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冒険者ギルドの日常/609


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自分のトピックを作る
559: レイラ [×]
2025-01-18 07:17:02

>557

ま、待て…!素直に首を差し出されて斬れる訳がないだろう…!斬ると言った私が言うのも変だが考え直せ…

(少し脅して、土下座までするなら許し、抵抗するなら力で捩じ伏せ、もし逃げるのならそれまでの関係だ。そう考えていたレイラであったが、まさか無抵抗に首を差し出されるとは思ってもいなかったようで、慌てた様子で剣を完全に鞘に収めて膝を着くと、視線を合わせてレドを宥めた。困り顔で額に汗を流すレイラは、すぐに感情的になる自分の情緒を反省しつつ、目の前の男がなぜそこまで不死鳥の翼に拘るのかそこが不思議でならなかった。)

560: ミミ/エレオノール [×]
2025-01-18 10:03:31

>558

…えぇ、いいですよ。ただ、百年もかからないとは思いますが…貴方程度を斬れなければ、到底“アレ“を斬る事は出来ませんからね…

(何百年と言ったのは、恐らくそのままの意味だろう。恐らくカグラはただの人間ではない、もしかすると自分と同じ不老不死の可能性があることに気づき。不老不死の人間の命を奪うことはできない…はずだが、その手段を既に見つけているような口振りで告げて。最終的に別の誰かを斬ることを目標にしているのか、カグラ1人に時間は掛けらないという意味を込めて百年もかからないと告げて)

大丈夫だよクレア、多分だけどあの東刀が原因だろうし…それにほら、私は無事だからさ!クレアは悪くないし、気にしなくていいよ!

(去っていくカグラを見ているとクレアに抱きつかれ、驚いた表情を浮かべてクレアを見て。正直斬撃が飛んできたときは終わったと思ったが、エレオノールのおかげで怪我を負わずに済み、クレアの後頭部に手を回して頭を撫でながら気にしなくていいよと笑みを浮かべながら告げて。あの東刀から、クレアの持つ東刀に似た何かを感じて恐らく心があまり強くない者が近づくと恐怖心が増す…といった力があったのだろう。この場に居合わせたダンテが何ともないのがその証拠だ…こちらに謝罪するティアに対しても「大丈夫ですよ、幸い怪我はしてませんし…それに聖女様も悪くないでしょう?」と、同じように笑みを向けて)

…貴方のその図体でそれは無理があるでしょう…この場から逃げるのは不可能ですよ、城塞。

(忍び足で此処から去ろうとしていたところ、クレアに気づかれてしまったダンテ。そんなダンテに歩み寄りながら、冷静にその巨体では無理があると告げるエレオノール。恐らくクレアが此処から逃げ出すことを許さないだろうと、諦めなさいという様子で話し…彼の名前ではなく異名を口にして。少なからず、ダンテのことは知っているようだ。)

561: レド [×]
2025-01-18 10:07:51

>559

ちょっ、あんた!今更吐いたツバ飲んでんじゃねぇよ!ああもう、長年クレアさんの下にいて何を学んだんだこの野良犬は……こんなことなら敵討ちは後にして早くクレアさんに弟子入りを……
……あ、失礼。勇者様もだいぶお疲れのご様子。冒険者とは名ばかりの臆病者どもも消えました。よろしければゆっくり飲み交わしながらお話ししたい……いかがです?

(剣を抜き、店を滅茶苦茶にしておきながら今更尻込みするレイラに困惑して、正座こそしたままだがつい元の荒くれ口調で話しかけてしまい。この人は自分がした事が分かっているのだろうか?片手で顔を覆いながら呆れる内に、話すつもりは無かったクレアへの敬慕をつい明かしてしまった……のに気が付くと再び敬語に戻り、正座のまま両手を小さく広げ、飲みながら話しましょうと提案して。その必死で反省する姿、噂ほど悪い人じゃなさそう。それに何だか可愛くて……そして俺に似てる気がしないでもない。そう確信するとレイラと腹を割って話す気になったのである。)


562: クレア/ティア/ダンテ [×]
2025-01-18 19:39:57

>560

チッ…分かったよ。あー…最年少の嬢ちゃん。んで、クレアよォ。俺は何をすればいいんだ?さすがにこんなイカれた国で大人しく捕まるつもりはねェが、この後解放してくれるってなら抵抗せずに何でも喋るぜ。

(クレアと共にエレオノールにまで逃走が気付かれてはバツが悪そうに舌打ちをした。諦めて足を止めるが自分を呼び止めたエレオノールの名前が出てこない。ダンテは自分も歳か…などと思いながら、昔どこかの新聞で見たS級最年少到達の記事を思い出し、最年少の嬢ちゃんと仮称することにした。そして、視線をクレアへと移すと解放を条件に望む情報を提供すると取引きを呼びかけた。)

…この国で捕まれば極刑は免れないでしょう。昔の仲間のよしみ、そんな残酷な仕打ちは与えないと約束しましょう。それに話して欲しいことは山のようにありますからね。ただ…その前にお灸を据える必要がありそうです。覚悟してくださいね?ダンテ…

(ミミの許しを得たクレアとティアは安心した様子で胸を撫で下ろすと、クレアの方は向き直り、まるで魔王かの如き殺気を放ちながらダンテにじりじりと歩み寄った。かつての仲間を聖教国に引き渡すなど良心が許さないが、私的にお灸を据えるに至っては話は別である。反省した様子のないダンテの首を両手で掴むと、クレアは鬼の形相で激しくダンテの首を前後に揺さぶった。数年越しの不死鳥の翼恒例お説教タイムである。この短時間で身体が慣れてきたのか、つい半日ほど前まではダンテに力で圧倒されていたクレアであったが、今では一方的に蹂躙するまでに調子を取り戻しており、首を絞められたダンテの顔は青白く変色していた。)

563: レイラ [×]
2025-01-18 19:52:30

>561

貴様も姉様が好きなのだな…あっ…いや…今のは忘れてくれ。…さ、何を飲む?私が出すから好きな物を選べ。

(荒くれ口調は兎も角として野良犬などに例えられてはいつものレイラなら激昂していたことであろう。しかし、レドの口からクレアの名が出たことにより怒りの感情など湧いてすら来なかったようだ。ついうっかり「貴様"も"姉様が好きなのだな」と口を滑らせると、顔を真っ赤にして動揺する。クレアと決別したあの日以来、クレアの事を恨んでいるつもりのレイラであるが、きっとまだ本心では姉と慕ったクレアを好きで好きで堪らないのだろう。誤魔化すように倒れた椅子を拾い上げて席に着くと、メニュー表を開いてレドに手渡した。)

564: ミミ/エレオノール [×]
2025-01-19 00:49:39

>562

わぁ…やっぱクレアって、怒らせちゃいけない子だねぇ…不死鳥の翼に居たときも、あんな感じにお灸を据えてたのかな?

