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鬼に纏わる物語[和風/戦闘/BML/指定]/212


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自分のトピックを作る
141: 鈴懸 [×]
2015-09-10 20:57:52

>翠月
…気まぐれと言えば何でも済むとでも思っているのかい?君のその率直な態度は好ましいと思うけれど、一貫せず不意に期待を抱かせるようなところは大嫌いだ。
(相手は自分の過去など分からない、だからこそ今回のことも本当に軽口の応戦の中で零れただけの言葉に過ぎない。そう頭では理解しているものの自分が最も焦がれる言葉だったからこそ高ぶった気持ちはどうにも収まりそうになくて。そんな中行く手を塞ぐようにして自分の前に降り立った相手に視線を向けると謝罪と言うにはどうにもそれらしい感情を感じられない姿にまた胸の中の何かが煮えた気がして。そもそも相手の性格なら謝罪どころかこうして引き留めることさえしない方が相手らしいと思え、そうして先程の侍らせていた女共とは違い"自分のことは引き留めてくれた"などと勘違いを抱いてしまいそうなその行動が今は酷く自尊心を抉って。深いため息の後、恐らく気まぐれか何かなのだろう相手の謝罪を指すように苛立ちを無理矢理抑え込んだような声で苦言を呈すると一先ず相手から逃げる様にこの場を去ることは諦めたのか車椅子にゆったりと背を預けてから肘掛けに頬杖をつき。)
――私はねぇ、とってもとっても構われたがりなんだよ。さっきの女共なんぞ可愛く見えるくらいに、誰にでも構って欲しいのさ。だからねぇ、さっきみたいな冗談も君のそういう気まぐれで引き留めに掛かったりするところも、私には酷く甘美な毒になる。だから、あまりそうやって気まぐれで私に構わないでくれないかな。

>不知火
――要するに君は、人間だった頃の友人を失いたくないあまり私にその記憶を共有させ、あまつさえ私をその友人に似た優しさを与える代用品にしようとしたということかな。なるほど、元が人間ならその横暴な態度も優しさに飢えた弱さも合点がいく。…結局、どこまで落ちても人間というものは変わらないのだな。
(相手の過去の話、それを打ち明けるにはどれだけの想いがあったのか。人間を嫌う自分にわざわざ生前人間だったなどと語る相手に正直驚きを隠せなかったもののその語りに口を挟むほど無粋な神経など持ち合わせておらず、静かにその話を聞いていて。友人を救うために寺を抜け出し、それが原因でその命を散らすなど人間の浅はかさが垣間見える行動だと感じはしたがその愚直なまでに友人を思う姿は確かに今の相手に通じていると感じられるものがあり。内容こそ自分が嫌う人間の"らしさ"が感じられるものではあったが自分にこうして打ち明けてくれたことを思えば否定など出来ず、だからこそ僅かな嫌悪感こそちらつくがそんな相手を受け入れようとしていた。しかし、その語りを締めくくる相手の言葉、自分をその友人と似ていると伝える瞳、自分が友人と似ていたから"友人がいた事実"を共有したかったと囁く声、それらが心の中にあった何かを壊してしまい。相手が自分に過去の話をしてくれたのは決して自分だからではなく、自分を通して友人の優しさに触れ、その優しい友人を忘れたくないから自分に話した。相手が見ていたのは友人であって、決して自分ではなかった。その事実が頭の芯をかあっと焼けた様に熱くさせ、目の前の相手すら見ていない様な無感情な瞳で其方に視線を向けると淡々と言葉を吐き。悲しいのか、腹立たしいのか、辛いのか、その感情が何なのかさえ分からないほど頭の中が騒々しくて、怒鳴っている訳でもないのにひりひりとする喉に指を滑らせた頃には高ぶった気持ちに呼応するように全身にびきびきと音を立てて鱗が生え始めていて。相手の身体をどんと押し、その勢いで水の中へと戻ると暗い水の中だというのにちかちかと瞬く視界を遮るように目を両手で覆いながら相手から逃げる様に水底へと体を沈めていき。冷たい水に着物を揺らめかせながら沈む中、ごぽりと気泡を吐きながら最後に最後に一言呟くと震える口角を無理矢理につり上げて。)
…愚か者は私か。

142: 高嶺 呉 [×]
2015-09-10 21:20:28

(>135/不知火)

…そうか。―まぁ、助かった。
(この戦いが少しでも人間と妖怪が互いに寄り添えるものになれば良いのだが結局は負の連鎖は同じ連鎖しか生まなくて上手くいかなくて、何度も挑戦して何度も失敗して歯痒い思いをして最後に成功すれば良いがそうとも限らなくて。それが人生だと誰かが言っていた気もするが正しく、成功ばかりでなく何度も間違いを起こすものだとある意味心の片隅では思っているところもありだからとて投げ出したくはない。だから余計難しいもの。はぁ、と溜息を吐き上記ぽつりと礼を零して「…別に構わない。お前らと違い治りは遅いが…傷はいつかは癒えるものだ」人間の寿命は限られいつその命を落とすか分からないもの、遅いか早いか妖怪も結局最後は命尽きるもの。ならば焦らずゆっくり待ってみるのも良いかもしれない)


(>138/翠月)

っ…だから俺は!それを直そうとっ…
(図星を、本当のことを言われてはこちらも言い返してみるもやはりそれはただの自己満足にしかならなくて。しかしたとえ周りから蔑まされようともこの争いを止めたくて、命ある者同士最初こそ無理かもしれないが歩み寄っていきたい。今更何をと言われても父のみた夢を素敵だと叶えたいと思った自分の気持ちを恥じたことはない。少しでも理想に近づけるように努力してきたのも無駄にはしたくなくて「俺は…父上が夢見た世の中を実現させたい。同じこの世を生きる者として、互いを認めあって生きていけるように…お前に言わせれば綺麗事だろうけどな」俯きぽつりぽつりと紡げばそのまま袖で涙を拭い退いてくれと言わんばかりに細い両手で相手の体を押し退けて)


(/鈴懸背後様!こちらこそありがとうございました!また落ち着きましたらよろしくお願い致します!
また焔背後様。こちらはキャラリセは無言1週間ですが一言言って下されば勿論待っておりますとも!ご心配なさらず背後様の予定等の方を優先してくださいませ)

143: 翠月 [×]
2015-09-10 22:51:21

>不知火

何だ、随分と初々しい事だな。らしくもない。
(撫でてやっただけで仄かに染まる頬と近くに寄れと言えば互いの間に残る微妙な距離。まるで年端も行かぬ少女のようだと思わず口元を着物の袖で隠し肩を揺らして笑うと、その何とも初心な相手らしさの欠落を心底愉快げに指摘し。しかしそれでも手を伸ばせば簡単に届いてしまう距離、腕を掴むと遠慮も無しにぐいっと此方へ引き寄せると腕の中に抱き止め。侍らせた女を甘やかすならばこうして胸の中に留め置けば良いだけの事。しかし相手が今この瞬間腕の中に居る者ならば勝手が違う訳で、どうにも要領が掴めず。抱き寄せる腕に込められる力は殆ど無く、最早背に添えているようなものでありながら軽い口調で一言呟き)
甘やかすと言うのも中々に要領を得んな。


