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新・戦闘恋愛なりちゃ(イベント)/1148


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自分のトピックを作る
481: 黄泉 [×]
2021-05-02 21:56:49

              >十夜さん
迫りくる

【これは失敬。………しかし興味が尽きんな。神である汝をそこまで惑わせるとは……。】

本来であれば決して結ばれない者同士の愛。
それが結果的に成就している上にこの満足感。
この上なく身近で似たケースを見ているだけに何をバカな、と一概に言えないのだ。
故に黄泉は少なからず興味を示していた。
神すらも惑わせる愛という感情に。

【戯れてみるのも一興か。】

迫りくる神力を帯びた土竜を前に水龍が立ちはだかる。
黄泉を庇う様に身体を巻き付けた水龍は土竜にさと激突すると同時にその口から身体に纏わせた極黒魔を解き放った。

それと同時に水龍の尻尾がまるで鞭の様にしなり使い手である十夜の首へと巻き付いた。
神である十夜にとって極黒魔は正に猛毒そのものと化す。
僅かに触れただけでも身体に異常をきたす程のモノだ。


482: ゲルマン・マルティネス/石動 氷華 [×]
2021-05-02 23:02:53

>ビルの中

ゲルマン:
多芸だな…興味深い。そして何より"面白い"……もっとだ。もっと私に"観せろ"。

(水銀たちを各々の手段を以て迎撃する快飛さん達。そして、それをすり抜けてきたかのようにゲルマン目掛けて幾つか襲い掛かってくる関都さんの放った氷結弾。……普通の人間や魔法使いでは対処できずに慌てふためく状況なのだろうが、ゲルマンはそれを目の当たりにしても"興味深い" "面白い"とだけ述べる。ゲルマンに氷結弾が到達する寸前に、ゲルマンの身体の周囲を漂っていた水銀のみがその"魔力の性質"を変え、水銀ではなく、まるで"黒い雷"のようになり、氷結弾を迎撃してしまう。
本来なら"水銀"という魔力の性質を"星界魔力"へと直前で変質させたのだ。)

>公園の方々

氷華:
亡者に成り果てた時点でお前の往道とやらは既に潰えとるんじゃ!!この世はとうに今を生きる者達が進み続ける道…それを邪魔するつもりなら―――退けやあああぁぁああああ!!!

(振り下ろされる軍刀よりも更に速く、更に先へと到達するために速度を引き上げる。それでも軍刀を避け切って掻い潜る事は出来ないだろう。頭部―――左目を軍刀が掠めるコースかもしれないが、そこを突っ切ればカズアキさんの懐目掛けて愛刀を切り抜ける事が出来るはずだと考えた矢先、氷華は一切の迷いも捨ててそのコースへと飛び込んでいった。)

483: 栄基&メフィー/亡者の群れ&霊能者もどき/香 [×]
2021-05-03 09:01:32

>天神団アジトの皆様(アンジュさん側)
メフィー「………………っ、悪魔の専売特許を勝手に使うな見習い天使!貴女みたいな子はね、神からも願い下げ!」

全ての魂を結び付けようとするアンジュさんを、妨害するかのように魔力の弾丸を放つメフィー。しかもその魔力もただのそれではなく、破壊に特化した「黒魔」というものだった。二人の様子を見ていた栄基は、アンジュさんに語り掛ける。

栄基「確かに、人間は愚かだ。迷いもするし、平然と間違いを犯す。…………でも、君のやる『矯正』で行きつく先は決して幸福な世界ではない!思考統制の末の管理社会になるだけだ。……………人は間違いながら、それでも正しい道を歩もうとする。僕だって、最初はそれを信じられなかった。でも、確かにいるんだ!間違いながらも、理不尽を見ながらも人を愛し、正しくあろうとする人が!僕もそうなれるように一歩を踏み出した。そしてアンジュちゃん、君にもそうであってほしい」

