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うららかな陽だまりに( 〆 )/79


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29:  [×]
2025-01-05 07:55:17




……お前にそうも不細工な笑みを向けられるだなんて、つくづく私も落ちぶれたものね。
( 拾った当初はまるで抜き身の刃のようだった男が、こうも自らの腹を晒し他者へ寄り添うなどとつくづく甘くなったものだ、と心に迫る眼差しと真っ直ぐに視線を絡め、くつりと喉の奥で低く笑い。娘とのコミュニケーション不足と親心故の呪いが運悪く掛け合わさり、昏倒事件などという事態を招いた自らの失策は十分悪役と評すべきものだろうに。亡き妻との約束でもあり、自らの信念でもある〝絶対的な美〟が揺らぐ事への恐れが家出の一件への対処を鈍らせただけでなく、今も娘との対話に些かの躊躇を生んでいる。自身の中での一等たる美が妻から揺るがぬように──美しさに他人の尺度を用いるものでは無いと、とうに承知している筈だったのに。腹心の部下であり実の息子のような相手にここまで言わせておいて、いつまでも不都合な事実に目を背け続けるなどとそれこそ内心の美まで危ぶまれるというもの。けれど身に染み付いた悪役仕草は中々抜けず、尊大な態度を崩さぬまま凍て付くような平素の声音で片手をすげ無く払い退室を命じ。最後の付言には紅を引いた口許へ何処か悪戯げな笑みを刷いて、以前〝自分も変わる必要がある〟と彼に漏らしたそれは虚言ではないと片目を瞑るだろうか )
ただでさえ忙しいって時に、これ以上お前の御託を聞く暇はないわ。次の任務の命令書と用意はどうせ外の侍従に渡してあるから、お前は疾く下がりなさい。何せ──…さっさと政務を片付けて、どこぞの不良娘に直接折檻をしてやらないといけないもの。


(/そろそろ場面転換の頃合かと思い、お声掛けを失礼いたします。マントの色へさり気なく王の瞳の色が取り入れられている事への感激から始まり、切々と胸に迫るような説得描写や巧みなロル、変わらないラウール様のお優しい人柄と愛情深さに改めて惚れ惚れいたしました……何て素敵なお兄ちゃん兼息子兼忠臣様…。この後は予定通り白雪姫と狩人様の軽い後日談的な対話を入れるか、あるいは白雪姫のお話はこれにて一旦〆とし、人魚姫の四角関係や千夜一夜物語などの他の物語に移るか、如何いたしましょうか?)





30: 狩人 [×]
2025-01-06 21:10:19




(/こちらこそ高潔で偽悪的ながら切なく儚いグリムヒルド様や主様の美しいロルに感激の至りでした!取り入れたいと突発で作成したマントや説得シーンも心情描写などつい好き勝手に綴ってしまったにも関わらず丁寧にお付き合い下さりありがとうございました…!また締めくくりとして是非とも白雪ちゃんにお会いしたくお茶会シチュエーションで場面転換させて頂きましたが、〆をご希望でしたらご遠慮なくお申し付けください。特に問題無ければ今回も斜線の有無や長さなど主様の好きな形に改変して頂ければと思います◎それではこちらはどうぞお蹴りください、改めて宜しくお願いいたします…!)



( ──時は流れ、暖かい陽射しの下で開催された茶会は以前の賑わいを取り戻していた。例の騒動の渦中にいた狩人は黒褐色の髪を束ね、雪色を下地に春の色で彩り飾った騎士の装いで王の後ろに控えて。やがて束の間の休息を命じられ他の騎士と入れ替わり茶会の中心から抜け出すと、空間の片隅にどんぐりを手に佇むリスの親子の前で姿勢を低くして、ちちちと舌を鳴らし手招きを )お前、あの日からずっと居るじゃないか。しかも親子揃ってついてくるとはな。…ほら、おいで。






31: 白雪姫 [×]
2025-01-07 21:29:35




──…貴方の嫌われようも筋金入りね。ご機嫌よう、ラウール。( 親しげに動く手振りに嬉々と応え、小さな手足で一直線に駆けたかのように見えたのも束の間。実際にリスの親子が向かったのは遅れて相手の後ろを追って来た自分であり、足元へ擦り寄る彼らを快く腕の中へ迎え入れつつ、もはや驚異的と言えるその小動物避けの性質にぽそりと無慈悲な批評を。次いですぐに相手へと向き直ると、淡い新緑色のドレスの裾を片手で摘み、戯れにごく簡易なカーテシーを披露し。あの森での一件からすぐ別任務に向かってしまった相手との対面に嬉しさ半分、王との密接な距離に嫉妬半分の澄まし顔を緩やかに持ち上げ、やや棘のある視線と台詞で軽くつんつんとその身を突き刺して )こうしてお話をするのは小人さんのお家以来かしら。貴方ったら本当になかなか捕まらないんだから。それでいて、私を差し置いて先にお父様と二人きりでお会いしていたり、さっきもお父様の一番お側を陣取ったり……私を差し置いて。





32: 狩人 [×]
2025-01-10 00:34:21




──……嫌われ役を一手に引き受けて世の中の均衡を保ってるんだ。感謝の一つくらいあっても良いと思わないか、人気者の白雪姫。( すり抜ける親子が与えた僅かな傷心も小動物特有の愛らしい背中と一等大事な姫君のもとに行き着いたとなれば諦念と愛しさが混ざった眼差しを生み出す源へと変わり、瞳だけで二匹を追ってゆるりとした動作で振り返り。小さな生命からの祝福を一心に受ける彼女に一礼し戯れへの応えとすると、今まで通り隠すことを知らない対抗心に右眉を歪ませ、は、と主譲りの偽悪的で勝ち誇った笑みを湛え。然しながら火花を散らして舌戦を繰り広げる開幕の火蓋を切ることは無く、悪役染みた笑みは普段の冷淡な表情へ転じて歩み寄り、惚けた口調はそのままに淡々とした声音で続け )許せ、王命とあらば止むを得まい。……はて、僭越ながら、私の記憶と白雪姫様の記憶で僅かに違いがあるようです。一つ、いや二つほど付け加えても宜しいですかな。





33: 白雪姫 [×]
2025-01-11 21:03:49




あらあら、そうも大変な重役を担っていたの。…そういった自覚があるのなら、もう少し殊勝な態度を見せて欲しいものだけれど。( 元々は森での一件や父への口添えに対する謝意を告げるべく相手の背を追いかけて来たはず。それが目前の挑発的な笑みに思考を塗り替えられては、灰色の瞳を薄らと細め、むむと心内でファイティングポーズを取るも構えた拳は宙を振って。あの軽く閃光が飛び散るかのような、日々の何気ない日常を彩る愉快な攻防を繰り広げる気は少なくとも今は無いと、砂上を撫でたかのように急に凪いだ精悍な面貌が暗に語り。半ば肩透かしのような心持ちで腕の中にいるリスの親子の背を撫でつつ、自らの記憶の箱を探っても相手の言う齟齬らしきものは見当たらないと、小首を傾げて背丈のある彼を率直に見上げ )…?何かしら。貴方のお父様との謁見の方が私のそれより2日と5時間程早かったし、さっきのお茶会でも隣に座る私よりもすぐ後ろに控えた貴方の方が6センチ程近かったように記憶しているけれど……。





35: 狩人 [×]
2025-01-13 23:45:13




ふ、心の中で構えただろう? 土産を届けて介抱までしたってのに、手厳しいな。( 鋭い瞳越しに、対抗心という名の拳を受け止める。任務に出向いた期間も彼女の健やかな人格が損なわれてはいないか危惧していたものの、その心は内側に健在のようで、僅かな安堵と愛おしさで思わず肩を揺らしくつくつと喉奥で低く笑い。いけない、俺が笑っては煽りに捉えられてしまうな──と、笑みを押さえ込もうとする程に緩む口許に諦めて瞼を伏せ、足枷のない心で言葉を交わせる喜びを沁み沁みと噛み締める。やがて驚異的な状況把握能力と自身にとってほぼ誤差の範囲である訴えに、控えめな反論と共にため息混じりで茶会の裏事情を明らかにしては、これまで繰り広げた寵愛を巡る戦いも終焉の兆しが見えたと告げ、嫉妬を抱く彼女に花を持たせ。行き場の無い腕を組み、彼女の手によっていつの間にか微睡の淵に佇む暢気な親子に呆れと愛しさの入り混じる眼差しを注ぎ )根に持つなら何故距離を詰めなかった……。──宜しいですか。謁見は俺の方が先でも時間は約1時間程。姫様の方が長くお話されていたでしょう。それに此度の茶会も離れた位置を予定していた姫様の席を王の一声で変更したのです。……そう刺さなくても、誰がどう見たって俺の完敗さ。





36: 白雪姫 [×]
2025-01-15 22:53:26




だって、あまり用もないのにお側に寄りすぎると、お父様から睨まれてしまうんだもの。…そんな鋭いお顔も美しいけれど。──8回。……何の回数か、察しが付くかしら。( 一旦矛を収めたかと思えば、まるで自らの優位を誇示するかのような笑みに再び臨戦態勢を取りかけるも、目前に描かれた弧から発されたのは裏のない敗北宣言で。本来は喜ばしい筈の密かな父の計らいとそれこそ殊勝な相手の態度を受け、胸の内へ泡ぶくのように浮かぶのは正の想念ばかりではなく。少しの間を置いて、涼やかな葉鳴りの音に混じり朱色の唇から零したのは何ら脈絡のない謎かけ。眠りの精にたっぷりと粉を掛けられたらしい友人達を木陰の柔らかな葉の上に乗せると、健やかな寝姿へと穏和な眼差しを向けたまま「お父様が、私とのご歓談で貴方の名前を口にした回数よ」と勿体ぶる事もなく答えを明かし。むざむざと競争相手に有利な材料を渡すのは下策ではあるが、一人でそう大人になられてもつまらない、という些か物寂しいような拗ねたような子供染みた感傷で、膝を折ったまま肩口程の黒を僅かに傾げては、平素の淡白げな面差しの中の眉尻を仄かに下げて相手を見上げ。気を取り直すように一つ吐息を挟むと、次はこちらの手番でしょうと、袖から取り出した小さな薄布を広げて本格的に腰を下ろし、橙色の陽射しが注ぐ暖かな隣席を緩く手の平で叩いて )私がお父様に一等愛されているのは公然たる事実ではあるけれど、貴方もそれなりの地位を占めているのは疑いようがないわ。……ね、私もひとつ貴方に伝えたいことがあるの。少し目線が高いわ、ここに座ってくれる?