(反省してなさそうなダンテの首を掴んで、激しく揺らす光景を驚いた表情で見ているミミ。此処から見えないが、恐らく凄まじい形相になっているだろう…不死鳥の翼でもこんな風にお灸を据えてたということは容易に想像できて、クレアが本調子に戻ってきたことに何処か嬉しそうな笑みを浮かべており。今のクレアの形相を特に表情を変えることなく見ながらミミの隣まで移動してきたエレオノールの方を見て)

すごいじゃんエル!いつの間にかこんなに頼りなる冒険者になっちゃって、流石は史上最年少のS級冒険者だね!

(エレオノールの肩に手を回してニッと笑いながら賞賛の言葉を送り。S級になったばかりのことを思い出し、あの頃はまだ頼れる存在と言い切れる程ではなかったが何事にも一生懸命に取り組んでいた。そんなエレオノールがここまで成長したことに嬉しそうな表情を浮かべて、彼女の呼び名である最年少のS級冒険者と言って)

…過去の栄光ですよ、今の私はS級ではなくA級です。まぁ…それでもS級が受ける依頼を受けますが…

(軽く目を逸らしながら今の自分はA級冒険者だと告げて、それでもS級冒険者しか受けられない超難度の依頼は受けていると告げて。実際はほぼ強引に依頼を受ける手続きをさせて、単独で向かっているのだが…。ミミと話すエレオノールのは、気持ち表情が柔らかくなり、話し方もほんの少し優しい。人のことをよく観察できる人なら気付けるほどだ…)

565: クレア/ティア [×]
2025-01-19 03:01:48

>564

ふぅ…遅くなりました。これでもう聖女様が襲われる心配はないかと…
ええと、エレオノールさん…でしたか…?この度はありがとうございました。貴方がいなければ今頃どうなっていたことか…想像するだけでも恐ろしいです…

(ダンテのお説教兼事情聴取を終えたクレアは額の汗を拭いミミに歩み寄ると、少し疲れた顔色で今後のエルフ達による襲撃の可能性が排除出来たことを報告した。クレアの背後では、ぐったりした様子で口から泡を吹いて気を失っているダンテを生き残ったエルフ達が四人掛りで担いで退散しているのが見える。そして、エレオノールへと向き直るとクレアは深々と頭を下げて礼を述べた。しばらく冒険から距離を置き酒に溺れていたクレアが他の冒険者の名前を把握していないのも無理はなく、それでも辛うじて名前が浮かんだのはエレオノールの功績故だろう。ティアはと言うとエレオノールを警戒しているようでミミの背にピッタリとくっ付いて身を隠していた。閉鎖的な国で生まれ育った以上は見慣れない人、特に突如現れた素性の知れない冒険者を警戒するのは当然であった。)

566: レド [×]
2025-01-19 07:58:06

>563

姉様……?ホ!てっきり縁切りしたものと思ってましたが……俺も好きですよ、なんせこの国の英雄、悪い奴らを成敗してくださる正義の味方ですから!

(レイラがうっかりクレアへの敬愛を漏らして動揺したのを見逃すレドではない。レイラはクレアと決別している。下手に名前を出したら殺されるかと思ったが、どうやらまだ諦めきれていないようだ。そんな安心感と同志ができた喜びから、普段はそう見せないぱあっとした笑いを浮かべ、捨てた武器をせっせと帯び直して着席して)

さてと、俺はとりあえずビールを……お互いに良い時間が過ごせそうで嬉しいです、勇者様。

(さっと注文を決め、にやりと口角を上げながらレイラにメニュー表を返して。レイラの人となりが見えてきたからか、敬語は使っていてもその口調と態度はいくらか馴れ馴れしくなってきた)


567: レイラ [×]
2025-01-19 08:51:06

>566

…わ、私もビールを…

(レイラにとっても幼い頃に盗賊から救ってくれたクレアは紛れもなく正義の味方であった。しかし、酷い別れをした事によりそれを認めたくない気持ちとレドと共に賞賛したい気持ちとで心の内に葛藤が起こり、まだ酒も飲んでいないのに顔を赤くしたまま視線を泳がせる。一先ず何か飲んで気持ちを落ち着かせようと考えると、返されたメニュー表を見る間もなく閉じ、子供舌にも関わらずレドの真似をしてビールを頼んだ。ビールはジョッキに注ぐのみで手間が少ない為に注文後すぐにレドとレイラの前に置かれた。)

…そ、そうだな…ええと…かんぱい…?

(クレアの名前が出たことで動揺したことに加え、酒に弱いにも関わらず目の前にジョッキを置かれたことでその匂いだけで酔いが回り始めているレイラはすっかりポンコツと化していた。楽しい時間を過ごせそうだというレドの世辞を覚束無い様子で肯定すると、プルプルと震えた手でジョッキを持ち何故か小首を傾げながら疑問形で乾杯をする。)

568: ミミ/エレオノール [×]
2025-01-19 09:22:36

>565

…えぇ、お気になさらず。…ですが、ギルドの外に出た以上あのような敵に遭遇することが多くなるでしょう。首狩り…貴方に何があったかは知っていますが、過去に囚われたままだと…また失うことになりますよ。

(拷も…事情聴取を終えたクレアにミミが「お疲れ様~」と笑みを浮かべてそう告げて。エルフ達に運ばれるダンテを横目に、気にすることはないと告げてクレアに視線を移すエレオノール。幾度の高難度クエストをこなしてきたクレアならわかっていることだと思うが、先程のようなことが何度も起きるだろう。不死鳥の翼に所属していたクレアのことは知っており、神竜討伐クエストで亡くなったカルロスとは恋仲だったというのは、見てればなんとなくわかる。過去に囚われ、カグラのような敵に遭遇したら、また大切な誰かを失うことになると告げて…冷たく聞こえるが、そもそも無関心な相手にはこのようなことは言わないだろう…ミミに視線を移しながら「…少なからず、私はもう失うつもりはありません」と呟き)

えっと…聖女サマ?あの子は悪い子じゃないですよ?今は…見る人によっては恐い人に見えるかもしれませんけど、根は本当に優しい子ですから!

