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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
103:
ミルフィーユ [×]
2022-11-13 19:21:29
名前/パピー
性別/女
年齢/実年齢:15歳、見た目年齢:20歳
容姿/背は低いが非常に大人っぽく凛々しい顔立ちと雰囲気をしている為、初対面には成人済みと間違えられることがある。薄紫の髪を高い位置でポニーテールにしていて、M字バングの前髪。青い瞳の真っすぐな目。黒いセーラー服とローファーを着用。竹刀を所持している。
性格/警戒心と正義感が強く、曲がった事が嫌い。普段は荒々しく口が悪いが、怖がった時などは素の口調が出やすい。見た目と口調から多くの人に頼られ、大人扱いされること多いが、それとは裏腹にメンタルは普通の15歳以上に脆い。精神的にも物理的にも苦痛には弱いし怖い。あと竹刀は強そうだから持っているだけで剣道などは習っていない。雑なやり方で攻撃する。ちなみに度胸はあるので人の顔面などは普通に殴れる。カウンターに弱いタイプ。妹が居たので年下にはお姉さんぶる。
屋敷からは逃げたいし吸血鬼のことは死ぬほど嫌いで怖い。「自分がまた囚われている」という状況に激しい苛立ちを覚えている。よく脱走しようとする。
備考/家出してきた身。実は結構良いとこのお嬢様だが、しがらみだらけで少し失敗しただけで激しく怒鳴られるという環境が嫌になり、竹刀一つで家から飛び出し森に入った。怖いと周りの大人の怒鳴り声を思い出してしまう。一晩夜を明かして森から出ようとしたが、迷い込んでしまった。
初回ロル/…ちくしょう。なんなんだよ一体…。
(暗い森に竹刀をもって立っている少女が一人。迂闊に知識も無く森に入ったのは間違いだった。今朝起きてから寝るまで此処を歩きまわっているが、出口が見つからない。どうやら迷ってしまったようだ。眉間に皺をよせて人相を悪くしているが、怖くて全身が震えているのに本人は気づいているだろうか。)
はやく此処を出て…電車に乗って街から離れねえと…あー、クソ。また何もなしに野宿は流石にな...
(/こんにちは!素敵なトピックを建てて下さり有難うございます。宜しければ人間側で参加希望です。好みに従った結果とても長くなってしまいました...。なにか不備があれば修正致しますのでいつでもお申し付けください。すごい噛ませ犬的ですぐ死にそうな感じの子ですがなにとぞよろしくお願いします...!)
104:
レヴィ [×]
2022-11-13 20:12:24
>イドラ
(噛み締められた真っ赤な唇だけで、彼女が腹を立てている事は手にとる様に分かった。もう動く事のない人間に駆け寄り手を取ったのも、それを庇う様にするのも、自身の食欲を満たす為では無いのだろう。しかしその様はハーフとは言え、吸血鬼には程遠い人間じみた滑稽な様で、冷徹な笑みを浮かべる。
再び斧を振り下ろし片腕を雑破に?げば拾い上げて血が滴り落ちるのを暫く見つめてから、しなやかな動作で、慣れた手つきでその腕に口付けし血を啜る。別に腹が減っていたわけでは無かったし、想像通り血の味も不味い。けれどそんな行為をするのは守るだけ無駄という現実を相手に突きつける為。捲し立てるように言う牧羊犬を宥める様に)
___君にそんな事が出来るかな?出来たとしてもきっと兄様達は黙っていないさ。半端者の君と違って僕らはすぐに元通り。
君に崇高な僕らの趣味は理解出来ないししなくていい。
さて、可愛いわんちゃん、ちゃんと待てが出来たね。
よし、残りは全部お食べ。
>ソフィア
(自分の足元で動かなくなった人間を見下ろしていれば不意に聞こえた足音。見れば扉の隙間からクリーム色の髪がふわりと揺れた。大方ここを見て逃げ出したか、誰かを呼びに行ったのか。
どちらにせよ、余韻を汚された事には不服で。先ほどまで拷問に使っていて血に濡れたアイスピックを投げれば少女が向かおうとした数歩先に刺さり。感情の読めない無機質な顔でゆっくりと部屋を出れば、幼い子供に対しても平等に、冷徹に、あくまで自分はただの餌なのだと自覚させる声で)
___もう少しだったのに、残念だなぁ。
で、人間がこんな所に何の用?
(絡みありがとうございます、こちらも絡ませて頂きます。
よろしくお願いします)
105:
イドラ [×]
2022-11-13 20:40:38
>ソフィア
(/本体様、お世話になっております!この度、人間の参加者様に有難いことにお越しいただいたのですが、ソフィア様の絡み文をご紹介させていただく際に“屋敷外”スタートの絡み文となってしまい、御二方とも、お互いのお迎えが難しくなってしまうかと存じます。(舞台が屋敷内のため恐れ入ります!)もしよろしければ、御手数ですが、パピー背後様と屋内での絡み文につきましてご検討頂けますでしょうか…何卒よろしくお願いいたします!)
うん──あと、僕はお姫様ではないよ
(扉が閉まり鍵の掛けられた音をしっかりと聞いてから、独り言ちて足早にその場を離れて上の階へ。餌となる人間が空腹で倒れてしまっては遊べないし食料も減るなんて理由から本来己達には不要であるはずの食糧が溜め込まれたキッチンには案の定誰もおらず味見をしたところで善し悪しが分からないのだから味の保証はできないが、森で冷えた身体を温めてあげないと明日に備えて。早く部屋に戻ってあげようとはやる気持ちで調理を進めていき、)
>ミルフィーユ ならびに本体様
(/ミルフィーユ美味しいですよね、分かります。参加希望ありがとうございました!プロフィールを拝受しました。娘をこのまま絡みに向かわせていただこうかと思っておりましたが、屋敷外からのスタートということもあり、純粋な吸血鬼・人間は少々絡みに伺うことが難しくなってしまうかもしれません…愚娘は外だろうと中だろうとエンヤコラなのですが…(基本設定が屋敷内での狩りですので…またソフィア様の時には化石トピと化しておりまして参加者様の浮上が少なかったものでして…)現在の参加者様のレヴィ様の絡み文が>>96にございます、またソフィア様との絡みに際しましては御手数ですが屋敷内での絡み文として本体様同士屋敷内での絡みをご検討頂けますでしょうか…!お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません!娘は現在提出いただいております絡み文、仮に新規で絡み文を頂けます際はそちら…と何れにも絡みに伺えますので、ご都合の良い方をお知らせ頂けますと幸いです…)
106:
イドラ [×]
2022-11-13 20:57:17
>レヴィ
(冷たく美しいキョウダイの笑みは彫刻のようでこんな状況でなければどんな生き物でも見惚れたことだろう、己には腸が煮えくり返るような吐き気にも似た苛立ちを植え付けるだけのそれを見上げたまま動かずにいれば再度振り下ろされた斧に──反射的に身動きが取れなくなり目を閉じる。体のどこかが切られた感覚はなく、恐る恐る目を開ければ庇ったはずの人間の一部が白く細い指に握られていた。
煽られていることくらい足りない脳ミソでもわかるというのに、犬扱いが悔しかったわけでも何でもなくただ──血の匂いに嫌でも刺激された食欲も守れなかった冷たい人間の腕を持つ目の前のキョウダイも、犬だと言うなら今この場で宣言通り動けなくしてやろうかと思っただけ、けして喉が渇いたわけじゃない。後の報復も他のキョウダイに見つかった時のことも頭から抜けて、本能のまま目の前の吸血鬼の脚を払って引き倒してしまえと、)
崇高?下等の間違いだろ、キミ──残飯処理より先にやるべき事ができたんでね。目の前のキミの牙を折って、キミの体を縛って、この人間と一緒に土に埋めて、中庭の薔薇の餌にしてやる
107:
ソフィア [×]
2022-11-13 21:03:01
>>レヴィ
「あなただけの場所じゃないもん。
それにお部屋を独り占めしたいならカギを掛けなくちゃダメなんだから」
(なるべく音を立てないように小走りしようとしたが飛んできたアイスピックに、悲鳴こそ出なかったものの驚き足を後ろに下げて。
隠れて見た時も思ったが自分より大きくても、そこまで背の高くない相手に威圧されてもあまり怖くない、それよりも親切にしてくれた人に暴力を振るっていた事の方が、許せず振り返るとキッと反抗的な目で睨んで。武器をよけれるように相手を見たままアイスピックを飛び越えれば階段を上がって。)
>>イドラ
「わ、コウモリさん?
