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去りし日の箱庭/153


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自分のトピックを作る
121: イドラ [×]
2022-11-13 23:46:01

>レヴィ
──キミが無事に屋敷まで戻って来れる事を祈るよ、“キョウダイ”。牙が2本揃ったままだといいね?
(興味関心が夏の雲のように移り変わるこのキョウダイは思考回路を読むことが難しい、考えるだけ無駄なのかもしれない──理解出来たとしたならば、それは己から人間的部分が消え失せた証明だから。揺れる銀髪を追うように誘われるがままに他のキョウダイから見てみれば牧羊犬の散歩だと嘲られるに違いないが──中庭に続く扉から外に出る。己が中庭に出るのは罠にかかった子羊を逃がして手当をする時、あるいは迷っている子羊がいないかを見廻る時と罠を解除する時と──バレない程度に棘を折ったり、隠れられる場所を作ったりとその程度だ。薄暗く血腥い場所を抜けて冷たい夜風を全身に浴びて、綺麗な星に見下ろされれば黒い瞳で赤い薔薇を見回し──僅かに光ったのは薔薇の生垣の傍に隠されたトラバサミ。キョウダイの誰かが仕掛けた罠だろう。一時的なか恐怖から解放されたからか思考回路は随分と混濁しているらしい。何も言わずに覚束無い足取りで、ルーティンに従いその罠の傍に屈めば──ばちんと鈍い音と共に罠を解除する。キョウダイの娯楽のために人間が傷つかないように、と)

>ソフィア
──どういたしまして、
(まさかお礼を言われる日が来るとも思っていなかった、真っ黒な瞳をわずかに揺らせば行儀よく手を合わせた少女に背を向けて己はあたたかい寝床を整えることに。柔らかいマットレス、分厚くても軽い羽毛布団に肌触りの良いシーツ、毛布にふかふかの枕…どれもそもそもは食料の質を下げないためのものとはいえ質だけは保証付きだ。慣れた様子でベッドメイキングをしながら)
味、大丈夫そう?


122: レヴィ [×]
2022-11-14 00:33:10

>ソフィア

___?正確には違うのだけれど、まあそれでもいいか。
(不思議な少女の返答に小首を傾げ己とのズレに気づく。
この少女の両親はこの子を迎えにくるはずがないという事実を知っているというだけだが、この少女はそれを、己が来ても来なくてもどうでも良いと思ってる様に捉えたのだろう。それを訂正する気は起きず、拷問器具を磨く手に視線を戻せば)
___用がないんならどっか行けば?それとも餌にでもなりたいの?

>イドラ

___清々しい夜。薔薇もこんなにも綺麗に色づいていたなんてね。
(後ろから聞こえてくる可愛らしい遠吠えを無視するかの様に暫く空を眺め、ゆっくりと長いまつ毛を震わせて視線を薔薇に向ければ何本かを摘んで、兄様方の為に屋敷に飾ろうなんて考えて、少しうっとりした様に香りを確かめる。
ほのかに香る薔薇の香りは血の匂いと混じり合ってむせかえる様な香が辺りに漂っている。
興に浸っていればバチンという音に再び興は削がれ。
不服そうに音のした方を見れば案の定彼女がトラバサミを解除した音だった。夜よりも暗い漆黒の瞳にトラバサミを映す彼女は、どうしてここまで人間に肩入れするのか。理解は出来ないしする気もないが。)
___兄様方の趣味だろうけど、やっぱり罠は好きじゃない。
どうして弱った人間を狩るのだろう。そんなの楽しさが半減してしまうのに、ねぇ?仔犬ちゃん?