栄基は大剣こそ構えていたが、それを振り下ろす気配はない。むしろ、メフィーの黒魔からアンジュさんを守っている様子すらあった。攻撃される痛みに顔を歪めながらも、言葉での「本当の救済」を説く。それが自分を救ってくれた人たちに出来る、数少ない恩返しだと信じて。

>天神団アジトの皆様(未唯さん、仁さん、エリスさん)
亡者の群れ「………………。」

未唯さんの腕を負傷させたことに歓喜していた亡者だったが、エリスさんの大鎌により爆風に巻き込まれていく。一瞬三メートルばかし吹っ飛び姿勢を崩したが、それでも数分後には体勢を元に戻していた。しかし未唯さんのオーラやエリスさんの魔法に警戒しているのか、敢えて攻撃は出さず様子をうかがっているようだ。

霊能者もどき「フハハハ、死霊使いよ。死霊がなくても大丈夫…………いや、その槍こそ死霊か?面白い!誠に面白い!………………来い、武人の霊よ!」

仁さんのフォールスランスさん自体が死霊ではないかと考察した霊能者もどきは、高らかに笑うとそのエネルギー弾を槍の先で弾き飛ばす。そのまま仁さんを突きにかかるが、その動きは以前より鋭さを増している。槍の名手であるとある武人の霊を己に憑依させることで、武人の動きを再現しているのであった。

>街の入り口→天神団アジト(牡石さん、ルカさん)
香「大丈夫?君、肩貸そうか?」

牡石さんを心配そうに見つめる香だったが、香自身に牡石さんを支えられるほどの力はない。しかし正義感から力を振り絞り、牡石さんの手を優しくとる。「対抗策」や「天使」やら分からないことが多すぎるが、まずは目的地に向かうことが先決だ。青い髪の女性をちらりと見ながら、一歩一歩歩いていった。



484: 那由多/関都/十夜 [×]
2021-05-03 09:15:28

>デネブアジト付近
那由多「………………じっとしてて天空!」

大幣を一振りすると、色とりどりの結晶が天空さんに降り注ぐ。空から落ちる治癒の結晶は、肉体的疲労のみならず魔力や精神的疲労も回復させていくだろう。自分には天空さんのような頭脳も、亡者を止める術もない。それでも少しでも力になりたい、その思いで大幣を振り続けていた。

>ビルの中
関都「俺たち、結構気が合いそうですね。…………そう思いません?」

星界魔力を目にすると、不敵な笑みを浮かべる。関都は星界魔力を知らなかったが、人体の害になりそうなことは直感で悟っていた。それでも関都は嗤い、挑発するように拳銃を構える。自分の危機すら楽しい、いやこれぐらいの危機ではないと愉悦は得られないという歪んだ思想を、その端正な面立ちにはっきりと滲ませていた。そして自身への危機を「興味深い」「面白い」と捉えるゲルマンさんに、自分と同じ匂いを感じ取っていた。

>黄泉さん
十夜「心から想う人が出来たら、否応なしに分かるよ。………………ああでも、クエは渡さないよ。クエは私のだから」

孫によく似た、いや会ったことがないにもかかわらず孫が受け継いだであろう独占欲をはっきりと示しながら、自分に巻き付いた水龍の尾にそっと指で触れる。本来なら十夜に激痛が走るはずだが、彼の様子は変わらない。むしろ、水龍の尾が消滅し始めた。

光魔。斑鳩家に代々伝わり、十夜の妻もまた無自覚のうちに持っていた魔。それは十夜の神気によって磨きを掛けられ、「極光魔」へと変化していたのだった。

485: 黄泉 [×]
2021-05-03 19:41:11

              >十夜さん

斑鳩家が代々使役してきた光魔。
それが目の前で極光魔に昇格した瞬間黄泉は十夜に対する認識を改めていた。
極魔を操れる者は本当に極僅かな割合。
類稀なる魔を操る才能とその膨大な魔に見合うだけの強靭な精神力と魔力量が無ければ決して扱えない。
その極みの1極と言われる極光魔を操りし十夜に黄泉は素直に賛辞を贈る。

