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✠ ノアの箱舟 ✠【動物提供/無登録】/6


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■: 語り部 [×]
2017-09-04 23:30:43 




──貴方は今、この地上でただひとりの若い人間だ。

──だから神は動物たちに、「人の言葉を話す力」と、「人になり得る力」を与えた。

──ただひとりの人間が、寂しくなどならないように。

──人と動物の間に、創世の時代だからこそ許される深い愛が芽生えるように。


──貴方は、地上で唯一の若い人間だ。

──だから動物たちは、貴方の愛を得ることを望んだ。


【箱舟物語】>>01
【動物たち】>>02
【箱舟の掟】>>03






1: 語り部 [×]
2017-09-05 00:15:13



【箱舟物語】


西暦も2000年以上が過ぎた今。
地上には邪悪な人間が蔓延った。幾度となく繰り返される戦争、無くならない差別、種族を問わない傲慢な虐殺。ありとあらゆる罪でこの世界は穢れてしまった。
──全てを一掃する必要がある。
神は大洪水を引き起こした。
水による破壊は40日と40夜続き、地上の全ての命が滅んだが、それでも150日が過ぎるまで水は勢いを失わなかった。
生き延びることが出来たのは、「神と共に歩んだ正しい人」こと賢人ノアとその家族、そして全ての動物のつがいだけだ。

だがいくつもの夜が過ぎたある日、賢人ノアの家族が病気にかかり、ひとりまたひとりと命を落とし始めた。
──このままでは人類が滅んでしまう。いや、大切な家族を失ってしまう!
賢人ノアは箱舟にない薬草を求めて鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。地上はまだ、全てが水に覆われたままだった。
次は、次こそは。そんな望みを託して鳩を放ったが、やはり同じように戻ってきた。賢人ノアは絶望しはじめる。
やがて7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。
更に7日経ってから鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。──地上の水は引いたのだ。

賢人ノアは箱舟を出た。
人のいない街。崩壊したビル。寂れた遊園地。横倒しになった電車がいくつも散らばる駅。
そこには荒れ果てた、一度終末を迎えて全てを失った世界だけがあった。
賢人ノアの心は痛む。
人間のみを襲った病いは、彼の家族のほとんどを滅ぼした。生き残ったたったひとりはまだ若いのに、こんな世界で生きていかねばならないのか。

しかし、賢人ノアは信心深い人物だ。彼は祭壇を築いて、神に対して供物を捧げた。
神は、まず賢人ノアが失った家族たちを楽園で祝福し、神でさえ病いを止められなかったことを詫びた。
そして賢人ノアと、たったひとり生き残った彼の孫、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生けるものを絶滅させてしまう滅びの大洪水を、もう二度と起こさない事を契約した。

そしてもうひとつ。
死が近い賢人ノアは、彼の名を受け継ぐ若い孫が本当に独りぼっちになってしまうのを恐れている。
それを知る神は、全ての動物に「人の言葉を話す力」と、「人になり得る力」を与えた。
賢人ノアのただひとりの子孫が、寂しくなどならないように。
そして動物たちのだれかと愛を育んで、次の世代を遺せるように。
新たな創世の時代を迎えた今、人と動物は交わることを許されたのだ。

神はそれらの約束の証として、空に消えない虹をかけた。
その虹の根元には今、黄金の壺が眠っているという。
いつかまた、人間のみが滅びる病いが地上を襲った時のために、全てを癒す不老不死の薬をそこに隠しているそうだ──


「ねえ、つまり、あの子はノア・シニアのために虹の根元に向かおうとしているということ?」
「他の人類が全て滅んだせいもあって、祖父想いな子だからねえ。『黄金の壺』の中身はあの子とあの子の子孫のために用意されたものなのに、ご病気にかかった大老様のために使うつもりなんだよ」
「ふん、全く愚かなことです。後先を考えずに目の前のことばかりに執着する……これだから人間は嫌いなんだ。仕方がない、私が直々に出向いて警護してやることにしましょう」
「すっこんでろむっつりスケベ、あいつは僕の人間だ!」
「だめだよ、ノアはみんなのものだよ!?」
「ん、そうだよね、ノアはかっこいいもんね……私のこと、知っててくれてるかな……」
「ちょっとあんたたち何言ってんの?ノアはあたしのことがいちばん好きに決まってるじゃない!」
「いんや、残念ながらオレだね。あの麗しのかわいこちゃんの心はオレが必ず盗んでみせる。そしこのイケメンお兄さんと永久の愛の巣を築くのさ!」
「……どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。勝手にやっているが良い、黄金の壺は俺がいただく」


