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去りし日の箱庭/153


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自分のトピックを作る
141: レヴィ [×]
2022-11-14 17:33:23

>ソフィア

___そう考えていられる内は幸せだって思った方がいいよ。
(僕らは好き嫌いで判断していない。人間が食糧だから。人間の血を食らわないと生きられないから。人間だって同じだろう。食料があるから好き嫌いで食べるか食べないか選ぶ。選べる内は幸せだろう。飢餓が来れば極限状態で人間が人間を食うなんて事だって起こる。まあそんな事、この目の前の碧く澄んだ瞳の少女が知るはずないんだけど。)

>イドラ

(あれ程守りたがっていた人間に蹴りを入れて吹っ飛ばした様は悲劇か喜劇か。ほらね、やっぱり僕の言った通り。半分だって吸血鬼。人間と手を取り合って仲良くだなんて、そんなお伽話はもう終わった。きっと君はこの夜の事を忘れられない、ずっと後悔するんだろう。まあでもそれは、彼女の中にまだ正常な、さっき冷たくなった人間を庇っていた時には確かにあった理性があれば、の話だけど。
ゆっくりと彼女ともう手当しても間に合わない人間に近づく。彼女の白い肌は返り血で、真っ黒なはずの瞳は目の前の真紅を映している。もう一度優しく彼女の頭を撫でてやる。君は何も間違っていない、人間となんら変わらない行為をしようとしているだけだと言い聞かせる様に。それからすっとしゃがんで冷たくなり始めた人間の腕を掴み持っていた包丁で傷をつける。真っ赤な血が溢れ出して、周囲にはさらに生臭い___甘く鼻腔を刺激する香りが漂う。空腹の姫の壊れかけた理性を“もう大丈夫”と言って壊す様に。)
___可愛いイドラ、“僕らの”牧羊犬。
君の食事さ、君が食らう為に殺した食糧。
存分に堪能するといい、愛しいキョウダイ?

142: ソフィア [×]
2022-11-14 17:59:59

>>レヴィ

「……そっか
ここにきちゃダメなら他の場所は?」
(相手の言葉には言い返さず短く返事を返して笑みを作る。相手は人間が嫌いで嫌悪感もヒシヒシ伝わってくるけど、それでもこちらの聞く事にはなぜか答えてくれる。また呆れられるかもと思うと少し俯くが、恐る恐る他の場所だったら話し相手になってくれるかと聞いてみて。)

143: イドラ [×]
2022-11-14 19:50:56

>ソフィア
──それもダメ。ボクのキョウダイたちはね、優しくないんだ
(無邪気で明るくて穢れがなくて、キョウダイたちも好んで食べようとはしないだろうがこの場に置いておくにはあまりに勿体ない小さな人。駄々をこねるように尋ねられた言葉にまた困ったように表情を歪めたまま小さく首を振って…森の奥まで入り込んでくるのは行き場のない人間ばかり、消えたところで誰も困らない人だけ、故に──この少女もそうなのだと分かっていて、この場に残しておきたくはない)

>レヴィ
(肩で息をする──頬に飛んだ血と足に纏わりつく赤と服から地面へと落ちていく液体全部が己を人間でないと示すようで、否最初から人間にはなれないことなど分かっていたけれど。
目の前で銀色に光った調理器具が、本当に人間が調理をする時のように肉の塊を切り裂いて飛び出した赤が足元に斑点を残す。これは己が狩りをした正当な報酬で、やっていることは人間が鳥を銃で撃ち落とす行為と同じであって──でもこの赤と同じものが己の中には半分も流れている。ボクは、立場が違えば狩られる側だったのだと。そう分かっていて、このキョウダイの言葉に甘えてしまえば今だけは楽になれる…ボクは逃げたい、今この一時だけでもキョウダイたちと同じ立場になってしまえばボクは…ふらつく足で数歩進んで、ぴしゃっと血を跳ねさせてその場に座り込む。
顔の形は原型を留めていない、痛みを感じ取ることすら出来ない、化け物みたいなボクでもキョウダイは認めてくれるのだろうか──牙が短い己は上手く噛みつけないから、叫び声もあげられなかった可哀想な口から溢れ続ける血を求めるように冷たい唇に真っ赤な唇を寄せて、空腹のせいかキョウダイの血で最初から脳髄が溶け切っているのか全部が美味しくて仕方ない)
っ、ごめ、ん、ぅ──好き。キミの血、すき、美味しい、美味しいよ、すき、好き…