【………見事だ。】

月並みな言葉。
たった一言だが、その一言には言葉以上の重い意味が籠められている。

【郷に入れば郷に従え……か。敢えて汝の土俵に上がるのも一興ではある。】

その一言がキッカケだった。
黄泉を包み込む輝く黒い光は瞬く間に対極の眩いばかりの光へと変わっていく。
それは今の十夜が扱う魔と同じ……極光魔だった。

486: 十夜 [×]
2021-05-03 20:22:19

>黄泉さん
「ありがとう。……………最大級の賛辞として、受け取らせてもらうよ」

人としての生を捨て、気が狂うほどの月日を送った十夜。それでも魔を操る力を持たなかった彼が極光魔を操るようになったのは、ひとえに最愛の女性への愛からだった。大好きな人を守りたい、その思いこそ十夜に魔の支配権を与えていた。大幣を構え直し、一振りする。すると結界はさらに強度を増し、十夜の体にも極光魔がまとわりついた。

487: 未唯 [×]
2021-05-03 22:15:40

>天神団アジトの皆さん

「へへ、悪りぃな。助かるぜ。」

左手のナイフを抜きながらエリスにお礼を言う。亡者たちが怯んでいる隙に体勢を立て直すが左手の負傷で従来の構えは取れずに別の構え方をとる。

「こいつら…何か良い方法なきゃ倒せないよな…今はこの親玉に集中すべきだな!」

霊能者もどきの放った突きに対し、槍の先端を踏みつけて地面に向けさせそのまま霊能者もどきの頭部を蹴り上げるように蹴りを放つ。左腕が使えないことを考慮して腕を使わない戦術に切り替えた。

488: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-03 23:36:43

>ビルの中

ゲルマン:
私とお前とでは"観ているモノ"がそもそも異なる。表でしか判断し得ないのならばそう観えるのだろう。……ふむ。どうやら"アタリ"がいるようだな。

(気が合いそう、という言葉にも特にこれと言った感情の変化を見せる事無く、ゲルマンと関都さんでは、そもそも"観ているモノの到達点が異なっている"と指摘する。……だが、関都さん達と対峙しているにも関わらず、ゲルマンはまるで別の場所にいる"何か"を察知するかのように、1人呟いていた。)

>住宅街

知枝:
――――ヴ…ッ!?

(それは、氷結して身動きを封じ込めていた水銀を見張っていた、星界魔力を持つ者にのみ生じた異変だった。ビル内でゲルマンが自らの魔力を星界魔力に変質させたと同時に、ビルの外で氷に封じ込められていた水銀も"黒い雷"へと姿を変えて、その身にγ元素として星界魔力を有していた知枝に向けて感電するかのように直撃していた。)

489: 黄泉 [×]
2021-05-03 23:37:23

              >十夜さん

極光魔を見せた事。
それが黄泉の気持ちを高揚させていた。
事実十夜の極光魔を見てからの黄泉はそれまでとは違いどこか楽しそうに見えたのだ。

【このまま極光魔同士の戦いも良いが、汝の勇姿に敬意を評し余も一つ披露するとしよう。】

しかし言葉とは裏腹に特に大きな変化は無かった。
黄泉を包み込んでいた極光魔が小さくなっていき果ては消えてしまったが、新たに何かが出てくる事も無かった。

…………だが、極みの魔である極光魔を操る十夜であるならば気付いたに違いない。

黄泉の周囲が………陽炎の様にボヤけ始めた事に。
そしてそのボヤけに………本能的な恐怖を揺り動かされている事に。

そのボヤけは本来並の実力者では認識する事すら叶わない。
極みの魔の何れかを扱える程の卓越した魔を扱える力が無ければ認識する事はまず不可能と言っていい。

例えるならば暗闇の中で誰かが居る様な錯覚にも似た不気味さ。
そんな得体の知れない恐怖心を揺さぶられる……不気味な印象を持った陽炎が十夜の目の前に広がっていた。

490: 亡者の群れ/関都/晶&クエ/十夜 [×]
2021-05-04 00:38:29

>天神団アジトの皆様(未唯さん、仁さん、エリスさん)
霊能者もどき「二対一か。…………面白い!」

未唯さんに槍の先端を踏みつけられた霊能者もどきは、首を横に振って未唯さんの蹴りをすれすれでかわす。さらには重心を右足にずらし、左足を浮かせて未唯さんへと蹴りを放った。