(自分の背にくっついてエレオノールのことを警戒しているティアに、苦笑いを浮かべて。ティアがこの聖教国で育ち、閉鎖的な生活を送り続けたため無理もない…それに加えて、エレオノールの雰囲気も加わって余計警戒してしまうだろう。エレオノールは悪い子じゃないと、優しい子だと言って警戒を解こうとしており。「今は」と言った辺り、昔は今のような恐い人ではなかったということがわかり)

569: クレア/ティア [×]
2025-01-19 10:10:15

>568

はい…肝に銘じます…

(エレオノールの言うことは尤もであり、それに自分を心配してこういった言葉を掛けてくれているのだろう。そうは分かりつつもやはり少女にしか見えない年下の冒険者にお説教をされるのはさすがに堪えたようで、クレアはシュンと俯いて自らの心の弱さを反省した。)

そのよう…ですね…

(ミミの説明に加えて自身の持つ「真実の魔眼」でも確認したが確かにエレオノールは此方に危害を加える意思はないようだ。しかし、それでもティアはミミの背に身を隠したままエレオノールに近付く素振りを見せない。これにはティアの置かれた状況に理由があった。エレオノールが筆頭として撤退させたカグラはティアと同様に聖教国側の人間である。カグラが目的としていたのは侵入者の排除でありティアに危害を加えた訳ではない。そうなると、ティアから見たエレオノールの立ち位置は単なる不法入国者ということになる。生き残った司祭達の目の前で、正式な手続きなく国に踏み入った者と迂闊に接近すれば、聖教国上層部からティア自身があらぬ疑いの目を向けられかねない。詰まるところ自らの保身の為にも打ち解ける訳にはいかないのであった。)

571: ミミ/エレオノール [×]
2025-01-19 11:34:05

>569

…さて、私はそろそろ戻ります。…ミミ、気を付けて帰ってきてくださいね。

(クレアのおかげで、もうエルフの襲撃はないだろう…それ以外で襲撃してくる可能性がないわけではないが、此処に長居するのもよくないと思い入り口の方へ歩いていき。入り口に黒炎で作った不死鳥が待機しており、ミミの横を通過する際に気を付けて帰ってきてと告げて。不死鳥に乗り、飛び上がってギルドへ向けて飛んでいき)

あはは、昔は私が守る側だったんだけど…いつの間にか守られる側になっちゃったなぁ…。

(エレオノールを見送り、昔はよくパーティーを組んで一緒に依頼をこなしていたことを思い出して。昔は後衛職だったエレオノールを守っていたのだが、いつの間にか自分が守られる側になったと苦笑いを浮かべ…その表情は、妹を見る姉のようにも見えて)

572: レイラ [×]
2025-01-19 11:55:24

>570

いや…こちらこそ気を遣わせたようですまない。良い案だが、商人の父からは無駄遣いをするなと教わっているんだ。一先ずはこの酒を片付けるとしよう…

(こちらを気遣うレドの気配りを見てすっかり汐らしい様子のレイラは先程までの荒々しい印象とは打って代わり妙に素直だ。レドへの警戒心が薄れた為、自然と自らの出自を明かすと、父の教えを守るべく意を決してビールに口を付ける。口の中に広がるビールの苦い風味に泣きそうになりながらも何とかジョッキの半分ほどを飲み干した。)

こんなもの飲めたものではないな…頼んだ私が悪いのだが…

(当然、匂いだけで酔うほどに耐性のないレイラの頬は瞬く間に赤く染まった。目に涙を溜めてビールに対する恨み言を呟きつつも、残り半分となったビールをチビチビと飲むレイラの姿はまさに実直で、どこか応援したくなるような健気さを感じをさせるものである。)

573: クレア/ティア [×]
2025-01-19 12:12:34

>571

…折角のお仲間を歓迎出来ず申し訳ありません。無力で臆病は私をお許しください…

(ミミとエレオノールの仲睦まじい様子を見れば誰もがその関係が特別なものであると理解することであろう。ティアもその関係性を察しており、自らの保身の為に歓迎の一つもせず、みすみす帰らせる結果になったことを周囲に聞こえないように小声で謝罪した。そのようなやり取りは露知らず、クレアは飛び立つエレオノールに感謝の意味も込めて手を振って見送っていた。)

574: レド [×]
2025-01-19 12:37:58

>572

レイラ様はお父様を大切にされているようですね。……プハッ!ならあえて厳しい事を言います。さっきみたいな振る舞いはこれっきりにしてくださいよ。こういう事したのは一度や二度じゃなそうだが、自分の娘が世間でこんな真似してると知られたらお父様の商売に支障が出るし……何よりお父様が悲しまれるでしょ?

(慣れないビールを無理に飲み干すレイラを見て「あちゃ……」と片手で後頭部を押さえて申し訳なさそうにして。だが父親が商人で、しかもその教えを大切にしている事を察すると、自分もビールを一気に流し込んで空にしたジョッキをダン!とテーブルに叩きつけ、無残な有様になったギルド中を見回しながら説教を始めて。勇者様も乱暴だけど、言えば聞いてくれるだろうという判断からである)


575: ミミ [×]
2025-01-19 13:13:38

>573

大丈夫ですよ、エルは多分気にしてないでしょうし…それに、正式な手続きをして此処に来たわけじゃなさそうでしたし…見つかったらまずいでしょう?

(エレオノールは聖女の立場については詳しく知らないが、基本的に無関心な人間が多く禁忌に手を染めてることからあまりいい扱いを受けず恐れられていることもあり、恐らく気にしてないだろうと小声で告げて。ミミに打ち解けてるのは、昔からの仲でもあるが昔に比べて大きく、悪い方へ変わってしまった自分に昔も変わらず接してくれることがあるからだろう。)

576: レイラ [×]
2025-01-20 07:48:24

>574

…うむ…善処しよう…

(レドの言い分は真っ当なもので反論の余地はなく、そのうえ父親を引き合いに出されてはレイラは素直に聞き入れるほかになかった。流石に反省したのかシュンとした表情で俯くと、出来うる限りの前向きな返答で返した。ここで明確に断言しなかったのはそもそも感情を自制できる器であれば今回のような騒ぎは起こしておらず、今後も感情が昂ることがあればきっと考えるよりも先に手が出ることであろう。レイラは出来ない約束はしない為、自分が出来る最大限の約束のつもりで「善処する」と言うに留まったようだ。)

…しかしレド、貴様は随分と酒に強いようだな。もし質の良い酒に興味があるのなら一つ聞き入れて欲しい頼みがあるのだが…

(なんとかビールを飲み干して空になったジョッキを机の端に退けると、レイラはすっかり赤く染まった顔で頬杖をついてジイッとレドを見据えた。一気にビールを流し込んだというのにあまり酔っている様子は見受けられず、もしやレドは酒が好きなのではと思い至ると、好機とばかりに口角を小さく釣り上げ、一枚の手紙を机上に置いた。手紙の内容を要約すると、どうやら今夜開かれる会食の招待状であり、その差出人は「アリシア・ライデン」とある。話の流れから察するに酒が苦手なレイラはレドに自分の代理を頼みたい意図のようだ。)

