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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
866:
マリーシュカ [×]
2024-05-12 11:32:58
>リーパー(>864)
自分の欲深さは浅ましく思えるのだけれど、あなたのそれは眩しく見えるの。ふふ、不思議ね
(自身との交流が貴方の無聊を癒やしているのなら心から嬉しく思える。誰にでも優しい怪物は、それでも貴方に対しては他の獲物とは一線を画するであろう何かを確かに感じていて、しかしそれを具体化出来ていないために自分でも未知の感覚を不思議と形容しては自身もティーカップの中身を飲み干し「 それで私があなたを食べたくなってしまったら――レナードとの取り合いね 」お互いの欲張りをぶつけ合ったその先、愛せない獲物は食べないという自身の拘りを貴方が突破したのなら。変わらず表情には微笑みが浮かんでいるものの、瞳の奥には確かな捕食者としての矜持が妖しく煌めきを増して「 彼も私も、仲良く食事を分け合うなんて柄じゃないの。やっと巡り会えた大切な食事だからこそ、徹頭徹尾独り占めしたいのよ 」自身が危惧しているのはまさに国盗り合戦よろしく貴方を巡った争いで「 もしそうなったら…ふふ、私は絶対にあなたを譲らない 」自分の愛に泥を塗る様な真似はしない、と。あれだけ大切にしている馴染との衝突も厭わないという強い意志は柔らかな声に一本の筋を通して凛と響き。貴方のマグも空っぽになっている事に気付けば緩慢な所作でソファーから立ち上がり「 さあ、今夜はそろそろ御暇しようかしら。リーパーの紡ぐ物語、もし気が向いたら私にも教えてね 」話しながらまたしても床上を滑るように衣擦れのわずかな音だけを引き連れてスツールに座す獲物へ近付き、そっと頬に手を添えては額へ触れるだけのキスを落として「 よく眠れるように、おまじない 」母のような慈愛と娘のような茶目っ気を同時に内包する微笑みを向け「 リーパー、おやすみなさい 」告げた挨拶の後、何か別件で引き留められなければそのまま足元から順に霧になって消えゆくだろう)
867:
リーパー [×]
2024-05-12 12:45:32
>マリーシュカ( >866 )
……ハッ、そうなる前に俺も身持ち固めねェとなァ
( 与えられるものを求めてあちこちフラフラとしているのが現状だが、彼女が告げたような事が本当に起こるとするのであればそれはそれで……。彼女の微笑みの奥に先程までとは違う獲物を見定めるような、そんな色合いを見て取れば恐怖とも不快感とも違う何がゾクリ、と背筋を駆けて行くのを感じ無意識のうちに舌先で唇を軽く舐め濡らすようになぞって 「 誰に対しても、だがタダで喰われてやるつもりはねェよ 」 喰いたければ自分を見ろ、そんなスタンスを崩すつもりは全く無く、寧ろ彼女との交流で余計に貪欲になった程。自身の最期の話をしているにも関わらず悲観的なものは声色にも表情にも一切含まれる事は無く、ほんの少しの生意気さが内包されているだろうか。「 良いモン頂いたンだ。礼になるかは分からねェが聞いてやッてくれよ 」 ひやりとした感覚が頬と額に触れれば二度ほど瞬きを繰り返した後、バスケットをテーブルの上へと置いてから立ち上がり彼女の手を取ってその甲へと軽く唇を寄せ 「 マリーシュカも、いい夜を 」 彼女が消えるのを最後まで見送ってからテーブルへと向き直り、睡魔に襲われるまでの間彼女から貰ったレターセットへと筆を走らせようか )
****
ドーモ、この辺りで幕引きだろッて事で失礼すンな。
マリーシュカと話せたの俺としちゃ楽しかッたが……色々と俺の価値観ぶつけちまッて悪ィな。気を悪くしてなきゃいいンだが……。
ンで、早速次の話なンだが2.3回程続けて俳優野郎の方の話紡げたらッて考えてンだが問題ねェか?ほら、俺はレナードとの対価を書かなきゃなンねェし、彼奴も屋敷に慣らしといた方が良いだろうしよ。
問題がねェなら、ハイネとの交流を2回、後はそうだな……俺とじゃ相性悪そうなミゲルかウーミン、他アンタから見て彼奴と気が合いそうな奴がいればそン中から1回とかどうだ?ハイネは何も言わないでも彼奴ンとこに行きそうではあるが、他の奴らに関しては招待状を飛ばすでも何でも構わねェ。その辺は希望がありゃ合わせるッてよ。
嗚呼、後これは何時になるか分かんねェ相談事なンだが、もう一人この屋敷に呼んでも問題ねェか?此処での生活が楽しいが女も動かしたくなッた。ンでも他ントコに行く程の時間は取れねェし、何しろ俺と俳優野郎の生みの親だからぼんやり浮かんでる概要だけでも一癖も二癖もあるッてワケよ。此処でなら好き好むような奴らがいるンじゃねェかッて算段なワケなんだが……つッても、男のが動かしやすいコトに違いはねェし普段のスイッチは俺と俳優野郎になるはずだ。まァ考えてみてくれると嬉しいわ。
868:
ニール・グレイ [×]
2024-05-12 12:55:25
>ミゲル(>865)