>ビルの中
関都「(三人とも。……………こいつの魔力は、現世のものではありません。吸収したら最後、俺たちに害が出ます)」

自分たちを気にする気配のないゲルマンさんに対し、銃を構えたまま姿勢を崩す関都。しかし脳内ではテレパシー魔法を使い、ビルにいるゲルマンさん以外の全員にメッセージを送りはじめる。それと同時に、伝達魔法を使った相手である奧歌さん、紅音さん、快飛さんは互いにテレパシーで会話が出来るようになっていた。

>ビルの外
晶「知枝……………ぐっ!」
クエ「おい知枝、小娘!……………すこーし、事態が怪しくなってきたな」

知枝さんの身を案じる間もなく、晶の体内のγ元素もまた落雷に巻き込まれる。それを見たクエは二人に治癒魔法を施すが、それを構成するのが魔力とはまた違うものだということが分かるだろう。加えてクエの髪の色も今までのような黒と白ではなく、鮮やかな銀色に変わり始めていた。

>黄泉さん
十夜「ふふ。……………私のような末席の神にここまでの力で戦ってくれること、本当に感謝するよ」

本能を揺さぶられるような恐怖を感じても、十夜は笑っていた。黄泉の力をなめているわけではなく、むしろ眠っていた神としての本能を揺さぶられるのを感じていたのだ。ふわりと再び微笑み、大幣を軽く振りながら問いかける。

十夜「どう来る?黄泉」

十夜の姿に変化はない。しかしその威圧感は最初よりさらに増しており、それに応じて結界もびりびりと震え始めていた。

491: 未唯 [×]
2021-05-04 21:06:49

>天神団アジトの皆さん

「中々ガッツのある奴だな!」

霊能者もどきの放った蹴りに合わせて空中からの踏みつけで相殺する。

「これで終わりだと思うなよ!朱雀空中殺法!」

未唯の足技は踏みつけでは終わらず、霊能者もどきを足場にするように空中にとどまって連続で足蹴りを繰り出す。

492: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-04 21:49:09

>ビルの中

『――――――――――!!』

(ゲルマンが何をしているか察知したのか、一行よりも先んじてヤタガラスとムニンがゲルマンにそれぞれ鉤爪と雷撃で応戦し始める。ムニンから放たれた雷撃をゲルマンは右腕に黒い雷を纏ってあっさり受け流すようにして捌き切ると、左手でヤタガラスの鉤爪を掴み上げると、そのまま真後ろの窓へととてつもない力で投げつけ、ヤタガラスはそのまま窓ガラスを突き破ってビルの外へと追い出された。すかさず体勢を立て直して、ビルの中へと戻ろうとした矢先、地上で起きている事態に気付いたのか、クエさん達の元へ飛び込んでいった。)

ゲルマン:
…随分と利口に出来ている魔具のようだな。どうやら自分の主の異変に気付いたらしい。

>ビルの外

知枝:
う…ッ、あ…ぁぁぁああああ…っ!!

(胸部に黒い雷による雷撃を受けた知枝は、地面に蹲って苦しみだす。雷撃を受けた胸部を中心として、知枝の全身へと黒い雷が血管に沿うようにして張り巡らされていく。それは、晶さんよりも多くγ元素をその身に宿した事で発生している現象で、あの人体実験で融合したモノとは別の星界魔力が知枝に無理矢理溶け込もうとしているのだろう。
…元々γ元素自体が3種類の魔力を絶妙なバランスで組み合わせた奇跡的な魔力だ。その身体に宿る魔力のうちの1つがバランスを崩すレベルの量で身体に入り込んだ弊害と言ってもいいだろう。―――胸部から広がる星界魔力が表層化し始めたのか、知枝の首筋から頬にかけて、黒い雷状の血管が浮かび上がるほど、身体に変化が表れ始めていた。)



