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《募集トピ》1:1 私と君の日常的戦争【魔法少女×敵】/131


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自分のトピックを作る
81: 早瀬翔 [×]
2021-09-19 22:41:42


……こんなとこで敵対してても意味ないだろ。
正体バレる訳にもいかないし。

(動揺したのか、相手の言葉に一瞬動きが止まった。
しかしまあ、幾ら正体が敵同士だからと言って、時間も場所も考えずに対立していては流石に怪しまれるだろう。
俺が親切とかじゃなくて、周りへのカモフラージュだから。そう淡々と述べると足早に歩いた。

その後、背中を押されて気付けばゲームセンター前。ちらりと相手に視線を送ると、どうやら自分を中へ引き入れようとしているらしい。
お前こそ敵である人間に何をやってるんだ、という言葉が喉まで出かかったが、なんとか呑み込んで仕方なく中へ入っていった。"奢って貰ったソフトクリーム"という借りがあるからかもしれない。)

82: 春風彩花 [×]
2021-09-21 22:02:56

ふふ、そうよね。

( 淡々と言葉を述べる相手の様子を見れば、なんだか可笑しくて笑い声を洩らしてしまう。本意ではないのだという旨を話している彼だが、なんだか照れ隠しをしているようで少し近づくことができたような気がした。)

…うわ、ゲームセンターなんて久しぶりー
みてみて!早瀬にそっくりな人形!

( お互いがお互いの宿敵である事には変わりないが、ふと、自分達の他にも“いるのでは”と考える。突然自分が魔法少女になれたように、今後、同じような人が現れても不思議ではない、と。
それらを考えながらゲームセンターの中を見渡せば、ふと、1台のクレーンゲームに駆け寄る。声を高らげ指指せば、手乗りほどのマスコットキーホルダーが積まれたものだった。その中には、黒く小さな2本の角と小さな蝙蝠型の翼が生え、関心のないようなじと目で此方を見つめる可愛らしい等身の人形が一体あった。)

83: 早瀬翔 [×]
2021-09-22 21:22:53


これが俺……?
それより、これなんて殆ど春風じゃん。

(相手の指差した機台の中を覗き込む。むすっと無感情なそれは、確かに言われてみれば自分に見えないこともない……が、それを素直に認めてしまうのは不思議なプライドが邪魔をする。
怪訝そうに眉をしかめれば、そんなことより、とその自分に似ているマスコットの隣を指差した。ピンク髪のツインテールに沢山装飾のついた服、活気溢れる表情…。あの魔法少女と瓜二つの、デフォルメされた人形が、にこにこと此方に笑顔を向けてきていた。)

84: 春風彩花 [×]
2021-09-22 22:23:48

…うわ、ホントだ!
てかコレ、うちらがモチーフだったりして

( 示されるがまま視線を横にズラせば、確かにラブフラワーにそっくりな人形をみつけ思わず吹き出す。可愛いなぁ。と笑いながら呟けば、2つとも取ってあげようかと鞄から財布を取り出そうとする。
しかし、突然その手を止めれば、財布ではなく仕舞っていた携帯を取り出した。)

…早瀬、付き合ってくれてありがとう。
ごめん。また、明日ね。

( 一間携帯の画面を見つめれば、隣の相手にそう声を掛けた。仕事要請のアラートが鳴ったようで、そのまま携帯を握りしめたまま“ 私が忙しいからって暴れないでよ ”と少し名残惜しそうに笑いながらもその場を去った。
学校付近の古工場で火事が起きたらしく、その晩のニュースには焼けた倉庫で崩落があったとの事。負傷者はおらず、画面にはいつもの笑顔が映し出されていた。)

85: 早瀬翔 [×]
2021-09-23 09:48:53

……今日は何もしないって言っただろ。

(突然例の携帯を取り出したかと思えば、その画面を見て血相を変える彼女。表情から察するに、また事件や事故なのだろう。
引き留めるなんてことはせず、段々と遠くなっていく背中に向かって呟く。自分の娯楽より、顔も名前も知らない人の安全を優先するとは。……アイスを食べながら話した通り、緊急要請が入ったらどんな状況でさえ、彼女が出動することは明白。……ではあるのだが、本当に自己犠牲の激しい奴だと呆れたかのように息を吐いた。
残ったのは此方を見つめる二つのマスコットと自分一人のみ。ゲームセンター特有の軽快な音楽があちこちから聞こえてくる中、財布を取り出し挿入口へ100円を滑り込ませると、そのままクレーンゲームのボタンに手を掛けた。)

86: 春風彩花 [×]
2021-09-23 16:43:22

…えへ、またドジっちゃった。

( その翌日、昨日とは違い授業開始ギリギリの時間に教室へと滑り込めば、その右手には包帯が巻かれていた。家事崩落の救助を行っていた際、逃げ遅れた従業員を庇い怪我を負ったらしい。幸いにも折れてはおらず手首の固定をしているに過ぎないが、暫くは安静にした方が良さそうだ。
教室に入るや否や、仲の良い友人には驚かれたが、いつもの様に明るく上記を述べれば自分の席へ腰を下ろした。友人たちは小さく噂話をしているようだったが、直ぐに各自の席へと散らばって行った。)



(( とても今更ですが、めちゃくちゃ好き勝手に時間飛ばしたりやりたい放題して申し訳ないです…←
やりづらければいつでも言ってくださいね!))

87: 早瀬翔 [×]
2021-09-23 20:12:16


…春風。

(彼女の周りに人が居なくなったのを見計らって、短く名前を呼ぶと同時に小さな紙袋を放り投げる。中身は昨日獲った二つのうち、魔法少女そっくりな方のストラップ。
ちらりと怪我をしている右手にも視線を送るが、特に触れることはせず、そのままくるりと背を向けて自分の席へと戻ってしまった。
もう直ぐに授業が始まってしまうということもあるが、この間のように他のクラスメイトから変な誤解はされたくないらしい。)


((いえいえ!やりづらいなんてとんでも御座いません、お陰様でとても楽しくやらせて頂いております…!))