(己の答えに納得がいかないのだろう、隔靴掻痒とした言葉が返される。その一つ一つを急かすでもなく、ただ静かに頷いて飲み込んだ後、「ああ、なるほどねぇ。」ようやっと合点がいったと得心を置き、「……でもやっぱり難しいなぁ。」また声の調子を下げる。「ううん…オレちゃんねぇ、自分で自分の事は人だと思って、こうして人の言葉も字の読み書きもいっぱい練習したけど、」それからつらつらと軽やかに話し出す昔話のついで、上げた片手で自らの名を宙に綴る仕草を。それから、己が心臓の上にその手を添えて、「――どの人間も、オレちゃんが“自分と同じもの”だとは思ってなかったみたいでねぇ。だから、絶対に“そう”だって言い切れる自信が無いんだよねぇ。」ごめんね、と萎れる謝罪は心の底から苦く渋く、困った笑みだけをそこに添える。しかしその後の彼の正直な回答には、「…嫌いじゃないなら、それでいいよ。」憂い不安を安堵の吐息に払って綻ぶ口元で、仄かな嬉々を滲ませてそれだけを返事に括る。続けて、「うん、ちょっと他の怪物さんとの約束があってねぇ。暫く目を預けてるの。」何ともあっけらかんと、ともすれば無邪気な愉楽さえ浮かべながら己の瞳を指差す。「見えなくっても、お風呂もご飯も当たり前に出来るのは良いんだけど…」その先も少々の間は楽しげにくすくす笑いを溢してはいたが、そちらをまた光を映さない視線でじっと見詰めて、「……ミゲルがどんなお顔してるのか解らない事、ちゃんと目を合わせられない事は、何だか寂しいねぇ。」項垂れ、凍えたような微かな震えを唇と声に含ませる。「ねぇミゲル。オレちゃん、ちゃんと貴方の方を向けてる?変な方見て、貴方に嫌な思いさせてない?」声のする方は向いている筈、しかしそれでも暗中の視界では確かな証も有らず。己自身の状況以上に、今話している彼の事にこそ気を配り、そう心配に落ちる言葉を彼に掛けた。)
869:
ラクシュエリ [×]
2024-05-12 13:16:17
>リーパー(>867)
こんばんわあ、今夜から案内役を交代したエリからお返事させてもらうねっ。
あはっ、そんなコト心配してくれてるんだ!マリーシュカもとっても楽しかったって笑ってたから、なーんにも気にせずこれからもありのままのあなたでいてね。
次の夜からのお話、もちろん大丈夫だよ!ハイネ以外だと…そうね、ウーミンは間違いなく彼に会いたがるだろうし、ミゲルもオドオドしながら招待には応えてくれるはず。ハイネの独占欲を気にも留めずに踏み越えてきそうなユギンやジョネルと関わりを持つのも楽しそう!でもでもわたしだって彼とお話してみたいの、だってエリの好みどストライクなんだもん。好みすぎて食べたくなっちゃうかもしれないけれど…うふっ、彼の指にはハイネ特性の指輪があるんだもん、きっと大丈夫。
ジョネルはハイネと友達だから自発的に彼の部屋に行くだろうけど、他の住人には招待状を出してあげてもらえる?
そうだ、彼に会いに行く順番はどうしよっか!ハイネ→ハイネ→他住人でも、他住人→ハイネ→ハイネでも、ハイネ→他住人→ハイネでも、一番惹かれるのを選んでねっ。
また新しい子を連れてきてくれるのっ?!やったあ、すっごく嬉しい!
お屋敷で過ごしてもらえるかどうかはどんな子なのか具体的な姿を紹介してもらってからのお話になっちゃうけど、会えるのすごくすごーく楽しみだよ!いつも楽しい時間をくれて、本当にありがとねっ。
870:
ミゲル [×]
2024-05-12 13:31:12
>ニール(>868)
(やっぱり人間だったんだ、と手前勝手な期待を打ち砕かれた気になってダラリと両腕を垂らすも、続けられた言葉の数々にバラバラになった期待の欠片がまだぽつぽつと淡い光を放っているような気がして「 ……君の言う事、よく分かんないけど…僕にとってはその方がいい、かも 」バックボーンを正しく把握しているわけではないため頭上にはたくさんの疑問符が浮かぶも、詰まる所貴方が人間でない可能性があるのならばそれだけ無条件に警戒心も和らぐというもの。開けたままにしてくれているであろうスペースをおずおずと通って一歩室内に入り「 君はゴーストが怖くないの? 」貴方の方へ顔を向けて興味本位の質問を。約束、と聞けばその相手がやけに上機嫌だったハイネであるとすぐに察しがついて「 ハイネか… 」と一人呟き。怪物と約束をするなんて変わった人だな、と感じつつ最後まで貴方の綴る言葉を静聴し「 それも僕にとってはむしろ助かる。ジロジロ見られるのは苦手だし、 」どこまでも自分本位な回答になったのはコミュニケーションから逃げ続けてきた精神の未熟さゆえ。貴方の言いたい芯を捉える能力もないまま、その一時的に光を失った両目を持つ貴方相手だからこそなけなしの勇気が少しずつ湧き出てくるようで「 あの、…座った方が、その…危なくないんじゃない、かな 」ここは貴方の部屋なのだからきっと家具の配置も熟知しているだろうけれど、盲目の人には怖くとも手を差し伸べる程度の良心は備わっており、貴方の腕を引いて導くためにおずおずと手を伸ばしてみよう)
871:
グレン [×]
2024-05-12 13:51:38
>ラクシュエリ( >869 )
こんばんは、可愛い悪魔さん。丁度いい頃合だし、彼奴に対して返事を貰ってたけど僕に引き継がせて貰うね。
マリーシュカが嫌々相手してた訳じゃないって知って彼奴もホッとしてたよ。ただ、余りにも度が過ぎてる時とかは何時でも言ってやってくれて構わないからねってお伝え願えるかな?