37: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-18 15:14:47




…名前を? ( 葉鳴りが胸の騒めきを誘い、ゆらゆらと黒褐色の髪を靡かせる。思案する間もなく与えられた正答に、ぽつり、ささやきにも近い声音で彼女の言葉をなぞり言葉が途絶える。率直に言えば驚きを隠せなかった。凛として歩む主君の背中を追いかけていたはずが、立ち止まって見れば後ろから見守られていた……そんな、思いもよらない出来事に。答えを咀嚼をする事で精一杯で、己を見上げるグレーダイヤモンドの瞳から滲む愛らしい感傷に気付いたのは数十秒遅れてのこと。──その瞳が、どうしようもなく愛おしい。愛おしくて、困ってしまう。彼女はいつだって一番に駆け出していくお転婆で日常の中に自ら愛を見つけ出す。かと思えば、愛するが故に悩み、時に樹冠の下で羽根を休める人間らしさと、昔日の想い出を抱き締めるいじらしさに弱々しく目線を下げて前髪をくしゃりと指で梳く。森の一件以来、変化の時が来たと独りで登った大人の階段を降り、木陰と陽だまりの境界をゆっくりとした足取りで越えて隣に腰を下ろし。狩人と騎士、両方の仮面を外して、穏やかに見つめ──ほんの少しだけ、小首を傾げて貴女の名前を呼んで )──…〝白雪〟の仰せのままに。





38: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-01-20 22:53:01




…えぇ、〝ラウール〟──その位置。( じい、と大きな両の瞳で腰を下ろす相手の所作を熱心に見つめ、自身との距離を内心で目測する。余計な装飾の取り払われた、ただ一人の兄としての柔い眼差しは、いつだって自らの心臓の蝋燭に優しい炎を灯してくれる。それに呼応したかのように見せかけて、やけに嬉しげに閃いた微笑は密かな悪巧みの予兆をも孕み。おもむろに彼へと上体を寄せて隻手を伸ばしては、その逞しい首元を捉えると同時にくっと此方へ奇襲気味に引いてみせ。その快い頭部の重みがちょうど自身の膝の上、目測した通りの位置に落ち着いたのなら、いつもと構図が逆転したことに対する満悦を口許に湛えるだろう。優雅な笑声を緩く丸めた手の隙間から零したのを契機に、本心からの労いを言葉として、その形の良い頭を愛でる指先でもって丹念に注いでゆく。そう茶会の席から離れている訳ではないが、元より近親者や気心の知れた者のみの気安い会。既に互いの関係性を知る他者の目があったとしてそれはきっと暖かなものであり、場の最高権力者である父王からは半ば呆れを含みながらも溜息と共に見逃されるだろう。──例え彼が本当に世の嫌われ役であったとして、惜しみない父や己からの無窮の愛情を片側に乗せれば、きっとその天秤は均衡だ )…ふふ。ご要望通り、日々大変な重役を担う貴方をもう少し労って差し上げようかと思って。……まぁ、いつものことと言えばそうなのだけれど、特に今回の一件では多々心労を掛けてしまってごめんなさい。私と父の為に、たくさん、たくさん貴方の心を砕いてくれてありがとう。──…大好き。





39: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-24 21:38:57




(/ いつもお世話になっております、狩人の背後です。現在仕事が立て込んでおりまして、お待ち頂いてる中で大変心苦しいのですが、もう暫くお時間を頂けますと幸いです…!既に >17 >18でも一週間程度~とご理解を頂いておりますが、今回早くて土日、遅くとも20日と期日ギリギリが予想されるためご連絡させて頂きました…!(※こちらはお蹴りください◎))





40: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-24 21:56:04



>39
(/正しくは『遅くとも27日』になります、連投失礼しました…!)




41: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-26 14:25:45




( 熱のこもった眼差しに目を細め、光を増す微笑を前に、何かが通じ合えたような気がして縮まる距離を喜んで受け入れ。細腕から伝わる力に気付いても、緩んだ脳ではもう時既に遅し、鍛え上げた体は呆気なく傾いて一度視界は暗転。「……ッ、……あのなあ……!」わなわなと声は震え、利き手で目元を覆い隠す。やられた、完全に場の空気に当てられた、顔に熱が集まるのが分かる。普段ならあのやけに煌めく微笑みが意味する所など容易に理解出来たはずが、形成逆転を許すとは。柔さも甘さも消し飛んで眉間に刻んだシワはとりわけ濃く今にも逃げ出したい衝動が沸くものの、彼女の指先とくすくすと多幸感ただよう笑声が奪うのだから更にタチが悪い。はあ、とこれ見よがしに重い溜息を吐き出してバツが悪そうに目を逸らす。けれど、ぽつり、ぽつりと降り注ぐ言葉の雫は払えるはずもなく。王が鏡に執心し城から彼女が消えた日、これも仕方ない運命だと呑み込み。父娘が手を取り合う未来を案じる傍ら、それでも頭の片隅で、森か隣国か、彼女が城から羽ばたき自由に笑える場所に行くならと再び呑み込み続けた想いに雫が優しく波紋する。意を決して視線を戻し、ためらいがちに彼女の黒檀の髪を指先で僅かに梳きながら、今度はこちらが彼女を見つめる番。運良く拾われ、木陰からグリムヒルド様と白雪を見守る以上に望むことは無かった。片側の天秤が重たかろうが、その宿命を抱え続けるつもりだった。……その片側が、今かたんと宙に浮く。宿命の楔が壊れる。瞬間、目頭が僅かに熱を持って揺れたアンバーと銀の水面を、彼女はどう思うのだろう。きっと情けないと笑われてしまうかもしれない。それでも今は、このひと時を享受する選択を手に取りたい。───そして、うららかな陽だまりに照らされた白雪姫にも、無窮の愛の花束を捧げよう。彼女の行く道が、溢れんばかりの希望と愛で満ち満ちているよう、祈りを込めて )
お前が城を出て再会して、…倒れた日のことは今でも夢に見るんだ。城でも、任務の時でさえも。その度に、お前が笑う顔に安心する。…冬を越す場所さえあればそれ以上望まなかったってのに。今なら言える、白雪。これからもお前の傍にいさせてくれ。──……愛してる。


(/お待たせいたしました、そろそろ頃合いかと思いかなり長めに纏めてしまいましたが、このまま〆て頂いても書き残し等あればご自由に綴って頂いても大丈夫です…!すぐにお届け出来なかった点や当方口下手ゆえに十分に喜びをお伝えできない事が大変むず痒いのですが、最後に(と言うと語弊が生まれそうですが)もう一度白雪ちゃんとお話できて多幸感でいっぱいでした!常に片意地を張っているラウールも嬉しかったことと思います。改めて素敵な時間をありがとうございました…!

さて、次なる物語ですが背後様の方からシンデレラやヘンゼルとグレーテルなど気になる題材があればお聞かせ頂けますと幸いです…!)





42: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-01-28 17:33:39




(/この度はお忙しい中、事前に丁寧なご連絡をいただきまして、本当にいつも細やかなお心遣いをありがとうございます…!また、こちらこそ綺麗すぎるトピ名の回収から、あまりにもエモく秀逸な幕引きまで大変堪能させていただきました。過去の重い枷を引き摺りながらも愛情に揺れ動くラウール様と心温まるお話を共に紡がせていただき、とても楽しかったです!今後の彼らの活躍は以前にお話させていただいたクロスオーバーか、あるいは過去話などの派生ストーリーで軽く紡いでみても面白いかもしれませんね◎(※蹴り可)

次なる物語について長考してしまいましたが、ご提案いただいた人魚姫の案がやはり大変魅力的でして、もし宜しければそちらに移らせていただけますと幸いです。こちらの提供としては、寡黙で愛情深く微ヤンデレ風味な海の魔女、シャイな気質ながら健気で頑張り屋な人魚姫、泰然自若として案外雑な天然タラシ王子、貞淑可憐でシレッとやり手な隣国の姫君(あるいは隣国の姫君ではなく、単なる村娘としている話もあるようですので、器量の良い世話焼きな村娘なども○)を今の所考えておりますので、ご随意にお選びいただけますと幸いです。各キャラの性別改変含め、性格や容姿などについてもご要望があれば是非お聞かせいただきたく存じます。

お話の進め方に関しましては、四角関係案と姫君同士&魔女と王子の対談案のどちらも魅力的でどうにも甲乙つけ難く……もしよろしければ、四角関係状態で原作ストーリーをざっくり進行(提供Cの組み合わせに寄りますが、各々の好きなシーンを随時かい摘む形で)後、後日談的な意味合いも込めて軽く対談といった流れは如何でしょうか?あるいは他にご希望の進め方やご提案等がございましたら、何なりとお申し出くださいませ…!)





43: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-01 20:16:51




(/こちらこそ、いつもお早く素敵なお返事をありがとうございます!お日様の下で二人(三人)のラストを迎えたい気持ちから始まり、この幕引きもひとえに所々主様が上手く汲み取って下さったおかげで迎えられました。タイトル引用の件も含めて楽しんで頂けたようでなによりです……!優雅で健気な白雪ちゃんと高潔かつ不器用なグリムヒルド様、主様に重ねてお礼申し上げます *(蹴り推奨です◎)


次なる物語について承知しました!Cについてですが、実は既に主様の『寡黙で愛情深く微ヤンデレ風味な海の魔女』と『シャイな気質ながら健気で頑張り屋な人魚姫』が余りにも刺さり…。正直に申しますと二人の組み合わせが見たい気持ちでいっぱいでして、ご提供は海の魔女様をお願いしたく思います。そして此方の提供ですが、もしご抵抗が無ければ主様にご提示いただいた人魚姫ちゃんの人物像に沿って作成することは可能でしょうか……?(当初、わがままな坊ちゃん気質の海の魔女と好奇心旺盛な人魚姫を予定しておりましたが、どうしても狩人や白雪ちゃんと似てしまうのではという懸念もありまして……)無論、新たな人魚姫像をご所望でも問題ございませんので率直なご意見をお聞かせ頂けますと幸いです!

王子と姫君についても、概ね似たような想定をしておりました。人魚姫達よりも年上で正反対な性格ですと余裕が見え隠れするとより少女漫画的と言いますか、魅力的な四人組になりそうだなと…!

a.ヤンチャで博愛主義、隣国の姫に一目惚れした初心な王子。
b.甘いマスクで愛を謳いつつ何処か俯瞰して物事を捉え、かつ奔放な生き方を求める王子。
c.強かだが嫌味がなく、基本的にリアリスト思考であるものの、海辺で見た海の魔女との再会を諦めきれずに夢見る娘。
d.包容力に溢れておっとり、他者の恋愛を応援しつつ自分の恋も諦めない愛に溢れる姫。

提供は上記2パターンを予定しておりますが、同じくご希望の設定や主様の担当したいポジションがあれば是非お聞かせください。また、性格もご提示頂いた人物像が非常に魅力的でして、容姿や現実的な色からファンタジーな色まで特に苦手要素は御座いませんのでご自由に創作して頂ければと思います(お任せばかりで大変申し訳ございません…!)性別は魔女(男性)→人魚姫→王子→隣国の姫を想像していましたが、魔女は女性のままでも隣国の姫を王子様に改変でも対応可能です◯


○進め方について
当方も四角関係と対談どちらも捨てきれず…是非その展開でいきましょう、ご採用ありがとうございます!また二点ほど質問で、最終的な組み合わせと進行中の雰囲気についてのご要望はございますか? 前者はC同士の相性で変わってくることと思いますので、纏まったタイミングでお聞かせ頂けますと幸いです。後者は題材が人魚姫や四角関係なので、余りにもしっとりした雰囲気だったり、事細かに描写してしまうと少々重たく胃もたれしてしまうかな、と懸念があり……(前回の狩人時の交流が非常に楽しく筆が乗ってしまい、心理描写の点で此方が勝手に暴走してしまった感が否めず…!)元々ほのぼのというお話でしたし、失恋描写など組み合わせが確定する瞬間はぼかし後日談の対談で明記する…など考えておりますが、主様はいかがお考えでしょうか?