可愛い…けど触っちゃだめだよね……」
(相手を待ってるあいだ誰かがやってくる事もないし、1人で待ってるのも少し退屈になってきてキョロキョロと部屋を見渡して。そうすると小さな窓の隅っこで黄色い何かが光り、好奇心を揺さぶられて近寄ってみる。光の正体はコウモリの目だったらしく窓を開けようとしたが誰かに見つかる可能性を考えやめた。窓にぶら下がるコウモリを観察しながら吸血鬼のお屋敷みたいだなと思って。)
(/分かりました!その場こちらから絡み文を出した方がよいでしょうか?)
108:
レヴィ [×]
2022-11-13 21:19:28
>イドラ
(血を啜っていた腕を投げ捨てて、そういえばと目の前の牧羊犬について考える。大口を叩く割には先程己が斧を振り上げた時に目を瞑ったり、震える足を抑えて近づいてきたり___。この半端者には“恐怖”なんて感情があるのだろう。
思考を巡らせ、改めて己との違いを確認すれば、不意に体が宙に浮き、脚を払われた事を、否、払わせてあげた事を察する。
後先考えずに、自らの感情をぶつけてくる姿はあまりにも滑稽で____しかし、ただそれだけだろうか。だとしたら赤い唇からだらしなく垂れている涎は何を示すのだろう。いくら人間に肩入れしようと、やはり本能には抗えまいと言う事だろうか。
戦闘態勢に入ろうとしている相手など気に留めず、流れで背中を地面につけて腕を広げ暗い室内を不気味に照らす明かりを見つめれば、興味の対象は一気に変わり、さっきまでの事も、相手の問いかけも無かったかの様に)
____今日はきっと星が綺麗だ。後でガーデンにでも行ってみよう。君も来るかい?牧羊犬。夜食にその人間なんてどうかな?
109:
ミルフィーユ [×]
2022-11-13 21:22:38
(/了解しました!絡み文を出そうと思っているのですが、その場合、
『迷って屋敷に辿りつきまだ誰とも会わないでひとまず屋敷を探索している状態』と、
『屋敷に囚われて少し経ち、食料として買われている人間や、それを餌としている吸血鬼、また自分もその中の餌であることを認知している状態』どちらがよろしいのでしょうか...?)
110:
レヴィ [×]
2022-11-13 21:27:14
>ソフィア
(反抗的な目でこちらを睨んだ後、再び走り出した少女に深追いする気も食う気も起きず。興を削がれた事への少しの苛立ちはその表情からは読み取れず。助けを呼びに行った所で既に死んでいるあの人間などどうにも出来ない。あの少女にはまだそれがわからないのだろう。ついに気になったのは彼女の発言。
己だけの場所では無いと言う言葉に拍子抜けし、自身の立場をまるで理解出来ていない相手に哀れみまで感じてしまう。)
___ここは僕だけの場所じゃない。
僕と兄様方の場所で、君のような人間の為にできてなんかいない。
111:
ソフィア [×]
2022-11-13 21:51:32
>>レヴィ
「……私のため?
でもパパとママが迎えにくるまでここで好きにしていいって言われたよ」
(冷たい目を向けられたとしても特に怖がらず、それよりも相手の放った言葉の方が気になり難しそうにこてりと首を傾げた。人間のために出来てないと相手は言ったけど、ご飯は美味しいし、ここの人達は自分と遊んでくれて親切だし不自由はない。上がった階段をまたトツトツとおりながら不思議そうに相手を凝視した。)
112:
イドラ [×]
2022-11-13 21:59:17
>ソフィア
(/コメントありがとうございます!パピー本体様から絡み文をご提供いただけるとのことですので、今暫くお待ちいただけますと幸いです。御検討頂きありがとうございました!)
(どのくらい時間が経ったのか不慣れながらに完成させた料理は見た目は及第点だと思う──銀製品は己も持つことが出来ないが人間は毒の有無を調べるために銀を好んだと昔何かで見た気がする。布を使って食器を並べ丁寧に料理を盛りつければ、それはもう慎重に、大切に部屋まで配膳するために辺りを見回して──人間の食べ物を持つ姿なんて明らかにキョウダイ好みではないだろうから──辿り着いた扉の前で小さくノックをしたなら、)
ただいま、ソフィア。イドラだよ、
>レヴィ
──は?
(己の下に床に背中をつけたキョウダイがいるというのは、今後何回見れるか分からない光景だと散らばった銀色の髪を見て思った。鼻の奥で燻って離れない血のいい匂い、首でもへし折ってしまえば、キョウダイが居なくなるということは人間にとってはプラスで己達にとってはマイナスに違いないが誰もその事に言及はしないだろうし疑いの目はこんな薄汚れた犬に向くとも思えない。そうだ、そうしてしまえ──牙を奪って、からからに乾涸びた体を嘲笑いながら中庭に埋めてやれ、そうしよう──それでも、人間なんかの本能があるせいで手をかけることを躊躇する。そんな僅かな静寂を破くようにキョウダイが口を開いて、曲解するもなにもそれはディナーの誘いであり夜の散歩の誘いに間抜けな声が漏れた。引き倒したのが己とはいえ頭を打ったのかと心配になるような言葉に動揺して体が動かないまま、オニキスのような目でガーネットのような目を見据えたなら…考えようによってはキョウダイと一緒に中庭に行けば、ボクが見張っていれば今夜は子羊がこれ以上この悪趣味なキョウダイには狩られない)
──夜食はいらない、これ以上ボクの目の前であの人を傷付けないで
>ミルフィーユ ならびに本体様
(/お返事ありがとうございます!ご検討頂きありがとうございました、お手数をお掛けします。可能であれば後者でお願い出来ればと思うのですがいかがでしょうか…展開的にもスムーズかと存じますので!)
113:
ソフィア [×]
2022-11-13 22:16:41
>>イドラ
「あ……ッ!イドラちゃんおかえりなさい!!危ない目にあってない?大丈夫?」
(ノックする音がすると驚いたコウモリが窓からバサバサと飛び去っていき、残念そうな声をあげ。それでも名前を呼ばれ待ってた相手が、帰ってきたと分かると嬉しそうに顔を輝かせて、走って部屋のドアを全開に開けた。子供ながらに何となくここが完璧に安全な場所じゃないと気付きはじめており、少し心配そうにどこも怪我していない相手の腕や体をチラチラ見ながら聞いて。)
114:
レヴィ [×]
2022-11-13 22:23:18
>ソフィア
____パパ?ママ?
(一瞬、目の前の人間が何を言っているのか理解出来ず、呟けば静寂が訪れる。___あぁ、そうか。この人間は自分が捨てられたなんて少しも思っていないのか。こういう純粋な人間は好まない。いつでも希望に満ちた眼差しを向けてくる。目の前で碧く輝く瞳を向けてくる彼女の様に。目障りだと言って殺す事は容易だけれど、ふと、この人間が真実を知った時どんな顔をするのか気になった。___君は捨てられたと告げようとする口をつぐみ、気まぐれでこの人間を生かしておく事にした。自分で真実を知った時の方が、きっとその瞳は真っ黒になるから。)
___そうかそうか、パパとママがいつか迎えに来れるといいね。
>イドラ
___僕から君を誘う事なんて滅多に無いだろう?
(静かになった部屋に響く間抜けな声には気を留めず。彼女が何を考えているかは理解出来ないし、興味も無い。ただ、己の意識は今星に向いた。だからここにいる必要は無い。ただそれだけだ。その気まぐれに目の前の犬を誘っただけ。夜食を断られてしまった事は残念だが。傷つけるな、と言う彼女にはまた少し笑ってしまう。そう言う彼女自身、人間の血が無ければ生きていけないのだから。
そういえば薔薇と言っていたが、桜が美しく色づくのは死体が埋まっているからだと何処かの本で読んだ気がする。それならばこの屋敷の、血をぶち撒けた様に赤く色づく真紅の薔薇の下には、一体どれくらいの死体が埋まっているのだろう。なんて呑気に考えながら、何事も無かったかの様に立ち上がる。瞬間、無駄のない動きで彼女の足を払い、しかし倒れぬ様に片手で体を支えれば喉元に斧を軽く押し当てて。)
___さて、夜の散歩とでもいこうか。
でも牧羊犬?あまり調子には乗らない方がいい。
その小さい牙をいつ折ってしまうかわからないからね。
115:
パピー [×]
2022-11-13 22:27:25
>All
...あいつらは...居ないな。よし、今のうちに出来る事はしとかねえと...