ならそうだな……彼奴じゃ怖がらせる事になって交流が持てなさそうなミゲルにお相手願おうかな。他に挙げてくれた人たちも凄く魅力的だけど…………ハイネがもっと僕に溺れてからの方が楽しい事になりそうじゃない?ラクシュエリの事も前にハイネから聞いて気になってはいるからね、君さえ良ければまた今度招待状を飛ばさせてもらってもいいかな?
順番は悩むけれど……ハイネ→ミゲル→ハイネの順でお願いしようかな。僕が他住人に対して扉を開いた時のハイネの様子も気になるし、ね。嗚呼、そうだ。ミゲルの時に関してはきっとお話するだけになると思うけれど、ハイネの時に関しては散策でもお話でも、なんでも構わないよ。僕の方から始める方が良かったら言ってくれ。
新しい娘に関してなんだけど、その辺は理解してるし無理に受け入れて貰おうだなんて思ってないから安心して。ただ、ふんわりと考えているものだけで言ったら僕やリーパーに比べて屋敷の冷遇に当てはまる事は無いはず、とだけお伝えさせてもらうね。嗚呼それと、多分僕のものを出した時と同じように思っているよりも早く出来上がると思うから、その時にもし屋敷に居て問題無さそうだったら歓迎してやってくれると嬉しいなぁ、なんて。はは、僕の方こそいつも楽しい時間をありがとうね。
872:
ラクシュエリ / ハイネ [×]
2024-05-12 14:20:36
>グレン(>871)
あはっ、あははっ!確かにそうね、ハイネがどっぷりあなたにハマってからの方が楽しそう!それにしてもすごい自信ね、ホント魅力的。たっくさん溺れさせちゃえ~!
もちろん、エリとも話してくれるなんて嬉しい!またいつか使い魔が呼びに来るの楽しみに待ってるね。
ハイネはコレクションの鑑賞とかお世話の目的で訪れるだろうけど…舞台がお部屋になるかそうじゃないかはわたしには想像つかないなあ。だからあなたからも希望があったら伝えてあげてね!
新しい子についてもよく分かったよ、いつも丁寧にありがとっ。
じゃあ早速ハイネを呼んでくるね、グレンにとって素敵な夜にしてねえ!
***
ハイネ:
(人ひとり余裕を持って暮らせそうなほど広いウォークインクローゼットの中、優雅な鼻歌と共に聞こえてくるのはカシャカシャとハンガー同士が擦れる音、そして複数の布を畳んで箱にしまう音。使い魔に頼めばわざわざその怪物が動くほどの事でもない筈なのに、自らの手で何かを選別するような様子からは特別目をかけたお気に入りは自分で世話をするという強い拘りが見て取れる。黒壇にツヤを足したような黒いボックスを手に、怪物は貴方の部屋へと。ノックをすることなく扉を開いたのは、貴方を自分の所有物だと思っているからで「 御機嫌よう、グレン。何をして過ごしていたのですか 」何泊かの出張から戻って愛するペットに話しかけるような、慈しみにも似た甘い声と共に許可を求めることなく部屋に入っては後ろ手に扉を閉めよう)
873:
グレン [×]
2024-05-12 14:54:58
>ラクシュエリ / ハイネ( >872 )
一夜にして何百、何千の目に触れるんだ。自信が無きゃ俳優なんてやってられないだろう?勿論、近いうちに招待状を持って行ってもらうことにするよ。
嗚呼、その辺についても把握したよ、とだけ。希望があれば都度伝えさせてもらうね。嗚呼、それと一応屋敷に来た日から数日経過してるように取らせてもらったけれど、なにか不都合があれば軌道修正してもらって構わないからね、とだけ。
うん、ありがとう。ラクシュエリも良い夜を過ごしてね。
****
( 夜が明けないからか、それとも仕事と呼べるものに追われなくなったからか。定期的に世話を焼いてくれる使い魔のおかげで差程狂わない体内時計とは裏腹、睡眠時間だけで言えば元の世界にいた時よりも格段に延びたはず。ベッドから起き上がればどこからともなく訪れる使い魔が用意をしてくれる紅茶へと口をつけたところで開く扉。先日の彼の言葉が嘘で無ければ扉を開けた主はきっと鍵を掛けた張本人。答え合わせをするべくゆるりと視線を持ち上げ、視界に見覚えのある姿が入れば表情を和らげ 「 おはよう、ハイネ。何も……と言うかさっき起きたところなんだ。見苦しい姿で申し訳ないね 」 世話を焼いてくれていた使い魔たちの中、一番身近にいた個体へと軽く感謝の意を込めて触れてから立ち上がり髪の先に少し癖の残った頭のまま彼の元へと近寄って、彼が手に持つ箱を捉えれば 「 それは? 」首を傾げて )
874:
ニール・グレイ [×]
2024-05-12 15:04:15
>ミゲル(>870)
――……そう?
