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《募集トピ》1:1 私と君の日常的戦争【魔法少女×敵】/131


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自分のトピックを作る
101: 早瀬翔 [×]
2021-09-27 07:56:58


決まりだな。

(彼女の出した答えに一瞬ニヤリと口角を上げる。そうと決まれば事前にいくつか準備が必要だろうか、残り十分程度の昼休みを無駄には出来ないと、相手からくるりと背を向ける……その前に。
机に置かれたまだ未開封の弁当を指差して一言、)

決行は授業開始のチャイムと同時。途中でバテないようにちゃんと食べとけよ。


102: 春風彩花 [×]
2021-09-27 16:06:25

…… …。

( 相手の背を見送れば、言われた通りに弁当をゆっくりと開ける。正直、食欲なんて無いが、胸の奥に蟠りを残したままなんとか口にする。
本当に“自分”が戦うのか、それは未だハッキリとはしていない。何方の方が被害が少なくすむのか、どうしたら友人に戻ってきてもらえるのか。その考えが脳裏で堂々巡りをしている。答えはきっと出ているのだ。それでも、それに気づけずに迷っている自分がいる。
でもきっと、奴が目の前に現れれば決心が着くはずだと、それだけは確信していた。
机に置かれたストラップを眺めれば、再度手に取り鞄へ付ける。)

103: アスタロッド [×]
2021-09-27 18:41:56


(教室を出て色々と準備を終え、一人屋上へと向かう。周りに誰も居ないことを確認してブレスレットに手を翳し、黒煙に包まれると同時にあの姿へ変身した。手加減するとは言ったものの、それはそれでかなり体力は消費することになるだろう、小さく深呼吸をして屋上からの景色を見下ろす。

鳴り響くチャイムと同時に、各教室から確実に見える場所__校庭のど真ん中に小規模な爆撃を一発。これで生徒、教員共に意識を向けることは出来たであろう。あとはここにアイツが来ればいいだけ__。)


104: ラブフラワー [×]
2021-09-27 20:09:33


( チャイムが―…と共に、校庭の方から爆発音が鳴り響く。校内からは悲鳴も上がり騒めきが広がる。生徒が皆、校庭の見える位置に集まりだし、窓から中央に立ち込める煙と爆破跡を呆然として見つめる。もちろん、教室から飛び出れば自分も皆と同じように窓の外の光景を見つめていた。
周囲が不安と恐怖心の波に包まれていくのが分かる。そして、少し離れたところにはお互いに手を握り合い不安そうに校庭を見つめる友人達…その刹那、脚は自然に動いていた。)

…アスタロッド!

( 大きくその名が響けば、野次馬から少し離れた窓から1人、爆破された校庭の跡地へ華麗に飛び降りる者がいた。
鮮やかな髪に可愛らしい戦闘服。変身すれば傷も薄まり包帯は消えていた。右手を高くあげて此方を見下ろす奴をロックオン。怪我の痛みが消える訳では無いが、それでも、あのストラップにも負け劣らない笑顔で叫んだ。)

…アナタを倒す宿敵(ライバル)は、アタシ1人で十分よ!
全力で、かかってきなさい!

( …やっぱり仕込まれたことに逃げず、“私”は“私”のやり方でちゃんと解決しなければならない。それに、因縁の2人はこうでなくては。…ごめん。ありがとう、と相手を見つめる瞳に様々な決意を示せば、“でしょ?”と小さく呟いた。

105: アスタロッド [×]
2021-09-28 14:37:55


……後悔しても知らないからな。

(爆発跡の真ん中に、クラスメイトとしてではなく、宿敵ラブフラワーとして立っていた彼女。折角チャンスをやったのに…やはりお前は其方を優先するのか。眼を細めぼそりと呟くと、床を蹴って屋上から離れ、宙を舞う。そのまま校庭へと、彼女から十数メートル程離れた場所に着地した。)

望み通り好きに暴れてやろう!