44: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-02-04 18:33:14




提供についてお気に召していただいたようで何よりです…!それではこちらが海の魔女、そちらが健気な人魚姫のご提供をぜひぜひお願いしたく思います。そうなりますと、対談の組み合わせ的にこちらは+隣国の姫君を提供させていただければと思うのですが、王子についてはaが特に可愛らしくて刺さりましたので宜しければそちらの提供をお願い出来ましたらと…!
また、早速以下に提供のpfを載せさせていただいておりますが、一点すみません…人外要素を入れたいあまりに海の魔女が長命になってしまっておりますが、引きこもり故に精神年齢はそこまで高くなく、恋愛面においては「たかが百年程度の現世での結び付きや肉の器に意味なんて…」などと口では言いながらも余裕皆無で王子に対し一方的にバチバチしていそうなので、そこまで背後様のご想定からは外れないかな…と思いましたが、やはり年下の方が、あるいは何か他の点でご要望やお好みにそぐわない点がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。

◇海の魔女
レヴィ / 男性 / 10代後半(外見年齢) / 178cm

常に何処かじっとりとした湿感を湛える、深海よりも深く昏い藍色の双眸 / 濡羽色の前髪は少し長めで、後ろは項を覆う程度 / 生気の感じられない青白い肌 / 怪しげな漆黒のローブ / 如何にも恐ろしげで胡乱な〝魔女〟の風体 / 海中でも人としての形態を取るも、魔法の力により特に不便はない

寡黙 / 内に秘める情熱は海よりも深い / 引きこもり気質 / 大胆 / 独占欲、嫉妬心強め / 影から密かに人々を導く善き魔法使いの一族 / 世俗を嫌い、数百年程前から海底の穴蔵で隠居生活中 / 古くから人魚達へ対価と引き換えに数々の魔法や知恵を授けて来たが、未知の魔法を扱う長命種としての畏敬の念から遠巻きにされがち / 人魚姫へ恋とも愛とも形容し難い強い執着を抱く / 魔女として人魚姫の〝運命〟を知るも、後に泡となって消え、海へと残るはずのその魂を己の物に出来ればそれで良しとする人外的価値観の微ヤンデレ。しかし、〝物語〟が進むにつれ次第に増していく欲に見て見ぬ振りは出来ず…。


◇隣国の姫君
リリアンヌ / 女性 / 19y / 160cm

穏和な印象を与える垂れ目がちな蜂蜜色の瞳 / 緩やかなウエーブを描く薄桃色の長髪 / 普段は紅のリボンでハーフアップに纏める / フリルやレースの多い女性的で品のあるドレス / 色白 / 衣服で目立ちにくいが程良く豊満な肢体

典型的なお嬢様言葉のお嬢様 / 綿菓子のように甘やかで柔和な物腰とは裏腹に刺すべき所は刺す、美味しい所はちゃっかり持って行く強かさ / 世渡り上手のしっかり者 / 知識も経験も豊富…に見せかけてこちらも相当な初心 / 社交界での経験や姉達の話から耳年増なだけ / 女性らしく恋バナや甘いもの、可愛らしいものが好き / 愛らしくいじらしい人魚姫には内心メロメロ / 一国の姫たる自らの結婚に夢など見ていないが、ある時海辺で垣間見た海の魔女の姿が頭から離れずにいる / ので山勘のみを頼りに〝偶然の再会〟を重ねるも、その精度の驚異的な高さ故に魔女当人から若干恐怖の対象とされている事には気が付いていない / 高位聖職者の血筋により第六感や霊感が鋭く、海の魔女や人魚姫の正体を薄ら察知 / 少々Sっ気あり

○ストーリーラインについて
提供する組み合わせが決まったという事で、一先ず以下に現時点での構想を連ねさせていただきますが、かなりふわふわとした所も多い為、どうぞ遠慮なく追加エピソードや逆に省略、改変希望がございましたらお聞かせいただけますと幸いです。
①王子との再会を求め、人魚姫が海の魔女に秘薬を求める。
②幸い慈善事業に熱心なお国柄であり、口が利けず新しい足では歩行も不慣れな人魚姫は王子の元で保護を受ける。そうして人魚姫が王子の元で暮らすようになってしばらくといった頃合のエピソード。(歩行能力や口が効けない程度についてはご都合の良いように◎)
2ー1)隣国の姫君と王子
2-2)隣国の姫君と人魚姫
2-3)王子と魔女
2-4)人魚姫と魔女(うっかり出会してしまった形)
※何れかのお好きな組み合わせをいくつか綴らせていただけたらと。シチュエーションは市井でお忍び中にばったりでも、近く開かれる予定の舞踏会の誘い関連でも何でも。
③舞踏会で隣国の姫君と仲睦まじく踊る王子の姿に失恋を確信。さりとて王子を殺せる訳もなく、海で泡になって消えようとする人魚姫を王子が引き止め、友情という真実の愛を貰う事で運命を打ち砕き声を取り戻す人魚姫。後は舞踏会へ密かに潜り込んだ魔女と人魚姫でダンスなども取り入れられれば美味しいやも…?
④人魚姫&隣国の姫君、王子&海の魔女で後日談的な対談を軽く。

○進め方について
現時点での希望としてはやはり原作通りの隣国の姫君&王子と、海の魔女&人魚姫の組み合わせでしょうか…。とはいえ基本は流れ次第、あるいはカップリング成立、とまでは行かずとも一歩前進した程度で〆も美味しいと思っております…!
後者につきましては、ご提案いただいた内容で異論ございません。いつも多々ご配慮をいただきましてありがとうございます…!ただラウール様の心理描写は個人的にかなり最高オブ最高で大変楽しませていただきましたし、トピ的にはほのぼのを主な題材としてはおりますが、特にシリアスや重い話が萎えという訳ではございませんので、今後もお好きに描写いただいて全くもって大丈夫ですとだけお伝えさせてください◎





45: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-09 22:48:56




◇人魚姫
コーデリア / 女性 / 16y / 158cm

くりっと丸く、感情表現豊かで目の覚めるようなアクアブルーの双眸 / 薄い青緑を帯びた白髪 / 前髪はふんわりと真ん中で分かれ、顔周りや毛先を緩く巻いたロングヘア / 仄かに赤く透明感のある肌 / 手足が長くしなやかな体型 / 水中でも肩周りまで覆ったドレスを纏い、頭上には珊瑚のティアラ / 現在は小粒パールのイヤリングを付けている / 鱗と尾ひれは朝焼けの海の色

シャイ / 内気で夢見がちな気質ながら、憧れに向かって努力する意思の強さと大胆さを持つ / 哀しむことはあっても絶望せず、例え転んで時間がかかっても自力で起きあがる / 「海底の国」を統べるソフィ一族の末娘 / 長命種だがまだ16年しか生きておらず、価値観は人間寄り / 姉達から人間界の噂を、現女王である祖母から陸の厳しさを教わる / 学問に励み祖母を手伝う傍ら、時々陸を眺めていた / 15歳の誕生日に海辺を歩く王子に一目惚れ / しかし恋心が本物か憧れかは不明 / 海底の国では神代文字を用いて読み書きを行い、現在は陸の言語を勉強中 / 秘薬と引き換えに声を差し出し、現在は潰れた声しか出ない / そのため途切れ途切れに話すか、身振り手振り筆談を用いることも / 手に入れた足も歩くたび違和感が生じ、当初はよく転倒していた / 現在は足の動きがぎこちなく、稀に痛む程度で済むため一人で歩行可能 / 舞踏界で披露する機会はないと分かっていながら人知れず踊りを練習中 / 隣国の姫君は恋敵でありながら、彼女の人柄に惹かれていく / 海の魔女に対しては噂を鵜呑みせず、臆しながらも祖母のお使いや彼の人柄やまだ見ぬ知識を学びに定期的に通う


◇陸の王子
アレックス / 男性 / 20y / 175cm

つり目がちでペリドットのように暗闇でも光り輝く金色を帯びた緑の瞳 / 明るい砂色の髪は、さらさらとした手触りで前髪は右に流す / 両側の髪を耳にかけ、正面だと短髪に見える / 束ねた襟足は背中の中心部分まで垂らす / 若々しく血色の良い肌 / 白いシャツに濃紺のベストとスラックス / 手首の袖は捲り、アクセサリーは訳あって身につけない / 正装時は純白と金、彼の象徴である黄緑が多く一目で〝王子様〟と分かる / 実はまだ成長期で身長がゆっくり伸び続けているとか / 歯を見せた笑顔が印象的

「碧の国」を治める王家の第二王子 / 明朗快活だが何処か享楽的 / 碧眼が殆どの王族で一人だけ緑眼のため、太陽の加護を授かって生まれてきたと称される / 王位継承者の自覚が足りないとの声も / 実は第一王子である兄が片耳が不自由であり、万が一不満が出た時に自分に矛先が向くよう仕向けたことがきっかけ / 他国に留学中も言い寄られることが多々あり、自衛も兼ねて敢えて派手に振る舞っていた / ろくでなしかと思いきや実は人懐っこく爽やかな若人 / 12歳前後に隣国に訪問した記憶を時折思い出しては胸にしまっていた / 今回の再会を人知れず喜びつつも、顔の良さを持て余し直球なアプローチしか出来ず頭を抱えている初心 / なお幼少期相当なヤンチャであったことは事実であり、5~8歳までは侍従長泣かせの王子であったとか / 人魚姫は兄や自身の〝大切な友人〟 / 姓はテュルコワーズ





46: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-09 23:07:36




◯キャラクターについて
レヴィさん、リリアンヌちゃんのpf作成お疲れ様でした!華やさとお茶目が共存する愛くるしいリリアンヌちゃん(お嬢様口調というキャラ付けも素敵です◎)妖しい魅力を湛えつつ余裕が無いレヴィさんのギャップに何度もpfを読み返してしまいました…。素敵なお二人をご用意下さりありがとうございます…!またレヴィさんの長命設定は何ら問題なくファンタジーにおける醍醐味だと捉えておりますのでご安心ください!
>45 )大変お待たせいたしました…!人魚姫及び王子のpfも完成致しましたのでご確認宜しくお願いいたします。今回どちらも補足設定や事前に盛り込んだ接点が多々あり両者共に主様のイメージにそぐわない部分やご要望、年齢差まで変更点があれば何なりとお申し付け下さいませ。

◯ストーリーラインについて
前回に引き続きご用意頂きありがとうございます。一点だけ③の王子が引き留める部分の改変をお願いしたいのですが、それ以外の構成は異論ございません。基本はご提示頂いた流れで進めさせて頂きたく思います…!また②の希望の組み合わせと大まかなシチュを作成いたしましたが、シチュの変更やご意見等御座いましたらぜひお聞かせください。また、最終的に選ばなかった組み合わせに関しては、交流中に話題として登場させて掘り下げられるかなと…!