144: ソフィア [×]
2022-11-14 20:12:05

>>イドラ

「そっかぁ……じゃあ森は
森のなかだったら誰にも、見つからないでしょ?」
(予想してた通り断られてしまうとヘラッと悲しそうに笑って。お城の中にいちゃダメなら次に思い付いたのは自分がやってきた森で。送ってくれるという事は相手は森に行けないわけではなさそうだし、自分も明日道を覚えようと思い。少し俯きながら「私遊べるおともだち少ないからお姉ちゃんと遊びたい……」と寂しそうに言う。)

145: レヴィ [×]
2022-11-14 20:32:26

>ソフィア

___なんでそんなに話したいわけ?
(きっとこの子に回りくどい言い方は分からないだろう。
相手の質問には答えず己の質問をぶつける。さっきから少し話が噛み合っていない気がする。この人間はどうしてここまで僕に話を聞こうとするのだろう。恐る恐る聞くのは気を遣ってかなんなのか。普段あまり話さないせいか喉が乾く。すぐに思い浮かぶのはさっき壊した人間の血で。しかしこの少女がいればまた純粋な質問を繰り返されるだろう。そんな面倒はごめんだ。)

>イドラ
(震えながら、ふらつきながら、しっかりと黒い双眸で赤を捉えた少女。噛み付かないのはまだ理性が飛んでいないのか、はたまた出来ないだけなのか。人間に肩入れしキョウダイを憎み、吸血鬼を憎む少女などもうここにはおらず。ここにいるのは、嬉しそうに、満足そうに、美味しそうに、真っ赤な唇を真紅に染めて、捉えた獲物の血を啜る吸血鬼がいるだけだった。己が思っていたよりもすんなり欲望に従う少女。あれだけ人間を庇い、仲良くしようとしていた面影は何処へやら。そういえば僕はなんでこんな事をしているんだっけ。吸血鬼らしくない彼女が嫌いだから?人間に肩入れするのが気に食わないから?人間が嫌いだから?
___多分そのどれでもない。僕はただ、本能に従っただけだ。彼女の同じように。快楽くらいしか感じられない僕の、全部を壊したいなんていう衝動に。人間を壊すのは楽しい。彼女を壊すのも楽しい。なのにこれだけ快楽を感じてもずっと満たされない。それが何かはわからない。でも、葛藤で苦しむ彼女を、少し羨ましいと思うのは何故だろう。わからないから彼女の横にしゃがんで乱雑にその人間に噛みついた。)
___今度こそようこそイドラ。僕の可愛いキョウダイ。
君は吸血鬼。人間が好きなんじゃない、助けたいんじゃない。
ただ食糧が無くなるのが嫌なだけのただの吸血鬼。

146: ソフィア [×]
2022-11-14 20:57:21


>>レヴィ

「退屈だから?
ご本は難しいお話が多くてよく分からないし……お外はあんまり言っちゃだめって……」
(問答無用で追い払われるかと思ってた為、逆に質問されると少し驚き。遊べる物が少ない自分にとって人と話すことが退屈を紛らわせる方法で小さな声でそのことを伝える。そういえば自分に外は危ないから遠くに行っちゃだめだよと教えてくれた人も相手と同じ目の色をしてたな、と赤い目を見つめながら思った。)

147: イドラ [×]
2022-11-14 22:12:59

>ソフィア
森もダメ──ソフィア、それならボクがキミのところに遊びに行くよ。だからいい子にしておいで
(寂しそうに友達がいないのだと言う少女を見下ろしながら、友達なんてものがいない己は──これがどういう感情なのか分からないけれど、気まぐれに優しくしたくなったのかもしれない。日が暮れた後なら、少しくらいなら人間の真似事も出来るに違いないなんて希望に縋って願望にも似た約束を口にして。)

