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あなたはどんな夢を叶えますか?【オリジナル/戦闘/近未来/途中参加歓迎!】/272


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自分のトピックを作る
241: レアリゼ [×]
2023-12-18 22:04:01

>>240


「エレナさん……」

狙撃は外れない。となると、彼女は確かに頭を撃ち抜くつもりで撃ったのだ。それが外れた。何故。片手で撃ったからか、それとも

(私に、情があったから……なのかな)

流石にそんな筈はない……彼女は自分ことをちゃんと化け物だって否定してくれたし、自分を撃つ約束だってしてくれた。そんな彼女が、まさかそんな。しかし彼女の頬を伝うものを見たとき……何故キメラなのかと問われた時……ひどく胸が締め付けられた。今まで散々感じてきた物理的な痛みとは違う、言い様の無い痛みだった。
震える手で胸の部分の服を握り締める。そして、絞り出すような、震えた声で話し始めた。

「お父さんとお母さんに、いっぱい恩返ししたいと思って……でも学生の身分だとそんなにお金が貰えなくて……。それで、仕事を探してたら、キメラの仕事を見つけて……。お金がいっぱい貰えて、しかも“傷付け合う”ことが主軸のお仕事だから……。恩返しの為のお金が貰えて、私の苦しみを抑えられることもできて、私にピッタリだと、思って……」

力なく下ろした右手が、不意に右足のホルスターに触れた。そうだ、拳銃はもうひとつあった。彼女はもう、おそらく撃てない……。なら、自分で引き金を引こう。両親を見逃す代わりに、自分は好きにして良い。そういう約束を交わして、彼女は自分を殺す選択をしたのだ。その選択を、果たすべきだ。
ゆっくりとホルスターから拳銃を引き抜き、その銃口をこめかみに押し当てた。


242: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-19 16:40:04

>239 ティオさん

「……まぁ、アンタがそれで大丈夫なら良いんだけど」

相手の雪に対する策として提示した盾のヒーターを見ると更に頭を抱えるほど呆れ返る。確かに発熱によって高い温度を確保するのは重要だが、そこに保温性が無ければ焼け石に水だろうと考えた。だが先程出会ったばかりの人間を心配するところに彼女の優しさが出ているだろう。

(/妹に感染されまして……() あと新キャラの制作を考えております!)

243: エレナ [×]
2023-12-19 20:22:13

>>241 レアリゼ様

レアリゼの震え声を聞きながら、エレナは視線を落とし、拳を握りしめて床に叩きつける。エレナにとってキメラとは、他人を傷つけ、命を奪うことに喜びを感じ、自分だけが幸せならばそれで良く、残虐で非道な人々だと思っていた。だが、レアリゼはエレナが思い描いていたキメラの像に当てはまる部分こそあるが、そこを除けば家族思いの少女でしか無い。
そしてそれはレアリゼに限ったことでは無いのだろう。これまでエレナが撃ち抜いたキメラ達の中にも、死を悲しんでくれる誰かが居たのかもしれない。そんな事実を知ってしまった以上、エレナは果たしてこれまで通り淡々と任務をこなせるのだろうか。

「違う…! もう…、それ以上喋ら…、な、何してるの!?」

ふと顔を上げると、こめかみに銃を当てるレアリゼの姿が目に飛び込んできた。まさか、ここで死ぬつもりなのではなかろうか。
エレナは咄嗟に先ほど見つけていたナイフに飛びつき、投擲する。必死さのあまり無様な格好での投擲となってしまった上、勢い余ってエレナは床に倒れ込んでしまうが、ナイフは真っ直ぐレアリゼの持つ拳銃目掛けて飛んで行く。

「勝手に死ぬなんて…、認めないわ! あなたの命は私が握って無いといけないの!」

244: ティオ [×]
2023-12-19 20:35:39

>>242 アナスターシャ様

「そう言うことだ。こいつがあれば俺は大丈夫。だから安心してくれよな!」

軍服の女性が内心呆れ返っているであろう事を察する事ができなかったティオは、盾の温度が上がり切らない内にスイッチを切る。そして早くも温度が下がり始めているミルクティーを口に含みながら女性の姿をまじまじと眺める。キメラかもしれない、といった疑いはすでに頭の中から消え去っており、今度はキメラでないのであれば何者なのだろう、と疑問が浮かび上がった。
分からない事があれば素直に聞くのが1番手っ取り早い。そう判断したティオは、ミルクティーのカップをテーブルに置き、女性の軍服のバッジを指差しながら問いかける。