(2-2)姫君と人魚姫
外出先の市場に積み上がった木箱が倒れ、咄嗟に目の前の女性を引き寄せた人魚姫。その女性は海の魔女を求めてお忍び観光中の隣国の姫君だった。新たな友達との第一歩と並んで歩いた街の風景。王宮では手に入らないひとときのお話。

(2-3)王子と海の魔女
目前に迫る舞踏会。後は当日を待つだけだが滞在中の姫君にアプローチできず胸を焦がすばかりの王子。気晴らしに向かった浜辺で、彼は海の魔女を見つけ「最高の舞踏会にしたい」と悩みを語る。一夜の奇妙な友情のお話。

◯改変について
王子が引き留める流れを何度かシミュレーションしたのですが当方の技量不足で人魚姫が残るまでの流れが思い浮かばず…。そこで③失恋を確信しテラスに移り翌朝泡になることを覚悟する人魚姫が舞踏会に潜り込んだ海の魔女(または結末を見届けにきた等)との最期の会話を交わし、これまで培ってきた友情や自分は三人を始めとする人々の愛に守られていたことに気付き、また愛を貫いた事に満足しているため悲劇の運命が打ち砕かれて声を取り戻す流れとさせて頂きたいのですが、いかがお考えでしょうか…?

◯進行について
承知いたしました!交流の方向性から度重なる嬉しいお言葉までありがとうございます…!ペアの進行度も同意見で、特に海ペアは後日談で恋心が芽生えるくらいの塩梅でも大変可愛らしいなと思います。ロルも前回の白雪姫同様何番は長く、何番は短くテンポ重視などチャプターやその時々に応じて長さや形式をご変更頂いて問題ございません。また今回もご返信の際は適宜蹴って頂けますと幸いです◎





47: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-02-14 23:23:47




○キャラクターについて
こちらこそ、お二方分の綿密なpf作成お疲れ様でした!こちらの描いていた理想を遥かに飛び越え、非常~に可憐可愛い正当派ヒロインなコーデリア様と、少々軽薄と見せ掛け、その実兄を想うエピソードなど諸々に彼の本来の魅力溢れる心根が透けるようなアレックス様とお話を紡げること、今から大変心を踊らせております!無論設定や接点等にも何ら問題はございませんので、ぜひこのままのお二人と交流をさせてください。また、年齢差についてもご寛恕いただきありがとうございます。ただ、もし交流中にでも解釈違いや展開に不都合等ございましたらいつでもお申し付けくださいね…!

○ストーリーラインについて
あれほど粗のある曖昧な素案をこれ程までにエモさ溢れる物語に仕上げていただき大変恐縮です…、ありがとうございます!是非ともそのままの内容で進行をさせていただけましたら幸いです。改変につきましても、特に③については当方もお恥ずかしながらかなり抽象的で、ご負担がないようざっくり場面省略をしていただこうという思惑程度しかなかったため誠に助かります◎お手数をお掛けしてすみません…!

○進行について
やはり物語の主役である人魚姫側にスポットを当てる形で進行させていただきたい気持ちがございまして、②と④は出来ればテンポよく、①はどちらでも、ただクライマックスの③は特に力を入れて…という形かなと今の所薄ら考えております。ただついこちらも筆が乗って長くなりがちですので、基本的にはその都度の流れで、というのは如何でしょうか…!また、①の場面にて早速以下に初回文を投下させていただいてはおりますが、こちらはもっと手短かつハイテンポにでも、ローペースでじっくりとでもご随意にご対応いただければ幸いです。最近お忙しそうなご様子なので、ペースについてはご負担がないよう以降可能な限り合わさせていただく所存です…!それでは、特にご要望や相談事項等なければこちらはお蹴り下さい。以降も何卒よろしくお願いいたします!



……。
( 少しの光も届かぬ深海の底の底。およそあらゆる命を阻む領域にある昏き死の淵に横たわる暗闇に、不意に朱の石を閉じ込めた小瓶から洞窟内を満たす焔が灯るだろうか。それはもうじきここへ訪れるだろうたった一人の特別な少女の為の道標であり、いくら人魚といえど少々辛いだろう深海の水圧や冷たい海温を和らげる為のもの。そう広くもない自身の居住空間にある背の高い平石にそれを浮かばせ、深く自らの面を覆っていた黒色のフードを肩へと落とすと、地上の家具類と何ら遜色なく並ぶ棚の書物や、薬の調合に用いる植物類、怪しげな生物の瓶詰めなどを再度確認し始めて。さて、今日はどんな魔法や知恵を教授しようか、あるいは如何な煌めきを秘めた徒然の話があの麗しき鈴の音で奏でられるのか。この時間が何よりも愛しく、かけがえの無い一時に変容したのは何時だったろう。変わり映えのない長命の日々に、全ての色を排したはずの日常にそっと慎ましやかな彩りを添え、理外に置かれた冷たい身体に再び暖かな熱を宿させたのはあの人魚だった。気付けば柔く口許を綻ばせながら、あの東雲の陽を淡く帯びるような魚の尾が打つ水の波紋をただ静かに、けれど強く焦がれるように待ちわびて )





48: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-02-18 20:33:41




(/勿体ないお言葉から初回文までご対応ありがとうございます!各チャプターの流れも承知いたしました。また解釈違いや不都合等もお互い様ですのでどうそお気になさらず、まずは主様のお好きなように綴って頂ければ幸いです!返信ペース含めいつも沢山ご配慮をありがとうございます、これだけお伝えしたくスペース失礼いたしました。改めまして宜しくお願いいたします…!(お蹴りください◎) )



( 海に揺れる灯火を辿ってごつごつした空間を縫うように進んでいく。宮殿を満たす海水より冷たく何度も進んでは戻り、ようやく見つけた隠れ家への道も今ではすっかり通い慣れた。けれど、暫くこの場所からも離れる事になる。最後の道標の前で泳ぎを止めて、心内を表したかのように揺らぐ焔に指先を透かし。「次は、いつ来れるのかな」定まりきらない想いを固めるように焔を撫でて昏い深海から瞳に映らない空を見上げる。海の魔女との縁は祖母の遣いから始まったが、寡黙だが静かに導き背中を押す人柄と知識は海の宝石に並ぶ輝きを放ち、自らの意思で今日までこの縁を紡いできた。穏やかな波音のような声を通して世界の神秘に触れる、穏やかに輝く日常がずっと続くと思っていた。昨夜、哀愁の滲む目で佇むあの青年を見つけるまでは。──はっと我に返り、見つめる程時間を忘れて意識を引き込む焔から手を引くと再び目的地を目指して泳ぎを進める。急いだ甲斐あって普段より早く到着したものの、それに気付かない程新たな道を歩こうとする意思は不安と期待を誘い。乱れた息を整えてコンコンと隠れ家の戸を叩き努めて平静を装うものの彼には声だけで緊張が伝わってしまうだろうか。内に巣食う動揺を宥めようとそわそわと尾を左右に揺らしながら返答を待ち、入室の許可が与えられればすぐに顔を覗かせるつもりで )
海の魔女様、レヴィ様! コーデリアです。お待たせいたしました……!





49: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-02-22 23:45:41




……入ると良い。
( まるで遠い遠い海上から注ぐ陽の欠片がこの深海の地まで降りたかのように、聞く者の心の深奥を暖かく満たす至上の声音。その先触れとして、何処か急くような人魚の尾が打つ小波に海の魔女たる己が気付かぬ筈はなく。彼女への簡素な応答の音には表れずとも、来訪者への歓待の意を少しだけ口端を傾ぐ事で示しては、戸としての役割を果たす大岩がひとりでに脇へと退いて。いつもならば、このまま中央の平石に書物の幾つかでも積んでの講義か、あるいは彼女の他愛ない話に耳を傾ける所。しかしながら、来訪の時間や声音に宿る緊張、尾が立てる小波の細々とした違和を拾い上げれば、わざわざ確たる言葉などなくとも、その純な心を揺らす何かがあったのだろうと推測が立つ。困り事かそれに類する物があるのなら、と一先ずは講義の用意はせずに棚から相手へと身体を向け。そのまま周囲を満たす死の水を意に介す事もなく悠然と地を踏みしめ、平石の傍らにある岩の椅子へ黙して腰を下ろす。対面には人魚用に拵えられた椅子の用意もあり、いつものようにそこへと彼女が落ち着くのなら、こちらも平生通りに傾聴の姿勢を取り、少し長い前髪の狭間から覗く昏い藍色を静かに相手へと向ける筈で )
──。





50: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-02-27 00:18:04




……! ご無沙汰しております、レヴィ様。お元気そうで安心しました……!
( 眼前の通い慣れた大岩も、今では自身の内側に宿る緊張や不安を具現化したかのようで。立ちはだかる感情を優しく遠ざけるように荒々しい岩肌へ手を添えていると彼の許可が下り徐々に大岩は動き出す。開かれた視界の先に何も変わらずに佇む彼を前に強張っていた表情がふわりと花笑むように和らいで、再会に対する喜びの意を示したのも束の間、己の視線は悠然と海底を踏み締める立ち姿へと奪われる。すらりと細い足で死の水すら従える姿に感嘆の意を瞳に浮かべ、一拍遅れて自分の為に用意された椅子へと掛け。普段ならば王宮の出来事や講義の振り返りを合図に始まるこのひとときが始まるのだが、これまでと異なる始まりを迎えた事でやはり海の魔女である彼には何もかもお見通しなのか、と小さく息を吸って肩の力を抜いて取り繕うことを止め。背筋をぴんと伸ばして早速本題を切り出し。アクアブルーの瞳は彼の藍色を揺らぐ事なく映し続けていたものの、願いを口にした瞬間、声は僅かに震え尾の先は絶えず小波を立て続け )
今日はお願いがあって参りました。海の魔女様、どうか──……どうか私に、ヒトの足を授けて頂けませんでしょうか。

 



51: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-03 22:29:34




……それは世の理に反する、禁忌の術──まさに外道の法だ。
( 露わとなった美しい蒼の輝石がふと細められ、仄かに色付く桜色の唇がゆるりと弧を描く。…きっとこの世に、目前の微笑みよりも柔らかな角度など存在しない。もはや幾度となく魅了されてきたその笑顔の為なら、自らの何もかもを容易く差し出せる程に彼女という海へ耽溺している。そんな相手たっての願いとあらばと、何時になく真剣味を帯びた言の葉の一つたりとも取り零さぬよう、視線を対面に据え確りと耳を傾けて。けれど、当の愛しい声音が奏でたのは神をも恐れぬ禁断の領域。短く息を詰めると同時に、かつて天より啓示された彼女の避け難い運命が脳裏を過ぎり。元々本業を離れ、こうした隠居生活を送る事となった一因──数々の運命に抗し得なかった無力感は未だ重く腹底へ沈殿しており、まるで昔の古傷に触れられたかのように胸奥の鼓動は俄かに不穏な律動を刻み始め。数拍程度の逡巡の後、一先ずは淡々と理知的な説明に終始しては、言葉を区切ると凪の面を少し顰めさせて忠言を呈し )
厳しい制約がその身を縛り、代償は君の生命にも及ぶだろう。……他で代替は。あるいは諦念を。





