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アリスは憂鬱な夢をみる / 半無登録、指名制 / 再建/254


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204: タスク [×]
2025-11-03 01:30:43





>オルカード

うん。うん。ええよお、ほな次はまた一週間後に会おな。(場所は海賊船、その入り口でニコニコと少しの悪意も持たないような人のいい笑顔を浮かべて一人の女性と話をしている。その女性は派手な見た目をした、カリカリとした細身でそしてどこか追い詰められた後の無いようなそんな危機迫る雰囲気を纏っていた。そんな女性にひらひらと手を振りながら見送るように声をかけると、走り去るようにいなくなったのを見てから「は~~、賭け事に狂ってまうと美人なうさちゃんでも終わりやね」ほんの少し前までの明るく、甘く、優しい、そんな声ではなく拳銃の引き金を引くような終わりを予知するような、淡々とした冷たい独り言で)

(/それでは舞台を海賊船でタスクの交流文を先に落とさせて頂きます…!懐に入れた人間には甘いもののそのパーソナルスペースが狭い男になってしまうのでもし交流の中で相性が悪いなどあれば遠慮なくお伝えください!)



205: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-03 04:00:39


>トゥイードル・ダム様

…っ、
(藍色のハンカチが血を拭うその瞬間に淡く身動ぎながら小さく息を呑む、けれどそれは痛みを感じたからではなくむしろ痛みを忌避するような本能的な防御反応で。痛いのは苦手、だって夢から覚めそうになるから――でも恐れていた刺激は到来せず、代わりに王子様のような微笑と甘い言葉が降り注いで、愛に飢えた胸がとくりと脈打つ気がして「ダム?…変わった響き。」頭が回るのがゆっくりなため気の利いた事は言えず、またしても思ったままをそのまま声に乗せて。うっとりするような彼の言葉に、もう一度ぱちと瞬きをしながらじんわりと心が熱を取り戻す感覚に心地よさそうに少し目尻を緩めて「ねえ、ダム。ユリの気を引くのは難しいのよ?その…アリス、って子よりも難しいの。」彼の手に自分の手を預けたまま、まるで秘密を共有するような甘さを含んだ声で返す。でもその中には、もし本当に人違いなら〝アリス〟という子に素敵な彼を取られてしまう、という焦りも隠し切れていなくて。それが自分の事だなんて夢にも思わないまま、初対面の殿方と触れ合ってしまったことを彼がはしたないと思ってしまわないかを気にして「でも、怖い人が追いかけてくるのは嫌だわ。それにユリ、よく考えたらここが何処かも分からないの」自分に対してか彼に対してかもよく分からない口実を、まだあなたと一緒に居たいの、と雄弁に語る眼差しをまっすぐ彼に向けながら告げて、指先をわずかに動かして彼の袖口を摘まむように控えめに触れて)


>チェシャ猫様

――待て待て。これは夢か…?
(あてもなく、ぶらりぶらりと初めての土地を散策する。豊かな生態系を感じ取れる明るい森は港育ちにとっては新情報の宝庫で、見たことのない花を見つけては香りを嗅ぎ、また見たことのない果実を見つけては一つ拝借して味見したりと、奔放に楽しみながらも日が暮れるまでには目当ての物を手に入れなければと、少なからず心の底から森を楽しめているわけではなくて。そんな中、ふと人影が見えて立ち止まり――まず目に入ったふわふわの尻尾に釘付けになってしまって。手触りの良いものを特別好む性分としては見過ごせるわけもなく、高揚感をそのまま独り言に乗せては「チャオ!そこのふわふわ君、」人当たりのよい声と笑顔で呼びかけながら自分はここだと示すように手を振りながら歩み寄って。自分を半分にしたような痩躯に同年代だと予想を立てて、気さくな調子で「君、この国の人?俺はついさっきからアリスになったモンだ。もし時間があれば、ちょっと話相手になってくれない?」一足飛びに尻尾に触れるのは愚策だと考え、目線がそっちへ引っ張られそうになるのも堪えてまずは相手がどんな表情でどんな反応を返すかを探ろうと。でもやっぱりこちらを惑わすように揺れるふさふさの誘惑には抗えず、ちらりと視線が尻尾へと吸い寄せられて)

(/重ね重ね、ありがとうございます。早速絡ませていただきました。引き続きよろしくお願いいたします!)



206: オルカード・エリス [×]
2025-11-03 20:39:35



>204 タスク


(瞼を開いて五分後には寝惚けも皆無にすっきりと、寧ろ現状が夢ではなかった事に上機嫌に鼻歌を奏でながら身支度をして。昨日一日お世話になった彼とお屋敷に大手を振って礼を告げれば、いざ赤の城までの冒険へと出掛けた。――本日も気持ちの良い快晴。新鮮な景色を眺め、五感のアンテナどれもを全開に張って歩いていれば、ふと自分以外の音が聞こえて立ち止まる。それと殆ど同時に一人の女性が自分の前を横切って、声を掛ける暇も無くあっという間に通り過ぎていったその人物の忙しなさに瞬いてから首を傾げ、「……こっちに何かあんの?」丁度女性が現れた道の方へと顔を向けて目を凝らす。先程の追われるような様子から良からぬ何かである事も考えて、「…ま、いっか。何とかなるでしょ。」それ以上に好奇心と期待が勝って、四の五の可能性を探るよりさっさとそちらへと爪先を切り替え歩みを再開。やがて辿り着いたのはきらきら輝く水辺、それに――「海賊船…!」話に聞いていたその存在が目の前に広がって、思わず一人歓声を上げた後にまずはその周囲をぐるぐる珍しげに見て回る。十分ほどは観察してからようやっと入口へ、「こーんにちは、っと。」軽やかな挨拶と共に躊躇いも無く踏み入ったその船内に人影を見付ければ、「お、初めましてお兄さん。格好良い牙してんね。」ぱっと愛想とご機嫌が面持ちに咲いて、何の気無しに褒める一言も添えつつその傍に駆け寄り、「オレ、オルカード。…あ、こっちだとアリスか。まあ良いや、よろしく。」自身の顔を指して自己紹介を早々と手軽に済ませ、「お兄さん、この船の人?リトルオイスターさんとか知ってる?」目の前の人物に興味津々、何一つ見知らぬ場所とは思えぬくらいに緊張感の無い振る舞いにて彼を覗きながら、お喋りの話題になればと己が知る海賊船の住人の名を引き出して問い。)


(/舞台設定、交流文ともに有り難う御座います!此方こそ、パーソナルスペースが狭く距離をぐいぐい縮めがちなタイプですので、苦手ややりにくい等何かしらありましたら忌憚無く申して下さい…!それでは、またこれからも宜しくお願いします…!)




207: 天女目 有咲 [×]
2025-11-03 22:33:11

   
   
>芋虫

あらあら、先生ったら素直なのね。 知識で一番なのも充分凄いのに更に上だなんて…一体どんな人なのかしら

(告げられたもう一人の名と、負けず嫌いが滲む彼の言葉にふっと笑みが零れる。彼よりもっと真面目そうな人なのだろうかと想像もして。「ええ、大好きよ。__…まあ、とっても良い香りね。クッキーの匂いがするなんて不思議」普段はダージリンばかり飲む為甘い香りの紅茶は新鮮だったようで、思わず声を漏らしては彼の手つきを眺める。マグカップに注がれた瞬間、ふわりと広がる甘い香りに頬を緩ませると声にも自然と安堵が滲み。からりと爽やかな笑みに柔らかい雰囲気、まるで太陽のような人だと感想を抱きながら「いただきます」と零し、唇をマグカップに寄せて。ひとくち含めば、クッキーの甘さとバターの仄かな風味が舌に広がり、喉の奥に残る余韻も優しく。美味しいと自然と笑みが零れてしまうもの。「美味しい…!私、甘い紅茶って初めてだわ」と口にする傍ら、此方を気負わせぬ軽口で快諾してくれる姿に小さく肩を揺らし笑み声を漏らす。口元を片手で軽く隠しつつ落ち着いてくれば、マグカップをコトと静かに置いて。「ふふ。…可愛く、ね。できるかしら。じゃあその時は…」暫し考える仕草を見せては、席を立ち彼の方へ。先程握手を交わした手をそっと握ると、その甲へ唇を落とし。音もなく唇をそっと離しては蕩ける蜂蜜色の双眸を緩やかに細め、口元に薄く笑みを浮かべ。)

…こうするわね。先生の可愛いおててを私が食べてしまわないように、お気を付けて

(煙草を吸うのではなく自分に構って欲しいと、猫がそうアピールするかのようにして悪戯っぽく口にしては席に戻る。恥ずかしい事をしたかもしれない、と後になって頬をほんのり赤く染めつつ「さ、先生。お仕事について、たくさん教えてくださる?」と意欲的に問いかけて。)


( / お世話になっております。急にはなってしまうのですが、私も別性別で一人、登録をさせていただいてもよろしいでしょうか……!他素敵なアリス様とのご交流や此方のロル等の相性が問題なければで構いません…!ご検討の程、何卒よろしくお願いいたします…!)

   


208: ジュード・ホーキング [×]
2025-11-03 23:47:11




>197 トゥイードル・ディー


__は?俺に言ってんのか?( 突如として現れた人物が声をかけてくるが、彼の呼ぶ名が自分ではないことから勘違いかとスルーしようとする。でも、周囲を見まわし自分しかいないよな、と思えば返事を躊躇しながらもまずは声をかけているのが自分にかどうか訪ねてみる。相変わらず眉間に深く刻まれた皺は伸びることなく、今の状況に困惑はとまることはない。「 アリス 」とは、童話の主人公のことだろうか。もし自分をそう呼んでいたのであれば訂正をしなければ。「 俺はジュード。それで、一体ここはどこなんだ 」助けてやるという彼へ軽く自分の名前を告げた後一つ質問を。先ほどまでいた病院ではないことは確実だが。そう思ってるうちに彼がむしろ助けてほしいなどと懇願してくるのでより困惑しながら、近づいてくる彼に合わせて自分も少し距離を取るように後退りしつつ「 なにを、すればいい。俺に助けられるとは思えねえけど 」こんなわけもわからない場所で自分が役に立つわけないと思いつつ、見捨てるわけにもいかず後頭部を乱雑に掻きながら彼の返答を待ち )



( / 改めましてトゥイードルディー様、よろしくお願いします。また、娘の件について勿論変更致します!また主様の苦手なものに当てはまってしまって申し訳ないです。娘を登場させていただく際には柔らかい女性らしい印象で変更させていただきますね。再度ご確認をお願いしますので、そのときにはまたご意見をお聞かせください。よろしくお願いします! ジュードについてこのまま数度やり取りさせていただき、特に問題なければ継続して登録のほどよろしくお願いします。 )





209: トゥイードル・ダム [×]
2025-11-04 01:01:57



>ユリーシャ

………、すぐに慣れますよ。慣れるくらい僕の名前をたくさん読んで貰うつもりですから(ハンカチを添える際には彼女の指先の状態を確認、白い指に棘が残っていないことを目視すると安心を胸に宿して。自身の名前を変わった響きだという彼女にくすりと少しだけ吐息を漏らすように微笑んでからどこからそんな自信が湧くのか、これから先の未来を見るように彼女に名前を呼ばれることを予言するように言葉にして。そんな彼女の指先が控えめに慎ましく自身の袖口に触れながら口にする声を最後まで聞き終えてから目線を交わすように顔を覗き込み「貴女が僕と一緒にいてくれるなら、僕はもう誰にも追われません。……それだけじゃなくて、貴女がこれからどうしたら良いのかその道を僕が案内することもできます。」袖口に触れる手をすっと掬い上げるように包むように取って、まず最初に伝えるのは彼女に助けを求めることだった。そして助けを求めるだけじゃなくて彼女のことを助けることも出来るのだとそれを言葉で伝えてから浮かべる笑みを深いものに変えて「だから、僕について来てください。」それはまるで舞踏会でダンスを誘うかのような、甘い誘いで)



210: チェシャ猫 [×]
2025-11-04 01:12:13



>ロメオ


──!?、びっくりしたア。ふわふわくんって俺のことか(自然の音しかしない静かな森の中、そこを開くように耳に届き易い人好きをする声が届く。その声を拾うように頭部ある大きめの耳が音の方向へ向き、ピクピクと揺れて。それから少しだけ遅れて顔を音のする方へ、そこにはこちらに向かって歩いてくる男の姿があった。驚いたというのは嘘じゃないらしく、彼のいうふわふわとした尻尾は更なるボリュームでボフッと膨らんでしまった。ひらひら、と指先を動かすように手を振って裂けるような口元に笑みを浮かべると「やあ、アリス。お前が俺の尻尾をエロい目で見るのを辞めたらいくらでも話し相手になってあげる」次第にその笑みは揶揄うことを目的にするようにニヤニヤとした意地の悪いそんな面に変化して。彼の周囲をチラリと一瞥してからン?と疑問を持った様子で頭を傾けてから確認をとるように言葉を添えて)誰と一緒に居ンの?来たばっかのアリスなら誰か一緒だろ?



211: タスク [×]
2025-11-04 01:56:27



>オルカード

………お。今日はお客さんが仰山来るええ日や(明るく溌剌とした声が聞こえると浮かべる表情は他所向けの人当たりのいい笑顔に変わる。にこにこと愛想のいい面で自身への褒め言葉にも依然として変わらない笑顔のまま「おおきに。褒めても利子は変わらへんよ」と軽口を返し。しかし彼の口から自身が猫可愛がりをしている人物の名前が挙がると僅かに眉が上がり「アンタ、リトのオトモダチなん?その割には俺がこの船の誰かを知らんねや~。……せやで、この船の人」まずは彼の立場を確認するために彼が該当の男とどういった関係なのかを探るように声をかけてから自身の顔を指さすように人差し指で顎をちょんと指し示し。それから彼がついてくることをその雰囲気から察してか、声をかけずに先に歩みを始めてしまう。しかしそれも僅かな距離で扉を開いたのは事務所として使っている部屋、立派なソファが対面であるそのうちの一つに腰を下ろして)



212: 芋虫 [×]
2025-11-04 02:16:34




>有咲

ユニコーンには未だ会ったことがないのか?そうかそうか、気をつけるといい。あいつと会ったら何が正しいのかがわからなくなってくるぞ。(それは深刻さを含んだ忠告と言うよりも揶揄いを含ませた軽口のようで、彼女が紅茶を嗜むその上品な所作を瞳で楽しんで。可憐な女性が微笑みをむけてくれるなら、それだけで胸もいっぱいになると言うもの。満足するように目尻を笑みの形で細め「これはね、俺が一番好きな紅茶なんだ。甘いものは頭を働かせてくれるが、そう言って摘んでばかりいたらカロリーが怖くなる。そんな時に御誂え向きなのがこれなんだ」初めての紅茶は気に入ってもらえたのがその反応を見れば十分伝わった。そうだろう、美味しいだろう、そう目が語っていた中で彼女の手が自身の手を取った。その行動に驚きよりも好奇心が勝ると瞳の甘さよりもずっと甘いその行動にもう片方の手で口元を隠すようにしてから、くっくっと肩を震わせて笑って見せて「こんなにも可愛い注意なら、むしろ受けたくなってしまうよ。」離れてしまった手の余韻、手の甲に残る可愛い悪戯、それに目を向けてから可愛い悪戯を得意とする同居人にもにた雰囲気を感じて親しみを持った声で口にして。それから仕事の話が向くと甘かった雰囲気は少しだけシャキッとしたものに変わり「君はこの国でどれだけの奴らと会った?君が知っているかどうかはわからないが、あいつらは適当すぎるんだ。本を借りても元の場所に戻すことができない。本当に仕方がない奴らでね。だから、迷子になってる本が元の場所に帰れなくて悲しんでるのを、元の場所に連れて行ってあげるのがうちの仕事だよ。とはいえ、ここは広いからね、ある程度は俺の方で本を選んで渡すから同じ本棚の中から正しい場所を見つけてもらう。と言ったところか」最初はいい加減な男たちを頭に浮かべてか不服そうに、しかし続いては迷子状態の本を憐れむように、最後は彼女への期待を込めた笑みを共に、そんな表情で伝えて)

(/お世話になっております。ご相談のお声がけをありがとうございます!有咲ちゃんの可愛らしさにお返事を頂く度にワクワクとしています。そして未だ見ぬ息子様にお会いできるということ、とても楽しみです。背後様の綴られる文章の美しさに日々勉強をさせて貰っています。相性に関しまして全く問題ありませんので、未だ見ぬ息子様にお会いできることを心待ちしております!)