うら若いノア・ジュニアは、たったひとりの家族であるノア・シニアを救うため、黄金の壺を探しに行く旅の準備を始めていた。
だが、神によってノアと話せるようになった動物たちがそれを見過ごすはずもなく。

──ひとりの人間を動物たちが奪い合う、奇妙なハーレムが誕生する。





2: 語り部 [×]
2017-09-05 02:50:03



【動物たち】


「ねえ、つまり、あの子はノア・シニアのために虹の根元に向かおうとしているということ?」

【コウテイペンギン】♀/しなやかな黒いボディラインが妖艶な美女/優雅で愛情深く、動物たちのお姉さん的存在として慕われる存在/ひとりぼっちのノアをいつも気にかけ、温かく包み込む/以前から怪しんでいたオオカミの動向を警戒


「他の人類が全て滅んだせいもあって、祖父想いな子だからねえ。『黄金の壺』の中身はあの子とあの子の子孫のために用意されたものなのに、ご病気にかかった大老様のために使うつもりなんだよ」

【ライオン】♂/筋肉質の身体と黄金のたてがみが特徴/穏やかで面倒見が良く父性的な、動物たちのリーダー/しかし百獣の王故の腹黒さ、残虐さを持ち、ノアへの独占欲は異常なまでに強い/無二の親友である賢いヘビを頼りにしている


「ふん、全く愚かなことです。後先を考えずに目の前のことばかりに執着する……これだから人間は嫌いなんだ。仕方がない、私が直々に出向いて警護してやることにしましょう」

【ヘビ】♂/鱗が美しい、全長4メートルの大蛇/毒舌でドSでいかにも悪役な、嫌味ったらしい皮肉屋/冷徹な合理主義者で、最も知的/しかしノアへの深い愛情を隠しきれていない/素直になれないたちなのでイヌへの風当たりが無駄に強い


「すっこんでろむっつりスケベ、あいつは僕の人間だ!」

【ネズミ】♂/態度はでかいがいちばん小柄な茶色いクマネズミ/口は悪いが、王族のような振る舞いからして育ちは良いらしい/自称「ノアの騎士」/激情型で子どもっぽいが純粋で、ノアを一途に想っている/やたら煽ってくるサルを毛嫌い


「だめだよ、ノアはみんなのものだよ!?」

【イヌ】♂/犬種はお任せ、しかし性格は見事なまでの忠犬っぷり/ノアへの愛情を出し惜しみしない甘えん坊/ノアがいないと不安で吠えまくる/しかし戦う時は打って変わって怖いほどに真剣/ネコにも無駄に人懐っこくてウザがられている


「ん、そうだよね、ノアはかっこいいもんね……私のこと、知っててくれてるかな……」

【ウサギ】♀/真っ白な毛や黒い瞳を縁取るアイラインが可憐なホト種/臆病で大人しく、内気で控え目/しかし追い詰められた時は最も大胆/ノアへの想いをなかなか打ち明けられない/美しくも芯の強いコウテイペンギンに密かに憧れている


「ちょっとあんたたち何言ってんの?ノアはあたしのことがいちばん好きに決まってるじゃない!」

【ネコ】♀/猫種はお任せ、しかし性格は見事なまでの女王様っぷり/高圧的でナルシスト、「〜してあげる!」といった言動が多い/しかしノアへの空回りがちな愛情がわかり易いツンデレ/同属の悩みを持つからか、ネズミとは案外仲が良い


「いんや、残念ながらオレだね。あの麗しのかわいこちゃんの心はオレが必ず盗んでみせる。そしこのイケメンお兄さんと永久の愛の巣を築くのさ!」

【サル】♂/黒い顔に灰色の毛のハヌマンラングール/ハーレムを築く習性を抜きにしても情けないほどに女たらし/しかし有事の際は恐ろしく有能で勇敢な勇者気質/ノアにはかなり真剣/美少女ウサギを口説きまくって周りにボコられるお約束