「アンタ、そういえば何者なんだ? 変な服装してるけど…」


(/家族内での感染はどうしようも無いですからねぇ…。とにかく暖かくしてください~
新しいキャラクターについても承知いたしました! 固まり次第で構わないのでキャラシートお願いします!)

245: レアリゼ [×]
2023-12-20 20:32:43

>>243


引き金を引こうとしたその瞬間、投擲された鋭い刃が拳銃に命中した。それば拳銃を弾くには十分な衝撃を与えたようで、手元から弾き飛ばされた拳銃が回転しながら床を滑っていった。

「うそ、どうして……」

何が起こったのかを理解すると同時に、呆然とした表情で彼女を見つめる。無茶な姿勢で投擲したのか倒れこんでしまっており、その顔色を窺うことはできなかった。
自分は化け物だ。平気で人を傷付けられるし命すら奪うこともある。彼女もそこはよく分かっているはず。先程の銃撃は結果的に外れ、生かされた形になったとはいえ、死んだ方がいいことには変わりない。だから死のうと思ったのに、何故。
そのような疑問は、続く彼女の言葉によって氷解した。新しく生えかけようとしている左の前腕を強く握りながら、僅かに笑みを浮かべて話し始める。

「……そうでしたね。“お父さんとお母さんには手を出さない代わりに、私のことは好きにしていい”、そういう約束でしたよね。なのにその私が勝手に死のうとするなんて……ごめんなさい」

未だに腹の傷が塞がっておらず、立ち上がるのが難しいので、代わりに右手と左の前腕を使って這うようにして倒れこんだ彼女のもとへ移動し、その体を起こす際の一助になれるように右手を差し伸べた。

「……もう、自殺しようとは思ってません。私の命は……もうエレナさんだけのものですから」

246: 匿名さん [×]
2023-12-21 11:36:25

(/元キメラ、現ユニコーンで参加希望です)

247: エレナ [×]
2023-12-22 10:40:39

>>245 レアリゼ様

倒れ込んだのを最後に意識が朦朧とし始めたエレナの耳に流れ込んできたのは何かが這いずるような音。ナイフの投擲は成功し、レアリゼは生きているらしい。またもや彼女の命を奪うチャンスを見逃した、いや、今回に至っては救い出してしまったのだ。彼女は言っていた。腹を撃った程度では死なないと。

「…あぁ、これが私の終わり……」

自分でも訳のわからない事を言いながらレアリゼの自殺を止めてしまった。きっと彼女はここまで追い詰めた自分をここで逃すような判断はしないだろう。でも、正義だと思ってやっていた事によって多くの人を悲しませてきたと思えばこれが相応しい最期かもしれない。
だが、顔を上げてまず目に入ったのは差し伸ばされた腕。そして彼女の言葉に、エレナは小さく微笑んだ。

「そうね…、あなたは私が殺す。……だから…」

エレナはゆっくりと自分の血で汚れた右腕を伸ばしてレアリゼの手を掴み、震える足で立ち上がる。痛みを堪えながらポーチの中を探り、スモークグレネードを取り出してピンを外し、空中に放り投げる。スモークグレネードの効果は絶大で、炸裂した瞬間部屋中に煙が充満し、すぐにレアリゼの姿が見えなくなった。

「これだけ長い時間派手にやってたら、きっと他の誰かが乱入しかねない。一度逃げなさい。…でも、次あなたがこんな事をしてる所を見つけたら、その時は次こそあなたの頭を撃ち抜くわ」

248: エレナ [×]
2023-12-22 10:42:33

>>246

(/参加希望ありがとうございます! 歓迎いたします!
キャラクターの作成をお願いいたします!)