52: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-08 16:57:39




諦、念……。……お祖母様も同じ眼をしておりました。
( 新たな世界へ手を引く声は普段と打って変わって重く、禁忌と称した一言がまるで杭のように心を穿つ衝撃に双眸を大きく見開いて。その海には隠しきれない痛みがありありと浮かび上がり。道理を理解出来るからこそ生まれる心痛を抑えるように唇を引き結んで俯いた拍子に一筋の髪の毛が鼻筋へはらりと垂れた。……きっと、姉達が語る人魚の幸せは陸の世界に存在しないだろう。女王である祖母に自らの意思を告げた時も決して喜ばず『何の因果かしらね』と淡々と受け止めるのみで、口数少なく伏せた目が何よりの証明だった。それでも私は、あの一瞬を見過ごして過ごす数百年を想像出来ない。ふるふると頭を振り沈黙を破る答えの輪郭は、諦念を拒み無垢を内包した憧れで縁取られたまま、心臓に手を添え、浮かべた口元の弧は先程よりも緩やかで、しかし一層強く見つめる瞳で違える事のない誓いとし。──この時の私は知らない。告げた願いが彼が踏みしめる死に水よりも残酷で、その心に刻まれた古傷の深さを、今はまだ知らない )
それでも私は、私の想う太陽に笑って欲しいのです。──痛みも制約も乗り越えてご覧にいれましょう。そして、願いが成就した暁にはこの魂の全てを海の魔女様に捧げます。一片も欠けることなく、貴方様のものになりましょう。……若輩者の魂でも、きっと何かのお役に立つはずです。





53: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-08 17:53:50




(/一部セリフと誤字を修正させて頂きました。レス消費失礼いたしました…!(※こちら蹴り推奨です))



諦、念……。……お祖母様も同じ眼をしておりました。
( 新たな世界へ手を引く声は普段と打って変わって重く、禁忌と称した一言がまるで杭のように心を穿つ衝撃に双眸を大きく見開いて。その海には隠しきれない痛みがありありと浮かび上がり。道理を理解出来るからこそ生まれる心痛を抑えるように唇を引き結んで俯いた拍子に一筋の髪の毛が鼻筋へはらりと垂れた。……きっと、姉達が語る人魚の幸せは陸の世界に存在しないだろう。女王である祖母に自らの意思を告げた時も決して喜ばず『何の因果かしらね』と淡々と受け止めるのみで、口数少なく伏せた目が何よりの証明だった。それでも私は、あの一瞬を見過ごして過ごす数百年を想像出来ない。ふるふると頭を振り沈黙を破る答えの輪郭は、諦念を拒み無垢を内包した憧れで縁取られたまま、心臓に手を添え、浮かべた口元の弧は先程よりも緩やかで、しかし一層強く見つめる瞳で違える事のない誓いとし。──この時の私は知らない。告げた願いが彼が踏みしめた昏き死の水よりも残酷で、その心に刻まれた古傷の深さを、抗えきれない運命を、今はまだ知らない )
……それでも私は、私の想う太陽に笑って欲しいのです。──その為なら、今の私が持つ全てをお支払いいたします。そして、もしもこの身が消えた後、海へと残る私の魂はどうぞ自由にお使いください。……若輩者の魂でも、きっと何かのお役に立つはずです。





54: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-13 23:43:06




──……。
( 両想いのつもりだった、などとはよもや言わないが。もし彼女もまた自身と同等に、この一時の語らいに重きを置いてくれているのなら──。そんな淡い期待は呆気なく崩され、今や直視するには少々耐え難い清廉な蒼から逃れるように瞳を伏せ。机上で組んだ両手に知らず力が込もるも、硬く結ばれた唇から決して否は零れずに。昔から引っ込み思案で内省的な気質にありながら、それでいて信念に関わる局面では決して揺らぐ事のなかった未だ幼い輪郭の残る姫君。そんな彼女の、噂や肩書きなどに惑わされず、自らをただ一つの個として真摯に貫く瞳に己は惹かれたのだから。心臓が軋むような心地はその場へ置き去りに、ややあってゆらりと黒衣のローブを纏う長身を席から立ち上がらせ。そのまま胡乱げな暗がりにある奥の棚へと歩みを進めては、予め用意を済ませておいた秘薬を手に振り返り。彼女にのみ向けられるごく柔らかな声音と、それこそ常に一定の諦念を宿すように凪いだ普段の面持ちで相手を招くだろう。平生と何ら変わる事の無い、奥底の知れぬ深淵色の双眸。仄かにそれを細めることで彩りは一層濃く昏く、まるで遍く生命を海底へ引きずり込む幽鬼染みた眼差しで。長命の身において瞬き程度の須臾の間に、彼女が誰を愛そうが所詮は瑣末事。どうせ最期には、その何もかもを他愛なく打ち砕かれて──僕の海に落ちてくる )
一切を失う覚悟が真にあるのなら。……おいで、コーデリア。





55: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-18 00:36:39




……レヴィ、様、
( 今し方拒んだ諦念を彼が引き受けたように、絡まっていたはずの視線がしがらみを解くように逃げていく。この場で許される振る舞いは、返答を待つことだけ。それでも〝海の魔女様なら分かって下さるかもしれない〟と何処かで期待していた。彼の瞳は書物を見つめ歴史を語る時も世俗を厭いながら、時折確かに可変の未来を予感させたのだ。自身の空想に形を与え、授けて下さった智慧があるからこそ15の夜に諦めた陸に再び上がろうと決意出来た。あの焔を生み出される方ならば、きっと最後には背を押して下さる。──そんな知らぬ間に膨らんだ身勝手な甘えは、振り向いた眼差しを前に泡の如く弾け、身体は硬直し椅子に縫い付けられる。ああ、私に此処を訪れる次の機会など最初から存在しない。教え導いてくれた彼や祖母が抱いた感情は〝恐らく〟失望だ。初めて目にする深淵に思わず声が上擦る。一つ失うだけでも、こんなにも苦しいのか。決して偽りではない誓いと決意が齎す重さを正面から受け止める暇もなく、深淵の眼差しに腕を絡め取られるようにして身体が彼の元へ引き寄せられ。長い尾鰭を揺蕩わせたまま何とか姿勢を維持すると、既に失ったと思われる一つ目の代償によってより切実さを増した表情で秘薬ではなく瞳へと両腕を伸ばせば、ただ審判を待ち )
誓いに、願いに偽りはございません。……ですが、このように立ち去る非礼をお許しください。





56: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-23 22:53:06




……構わない。君の魂が在りたいと望む場所を見つけたのなら、それは尊ぶべきものだよ。
( 澄んだ蒼の瞳に陰りを宿す一方、折れぬ決意を秘めて真っ直ぐ伸ばされた白腕をこちらへ柔く引き。そのまま自らの腕の中へと閉じ込めれば、改めて絡めた暗色の瞳を僅かに細めて。しかし、痛みを堪えた、導者としての優しいテノールは一転して低く地を這うように落ち「──その先がたとえ、奈落に繋がっていようとも」小瓶に満ちた液体を口に含むと、前触れなく相手の唇を奪い。神をも恐れぬ禁断の秘薬は、劇薬にも相似する。異質な魔力が一挙にその身へ流れ込み、体内を駆け巡る激烈な熱と衝動は、到底彼女の意志のみで受け入れられるものではあるまい。細腰と後頭部を手で抑え、確りと最後の一滴まで飲み干した事を確認して拘束を緩め。分かりやすい外傷はなくとも、体組織が根本から急速に作り変えられてゆく未曾有の感覚に襲われているだろう相手へ、滔々と魔法の対価と代償を語り。その静謐な話振りや何処か諦観の滲む物腰に相反し、相手の唇も愛の囁きすら他者に譲る気のない自己矛盾には気付かぬ振りを。黒衣を揺らし互いの身を離すと、身体が完全に陸の者へ転じる前にと胸中に煮え滾るような熱情を飼い殺しつつ、何も悟らせない静かな声音と双眸で地上へ急がせて )
……対価は声。情を紡ぎ、重ね連ねて、愛という実を結ぶ為の言葉を失った末に、想いをも遂げられなければ……その身に宿る魔法は呪いとなって、君の命を奪うだろう。──さあ、コーデリア。…君の天運の元へ。





57: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-30 21:10:37




( 黒衣の檻に収まるまでの時間が永遠かのように錯覚してしまう。抵抗する間もなく引き寄せられ、失望の傷跡を愛でゆく師の救いの言の葉は誰に救い上げられる事も望まずに秘薬の中へと落ち。次の瞬間、眼前の深い藍色の影が深まった気がしたのは、きっと、……きっと気のせいではないのだろう。今この身に何が起きたのか理解し切れぬまま、喉へと流れ込む劇薬が齎す未知の感覚に『……! ──ッ……!!』初めは助けて、たすけてと底無しの海から這い上がるように腕に縋り。次第に自らの意思とは関係なく先に限界を迎えた身体が離して、はなしてと拘束から逃れるべく足掻き、最後の一滴を飲み干す頃には事切れたヒトのようにぐったりと脱力し。乱れた前髪で眼は隠れ、解放されてすぐ身体は海の流れに連れ去られて大岩の戸に辿り着くも、再度激痛と激しい眩暈に襲われるとその場にへたり込み。岩肌の壁に肩を預けながら張り裂けそうな心臓を抑えながら体内を支配する奇妙な感覚に生理的な涙を浮かべ、瞳は高潔で公平な師が取った行動への困惑の形を取り。失望させたで〝あろう〟申し訳無さからか眉尻は下げたまま、最後の警告に耳を傾け。慈しんだ交流の場を去るその瞬間、未だ混乱し変化を続ける脳内と身体が最後に目にしたのは、何も語らない貴方の表情だけ。かくして海底の姫君は善き魔法使いによってヒトの脚を授かり、陸へ上がっていきましたとさ。
物語の始まりは、少女が望んだ通りに進んでいく。──この先に待つものは、全てを失い泡と消える結末。けれどどうか、深海の瞳で見届けて。泡と消えるその時まで。( 〆 )


(/大変お待たせいたしました! このところペースが遅く大変申し訳御座いません……!また事後報告ですが、現在のコーデリアの補足としてレヴィさんに失望された(愚かな道を選んで期待に応えられなかった)と記述しておりますが、あくまでもコーデリア側の思い込みですので確定ロルのようにご不快に思われましたら後々改変可能ですとだけお伝えさせてください。その他、何か気にかける点などあれば何なりとお申し付けくださいませ……! (全文蹴り可です)

お詫びが重なり重苦しくなってしまいましたが、陸に移行するにあたり『(2-2)姫君と人魚』、または『(2-3)王子と魔女』の初回ロルを此方から投下させて頂こうかと思いますが、初回のご相談から日が経っておりますので、組み合わせの変更(顔合わせとしてアレックスとリリアンヌ様の一幕を挟む等)やシチュ変更のご希望等はございますでしょうか? )





58: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-04-02 21:34:05




(/不快などととんでもございません!毎度の事ながら、御伽噺らしく、幻想的で切ない余韻の残る素敵な〆をありがとうございました…!こちらこそ、展開的に確定気味の描写が多く申し訳ない限りで……もし何か気になる点や、返しづらさなどを感じていらっしゃるようであれば、何なりとご相談いただけますと幸いです。(※蹴り可)

確かに後の話の起点としてアレックス様とリリアンヌの描写を挟むべきか…と思いつつ、引き続きあまりにも可愛らしいコーデリア様と絡みたいという欲も大変強く……。熟考しましたが、一旦シチュ変更などはなしで『(2-2)姫君と人魚』の場面に移らせていただいてもよろしいでしょうか…!以降もテンポやロルの形式等は貴方様に合わさせていただこうと思いますので、ご都合の良いようにお綴りくださいませ。
それでは、優しいお言葉に甘えさせていただき、コーデリア様の初回ロルを楽しみにお待ちしております!)