88: 春風彩花 [×]
2021-09-23 23:50:07

…え?
……あ、これ。

( 名前を呼ばれて振り返れば、投げられた紙袋をかろうじで受け取れば、そのまま自分の席へと戻ってゆく背中を不思議そうに見送り、そのまま中身を確認する。すると、そこには昨日ゲームセンターでみたストラップが入っており、可愛らしい笑顔で此方を見つめていた。“ ありがとう!”と慌てて声を掛ければ、嬉しそうにストラップを見つめる。
その後すぐに授業が始まれば、いつもの様に上の空で時間が過ぎていく。しかし、少しいつもと違う様子もあった。
休み時間、包帯が緩んできたため保健室へと席を立てば、その隙に2人の友人が彼の席へとやってきた。その表情は何かを怪訝に思っているようだった。)

『ねぇ、早瀬、最近彩花と話すようになったよね。
…あの子、なんかおかしくない?…てか、怖くない?』

( 本人が教室にいない事を気にしながらそう小さく問いかけ “めちゃくちゃ怪我してくるし、ヤバいよ”と口々に言い始めた。その様子から察するに、どうやら彼女の素行を疑い、自分らを危惧しているらしい。また、最近話をしている彼の身も案じたらしかった。)



(( あぁあよかったですっっ!
また何かをやりたい展開やシチュエーション等ありましたらいつでもお声掛けくださいっっ))

89: 早瀬翔 [×]
2021-09-25 01:29:02


(休み時間、何処か聞き覚えのある声で自分の名前が呼ばれ、携帯の画面から顔を上げる。するとそこにはやはり見覚えのある姿があった。いつもアイツと一緒に居ることの多い顔ぶれ。しかし、今までマトモに話もしてこなかった彼女らの名前がパッと出てくる筈もなく。そんな元々接点も何も無かった人達が自分に一体何の用だと警戒しながら相手の方を見やる。
彼女らの口から飛び出た言葉達を聞いて、正直驚いた。昨日まで皆仲良くつるんでいたんじゃないのかよ…、女子って面倒臭い、それらの感情が込もった溜息をつけば、だるそうに口を開く。)

それを俺に言って何になるの?

心配してくれてんなら有難うだけど、俺はそこまで弱くないよ。


((了解しました!其方も何かありましたら遠慮なくお呼びください…!))


90: 春風彩花 [×]
2021-09-25 21:00:40


『…そう。平気ならいいけど、』
『 放課後も付き合い悪いし、なんかありそうだよねって…普通に見えてマジの不良って話が……あ、』

( 相手からの反応に少したじろいだ様子のまま、小さく上記を呟き2人で互いに顔を見合わせる。しかし、話をしている最中に本人が戻ってくるのを見かければ、静かに自分らの席へと帰って行くのであった。だが、その後も周囲の人と仕切りに話し込んでいる様子を見れば、噂は皆に知れ渡っているらしい。
何も知らないのは当の本人ただ一人、何かを気にした素振りも無くいつもの調子であった。が、流石に昼休みにもなると異変に気付いた。
いつものように仲の良い友人たちと昼食を取ろうと立ち上がるが、皆足早に席を立ち教室から出ていく…明らかに此方を気にしながら。置いていかれたり、たまには別々で食べたりなんてよくある事だが、今回は其れ等と違うと直ぐに分かった。 )

……なんなの。

( 何か、彼女らの気分を害することをしてしまったのだろうか。と一度立ち上がったものの再度静かに席へと座れば、弁当を開くわけでもなく、ため息をつけば力なくそう呟いた。)

91: 早瀬翔 [×]
2021-09-26 12:10:09


よ、

(周りの対応が何時もと違うことに気付いたのか、明らかに落胆した様子の彼女。露骨に彼女を避けるように距離を取る周りも周りだが、いつもにこにこと笑っている彼女から完全に笑顔が消えている様子を見るに、相当な精神的ダメージなのだろう。
なんとなく彼女の机へ近付いて、その暗い顔を覗き込む。普段は勿論、戦っている最中も見ない表情は何処か新鮮で思わず声を掛けてしまった。)


92: 春風彩花 [×]
2021-09-26 12:37:01

…早瀬。
あ、そういえば何、あのストラップ!
あの後1人でクレーンゲームしてたの?

( 顔を覗きこまれれば、一瞬驚いたように背筋を伸ばす。小さく相手の名を呟けば、仕舞っていた紙袋からストラップをもう一度取り出し、笑顔でそう述べる。“鞄に付けちゃおうかなぁ”なんて続けるが、その笑顔もいつもと比べれば完全ではない。
ストラップを握る右手にやや力がはいる。包帯の巻かれた箇所が痒いのか仕切りに左手の爪を立てれば。疲れているのかもう一度ため息をついてしまう。)

93: 早瀬翔 [×]
2021-09-26 14:18:02


そうだけど、

(彼女の質問は肯定する…が、やはり此方に向けられる笑顔にはまだ違和感が残っている。自分は無理して笑い掛けるような相手ではない筈なのに、何故そこまでするのか。自分の気持ちに嘘をついているようで…逆に恐怖心が芽生えてしまいそうだ。
耐えきれなくなったのか、反射的に相手の左手首を掴んでしまった。相手から視線を下に外すと小さな声で呟いた。)

はー、見てらんねー…。


94: 春風彩花 [×]
2021-09-26 15:02:02

…この様子じゃ、早瀬も、なんか言われたんでしょ。
昔から、嫌な噂はちらほらあったし…。

( 左手首を掴まれれば、ハッと掻く動作をやめ、小さな声で呟く相手に “なんか、ごめんね”と上記を続けた。常日頃から不真面目な態度であった為、噂の件については正直仕方の無い事であり、魔法少女を続けている以上、友人にも真実は話せずいつか綻びがあると承知していた筈だった。
それでも、正義の為に、家族や友人が平和に過ごす為に、 と頑張れば頑張るほど、思っていた以上に結果は虚しいものだ。
背もたれへふんぞり返り大きく伸びをすれば、教室に残っていた僅かな生徒が此方にチラリと視線をやる。
右手に収まる可愛らしい笑顔を見れば、眉を顰め冗談っぽく小さく呟く。)

自分の正義で自分が傷つくって、変な話ね。
あぁあ、嫌になっちゃう。



95: 早瀬翔 [×]
2021-09-26 18:41:16


……お前はそれでいいわけ?

(口ではそう言いつつも、何処か割り切った様子の彼女。強がっているのか本心なのかは知らないが、親しい人間から実際にそんな対応をされてしまえば、深かれ浅かれ心に傷がついてしまってもおかしくはない筈。自分が心身ボロボロになってまで、他人の安全を守るため正義を貫くこの現状。本当にそれでいいのか、本心を聞き出そうと相手の瞳を見つめた。)


96: 春風彩花 [×]
2021-09-26 19:38:53

……よく、ないよ…
でも…だからって本当の事は話せないし
ラブの“正義”を辞めるわけにもいかないわ…

ただ、笑ってなくても、正義なんて関係なくても、“私”を見てくれる友達がほしいって…思っちゃうのよ。

( 瞳を見つめられ、一間此方からも見つめ返す。そして一度視線を逸らせば、周りに聞こえないように小さく続ける。再度ストラップを握り締めれば、涙が溢れないように顔を伏せる。
魔法少女との二足のわらじ。それは2つの世界を生きる事。周囲から全てを支持されるのは難しい。魔法少女として応援される一方、期待や不安、魔法少女としての代償を担うのは紛れもない“自分自身”である。特に、表では観衆の“正義”を担っているからこそ自身への代償は重くなるのだ。
私生活でロクに羽も伸ばせず、気付けば魔法少女に侵食されているのも事実。今回の出来事はその結果のようなものだ。まだ、己との向き合い方を正しく理解していないのかもしれない。)

