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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
81:
不知火 [×]
2015-09-07 23:43:31
>樹雨の当主
----風は鳴くことはあるが、喋ることはないな。
(子狐と戯れる相手の反応に不思議そうに見つめるが、どうもその行動には違和感があり。一度は違う方向を見据えたり、自分を風と例えたり……その様相を注意深く此方へと近づいてくる相手を見つめていたが、彼が数歩歩いたところで漸くその意味を理解する。パッと浮かんだのは盲目という言葉。恐らく相手は目が見えないから、判断するものは音と匂い、感触ぐらいしかないのだろう。なら自分を風で例えたことも納得だ……と暫し相手を見つめていたが、その相手が自分の前に立つと「----どうだ、我の存在を嗅ぎ分けられそうか?」とすっかり意識から阻害されてしまったのだろう頭にぶら下がった子狐をどことなく不憫に感じながら尋ね。相手がわかりやすいよう、自分の手を相手が触れられる範囲に差し出してみて)
(/どうぞどうぞ!こんな奴の羽でよければもふっとしちゃってください!くすぐったいって言い始めたら押さえつけて大丈夫なので← ではでは、本体失礼致します。何卒お願いしますね!)
>翠月
----相変わらず趣味の悪い土産だな。持ってくるならもっと喜ばれるものにしてくれ。
(平屋が並ぶ通りがすっかり炎で焼け落ちた頃、先程まではなかったはずの大量の妖怪の気配が江戸の町に流れ始める。片目を開きその様を勘ぐっていたがどうやら自分たちの頭領が現れたのだと理解するのには時間を要さず、やや大げさにため息を吐いては相手が今頃声を上げているだろう単語を想像しながら上記を述べ。此方の要は済んだので大きく羽を羽ばたかせ、体を上空へと上げ相手がいる方へと飛んでいくと女を侍らせている相手の姿が暫くして見え。本日何度目かのため息を吐くと、静かに滑空していきながら相手が歩く近くの建物へと音もなく降り立ち「相変わらず己の都合に忠実のようだな。あまり遊んでいるようだと、得たいものを横取りされてしまうぞ?」なんてどこかじゃれたような声で述べて)
(/絡ませていただきました! 同じく百鬼夜行に属している鴉天狗の者です! 翠月本体様の素敵な絡み文にこんな文な上狸爺が絡んでいいのか不安ですが、鬱陶しい奴だなぁくらいに思っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!)
>金鬼
----さぁ、どうなんだろうな。敵なのか味方なのか、妖か否か。人の勝手に委ねた故に、もはや己の在り方など忘れてしまった。
(天狗の起源はそもそも、慢心した僧侶が死後成り果てる者。己も例に漏れず人であった頃は恐らく慢心の権化たる存在だったのだろう。鴉天狗として形を成し、いつしか人によって炎を操る神として祀られ、人が忘れ去ったことにより妖に再び転じた。いつだって己の意思で己を定めては来なかった。故に相手の言葉に明確な答えなど与えられず、諦観を見せるような声で上記を述べると静かに目を伏せ。空に飛びだち相手に呼ばれるも当然止まるつもりなどなく、相手から放たれた炎に気づいて体を反転させるが少し相手の方が早かったらしい。炎を軽く掠めた羽は軽く焼けてしまっており、痛みに軽く顔を歪ませその場で止まると「せめて、もっと呼び方はなかったのか……そもそも名前など名乗っていないから仕方のないことか。我の名は不知火。不知火だ。そこらのカラスと同じにするな」と少し不貞腐れたような顔で述べ)
>隠形鬼
----はてさて。どうしたものかな。
(江戸の偵察、というのは表向きの仕事。実際には様子見がてらの観光にほど近いもので、人を襲う気持ちもなくさも当然のように江戸の町を歩く。普通ならば自分の羽を見てすぐに妖怪だと気づくだろう。しかし今はその羽をしっかりと着物の中へとしまい込み、服装も人々が着ている着物を着込んでおり。見た目はそこらの青年を全く変わらぬ者へと扮している。強いて気づくとすれば江戸を守る鬼達かもしれないが、それはその時考えようと考えながら周囲を歩いていて。ふと、通りかかった茶屋から和菓子独特の甘い香りが漂い、それに釣られるように足を止め。団子に興味があるのか暫し考えたように見つめていたが、やがて決意したように入っていき「お嬢さん、団子を一つもらえるか」と述べ。店の少女が反応したのに気づくと外の椅子に座るように促された為、既に座っている相手を見ては「---隣、失礼するぞ」と腰を落として)
(/絡ませて頂きました! 日常シーンとのことで、爺なりの変装で江戸の町を歩いてみました← とんだ狸爺な上、変装してても気づかれるような気がしないでもないですが、何卒よろしくお願いします!)
>鈴懸
----はッ、せめて女人であれば立派な褒め言葉だったんだがな。
(先ほどとは打って変わって笑顔を見せる相手。しかしその様子は自分にとってあまりにも憎たらしいもので、自分なりに相手にしてやったつもりだが相手にしてみればそれでも足りないものだったのだろう。相手が苦手な炎に対し自分が苦手な水で仕返しされたとはつまりそういうことだ。コチラに近づいてくる相手を尻目に見つつ濡れてしまい重くなった法衣と袈裟を脱ぎ、上半身だけ裸になると羽さえ除けば人とほとんど変わらぬ姿となり。着ていたものを近くの木に掛けると、相手から聞こえた嫌味たらしい褒め言葉に不機嫌さを隠さずに上記を答え息を吐く。「----まぁ、羽を褒められていると思えば悪い気もしない。意図はどうであれ、素直に褒め言葉として受け取るとしよう」そう答えると水辺で頬杖をつく相手の方へと戻っていき、今度は引きずり落とされない程度の距離を保ちながらその場に腰を落とすと羽を乾かすように一度羽ばたかせ。しかし動きに先ほどまでの軽さは当然なく、飛べるようになるまで時間が掛かると判断。なら焦ることもないとすっかり休憩へと切り替えると、不意に相手を見据え。「----して、お主の調子はどうなのだ。水に浸かって、少しくらいは精がついたのか?」その意図はなかったとはいえ、相手を無視して調子を狂わせたのも事実。落とされて如何にそれが苦しいものかを理解したからか、今更ながら相手を心配するような言葉をかけて)
82:
不知火 [×]
2015-09-08 00:00:41
>風鬼
------ッ!!形振り構わず、と言ったところか……!?
(言葉こそ冷静を保つが正直なところ、気持ちは冷静ではなく驚きを隠しきれずにいる。相手が起こした風は最初こそ小さなものだったが次第に大きくなっていき、暫し眺めていればそれは圧倒言う間に竜巻の体を成す。先程まで守るために行動していたというのに、一転して行動を変えた相手に眉を潜めるが、其方を気にするよりも自らの身を繋ぐことを気にすべきだろう。相手の言葉に声を掛けることもせず、相手が自分に向かって仕掛けた攻撃を避けようと羽を使おうとするも如何せん鳥は風に乗って飛ぶもの。竜巻のせいで風を上手く扱うことが出来ず、此方に向かって飛んでくる相手の攻撃を咄嗟に避けることも出来ずそれを防がんと錫杖を横に構えるが相手の威力までは消すことが出来ず。そのまま竜巻の方へと吹き飛ばされれば、その風に乗せられて勢いよくすぐ近くの納屋へと吹き飛ばされ。その勢いは凄まじく、自分が衝突するだけで納屋は半壊状態。自分はと言えば先程までの余裕はどこへやら---体中は傷だらけで頭からは血が流れ、整えられていた羽も荒れて周辺には漆黒の羽根が舞っている。そんな状態に笑いさえこみ上げてきて、傷だらけのまま立ち上がれば「----ははッ、なるほどな……。本能的に楽しみを求める。それもまた、立派な理由になり得るということだな……」打ち付けた肋骨が痛む。左腕でその部分を支えながら、先ほどと変わらず殺意を隠さない笑顔で見据え、そして理解したと言わんばかりに前記を述べると今度こそ本気で戦うつもりになったのか相手に一度錫杖を構え「---ならその遊びに、然と付き合ってやろう」と告げて一気に間合いを詰めて錫杖を振り上げて)
83:
鈴懸 [×]
2015-09-08 00:47:09
>風鬼
勿論徳になるさ、私の興味の対象は最早単なる知識ではなく人間や妖怪の特殊な記憶だ。当事者しか知らないはずの経験を覗き見る快感は素晴らしいものだよ、世に満ちる情報など取るに足らないと思えるほどにねぇ?
(誰しもあまりに大きな問題が立ちはだかってしまった時は思考を誰かに投げてしまいたくなるもの、自分の誘いは相手の中にそんな風に甘く響いたようでその困惑したような表情に思わずくすりと笑みを浮かべて。ただただ笑っている相手の表情よりも、こうして自分の言葉に翻弄され浮かばせる感情を変えていく相手の方がよほど魅力的で、まだまだ自分の誘いを完全に振り切れていない癖に格好ばかり戦意を表そうとするその様子にまるで応じずゆったりと車椅子に腰掛けたままその様を眺めていて。委ねてしまえば楽になるのに、それでも依然として警戒心を解こうとしない相手にするすると腕にまとわりついてきた白蛇を愛でながらちらりと視線を向けるとそのつるりとした頭に軽く口づけてから言葉を続けて。)
――この蛇も誰かの記憶、皆可愛い私の一部さ。解けない問題に頭を悩ませるなど辛いだけだろう、一度投げてしまえば私が拾ってやろう。そうすれば、君は今よりもっと身軽になれるのではないかな?