123: イドラ [×]
2022-11-14 00:59:55

>レヴィ
──手の込んだ高級料理だけじゃなくてさ、適当な手軽なやつが食べたい時があるでしょ?生きたまま捕まえておけば鮮度落ちないし楽だし。そういう、こと、だ…ろ
(銀色の髪が夜空に靡いて綺麗だ、揺れる長い睫毛も綺麗だし、その手に摘まれた薔薇の花も綺麗だ──人間では無い美しさとはきっとこういうことを言うのだろうし、他のキョウダイたちを兄と慕うこの吸血鬼が可愛がられる理由のひとつに含まれているのだと思う。
だから、軽口のように告げられた仔犬という言葉に噛み付くより先に本能的な言葉が飛び出てしまったことも、お腹が減ったと漠然と思ってしまったことも、先程の餌の血の匂いが頭から離れないのも、このキョウダイにみっともなく強請っていれば食いっぱぐれなくて済むのだろうかとか色々な思考が…“知らないよそんなこと”といつも通りの理性的な言葉を置き去りにした。ぱっと己の口を手で塞いで真っ黒な瞳を揺らす。何を言った?今、ボクは。さも当然のように、人間を食料だと言わなかったか、いま、)

124: ソフィア [×]
2022-11-14 01:17:34

>>イドラ

「ん?んふふ…なんかいつもより美味しく感じる!
ねえねえイドラちゃんはご飯食べないの?パンもスプーンも美味しいよ?」
(相手の質問に味見してないのかな?と少し気になるも口に入れたスープの美味しさに、そんな疑問もすぐに消えてなくなり。昼から何も口にしてなく久しぶりの食事に、ふくふくと幸せそうに笑いながら感想を伝え、出された物を食べてたが、相手はお腹減ってないのか自分が食事してる間もテキパキと寝る場所を作ってくれる。自分だけ食べるのは申し訳なくスプーンを置き、純粋に一緒に食べないかと聞いてみた。)

>>レヴィ

「エ…エサ?
人間は食べられないよ、お兄さんお腹空いてるの?」
(相手の言葉を意味が分からないという風に見ていたけど、追っ払うような言葉にますます頭が混乱してしまい鸚鵡返しする。餌という事は、つまり相手は自分を食べるつもりなのか。いくら子供でも人間は人間を食べないことくらい分かり間に受けない。)

125: レヴィ [×]
2022-11-14 07:55:18

>イドラ

___あぁそうだ、よく分かっているじゃないか。
血は争えないとはこういう時に使うんだろう、そうだろ?イドラちゃん?
(さも当たり前の様に放たれた言葉。口を押さえた時にはもう遅く。それはしっかりと彼の耳まで届いていて、予期しなかったものの心地の良い言葉に___兄様方が言うのとは格別に違う、彼女からのその言葉をどれだけ待ち侘びたことか。酷く顔を歪ませ、興奮から真っ白な頬は紅潮し、下がろうとしない口角を片手で覆う様にすれば、ゆっくりと理性のとんだ可愛らしい少女へ近づき手を伸ばす。焦りからか、はたまた動揺からか。夜より暗くふわりと揺れる髪も、オニキスをはめ込んだような瞳も、震える真っ赤な唇も、全てが美しいと思った。今では吸血鬼である事を証明してくれる様な真っ白な彼女の頬に己の手を当て、優しくも冷徹に囁く)
___ようこそキョウダイ、歓迎しよう。
人間なんかに肩入れするのはもうやめよう。あぁ、可愛い僕のキョウダイ、お腹が空いたならただ食べれば良い、何も考えずに。
我慢なんてしなくていいさ。

>ソフィア

___お前達人間の価値観を押し付けるのはやめてくれ。
吸血鬼が人の血を好むのは当たり前だろう。
(あぁこれだから人間は嫌いだ。すぐに自分の価値観を押し付け、世界は自分達のために回っているのだと錯覚する。いつの時代でもどの思想家も哲学者も、神への愛だのくだらないものを信じる人間も____どいつもこいつも嫌いだ。
それにしてもこの人間はどこまで無知なのか。純粋さというのは誰もが持っているもので好まれる傾向にあるが、その純粋さが自身を苦しめるというのに。目の前の人間に対する哀れみはいつの間にか呆れに)

126: イドラ [×]
2022-11-14 11:00:15

>ソフィア
──ボクは大丈夫。この後、キョウダイたちとご飯食べる予定なんだ
(綺麗に整えられた寝具を見下ろして、いつからこんな事ばかり上手くなったのだろうと思ったりもしたが長い年月を経てなおそんなことを思い返す余裕がある辺り──吸血鬼なのかと自覚して嫌になる。困ったように笑みを浮かべては、嘘では無い…実際呼び出しは無視するつもりだが、呼ばれていることは事実だから。)
気にしないでいいよ。キミは一夜のお客様なんだから

