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【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】/248


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55: 狩人 [×]
2023-12-21 18:18:59

>53 ことも、ALL

【廃屋敷/リビング】

振り下ろした刃は女の肉を裂き、飛び散った返り血が狩人の装束を赤く染めた。女(屍人)はそのまま床に倒れ、ピクリとも動かなくなった。だがその体は硬化し始めており、殺しきった訳ではないようだった。しかし今すぐ起き上がる様子もない。一先ず使える所持品があれば回収しなければ、と女(屍人)に手を伸ばそうとして、物音。即座にその場所へ獣狩りの短銃を向けるが、その正体──赤いリボンが特徴的な少女(ことも)が走り出す姿──を確認すると、銃を下ろした。見たところ、先程の女(屍人)とは違ってこの少女(ことも)はマトモなようだ。リボンといえば、いつぞやヤーナム市街で出会った少女の事を思い出す。彼女も大きなリボンを着けていた。白く大きなリボンだったが、そのリボンは今……。物思いにふける最中、ドアが開く音が聞こえた。先程少女(ことも)が飛び出してきた事もあり、一瞬生存者かと思っていたが、どうやら違ったらしい。現れたのは膨張した頭部と黒く小さな銃を持った化物(Suicider)だった。その頭部は、かつて戦ったほおずきという名の敵──頭部が脳みそのように肥大化した女──を思い起こさせるものだった。ほおずきは視線を向けるだけで狩人を発狂させる狂気に満ちていたが、この化物(Suicider)からはそういった狂気を感じられないし、ほおずきほど頭部が肥大化している訳でもない。ならば狩るのは簡単だと駆け出そうとして、気付いた。その小さな黒い銃が向けられている先は狩人ではなく、少女(ことも)だったのだ。それを認識した瞬間、即座にステップを踏んで少女(ことも)を庇うように黒い銃の射線上に割って入り、その化物(Suicider)に向けて獣狩りの短銃を2発発砲した。
狩人は血に酔っている。しかし、目の前で撃たれようとしている少女を助ける善性はある。

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