>鈴懸

ほう、中々難儀な事を言う。気難しい奴だ。
(相手の口から告げられる要求は、己が応えるには些か難しい物で。構われる事を望んでいるのに与えられる甘やかな毒を早々吸おうとはせず、終いには全てを拒絶されてしまう。こんなにも手を焼く配下は初めてで、更に分からないのはそれを切り捨てようなんて事が脳裏を掠めもしない自分自身だ。面倒事を嫌い、本来ならば相手だって面倒事の内に入るだろうに、そんな存在が近くにある事を甘んじて受け止めている。そう思うとつい笑みが込み上げ、口元を着物の袖で隠しながら上記を述べて。しかし相手の言葉を聞いていると自らの起こす全ての行動の原因が気紛れさにあるとでも言われているような心地がする。流石にそんな認識では困るとでも言わんばかり、最早相手が己の言葉を信じるかどうかは別として、事実のみを端的に伝え未だ火種の消えぬ煙管を吹かし)
のう、鈴懸。俺が気紛れにお前を傍に置いていると思われているならば心外だ。信じようが信じまいがお前の勝手だが、俺にも考えと言う物はある。


>高嶺 呉

(結局相手は自らの願望を叶える為に人間共は愚か妖までもを巻き込んでしまおうと、つまりはそう言うつもりらしいと解釈し。人間の都合で妖を、神を切り捨て、その上今度は人間の都合で再び共存したい等と抜かす。そんな事は出来るはずが無い。何より己がそれを許さない。相手の決意は綺麗事等と言うにはあまりに忌々しく、それを形容する言葉が見付からないまま押し退けられる力に抵抗する事無くそこを退き。ただ一つ、確認してみたくなった。相手に期待なんて物は欠片も抱いていないが、共存を志すならば決して目を逸らさせる訳には行かぬ事。いつしか表情からは笑みが消え、何処か虚空を見詰め消え行くような声で問い掛け)
…我らの悲しみも怒りも憎悪も、背負うか、お前は。

144: 翠月 [×]
2015-09-10 22:54:58

>高嶺 呉 本体様

(/本体から失礼致します!前回のレスに記載するつもりが失念し、先程のレスにも記載を忘れてしまっておりましたので申し訳御座いませんがこう言った形で付け足しをさせて頂きます!お父上様との過去の件、承諾してくださり有り難う御座います!息子の所為でやたら殺伐とした雰囲気にはなってしまいましたが、毎回遣り取り楽しませて頂いております故、今後も何卒宜しくお願い致します…!)

145: 不知火 [×]
2015-09-10 23:27:29

>鈴懸

違うッ、鈴懸。我はお主を代用品だなんて-----ッ!!
(優しさを与える代用品。友人を失わない為の代わり。そんな言葉を相手から聞けば、目を見開きはっきりと否定し。しかし続きを紡ごうとするが相手の体に鱗が見え、そのまま相手に突き飛ばされて体勢を崩す。水の中へと沈んでいった相手に慌てて水辺を覗き込み、「鈴懸、おい、鈴懸……!!」と何度も名を呼び、水底に沈んでいく相手を引き戻そうと水に手を突っ込み伸ばしていくが羽に気づいて思わず引っ込める。相手の体はみるみる内に底に沈んでいくというのに、自分は一体何をやっているのだろうか。優しさの代用品と言った相手の顔からは感情は読み取れなかった。相手が人間を嫌っているのは分かっているから、最初はそのせいかと思った。だが、彼から紡がれた言葉は違った。彼は言った、自分は優しさに飢えた弱者。そして根本は横暴な人間そのままだと。自分は相手を友人の身代わりにしか思っていない、妖怪になってもその傲慢な性根は変わっていないのだと。違うとはっきりと言っておきながら、結局沈み行く彼を助けられないのは----きっと、彼の言葉が事実だから。自分が意図していなくても、そんなつもりはなくても----自分が求めたことは、事実、彼にはあまりにも酷なこと。意図していなくても、彼に友人の身代わりを、自分は求めてしまったのだ。友人に似ている相手に自分のことを知って欲しかった。隠し通すことでもないし、何より友人に似て優しく、そして人を嫌う相手に嘘を吐いているような状態にはしたくなかった。単純に----相手に嫌われたくなかったのだ。それなのに。「----くそッ、どれだけ時間を重ねても……所詮"俺"では大切な人を幸せには出来ないのか……」友人と似ていても、彼を友人だなんて思わない。重ねてしまっている部分は勿論あるし、それは否定できないけれど。でも----それでも、相手が失いたくない存在であるのは事実で。憎まれ口を叩かれてもいい、殴られてもいい、また水につきおとされても---何をされても構わない。「----きっと性根はもう、どうにもならない。理解されなくても……お主を失うくらいなら、構わない」そう呟いた瞬間、座り込んでいた水辺で立ち上がり、上を向いて大きく息を吸い込むと盛大な音を立てて水中へと飛び込み。沈んでいった相手を引き上げようと水底へと潜っていって)

>呉

----構わん。己が好きでしたこと。礼には及ばない。
(妖怪と人間の共存なんて野望は、今までだって誰もが願ってきたもの。それは人間も、妖怪も、どの時代でも誰かが同じような思いを抱き、そして同じように疲弊して散っていった。自分は誰にも手を貸さなかった。貸してやれなかった。けれども目の前で奮闘する人間を見て、見捨てられるほど自分は冷たくなれない。相手に手を貸したのはただの自己満足に過ぎない。しかし相手に礼を言われてしまいそんな小難しいことを考えているのも馬鹿らしくなり、静かに笑みを浮かべて上記を述べ。「----そうか。なら、早く傷を癒すといい。いつまでもそうしているわけにはいかないだろうし……何より、いつ次の百鬼夜行が始まるか分からん。我も、今回のように手を貸せるとは限らないからな」そういうと少し元気を取り戻した様子の相手に満足したのか、そっと相手に背を向けるとそのまま歩き出し。相手に振り向くこともせず一度足を止めては「----まぁ、人というのは気づけば強くなっているものだ。我が手を貸さずとも、お主は直に力を得られるだろう。考えすぎず、かと言って惚けすぎず。己が目的に向かって頑張るといい。爺のちょっとした助言だ」と述べると右手をそっと上げ。そして羽を大きく羽ばたかせると徐々に晴れ間が見え始めた空に向かって飛び立って)

(/切りも良さそうですし、この辺でレス回収……ですかね? 何だか爺がひたすら呉くんにご迷惑をかけていたばかりのような気がします……。ですがこんな奴でもお付き合いいただき、本当にありがとうございます!呉くんが真っ直ぐ歩めるように爺共々、これからも応援しますね!(こら←)

>翠月

----お主が甘やかすのが苦手なように、己もまた甘えるのが苦手なんだ。自分らしくないというのは己が一番理解している。
(妙に空いてしまった空間。それは自分が相手との距離感を掴みかねて、しかし相手に近づければせっかくの"甘えられる"という行為を知るきっかけが失われてしまう。そうして生まれた絶妙な距離だったのだが、それは相手に腕を引っ張られたことによりあっさりと崩されてしまい。己は生娘か、なんて思わず自分に言ってやりたいが、よくよく考えれば生まれてこの方色恋沙汰どころか誰かと距離を近くすることなど争いの最中か治療のために薬草を塗ったり、何らかの事情で誰かを抱えて空を飛んだりする程度でこんな悠然としたタイミングでは一度もなかった。強制力のない背に添えられた腕だって、自分が言えばのけられるのだろうが不思議とそうするのも難しく。変に考え込み熱が登りそうになるのを抑えていたが、ふと、自分が飛び込んでしまった相手の胸元に鼻を寄せると不思議な香りを感じ、「----お主、いい匂いがするな。誘惑には香りを駆使するのは大事と聞いていたが……確かに、これは悪くない」いつも侍らせている娘らはいつもこのような香りを感じているのか、なんて変に感銘を受けてはさらに匂いを感じようと相手の胸元に顔を埋め。常に彼が侍らせている女達もこんな風にして相手に心を開いていくのだろうな……などと考えながら、「----ふふ、今ならお主が侍らせている女子達に自慢が出来るな」なんて楽しげに笑ってはそのまま彼に体重をあずけてみて)