>レヴィ
(空腹か、あるいは本能かそれとも欲望か理性を押し殺せなかった怠慢か、口にしてしまえばそれまでで喉が渇く感覚に最後に血を口にしたのはいつだったかと記憶を辿る。ああ数ヶ月前だ、運悪く目の前で切られた人間の飛んだ血が顔に掛かったから舐めたんだ。それだけだった。
体が震えて動かないのはこのまま屋敷中の人間を狩り尽くしてしまいそうな衝動と必死に葛藤しているからで冷たい手に誘われるまま顔を上げればキョウダイの目が血のようで欲が首を擡げてくる。己が吸血鬼になりきれないのは、人間たちの感情が痛いほど分かるから、キョウダイたちが憎いのは人間を過度に傷付けて遊ぶから、それじゃあ人間は──人間は、ボクの正体を知っても仲良く、屋敷から助けだしてくれたことがあったっけ?…人間を、食べたくない。人間の痛みを想像しながら食事をするなんて、いつかきっと壊れてしまう。)
ボクは、いつか人間と、──いやだ、やだよレヴィ、人間を食べたくない、食べたくないんだ、

127: レヴィ [×]
2022-11-14 11:26:21

>イドラ

(自身の真っ黒な瞳に血のような己の瞳を映して小さく震えるこの少女は何を思うのだろう。いや、そんな事は分かりきっている。吸血鬼が赤を見て思う事なんて一つだけだ。どうして苦しい思いをしてまで人間を助ける事があろうか。人間が君に何かしたか?助けた恩でも返したか?次々と思い浮かぶ言葉は彼女を追い込むものばかり。しかしそんな己の思考に嫌気がさす事など無く。そういえば昔兄妹で迷い込んだ子供がいたっけ。最後兄は妹を庇うように、慰めるように、優しく頭を撫でていた。だから僕は妹を目の前で食べたんだっけ。
空腹の“キョウダイ”がいるなら助けてあげるのは当然だ。それが幾ら人間を食らう事を嫌う者でも___壊れかかった理性を粉砕するなんて簡単だ。
手頃な薔薇の棘で己の指を切れば真っ赤な血が流れる。これが己の血か、はたまた食らった人間の血か。ゆっくりとその指を空腹のキョウダイの前に差し出し)
___可愛い僕のイドラ、怖がる事なんてない。人間も吸血鬼も一緒さ。自分が生きる為に、空腹を満たす為に他を殺してそれを食らう。ただそれだけなんだ。

128: ソフィア [×]
2022-11-14 11:46:53

>>レヴィ

「キュウケツ……?
知ってる、ニンニクと十字架が嫌いで吸血鬼に噛まれた人は、吸血鬼になっちゃうって本に書いてあった」
(吸血鬼と聞けば少し驚き、しかし本当に吸血鬼でもない限り自分が吸血鬼なんて言わないと思うから本当なのかもしれないと考え。本当かどうか分からないけど、前に本で読んだ人間の世界に伝わる吸血鬼の情報を教えると合ってるのか確かめるように相手を見て首を傾げた。)

>>イドラ

「そっか…キョウダイがいるの?
いいなぁ…イドラちゃんのキョウダイ見てみたい!だめ?」
(少しだけ一緒にご飯を食べたいと思ってたので、気にしなくていいと言われてしまうと残念そうに俯き。家族とハグれた自分からすると兄弟と食事なんて賑やかで楽しそうだなと純粋に思い。席から立つと服を握り良い子にするからキョウダイの子達を見てみたいとお願いしてみる。)