(それを理由に散々避けられた己にとって、目の前の彼が言う“人ではない方が良い”というのは、あんまりにも意外な言葉であった。思わずぱたりと瞬きを一つして、しかしやがては喜びに表情を柔らと弛め、「お化けさん?…ふふ、怖くないよ。」まずは一言、今度は簡潔に彼への返答を。それから「だって貴方、オレちゃんとこうして、ちゃんとお話してくれてるでしょ?なら、怯える事なんて一つも無い。ね?」首を戯れに傾げて、答えの肉付けを楽しそうに浮わつく声で行う。その後で呟かれたかの怪物の名に頷くと、「そう、あの狼みたいな目をしたカラス、」そこまでで――光り物で遊ぶ鳥の名で、一度言葉を止めたのは故意か、それとも偶然か。「――アゲハのような怪物さん。」ともあれジョークめかした音で、あの灰の肌に燕尾服の姿を優美な烏揚羽と評してみせた。「ああ、それなら良かった。貴方が嫌にならないなら、目が見えないのも悪くないかもねぇ。」思っていた回答とのズレも、ともかく彼が不快ではない事に勝る事柄では無し、今は只々己が盲目である事を喜んでいれば、ひやりとした何かが腕に触れた。「…はは、ミゲル、手を引いてくれるの?優しいねぇ。」続く彼の言葉に触れたものの正体も、その意図も理解して、微笑ましげに弛めた顔を彼が居る筈の方向へ向けた後、「それじゃあ、ソファーの所まで連れてってくれる?」彼の言う事を素直に聞き入れ、目的地を指定しゆっくりと歩き出す。普段よりも小さな歩幅、遅い歩調で、もしも正しくソファーに座れたのなら、「ありがと、ミゲル。助かったよ。」と捩らず真っ直ぐな礼を。「ねぇ貴方、もしまだこの部屋に居てくれるなら、もうちょっとオレちゃんとお話してほしいなぁ。」その先に続けるのは、彼の優しさへと当て揺さぶる自身の要求。「例えば、そうだなぁ……ミゲルの好きな花とか、好きな本とか。オレちゃんね、優しい貴方の事もっと知りたいんだ。」どうかな、と彼を窺う視線はやはり的外れではあったが、それでも言葉に偽り無しと示さんばかりにじっと静かに彼の答えを待った。)
875:
ハイネ [×]
2024-05-12 15:31:16
>グレン(>873)
おや。お寝坊さんですねえ、
(お道化るように肩を竦めながら放った言葉には詰ったり呆れたりする調子はなく、気に入った子だけを贔屓する悪い教師のような態とらしい甘さで「 構いませんとも、たくさんお眠りなさい。ヒトの肌や髪のツヤには睡眠が不可欠なのですから 」自分のためにずっと美しく在りなさい、その為に必要ならば惜しむ事なく眠りなさい、と。こちらからも歩み寄りながら、ふと髪に残る寝癖に気がついてはくつくつと笑って「 ああ、貴方のお顔の美しさはしどけなさすら愛らしさに変えてくれますね 」褒めているのか貶しているのか判別の難しい言葉も、態度では可愛らしくて仕方がないと示すように箱を持たない方の手で睡眠の名残を撫で付けるように何度も髪に触れて。そこで箱へと貴方の注意が移れば「 貴方の為に持ってきたのですよ 」そう言いながら自分の為なのは最早御愛嬌。箱を床に置き、片膝をついてロックを外せば、そこには多種多様な衣装の類がよりどりみどりに収められており「 これらは全て俺の手作りです。目算なので貴方のサイズと多少のズレがあるかもしれませんが…綺麗なコレクションほど着せ替えたくなるものでしょう? 」採寸をしに来る時間はなかったものの、貴方のために誂えられたそれらはどちらかと言うとコスプレに近い意匠のものばかりで、様々な職業の制服や果てにはメイド服のようなものまで取り揃えられており「 今夜、どれを着て過ごしたいですか?それとも、俺が選んで差し上げましょうか 」選択権をこちらに委ねるのならばそれ即ち拒否権はないのだと、悪戯っぽい表情に示しながら試すように貴方を見上げて)
876:
ミゲル [×]
2024-05-12 15:48:05
>ニール(>874)
……言葉が通じるけど怖いやつもいるじゃん
(ふいと顔を背けてぽそりと吐き捨てるのは他の何物でもない照れ隠し。人間に害を成し取り殺す幽霊が怖くないだなんて、他の怪物であれば異形としての沽券に関わると憤慨するような事でも気弱な自身には嬉しい事として思い出に残り。「 確かに…ハイネの使い魔は蝶々だし、何となく雰囲気似てるかも 」からす?とまた疑問符を浮かべかけて、続いたワードに蝶のことを指しているのだと気付かされれば呑気にそう呟き「 僕には…蝶よりは蜘蛛みたいに思えるけど、 」幾重にも粘性の糸を張り巡らせ獲物を捕らえ、しかしすぐに殺しはせず甚振る佞悪な蜘蛛。頭に浮かんだことをそのまま声に乗せてしまってからもしハイネに自身の表現が漏れ伝われば嫌味を言われてしまうかもとハッとして「 今の、ハイネには言わないで… 」あくまでも自分を守るため、バツの悪そうな顔でちろりと貴方を見よう。「 …なんだか君って、僕のことばっかり考えてない? 」無事ソファーへと送り届け、自分はどうしようとそわそわしながらベッドや近くの椅子に次々と視線を遣るも、こういう時許可なく座っていいものか分からずソファーの近くに佇んだままポツリと落として「 僕…、優しいとかそういうのじゃないし 」口を突いたのは謙遜、内心は優しいと評価されて満更ではなくニマニマと頬が緩みそうになるのを必死に堪え。