97: 早瀬翔 [×]
2021-09-26 22:07:31


……助けてあげよっか。

(今にも涙が溢れてしまいそうな彼女を前にして、ぼそり、そう口にした。ただでさえ少ないラブフラワーではない時間、春風彩花という一人の女子生徒の時間がこうして潰されてしまうのは流石に__。ライバルの抱く感情とは思えないが、これは一人のクラスメイトとしての、自分から彼女に対する思いであった。
彼女に出会ってから、何故か闇に堕ちる前の、純粋だった頃の感情ばかりが芽生えてくる。まるで、捨てた筈の濁りきった良心が、今になって光を帯び始めたよう。
最近の自分は自分らしくない、扱いに困るこの想いの処理方法を考えつつ、短く息を吐いた。)


98: 春風彩花 [×]
2021-09-26 22:35:02


…え?
…早瀬が、私を?

( 相手から洩れだした言葉に、溢れる前の涙をかろうじで拭い去れば、少し驚いたように伏せていた顔を上げ相手を見つめる。
最初、あれだけ目の敵にし鬱陶しがっていたのに…と助けるという言葉に一間理解が追いつかなかった。しかし、何だかんだ自分のわがままにも付き合い、こうして話を聞いてくれる彼はやはり優しいのだ と感じれば、宿敵ではなくクラスメイトとして彼がとても頼もしく感じられた。)

99: 早瀬翔 [×]
2021-09-27 00:16:03


要は春風の信頼を取り戻せばいいんだろ。

……俺はこれから、学校(ここ)を襲う。春風は"変身しないで"俺と戦え。
そうすれば不良疑惑の女子生徒から一変、突然現れた正体不明の悪役から皆を守るために立ち上がった救世主の出来上がりってわけ。

(右手首に付いた赤く光るブレスレット。それを相手の目の前へ掲げれば、周りには聞こえないよう数段階程声のトーンを落としてそう続ける。)

勿論手加減はするし、最終的にはお前側が勝つようにも仕向ける。犠牲者を出さない約束もする。悪い話じゃないだろ?

(ここまで話し終えると、どう?と首を傾けて一度相手の反応を伺う。彼女が戦わない選択肢を選べば自分は何時ものように学校を破壊にかかるだけ。どんな答えが帰ってこようと、この後学校を襲うことは確定しているらしい。)

やりたくないならやんなくてもいいけど……もし"変身して"現れた場合には遠慮なく暴れさせて貰うよ。


100: 春風彩花 [×]
2021-09-27 00:32:18

…え、は!?
ここをって、アンタ…

( 学校を襲うと聞くや否や反射的に声を上げるが、直ぐに口元を抑える。一先ず静かに話を聞けば“ 悪い話じゃないだろ?”と問い首を傾げる相手に、そうだけど…と視線を逸らしながら呟く。
確かにそうすれば在らぬ噂は消え、みんな自分の事を認めてはくれるだろう。しかし、本当にそんな事が可能なのか…と真剣な顔で考える。だが、犠牲者を出さない為にもその手に乗った方が良いのでは…
暫く考えても決断ははっきりとは纏まらず。それでも、今の状況を脱するにはともかく…。)

わ、 分かったわ……

(膝の上で握った拳を固くしながらも、相手の目を見つめてそう言った。)

101: 早瀬翔 [×]
2021-09-27 07:56:58


決まりだな。

(彼女の出した答えに一瞬ニヤリと口角を上げる。そうと決まれば事前にいくつか準備が必要だろうか、残り十分程度の昼休みを無駄には出来ないと、相手からくるりと背を向ける……その前に。
机に置かれたまだ未開封の弁当を指差して一言、)

決行は授業開始のチャイムと同時。途中でバテないようにちゃんと食べとけよ。


102: 春風彩花 [×]
2021-09-27 16:06:25

…… …。

( 相手の背を見送れば、言われた通りに弁当をゆっくりと開ける。正直、食欲なんて無いが、胸の奥に蟠りを残したままなんとか口にする。
本当に“自分”が戦うのか、それは未だハッキリとはしていない。何方の方が被害が少なくすむのか、どうしたら友人に戻ってきてもらえるのか。その考えが脳裏で堂々巡りをしている。答えはきっと出ているのだ。それでも、それに気づけずに迷っている自分がいる。
でもきっと、奴が目の前に現れれば決心が着くはずだと、それだけは確信していた。
机に置かれたストラップを眺めれば、再度手に取り鞄へ付ける。)

103: アスタロッド [×]
2021-09-27 18:41:56


(教室を出て色々と準備を終え、一人屋上へと向かう。周りに誰も居ないことを確認してブレスレットに手を翳し、黒煙に包まれると同時にあの姿へ変身した。手加減するとは言ったものの、それはそれでかなり体力は消費することになるだろう、小さく深呼吸をして屋上からの景色を見下ろす。

鳴り響くチャイムと同時に、各教室から確実に見える場所__校庭のど真ん中に小規模な爆撃を一発。これで生徒、教員共に意識を向けることは出来たであろう。あとはここにアイツが来ればいいだけ__。)


104: ラブフラワー [×]
2021-09-27 20:09:33


( チャイムが―…と共に、校庭の方から爆発音が鳴り響く。校内からは悲鳴も上がり騒めきが広がる。生徒が皆、校庭の見える位置に集まりだし、窓から中央に立ち込める煙と爆破跡を呆然として見つめる。もちろん、教室から飛び出れば自分も皆と同じように窓の外の光景を見つめていた。
周囲が不安と恐怖心の波に包まれていくのが分かる。そして、少し離れたところにはお互いに手を握り合い不安そうに校庭を見つめる友人達…その刹那、脚は自然に動いていた。)

…アスタロッド!

( 大きくその名が響けば、野次馬から少し離れた窓から1人、爆破された校庭の跡地へ華麗に飛び降りる者がいた。
鮮やかな髪に可愛らしい戦闘服。変身すれば傷も薄まり包帯は消えていた。右手を高くあげて此方を見下ろす奴をロックオン。怪我の痛みが消える訳では無いが、それでも、あのストラップにも負け劣らない笑顔で叫んだ。)

…アナタを倒す宿敵(ライバル)は、アタシ1人で十分よ!
全力で、かかってきなさい!

