り目一杯満喫させてもらいたいと思っている。では、検討宜しく頼む!


***

(街を敬遠していた己にとって、祭り、というものは縁の無いものだと考えていた。少なくとも山上から麓の先に見える賑やかな灯りや、其処から上がる大輪の色彩に、感慨一つ感じぬ程度には。だから自分は、あれに関わりもせず山に生きるのだと、そう思っていた。…しかし、今身に纏うは普段の山に溶け込む装いでは無い。夏の夜空の下、花火に照らされるのがよく似合う──所謂浴衣、というもの。新緑色を基調に、それより深い色と淡い色を各々合わせて笹の葉の紋様が細かく描かれたそれと、大地を思わせる赤褐色の帯を己に着付ける使い魔を見詰めながら、何とも言えぬ顔で唸る。「む、う…これは、動き難いな…」髪は頭の後ろで団子状に一纏めにされていき、項がさっぱりと空気に晒される感覚に尚一層気分は落ち着かない。着付けの最後、纏めた髪の留め具を選ばんと、使い魔が複数あるそれらを見比べる。その後ろから何気無しに送った視線の先、留め具の一つに強烈な程目を引かれ、指を差す。「すまない。その…これにしてもらっても、構わないだろうか?」只されるまま着せられていた衣装の仕上げ、身に付ける物に頓着も執着もしない己が、唯一選んだそれ──今宵誘う彼の鱗を想起させる、紺碧の玉が二つ飾られたものを髪に挿してもらう。「うむ。…ありがとう。」満足げに笑んで片付けを行う使い魔を眺めるが、ほんの少しの不安にその表情が曇る。その原因は、彼に送る手紙の事。“祭り、行きたい。君、一緒。”…此所に来た後どころか、来る前ですら然程持った事の無いペンと便箋にて、自分の知る綴りも怪しい単語を何とか絞って並べて作り上げた、丸く小さな幼い文字の拙い誘い。そんな文としてすら成り立っていないものを受け取った彼は、果たして来てくれるのだろうか。その靄が掛かって頼り無く、それでも期待の光が混ざった複雑な顔を扉の方へと向けつつ、去り行く使い魔に手紙を託した。)




512: ラザロ [×]
2020-09-06 14:14:35


>レオ

なンだようっせえな!こんな鬱陶しい服着てられるかってんだ!
( 喧々囂々と怒号を張り上げながら、困惑する使い魔達をよそに着付け途中だった浴衣の襟を掴む。屋敷の支配者の命令とはいえ、嫌だからこそ、従ってやるのがあまりにも悔しい。機嫌はまさに最悪中の最悪で、羽織っていた浴衣の袖から粗野な動作で腕を引き抜いて。直後、別の使い魔がおずおずと差し出した手紙を"今度は何だァ?!"と額に青筋を浮かべながら奪い取るように受け取る。内容に目を通した瞬間、眉間のしわは瞬く間に消滅し、三白眼をキョトンと瞠る。犬や猫がするように、招待状を鼻先にくっつければスンと一度だけ深く匂いを嗅ぎ「 ダハハハ! 」と呵々大笑。間違いようもない、この野性味を帯びた匂いはよく見知った貴方のものだ。このあまりに無骨で可愛らしい文の差出人が貴方であると知れば、先ほどあれだけ騒いだバツの悪さに舌打ちを零してから、再度浴衣を羽織り直す。光沢のある黒生地に豪快な金の昇り龍、胸元は腹筋が覗くほどに開けさせ、細い黒帯をきゅっと締めることでなんとか浴衣の風体を保ち。裸足にシンプルな草履を履けば、その足で向かうのは貴方の部屋。ドンドンドン、配慮も加減もないいつも通りの乱暴なノックの後、間髪入れずに「 オラ、迎えに来てやったぜ。ったく、あんなちっこいキュートな文字で笑わせやがってよォ 」眉間のしわは戻っているが、口角はどこか浮ついたように上がっている。獲物から招待状を貰えるというのは存外悪くない気分で、上機嫌を滲ませた声音で「 すっげえ動き難いのは解ってるが、あんまり俺を待たせたら金魚と一緒に沈めちまうぞ 」と続けて )

***

よォレオ、遊びに来てくれて有難な。
手前と浴衣で並んで歩くなんて、なんつーかその…小っ恥ずかしいが、手前が望むなら一夜の祭を存分に楽しませてやらァ。
俺とのイベント完結後は他の怪物とも祭に行けるし、期間限定モンを満喫してくれよな。
ンじゃ、今夜も宜しくな!