493: 真空仁 [×]
2021-05-04 22:56:25

>ビルの中

紅音「危うく魔力を吸収するところだったぜ…ならハルンちゃんの力を全力に…って……何っ!?女神がピンチだと!?……だが今は女神たちも心配だがお前らを蹴散らす方が後々女神たちをティータイムに誘うには都合が良さそうだからなぁ!」

関都さんの言ったことを聞いた紅音は攻撃で魔力を吸収するガルフの憑依武装を解いて左手にもハルンの憑依武装を付けていると、ゲルマンさんの言葉を聞いて1度は動揺するがキザな表情で助けに行くより先にゲルマンさん達を倒した方が都合がいいと言って両手の伸びた鋭い鉄の指で切り裂くように攻撃を仕掛ける。

快飛「そうだ、奥歌ちゃん、思力魔法で避雷針を作ってくれるかい?もし、僕の考えなら奴らの攻撃が自動的にその避雷針に向くんじゃないかなって思うんだ。」

奥歌「う、うん!避雷針って確か学校とかにある高い棒のようなやつだよね!よし、ていっ!」

紅音がゲルマンさんや黒い雷達に攻撃を仕掛けようとしている中、快飛は奥歌は持論を話して避雷針を作ってくれないかと頼み、奥歌はビルの天井を突き上げるほどの避雷針を思力魔法で作りだす。果たして快飛の考えは当たるのか?

>天神団アジトの皆さん

エリス「あの小娘、行っちまったのう…しょうがない!そこの亡者共!ここからはわしが相手じゃ!魔法の試す相手としてはもってこいじゃ!宇宙魔法(ヴェルト・ラウム・マギー)…『土星の輪(ザトゥルン・リング)』!」

霊能者もどきの方に行ってしまった未唯さんに呆れながらも吹っ切れるように気分を変えて、わしが相手と言うと『土星の輪(ザトゥルン・リング)』とまた違った宇宙魔法を唱える。
唱えると巨大な土星の輪が亡者達を囲むように出現するとギュッと締め付けるように輪が小さくなる。どうやらエリスは限界まで締め付けると亡者達は消えるのか試しているようだ。

仁「……いきなり来たのに威勢がいいな…蹴りやすくしてやるよ。」

仁は現れ攻撃を仕掛ける未唯さんに呆れた表情をするが蹴りやすくしてやると言って霊能者もどきの足を狙って足払いをするように槍を振り下ろす。



494: 黄泉 [×]
2021-05-05 00:01:00

              >十夜さん

結界が震え出す程の威圧感。
それをモノともせずに黄泉は十夜に近付く為に一歩、また一歩と歩を進める。
次第に狭まっていく互いの距離。

そして既に黄泉の思惑は………始まっていた。

黄泉が一歩踏み出す毎に対峙する十夜に訪れていくある異変。
十夜の視界が突如ブラックアウトしたり音が不規則に遮断され始めたのである。
完全に機能が失われている訳では無い。
だが、破損を抱えた精密機械の様にそれは突如狂ったり元に戻ったりを繰り返す。

まるで自分の感覚が少しずつ無くなっていく様な……。
そんな事態を黄泉はいとも簡単に創り出していた。

明らかに黄泉は何かをしていた。
だが黄泉の周囲の陽炎以外にそれらしい原因は一切見当たらない。

人は予想外の事態に相対した時に本性が表に出る。
自分の手の内を披露する事も併せて十夜の本性を見極めようとしていたのだ。

【気分はどうかな?十夜よ。】

十夜の目の前まで歩み寄った黄泉は十夜の胸の中心、つまり溝尾に掌を静かに当てる。
明らかに異常な体温。
それは死人よりも遥かに低く、氷点下に近いのではないかと言うぐらいに冷たいモノだった。
そして掌を通じて十夜に次第に陽炎が移っていく。
果たして感覚機能がONになったりOFFになったりを繰り返している十夜がどれ程認識出来ているのか……。