>樹雨の小童
――ッい…~ッ!っ馬鹿か君は!退け、起きられないだろうが!
(折角の忠告も空しく勢いを消すことなく自分に突っ込んできた相手は流石の己でも予想外以外の何物でもないもので、車椅子の車輪が相手に蹴られたことで後ろに転がるのをすんでのところで察知し肘掛けの部分を両手で押し出すようにして車椅子から体を滑り落とし。しかしながら雑木林に車椅子共々転がり落ちていくことこそ防げたもののそもそも足が不自由だから車椅子を利用している訳で、身体を滑り落とすことで一先ずの危機は脱せたものの額に何かが強打する感覚を感じてすぐ体を地面に打ち付ける痛みに悶えると額を押さえながら思わず呻いてしまい。どうやら額にぶつかったのは相手の鼻だったようで、一緒に転んでしまったらしい相手の下敷きになった状態になってしまっていて。上体を起こし自分を探しているらしい相手に応えたくとも自身の足は相手の身体の下、起きようにもどうにもならない状況に珍しくなんの思慮も含まない純粋な怒号を飛ばすと不満を訴える様に地面をばんばんと叩いて。)
>不知火
まぁなあ、お蔭さまで体の火照りは収まったよ。中々面白いものも見られたしねぇ?
(相手の余裕のあった態度が自分の先ほどの行動でこうも不機嫌なものへと変わったことが自分にとっては何より楽しいもので、陸地より再び離れると水面を仰向けの状態で足を滑らかに上下に揺らしながら泳いでいき。そうしている間に少しでも濡れて重たくなった体をどうにかしようとしたのだろう、上半身の着衣を払った相手の身体は程よく引き締まった男らしいものでどうあがいても骨ばった貧弱な体のままの自分とおのずと比較してしまい。妖怪とはいえ自分も男、自分より男として優れた体を見れば劣等感位感じるようでその体をじとりと眺めた後一度ぽちゃんと小さな水音を立てて潜水すると暫くしてから相手のすぐ傍、陸地にほど近いところより勢いよく飛び出して。水飛沫を辺りに散らしながら髪に着いた水気を払うように首を振り、それから陸地との境目に両手を乗せ勢いをつけてそこに腰掛けるように自ら水面から上がると体に張り付いた着物の袖をぱたぱたと緩く振って。長い分水を吸ってぱらぱらと顔にかかってくる髪を流し、後ろ髪を項から逃がしながら相手の問いかけに応えると泳いだことで随分とすっきりした今の状況を応えて。勿論相手への皮肉も忘れずに、着物の袖をぎゅっと絞りながら振り返るといくらか機嫌が良くなったことが窺える珍しく朗らかな笑みで其方を見て。)
84:
高嶺 呉 [×]
2015-09-08 01:11:12
(>67/鈴懸)
…妖怪は、人の敵でもある。災いや病の源とされ昔から恐れられてきた。だが全てがそうでないと言うのは俺にも分かる…それでも与えられた命は裏切ることが出来ない。人間は臆病だ―臆病故、それを理由にその理由が正当化しないと生けていけないんだよ。
(息が詰まる程、呼吸が乱れる程苦しい。けれど言わなくてはいけなくて、百鬼夜行と決めなくても人間に害なす妖怪、害を与えていると実際に見たことのない妖怪ですら祓ってきたのは、生まれながらに与えられた宿命故か、それとも陰陽師という名前の所為かもしかしたらただそれを建前にして本音を隠しているのを気付かないふりをしているだけなのかもしれない。それでもその本音に直面したとき、今までの行ってきたことの事実に耐えられる程の強さを自分は持っているのかと問われればそれに自信を持って頷けることはできないだろうに。後退りこれ以上相手の言葉を聞いていればおかしくなってきそうでさっさと離れたい、しかしそれを許してはくれそうになくて放たれた一匹の蛇。それを見下ろし紡がれた言葉、犠牲、無抵抗、聞きたくない耳を塞いで全部から逃げたい。百鬼夜行など、陰陽師など、妖怪などどうだって良いのに。ギリっ、と奥歯を噛み静かに短刀を構えて「あまり…見くびるなよ。お前の言葉になんか惑わされないからなっ…今すぐお前を、葬って…っ、やる…!」当主になった時、裏切ぬと殿へ契、名において定められた運命に従おうと、言われた通り行っていればと心に蓋をしたのならば今もそうするべきだと頭の奥で誰かが言っていて。荒くなり乱れる呼吸を繰り返しながら傍らにいる蛇を霊力で祓いながら相手へ近づき、嗚呼生気が吸われているのが全身で感じながらも残る霊力を刀へと集めて)
(>68/不知火)
お前に覚えてもらう気など、更々ない―…、神と崇められていたといようといなかろうと、妖怪は人の天敵にして大敵。俺は人々を守護するのが役目だ。それ以上でも以下でもない。
(日々淡々と、常に人の心の闇に潜むそれが生み出し、引き寄せた妖怪を祓う毎日に今更百鬼夜行などと言うものが来ようと結局は同じ事で、与えられた運命を遂行するだけで、その中に情など必要ないと教わってきていて、操り人形の如く生きる日々。最初こそそれは正しき事、我等陰陽師は力を持たない人々にとって何時までも味方でなくてはいけなく、何時までも憧れの存在でなくてはいけない。そんな風に思っていたがいつからか、そんな日々に退屈や息苦しさを覚えたのは。当主になれば嫌でも鬼と契約を結び引き継がれ、生気を吸われ、血を吸われ。同じ妖怪なはずなのに、契約という形であるけれどこうして力になってくれているのもいる事実に改めて気付き、祓うのに心の痛みを感じていて。それでもそれを隠し今まで生きている。この相手も人間が勝手に神と崇め、崇拝ししかしいつしか都合が悪くなれば元凶だと身勝手に指差し遠ざけ蔑んで。だがその弱みを悟られては妖怪の思う壷、裏腹に上記冷たく言い放てば、勢いよく振り上げられ、風を切るように振り下ろされてくる錫杖。霊力を短刀に込め、掌を切り刃に血を付けてはその錫杖を短刀で受け止め。普通に受け止めてはこの運動していない腕は折れているだろう、鬼と日々過ごしている所為か妖怪の力の怖さを知っていて、その為に清水で清められた一番霊力の篭る血を合わせ、そこまで強くないながらも結界を纏ながら受け止めたが両手で短刀を抑えるも切ったその掌からは止めどなく血が溢れ出し、それによる体力の消耗も激しくて微かに眉を潜めて)
>all
……父上。俺は、間違っているのでしょうか。妖怪を祓う事は正しい事だと思っていたけれど、今は心が痛みます。
(江戸の少し外れにある大きな森。その奥にある神聖な墓場。そこには歴代の各陰陽師達の墓場で、久方ぶりに花を手向けに訪れてはしゃがみ込んで手を合わせ、暫くしてその場にすとん、と座り込んでは静かに呟き。答えなど返ってこないと分かっていてもこの心に閊えるものを吐き出しておかないと自分自身がどうにかなってしまいそうで。小さい頃より教わった事は正しいと思っていて、それを裏切ることも出来ないけれど本当は違うのではないかと、人間と妖怪歩み寄ることは出来ないものかと、父は一度だけ生前に零していたことがあり。だがそんな事はないと周りから言われ最期は若くしてその心臓を妖怪の牙に貫かれてしまって、目の前から居なくなってしまったが。もし本当に平和を望んでいたとするなら今のこの心の痛みは、間違いないのかもしれない。自信をもっていいのかもしれない、しかしそれを誰かに話していいのかおかしな奴だと思われるのか所詮は人の顔を伺って生きるのが人間。自分も結局はその一人に過ぎない。ぼんやりと、手向けた花を見下ろしていれば遠くから鐘の音が聞こえてきて、百鬼夜行かとすぐに察しがつくがこのままこの静かな空間で行く末を待つのも悪くないかもしれない。はっ、と苦笑を浮かべては地面に顔を着けるようにして蹲り)
(/少々レスの整理も含めall文を出しておきます故に絡めていない方などいましたらどうぞお願い致します!数ヶ月のブランク故におかしな羅列ばかりですが生暖かい半目で見守ってください()それと身長に関しての記載については完全に私めのミスでございますので新たにpfを提出してくださった漆鵺背後様、本当にありがとうございました。お手数お掛けして申し訳ありません!)