513: レオ [×]
2020-09-06 14:49:50



>ラザロ

うむ。ああ、ああ!ありがとう!
それでは…此方こそ、今宵も宜しく頼む!


***


──ラザロ!
(響いたノック音。力強いそれは間違えようもない、彼のもの。彼が、来てくれたのだ。その事実に表情をぱっと輝かせ、口から紡いだ彼の名を溢れんばかりの喜色で彩る。しかし、音の後に続いた言葉に顔色に差す光は羞恥を帯びる。「それは、その…」自身の字に劣等感や引け目は無い。…が、それも彼に指摘されると妙な気恥ずかしさが生まれて、つい言い訳に口が半端に動く。「あ、ああ、今開ける。」けれどもそれを遮った機嫌の良い催促に押され、着慣れないそれが崩れぬように慎重に、それでも極力急ぎ足で扉の前へ。互いを隔てたそれを開き、目の前に現れるのはよく知る彼の、知らない衣装姿。「…待たせてすまない、ラザロ。」迫力あるその柄に思わず見開いた目でぱちり瞬いた後、普段よりも歩幅が小さい為に対面に掛かった些かの時間に、先ずは謝罪を。「それと…誘い、受けてもらえたようで、とても嬉しい。」次いで、先の手紙への言葉に少々口の動きをもたつかせつつも、こうして彼と祭りに行ける事への喜ばしさに頬を緩め、彼の瞳を見上げて、己の気持ちを礼の代わりに正直に伝えた。)




514: ラザロ [×]
2020-09-06 15:31:03


>レオ

おう。――えらくさっぱりしてンな、背後から首狙われたら終わりだぜ
( 弾けるような声で名を呼ばれれば、どこか照れ臭そうに視線を明後日にやって短く応えて。扉を開けてくれた今夜の貴方、いつもの野性味を残した姿とは一風変わり、どこか涼しげで洗練されたようなビジュアルに一瞬目を瞠っては言葉を失う。そうしてようやく口を開けば、気の利いた誉め言葉とは真逆の憎まれ口を叩き「 だから俺から離れンじゃねえぞ。折角の祭なんだ、羽目外して燥いでいいがよ、それだけは絶対守れ 」直視するのもなんだか気恥ずかしいような、そんな気持ちを堪えながら視線を貴方へ注ぎ続ける。言い終われば、ぶっきらぼうに貴方の右手を奪うように掴んで「 分かったな、レオ 」と念押してから、グイと自分の方へ引き寄せて。次いで、純粋な礼を告げられてしまえば、居たたまれなくなりガシガシと短い髪を掻いて「 ――嗚呼クソ、脅したいわけじゃねえンだ。 」とそっぽを向いて吐き捨てて。そのまま髪から口許へ手を移し、牙が羅列するそこを覆い隠すようにして「 ……手前の頼みだから来てやったんだからな。 」ぽつり、いつもとは違う控えめな声音で珍しく正直に言葉を落とし。その後、間髪入れず貴方を引っ張るようにしてズンズン廊下を進み「 礼なんて良いからよ、庭に着く前にまず何処へ行きてぇか考えとけよな 」エスコートと言いつつ、貴方の意志は第一に尊重する。そんな意図を粗野な口調へ乗せながら、遠くから聞こえる祭囃子の方へ近付くように歩みを進める。勿論、貴方の手は固く握ったままで )