(そう高々と宣言すると同時に黒光りする細かな結晶を出現させ、ガラス欠片のような鋭さをもつそれを相手へ向けて雨のように降らせる。その攻撃に手加減なんてものは一切含まれていなかった。彼女がこうして闘う道を選んだなら、此方だって容赦はしない。)


106: ラブフラワー [×]
2021-09-28 20:49:43

( 此方に向かって鋭利に降り注ぐ其れを必死に避けるが、避ける際に癖で利き手を軸にする為、鈍痛の走る右手に僅かながら顔を顰める。その隙に破片は頬を掠め、薄く紅が滲む。
心配そうに此方を見つめる観衆に避難を呼び掛ければ、眩い光を放つシールドを発動させながらも残りの攻撃を避け、敵から一定の距離を保つ。)

今日は元気いっぱいみたいね、アスタロッド。

( 手加減無しの猛攻に、細く流れる紅を拭いながらそう言えば “ アタシも頑張らなくちゃ ”と相手に向かって飛躍し正面から一直線に向かってゆく、得意の接近戦で交えようとしているようだ。 )


107: アスタロッド [×]
2021-09-29 16:18:59


全力で掛かってこいと言ったのはお前だろう。

(やはりこの程度ではへばらないか。大量の結晶は相手に少し傷を付けただけで、他は全て避けられてしまった。予想はしていたものの、流石に殆ど無傷なのは此方にとって分が悪い。
そんなことを考えているうちに、彼女は既に次の攻撃体制へと入っていた。怖じけずに自分から攻めようとする様は嫌いではない。後に来るであろう至近距離の攻撃に備え、守りの構えを取った。)


108: ラブフラワー [×]
2021-09-29 19:52:59

お互い全力じゃなきゃ、気持ちよくないでしょ

( 守りの構えもお構い無しに、先ずは正面へ蹴りを1発。そのまま弾かれ避けられながらも連続で十数発蹴りをお見舞する。相手の遠距離攻撃が強力なため接近戦で体力を消費させようとしているようだが、消費されるのはお互い様で。
おまけに連日で体力を消費していた為、決して万全ではない。それでも力を振り絞って、有言実行できるように最大限の力を出し続ける。)

109: アスタロッド [×]
2021-09-30 14:20:16


……っ、
(初めは蹴りも軽々と避けていたが、そう何発も連続で攻撃されると此方も対応しきれない。ここで下手に反撃しても悪手になるだけ、防御に振り切ることとして、腕を胸の前でクロスさせ高速で繰り出されるそれ一つ一つを受け止める。身体への直接的なダメージは多くないものの、じわじわと体力が削られているのもまた事実。
未だに続いている彼女の攻撃、敢えて一度食らうことで生じる衝撃により、己の身体を相手から遠ざける。自分の身が校庭に叩きつけられる前に綺麗に着地すれば、一定の距離を保った状態で息を整え。幾ら相手から離れるためとはいえ、自分から攻撃を食らった結果かなりダメージを食らったらしい。)

110: ラブフラワー [×]
2021-09-30 16:04:59


…まだまだよ!

( 捨て身で距離を保たれれば、此方も一時攻撃を止め息を整える。相当ダメージは与えた筈だが、その代償に此方の息も幾分上がっている。しかし、ここで十分に休ませる訳にも行かず、次の瞬間には前回同様に小さな花が相手の周りに咲き始める。学校故に爆破は望まれないが、校庭ならば外傷も少なくて済む。)

……っ!

( しかし、ふと校庭の端に目をやれば、避難したはずの友人が1人、辺りを見渡しながら不安そうに佇んでいた。他の人とはぐれたのか、はたまた誰かを探しているのが…何方にせよ危険なことに変わりない。)



111: アスタロッド [×]
2021-09-30 20:28:34


同じ攻撃が通用すると思うな……っ

(見覚えのある花が目に入るや否や、それが完全に開ききる前にその場から離れ避け続ける。前回のように大量の魔力を無駄にするわけにはいかない。幸い爆発とはいえ小規模のため、このまま逃げ続けていても大ダメージにはならないだろう。
そんなことを考えながら相手の方へ意識を向けると、その彼女はどうやら此方には意識が向いていない様子。その視線の先には一人の女子生徒が居た。確か今日自分に話し掛けてきたうちの一人だったか…、どちらにせよ彼女の友人には変わりないのだろう。
__"これは使える"魔法少女より前に逃げ遅れた生徒の元へ、そして背後に回り込むと、手刀を彼女の首筋に振り下ろし気絶させてしまった。前に倒れ込むその身体を支えて人質の如く担ぎ上げると、不適な笑みを浮かべて魔法少女に向き直る。)

コイツと引き換えになら、今日はもう大人しくしてやろう。


112: ラブフラワー [×]
2023-10-15 09:10:16


──…早くその子を離しなさい、アスタロッド!

