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鬼に纏わる物語[和風/戦闘/BML/指定]/212


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92: 鈴懸 [×]
2015-09-08 12:31:57

>高嶺の小童
――…君は、可哀想な人間だな。君のような人間がいてくれたなら…私は、こうはなっていなかったかもしれない。
(人間など自分の非を認めることを拒み他を圧することで己を保とうとする弱い生き物、だから甘言にすぐ乗って身を滅ぼす、そう考えていた自分にとって相手の言葉は驚きを隠せないもので。相手を揺さぶるために放った捨て駒の蛇が祓われていくことにさえ反応できないまま相手の言葉が自分の中で反響していて、今まで出会ったどの人間とも違う"人間の悪"を背負ったままそれでも進む姿に取り繕っていた偽りの姿も抜けていってしまい。自分を祓おうと此方に歩み寄ってくる相手、騙せないのなら相手を襲うなりこの場から逃げるなり何らかの手段を取らなければいけないと分かっているのにその強い意志を灯した瞳から目が離せなくなってしまっていて。先程までの相手を見くびったような偽りの姿などもうそこにはなく、妖怪を祓う善と悪両方を担ったうえで自分に向かってくる相手に本心から漏れ出たような、しかし決して相手を憐れんでの意味ではなくその悲壮なまでの凛とした姿への素直な想いを囁くような小さな声で呟くとその場から動くことの出来ないまま僅かに悲しげな様子を表情に滲ませながら向かいくる相手に対面して待ち。)

>不知火
君は馬鹿か、湖の傍にさえ寄れない様な車椅子で皆の元まで帰れるとでも思うのかい?勿論此処に残るさ、小言はそもそもの元凶の君が受けてくれ給えよ。
(からかいはしたものの、相手の一瞬沈んだ表情にまさかそこまで気に病ませてしまっただろうかと目を伏せた相手にやや動揺してしまうものの、すぐ気を取り直したように元の表情に戻ったことでその一瞬の傷心が余計に色濃く印象に残ってしまい。ともあれそこに深く突っ込むほど自分も同胞に対して無遠慮ではなく、先程の表情には触れないまま上体を支える様に後方に片腕をついてからゆったりと体を逸らし、未だ濡れたまま乾かない着物の胸元を残った片手で摘まみぱたぱたと仰ぎながら傍に寄ってきた相手の方へと顔を向けると少しばかり呆れたような表情で言葉を返し。自分とて相手の翼に頼ってこの地に降り立った者、その翼がなければ不自由な足を抱えて同胞の元へ戻ることも難しく、当然の如く言いぐさで共に残る旨を伝え。「ッくしゅ!…少しはしゃぎ過ぎたか。」上体を逸らしたままふと頭上で輝く星々に目をやり、京都の空ともどこか違う江戸の星空を暫し眺めてから深く息をつくと、火照った体を冷やすことには成功したものの聊か調子に乗って泳ぎ過ぎてしまったからか、小さくくしゃみをひとつすると鼻の辺りを指で押さえながら小さく唸り。)

>樹雨の小童
ッな、に…――っ!
(恐ろしいものがその目に見えていないと人間というものはここまで奔放になれるのだろうか、自分が百鬼夜行の一角を下敷きにしているというのに変わらず呑気な様子であまつさえそんな状況を利用して此方に触れ始めた相手に思わず固まってしまい。そもそも自分が言葉で揺さぶりを掛けられるのは付け入る隙がある者、こうも読みにくい相手ではそうした自分の得意な状況に持っていくどころか逆に此方が翻弄されてしまい、べたべたとまるで此処に居る自分の存在を確認しているような相手の手に思わずぞわりと鳥肌が立ってしまい。人間にこうして不躾なまでに触れられたのはいつ振りだろうか、きっと生前にまで遡る記憶を辿るうち、固定されその体を人間に弄ばれる状況が過去何度も味わった生を断つ瞬間のそれと図らずとも重なってしまい。自身を捕まえ、呪術の道具にするために皆刃を以て生きたままその身を裂いていったあの記憶、一度意識してしまえばそこから抜け出せなくなってしまったように浅い息を繰り返すだけで抵抗も何も出来なくなってしまい、最後に頭にぽんと乗せられた相手の掌にすらびくりと体を震わせると漸く自由になった体を引き摺り小さく丸まりながら低く呟きを漏らして。)
――戯言を、結局は慈悲もなくこの身を裂くくせに。

>翠月
…何とも重みのない言葉だな、これだから君についていくのは骨が折れる。
(その言葉には悪びれた様子など微塵もないくせに、何だかんだで自分の言葉に応え辺りを静寂に変えてくれる相手はやはり京都で出会った頃と変わらなくて。こんな相手だからついて行きたくなってしまうのだろうかとつくづく相手に毒されてしまった己を自嘲するように笑みを漏らすと苦言と言うには柔らかい、同胞だからこそ漏らせる些細な愚痴で相手の言葉に応えて。静かになった町の中で、一度車椅子を止めてから懐にあった火打石を取り出し慣れた手つきで火種を作ると再度相手の後に追いついてからそれを差し出し。使い勝手のいい駒に身を落としかけていることは自覚しているもののそれはもはや自分の生前からの呪いと言えるものであり、先程渡した煙管に灯すための火種を差し出しながら相手が傍に連れ歩く女どもに目をやると少しだけ眉をひそめて。男色の気があるわけではないが昔自分の唯一だった人間を奪ったのも相手に媚びを売る女だった、そのことからどうにも良い目で見られないその存在に忌々しげに唇を噛むと先程とはまた違う明らかな嫌悪を滲ませた苦言を呈して。)
ほら、火種が出来たぞ。まあ、君には要らないかもしれないがたまにはこんな不自由も乙だろう。…それより、まだそんな遊びを続けているのかい?女なんぞ、べたべたと媚びる薄汚い塵じゃないか。

>金鬼
…お前には無理だ、愛おしいほど馬鹿な金鬼よ。ならば私を殺した人間のために、お前も私を殺すのか?…お前も、私をただ人の願いを叶えるために生を受けた道具とみなすのか?
(自分から見れば相手はまだまだ未熟としか言いようがない、その場の相手の感情に振り回されて今も敵である自分にあまつさえ同情じみた謝罪を口にする。そんな稚児の愛しささえ感じるほど馬鹿だと感じる彼に対し、戦いの意思を見せる事もなくただゆったりと車椅子に体を預けたまま緩く首を傾げると再び相手の元へと車輪を転がしていき。そのすぐ目前に立ち、自分を睨む相手に薄く微笑んでやりながらその言葉を否定するとそっと相手の手を取り、そのまま自分の胸へと当てさせて。人間を守るために自分を殺すということは、自分が妖怪として生じるまで何度もこの身を裂いた人間どもと同じことを、同じ痛みを、同じ屈辱を自分に与えるということ。その覚悟が本当にあるのか、相手に繰り返し問うと自分の胸に押し当てた相手の手を僅かに握りながら寂しげに瞳を伏せて。)

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