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オリジナルキャラなりきりチャット
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21:
操觚者 [×]
2015-12-30 02:25:25
>淡島様
丑三つ時までお待たせしてしまうとは、何とお詫びを申し上げたら良いものか…いやはや申し訳御座いません。
かような夜更けに口にするのもぞくりとするものがありますが…蛇のお相手は是非、淡島様にお願いしたく存じます。
お江戸では目病み女に風邪引き男と申しますが、艶やかに病まれてなお光を失わぬ貴方様のまなこには大蛇も鎌首もたげて見入ることでしょう。その光を忌むか愛でるかはまた別の御噺ということで。
御噺のほうですが、叶うならば淡島様の好まれる文体、形式に合わせたいなどと考えている次第でして…どうか手本を見せると思って、其方から書き出してはいただけないでしょうか。
場は初めて蛇が忍んできた夜、二度三度と逢瀬を重ねた幾度目かの夜…お好きなように考えてくださって構いませんので。
いえ、勿論私から始めることも出来ない訳では御座いません、お望みとあらば悪文をお披露目致しましょう。お手数をお掛けしますが何卒よろしくお願い致します。
22:
葦原 嘉瑞 [×]
2015-12-30 02:32:47
合いわかった。かなり拙い文章になってしまうと思われるため先に謝っておこう、すまない。
では…御噺を始めようか。
>ALL
(しんしんと雪の降る今日はお天道様まで寒さで早く引っ込んでしまうほど寒く、暗い。まだ巳の刻になる前だというのにもう日はあんなに沈んでいるとは…なんて考える仕事の帰り道、雪道の中やっとこさ少し人里離れた場所にある自宅へと着くと、家の前に目を疑う光景があって)
人?…っ大変だ!早く暖めねば死んでしまう!
(これは大変とすぐさま倒れているお方を持ち上げ、家の中に運び込んだ。とりあえず囲炉裏の近くに寝かせると、急いで火をつけて)
23:
八雲/操觚者 [×]
2015-12-30 13:39:30
我が儘を聞き入れてくださり有り難う御座います。言の葉の彼方に雪景色が透けて見えるかのような語り口…いやはや、私めも見習わせていただかなければなりません。
では、私めはこれにて御暇させていただきます。
長居をして蜘蛛にやっかまれては堪りませんので…。それではどうか良い御噺を。
>葦原
(冬の宵は蜘蛛の体も人の体も分け隔てなく凍えさせる。不慣れな足で雪道を彷徨い、ようやっと恩人の家を探し当て…それからどうしたのだったか。ちらちら瞼の裏を掠める灯りにふと目を開けば、そこには彼の日から一時も忘れえぬ恩人、焦がれる男の姿があり)
……此処は、あんたは一体……
(暫し口を利くのも忘れて火に照らされた横顔に、見入る。横たえた体がふつふつと熱を帯びてくるまでそうしていたが、やがて乾いた唇を開くとさも気怠そうな声音でとぼけ、徐に身を起こそうとし)
24:
操觚者 [×]
2015-12-30 13:54:20
「御噺目録」
●壱、『夜蜘蛛』(葦原 嘉瑞様)(>10)
●弐、『手負蛇』(淡島 藤吉様)(>15)
●参、『化ケ猫』(空き)
幾度目かの追記となりますが、所謂"持ち込み"も歓迎しております。
「とっておきの噺があるのだが…」かような御仁には是非ともお声を掛けていただきたいものです。
25:
顔隠し [×]
2015-12-30 15:01:02
>17様
俺のような生半可のために折角の縁を断ち切らせて申し訳ないね。
匿名の旦那のように細やかなお人が紡ぐ御噺が如何なるものか、実は俺も楽しみにしていたのだが…お人が善すぎたのかな。至極残念だ。あんた様なら俺よりよい語り手であったであろうよ。
とはいえ、お陰様で此方の妖美な夢語りに加わらせていただけるようだ。勿論此の御恩は忘れちゃあしねえさ。
匿名の旦那がより良い縁に恵まれるように…まあ祈るくれえしか出来ねえがね、祈らせていただこう…