213: トゥイードル・ディー [×]
2025-11-04 02:28:23



>ジュード

何も。何もしなくていい。……あ、いや、正しくは俺と一緒にいて。それだけで良いんだ(突如としたこの状況を前にして困惑をするなと言う方が無理な話、彼が戸惑いながらも先に助けを求められたことで手を差し伸べようとしてくれた。たったそれだけで彼の人柄に触れたような気がして、その優しさに口元には笑みが浮かんだ。垂れた目は彼のことを真っ直ぐに、ほんの少しも余所見をせずに見つめながら端的に回答をする。それから纏う空気はゆるゆるとしたマイペースなそんな雰囲気に変化して「ね、ジュード。話は後でゆっくりしてあげるからさ、まずは俺と一緒にこの庭から抜け出そうよ。」自分の時間軸に生きているかのようなマイペースな空気感と、初対面とは思えない親しみと懐っこさで彼の隣について。そう誘いかけると行きたい方向を示すように指先を向けて「あ。そうだ。……俺はディー。正しいのはトゥイードル・ディーって名前だけど、長いからディーって呼んでね」それから足を踏み出す際に遅れてしまった自らの自己紹介を添えて)

(/沢山の我儘を申してしまって本当に申し訳ないです…!逆に交流の中でこちらに修正して欲しい点や希望などがあれば都度遠慮なくお伝えいただけると嬉しいです!それでは改めましてよろしくお願いいたします。)



214: オルカード・エリス [×]
2025-11-04 18:52:09



>211 タスク


お友達っていうか、これからお友達になりたいっていうか……知らんのはその通り、ごめんね。オレこの国来たばっかでさ。
(相手の反応からして場所は海賊船で正解のよう。問いには少し悩んだ末に希望込みの返答と軽い詫びを、それから歩き出したその後ろを警戒無く追い掛ける。応接室らしい雰囲気の室内に目を巡らせたのも束の間、丁度見留めた彼が座る姿に察しを付け、軽い会釈を添えて此方もその向かいに腰を下ろせば、「で、此処に来た理由なんだけど、」殆ど同時かやや前のめり気味、待ちきれないとばかりに移動前に紡ぎそびれた言葉がぱっと転び出て、「昨日ヘアさん――三月兎さんから、この船にアクセの趣味合いそうな人が居るって聞いてね。仲良くなりたいなーって此処まで来た……って言うと、少し嘘か。今日船見っけたのは偶々だかんね。いやでも、話聞いたんと仲良くなりたいのはホント。」探られて痛い腹が有ろう筈も無く、昨日の住人との会話も合わせて只々真っ正直に話す口は滑らかに。表情も彼と鏡合わせににこやかなものから、自嘲に肩を竦めた苦笑いまで滞り一つ無い。「そんで、目ぇ合ったお兄さんがそうかなって思ったんだけど、違うんね。……もうちょい特徴聞いてくりゃ良かったかも。」目の前の彼の牙を指し、次いで唇に隠れたままの自らのスクランパーを指先で叩き示した後、眉を垂れ寄せつつその手で頭を掻いて、当てを外してしまった事の悔しさをありあり顕す。「まあでも早くに船見っけて、そんでお兄さんにも会えたから今日はラッキー過ぎてお釣来んね。」しかし誰に口を挟まれるより先に立ち直り、一から十まで向こう見ずに過ぎる行動を前向きに捉えてからからと笑い、「あ、そうだ名前。お兄さんの名前も教えてくんない?何の呼び名も無いって事は無いでしょ?」もうすっかりと切り替えた意識は全て、今向き合う彼の為に。楽しげに期待する声音と眼差しでそう問いかけた最後、「名乗んないと、適当にアダ名付けて呼んじゃうかんね。」脅すような文句も軽やかな冗談として放り、彼との会話を早くも引っ張り始め。)




215: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-04 20:14:05


>トゥイードル・ダム様

……ダムは、たくさんユリと一緒に居てくれるということ?
(ケガをした指先に視線を落として、添えられたハンカチを血で汚してしまったことよりも無事に血が止まってしまったことを心のどこかで残念に感じる。誰かに優しく心配をかけてもらえることの心地よさは今味わったばかりで、病みつきになりそうなそれが引き潮のように失われてしまうかもと危惧しながらも、自分と一緒に居る意思を言葉にしてくれる彼の顔に目線を移す頃には眦をわずかに垂れさせるように微笑んで「ユリの名前もたくさん呼んでくれなきゃ嫌よ」包み込まれた手の体温はなんだかとても暖かく感じて、もっと欲しいと思うがままに彼の手に包まれたままの指先をそっと動かし、その掌に自分の頬を寄せるようにして、ほんの一瞬だけ目を閉じて「ダム、ユリを連れて行って。どこでもいい、夢の続きなら」まるで魔法の呪文のように甘く危うい余韻を持って、すっかり彼に懐いてお世話になるつもりでエスコートを促すように腕にそっと手を添えて。ここが何処かは最早どうでもよかった、甘い言葉を掛けてくれる彼が傍に居て自分を導いてくれるのなら。しかしちくりと胸が痛んだ気がして何か忘れている違和感を少し探って、思い出したのは彼が自分を最初に呼んだあの名前の事。ユリが迷子なのと同じようにその子もダムのお迎えを待っていたのかしら――そんな風に思い至れば、彼を手放したくはない気持ちとまだ見ぬ女の子を悲しませてしまう罪悪感に数秒葛藤し、腕に添えた手にきゅっと力を込めて意を決したように隣に居る彼を見上げ、不安の色をたっぷり大きな双眸に浮かべて)でも――、〝アリス〟はいいの?


>チェシャ猫様

(音に反応する耳、吃驚すると膨らむ尻尾。まさに愛らしい猫そのものの反応を見て心の疼きは余計に強まる。裂けるような笑みには不思議と恐怖は感じず、しかし確かにただ者ではないのだなとも思って、未知との対話に高鳴る胸とふわふわに触れたいと叫ぶような心情を上手に隠したつもりで目許を細めて笑って、右耳のMの刻印をトントンと指先で指し示し「俺はね、メリー様のアリスなんだってさ。…そういえば、彼にも最初に同じことを聞かれたな」自分が先ほどまでいた世界では、挨拶代わりにそういった類の質問されたことはなかった。此処では〝所属〟が何かしらの意味を持つのかと疑問が浮かび、顎を擦りながら「この国じゃ、誰が誰のアリス、ってのが重要なのか?」と素直に問い掛けて。しっかりと見据えていたミントグリーンの双眸からわざとらしく視線を逸らして明後日の方向を眺め「下心は飼い慣らしたつもりだったんだがなあ。心の底から魅力的なものを見たら目線は嘘を吐けないみたいだ」一本取られた、というようにガシガシと後頭部を掻いて困ったように笑って「不快な思いをさせたなら謝るよ。ええと…、」ふわふわ君と呼びそうになって口を噤み、名前を欲するようにじっと彼を見つめて――そこでふと感じ取った甘い卵のような芳ばしい香りにきょろと周囲を見回し)…なんか良い匂いがしないか?



216: ジュード・ホーキング [×]
2025-11-04 20:51:43




>213 トゥイードル・ディー


あ?んなことで助けになるんなら好きにしろ。( 自分の状況すら解決できないまま彼を助けることに同意してしまった以上、どんなことでもやってやらねばとも思っていたが、意外な返答に拍子抜けしたような声を漏らす。一緒にいることなど寧ろこちらのほうが助かるくらいだ、だからと言って優しい言葉をかけられるほど器用な性格はしていない。ぶっきらぼうに返答する。彼の緩い雰囲気と急な距離感に気持ちは落ち着かない。自分とは正反対に位置しそうな彼を理解するのに時間がかかっているからだろう。彼が指差す方へ細目で視線を向けながら彼の提案にこめかみを人差し指で何度かかき返事を。「 ディー、だっけ。よくわかんねえけど、この庭抜けたら知ってること全部話してもらうからな。 」自己紹介されるも混乱から彼の言葉が曖昧に頭に残る。彼に続いて足を踏み出し了承の意を示す。またも後頭部を乱雑にかきながら曖昧な記憶の中振り絞ってだしたように彼の名を。続けた言葉は疲れたようなため息とともに伝えられて。少し冷静さを取り戻せばぐるっと周囲を見回し )にしても、綺麗な薔薇園だな。



( / いえいえ、伝えていただいた方がこちらも把握できて修正できますので助かります。ありがとうございました!わかりました。こちらこそよろしくお願いします。 )





217: 天女目 有咲 [×]
2025-11-04 22:25:50

   
   
>芋虫

あら…! 先生がそんな風に言うなんて、本当に何が正しいのか分からなくなってきちゃうんでしょうね。…ふふ、ますます気になってきちゃったわ

(それが忠告の類ではないということが口調から分かり、未だ見ぬその人を想像しては待ち遠しそうに微笑んで。彼の一番好きな紅茶を淹れてもらえた幸福に浸りながらその説明に共感すると「ああ、確かにピッタリね…! お城の食事も美味しいし…それに、お菓子の王様のハンプティダンプティもいるんでしょう? 温かくて甘い紅茶なら、その辺りの誘惑にも勝てそうね」そう言って軽く肩を揺らし。ただでさえ誘惑が多そうなこの国で、沸き立つ食欲を落ち着かせるためにもきっと一役買ってくれるだろうと期待して。さて、彼の言葉を聞けば「あら、幾ら可愛いからってそれはダメよ?」悪戯が成功したかのような、にししと嬉しそうな笑みを零しつつ軽口混じりに彼の唇に人差し指をそっと添える。言葉と共に指先を離すと、話題が仕事に戻ったことで ふむ と自分の唇に触れて。「それはいけないわね。本が悲しむのも、次に読む人が困るのもいただけないわ」きっぱりとした声には、彼への共感と芯の強さも混じり。「…思えば、実際に会ったのはダリアとムゥちゃんと芋虫先生だけね。…でも、3人はちゃんと元の場所に戻してそう」勝手に想像しては小さく笑みを零し、此方もしゃきっと姿勢を正しせば彼の表情に応えるように真っ直ぐな瞳を向けた。やる気が充分に灯っていることは伝わるだろうか。ゆくゆくは確り館内のことを把握して、彼が仕分けずともきっちり作業を終えられるようになりたいと向上心も強く。)

よし、やるからには全力でやるわよ…! 本とも図書館とも仲良くなれるように、頑張らなきゃ

(小さくガッツポーズを作っては笑みを浮かべる。浮遊する本棚に行先の変わる扉…図書館と仲良くなれたとて不明な部分ではあるが、そも仲良くなれなければ本を戻すという作業でさえ1日掛かってしまう気がして。そうならないようにと気合いを込めつつ言葉にし。)


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指名 御負担になってしまうかもしれないのですが、相性が良さそうな方がいれば選んでいただきたいです…!

   登録

名前 芹沢 陸(せりざわ りく)
年齢 28歳
性別 男

性格 テンションの低い中国地方の方言を話すダウナー系。無駄なことを嫌う社畜体質で責任感が強い男。
基本的に感情の起伏は乏しく、褒めても怒っても声色が粗変わらないので本心かどうか掴み辛い。表情より視線や声の方が幾分か気持ちは汲み取りやすいだろう。元来のテンションの低さと表情の硬さも相俟って、真面目や無愛想という評価が定着してしまった不器用人間。自分が傷つくことには慣れていても、相手が傷つくことは嫌う。面倒見が良く、黙って誰かの尻拭いをすることも多々。困っている人を見捨てられない等々情に厚い性格でもある。
人を気遣うが慰め方を知らず、甘い言葉を使えない代わりに黙って隣に座るなど言葉にできない故に行動で示すことが多い。恋愛経験は少なめ。告白とか駆け引きはきっと苦手。好きになるまでが遅いスロースターターではあるが、一度惹かれたら一途でとことん誠実。相手の幸せを優先し、自分は報われなくても黙ってる男。スキンシップに弱く、照れ方が致命的に下手。「やめぇや、そういうの」で逸らすタイプ。

容姿 射干玉の黒髪は少し伸びたシースルーマッシュ。さらさらと指通りの良い柔らかな髪質、基本セットする暇がないから無造作に所々跳ねているが不思議と清潔感はあり。ストレスにより一部分だけ色素が抜け落ちてしまうようで、正面から見て左の横毛は白色でメッシュのよう。シースルーとはいえ目元にかかる前髪の下には、やや細めで眠たげな眼が覗く。瞳の色は蒼みを帯びた黒。光が差し込むとアイオライトのような煌めきを見せることも。伏せ目がちな時には頬に陰影を作る程には睫毛が長く、隈ができている。左眼に泣き黒子、口元にもひとつ、首元には縦2列に連なったものがある。やや色白の肌で童顔気味。無表情、と言うよりかはやや不機嫌そうな表情がデフォ。疲労からか、眉間に皺が寄りがち。不思議の国の生活感に慣れれば、きっと表情もゆるまるはず。案外笑うと子供っぽい。
身長178cm。痩せすぎず締まった体型。筋肉はあまり目立たず線が綺麗。薄灰色パーカーに黒パンツとゆるだるっとした状態で迷い込んでいる。仕事時は黒のスーツだった。右二の腕には薄い火傷の痕。
全体的に整っているが、疲れている印象を強く与える。珈琲と煙草が混ざった香を纏う。

備考 幼少期の火事で両親も家も失い、その後は祖母の家に引き取られる。最初こそパニック障害や幻覚等々症状が出ていたが日常生活が送れるまでには落ち着き、就職以降は一人暮らし。抱えたトラウマは完治せず、今後一生付き合っていくものとして今尚定期的に通院中。と言っても日常生活に基本不便は無い。火を扱うことに何の抵抗もないが、ふとした時にパニックに陥ることがある様子。昨日は普通に煙草が吸えたのに、今日はダメ、少しすればまた普通に吸える…など、発作が出るタイミングは不明。職業はシステムエンジニア。夜勤や休日対応を断れずいつの間にか仕事の穴を全て埋めており、過労やストレスによる不眠や抑うつ等も通院理由の一つ。休みの日はほぼ寝ている。
喫煙者。といっても1日1~3本程度。飲酒は日本酒やウィスキー少量嗜む程度。香りを楽しむ派らしい。酔うと饒舌になるし笑うし、笑い方も柔らかくなる。”誰も居なくなって欲しくない”、”そこに誰か居る”という感覚を無意識に求めるようで、ベタベタと触りたがる。翌朝に後悔するまでがセット。

ロルテ

さっきまで病院におったんじゃが……どこをどう間違うたんかの

(12連勤後の待ちに待った休日。1日寝ていたせいで予約時間をとうに過ぎた来院となってしまったが、それでも受け付けてくれる病院には感謝しかない。受付を済ませ待合室のソファに腰掛けるべく歩を進めたが、たった一回の瞬きの間に景色が一変して。先程までの風景はどこへやら、見渡す限りの鮮明な赤と、強烈な薔薇の匂い。一歩、二歩。進む間に表情こそ変わらないものの、視線は右へ左へ忙しなく動く。ガシガシと後頭部を掻きつつぽつりと呟けば、変わらぬ自分の声に酷く安堵して。これだけ咲き乱れていながら、枯れた花は一輪も見当たらない。その内の目が合った一輪に近付くと疲れたように口端だけを薄く引き上げ、独りごちる。不意に指先で触れてみると、意志を持ったように蔓が手首に絡むがその様子を半ば他人事のように眺め。薔薇から囁き声が聴こえた気もしてきて、微かに眉間に皺が寄る。とうとう気でも狂ったかと思いながら、他の赤い薔薇達へも視線を向けて。)

手入れしとる奴の根気、尊敬するわ。……これ、仕事でやれ言われたら気ぃ狂うで。


( / 承諾だけでなくお褒めの言葉までいただきありがとうございます!光栄です…! 私も主様の美しい言葉選びに描写に、日々勉強させていただいております…!どの住民さんとの交流でも、支えられるような素敵な言葉をいただけるので有咲も交流するごとに強い子になれてるような気がします…!会話もとても楽しく、日々の支えになっております。本当にありがとうございます!
息子のプロフィールもできましたので、投下させていただきますね。指名に関して、有咲同様主様にお選びいただく形になってしまったのですが宜しいでしょうか…?不備や萎えの確認もあわせて、何卒、宜しくお願いいたします…!)