146: 樹雨 錦 [×]
2015-09-10 23:44:35

>不知火

でも、綺麗でいたいけれどね。----わあい、それじゃあ遠慮なく失礼しますよっと。
(全く持って正論を云うのだからつい本音を一つぽろりと喉から零したのは無意識の内で。今更ながらに相手は下から己を見上げている事に気付き空を支配する相手と立場が逆転したような感覚が生まれ少しばかり胸に優越感を抱きながら承諾の言葉と共に口角を左右に引き。前方に向けられているだろう背の位置を確認する為に片手を背の中心へと添え、爪先へ力を込めれば勢いを付けて飛び乗り。ずり落ちないよう腕をしっかりと首に回し顔を頬に添えれば上機嫌な声を上げ。身を寄せて気付いたのは相手が随分小さい事、成人男性の平均よりも上回る己の身体を支え切れるのかと「大丈夫?重くない?最近酒太りしちゃった錦だよ。」と声を掛け。気に掛ける言葉とは裏腹降りる気を見せず何時頃相手はその羽を盛大に広げ大空を飛ぶのか、今や今やと期待の笑みを隣でにやにやと浮かべてみて)

>呉

-----その言葉をコイツに云ってやりたいね。
(相手はすっかり妖の命を尊いものに感じている、本来ならば陰陽師ならざる姿、許されぬ言動。だが、憧れを持ち自らの意思を持とうとする姿は新鮮なもので己の瞳が光を映す事など無いにも関わらず相手の話を聞いていればそれだけで何故だか眩しく。その眩しさは栄誉のエゴイストからすれば非常に不愉快なものに感じられ刹那炎に炙られる痛みが古傷を走り、宥めるよう指先で傷跡に沿って撫で。「結局、お前さんはどうしたいんだい。陰陽師を止めて向こう側へとつくわけかい。」きっと相手自身も困惑し理想と現実の間を迷路の様にうろつく他道が無いのだろう。だから墓に向かってこの上ないもどかしさを語っているに違いない。同じ人間であるにも関わらず考えが異なるのだから面白い、少し俯いては意味を持たない笑みを湛えたまま眉を下げ)

>鈴懸

なんだいなんだい錦を試してるのか?ああいいさ、この空っぽなお頭を絞って百鬼夜行に終止符を出してやろうじゃないの。なんの。……………ううん。
(己の命を狙わないのは想定内、早々くれてやる気もないが告げられた要求は以外にも書き留められたリストの枠外で。斡旋など酩酊し論戦している者を宥める程度でしか経験が無い上に陽の沈んだ江戸で百鬼を鎮められる程の力を発揮できる人間など皆無で。相手も理解した上で無理難題を押し付けてきたのだろう。拒絶し期待を裏切るのも容易い事、悦ばせる義理もないだろうが宴を終いにする陽はまだ地面の下、この場を借り少しばかり無理をしてみるのも良いかと思い至れば徐に立ち上がり。懐から鏃を取り出せば親指の腹を裂き僅かに膨れ上がる皮膚の堺から赤が顔を見せ始めるの相手の上へ振り落とし「たった今錦はお前さんに返り血を浴びせ捕まった。お前さんは陰陽師の血肉を収穫とし百鬼の妖に与える。------という体で。」単なる陰陽師の血では無い様々な混ざりものの血だがきっと腹を空かせた妖が匂いに寄って来るであろう、それにはそれなりに上位に立つ相手の存在を借りなくてはならない。謂わば笛吹き男のよう妖を引き連れ巣に返す無謀な案を思い浮かべれば有無聞かずに相手の背後へと回り出せば取っ手を掴み)じゃあ行こう!走るけれど前は見えないから誘導頼んだよ!じゃないとぶつかるからね!

>風音

互いに意思がある事が似てるという意味だよ。
(地面に描くのは絵というよりも呪文にも思えるおどろおどろしい何かの紋章で、隣で真似し地面へと何やら書き込む音が耳に届けば微かに唇を引き上げるが目立った反応は示さずにそのまま地面に向かい続け。出来上がったのは当初から見受けられた何かの紋章、目で確認する事は出来ない故に書き終えてしまうと何やら物足りず。立ち上がる音を聞けば首を傾げ見上げる動作を行い)いいね、一つの事に傾いてみたいなあ。今が全てとは知っているけれど。

>翠月

隠すためにこんなへんてこりんな前髪なのさ、迂闊に見せれる程錦のハートは鋼鉄ではないよ。
(放ったものが役目を果たしたかは視認せずとも鼻を掠める錆の香りに流れっぱなしの血流を感じ取り片口角を僅かに動かし。興味を見せようと此方に近寄る真似はそう簡単には行わなずに愉しみつつも慎重に動いているように感じられる相手の言動からやや肩の力を抜き。身体を擦り抜ける夜風はまだ冷たく、夜明けを迎えるのもう暫し先だと知ればもう二本針を取り出し、相手の目の前へと翳して「どうしても気になるのなら賭けをしよう?たぶんきっと、今頃静脈から動脈に移って全身を巡っているだろうし」相手に放ったのは薬の塗られた針、掠っただけでは効果を発揮するかは今の所予測が付かないものの可能性を重視してやんわりと笑みを浮かべ)




147: 鈴懸 [×]
2015-09-11 00:20:15

>翠月
…へえ?私はてっきりこの身に宿した毒を物珍しがって傍に置いているとばかり思っていたよ。それ以上の理由があるなら是非聞かせてもらいたいものだね。
(自分の性分が面倒臭いことくらい妖怪として顕現した時から自覚している、だからこそ面倒を嫌い去る者は追わない相手にそんな自分を知られたくはなかったのにと奥歯を噛み締めてももう露呈してしまった今では何の意味もない後悔で。てっきり先の相手の言葉に態度を変えた時点で見捨てられてもおかしくないと思っていたのに今なお自分に向き合う相手に内心不可解さしか浮かばず、未だ笑みを湛えた相手に暗い瞳を向けながらその語りに耳を傾け。相手の全てが気まぐれだとは思っていないが自分に対してそんな思慮深い何かがあるとは到底思えず、半ば自虐じみた言葉を織り交ぜながら肩を竦めて見せるとその真意の吐露を求め。自分の情けない性分を吐露してしまったからか、今まで引き下がる女のようで女々しいと感じていた本心までするすると口を通り抜けていき、くしゃりと長い前髪を掻き乱してから再び口を開くとまるで迷子の子供のような不安定な瞳で自嘲じみた笑みを浮かべて。)
私は確証もなしに自分の必要性を定められるほど自己愛者じゃあないんだよ。言葉でも行動でも、自分の存在意義を示して欲しいと思ってしまう。…そうして確認していないと、構われたがりは死んでしまうのさ。