515: レオ [×]
2020-09-06 16:18:39



>ラザロ

うむ…これは私も落ち着かない。
(己を見た彼の第一声、脅しともつかない言葉を此方も肯定し、自らの項をするりと撫でて手を下ろす。「…ああ、解った。気を付けよう。」その後に続いた注意に返事をした直後には、取られた手が引かれて彼の傍に足が動く。そこで改めて見上げる彼とは視線は合わず、だからこそその口から落ちる声に耳を確と立てる。そうして聞こえた、いつも豪快な彼から落ちた呟きに、胸が詰まるような心地を覚える。決して不快ではない。むしろ感じた事の無いそれは嬉しさに取って変わり、己の口元を弛めていく。「おっ…と、そうだな。何分、祭りというものに参加するのは初めてだ。だから、何があるかは曖昧にしか知らないが…」再び引かれる手。胸の詰まる感情の正体を確かめる前に、その歩みを彼と合わせて廊下を進む。「……ふむ。甘い匂いがするな。」鼓膜を打つ囃子の音が近付くにつれ、鼻先を擽った匂いに声を上げる。「ああ、まずはあれだ。林檎飴、というものが良い。」その匂いの中、唯一はっきりと覚えのあるそれを思い出して、それを彼に伝えた。)




516: ラザロ [×]
2020-09-06 16:39:42


>レオ

あァ、手前はお祭野郎ってガラじゃァねえだろな。
( 酒を右手に肴を左手に、千鳥足で提灯の下を闊歩し祭を楽しむ貴方の姿は、如何せん想像に難く。森の中で草木や獣を相手にしてきたのだから、人工的な浮いた催しには不慣れだろうとは思っていたが、まさか初めてとは。何か感慨深そうに、深く吐息して「 悪かったな、手前の初めてがこんなニセモノでよ 」願わくば、命の危機などない元の世界で連れて行ってやりたかったが。それは不可能というもので、やがて目の前に広がるであろう魔力で塗り固められた夏祭りを案内してやることしか出来ない、己の無力を噛み締め無意識に繋いだ手に力を籠め。「 よォし、んじゃ先ずオオカミと人魚んトコだな 」はっきりしたリクエストを返してくれた事に、上等だと口角を吊り上げ。果物を飴細工にした露店の番を挙げれば、いよいよ祭の会場が見えてくる。いつ階段を下りたのか、何度角を曲がったのか、人間に知覚できないのはこの屋敷の魔力のせいで。月明りに紅い提灯の彩りが混ざる廊下の果て、開かれた扉をくぐれば――一面の向日葵。どれもこれも月光を反射して桃色や紫に淡く発光し、茨の森の枝には和風な提灯がいくつも連なっている。少し遠くにぽつぽつと屋台の灯りが見え、祭囃子は音量を増して「 これが人間界の祭ってヤツか。悪くはねえな 」空いた手で顎を擦りながら、想像以上にカラフルで妖しげな雰囲気を堪能する。これを見た貴方がどう反応するのか、ちらりと横目で盗み見て。「 腹ごしらえだ。行こうぜ 」今度は先ほどのように強引ではなく、貴方の情動を邪魔しないように優しく手を引いてエスコートを。向かう先は色とりどりの暖色ランプに飾られた屋台で、軒先には色々な種類のフルーツ飴が陳列されているのがぼんやりと分かる。店番の怪物は、耳と尻尾のシルエットからしてどうやらワーウルフのどちらからしい。近付いてみなければ正体は分からない、しっかりと貴方の手を握ったまま屋台へと距離を詰めよう )