( 自身が友人の元へ駆け寄る前に奴が彼女を担ぎあげてしまえば、一定の距離を保ちつつ相手と向き合い、強い口調で言葉を放つ。
正直、友人との関係は今日の一件で気まずくなったし、彼からの提案を不意にしたことでこの関係がすぐに修復することはない。それでも、自分にとっては大事な友人に変わりはなく、どうしたらよいか思考をフル回転させる。
 そうしていると、だんだんとパトカーのサイレンが近づいてきているのに気付きハッとする。民間の学校が巻き込まれたことで警察もやってきたのだろう。
 警察に介入されれば、生徒への被害を考慮して自身の動きも制限されかねない。その前に友人を助けなければ…。
 もう一度膝をぐっと曲げると、相手に向かって真っ直ぐ飛躍し、近距離から目を眩まそうとフラッシュ攻撃を繰り出そうとし)




(( 気が付けば2年も月日が経ってしまいました…。突然お返事が返せなくなり申し訳ない思いと共に、久しぶりに戻ってくると、誠に勝手ながらまた2人に会いたくなって更新してしまいました。。
お相手様がまだいらっしゃるか分かりませんが、もしいらっしゃいましたらどれだけ嬉しいか…))


113: アスタロッド [×]
2023-10-16 01:58:02



(遠くから聞こえてくるサイレンの音に小さく舌打ちを。これは魔法少女との戦いであり、外部からの余計な介入は邪魔以外の何者でもない。後ほど纏めて始末してしまえばいいとしても、警察の存在は多少なりともこの戦闘に支障をきたす。ここは早めに決着をつけた方がお互いのためだろう。
そんな中で、折角たった一人を犠牲にするだけで全てが丸く収まる選択肢を示してやったのに――この魔法少女はあっさりとそれを拒絶した。
どちらのほうが犠牲が少なく済むかは一目瞭然の筈。しかし奴はこの人質を助けるため、現在進行形で此方を狙っている。
相変わらずの正義感。だが相手側から近付いて来たことをいいことに、何か行動を起こされる前にと至近距離で一発蹴りを)

そんなに大事か?この人間が。
お前は全校生徒の命を賭けてまでコイツを助ける道を選ぶ?



((反応が速すぎて引かれてしまったりしませんでしょうか…。お久し振りです。そしてお帰りなさい。
いつ何があるか分からない時代ですし、そう気落ちなさらないでくださいね。お元気そうで安心致しました。久々に目にした名前のトピに驚きはしたものの、個人的にすごく印象深い2人でしたので、こうして再びお会いできてとっても嬉しいです、!
此方はいつでも続きを紡ぐ準備は出来ておりますので、余裕のある際にまた覗いて頂けばと思います。))



114: ラブフラワー [×]
2023-10-16 18:56:38

(自ら近付いたものの、相手からの一撃を受けてしまい再度後方へ。こちらから先制しようにも友人が捕まっている以上此方から迂闊に打撃はできず、かといって無闇に能力も使う訳にもいかずに、膝をついたまま相手の様子を伺う。
ちらりと校舎の方へ目を向ければ、教員や駆け付けた警察が避難誘導をとったのだろう、此方から見る限り人の姿は無くなっていた。だが、未だ校舎内を移動しているはずだし、あまり時間は掛けてられない。
そんな事を考えながら相手の言葉を聞くと、ゆっくりと立ち上がりいつもと変わらぬ明るい声で返答を。)

あら、勘違いしないでよね。
その子も、他の生徒も、みんな助ける…!

残念だけど、懸けるのは私の命だけだよ!

( 肉体的な疲労や痛みは勿論あるものの、その表情はそれを見せずに相手を真っ直ぐみては笑顔でそう言った。
そして、腰のベルトからステッキを取り出せば、その先端からは鞭のようなものが細く長く現れる。まるで光の粒子が集まって出来たようなそれは、相手と一定の距離を保ちながらもその身を拘束しようと素早く振られ、僅かな隙を生み出さんとしている。)





((まさかお返事頂けるとは思っておらず、とても嬉しい限りです!お優しい言葉までありがとうございます。
ぜひぜひ、続きを共に紡がせてくださいませ。
改めまして、よろしくお願い致します!))