>レヴィ
(視界の中で銀色の髪が揺れた、整った口元から鋭い牙が覗いて目の前の食糧に深く深く──それは泡沫の夢から覚めたような感覚だ。シャボンの泡が弾けるように目の前に色彩が戻って、視界のピントが合った。真っ赤に染まった手と足と体と目の前のひしゃげた人間の顔を黒い目が順に追って引き攣った悲鳴が喉から漏れる。キョウダイの言った言葉が呪いのように頭に焼き付いて離れない。嘘だ、嘘、これは嘘、夢、夢だ、夢に違いない──ボクがこんな風に人間を食べるなんて有り得ない、だってこの人はボクと“半分同じなのに”! せり上がってきた吐き気に耐えられなくてその場に背を丸めて蹲り、地面に飲み込んだばかりの赤を吐き出して噎せる。そこかしこから鉄の匂いがして気持ちが悪い。耳鳴りがして苦しい。ヒューヒューと喉を鳴らして呼吸をして、ごぽっと音を出して血を口から吐き出して、目の前で冷たくなっていく人間に縋るようにして何度も謝罪の言葉を口にして、ボクは──ボクは、キョウダイたちと同じ吸血鬼なんかになりたくない)
ごめ、なさ──上手く飲めなくて、ごめん、なさ、ボク、キミを食べたくない、ごめん、傷付けて、上手に飲めな──ごめん、ごめ、

148: ソフィア [×]
2022-11-14 22:35:13

>>イドラ

「嬉しい!!じゃあお家に…あ、お家はだめだから…えっと……街の一番おっきな公園で待ってて。
ぜったい行くから…ね?」
(せっかく相手が遊びにきてくれるのだから自分のお家に招待と思ったけれど両親の、カンカンに怒った顔を思い出して。よそからきたお友達だと気付かれてしまえば多分相手に嫌な気持ちにさせてしまうかも。そこで自分が家を抜け出してよく行く公園で、待ち合わせとゆびきりしようとして。)

149: レヴィ [×]
2022-11-15 08:35:35

>ソフィア

___残念ながら僕は退屈じゃない。他の優しい人にでも遊んでもらったら?
(拷問器具達を眺めながら振り返らずに淡々と告げる。あー小さい子には優しくしなさいって兄様が言ってたっけ。なんでただの食糧に優しさなんて与えるんだろう。その方が美味しくなるのだろうか。そんな質問の答えを目の前の少女に求めても無意味たまろう。背中に刺さる様な視線を感じるも特に興味を示すことはなく。ただ喉の渇きを早く潤したくて仕方がない。)

>イドラ

(噎せてしまったのかそれとも理性が戻ったか。答えは簡単で恐らく後者。口から先程喉を通した鮮血を吐き出しては苦しそうに息をあげる姿を見て思うことは一つ。____勿体ない、と。
人間だったらこういう時優しく背中をさすって気を紛らわしてあげるのだろう。でもそれを僕がする必要は無い。あぁ、僕が彼女を美しいなんて思ったのは彼女が壊れていく所だったからか。こうして嫌悪感や後悔から吐瀉する彼女にはもう興味など無く。
彼女は今何を思っているんだろう。夢だ、なんて考えて現実から逃れようとしているんだろうか。それじゃあ面白くない。せっかく壊した意味も、僕の血を飲ませてあげた意味も。もう幾ら人間の様に振る舞っても、仲良くなろうとしても、助けても遅い。全部無駄だ。だって彼女は僕らの牧羊犬。人間でも吸血鬼でもない異端児。本能が濃く血の味を刻んでしまったら戻ることなんてできない。きっと。血で汚れた口を拭えばもう一度考える。僕が彼女に抱いた羨望について___あぁそうか、簡単に人間を騙して食糧を手に入れられる事へのか。そうであってもらわなきゃ困る。彼女と僕らは同じじゃない。人間への慈悲を持ち、それでも人間を食らう。本当に残酷なのは、一体どちらか。)
___あーあ、もう少しで壊れたのに、残念。
牧羊犬、君が殺した人間は一体何人?何人の血を啜った?
君の存在自体が、自分の行動を、その残虐さを、何よりも証明すると考えないのかい?同じになんてなれない、人間にも吸血鬼にも。よく刻んでおきなよ、その人間の顔を。

150: パピー [×]
2022-11-15 09:02:04


>117 イドラ

っ......だ、大丈夫......?
(パニックになっていた所に誰かから話しかけられ、怯えたように肩を震わせる。びくびくとへたりこんだままで恐る恐る声のする方を向くと、夜に染まったような髪と目の少女が立っていた。彼女は、見た事がある。吸血鬼だが人間は食べないらしいと聞いていた。そう考えてすこし起こしていた過呼吸が治まりながら、弱々しい声で大丈夫だと答えてみるが、明らかに大丈夫では無い事は自分でも分かっていて疑問形になってしまう。ひとまずは立ち上がらなければ。何も出来ないし、この間に別の吸血鬼が来る事も十分にあり得る。そうして手をついて立ち上がろうとするが、どうやら完全に腰が抜けてしまったようで、上手く立ち上がれない。些か恥ずかしく思いながら、手を相手の方に差し出して言う。)
あの....ごめん............手、かし、て...たてない...