85:
不知火 [×]
2015-09-08 01:41:25
>鈴懸
----全く、あまり爺で遊んでくれるな。もう若人のように体を使えるほど、己の体は若くない。
(湖から上がる相手の様を少し離れたところで見つめつつ、服や羽だけでなく自分の髪も随分と水分を蓄えてしまったことに気づき。普段は乾いているから然程気にならなかったが、こうして水で重くなると一転して前髪が鬱陶しく感じ。右手で軽く前髪を掻き上げ前髪を避けると久々に視界が広くなり、たまには悪くないかと気分を良くするがそうなると相手の毒気のない笑顔も然と見ることとなり。普段はあまり見せない表情故に、むしろ此方の毒気が抜かれてしまう。上記を述べると困ったように眉を下げ、片目を開いては内心あまり気にしていないこともその笑顔に出ていて。「----まぁ、それでお主の気が晴れるというのなら。こうして水に濡れることも悪くないかもしれないがな」誰かの笑顔に弱いのは、神であった時も人であった時も、そしてこうして妖となってもなお変わらないようで。自分の弱点とは言え相手のあの表情が見れるならこういうのも悪くはないと思えてしまう辺り、やはり自分もあの鬼達と性分は同じなのだろう。どこか傷心したような気持ちになって目を伏せるが、すぐにその気を払って立ち上がり相手の傍まで近づいていき。「----さて、これからどうする。お主は鋭気を養っただろうが、我は見ての通りとても戦には出られない。当分此処で腰を落ち着かせることとなるが……お主は、どうするつもりだ?」そんな気持ちを振り払うように告げたのは今後のこと。こうして道草っぽくなることは悪くないが、あまり遊んでいても他が良い顔をしないだろう。自分はともかく、相手はどうするのかと自然と見下ろすように視線を向けながら意向を尋ねて)
>高嶺の当主
---覇気のない言葉だ。まるで妖共を仇なすことで己の中の何かを鼓舞しているようにも思える。しかしそれは-----どこかお主の本意ではなさそうだ。
(振り上げた錫杖は相手の短刀とぶつかり合い、すんなり折れると思ったそれは自分が思っている以上にこの攻撃を耐え凌ぐ。陰陽師の血清はその力が故に、纏わせるだけで相応の力を与える。自分の錫杖とぶつかる直前に相手の短刀もその血を浴びたのだろう。だからこの攻撃にすんなり通るということはなかった。しかし相手自体はそれほど力を持っているわけではないようで、このまま力押しをしてしまえばきっと攻撃を押し通せるだろう。そんな余裕が溢れてか、相手の言葉と様相から感じ取ったことを素直に語ればニコリと笑い。「高嶺の当主----否、呉と言ったな。-----お前は、今を生きるのが楽しいか?」そう言うと一度相手の短刀から錫杖を引き、どこか相手と自分を重ねては少し目を伏せつつも表情を大きくは変えず。再び力を込めて振り上げれば叩き落とすかの如くその短刀を狙って打ち)
86:
樹雨 錦 [×]
2015-09-08 03:10:05
>不知火
ふふ、嗚呼勿論。おっと、此れはお前さんの掌かい?
(前方に佇む人物が妖である事は既に把握が付き、己の姿を捉えても逃げ出さない辺り下級の者ではない情報も静かに獲得し。濃い香りは何処から来るものか、相手の背後が気になるものの指先に触れた微かな感触は間違い用のないもので。人の皮膚と瓜二つ、人差し指の腹で皺一つな手の甲の突き出た骨をなぞりながら手首辺りまで滑らし。張りがありきめ細かな感触は推定でも二十代前半を思わせるもので、川を泳ぐ魚に触れる様に労わった手つきで包み込むように掌を握り掌を表に返し、鼻を近づけ匂いを確認。仄かに香は錆の香りとハツの臭い。握る手に伝わる脈拍音は人間の様に怠慢に動いてるものではなく小動物のように小さく駆け足で。「この匂いは昔、まだ錦が幼子だった頃嗅いだ事があるなあ。しかし思い出せない、何故だろうか。」再び子狐が頭部に痛感を与える事により模索を終え、もう大分過去に遡る故にはっきりとした人物像を思い浮かべる事が出来ずにいるが、幼少期の記憶にはその匂いが確かに染みついており。気のせいだろうかと一つの予測を捨て、一層匂いの濃い背後へと相手左頬の真横を通過し腕を伸ばし)
>鈴懸
あらあらあら…まさか下にいたとは驚き桃の木なんとかって。----丁度良いから何奴か調べさせてもらうとしよう!
(何処を探しても見当たらない身体にさては雑木林の中へ車椅子と共に消えて行ってしまったのかとはらはらと心配事を胸に抱くのでは無く、ご愁傷様を胸の中で唱える他人事丸出しに暢気な思考をし。それも束の間、尻の下で蠢く物体と探し求めていた声が真下から聞こえてくると、はたと動きを止めゆっくりした動作で見下ろし。触れてみれば解る細く骨ばんだ骨格は何方かといえば体格の良い己からすれば今にも折れてしまいそうに感じられ少しでも負担の減少をしようと足元から腹部へと移り屈むようにして改めて見下ろして。人間よりも冷たい体温は妖の中で獣の類では無いだろうと思想を巡らせつつ、錆の香りがせず車椅子を引く"人間らしい"相手を人間かもしれないという選択もまだ捨てず。「殺すべきか殺さざるべきか。お前さんのような類は見分けがつかないよ。」頬に微かに触れれば鱗のような硬いものを感じ取り、確定した訳ではないが予想を作る事には成功し。協力への感謝を掌に込め一度頭部辺りを軽く叩いた後漸く起き上がり、車椅子が突っ込んで行ってしまった雑木林の方へと顔を向け)
>呉
おやまあ、漸く見つけた。あんな所で小さくなって。
(定期的に鬼に生を吸われる陰陽師達の様子を伺っていたがこの日、高嶺の姿が見受けられずに町や森を徘徊していた頃漸く姿を見つけだし。何事にも無関心である様な相手が珍しく弱音を吐いているのを近づく道中にて聞き取り、背後まで近づき歩みを止め。声が少しばかりくぐもっている事から蹲っているが下を向いているのか正確には確認が取れないのを少しばかり億劫に感じつつ、静かに斜め後ろへとしゃがみ膝に両肘を置いて頬杖を付きながら普段通りのやんわりとした柔らかな笑みを浮かべ相手の横顔を眺め。「やあやあ呉。死んだ者に話し掛けようと返事は返って来ないと知っているだろ?おかしいおかしい。あぁ、でも何を話していたまでかは知らないよ、今来たばかり。少し錦を構ってくれよ」前髪の奥で閉じられた瞳が今、開いていたならばきっと冷徹な視線を送り、奇異なモノを凝視していたに違いないと思わせる程の凍てついた声色はほくそ笑んだ笑みから発せられ。直ぐさま普段通りの柔らかな調子で顔を覗き込むように上半身を少しばかり前に倒して)
(/管理人様!そして高嶺家当主の本体様!改めまして承認有難うございます、このような素敵トピに参加できますこと心から光栄に思います!^^/深々/優しい心の持ち主の息子様、錦が何をするか私も想像がつきませぬが疎く思わず絡んでやって下さいませっ!本体ともども宜しくお願い致します!)