( …やっぱり仕込まれたことに逃げず、“私”は“私”のやり方でちゃんと解決しなければならない。それに、因縁の2人はこうでなくては。…ごめん。ありがとう、と相手を見つめる瞳に様々な決意を示せば、“でしょ?”と小さく呟いた。

105: アスタロッド [×]
2021-09-28 14:37:55


……後悔しても知らないからな。

(爆発跡の真ん中に、クラスメイトとしてではなく、宿敵ラブフラワーとして立っていた彼女。折角チャンスをやったのに…やはりお前は其方を優先するのか。眼を細めぼそりと呟くと、床を蹴って屋上から離れ、宙を舞う。そのまま校庭へと、彼女から十数メートル程離れた場所に着地した。)

望み通り好きに暴れてやろう!

(そう高々と宣言すると同時に黒光りする細かな結晶を出現させ、ガラス欠片のような鋭さをもつそれを相手へ向けて雨のように降らせる。その攻撃に手加減なんてものは一切含まれていなかった。彼女がこうして闘う道を選んだなら、此方だって容赦はしない。)


106: ラブフラワー [×]
2021-09-28 20:49:43

( 此方に向かって鋭利に降り注ぐ其れを必死に避けるが、避ける際に癖で利き手を軸にする為、鈍痛の走る右手に僅かながら顔を顰める。その隙に破片は頬を掠め、薄く紅が滲む。
心配そうに此方を見つめる観衆に避難を呼び掛ければ、眩い光を放つシールドを発動させながらも残りの攻撃を避け、敵から一定の距離を保つ。)

今日は元気いっぱいみたいね、アスタロッド。

( 手加減無しの猛攻に、細く流れる紅を拭いながらそう言えば “ アタシも頑張らなくちゃ ”と相手に向かって飛躍し正面から一直線に向かってゆく、得意の接近戦で交えようとしているようだ。 )


107: アスタロッド [×]
2021-09-29 16:18:59


全力で掛かってこいと言ったのはお前だろう。

(やはりこの程度ではへばらないか。大量の結晶は相手に少し傷を付けただけで、他は全て避けられてしまった。予想はしていたものの、流石に殆ど無傷なのは此方にとって分が悪い。
そんなことを考えているうちに、彼女は既に次の攻撃体制へと入っていた。怖じけずに自分から攻めようとする様は嫌いではない。後に来るであろう至近距離の攻撃に備え、守りの構えを取った。)


108: ラブフラワー [×]
2021-09-29 19:52:59

お互い全力じゃなきゃ、気持ちよくないでしょ

( 守りの構えもお構い無しに、先ずは正面へ蹴りを1発。そのまま弾かれ避けられながらも連続で十数発蹴りをお見舞する。相手の遠距離攻撃が強力なため接近戦で体力を消費させようとしているようだが、消費されるのはお互い様で。
おまけに連日で体力を消費していた為、決して万全ではない。それでも力を振り絞って、有言実行できるように最大限の力を出し続ける。)

109: アスタロッド [×]
2021-09-30 14:20:16


……っ、
(初めは蹴りも軽々と避けていたが、そう何発も連続で攻撃されると此方も対応しきれない。ここで下手に反撃しても悪手になるだけ、防御に振り切ることとして、腕を胸の前でクロスさせ高速で繰り出されるそれ一つ一つを受け止める。身体への直接的なダメージは多くないものの、じわじわと体力が削られているのもまた事実。
未だに続いている彼女の攻撃、敢えて一度食らうことで生じる衝撃により、己の身体を相手から遠ざける。自分の身が校庭に叩きつけられる前に綺麗に着地すれば、一定の距離を保った状態で息を整え。幾ら相手から離れるためとはいえ、自分から攻撃を食らった結果かなりダメージを食らったらしい。)

110: ラブフラワー [×]
2021-09-30 16:04:59


…まだまだよ!

( 捨て身で距離を保たれれば、此方も一時攻撃を止め息を整える。相当ダメージは与えた筈だが、その代償に此方の息も幾分上がっている。しかし、ここで十分に休ませる訳にも行かず、次の瞬間には前回同様に小さな花が相手の周りに咲き始める。学校故に爆破は望まれないが、校庭ならば外傷も少なくて済む。)

……っ!

( しかし、ふと校庭の端に目をやれば、避難したはずの友人が1人、辺りを見渡しながら不安そうに佇んでいた。他の人とはぐれたのか、はたまた誰かを探しているのが…何方にせよ危険なことに変わりない。)



111: アスタロッド [×]
2021-09-30 20:28:34


同じ攻撃が通用すると思うな……っ

(見覚えのある花が目に入るや否や、それが完全に開ききる前にその場から離れ避け続ける。前回のように大量の魔力を無駄にするわけにはいかない。幸い爆発とはいえ小規模のため、このまま逃げ続けていても大ダメージにはならないだろう。
そんなことを考えながら相手の方へ意識を向けると、その彼女はどうやら此方には意識が向いていない様子。その視線の先には一人の女子生徒が居た。確か今日自分に話し掛けてきたうちの一人だったか…、どちらにせよ彼女の友人には変わりないのだろう。
__"これは使える"魔法少女より前に逃げ遅れた生徒の元へ、そして背後に回り込むと、手刀を彼女の首筋に振り下ろし気絶させてしまった。前に倒れ込むその身体を支えて人質の如く担ぎ上げると、不適な笑みを浮かべて魔法少女に向き直る。)

コイツと引き換えになら、今日はもう大人しくしてやろう。


112: ラブフラワー [×]
2023-10-15 09:10:16


──…早くその子を離しなさい、アスタロッド!

( 自身が友人の元へ駆け寄る前に奴が彼女を担ぎあげてしまえば、一定の距離を保ちつつ相手と向き合い、強い口調で言葉を放つ。
正直、友人との関係は今日の一件で気まずくなったし、彼からの提案を不意にしたことでこの関係がすぐに修復することはない。それでも、自分にとっては大事な友人に変わりはなく、どうしたらよいか思考をフル回転させる。
 そうしていると、だんだんとパトカーのサイレンが近づいてきているのに気付きハッとする。民間の学校が巻き込まれたことで警察もやってきたのだろう。
 警察に介入されれば、生徒への被害を考慮して自身の動きも制限されかねない。その前に友人を助けなければ…。
 もう一度膝をぐっと曲げると、相手に向かって真っ直ぐ飛躍し、近距離から目を眩まそうとフラッシュ攻撃を繰り出そうとし)




(( 気が付けば2年も月日が経ってしまいました…。突然お返事が返せなくなり申し訳ない思いと共に、久しぶりに戻ってくると、誠に勝手ながらまた2人に会いたくなって更新してしまいました。。
お相手様がまだいらっしゃるか分かりませんが、もしいらっしゃいましたらどれだけ嬉しいか…))


113: アスタロッド [×]
2023-10-16 01:58:02



(遠くから聞こえてくるサイレンの音に小さく舌打ちを。これは魔法少女との戦いであり、外部からの余計な介入は邪魔以外の何者でもない。後ほど纏めて始末してしまえばいいとしても、警察の存在は多少なりともこの戦闘に支障をきたす。ここは早めに決着をつけた方がお互いのためだろう。
そんな中で、折角たった一人を犠牲にするだけで全てが丸く収まる選択肢を示してやったのに――この魔法少女はあっさりとそれを拒絶した。
どちらのほうが犠牲が少なく済むかは一目瞭然の筈。しかし奴はこの人質を助けるため、現在進行形で此方を狙っている。
相変わらずの正義感。だが相手側から近付いて来たことをいいことに、何か行動を起こされる前にと至近距離で一発蹴りを)

そんなに大事か?この人間が。
お前は全校生徒の命を賭けてまでコイツを助ける道を選ぶ?