577: クレア/ティア [×]
2025-01-20 08:05:34

>575

お心遣い感謝致します。…それでは私は儀式の準備をして参りますね。

(ミミの言葉を聞いたティアは、まるで心のつっかえが取れたように安心して笑みを見せると、ペコリと頭を下げて感謝の言葉を述べた。そして、頭を上げた後に司祭達が儀式の準備に取り掛かろうとしている様子を見て、この教会へと来た本来の目的を果たすべく小走りで彼等の元へ向かった。)

はぁ…なんだか大変な一日でしたね…

(やっと依頼の終わりが見えてきたこともあり、どっと疲労感が降り掛かってきたクレアは、眠たそうな顔を浮かべながらフラフラとした足取りでミミへと歩み寄るとダンテやカグラとの遭遇という圧倒的なイレギュラーを含め「大変な一日」と総括した。)

578: ミミ [×]
2025-01-20 09:42:10

>577

お疲れ様、クレア。確かに、大変な一日だったねぇ…普段の護衛だったら、ダンテやカグラみたいな敵は出てこないんだろうけど……まぁ、あともう少しで依頼が終わるよ。終わったら約束通り、いい鍛冶屋も紹介するしお酒も奢るよ~?

(儀式に向かうティアに微笑みながら見送り、明らかに疲労で眠たそうにしているクレアに労いの言葉をかけて。無理もない、ダンテと交戦し、カグラという強敵も現れて心身ともに疲れているのだから。依頼が始まる前のことと此処へ来る最中のことを思い出し、依頼が終われば約束通り鍛冶屋の紹介とお酒を奢るとニッ笑いながら告げて。恐らく、帰り道に襲撃される可能性は低いだろうと判断し、「帰りは休んでてもいいよ」と優しく微笑みながら告げて)

579: レド [×]
2025-01-20 20:43:55

>576

……ッ!な、なんなりと。……へぇ、会食ですか。しかも今夜とは忙しい。さっきのは新人いびりかと思ってたけど、本当に暇じゃなかったんですねぇ、で、相手は……
…………チッ、裏切り者が大物気取りやがって……!

(酒に酔って随分色っぽくなってきたレイラに見つめられて怯むと、言われるままに招待状を取り。な、何だよ結構見れる顔じゃん……と酔いが回ってないのに赤みが差してきた顔で、レイラと手紙を交互に見ながら招待状を読み進めるが、読み終えた途端、それまでのソワソワした様子から一転、紙を取る手を震わせ、髪を逆立て、眉間にしわ寄せ、歯をギチギチと鳴らした怒りの様相を見せる……怒りの矛先は差出人。フィリア王国騎士団近衛隊副長・王国十騎士第十席・アリシア・ライデン……敬愛するクレアさんを追放した、不倶戴天の一族!)

……ふぅ。すみません。しかしねレイラさん、こりゃただの飲み会じゃありません。王国騎士団の番号付きが名高い勇者様と親睦を深めたいという意味ですよ。Bランクの雑兵に代わりが務まりますかね?

(しかしあの勇者様が自らの癇癪癖を素直に反省する度量を見せた手前、こちらも逆上するわけにはいかない。深呼吸ひとつ入れて気を静めると、レイラに招待状を返して。更には組んだ両腕をテーブルに置き、前のめりになって困り顔をレイラに近づけると、「そもそも王国十騎士の招待を単なるBランクの冒険者が受けられるのか?」という疑問をぶつけて。ここまでレイラの素直さや可愛らしさを大分見てきたせいか、その態度もまるで姉に対する弟のように馴れ馴れしくなってきている。)


580: クレア [×]
2025-01-21 14:08:27

>578

楽しみに…ぅ…お酒…

(ミミが勧める鍛冶屋で相剣が元通りになる様を想像しながら、クレアは瞳を輝かせて「楽しみにしています」と言葉を紡ごうとしたものの、酒の約束を思い出した事によって、それまで忘れていた酒への欲求が溢れ出し頭を抑えて蹲った。手は小刻みに震えており、小動物のように小さな唸り声を上げるその様はまさに生粋のアル中である。)

581: レイラ [×]
2025-01-21 14:51:45

>579

…愚問だな。「私が選んだ」、会食に赴く資格などそれで十分だろう。ランクなど些末な問題だ、勇者の名において文句など言わせはしない。

(差出人の名を見てレドが怒りを顕にする様をレイラは静かに見据えた。敬愛する人物を裏切った一族へ怒りの矛先を向ける心情は痛いほど分かる。今でこそライデン家、とくにアリシアとは度々仕事や付き合いで接点がある為にその存在に感情が逆撫でされることはないが、初めてアリシアから招待状を受け取った時のかつての自分をレドと重ね、暫しの間レドのその怒りが収まるのを見守った。しばらくして落ち着きを取り戻したレドに招待状を返されると共に疑問を投げかけられると、自身に近付いたレドの困り顔に向けて、頬杖をついたまま「愚問だな」とドヤ顔のような自信に満ちた笑みで一蹴し招待状を突き返した。レイラの言い分は自分が選んだ人間が代理で行くのだから問題ないという正に暴論であるが、勇者に選ばれた代理に文句を付けられる人間もそういないであろう。)

582: ミミ [×]
2025-01-21 17:21:16

>580

…あ……ク、クレア!もうちょっと、もうちょっとだから!もうちょっとで依頼が終わるから!

(何故か発言を途中で止め、頭を抑えて蹲ったのを不思議そうな表情を浮かべてみており、まさか、先程のカグラとの戦いで何かされたのだろうか…そう思っていたが、その後にクレアがお酒と呟いたことによってクレアがアル中だったことを思い出して。今の今までいろんなことがありすぎて忘れていたが、クレアは重度のアル中…しまったという表情を浮かべてクレアの隣でしゃがみ、背中に手を当てながらもう少しだから我慢しようと告げて)

583: レド [×]
2025-01-22 12:48:26

>581

ふふ、文句言わず行ってこい、か。面白い。しかしだ、レイラさん。なんで俺を勇者様の代理に?俺の方は勇者様が噂で言われるほど悪い人じゃない、度量あるお人だと分かったから喜んで行くが……なんでレイラさんはそこまで見ず知らずの俺を買ってくれるんです?