   



218: タスク [×]
2025-11-05 02:05:22



>オルカード

ほぉん、せやかせやか………ほな、残念やねぇ。今あの子はアリスに呼ばれてそっち行ってんねん。またの機会にオトモダチになったらええわ(意図を察したように向かいに腰を落ち着かせた彼と向き合う。無造作に足を大きく開くその佇まいはこの空間が全て自分のものだと言わんばかりの、自然で飾らないそんな仕草で。悠々としたそんな喋り方で相槌を置きながら、彼が当初名前を挙げていたその人物が現在この場にはいないことを答えて。一見すると隠されていた装飾品を示すように続く声に″ああ″と納得した様子で「リトは俺の牙を真似っこしてつけてるんよ。可愛ええ子やろ」口角だけを綺麗に持ち上げて笑って見せる。それは計算された均整の取れたそんな笑顔で根の掴めなさが現れていて。脅し文句にすら少しの動揺や戸惑いを見せることなく「タスク。教えたんやからあだ名つけるの辞めてな」指先を揺らすようにひらひらと振って)



219: トゥイードル・ダム、チェシャ猫 [×]
2025-11-05 02:05:57



>ユリーシャ

ええ、貴女が僕のことを必要としてくれるなら。(唇の端を緩やかにあげる。甘さと危うさが毒のように融けたそんな笑みを見せながら、彼女の疑問に対して答えを委ねるようなそんな返事を口にした。夢の続きと彼女が称するこの場所は夢ではないのだから、彼女の願いを正しい意味で叶えることは出来ない訳で。さらにはアリスを一人の女性だと思ってか見てわかるほどの不安を浮かべて気遣って見せている。たったそれだけのこと、それだけで彼女がとても繊細で優しい子なのだと伝わった。不安を浮かべる彼女の頬へ大きな手を添えると小さな輪郭を支えるようにしたまま「僕を貴女の夢にしないで。」心を込めた声でその一言を伝える。何よりもまず否定したかったそれについてを訂正すればそれから続けるように「僕が探していたアリスは貴女です。……貴女は違う場所からここに来たでしょう?そんな人のことをここでは″アリス″って呼ぶから」簡潔に言い切るように言葉を向ける。それからゆっくりと紐を解いていくようにその理由を説くと頬に当てていた手を下ろして)

>ロメオ

メリー!?ハンプティじゃなくてメリーがアリスを迎えたって!?(出会った場所が森だから、我が家に迎えていないと言うことは遊園地か涙の湖か。アリスを拾いたがる誰彼だろうと予想をしていたところで全くの予想外だったその名前にギョロリとした大きな目を開いて驚きをそのまま表情にした。そして同時にその気難しい役持ちが拾ってそのまま連れて帰ったアリスに興味を抱くこととなり「誰だって好きなやつ以外と一緒に暮らしたくないだろ?だから殆どのアリスは赤の城で過ごすんだ。でも、逆に考えてみろよ。他の場所で過ごすアリスは誰かに気に入られたアリスってことだろ?だから気になるんだ」右手で獣の手を真似るように指先を少しだけ丸めてガオと鳴くように指先を動かして、彼からの素直な質問に答えてみせる。そして揶揄うように伝えた発言にさえ詫びるように伝えられれば声をあげてハハっと笑い「チェシャ猫だ。……ははーん、メリーが相手なら納得だ。フツー来たばっかのアリスを一人で森に放置しないもんだから。迷ったら最後、ひらけた道に出るだけでも大変なんだぜ」周囲に誰もいないことに対する解答が与えられたようで、肩をすくませながら注意をするように「次からは慣れるまで誰か、……メリーを連れてくのは難しいかもだけど、誰かを道案内に付き添わせた方がいい」片方の目を細めてから周囲を見渡す彼へ該当の品が入るランチボックスを彼へと渡すように差し出して)あげる。貰ったんだけど腹減ってないんだ



220: トゥイードル・ディー [×]
2025-11-05 02:06:21



>ジュード

まあまあ、肩に力を入れないで。大丈夫だよ、怖いことなんて何にもないから(ぶっきらぼうな彼の雰囲気とは対照的に、余裕を落ち着きを纏った気ままな雰囲気で彼の肩をトントンを軽い力で叩くように撫でて能天気な発言を送り。それから彼の前を歩くように足先を城に向けて歩き始めると困惑を浮かべる彼に大きな動きで頭を縦に振って「いいよ。俺は優しい男だから、聞かれた質問にはちゃんと正直に答えてあげる。」悪戯を含んだようなそんな表情でにぃと笑って見せながらオッケーを占めるようにハンドサインを向けて。薔薇園を褒めるようなその声にん~と間延びする声をあげてから「俺が今逃げてたのはこの薔薇園を綺麗にしてる男なんだよ」そのまま不服を表すように唇を尖らせて)



221: 芋虫 [×]
2025-11-05 02:06:57



>有咲

君はダリアのことをまだよく知らないな。ふふ、あいつは可愛いけど案外だらしない男だよ(小さな笑みを浮かべながら自身を含めた三人の評価を与えられると″おっと″と眉を持ち上げながら喉の奥を鳴らすようにクックと含ませるように笑って見せて。両方の瞳を細めて含みを持たせるように彼女へ目を向け、「そしてムカデもそうだ。ムカデなんてガサツもガサツでね、城の調薬室では図鑑を開いたまま反対にして置くんだよ」今度は眉間に皺を作るようにむむむとこの場にいない彼への不満を言葉にして。すっかりやる気に満ちた彼女に頼もしさを抱きながらまっすぐに建てた人差し指をくるくると動かして。そうするとどこからともなく複数の本が入った小さなラックがそばまでやってきて。そのラックに指先をかければにこりと笑みを深めて「今ここに有るのはこの国にある建物や危険をまとめたそんな本たちでね。アリスが読んではそのままになってしまった子たちなんだ。」それは彼女も欲している情報だろうか。知識に対して貪欲さを感じさせる聡明な彼女だからこそ選択肢に入れたその本を向けては視線を彼女へ向けて)

(/早速素敵な息子様をお連れしてくださりありがとうございます!不備などございませんのでぜひこのまま登録をさせて頂きます。有咲ちゃんと陸さんで交互に交流をとらせて頂くでも大丈夫ですし、もし背後様にご負担がなければこのまま同時進行で有咲ちゃんとも陸さんとも別の交流を行えますのでどちらでもお好きな方を選んでいただけると嬉しいです。ご相談にありました陸さんの初回交流ですが、同じように方言を使って話すタスク、大工、もしくは帽子屋の3人のいずれかを考えておりました。この中に気になる役持ちはいますでしょうか…!希望を聞かせていただけると嬉しいです。)



222: 天女目 有咲 [×]
2025-11-05 03:47:14

   
   
>芋虫

あら、それは宜しくないわねぇ~。もう、ダリアもムゥちゃんも優しいからって油断しちゃったわ。私に優しくしてくれたみたいに、本にも優しくしなきゃダメよね。今度会う時にはその辺りのお話もしないと

(彼の言葉に双眸瞠目、腕を組んでは「ほほぅ」と目を細めて。ぷくぅ、と頬を膨らませてはぷんぷんと小さく怒ったような声色で、けれどどこか楽しげな色も滲ませて言葉を紡ぐ。ただ、悪いことは悪いので確り注意喚起を行う旨を確り口にしており。「ダリアに関しては意外だったわ。本が好きって言っていたから、ちゃんと戻すと思ったのよ?…ゆっくり時間をかけて、みんなのことをちゃんと知らないとね」小さく肩を竦めつつ、頭に彼を思い浮かべては小さく笑みを零す。これからのことを語る時の双眸は柔らかく、その顔には愛おしげな微笑も浮かんでいて。さて、彼の指先ひとつでラックが登場したことに瞬きひとつ、更に紡がれた言葉を聞いてぱちぱちと瞬きを繰り返し。ラックが自立して此方に来たり、欲していた情報に関する本の配架を任せてくれたり…そのことを思うと「先生は心が読める魔法使いさんだったのね。ふふっ、大先生とお呼びした方がいいかもしれないわね」軽口を交えつつ、同じように並ぶ本に視線を落としてから彼を見遣り。)

ねぇ先生。今日のお手伝いのご褒美に、先生の時間を少しいただきたいの。 お手伝いが終わったらこの子達を読むつもりなのだけれど、折角なら物知りな先生に色々と聞きながら読みたくて。…如何かしら?

(本が好きすぎて作業が滞ってしまうと口にしたダリアを咎めた立場であるが故に、本を読みながら作業したいなんて言えず。ジャンル毎に別れた配置なのかは不明だが、本を戻す際に類似のものが見つかる可能性は高い。更に配下作業を終える頃にはこの図書館のことも少し理解しているだろう。選ぶ幅が広がり目当てのものを探しやすく、場所を知った後故に読後直ぐに戻せると考えれば作業後に読むつもりであることを口にして。願いを柔らかく包んだ声色で告げては、祈るように両手を組み小さく首を傾げた。その仕草は、何かを頼む時の癖らしくほんのり甘えた気配が滲んでいて。)


( / 確認と登録もしていただきありがとうございます…!此方同時進行でも、交互での進行でも問題ございません。現在主様も素敵な住民さんを複数動かしていらっしゃいますし、ご負担がない方を選んでいただければと思います…!同時進行なら楽しさ2倍でしょうか?交互での進行ならじっくりキャラ同士のやり取りもできそうで魅力的ですし…!返信に無理がない方でお願いいたします…!
交流につきまして、悩んだ結果大工様でお願いいたします~…!どんな物語を紡いでいくのか今から楽しみです。何卒、宜しくお願いいたします…!)


   


223: 芋虫、大工 [×]
2025-11-05 12:09:23



>有咲

あの子が本を好きだというのは嘘じゃないよ。ただね、好きすぎて読んでる途中に関連する違う本も気になってしまって、いくつも溜め込んでそのままにする癖がある。それを良しとして俺が甘やかしてしまった結果だな(頬を膨らませながら自身の気持ちに寄り添ってくれる彼女に頭を縦に振ることで同意を示し、しかし纏う雰囲気に柔らかさが加わった彼女がダリアについてを話すと自然と自らの表情にも身内を可愛がる時のような愛おしさが浮かんで。彼女と話をしながら抱いた感想を元に彼女という人柄を組み立てて行う会話を魔法使いのようだと称されると含みを持たせてふふふ。と笑って「俺に心を読むことは出来ないが、君を知りたいと思う気持ちがそうさせるんだろうな。……俺の?、それは構わないが。ダリアにやきもちを妬かれるかもしれないな」それから甘えるように伝えられた申し出に少しだけ頭を傾ければ今この場にいない男のことを頭に描いて少しだけ考えるように口にして。それから自らがリボンタイとして首に回すリボンを解いてからすっと立ち上がり彼女の元へ、それから自分がそうしていたように”失礼”と声をかけてから華奢な首にリボンを回し、慣れた手つきでそれを結び)アリス、さっき俺がやったみたいに人差し指を伸ばして。あのラックをここに移動するように頭にうかべてごらん


>陸

 おいおい、あんた……何しとんの、そんなとこで。(滅多に出向かない赤の城からの帰り道、気が合うコックから沢山の手土産を渡されたようで両手一杯に甘いものから塩っぱいものまでたくさん入った紙袋を持ちながら庭を進む。そんな時に控えめな声が風に乗って届いた。声の元を辿るように振り返ると、そこには一人の男性が。薔薇の赤が照り返して顔はよく見えなかったけれど、聞こえた声は自分よりも幾分か若いものに感じた。その声は気怠げな調子だが、どこか放っとけないような響きがある。きっと聞き取れた発言が今まさにこの国に選ばれたアリスのように思えたからだろうか。「あんた。その蔓、触らんほうがええって。見た目きれいでも、根っこの性格が悪いんよ、そいつら。……こら。あかんよ。アリスに意地悪する子ぉはお仕置きされんで」気さくな声で話しかけながら一輪に絡まれる彼の様子に、ずかずかと近づいて手首を絡めとる蔓を軽く叩き。すると、まるで叱られたみたいに蔓がするりとほどけていき。「な?言うたやろ。──血ぃ出ぇへんかったか?」そこで見せるのは愛想のいい笑顔、人のいいそんな雰囲気で心配を見せて。)

(/優しく暖かいお気遣いをありがとうございます…!何よりも私自身が陸さんともお話をしたかったので一旦同時にやりとりをさせて頂ければと思います!もし私生活の多忙などでお返事に時間が取れにくいなど見られた場合は都度御相談をさせて頂けると嬉しいです!早速大工にてお迎えに上がりましたが、ダリアや芋虫に比べると少々癖のある役持ちになりますのでもし相性に不安が見られたなどあればいつでもお声がけ下さい…!)