115: アスタロッド [×]
2023-10-18 02:06:26


なんだ――と、

(一点の曇りもない、吐き気を催すほどの義侠心。綺麗事だと嘲笑う暇もなく粒子のリボンは一直線に此方へ伸び、自身の胴へと巻き付いて締め付ける。普段ならこのくらい簡単に躱せる筈だが、人質を取ったお蔭でかえって反射神経が鈍った模様。魔法少女を追い詰める切り札は、いつしか己への足枷に変化していた。
こうなればもうこの女子生徒に用は無くなった。お荷物と化したその身体を振り落とすように宙へ放り、動きが制限されるなかで悔しげに相手へ鋭い視線を向ける。
あの清々しい笑みは己の不快感を増幅させるばかりで、このままでは本当に――魔法少女の宣言通りに事が運んでしまう。
今もなおぎりぎりと身体に纏わりつく金色は一切緩むことなく、下手に動けば無駄に体力を消費することは明らかだった。いつの間にか野次馬諸々生徒の姿も消えており、そいつらを狙うことでこの場を混乱に陥れることも不可能。圧倒的不利な現状からどう動くのが最善か、脳内であらゆる仮説を組み立てつつ、少しの油断も許されないと真っ直ぐ相手を見据えて)



116: ラブフラワー [×]
2023-10-19 19:32:58


( 相手の姿をリボンが捉え、そのままこの手で身柄を拘束しようとした瞬間、捨てるように放られた友人の姿を見て思わず身体が反応してしまう。
手にしていたステッキを手放し、持ち前の飛躍力で友人の元へと飛び出せば、間一髪でその身体を両手で受け止めて転がるようにして受け身を取る。手放したことにより、相手を拘束していた粒子のリボンが緩み、その輝きは瞬く間に消えてしまう。
友人の体重を支え受け身を取ったことで体力の消耗に拍車がかかり思わず息が上がるが、相手の拘束が解けてしまった以上、傍に友人を静かに寝かせると休む暇もなく相手の方へもう一度飛躍を。
それと同時に、手放してしまったステッキを拾おうかとも考えるが、距離的にも動作的にも現実的ではない。
その為、相手にそのまま突っ込んでいけば、再度蹴りを繰り出し、尚も高い声音で語りかける。)

…ッ、あら、いつの間にか2人きりね。
また仲良くデートでもしましょうか?


117: アスタロッド [×]
2023-10-20 22:10:38



、ふざけたことを言うな!

("2人きり"この一言がトリガーとなったのか突如蘇る放課後の記憶。一瞬動揺した様子で瞳が揺れるも、間髪入れず飛んでくる攻撃により現実へと引き戻された。
限られた魔力を有効に使うためにも直接的に体力を消費する肉弾戦は避けたいところ。ステッキが相手の手元から離れた分、再び拘束系の攻撃が続くとは考えにくい。下敷き程度の簡易的バリアで足蹴を受け、その反動を用いて魔法少女とある程度の距離を取る。考えたくはないが――最悪、逐電という選択を採るとしてもこれが一番だろう。
キンキンと脳内で反芻する彼女の声をかき消すように声を張り上げた。一刻も早く決着を付けなければならないのに、只でさえ耳障りなそれに精神まで掻き乱されては堪ったものじゃない。珍しく冷静さを欠いた様子で不快感を顕にし、その元凶である相手に向け黒光りする光束を放ち)



118: ラブフラワー [×]
2023-10-22 17:27:00


そんなに、怒らなくてもいいじゃないッ、ツレないのね…!