えぇ?迷惑だって?……そりゃあ、失敬。
では、昼時ではあるがね、どうか御幸せな夢を。
>操觚者様
ほう、これは嬉しいことだね。
高砂の坊主も一先ず生き永らえたってえ体だな。
だがね、主様や。悔いはないかい
坊主は癖有り、俺はあまり知恵が足りんのだよ。
他のお人が蛇を囲いたいと申し出てるのをみて俺は些かほっとしていてね、主様も御選びいただくことができると。ただどうやらお止めになったようだから…
はて、怖じ気付いたと馬鹿にしておいでかね。
傍目からそう見えようと俺は双方共に愉しく御噺をやりてえだけだ。
まあ、愚図愚図減らず口ばかり叩くのもみっともねぇことだろうしさ、主様の仰有るように拙くはあるが俺から御噺は始めさせていただこうか。其方さん始まりも魅力的だろうけどもこれ以上に迷惑をかけちゃあ男がすたるってもんだ。そうさな…幾度かの逢瀬の後ってえのでやらしてもらいてえ。
けど一つ、最後に花の話だけでもさせておくれよ
彼の花は霊となり尚愛しき人の墓に絡み付いていた歌人様の逸話があるそうじゃねえか。
俺は散歩途中に朽ち木に絡み付くのを偶々みかけたんだが、あながち偶然ではなかったのかも知れねぇな。坊主も殺されようとも葛に化け蛇の旦那に絡み付いて枷となるやも知れねえし、俺も此処にひょいひょい来たのは葛に足をとられたのかもわからねえ。
与太話ばかり長くなっちまったなあ。そろそろ坊主に化ける刻だろうね
主様と言えど俺の醜悪な面はお人に見せるのには心苦しい。だから覆いは此のままに俺は消えさせて貰おうか
では、どろんとおさらば。
26:
淡島 藤吉 [×]
2015-12-30 15:01:58
不慣れなもので面目ない、部屋の説明もいれたくてね…些か長すぎただろうか。
先生、拙い語りだがどうか此れから宜しく頼み申上げます。
>朽縄
(夜路を照らすお月さんも、今晩だけはと休みをとるとは朔の日のこと。辻斬り夜盗ら悪党も、こんなに暗くてはおっかなくて出やしない。然し惨めに離れの奥部屋に押し込められては、四方の襖と天井しか見るものはありゃしなく、お外の様子など知る由もなし。只只ヤブよりばか高く買わされた香炉から悪趣味な匂いが立ち上るばかり。原因もわからぬ病と言えど何もせずにじっとするのは己の道理に反するというもの。何分未だに店を諦められちゃいない、病にかかった程度で抜け作になってやる気は更更なくて。本心では店のこと帳簿つけなどをやりたいところ、だが病で満足に喋るのも難しい自分に其のような大事なもの持ち出す許可の出るわけもなく、お付きの爺やにせめて蘭学書の写本でもと無理に頼んだ次第。だがこうも胸が痛んでは矢張どうにもやりようはなくて、先刻に筆をとったきりぶるぶると震えるだけの手は一文字も書かぬままぽたりぽたりと墨溜まりだけを大きく作り。はやく書き上げねば、己にまだ力のあることを証明せねばと焦る心を裏切り痛みはキリキリキリキリ締め上げる様強まるようで。一際強い痛みが遅いかかれば我慢に到頭限りが出たか思わず筆をとりおとすと、ガクリと倒れ伏して。その尋常ならざる痛みに全身に脂汗を滲ませながら身悶える頭に浮かぶは唯一人。浅ましくも救いを求めるよう畳に手を這わせ乍ひんやりとした灰白の肌に思いを馳せるよう譫言の如く一人を呼び続け。)
……っう、先、生…っどうか、どう…か、っ…先生……こ、此処でくたばるわけには…っ
27:
葦原 嘉瑞 [×]
2015-12-30 16:49:04
>八雲
(囲炉裏の焔は徐々に温度を上げた。倒れていたお方の頬も少し色味を増したように見えてホッと一息つくと、こうしちゃおれないと言わんばかりに立ち上がり台所に向かい。数分後、帰ってきた手には鍋が抱えられており、ガチャガチャと音を立てながら囲炉裏に鍋をかけるとやっと腰を下ろし笑みを見せて。ーー鍋が出来るのを待っていると横から透き通るような声が。ついと視線を向けると行き倒れていたお方が目覚めたようで、早くも起き上がろうとしていて)
っちょっと!まだ寝ていなきゃだめですよぅ!