重なる事のない視線にむしろ安心感を覚えながら「 花とかはその…よくわかんないけど、薔薇はあんまり好きじゃないかも。白い花は、きれいだと思う 」教養として花の知識を備えておらず、困ったようにもごもごしながらも何とか自分なりの回答を形にして。薔薇を好まないのは屋敷中に咲き誇る黒いそれが誰かに命を奪われた自分と重なる同族嫌悪に近いからだろうか「 難しい本も苦手。挿絵がないやつとか…最悪。でもコミックは好き 」好きより嫌いのほうが先に出てくるのは生来の卑屈さゆえか。腹の底からではなく喉のごく浅いところから絞り出すようなボソボソ声でなんとか質問に答えながら、最後には勇気を振り絞って「 その、ニールは…? 」人間なのに人間らしくない、そんな貴方に興味が湧いて問を返そう)
877:
グレン [×]
2024-05-12 16:35:27
>ハイネ( >875 )
どうにもする事が無いと寝すぎてしまってさ…
( 声に甘ったるさを含む彼はどうやら眠り過ぎてしまった事に対して咎める様子は無いらしい。寧ろ眠る事を推奨するような言葉に思わず笑い声を漏らしてしまい 「 はは、向こうでは絶対に言われないような言葉だな 」 分刻みという程では無かったが舞台役者としては多忙な生活を送っていた自覚がある。睡眠時間を削ってまで台本を読み込んでいた生活を思い返せば目を細めて。相変わらずどちらの意が強いのか読み取れない発言ではあるも、行動で悪い意の方が少ないだろうと判断し。然し素直にお礼を言うのも、と「 直す時間も無かったんだ、仕方無いだろう? 」 寝癖に気が付かなかった気恥しさも手伝ってやや拗ねたような様子が滲むも、髪を撫でる手を拒むこと無く受け入れ。癖付きやすいが同時に直りもしやすい髪は彼が触る内に恒のように戻るはず。開いた箱の中に収まる色とりどりのそれらに、僅かにきょと、とした表情を浮かべ 「 ……僕に? 」 それが例え着せ替え人形のような意図であったとしても舞台衣装以外で誰かが自分のために用意をしてくれるなんて事は初めてで。その場にしゃがみ込んで中を覗きそっと手を伸ばし 「 凄い、凄いよ。プロが作ったみたいだ 」 目をきらきらと輝かせ、純粋にはしゃぐ様子はまるで子供のよう、と表現するのが的確だろうか。選択を迫られるも、そもそも必要だと言われたから身に着けていて着ることさえ出来ればそれでいい、そう考える常の自身の服装を頭に思い描けば苦笑混じりに緩く首を左右に振り「 生憎僕は服に頓着が無くてね。だから、ハイネ。僕に似合うものを選んでもらっても? 」 無論彼に選んでもらったものが何であれ着こなす自信がある上に、自身の容姿を一等気に入っているダークエルフが唯小馬鹿にする為だけの衣裳を選ぶだなんて考えてもいないから。箱の中から視線を持ち上げるまま彼へと目線の先を移し、やや上目遣いがちに見詰めて )
878:
ニール・グレイ [×]
2024-05-12 17:19:31
>ミゲル(>876)
(怖くないの一言に返されたそれは否定的に聞こえるようで、しかしながら柔い音を含んでいた気がしたのは気の所為だっただろうか。それ以上の追及はせず、あのダークエルフについての話を彼の口から聞き、「蜘蛛かぁ……」などと何の気なしにその生き物の名を繰り返す。続けて不意に、うっかりグラスでも落としてしまったような、また緊張を帯びた声が届けば、「大丈夫、言わない。言わないから。……うん、内緒ね。」自らの口許に指を当てて悪戯っぽく、冗談めかしながらも告げ口は無しだと確かな約束を。――彼がどんな表情をしているのか、今推し量れる材料は声のみ。けれど随分和らいだ気のする彼の態度に此方も安堵混じりの笑みを零しつつ、「うん、うん、良いよねぇ。鈴蘭とか、百合とか、オレちゃんも綺麗だと思うなぁ。…ふふ、難しいのは、オレちゃんも苦手。眠くなっちゃう。」もごつく回答など何のその、急かす事もせず彼のペースに任せた話に相槌を打つ。その後で、返された問い掛けは少々予想外だったか、「…オレちゃん?」首を傾いで一度は聞き返す。だが直ぐに弛めた口から、「オレちゃんはねぇ、ピンク色のお花が好きだよ。チューリップとか、コスモスとか。何だか見てるだけで甘そうというか…可愛らしいなぁ、って思うんだ。」彼に倣ってまずは色、それから具体例と理由。ふわふわ浮わつく喜楽を乗せて、まずは花の好みを。続いて、「本ならねぇ、ファンタジーや冒険譚とか好きかなぁ。此処じゃない何処かで、種族の垣根も越えて愛や友情を築ける、なんて素敵じゃない?」好きな本の話も。それがコミックか小説かには拘り無いのか言及はせず、ただその物語が持つ夢だけに燥ぐように、ソファーから投げ出された脚を揺らした後に、はたと声を上げる。「あ、ねぇミゲル、もしかして立ったまま?ごめんね、オレちゃん解らなくてねぇ。」彼の声が己より高い位置にある事に今更気が付いたよう、へなり眉を垂らした気弱な顔で一番に謝罪を、それから己の手前や隣に並ぶソファーや椅子の辺りを掌でゆるり差し回し、「好きな所座ってよ、物は置いてないから、何処でも座れるはずだよ。」努めて柔く強制の無い音を意識した朗らかな声で、彼へ着席を促した。)
879:
ハイネ [×]