(満更でもなさそうな苦笑いで突き返されるまま招待状を受け取り直し、顔を引っ込めて。ここまで豪語されるとかえって親分肌的な頼もしさを見出すことが出来、むしろ好印象ですらあった。だからと言って誰彼構わず代理を任せる無分別な性格とも思えない。今度は顔だけじゃ飽きたらず、自分の身体を椅子ごとレイラの隣にズルズルと寄せてきて、会食の代理を任せてきた理由を尋ねて)


584: クレア/ティア [×]
2025-01-22 21:22:20

>582

うぅ…分かりました…

(自身の背に添えられたミミの手の温もりに心地良さを感じたクレアは症状が落ち着き、頭を抑えていた手を下げると、身体をミミに預けて脱力した。酒に頼らずとも心を落ち着かせられる仲間という存在が出来たことはクレアにとって大きな救いとなったことであろう。その一方で教会の最奥では救いとは名ばかりの聖教国における救済の儀式が行われていた。)

主よ、楽園創造の悲願を果たすべく、迷える我らに力を与え給え。人の子に永遠の繁栄を、獣達に鉄槌を…

(司祭達が聖書を胸に当て片膝を着いた状態で円形に並び、その中心では両膝を着いたティアが祈りを捧げていた。ステンドグラスから差し込んだ月明かりがティアを照らし、神々しさすら感じるその様はまさに聖女の名に相応しい。祈りの詩を捧げるティアだがその表情はどこか気まずそうな苦いものであり、獣人であるミミがいる手前良心が傷んでいるのだろう。)

585: レイラ [×]
2025-01-22 22:07:14

>583

…なんとなく、私に似ている気がしたから…それだけだ。

(レドに理由を尋ねられたレイラは自身の顎に手を添えてしばらく考え込み、淡々とした様子で「私に似ている気がしたから」と言い放った。共にクレアに憧れて冒険者となった身の上であり、時折感情的になるところなどレイラはレドに対してそれなりに親近感を感じていた。会って間もない為に互いに知らないことはまだ多いが、レドになら任せられると直感的にそう感じたようだ。)

…それに本音を言うと私はアレに会いたくないんだ。なんと言うか…得体の知れない気味の悪さを感じる。まあ実際に会ってみればこの意味が分かるだろう。

(随分と心身共にレドとの距離が近くなったことで、レイラはレドを選んだ理由以前の、そもそも会食に出席したくない理由を語った。腕を組み苦い表情で心情を打ち明けるレイラだが、その言葉から分かることとして「何が嫌い」という次元ではなく、もはや本能的なレベルでアリシアと距離を置いているようだ。傍から見ればレドとレイラのやり取りは、さながら弟に愚痴を零す姉のように写ることであろう。)

586: ミミ [×]
2025-01-23 02:00:19

>584

ふふ、お利口さんだね…ほら、聖女様が祈りを捧げてるよ。そのままでいいから、最後まで見届けよ?

(こちらに身体を預けるクレアを支えて、今の落ち着いた様子を微笑みながら見ており。依頼に行く前は禁断症状が出ていたのだが、今はそんなことはない。恐らくは仲間の存在が心の支えになっているのだろう。少しずつだが確実に前に進んでいる、そう考えて静かに微笑んでいるのだろう。最奥でティアが祈りを捧げているのが見えて、クレアの方を向いて笑みを浮かべながら祈りが終わるまで見届けようと告げて)

それにしても、本当に聖女って感じの神々しさがあるよねぇ…詩はちょっとアレだけど…。

(ステンドグラスから照らされた月明かりを浴びるティアの姿は、正しく聖女。決してティアのことを聖女らしくないと思っていたわけではないが、此処に来るまでいろんな話…ティア自身の話や外の世界に焦がれる姿から、ティアのことを普通の女の子として見ていたミミ。今の姿を見て、ティアは聖女なんだと再認識する…が、どこか気まずそうな表情を浮かべていることに気づき苦笑いを浮かべて。恐らくミミのことだろう…ティアを囲うあの司祭達は、この場に獣族の血が半分流れている者がいるなんて思いもしないだろう…)

587: クレア/ティア [×]
2025-01-23 05:06:56

>586

えへへ…ではお言葉に甘えて……

(「お利口さんだね」という子供に向けるようなミミからの褒め言葉にクレアは照れ笑いを浮かべ、好意に甘えて身体を預けたまま儀式を見届けた。掌の小さな温もりからより広範に身体を温められたことでクレアはしばらくウトウトした様子で目を擦っていたが、遂には眠気に負け穏やかな寝息を立てた。)

お待たせ致しました。あれ…?余程お疲れだったようですね。苦難の連続でしたので仕方ありません。

(儀式が終わり、ミミ達に歩み寄ったティアはクレアが眠りについている様子を見るなり困惑して首を傾げるが、連戦で疲れが溜まるのも無理はないと理解を示して、口角を少し釣り上げると慈愛に満ちた笑みを浮かべた。やはり聖女たるもの懐が深いようだ。)

588: アリシア [×]
2025-01-23 06:42:06

騎士団編 前日譚「狂気と戦争」

(王城内に併設された近衛隊庁舎、その最上階に位置する隊長執務室にてアリシアは窓から見える王都を一望しながら物思いに耽っていた。)

人の身とは不便なものだ。食わなければ息絶え、飲まなければ息絶え、眠らなくとも息絶える。そして、それらを満たす為には労働に励まなければならない…じつに馬鹿馬鹿しい。かつては魔を統べし者と恐れ敬われたこの我が人間の王に奉公し、その対価で生き永らえるなどこれ以上の屈辱があるものか。

(発展した王都の街並みをまるで親の仇でも見るかのような鋭い眼差しで睨みつけながら、アリシアは恨み言を呟いた。人の身に宿った以上はその営みの中で身を振るうほかにないが、かつて魔を支配した存在にとってそれは許し難い屈辱であったのだろう。そうして一通りの恨み言を言い終えると静かに席に着いた。暫く書類に目を通しているとコンコンとドアがノックされる音が執務室に響き、アリシアは「どうぞ」と冷たい声色ながら丁寧な対応で返す。大きな不満を抱えてはいるものの感情と理性は別物であり、人としての身の振り方は理解しているようであった。
アリシアの返答を受けて執務室に足を踏み入れなのは近衛隊の制服に身を包んだ初老の男性で、アリシアに一礼するなり書類を手渡した。こうした書類の決裁は近衛隊長が病に伏して以降は副隊長であるアリシアが全て受け持っており、これもまたアリシアのストレスの要因である。)

チッ…このような活動に予算は割けません。近衛隊の任務は王族の警護であり、それ以外は二の次であると何度言えば分かりますか。

(書類に目を通すなりアリシアは舌打ちをして、少しばかり語気を強めて目の前の男を詰めた。書類の内容は王国騎士団が主催する舞踏会や剣術大会への参加とその為の予算を求めるものであり、一見すると問題はなさそうだがアリシアの見方は違う。近年、近衛隊独自の閉鎖性を訝しんだ王国騎士団上層部が近衛隊の内情を探ろうと人脈や名誉を餌に近衛兵の懐柔を図る動きが見られており、アリシアはそれを警戒しているようだ。いつもであれば淡々と理由を述べて部下を下がらせるが、連日似たような内容の書類が持ち込まれるせいで気が立っていたアリシアは今日に限っては感情的になってしまい、思わず部下の男は小さな悲鳴をあげて執務室を後にした。一人となった執務室で大きな溜息をつくと、あまり高圧的に接しては部下の離反を招きかねない。そう考えたアリシアは自分の行動を反省しつつも、身体に少しばかりの違和感を覚えた。魔法の才に乏しいこの身体にほんの少しだけ魔力が蓄積されたのである。その瞬間アリシアは理解した。人々の恐怖心によって己を強化する悪魔の権能が健在であることを…)