87:
不知火 [×]
2015-09-08 03:56:37
>樹雨の当主
-----あぁ。この手は、紛うことなく我の手だ。
(恐らく相手は自分の正体に気づいている。種族はともかく、少なくとも自身が妖であることぐらいは既に気づいているだろう。鼻の優れたものであれば、人と似た姿を持つ自分でも人と違う匂いを放つ自分が人でないと判断するのは造作もないこと。だからこれはほんの少しの戯れだ。妖である自分だって、目の見えない相手が訳も分からないまま戦う羽目になるのは見るに耐えない。それまでの、ほんのちょっとした戯れ。しかし相手はどうも、この国の人間とは違った容姿をしている。さながら異国の者とどこかの祖先が混じりあったのだろうが、これでは目立つだろうな----などと考えていると相手からの言葉。はて、と首を傾げると「-----さぁ。少なくとも我と会ったわけではないだろうが……そんなに匂うか」と相手の言葉が素直に疑問で。獣臭さが鼻についたのだろうか。相手がいったい何を感じ取ったのかが分からず、しかしそれ故に答えが気になり悶々と考え込む。唸るように考え、すっかり気が抜けていたのだろう。相手の手が自分の頬を過ぎ羽に触れようとしているなど気付かず、羽に触れられる感覚にビクリと身体を振るわせれば「-----お主、命知らずだな。鴉の羽に触れて気を立てぬ奴など早々いないぞ。我でなければすぐさま食われてるところだ」と、妙にくすぐったくて少しばかり声を震わせつつ。自身の大切な部分である羽に触れている相手に一応の忠告をして)
88:
翠月 [×]
2015-09-08 08:24:34
>焔
…良い目だ。些か殺気は足りんが。
(燃え盛る炎に囲まれ今日も今日とて高みの見物を決め込むつもりでおり、より景色を標榜出来る場所へ移ろうとした刹那、鼓膜を激しく揺さぶる何者かの罵声に其方へ横目で視線を遣り。鮮やかな赤。どうやら言葉を掛けてきたのは鬼であるらしいが、ただの鬼ではない。記憶を辿るに何処ぞの陰陽師に仕えているのであったか。どうも戦闘に参加しない立場となってしまうと敵の情報に疎くなりがちで、そもそも敵と言うよりは舞台役者程度の認識として見ている為に尚更立場までも覚えては居られなく。交わる視線は相手の抱える悲哀を如実に浮かび上がらせているが、己の満足を満たすには冷酷さや、そう言った類いの殺気がどうも足りていないように思えてならず。然しながら決して悪い目はしていない。寧ろ己好みであり、その心境を素直に言葉に載せては羽織の隙間から其方へ手を伸ばし。未だあどけなさが残っているように見えるが、女性的な端正さのある面立ちをしている。まるで場に不釣り合いなそんな事を考えながら掌で戯れに頬を撫で、試すような言葉を掛けては酷く楽しげに口角を吊り上げ)
守れぬ自分が歯痒いか?小僧。
>紫闇
…構わないが、ならば相応に舞台に華を添えてもらわねばな。
(子供を逃がしてやり、鮮やかに妖の影を捕らえるその身のこなしに視線が吸い寄せられ、目を細めて一部始終を見物しており。相手もまた恐らくは陰陽師に仕える鬼の一人。此方を向いた瞳はまるで深い闇のような漆黒、その目に灯る怒りを確と認めれば心底楽しげに口角を上げて。然し己はあくまで見物人であり傍観者。その態度を崩す事は無く、戦いに応じる気すら一片も無い。返す言葉は何処までも他人事で、この江戸の有り様を“舞台”なんて表現する事からして自らが火種となった妖怪達による暴挙を純粋に楽しんでおり。故に相手が加わるならばより楽しめる事だろうと、そんな軽い意味合いで言葉を並べ立て。着物の袖で口元を隠し微かに肩を揺らして小さく笑むと、僅かに首を傾げ)
それで?何を見せてくれるんだ、お前は。
(/絡み有り難う御座います!妖艶だなんてそんな滅相も無い…!加虐欲求を拗らせた変人です故、息子様には多大なご迷惑をお掛けするかと…/汗/主の為に死をも厭わない姿勢、大変美しいとプロフィールを拝見した際から考えておりました…!なんだかこう、心を擽られますね/←/なので何かと息子がうざい絡みになってしまう事が予測されますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>鈴懸
失敬。お前には過ごし辛い場所だったな。
(この騒ぎを楽しんでいたのだろう。至る所に赤黒い染みを作った相手の姿が後方へ認められ。掛けられた言葉が冗談でない事を承知で周囲の状況が相手にとってあまり好ましい物ではない事を悟ると、咳き込む様子に然程悪びれた風も無く口先ばかりの謝罪をして。片手を空を切るように横へ凪いでやれば炎を纏わぬ熱風が広範囲に吹き付け、一瞬にして此処ら周辺の炎を妖や人間諸とも吹き消してしまい。大分静かになってしまったが、恐らく静寂を求めた人間が集まりまた騒がしくなるのだろう。差し出された煙管を受け取っては心底愉快だとでも言わんばかりに笑みを浮かべて。然し相手は己が連れてきた連中に些か不満があるらしく、悩ましげに吐き出された溜め息につい笑みが溢れてしまい。言うまでも無く、力のある者でなければこの百鬼夜行には必要無い。己がそこらに居た低脳な連中を土産としたのは単なる気紛れの域を出ず、相手の獲物とするような人間が得てして狙われるような事も無いだろうと気楽な思考しか持ち合わせておらず)
なに、あまり心配するな。あの程度の奴等、上玉の区別も付かんだろう。
(/絡み有り難う御座います!作り込まれたプロフィール、見ていて惚れ惚れ致しました…!大変なご迷惑をお掛けするかと思いますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>風音
(立ち並ぶ大木の中、江戸の街がよく見渡せる開けた場所へ聳え立つ木の枝に腰を下ろしそこからの風景を楽しんでいて。現地へ赴き間近に見るのも格別だが燃え盛る街を遠目に展望するのもまた一興、ふわりふわりと尾を揺らしながら片手にした扇子で穏やかな風を自らへ送り、何とも呑気な風情で鑑賞を楽しんでおり。その静寂を破ったのは何者かの不満を訴える賑やかな声、視線を目下へ下ろし様子を窺ってみれば陰陽師に仕えると予想される鬼の姿が見受けられ。鬼と言っても彼らは非常に感性豊かだ。そこらの妖の様に自らの欲求を満たす為に行動している訳では無いらしい。戦闘に飢えているのだろうと容易に察しが付くものの、残念ながらその欲求を満たしてやる気はさらさら無く、興味本意で耳を塞いでいる相手へと声を掛け)
随分と退屈そうだな。生憎俺は遊び相手にはなれないが、話し相手くらいにはなってやれるぞ?
(/初めまして、早速絡ませて頂きました!戦闘狂なんて素晴らしいスペックをお持ちな上可愛らしいお子様…!堪りませんギャップが/←/中々に相性の悪そうな息子では御座いますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>樹雨 錦
さぁ、済まないが分からんな。だが俺はお前を見付けて非常に良い気分だ。
(薄々勘付いては居たが、やはり相手は己の存在を既に認知していたらしい。これではただの見物人では居られまいと、ゆっくりと立ち上がっては肩に掛けているだけの羽織の襟を片手で手繰り寄せて軽い身のこなしで飛び降り。音も無く地面に降り立つとその場で相手と対面し、昂る好奇心に尾を揺らしながら無駄と分かっていようとも問い掛けには平然と惚けて見せ。一方此方は面白そうな輩を見付け心踊るのを感じており、ほんの僅かに身を屈めるとずいっと其方へ顔を近付けまじまじと髪に隠れた面立ちを眺め)
>all本体様
(/本体から失礼致します。リアルの都合上あまり時間が取れませんので、暫くは何人かに分けてレスを返させて頂きます!遅くなってしまいますが、必ずお返し致しますのでご了承くださいませ…!)
89:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 08:59:58
>紫闇
あー、腹減ったー!おじちゃん、団子俺にもくれー!
(遊んできたのか服が所々汚れており、少し大きめの声で上記を述べれば団子屋の店主らしき人に注文をして。空いている席を探せば、相手の隣が空いていたので「ここ、座っていいか?」と、相手に気づかず声をかけ。相手の顔を覗きこんでようやく気づいたのかキョトンとした表情を浮かべ)
>鈴懸
…すまん…何も分かっていなかったのは、俺の方だったな…
(相手の悲痛な叫びを聞き、自分がどれだけ愚かだったのかを悟った。確かに自分は人間のいいところを相手に押し付けいたのかもしれない。相手は人間のことを知ろうとしていたというのに、どれだけ知ろうとしてもその人間だって妖のことを知ろうとしなければ絶対わかり合うことなど不可能なのだ。相手の表情は分からないが声の調子からその当時の相手の苦しみがよく分かる。相手が自分の事を知らないのは当たり前だが、自分だって相手のことを知らないのだ…。どうやらかなり頭に血が昇っていたらしく、ふぅ…と大きく息を吐き落ち着きを取り戻して。それでも、自分は人間に救われたのだ。やはり、人間が好きという事には変わりはなかった。相手を睨み)
俺は、それでも醜い人間が好きだ!それを、守るためならば、妖だって同胞だって手にかけるつもりだよ
>風音
よっ!…大丈夫か?
(そこかしこで悲鳴やらが響き渡る街の中。ふと、相手の姿を見つければ相手に近寄り肩をポンッと叩けば、いつも通りの笑顔で。相手が耳を塞いでいる様子になにかあったのだろうか?と心配になり、不安そうな顔で相手の顔を覗きこんでは、「どこか怪我でもしてるのか?」と相手の体をいたわる様にペタペタと触っていき)
>錦
にしき、にしき…よし、覚えた!
(相手の名前を忘れかけていたのか、復唱して、ヘラッと笑っては、相手の名前を覚えた!と嬉しそうに笑い。いきなり投げつけられた物体に狼狽え、避けようとするが避けたら子狐がっ!と思い、上手いことキャッチしては、ふぅ…と安堵のため息をつき、「投げるとか、危ないだろ!?」と、怒ったような口調で言い)
>不知火
お前の考えてることは、よくわからん!
(相手の過去など分かるはずもなく、相手が妖か違うのか、などさらに分かるはずもなく。「まぁ、そのうち分かるんじゃないか?」と、ヘラッと笑って。相手が名乗ってくれば、不知火、不知火…と復唱して。「よし!覚えたぞ、カラスっ!」と、またもや名前でなくカラスと呼び。「人を襲いに行くのはダメだ」と、先ほどとは打って変わって真面目な表情をして)
90:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 11:03:11
>呉
あ、えと、す、すまんっ!えと、盗み聞きする気はなくてっ!
(昔の主が眠る墓に来てみると先客が。どうやら今出ていくのはいけないと思いその場に留まり。もう亡き父親に対して話しているのか、辛そうな声を出す相手にこれは自分が聞いてはいけないことだと判断して出口へと向かおうとするも何かに引っかかり転けてしまい。慌てて起き上がるも大きな音を立ててしまったことでバレてしまったと思い慌ててわざとじゃない事を伝えようと)
>翠月
っ、う、るさいっ!!近寄るなっ!
(相手の言葉に奥歯をギリッと噛み締め睨みつけ。にこやかに笑う相手が何を考えているのかは全くわからず、殺気が足りないと言われれば、自分は充分殺気を伴っているはずだと戸惑い。いきなり頬を触られれば、突然のことに驚き反応できず、慌ててその手を振り払い上記を叫ぶとともに炎を放ち)
91:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 11:05:07
>初めて絡ませていただいた方!
(纏めて挨拶すいませんっ!!文章ヘタくそですいません!!素直な息子なので、たまにめんどくさくなる事もありますが、仲良くしてやってください!ヨロシクお願いしやす!)