59: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-04-06 16:03:08




(/全くの杞憂だったようで…!嬉しいお言葉をありがとうございます。励みになります……! 当方も主様の巧みで読みやすいロルに日々ときめき、確定云々はお話頂くまで全く気にしておりませんでした…()少しだけお話させていただきますと実はコーデリアの核を掴み切れておらず『一途で健気』なキャラ描写への個人的な拘りと時期的な問題でお待たせしてしまう事が多くなっておりますが、決して主様の問題では御座いませんのでその点はどうぞご安心ください…!(特に54のレヴィ様の諦念と愛着の絶妙なバランスや台詞にぐっと心を掴まれました…。引き続きご自由に綴って頂ければと思います…!)
長々とお話してしまいましたが、『姫君と人魚』お昼前後の市場のシチュにてご用意させて頂きました。何か気になる点等あればまたご連絡頂けますと幸いです。改めて2-2も宜しくお願いいたします……!)



──……。( 決別の日から時は流れ、王子の庇護の元かつての代償が時に夢として現れつつも今日も今日とて仕事に励んでいれば / 顔を見たメイド長から『今日は息抜きでもしていらっしゃい。そうね、市場にでも』と突然の御達しを受けあれよあれよという間に日除け帽に丁度良いサイズのバスケット、シンプルながらも上等な生地で仕立てた小麦色のワンピースに着せ替えられ / 折角だから楽しまなくては、と商人に導かれるままジュースを試飲し流れで二本購入したものの、肝心の心は商人達の謳い文句に混じって近々開催される舞踏会の噂にそわそわ揺れ動き / 『またどうぞー!』と、はにかむ店員に手を振り木箱が積み上がる店の近くを当てもなく歩きながら、元の声とはかけ離れた嗄れた声で辿々しく胸中を吐露し )──……隣国の、王女様。一体どんな、お方なのかしら……。





60: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-04-10 23:02:50




(/本当にいつも大変お優しく、ご寛容なお言葉をありがとうございます…!もしこちらの描写やキャラメイクなどに何か至らぬ点があったのなら申し訳ないなと少々気にしておりましたが、光栄なお言葉の数々にほっと胸を撫で下ろしました。また、ご多忙の中、絡みやすくコーデリア様の可憐な魅力が溢れる初回ロルの投下をありがとうございます。どうか以降もご負担にならない範囲でゆるりとお相手いただけますと幸いです◎それでは、こちらこそ場面転換後もよろしくお願いいたします!以降も何かご相談や気になる点がございましたら、いつでも気軽にお声がけくださいませ。※蹴り推奨)


……今日も折良く、お会い出来たなら幸いですけれど。( フリルのあしらわれたリボン付きの帽子とクラシカルなケープを纏い扮するのは良家の令嬢スタイル / 威勢の良い出店の声掛けをそつの無い微笑一つで躱しつつ、それにしても、と脳裏へ泡ぶくのように浮かぶのは気になる彼のこと──これまでの経験上、相手の出没場所は海辺が大半、にも関わらず自身の直感は今この瞬間この場を指して / 上品さの裏に苛烈さを隠すような王宮の社交や、厳しい王族教育の息抜きとして赴いた先で、なんと珍しい事もあるもの、と細かなレースの織られた日傘をくるりと手慰みにひと回し / 傘によって生じた死角の内側、不意に安定を欠いた隣の木箱がぐらりと傾いて、己が危機を察知したのは事態が致命を迎えてから / 少し離れた位置で影のように潜む護衛の動き出しよりも、傍らの少女の方が半歩早いだろうか )!──きゃあっ!





61: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-04-13 19:44:14




──……!( ふと、傍で奏でられる鈴の音を拾い / ちらりと横目で見れば日傘の下から薄桃色の長髪が印象的な、たおやかな足取りで歩くご令嬢の姿 / ──そういえば、アレックスが話していた。隣国の王女様もオトメユリのような大層美しい御髪をお持ちだと / とくん、と胸が高鳴り始める感覚は新たな知恵の実を口にする瞬間に少し似ていて / 可憐な華へミツバチのように視線が吸い寄せられるその瞬間、視界の端で不安定に積まれた木箱を捉えればさっと血の気が引き / 咄嗟に自分側へと引き寄せれば、バランスを崩したとしても彼女が直に地面に叩きつけられる事がないようしっかりと体に手を回し / 直後の衝撃音に店主や周囲の人々が駆け寄り、彼女の身体を優しく離し張り詰めた緊張から一気に解放され漸く息をして / 普段ならば極力会話を避けるものの、躊躇う素振りも見せずヤスリ同士を擦り合わせたような声で怪我の有無を尋ね / その間、アクアブルーの瞳は些か心細げに揺れ )──あ、の。お怪我、は……。





62: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-04-16 23:35:56




──なんて、愛らしい。( 不意に傍らから引き寄せる力に身を委ねると、けたたましい音を立てて崩れ落ちる眼前の危機など放念するまでに目を奪われ / まるで月の煌めきが光の中を泳ぐような白髪に、桃色に染まった頬、藍玉石を思わせる淡い蒼の瞳、陽に透き通る白々とした四肢 / 電流が走ったかと錯覚するほどの衝撃が身を貫き、先刻から自身が感じていた不思議な導きの先は例の彼ではなく彼女であったのだのだと悟らせ / 慌ててこちらへ駆け寄る店主らの靴音と憂慮の声に、はっと直ちに居住まいを正すと淑女の微笑みと共に気丈な言葉を添えて杞憂を晴らせば、改めて相手へと向き直り / 可憐な顔貌には不釣合いな掠れ声、けれども懸命な双眸でこちらを伺う様がまたいじらしく、思わずきゅっ、とその手を自らの両手で握り熱の籠った眼差しで相手を見詰め )……わたくしはこの通り、傷一つございませんわ。先程は窮地をお救いいただき、感謝いたします。…逞しく勇を鼓して、この身に降りかかる危難を退けてくださるだなんて、一体どこの白馬の王子様かと思えば、とぉっ……ても可愛らしい方でしたのね。





63: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-04-19 22:37:38




……! 礼など。体が、先に、動いて、しまって。
( 自身を愛でる一言に不安は一転し、ぶわ、と驚きと喜色が溢れ、仄かな熱は耳まで紅く染め上げ / 大した事ではないと左右に首を振り身振り手振りでアピールし、浮かれて頬が緩み切ってしまわぬよう感情を抑えるも / 以前まだ歩行に不慣れだった頃に、王宮で想い人が庭師を庇った時の動作を咄嗟に真似たもので / 〝王子様〟と、自分を通して彼を褒められたような気がして、ついにふわりと口許から笑みが溢れ / ──無事で良かった / 声を恥じらう様子もなく小さな笑声を奏で、途切れ途切れにしか紡げない声の代わりにきゅ、と白くきめ細かい手を握り返して / まるで騎士のような口振りで戯けて見せれば、ふと先の騒ぎの中に混じって此方に寄せられる異質な視線を捉え / 視線の主は恐らく高貴な身分である彼女の護衛だろうか、しかし不届者の可能性も否定出来ず / 握った手の力を僅かに強めると彼女の背後に目配せをして、もしも彼女から護衛に関する一言が無ければ彼らを撒いて別の場所へ連れ出すつもりで )
っふ、ふふ。勿体ないお言葉、恐悦至極、に存じます。貴女様のような、麗しい方に仰って頂ける、など。──……あの、今日は、お一人でお買い物、でしょうか。





64: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-04-22 20:54:29




──えぇ、一人ですわ。けれど……心配性な〝小鳥〟には、少々参っておりまして。
( 頬を赤く染め上げる様は庇護欲をそそる小動物のよう、けれど一度ふわりと花が綻べば優麗で繊細な美貌が際立ち / 可憐な見目にそぐわぬ騎士然とした振る舞いもかえって愛らしさを掻き立て、こちらも無意識に口許が緩み / ──本当に、お可愛いこと / ふと結ばれた視線からその意図を汲み取ると、しおらしく自らの頬に手を添えて思わず溜息 / もはや運命の導きとすら錯覚させられる特別な相手とのデートに、無粋な監督者など不要でしょう / 困ったように少し眉尻を垂らすと、一抹の茶目っ気を含ませたごく穏やかな微笑を唇に刻み / しかしてその実は無垢な少女を惑わせる悪魔の囁きが如く、繋ぐ指先をゆるりと甘く絡め、そっと大海の蒼に重ねた蜂蜜色の双眸はあくまで淑やかに慎ましく、けれど善性の強い彼女には一概に跳ね除けづらいだろう期待をたっぷりと込めて )
…もしも貴方が望んでくださるのなら、共に逃げていただける? 可愛らしい王子様。





65: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-04-24 23:44:56




──……いけないひと。
( 良からぬ不安が外れた事に安堵しつつ、勤勉な小鳥におしゃまな姉達を追いかける付き人達の姿を想起し、くすくす肩を竦めたのも束の間 / 麗しい容貌から溢れる憂いの息、鳥籠の中から羽ばたくその日を夢見る表情を前に言い表しようの無い胸騒ぎが / その正体は手を差し伸べずにはいられない麗しく儚く、艶やかな魅力と、かつての師を〝失望〟させた自身の目の前に、〝期待〟という名の感情が再び現れたことへ動揺で / ぽつ、と吐き出した一言が、何を意味し彼女に向けたものかそれとも、自身へ向けた一言か分からないまま / 舞い込む風に長い髪がそよぎ、覆い隠されていたパールの耳飾りがきらりと一瞬姿を見せて / 刹那、瞳は悪戯げに三日月形を描き、絡まる指先を一度離しては再度手を引く形で握り直したのを合図に走り出そうか / 逃げた先で小鳥に突かれても、私は──今彼女の期待に応えたい / 足の違和感も感じさせない程軽やかな足取りで人ごみを抜け、風に吹かれるまま数多の店を通り過ぎればくるりと後ろを振り返り、〝覚えておいてください〟と付け足すようににっ、と口角を上げて )
──コー、デリア・ソフィ。……今日この時間が終わるまでの、貴女様の、共犯者のなまえ、です。





66: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-04-26 23:12:08




コーデリア、様……。
( 図々しい申し出への文句と取るには柔らかで、何かを秘めるような艶やかな響き / 彼女が纏う奇妙な力の気配も合わさり、一種の魔性めいた光を帯びて、美しい蒼の輝石が描く弧に魂ごと魅入られる / 不意に引かれた手によって我に返ると、ひらめく長いスカートの裾を摘み、導かれるままに地を蹴って / 目まぐるしく、けれど軽やかに人という障害を右へ左へと躱し、見る間に護衛の姿は人垣の遥か向こうへ / 慣れぬ逃走劇と高鳴る鼓動の合間、振り向き様に告げられた高貴と可憐の狭間にある音を半ば惚けたように舌の上で転がし / やがて少し人や店が疎らとなった地で足を止めては、胸元を手で抑えつつ静かな歓喜を未だ弾む吐息に乗せ、改めて淑女の礼と自己紹介を / その一方、いい加減に限界、と先刻の刺激的な経験によってか胸奥から湧き上がる熱き情動によってか、赤く上気した頬と甘く蕩けた蜂蜜の瞳、そしてふるふると小刻みに震える指先を相手へと / 遂には辛抱堪らずとばかり、むぎゅ、と自らの胸へ少女の頭部を招き愛くるしさの発露を )
ご挨拶が遅れました、わたくしはリリアンヌと申します。実に鮮やかなお手並みでしたわ、素晴らしき共犯者様。──あぁ……それにしても、それにしても……なんってお可愛いんですの~!!