ほう…これならばいつの日か、失われた我が力を取り戻せるやも知れん。手っ取り早い手段と言えば……フッ…「戦争」だな。

(この日、王国の運命を左右しかねない大きな企みが誕生した。先程までとは一転して、腰掛けたまま不敵な笑みを浮かべて王都を一望するアリシアは正しく悪魔と呼ぶに相応しい存在であった。)

589: ミミ [×]
2025-01-23 08:16:25

>587

…あれ、クレア?…寝ちゃったか…まぁ、いろいろあったからねぇ…

(自分の言葉に照れ笑いを浮かべるクレアに静かに微笑み、クレアを支えたまま儀式を見届けて。その最中隣から寝息に似た息遣いが聞こえてきて、隣を見ると身体を預けたまま眠っているクレアが見えて。無理もない、久しぶりに依頼に出た上に予期せぬ強敵が2度も現れたのだ…疲労もそれ相応のものになるだろう。起こさないようにそのまま儀式を見届けて)

お疲れ様です、聖女様。そうみたいです、クレアでも苦戦する相手が2度も現れましたし…ありがとう御座います聖女様。

(こちらに歩み寄り、儀式を終えたティアに笑みを浮かべながら労いの言葉をかけて。ティアが戻ってきても起きる様子のないクレアを見て、移動するなら起こした方がいいかなと思いながらティアの発言に頷き。理解を示してくれたティアにお礼を言って。ティアの懐の深さを見ては、こういうところも聖女っぽいなと密かに思っており)

590: レド [×]
2025-01-24 07:14:44

>585

なるほど……勇者様が弱音とは、えらい奴のようですね。そんな奴との義理事までこなさなきゃならないとは。勇者って大変なんだなぁ……よし、勇者様の代役を仰せつかるとは光栄なこと。引き受けましょう。…………。

(苦い顔でぽつぽつと明かされるレイラの胸の内を、同じく腕を組みながらしみじみと聞いて。この世に怖い物の無さそうな人がここまで気後れするとは碌な相手じゃないのだろう。そしてこうして弱音を吐ける機会もそう無いのだろう。この人も孤独……力になりたい、行ってこよう。そう決意すると両膝を両手でスパン!と打ち鳴らし、招待状を懐に収め……ると何か思い出したかのように無表情で黙り出して。あの光景、俺だって長年失望したんだ。今更聞いてくれるとも思えない。だが、切り出すなら「あの人」が復活してそろそろ任務から帰ってくる今が好機……と判断すればレイラに体ごと視線を向け、恐る恐る口を開き)

……レイラさん。似た者同士と思ってくれるなら、レイラさんもひとつ頼まれてくれませんか?まあ、できればでいいんですけど……



591: クレア/ティア [×]
2025-01-25 06:35:48

>589

では、此処での役目も終えたことですし大聖堂に戻るとしましょう。…起こすのも可哀想ですからクレアさんを背負って頂いてもよろしいでしょうか?

(儀式を終えたことにより教会に長居する理由もないためティアは大聖堂へと戻ることに決めたようだ。帰る前に教会内部を一望すると、隅の方に並べられた亡くなった司祭達の遺体を見てティアは悲しそうに少しの間目を伏せた。その後にミミに向き直ると申し訳なさそうに小首を傾げ、疲労困憊の状態のクレアを無理に起こすのも気が引けた為ミミに背負って貰えないかと打診した。)

592: レイラ [×]
2025-01-25 06:54:12

>590

…感謝する。この仮はその頼みとやらで返すとしよう。私に出来ることなら何なりと言うがいい。

(レドの男気ある返答を聞いて安心したレイラは、レドの肩に手を置き真っ直ぐに顔を見据えると、澄んだ笑顔を向けて感謝を口にした。受けた恩は返すのが筋であり、レドの表情や言葉に詰まる様子からその頼み事は只事ではないのだろうと察しつつも、なんであろうと頼みを聞き入れる腹積もりでレイラはレドの顔を見据えたまま新たな言葉を待った。)

593: ミミ [×]
2025-01-25 13:33:16

>591

そうですね…えぇ、もちろんいいですよ?起こさないように…と。

(教会を一望していたティアの視線がある箇所で止まり、視線の先を見ると…カグラの手によって亡くなった司祭達の亡骸が。正直、獣族の血が流れているミミにこんなことを言われるのは嫌かもしれない…わかってはいたが、ミミは静かに「安らかに眠れ…」と亡くなった司祭達に告げて。ティアがいた大聖堂に戻ることになり、ティアのお願いを聞き入れてクレアを起こさないように器用におぶって。自分よりも大きいクレアをおぶっていても、いつもと変わらない程動いており。)

594: レド [×]
2025-01-25 14:57:03

>592

……レイラさん、俺もこの国の人間だ。地元の有名人の貴女とクレアさんがどういう関係で、何があったのかはこの目で見てきている。そんな無理を承知でお願いしたい。
……久々にクレアさんが依頼を受けました。依頼から帰ってきたら……クレアさんを出迎えてくれませんか!?

(いい顔だ……わだかまりで曇らせちゃいけない顔だ。と感じながらレイラの澄んだ笑顔を見つめ返すと、三年前の決別を見てきたことを含ませつつ、クレアとまた会ってほしいと、申し訳なさそうにお願いして。更には「俺にはもう出来ない事だから……」と呟き、頭を下げ出して。その姿には後悔の色が見える。レドもまた落ちぶれたクレアと向き合うことから逃げた人間の一人なのだろう……)

595: クレア/ティア [×]
2025-01-26 07:46:55

>593

…ありがとうございます。やはり冒険者様は力持ちなのですね。

(自身の提案を快く聞き入れてくれたことは勿論、獣人の血を引きながらも司祭達の冥福を祈ったことも含め、ティアは上品に口角を釣り上げてミミに感謝を述べた。そうして馬車へと歩みを進めると、移動の最中でも自分よりも身体の大きいクレアを背負っているにも関わらず何ら疲弊した様子を見せないミミの様子にティアは感心して賞賛の言葉をかける。)

596: レイラ [×]
2025-01-26 08:14:48

>594

………分かった。ただし変な期待はするなよ。私はまだ姉様を許していない…一層関係が拗れる可能性だってあるからな。

(レドの頼みを聞いたレイラは予想もしていなかったその内容に驚愕し、思考を整理する為にしばらくの間俯いて沈黙した。自分の頼みを聞いてもらった手前断ることはしたくない…それに加えてレイラ自身もクレアとのわだかまりを解消したい気持ちがあった。意を決して口を開くと「分かった」とポツリと了承の言葉を呟くが、レイラはまだ心の中で葛藤を抱えていた。クレアへの敬愛の念とは別に、三年前の決別の日に理不尽に拒絶された怒りは未だに胸の中で滾っている。クレアを出迎えた時どちらの感情が勝ち得るか、自分自身でも分からないレイラは不安そうに瞳を揺らしながら、期待はするなと念を押した。)

597: ミミ [×]
2025-01-26 12:10:39

>595

いえいえ…私商人としても活動してますから、力には結構自信あるんですよ?