92:
鈴懸 [×]
2015-09-08 12:31:57
>高嶺の小童
――…君は、可哀想な人間だな。君のような人間がいてくれたなら…私は、こうはなっていなかったかもしれない。
(人間など自分の非を認めることを拒み他を圧することで己を保とうとする弱い生き物、だから甘言にすぐ乗って身を滅ぼす、そう考えていた自分にとって相手の言葉は驚きを隠せないもので。相手を揺さぶるために放った捨て駒の蛇が祓われていくことにさえ反応できないまま相手の言葉が自分の中で反響していて、今まで出会ったどの人間とも違う"人間の悪"を背負ったままそれでも進む姿に取り繕っていた偽りの姿も抜けていってしまい。自分を祓おうと此方に歩み寄ってくる相手、騙せないのなら相手を襲うなりこの場から逃げるなり何らかの手段を取らなければいけないと分かっているのにその強い意志を灯した瞳から目が離せなくなってしまっていて。先程までの相手を見くびったような偽りの姿などもうそこにはなく、妖怪を祓う善と悪両方を担ったうえで自分に向かってくる相手に本心から漏れ出たような、しかし決して相手を憐れんでの意味ではなくその悲壮なまでの凛とした姿への素直な想いを囁くような小さな声で呟くとその場から動くことの出来ないまま僅かに悲しげな様子を表情に滲ませながら向かいくる相手に対面して待ち。)
>不知火
君は馬鹿か、湖の傍にさえ寄れない様な車椅子で皆の元まで帰れるとでも思うのかい?勿論此処に残るさ、小言はそもそもの元凶の君が受けてくれ給えよ。
(からかいはしたものの、相手の一瞬沈んだ表情にまさかそこまで気に病ませてしまっただろうかと目を伏せた相手にやや動揺してしまうものの、すぐ気を取り直したように元の表情に戻ったことでその一瞬の傷心が余計に色濃く印象に残ってしまい。ともあれそこに深く突っ込むほど自分も同胞に対して無遠慮ではなく、先程の表情には触れないまま上体を支える様に後方に片腕をついてからゆったりと体を逸らし、未だ濡れたまま乾かない着物の胸元を残った片手で摘まみぱたぱたと仰ぎながら傍に寄ってきた相手の方へと顔を向けると少しばかり呆れたような表情で言葉を返し。自分とて相手の翼に頼ってこの地に降り立った者、その翼がなければ不自由な足を抱えて同胞の元へ戻ることも難しく、当然の如く言いぐさで共に残る旨を伝え。「ッくしゅ!…少しはしゃぎ過ぎたか。」上体を逸らしたままふと頭上で輝く星々に目をやり、京都の空ともどこか違う江戸の星空を暫し眺めてから深く息をつくと、火照った体を冷やすことには成功したものの聊か調子に乗って泳ぎ過ぎてしまったからか、小さくくしゃみをひとつすると鼻の辺りを指で押さえながら小さく唸り。)
>樹雨の小童
ッな、に…――っ!
(恐ろしいものがその目に見えていないと人間というものはここまで奔放になれるのだろうか、自分が百鬼夜行の一角を下敷きにしているというのに変わらず呑気な様子であまつさえそんな状況を利用して此方に触れ始めた相手に思わず固まってしまい。そもそも自分が言葉で揺さぶりを掛けられるのは付け入る隙がある者、こうも読みにくい相手ではそうした自分の得意な状況に持っていくどころか逆に此方が翻弄されてしまい、べたべたとまるで此処に居る自分の存在を確認しているような相手の手に思わずぞわりと鳥肌が立ってしまい。人間にこうして不躾なまでに触れられたのはいつ振りだろうか、きっと生前にまで遡る記憶を辿るうち、固定されその体を人間に弄ばれる状況が過去何度も味わった生を断つ瞬間のそれと図らずとも重なってしまい。自身を捕まえ、呪術の道具にするために皆刃を以て生きたままその身を裂いていったあの記憶、一度意識してしまえばそこから抜け出せなくなってしまったように浅い息を繰り返すだけで抵抗も何も出来なくなってしまい、最後に頭にぽんと乗せられた相手の掌にすらびくりと体を震わせると漸く自由になった体を引き摺り小さく丸まりながら低く呟きを漏らして。)
――戯言を、結局は慈悲もなくこの身を裂くくせに。
>翠月
…何とも重みのない言葉だな、これだから君についていくのは骨が折れる。
(その言葉には悪びれた様子など微塵もないくせに、何だかんだで自分の言葉に応え辺りを静寂に変えてくれる相手はやはり京都で出会った頃と変わらなくて。こんな相手だからついて行きたくなってしまうのだろうかとつくづく相手に毒されてしまった己を自嘲するように笑みを漏らすと苦言と言うには柔らかい、同胞だからこそ漏らせる些細な愚痴で相手の言葉に応えて。静かになった町の中で、一度車椅子を止めてから懐にあった火打石を取り出し慣れた手つきで火種を作ると再度相手の後に追いついてからそれを差し出し。使い勝手のいい駒に身を落としかけていることは自覚しているもののそれはもはや自分の生前からの呪いと言えるものであり、先程渡した煙管に灯すための火種を差し出しながら相手が傍に連れ歩く女どもに目をやると少しだけ眉をひそめて。男色の気があるわけではないが昔自分の唯一だった人間を奪ったのも相手に媚びを売る女だった、そのことからどうにも良い目で見られないその存在に忌々しげに唇を噛むと先程とはまた違う明らかな嫌悪を滲ませた苦言を呈して。)
ほら、火種が出来たぞ。まあ、君には要らないかもしれないがたまにはこんな不自由も乙だろう。…それより、まだそんな遊びを続けているのかい?女なんぞ、べたべたと媚びる薄汚い塵じゃないか。
>金鬼
…お前には無理だ、愛おしいほど馬鹿な金鬼よ。ならば私を殺した人間のために、お前も私を殺すのか?…お前も、私をただ人の願いを叶えるために生を受けた道具とみなすのか?
(自分から見れば相手はまだまだ未熟としか言いようがない、その場の相手の感情に振り回されて今も敵である自分にあまつさえ同情じみた謝罪を口にする。そんな稚児の愛しささえ感じるほど馬鹿だと感じる彼に対し、戦いの意思を見せる事もなくただゆったりと車椅子に体を預けたまま緩く首を傾げると再び相手の元へと車輪を転がしていき。そのすぐ目前に立ち、自分を睨む相手に薄く微笑んでやりながらその言葉を否定するとそっと相手の手を取り、そのまま自分の胸へと当てさせて。人間を守るために自分を殺すということは、自分が妖怪として生じるまで何度もこの身を裂いた人間どもと同じことを、同じ痛みを、同じ屈辱を自分に与えるということ。その覚悟が本当にあるのか、相手に繰り返し問うと自分の胸に押し当てた相手の手を僅かに握りながら寂しげに瞳を伏せて。)
93:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 13:22:27
>鈴懸
…お前の悲しみが分からないわけでもない…俺だって同じだから…俺は、お前を人間の道具にする気はない。お前が何もしないというなら俺も何もしない。でもお前がどうしても、人間を殺したいというなら、俺はお前を殺 す
(相手の言葉に自分は相手の言う通り相手のことを殺 すことできるのだろうか?という疑問が出てきて、またも決意は揺れ。過去の自分を思い起こせば、随分と昔、自分が人間に助けられるまでは、人間によく攻撃を受けたことを思い出し、俯き上記を述べ。相手が近寄ってくる事にビクリと反応しては距離を取ろうとするも敵意を感じられない相手に戸惑い、その場を動かず相手の行動をじっと眺め。相手に手を取られ胸に持ってこられれば、尚も敵意の感じられない相手を不思議に思うも、向こうは攻撃してこないのにコチラが一方的に攻撃するという戦い方は自分が一番嫌いとするものでもあり、振り払うこともしなければ攻撃もせず。少し悲しげな様子に気づけば、なんとなく慰めてやりたくなり、反対の手で相手の頭を撫でてみて)
94:
樹雨 錦 [×]
2015-09-08 14:44:51
>不知火
臭うと言えば手羽先が食べたくなってきた。おっとこれは心の声!