129: イドラ [×]
2022-11-14 11:51:43

>レヴィ
(ワイングラスの中の血みたいに揺らがない赤い瞳が少し過去を懐かしむように遠くを覗き見たのを下から見上げて思う…ボクはどう足掻いてもこいつらのキョウダイなんだ。半分は同じ血が流れてる。どれだけ人間を愛していても、大切に思っても──仮にボクが今目の前でこのキョウダイを消してしまっても、ボクはきっと人間を食べたく思うのだろう。痛みが分かっても、あの時舐めた血を美味しいと思ってしまったのだから。
吸血鬼の血は毒のようなもので、口にしたら依存する者が多いと聞いたことがある。だからいくら血が好きでも、同族ではなく人間を食べるのだと──それでも溶けかかった脳髄は目の前の赤が地面に吸い込まれる前に食べてしまえと囁く。真っ赤な唇を開いたなら、誘われるままにその指を咥える…せめてもの抵抗で体が拒んだのは牙を立てることのみ。
浅い傷から流れ落ちる血などたかが知れていて空腹の足しになるわけでもない。ただ舌の上に残った甘くて少し刺激的な味が忘れられなくて、きっとこれから先ボクにはこれと近い味を求めて人間を狩ってしまう日が来る。この吸血鬼の言っていることは正しいと認めてしまっている己がいる。強請るように指に舌を這わせて、冷や汗と涙が同時に頬を伝ってもボクは舌足らずな言葉を紡ぎ)
キミなんて嫌いだ、大嫌いだ。助けてレヴィ、お腹が減った、減ったよ…苦しい、でも人間が苦しむ顔は見たくない、痛みを知りたくない、ボクは──ボクは、吸血鬼になんてなりたくない

130: イドラ [×]
2022-11-14 11:56:46

>ソフィア
──ダメ。夜遅いからキョウダイ以外の皆が寝ているし、明日の朝にはキミを街に返さないといけないんだから
(健気に、いい子にしていれば願い事を叶えてもらえる人間たち。そういう文化であり風習であり、そういえばいい子にしていればご褒美が貰えることが冬にあるのだとか…聞いたことがあるけれど。どんなに可愛くお願いをされても叶えてあげられないこともある、例えば…この少女が街に帰った後のこととか。またこの森に迷い込むことになるに違いないという確信だったり。だから人間ならきっとこう返すのだろうと予測を立てて、ダァメと冗談混じりに言いながら、ほんの少しだけごめんねと思って微笑むことにして)

131: ソフィア [×]
2022-11-14 12:07:40

>>イドラ

「むぅぅ…じゃあじゃあどんな子達なのか教えて!!
イドラちゃんは何人キョウダイなの?」
(優しい相手ならお願いを聞いてくれると思ってたためキッパリ駄目と断られると少しショックを受け、すぐに頬をぷくっと膨らまして。しかし相手の家族の話は気になり、相手に纏わりついたまま話を聞くだけならいいでしょ?教えてくれないなら後をつけると相手の気分も知らずワガママを言って。)

132: レヴィ [×]
2022-11-14 12:21:46

>ソフィア

___眷族を作る吸血鬼の話か。
そういう吸血鬼もいるし、眷族になんて興味を持たないのもいるよ。
(帰る様子を見せない少女に少し煩わしさを感じてか吐き捨てるように言う。得意ではない単語2つに一瞬目を見開くもすぐに平静を装って丁寧に磨いた拷問器具達を棚にしまう。この目の前の子供で遊ぶ衝動が起こらないのはきっとこの少女が純粋だから。
恐怖の主体すらまだ何か明確にわかっていない様な子供を壊しても快楽は得られないだろうと。)

>イドラ

(己の指を据えて離さない少女を、敢えて彼女が嫌う言葉を使えば吸血鬼らしいと思った。牙を立たないのはせめてもの抵抗か、それともこれ以上堕ちない様に希望に縋ってか。
そういえば同族同士で捕食しなくなったのはいつからだっただろう。今でも同族の血を好む者もいるだろうし、何故辞めたのかは忘れたけれど。大嫌いな吸血鬼の血を堪能する少女の姿はこれまでの空腹を、そしてこれからの、もう元には戻れない体である事を___吸血鬼であるという自覚を示すには十分だっただろう。
ただの気まぐれの散歩がこれほど面白い事を起こすなんて思っていなかった。涙で揺らぐ黒い瞳を見つめればふっと笑って頭を撫でてやる。あの兄妹がしていた様に。人間の真似事を。)
___あぁ、僕だって君が大嫌いだ。
そして愛しく思うよイドラ、君のその苦しそうな表情も、葛藤も。全てが美しいと。
顔が見たくないなら潰して終えばいい。欲望に忠実に。
そんないらない感情なんて捨ててしまえばいい。