(部屋の扉からひっそりと部屋の外に吸血鬼が現在居ない事を確認して、静かに出る。竹刀を片手で持ちながら、警戒を緩めずに辺りを歩く。やはり窓や扉は見つからない。この階はあの憎悪するべき吸血鬼共にとって本当にただの「狩場」らしい。苛立ちを覚えるが、敵が居ないうちになるだけ屋敷の構造などは把握しておきたい。時が来たらすぐにでもこの屋敷を出るのだ。そう勢いよく進んでいると、物陰になにか有るのに気づき、それに近づく。そして、出そうになった叫び声を慌てて抑えた。そこにあったのは、紛れもない人の脚であった。怖い。酷い。慌てた拍子で尻もちをついて転び、泣いてしまう。‘‘怖い‘‘のスイッチが入ってしまった。自分も、こうなってしまう可能性があるのだ。)
ひ、人のっ...あ、あ......殺され、た......?...やぁ、やだ...
(/絡み文出させて頂きました!こんな感じで宜しかったでしょうか...)
116:
ソフィア [×]
2022-11-13 22:45:36
>>レヴィ
「え……急に怖い…
お兄さんって…あんまりウソ上手じゃないね」
(さっきまで散々人を痛めつけておいて、自分にも躊躇なくアイスピックを投げつけてきた相手の口から思いやりに満ちた言葉が出てくる。優しいけど空っぽな言葉で、それで自分が信じると思ってるのか。威圧された時よりも下手したら不気味に感じ、少し呆れたような引いたような目を相手に向けてしまいながらまた距離を取った。)
117:
イドラ [×]
2022-11-13 22:48:26
>ソフィア
──うん。大丈夫だよ、キミも大丈夫だったかい?
(ばっとまさか扉を開けられるとは思ってもおらず、何より人間に好意的に部屋に招かれるという構図は今後の長い長い一生の中で二度と起こりえないことに違いない。困ったように少しだけ破顔したならば、そのまま片手にトレーを持ち替えて後ろ手に扉を閉めてテーブルへと料理を並べていき…幼い子供は勘がいいと大昔にキョウダイが毒づいていたことがあった、きっとこの人間も同じなのだろう。怪我してないよと示すように僅かに腕を捲り人より幾分か青白い肌を見せて、)
はい、オーダー受けた料理だけど──味見してないから味は分からないんだ
>レヴィ
──きっと明日は銀の槍でも降るのだろうね
(桜の下には人間の屍が、中庭の薔薇は人間が逃げる度にその肌を傷つける鋭い棘が育ちきり──きっと血を吸って赤く美しく咲いているのだろう──その点を見れば芸術品のように美しい容姿を持つこのキョウダイも薔薇も似たようなものなのだ。この助けられなかった人間は後で必ず丁寧に埋めて、人間のままごとにしかならないと分かっていて墓標を建てておかなくては、などと思考回路が別の回線に切り替わったのがいけなかったに違いない。がくっと視界が揺れて首に冷たい感覚が触れた──このまま支えられている腕を離されても斧に力を込められても、己の体にまた傷が増える。痛いのは“怖い”、たとえ人間より多少早く治るとしても。口を開けば声が震えた、注意していないと足が竦んで動かなくなってしまいそうだ…歩けなくなったら、散歩にならないと言われてしまえば注意はまた人間に向くに違いない。斧に触れないように気をつけながらゆっくりと体を起こせば、壁に手をついて立ち上がり)
キミこそ、痛い目を見ないように精々気をつけて散歩を楽しみなよ?──いつ牧羊犬に噛みつかれるかも分からないんだからさ
>パピー
(/お手数をお掛けいたしました!愚娘を向かわせて頂きましたが、大丈夫でしたでしょうか?人間には基本的に優しく接することを心掛けている娘ではありますが、もしご不都合なことがございましたらお知らせくださいませ!)
(廊下をいつも通り静かに歩き、出来る限り危ない目にあっている人間がいたなら助けたり、怪我をしていたら助けたり──そうして進んでいた最中に聞こえたのは誰かの泣き声だった。震えていて怯えていて、それでも切羽詰まった様子がないそれはきっと──狩りの様子か、あるいは狩られた獲物の末路を見たに違いない。足早にそちらに向かえば尻餅をついているおそらく少女、手元に転がる武器は人間の考えつきそうなものではあるがキョウダイたちをそれでどうにか出来る可能性は限りなく低い…少しだけ離れた位置で膝を折れば、小さな声で)
しーっ──ねえキミ、落ち着いて、大丈夫かい?
118:
レヴィ [×]
2022-11-13 23:21:53
>パピー
___居ないとよかったのにね。
(先程丁度人間を狩り終えて天井の装飾に足を引っ掛け、まるでコウモリの様に逆さまにぶら下がり、長い銀色の髪を逆立てて食事をしていれば辺りを警戒しながら出歩く人間が1人。
案外視野が狭かった様で天井の己には気が付かず。代わりに先程狩った人間を見つけ驚いた様で尻もちをついて泣き喚いている。
大人びた顔立ちから成人済みとばかり思っていたが、泣きじゃくる様は幼子のそれで。気まぐれな好奇心からぶら下がったまま声をかける。)
(/絡み失礼します。扱いづらい子なので不快にさせるかも知れませんがよろしくお願いします。難しい様でしたら蹴っていただいて大丈夫です。)
>ソフィア
___嘘をついたつもりは無いが、そう思うならそれでいいさ。
(己を優しい吸血鬼とでも勘違いしたのか、訳の分からない事を言う少女に呆れつつ、表情は崩さない。投げたアイスピックを引っこ抜けばもう興味など無いと言う様に背を向けて、丁寧に拷問器具の手入れを始める。)
>イドラ
___そんなものが降ってきたら再生能力の高い吸血鬼と人間、どっちが生き残るだろうね。
(相手の返しにあまり興味のなさそうな調子で答える。だってもう彼の興味は薔薇と星にしかいっていないから。
真っ赤な唇は薔薇を連想させ、切り取って薔薇の隣に飾ればどちらが美しいのだろうなんて思考に至らしめる。
恐怖を感じてか噛みつかれると大口を叩く声は震えていて。
その真っ黒な瞳に映っている己はどう見えているのだろう。
斧を避けて立ち上がる様を特に深追いせずにただ見つめて。
そういえば何に対して恐怖を感じるのだろう。人で遊ぶ事への快楽くらいしか感じられない己には程遠い感情だが。死に対して?痛みに対して?それとも人間にも吸血鬼にもなれず、どうなるかわからない自身に対して?そんな事はどうだっていいか。
僕には今の暮らしがあればそれでいい。)
___さて、じゃあ夜食の無い静かな散歩にでも出かけようか?“キョウダイ”?
119:
ソフィア [×]
2022-11-13 23:22:58
>>パピー
「大丈夫?お姉さん声出したらみんなにバレちゃうよ。」
(とてとてと廊下を一人で歩いてても誰からも何も言われないのは、お城の人達にとってソフィアは力なき子供だからだろう。探検気分で歩いてると誰かの小さな泣き声のようなものが聞こえてきて。声が聞こえた方に行ってみるとうずくまっている女の人がおり、そのすぐそばにはこの屋敷では、時々見かける人の一部が転がっていて。自分は喜怒哀楽の喜以外のことに鈍い、迷いつつも静かに相手のそばにしゃがみ、花柄のハンカチを渡そうとして。)
(/絡み文出してくださってありがとうございました!少々変わった子ですがよろしくお願いします)
>>イドラ
「えへへ…なら良かった。
お姫様に意地悪する人がいたら懲らしめちゃう!
(傷がついてない真っ白な腕を確認出来ると、ホッとしたように笑った。嘘なのか本気なのか腕捲りをしながら無邪気な言葉を自信満々に言って。テーブルに並べられた料理は、空腹だからか家で出してもらった時より美味しそうに見え。お腹を小さく鳴らせながら行儀良く手を合わせて。)
「ご馳走で嬉しい……作ってくれてありがとうイドラちゃん。」
120:
ソフィア [×]
2022-11-13 23:31:42
>>レヴィ
「だってお兄さんは私がパパとママに会えなくても別にどうでもいいやって思ってるでしょ?なのにあんな事言うんだもん。」
(人を痛めつけて楽しんでる場面を見てしまった時点で優しいとは思っていない。相手が自分に無関心なのをいいことに暫く殺されないだろうと思い器具の手入れをしてる相手を落ち着いた様子で眺める。)
121:
イドラ [×]
2022-11-13 23:46:01
>レヴィ
──キミが無事に屋敷まで戻って来れる事を祈るよ、“キョウダイ”。牙が2本揃ったままだといいね?