(執拗に記憶を掘り返した所で果たして思い浮かべる風景に相手の姿があったかまではきっとこの先も解明する事は無いだろうと半場諦めの色をあえておちゃらけてしまえば誤魔化しが効くとの経験上、前髪から下である口元をやんわりと引き上げて見せる笑みは何処か張り付けられたようなもので。自由にも思われる空は空虚の真下、孤独な鷹は人肌を恋しがると云うが翼の生えた相手も虚空に埋もれているのだろうかと指先に触れる羽の感触を新鮮に感じつつ少しばかり思考を巡らせ。「ふうむ。なら食わないという事はもっと触ってもいいという事だな?----よっこらせっと」忠告は耳にしたが危機感を感じないのは性分か相手の存在故か、滑らかで柔らかい羽はきっと美しいのだろうとの思いを指先へ込め。位置を見失わない様に相手の方に掌を置きながら背後へと周り込めば、ふかふかの羽根布団に飛びつくよう同様ふかふかの羽へと飛び付き。「うふふふふ、やっと見つけた"鴉天狗"。大切な羽は間違ってもへし折ってはいけないねぇ」無邪気に羽の感触を堪能するが浮かべた笑みは微動だせず。毛先から堪能していく内に羽の付け根へと辿り着けば少しばかり力を込めた掌で握り)
>翠月
それは有難い。んん?ありゃ何処に、……わあ其処に!近いなぁ。不評な顔をまじまじ見ない方が延命に繋がるぞ
(己の何処を見て気分を向上させたかは理解が付かないが述べるだけの薄い挨拶を一つ、顔を向けている方向から声が聞こえなくなってしまえば小首を傾げゆったりと辺りを見渡し。真っ先に鼓膜に入る言葉はすぐ目の前、思わず肩を跳ね上げ背を反らせては瞬間移動でもしたのだろうかと早まる動悸を感じ。かかる息は暖かく目と鼻の先に居る事など瞬時に理解、しかし態々気分を害さないよう伸ばされた前髪の奥を覗いているのだと感じ取ると珍しくも頬を引き攣らせ。隠された顔を把握される前に前方から相手の耳朶の下辺り、丁度匂いの濃い首元に鼻を近付け存在の把握を試み「お前さん嘘をついたなあ、でかい狐っこじゃないか。噛み付くなよ痛いのだから」この百鬼夜行の筆頭だけあり中々の濃い香り、腕の中から逃げる様にすり抜けた子狐をそのままに一歩後ろへと足を引き)
>焔
忘れてしまうなんて酷いぞこん畜生め、主人の躾がなってないのだろうか。
(どうやら相手は本当に己の名を忘れていたよう、不貞腐れた顔をしては額辺りを指先で小突き。子狐をしっかりと受け取ったのは把握、反射神経は良いのだろうかと疾風の躾を思い返すが忘れっぽい辺り、もう少しばかり厳しく当たってもよいだろうかと密かに思考を巡らせ。「焔。その子狐は妖だというのに随分とまあお優しい事。それじゃあ鬼なんて言い張れないんじゃないか?んん。」釣り上げた笑みはネコ科辺りを思わせ我が鬼に言い聞かせるように上から見下ろす事によって威圧感を与えつつも和やかな雰囲気は忘れずに今一度額を小突き)
>鈴懸
むふむふふ、その云い様は慈悲があれば殺してもいいと言っているようだ。
(己の下で固まる存在はやはり人に触れられる事ばかりは慣れていないのだろうか、はたまた残酷な記憶でも眠っていたのだろうか、労わってやれるのは現状況のみ、過去に何をされていようと何を考えていようと結局対立する身となれば非常に身勝手ながら他人事のようで。僅かな音でさえも外耳から内耳までしっかりと振動を伝え唸りのような呟きを聞き取り。妖の類で人間味ある事を述べるのだから可笑しく、くつくつと小さな笑い声を漏らし辺りへ響かせ。そうこうしている内に草木に埋もれた車椅子を発見、取っ手に纏わりつく細長く鱗のある爬虫類を手慣れた手付きで振り払い再び相手の元へと帰っては冷徹な面持ちで上から見下ろし。「やあやあ起こしたいのだけれどもう一度触ってもいいかい!終われば煮るなり焼くなり錦の雑談を聞くなり好きな事をしていいと約束しよう!」口を開いた途端、スイッチが切り替わったかのように薄暗い森に一つの灯りを燈すように非常に明るい声色へと変わり相手の直ぐ隣に屈むと頬辺りを人差し指の腹で小突き。)
95:
高嶺 呉 [×]
2015-09-08 17:17:15
(>85/不知火)
うるさい……黙れ。お前なんかに、気持ちなんぞ分かるものか…!
(嘘をついているのは自分自身、それをまるで見透かされているような相手の言葉に向き合いたくなくて、そうだと認めたくなくて向けられたそれを否定したくて、ぶつかりあう武器の音に紛れ顔を歪めれば上記呟き。一度武器同士が離れては、上がる呼吸を肩で息を整えようと膝に手をつき。妖怪の力は侮れなく、次の攻撃を食らえばそれを受け止めることができるか怪しいところで。頭の隅に居座る思いが邪魔をして上手く思考も回らない。こんな状態で勝ち目なんてあるのだろうか、どんどん暗いほうへと進んでいく考えに、もしかしたらこちらから歩み寄れば分かり合えるんじゃないかとか色んな思いが重なっては消えていき。向けられたその笑みに背筋に寒いのが走り、生きていて楽しいかと問われれば一瞬頭の中が真っ白になり。楽しいのかなんて考えたこともなく、そんな事を聞かれたことも今までなく、なぜそんな事を聞かれるのか生きているのを疑問に感じたことも、不満に思ったこともない筈。なのにどうしてこんなに奥にまで響いてくるのかよく分からない。時間が止まったように体の動きが止まれば、風を切る音にはっと我に返り短刀を構えなおそうとしたがその前に短刀が手元から離れていき「――……っ、!俺は、生きてて楽しいか…なんて、知らない」遠くに放り出された短刀を視界の隅で捉えつつ顔を歪め俯き加減に顔を下へ向ければ後退り)
(>86/錦)
―お前の気配などすぐ分かる。聞いていたんだろう。
(こんな質問をしても答え等返ってこないのはしっている。ただどこかに吐き出したかっただけで、遠くから聞こえる鐘の音に行かなくてはと状態を少しずつ起こそうとすれば、不意に風に乗り香る匂いと気配に動きを止め。そして少し遅れてからすぐ隣に人の気配と聞こえてきた言葉に俯いたまま上記述べて。まさかこんな所を見られるなんて思ってもいなく、泣いているのをみられてはたまったもんじゃない。笑いの土産にされるだけだろうと、俯いた状態ですぐに狩衣の袖で軽く顔を覆いその涙を拭きむくりと上体を起こしてはどこかむすっとした表情で相手へと言葉を投げかけ、呑気なものだと思いつつ手向けた花に手を伸ばし軽く撫でて「人の顔を覗くな。言葉と裏腹に、お前の考えていることなんて……」ゆっくりと立ち上がればそこまで言って口を噤み、恥ずかしさから子供みたいに反論してまるで馬鹿みたいだと冷静になり、和服についた草花などを払い除けて)
(>90/焔)
別に。態とじゃないならそんなに慌てなくても良いだろう…
(静かな場所の静かな時間、暫く蹲っていれば不意に届いた大きな音。むくりと上体を起こせば慌てた声に首を振り、妖怪の気配を陰陽師が分からないはずが無いだろうに、顔を軽く両手で覆い一つ吐息を吐くとゆっくりと立ち上がりくるり、と相手の方へ体を向け「…で、お前は何をしに来たんだ?主人の元を離れていいのか?」鐘が響いているのに、こんな所でのんびり墓参りなんてしている自分に言われたくはないだろうけど、鬼のなかで最も力がある相手は期待を向けているのは事実で。妖怪は皆人間より遥かに力が強いのは分かっているが相手はその中でも、鬼の中ではとても力が強いもので。転んだのかと相手を見つめつつ問い掛けて)
(>92/鈴懸)
俺、は……ただ、弱いだけ、だ…
(可愛そう、その言葉は重く心に圧し掛かってきて、嫌になるほど耳に脳裏に焼き付いて離れてはくれなく。だがそんな言葉は自分に向けられるものではなくて。同情だと哀れんでいてと分かっていても、逃げることはできない。静かに、先ほどまでの態度と違う相手の変化に気付きながらも近付けば短刀を構えて。この相手を祓えば少しは気が紛れるかも知れない。自分の生きている意味が、陰陽師の役目に胸を張って自信を持てるかもしれない。人間のただの身勝手さで妖怪は祓われる対象で、神と崇めても災いや病の元凶だと一人が言い出せば集団でそうだと虐げて自分等の都合の良い様に、正当化するために。同じ命あるものなのにその生き場を奪って、のうのうと生きているのは人間。小さく小さくどこか震える声で呟けば、その場に座り込んで短刀を握っていた手から力が抜けていき。「…さっさと消えろ。今なら見逃してやる……」近くに居ると生気を吸われもう立ってもいられない、俯きぼそっと告げて)
96:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 18:52:17
>錦
い、いや、忘れてなんていなかったぞ!?うん…
(明らかに忘れていたのか目を逸らしながら苦笑いして上記を述べ。額を小突かれれば顔を顰め、首をフルフルと犬のように振り。自分の主の悪口を言われたのかと思いムッとすれば、「主様は関係ないっ」とボソリと呟き。さっきまで優しかった相手がいきなり威圧感を出しながら説教をしてきては驚き。「でも、こいつ敵意はないみたいだし、強い妖でもないだろ?だから…」害はないから逃がしてやってほしい、というような声音で言えば、相手をじっと見て。またも小突かれれば一体なんだというのだ、と思いムスッとして相手を見て)
97:
翠月 [×]
2015-09-08 19:07:17
>不知火
なに、得たい物等無い。欲しければ持って行くが良いさ。俺から幾らでも、奪い去れば良い。