>118 レヴィ

ヒッ...!
(急に現れた吸血鬼に驚きさらに声をあげて後ずさる。どうしよう、どうしよう、見つかってしまった。恐怖に満ちた目で相手を見つめる。はやく、逃げないといけないのに。でもどうすれば?グルグルと思考を回しても答えは出てこない。大して威嚇にもならないのは分かっているが、床に投げだしていた竹刀を拾い両手で持ち相手に向ける。歯を食いしばって、自身を鼓舞する為にもギュッと握る手に力を込めてなんとか立ちあがる。大人ぶった顔で相手を睨むが、先程まで泣いていて、今も縮こまって震えているその姿は、子供の強がりにしか見えないであろう。虚勢を張りながら、思いきって竹刀で相手の肩辺りを打とうとする。)
...く、来るなっ......!!


>119 ソフィア

あっ...ありがとう。貴方は...人間、だよね...?
(一人か細い声で泣いていると、誰かが近づいてくる。階段からではないので恐らく人間だろうと思い顔を向けると、絵本の中から飛び出してきたような愛らしい子が近づいてくる。床に転がっている脚とぐちゃぐちゃに泣いている自分という痛ましく薄汚れた状況に、不釣り合いに元気な少女が出てきたことで少しあっけに取られる。声を出したら皆にバレるという言葉に慌てて泣き声をあげるのをやめる。少し落ち着いて、差し出してくれたハンカチを受け取るが、綺麗なハンカチを自分の涙で汚すのが忍びなく、腕で涙を拭う。)


151: ソフィア [×]
2022-11-15 13:10:10

>>レヴィ

「……じゃあお話ししてくれたら血をあげる
お兄さん言ったよね?吸血鬼は人間みたいに美味しいまずいでご飯食べないって…」
(冷たくあしらわれたからなのか噛みつかれる痛みを想像したからなのか少し顔をこわばらせながら声だけは強気に取引を、持ちかける。相手の言う通り人間はズルくて汚いし自分も自分の暇つぶしのために相手を利用する。自分の血は美味しいのか分からないけど野菜やお肉と一緒で朽ちるだけの人より、生きてる人の新鮮な血の方がマシじゃないかと考え血色がいい腕を見せた。)

>>パピー

「うん人間だよ
お姉ちゃんここにいたらお屋敷の人に見つかっちゃう……立てる?」
(相手の問いに頷きながらハッキリ答える。目をこする所を見ると抱きしめたくなるけど経験的に血の匂いに誘われてそろそろ、屋敷の人が掃除をしにやってくるかも。そして彼らは掃除のついでというように見つけた目撃者を消す、そうゆう場面を何度も見てきたから自分達も見つかればタダでは済まないと直感で思い。混乱してる相手に申し訳ないと思いつつ逃げるために手を向けた。)

152: パピー [×]
2022-11-19 20:29:56


>151 ソフィア

よかった...ありがとう、立てる
(きっぱりと人間だと言われ恐怖心が無くなり、気を持ち直す。向けられた手を取ると、片方の手で床に手を突くと力を入れてすっと立ち上がる。ゆっくりと深呼吸をすると、気分が良くなって目の前の少女に微笑みかける。今も少し横を向けば転がっているであろう脚を見ないように少女の顔を見ると、今の状態で探索を続けることは良い選択ではないなと思い、そして久しぶりの人との交流に、彼女ともっと話そうと持ちかける。)
助けに来てくれて、本当にありがとう。...そうだな、見つかったらどうなるか...私の部屋、来ないか?もっと話してえんだ。なにしろここの生活はストレスが酷いからな。

153: ソフィア [×]
2022-11-21 00:28:58

>>パピー

「少し駆けつけるのが遅れちゃったけど……でもお姉さんと会えてよかったぁ
えへへ、お友達と遊ぶみたいで嬉しい。バレないようにそーっと行こっか」
(自分でも少し引っ張りながら、相手を立たせてあげて。涙が止まりさっきより明るい表情になった相手を見てホンワカした気持ちになり、よく分からない場所でも自分と似たような立場の人と会えて、本当によかったと思う。自分の部屋にこないかと誘われれば嬉しそうに体を乗り出して手を繋いだまま歩こうとして。)

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