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保健室の窓際で ≪ 〆 ≫/73


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41: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-05 20:02:44


(/ありがとうございます、ではでは一緒に帰る流れにさせていただきます……!)

ったく、せめて授業は出ろよ。サボりに来てるって別の教師に言われても知らねぇからな

(白衣を脱いでハンガーにかけると通勤用のバッグを持ち、保健室を出て鍵を締める。ふと窓の方を見れば日もそこそこに落ちていて辺りはやや暗くなっていた。長居しすぎたかとため息をつくと凛の方へ目を向け「お前、帰る方向どっちだ?」とぶっきらぼうにきいて)



42: 仁科凛 [×]
2020-07-05 22:51:46


いつもサボってる訳じゃないし平気でしょ、俺成績良い方だしたまーに位見逃してくれるよ。

(クスクスと悪戯に笑ってそう言い。こちらを見ながらぶっきら棒に質問を投げかけられれば“んー?学校の最寄駅の方だよ。”と答えて少し間を置き、なにか思いついたように半分冗談で“なーに?先生送ってくれんの?”とふざけたようにけらりと笑いながら先生の顔を覗きこみ)



43: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-06 11:10:19


そんなこと言ってる奴ほどちょっとずつ成績が落ちて最後は泣きをみるんだよ。俺は泣いてても助けてやんねぇぞ。

(余裕綽々といった様子に流し目で睨むようにしつつ釘を刺すように言っておく。といってもこいつなら周りの友達に頼んで勉強を教えてもらうんだろうから自分の出番など言うまでもなくないだろう。ため息をついたのと同時に呑気な笑い顔が目の前に現れた。その時に、心の片隅がザワつくような締め付けられるような感覚を覚えて眉間にシワを寄せる。今の出来事をなかったことにするように鼻で笑うとこちらを覗き込んでくる額にデコピンをしてやり「遅くなったら送るのは教師の義務だ」と呆れた様子で答え)


44: 仁科凛 [×]
2020-07-06 14:01:33


んー……まあそん時はそん時だよなぁ。でもそれで先生に会いに来れる時間無くなるのは悲しいし、出来るだけ配慮するわー。

(先生の言葉を素直に受け止めると、いつものようににかっとはにかみ笑顔を浮かべて思った事をそのまま口に出して。そう言ったのも束の間の事、額に一つデコピンをされると“ぅわ、”と反射的に両目をキュっと瞑って額を押さえ。額を押さえながらも 先生と、想いを寄せる人と一緒に帰れる事に嬉しさを感じて。それを口には出さないものの無意識に頬が緩んでしまい)



45: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-06 17:57:23


はっ、なんだその言い方。それじゃあ俺に会いに保健室に来てるみたいじゃねぇか。

(相変わらず呑気な思考だなと無垢な笑みを浮かべる顔に目を細め、ニヒルに笑いながら言う。それでもにこやかな顔は変わらずで、よくもまぁ飽きずに居るもんだと軽くため息をつくも、その笑みは先程よりも少し柔らかで。「にやけてねぇで、帰るぞ」と指でこっちへ来いと合図すると校門へ向かって歩き出し)


46: 仁科凛 [×]
2020-07-06 18:47:30


そーだよ、いつも先生に会いに来てんの。

(当たり前かのようにさらりとそう言いながらも内心少しきらい意識してくれたら良いななんて多少の期待を込めつつチラっと先生の反応を伺って。帰るぞと声をかけられると“はーい”と返事をし、細身ながらに自分より背の高く大柄な先生の後ろ姿を見て、やっぱり好きだなあと淡い想いを抱きつつ後を追うように付いていき)

47: 仁科凛 [×]
2020-07-06 18:55:50


(/“少しくらい”です、誤字失礼しました…!)



48: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-06 21:46:43


──は、冗談も休み休みに言え

(凛のさらりとした返答にしばし固まってしまった。その言葉の意味を理解できないほど馬鹿ではなく、しかしその言葉を鵜呑みにするほど同じく馬鹿ではない。こいつは言っている意味が分かっているんだろうかと、真意も知らずに無自覚な睨みつける視線を送ると一蹴するような言葉を放ち。だがチリと胸に期待とも呼べる感情が光った気がした。整理がつかないまま用務員に保健室の鍵を預けるとそのまま校門を出る。後ろで歩いている凛に、「隣こい、見失うだろうが」とぶっきらぼうに声をかけ)


49: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-06 21:47:18


(/すみません本体つけ忘れました……大丈夫ですよ
!おきになさらずー)

50: 仁科凛 [×]
2020-07-06 22:35:10


……冗談なんかじゃねえのになぁ、

(自分の言葉を聞き固まった先生の様子を見て流石にこれは言ってる意味伝わったか?と思った刹那、睨み付けるようにそう言われてしまい、やっぱ先生は俺の事なんか眼中にねえかと内心ズキリと少し傷付きながらも“隣に来い”と言われるといつもの様に笑顔を見せ“はいはい”と小走りで先生の隣へと行き)



51: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-06 23:15:39


……ったく、お前な……俺に会いにくるなんて物好きにもほどがあんだろ

(いつも通り笑って返事をするのかと思いきや、絞り出すような声色に少なからず動揺する。まさか本気で言っているのか、という思いと考えすぎだという思いとが揺れ動き、結果口から出たのはいつもの皮肉めいた返事で。校門を出て駅の方へと足を向けながらちらりと視界の端で隣に歩く生徒の姿を眺め)


52: 仁科凛 [×]
2020-07-07 02:25:37


…俺が物好きなんじゃなくて先生の魅力に気付いてない他の奴らの目が節穴なんだと思うけど?