133: イドラ [×]
2022-11-14 12:32:51

>ソフィア
…難しい質問だね。ボクたちは色々なところから集まってきて、キョウダイだと名乗るだけだから──キミみたいに明確な家族があるわけじゃないんだ
(むぅと膨れる様子を見ながら、人間の小さい子供は誰もがこうなのだろうかと漠然と考えて…考えてみたところで何も感じはしないけれど、それでもまあいいかと思えるくらいには可愛いワガママだと思った。から、何人なのかと問われると少しだけ考えるように視線を宙にさ迷わせて。正式な人数は分からない、この屋敷の中にもキョウダイだと言えるのは複数人住んでいるしあるいはこの屋敷の外にもいるだろうし…困ったように肩を竦め)

134: ソフィア [×]
2022-11-14 12:37:34

>>レヴィ

「お兄さんは、ケンゾク?いるの?」
(話した二つは相手にとっても弱点なのか一瞬目を開いた相手を見て、なんとなくワンピースのポケットをぽんと叩いてみた。眷族というとたしか家来のようなものだっけ?と頭で考え、相手はどうなんだろうと気になった。眷族となった人は吸血鬼になってしまうけど吸血鬼は吸血鬼の血を吸うのかなと思い授業を受けてる気分で相手に聞いて。)

135: ソフィア [×]
2022-11-14 12:48:07

>>イドラ

「いろんなところ……じゃあ私とイドラちゃんはキョウダイ?」
(血の繋がらないキョウダイ、そういう家族の形もあると知ってるし大家族なんて素敵だと楽しそうに笑う。そして色々なところから集まってきたと聞くと自分も街から来たから今日だけキョウダイなのかなと、例えキョウダイじゃなくてもいいからお友達になりたいと思い相手の少し冷たい手を握って。)

136: イドラ [×]
2022-11-14 12:48:41

>レヴィ
(頭に伸びてきた手に目を見開いて怯えたように首を竦め…優しく触れたそれにほっとしたように目を溶かした後、名残惜しい別れを悲しむ恋人のように傷口にキスをして指を離す。唇の端から垂れた銀糸を拭えば酷く疲れたように惚けた顔をして──思う。これから先の長い一生で今日のことをきっと何度も後悔するのだろう。
まとまらない思考の中でも確かにこのキョウダイから離れたくて、立ち上がろうとして足に力が入らなくて尻餅をつくように座り込む。震える体は寒いからなのかもしれないし、怖いからなのかもしれないし…本当は無理矢理こじ開けたパンドラの匣の向こうで吸血鬼の本能が屋敷中の子羊を今狩りに行けば心底楽しいぞと囁くから──その蓋を押さえつける理性が子羊を逃がす為の方法を必死に告げる。ボクだけが彼らを外に逃がせるのだろうと。同時に思う、信用されるボクなら簡単に狩れるだろうと。
顔を上げて涙で滲んでぐしゃぐしゃの視界の中の遠くの方でボクら以外の影が揺れる。人間だ、逃げてきたんだ、こっちに来たら危ないからあっちに行った方がいい…いいな、食べたいな、そうか彼らが冷たくなった後なら何も感じなくて良いのか…)
…ボクは空腹でいい、食べたくない、いらない──キョウダイたちの残りでいい。さっきみたいに飛んだ血でいい、シーツに染みた余りでいい…ボクは、あ、れ?