((反応が速すぎて引かれてしまったりしませんでしょうか…。お久し振りです。そしてお帰りなさい。
いつ何があるか分からない時代ですし、そう気落ちなさらないでくださいね。お元気そうで安心致しました。久々に目にした名前のトピに驚きはしたものの、個人的にすごく印象深い2人でしたので、こうして再びお会いできてとっても嬉しいです、!
此方はいつでも続きを紡ぐ準備は出来ておりますので、余裕のある際にまた覗いて頂けばと思います。))



114: ラブフラワー [×]
2023-10-16 18:56:38

(自ら近付いたものの、相手からの一撃を受けてしまい再度後方へ。こちらから先制しようにも友人が捕まっている以上此方から迂闊に打撃はできず、かといって無闇に能力も使う訳にもいかずに、膝をついたまま相手の様子を伺う。
ちらりと校舎の方へ目を向ければ、教員や駆け付けた警察が避難誘導をとったのだろう、此方から見る限り人の姿は無くなっていた。だが、未だ校舎内を移動しているはずだし、あまり時間は掛けてられない。
そんな事を考えながら相手の言葉を聞くと、ゆっくりと立ち上がりいつもと変わらぬ明るい声で返答を。)

あら、勘違いしないでよね。
その子も、他の生徒も、みんな助ける…!

残念だけど、懸けるのは私の命だけだよ!

( 肉体的な疲労や痛みは勿論あるものの、その表情はそれを見せずに相手を真っ直ぐみては笑顔でそう言った。
そして、腰のベルトからステッキを取り出せば、その先端からは鞭のようなものが細く長く現れる。まるで光の粒子が集まって出来たようなそれは、相手と一定の距離を保ちながらもその身を拘束しようと素早く振られ、僅かな隙を生み出さんとしている。)





((まさかお返事頂けるとは思っておらず、とても嬉しい限りです!お優しい言葉までありがとうございます。
ぜひぜひ、続きを共に紡がせてくださいませ。
改めまして、よろしくお願い致します!))

115: アスタロッド [×]
2023-10-18 02:06:26


なんだ――と、

(一点の曇りもない、吐き気を催すほどの義侠心。綺麗事だと嘲笑う暇もなく粒子のリボンは一直線に此方へ伸び、自身の胴へと巻き付いて締め付ける。普段ならこのくらい簡単に躱せる筈だが、人質を取ったお蔭でかえって反射神経が鈍った模様。魔法少女を追い詰める切り札は、いつしか己への足枷に変化していた。
こうなればもうこの女子生徒に用は無くなった。お荷物と化したその身体を振り落とすように宙へ放り、動きが制限されるなかで悔しげに相手へ鋭い視線を向ける。
あの清々しい笑みは己の不快感を増幅させるばかりで、このままでは本当に――魔法少女の宣言通りに事が運んでしまう。
今もなおぎりぎりと身体に纏わりつく金色は一切緩むことなく、下手に動けば無駄に体力を消費することは明らかだった。いつの間にか野次馬諸々生徒の姿も消えており、そいつらを狙うことでこの場を混乱に陥れることも不可能。圧倒的不利な現状からどう動くのが最善か、脳内であらゆる仮説を組み立てつつ、少しの油断も許されないと真っ直ぐ相手を見据えて)



116: ラブフラワー [×]
2023-10-19 19:32:58


( 相手の姿をリボンが捉え、そのままこの手で身柄を拘束しようとした瞬間、捨てるように放られた友人の姿を見て思わず身体が反応してしまう。
手にしていたステッキを手放し、持ち前の飛躍力で友人の元へと飛び出せば、間一髪でその身体を両手で受け止めて転がるようにして受け身を取る。手放したことにより、相手を拘束していた粒子のリボンが緩み、その輝きは瞬く間に消えてしまう。
友人の体重を支え受け身を取ったことで体力の消耗に拍車がかかり思わず息が上がるが、相手の拘束が解けてしまった以上、傍に友人を静かに寝かせると休む暇もなく相手の方へもう一度飛躍を。
それと同時に、手放してしまったステッキを拾おうかとも考えるが、距離的にも動作的にも現実的ではない。
その為、相手にそのまま突っ込んでいけば、再度蹴りを繰り出し、尚も高い声音で語りかける。)

…ッ、あら、いつの間にか2人きりね。
また仲良くデートでもしましょうか?


117: アスタロッド [×]
2023-10-20 22:10:38



、ふざけたことを言うな!

("2人きり"この一言がトリガーとなったのか突如蘇る放課後の記憶。一瞬動揺した様子で瞳が揺れるも、間髪入れず飛んでくる攻撃により現実へと引き戻された。
限られた魔力を有効に使うためにも直接的に体力を消費する肉弾戦は避けたいところ。ステッキが相手の手元から離れた分、再び拘束系の攻撃が続くとは考えにくい。下敷き程度の簡易的バリアで足蹴を受け、その反動を用いて魔法少女とある程度の距離を取る。考えたくはないが――最悪、逐電という選択を採るとしてもこれが一番だろう。
キンキンと脳内で反芻する彼女の声をかき消すように声を張り上げた。一刻も早く決着を付けなければならないのに、只でさえ耳障りなそれに精神まで掻き乱されては堪ったものじゃない。珍しく冷静さを欠いた様子で不快感を顕にし、その元凶である相手に向け黒光りする光束を放ち)



118: ラブフラワー [×]
2023-10-22 17:27:00


そんなに、怒らなくてもいいじゃないッ、ツレないのね…!