249: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-22 17:15:58

>244 ティオさん

「……ただの元軍人よ……別に面白い話でもなんでも無いわ」

相手が自分の出自に興味を示した瞬間少しどう説明したら良いか?という表情を浮かべるが、すぐに目を伏せて適当な調子で『元軍人』とだけ答える。

>スレ主様 新キャラできました!

○名前 焔凍 白夜(もとう しらよ)

○年齢 不明
 
○性別 不明(中性的)

○見た目 黒色が混ざった白のおかっぱ頭が特徴的な中性的人物。 非常に整った顔立ちをしており美しい和人形のような印象を受ける。服装は純白に雪の模様が入った着物に黒を基に美しい赤い梅の花が記された袈裟に似た羽織りをしている。足は一本下駄に白い足袋。非常に小柄で身長は153cmの小柄で未成年にも見える。

○性格 穏やかで冷戦沈着な知識人であり風情のある美しい景色に内面も外面も似合う大和撫子的人物。しかし、戦闘では冷静沈着で残酷な面と烈火の如く激しく荒々しく激情的になる面の両方を持つ。自分の長である『アナスターシャ』への忠誠心は凄まじいほど高く、**と言われれば死に、赤子であっても殺せと命じられれば殺すほどの盲信っぷり。

○夢 『主を守る力が欲しい』

○能力 『黒凍&白焔』

◯能力詳細 まず『黒凍』は、黒く透き通った氷で周囲一帯を氷漬けにしたり、つららで相手を撃ち抜いたり、ピンポイントで相手の部位を凍り付けたりが出来る能力。その技量は凄まじく、凍結具合、範囲、形などを自由に操作できる。細かい武器の生成も可能となる。凍結させること無く操作すると周囲一帯を吹雪吹き荒れる極寒の地に変えることも出来る。
そして『白焔』は、黒凍とは違い純白の炎を扱う力である。広範囲の焼尽やピンポイントでの高熱光線、触れることで相手を火だるまにしたりなどの効果を持つ。それに加えて元々の高い体術を炎でブーストすることも可能である。
そしてこれら二つを合わせて使うことで空気の膨張や全てを凍てつかせる炎という矛盾を再現することも出来る。

○派閥 ユニコーン

○武器 能力に最適化された三節棍を扱い、片方には冷気、片方には熱気をまとわせて攻撃する金属の武器。

○背景 かつて戦災孤児としてアナスターシャに拾われた和人であり、現在は妄信的にアナスターシャを慕う戦闘要員かつ料理人。和食を作るのが非常に得意でありその腕前は銀座の板前顔負けレベル。洋食や中華も作れる。
戦闘能力は能力も相まって非常に高く戦闘中のIQもとても高い。それに加えて圧倒的な合気の腕前を持ちその技術を用いた搦手と正面戦闘どちらも得意とする。
しかし遠距離にはある程度しか対応できず、範囲の高い能力も持ってはいるものの遠距離の個人などというピンポイントは距離が遠ければ遠いほど難しい。
ユニコーンにはアナスターシャが居るものの自分から活動することはない。しかし、戦闘の講習などは行っており能力の高い練度を買われたことからそういった能力の使用講座も行う。