2024-05-13 20:28:21
>グレン(>877)
タスクはいくらでもあるではないですか。体型をより洗練する為のトレーニング、髪や肌の手入れ、何より俺を飽きさせないような創意工夫の検討、全てこなしていたら一日などあっという間でしょう
(する事がない、の言葉には思わず失笑して。長い指を折ってすぐに数えられるだけでもするすると浮かび上がるそれらは、未だティーンである貴方には特段意識せずとも保てるものなのかもしれない。しかし悲しい哉、人間と怪物では生きる時間があまりにも違いすぎて「 今は若くとも、ヒトはすぐ老いるのですから。後悔のないように過ごしなさい 」緩く口角は上げたまま、懇々と諭すように告げては拗ねたような様子もまた愛らしく髪を撫で付けていた手で筋の通った鼻先にちょこんと触れて。披露した数々の衣装に対するリアクションには満足げに微笑を深め、そうでしょうそうでしょうとばかりに腕を組んで数度頷くような仕草を見せて「 一針一針に気を配りましたからね 」自信作ばかりゆえ褒められて当然と思ってはいたが、初めて目の当たりにした貴方の年相応な無邪気さにつられて自らの労力をアピールするように付け加え。選択権を与えたにも関わらず此方に決定を委ねられれば、ちっちと舌を鳴らして細長い人差し指を小刻みに左右に揺らして「 いけませんね、グレン。貴方は人形ではなく人間なのですから、自我がなくては 」寝てばかりのペット、動かない玩具、そのどれもに共通するのはすぐに飽いてしまうということ。また、一度選んだ道は覆せないのだと経験を以って学習の機会を与えるべく、悩むことなく差し出したのはメイド服で「 さあ、どうぞ。 」にっこり、顔は笑っているはずなのに背後には黒い何かが湧き立っていると錯覚させるような有無を言わせない声。メイド服とは言えど多少はシックな意匠であり、襟の詰まった白ボタンの黒シャツと、それに繋がる形のスカートは裾に誂えられた白いフリルに向かうにつれて華やかに広がるデザイン。長さは膝下あたりまで、セットの編み上げブーツとの隙間は生肌ではなく目の細かい網タイツが覗く仕様で。その上からフリルとバックリボンが可愛らしい純白のエプロンドレスを被り、同様の色合いのヘッドドレスをカチューシャの要領で取り付ければ完成、という代物で)
880:
ミゲル [×]
2024-05-13 20:29:45
>ニール(>878)
――ありがと。
(異質な恐ろしさのある怪物に対しての守秘を約束してもらえれば、安堵とともにほっと胸を撫で下ろし。通常ならそこで終わるところだが意図して柔らかく接してくれている貴方に絆されかけているのか、この屋敷に縛られてから人間に対して初めて伝える感謝の言葉を小さく告げて。ちゃんとありがとうが言えた事に内心でほんわりと喜びに似た何かを抱いていれば、共感を示してもらえたことに嬉しそうに頬をへにゃりと緩めて「 そう、きれいだよね。君の部屋なんにも無いから、飾ると映えそう 」その無駄な力が抜けたような素に近い声色から、今の貴方にも幽霊が徐々に警戒を解きかけていることが伝わるだろうか。ピンク色の花が好き、という言葉には「 男なのにピンク…? 」と時代錯誤も良いところな感想を悪気はなく、独り言に近いトーンで怪訝そうに呟くも続く本の嗜好には思わず身を乗り出して「 僕も好き!勇者とか魔法使いとか、冒険とかお宝とかそういうの、 」思わずといった調子で今日一番に張った声で一生懸命喋ったのは無意識で、そういった刺激に慣れていない貧弱な喉からケホと空咳が零れて「 …ごめん、テンション上がっちゃって 」恥ずかしそうにもごもごとしながらまたサスペンダーをごにょごにょと弄って。座る場所について気を回してもらっては、申し訳ないような助かったような複雑な心地で「 じゃあ、えっと、…この辺? 」どこが良いだろう、と少しの間うろうろきょろきょろして、ようやく貴方の座るソファーの向かいに位置する椅子にちょこんと腰掛けて。座ってから何をすればいいか分からず、気まずい沈黙が訪れるのが怖くて必死に辿った記憶に表れたのは、優雅にお茶を嗜むヴァンパイアの姿で「 あの、なにか飲む? 」もしかしたら要らないかもしれないし、と保険をかけるようにおずおずと問い掛けて)
881:
グレン [×]
2024-05-13 21:29:50
>ハイネ( >879 )
……嗚呼、芝居のって事だからね
( 彼の言葉に一瞬きょと、とした表情を浮かべるも直ぐに小さく首を左右に降って。簡単な読み書きは出来る、程度の学しかない自身が分厚い台本を頭に叩き込むのには常人の倍以上の時間がかかるのが常。その手間や稽古の時間が無くなっただけで一日の中に自由な時間が増えるのだから不思議なものだ 「 それに飽きさせる云々の前に素の僕を見てもらわなきゃ、だろ? 」 無論どこまで曝け出せるかは分からないが、なんて心の内で付け加えつつ親が子供を甘やかすような、そんな仕草にはゆるりと目を細めて。「 本当に凄いよ。器用なんだね 」 細部まで丁寧に仕上げられているのを見れば、感嘆の息を漏らし。彼の返答に二度ほど瞬きを繰り返した後、思わずと言った風に出る笑い声は軽やかなもので 「 ははははっ!