( 一瞬、相手が動揺したように見えたが、自分の蹴りが上手くはいることは無く、バリアで防がれるとまたも距離を取られる。
自分自身の体力も残り少なく、酸欠になりそうな頭で追撃の方法を必死に考える。だがその時、背後で呻き声のような声を聞くと、地面に横たわっていた友人がどうやら目を覚まそうとしているのか小さく身じろいでいるのが見える。
彼女が目覚める前に決着を付けたいが、それも時間切れのようでまたも彼女が目を覚ますとこの状況にパニックするに違いないし、彼に再度目をつけられてもおかしくは無い。
そんな事を考えて一瞬彼から離していた隙に、此方に向かって黒光が放たれ、即座に避けるべく身体を跳ねさせ側転を。そのまま動きを止めることはなく、尚も身じろぐ友人を抱えると、酷く痛みだした右手に若干顔を顰めながら、その手で大きく指を鳴らす。
大きな花が相手の足元に咲くと、その花は爆発することはなく、まるで花粉を飛ばすかのように濃いピンクの霧が瞬く間に周囲に広がる。攻撃性はなく目眩しに使う手だが、友人を避難させる為にその間に屋上へと飛躍する。
さっと屋上から周囲を見渡せば、辺りは警察や消防に包囲され、警察官が校庭へなだれ込んでいく様が見えた。)


119: アスタロッド [×]
2023-10-25 00:37:59



――ッ

(攻撃は当たらなかったものの確実に体力は減らせた筈。これで形勢逆転か、更に追い打ちを掛けるべく、友人諸共吹き飛ばすつもりで片手を突き出した――ところで、突如足下に開いた巨大な花弁。そこから放たれた濃霧によって刹那、視界が薄紅色一色に染まる。
体感的にその濃霧自体に殺傷能力は無さそうだが、如何せんタイミングが悪すぎた。霧が晴れる迄の数十秒の間に例の友人含む魔法少女の姿は跡形もなく消え、その代わりに鬼の形相で此方へ向かう警官らを視界に捉える。戦いの強制終了を意味するそれは、残された採るべき選択肢が一択に絞られたことも表していた。
もうあまり考えている時間はない。即席の閃光を発し周りの目を晦ませれば、テレポートの要領でその場から姿を消した。

残り僅かな魔力を使って転移した先は校舎裏。短距離の移動とはいえ相当な体力を消費したようで、変身が解けると同時に膝から崩れ落ちる。幸いにも校庭やその周辺からは死角に位置しているらしく、大きな音さえ立てなければそう簡単に見つかることも無いだろう。
大きく荒れた息を整えるよう校舎に凭れ掛かるも、嫌でも耳に入ってくる校庭の喧騒。その中には教師陣の必死な注意喚起も含まれているようだが今更避難した生徒達に紛れる気は起きず、あの魔法少女の眩しい笑顔を思い出しては宙を睨んだ。)



120: 春風彩花 [×]
2023-10-27 00:22:42


(相手がテレポートで姿を消してから数分後、校庭に集まる警察官に囲まれている魔法少女の姿があった。
友人を警官に引渡し救急車に運んだ後、現場をそのまま離れるわけにも行かず、被害状況などの確認に協力していたようだ。
だが、まさか相手がクラスメイトで、最初は口裏を合わせて行ったものだとは言い出せるはずも無く、真実を言えば相手をすぐさま捕まえられるかもしれないが、自分の正体がバレるリスクも遥かに高く、思わず言い淀んでしまう。
結局、決定的な事を伝えることはなく、この喧騒の中ではとある男子生徒と女子生徒が避難していないことに学校側も把握しきれていない事だろう。ましてや、その2人が騒動の張本人とは知る由もない。)

…………。

( その後、警察との仕事を終え、なんとか避難した生徒の中に紛れて家に帰れば、その日の内から学校が戦闘に巻き込まれたと大々的にニュースで取り上げられていた。
SNS等では誰かが撮った動画や写真も出回った上、 生徒が1名人質に取られ気を失う自体に加え、犯人を捕まえることができなかった事など、当事者である彼の事に加え、魔法少女側への非難の声も殺到していた。
翌日の朝からも同じようなニュースが流れる中、テレビのリモコンを手に取るとそのまま電源を切り、痛む右手の包帯を外してゴミ箱に投げ捨てた。
昨日の今日でまだ警察が調査を行っているため、学校は臨時休校。特に行くあても無いが、パーカーのポケットに財布だけを突っ込み家の外へ。しかし、こんな時でも例の携帯は首からぶら下がったまま。
ふらふらと散歩をしながらなんとなく商店街へ足が向くと、あのゲームセンターに立ち寄って、2体のマスコットキーホルダーがあったクレーンゲーム台の前で立ち止まる。
既に別のグッズが並んだ其れをぼんやり見つめると、小さくため息をついて頭をかいた。)


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