>不知火
――…代わり、依代、代用品。結局、これが私の運命か。
(冷たく暗い水の中、水中と言う特殊な場所で活動できるものが珍しいことから時折こうして逃げる様に水中に身を沈めることがあり。それは初めて人を食った時、連れ添っていた妖怪の裏切りを知った時、人間に絶望した時、様々あれどこうしてひとり静かな空間に身をたゆたわせていると熱く焼ききれそうだった頭の芯さえ冷やされていくようで心地よく、その代わりに沈むごとに冷たさを増す水温に自身の体温も下げられていき。活動できなくなるまでこの水底に沈んでしまったらきっと誰も自分を見つけてはくれないだろう、そう思うといつの日も途中で浮上して再び陸に上がってきた。それなのに今日ばかりはどこまで沈んでも浮き上がる気など起きず、その身はどんどん沈んでいき。全身の殆どを覆った鱗は僅かに水面から届く月明かりを反射して乳白色に煌めき、そんな自分の姿を見つめながら泡と共に言葉を吐き出すと瞳を閉じて。人間が嫌いで、誰かの代用品になるのを嫌う癖にどうしても解くことの出来なかった変化ももう大分化けの皮が剥がれてきていて、それに比例するように下がる体温に比例し徐々に動かなくなっていく体を小さく縮こまらせるように丸めると、暗く冷たい湖水に涙を溶かして。)

>樹雨の小童
ッはあ!?っえ、な…ッじょ、状況説明が聊か端的過ぎやしないか!?
(相手に要求を断られればそれまでの男だったと切り捨てるだけ、その位の軽い気持ちで構えていた自分に対しいきなり浴びせられた血は疑うまでもなく目の前の相手のもので。その奇天烈な行動の意図を尋ねるより早く口早に伝えられた言葉は一応作戦会議なるものだったのだろうか、全く理解が及ばないまま自分の車椅子を押すべく後ろに控えた相手に瞬きを繰り返せば珍しく驚きに満ちた大声を上げ。というのも本来の形としては自分が言葉巧みに人間を貶め操るのが己のやり口、その逆など勿論経験したことがなくだからこそいつものように頭が回っていないのか落ち着きなく前を見たり背後の相手を見たりと繰り返して。そうしてまだ理解が出来ていない状況でも相手が先に打った血の雫は辺りの屑妖怪どもを呼び寄せる役目を十分に果たしてしまっていて、百鬼夜行を束ねる九尾狐などと違い多数を一網打尽にするような技量など持ち合わせていない己には相手の策に乗るほか道は残されておらず。その意図は分からないが追々理解していけばいいと無理矢理自分を納得させると肘掛けに掴まるようにしながら声を上げて。)
争いの中心に向かうなら此処より丑寅の方角だ!屑共の肉塊が邪魔ではあるが、その都度指示してやろう。まずは距離にして一町、丑寅に向けて進め!

148: 不知火 [×]
2015-09-11 00:32:33

>樹雨の当主

-----そうだろうな。
(綺麗でいたい、そんな言葉が相手から漏れると背中を向けたというのに一瞬振り返ってしまい。やはり相手には底知れぬ闇があるのだろう。それは目が見える自分には到底測りえない、相手でしか理解できないようなそんな暗闇が、きっと。相手と話しているとそれがヒシヒシと伝わってきて、自分がその闇に飲み込まれるのではないかと滅多にない不安を抱いてしまう。人の気持ちに添いすぎるのは相変わらずの悪癖だと自分を叱責しながら、飛び乗ってきた相手を落とさないよう足を踏ん張ってバランスを取り。殊の他、重い。今まで自分より背丈の高い人々を背負ってきた自覚はあるのだが、着物を着ているとはいえど相手は担いできた人々よりも一回り背が高い上、見た目にないズシリとした感触がある。「-----重く、はない。が、太った自覚があるなら少しは制限したほうがいいだろうな」実際のところ飛び上がるには問題のない重さだが、見た目にない重さ故に驚いてしまった。しかし何とかバランスを掴む頃にはその重さにも慣れ、鍛えていて良かったなどと変な安心をしながら息を吸い込めば「----しっかり掴まっていろ」と述べると大きく背中の翼を羽ばたかせ。そのまま一応相手の足に手を添えれば、足で地面を蹴りあげると同時に空へと飛び上がり。こんな場面を周囲に見られるわけにはいかないからと、普段より少し高めの場所を飛びながら後ろの相手を見れば「----どうだ、空を飛ぶ感覚は」と背後の相手に尋ね)

>鈴懸

------ッ!
(夜空の下。いつもなら中を照らす光はそこにはなく、ただ冷たさと暗さだけが蔓延る水の中に体をただひたすらに沈めていく。背中の羽が妙に重く、しかし沈むには十分な重さだったようで自分が底へと沈む為にその後押しをしてくれる。しかし既に先沈んでいた相手の姿は未だ見えず、早くしなければ本当に見えなくなってしまう。自分の息だって長くは続かない。それでも絶対に相手をこのまま沈めるわけにはいかず、足に更に力を込めれば一段と深くへと潜っていき。声を発せられないと分かっていても、口を開き相手を名を呼ぶ。短い手を伸ばして先にいる相手を掴もうと探る。すると、奥にきらりと光る何かを見つけ目を凝らすと、それは相手の肌に現れていた鱗が月明かりを反射させた光だったようで。希望の光を見つけた。ならば後は進むだけだと体を推し進めれば小さく縮こまる相手を見つけ、伸ばした手で相手の体をそっと寄せようとすると音にならない声で、相手にも伝わればと口の動きだけで「ご、め、ん」と伝え。相手だって、自分にとっては大切な友人。このまま暗く冷たい場所になど捨て置くものかと、相手の腕を取ると一度その体を抱き寄せ強く抱き。そのまま力の限り上へとその体を水面の方へと向けると、その体を水面に向かって強く押し上げ。。空気が乗ったせいか、僅かながら浮上する相手の体を見ると満足げに微笑むが、反対に自分は限界に加え押し上げた反動で沈み。羽の重みもあり上手く上がることもできず、沈みゆく体と共に暗くなりかける意識に目を伏せれば最後の息が口から漏れて意識を落としかけ)

149: 樹雨 錦 [×]
2015-09-11 02:32:52

>鈴懸

了解。----はい失礼失礼、失礼ね~!大蛇様が陰陽師の血肉を分与してくれるとさ!なんて太っ腹なんでしょ
(どうやら車椅子の中で落ち着き無く辺りを見渡している様だが己にとっては十分に説明を熟した。理解が追い付かない中でも出す指示は明確なもの、身体で感じろとばかりに一度重心を取っ手に掛け前輪を浮かせると現時点から北東、つまりやや右方向へ回し。元より徒歩が遅い脚を走らせると云うのだからそれ相当の体力の消費も覚悟、決意は前に突き出す形で勢い良く車椅子を押しながら駆け出し。指示は己の目、山を下る崖は岩ばかりが転がり足場が悪く下手をすれば横転しそうな勢いで突き進み。前方には無数の妖が一秒の差で激突を避けてゆく、背後からは無数の妖が血と相手の存在を追ってくる、単純ではあるが確かな手応えにやや舞い上がる前髪を気にする暇も無く非常に爽快な声を上げ。鬱蒼と生い茂る木々の小枝が鞭の様に身体を叩く個所もあれば平坦な道もあり、やがて妖の群衆を前方に捉え)---たまには、こういうのも、楽しいだろ?ちゃんと乗ってるよね?振り落とされていないよね?あれ、お前さんの名前はなんだっけ、まあいいか、大蛇様で

