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175:
エレナ [×]
2023-11-24 00:59:33
>>175 レアリゼ様
「あぁ、ごめんなさい、謝らなくてもいいの。私は道案内しかしてないし、お喋りに付き合ってくれるだけでも十分よ。…それに、まだ余裕があるって……」
頭を下げる少女に、エレナは思わず慌てて謝罪を止めさせる。レアリゼはあくまでもよかれと思ってそうしたのだから決して謝罪の必要などないのだ。普段は冷静にキメラの命を奪って回るエレナでも、いや、そんな彼女だからこそ素直な少女ひとりに悪戦苦闘してしまっている。しかし、エレナの言葉は後半になるにつれて小さくなっていっていた。あれほどの買い物をしてさらに資金に余裕があるのはいくらなんでも少しおかしいのではないだろうか。
エレナは席に座ってトレイからココアが入ったカップを取り出し、スプーンでかき混ぜながら短く考える。カマを、かけてみるべきか? キメラはこの街にたくさん潜んでいるとはいえ、この街の総人口と比較すればごくごく僅かな人数しか居ない。たまたま話しかけた人物が…、だなんて確率はとんでも無く低い。それに、ただ少しお金持ちなだけでいきなり疑いをかけるなんてどうかしている。しかし一度発生した疑念がそう簡単に消えるはずもなく、エレナはカップの中身を少し啜ってから口を開いた。
「そういえばさっきのプレゼント、すごく高かったみたいだけど。なにかアルバイトでもしているの?」
ごめんなさいね、と心の中で謝りながらエレナはレアリゼの答えを待つ。しかし確かめずにはいられなかった。だが、その質問は同時に、遠くの方からレジに表示されていた金額がはっきり見えるほどの常人よりも優れた視力を持っていることをわざわざ教えるような真似だ。それにレアリゼが気付くかは分からないが、エレナはそんな失言をしてしまう程に動揺しているのだ。
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