自我を持て、なんて言われたの初めてだよ 」 娼館での生活も、芸能事務所に所属してからも顔色だけを伺い言う通りにしている方が良い生活を送ることが出来た。小刻みに肩を震わせ、目尻に浮かぶ涙を指先で拭うようにして 「 俺が自分で選べるようになるの、手伝ってくれるかい? 」 きっとこれから先も与えられた選択肢をそのまま返す事もあるだろうが、それでも彼のお気に入りでい続ける努力をする意思はある。彼の手からメイド服を受け取れば一式を一度ベッドの上へと置き、躊躇う事無く寝間着を脱ぎ。僅かな衣擦れの音と共に程よく引き締まった体躯が露にさせるも、それを再度隠すように彼手製の服へと袖を通しヘッドドレスまで着用すればその場でくるりと一回転を 「 ……どう? 」 女性特有の丸みがない体躯故に生まれる違和感はあるだろうか。少し離れた位置でじっと彼を見詰めながら返答を待とうか )
882:
ハイネ [×]
2024-05-13 22:04:49
>グレン(>881)
素……ふむ、成る程。
(その言葉から、貴方の生は演じることが常であるのだと改めて思い知ったように口に手を添え小さく呟いて。最早自分の意志で脱げなくなりつつある仮面のようだと胸中でのみ感想を抱き、いつか丸裸にしてしまった時の事を想像すれば口元を隠したままでも分かるほど口端を吊り上げ「 楽しみですねえ、鍍金の剥がれる夜が 」その下から現れるのは鍍金とは比べ物にならない輝きを放つ純粋な宝石か、それとも情けなくくすんだ路傍の石か。どちらであったとしても貴方は水の滴るような美男子、強かろうが弱かろうが造形に飽くまでは愛で続けるだろう。不意に上がった哄笑に微笑の様相は崩さないまま僅かに瞠目して「 それはそれは。蝶よ花よと育てられたのですか?それとも、品物のように扱われてきましたか? 」人間とは怪物と同様にエゴの塊なのだから、自我が無ければ無価値なものとして注目もされないのでは、と独自の価値観は貴方の生い立ちには当てはまらなかったらしい。どういった背景でそうなったのか、過去に踏み込む事を恐れる素振りもないまま世間話の延長線上のような調子で問い掛けを。一人称が変化したことに気付きながらも何かの契機とは未だ確信がないため特に指摘はせず、俄に手を伸ばして貴方の手を取れば指先に付着した涙をぺろりと舐め取り「 ――流石はグレン。味も一級品ですね 」欲より食を取る怪物ならば捕食を我慢出来るはずもない程の美味になぜか誇らしげに目を細め「 劇しく自己主張をなさい。俺のコレクションは華やかなものばかりですから、地味だと忘れてしまいますよ 」穏やかな声でそう告げれば着替えのために一度手を放して。垣間見えた珠肌に思わず舌舐めずりを、そうしている内にお召し替えが終わりお披露目をされてはカッと目を瞠って「 素晴らしい! 」高揚しきった声を上げては数回拍手をして「 俺の衣装も、それを完璧に着こなす貴方も…! 」言いながら性急な足取りで近付いていき、やや薄い肩をぐいと押してベッドに押し倒すように体重をかけ「 期待以上ですよ、グレン。もっとよく見せなさい 」抵抗されなければ、器用に一つの手で貴方の両手首を一括りに掴んで頭上に押さえつけ、月光を吸収しギラギラと煌めきの増した双眸で文字通り舐め回すように間近で御姿を凝視しよう)
883:
ニール・グレイ [×]
2024-05-13 22:14:25
>ミゲル(>880)
そうだねぇ。また見えるようになったら、飾るもの探してみようかなぁ。
(彼の礼にまた頬を弛ませた後、雑談として出た話題にぐるり盲いた目を部屋全体に回して、彼への肯定と意欲的な姿勢を楽しげに話す。「ふふ、男だから、かなぁ。」彼の訝しむ声には、だからこそと理由を反転させる。「ほら、自分には無い物が魅力的に映る、ってあるでしょ?だから、自然のまま、そのまんまでいる事が愛らしい桃色や、触れたら暖かそうな薄紅の花にオレちゃん惹かれるの。」それは詰まる所要するに、自分は“そこ”に欠けがあると語るも同義ではあるが、そんな重さなど微塵も有りはしない言葉でころころ笑う。ふと、己が答えた本の話に、今までの彼からは思いも寄らないような熱量が返った為に一瞬ぽかりと瞠目こそしたが、彼が謝る頃にはそれもまた微笑ましさに溶け入って、「いいよ、別に。ふふ、わくわくするよねぇ、ああいう物語って。オレちゃんと貴方で同じものが好きなの、嬉しいなぁ。」ゆるり彼を窺うように首を傾いでは、只々共通項が見付かった事への喜びを色付く顔に示す。彼が座るまでの間、耳を澄ませば声以外に何か音がする気もして、思わずすっと口を閉ざしてはいたが、それも掛かった問いに容易く破る。「そうだねぇ……じゃあ、カフェオレが飲みたいなぁ。お砂糖とミルクがいっぱい入った、甘くて温かいやつ。」最早珈琲を入れる必要性は、とも返されそうな、聞くだけでベタつく程に甘ったるいそれを彼へ頼んだ次、「ミゲルは、」と尋ねかけた所ではっと言葉が止まる。「……ええと。お化けさんって、何か飲めるものある?」純粋な疑問と、来客への気遣い。笑いを潜めた代わり、そのどちらもが半々に覗くそれを、今は向き合っている筈の彼の方へと浮かせてみた。)
884:
ミゲル [×]
2024-05-13 23:16:58
>ニール(>883)
え…っ、独りは駄目だよ…?!