(自分が力持ちなのは冒険者だからという理由ももちろんあるが、普段は冒険者以外でダンジョンから拾ってきたアイテムや武器を売る商人をしており、大量の商品を荷車に乗せて一人で運んでいるという理由もあると告げて。もちろん、半獣人だから身体能力が人間よりも高いというのもあるが…誰が聞いてるかわからないため、敢えて言わず。そうしていると馬車に辿り着きティアに先に乗るように促して)

598: レド [×]
2025-01-26 21:50:34

>596

ありがとうレイラさん。二人が仲直りしてくれたら俺も嬉しい。俺はもうあの人に会うことなど許されない身の上だから……

(レイラの返事を聞いてほっと一息吐くと、視線を宙に向けて身の上話を始めて。レドはクレアとレイラの決別の日から程なくして冒険者になったが、レイラに酷い事をした上、ギルドで酒に溺れるばかりのクレアに失望、今日に至るまでずっと避け続けていたらしい。どう接していいか分からなかったこともあり、遠巻きに様子を窺うばかりで会話すら避ける有様だったという。)

最近俺も仲間を失って、クレアさんの苦しみがようやく解ってきたがもう遅い。人生の辛い時に見捨てておいて、復活したらすり寄る。俺のような不義理な人間をクレアさんは許さないだろう……だがレイラさん、あの人が妹のように愛した貴女なら喜んで迎えてくれるでしょう。いやクレアさんの方から謝ってくれるはず……
……あ、ごめんなさい無理言って。これはお断りしても結構です。俺も勇者様からの見返りを求めて代役を受けたわけじゃない。俺が行きたいから行くだけです……アリシア(あのガキ)の面も一度拝みたいしね。

(ひとしきり自分語りを終えるとレイラに向き直り、自分は無理だが貴女と会えたらクレアさんも喜ぶし謝ってもくれるだろうと念押しして。だが流石に気が重そう、恩を返そうと無理してるのかもと察すると、手の平を向けて恩返しの必要は無い事を伝えて。その表情はレイラを気遣うように穏やかだったが、仇敵アリシアに触れた時だけは怒りを抑えるあまり眉間がピクピクと動き)


599: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-27 21:28:00

>597

…商人までしていたのですね。ご多忙な身にも関わらずこの依頼を受けて下さって感謝の念に尽きません。

(ぺこりと一礼して促されるまま着席し話を続けると、ミミが冒険者のほかに商人も兼業している事実に目を丸くして驚いた表情を見せる。今まで聖職者として労働とは縁のない生活を送ってきたティアにとって仕事の掛け持ちなど想像も出来ない荒業のように感じたようだ。)

えっとぉ…おかえりなさい…お、お疲れ様ですぅ…

(ミミ達が馬車へ戻るなり、奥の座席に腰掛けるユリウスはどう接していいものかとモジモジと視線を泳がせながらも労いの言葉をかけた。この護衛任務の最中殆ど寝ていた為に目立った活躍はなかったものの、彼女がいることで護衛対象のティアを置いたまま行動するなど、後方支援という魔導士本来の一定の役割を果たしたと言っても良いだろう。ただ、ユリウスのソワソワした挙動から察するに本人は共に脅威に立ち向かわなかったことに対してある程度の負い目を感じている様子だ。)

600: レイラ [×]
2025-01-27 22:00:10

>598

…安心しろ。私が必ずお前を姉様に引き会わせる…私達の憧れた姉様は心に傷を思った人間を遠ざけるような真似はしない…絶対にだ。だから…安心して吉報を待て。

(酒のせいもあり随分と情緒の脆くなったレイラは、レドの身の上話とクレアへの憧れと秘められた複雑な心境を聞き終える頃にはポロポロと涙を零していた。袖で涙を拭い、身を乗り出してギュッとレドを抱きしめると震える声で自身の覚悟を語る。先程までの不安はもうない。抱き締める腕に一層力を込めると、自分自身そしてレドの為にも誠心誠意クレアを出迎えようと心に決めたのであった。)

601: ミミ [×]
2025-01-28 00:12:53

>599

あはは、まぁ商人の方は過去の経験を活かせて半分趣味でやってる副業なので、大変ではないですよ?それに…クレア一人だけだったら、大変だったでしょうし…

(ミミ達もティアの後に続いて馬車に乗り、ティアの向かい側の席へ移動し隣にクレアをそっと座らせて自分も席について。端から見れば商人も兼業していると忙しそうに見えるが、ミミ曰く忙しくて大変というわけではなく半分趣味でやってる。何なら、昨日ギルドに帰る前にとある村で商売をしてきたばかりだ。この依頼を受けたのはクレアがミミを同行者に選んだという理由ではあるが、今日あったことを振り返り、隣で寝ているクレアを見ながらついてきてよかったと微笑みながら呟き)

あ…えーっと……よく眠れた?

(後半から眠っていたことで存在感が薄まり、その上強敵と対峙したことによって完全にユリウスのことを忘れていたミミ。ユリウスの様子から、恐らく強敵に立ち向かわなかったことに対して負い目を感じてどう接していいかわからない…といったところだろう。何か気の利いたことを言おうと約2秒程思考したが、ユリウスが寝ている光景しか思い浮かばない。思考の末、苦笑いを浮かべながら諦めてよく眠れたかと尋ねて)

602: レド [×]
2025-01-28 21:40:01

>600

ちょっ、レイラさん!?…………レイラさん、あなたはとてもいい人だな。「私達」、か。家族は小さい頃に亡くしたけど……また新しく出来たかもしれない。

(まさかレイラが抱きついて来るとは想定外だった。慌てふためいて顔を赤らめながらもそのままレイラの抱擁を受け入れて。酔ってるからか?身体が暖かい。しかもクレアさんと引き合わせるとまで約束してくれるなんて。本当はすごく優しい人なのかも……肌と言葉の両方でレイラの優しさを受け取ると、両手をだらんと下げ、全身の力をすっかり抜いて彼女に身を委ねる。そのまま目を閉じると、レイラの事が自分が幼い頃に亡くした家族のように思えると呟いて)