495: 天神団アジト組/晶&クエ/関都/十夜 [×]
2021-05-05 01:12:33

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「ぐっ………………!」

仁さんの槍によって足払いを掛けられた霊能者もどきは、バランスを崩した隙に未唯さんによって蹴りを入れられ思い切り吹っ飛ぶ。しかし時間を掛けながらも体勢を直し、槍を左右に振り仁さんと未唯さんへと斬撃のようなビームを繰り出した。

亡者の群れ「ぐあ……………………」

一方で、エリスさんによって土星の輪に締め付けられた亡者は消えることがなかった。しかし拘束されたことによって亡者の体を動かすエネルギーが上手く循環しなくなったのか、亡者は苦しそうに暴れだす。それによって、天神団アジト周辺に大きな地震が起き始めた。

>ビルの外
晶「知枝!…………………錬成…………がはっ、がはっ」
クエ「ちょっと待ってろ、小娘たち」

知枝さんの異変を悟った晶は、錬成魔法を発動し知枝さんの体内の星界魔力を分解し、害の内容に再構築する。しかしその反動は晶に襲い掛かり、今度は晶が星界魔力の毒素を受け取ることになった。それを見かねたクエが晶に触れ、星界魔力を消していく。そこには「魔力」とは違う力……例えるなら「神力」と呼べるものがそこに会った。

>ビルの中
関都「三人とも、感謝します。…………………そして貴方。俺が言うのも何ですけど、結構イカレてませんか?そういう奴は、埋められてもおかしくないと思いますが」

奧歌さんが作ってくれた避雷針を見て、三人にお礼を言う関都。その後ゲルマンさんに向き合い、心底軽蔑したような表情を浮かべ発砲する。その弾は氷結鉛弾……水銀なら凍らせ、星界魔力なら物理攻撃として対応可能なものだった。

>黄泉さん
十夜「懐かしいね。…………………人間だった時の最期を思い出すよ」

クエと出会う前の遠い記憶を思い出し、十夜は軽く目を瞑る。村の生贄としてささげられることで人の生を終えた瞬間も、これと同じような感覚が自身に走っていた。お世辞にも良い記憶とはいえないし、長い間人間を恨むこともした。
しかしその過去があったからクエと出会い、心の底から愛する存在を得ることが出来たのも事実。負の感情を連想させない純粋な懐かしさを込めた表情を浮かべ、澄んだ瞳で黄泉を見つめた。

496: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-05 03:49:24

>ビルの中

ゲルマン:
埋められる、か。恨み節なら今に始まった事ではない。私は私の目的の為、利用できるものは全て利用するまでだ。そこには何の感情もなく、ただ為すべきと判断した事を遂行するのみ…それが、光野の先代当主だろうと、その孫娘であろうともな。

(そう言うゲルマンの表情は、初めてほくそ笑むように口角がつり上がった。その表情は、ビルの内外で起きている事は―――全て彼の手の内であるかのように。
快飛さんの読み通り、2体の黒い雷は避雷針へと一直線に向かっていく。…だが、変化は避雷針に雷が到達する寸前で起こった。どうも、水銀と星界魔力の切り替えはゲルマンの任意、それも個体別でリアルタイムで可能としているらしい。避雷針へと到達する寸前、2体の黒い雷は最初の形態―――水銀へと切り替えたのだ。
だが一方で、関都さんがゲルマンに向けて放った氷結弾に対しては、星界魔力を利用する、まるで星界の使者が用いる魔法のように、自分の掌を目の前に翳して"ブラックホール"を生み出してみせた。)

>ビルの外

知枝:
晶く―――ギッ!?ア、アアァァアアアァァァアァアアアアアア!!!!?
『―――――――――!?――――!!―――――――!?』

(自分の体内を蝕んでいた星界魔力を錬成魔法で再錬成した晶さんを心配して、若干痛みが残る身体を起こして寄り添おうとした、その時だった。知枝の胸部から、分解され、無害なモノと化したはずの星界魔力の黒い雷が鎖で繋がれた爪のような形で放出され……それは、空を飛んでいたヤタガラスをも捕まえて、知枝の元へ引き寄せた。瞬間、知枝とヤタガラスを真っ黒な星界魔力の渦がドーム状となって飲み込む。知枝とヤタガラスの悲鳴のような叫び声がドームの中で響きつつ……それを見ていたマドナックは冷静に分析結果を述べる。)