250: 匿名さん [×]
2023-12-22 20:39:53

>248

名前 蜘渡 權翔 (クモワタリ ケント)
○年齢 26歳
○性別 男
○見た目 黒髪のみだれ髪で糸目に近い細目で瞳は赤。上下黒のスーツに赤のカッターシャツを中に着て、蜘蛛の巣柄の黒と白を基調としたネクタイを付けている。靴は黒の革靴で、腰にはウエストバッグを付け、肩には刀袋を背負っている。身長180cm
○性格 荒々しかったり、ニコニコしていたり、目的のためなら手段を選ばず自己中心的な面が見えたりと掴みどころがない。だが冷徹という訳でも無く人情に厚いところを見せることも。
○夢 何にも支配されず逆に支配すること
○能力1 蜘蛛の糸
力を込めた体の箇所から糸を放つことができる。放つ糸の強度、粘度、硬度、形状等を自分で思考し設定することが可能。
能力2 蜘蛛 使役(シャドウ)
体調3cmから2mの蜘蛛を小型で最大5体、中型で最大2体、大型で最大1体召喚、使役することができる。蜘蛛とは視覚共有が可能でまた毒を持つものと持たないものの2種類存在している。
○派閥 ユニコーン(元キメラ)
○武器 高電圧スタンガン ハンドガン 刀 (スタンガン、ハンドガンは使い捨てに近く、敵から奪った戦利品をよく使っている。刀だけは大切。)
○背景 元キメラの現ユニコーン所属の男。5年ほど前にキメラを辞め、その理由は組織の活動と目的、金持ちの態度が気にいらなかったから。
積極的にキメラを潰しているのは過去の免罪符とかでは無く、自分の夢であり野望を叶えるためには邪魔だからであり、正直。邪魔であればグリフォンの者も消しかけているのは確か。そのせいもあってか一部では懸賞金をかけられたりしている。
キメラ所属の人間とは大なり小なり関わりはあったが裏切り行為に及んでいるため、大体は彼を恨んだり、蔑んだりしているものが多い。
グリフォンに対しては特に敵対はしていないが、シャドウを差別する偽善者だと軽蔑している。
元々能力は蜘蛛の糸だけであったが、キメラを辞める1年前ほどに蜘蛛の使役が発現しシャドウ持ちとなった。
貧民街の出身であり、幼少期はとある神父に世話になったのがきっかけでその恩返しなのか貧民街の子供達に服やお菓子を買ってあげたりしている。
○その他 戦闘狂に見えて普通に対話は可能であるため、初見の人にはよく驚かれる。
任務やキメラ潰しをしていない時は刀の手入れをしている。キメラ潰しで得た武器の戦利品は他のユニコーンの仲間や無所属の人間に売っている。

(/歓迎ありがとうございます!設定投下しましたので確認及び指摘等々よろしくお願いします)

251: エレナ [×]
2023-12-23 22:26:25

>>249

(/確認いたしました! 問題ございません。
どのような戦いを繰り広げてくれるのかとても楽しみです!
現在少し忙しく、アナスターシャさんへのロル返はもうしばしお待ちください……)

252: エレナ [×]
2023-12-23 22:36:16

>>250

(/作成ありがとうございます!
戦うスーツキャラは大好物なので既にワクワクが止まりません!
問題ございませんので絡みたい方にお声掛けいただくか、分からない点などございましたら遠慮なく聞いてください!)

253: レアリゼ [×]
2023-12-24 00:16:41

>>247


差し伸べた手を、彼女は掴んでくれた。その手からは彼女の流した……いや、自分が流させた血の感触と、温かな体温が感じられた。彼女を起こし終えた後、右手の掌を見つめる。自分の流した血と彼女の流した血が混じりあって、黒くなりつつあった。ふと顔を上げれば、そこには彼女が何かを取り出して上に放り投げる姿があった。何だろうと思ってその投げられた物体を見上げれば、それは炸裂音と共に周囲に煙を撒き散らした。一体これは、という疑問は彼女の言葉によって即座に解消された。彼女は、自分を見逃すというのだ。何度も殺そうとした筈の相手を、生きてはいけない筈の化け物を。

「……やっぱり、良い人……ですね。エレナさん」

自分は他人と傷付け合うことでしか生きられない存在。生きているだけで、周囲の人に危害を加える文字通りの害悪。そんな自分を、見逃すと。何度も何度も感じていた事だが、彼女は……やっぱり良い人だ。そんな良い人に、“あの時の判断が間違っていた”などと後悔させる訳にはいかない。だから誰かを傷付ける行為とは、距離を置かなければ……。今まで身勝手な理由で散々他人を傷付けた癖に、今更中断するなんて随分と虫の良い行為であることは自覚している。しかし積み重ねてきた罪の清算は彼女がしてくれる。自分が出来ることは、清算が行われるその日まで彼女に後悔の念を抱かせないことだ。