(驚きを隠さず慌てたように相手と距離を詰めると、そっと彼を抱きしめるかのような状態で寝かせようとして)
28:
朽縄/操觚者 [×]
2015-12-31 01:31:09
>顔隠し様
おっと、行ってしまわれましたか…。
独言というのも物寂しいものですが、小夜風に言伝てを頼むと思って好きにやらせていただきましょう。
ひとたび御覧になればお分かりかと存じますが、高砂の坊ちゃんに憑けるとあって、蛇も私めも喜びにのたくらんばかりに御座います。
口先ではなんとでも言えると。否否、何せ妖というのは人の道理を解さぬ無法者ばかり、誰ひとりとして譲歩に気遣い、世辞というものを知らぬのです。
たとい獲物が高砂の坊ちゃんしかおらずとも、気に食わねばついとそっぽを向いて藪にでも消えていることでしょう。
…はて、そう思えば葛に足をとられているのは大蛇の方やも知れません。絡み絡まり地獄の底まで共に落つ、それもまた一興。
此方も与太話が過ぎたようで。
妙なる語りも有り難く頂戴致しましたところ。私の戯言で邪魔をするのは藪蛇というものです。
いずれ相見えました時にはお互い醜い面を明かし、茶でも飲みながらゆるりと与太ると致しましょう。それではどうか良い御噺を。
>藤吉
(先生、と。己を呼ぶ怨敵に応え、薄闇にスウと瞳を開く。傍から見れば赤い三日月がふたつのぼったようにも紛うであろう、蛇のようにのたうつ男を見下ろす顔には血も涙もない畜生めいた笑みが広がっており。筆が転がり香煙立ち込め屋敷に暗夜が訪れる、その遥か以前より其処に座していたかの如くしんとした居住まいを崩し、畳みを這う手を掬い上げては両の指で撫でさすり心臓の戒めをほどいてやって。とうに骨と化したのでは。そう疑いたくもなるほどほっそりと白い腕、それを濡らす大量の汗は呪いの苦しみを此方へまざまざと伝えてくるが。さして哀れむ様子もなく傍らの墨へ目を寄越し、ぜえぜえ言う相手の背中に触れてやりながら零した声は場違いなほど和やかであり。)
……おや、月明かりもなしに写本とは。病んだ体に鞭を打つのは果たして賢いと言えるかな、坊ちゃん。
29:
八雲 [×]
2015-12-31 03:09:26
>葦原
……嗚呼わかった、寝る、寝るからそう慌てなさんな。
(抱擁まがいの行いに目を丸めるがしかし、間近に見る人の良さげな面差し、何より己が身を抱く手の懐かしさに唇もゆるりと綻べば、相手にくったり身を任せ為されるがまま今一度体を横たえて。床に頭をくっつけても未だすぐそこに男の顔がある。コトリコトリと良い音のする鍋に視線を逃がしつつ、さてどう話を運んだものかと僅かな間にあれやこれや考えを巡らせ一先ず口を開いては)
日暮れ頃に人里へ降りて、ひどい雪に降られた辺りまでは憶えちゃあいるんだが……まさか行き倒れてたんじゃあるめぇな、俺は。
(まだひんやりと夜風の気配が残る手を額にのせ、記憶の糸を手繰り寄せようと瞼を下ろし訥々と語る。そんな小芝居を挟み、最後には軽く首を傾けて男に尋ねかけるようにして)
30:
葦原 嘉瑞 [×]
2015-12-31 14:25:14
>八雲
(素直に寝てくれるという相手に口角を緩めると、今更ながら抱擁まがいのこの体制に気付き慌てて離れて。嘉瑞はかなりの初心、抱擁なんか今迄の人生辿っても一度もしたことがなかった為初めての感触に顔が赤くなるのが止められず、それを隠すように鍋へと顔を向けた。お方の噺を聞くと倒れていた事を覚えていないらしい、あの寒波なら仕方ないと納得しことの次第を話し出して)