224: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-05 18:34:25


>トゥイードル・ダム様

ユリが、アリス…?
(まんまるに目を開いて、でも大きくは開かない口から零れたのは驚きよりもくすぐったいような照れが混じっている呟き。自分が誰かの“探していた人”だったという事実は、空虚な生を歩んできた自分にとって初めての選ばれた感覚だった。それはずっと抱いてきた願いの一つを甘く深く満たすもので、先程まで心に影を落としていたものは杞憂に終わり途端にいとも容易く多幸感が心を埋めていって。「……嬉しい。自分が溶けるみたい」幸せ、戸惑い、期待、高揚、複雑な心境を簡潔に言葉に出来ない代わりに抽象的な表現と共に力の抜けたような柔らかい笑みを咲かせて。「ダムはなんでも知ってるのね」違う場所からここに来た、そんなこと言っていないのにどうしてわかったの?、不思議そうに小首を傾げ、頼もしいのねと腕に添えた手にきゅっと力を込めて。でも頬を包んでくれた手が離れていくのを寂しく感じるのと同時に、分かりやすく表情はしおしおと活気を失っていき「今のユリにはダムしかいないの。だから、ダムが夢じゃないのを証明して」言い終えては口をへの字に曲げて彼を見上げながらそっと両腕を開いて、喧嘩した子供同士が仲直りのハグを求めるような無垢さを持った仕草を。それは孤児院での遠い記憶、寂しくなったら先生にハグしてもらっていた時の名残で。)



>チェシャ猫様

(エキゾチックな宝石のような猫の瞳が零れ落ちてしまうと錯覚するほどのリアクションに思わずこちらもそんなに驚くような事かと一瞬目を瞠って身じろいで。でもすぐにふふんと自慢げに顎を逸らせて「そう。俺はメリーに選ばれたアリスさ」驚きと興味が混じった反応が返ってきたことに、どこか誇らしげな気持ちが胸の奥でふわりと膨らみ軽やかに言葉を紡ぎながら自分をアピールするように胸元に手を添えて。貰った回答にはゾッとする通例が含まれていて、うげ、と苦々しい表情を浮かべ「そりゃ猶更メリーに頭が上がらないな。赤に囲まれた暮らしは俺には不向きだ、三日と経たず逃げ出すよ」最後には自嘲するように空元気の笑みを残して、でも獣を真似るような仕草には可愛げを感じてクスッと笑って。「チェシャ猫、……なるほど不思議の国のトリックスターと来たか。イカす名前だ。メリーのそういう所はきっと俺と相性が良い、それにどうしようもなくなった時の対処法は授かってるさ」昔、弟と一緒に見た映画で聞いたことのある響き。それについては特に解を求めず独り言として呟いて、羊の優しさを主張するように付け足して。初対面なのに親切に忠告してくれる彼のことも優しいのだなと感じ、ふと微笑んで「優しいチェシャ猫、君は誘えば付き合ってくれるのかな?」言い出しっぺの彼にちゃっかり甘えられないかと、片方の眉をひょいひょいと上げながら右肘でちょんと彼をつついて。差し出されたランチボックスと彼の顔を交互に見て、ふむと考えるように顎髭を擦り「一目見りゃ分かる、これを作った人は君に食べて欲しくて心を込めたんだ。それを俺が平らげちまうとその人に顔向け出来ない。ここは半分こといこうぜ、ちょうどピクニックもしたかったところだ」直感だが彼が異常なほど痩せていることと無関係ではない気がして、重さを引き受けるようにそっとランチボックスを受け取りその流れでガッシリとしてホカホカと熱を持つ筋肉に覆われた腕を彼の首に回し肩を組むようにして)



225: オルカード・エリス [×]
2025-11-05 19:02:01



>218 タスク


アリスの……?そっかあ、残念。
(そういえばこの国や住人については昨日そこそこ尋ねた気はするが、己が此処でどんな立ち位置かはさっぱりであった。それ故自身以外の“アリス”の呼称に戸惑って、だがすぐに飲み込んでしまえば納得と消沈を混ぜた声を落とす。しかし目の前の彼と話せるとなっては気分など単純に直って、「あー良いねえ。真似っこすんのも、それが可愛い気持ちも解るなあ。オレもシャチさんに憧れてコレ付け始めたかんね。」彼とリトルオイスター、どちらにも同調出来るだけの経験に笑み、今度は光に晒されたその牙を強調するように唇を軽く押し上げた後、「それに純粋に“好き”とか、“尊敬してる”とか、見て解るレベルで自分に向けられっとさ、何も無くても構って可愛がりたいっていうか……こう、守ってやりたくなるよなあ。居た居た、そういう後輩。」掌を下にした片手を目線の高さまで上げ、何も無い中空を撫でて可愛がる仕草を具体例として出すなど、少しだらしないくらいに頬を弛めながら身振り手振りをふんだんに話を続ける。――さて、「オッケー、タスクさん。アダ名はカンベンしてあげる。」対面の彼は何処を切り取っても見覚えがある、己も作り覚えのある整いきった笑顔。此方も表は変わらず屈託無く、けれども心中はじゃれつく物を見付けた犬の気分。「んでアクセさ、タスクさんのも良いよなあ。オレも眉んとこ開けたい、……」滞らない声はまた装飾品の話を持ち込んで、「…って、ダーメだ。まず金稼がないと買えないし開けらんない。」そこに残念さを装った駆け引く蜘蛛の糸を巻く。それは、出会い頭の“利子”の単語から大まかに予想を付けた彼の仕事にも絡めて、「なあ、お兄さん。どっか稼げそうな良い所とか、解る?」一瞬にやりと悪戯に口の端を裂いて、表情へ含みを持たせたのは、至って大いにわざと。“騙り欺く仮面を己も知っている”と伝えるつもりの故意的な隙の後には、けろっと軽やかな態度と悪意の無い笑顔で、その悠々完璧に図られた彼の自然体をつつく問いにて遊びに誘い。)




226: トゥイードル・ダム、チェシャ猫 [×]
2025-11-05 19:45:00



>ユリーシャ

溶ける?……溶けちゃ駄目です、僕と出会ったばかりなんですから。(元より大きな瞳が更に大きく、そしてまあるく開かれた。長い睫毛がより際立って見えるような彼女の表情が、次第に嬉しさを花咲かせるようなそんな暖かい表情で見せる笑みに目を奪われてしまう。目を奪われて、どきん。と心臓が一つ高鳴るようなそんな思いは伏せてゆると頭を左右に振ってから返事を口に。続けられる発言はまるで薄い硝子の上を割ってしまわないように恐れながら歩くようにも見えて、そんな彼女のことをそのままにするなんて事は出来るわけがなかった。と、言い聞かせるのは自分への言い訳なのかもしれない。両腕を開くように自身に向けるその仕草が何を意味しているのかと知らない訳が無くて、だから少しだけ考えるように企む表情を見せて。その笑みがほんの一瞬、悪さを含むものになれば差し出される腕に自らの手を宛がう様に、そして彼女の体を子供に高い高いでもするように抱き上げて。違うのはそのまま彼女のことを抱きかかえてしまったから。今度はこちらが彼女のことを見上げながらたずねかけて)………どうですか?僕は夢じゃないでしょう

>ロメオ

逃げ出すなんて勿体ない!あそこは窮屈なのさえ我慢できればこの国で一番いい暮らしが出来んのに。──でも、わかってきた。メリーも変だけど、アリスも変わりもんだろ(その窮屈さに耐えられない男が何を言うのか。城での暮らしに対してというよりも赤に対するストレスを見せたことを記憶に留めて。しかし最後には失礼にもにんまりと笑う大きな笑顔で彼のことを指さしつつ言い切って。勿論、端からそのつもりだったからこそ特に考えるような間もなく答えるように先に“いいよ”と返事を与えて。それから拒否をする必要の方が無いのだと言うことを説くように声を上げて「俺はさ、特別な仕事は受け持ってないから。ヒマしてると周りの目が痛いんだよ。でも、アリスを隣に連れてるなら話は変わるんだ。この国一番の働き者だって目で見られんだぜ。だから大歓迎」肩の力を抜きながら口にする声は何だか少し国の仕組みを斜に構えて見ているような、そんな皮肉にも似た思いが潜められていて。ピクニックと楽しそうな響きと共に捕らえられるように肩を組まれるとギャッと鳴き声に近い声を反射的に落とし、完全な承諾ではないが他の誰かがみていればチェシャ猫に食べる言質を取ったという十分上出来といった着地をして)耳に痛い言い方すんなあ。半分も食えないから少しだけね



227: ジュード・ホーキング [×]
2025-11-05 19:47:16




>トゥイードル・ディー


__ディーに従うか。ここであーだこーだ考えてても何も始まらねえしな。それに、お前は人を落ち着かせる才能があるよ。( 肩を軽く叩いて能天気なことを言う彼を見つめれば先程まで乱雑にかいていた後頭部をひと撫でして。一つ深い息をついては眉間にあった皺を伸ばし落ち着いた表情で彼に従う意思を示す。それに合わせて彼へ感じた思いを伝えれば続けて歩き出し。彼のハンドサインに笑みを浮かべるくらいには余裕が出てきて、悪戯な彼の笑みを横目で見ながら「 そうか、優しい男で助かった。聞きたいことは山ほどあるしな。お前のこととこの場所のこと、理解するまで付き合ってもらうからな。 」指折り数えながら表情は何かを探究するような真剣な表情で。今まで緩かった彼の表情に変化が見られれば興味を示すように顔を見ため、彼の言う逃げてきた相手について聞けばパンツのポケットに右手を突っ込み、左手は自身の首根っこに触れながら逃げている理由を問い )逃げるには理由があるだろ、悪いことでもしたか?






228: タスク [×]
2025-11-05 20:21:11



>オルカード

(一見すると派手な要素は薄いが隠された部分は随分遊んでいるのだと目の前の彼の動きを見ながら感想を落とす。そしてこれまた随分と人好きをする懐っこい男が来たもんだと次から次へと話題が変わるのを一通り落ち着いた様子で耳にしていると、次第に話の方向が変わったことに片方の眉を僅かに上げて「仕事場なんか吐いて捨てるくらいあるんちゃう?。俺は斡旋所やないから知らんけど。」少しだけ頭を傾けながら先ずは手広く風呂敷を広げて。少しだけ考えるように目の前の彼を見つめてから「うちのこと言ってるんやったらごめんけど、あかんで。」双眸がにっこりとした笑顔を見せる。それは少し会話をしただけでも彼が賢い男だというのを見抜いてのこと、改めて少し考えて見せる様子を作ると自身が知る仕事場をいくつか頭の中でピックアップして)きみやったら事務作業よりも人とする仕事の方が向いてそうやね



229: トゥイードル・ディー [×]
2025-11-05 20:27:21



>ジュード

そうそう。難しいことを考えたって明日には立場が変わるかもしれないんだし、簡単に考えるのが一番いいよ(どう振舞ったらいいのか、何をすればいいのか、ここに来たばかりのアリスは戸惑いが大きいのだ。そんな中で自分のように能天気にお気楽な発言をすると嫌な顔を見せられることも多々あるようで、それを落ち着かせる才能だと言われてしまえば思わず声を上げてあははと楽しそうに笑ってしまって。それから頭を大きく縦に振って、彼の真面目さが十分に伝わるその様子に頭の中ではやはり暢気にからかいがいがあるなぁだなんて思ってしまう。数分ほど薔薇に囲まれた道を歩けば少し開けた場所に出たようで、そうなると籠っていたような濃い匂いも幾分かマシになり。改めて彼へ向きなおれば屈託なく笑って見せながら悪びれる様子もなく口にして)今日はトランプ兵の訓練を見る日だったんだ。でも、それは心が惹かれなかったから抜け出したら仕事の鬼に見つかって、今に至る。ってとこ。でも抜け出したからきみに会えた、って思ったら抜け出して良かったよ


230: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-05 20:36:50


>トゥイードル・ダム様

――――きゃ、
(小さくか細い悲鳴は唐突な浮遊感に吃驚したのと、この世界にやってくる時の宙に放り出されるような感覚がフラッシュバックしたから。〝あっち〟に帰されるのは嫌――!、反射的に浮かんだ元いた現実への拒否感と、対照的に膨れ上がった彼と離れたくないという本音が身体を強張らせて、でもちっとも怖くない安定感で王子様のように自分を抱えながら笑ってくれる彼の顔を見れば氷のように固まっていた表情はゆるゆると溶け出し春が息を吹き返すようにふふと零れるように笑って「…ええ。ダムは夢じゃない。ユリはダムのアリス、ダムはユリの…?」証を欲しがる面倒な性分を疎まれた記憶があるからこそ、望んだものを魔法のように叶えてくれた彼にはすっかり信頼を寄せて、犬や猫が信愛を表すようにこちらを見上げる彼の額に自分のそれを淡くくっつけ、一度だけ摺り寄せて。「ユリは子供じゃないから、自分の足で歩けるの。…でも、今日はこのままがいいわ」彼の肩に手を添え、抑揚に欠ける声とは裏腹に表情はぽわぽわと満たされたように頬をほんのりと色付かせて。視界が高くなったことで開けた空がよく見えて、それを楽しむようにゆっくり辺りを見回すと赤い城のような建物が見える気がして。とんとん、と彼の肩を叩いて注意を引き、自分の目線はお城の方に向けたまま)あっちに見えるのはお城…?王様が住んでいるの?



>チェシャ猫様

じゃあ君は赤の城が家?……どうかな、あまり言われた事は無いけど。ああでも、今この国で一番蝋燭と火を欲しがってるアリスって自信はある
(そんなに人に言うならば、さぞ彼もそこでの暮らしを気に入っているのだろうと邪推して特段深い意味もなくただの興味で問い掛けて。変わり者、の評価には肩を竦めて覚えがないという仕草を、顔いっぱいで笑うような表情は見ているこっちもつられて口角が上がるようで、にんまり様子を伺うような含みのある笑みで〝持ってないか?〟と問い掛けるような視線を向けて。予想に反した快諾に肩透かしのような気分でぱちりと瞬きをして、続けられた言葉にちょっぴりトゲを感じた違和感は見過ごすことなく心に留め置き「なるほどなあ。特別な仕事って、ハンプティで言う所のパティシエとか?」働かざる者食うべからず、という社会通念はこの夢のような国でも適用されるらしい。世知辛いねえと腕を組んで深く吐息して、改めて彼の細い体を見ると特別に働いてはいないけどそれ以上に食べていないんじゃ、と懸念が胸を過ぎる。声色は明るく、組んだ肩をぱしぱし叩きながら「君さえよけりゃいくらでも俺を免罪符に使ってくれよ、暫くはこの国の色んな所を見物したい。…と言っても、親切なチェシャ猫は連れるアリスに困らなさそうだな」ガハハと陽気な笑い声と共に大股で歩き始めて。といってもどちらに行けばいいかなんて分からないため進み始めた方向は適当だが、彼と一緒ならどこでも正解さというように明るい調子で)チェシャ猫は小食か?ま、大口開けてうまいうまいって食ってる俺を見てたら、君も君のお腹も羨ましくなってくるかもしれないぜ。



231: 天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-11-05 21:06:08

   
   
>芋虫

ふふ、興味を持って行動できるのは良いことね。悪いことでは無いし、先生が甘やかしてしまう気持ちもわかる気がするわ。きっと私もそうしてしまうでしょうし。

(彼の表情に滲む愛おしさを感じ、その溺愛っぷりを犇々と感じて。本の片付けられない彼の、片付けられない可愛らしい理由に笑みを零しては肯定するように口にする。彼の長所に加え、猫のような可愛らしさを想像しては自分も厳しく言えないかもしれないと肩を竦めもして。悪戯っぽく笑う顔も、なんだかんだ放って置けず且つ全て許してしまいたくなるような雰囲気も、思い出せば思い出すほどに瞳は和らぎ。「…でも、”使ったら戻す”は基本よ。先生の代わりに私がよぉくダリアのことを見るわ」お仕事のサボりも許さないわよ、なんて。最早彼に懐ききっている本心が駄々漏れな発言も確り残しており。彼の上品な笑みに釣られるようにして口元に笑みを浮かべつつ、紅茶をひと口飲んでは「あら、先生に興味を持っていただけているなんて光栄ね」嬉しげな表情でひとこと。「ダリアがやきもちを?…妬くより妬かれる方かと思っていたけれど…でもそうね、自分を溺愛してくれる人が他の人に時間を割いたなんて分かったら、確かにちょっぴり妬いてしまうかもしれないわ」意外そうに呟いてから、ふむと納得したように唇に触れては続けて口にした。_溺愛してくれる先生の貴重な時間を、ぽっと出の私が貰ってしまうのだから当然か_そんな風に考えながら。さて、無抵抗に首元を差し出しては結ばれるリボンの感覚に不思議そうな表情が浮かぶ。彼の言葉を聞き届けては、素直に頷き人差し指を伸ばして。ラックがコロコロと自分の方へ来てくれる様子を思い浮かべては、視線は自然とラックへと向かい。)