(興味関心が夏の雲のように移り変わるこのキョウダイは思考回路を読むことが難しい、考えるだけ無駄なのかもしれない──理解出来たとしたならば、それは己から人間的部分が消え失せた証明だから。揺れる銀髪を追うように誘われるがままに他のキョウダイから見てみれば牧羊犬の散歩だと嘲られるに違いないが──中庭に続く扉から外に出る。己が中庭に出るのは罠にかかった子羊を逃がして手当をする時、あるいは迷っている子羊がいないかを見廻る時と罠を解除する時と──バレない程度に棘を折ったり、隠れられる場所を作ったりとその程度だ。薄暗く血腥い場所を抜けて冷たい夜風を全身に浴びて、綺麗な星に見下ろされれば黒い瞳で赤い薔薇を見回し──僅かに光ったのは薔薇の生垣の傍に隠されたトラバサミ。キョウダイの誰かが仕掛けた罠だろう。一時的なか恐怖から解放されたからか思考回路は随分と混濁しているらしい。何も言わずに覚束無い足取りで、ルーティンに従いその罠の傍に屈めば──ばちんと鈍い音と共に罠を解除する。キョウダイの娯楽のために人間が傷つかないように、と)
>ソフィア
──どういたしまして、
(まさかお礼を言われる日が来るとも思っていなかった、真っ黒な瞳をわずかに揺らせば行儀よく手を合わせた少女に背を向けて己はあたたかい寝床を整えることに。柔らかいマットレス、分厚くても軽い羽毛布団に肌触りの良いシーツ、毛布にふかふかの枕…どれもそもそもは食料の質を下げないためのものとはいえ質だけは保証付きだ。慣れた様子でベッドメイキングをしながら)
味、大丈夫そう?
122:
レヴィ [×]
2022-11-14 00:33:10
>ソフィア
___?正確には違うのだけれど、まあそれでもいいか。
(不思議な少女の返答に小首を傾げ己とのズレに気づく。
この少女の両親はこの子を迎えにくるはずがないという事実を知っているというだけだが、この少女はそれを、己が来ても来なくてもどうでも良いと思ってる様に捉えたのだろう。それを訂正する気は起きず、拷問器具を磨く手に視線を戻せば)
___用がないんならどっか行けば?それとも餌にでもなりたいの?
>イドラ
___清々しい夜。薔薇もこんなにも綺麗に色づいていたなんてね。
(後ろから聞こえてくる可愛らしい遠吠えを無視するかの様に暫く空を眺め、ゆっくりと長いまつ毛を震わせて視線を薔薇に向ければ何本かを摘んで、兄様方の為に屋敷に飾ろうなんて考えて、少しうっとりした様に香りを確かめる。
ほのかに香る薔薇の香りは血の匂いと混じり合ってむせかえる様な香が辺りに漂っている。
興に浸っていればバチンという音に再び興は削がれ。
不服そうに音のした方を見れば案の定彼女がトラバサミを解除した音だった。夜よりも暗い漆黒の瞳にトラバサミを映す彼女は、どうしてここまで人間に肩入れするのか。理解は出来ないしする気もないが。)
___兄様方の趣味だろうけど、やっぱり罠は好きじゃない。
どうして弱った人間を狩るのだろう。そんなの楽しさが半減してしまうのに、ねぇ?仔犬ちゃん?
123:
イドラ [×]
2022-11-14 00:59:55
>レヴィ
──手の込んだ高級料理だけじゃなくてさ、適当な手軽なやつが食べたい時があるでしょ?生きたまま捕まえておけば鮮度落ちないし楽だし。そういう、こと、だ…ろ
(銀色の髪が夜空に靡いて綺麗だ、揺れる長い睫毛も綺麗だし、その手に摘まれた薔薇の花も綺麗だ──人間では無い美しさとはきっとこういうことを言うのだろうし、他のキョウダイたちを兄と慕うこの吸血鬼が可愛がられる理由のひとつに含まれているのだと思う。
だから、軽口のように告げられた仔犬という言葉に噛み付くより先に本能的な言葉が飛び出てしまったことも、お腹が減ったと漠然と思ってしまったことも、先程の餌の血の匂いが頭から離れないのも、このキョウダイにみっともなく強請っていれば食いっぱぐれなくて済むのだろうかとか色々な思考が…“知らないよそんなこと”といつも通りの理性的な言葉を置き去りにした。ぱっと己の口を手で塞いで真っ黒な瞳を揺らす。何を言った?今、ボクは。さも当然のように、人間を食料だと言わなかったか、いま、)
124:
ソフィア [×]
2022-11-14 01:17:34
>>イドラ
「ん?んふふ…なんかいつもより美味しく感じる!
ねえねえイドラちゃんはご飯食べないの?パンもスプーンも美味しいよ?」
(相手の質問に味見してないのかな?と少し気になるも口に入れたスープの美味しさに、そんな疑問もすぐに消えてなくなり。昼から何も口にしてなく久しぶりの食事に、ふくふくと幸せそうに笑いながら感想を伝え、出された物を食べてたが、相手はお腹減ってないのか自分が食事してる間もテキパキと寝る場所を作ってくれる。自分だけ食べるのは申し訳なくスプーンを置き、純粋に一緒に食べないかと聞いてみた。)
>>レヴィ
「エ…エサ?
人間は食べられないよ、お兄さんお腹空いてるの?」
(相手の言葉を意味が分からないという風に見ていたけど、追っ払うような言葉にますます頭が混乱してしまい鸚鵡返しする。餌という事は、つまり相手は自分を食べるつもりなのか。いくら子供でも人間は人間を食べないことくらい分かり間に受けない。)
125:
レヴィ [×]
2022-11-14 07:55:18
>イドラ
___あぁそうだ、よく分かっているじゃないか。
血は争えないとはこういう時に使うんだろう、そうだろ?イドラちゃん?