137: レヴィ [×]
2022-11-14 13:50:54

>ソフィア

___僕はそんなの興味ない。兄様方がいればそれだけでいい。
(そろそろこの純粋な少女との会話も疲れてきた。腕についていた返り血を舌で拭えば甘く生々しい香りが鼻口を刺激した。
人間に興味のない己にとって眷族は必要ない。人間は食糧でおもちゃ。だからそんなのに己の血を分け与えて従えるなんてしたくない。兄様方との普通の生活さえあればそれだけで。)

>イドラ

(今日一日で彼女に対する嫌悪は薄らいだ。かわりに溢れるのは好奇心。己の血を体に取り込んだこの少女は今後どうやって僕を楽しませてくれるのだろう。離された指の傷は既に再生していて___しかしそれを気にすることはなく、そのまま手を彼女の顎辺りまで持っていけば目線を合わせる。名残惜しそうにとろけた顔を、後悔や恐怖が色濃く残る瞳を___。
ここまでするのは怖がるこの少女を落ち着かせる為でも、安心させる為でも、助ける為でもない。ただもう戻れない事を、彼女に希望なんて存在していなかった事を知らせる為。
もう戻れない、戻らなくていい、戻る必要は無い、だって君には半分でも吸血鬼の血が流れている。崇高なその血を体に宿して生まれた時から、人間は食料なのだから。
視界の端にふと人間を捉える。座り込んで立ち上がれない彼女にしてあげられるのはひとつだけ。震えるキョウダイの手を取り立ち上がらせれば、そっと囁いて軽く背中を押す。)
___さぁ、ディナーにしよう。
本能はもうとっくに気づいている。自身の空腹も、あそこにいる人間はご馳走だってことも。

138: ソフィア [×]
2022-11-14 14:11:51

>>レヴィ

「嫌いなのに人間食べるの?
それとも嫌いだから食べるの?」
(不機嫌そうな顔を見つめながら尋ねる。人間に限らず動物や虫だって嫌いな物は食べない、なのに相手は嫌いだという人間をわざわざ食べる。それも吸血鬼の生態なのか…感情の見えない目で相手の返事を待つ。)

139: イドラ [×]
2022-11-14 15:10:21

>ソフィア
──ボクらはトモダチ。キョウダイはそんなにいいモノじゃないから、トモダチの方がずっと素敵だよ
(無邪気で緩く己の心を抉る言葉に困ったような笑みのまま、ただ小さなトモダチがこの屋敷で狩られないようにと思うだけ。仮に人間の世界に戻って大きくなったとしてもここに戻ってこなくていいように。握られた手でこの小さな存在を冷やさなければいい…どんなに願っても叶わないことはあるが。空いた手で緩く小さな頭を撫でるように手を伸ばしてから、そういえば湯浴みは難しいとして寝巻きくらいは用意した方がいいのかと思い至り)

>レヴィ
(褒めるように細い指が顎を掬って赤い瞳をどろどろとした黒い瞳で見つめて、ボクの頭の中はぼんやりと…血の味を反芻する愚かな本能と今直ぐにでも目の前のキョウダイを消してしまって人間を守りに行きたい理性が鬩ぎ合う。残り物でも良いから血が欲しいなんて思う日が来ると想像もしたくなかった。血は要らないと断言出来るものだと思って、信じて…人間みたいに縋っていただけなのに。
血の味を知って、狩猟本能ばかりが先に出る。そもそもボクは…ボクは人間を吸血鬼から守りたかったのか、それとも連れ戻しにくる人間から盗られないようにしていたのか…ボクは何度、人間を逃がして、行き場のない彼らを何度招き入れたのだろう。どちらの牧羊犬なのだろう。
促されるままに立ち上がり混濁した思考のまま裸足の足先に力を込めれば…物音なく風を切るように走る。止まらないといけないと分かっていて、軽い跳躍をしたあと振りかぶった脚は逃げ遅れた人間の頭部を捉えて──屋敷の壁に衝撃音と共に打ち付けた人間は、簡単に動かなくなって──ふわりと着地したところではっとした。ボクは何をしたんだ、)
──あ、ごめ、ん、ごめん、大丈夫?キミ、手当しないと、血が、ごめん痛いよね、ごめん、

140: ソフィア [×]
2022-11-14 15:26:21

>>イドラ

「じゃあ……またここに来ていーい?」
(優しく頭を撫でられるとお姉さんが出来たような気持ちになり微笑みながら聞いてみた。多分また困らせちゃうかもしれないけど。ここはそんなに安全な場所じゃないと薄々気づいてるけど、相手は自分の恩人で優しくしてくれたって事は本当のことだから時々でもいいからまたお友達と遊びたいと思ったのだ。)

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