(何処か頭上から聞こえる説教臭い言葉はわざわざ確認するまでも無く声の主を特定できてしまい、その相手が自らを取り巻く妖の中でも取り分け近くに置いている数人の内の一人なのだから尚の事。故に視線を其方へ移す事はせず、周囲の喧騒に酔いしれながら忠告には思わず笑みを漏らし。気が遠くなる程の年月を生きて尚、今更欲する物を見付ける事なんて殆ど不可能なように思えてならず。それどころか昔は抱えきれない程手にしていたはずの守る物すらいつの間にか何処か遠くへ行ってしまっていた。この上全てを奪われるならそれもまた一興、奪ってくれる者が居たならばさぞ心惹かれる事だろうと居もしない相手に思いを馳せ、徐に目を伏せると一度緩慢に尾を揺らし口元には笑みを湛え)
(/絡んで頂き有り難う御座います!何を仰いますか、読みやすい文章に大変素敵なお子様です。穏やかな気性かと思えば好戦的、当方としては大変魅力的で御座います!爺は此方も同様、息子様には何かとご面倒をお掛けするかと思いますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>高嶺 呉
弱い人間だ。今更詰まらない事を言ってくれるなよ。
(森の奥を行けば忽然と現れる墓場。その存在は以前より認知しており、何度か訪れた事がある。あれは何故だったか、弔いたくなるような人間でも居たのだろうか。そんな事を然して答えを導くつもりも無く呑気に考えていた最中、陰陽師であるらしい相手の姿を見付け。音も無く忍び寄り相手の蹲る丁度目の前に位置した墓、話を聞くに父親の物であるらしい墓の上へすとんと腰を下ろし。その様子は如何にも呑気な物で、自らが火種となった百鬼夜行による騒ぎを耳にしながら何とも弱々しいその姿を見下ろし。間違っていた、なんて今更口にするには随分と白々しい言葉だ。その上相手の言葉からは妖より上に立つと信じて疑わない愚かしい人間の吐く音の響きを感じてしまい、ほんの僅か、込み上げた怒りが口先から零れ落ちて。然し直ぐ様そんな無粋な感情も消えて行くと、折角始めた祭り騒ぎを楽しまんとする心の高揚を薄ら浮かべる笑みに見せながら上記を口にし)
(/主様、基高嶺さん本体様、此度は参加を許可して頂き有り難う御座います!早速絡ませて頂きましたが、凛々しい息子様の弱さに触れられたようで初回から胸の高鳴りが止みません…!対局の立場に居ります故何かとご迷惑をお掛けするかと思いますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>焔
近寄ってきたのはお前の方だろう。人聞きの悪い。
(元はと言えば喧嘩を吹っ掛けて来たのは相手の方。突然の無礼に大分寛容な態度で接してやったと言うのにその恩義も無く連ねられる怒号に素直に手を話してやると、わざとらしく眉を八の字に曲げて着物の袖で口元を隠しながら肩を竦め。だが油断も隙もあった物では無く、互いの距離の近さにも関わらず遠慮無しに放たれた炎にゆるりと口角を上げると、片手で空を凪ぎ炎を纏わぬ熱風によってその炎を弾き。困った事に己には戦闘意欲の欠片も無く、決して此方から手を出すつもりはないのだが相手はそうでは無いらしい。先程から騒ぎ立てる相手を制するように宥めの言葉を掛けると、くるりと踵を返しこの場から立ち去るような素振りを見せ。だが無論、折角見付けた話し相手を易々と手放すはずも無く、最後には何処か相手の目の届かぬところで人間を襲うつもりでいるかのような思わせ振りな言葉を付け足し)
まぁ落ち着け。そんなにも目障りならば何処か遠くで見物していてやる。その方が俺としても都合が良い。
(/ご丁寧に、有り難う御座います!素直な息子様、大変純粋で可愛らしくとても楽しませて頂いております!故に性格の悪い息子が少々弄ぶ節がありますが、何卒宜しくお願い致します/深々)
>鈴懸
(軽々しい謝罪に対する小言を賜ってしまったが、含まれる響きは決して忌々しげな物では無く。寧ろ己の後へ着いて来た上、果ては他の者より近くに置かれる存在となる立場を甘受した時点で楽な道を歩けぬ事等知っていたのだろう。わざわざ言葉を返しはせずに、喉奥でクツクツと楽しげな笑みを漏らし。そこへ掛けられた言葉に応じて身を屈め火種を受け取るが、どうやら相手は女と言う生き物が好かないらしく。久々に味わう煙管の香りを楽しみながら一層愉快そうに肩を揺らし、着物の袖で口元を隠し。苦言の矛先を向けられた女達は如何にも女性らしい独特なしどけなさを醸しながら身をくねらせて不満を漏らす一方、此方は呑気な物で「二人きりになりたいならば素直にそう言えば良い物を」等と軽口を叩き。「良い、下がれ」そう命じればわざとらしく名残惜しげな態度を見せながらも直ぐ様姿を消す女達。煙管を吹かしながら静寂の中妙に平和な明かりを灯す月を見上げ、先程の明らかな悪意の籠った発言に対しからかいの言葉を投げて)
珍しく嫉妬されるとは。俺も随分と信頼を獲得した物だ。
98:
焔(金鬼) [×]
2015-09-08 19:08:38
>呉
うっ、いや、なんとなく話しかけちゃいけない空気だったから…
(転けた状態のまま相手の言葉に慌てて答え、どことなく、申し訳なさそうに俯き。「んー、本当はダメなんだようけど、俺も前の主様に挨拶しとこうと思って…もしかしたら、もう来れないかもしれないから。あ!ちゃんと、主様には許可取ってるから!」相手の言葉にヘラッと笑えば、もしかしたら死んでしまうかもしれないから…ということで、先にお参りしとこうという意味で上記を述べ。相手が立ち上がりこちらに来れば慌ててなんとなく正座して、困ったような顔で相手を見上げれば、何か言われるのだろうと身構えて)
99:
風音 [×]
2015-09-08 19:28:49
>錦
は……んむぅ!?んんんん!!……アンんぐぅっ!
(突然腕を引かれ敵からの攻撃だと思い風を発生させて。それなのに相手との距離はとれずに口に何かを押しつけられる。ぶんぶんと首をふりじたばたと暴れる。が、やけに聞き覚えのある声。それが知っている陰陽師の彼だと気づくと安心したように肩の力をぬき何がしたいんだ、と問いかけようとする。が、それと同時に口をあけたせいで口に押し付けられていたものが口内に入ってきてむせる。何かと思えば口内にほんのりとした甘さが広がりそれが饅頭だと気づいて。食べ終わると「確かに美味しいけどさ………もっと普通に食べたかったな」とため息をつき疲れたように言って。そういえば相手はいつから自分に話しかけていたんだろう、と考えて。そういえば背中をつつかれたような気もする。少し悪いような気がして謝って。)
あー………気がつかなかった…話しかけてたならごめんね
(/絡みありがとうございます!いえいえ!迷惑なんかじゃありません……!素敵なロルにドキドキしてました!可愛らしくなんかないですよ……むしろこちらが迷惑かけまくると思いますがよろしくお願いします!)
>不知火
遊んでくれるんだ!嬉しいなぁ!
(相手の攻撃を受け止めながらその言葉に本当に嬉しそうに笑って。竜巻は周りの木やら家やらを巻き上げていく。これ以上必要ないと判断しその上へと移動すれば巨大な風の玉をつくり竜巻の中心に叩きつけて。それで散らばった風を消し竜巻を消滅させて。その周りには色々なものが散乱している。今度はそれらを浮かせると相手を狙い投げつけて。かなり血を流しているし怪我も多い。体力的にも限界に近いのにそれでも笑いがとまらない。口角が上がっていくのを感じながら、何故こんなに楽しいのだろう、と考えて。が、考えても仕方がないと思い相手に笑い問いかけて。「ねぇ楽しい?楽しいよね!僕は楽しいよ、とてもとても、とっても!生きてるって実感できる!!だからやめられないんだよ!」と興奮したように叫ぶと一際大きい岩を風で持ち上げて。)
>鈴懸
もっと……身軽に……?待ってよ、それで記憶を君に奪われた人間はどうなったのさ!そうだよ……!そんなうまい話、あるわけない!
(迷うように相手の言葉を反芻する。楽しくない。この状況はとても楽しくない。焦ったようにそんな事をぐるぐる、と考えて。その迷いが表面に現れたように相手を狙っていた槌の狙いが定まらず、風も不安定になり。それが自分でも分かっているからこそせめて虚勢をはりたいのか相手を嘲笑うような笑みを見せて。記憶を奪われたらそのことは永遠に思い出せないのか。それは怖い。このまま迷い続けるのもつらくて嫌だけれど忘れるのも怖い。「怖いことだらけだ、可笑しいね……人間はよく楽しいことがあるっていうのに……怖いことは嫌い、不安なのも嫌い、だから全て壊せば関係ない……一見落着ってやつだよね?ほら、楽しくなるでしょ?」最初は苛立ったように顔を歪めながら言うが段々と狂気を含んだような笑顔に変わって。)
>翠月
っ!?………なーんだ、遊んでくれないの?
(突然聞こえてきた声。今までここには自分しかいなかった筈なのに。驚き勢いよく振り替えるとそこには相手の姿。その姿に妖怪だと判断するとパッ、と笑顔になるがその言葉を理解するとがっかりしたような表情になり。それにしても相手の様に戦いたがらない妖怪もいるんだな、なんてぼんやりと考えて。「まぁ、いいやー……話し相手?何か面白い話あるのー?楽しくなってくるような話しがいいな」と言うと楽しみそうに笑い。守るものもなさそうだしたまには戦わないのもいいか、なんて思い槌を横たえるとその上に座って。一見無防備に見えるが槌の横には倒れている木。もしものことがあったらこれでどうにかすればいいと考えて。)
(/絡みありがとうございます!相性悪いですか……wそれならこれから仲良くなっていきたいです!いえいえ、可愛げなんて欠片もない馬鹿ですがこれからよろしくお願いします!)