そのまさかですよ。僕の家の前で行き倒れていて…本当にびっくらした。
(安堵の溜息と共に吐き出した言葉は囲炉裏の火を揺らした。ちらりと視線だけを相手に向けると濡れた衣服が目に飛び込み毒だった)
31:
淡島 藤吉 [×]
2015-12-31 21:52:30
>朽縄
…先生、ああ本当に来てくださるとは
(焦がれ待ち望んでいたひやりとした手が硬張る手指を撫ぜ擦ると、躰を酷く苛んだ締め付けがほろりと解け落ちる様に消え失せて。何度此を体験しようと矢張奇跡に違わぬであろう。その手に摺り寄る其は甘えか縋りか。答は意識の外にあり、否然し綻んだ顔に全て物語られると言えようか。未だふらつきの残る躰を手近にあった文机に支え乍半身を起こせば、整わぬ息を隠すよう片腕で押さえ。今しがた迄の乱れようを一寸忘れさせるような程力こめた瞳で相手の方を見)
わたしは…わたしは強くあらにゃならんのです。此式のことで草臥れて、どうして商いなぞを出来ましょうか。待つのみの軟弱ものは消し去られて終いです…
(呟く一語一語は心の底からのもの。周りにもう殆ど将来を期待されていないことは病床からでも犇犇と感じていて。己の野心を叶えるために必要とする舞台が遠退くことへの焦りが心を掻き乱しているためか言葉尻に近付くに連れ次第に表情へも弱りの色が見え始め)
32:
八雲 [×]
2016-01-01 10:47:30
>葦原
そうか……二度もあんたに救われるとは、本当に優しいお人だ。
(頬が火照って見えるのは、赤々と燃える炎のせいか。あるいは化生相手にもどぎまぎするほど初々しいのか。ふたたび見つめたその顔にあれこれ夢を見つつ、いきさつを聞くと堪らず声を漏らし。それは鍋の煮える音に掻き消されるほど小さな小さな声だったが実に愛おしそうな響きで)
——そういや、まだ恩人に名も名乗ってなかったか。俺は八雲、こいつを連れて彼方此方を渡り歩いている身の上でね。あんたが居なきゃあとうに野垂れ死んでたところだ……こんな身構えで悪いが、礼を言わせてくれ。
(ゆるく首を持ち上げては、相手が運んでくれたのだろう、傍らの三味線を一撫でしてツンとつま弾き名を明かす。獲物を絡めとるための銀糸は今や妙音なる弦に化け、甘い音色を零すだけであり)
33:
朽縄 [×]
2016-01-01 12:54:24
>藤吉
気ばかりせいだところでどうにも成るまい。「もののふの矢橋の船は速けれど…」、嘗て歌人が詠んだように、商いがしたければ先ずはゆるりと身を休めることだ。そのように気色ばんではいけないよ。
(物病みとは思えぬ勇ましき物言いと眼差しはいっそ見事と言えようが、蛇の耳には虫の羽音や風鳴りに同じ。粗末な戯言にともすると欠伸何ぞを零しそうにもなる。されどその面が翳り出すと途端ににんまりと唇を歪め、今一度表舞台へ向かおうとする足を絡めとるかの如く甘く優しく宥めてやり。しかし、何故この顔に縋ろうと思えるのやら…鏡を見ずとも己の目も口も非道な笑みを作っていることがありありと感ぜられるというのに、平気で弱みを晒け出す姿にこの者がどれほど己へ入れ込んでいるのか手に取るように分かり、いよいよ可笑しくて堪らず)