「……どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。勝手にやっているが良い、黄金の壺は俺がいただく」

【オオカミ】♂/黒と白の大きなタイリクオオカミ/他の動物達と馴れ合わない孤高の一匹狼/『黄金の壺』の秘薬を狙い暗躍/しかし野望のため利用するつもりが次第に本当にノアに惹かれてしまう/覇権を取るためライオン暗殺を目論んでいる




3: 語り部 [×]
2017-09-05 09:30:13



【箱舟の掟】


✦参加希望テンプレ(簡易OK)

 名前/ノア(ノア・ジュニア)
 性別/
 年齢/
 容姿/
 性格/
 備考/
 目的/大老様ことノア・シニアを救うため、虹の根元にある黄金の壺を見つけること
 指名動物/
 萌え萎え/
 ジャンル/
 希望展開/
 備考など/

✦ロルは豆以外なら基本自由。全角愛用者様微優遇。やり取りのペースはお互いにやり易いもので。
✦リセット無し、ただし有りも可能。指名する動物を途中で変更することも可能。
✦参加状況によっては一時的に参加制限する可能性もあり。
✦相性重視のためお断りあり。ノアの性格や年齢は自由だが、受け受けしい、絡みにくいキャラクターである場合はどうしても冷遇気味。
✦動物たちとの関係は恋愛、友情、如何なるものでも。参加希望の際に伝えていただければその方向で進めます。
✦掟を読んだ証として、参加希望の名前の最後に句点を付けること。
✦指名欄(>>02)にはない動物を指定したい場合はご相談を。提供可能である場合、新たにキャラクターを作ります。
✦動物たちは、最初は人になることが出来ず、あくまで人の言葉を話すことが出来るのみ。人になれるのは、互いに強い愛情が芽生え、より深い関係を望んだ時だけ。それは恋愛、親子愛、友愛、師弟愛、いずれでも当てはまる。
✦今も箱舟で共に暮らしている動物たちのほとんどはノアを深く愛しており、ノアを第一に想っている。しかし箱舟を出て野生化した動物たちは、人の言葉を話こそすれ、他の動物やノアを襲うことを厭わない。故に、箱舟の外の世界は危険に満ち溢れている。

✦この物語は、一度終末を迎えてほとんどの人類が滅んだ世界で、じきに世界で唯一の人間となる男あるいは女のノアが、箱舟で共に暮らす動物と一緒に、大老ノアの病を癒す黄金の壺を探しに行くというもの。
ジャンルは恋愛でも友情でも冒険でもホラーでもミステリーでもファンタジーでも、お好きなものをご指定下さい。

✦動物提供トピックの需要がどこかしらにあることを願って……!




4: 参加希望。 [×]
2017-09-05 12:33:25

(/素敵なトピ/// 参加したいのですが、pf作成に1日猶予を頂けませんか?)


5: 語り部 [×]
2017-09-05 14:21:00


>4
(/閲覧ありがとうございます。相性重視式の無登録ですので、一日でも三日でも何週間でもおかけ下さって大丈夫ですよ!)



6: 名無しの旅人。 [×]
2017-09-05 18:22:20


「未来の事なんて難しくてよく分かんないよ。私はただ、おじいちゃんを助けたいだけなの!それって、いけない事?」
「神様お願いです、おじいちゃんを神様の国に、まだ連れていかないで下さい…!」
「私も皆の事、大好きだよ!」