( 一瞬、相手が動揺したように見えたが、自分の蹴りが上手くはいることは無く、バリアで防がれるとまたも距離を取られる。
自分自身の体力も残り少なく、酸欠になりそうな頭で追撃の方法を必死に考える。だがその時、背後で呻き声のような声を聞くと、地面に横たわっていた友人がどうやら目を覚まそうとしているのか小さく身じろいでいるのが見える。
彼女が目覚める前に決着を付けたいが、それも時間切れのようでまたも彼女が目を覚ますとこの状況にパニックするに違いないし、彼に再度目をつけられてもおかしくは無い。
そんな事を考えて一瞬彼から離していた隙に、此方に向かって黒光が放たれ、即座に避けるべく身体を跳ねさせ側転を。そのまま動きを止めることはなく、尚も身じろぐ友人を抱えると、酷く痛みだした右手に若干顔を顰めながら、その手で大きく指を鳴らす。
大きな花が相手の足元に咲くと、その花は爆発することはなく、まるで花粉を飛ばすかのように濃いピンクの霧が瞬く間に周囲に広がる。攻撃性はなく目眩しに使う手だが、友人を避難させる為にその間に屋上へと飛躍する。
さっと屋上から周囲を見渡せば、辺りは警察や消防に包囲され、警察官が校庭へなだれ込んでいく様が見えた。)


119: アスタロッド [×]
2023-10-25 00:37:59



――ッ

(攻撃は当たらなかったものの確実に体力は減らせた筈。これで形勢逆転か、更に追い打ちを掛けるべく、友人諸共吹き飛ばすつもりで片手を突き出した――ところで、突如足下に開いた巨大な花弁。そこから放たれた濃霧によって刹那、視界が薄紅色一色に染まる。
体感的にその濃霧自体に殺傷能力は無さそうだが、如何せんタイミングが悪すぎた。霧が晴れる迄の数十秒の間に例の友人含む魔法少女の姿は跡形もなく消え、その代わりに鬼の形相で此方へ向かう警官らを視界に捉える。戦いの強制終了を意味するそれは、残された採るべき選択肢が一択に絞られたことも表していた。
もうあまり考えている時間はない。即席の閃光を発し周りの目を晦ませれば、テレポートの要領でその場から姿を消した。

残り僅かな魔力を使って転移した先は校舎裏。短距離の移動とはいえ相当な体力を消費したようで、変身が解けると同時に膝から崩れ落ちる。幸いにも校庭やその周辺からは死角に位置しているらしく、大きな音さえ立てなければそう簡単に見つかることも無いだろう。
大きく荒れた息を整えるよう校舎に凭れ掛かるも、嫌でも耳に入ってくる校庭の喧騒。その中には教師陣の必死な注意喚起も含まれているようだが今更避難した生徒達に紛れる気は起きず、あの魔法少女の眩しい笑顔を思い出しては宙を睨んだ。)



120: 春風彩花 [×]
2023-10-27 00:22:42


(相手がテレポートで姿を消してから数分後、校庭に集まる警察官に囲まれている魔法少女の姿があった。
友人を警官に引渡し救急車に運んだ後、現場をそのまま離れるわけにも行かず、被害状況などの確認に協力していたようだ。
だが、まさか相手がクラスメイトで、最初は口裏を合わせて行ったものだとは言い出せるはずも無く、真実を言えば相手をすぐさま捕まえられるかもしれないが、自分の正体がバレるリスクも遥かに高く、思わず言い淀んでしまう。
結局、決定的な事を伝えることはなく、この喧騒の中ではとある男子生徒と女子生徒が避難していないことに学校側も把握しきれていない事だろう。ましてや、その2人が騒動の張本人とは知る由もない。)

…………。

( その後、警察との仕事を終え、なんとか避難した生徒の中に紛れて家に帰れば、その日の内から学校が戦闘に巻き込まれたと大々的にニュースで取り上げられていた。
SNS等では誰かが撮った動画や写真も出回った上、 生徒が1名人質に取られ気を失う自体に加え、犯人を捕まえることができなかった事など、当事者である彼の事に加え、魔法少女側への非難の声も殺到していた。
翌日の朝からも同じようなニュースが流れる中、テレビのリモコンを手に取るとそのまま電源を切り、痛む右手の包帯を外してゴミ箱に投げ捨てた。
昨日の今日でまだ警察が調査を行っているため、学校は臨時休校。特に行くあても無いが、パーカーのポケットに財布だけを突っ込み家の外へ。しかし、こんな時でも例の携帯は首からぶら下がったまま。
ふらふらと散歩をしながらなんとなく商店街へ足が向くと、あのゲームセンターに立ち寄って、2体のマスコットキーホルダーがあったクレーンゲーム台の前で立ち止まる。
既に別のグッズが並んだ其れをぼんやり見つめると、小さくため息をついて頭をかいた。)


121: 早瀬翔 [×]
2023-10-30 00:06:27



(騒動から一晩明けた翌日のこと。スマホを開いて勝手に飛び込んでくるネットニュースは殆どが自分や魔法少女のことで、然程興味もなさそうにそれらを一読すれば添付されていた画像にも目を落とす。何処かのテレビ局が発表した記事なのか、視聴者提供の言葉が添えられたそれには己の変身後の姿がばっちり捉えられており、思わず苦笑をこぼした。
出来るだけ手掛かりは残さない主義とはいえ、こうも大衆の目に触れてしまえば拡散も已む無いか。あーあ、半ば諦めたような声色で一人呟いては画面をスクロール、そして次に液晶へ映し出されたのは、今回の騒動を大袈裟に誇張したような憶測や偏見に塗れたフェイク記事だった。信憑性を持たせる為か記事内でSNS上での呟きも多数引用されていたが、その殆どが魔法少女側を批判するようなもの。幾ら対象がライバルとはいえ傍観者の立ち位置で好き勝手放言を吐くその様子はあまり気分の良いものでは無く、自然と眉を顰めた。矢張りこんな世界は早く壊してしまった方がいい。

寝癖直し程度の身支度を済ませ私服姿で学校へ。態々休校にする程の大捜索。警察の捜査状況を把握するために「忘れ物を取りに来たんですけど」なんて適当な理由をつけて校内の侵入を狙ったが、見事に門前払いを食らってしまった。下手に食い下がって疑いの目を向けられては元も子もないと、ここは大人しく引き下がることにする。この様子じゃロクな証拠も掴んでいないようだし、普段通り放置しても問題ないだろう。
さて、予定より大幅に時間が余ってしまった。このまま帰宅するのはなんだか気が引けて、暇潰し代わりにゲームセンターへ。入店してから十数分、一通りの筐体を見て回りそれなりに金銭も使ったところで――視界に映った見覚えのある背格好に思わず立ち止まる。
他人のフリで素通りしても良かったが、そう神妙な顔をされては意識しない方が難しい。足音を立てぬよう静かに距離を詰めれば少々揶揄うような口調で)