67: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-04-29 23:59:41




っふふ、ふふ……! 今は、ただの、コーデリアと、お呼びください。
( 手を引かれることはあれど、私が誰かの手を引く側になるなんて / 小鳥を撒き、乱れた日よけ帽を被り直して息を整えるも高揚感は止まる所を知らず、硬さを残していた表情は走る内にゆるゆると綻び始め / 一礼と共に降ってくる彼女の声は花びらのように軽やかだと言うのに / 「……リリ、アンヌ様?」 / 逸る鼓動は次第に重く、一音一音刻みつける速度に変化し / 何か大きな予感はしていたものの、それでも予想の範囲を大きく超える彼女の正体と、薄桃色に揺れる波の内側──心身ごと包み込む柔らかな両腕と燃え盛る大きな愛の中で、少々たじたじになりながら次に話すべき内容を思案していれば / ぐう / 主張したのは己の口ではなく、まさかの腹の虫 / 共犯者などと気取ったのも恥ずかしくなるほど、音が鳴るや否や勢い良く彼女の肩を掴み、すかさず顔を上げ / 砂浜に打ち上げられた魚の如く口をぱくぱく上下に動かしてはジュースの試飲以外何も口にしていない事情を必死に説明し )
──ご、ごご、ご無礼を! 昼食、を、忘れて、おりまして……。





68: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-02 23:34:45




まぁ、わたくしとした事が……。ごめんなさい、昔から愛らしいものには目がなくて。
( もはやこの身は欲望の化身と成り果て、よしよしと存分に相手を愛でる最中、制止を掛けたのは彼女の腹の嘆き / そんな生理的な音はおろか、それを取り繕う様まで愛らしいなんてという、一層身悶えるような衝動は内心に留め / 初対面にしては異様な距離の詰め方であったと、身を離すと少々恥じ入るように頬を染め、口許に手を添えて瞳を伏せ / しかし、如何な含羞や失態を前にしたとしても、相手と親睦を深める好機をみすみす逃す己ではなく / 改めて大海を閉じ込めたような蒼と視線を絡ませると、そっと淑やかに小首を傾げて慈愛に満ちた微笑みを / 自らの本能は眼前の少女を凡な人間ではないと告げている、けれど、そんな忌避感を凌ぎ沸き立つ熱情は単なる好奇心の域を遥かに超えて / 緩やかに波打つウェーブがかった薄桃の髪が、まるで誘うかのように静かに揺れ )
折角のご縁ですもの。もしよろしければ、このままご一緒にランチなどいかがかしら。──わたくし、貴方様ともっともっと……色々なお話をしたいんですの。〝ただのコーデリア〟のこと、たくさん教えていただけますか?


(/そろそろ〆の頃合いかと思い、お声掛けを失礼いたします。変わらず小動物的で愛らしい振る舞いに非常に癒されつつ、時には勇敢かつ大胆なコーデリア様の一面に幾度となく魅了されました……今回もとても胸躍る一時をありがとうございました!このまま〆でも大丈夫ですし、もし書き残し等があればこのまま続けていただいても、少し時間経過(昼食後など)してより核心的な恋バナ等に移っていただいても構いませんので、ご都合の良いようにお返しいただければと…!

少々気が早いやもしれませんが、もし場面転換される場合、次のシチュエーションは予定通りに『(2-3)王子と魔女』が宜しいでしょうか?あるいは先に他の絡みやシチュ等をご希望であれば、喜んで対応させていただきたく思いますので、どうぞお気軽にお申し出くださいませ!)





69: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-05-04 23:29:40




(/お声掛けありがとうございます!丁度今回で場面転換か、台詞を多くロルを短くした形式に変更しようか考えていた所でしたので大変助かりました。またレス間隔や声の表現とはいえ大変読みづらい文章など様々な点でご配慮やご理解を頂きありがとうございました…!コーデリアの方もシャイ設定からだいぶ行動力溢れる少女になりつつありますが、のびのび動かす事ができ大変楽しい時間でした…!此方もお嬢様口調で溌剌としつつ小悪魔的な甘さと艶やかさも併せ持つリリアンヌ様に魅了され大変どきどきいたしまして……アレックスを通してお話出来る日がより一層楽しみです!

少々お時間頂きましたが、お言葉に甘えて昼食後~夕刻前の場面で新規ロルをご用意させて頂きました。コーデリアの自己紹介から始まっておりますが、リリアンヌ様自身のお話やレヴィ様に関するお話、アレックスに纏わる噂など(この辺自由に作成して頂いて大丈夫です)お好きな話題に移って頂いて構いませんので、こちらでさくっとお話した後に場面転換後シーン『(2-3)王子と魔女』に繋ぐことが出来ればと!
※実は幼少期の時間差軸で初めての出会いシチュで『隣国の姫君と王子』や、人魚姫の刃をモチーフに、妖精の悪戯等で王子を手にかける夢の中で偶然再会する『人魚と魔女』などの案も浮かびましたが、舞踏会の流れと被りそうな懸念や後者に至っては重さや再びレヴィ様にご負担を強いてしまうのも大変申し訳御座いませんので……(小声)2-3の男性組が良いのではないかと…!ここまで長文失礼いたしました。認識の相違やご質問ご要望等があればお気兼ねなくお話頂けますと幸いです……!)


リリアンヌ様! こちら、です……! ( 喜んで誘いの手を取り、腹拵えを済ませた昼下がり / 痛まない脚、美味しいご飯、開き始めた話の蕾を前に緊張はほぐれ / 手を引いて市場を過ぎ、向かった先はざざんざざんと波が寄せては返す砂浜。そこから少し先に見える白い外壁と碧色の屋根が印象的な城を指し示し / 人になった己が語れる内容は多くなく、語る声も潰れていては話が少々味気なく感じてしまうかもしれない / せめてこの国が誇る青緑に輝く海に目にすれば、少しは彼女の期待に応えられるだろうかと砂浜の入り口で案内の脚を止め )あの、テュルコワーズ城で、今は過ごしております。──私はこの浜辺で、第二王子殿に、運良く拾って、頂きました。





70: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-06 23:44:16




まぁ、以前にアレックス様が仰っていた、浜辺で出会ったご友人というのは貴方様の事でしたのね……! 素敵な奇縁ですこと。( 潮風に揺れる帽子を押さえつつ、手を引かれるままに砂浜へと至り / こちらの身分を知ってもなお、何ら変わらぬ態度が、下心なく繋がれた指先が自身にとってどれ程特別なものか / 眼前に広がった思い入れ深いエメラルドグリーンに瞳を細めるも、相手のすらりと伸びる指先を追いかけた温和なそれは途端に驚きへと塗り替えられ / 歓喜の声を上げたのも束の間、彼女の不思議な経歴と自身の直感、そして先日邂逅した〝彼〟が寂しげに零した言葉を結び付けるように、鼻腔をくすぐる潮の香りがとある推測を導いて / 薄桃の髪を僅かに傾けると、特段の気負いもなくさらりと真相に踏み入り )……もしかして、海の魔女様のとぉっても〝大切な方〟ですの?


(/勿体ないお言葉と毎度ながらご配慮に溢れた新規ロルのご作成をありがとうございます!勝手にアレックス様からコーデリア様の事を多少伝え聞いている、という事にしてしまっておりますが、もしそういった軽い雑談の出来る関係性を想定されていない場合は城の関係者から聞いた、とご変換いただけますと幸いです。
場面転換に関しましても承知いたしました◎た、ただ幼少期アレックス様を見逃すというのは大ッ変に惜しく…。また、まさかの夢での再会シチュというのもあまりに天才の発想で美味しいが過ぎるので、もしご負担でなければ『(2-3)王子と魔女』後にどちらか片方でもご一考いただけますと非常に嬉しいです……!長々と堪えきれぬ欲望を垂れ流してしまい申し訳ありません、それでは引き続き女性ペアにてよろしくお願いいたします!※蹴り推奨)





71: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-05-10 00:38:02




王子殿が、そのような……! 私も、度々リリアンヌ様のお話を聞いて、おりましたが、実際にお会いした方が、より……。( いつの間にか知られている事実に身体の体温が幾らか上昇し始め / 宙に浮かび掛ける気持ちを堪えふと彼女の横顔を見遣ると / 先程まで爛漫と咲き誇っていた情熱の花は、瞳を細めた途端気高くも嫋やかに見守る睡蓮のような神聖さを纏って / ──燃え盛る愛と深く受け止める器、蜂蜜色の瞳と灰簾石の瞳とでは何もかもが違うのに / 面影が重なる瞬間、もう呼ぶ事も出来ない師の名と、本能が何かを察してか反射的に一歩後退りをしては、己の帽子のつばを下げようと自らに向けた筈の指先は、直前で動きを止め / 図星を突かれた子供のように眉や目元は弱々しく、けれど何処か懐かしそうに、嬉しそうに口角だけはきゅっと上げると小首を傾げて彼女の仕草をなぞり )その方が、私かは、分かりません。ですが、魔女様には、とても……良くして頂きました。勉学を教えて、頂いて。私にとって、師のような、方でした。──……答えに、なって、いるでしょうか?





72: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-12 23:45:37




ふふ、良い覚えであったのなら嬉しいですけれど。( 第二王子との交流といえば、華やかな風体とまことしやかに流れる噂話から、それらしい甘言も単なる社交辞令だろうと無難に受け流した程度 / そんな僅かな関わりの中でも彼の人品の良さや王器は幾らか判じられ、彼女の待遇も決して悪いものではないのだろうとそっと安堵の笑みを零し / しかし、こちらの問い掛けを受け差し込む影に、些か踏み込み過ぎたのではと不安が過ぎり / 一方で簡単に引き下がる事も躊躇われては、実に愛くるしく斜めへ傾いた顔貌に目と脳を壮烈に焼かれつつ、一旦情動を抑えると胸元で丸めた手に力を込め、唇にやんわりと淡い笑みを敷いて / ──自らの分は弁えている。何時だって昏い海底にいるような〝彼〟の心の深奥に触れられるのは、きっと )……えぇ、やはり貴方様の事でしたのね。あの方とは偶然こちらでお会いして……とても物憂げなご様子でしたわ。折角海の近くまで来ておりますし、良ければ一度お会いになられては如何かしら?