(さも当たり前の様に放たれた言葉。口を押さえた時にはもう遅く。それはしっかりと彼の耳まで届いていて、予期しなかったものの心地の良い言葉に___兄様方が言うのとは格別に違う、彼女からのその言葉をどれだけ待ち侘びたことか。酷く顔を歪ませ、興奮から真っ白な頬は紅潮し、下がろうとしない口角を片手で覆う様にすれば、ゆっくりと理性のとんだ可愛らしい少女へ近づき手を伸ばす。焦りからか、はたまた動揺からか。夜より暗くふわりと揺れる髪も、オニキスをはめ込んだような瞳も、震える真っ赤な唇も、全てが美しいと思った。今では吸血鬼である事を証明してくれる様な真っ白な彼女の頬に己の手を当て、優しくも冷徹に囁く)
___ようこそキョウダイ、歓迎しよう。
人間なんかに肩入れするのはもうやめよう。あぁ、可愛い僕のキョウダイ、お腹が空いたならただ食べれば良い、何も考えずに。
我慢なんてしなくていいさ。
>ソフィア
___お前達人間の価値観を押し付けるのはやめてくれ。
吸血鬼が人の血を好むのは当たり前だろう。
(あぁこれだから人間は嫌いだ。すぐに自分の価値観を押し付け、世界は自分達のために回っているのだと錯覚する。いつの時代でもどの思想家も哲学者も、神への愛だのくだらないものを信じる人間も____どいつもこいつも嫌いだ。
それにしてもこの人間はどこまで無知なのか。純粋さというのは誰もが持っているもので好まれる傾向にあるが、その純粋さが自身を苦しめるというのに。目の前の人間に対する哀れみはいつの間にか呆れに)
126:
イドラ [×]
2022-11-14 11:00:15
>ソフィア
──ボクは大丈夫。この後、キョウダイたちとご飯食べる予定なんだ
(綺麗に整えられた寝具を見下ろして、いつからこんな事ばかり上手くなったのだろうと思ったりもしたが長い年月を経てなおそんなことを思い返す余裕がある辺り──吸血鬼なのかと自覚して嫌になる。困ったように笑みを浮かべては、嘘では無い…実際呼び出しは無視するつもりだが、呼ばれていることは事実だから。)
気にしないでいいよ。キミは一夜のお客様なんだから
>レヴィ
(空腹か、あるいは本能かそれとも欲望か理性を押し殺せなかった怠慢か、口にしてしまえばそれまでで喉が渇く感覚に最後に血を口にしたのはいつだったかと記憶を辿る。ああ数ヶ月前だ、運悪く目の前で切られた人間の飛んだ血が顔に掛かったから舐めたんだ。それだけだった。
体が震えて動かないのはこのまま屋敷中の人間を狩り尽くしてしまいそうな衝動と必死に葛藤しているからで冷たい手に誘われるまま顔を上げればキョウダイの目が血のようで欲が首を擡げてくる。己が吸血鬼になりきれないのは、人間たちの感情が痛いほど分かるから、キョウダイたちが憎いのは人間を過度に傷付けて遊ぶから、それじゃあ人間は──人間は、ボクの正体を知っても仲良く、屋敷から助けだしてくれたことがあったっけ?…人間を、食べたくない。人間の痛みを想像しながら食事をするなんて、いつかきっと壊れてしまう。)
ボクは、いつか人間と、──いやだ、やだよレヴィ、人間を食べたくない、食べたくないんだ、
127:
レヴィ [×]
2022-11-14 11:26:21
>イドラ
(自身の真っ黒な瞳に血のような己の瞳を映して小さく震えるこの少女は何を思うのだろう。いや、そんな事は分かりきっている。吸血鬼が赤を見て思う事なんて一つだけだ。どうして苦しい思いをしてまで人間を助ける事があろうか。人間が君に何かしたか?助けた恩でも返したか?次々と思い浮かぶ言葉は彼女を追い込むものばかり。しかしそんな己の思考に嫌気がさす事など無く。そういえば昔兄妹で迷い込んだ子供がいたっけ。最後兄は妹を庇うように、慰めるように、優しく頭を撫でていた。だから僕は妹を目の前で食べたんだっけ。
空腹の“キョウダイ”がいるなら助けてあげるのは当然だ。それが幾ら人間を食らう事を嫌う者でも___壊れかかった理性を粉砕するなんて簡単だ。
手頃な薔薇の棘で己の指を切れば真っ赤な血が流れる。これが己の血か、はたまた食らった人間の血か。ゆっくりとその指を空腹のキョウダイの前に差し出し)
___可愛い僕のイドラ、怖がる事なんてない。人間も吸血鬼も一緒さ。自分が生きる為に、空腹を満たす為に他を殺してそれを食らう。ただそれだけなんだ。
128:
ソフィア [×]
2022-11-14 11:46:53
>>レヴィ
「キュウケツ……?
知ってる、ニンニクと十字架が嫌いで吸血鬼に噛まれた人は、吸血鬼になっちゃうって本に書いてあった」
(吸血鬼と聞けば少し驚き、しかし本当に吸血鬼でもない限り自分が吸血鬼なんて言わないと思うから本当なのかもしれないと考え。本当かどうか分からないけど、前に本で読んだ人間の世界に伝わる吸血鬼の情報を教えると合ってるのか確かめるように相手を見て首を傾げた。)
>>イドラ
「そっか…キョウダイがいるの?
いいなぁ…イドラちゃんのキョウダイ見てみたい!だめ?」
(少しだけ一緒にご飯を食べたいと思ってたので、気にしなくていいと言われてしまうと残念そうに俯き。家族とハグれた自分からすると兄弟と食事なんて賑やかで楽しそうだなと純粋に思い。席から立つと服を握り良い子にするからキョウダイの子達を見てみたいとお願いしてみる。)
129:
イドラ [×]
2022-11-14 11:51:43
>レヴィ
(ワイングラスの中の血みたいに揺らがない赤い瞳が少し過去を懐かしむように遠くを覗き見たのを下から見上げて思う…ボクはどう足掻いてもこいつらのキョウダイなんだ。半分は同じ血が流れてる。どれだけ人間を愛していても、大切に思っても──仮にボクが今目の前でこのキョウダイを消してしまっても、ボクはきっと人間を食べたく思うのだろう。痛みが分かっても、あの時舐めた血を美味しいと思ってしまったのだから。
吸血鬼の血は毒のようなもので、口にしたら依存する者が多いと聞いたことがある。だからいくら血が好きでも、同族ではなく人間を食べるのだと──それでも溶けかかった脳髄は目の前の赤が地面に吸い込まれる前に食べてしまえと囁く。真っ赤な唇を開いたなら、誘われるままにその指を咥える…せめてもの抵抗で体が拒んだのは牙を立てることのみ。
浅い傷から流れ落ちる血などたかが知れていて空腹の足しになるわけでもない。ただ舌の上に残った甘くて少し刺激的な味が忘れられなくて、きっとこれから先ボクにはこれと近い味を求めて人間を狩ってしまう日が来る。この吸血鬼の言っていることは正しいと認めてしまっている己がいる。強請るように指に舌を這わせて、冷や汗と涙が同時に頬を伝ってもボクは舌足らずな言葉を紡ぎ)
キミなんて嫌いだ、大嫌いだ。助けてレヴィ、お腹が減った、減ったよ…苦しい、でも人間が苦しむ顔は見たくない、痛みを知りたくない、ボクは──ボクは、吸血鬼になんてなりたくない
130:
イドラ [×]
2022-11-14 11:56:46
>ソフィア
──ダメ。夜遅いからキョウダイ以外の皆が寝ているし、明日の朝にはキミを街に返さないといけないんだから
(健気に、いい子にしていれば願い事を叶えてもらえる人間たち。そういう文化であり風習であり、そういえばいい子にしていればご褒美が貰えることが冬にあるのだとか…聞いたことがあるけれど。どんなに可愛くお願いをされても叶えてあげられないこともある、例えば…この少女が街に帰った後のこととか。またこの森に迷い込むことになるに違いないという確信だったり。だから人間ならきっとこう返すのだろうと予測を立てて、ダァメと冗談混じりに言いながら、ほんの少しだけごめんねと思って微笑むことにして)
131:
ソフィア [×]
2022-11-14 12:07:40
>>イドラ
「むぅぅ…じゃあじゃあどんな子達なのか教えて!!