「ごめんなさい、一つだけ頼みがあります。もし私を殺す時が来たなら……ただ頭を撃ち抜くのではなく、あなたの思う最も残虐な方法で私に苦痛を与えてください。今まで積み重ねてきた罪に対する罰を、私に刻み付けてください……」

それだけ言い残すと、彼女に言われた通り小走りでこの場から逃げ出した。

254: 蜘渡 權翔 [×]
2023-12-24 07:36:20

>ALL

北エリア

某日、裏路地にて、巨大な蜘蛛の巣に張り付けになった…というよりしたキメラ派閥の構成員3人を滑稽と感じながら嫌な笑顔をして見つめる男が1人。

「…あなた方も金に目が眩んでも、喧嘩を売る相手を間違えない方がいいですよ。まぁ口も聞けないですし、言ってももう遅いでしょうけど。」

その男は張り付けになったキメラ派閥の構成員達に向けて嫌味口調の舐めた態度で忠告するが、もう遅いでしょうとその人間達を舐めるように見つめながら語りかけた。
キメラ派閥の構成員が何故こうなってしまったかと言うと、10分ほど前。懸賞金目当てに權翔を襲ったキメラ派閥の構成員達だったが、健闘も虚しくかすり傷1つ負わせれないまま、蜘蛛の巣で張り付けになってしまい今の状態へとなった。

「ここで誰にも見つからず凍え死ぬか、ユニコーンもしくはグリフォンに見つかり捕えられるか…金に眩んだ者としては良い末路です。あ、キメラは助けには来ませんよ、あそこはあなた方構成員を1つの駒としか考えていないので。…それでは良い終末を。」

話を戻して、張り付けのキメラ構成員達の武器を奪取しながら、口が聞けないとわかっているのにも関わらず、キメラ派閥の構成員達の予想されるこれからの末路について何処か面白そうに語りかけ、武器の奪取が終わると、嫌な笑顔で一言皮肉混じりの言葉をかけて、その場を立ち去ろうとした。

(/確認ありがとうございます、まだどのような方がいるか分からないので、とりあえずALL文を投げさせていただきました、遠慮なく絡んでください!)

255: アナスターシャ・カルヴィシェフ/焔凍 白夜 [×]
2023-12-24 21:50:38

>蜘渡さん

北エリア

全てが凍りつきそうなほどの氷点下が当たり前な街『北エリア』その一角の路地裏にて雁字搦めにされて動けないキメラと呼ばれる危険勢力の構成員達とユニコーンと呼ばれる組織の一員『蜘渡 權翔』。
雁字搦めにされ悶える蛾のような格好のキメラの構成員三人に一通り憎たらしい口調で皮肉を吐いた蜘渡はその場を立ち去ろうとする……が、その背後で激しく何かが焼き尽くされる音と眩い光がが路地裏を満たす。そして肉の焼ける匂いが後から漂っていく。

白夜「……処理は確実になさってください、權翔様。キメラに手心は不要……行先が『死』しか無いとしても一縷の望みすら与えてはいけません。」

緩やかで優しくも凪いだ冷酷な声と一本下駄の軽々とした音を鳴らしつつゆっくりと蜘渡の背後から近づいてくる。その人物は口調から先程まで蜘蛛の糸に雁字搦めにされていた男たちを容赦なく殺害したようだ。

(/絡み失礼します

256: 蜘渡 權翔 [×]
2023-12-25 08:11:51

>255

「…!はぁ…キメラを誘き出すための囮としての利用価値も見出してはいたのですが…妙なものが引っかかりましたねぇ…」

眩い光と焼ける音と温度に新手が来たと期待して振り向く…が、それが組織の同僚だと一気に気を落としてため息をついて、呆れながらキメラの構成員達を放置していた真の理由を語り、嫌そうな表情で白夜を「妙なもの」と言い表し、待機させていたであろう小型の蜘蛛を回収する。

「全く…危うくあなたの炎のせいで私の蜘蛛たちが焼かれ死ぬところでしたよ。…それで、ここへは何をしに?忠犬であるあなたが、飼い主でもない私にお説教をしに来た訳でもないでしょう?」

無関心なのか白夜の話には聞く耳持たないの様子で回収した蜘蛛を指で撫でながら逆に自分の蜘蛛が焼死するところだったと表面だけの笑顔を浮かべながら文句を言う。だが、白夜が自分のためにわざわざ死体処理の指導のためだけにここへ来たのかと疑問に感じ、白夜を次は「忠犬」と表して問いかけた。

(/絡んでくださりありがとうございます!)