   
   
>大工

(不意に呼び掛けられ赤の上を泳いでいた視線が止まると、緩やかな仕草で瞬きひとつ、その後其方へ振り向いて。カジュアルなスーツに藍の色眼鏡と堅気に見え難い姿とは裏腹に、馴染みのある言葉遣いや気さくな声色、それと手に持つ紙袋で必要以上の警戒はせずに済み。ただ、現状が未だ掴めておらず混乱しているせいか上手く言葉が出ない。何か言いたげな、けれど言えないもどかしさが瞳に浮かび、その奥は微かに揺れて。ずかずかと近付いてくる彼を野良猫のようにじっと見詰めつつ、忠告とその後の行動を見届けて漸く声が出たらしい。「…は?根っこの性格て……おぉ。」怪訝そうに眉間に皺を寄せ口を開いたと同時に、彼の言葉に呼応するようにするりと解けた蔓に気付くと感嘆の声が漏れた。瞳もやや見開かれる。解放された手首に触れ、数度回すと手の平をグーパー。随分不思議な体験をしたもんだと夢見心地なまま彼を見遣り。優しげな表情と、此方を気遣う言葉…見ず知らずの人間に優しくできる良い人なんだろうなぁとぼんやり考えて。)

……血、…血ぃは出とらん。ありがとの

(彼の言葉を咀嚼しながら考え事をしていたせいで、暫し間が空いてしまう。時差を経て彼から自身の手首へ視線を落とすと、くるりと手のひらを返して傷がないか確認。それから漸く素っ気ない声色で短く言葉を返しては、再び視線は戻る。)

薔薇と仲ええんじゃな。……なァ、あんたさっき俺のこと”アリス”呼んだじゃろ?悪いけど、人違いじゃ

(「助けてもろうたのに、悪いの」そんな言葉を付け加えながら、視線はほんの僅かに泳ぐ。なんだか気まずさを感じつつ、律儀にも助けてもらったお礼は何かしらしたいものだと考えてもいて。)




( / 嬉しいお言葉、ありがとうございます…!陸も喜んでおります…! お返事の相談についても、いつでも仰っていただければと思います…!
お迎えいただきありがとうございます!此方こそなんだか無愛想な子で申し訳ないです…!何かございましたらいつでも、何なりとお申し付けください!)

   


232: トゥイードル・ダム、チェシャ猫 [×]
2025-11-05 21:27:29



>ユリーシャ

(抱きかかえた体は見た目から想像していたよりもずっと軽くて、自身がそれなりに鍛えているとは言えどもその軽さに胸中ではひっそりと驚きを抱き。でもそれを言葉にすることはしない。それは自身の同居人がまさに拒食症を患っており、食べられない辛さや太ることのできない苦しさを時折吐露しているのを聞いていたからかもしれないけれど。実際にはそんなことを思う暇が無いくらい、顔を寄せる彼女の魅力に参っていた。どちらかと言えばよく動く口が言葉を出せられなかったのも、不思議な感覚だったけれど。そんなこともこんなことも、全部が二の次になるくらい見上げた彼女の見せる笑みが奇麗だった。「ちゃんと捕まってて。……落とすからじゃないですよ、僕がそうして欲しいから」満たされたように微笑む彼女が伝えるその声に応えるように承諾を自分なりの言葉で伝えて。それから歩き始める先は正にその城だった。だからそれを隠さずに先に伝えてしまう。視線は前を向きながら、隙さえあれば彼女を見上げるように見上げて)城には女王陛下が住んでます。そしてアリス、貴女も。だからあれは、これから貴女の家だと思ってください


>ロメオ

まぁさか。俺は至れり尽くせりの不自由は苦手だから。俺はディーとダムって双子と一緒にこの近くの家で暮らしてるからいつでも遊びにおいで(問いかけられたその内容に屈託なく暢気な笑い声をははっと上げればゆるゆると頭を左右に揺らして否定を。持て成して貰うことは居心地が良いかもしれないが、それが与える不自由の方が苦手だ。城での暮らしは向き不向きがあるのだと改めて感じ、そんな彼が求めている蝋燭と火という言葉にピクピクと耳の先が震えた。それは単純に興味本位からで「来て早々だろ?蝋燭と火なんて何に使うんだ?面白い理由だったら俺ん家にあるからあげてもいーよ」ただでさえ持ち上がる口角がさらに持ち上がるようだった。にぃんまり、そんな風に笑顔を見せるのは完ぺきに面白がっている証拠で、今までのアリスから求められたことのないその物に好奇心を光らせて。口を出るのはそうそう、と言ったマイペースな返事。肩を叩かれれば大げさに痛い痛いと騒ぎ立てつつ悪い気のしない強引な様子に最初は短く息をついて、それから腹をくくるみたいに笑みを戻し)見てもないのに説得力を感じるよ。仕方ないなア、俺の腹を減らしてくれるくらい美味そうに食ってね


233: ジュード・ホーキング [×]
2025-11-05 21:47:23




>トゥアードル・ディー


マイペースなやつだ。__おい、こんなおっさんに会ったことをいいことみたいに言うな。( 薔薇園が開ければ先ほどまで鼻をついていた香りも遠のき、少し名残惜しさもあれど鼻が効かなくなる前に出られたと言ってもいい。そう思えば丁度よくこの薔薇園を後にできた。悪びれもなく自分が逃げている理由を告げる彼を見ればふっと鼻で笑い、その仕事の鬼に同情すらしながらも他人事とも取れる一言を。この短時間でわかったが、彼はきっと裏がない。今見ているまんまが彼なんだと思えば猫をかぶるような人よりよっぽど信頼できそうだと。続けて告げられた彼の言葉に先程までの笑みは消え、眉間に力が入れば仏頂面へと戻りはっきりした口調で不満を伝える。変なやつだ、と思った。美女に会えたならば喜ぶべきところだろうが、こんな三十路のおやじに会えたことを喜ぶなとばかりに「 俺はな、可愛いお嬢さんでもなけりゃ絶世の美女でもねえ。なんの取り柄もねえおっさんだ。早いとこここの話して放り出してくれ。俺に関わったっていいことねえよ。 」最後は自分自身に悪態をつくように )





234: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-05 22:20:42


>トゥイードル・ダム様

(こちらを見上げてくれる眼差しの優しさは、見つめられるだけでとくんとくんと鼓動が熱を持ちそれだけで幸せな心地にさせてくれる力があった。ずっと見ていてね、そんな願いを込めて彼の言葉に甘えるようにおず、と首に手を回すようにして幸せそうにそっと頬を赤らめて瞳を伏せて。ふと聞こえて来た単語に思わず「女王陛下様が…?」と期待に色付く声で呟いて。おとぎ話で読んだ中には意地悪なお妃さまもいたけれど、多くは優しくて賢くてとびきり美しい、全ての女の子が憧れるような存在。こんなに素敵な彼が住んでいる国の女王様なんて、素晴らしい方に違いない。そんな期待を膨らませ、目の中にたくさんの小さな星のようなきらめきを瞬かせながら「…うそ、」信じられないくらい嬉しい、というように両手の指先を揃えるようにしてそっと口元を隠し「じゃあ、ユリはこれから毎晩、女王様と一緒に眠れるの…?」お城がアリスの家になる、女王様と一緒に住む、それらの情報を足りない頭で組み合わせた結果、自分をお姫様のような存在だと盛大な勘違いをして。自分に甘い夢のようなこの世界だからこそ、一人で眠ることが嫌いだからそういった発想と自然と結びついたという背景もあり、嬉しい、しあわせ、と嬉々として語る顔は、一挙に押し寄せた高揚感を処理しきれずどうしよう、と慌てているようにも見えて)


>チェシャ猫様

チェシャ猫らしい答えだ。…!なんだ、じゃあご近所さんか。双子ってのも賑やかでいいね、君らのところにもアリスがいるの?
(囲われる暮らしより不自由な自由を。そんな風に笑う彼の顔は爽やかに見えて、ああこういう男は好きだなと思う。まだ彼の事を何も知らずに、何にも縛られていないように見える彼を羨ましいと勘違いをしたこちらの方がよっぽど暢気だなんて知るきっかけもなく、これまた深い意味もない問いを泡が浮かんでは弾けるように投げて。欲しがる物の理由を問われれば、何かを悩むように不自然な沈黙。まさに猫の持つ無邪気な好奇心なようでいて、ロメオという男の深層に鋭く踏み込むその問いに対する答えを待たせた時間はきっとほんの数秒で「…そうだな。俺にとっては眠るための鍵みたいなもんだ」元の世界にいた頃の自分なら、ここぞ好機とばかりにお涙頂戴の過去物語を哀愁たっぷりの顔で聞かせるところだが。なぜか彼を前にしたら、突然の火事で孤児となった過去を武器に同情を引いて懐に入ったのでは意味がないと思わせられる。だから抽象的に、でも端的に、それがないと眠れないのだと答えるに留めて。それからドンと厚い胸板を拳で叩いて「任せとけ」と男らしく啖呵を切って、その勢いのままずんずんと進んで。ふと水の流れる音が聞こえた気がしてそちらに方向転換を、もし小川でも流れているならその畔でランチなんてどうだろうという意図で)




235: 芋虫、大工 [×]
2025-11-06 03:44:13



>有咲

(時折みせる言葉から、この場にいない該当の男に対する親しみや信頼を感じる。そしてそれだけではなく、正に目は口ほどにと言うべきか、自身の考えと同様に彼女からダリアへの甘さを感じた。その共感性が彼女への親しみとして姿を変えれば「アリスは随分とダリアを甘やかしているね。なるほど、……俺も周りから見たらこうなのか」それか揶揄うと言うよりも新たな発見のように口にしていると言う方がニュアンスに近く「これからもダリアと仲良くしてやってくれ。ダリアも君のことを話す時に君と同じような顔をしていた」昨日十分話を聞いた際にまだ見ぬアリスについて語る彼がとても楽しそうで、今思えば今の彼女と似たような目をしていたものだと思い出す。それから彼女の発言によって勘違いをしていることに気が付けば今度は屈託のないからりとした雰囲気で声をあげながらアッハッハと吹き出すのに似た笑い声をたてて「違うとも!ダリアがやきもちを妬くのは君が俺と仲良くするから君にじゃなくて、俺が君と仲良くするから俺にだよ。俺に君を取られたと思って妬くんだとも!」ああ、おかしい。と笑いの余韻を残しながら「とはいえ、ダリアに嫌われるのは嫌だなあ。……ダリアも同伴してもいいかい?」口端をクイっと持ち上げながら少し頭を傾けて確認を取るように添えて。彼女の思いは通じたようで先ほどそのラックがここにきた時と同じように道をすう、と滑り転がるように今度は彼女の元へと近づいていく。それを確認してから笑みを深めて「よくできました。今貸したリボンはね、俺が前任の芋虫から貰った物なんだ。それがあれば今みたいにここの物が言うことを聞いてくれ易くなるんだよ」パチパチと拍手を送りながら図書館での仕事の際に良いサポートをしてくれるだろうとそのリボンの効果を教えて)


>陸

そらえぇこっちゃ。……勘弁してぇや、この薔薇あんま好きやないねん。赤うて、なんや目が刺される気ぃするわ。(血が出ていないと確認をした声を聞けばうんと頷いてにこと笑みを見せて。しかし、その表情は束の間となれば嫌がるような素振りで片手をひらひらと手払いをするような動作をして。それから何処か居心地の悪さを見せるように泳いだ視線と反射的に口にしたアリスの響きに対する発言にやはり見せるのはどこまでも持った落ち着いた余裕で「あ~、ちゃうちゃう。言葉が足りんかったわ。早とちりせんといて。あんた、ここに来たばっかりで戸惑ってるんとちゃう?違うんやったらこの話は終いや。……せやけど、当たっとるなら、このまま続けさせてもらうで」気まずい雰囲気を持っている彼を励ますつもり、というと語弊がある。ただ、彼の不安を拭うことで彼の信頼を得たかった。だからこそ簡潔に、そして間違いではないことを説くように言葉を伝えて「兎は耳が長くて、猫は気まぐれ。そういうもんやろ?耳が長い生き物を見つけたら兎って呼ぶやんか。ほんで、あんたみたいに突然この国に突然呼ばれたもんを──アリス、言うんや。」色眼鏡越しに彼の顔をしっかりと見つめる。それから愛想良く片手を差し出せば誘いかけるように声をかけて)困ってるんとちゃうか?俺は優しい男やで、困ってる人をそのままに出来ひん。あんたが嫌やないなら助けたる




236: トゥイードル・ディー [×]
2025-11-06 15:50:37



>ジュード

そりゃ嬉しいよ。アリスが女の子じゃなきゃいけないなんて決まりは無いでしょ。俺より年上でもきみは可愛いアリスだよ(薔薇の匂いが強かった分風が吹いて濃厚な香りが澄んだものに変化をすると和らぐ表情で否定をすることなく彼の言葉を肯定して。自分自身への悪態に頭を傾けると純粋な疑問を持つように変なのとでも言う様子で彼のことを目に映し「確かに、可愛いお嬢さんでも絶世の美女でも無いかも。でもさ、渋くて男前にだったらいくらでも関わりたいよ。だからそんな寂しいこと言わないで」悪戯をする時のように口端を持ち上げてからディスプレイ用なのか、それとも休憩に使えるようなのか、置かれたおしゃれなガーデンチェアのうちの一つに腰をおろして)そんなに急いで何が聞きたいの?