イドラちゃんは何人キョウダイなの?」
(優しい相手ならお願いを聞いてくれると思ってたためキッパリ駄目と断られると少しショックを受け、すぐに頬をぷくっと膨らまして。しかし相手の家族の話は気になり、相手に纏わりついたまま話を聞くだけならいいでしょ?教えてくれないなら後をつけると相手の気分も知らずワガママを言って。)
132:
レヴィ [×]
2022-11-14 12:21:46
>ソフィア
___眷族を作る吸血鬼の話か。
そういう吸血鬼もいるし、眷族になんて興味を持たないのもいるよ。
(帰る様子を見せない少女に少し煩わしさを感じてか吐き捨てるように言う。得意ではない単語2つに一瞬目を見開くもすぐに平静を装って丁寧に磨いた拷問器具達を棚にしまう。この目の前の子供で遊ぶ衝動が起こらないのはきっとこの少女が純粋だから。
恐怖の主体すらまだ何か明確にわかっていない様な子供を壊しても快楽は得られないだろうと。)
>イドラ
(己の指を据えて離さない少女を、敢えて彼女が嫌う言葉を使えば吸血鬼らしいと思った。牙を立たないのはせめてもの抵抗か、それともこれ以上堕ちない様に希望に縋ってか。
そういえば同族同士で捕食しなくなったのはいつからだっただろう。今でも同族の血を好む者もいるだろうし、何故辞めたのかは忘れたけれど。大嫌いな吸血鬼の血を堪能する少女の姿はこれまでの空腹を、そしてこれからの、もう元には戻れない体である事を___吸血鬼であるという自覚を示すには十分だっただろう。
ただの気まぐれの散歩がこれほど面白い事を起こすなんて思っていなかった。涙で揺らぐ黒い瞳を見つめればふっと笑って頭を撫でてやる。あの兄妹がしていた様に。人間の真似事を。)
___あぁ、僕だって君が大嫌いだ。
そして愛しく思うよイドラ、君のその苦しそうな表情も、葛藤も。全てが美しいと。
顔が見たくないなら潰して終えばいい。欲望に忠実に。
そんないらない感情なんて捨ててしまえばいい。
133:
イドラ [×]
2022-11-14 12:32:51
>ソフィア
…難しい質問だね。ボクたちは色々なところから集まってきて、キョウダイだと名乗るだけだから──キミみたいに明確な家族があるわけじゃないんだ
(むぅと膨れる様子を見ながら、人間の小さい子供は誰もがこうなのだろうかと漠然と考えて…考えてみたところで何も感じはしないけれど、それでもまあいいかと思えるくらいには可愛いワガママだと思った。から、何人なのかと問われると少しだけ考えるように視線を宙にさ迷わせて。正式な人数は分からない、この屋敷の中にもキョウダイだと言えるのは複数人住んでいるしあるいはこの屋敷の外にもいるだろうし…困ったように肩を竦め)
134:
ソフィア [×]
2022-11-14 12:37:34
>>レヴィ
「お兄さんは、ケンゾク?いるの?」
(話した二つは相手にとっても弱点なのか一瞬目を開いた相手を見て、なんとなくワンピースのポケットをぽんと叩いてみた。眷族というとたしか家来のようなものだっけ?と頭で考え、相手はどうなんだろうと気になった。眷族となった人は吸血鬼になってしまうけど吸血鬼は吸血鬼の血を吸うのかなと思い授業を受けてる気分で相手に聞いて。)
135:
ソフィア [×]
2022-11-14 12:48:07
>>イドラ
「いろんなところ……じゃあ私とイドラちゃんはキョウダイ?」
(血の繋がらないキョウダイ、そういう家族の形もあると知ってるし大家族なんて素敵だと楽しそうに笑う。そして色々なところから集まってきたと聞くと自分も街から来たから今日だけキョウダイなのかなと、例えキョウダイじゃなくてもいいからお友達になりたいと思い相手の少し冷たい手を握って。)
136:
イドラ [×]
2022-11-14 12:48:41
>レヴィ
(頭に伸びてきた手に目を見開いて怯えたように首を竦め…優しく触れたそれにほっとしたように目を溶かした後、名残惜しい別れを悲しむ恋人のように傷口にキスをして指を離す。唇の端から垂れた銀糸を拭えば酷く疲れたように惚けた顔をして──思う。これから先の長い一生で今日のことをきっと何度も後悔するのだろう。
まとまらない思考の中でも確かにこのキョウダイから離れたくて、立ち上がろうとして足に力が入らなくて尻餅をつくように座り込む。震える体は寒いからなのかもしれないし、怖いからなのかもしれないし…本当は無理矢理こじ開けたパンドラの匣の向こうで吸血鬼の本能が屋敷中の子羊を今狩りに行けば心底楽しいぞと囁くから──その蓋を押さえつける理性が子羊を逃がす為の方法を必死に告げる。ボクだけが彼らを外に逃がせるのだろうと。同時に思う、信用されるボクなら簡単に狩れるだろうと。
顔を上げて涙で滲んでぐしゃぐしゃの視界の中の遠くの方でボクら以外の影が揺れる。人間だ、逃げてきたんだ、こっちに来たら危ないからあっちに行った方がいい…いいな、食べたいな、そうか彼らが冷たくなった後なら何も感じなくて良いのか…)
…ボクは空腹でいい、食べたくない、いらない──キョウダイたちの残りでいい。さっきみたいに飛んだ血でいい、シーツに染みた余りでいい…ボクは、あ、れ?
137:
レヴィ [×]
2022-11-14 13:50:54
>ソフィア
___僕はそんなの興味ない。兄様方がいればそれだけでいい。
(そろそろこの純粋な少女との会話も疲れてきた。腕についていた返り血を舌で拭えば甘く生々しい香りが鼻口を刺激した。
人間に興味のない己にとって眷族は必要ない。人間は食糧でおもちゃ。だからそんなのに己の血を分け与えて従えるなんてしたくない。兄様方との普通の生活さえあればそれだけで。)
>イドラ
(今日一日で彼女に対する嫌悪は薄らいだ。かわりに溢れるのは好奇心。己の血を体に取り込んだこの少女は今後どうやって僕を楽しませてくれるのだろう。離された指の傷は既に再生していて___しかしそれを気にすることはなく、そのまま手を彼女の顎辺りまで持っていけば目線を合わせる。名残惜しそうにとろけた顔を、後悔や恐怖が色濃く残る瞳を___。
ここまでするのは怖がるこの少女を落ち着かせる為でも、安心させる為でも、助ける為でもない。ただもう戻れない事を、彼女に希望なんて存在していなかった事を知らせる為。
もう戻れない、戻らなくていい、戻る必要は無い、だって君には半分でも吸血鬼の血が流れている。崇高なその血を体に宿して生まれた時から、人間は食料なのだから。
視界の端にふと人間を捉える。座り込んで立ち上がれない彼女にしてあげられるのはひとつだけ。震えるキョウダイの手を取り立ち上がらせれば、そっと囁いて軽く背中を押す。)
___さぁ、ディナーにしよう。
本能はもうとっくに気づいている。自身の空腹も、あそこにいる人間はご馳走だってことも。
138:
ソフィア [×]
2022-11-14 14:11:51
>>レヴィ
「嫌いなのに人間食べるの?
それとも嫌いだから食べるの?」
(不機嫌そうな顔を見つめながら尋ねる。人間に限らず動物や虫だって嫌いな物は食べない、なのに相手は嫌いだという人間をわざわざ食べる。それも吸血鬼の生態なのか…感情の見えない目で相手の返事を待つ。)
139:
イドラ [×]
2022-11-14 15:10:21
>ソフィア
──ボクらはトモダチ。キョウダイはそんなにいいモノじゃないから、トモダチの方がずっと素敵だよ
(無邪気で緩く己の心を抉る言葉に困ったような笑みのまま、ただ小さなトモダチがこの屋敷で狩られないようにと思うだけ。仮に人間の世界に戻って大きくなったとしてもここに戻ってこなくていいように。握られた手でこの小さな存在を冷やさなければいい…どんなに願っても叶わないことはあるが。空いた手で緩く小さな頭を撫でるように手を伸ばしてから、そういえば湯浴みは難しいとして寝巻きくらいは用意した方がいいのかと思い至り)
>レヴィ
(褒めるように細い指が顎を掬って赤い瞳をどろどろとした黒い瞳で見つめて、ボクの頭の中はぼんやりと…血の味を反芻する愚かな本能と今直ぐにでも目の前のキョウダイを消してしまって人間を守りに行きたい理性が鬩ぎ合う。残り物でも良いから血が欲しいなんて思う日が来ると想像もしたくなかった。血は要らないと断言出来るものだと思って、信じて…人間みたいに縋っていただけなのに。
血の味を知って、狩猟本能ばかりが先に出る。そもそもボクは…ボクは人間を吸血鬼から守りたかったのか、それとも連れ戻しにくる人間から盗られないようにしていたのか…ボクは何度、人間を逃がして、行き場のない彼らを何度招き入れたのだろう。どちらの牧羊犬なのだろう。
促されるままに立ち上がり混濁した思考のまま裸足の足先に力を込めれば…物音なく風を切るように走る。止まらないといけないと分かっていて、軽い跳躍をしたあと振りかぶった脚は逃げ遅れた人間の頭部を捉えて──屋敷の壁に衝撃音と共に打ち付けた人間は、簡単に動かなくなって──ふわりと着地したところではっとした。ボクは何をしたんだ、)
──あ、ごめ、ん、ごめん、大丈夫?キミ、手当しないと、血が、ごめん痛いよね、ごめん、
140:
ソフィア [×]
2022-11-14 15:26:21
>>イドラ
「じゃあ……またここに来ていーい?」
(優しく頭を撫でられるとお姉さんが出来たような気持ちになり微笑みながら聞いてみた。多分また困らせちゃうかもしれないけど。ここはそんなに安全な場所じゃないと薄々気づいてるけど、相手は自分の恩人で優しくしてくれたって事は本当のことだから時々でもいいからまたお友達と遊びたいと思ったのだ。)
141:
レヴィ [×]
2022-11-14 17:33:23
>ソフィア
___そう考えていられる内は幸せだって思った方がいいよ。
(僕らは好き嫌いで判断していない。人間が食糧だから。人間の血を食らわないと生きられないから。人間だって同じだろう。食料があるから好き嫌いで食べるか食べないか選ぶ。選べる内は幸せだろう。飢餓が来れば極限状態で人間が人間を食うなんて事だって起こる。まあそんな事、この目の前の碧く澄んだ瞳の少女が知るはずないんだけど。)
>イドラ
(あれ程守りたがっていた人間に蹴りを入れて吹っ飛ばした様は悲劇か喜劇か。ほらね、やっぱり僕の言った通り。半分だって吸血鬼。人間と手を取り合って仲良くだなんて、そんなお伽話はもう終わった。きっと君はこの夜の事を忘れられない、ずっと後悔するんだろう。まあでもそれは、彼女の中にまだ正常な、さっき冷たくなった人間を庇っていた時には確かにあった理性があれば、の話だけど。
ゆっくりと彼女ともう手当しても間に合わない人間に近づく。彼女の白い肌は返り血で、真っ黒なはずの瞳は目の前の真紅を映している。もう一度優しく彼女の頭を撫でてやる。君は何も間違っていない、人間となんら変わらない行為をしようとしているだけだと言い聞かせる様に。それからすっとしゃがんで冷たくなり始めた人間の腕を掴み持っていた包丁で傷をつける。真っ赤な血が溢れ出して、周囲にはさらに生臭い___甘く鼻腔を刺激する香りが漂う。空腹の姫の壊れかけた理性を“もう大丈夫”と言って壊す様に。)
___可愛いイドラ、“僕らの”牧羊犬。
君の食事さ、君が食らう為に殺した食糧。
存分に堪能するといい、愛しいキョウダイ?