元気ないね、魔法少女さん



122: 春風彩花 [×]
2023-10-30 00:30:46


あら、何言ってるの?私はいつでも元気いっぱいよ!
…って言いたいところだけど、寝不足なの。

( 突然背後から揶揄うような言葉を掛けられれば、ピクりと肩を跳ねさせて其方を睨む。相手が誰だか分かると、一度呆れたようなため息を。そして、無理やり作ったような明るい声音と笑顔で一瞬揶揄いの言葉に便乗し、次の瞬間にはまたため息をひとつ。
昨夜は色んなことを考えていたせいで頭が冴えてしまいあまり眠れず、おまけにあれだけニュースで騒がれてしまっては意識せずにはいられない。勿論、寝不足だけが今状態の根本的な理由にはならないが…。)

あ、そうだ。
アンタ、あの後も居ないこと気付かれてなかったよ。
どんだけ普段から存在感無いんだよって感じ。

(大きな欠伸をして、パーカーのポケットに両手を突っ込めば、思い出したように笑えば揶揄い返すようにそんなことを言って。
仕事を終え他の生徒と合流した時、当たり前だがみんなパニックになっていて、教員も対応に追われ細かなところまで気を配る暇なんて無かっただろう。)

123: 早瀬翔 [×]
2023-11-02 11:56:16


いいんだよ、そっちの方が都合良いし。

(クラスメイト含む他人との関わりは今後の活動に支障が出るからと、此方へ向けられた笑みを一瞥した後にそう淡々と返す。しかし幾ら正体を明かし合った仲とはいえども、現に目前の相手には色々と狂わされているのだが――明確にそこに気付くのはもう少し先の話。
言い方から察するに、相変わらず彼女は戦闘後も最後まで学校に残っていたのだろう。お蔭で自分が教師からお咎めを受けることは無さそうだが、それを伝える言葉の節々から普段のような覇気は感じられなかった。本人は寝不足だと片付けていたけれど、今朝例の記事を読んでいたこともあり、理由は安易に想像がつく。
騒動が騒動とはいえ、ここまで大々的にあらゆるメディアで魔法少女が取り上げられたのは初めてだったような気がする。更にそこへ部外者から好き勝手言われてしまえば相当なストレスだろう。精神状態を見定めるべく、不意にその顔をじっと覗き込んでみた。そして、まるで年頃の苛めっ子を彷彿とさせる悪戯っぽい笑みを浮かべれば)

今なら簡単に倒せそうだな。


124: 春風彩花 [×]
2023-11-02 18:18:31

(相手から帰ってきた言葉には、それはそうだ、と乾いた笑いを返す。自分も彼のように他者と程よい距離を保ちながら目立たぬよう生活していれば、今回のようにはならなかったのでは、と思う。元はと言えば、私生活で悪目立ちしている事が仇となり、彼にあんな提案をさせてしまった。
まぁ、学校が巻き込まれるのはどのみち起こりうる事だったかもしれないが、今回の原因は間違いなく自分自身。報道にあった批判も全て自業自得なんだと思う。)

…──アンタに倒されるなんて真っ平よ。

(悪戯っぽい笑みを見れば、「うるさい」と笑い上記を述べれば小突き返す。本当にその気があるのなら、有無を言わさずとも変身して襲ってしまえば良いものの、きっと、彼は自分でも気付いていないほど優しい面がある。勿論、そんなことを言ったら臍を曲げそうなので絶対に言わないが。
一度背筋を伸ばして大きく深呼吸をすれば、彼の腕に自分の腕を絡ませて強引に歩き出し、ゲームセンターを後にする。)

朝ごはん、忘れてたからお腹空いちゃった。
どっかファミレスでも寄ろ。


125: 早瀬翔 [×]
2023-11-07 00:38:37



?!、ちょっと待っ――!

(昨日の戦闘が響いているのかなんとなく街を襲う気にはならず、その代わりにと偶然見掛けた魔法少女を適当に揶揄ったところで今日は帰るつもりだったのだが。瞬く間にがっしりと拘束された片腕とどこか身に覚えのある展開に嫌な汗が背中を伝う。決定事項とでも言わんばかりに迷いなく歩みを進めるその様子を見るに、矢張り拒否権はないらしい。有無を言わさず押し寄せる怒涛の展開にはもう身を任せるしか選択肢が残っておらず、諦めたように溜息を吐いた。

ゲームセンターを出て一番に視界に飛び込んでくるのは幾つもの飲食店が並ぶ大通り。平日の街中は想像以上に人通りが多く、休校になった影響か通行人の中には同年代の男女の姿も散見される。
が、未だ解放されることのない片腕のせいで正直それどころではなかった。正義と悪、そんな特別かつ特殊な関係とはいえ、なんなんだこの距離感は。
自分が下手に騒ぎを起こさぬよう監視するためか、男女二人で街を歩くことに対しての周りへのカモフラージュか。そもそも彼女本人にそういった意図があるかどうかも知らんが、余計な誤解を産みかねないことには変わりない。クラスメイトに目撃されていないことを切に願いながら足を進める。)

……俺、これでもお前の宿敵なんだけど。



126: 春風彩花 [×]
2023-11-09 11:48:43


そんなこと分かってる。前も言ったでしょ、隣にいてくれた方が安心だって。

これで逃げられないわよ!…なんちゃってね。

(大人しく、というよりも諦めたように連れ立って歩いてくれる相手の言葉にはふふ、と悪い笑顔を浮かべながら返答する。不安の種が隣にいれば安心だと、前にも言った覚えがあるなぁ、なんてぼんやり考える。と同時に、宿敵だという関係性を無しにしたところで、急に女子から距離を詰められても迷惑か、と思案する。だけど、今はただ、なんとなく誰かの腕に縋りたいだなんて、そんな胸の内はかっこ悪くて絶対に口には出せない。
揶揄うようにして明るく言葉を付け加え、ぎゅっと捕まえた腕を抱き締めるが、その直後にはするりと解放して。
また、ファミレスとは言ったものの、周りを見れば同年代の姿も随分と増えていて。そんな中、中高生に大人気なファミレスに入ってしまえば更にクラスメイトに目撃される可能性は高くなるわけで。しかも、彼とは最近親しげに映っているが為に、彼も友人に目をつけられていたばかりだ。彼もきっと、迷惑に違いはない。
目的地のファミレスの前まで来たものの、そこで歩みを止め、珍しく自信なさげに視線が泳ぐ。普段ならあまり周りの目なんて気にしないのに。
胸の節々にチクチクと刺すような痛みを感じれば、其れを誤魔化すように、突然自分の頬を両手で挟み込むように勢いよく叩いて。相手に笑顔を向ければ気分やな提案を再度して。)