237: トゥイードル・ダム、チェシャ猫 [×]
2025-11-06 15:51:21



>ユリーシャ

女王陛下のいる城で眠る、と言う意味ではそうなります。……それに、アリス。貴女が次の女王陛下の候補の一人なんですよ(大体は城に住むと聞けばそれだけで気負けしてしまうことが多かった。彼女の声にもその表情にも強がるのでもない純粋な喜びが見えると彼女への興味がより濃くなった。楽しそうに双眸を撓めると更なる情報をポツリと落とす。彼女が何かを口にするよりも先に再度開かれた口は「でも、アリスのまま僕と遊んでくれるのでも嬉しいんですけどね」アリスは女王を目指すもの、前提としてあるそれに国に対する忠義が薄い男だからこその視点での意見を口にすれば普段仕事を抜け出す時の隠れ蓑として庭園を利用するから道に関しては詳しいようで、遠く見えた城はあっと言う間にすぐ側に。軽い彼女では腕に抱いていたとて重さを感じられず、疲れもたいして生まれなかった。門番をするトランプ兵へ″やあ″と声をかけてから「今日も頑張ってますね。えらいえらい。」と評価するようなその発言は彼らの上司であることが窺えて。上品で豪華なそんな城内に踏み入れば抱えていた彼女のことをそぉっと降ろして「ようこそ、アリス。不思議の国へ」片手を彼女へ差し出しながら改めて歓迎をするように彼女のことだけを見つめながら挨拶をして)

>ロメオ

今は誰もいないかな。前はいたけど、うちって秩序がないから城に逃げちゃった(″チェシャ猫らしい″と話すそのチェシャ猫は自分のことを見ているようで自分じゃない何かを示しているような不思議な感覚があった。そんな疑問を言葉にするよりも先に彼が質問をくれれば恥じるというよりも笑い話のような雰囲気で今は誰もいないことを伝えて。それよりも気になったのは眠るための鍵として物を欲しがっているという事実、フゥンと鼻を潜らせるような声をあげてから「いーよ。メリーに恩も売れるだろうし、メリーの家に帰る前にうちに寄りな。蝋燭もマッチもあげる。」彼が口にしたのは抽象的な内容だったけれど、だからこそ言葉をしっかりと選び抜いて答えてくれたのだということが伝わった、それが好感だったのだ。ただ承諾をするのは柄に合わなかったから、飄々とした雰囲気で約束をして。彼が気まぐれで向かう場所が涙の湖に繋がっていることを知っているからか「ねえねえ、涙の湖行くならさ。良いこと教えてあげよっか。そこ行ったら海賊船があるけど、お金に困ってもそこで借りちゃだめ。あそこに携わったら行く先は地獄だ」チラリと一瞥するように彼へ目を合わせてから伝えるのは余計なお節介にも似た忠告で)



238: 天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-11-06 19:02:26

   
   
>芋虫

(気付きのように漏らされた言葉に、はたと瞬きひとつ。彼の溺愛っぷりには到底敵わない自信があったからこそ、その人から指摘されると割と重症かもしれないと自覚したようで。ただ、そんな自分と似た表情で此処に居ない彼が話をしてくれたと聞くのは嬉しくてたまらず。頬を朱に染め、幸せそうに双眸を細めては「ふふっ、ダリアも私のことを甘やかしてくれてるわけね?…もちろん、此方こそ末永ぁく仲良くして欲しいくらいなの。芋虫先生も含めて、ね」親しげな笑みを浮かべそう口にした途端、胸の奥で僅かに引っかかりが生まれて。口から自然と出た言葉とはいえ、自分は一体いつまで此処にいられるのだろうかと疑問が過ぎる。けれど、それを吹き飛ばすように彼の笑い声が響けば、その言葉にぶわあっと一瞬で顔が真っ赤に染まった。「なっ…ぅ、…ち、違うのっ。今のは忘れてちょうだいっ」思いっきり勘違いしていたし、何も違くない。勘違いは誰にでもあることなのに、必要以上に赤くなってしまう。それはきっと、心のどこかで”妬かれるかも”という期待があったことに気付いたからで。息を整えて小さく深呼吸をし、気を取り直してから彼の提案に嬉しそうに瞳を煌めかせ頷く。「! ええっ、勿論よ。ぜひそうしましょ!」3人集まれるなんて嬉しい、その喜びが声にはしっかりと滲んでいて。さて、此方に来てくれたラックを可愛がるようにひと撫でしては、彼の言葉に耳を傾ける。聞いてくれる訳ではなく、聞いてくれ易くなる。ふむ、と頷いてはそこがまたこの不思議な国らしく思えて楽しげに笑みを零し。)

なるほど…あくまでも”耳を貸してくれる”のね。…前任についてのお話も、お仕事が終わったら聞かせてもらおうかしら。…ねぇ先生、ここの物ってことは、扉も本も、本棚も全てってこと…よね?今座っている椅子も含まれるのかしら?

  
   
   
>大工

なんじゃ、ここの管理人か思うたけど…ちゃうみたいやな。まあ分からんでもないの。匂いも色も、何もかも濃すぎるけぇ。

(色眼鏡で目元が遮られようと、笑った気配は濃く伝わる。一変して嫌そうに手を払う仕草を眺めては_表情豊かな人じゃの_と感想を抱いて。病院の無機質な匂いとはまるで違う、鼻の奥に残る強烈な甘い香りと赤の眩しさに己も少し辟易していたからこそ、彼の言葉には共感も覚えており。そのまま大人しく彼の簡潔な説明に耳を傾けては、やけにすんなりとこの事象を受け入れたらしく「…なるほどの。そがいなことなら、俺が”アリス”ってやつで間違いないんじゃろな」とひとこと。何食わぬ顔をしていても、頭の中では彼の言葉がぐるぐると回っていた。赤い薔薇にアリス…それだけでも有名な御伽噺が脳裏を過ぎるが、この場所に呼ばれるような心当たりはない。彼の口振りから、自分のように呼ばれた人というのは何人もいるのだろうと推測もし。その間涼し気な目で彼を見詰めていたが、差し出された片手に一瞬の戸惑いを見せるように瞳が揺れる。それは優しいを自称する人ほど、存外優しくないことを知っているからで。彼の風貌も相俟って何か裏があるような気もしなくもない。けれど、二度も助けようとしてくれているのは事実。言葉だけでなく手を差し出してくれている…そんな彼に疑いの言葉をかけて、傷付けるのは本意ではなく。「助ける言ぅてくれるのはありがたい思うとる。でもな、俺みたいなもん拾うても何も得せんで」そんな奴に手を差し出すなんて本当に良いのかと、その目が問いかける。)

分かっとるじゃろうけど、今の俺は赤子みたいなもんじゃ。礼に差し出せるんは、せいぜい時間とこの身体くらいのもんよ。…釣り合わん話じゃろ?

(とはいえ、頼りきりになる覚悟は決まっているのかもしれない。労働でも雑用でも構わない、動ける限り恩は返していこうという気はあることを確かに伝えて。そのまま真っ直ぐに眼鏡奥の彼の瞳を見詰めては、先にその手を握ってしまう。割としっかりと。それから、嫌なら振り払っても構わないと言うかのように確認をひとつ。)

それでもええか?


   


239: オルカード・エリス [×]
2025-11-06 19:06:26



>228 タスク


ありゃ、フラれちまった。可愛いskintちゃん口説くの、面白そうだしやってみたかったけどなあ。
(見詰め合って数秒、笑う双眸と同時に此方は息を吹いて、言葉の形だけは残念そうに惜しんで肩を竦め、あっさりと身を引く。それから彼の観察眼には自慢げに胸を張って、「そりゃ人と関わるのは得意も得意、天職だね。でも色んな所に顔売っといて損も無い。何の関わりも無さそうな所でも、根回しって大切じゃん。ほら、」ふふんと嬉しさも混ぜた声が堂々と得手を宣言した後、自らの膝に頬杖を突いて彼との視線の距離を詰め、「Prepare for “fire” day――楽しい人生の為、大事な人の為、火避けはいっぱい作った方が良い。恵みの雨なんて当てになんないんだから。……ね?」念には念を。己の火事の過去と引っ掛けて捩ったその慣用句へ、明け透けに後付けするのはトラブルを防ぐ周到さ。それに、必要なら己と大事なもの以外を“物”と切り捨てるような冷たい俯瞰。姿勢を崩した事で彼をやや下から掬い上げる形になった瞳は、笑んで尚少し濁る色を瞬きの内に隠して。「ごーめん、話逸れたね。まあ、仕事なら遊園地に行くって決めてっかんね。その内ショーに出るから、みんなで見においで。」閑話休題、また背を伸ばし直して朗らかに語るは今後の予定。この船に居る人数を把握しても居なければ遊園地の住人にも会ってはいないが、兎に角自信満々に勝手な招待をして。それからふと気が付いた様子で言葉を止めた数秒後、「……ついでに此処の宣伝もして回って良い?遊ぶ所はそういう巡りが良くなるもんだし。」名案、なんて単なる思い付きの軽さでそんな一声を告げて、その許可に彼を窺うのは期待のうっすら乗った眼差しで。)




240: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-06 23:41:51


>トゥイードル・ダム様

…、それじゃあ、本当にユリはお姫様なの?
(空想の世界でしか見えたことのない女王様の像をふわふわと思い浮かべ、どんな方かしらと夢想に夢中になる幼い思考回路を遮断したのは候補という単語が聞こえたから。穏やかに呼んでくれる彼の呼称が徐々に固有の名前から〝アリス〟に切り替わっている事にも気付かずに、いずれ女王になるのかもしれないという情報を単純にお姫様という属性に繋げて、期待というよりも浅慮ながらもきちんと正しく現状を理解しようとする真剣な瞳をじっと彼に向けて。随分と高くなった目線に気分を良くして周囲の色んなものを見下ろしてみるも、目前に控えたお城の立派さには思わず最大限に顔を逸らせて仰ぎ見て「きれい…。」と恍惚とした呟きを。彼に運んでもらった時間は長いようであっという間、名残惜しそうにしゅんと眉を下げるも駄々をこねるような真似はせず素直に地に足をつけ、差し出された手を見つめてから彼の顔に目線を移し「ありがとう。ダムも偉かったわ」不遜な物言いなのは悪意も故意もなく心のままを囀っているから。さっきの彼を真似するように告げ、背伸びをして彼の頭を帽子越しに撫でてから手を取って改めて夢の中のような光景を見上げ)ユリ、お城ってはじめて。ねえ、これから女王様に会えるの?



>チェシャ猫様

ハハハ!いいねえ、無秩序。俺にはその方が呼吸がしやすい。
(彼の喋り方が上手いのだろう、しっかりとオチを付けるような語り口に思わず朗らかな笑いを弾けさせて。ますます興味を引かれるご近所さんの家、後日遊びに行くために場所を教えてもらわなければと思っていたところに渡りに船。玄関先へ寄らせてくれるだけでなく、目下最大の懸念事項も解決してくれるという彼の申し出にほっと胸の中の痞えがとれた心地で、心の最奥から大事に両手で差し出すような母国語のお礼を。「グラツィエ。――おいおい恩なら俺に売ってくれよ、腕っ節には自信があるんだ。それにトランプも強けりゃ酒も強い、大食いだって敵はいねえ。あらゆる場面でチェシャ猫の用心棒として出張るぜ」両手を大袈裟に広げるようにして彼の顔を覗き込み、メリーの手を煩わせたくない一心で、しかし焦りや狼狽の色は見せずあくまで楽し気に自分を売り込んで。ふと聞こえた場所は羊の彼も言っていた〝過去にアリスが身投げした〟湖。きちんと忠告を最後まで聞き届けてから口を開き「地獄か。チビの頃に片足突っ込んだからもう二度と踏み込み気はないさ。それに、幸せな事に俺には帰る場所がある。白くて良い匂いのメリーの家ってやつがね。だから借りるより先にちゃんと稼ぐさ」語る声には冗談めかした軽さと過去を知る者の重さが同居して。チェシャ猫の目線を感じながら右耳のイヤーカフに触れて、メリーの“印”を確かめるように指先でなぞり、それから顔を向けてカラッとした笑みを浮かべ「優しいダチにも出会えた。今日は最高の一日だ」港育ちの気安さで勝手に彼を友人認定して、改めてこの国に来たばかりでも多くのものに恵まれた幸運に内心で深く感謝して。ああ今日も義務を果たせた、反射的にそう感じてしまうのは生き方も考え方も過去に呪縛されているからだが、悲壮感はなく清々しい達成感と共に小川の傍に見つけた木製のベンチの端へどっかり腰掛けて)水はきれいで空気もうまい、横には男前の友人。ランチするには最高の条件が揃ってる。そうだろ、チェシャ?




241: 芋虫、大工 [×]
2025-11-07 01:09:31



>有咲

きみは本当に……、ははっ、愛おしいね(わかり易く顔を真っ赤に染める彼女を見ると最初こそその勢いとわかりやすさに押されて瞳を丸くして。それからすぐに肩を持ち上げると片手で自らの口元を覆い隠すようにあてがいながら自然な声でそれを口にして。すっかり彼女へ親しみを抱いてしまいながら仕事の後のことも決まると楽しみになった。それと同時に時計を確認すると「帰りは城まで送り届けるから心配いらないよ。」この後のことも考えると自然と彼女を帰す時間は遅くなってしまうと、きっと控えめで慎ましい彼女だから遠慮をすることも考えられた。だからこそ先手を打つように笑みを見せつつ伝え。飲み込みが早く、早速リボンの効果をものにしている様子を見れば、身につけているからと言って必ずしも言うことを聞いてくれるわけじゃないと言う核の部分に気づいていることに感心し、やはりこの子は賢い子なのだと改めて知る。それから気持ちを仕事に向ければ体を伸ばすように首を右に左にコキコキと鳴らし、今入ってきた扉を顎で示してから扉の使い方も説いて)その通り。図書館の中なら椅子も本も、電気も、扉の行き先も。お願いを聞き入れて貰えれば全部がきみの思うままだとも。

>陸

赤子ほど、扱いやすいもんもない。……むしろ都合がえぇくらいや。ま、ついでにひとつ教えといたるわ。優しさの裏は、いつだって隙や。自分の出せるものっちゅう、手札を簡単に渡すな。そこを狙う奴は、どこにでもおるで。(距離を置くように線を引いたような、自分の無力さを先に提示して同時に何ができるか何を返すことが出来るのかを言葉にする彼に少しだけ片方の眉を持ち上げる。それから彼の言葉を借りながら、素直な言葉をくれた彼に敬意を持ってもう一つの注意も添える。ぐ、と力を込めて手を握れば濃い薔薇の匂いから逃げるためにも早々と確認を向けて「先に聞いとくで。あんた、この城で暮らすか? それとも俺の船に乗るか?どっちがええ。船を選ぶんなら、タダ飯の夢は見んことやな。あんたの時間も身体も、しっかり使わせてもらう。けど、城に残るんなら……安泰やろう。何もしなくても飯は出る。代わりに、見張りの目が山ほど付く。どっちがえぇ?──自由か、安全か。」全ての情報は明かさないが、どちらかを選択するまでの間彼にあたえる選択肢は平等に。どちらの良い面も悪い面も教えると″ん?″と彼に考える間を与えて)



242: タスク [×]
2025-11-07 01:48:58



>オルカード

ほ~、随分と、こら。仰山考えてるんやねぇ(残念そうな素振りを見ながら次第にその様子が自分に自信を持っているのが十分に伝わるものに変わる。慣用句を交えながら話す彼に頭を縦に振りうんうんと相槌を。詰められた視線から逃げるように背凭れに深く座ると「俺はトラブルも嫌なことも気に入ったやつと一緒やったら楽しいって思う性質やし、その気に入ったやつっちゅうのは最小限でええねん。せやからアリスの意見は新しい発見やね。」感心するように、その上で自分の考えも言葉にすると考えている仕事場として挙がった場所に″ああ、″と納得するように口端をついと持ち上げて「そらええわ。アリスの雰囲気によう似合うてるんちゃう?せやねえ、行けたら行くわ」なんて適当なそんな返事をしていたのも束の間に、続いた言葉には断る意味を持たせた動きで手を揺らし「あかんあかん。そないな事せんといて。」ひ~、と演技をするように嫌がりながら手を下ろして)うちみたいなんは目立ったらあかんねん。それに宣伝の貸しを作るんもあかんわ



243: 天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-11-07 03:36:49

   
   
>芋虫

…ええ、ありがとう。んふふ、時間いっぱい一緒に居られるのね、嬉しいわ

(彼の言葉は嬉しいものだけれど、矢張り未だ気恥ずかしさが残るようで うぅ、と声を漏らすと共に頬はほんのり赤いまま。子供っぽいと思われていないだろうかと反省もしつつ。最初こそ彼の考え通り遠慮すべく口が開いたが…甘えるということを覚えたのか、ゆるりと柔らかく目尻を足らせば素直に頷き。送り届けてもらえるのなら、ギリギリまで働くことも、城に着くまでに3人で話すこともきっとできる。少しでも長く彼やこの場に居ない彼といられると思うと嬉しくて、胸の奥がぽっとあたたかくなり。素直に言葉にしてから、紅茶を飲み干すと名残惜しげにマグを置き、此方も仕事に向け準備を整える。背筋を伸ばして軽く伸びをすると、説明してくれる彼へ視線を向ける。こくんと頷いて椅子から降りれば、扉の前へと歩み寄り。彼がしていたようにコンコンと小さくノックすると、想像しながら柔らかく語りかける。片手には、彼が仕分けてくれた本を見せるように一冊持ちながら。)

迷子を助けたいの。この子に覚えのある本棚がいる場所へ__繋げてくださる?

