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 Minuit a Vienne/67


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61: オーナー [×]
2021-08-23 19:26:13




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レオン・ダントン  >5

カレアム・ガードナー  >7

ハンナ・ホフマン  >16


ボンソワール。
いかがなされましたか。ああ、この絵ですか。昔、無名の画家が代金代わりに置いていったものですよ。たしか、ムッシュ・ゴーガン…といった名前だったかと。




62: レオン・ダントン [×]
2021-08-23 19:35:12




>59  ハンナ


( こちらに駆け寄ってくる足音に気づき、顔を上げて視線を向ければ、その瞳に映ったのは、澄みわたった青い水に、さらさらの白い砂を彷彿とさせる美しいドレスとそれを着こなすハンナ。優美さと可憐さを感じさせる彼女の姿に、眉を上げ瞬きも忘れてつい見惚れてしまって。しかし、意識を急いで下界に戻せば、壁から背を離し帽子のつばをつかみ、微笑みながら挨拶を返して。実際は予定時間よりも少し早く着いていたが、"着いたばかり"なんて小さな嘘をつき、にっこりと笑って。立っていた場所から数歩歩き、夕陽の色に似た暖かな光がガラス部分から漏れている木製ドアまで近づけば、引いて開け、脇にずれて )

こんばんは、マドモアゼル・ホフマン。
いえ、わたしも着いたばかりですから。さあ。



>60  カレアム


( カレアムがコンサート当日に予定がないことを確認すれば、よかった、と安心した表情で返事をして。ゆっくりと立ち上がるカレアムを見れば、彼のことを見上げながら帽子のつばをつかみ、にっこりと微笑んで別れの挨拶を言って )

わたしも楽しみだ。
うん、お気をつけて。


(/こちらこそいつもありがとうございます。はい、このままコンサート当日まで飛ばしていただく形で大丈夫です!芸術の都であるヴィエンヌでのコンサート、とても楽しみです。 )




63: オーナー [×]
2021-08-29 03:53:36




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レオン・ダントン  >5

カレアム・ガードナー  >7

ハンナ・ホフマン  >16








64: カレアム・ガードナー [×]
2021-09-06 13:41:03



>62 レオン

( 忙しなく響きを立てて走る馬車に揺れながら、いつも帽子を被り、会話では表情がころころ変わるかの人のことを思い浮かべる。
ぼんやりと空に目を向ければ、まだ夕焼けの色が残っているものの、既に暗くなり始めていて。馬車を使うときに必ずと言って良いほど思い出すのは、幼い頃、馬車から降りるときに転ばぬようにと母親に注意を受けたことだった。
石畳に降り立てば、ネクタイを締め直し、目の前に聳え立つコンサート・ホールを見上げる。荘厳な装飾が施されているそれは、いっそう自分の心を弾ませる。
芸術の都であるヴィエンヌで音楽に浸ることができる、と表には出さずとも胸を躍らせて。
相手はまだ到着していないようであり、綺麗に並べられた石畳の端にて待つことに。
気がついてスーツに付いていた埃を払うと背筋を伸ばし足を揃えて立って)
                           


65: レオン・ダントン [×]
2021-09-07 07:22:46




( コンサートホール行きの乗合馬車。その屋上席には、さまざまな者が座っていた。芸術家や弁護士、新聞記者、社交界の女性、そして、山高帽を被った八の字眉の彼。いつもの彼ならば辻馬車を利用するところだが、今から向かうはコンサート。チケット代のために少しでも節約せねばならない。二週間前から節食にもつとめるほどだ。懐中時計を開き、馬車の外を一瞥してみる。目的地はもうすぐ。ちょうど乗客たちの自慢話にも飽き飽きしてきた頃合だった。こんな乗り心地の悪い車両ですら、彼らの虚栄心を止めることはできなかったらしい。ようやく車両が止まり、苦虫を噛み潰したような顔で石畳へ降り立つ。すると、そこにあったものは、数本の列柱が立ち並ぶ、白く美しく、神々しい威厳を放つ建造物。日が落ち暗くなった周辺を照明で照らすその様は、まさに神殿のようで。先ほどまでのことなど、まるでなかったかのような明るい表情で辺りを見渡せば、背筋を伸ばし、凛々しく立っている相手の姿を見つけて。彼のもとに駆け寄り、帽子のつばを持ちながら挨拶すれば )

すまない、待たせてしまったかな。思いのほか、道路が混んでいたみたいでね。まったく、乗合馬車は最悪だったよ。





66: カレアム・ガードナー [×]
2021-09-08 18:31:33



>65 レオン

( 他の人と共に音楽を鑑賞するのはいつぶりだろうかと思い返す。時間帯のせいか、道路が混雑してきた。人や馬車でごったがえす中、彼に自分の居場所を気づいてもらえるだろうかと ふと頭をよぎったが、その心配は必要なかった。
誰かが自分の方に駆け寄ってきたかと思えば、今到着したであろう相手の姿。その姿を見て軽く頭を下げ挨拶をすると、待たせたかと言う相手に対してかぶりを振り。馬車が最悪だったと零す彼に声を掛けて )
 
レオンさん、こんばんは。…いえ、わたしも今着いたところなので。
えぇ、道路も混雑してきましたね。
                           

67: レオン・ダントン [×]
2021-09-17 20:53:56




>66  カレアム


そうか、ならよかった。

( 二週間ぶりのカレアムの姿。相変わらず、礼儀正しいのか硬いのか分からない話し方をする彼の様子に、ふふ、と小さく笑みを溢す。辺りを見渡せば、彼の言う通り、多くの馬車や人で道路はごった返してきており、その大群はまさしくアリのように行列をなしコンサートホールへ向かっていて。ジャケットの内ポケットに手を入れれば、横長の長方形のチケットを二枚取り出し、片方を彼に渡し。ついてこい、なんていう風に右手を軽く振り、歩き出せば、アリの群れの中に混じり、ホールの中に入っていき )

さあ、行こうか。チケットは用意してある。





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