257: アナスターシャ・カルヴィシェフ/焔凍 白夜 [×]
2023-12-25 13:41:09

>256

白夜「蜘蛛などいくらでも居るでしょう。それにキメラに斯様な囮に掛かるほどの『情』は持ち合わせておりませんよ……それなりの地位を築いている構成員ならまだしも、これらのような末端の末端などは。」

死体処理も兼ねているのか、先程焼き焦がした構成員だったものを一瞥することも無く冷凍して足で細かい粒になるまでに砕きつつ、蜘渡の『忠犬』という言葉に然程気にしていないのか無視しつつ話を続ける。

258: ニーナ・グラス [×]
2023-12-25 20:08:45

>>218おばあさん

(交わされた約束。指切りに満足そうに微笑んだ後、言葉を濁す老女を見て何かしらの事情があるのだろうと察するとそれ以上に言葉を続けることはせず、老女が自分の自己紹介にどう思っていたかなど露知らず、次いで自己紹介されると嬉しそうにパンと手を叩いて見せた)

「アデルさん!ニナ覚えたよ!えへへ、よろしくね!わぁ、それすごく素敵!ニナの好きなものはママ!世界一大好き!アデルさんは?」



(/遅くなりましたっ!認識把握しました。ではその流れに乗っていきます。
あと、メリークリスマスです)



259: ティオ [×]
2023-12-25 20:27:57

>>249 アナスターシャ様

「軍人……?」

女性の言葉に、ティオは難しそうな表情を浮かべる。軍人という存在を知らないわけでは無いのだが、この街では鍛え上げられた屈強な兵士よりも夢を持って能力を発現させた少女の方が何倍も強い。そのため街の外からどこかの軍隊が攻め込んで来ることは無いし、街の中でも争い事のほとんどは発現者によってなされる。故に軍人という存在はこの街ではかなり珍しいのだ。

「へぇー、軍人! 軍人なんて初めて見たぜ。なんか特殊な武器とか技とかが使えるのか?」

女性が発した元軍人の「元」は聞き逃したわけでは無いのだが、初めて見る軍人の存在に目を輝かせるティオの頭からは既に抜け落ちている様子だ。

260: エレナ [×]
2023-12-25 20:47:57

>>247 レアリゼ様

「残虐な殺し方…ね…」

エレナが呟いた時には既にレアリゼの気配は周囲から消えていた。徐々に薄まりつつある煙の中をよろりよろりと歩を進め、記憶を頼りに手から離れてしまった銃を探す。いくら目が良くとも、透視ができるわけでは無いため直接的に視界を潰されるとどうしようもないのだ。
そして銃を拾い上げたエレナは小さく嗚咽を漏らす。

「私はっ…! これから…、どうすればいいのよ……!」

ああ言ったものの、おそらくエレナはレアリゼを殺せないだろう。例え今ここで両親が蘇って「レアリゼを殺せ」と命じたとしても。ならば全てのキメラとこうして仲良くなるか? それも無理だ。今回の戦闘でキメラに対しての憎悪は一切変わっていないし、今回痛み分けで済んだのもまぐれだ。こんな事を繰り返していたらあっという間に地獄行きだろう。
そしてレアリゼ以外のキメラなら躊躇せずに引き金を引けるかと言われればそれもまた違う。エレナは復讐を果たしたいだけであって、いたずらに命を奪いたいわけでは無い。しかし復讐と命を奪う事がイコールとなってしまっている事に気付いてしまった以上、これからエレナは何もできずに湧き上がる復讐心を抑え続けるだけの生活を送らなければならない。

「あなたならどうしますか、…リーダー……」

ユニコーンのリーダーである老婆の顔を思い浮かべながら、エレナは建物を出る。そこから数日間エレナの姿を見たものはいない。

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