>不知火

今、-------重いなって思ったろ。
(小さい割にはしっかりとした安定感のある背に密かに安堵しては今一度羽へと顔を埋め。相手は己を覚えてはいない、しかし懐かしい香りは確かに暖かく柔らかい羽から鼻腔を伝い過去の記憶の扉を突くようで。唐突にその時は訪れ、風を切る羽音と生まれて初めてこの身で感じる浮遊感。言われるまでもなく首に巻かれた腕の力を強め、重力に押し付けられていた身体が確かに地から離された感覚が全身に染み渡り最初ばかりは新鮮よりも内臓の浮くような得体の知れない感覚に若干の恐怖も感じ。最中尋ねられた言葉には流石に平然としてはいられず何処となく余裕の無い笑みを緩く浮かべ「想像とは違っていたよ。」この瞳が役目を果たしていたらもう少し違っていたのかもしれない、そんな感想も表れては泡となって胸の中へ消えていき。だが凛と冷たい夜の静謐な風は心地良く、大きく息を吸い込み。羽の無い鳥は鳥では無いとの言葉も一理あるかもしれない、それを程空を舞う翼が相手には必要不可欠なのだろう。良く今まで陰陽師から身を守ってきたものだと自身を棚に上げては不意に鼻で笑い)空は空気が薄いねえ、それに冷たい。今どんな景色が広がっている?月は雲はきちんとあるかい?空にぶつかったりはしないだろうか。


150: 不知火 [×]
2015-09-11 03:13:59

>樹雨の当主

-----はは、何のことかこの爺には分からんな。
(人を抱えて空を飛んだことはあるが、こうして背中に乗せて飛んだのは始めてで。慣れないバランスに不安は募るが、飛んでしまえば後は己が培った感覚だけで十分で不安などあっという間に消え去ってしまう。相手がしっかりと自分に抱きついているというのもまた一つの安心感。しかし相手が不安になりすぎて暴れられても困るので、暫くは一定の速度で飛び。「----眼下には江戸の街が広がっている。建物の隙間からは光が漏れ、それぞれの営みが垣間見える。月はやや雲に隠れてしまっているが、町を照らす程には立派に輝いているぞ。もうすぐ満月のようだ----あと、ぶつかったりはしないさ。安心しろ」目の見えない相手に少しでも伝わるように、問いかけられたことを詳しく伝える。不思議なことに、誰かと空を飛ぶ時は急を要する場合が多く、そのほとんどはこんな優雅に空を飛んで共にこの空間を共有するには至らなかった。それだけにこの時間が不思議と愛おしく思えて、すぐ近くにある相手の顔をチラリと眺める。ふと、そんな相手の横顔を見ると何故だろう。見たことがあるような、しかしはっきりとは思い出せないような奇妙な感覚になり。暫し相手を見つめるが、結局気のせいだろうと頭を振ると前を見据え「----さて、このまま空を飛び続けるのも楽しいが……お主、どこか行きたいところはないのか?折角だ、己でよければ連れて行こう」もし相手にそうした場所があるのなら、自分が喜んで連れて行こうと提案してみてはもう一度隣の横顔をチラリと見て)

151: 樹雨 錦 [×]
2015-09-11 04:20:26

>不知火

(飛行を続けて暫く経った頃漸相手の背の上は安泰だと脳が認識し徐々に浮遊感に対する恐怖が薄れてゆき。耳を貸す余裕も出てくると余計な口を挟む事無く、丁寧に風景を文字にして伝える嫋やか嫋やかな声を聞き入れ。それによって瞼の裏に浮かび上がる天下泰平な江戸の町。先程まで百鬼夜行などと下らない闘争があったとは思えぬほどで。この時ばかりは陰陽師と妖の立場を忘れてしまってにもよいのかもしれない、他の陰陽師が述べていた様に人間と妖の共存があっても良いかもしれないと安易な考えも浮かぶ。首元から両手を離し身を乗り出して月を掴もうと無謀な事を試みた刹那闇に溶けるが如く依然と黙したまま思惟は断たれ、満月を知らせる言葉に湛えていた笑みは消え去り。「なんだって?もうすぐ満月が見えるだって?」折角心地の良い空間を打ち破るような一言に何やら考え込むなり続いて聞こえた提案に自然と顔を上げ此方からも相手側へと顔を向け。事前に行きたい場所でも決めておけば良かったが周りに関心の薄い己が瞬時に行き先を思いつくはずも無く、悩みに悩んだ結果「じゃあ満月の見えない真っ暗な場所に行きたい。流石に海を越えて、なんて無理だろうからね。ああ、お前さんの思い入れのある場所でもいいよ?勿論暗い所限定で」さあ早く夜空から離れる様にと急かすように肩を叩きながら顔面を抑えるように片手を前髪へと添え。少し名残惜しくもあり背後で唇をへの字に曲げつつ降下に備えているとまたもや思い付きが喉を滑り)----ねえ錦を目的地に落としてさ、受け止められるか遊びをしよう。

152: 高嶺 呉 [×]
2015-09-11 08:53:08

(>143/翠月)

…俺は生半可な気持ちで共存したいと願ってるわけじゃない。
(相手から真摯に突きつけられる言葉はまるで生前の父と似ているような気もして。父だって決してただ共存したいと上辺だけで言っていたわけじゃないそれは自分自身がよく知っている。長い長い歴史に終止符を打ち新しいことを始めるにはそれなりの覚悟が必要で、そこには勿論衝突も耐えないだろう互いの憎悪はすぐには消えない怒りも悲しみも、またそこから生まれるかもしれない負の感情も溜め込むのでなく互にまたぶつけるのではなく、共存したいと願った自分が全て受け止めてやる。上記、俯き乍静かに呟き「…誰かに任せたりはしない。俺が全部、人間のもお前らのも悲しみも憎悪も怒りも…全て受け止めてやる」誰かが無理だと言うかもしれない。そんな事をしてなんの意味があると言われるかもしれないそれでも命掛けでやると決めたからにはこの命を落としたとしても共存できる世をつくっていきたいのは真実。その先の行く末を見ることができなくても、次の者へと継いでいけたらそれでよくて、顔を上げれば僅かに目を細めて告げると背を向けそこに眠る父の墓標を撫でて)

(/いえいえ。こちらこそありがとうございます!よろしくお願いしますネ。素敵な息子様とからめてとても幸せです故引っかき回してくれて構いませんとも!)


(>145/不知火)

…妖怪になった人間が、翼を手に入れるか。
(やはり妖怪も人間も変わりない。同じ空気を吸い、鼓動を刻み血だって涙ってあるだろうにそれをどこが違うと言うのだろうか。見た目か価値観か力か、それは人も同じ。同じ外見の奴など一人もいないだろう同じ価値観を持つ者など本当に居るのだろうか、力とて同じなんて有り得ない。それなら先入観を捨てたらまた少し違う見方が出来るんじゃないかと思う。そう簡単にいかれてもそれはそれで不自然な気もするが。月明かりが照らし始めいつの間にか夜かと思っていれば飛び立った相手の姿を寝転んだまま見上げ、上記小さく呟き。ある意味それはどこか羨ましくてどこへでも自由に役目に縛られないそれは心無しか望んでいたのかもしれないでもそれを言うのは場違いで失礼にあたるだろう。「…っ、全く、俺の鬼はどこへ行ったんだか…」何とか置き上がれば全身の痛みに顔を歪め愚痴を零すも口元には薄ら笑みを浮かべて)

(/こちらこそありがとうございました!素敵な息子様と絡めて幸せでしたとも!また一段落つきましたらよろしくお願い致します!この息子も迷惑かけまくりですみませんでしたああ!)