>焔
あぁ、大丈夫だよ!楽しいことがなくて暇だっただけ
(相手が話しかけてきたことに驚くがすぐ笑顔になり誤魔化して。心配でもしているのか体をさわってくる相手をとめ笑う。「こんなとこで油売ってていいの?ほらほら、あちらこちらから悲鳴が聞こえてくるよ?」なんて焚き付けようとする言葉を言って。できることなら自分も戦闘に交ざりたいが主の命令。何かなければ逆らうことなんてできない。それを伝えると相手の様子をうかがって。)
(/絡みありがとうございます!いえいえ、下手なんかじゃありません!むしろ私のほうが稚拙な文章で……素直な息子さん素敵です!これからよろしくお願いしますね!)
100:
不知火 [×]
2015-09-08 19:57:39
>金鬼
----ふむ、よく言われるな。長く生きると纏まりがどうもなくなってなぁ……年を取るというのも良いことばかりじゃない。
(一喝されてしまえば確かにその通りで、考えすぎだと言われればそれ以上それ以下でもない。しかも相手にそれが伝わらないとなれば、余計に自分の言っていることなど理解不能だろう。そんな自分の性質は理解しているつもりだが、老いるというのはどうも難しいと軽く頭を掻き。「----だと、いいんだがな。まぁ、どうせ先はまだまだ続く。ゆっくり考えるとしよう」相手の笑顔を見たら、考えているのがアホらしくも思えてくる。だが考えてしまうのがやはり自分。答えを出さないのも自分。その気のないのがわかるような返事をして小さく笑み。「---お主、わざとじゃないだろうな?そうであればとんだ性悪だが、そうでなければただの阿呆だぞ」何を言っているんだコイツは。もはや怒りを通り越して呆れてしまい、やれやれと分かりやすくため息を吐いて思わず前記。しかし一転して自分がこの場を動こうとすれば相手はそれを拒否し、真面目な表情で訴えかける様に暫し沈黙し。「----百鬼夜行とは何か。祭りだなんだと騒ぐ奴もいるが、ほとんどは新鮮な餌を求めて集うものばかりだ。流れに乗ってやってきたとはいえ、己もまた餌は必要。事実腹も空かせている。しかしお主は餌を用意できぬのだろう?ならば、手ずから調達せねばあるまいよ」表情こそ笑顔だがその声色は至極真面目なもの。相手を諭すように、しかしはっきりと相手の言葉への拒否を示して。餌を貰えないなら取りに行くまでとはっきりと口にして)
>鈴懸
……ふむ、それもそうか。羽が濡れて考えも纏まらなくなったようだ----大人しくお主の小言を聞き届けてやろう。
(相手が自分の先ほどの表情を気にしているのは何となく理解した。理解したが触れないでいてくれるなら有難いと、あえてそれに触れることもなくその場に腰を落とし。相手とこうして腰を落ち着けてのんびりするのは何処か不思議なものだが、不思議と悪い気はしない。それどころか、こうした穏やかな雰囲気の方が心地が良い。静かに目を伏せ僅かながらに流れる風を感じていると、不意に相手から聞こえたくしゃみ。視線だけ其方に向けて様子を見ると体を冷やしたのだろう。水が一番相性が良いという割には難儀なものだ……などと考えながら、静かに手のひらを上に手を伸ばせば「……一羽くらいなら、火照るということもないだろう。これで少し体を温めるという」と言ってその上に小さな火の鳥を一羽だけ作り出し。そっと自分の掌から飛び立つと、相手を温めようとその鳥が周囲を回る。僅かだが心地の良い暖かさを放つそれ。隣の相手の様子を伺うように見遣り、これで少しは温まってくれればと目を伏せて)
>樹雨の当主
----随分と盛大な心の声だ。しかし烏の肉など食うなよ、あれは何でも食べる。お主が食えば後が恐ろしいことになる。
(手羽先、という言葉に普段こそ笑顔な自分も流石に眉を潜め、目の見えない相手には見えないだろうが声色ではっきりと取れるように苛立ちを示し。目が見えないとは恐ろしいことに、もしかしたら目前の恐怖さえも見えなくさせるのかもしれない。いくら自分が妖の中ではまだ寛容だといえど、あえて煽ってきているのではないかという発言には思わず口を開かずにはいられない。だが相手にその意図があってやっているのかは今の自分には分からない。自分の体を軸に後ろへと周り、まるで羽毛布団に触れているかのように飛び込む相手を視線だけで見やりながらどうしたものかと考える。しかし不意に相手の手が自分の羽の付け根を握り少しばかりの力が篭れば、「----やっと見つけた、とは随分と思わせぶりな。樹雨の当主などに探される理由など己にはなかったはずだがな。……で、樹雨の当主よ。戯れもそこそこにしておけ、流石の我もそこに触れられて怒らないほど懐は広くないぞ」と告げると背後を首だけ振り返り、そのまま羽の付け根を掴む相手の手首を取ると相手と向き合い体勢になって短く牽制をする。貼り付いたような笑顔が恐ろしいが、それを恐れるほど弱くもない。掴んだ細い手首に少し力を込めれば、怒りを相手に伝わるように少しばかり見せて)
>呉
----知らない、知らないか。
(振り上げた錫杖は相手の短刀を綺麗に弾き、すっかり無防備状態になってしまった相手を見下ろすように目を細める。あぁ、何とも小さい姿だろうか。分かりやすく悲痛を訴えているのにそれを受け入れられるほど、それを叫べるほどの強さを持てないでいるその様は何とも痛々しい。自我を殺し続けることで今までの全てを耐えてきたのだろう。だから自分の言葉が相手の苦しみに拍車を掛ける。でもそれさえも相手は----事実として受け入れられない。「悲しい。悲しいことだ。人生の楽しみを見つけてこそ、生きる醍醐味というもの----呉よ、お主を見ていると迷子を見ているような気持ちになる。目的もなく、周囲の"当然"に付き合わされて、己のやりたいことも見いだせないままフラフラとする迷い子----まるで、昔の己のようだ」天によって人から鴉天狗へと成り果て、人に神と崇められ飽きられれば妖へと戻る。全て本意などではない。周囲から当然のように押し付けられたものを受け入れてしまったが為の道。まるでそんな頃の自分を見ているようで同情心が沸いてしまったのだろうか。相手と戦う気もすっかり失せ、俯く相手の頭にそっと手を乗せれば「---その気が失せた。迷い子を殺すほど、我も無情ではない。此処はお主に免じて場を引くとしよう……戦いたいと言うのなら、話は別だがな?」と告げ何をするでもなく相手の横を過ぎ、そして鳥居の傍で足を止め振り返る。さて、相手はどうでるか。どこか楽しみに相手を見つめながら、その様子を眺めていて)
>翠月
----お主から物を奪おうなどという愚かな輩はそうそういまい。後が恐ろしいからな。
(自分よりも幾百か長く生きている相手のことだ。今更得たいものなどないのだろうというのは察しがつくが、そんな相手の得物を奪うということは文字通り命懸けでなければならない。加えてそんなことをするにはあまりにも相手は強すぎるし、何より奪えたとしても取り返しに来た相手に延々と追われる地獄を味わうなど到底考えたくもない。あぁ恐ろしい、とやや大げさに鼻を鳴らし上記を述べるがあくまでこれは冗談の範疇。相手もわざわざ逆毛を立てるような真似をしないだろうと分かっているからこそ出来ることで。「----して、翠月よ。そろそろ祭り事も全盛。参列者達は各々盛り上がっているようだが……お主はどうする?元より参加するよりも眺めている方が好きかもしれないが、たまには参加してみてはどうだ」そう言いながらゆっくりと地面へと降り立ち、相手が侍らせてる女達を気にすることもなく相手の傍へと近づけば自分とは違い艶やかな毛の尻尾を見つめる。相変わらず見事なものだ、とそれを見ていれば湧いてくる好奇心。そっとそれに手を伸ばせば、近くにあった一本を取り撫で回してみて)
>風鬼
----やれやれ、子供の相手も……楽ではないな。
(当たり所が悪かったらしい。致命傷こそないが肋骨は見事に何本も折れてしまっているし、目に見える怪我も少ないというには無理がある。腕や足の骨を折っていないことが救いと言えば間違いないが、そう言えるものもう長くはないだろう。現に相手は竜巻で散乱させたものを此方に狙いをつけている。はぁ、と大げさにため息を吐けば小言のように上記。逆境に立たされる気分は悪くない。錫杖を強く握り、向かってくる建物の破片や瓦礫などをひと振り違わず弾き飛ばしていく。あぁ、楽しい。まこと楽しい場所に自分はいる。こんな高揚感は久しぶりだ。まさかそれを相手に引き出されるとはまさか夢にも思わなかったが----だからこそ、今はそれが"愉しい"。「----その言葉には同意する他ない。なればこそ風鬼よ----もっと我を、愉しませるがいい!!」すっかり口元は弧を描き、一際大きく羽を広げると大きく空へと羽ばたき。相手が持ち上げた岩に対し自らも先ほどよりも多い火の鳥を作り出し。それを相手に向けて放てば、自らも次いで相手の持ち上げた岩を砕こうとして)
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