(語り終えれば取っ手に手を掛ける。「開けるわね」そう声をかけてからそっと扉を開けると、確かに期待の滲む眼差しでその先を覗き込んで。上手くいけば、すぐに配架の手順を彼に尋ねるだろう。もし失敗しても、新しい発見の話題にしてしまうほどにはこの世界に馴染んできており。)


   
   
>大工

__…都合がえぇ言うたけど、使い勝手は悪いで。気ぃつけや

(優しさと忠告を同じ温度で受け取り、微かに双眸を細めると薄く頷いて。それは彼の言葉を確と受け取った意味を示しており、併せて拾われた側だとしても自分の意思で動く、扱い易い存在ではないということをことも暗に伝えて。とはいえ、自分の中に根付いた社畜気質には自覚がある。仕事一辺倒の人生を歩んできたせいで、ここでも同じ繰り返しになるのだろうかも早くも考えは陰り。けれど、思えば仕事以外でこんなに呑気にお喋りをする機会はそうそう無く。更には、手を確と握り返される感覚にほんの少し緊張がほぐれ瞳の奥が和らいで。久方振りの優しく柔らかい空間に、その陰りもすぐに薄まる。次いで降る問い掛けを頭の中で整理しては、視線を外すことなく迷いも無いまま口を開いた。)

これが答えじゃ。あんたんとこがええ。

(握った手を軽く掲げ即答。彼の手を取った時点で、なんだかんだ腹はとうに括っていた。選択肢をくれるのも、手を取ってくれるのも、忠告までしてくれるのも…この世界で初めて出会った 人の形をした温度 だからこそ…今後どんな扱いを受けようがどんな人間であろうが、信用しない訳がなく。そんな彼と一緒に居たいという気持ちの他に、偶々過保護に守られるのもタダ飯にありつくのも性に合わないからという理由もあるが。兎角、今後を諸々と考慮した結果の納得いく答えを導くとそっと手を離す。代わりに忠犬のように片手を差し出しては、先ずは荷物を持つくらいの奉仕はしようと。素っ気なく口にしながらも、彼の名を問う時には真摯な眼差しを向けて。)

それ、俺が持っちゃるけぇ貸してみ。…ほいで、俺を拾うてくれた船長サンの名前は?


   



244: トゥイードル・ダム、チェシャ猫 [×]
2025-11-07 11:27:27



>ユリーシャ

お姫様、……この国ではアリスですが、僕にとってはお姫様なので合ってます(図書館の中にある本にあるような、童話の中を思わせる彼女の言葉が可愛らしくてつい頬が緩む。真剣な彼女の目に真剣な顔で自分の目をしっかりと向けてから微笑みを戻し、国としてではなく自分としての感情での答えを送り。下ろした彼女が手を取るのではなくて、本の少し前に自分がトランプ兵に送った言葉と同じような物を送られるとそれだけではなくちょこんと背伸びをした彼女の手が頭に伸びてきた事に瞬いて。撫でられるなんて事、そうある事じゃないからか、その行動が胸に刺さったらしい「……ふふ。今の、凄く嬉しいです」そこには少しの照れ臭さを浮かべるように己の頬を指先でついと掻き。それからあどけなく伝えられる彼女からの疑問に一度周囲を見渡してから一人のメイドを見つけて″メアリアン″と呼びかけて。それから新しいアリスが庭園にいたことと、部屋の用意を申し出るとそのメイドは彼女へと微笑みながら″お待ちしておりました″と挨拶を置いてからすぐに準備に取り掛かり。それから再度彼女へ顔を戻せば選択肢を持たせるように口を開き)今すぐにでも大丈夫ですし、部屋に向かってから落ち着いてでも大丈夫です。どちらが良いですか?

>ロメオ

お、話がわかる男じゃん。もしメリーの小言がうるさくなったら匿ってあげてもいいよ。(自由を愛するからこその無秩序を否定せず笑ってくれた。それに気を良くするとにんまりと笑ってから秩序と言うよりも一人の意見が強いだろう彼の住まいを思って助け舟を出すように気さくな雰囲気で告げて。得意なものにトランプとあれば数秒だけ考えるように彼へと顔を向けて「ギャンブルは?もしするんだとしても悪魔とするギャンブルはオススメしない。悪魔相手だと有り金全部もってかれるよ」腕っ節に酒とトランプ、これらが並ぶと健全とはお世辞にも言えないだろうそれらに耳を向けて、んべ。と舌をのぞかせてから”俺は最近やられた”と既に負けてしまったことを続け。軽い雰囲気が声に纏われているけれど、それが適当に伝えられたものだとは思わなかったから、少しだけ視線を動かしてから彼の元に戻して「ここはお子ちゃま向けの娯楽ばっかりだから。悪魔のカジノで金を溶かして海賊船で金を借りて、返せなくて気づきゃ居なくなってる。そんなアリスも少なくないんだ。……せっかく出来たダチがそんなつまんねえ理由で消えるのは嫌だから。」隣をするりと抜けるように、猫がするように尻尾を彼の体へ絡めるように擦り寄せて悪戯な笑みを見せて。「あ!でも。金が絡まなかったら悪魔も海賊船のやつらもいいやつだよ。俺は好き」何事にもその立場における関わり方がある。仕事を介してでないなら少なくとも城の兎よりずっと居心地がいい。それを伝えるように思い出したようなそんな口ぶりで添えて。彼に続くようにその隣へ腰を下ろすと足を組みながら猫のように背を丸めて。隣に座れば彼に残る僅かな煙草の匂いに気づき、すん。と短く息を吸い込んでから問いかけて)そりゃあよかった。……煙草。どれくらいの喫煙者だい


245: オルカード・エリス [×]
2025-11-07 17:33:02



>242 タスク


それも良いね。困難も一緒に楽しめる人って稀少じゃん。気に入ったのも、少数精鋭ってやつ?オレ、そういうの今まで仕事の役柄でしか見た事無いなあ。
(まず始めには彼の考えを肯定し、その共感に引き出した記憶はかつて作ったキャラクター。それでも情感たっぷりにしみじみと感心を返して、「…いや、これはオレの性格の問題か。」最後の言葉には苦笑を付け足して締める。それから招待に投げられた返事の適当さにふっと噴き出して、「それ行かない人の言い方じゃん。」特に気にした様子も無く些か馴れ馴れしいくらいの軽口で小突くが、それ以上無理強い等はしない。次いで此方の“名案”に期待通り、なんなら理想通りの断り方をした相手に食い下がる事も無く只にっこり懐っこく笑って、「だろうなあ、オレも同意見。お兄さん、仕事めっちゃ出来る人だね。」さくさくとジョークへ変えたそれを、始めからそうでしたとばかりにその仕事の姿勢を褒める前置きに昇華する。一通りけらけら楽しさを溢し、一息入れたその後、「……なあタスクさん。さっきの“気に入ったやつと~”っていうのさ、仕事も同じ?その人と一緒なら仕事も楽しい?」不意に問う口元に微笑みは浮かんでいるが、先程までの賑やかな揶揄や愛想は落ち、穏やかな静けさを湛えている。眼差しも声音も同じ、彼是と思惑や悪戯のような混色は無く、絵本の意味を尋ねる子供みたいに純粋な興味だけ。「そんなら、羨ま…」その後にも言葉を続けかけて、はっと口が閉ざされた。そのまま笑顔が明らかに強張って目が泳ぎ、“ヤバい”だとか“ミスった”だとか、そんな事を顔にくっきり描いてしまったものだから、今のは隠したい本音なのだと伝えたも同然。動揺に不自然な沈黙まで開けて冗談に変えるタイミングすら失って、何か不明瞭な呻きと共に膝に突いた手へ俯き伏せた頭を乗せて、「……間違えた…最後のやつ忘れて…」ここまできてあんまりにもな初歩的失態にじわじわ耳から熱くなっていく顔面だけは覆い隠しつつ、もごもごそんな事を震えた声で頼み。)




246: 芋虫、大工 [×]
2025-11-07 18:31:27



>有咲

もし君が嫌じゃなければ。持て成しなんかは出来ないがね、うちに泊まって明日の朝送るでも構わんよ。(ほんのりと頬を染めたまま照れを隠す様子が可愛らしくて、ついそこを突っついてからかいたくなるのを我慢する。それから彼女がすとんと落ちるように提案に甘えてくれたことが嬉しくて、その声の中に一緒にいれる時間を喜んでくれたからか提案をするように持ち掛けて。提案をする中で先に言葉にして伝えるのは城のような手厚い持て成しは出来ないことと、飽くまでも男同士で暮らす家だからそう期待をしないで欲しいこと。それを踏まえた上で彼女が平気であれば喜んで歓迎するということ。どうだろうか、と一声を添えながら少しだけ頭を傾けて。扉に行う控えめなお願いはちゃんと叶えられたらしい。彼女が扉を開けばその先に繋がっているのはまさにこの国に関する書物が纏められたいくつもの本棚がある部屋だった。“おお”と素直に感心する声を落とせば彼女の肩口に自らの顔を寄せて)よくできました。……アリス、きみ、才能あるなあ。

>陸

ウチを選んでくれたんか、えらい嬉しなあ。……けどな、ええ意味でも悪い意味でも落ち着く暇はないで。楽しみにしとき。(迷うことなく彼が選んだのは己とついてくる道だった。そんな彼に対してみてわかるほどの不安や恐れを抱えているのに、その上で安全よりも自由を選んだ度胸が気に入った。にこにこと人当たりがいい笑顔を見せるのは毒を食らわせる前の蜜だろうか、早速気をまわしてくれる彼へ遠慮をすることなく今の今まで持っていた荷物を全て渡してしまえば「あ~、助かるわ。ほんま、気の利く子やね。ええもん拾ったわ。……俺は“大工”って言うんやけど、呼ぶなら何でもええよ。呼び方ひとつで、縁は変わるもんやしな。」身軽になった腕を回すと真摯な彼とは違ってマイペースな空気感で彼の先を歩き始めてしまって。その中で後出しのようにからりと伝えるのは日常会話として話すには物騒な内容で) 世間話として聞いといてな。ウチ、ちょっとだけ利子が高い金融屋をやっとるんやけど、そのせいか時々おっかない声が聞こえるんよ。まぁ気にせんといて。風の音みたいなもんやから



247: タスク [×]
2025-11-07 18:46:50



>オルカード

あんなあ、アリス。俺にそういうおべんちゃらせんでええよ。むず痒ぅてかなわんねん(引き際よく引き下がる姿を見ながらも、それを提案する素振りから冗談ではなく本気だったことは気づいている。その上で断られたとなってすぐに舵を切る判断の速さはきっと“彼のほうが仕事ができる人”なのだろうと証明していて。しかしその誉め言葉に瞳を細くして答えて。ずっと目の前にいる彼が見えないようだと感じていた。まるでそこに存在しているが彼を表す根底に触れることができないような、そんな違和感を感じていた。それがいま少しだけ触れられたような気がするとクッと喉を鳴らすようにひと笑いして。からりとした声色で彼が先ほど途中で遮ったその言葉を自信満々に使いながら口にして)羨ましいやろ。進む先が極楽でも地獄でも一緒に笑って進めるようなやつに、あんたも出会えたらええな。



248: 赤の女王 [×]
2025-11-07 18:49:30

■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0

■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1


■ 手紙 ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%89%8B%E7%B4%99


■ 常時イベント ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。



>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。



249: 天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-11-07 20:50:25

   
   
>芋虫

まあっ…!本当に宜しいの?先生のお家にお泊まりできるなんて嬉しいわ! ただ…その、折角ならダリアも一緒が良いのだけれど……良いかしら? そもそも、ダリアもこの話に乗ってくれるかしらね…?

(長い時間一緒に居られるだけでも嬉しいのに、思いがけない提案に胸が弾み表情も明るく華やぐ。両手をそっと合わせ、うふふと心底嬉しそうに頬も赤らめていて。ただ、そこで脳裏を過ぎるはこの場に居ない彼のこと。最初のお泊まりは彼のお家が良い、そんな小さな願いを抱おながらも、折角の心躍る提案を無下にはできず。芋虫とダリアが同居している事実を知らないからこそ、どうしても彼も一緒が良いと甘えるように目尻を下げて。同時に、そもこの場に居ない彼も了承するか不安げに呟きもし。そんな話をしながら、扉の先を見遣ると複数の本棚に迎えられて。何度見ても素敵だと惚れ惚れしている最中、耳元近くで落ち着く彼の声が落ちると顔は微かに其方に向けられ。一気に距離が縮まっていた事にぴくっと小さく肩が揺れたが、褒められたことが心底嬉しいらしい。)

んふふ。先生がそう思ってくださるなら、きっとそうに違いないわ。……でも、先生が丁寧に教えてくださったのと、此処の子達が優しいからでもあるのよ

(嬉しそうにくすくすと笑みを零しては、もらった言葉はしっかりと受け取ることに。ただ、上手くいったのは心優しい彼や図書館のおかげだと、表情を和らげながら言葉を添えて。扉をひと撫でし、本棚にも目を向けては「ありがとう」と声を掛ける。さて、ラックにも彼にも「一緒に行きましょ」と声を掛けると本棚の部屋へ足を踏み入れ、浮遊する本棚をぐるりと見上げた。その数と広さに改めて双眸を丸くし、何処にどの本が並ぶべきかを考えながら呟いて。)

凄い量ね、この国に関することだけでこんなにたくさん…。本を戻すだけで、一日終わってしまいそう


   
   
>大工

そりゃええな。落ち着かん方が、生きてる実感湧くじゃろうて

(相変わらずの笑みに感化されてか、口端が僅かに上がると声も幾分か軽いものになる。んしょ、と彼の手荷物を受け取り持ち直すと、先をゆく背中を眺めながら言葉を反芻した。特にその名を小さく舌の上で転がしてから「……そうじゃのぉ。名前は大事じゃけ、大工って呼ばせてもらうわ」視線を手元の荷物へ落としつつ、ぼそりと呟いて。職場でも私生活でも名を呼ばれることがなく心の何処かで寂しい思いをしていたからこそ、誰かの名を呼ぶことだけは徹底しているらしく。呼び捨てを宣言したその声には、対等な立場でいたいという囁かな願いも込められていて。兎角、彼に置いていかれないように一定の距離感を保ちながら言葉ひとつひとつに耳を傾ける。思うことは多々有れど、決めたのならば最後まで責任を持つべきだと意見は変えず。一方で これから自分は生きていけるのだろうかと半ば遠い目をしてはいるが、返す言葉も声も静かなものであり。)

あー……。まぁ、俺が働いとったとこも似たようなとこあったけぇな。……ちったァ慣れとるし、そこがどんな場所でも俺のやるこたァ変わらん

(怒号に嗚咽に罵声、恨み言。キリキリと精神も体力も削られる職場を思い出しては更に瞳の奥が濁る。高利貸しの金融屋は、きっとその比じゃないだろう。けれど、良くも悪くも人は慣れるし、何とかしなければならないのが大人。怖くないと言ったら嘘になるが、取り敢えず余計なことは言わぬよう言葉を飲み込みつつ、小さく息を漏らし。それからまた彼の背を目で追うと、ひとつ問いかけて。)

……ところで、大工。さっき言うとったよな、”突然呼ばれた”って。何のために俺は呼ばれたんじゃ?