坊ちゃんは、少しばかり焦れているんだろう。病に商才も良い所の娘も、取り巻きさえもとられてしまったものだから。傍に控えているのは縁もゆかりもない後釜のみ…きっと其奴は、坊ちゃんが事切れるのを今か今かと待ちわびている。大人しく寝る気にならないのも当然のことだ……
(少しばかりつついてやろう、とあくまでも労り慈しんでいる体で彼が己に奪われたもの、呪いがもたらした災厄をわざわざ言葉として眼前につきつけてやり)
34:
葦原 嘉瑞 [×]
2016-01-01 22:19:42
>八雲
(微かに、微かに声が聞こえた、寒風が鳴らした音なのかそれとも。だがそれを突き止めるのは憚られた、そんな事を考えていると ”ちン” 空気を震わせるような音が一つ。フと顔を向ければ、彼が三味線を弾いたらしく銀色の弦がクワァンと震えていて。次に聞こえたのは彼の声、彼の名は八雲というらしい。彼は三味線一つで各地を回る旅芸人、あゝ道理で…と納得の声を洩らすと彼に向き直って。そのまま聞いていたが御礼を言いたいという言葉にすぐさま謙遜して)
御礼だなんて…そんな大層な事しちゃいませんよ。ただのお人好しってぇだけです。そんなことより、僕も名乗らせてください。えぇと…嘉瑞、と申します。言いづらいでしょう?
(言い淀んだ名前を誤魔化すように笑顔をむけた…強張った笑顔を)
35:
八雲 [×]
2016-01-02 21:11:59
>嘉瑞
嘉瑞……、いや、良い名だよ。何遍だって呼びたくなる。
(彼が名を名乗った途端、囲炉裏の火が風もないのにあやしく揺らぎ、確かめるように繰り返す男の顔へ昏い影を落とす。つっかえることもなく嘉瑞、嘉瑞となめらかに唱える姿はどこか楽しげで、ようやっと名を知れた喜びが暗がりのなかにも滲んでおり)
嘉瑞。あんたに礼をしたいのは山々だが、生憎この身ひとつしか持ち合わせがないもんでな……何か、してやれることでもありゃあいいんだが。
(ふたたび淡々と灯る火を伏せた目に映し、言いながらそろっと良いだろうと身を起こそうとすれば溶けた雪を吸った着流しがなかなかに重たく、ちらと相手に目をやると掴んでくれと言わんばかりに腕を伸ばし)
36:
淡島 藤吉 [×]
2016-01-02 22:28:24
>朽縄
(身を休めるという勧めは弱った心身に余りに甘すぎて思わずこくりと首を縦に振りそうにもなる。けれども己の信条とは対極の位置にある其れを、例え随一に信頼する者の言葉とて安易に是とすることは出来ぬもの。揺れる思考は不安定に歪みをつくり始め ゆらゆら己を揺さぶって堪え難い。ふらつかせた両の眼が捉えた先は相手の口許。薄く照される唇がほどけては血とも見紛う朱が見える。其処から洩れ出す声は魔のようにやさしい声色、然しやさしくやさしく聴こえる其れは承知こそすれ奥底が受け入れ切れぬ現実を己に差し向けては、ぐさりぐさりと刺すもので)
あ…そんな…違います違います、違うのです。わたしが手前の体さえも管理の出来ぬ不精ものであったが故のこと、商いへの努力と熱の不足故のことでしょう。お願いします、どうか此以上はお止し下さい……