『緊急報告:メインマスターの心臓に打ち込まれた星界魔力により、魔具個体名・ヤタガラスとメインマスターの融合現象が発生。遺伝子配列の組み換えを確認……バイタルサイン、コードレッド。』

(冷静に述べながらも、マドナックの言葉には焦りが含まれている。そも、星界魔力は有害無害関係無く、"物質そのものを変質させる力"を有している。毒素と化した星界魔力"ヘグリ"だけを受け取ったとしても、知枝の方にはγ元素を形成するための星界魔力のキャパシティを超えた量が残ったままだ。
……異変と暴走の理由は"星界魔力のキャパオーバー"。元々奇跡的に成立していたγ元素へ、過剰な量の星界魔力を打ち込まれた事による均衡崩壊。しかし下手に星界魔力を知枝から取り出そうとすれば、γ元素の構成要素が成り立たず、知枝の身体は"原子分解"を起こしてしまう危険性があった。……その光景を、ビルとビルの間の狭い路地裏から覗き込む"胡散臭い占い師"のような風貌をする人物が見守っていた。)

497: 未唯 [×]
2021-05-06 08:20:23

>天神団アジトの皆さん

蹴りで吹っ飛ばしたので地面に着地し、態勢を立て直そうとしている霊能力者もどきに追撃をしようとするがビームを放たれる。

「しまった!危ない!」

飛んでくるビームを片手で弾き返そうとするが、片手では上手く決まりきらず、軌道を上にずらして避けることしか出来なかった。

「くそ…仕切りなおしか?」

再び間合いの離れた状況になってしまい接近出来なくなる。

498: 黄泉 [×]
2021-05-06 22:53:32

              >十夜さん

【…………なる程な。この程度の些末など汝にとっては児戯に等しい……か。】

どこまでも自分らしさを保ち続ける十夜に黄泉はこれ以上の効果が見込めないと判断し纏わせていた陽炎を消すと十夜に翳していた手を静かに下げる。

【乗り越えた苦難絶望の数だけ人は自分自身を超えるチャンスを手にするモノ。汝は紆余曲折の人生の果てにその強さに辿り着いたのだろう。………その在り方は称賛に値する。】

謙遜する者とは総じて自身に対する見極めがしっかり出来ている。
決して奢らずに冷静に自己分析が出来ている、という時点でもう大きなアドバンテージを得ているのだ。
逆に強大な力を手にした者は得てして慢心や油断する者が多い。
理由は明白。
手にした力に酔い、相手の力を正確に見極められないからである。

そして十夜は間違いなく…………正確に自分自身と他者の力の差を見極められる者である。
だからこそ………十夜の在り方がより尊く見えるのだ。

そんな十夜の姿が黄泉にはいつもより大きく見える。
それだけ黄泉は十夜に意識を傾けている証拠でもあった。

それを裏付けるかの様に………黄泉は静かな笑みを
浮かべていた。

499: 天神団アジト組/晶&クエ/関都/十夜 [×]
2021-05-06 23:40:19

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「生み出されたものは、全てが優れているわけではない。出来損ないも、数えきれないほどいる。……………ならば、優れたものを長く残せば優れた世界となる。そうは思わないか?」

自分と距離を取った未唯さんと、戦いを続ける仁さんに対し問いかける霊能者もどき。死霊術を使う彼の目的は、「優れたもののみによる優れた世界」を体現することであった。どこか「闘争本能暴走計画」と似た匂いを感じさせる思想を語りながら、槍を持ったまま二人と距離を詰め始めた。