(貴方であれば怪物をお供に誘える社交性を持っていると頭では何となく分かってはいても、どうにも一人でふらふらと部屋を出てしまいそうな危うさもあると感じていて、この時点で既に貴方が怪物に襲われ命を落とす事を避けたがっているのだと自分では気付けないまま焦りを隠すことなく声に乗せて。「 男だから…? 」それだけでは全く腑に落ちず眉を寄せては耳を傾けて「 ……自分にないものを羨ましく思う、ってこと? 」自分なりに考えを解釈すれば、貴方にありのままの愛らしさが無いという点だけは未だ納得できないものの、自身にも通ずる点があると膝下で重ねた手元へ視線を落として「 それは…それも、すごくわかる。僕にはないものばかりだから 」歌い出しの文句を変えたのは、今夜共感し合える点を見つけられたのが初めてではないからで。誰かと共通点を持つことがこんなに自分自身に安心感を与えてくれるなんて今まであまり実感したことがなく、甘美なその感覚を無意識にもっと強請るようにまた少しだけ身を乗り出しては貴方を見て「 っじゃあ、僕が好きな本を今度使い魔に届けさせるよ!……あ、でも… 」盲目では活字を楽しむ術はないと気付いて語尾を窄ませ「 君の目が、また見えるようになったら 」ごにょり、また一つ自信無さげに付け足して。「 …!甘いのが好きなんだ。…僕も、苦いのより好きだな 」自分の提案を受け入れてもらえたことに嬉しそうに息を呑み、カラスの使い魔を呼んで判別不能な魔の言語で何かを頼み。そして渡された疑問にはやや食い気味に「 ゴーストだって飲めるよ!お腹も渇きも満たされないから、真似事だけど… 」飲む意味もないのだが、お茶会の気分くらいは味わえる。ささやかな魔法を駆使して手際よく準備されてゆくのは貴方のリクエストを完璧に反映した大層甘いであろうカフェオレが二つ。ゴーストも同じものに挑戦してみる様子で)
885:
ニール・グレイ [×]
2024-05-14 02:50:04
>ミゲル(>884)
――ふふ。
(焦った言葉、心配を含むその音。隠しきれず嬉しそうに吐息を溢してしまったのは、少し場違いだっただろうか。弛んでしまった口を手の甲で押さえた後に、「…それじゃあ、貴方が一緒に探してくれる?」穏やかに紡ぐ言の葉は、危険に彼を頼るようでもあり、ただ友を誘うようでもあった。好む色の理由を飲んだ彼に頷くだけの肯定を返した次、「そっか。…お揃いが多いねぇ、オレちゃん達。」何処までを“同じ”と評したのかは曖昧に、ただ共感に和やかな嬉を乗せふわりと浮かせる。本について、自分よりも燥ぐ声はどうも幼さを感じさせて、その微笑ましさに眦を細めていた刹那、一気に萎れていくそれに首を傾げる。「……うん、楽しみにしてるねぇ。貴方とオレちゃんで、貴方の好きな本を語り合える事。」言葉の最後にまで、きちんと耳を澄ませて。そこに寄り添う答えは、只与えられる読み物に耽るだけではなくて、その先の語らいまでを夢と見る。此方が頼めばそれだけで明るさを増すその声を、もう少しとそばだてた耳には聞き取れぬ言語だけが届いて、困惑にきょとんと呆けたのも数秒、「そう、そっかぁ。なら、二人で味わっちゃおうか。」また此方に向いた言葉に愉楽を返して。先程よりも増える物音に、お茶会の準備を感じ取って嬉しげに待つ事少々。ふと使い魔が引くに任せた手が辿り着いた先は、己の肌よりも温度の高いカップ。「ありがと。」彼にも、使い魔にもそう一言礼を告げた後、己のリクエスト通りのものが満たされているだろうそれを、慎重に十指と両掌で包み持ち、その縁をそっと下唇へ当てる。温度を確かめるその仕草の次、二度吹いた吐息で火傷をしない程度に冷ました表面を、ゆっくり口腔へ注ぐ。「……うん、甘い。すごく美味しい。」嚥下し、離した唇から落ちたのは柔く静かな感想。そして、「――暖かいね。」もう一つ、零すその表情は。はにかむような、安心に蕩けたような、仄かな幸せに彩られたもの。噛み締める呼吸が一巡した後、「ミゲルはどうかな?」カップは手元に抱えたままで顔を上げ、視覚では窺い知る事の出来ない彼の様子を直接と尋ねた。)
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