   


250: 芋虫、大工 [×]
2025-11-07 21:25:07



>有咲

ん?あ。ああ!言葉が足りなかったな、俺はそのダリアと一緒に暮らしてるんだ。だからもしアリスが嫌だと言ったとて、ダリアもついてくるんだ。……ダリアはね楽器が得意だからピアノでもギターでも聞かせて貰ったら良い。(誘いは拒否ではなく承諾の返事で戻った。それだけではなく、この場にいない彼のことを気にかけた内容だった。最初こそ疑問を見せるように戸惑いを目元の瞬きに表したが、それから直ぐに彼女に伝えていなかったのだということを知る。自己完結したように納得した様子で瞳を再度開き、その願いには心配がいらないことをすぐに答えて。それからもう一つ、その彼が得意としていながらも外ではあまり披露しない特技も教えて。彼女の目線の高さと自身の目線の高さを合わせるように寄せた顔、そのまま同じ目線でその先を数秒ほど確認をするように見てから背を伸ばして。褒めた言葉には謙虚な返事を見せる彼女に微笑んでから「ここまで運んでくれれば後はそうでもないんだ。例えば──、そら。おかえり、お前さんはあそこの青の棚だよ」ラックの中から一冊の本を手に取る。それからその本の背にトントンと爪の先で軽くたたいて見せれば、その本は手を離れるようにふわりと浮いてそのまま目的の本棚へとゆるやかに飛んでいき。次の本を手にして背表紙を開けばそこには戻るべき棚の場所が詳細に、その一部には棚の色やその場所が英語や数字で詳細に分けられた印字があり。)こんな風に大まかな場所を教えてあげれば戻るべき場所に帰るんだ。


>陸

ほな、あんたは“海賊船のアリス”って扱いや。せやなあ、アリスって呼ばれるんと、名前で呼ばれるん、どっちがええ?……あ、せやけどな、名前を選んだとしても、うちの連中以外はみんなアリスって呼ぶで。せやからアリスって呼ばれたら、自分のことや思って返事せなあかんよ(呼び方が決まれば“ん”と短い返事で承諾をする。それから少しだけ顎を持ち上げるようにして視線を向けて彼が今しがた自分に向けた問いかけたと同じ物を送る。そこには未だ彼がこの国の何も知らないからこそ、それを教えずに選択肢を与えるように間をおいて。嘘ではないが少しの意地悪で伝えたそれにも彼が怯まなかったのを見るとくつくつと喉を鳴らすように笑って見せて。それから問いかけられた内容に数秒ほど言葉を選ぶように考えると「せやなあ。ほんならそういう話は船戻ってから“タスク”って男に聞いたらええわ。あんたの兄貴分になるはずやから丁度ええ。俺とはそないつまらん話より面白い話でもしよか。」考えた末に結局答えるのをやめてしまう。ポンポンと彼の背をたたきながら無責任な発言を添えると思い出したように説明をして)うちは俺とタスクって男と、リトルオイスターっちゅう男の三人で暮らしてて、アリスを拾って帰るんは初めてや。せやから色々粗相があるかもしれへん。堪忍してな


251: 天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-11-07 22:43:30

   
   
>芋虫

! じゃあ、ダリアが言っていた”家主”って先生のことだったのね…! ……あら、ピアノもギターも弾けるなんて凄いわ。早速お願いしちゃおうかしら

(双眸を丸っこくさせてはぱちぱち瞬きを繰り返し、遅れて知った事実に思わず声を弾ませて。納得と驚き、そして嬉しさが綯い交ぜになった表情で頬は綻んで。特技も教えてもらえば、もうお泊まりをする気満々な為、帰ったら甘えようと当然のように考えており。楽しげに微笑む中で、彼の所作を目で追っては……目の前の光景にまた驚いたように瞬きひとつ。命を宿したようにゆらゆらと浮かびながら本棚へと戻っていく様子に「まあ……!」と感動したように声を漏らして。改めて本の背表紙を確認すれば、印字された内容に目を通し再度確認するように本棚を見遣り。)

賢い子達ね。詳細も分かりやすくて……これならすぐ元の場所に帰してあげられそうだわ

(教えてくれた彼に対し、嬉しそうに双眸を細めてはその声色に安堵を滲ませて。早速自分も一冊を手に取っては背表紙と本棚を確認し「あなたはあそこの赤い棚ね。いってらっしゃい」と背表紙を軽く叩いて。同じくふわりと浮きながら本棚に吸い込まれてくのを見届け、次の一冊に手を伸ばす。数回繰り返しながら時折表紙のタイトルも目で追っていると、たまたま気になった一冊があったらしく。どちらかというと写真集に近いものだろうか。ぱらぱらと目を通すくらいなら構わないだろうかと、頁をめくるために本を持ち替えて。)


   
>大工

はは、随分洒落た肩書きじゃの。……どっちでもええけど、拾うてくれた大工にだけは特別に俺の名前教えちゃる

(口元に薄ら笑みを浮かべながら、聞き馴染みのない言葉の並びに対し軽く返す。その中で名について触れられると、まずは説明に対し理解を示すように”ん”と短く頷いて。それから視線を一度彼から外し、また戻す。どうせ他の人がアリスと呼ぶのなら、この世界で本当の名が意味をなさないのなら。大事な名前は、聞いてくれた特別な彼にだけ預けよう。そう思いながら淡々と声を発し。「芹沢陸じゃ。宜しゅう。……大工が呼んでくれるんなら、それがなんであれ俺の名前じゃ。好きに呼んでくれ」彼が呼んでくれるだけで、どんな名でもきっと幾分か特別な響きになる気がする。ほんの僅かに和らいだ声で呼び方を任せ、気になる答えが得られなかったことに対し兎に角名前だけは覚えようと口を開く。「”タスク”な。まぁ、最初の会話に困らんなぁ助かるし、ええか」後程答えを得られるなら、そう焦らずとも良いかと判断。自然と彼の横を歩きつつ、背を叩かれれば反射的に小さく肩が跳ね。決して嫌だった訳では無いからこそ、今ので彼を不快にさせていないかと、僅かに不安が瞳に滲んで。そのまま説明を受けると、ふむと小さく頷き。)

粗相なんて気にせん。拾うてくれただけで充分じゃ。……というか、粗相言うたら、先にやらかすんは多分俺じゃろ。そん時は、笑うて許してくれ

   
   

252: オルカード・エリス [×]
2025-11-07 23:25:42



>247 タスク


そう?ごめんごめん、癖なんだ。気を付けるね。
(さらさら流す褒め言葉は対人においてはクッションで潤滑剤。だが嘘というわけでもないそれが止められるとは思わず、一回だけ目を瞬かせたがすぐに順応し笑顔で了承を返した。――さて、願わくは望みを聞き届けてくれという沈黙を割ったのは笑う短い声。その上わざわざ自分の失敗を引用されたとなれば、羞恥は増すばかり。「Gah、忘れてよお。タスクさんの悪者、意地悪……」眉を寄せた赤い顔を上半分だけ覗かせて、むっと拗ねた目付きで睨み、先程までのご機嫌な饒舌さとはうって変わった拙い悪態を弱々しく投げ付けた後。「……羨ましいよ、本当に。」こうなればもう何度言っても同じ。心ゆくまで隣にいてくれる人、何だって共に楽しめる人、何処までだって一緒に歩んでくれる人――心底、欲しいと羨望する。「会えるかなあ……」視線が物憂げに伏せられた。クリスマスに分厚いショーウィンドウの向こうを両手付いて眺める孤児みたいに、希望に仄かな諦観が入り雑じった呟きが宙に溶けて、霧散していった数秒先。こほんと些かわざとらしい咳を一つ、それを切り替えに幾らかマシになった顔を彼とつき合わせる。「……なあ。タスクさんから見て、リトルオイスターさんってどんな人?」彼の話を理解していれば、“気に入ったやつ”がその人であるとは察しが付く。だからそう、折角なら彼ら二人の事をその口から直接聞いてみたい。そんな純粋な関心に“ついでにそのまま己の恥からも目が逸れたら”なんて邪な思惑も折り込んだ、表面上は至極穏やかな問い掛けと眼差しを彼へと向けて。)




253: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-11-08 00:49:47


>トゥイードル・ダム様

(複雑なことはよく分からないけれど、彼がお姫様だと言ってくれるならそれが自分という狭い世界の真実になる。満足したように、そして少しこそばゆいように下唇を上唇で浅く食むようにして微笑んで。照れくさそうな彼の様子は少し予想外でゆっくりと瞬きを、そこにメイドの彼女が発した言葉にまるで自分が本当にこの国に必要とされていたかのような感覚を覚え、胸の奥がぽうっと温かくなるのを感じた。その穏やかな熱は孤独だった日々の記憶をふわりと包み込んで、まるで絹のように柔らかくほどいていく。そこに彼の問いが耳に届くと一瞬だけ考える素振りを見せる、けれどそれは選択に迷っているというよりも、どちらを選んでも彼がまだ隣にいてくれることを確かめたいだけの仕草だった。「ユリ、今すぐが良いわ。ねえ、戻ってくるまで待っててくれなくちゃ嫌よ」彼の手をきゅぅと握り直し、その手の温もりを確かめるように指先を少しだけ動かして絡める。まだこの世界の仕組みも、女王候補とは何かということもよく分かっていない。ただ、彼が隣にいてくれるならそれだけで安心できる――そんな希望が、今の自分のすべてだった。「…このままじゃ失礼かしら、」鏡もないまま、指先でそっと髪のほつれをなぞる。ほどけかけた三つ編みはまるで夢の中で揺れていた自分の心のよう。整っていないことに気づいた瞬間に不安や羞恥の類が心に芽生え、でもそれは誰かに笑われることへの恐れではなく女王様にちゃんと見てもらいたいという純粋な願いからくるもの。「でも…ダムは、ユリをお姫様って言ってくれた」そう思い出すように呟くと、自然と背筋が伸びた。完璧じゃなくても、彼のくれた言葉たちが優しく背中を押してくれる。だから、髪を編んでと彼に強請るのではなく、ほどけたままの編み目をそっと指で撫でて「……このままでも、ユリはユリ。女王様が笑ってくれたら、それでいいの」意を決したように、でも気負っているわけではないと見る者に安心を促すような優雅な微笑みで彼を見上げて)



>チェシャ猫様

緊急避難場所ってか。心強いね
(彼のフランクな言葉尻の裏には、ちゃんと居場所をくれるという優しさがあることが感じ取れる。メリーの家に“選ばれて”住んでいることは誇りであると同時に僅かな緊張ももたらすのかもしれない。だから、彼のようにこちらに選択を委ねてくれながらも逃げ場所を用意してくれる存在はまるで鍵のない扉のような安心感があって、今日の空気が少しだけ柔らかくなるような、彼がいればこの国でもやっていけるかなと思えるような気がして顔から力を抜くようにニッと笑って。「俺は無難な勝ちより語れる負けの方が好きだ。だから取り返しのつかないものは賭けない」好むのは負けても笑える相手との勝負であり、ギャンブルはその一手段に過ぎない。勝ちそのものに執着しないからこそ身包み剥がされるヘマはしないさとサムズアップして見せて。「……そんな末路は心底ご免だ。メリーを失望させたくないし、君みたいにダチって言ってくれる奴がいるならなおさらね。実はそういう言葉を軽く流せるほど器用じゃないんだ。意外だろ?」友達だと認めてもらえた事が本当に嬉しかった。それははしゃいだり感情を露わにするような喜びではなく、静かに胸の奥で灯るような深くて穏やかな嬉しさで。義務でも役割でもない、ただの人と人の繋がりをこの国で初めて結べた事に舞い上がるような心地だったが、肩を竦めて冗談めかしてそれを隠して。気付けば、彼に強い興味を抱くきっかけになった尻尾よりも彼という存在そのものに焦点を当てていたから熱望したふわふわが身を撫でてもくすぐったそうに、でも幸せそうに笑うに留めて。金が絡まなきゃ、のくだりには明るく男らしい笑い声と共に、結局悪魔も海賊も本質は自分のような普通の人間とそう変わらないんだなと親近感が湧いて。「三日お預け食らったら涙の湖に身投げする程度さ」いまいち依存度の測りづらい例えを端的に告げて、待ち焦がれたようにランチボックスを開けて。いただきますと挨拶もそこそこに、大口開けてガブリとかぶりついて「…!んまい!甘めの卵たぁ分かってるね」きっとある程度冷めているだろうけれど、それでも卵のふわふわ感が損なわれていないことにこれを作った人の高い調理技術が伺える。加えて好みの味付けとくれば目を輝かせてあっという間に一切れを完食し、ほくほく顔で咀嚼しながら彼にも一切れを差し出して)堪んないぜ、これ。



254: 芋虫、大工 [×]
2025-11-08 21:13:25



>有咲

そのとおり。うちは俺とダリアの二人暮らしだよ。……上手なのに外で演奏することがないから勿体ないと思っていたんだ。ぜひ聞いてくれ(大きな瞳をくりくりと丸くする彼女を見れば一度だけ大きく頭を縦に振ることで肯定して。茶目っ気のある言い方で楽しそうに口にする彼女に先をすらりと伸ばした人差し指で宙を描いてその背を押すように続け。自分にとっては慣れた光景、とはいえ中々仕事が追い付かずに溜まっている訳だけれど。それを見た彼女の新鮮な反応の方に目が向いて。それから程なくしてすぐにそれを物にする様子を見れば“ふむ”と感心するような吐息が自然ともれた。彼女の人の好さを見抜いて物がいうことを聞いてくれているのか、それとも彼女が元々物事を器用にこなす事が出来る人物なのか。そんな事を考えながら暫し自分もラックの中の本を減らすべく仕事を行って。暫しの時間をそう過ごしてから、彼女が何かの本を読んでいることに気が付くと怒る、と言うよりもからかう事を意図して彼女の後ろから声をかけて)アリス!……何に心を奪われているんだ。

>陸

特別っちゅう響きはええな。そう言われるとタスクにもリトにも教えたなくなるわ。(彼が彼であるための呼び名。その呼び名を特別だと教えられれば優越感が胸を一杯にする。淡々とした声色で伝えられたそれは間違いなく、その声色で伝えられたとしてもラッピングを施されたプレゼントだった。「特別なんやろ。ほな、俺はあんたを陸って呼ぼか。俺があんたを陸って呼ぶと残りの二人も一緒になって呼ぶやろうけど、しゃーない。あの子らは勘弁してやろ」彼のことを彼のための名前で呼ぶことを決めると口端をツイと持ち上げるように笑って見せて。それから暫く進めば迷わないからこそすんなりと溢れんばかりの薔薇の道は出口へと向かった。薔薇の道を抜ければ途端に息が吸いやすくなったと感じるのは慣れのせいだろうか、すうと酸素を吸い込んでから細く吐き出して。簡単なコミュニケーションにも不安を見せる彼につい意地悪をしたくなるのはキュートアグレッションにも似た感情なのかもしれない。わざとらしく“せやなあ”と間を持たせた声を置いてから、にっこりと大げさな笑みで楽しそうに口にして)笑て許せるやつやったらええなあ。



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