 名前/ノア
 性別/女
 年齢/16
 容姿/赤や橙、黄色等が混ざった赤毛の癖っ毛。櫛で解かしてもすぐ跳ねてしまう程。長さは胸元辺りまであるロングを、やや高い位置の後頭部に青いリボンでポニーテールにして結んでいる。前髪は目に軽くかかる程度。瞳は明るい蒼色、二重でぱっちりとしている。顔にはそばかすが少し目立つ。
服は白いTシャツに紺色のオーバーオールを身に纏い、靴も動きやすい赤いスニーカーシューズ。背中には旅に必要な荷物の入った深緑色のリュック。身長は158cmの、中肉中背な体型。
 性格/好奇心旺盛。あれもこれも気になると気持ちを先行し行動しては、体に擦り傷を作る事も日常茶飯事な腕白。危険な外に出た事が少ない為、やや世間知らずで頭も弱い。ただし根は真面目な為、今まで育ててくれた大事な祖父の為に、自分は何が出来るだろうかと真剣に考え、今回旅に出る決意を固めた。こうだと決めた事は曲げない頑固者でもある。
 備考/
一人称:私
二人称:あなた、~君、ちゃん、さん
生まれて間もなくに大洪水が起こり、物心がついた頃には病で両親も無くしている為、祖父と過ごしている時間が一番長いおじいちゃん子。動物達は家族や兄弟に近い思いを抱いており、慕っている。
また、一番親しい【イヌ】の事は犬の「いっくん」と呼んでいる。
最近祖父の体調が思わしくないのを気にしており、寿命では無く病で、薬さえあれば治るのなら最後まで諦めずに自分の出来る事をして足掻きたいと、昔聞いた黄金の壺を探す旅に出る事にした。
運動神経は高いが、知恵を働かせるのは苦手。祖父を見習って見よう見まねだが、神へ祈りを捧げる事もある。
 目的/大老様ことノア・シニアを救うため、虹の根元にある黄金の壺を見つけること

 指名動物/【イヌ】(希望犬種:柴犬)
 萌え萎え/
萌え:人懐っこい、表情豊か、素直、正直、真面目等
萎え:無口、ドジ、終始形、確定ロル、悲愴、完璧
 ジャンル/友情、冒険、ファンタジー、シリアス、ほのぼの、(恋愛)
 希望展開/終末を向かえた大地を旅する中で、何が危険で何が役に立つのか等、外での暮らし方を動物達に教えて頂いたりしつつ、展開によっては友愛か恋愛を育み成長しながら、虹の根本を目指していきたいと考えております
また、本筋からは脱線してしまうかもしれませんが、外で花や何かの種等を見つけたら箱舟内か外で育てたり、川等の自然の中で遊んだり、旅の途中雨で足止めを食らったり、女の子の動物達と交流等も出来たらなと思っております
 備考など/ 特に御座いません

だ、大丈夫?──うん……わかった。また来るねおじいちゃん!ゆっくり休んで、早く元気になってね!
(空には朝日が上り、窓から柔らかな光が差す箱舟内の祖父の自室。トレーを両手に抱え、料理を落とさぬよう慎重な足取りで朝食を届けに向かえば、手渡した後は近くの椅子に座り談笑を楽しみ。その途中咳き込み始めた祖父に目を丸くして驚けば、慌てて背中をさすりながら、心配そうに何度も声を掛け。漸く落ち着き、申し訳なさそうに一休みすると告げられれば後ろ髪を引かれつつ、何とか笑みを作っては励ましの言葉を送り。パタンと扉を閉め退室すれば、その場でふぅと一息つき。日に日に弱っていくかのような祖父の姿を見ていられないと強く思えば、決意込めた瞳で窓から見える、色鮮やかな美しい虹を暫し見つめ。廊下を走り自室に駆け込めば、密かに荷物を準備していたリュックを背負い、家族の中で怒らず、自分に着いてきてくれるのは誰かと考えれば、思い当たった相手の姿を探しに向かい。相手を発見したのなら、その場にしゃがみ込み乱れた息を整え、視線を合わせてから真剣な眼差しを向け、やや間を空けてから口を開き)あ、やっと見つけた…!──いっくん、お願い。私と一緒に『黄金の壺』を探すの手伝って!


(/動物提供に惹かれ、参加希望を出させて頂きます!
擬人化も好きですが、本来の可愛く格好良い動物姿も好きでして、此方のスレに出会えて嬉しく思います。名前は「ノア」で固定と解釈致しましたが、もし違っていましたら訂正致しますので。
相性も見て頂く為、ロルテも合わせて提出させて頂きました。初回なので長文になってしまいましたがロルはムラが多く、中(100以上)~くらいかと。また食事や箱舟内の構造等、想像で描写してしまった所もあり、主様のイメージと違ってしまっていたら申し訳御座いません。
今回ご縁が無ければ、清く諦めますので、お時間が御座いましたら、ご検討の程よろしくお願い致します)

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