やっぱ気が変わった!散歩しながら帰ろー


127: 早瀬翔 [×]
2023-11-12 23:59:58



(お昼時も近いからか、向かった先のファミレスはそこそこの賑わいを見せていた。外まで漂うレストラン特有の食欲をそそる香りに釣られ現在進行形で通行人が店内へと吸い込まれていく中、入口を前に足を進める気配のない隣へと視線を向ける。つい先程迄冗談を飛ばしていたのが嘘のように、どこか思い詰めた表情を見せる彼女。"入らねーの?"そう訊ねようと口を開いたが、ぱんと頬を叩く音と相手の提案によってそれはかき消される。
気紛れにころころ変わる意見と向けられた若干のぎこちない笑顔。違和感を覚えてファミレス店舗へ視線を向けると、窓越しに既視感のある顔がいくつか見えた。ぱっと名前は出てこないけれど、確かクラスの女子生徒に同じ顔が居た気がする。つい最近別のクラスメイトから彼女との関係を指摘されたことも鑑みるに、まさか彼女はそれを危惧して――?
分かり易い奴だと思った。あの勢いを貫いて無理にでも自分を連れて行けばいいものを、突然そんな優しさを見せるから。悪いがその笑顔で騙されるほど勘は鈍くない。)

…へたくそ

(短く息を吐いて、ぼそりと呟いた。そして徐に相手の片手首を掴めば、了承も得ずにつかつかとファミレスとは反対方向へ足を進める。普段振り回される側としてこのくらいの報復は許される筈だ。
行先も告げず黙々と歩いて到着したのはカラオケボックス。二人分の受付を済ませ、割り当てられた個室へと彼女を押し込むと備え付けのソファに腰を落とす。要は人目のつかない場所に移動できれば良かったわけで、尚且つカラオケはファミレスのような本格的な食事とまではいかなくとも空腹を埋めるくらいならどうにかなるだろう。机上に置かれた広告やキャンペーンなどの紙の束からフードメニューを抜き取ればそのまま相手へ差し出して)

腹減ってんだろ、好きなもの頼めば。



128: 春風彩花 [×]
2023-11-13 20:18:48


え?へたくそってなに……ッ!──

(短く吐かれる言葉になんの事だろうかと首を傾げたその時、相手から手首を掴まれそのまま正反対の方向へと引っ張られ、体の向きがぐるりと変われば付いていく他無く。
途中途中で声をかけるものの相手は何も言わず口を噤んだままで、暫くこのやり取りが続いた後、此方も諦めて黙り込んでは腕を掴まれたまま連行されていく。
一体どうしたのだろうかと思案していると、たどり着いたのはカラオケボックス。何故、と首を捻っている間にあっという間に受付を済まされると、目の前に差し出されたのはメニュー表。それを受け取った後にやっとのことで思考が合致すれば、目を輝かせて声音を弾ませる。)

なるほどね!早瀬、天才じゃーん!

(もしかして、自分がファミレスに入るのを躊躇してしまったから逆に気を使わせてしまったのだろうか、と内心考えるも、わざわざこんな所に連れてきてくれるなんて思ってもみなかった為に少しばかり顔がニヤついてしまい。メニューが相手にも見えるように少し身体を寄せれば「早瀬もなんか食べる?」と笑顔で聞いてみる。)




129: 早瀬翔 [×]
2023-11-17 21:59:51



(現状を理解した途端にワントーン上がった彼女の声色と緩む口許。どんな形にしろ魔法少女に肩入れしても今後苦労するだけだと昨日の戦闘で身に染みた筈なのに、ほんの気紛れでここまで連れてきてしまう己の行動力には我ながら反吐が出る。とはいえ、仮にあの場で彼女の提案を呑んでいたとしても、妙な居心地の悪さに耐えられずにきっと同様の選択を採っただろう――そう半ば強制的に理由付けをして、無理矢理自分を納得させた。それでも消化しきれない複雑な感情は、今回だけは見なかったことにする。)

……昼はここで済まそうと思ってる、けど。

(どうにかして気持ちの整理をつけた後、折角だからと彼女の広げたそれを覗き込む。時計の針は既に12時を回っていたが、そこまで空腹でもないため軽食でいいだろう。ざっとメニュー全体に目を通せば彼女を一瞥して淡々と。心なしか口調が冷たいのは一定の距離感を保つためなんだろうが、今更感は否めない。)

取り敢えずフライドポテトでいい。春風は?


130: 春風彩花 [×]
2024-01-27 21:37:16


え、それだけでいいの?
私はねぇ…、あ、たこ焼き美味しそう!唐揚げもいいなぁ。一応サラダも頼んどこ。ねぇねぇ、ポテトと唐揚げ1個ずつ交換しようよ。

( お昼を済ませると言いながらフライドポテトのみの注文を聞けば首を傾げつつ、相手からの質問に頭を悩ませながらあれもこれもと食べたいものを挙げていって。ちなみに、サラダに関しては気持ち程度に栄養を考えた結果らしい。
おまけにポテトも食べたいのかシェアを提案しつつ、それなのに相手の返事も聞かず次の瞬間には部屋に備え付けられている受話器を手に取り注文を済ませていた。
注文を終え受話器を元の場所に戻すと、再度隣へと戻ってきて、カラオケに来たのに歌わないまま帰るのも癪だ、とデンモクを引き寄せて画面を操作する。)

早瀬って、カラオケとか行くイメージあんまないけど、実際どうなの?

(何を選曲しようかと頬杖を付き尚も画面に目を向けながらも、なんとなく気になったのかそんな質問をする。口に出したようにあまりイメージはないが、先程受付を済ませていた時なんかはスムーズだったし、と思考を巡らせながらちらりと顔を上げて彼の方へ視線を移す。)


131: 早瀬翔 [×]
2024-02-29 16:30:10



クラスの付き合いで何回か行ったくらい。よくあるだろ、親睦を深めるための――とかなんとか。それ以外は全く。

(過去のカラオケ歴といえば、最低限の人間関係を得るため――下手に孤立して悪目立ちするのを防ぐため、学期初めにクラスの一軍と呼ばれるような面子が企画する「親睦会」を謳ったカラオケ大会に参加したくらい。あくまでも目的は参加したという実績を得ることなので、適当な理由をつけて途中で抜け出してしまったのだが。思い返してみると、こうした"付き合い"以外での入店は初めてのような気がする。個人的には寧ろ、手際よくフードの注文を終えていた彼女の方が行き慣れているように感じたけれど。
何か歌うらしくデンモクを眺める相手の隣。歌う気はさらさら無い様で、現在流れているCD販促映像をBGMに視線を彼女から室内へ移す。と、机上に置かれた空のグラスが目に入った。最初に説明は受けたものの、すっかり存在を忘れていたドリンクバー。丁度喉は渇いていたし、誰にも聞こえない言い訳をして、グラス二つを手に取れば)

飲み物取ってくるけど、何がいい?


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