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晦冥へ、手向けの百骸【 3L / 人数制限有 】/212


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73: 預言者/千草 [×]
2022-10-04 19:56:51





>>68  / 瑠璃

食べなくても死なないと思うけどな。少なくとも、俺たちは。
(充満する酒気の臭い、ツンと鼻を突いた気体に少しだけ眉根を寄せる。否、もしかすればその不快は、彼女がふと零した過去の残滓に微かな同情を覚えたからかもしれない。移ろう人の心が神の身に宿されているなんてお笑い草だと、半ば自嘲を込めた勝手な哀れみ。眇めた目の不自然さに気付く者は、果たしてどれほどだろう。不安定な心情を剥き出しにする傍らの神が“あの子”と繰り返すその口へ、まるで静かにと制するかのように、自身の人差し指を押し付けようとして。節くれだったその指が退けられないとすれば、にっこりと笑ってみせ)……ね、何が食べたいの?


>>71 / 朽葉

(応答は彼女によって寂寛へと性質を変え、最早郷愁とも呼べない自身の過去が少しだけ妬ましくなる。それを告げることはせず、ただ隣を歩く体温に知らずのうち瞼を伏せた。普遍となった汚泥の沈む湖の前、数瞬落ちた沈黙を破ったのは、秘密を囁く前のような吐息だっただろうか。それとも、円な瞳へ吸い込まれたのが引き金だっただろうか。どちらにせよ彼女の前では些細なことだ。取り巻く空気が乱れると同時、小さな掌の温もりが離れ、代わりに予期せぬ感覚が胸へと柔らかく飛び込んできて。然程強く押し付けられた訳では無いにせよ、不意を突かれた身体は一度二度とたたらを踏んだ。咄嗟に抱きしめた眼下の白の正体は、どうやら彼女の相棒の白兎である。命の通う動物というわけではないものの、常に彼女と共に在るその瞳には圧を感じて。徐々に状況に理解が及べば、胸の内に込み上げる可笑しみと滑稽さに自然と口元が緩む。愉快の感情を隠さないまま呵々大笑、濁色の渦巻く湖がそれに応えるようざわめいて。「……それは重大な任務を与えられたな。もし汚したら、どんな天罰が下るんだろう」珍しく天と呼んでも差し支えなさそうな空模様だったから、そんな言葉がするりと転がり落ちた。他愛無い、ともすれば皮肉げな言葉を一つに、先よりも湖面へと近づいた彼女に向き直る。白兎の柔らかな腹を確りと両手で抱えつつ、自身の顔の前まで持ち上げて。そのまま左右に揺らしながら、からかいを含んだ裏声で兎の真似を)『朽葉ちゃん、でも、ボクもキミと水遊びしたいなぁ』……なんてね。


>>72 / 梔子

(彼女が歌声を紡ぐと同時に、目を閉じたのは無意識だった。もちろん睡魔に襲われたというわけではなく、ただその歌が余りに優しかったから。どこか望郷を感じさせるような、希望を滲ませたような神の歌。そのリズムがふらりと途切れ、コンサートの終わりを告げられても、未だその余韻は身体に残る。彼女を称賛するはずの拍手を形作る手は酷く緩慢で、まばらに落ちる音は拍手というより手拍子のようにも思われた。「……すごいな。人を救う歌だ。」本心からの感想とともに、ようやく彼女からの問に答えて腰を上げる。どんな技巧より胸を打つひたむきさがその歌の根本なのだろうか。機材も何も無い侘しい会場をぐるりと見渡し苦笑を零しては、彼女の方へと歩み寄り)さて、君のチケット代はいくらなのかな。後払いになっちゃうけど。


>>72 / 梔子様

(/失礼いたします。>>72にある朽葉様宛の梔子様のロルですが、参加基準である下限100文字に達しておりません。繰り返しのようになってしまいますが、>>67でも一度こちらのロル基準を明記しておりますので、下記ご確認ください。

≫ロルについての当方の見解を示しておきますと、「ロル」とは「セリフを除いた人物の行動・心情・周囲の状態で、()内部に示される描写」のことでございます。

>>67での対応と同様今回は注意のみに留めますが、もし今後もその状態が見受けられれば、「梔子様に無理なご負担を強いてしまう」「当トピックと梔子様のスタンスの乖離」という理由で登録を解除させていただく可能性がございます。ご留意くださいませ。分かりにくい点がありましたらまたどうぞ!)






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