(はくはくと無意味に開閉させた口は小さく細切れの悲鳴の様な叫びを洩らし堪えきれなくなり耳を塞いで。正に其の通りとは言え、簡単に認められるものではないもの。商いごとの出来ぬのは勿論、己の持っていた全てを奪う男が憎いこと、更に同様に他の人間も病に伏せ乍も治りもくたばりもせぬ自分に煩わしく感じているであろうこと、此らがどっとのし掛かってくるように頭を重くして。)
37:
葦原 嘉瑞 [×]
2016-01-04 18:00:07
>八雲
(彼が自分の名を紡いだ時、ゾクリと何かが走った。其れは恐怖でそして…甘美であり。自分でも此れはおかしいと分かっている、だがそれでも赤面する一方で。仕方なしに小さくゥウと呻き声ならぬものを上げながら、恥ずかしげに掌の甲で顔を隠した。彼の口が結ばれた時やっと顔の火照りがとれホッと胸をなでおろすと、伸ばされた腕に先程顔を隠していた手で掴み、優しくも力強く引っ張って。)
…ヤァだ八雲さん。礼だなんて、僕にはもったいないで…あゝ!!そうだ鍋を忘れていた!うわっと!…
(二人とも体制を整えたのち御礼を断ろうとしたが思わぬ邪魔者が入った、暖めていた鍋である。実はこの嘉瑞、かなりの料理ベタである。それと共に仕事が忙しくあまり家事が出来ないのもあり、料理の腕は一向に上達の兆しが見えなかった。唯一得意な鍋も、話し込んでいたりするとすぐ忘れてしまうからさぁ大変、高確率で焦がしたりする。今回も忘れていたようで、吹きこぼれた鍋の残念なこと。嘉瑞は苦笑いで首を掻いた)
38:
朽縄 [×]
2016-01-05 01:10:28
>藤吉
嗚呼、すまない、ならばこの話はもう終いにしよう……現のことなぞ考えず、君は唯々寝ていると良い。
(人の子は何故、幸も災いも皆すべて己等の手柄にしたがるのやら……此方の口を閉じさせる悲痛な言葉は病に蝕まれた身をなお責め立てるものばかり、やれ不精だの不足だのと偉そうに自惚れる様は少しばかり腹立たしい。詫びてあやしてやる口ぶりにも聞き分けのない赤子へ言い付けるような投げ槍の色が滲むというものだが、素知らぬ顔で彼の頭に手を伸ばせばトンと己の胸に押し当て)
夜が明ければ私は去り、君はまた日が沈む迄病に耐えなければならない……休息は然りとっておくべきだ。
(とうに艶は失せているものの、はらはらと良い手触りのする黒髪を弄り、嘗てどこぞの人間がそうしていたのを真似て抱き竦めるように背中にもやんわり腕を回し)
39:
八雲 [×]
2016-01-05 03:19:02
>嘉瑞
(優しく引き起こす腕の何と温かいことか。その温もりが篝火のように虫けらを魅入らせ惚れさせるのだと、人の良い言葉を遮って告げてみたくもなるが、ささやかな気の迷いは突として泡を吹いた鍋に寸での所で掻き消され。勢いよく流れ出た汁につい身を引いたのも束の間、やれやれ困ったと聞こえてきそうな苦笑と顔を見合せれば釣られて此方もくすくす肩を揺らしてしまい)
……嘉瑞、あんたどうにも家事の類は苦手と見たが。普段は嫁さんに任せっきりってとこか。
(遅ればせながら火箸をとって引っ掻き回し、火の勢いを殺してやりながらぐるりと見やるは二人の影が伸びるばかりの家の中。そこいらに置かれた道具を数えれば独り身であることは明らか、それでも横目で彼を見つめては揶揄うように首を傾け)
40:
操觚者 [×]
2016-01-05 19:01:27
・追加
●肆、『夢喰ヒ』
~あらすじ~
貴方様は夜ごと不思議な夢を見ております。