142:
ソフィア [×]
2022-11-14 17:59:59
>>レヴィ
「……そっか
ここにきちゃダメなら他の場所は?」
(相手の言葉には言い返さず短く返事を返して笑みを作る。相手は人間が嫌いで嫌悪感もヒシヒシ伝わってくるけど、それでもこちらの聞く事にはなぜか答えてくれる。また呆れられるかもと思うと少し俯くが、恐る恐る他の場所だったら話し相手になってくれるかと聞いてみて。)
143:
イドラ [×]
2022-11-14 19:50:56
>ソフィア
──それもダメ。ボクのキョウダイたちはね、優しくないんだ
(無邪気で明るくて穢れがなくて、キョウダイたちも好んで食べようとはしないだろうがこの場に置いておくにはあまりに勿体ない小さな人。駄々をこねるように尋ねられた言葉にまた困ったように表情を歪めたまま小さく首を振って…森の奥まで入り込んでくるのは行き場のない人間ばかり、消えたところで誰も困らない人だけ、故に──この少女もそうなのだと分かっていて、この場に残しておきたくはない)
>レヴィ
(肩で息をする──頬に飛んだ血と足に纏わりつく赤と服から地面へと落ちていく液体全部が己を人間でないと示すようで、否最初から人間にはなれないことなど分かっていたけれど。
目の前で銀色に光った調理器具が、本当に人間が調理をする時のように肉の塊を切り裂いて飛び出した赤が足元に斑点を残す。これは己が狩りをした正当な報酬で、やっていることは人間が鳥を銃で撃ち落とす行為と同じであって──でもこの赤と同じものが己の中には半分も流れている。ボクは、立場が違えば狩られる側だったのだと。そう分かっていて、このキョウダイの言葉に甘えてしまえば今だけは楽になれる…ボクは逃げたい、今この一時だけでもキョウダイたちと同じ立場になってしまえばボクは…ふらつく足で数歩進んで、ぴしゃっと血を跳ねさせてその場に座り込む。
顔の形は原型を留めていない、痛みを感じ取ることすら出来ない、化け物みたいなボクでもキョウダイは認めてくれるのだろうか──牙が短い己は上手く噛みつけないから、叫び声もあげられなかった可哀想な口から溢れ続ける血を求めるように冷たい唇に真っ赤な唇を寄せて、空腹のせいかキョウダイの血で最初から脳髄が溶け切っているのか全部が美味しくて仕方ない)
っ、ごめ、ん、ぅ──好き。キミの血、すき、美味しい、美味しいよ、すき、好き…
144:
ソフィア [×]
2022-11-14 20:12:05
>>イドラ
「そっかぁ……じゃあ森は
森のなかだったら誰にも、見つからないでしょ?」
(予想してた通り断られてしまうとヘラッと悲しそうに笑って。お城の中にいちゃダメなら次に思い付いたのは自分がやってきた森で。送ってくれるという事は相手は森に行けないわけではなさそうだし、自分も明日道を覚えようと思い。少し俯きながら「私遊べるおともだち少ないからお姉ちゃんと遊びたい……」と寂しそうに言う。)
145:
レヴィ [×]
2022-11-14 20:32:26
>ソフィア
___なんでそんなに話したいわけ?
(きっとこの子に回りくどい言い方は分からないだろう。
相手の質問には答えず己の質問をぶつける。さっきから少し話が噛み合っていない気がする。この人間はどうしてここまで僕に話を聞こうとするのだろう。恐る恐る聞くのは気を遣ってかなんなのか。普段あまり話さないせいか喉が乾く。すぐに思い浮かぶのはさっき壊した人間の血で。しかしこの少女がいればまた純粋な質問を繰り返されるだろう。そんな面倒はごめんだ。)
>イドラ
(震えながら、ふらつきながら、しっかりと黒い双眸で赤を捉えた少女。噛み付かないのはまだ理性が飛んでいないのか、はたまた出来ないだけなのか。人間に肩入れしキョウダイを憎み、吸血鬼を憎む少女などもうここにはおらず。ここにいるのは、嬉しそうに、満足そうに、美味しそうに、真っ赤な唇を真紅に染めて、捉えた獲物の血を啜る吸血鬼がいるだけだった。己が思っていたよりもすんなり欲望に従う少女。あれだけ人間を庇い、仲良くしようとしていた面影は何処へやら。そういえば僕はなんでこんな事をしているんだっけ。吸血鬼らしくない彼女が嫌いだから?人間に肩入れするのが気に食わないから?人間が嫌いだから?
___多分そのどれでもない。僕はただ、本能に従っただけだ。彼女の同じように。快楽くらいしか感じられない僕の、全部を壊したいなんていう衝動に。人間を壊すのは楽しい。彼女を壊すのも楽しい。なのにこれだけ快楽を感じてもずっと満たされない。それが何かはわからない。でも、葛藤で苦しむ彼女を、少し羨ましいと思うのは何故だろう。わからないから彼女の横にしゃがんで乱雑にその人間に噛みついた。)
___今度こそようこそイドラ。僕の可愛いキョウダイ。
君は吸血鬼。人間が好きなんじゃない、助けたいんじゃない。
ただ食糧が無くなるのが嫌なだけのただの吸血鬼。
146:
ソフィア [×]
2022-11-14 20:57:21
>>レヴィ
「退屈だから?
ご本は難しいお話が多くてよく分からないし……お外はあんまり言っちゃだめって……」
(問答無用で追い払われるかと思ってた為、逆に質問されると少し驚き。遊べる物が少ない自分にとって人と話すことが退屈を紛らわせる方法で小さな声でそのことを伝える。そういえば自分に外は危ないから遠くに行っちゃだめだよと教えてくれた人も相手と同じ目の色をしてたな、と赤い目を見つめながら思った。)
147:
イドラ [×]
2022-11-14 22:12:59
>ソフィア
森もダメ──ソフィア、それならボクがキミのところに遊びに行くよ。だからいい子にしておいで
(寂しそうに友達がいないのだと言う少女を見下ろしながら、友達なんてものがいない己は──これがどういう感情なのか分からないけれど、気まぐれに優しくしたくなったのかもしれない。日が暮れた後なら、少しくらいなら人間の真似事も出来るに違いないなんて希望に縋って願望にも似た約束を口にして。)
>レヴィ
(視界の中で銀色の髪が揺れた、整った口元から鋭い牙が覗いて目の前の食糧に深く深く──それは泡沫の夢から覚めたような感覚だ。シャボンの泡が弾けるように目の前に色彩が戻って、視界のピントが合った。真っ赤に染まった手と足と体と目の前のひしゃげた人間の顔を黒い目が順に追って引き攣った悲鳴が喉から漏れる。キョウダイの言った言葉が呪いのように頭に焼き付いて離れない。嘘だ、嘘、これは嘘、夢、夢だ、夢に違いない──ボクがこんな風に人間を食べるなんて有り得ない、だってこの人はボクと“半分同じなのに”! せり上がってきた吐き気に耐えられなくてその場に背を丸めて蹲り、地面に飲み込んだばかりの赤を吐き出して噎せる。そこかしこから鉄の匂いがして気持ちが悪い。耳鳴りがして苦しい。ヒューヒューと喉を鳴らして呼吸をして、ごぽっと音を出して血を口から吐き出して、目の前で冷たくなっていく人間に縋るようにして何度も謝罪の言葉を口にして、ボクは──ボクは、キョウダイたちと同じ吸血鬼なんかになりたくない)
ごめ、なさ──上手く飲めなくて、ごめん、なさ、ボク、キミを食べたくない、ごめん、傷付けて、上手に飲めな──ごめん、ごめ、
148:
ソフィア [×]
2022-11-14 22:35:13
>>イドラ
「嬉しい!!じゃあお家に…あ、お家はだめだから…えっと……街の一番おっきな公園で待ってて。
ぜったい行くから…ね?」
(せっかく相手が遊びにきてくれるのだから自分のお家に招待と思ったけれど両親の、カンカンに怒った顔を思い出して。よそからきたお友達だと気付かれてしまえば多分相手に嫌な気持ちにさせてしまうかも。そこで自分が家を抜け出してよく行く公園で、待ち合わせとゆびきりしようとして。)
149:
レヴィ [×]