(>146/錦)

…いや。俺は陰陽師も人間もやめるつもりはない。
(座り込んで手向けた花束を綺麗に束ねてはその花弁を撫でつつ降ってきた言葉に顔を上げ首を振るとそれを否定し。決して何かをやめてそれをやりたいと思っている訳じゃなく。一人の人間として陰陽師としてそう願っている。難しいのも無理かもしれないとも思うところはあるのはあるわけで自信ばかりある訳じゃないがだからといって何もしないで動かなければ何も変わらないのは分かりきっていて。なら失敗してもいいからやってみようだが、それは決して人としてをやめてやる訳じゃない。僅かに目を細めて告げるとゆっくりと立ち上がり「…まぁ、無理だと笑われるかもしれないが」ふ、と肩を揺らして小さく珍しく笑えば墓標を撫でそれでも少なからず味方はいると信じていたい。眉を下げそれを見下ろしながら瞼を伏せると再び静かに頬に涙が伝い)

153: 不知火 [×]
2015-09-11 14:46:00

>樹雨の当主

----?あぁ、あと一週間と経たず月は満ちるだろう。……何か問題でもあったか?
(心地の良い空の感覚に気持ちを澄ましていたが、満月という言葉に反応し雰囲気をこわばらせた相手を尻目に一瞥し。一体満月に何の問題があろうか。月は夜の暗闇の中、人々を照らすのに重宝されるもの。満月ともなれば尚のことだろうに、相手は反応は満月を嫌がるようなものであるのが不思議でたまらず。「暗くて思い入れのある場所……。なら、あそこしかあるまい」相手の言葉に目を細め、まさかそんなリクエストをされるなんて思わず少し考え込んで。やがて浮かんできたのは自分が遠い昔に社としていた、今はもう廃れて古びてしまった神社。山あいに位置しているため上手い具合に光が当たらないから尚のこと、相手の要望にも添えるだろうと判断しそちらに向かおうとするが不意に聞こえた声に目を見開き、「-----本気で言っているのならいい加減殴るぞ。限りある命を粗末にするな」と声にいら立ちを含ませそんな遊びはと拒否し。暫くして山が見えてくるとその合間にあるすっかり寂れた社も見えてきて、「----もうすぐ目的地だ。いいか、絶対に手を離すなよ」と相手に忠告をしつつその手をしっかりと握ると静かに下降し始めて)

154: 鈴懸 [×]
2015-09-11 17:10:35

>不知火
―――ッ!
(妖怪というものは人間よりもその身は頑丈で、ただ死ぬにしても少々手間である。自分もその例に漏れずその身を作る無数の蛇は本体である自分の核となる蛇を守り中々死なせてはくれなくて、こうして暗闇に沈んでもきっと暫くはひとり**ないまま孤独を味わうのだろうかなどと考えていればそれもまた自分に似合いだと自嘲じみた笑みを零し。そうして意識までも暗い水底に沈めようとしていた最中、不意に自分を包み込む水の揺らめきが変わったのを感じ目を開けば此処に居るはずのない相手の姿、驚きに見開いた瞳に相手の口の動きを捉えたかと思えばそのまま体を強く抱かれ。こんな暗い水の底に似合わない仄かな温かさを伝える肌、しかしそれを長く感じることは叶わず自分を水面へと押し上げる代わりにまるで身代わりになるかのように沈んでいく相手を捉えた瞬間全身を煌めく鱗のようなものが覆って。水の揺らめきに流れる様に長く靡いた鱗の影はそのまま己の身を人間の一人や二人容易に飲み込んでしまいそうなほどの大きな蛇へと変化させ、その身を揺らしながら沈みゆく相手の腹部を牙を立てぬよう食みそのまま水面へ向かって物凄い速さで上昇していき。水面へ上がる瞬間それまでの勢いを使い陸へと乗り上げるとゆっくりと相手を横たわらせ、そのまま頭上から覗き込むようにして大きな瞳で見つめるとしゅるると舌を出しながら反響しているかのような不思議な響きを持つ声を浴びせ。)
ッ君は馬鹿か、何故追ってきた!私が助けてやらなければ今頃水の底で腐葉土の一部になっていたぞ!?

>樹雨の小童
…載っているよ、むしろ私が乗っていなかったら君は誰の指示で動いていたんだ。
(普段の己の行動範囲と言えば車椅子で移動できるような平坦で比較的整った道ばかり、相手と今通っているような半ば獣道のような場所など例え変化を解いていたとしても正直避けたい地形で、それに加え相手の血に誘われて寄ってきた妖怪を避けながらとなると指示を口にすることと振り落とされないように車椅子にしがみついているので精いっぱいで。そんな状態が暫く続いた後漸く百鬼夜行の群衆を視界に捉えられるようなところまでたどり着くと何度も落としそうになった頭の薄布をそっと直しながらどこか疲れを感じたような声で相手に応え。こうしてたどり着くまでに相手の思惑を理解しようと思っていたのにその道中の険しさのせいでまだぼんやりとしかその内容を察せておらず、知識欲の塊と謳っている自身としてはそれがどうにも屈辱的で。激しい道のりを強いられたことへの恨みもあるのかじとりとした目つきで相手を振り返ってから諦めた様に溜息をつくと自分の胸元に手を置きながら口を開き。)
――鈴懸だ。鈴懸草の鈴懸…"鈴"に祈りを"懸ける"で鈴懸、教えたのだからそのわざとらしく畏まった呼び名は止めてくれ。

155: 翠月 [×]
2015-09-11 18:33:13

>不知火

大方、お前の言動も毒だな。
(お互いにあまり器用な方ではないのだろう。普段女達に平気でしている事を相手へ向けるとなるとそれはまた違った意味合いを持ち、果たして何処まで触れるべきか距離感を計り兼ねており。よって相手の背に手を置いたまま、それ以上は何をするでも無くその様子を窺うのみで。しかし不意に告げられた言葉は時折女達が口にする言葉。その上胸元へ顔を埋める仕草までもが似通っていて、唯一違う場所と言えばそこには計算が無い事であり。素でこんな事をやってのけるのだから相手も大概大したものだと多くを伝える事はせずに微笑を浮かべて呟き)


>樹雨 錦

…良いだろう。何を賭ける?
(相手の言葉から察するに、恐らく毒か何かでも塗られていたのだろう。それはそれで面白い。故にそれが死に至るものなのかは分からないが、苦しみ悶える事になろうともまた一興だと思えてしまうくらいには危機感が麻痺してしまっているらしく。しかしそこへ賭けを持ち掛けられてしまえば断らない訳にはいかず。何より相手の言葉は何処か己の望みを叶えるような響きがあり、まさかそんな物が面白くないはずが無い。着物の袖で口元を隠しながら肩を揺すり愉快げに笑むと、ゆらりと尾を揺らしながら承諾の意を告げ)