603: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-29 12:58:39

>601

仕事が…趣味…?やはり外の人は逞しいのですね…

(商人の仕事を半分趣味だと言われると、ティアは理解が及ばないといった様子で首を傾げた。労働も趣味もないティアが理解するには少々難しい事柄であったのだろう。しばらくの沈黙の末に結局は考えることを放棄して外の人間は逞しいものなのだと結論付けた。)

う、うん…!お陰様で…

(ミミによく眠れたか尋ねられたユリウスはブンブンと頭を振り食い気味に返答した。道中にミミの琴線に触れて怒らせてしまった為に言葉を返して貰えるとは思っていなかったのだろう。なぜ怒らせることになったのか、外の世界を知らないせいでユリウスがそれを理解するのはきっとまだ先であるが、安心したように胸を撫で下ろす姿から案外その内面は純粋なようだ。)

604: レイラ [×]
2025-01-29 13:12:21

>602

よしよし…私のことは姉だと思ってくれて構わないぞ。フッ…姉より背の高い弟と言うのは少々気に食わんがな。

(自身に身を委ねられると、そのままレドの頭に手を回して優しい手つきで撫で下ろす。改めてレドの顔をよく見てみると、その整った顔立ちに心臓の鼓動が早くなるのを感じたレイラは、これは酒のせいだと心の内で自分に言い訳をしつつ少しでも緊張を紛らわそうと、口角を小さく釣り上げて姉より大きい弟は気に食わないと冗談を言ってのけた。)

605: ミミ [×]
2025-01-30 01:56:32

>603

逞しいって、初めて言われましたねぇ…聖女様もいつか理解できる日が来ますよ、きっと。

(恐らく仕事を趣味感覚でやることに対して理解できてない様子のティアに苦笑いを浮かべて。労働はともかく、娯楽がないこの聖教国で育ったのだから無理もないだろう。逞しいと言われたのは初めてだったミミは少し嬉しそうな笑みを浮かべて、仕事を趣味の感覚でするということをいつか理解できる日が来ると告げて。その時はきっと、この国から解放された後だろう…)

そっか…今はクレアが寝ちゃってるから、此処から頑張らないとね。帰るだけだけど、帰り道に何があるかは分からないし…

(食い気味に返答し、安心したように胸を撫でおろす所を見て思い出したが…ユリウスもこの国で育ち獣人のことを同じ人間として見てないから仕方ない、わかってはいたが仲間や友人を大切に想うミミはどうしても許せなかったことを。今はあの時よりも落ち着いており、ユリウスが獣人のことや自分がしてきたことを理解するのはまだまだ先だろうと真剣な表情で考えており。すぐにいつもの表情に戻り、馬車の窓から見える外の景色を見ながら「まぁ、何もないのが一番だけどねぇ…」と付け足して)

606: レド [×]
2025-01-30 06:43:42

>604

またまたぁ。満更でもなさそうじゃないですか。へへっ、俺もこのままこうして…………
…………ってちがうちがう!会食!

(レイラに頭を撫でられるまま、緩みきった顔で彼女をからかって。撫でる手が優しい、なんかいい香りがする。すっかり安心しきるとレイラの腕の中で寝息を立てて…………………いる場合ではない!本来の目的を思い出すと、すっとレイラの両肩に手を置いて彼女を引き剥がし、慌てて席を立ち)

れれ、レイラさんもからかわないでくださいよ……い、いけないな。お互い酔っ払っちまって……

(水差しとグラス2つを乗せた盆を手に席へ戻り、お互い酔っ払ったからと片方のグラスに水を注いでレイラに差し出して。確かにレドの顔もすっかり赤くなって、挙動も落ち着かなくなっているが……レドの方は本当に酒酔いが原因なのだろうか?)

607: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-31 14:11:31

>605

そうですね…私もユリウスもきっと知るべきことがまだまだ沢山あるのでしょう。ですので、これからもぜひ外の世界の先生として様々な知識のご教授をお願いしますね。

(ミミとのやり取りを通じて自らの無知を自覚し益々外への憧れが強くなったティアは、視線はミミに向けたまま口角を少し釣り上げて隣にいるユリウスを抱き寄せると、今後も外の知識を提供してくれないかと打診した。ユリウスと共に成長する必要性を感じたティアはこれからも護衛が必要になる度に理由を付けてミミ達を指名しようと考えているのだろう。それだけでなく、ユリウスがいる為口には出さないが定期的にミミと接触すれば何かしら国を脱出する算段がつくのではないかという淡い期待を持ってのことであった。)

608: レイラ [×]
2025-01-31 14:54:53

>606

…ははっ、すまない。少々子供扱いが過ぎたようだな。だが、私を姉と思って良いというのは本当だぞ。これからも甘えたい時は存分に甘えるといい。

(両肩に手を置かれたことでレドのことをより異性としてはっきり意識したレイラは、引き剥がされてしばらくは頬を紅潮させて固まっていた。レドが戻ってくるなり平静を装いグラスを受け取ると可憐に笑って見せる。レドを子供扱いしたことを詫びつつも、姉と思って欲しいのは本心のようで自信満々な勝気な表情で自身の胸にポンと手を置くと、これからは存分に甘えていいと宣言した。)

さて、そろそろ楽しい時間も終わりのようだな…会計は私に任せて会食に向かうといい。今から馬車で向かえば調度良い頃合いだろう。

(すっかり日は暮れて会食の時間が迫っていた。レドとの別れが惜しいレイラは頬をプクッと膨らませて露骨に拗ねているのが分かる。感情こそすぐ顔に出るが、頭ではレドを送り出さなければならないことを理解しているレイラは頬杖をついてレドの顔を見据えると、会計は自分に任せて会場に向かうように促した。会場の詳細については招待状に記載があり、場所は王都に置かれた高級料亭「豊穣亭」。ギルドから馬車で小一時間程の距離である。)

609: ミミ [×]
2025-02-01 02:05:07

>607

もちろんいいですよ、私が知ってる外の世界のこと全部教えますよ。…約束も、必ず果たしますからね。

(2人が聖教国から出ることを考えれば、今から外の世界のことを知るべきだろう。この場でクレアとティアだけが知っているが、ミミは人間よりも寿命が長い半獣人。既に500年生きており、その分外の世界の知識も豊富だ。ティアのお願いに優しく微笑みながらもちろんと答えて、道中ティアと聖教国からから出すという約束をティアにだけ伝わるような言い方で、真っ直ぐな眼差しで必ず聖教国から解放すると再び誓って)

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