73: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-05-14 22:39:39




──ここだけの、話。 彼はわざわざ、享楽の仮面を選ぶほど、……不器用な人ですが。自分は偽れど、人に嘘は吐けないのです。( 彼女の耳元へ、右手を添えこっそりと / 幼少から兄である第一王子に王座を捧げる為に生き、紛い物の王と仕向け続けたのだから、仕方ないけれど / 彼女の瞳に映る彼が軽薄な人間で終わって欲しくなくて / 「照れ屋な〝太陽の子〟は知れたとなれば、雲隠れ、するでしょう」ですから、と付け加えると人差し指を口元に立てて──「どうかご内密に」と告げ / 一方で急転直下で訪れた再会の兆しに困惑を隠し切れずにいるものの、師の様子に絶句し悲痛な心境が顔に浮かぶ最中、儚げに揺れた眼前の花に対しても言葉を失い / あの方と同じじゃない。まるで違う。けれど、面影が重なる理由は──その生き方だろうか / ふわり、風が吹いた瞬間その豊かな体を抱き締めたまま立ち尽くし。暫くして、提案への返事代わりにゆっくり二度三度と頷くと / ぎゅう / 腕の力を強め、ようやっと沈黙を破った声は少しばかり涙が流れた後で、溢れる情動の海に流されるまま脈絡なく想いを吐き出して )……ごめん、なさい。抱き締めずに、いられなくて。なんて、なんて暖かいんですの。ふふ、いつの間にか口調が、移ってしまったみたい。──……少しだけ、会う、勇気が持てた気がします。リリアンヌ様の、おかげで、ございますね。





74: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-17 10:03:34




まぁ……二人だけの秘密、ですわね。( 人気のない海辺、ひそひそと睦まじく紡がれるのは内緒話、意外な裏話 / 抱く印象に乖離はあれど、彼女の話には幾らか符号の一致もあっては少し戯けた微笑を薄い唇に乗せ、こちらも楽しげに人差し指をそっと立てて / ──と、ふわりと互いの間隔が急に詰まり / まるで彼の力になり得なかった口惜しさごと、ぎゅうっと暖かく抱かれてしまったようで / 肩口に落ちる水滴の熱を感じ、驚きに見開いていた双眸をゆるりと細め、あまりにも不器用で情の深い少女の掠れ声を優しく促すように背を撫でて / …世に聞く色恋とは、お話に聞く以上に難しいものですわね、などと彼女の様子から自らを取り巻く恋愛模様を薄ら察知して内心独りごち / 何時にも増して憂いを帯びる彼も、他人の為に真珠のような涙を零す彼女もそれはそれで一等愛らしいけれど。やはり、大好きな人達が笑っていてくれることが、自分にとっての一番の幸せだろう / 抱擁の体勢では表情の伺えぬ耳許へ唇を寄せて、柔い笑声を転がすように、そっと甘やかな吐息を含む感謝の言葉と愛を贈ろうか )……今すぐでなくても構いませんわ。貴方様の決心がついたのなら、いつかお会いになってくださいな。──……ありがとうございます、コーデリア様。ふふ、貴方様はきっと、泣き顔までとってもお可愛いんでしょうね。



(/娘様の愛くるしさといじらしさについ百合を咲かせかけましたが、この度はほのぼのと仲睦まじくも重要な転換点となり得るような心温まる物語をありがとうございました…!もしもまだ綴り残した事などがあればこのままお返しいただいても大丈夫ですが、一応先んじて以下に『(2-3)王子と魔女』の初回文(重苦しいですが…)を置かせていただきましたので、場面設定に不都合等なければこちらにて次の話を続けさせていただければと思います◎それでは引き続きよろしくお願いいたします!)



( 夜の海辺に人の気配はなく、ただ岩壁に打ち寄せる静かなさざ波の音のみが何処か詫びしく場を支配して / 神出鬼没にも程がある例の令嬢も、よもや深夜にまで顔は出せなかった様子 / 密かな安堵を吐息と共に零しつつ、昏く沈む眼差しは無意識に自らの膝まで浸かる海水へと / どうせ彼女のいる城まで足を運ぶ気などない癖に、たとえ遠く海上から呼び掛けの声があったとして応じる気すらない癖に、相手の事を想ってはいつの間にか一人陸へと上がってしまうだなんて、本当に自分はどうしてしまったのだろう / 常に静謐なそれであるはずのローブ奥の表情を歪め、性懲りも無く苦しげに吐き出したのはやはり恋しい少女の名 / それは近辺に畏怖の念を伴って囁かれる不気味な魔女の姿か、はたまた今にも入水自殺を図らんとする哀れな男の様相と取るかは見る者の意に委ねられ )……、コーデリア。





75: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-05-18 22:28:33




(/此方こそ素敵な〆と2-2にお付き合い下さりありがとうございます、お疲れ様でした!終始リリアンヌ様の暖かな慈愛と誇り高さに胸を撃ち抜かれておりました…そして情景が浮かぶ美しい2-3初回分のご用意ありがとうございます…!早速アレックスでお迎えに参りました。また一点息子の装飾に関する設定を初期ストーリーライン( >46 )から少し離れる形で盛り込んでおりますが必ずしも拾って頂く必要はございませんので(逆にストーリーラインから大幅変更も大歓迎です)引き続きやり易い形でお付き合い頂けますと幸いです。改めて、以後も宜しくお願いいたします…!(お蹴りください◎) )


( 人々が寝静まった夜、月が微笑む浜辺は何時にも増して妖精達が静かで。行事を控える中、城を抜け出たとなれば忽ち醜聞となるが / ポケットに忍ばせた小箱の中で僅かに瘴気を放つペンダントへ視線を落とし / 「太陽の子、ね…」 / 実は留学中に呪われ、占い師に偉大な善き魔法使いの力を借りるか年月を掛けて海の妖精と月の力で浄化するしかないと告げられた身で / それでも、自らを取り巻く環境は緩やかに好転し始めている。もしこの身に呪いが残ろうとも── / 試すように月を見遣るとその下には黒衣の人物を認め / 訝しげに眉を顰めたのも束の間、膝まで浸かる立ち姿に思わず息を呑み。小箱の蓋を閉めポケットに突っ込むと、靴を脱ぎ急いで海へと / 途端、『魔女様の邪魔をするな!』『でていけー!』と敬愛する主の領域を荒らす侵入者を退治せんとばかりに妖精達が騒ぎ出し、ざわざわと荒ぶる波音が少女の名前をかき消す中 / 黒衣の内側が、相手にとっての自分が、一体どんな存在かも知らず確りと彼の手首を掴み声を荒げ ) ──…ッ、行くな! まだ行かないでくれ……! 





76: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-05-20 21:49:31




……!( 思索に耽るあまり、領域へ踏み入る闖入者の接近を許し / 自らの身が濡れるのも厭わず、妖精達のざわめきさえ振り払って、月明かりのもと顕になった懸命な顔貌は如何なる運命の悪戯か / 黒衣の奥の双眸を凝然と見開くと、思わず短く息を詰め / 捕らえられた手首の感覚に我を取り戻すも、どの道姿をくらますには一手遅く、にわかに殺気出す周囲の妖精達を視線のみで静めて / 同様に己の腹底でチリチリと灼けつくような、ドロドロととぐろを巻くような昏き汚泥の声にも蓋をして、秘めるべき情動はローブの奥へ隠し / ややあって、拘束された方の手はそのままに、黒衣の狭間からゆらりと相対するのは海底に潜む幽鬼の瞳 / 抑えきれずに常よりも低くなった声音はらしくもない刺々しさと威圧を僅かに帯びて、寒々しい夜の海に響くだろうか )……人の王の子が、僕に何の用だ。まさか、お前まで魔女が与える禁忌に身を浸そうという訳でもないだろう。





77: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-05-24 17:10:14




求める物はないよ。…ただ、貴方を止めに来た。( ──騒めきはピタリと止み、青白い月光が平伏する海と黒衣の貴方を照らして / その手を離せと言わんばかりの声音は僅かにじわじわと追い返す波に似た拒絶を含むも / 還る場所を求め彷徨う瞳を前にぐいと自らの方へと引き寄せて、短く告げたのは己のエゴで / すぐさま振り払うほど切迫した状態ではないにしろ、目を離した隙に忽然と消えてしまいそうな彼を手離す選択肢は無く / 加えて、海を支配する種族が海水に心身の状態を左右されるなど有り得ない話 / けれど陽光も月光も差さない暗闇で生き続ければ、心は着実に蝕まれる。そんな思考は地上で生を受けた己の思い上がりだろうか / 揺らめく海面へと視線を向けて影を作っていた睫毛が持ち上がり、質問の形を取りながらその実拒まれても連れて行く意思表示として卑怯にも浜辺側へと一歩進み / 淡々と貴方を見据えるあいだ、冷たい夜風だけが二人をそっと撫でて )都合の良い時に逃げてくれて構わない。今は浜に上がってくれないか。いつまでも此処にいては、貴方の配下も気が気じゃないだろう。それに──幾ら貴方が名高い海の魔女様だとしても流石に夜の海は堪えるはずだ。…何なら既に、風邪を引いた〝目〟をしてる。





78: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-05-28 22:18:02




──……、おかしなことを。( 陽の光を思わせる暖かな瞳が、覆っていた瞼を押し上げ己を貫く / 手を引く力に抗えず一歩縮まった距離は、理外にある者すらをも引き込む彼の魅力を思い知らされるようで / その眩さから逃れるように眉間へ皺を刻み、視線を逸らした先は冷たい海へ呑まれた相手の両足。互いの肌を撫でてゆく寒々しい夜風は、人の身においては少々堪えるものである筈で / ……不承不承と、双眸を閉ざしての嘆息と諦めたような声音が了承の合図 / いい加減離せ、と言わんばかりに拘束の手を無言で振り払うも、その足は相手と共に海水を掻き分けて浜へと向かうだろうか /  いざ陸へと上がってみれば、こちらの脚部にも衣類にも濡れ跡の一つもなく、対して相手の上等な装いは塩水を湛えて無惨な有様だが、愛しい少女を誑かした男の事を気に掛ける義理などありはすまい / いや、彼女がほんの少し惑った先の相手の事なんて、本来瑣末事である筈なのだけれど / 長命種としての道理は理解すれど、それを裏切る口振りは依然としてツンケンとした刺々しさを孕み、先の話の真偽を未だ疑っては無愛想に腕を組むと値踏みするように両の瞳を僅かに細めて )……それで。まさか本当に、僕へ情を施しに来ただけではないだろう。





79: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-06-04 00:32:01




いや、深夜に海の真ん中に立ってる魔女を放っておけるか……! 本当に何もない、……〝これ〟も何も。──今貴方は、俺のエゴに付き合ってるだけだ。( 刺す声音とは裏腹にその姿は高潔な導師そのもので / 頭の片隅で、彼なら僅かでも耳を傾けて下さるかもしれないと皮肉にも東雲色の人魚と同じ希望を見出しつつ、前後にちらつく彼の苦痛をそっと胸に留めた / ──けれど。間髪入れずに否定したところで、一連の行動に対する疑念を一体どうやって晴らしたものか。浜辺と海の丁度境界で立ち止まっては / 頬をぽり、とひと掻き / 一先ず一番疑わしい小箱を取り出し、此度のあれこれとは別件と示しておりすぐポケットへ / 頭の隅々から相応しい言葉を手繰り寄せるものの、言葉を重ねる程この点エゴ〟がより偽りに近付きそうで / 己が出来るのは淡々と事実を告げることのみ、相手が捉える心情の領域まで手出しは当然出来ないのものだ、と静かに仮面だけを外し陸と海の境界を超え / そのままそうっと屈み、濡れた裾を絞りながら、目線は敢えて足元に落とし先程妖精がかき消した──彼の嘆きの訳を知るべく鎌を掛け )言えるのはこれくらいさ。……俺からも質問させて貰おうか。あんた、さっき俺に手を掴まれた時──誰を呼んだんだ。





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