>ビルの外
晶「知枝、ヤタガラス!……………………っ、ぐあああああああ!」
クエ「小娘、お前もか!?………っ、こりゃあ何なんだよ」

焦りがこもったマドナックさんの音声に、晶も「明晰者」を用いて知枝さんの体を分析する。しかしそれは、知枝さんの身に起こった状況を理解させるのみであり、晶に更なる負担を掛けさせるだけだった。元の能力使用過多も相まったせいか、正気を失いながら頭を抑える。それを見たクエは声を荒げると、吐き捨てるようにつぶやき路地裏の方を見た。

>ビルの中
関都「ふーん………その思想は嫌いじゃないですが、理解は出来ませんね。『感情もない』なんて、生きている意味がないでしょう?」

発生したブラックホールを見ながら、呆れたように呟く。行動理由の大半を「快楽」が占める生粋のヘドニストである関都にとって、感情なく生きるということは冗談抜きで死を意味することだった。攻撃するのも忘れ、くるくると銃を回しながらゲルマンさんに問いかける。そこには確かな呆れと、好奇心が同居しているようだった。

>黄泉さん
十夜「ありがとう。………私が絶望から乗り越えられたのは、クエがいたからだよ。酷く頑固な子だけど、それすら愛おしくてね」

平然と惚気だした十夜だったが、彼の言葉には思いがこもっていた。元が人である彼が絶望を乗り越え、神として存在できるようになったのはひとえに愛してくれる人がいたからだ。そんな思いを込めて微笑む十夜だったが、ふと黄泉の方に向き合い問いかける。

十夜「貴方は、これからどうするの?………………満足したならそれでも構わないけど、もしまだ暴れたいなら………少しいい所がある」

黄泉や自分といった神の介入は、最悪人に無力感を与え絶望に貶める結果となってしまう。この戦いで黄泉が満足してくれるのが一番良いのだが、万が一ということもある。他の者たちが介入していない異様な気配を思い出しながら、十夜は軽く息を吐いた。

500: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝/??? [×]
2021-05-07 19:49:21

>ビルの中

ゲルマン:
生きる―――その点においても私とお前達は異なる。私にとって"生きる"とは"魂の在り方の違い"でしかない。動かぬモノにでもなれば、水銀の素材に還元し、再利用してやるまでの事。無駄を削ぐ事は人類の課題でもあるだろう?

(ほくそ笑みながら語り続けるゲルマンの言葉には、"生命"を"モノ"としてしか見ていない冒涜的な感情が含まれている。…そしてそれと同時に、ヤタガラスで突き破らせた窓ガラスの外から、大きな黒い雷が、知枝の悲鳴と共に響き渡って来た。)

>ビルの外

【――――――――――――!!!!】

(黒い雷が構築していたドームが晴れ上がり、その中で苦しんでいたはずの知枝とヤタガラスの姿は何処にも無く―――いたのは、まるで人型アンドロイド形態のマドナックに近い、しかし何処か生物的で、昆虫のような外骨格と甲殻、そして取り込まれたヤタガラスを意匠したような機械的な翼が生えた"人型魔具"……もとい"虫の悪魔(ベルゼブブ)"のような姿を取っていた。それを目にしたマドナックは、あくまでも冷静に分析した結果をクエさんと晶さんに述べた。)

『解:前方個体"光野 知枝"及び"ヤタガラス"改め、悪魔:仮称"ベルゼブブ"の顕現を確認。メインマスターの身体にある"石動の血"と過剰摂取させられた星界魔力の融合反応により、遺伝子配列を組み替えられた可能性アリ。早急に星界魔力の切除を―――』

???:
あーあーあー、そんなんじゃダメダメダメ。無理に魔力だけ引き剥がそうとしたりなんてしたら、それこそあの子死んじゃうよ?

(知枝とヤタガラスの状態について解析したマドナックは、顕現したベルゼブブから星界魔力を引き剥がす事を結論付けて、人型アンドロイドへと変形、右腕に錬成魔法で構築した機械式の刀剣を錬成するも、路地裏から現れた赤いローブを深々と被った"占い師"に引き止められていた。)

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