夢の中の貴方様は見知らぬ男と恋仲であり、同じく見知らぬ座敷や野原で仲睦まじく夜を過ごすのです。はじめこそ訝しんでおりましたが、やがて現でも男に心惹かれ、夢での逢瀬が楽しみになる貴方様。
しかし何時からでしょう。ふと目を覚ますと、真っ暗な夜道にひとり立っているようになったのは。
何時からでしょう。今見ているのは現かはたまた夢のまた夢か、とんと区別がつかなくなったのは——。
(注釈)
貴方様と、見知らぬ恋人との甘い甘い夢物語。
何せ夢の中の御噺、恋人は貴方様が望むのならば異国の街にも御伽草子の国にも手を引いて誘ってくれることでしょう。万華鏡の如き目まぐるしい蜜月をお過ごしください。
ただし恋人とて所詮はあやかし、貴方様に惚れ込むあまり所謂"夢遊病"のような術をかけ、現の貴方様の身さえ手に入れようとするやもしれません。それが叶わなければ貴方様が目覚めぬよう小細工を仕掛けることもあるでしょう。
どうぞお気軽に、されどお気をつけてお戯れくださいませ。
「あァ良かった、来てくれた。今夜は会えないのかと思ったよ。」
『目覚めない夢があったとしたら、それを現と呼ぶんじゃないかな。まァそんなのはどうでも良いね、僕には寝ても覚めても君だけだから。』
名前/漠(バク)
年頃/二十代
容姿/黒檀の髪は耳の上あたりで切り揃えられ、右耳には飾り紐がなびき結わえた鈴がちりんと澄んだ音を零す。唐人のような見慣れぬ群青の衣装には香が焚きしめてあり、袖を振るたびに甘い匂いが貴方様を包み込む。顔立ちもまた唐の色が強く、一重の瞳はスッと小刀を入れたかの如く切れ長で涼やか、笑えば目を閉じているよう。背丈は179cmほど。着込んだ衣装からのぞく首筋はしっかりとしている。
性格/貴方様が傍にいるためか何時もニコニコと楽しげで、物腰柔らかな男であるが時折貴方様を悪戯に振り回すような奔放さが顔を出す。とにもかくにも貴方様が愛しくて愛らしくて仕方がない様子、暇さえあれば指を絡めたり接吻をしたりと
所構わず可愛がる。貴方様を好いている、それは紛うことなき事実であるものの、そこに慈しみやいたわりが在るかと問われれば話は別。己と貴方様が永久に共にいられるならば、現の貴方様の身がどうなろうが構うものかという身勝手さを隠し持っている。
備考/一人称は「僕」、二人称は「君」。甘く深みのある声は優しい物言いに反して低く響く。
夜であろうと現の貴方様の前にはあらわれず、夢の中で貴方様が眠りにつくのを唯々待ち侘びている。時折恋しさのあまり我慢が効かなくなれば、貴方様へそっと術をかけ寝かせてしまうことも。
正体/熊の躯に虎の脚、男の腕ほどの牙を備えた象の顔といびつな成りをした妖「獏」。
人の悪夢を喰らって生きており、ある夜食事を求めて彼方此方をさまよい歩いている内にうなされていた貴方様の枕元へたどり着き、その寝姿へ一目惚れ。悪夢を喰らい、空になった貴方様の夢の中へと住み着いた。
今は夢での睦み合いで心満たされているものの、何時現の貴方様にも手を伸ばすか知れたものではない。
募集/
・此れといった指定や条件は御座いません、年齢、性格、容姿等はご自由に。どんな御仁であれ獏は愛しい可愛いと喜ぶことでしょう。
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