>鈴懸

理由と言われてもなぁ…、俺にも分からん。手離すのが惜しくなったまでだ。
(相手の望む言葉がどの様な物かは理解しているがどうにも己の中でその答えは見付からず、小首を傾げては思考を深く巡らす素振りを見せ。あまりに面倒な物だから、捨て置こうとしたのにそれが出来なかった。相手の代わりに他の者を傍に置いても穴は埋まらなかった。それだけの事。力だけなら同等の者等幾らでも居るが、何故だか蟠りのような物を感じ違和を生じさせる。結局そうして相手を傍に置き、こんな所まで連れてきてしまった。我ながら可笑しな話だと自嘲を感じさせる笑みを漏らし、あまり自らの心情を吐露するのが得意でない故に目を伏せると続けて短い言葉を付け足し)
手離そうとすれば何か釈然としない物もあった。


>高嶺 呉

…愚か者が。
(か弱い人間の癖に、随分と大きな口を叩く。そんな事は出来るはずが無いと嘲りながら、やはり己の気は共存へ傾く事はせず。しかしはっきりと感じたのは今まで目にしてきた人間共とは違う強さであり、そんな相手に対して僅かでも動揺してしまったらしい自らを酷く嫌悪し。遊戯をやめるつもりも怒りを収める気も無いが、この出会いは少なからず愉快な物となった。そんな事を思いながら口元に薄らと笑みを浮かべ、小声で吐き捨てるとその場から姿を消し)

(/っと、此処で一度回収させて頂きますね!主様のご負担にならなければ再び絡ませて頂きたいのですが、時間軸を変え主様宛に新たな絡み文を投下させて頂いても宜しいでしょうか?)

156: 高嶺 呉 [×]
2015-09-11 19:04:40

(>155/翠月)

…愚か者、か。
(周りから見れば確かにそんな風に思われてしまうのかもしれない。しかしそれでも諦めるのは勿体ない。足掻いて足掻いてたくさん悩んで苦しんで正しい道を選んでいきたくて、吐き捨てられた言葉に僅かながらに眉を下げ繰り返すも薄ら笑みを浮かべては肩を竦め、なくなった気配に気付き後ろを振り向けばやはりもう誰もいなくてそこにあるのは静寂のみで、その妖気に呑まれない様にと張っていた僅かな霊力もやはりそれ相応の強さを持つ相手の前ではやはり必要以上に消費していてどっと疲れが出て。静寂の中に小さく息を吐き出し)

(/こちらこそ長くありがとうございました!勿論ですとも!負担になどなりませんので全然大丈夫ですよ!)

157: 不知火 [×]
2015-09-11 19:37:04

>鈴懸

-----ははは、すまんな。助けに行ったつもりが、助けられてしまった。
(意識を落としかけた瞬間、視界が捉えたのは大きな影。湖に差し込む月明かりを遮る程に大きな影は、自分に近づいてきたかと思うと自分の腹部を食み。そのままかなりの勢いで水面へと挙げられ背中に土の感触を感じれば、聞こえてきた声にゆっくりと瞳を開き相手を捉えて上記。乾いた笑いが我ながら痛々しく、そして情けない。弱点に自ら飛び込むなど野生以下な行動をした上、助けるどころか助けられたこの状況に相手に向ける顔などなく。しかし"相手に助けてもらえた"という事実が、ただそれだけのことが心底嬉しくて。視線だけ相手に向けると「----さっきは、悪かった。どんなに綺麗事を並べ立てても……己の言葉は、お主を傷つけるものだ。お主の言葉だって否定できない。本当に……すまなかった」先ほどのことを謝ると、一度相手に顔を向けるもゆっくりと視線を落とし。そのまま一度目を伏せれば「---だが、これだけは信じて欲しい。我は確かに、お主と友人を重ねている部分はある。が、決してお主と友人を同じものだとは思ったことはない。あやつはあやつ。お主はお主なんだ。----分かってくれとは言わない。傲慢だと罵ってくれても構わない。お主は、鈴懸は今の"我"にとってかけがえのない友なんだ。だから----水に濡れてでも、お主を助けたかった」相手に言わせれば、こんな感情もきっと傲慢なのだろう。どんなに人の為に、友の為に、妖の為に尽くしても自分の根本は変わらない。それでもいい、それでもいいから----相手が許してくれるなら、友人として傍にありたいと素直に述べ。そうして伏せていた瞳を開き、月明かりに照らされた大きな相手を見ると、そっとその手を伸ばして「----やはり、お主はとても綺麗だな。こんな綺麗な友が欲しいなど、やはり己はとんだ傲慢のようだ」月光に照らされた相手の乳白色の鱗。きらきらと輝くそれは、月明かりをより一層輝かせていて。神々しいほどの眩しさを慈しむように目を細め、そんな人を求める自分を自嘲すると静かにその手を下ろして)

>翠月

----そうか?毒になるようなことなど、口にした覚えはないんだがな。
(肌を通して感じる布越しの相手の温度。ほんのりと鼻を燻る香り。人間が誰かを求める気持ちが、元は人間でありながら理解できなかったがこれは確かに---一度覚えたら癖になりそうだ。勿論人によるのだろうが、それが相手であれば自然と人が寄ってくるのも頷ける。これは確かに---心地がいい。それを素直に述べただけで毒と言われたのは、そういったことに無知が故に理解できず。胸元から相手を覗き込めば首を傾げて。「----ふふ、お主が侍らせる女はこうしていつもお主を堪能し可愛がられているのだと思うと、そういう関係でもないのに何だか妬けてくるものだな。近くにありすぎるというのも考えものだ」まるで恋仲のような、いや、むしろ兄弟に近いのだろうか。種族も性格も全然違うというのに、こうして距離が近いと心の距離さえ埋まった感覚になる。慣れない感覚にいつまでも囚われていると抜けられなくなりそうだと、そう言うと相手の胸元から離れ、「---さて、そろそろ戻るか。頭領であるお主ならばともかく、己がその場にいなければサボっていると他の面々に怒られてしまう」と背中にある相手の手を解いてその場で立ち上がろうとして)

158: 鈴懸 [×]
2015-09-11 20:25:21

>翠月
――…じゃあ、私は君にとって何なのかな。さっきの女共よりは上?同胞の中では下位?私と陰陽師となら何方の方が重要?私、は…ッ!
(相手の言葉を聞けば一瞬自分は必要とされている、なんて自意識過剰な過ちを抱いてしまいそうになるものの確証のない期待を抱くことの虚しさくらい長い生の中で経験していて。相手に面倒臭い自分を知られて切り捨てられることを怖がるくせに確証を得たくてうじうじと面倒な質問ばかりして、そんな思いと行動がかみ合わない自分に辟易しながらも相手から逃げたあの時から心臓を強く押されているような切ない痛みが治まらなくて、繰り返しその存在に確証を持とうと質問を繰り返してしまい。しかし今口にした内容は考え方のベクトルが違うものを無理矢理自分と比べたような身勝手な質問だと口にした後から気付いてしまい、全てが溢れてしまう前に口を噤むとくしゃりと顔を顰め。高ぶっているにしてもあまりに考え無しな行動に自分自身情けなくなってきてしまい、頭に被せた薄布を引き表情を誤魔化すと目を伏せたままぼそりと呟いて。)
…すまない、少々熱くなり過ぎた。別に君を困らせたい訳じゃないんだ、ただ…ちょっと、嫌なことを思い出してしまいそうで。…ごめん。