(ふはと笑いを零すと間を置き、思い切って鎌をかけるようにそう言って。思い切ったは良いがもし自分の想いに気付かれ確信を持たれてそれを先生に否定されてしまった時の事を考えると少し怖くなってしまい、誤魔化すようにイタズラな笑みを浮かべて先生の反応を伺い)



53: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-07 09:28:10


、仁科……そういう言葉は本当に大切な奴に近づく時に言うもんだろ

(笑って誤魔化すような言葉の中に、とある可能性を感じて一瞬歩く足が止まる。その可能性に心がザワついたのが嫌でも分かった。直後に生徒1人に何を翻弄されているんだと自身を立て直す。揶揄うなと言わんばかりに無理やり鼻で笑って見せると呆れた顔でその姿を見下ろして)


54: 仁科凛 [×]
2020-07-07 13:22:33


……やだなぁ先生、ちょっと揶揄っただけじゃん。

(先生にそう言われるとそりゃあ本気になんてしてくれないよな、つーか本気にしてもらえた所でどうこうなれる訳でもねえし…と自分の中でぼうっと考えて。先程の自分の発言をなかった事にするかのようにこちらもハハと軽く笑い飛ばしそう言って、“冗談だよ冗談”と誤魔化す。その表情は笑いながらもどこか寂しそうにも見えて)



55: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-07 18:31:11


……揶揄ったって顔してねぇぞ

(こちらに寄ってきていた波が今度はスっと引いていった感覚、それに伴って今度は胸がチリと傷んだ気がした。よく保健室に来て喋る生徒であるはずの存在が、静かに離れていく感覚に焦りさえ覚えている。ぎこちない笑顔に自然と手は引き寄せられ、頭にポンと手を置くと低い声で返事を絞り出し)


56: 仁科凛 [×]
2020-07-07 19:46:46


いやっ……ほんと、揶揄った、だけ…

(先生の返しにはっと我に返ってやばい流石に踏み込み過ぎた…と罰が悪そうに目を逸らして途切れながらにもそう言い。この状況で頭に手を置かれると嫌でも鼓動が早くなってしまって、“ほんとズルい、こんな事されたら期待しちゃうじゃん”と思考をグルグルと廻らせどうする事も出来ずに眉を下げて)


57: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-07 20:14:26


……は、大人を揶揄うなって言っただろうが。

(途切れ途切れで捻り出したような返事で目を逸らされてしまうと、これ以上は踏み出しては行けない気がして、頭から手を離し。浮ついた自身の気持ちも叱るように冷たく鋭く返事をしていおく。駅が近づき人の往来が多くなってくる、その中に紛れこませるように「明日、暇だったらまた来い」と呟くように言って)


58: 仁科凛 [×]
2020-07-07 20:47:43


っ、ごめんってば

(いつものように返事をしてきた先生に、何故かほっとしている自分がいて。何とか誤魔化しはしたもののそれでも誤魔化し切れておらずきっと自分の気持ちは大方先生に勘付かれてしまっただろう。今まで散々適当にあしらわれてきたがそろそろ本当に切り離されるだろうかと思い俯きかけた矢先に明日も来いという先生の声が微かに聞こえた為、ばっと顔を上げ先生の方を見やって。聞き間違いじゃないと良いなと思いながら“…明日も行くからちゃんと待っててね”と言うといつものようににぱっと笑顔を見せ)


59: 一ノ瀬 斗真 [×]
2020-07-07 21:39:56


──何言ってんだ、保険医の俺が保健室にいるのは当然だろ。

(いつものような笑顔が戻ると、どこかで安心している自分がいた。この笑顔に隠された気持ちに気づいてしまった以上今まで通りに接するべきではないのに、自ら望んで同じ状況を望んでしまった。この先に転がる面倒事に今は気づかない振りをして、いつも通り鼻で笑って無愛想な返事をしておく。駅へとたどり着くと改札とは違う方向を指さし、「俺はこっからバスだ」とここで別れることを告げ)


60: 仁科凛 [×]
2020-07-07 22:12:14


ふ、そうだね

(明日からまた会いに行ってもいいんだと思うと嬉しくて、ついクスリと笑いを零しながらそう言い。先生の事だからきっと面倒がって見限られるだろうと思ったがそんな事はなくて。それの真意は分からずとも多少の期待はしても良いだろうかと思っているとそう声をかけられ、“そっか、じゃあまた明日…?”と少し首を傾げなぜか疑問系でそう言って)



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