517: レオ [×]
2020-09-06 17:38:32



>ラザロ

…いいや、これが初めてで、嬉しく思っている。
(ぐっと強まる繋いだ手の力。ふっと見上げた彼が発した詫びの、そこに籠められた色を捉えかねて言葉が詰まる。自身の機敏への疎さに少し眉を寄せて、しかし直ぐに素直な感情を彼に贈る事でそれを塗り替える。彼に引かれて歩むまま、覚える事すら叶わない廊下を進んで到達した先、広がった光景に息を飲む。「す、ごいな…」見張った視界に先ず届いたのは夏を象徴する花、それから連なる提灯、屋台。自然とは違う、だが確かに夏の匂いを感じさせる空気。感想を落とした声は弱く震えているが、そこに恐れや嫌悪は無い。あるのは、言動に追い付ききれない好奇と感動の色だけだ。彼の緩やかな先導に合わせて足を動かしながら、きょろりきょろりと初めてばかりの景色を頻りに見回す。「…む。もしや、狼、か…?」そうして歩む内に見え始めた屋台の番の輪郭に、いつか見たような耳と尾を視認し、同時に思い返した気まずい出来事に一度表情から色が引いて、唇を結ぶ。それからもう一度開いた口からは緊張に似た、何処か強張った音で誰にともなく問う声を零した。)




518: ラザロ [×]
2020-09-06 18:08:04


>レオ

――そうか。確かに、忘れらンねえ初めてにはなっただろうな
( 大自然に鍛えられた実直な剣のような貴方の事だ、他社の機嫌を取ろうと口から出まかせを吐くタイプではないことは重々承知していた。ゆえに、素直な言葉は額面通りに受け取ろう。ヒトが家畜として軟禁されるこの屋敷で、たった一つでも"嬉しい"と思ってもらえた事に、今まで感じたことのない暖かさが胸に広がるのを感じながら、相も変わらず笑い交じりに軽口を叩いて。魔界では拝めない、晴天の空を彷彿とさせる双眸が大きく開かれ、あちらへこちらへと視線が動く様を微笑ましく眺めて「 こんなのァ序の口だぜ。暫くしたら、花火っつう派手な催しが観られるってよ 」人間が作り出したその仕掛けがどんなものかは未知だが、だからこそ自分自身も何だかんだ楽しそうに僅かに声音を弾ませて。と、お祭気分に似つかわしくない雰囲気をまとう貴方の声に「 あ?オオカミに何か問題でもあんのか? 」と怪訝そうに貴方の青ざめた顔を見遣る。あの夜の出来事を、彼女は少なくともラザロには口外していなかったらしく、ゆえに貴方が狼狽する道理が全く分からない。とはいえ不穏なものを感じる事は確かゆえ、「 …やめとくか? 」と歩みを止めた瞬間、運悪く屋台の店番がこちらの存在を知覚したらしく『 あーーー!あの夜の人間! 』と不満や疑念の混じった声が響いた。ちょうどレジーナが当番だったらしく、屋台の中でエプロンを付けたまま腰に手を当て仁王立ちになり『 何よ、やっぱりラザロと仲良しなんじゃない。で、お腹は大丈夫? 』あの夜の事を根に持っているのかいないのか、怒りとも心配ともつかない態度で問い掛ける。ラザロは訝しげな表情のまま「 あァ?おいレオ、あの夜って何だ? 」と多少荒々しい語尾で問い掛ける。自分の獲物が、他の怪物絡みの秘密を持っている事が気に入らない様子で眉をしかめて )




519: レオ [×]
2020-09-06 18:55:07



>ラザロ

花火…?ああ、あの空に昇る光か!
(彼が発したそれがどのようなものか、思い出すまでに数秒時間が掛かり、だが脳の隅に覚えていた光景にすっきりとした声を上げる。遠い音と眩しい火ばかりの薄い記憶ではあったが、彼と見る、という一点がそれを心待ちにさせる。「…あ、いや、問題は…」己の不審さに気付いた彼が問う言葉を、些か辿々しく否定しようとした矢先、響いた声が己の言葉を喰ってしまう。反射的にそちらへ顔を向ければ、当然ながらある狼の彼女の姿に、より一層身が強張る。「っ…ああ、腹は、問題無い、が…」結んだ唇から、緊張に途切れる言葉で何とか彼女の問いには答えた。しかし、次ぐ彼から投げられる疑問には声が濁る。「ええと…その、だな…少し前に、彼女と…レジーナと、話をして…その時に、少々、失礼をしてしまってな…それで…」もごもごと躊躇いがちで、目も動揺を示して有らぬ方向を泳いで、しかしそれでも嘘の吐けない口が余計な事まで露呈する。「…詫びは、したんだ。…これ以上は、勘弁してくれ。」けれども流石に詳細を話す事までは進められず、やや無理のある話の断ち切りを行っては、彼と彼女の顔色を順に窺うように一度視線を巡らせ、最後には屋台の品物の方へ落とした。)