>不知火
――…私は、"私"として君に必要とされているのかい。君が…綺麗だと思ってくれているのは、本当に私かい。君の友人じゃなく…私が、君に求められているのかい。
(相手を救いたい一心で水面を目指し、今こうして陸に降り立っているものの相手の先ほどの言葉を許したわけではない。だからこそある程度相手の無事を確認できたら百鬼夜行として全く顔を合わせないことは難しいだろうがもう顔見知りとしての関係すら切りその存在を視界から消してしまおうとさえ考えていた。それなのに今更述べられた謝罪に耳を傾けてしまったのはやはり自分も相手を友人として欲していたからなのだろうか。一方的に求めているのなんて寂しくて、空しくて、だからこそ相手が自分の思いを裏切ったと感じたその時に相手を突き放し自分が相手に執着していた事実を否定しようと躍起になってしまっていた。そんな自己防衛のために吐いた言葉で相手はきっと傷ついたはずなのに、それでもその言葉を受け入れた上で告げられた言葉はすっと自分の中に浸み込んできて。我ながら単純だと思うのに、相手が自分を友人の代わりとしてではなく"自分"というひとつの存在として見ていてくれたことが堪らなく嬉しくて、僅かに声を震わせながら何度も確かめる様にか細い声で訊ねると、ゆらりと長い体を揺らして相手を見据え。蛇は涙を流さない、それでも今自分の心は確かに涙を零していて、この時ばかりは人の姿に変化していなくて良かったと感じればするりと大きな頭を相手の目の前に滑らせて。)

159: 翠月 [×]
2015-09-11 21:35:22

>高嶺 呉

(昼時、麗らかな日差しが差す穏やかな頃。嘗て己を祀られ建てられた豪奢な社は主を無くし、すっかりと荒れ果てていて。それでも尚主の不在を知らずに詣でる人間は居り、本日もこの社へ出向く老婆の背を鳥居の上から眺めており。特殊な能力を持たない限り人間には己の姿は見えないはずだが、少しでも気取られては面倒な事になる。殆ど気配を消しながら色褪せた鳥居の上へ腰を下ろし、目を細めて参詣している人間を見詰める表情は何処か退屈そうでありながら、ともすれば感傷に浸っているようでもあり)

(/では、改めまして絡み文を投下させて頂きますね!雰囲気を少し変えてみようかと思ったのですが絡み辛い物になってしまったでしょうか…/汗/お声掛け頂ければ新たな物を投下しますので、お申し付けくださいませ!)


>不知火

真面目な事だ。俺の傍に居るだけで責務を果たしている事になるのは限られた者の特権だぞ?
(よくもまぁ抜け抜けと殺し文句を吐く。女に囁いてやれば簡単に手に入るだろうに、相手がそんな趣味をしていない事は承知で損な気質だ等と思わざるを得ず。無知と言うのは恐ろしい。程無くして立ち上がる相手を制止するような事はせず、するりと腕を解いてやると相手を見上げ口元を着物の袖で隠しながら喉奥でクツクツと笑みを漏らし。だが相手ならば己が傍に置いている者として近くに居るだけでそれがすなわち課せられた責務を全うしていると言う事になる。そうした権利を得ているのは相手を含めたほんの数人。どうせならばその立場を利用すれば良いだろうに、と悪知恵を吹き込んでやり)


>鈴懸

(先程から感じてはいたが、今の様子は明らかに普段の相手とは違った物がある。それは恐らく時間が解決してくれるだろう、己が深く口出しする事ではない。そう判断していたのだが、捲し立てられる様に次々と投げ掛けられる問いは相手の中にあるのであろう闇を色濃く見せており。かと思えば歪められる顔、感情を抑制しきったような突然の静けさを帯びた声色にほんの僅か眉を潜め。一体どうしたと言うのだろうか。最早らしく無いなんて簡単な言葉では表しきれない。静かに其方へ歩み寄ると相手の表情を覆い隠す薄布を払い、身を屈めてその頬に手を添え此方を向かせ。深い紫の瞳をまるでその裏を覗き込まんとしているかの様に息を詰めて見詰め、ややあって口を開くと幾分か潜められた声で問い掛け)
…のう、鈴懸。何を怖がっている。

160: 不知火 [×]
2015-09-11 22:15:20

>鈴懸

----あぁ。今、我が求めているのは、目の前にいる綺麗な蛇だ。鈴懸、お主以外にいない。
(水に長く浸かっていたからだろうか。体を起こせるほどの力は既になく、背中の羽はすっかり重くて余計に体を起き上がらせることができない。先ほどの相手のように体温はすっかり冷え、自分でも分かるくらいに手の先、足の先は感覚が無い。これで死ぬわけではないだろうが、如何せん弱点の水に長く触れていたのだ。暫くは動けそうになさそうだと考えていて、しかしそんな頭でも相手が今、どんな顔で、どんな気持ちでいるのかが分かる。そんな顔を、そんな気持ちにさせるのはもう嫌で生きてきたというのに。やはり自分は他人を傷つけてしまんだな……なんて。相手の頭が此方へと滑ると、かろうじて動く右手を伸ばし頬に当たるだろうその肌を撫ぜる。「-----泣くな。お主がそんな顔をしていたら、己まで泣きたくなる」困ったように眉を下げ、その肌を傷つけないようにひたすら優しく手を揺らし。これでもかと伝わる相手の気持ちに弱っている自分はどんどん感傷的になってしまい、しまいには泣きそうになって目を伏せそうになるが、要は力の切れ目なのだろう。体力が限界だとこれでもかというほど喚き、意識を強制的に落とそうとしていて。「----あぁ、悪いな鈴懸。大事な場面だというのに……そろそろ、限界だ」そういうと相手を撫ぜていた手が静かに地面へと落ち。そのまま目を伏せると静かな呼吸を繰り返して意識を落として)

>翠月

----ふぅむ。それもそうだな。
(頭領だからこそ相手がわざわざ出ずとも良い。裏を返せば相手がこの百鬼夜行のルールであり、その傍らに自分がいることに口を出すというのは即ち相手に喧嘩を売るということ。そんな無謀なことをするのは同じ妖怪ではいるはずもないだろうと察しはつくので、そうなるとわざわざ己が出て行かずともいいか……と納得したように顎に手をおいて考え。「-----なら、もう少し此処にいるとしよう。誰かに甘えられるという機会など、滅多にないことだしな」そう言うとまた静かに相手の傍に腰を落とし。満足げに相手の肩に頭を乗せると「----優しいなぁ、お主は。こんな己に優しくする奴など限られるから、あんまりされてしてしまうと、コロッと騙されそうだ。それとも、案外計算されたものだったりするのか?」無条件で甘えさせてくれる。そんな人物は生まれてこの方自分の傍には早々おらず。故に相手にこうして優しくされてしまうと簡単に絆されてしまいそうになる。我ながら簡単な性根だと心得ながらも、この傍にある温もりは手放すのには惜しくて「----まぁ、どちらにせよ、己がこんなに心を動かされていても、お主にとっては代わり映えしない毎日の一つなのやもしれないがな」故に相手が普段から抱える鬱蒼としたものが頭を過ぎり。不意にそんな言葉を漏らしては途端、口を噤んで)

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