2022-11-15 08:35:35
>ソフィア
___残念ながら僕は退屈じゃない。他の優しい人にでも遊んでもらったら?
(拷問器具達を眺めながら振り返らずに淡々と告げる。あー小さい子には優しくしなさいって兄様が言ってたっけ。なんでただの食糧に優しさなんて与えるんだろう。その方が美味しくなるのだろうか。そんな質問の答えを目の前の少女に求めても無意味たまろう。背中に刺さる様な視線を感じるも特に興味を示すことはなく。ただ喉の渇きを早く潤したくて仕方がない。)
>イドラ
(噎せてしまったのかそれとも理性が戻ったか。答えは簡単で恐らく後者。口から先程喉を通した鮮血を吐き出しては苦しそうに息をあげる姿を見て思うことは一つ。____勿体ない、と。
人間だったらこういう時優しく背中をさすって気を紛らわしてあげるのだろう。でもそれを僕がする必要は無い。あぁ、僕が彼女を美しいなんて思ったのは彼女が壊れていく所だったからか。こうして嫌悪感や後悔から吐瀉する彼女にはもう興味など無く。
彼女は今何を思っているんだろう。夢だ、なんて考えて現実から逃れようとしているんだろうか。それじゃあ面白くない。せっかく壊した意味も、僕の血を飲ませてあげた意味も。もう幾ら人間の様に振る舞っても、仲良くなろうとしても、助けても遅い。全部無駄だ。だって彼女は僕らの牧羊犬。人間でも吸血鬼でもない異端児。本能が濃く血の味を刻んでしまったら戻ることなんてできない。きっと。血で汚れた口を拭えばもう一度考える。僕が彼女に抱いた羨望について___あぁそうか、簡単に人間を騙して食糧を手に入れられる事へのか。そうであってもらわなきゃ困る。彼女と僕らは同じじゃない。人間への慈悲を持ち、それでも人間を食らう。本当に残酷なのは、一体どちらか。)
___あーあ、もう少しで壊れたのに、残念。
牧羊犬、君が殺した人間は一体何人?何人の血を啜った?
君の存在自体が、自分の行動を、その残虐さを、何よりも証明すると考えないのかい?同じになんてなれない、人間にも吸血鬼にも。よく刻んでおきなよ、その人間の顔を。
150:
パピー [×]
2022-11-15 09:02:04
>117 イドラ
っ......だ、大丈夫......?
(パニックになっていた所に誰かから話しかけられ、怯えたように肩を震わせる。びくびくとへたりこんだままで恐る恐る声のする方を向くと、夜に染まったような髪と目の少女が立っていた。彼女は、見た事がある。吸血鬼だが人間は食べないらしいと聞いていた。そう考えてすこし起こしていた過呼吸が治まりながら、弱々しい声で大丈夫だと答えてみるが、明らかに大丈夫では無い事は自分でも分かっていて疑問形になってしまう。ひとまずは立ち上がらなければ。何も出来ないし、この間に別の吸血鬼が来る事も十分にあり得る。そうして手をついて立ち上がろうとするが、どうやら完全に腰が抜けてしまったようで、上手く立ち上がれない。些か恥ずかしく思いながら、手を相手の方に差し出して言う。)
あの....ごめん............手、かし、て...たてない...
>118 レヴィ
ヒッ...!
(急に現れた吸血鬼に驚きさらに声をあげて後ずさる。どうしよう、どうしよう、見つかってしまった。恐怖に満ちた目で相手を見つめる。はやく、逃げないといけないのに。でもどうすれば?グルグルと思考を回しても答えは出てこない。大して威嚇にもならないのは分かっているが、床に投げだしていた竹刀を拾い両手で持ち相手に向ける。歯を食いしばって、自身を鼓舞する為にもギュッと握る手に力を込めてなんとか立ちあがる。大人ぶった顔で相手を睨むが、先程まで泣いていて、今も縮こまって震えているその姿は、子供の強がりにしか見えないであろう。虚勢を張りながら、思いきって竹刀で相手の肩辺りを打とうとする。)
...く、来るなっ......!!
>119 ソフィア
あっ...ありがとう。貴方は...人間、だよね...?
(一人か細い声で泣いていると、誰かが近づいてくる。階段からではないので恐らく人間だろうと思い顔を向けると、絵本の中から飛び出してきたような愛らしい子が近づいてくる。床に転がっている脚とぐちゃぐちゃに泣いている自分という痛ましく薄汚れた状況に、不釣り合いに元気な少女が出てきたことで少しあっけに取られる。声を出したら皆にバレるという言葉に慌てて泣き声をあげるのをやめる。少し落ち着いて、差し出してくれたハンカチを受け取るが、綺麗なハンカチを自分の涙で汚すのが忍びなく、腕で涙を拭う。)
151:
ソフィア [×]
2022-11-15 13:10:10
>>レヴィ
「……じゃあお話ししてくれたら血をあげる
お兄さん言ったよね?吸血鬼は人間みたいに美味しいまずいでご飯食べないって…」
(冷たくあしらわれたからなのか噛みつかれる痛みを想像したからなのか少し顔をこわばらせながら声だけは強気に取引を、持ちかける。相手の言う通り人間はズルくて汚いし自分も自分の暇つぶしのために相手を利用する。自分の血は美味しいのか分からないけど野菜やお肉と一緒で朽ちるだけの人より、生きてる人の新鮮な血の方がマシじゃないかと考え血色がいい腕を見せた。)
>>パピー
「うん人間だよ
お姉ちゃんここにいたらお屋敷の人に見つかっちゃう……立てる?」
(相手の問いに頷きながらハッキリ答える。目をこする所を見ると抱きしめたくなるけど経験的に血の匂いに誘われてそろそろ、屋敷の人が掃除をしにやってくるかも。そして彼らは掃除のついでというように見つけた目撃者を消す、そうゆう場面を何度も見てきたから自分達も見つかればタダでは済まないと直感で思い。混乱してる相手に申し訳ないと思いつつ逃げるために手を向けた。)
152:
パピー [×]
2022-11-19 20:29:56
>151 ソフィア
よかった...ありがとう、立てる
(きっぱりと人間だと言われ恐怖心が無くなり、気を持ち直す。向けられた手を取ると、片方の手で床に手を突くと力を入れてすっと立ち上がる。ゆっくりと深呼吸をすると、気分が良くなって目の前の少女に微笑みかける。今も少し横を向けば転がっているであろう脚を見ないように少女の顔を見ると、今の状態で探索を続けることは良い選択ではないなと思い、そして久しぶりの人との交流に、彼女ともっと話そうと持ちかける。)
助けに来てくれて、本当にありがとう。...そうだな、見つかったらどうなるか...私の部屋、来ないか?もっと話してえんだ。なにしろここの生活はストレスが酷いからな。
153:
ソフィア [×]
2022-11-21 00:28:58
>>パピー
「少し駆けつけるのが遅れちゃったけど……でもお姉さんと会えてよかったぁ
えへへ、お友達と遊ぶみたいで嬉しい。バレないようにそーっと行こっか」
(自分でも少し引っ張りながら、相手を立たせてあげて。涙が止まりさっきより明るい表情になった相手を見てホンワカした気持ちになり、よく分からない場所でも自分と似たような立場の人と会えて、本当によかったと思う。自分の部屋にこないかと誘われれば嬉しそうに体を乗り出して手を繋いだまま歩こうとして。)
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