520: ラザロ [×]
2020-09-06 20:17:37


>レオ

返事が遅くなって本当に悪い!
背後の方でバタバタしてしちまってた。今夜は時間切れだ、名残惜しいが一旦下がるぜ。
だがイベント交流は置きレス進行が出来るからよ、また都合をつけて手前への返事を紡がせてくれな。
んじゃ、急な連絡で済まんがそういう事だ。忙しくて御免な、またいつでも遊びに来いよ。良い夜を!




521: レオ [×]
2020-09-06 20:25:36



>ラザロ

む、そうか。私も名残惜しいが、ならば仕方が無いな。
ああ、次に君と過ごせる祭りの夜を、楽しみにしておこう。
それでは、またいずれ。君の息災を願っているぞ。
…良い夜を。




522: ラザロ [×]
2020-09-07 00:26:59


【 イベント:置きレス 】

>レオ(>519)

――あァ、もう解ったよ。だからそんなしょぼくれた犬みてえなツラすんな。
( 自分のものとして目を掛けている獲物が、自分の知らない所で別の怪物と秘密を作っている。そんな不道理は許せねえ、なんて幼稚な独占欲に駆られピクピクと目尻を強張らせるが、同時に何だかんだ言って貴方をしっかりと"獲物"と認識していることを自覚して。はァ、と深いため息の後、この場ではそれ以上の追及はしない旨を告げて貴方の肩へ穏やかに手を添えよう。「 手前の事だ、その失礼とやらも態とじゃねェんだろ。なあ、レジーナ 」何故貴方がそんなに動揺するのか、一体何をしでかしてしまったのか。気になるが、折角の祭に水を差してまで詳らかにすることでもないだろう。存外冷静に己の中で落としどころを見つけながら、彼女へとギラついた視線で目配せを。『 まあ……それは、そうよ。でも、何ていうかその、結構ショッキングだったんだもん 』ドラゴンの迫力に気圧されて、というよりかは、確かに不慮の事故であったという負い目から狼も目を伏せて。けれど、貴方を追い詰めて糾弾したいわけではない。何なら、折角の奇跡の祭典を楽しんでほしい。その本音に従うことを決めたらしく、場の空気を切り替えるように咳ばらいをして『 ラザロに免じて、今夜は綺麗さっぱり忘れてあげるわ。だから、目一杯お祭を楽しまなきゃ許さないんだからね。ほら、さっさとどれがいいのか選びなさいよ!べつに一個じゃなくてもいいから! 』高圧的な物言いは相変わらずだが、端々に貴方への思いやりを忍ばせて。ラザロは半歩前に出て「 レオ、確か手前はリンゴだったよな。俺はその黒いのと緑のヤツ。なァ、マジでその赤いのだけで良いのか? 」二人の仲を取り持つような穏やかな声音は、荒々しい面に隠された生来の兄貴肌で。自分で林檎飴を選んで貴方へ渡すことも出来たが、わだかまりを少しでも解消するためにレジーナから手渡させた方がいいだろう。そう判断して再度彼女へ目配せを、そうして何喰わぬ顔で自分の分を選ぶ。黒い菱形の果物と、緑の立方体の果物は、魔界にのみ生息するそれで。貴方へ最終確認を施した後「 嗚呼、俺のは全部3本ずつな。 」と厚かましさを見せることで、貴方の遠慮を少しでも軽減させようと試みて )

***

さっきは丁寧な返事有難な、少し時間が出来たから返事を置いておくぜ。




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