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アリスは憂鬱な夢をみる / 半無登録、指名制 / 再建/254


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自分のトピックを作る
181: 天女目 有咲 [×]
2025-10-30 23:18:07

   
   
>ムカデ

私も、とっても楽しかったわ。今度はちゃんと、ムゥちゃんに逢いに来るわね。

(彼の不慣れな笑顔を見る度に、心がほんのりあたたかくなる。些細な表情の変化が、声に滲む音が。言葉は少ないかもしれないけれど彼はいつだって真っ直ぐに届けてくれるから嬉しくて堪らないようで。今回は図書館が目的で、出会った経緯も迷子としてだったけれど、次は彼に逢う為にこの森へ足を運ぶと口にしては促されるままに数歩前へ。振り返った先の彼の言葉に、そんなことがあるのかと思えば楽しげにくすくすと肩を揺らしてから此方からも手を振り返し。「ええ。本当にありがとう!お仕事、頑張ってね」柔らかく細められた双眸に確りと彼を映しては、ちゃんと見届けてくれる優しさを愛おしく思いつつ言葉を送って。さて、白金の髪を揺らしながら視線は前へ。徐々に図書館の姿が鮮明になると改めて威厳がありながらもどこか幻想的な雰囲気に圧倒されてしまう。同時に胸が高鳴ってしまうのも事実で。正面の位置にて、巨大な本の扉を前に足を止るとやや緊張した面持ちでそっと片手を伸ばし。片手は高鳴る鼓動を押さえるように胸元にあて、そのままゆっくりと図書館の中へ足を踏み入れた__途端、目前に広がる景色に目を奪われて。浮遊する本棚、整然と並べられた本が持つ不思議な光沢と存在感。中には淡く光ったように見えるものもあり、それは次の読者の手を待っているようにも思えて。まあるく見開かれた瞳はそれらをいっぱいに映し、両手は口元を隠すようにあてがわれた。本来の目的を忘れ入口付近に佇んでは、思わず感動のひと言が唇から漏れ。)

__…素敵……!



(/ 此方こそ、今回も素敵すぎる時間をありがとうございました…!徐々に打ち解けてくださったのか、ムカデ様のさまざまな反応が見れて有咲共々嬉しく思っております……!かわいい…!
早速図書館に足を踏み入れ、感激している有咲を置いておきました。ぐ、ダリア様にちゃんと辿り着けた(大嘘)ことを自慢したいところではあるのですが、折角であればいろいろな人と交流しながらこの国を歩きたいとも思っておりますので……もし宜しければ、お次は芋虫様と交流できればと思っております。 引き続き、宜しくお願いいたします。)


   

182: 芋虫 [×]
2025-10-31 00:19:14



>有咲

──、(弟のように可愛がる同居人がアリスを拾ったと楽しく話していただけでは留まらず、そのアリスは我が図書館に仕事をしにきてくれるのだという。当のダリアはと言えば別件の用事が入ってしまったようで、折角アリスが来るのにと不貞腐れていたが渋々外へと向かって行った。さあ、我がダリアがこんなにも楽しそうに話していたアリスは一体どんな子だろうかと期待に胸を膨らませながら仕事に耽る。暫くすれば客人を知らせるように音が広がり、待っていたと言わんばかりにそちらへ足を向けて。本棚に向かうように佇む一人の女性、その後ろ姿をみつけた。彼女がそのアリスだと言うことはダリアより事前に聞いていた髪型ですぐに察することができた。何処からともなく姿を現せば、堂々たる佇まいで和かに挨拶を「やあ、待っていたよアリス。外は意地悪をしなかったかい?来るのが遅かったから心配してたんだ」自らの胸元にそっと片手を添えて、もう片方は背中へ、まるで舞台俳優のように演技じみた動きで綺麗に笑って見せながら「今日は仕事の場に我が図書館を選んでくれて感謝するとも。俺がここの主、芋虫だ」胸元に添えていた手を彼女へと差し出して握手を求め)

(/続きの交流分をありがとうございます…!それでは早速芋虫にてお迎えに上がらせて頂きます。可愛い有咲ちゃんとの素敵な時間をいつも楽しく過ごさせて頂いております!それでは引き続きよろしくお願いいたします。)



183: ロメオ [×]
2025-10-31 01:05:45


>羊様

――――ふ、っく…。ほんとに可愛いね、メリーは。
(突然迷い込んだ世界で神様のように自分を導いてくれた彼の事を、心のどこかで神聖視している節があった。でも目の前の素敵な人は、等身大の感情に悶え葛藤する大変人間らしい心の持ち主で、心から溢れ出た暖かい愛おしさが思わず吐息だけの笑みとして零れて「…うん。教えてくれてありがとう」名前というより職業のように聞こえたそれは、不思議と違和感なくストンと胸に落ちた。彼は嫌っているけれど、きっとボーシヤは悪い人じゃないなと直感で思いを馳せながら、ようやく甘い甘い紅茶を一口。そこで反射的に出した手で受け取ったイヤーカフをじっと眺め手のひらで転がすようにして、刻印に気付けばふっと笑って「これってメリーのM?」甘く柔らかく、それでいて気の置けない友人に対するような無邪気さも乗った多層的なニュアンスの声で問うて、そのまま間髪入れず視線を彼の顔に移して「失くさないよ。俺の命綱、或いは大事な切り札になる予感がするから」どこか勇ましさを感じさせる表情でそう告げ、宝物を眺めるようにシャンデリアの光に透かすように見つめた後、右耳へと装着して。所有されることは苦手なはずだが、悪い気がしないのは何故だろう。自分でも説明をつけられない高揚感のままロールケーキの最後の一口をお腹に収めて立ち上がり)ご馳走様。そうだ、実はもう一つ欲しいものがあるんだけど――いいや、今日は貴方から素敵なものを貰い過ぎた。ふらっとその辺を探してこようかな。


(/快いお返事ありがとうございます。ほっとしたのも束の間、私には過分なお言葉まで頂いてしまって恐縮です…、こちらこそ髪の動きや表情のひとつひとつが浮かび上がるような、味や香りといった目には見えないところまで巧緻に表現するような主様のロルに惚れ惚れとしております。実は既に女性アリスのプロフィールは完成しておりまして、以下の通り投下させていただこうと思います。最初に拾っていただく国民様次第で大きく展開が変わりそうな娘となりましたので、悩みに悩んだ結果指名を絞り切れず…。重ねてお手数をおかけしますが、もしプロフィールに問題がなければ、初回の国民様をご提案いただくことは可能でしょうか。恐れ入りますが、ご検討宜しくお願い致します。)


【登録希望】

指名:
名前:ユリーシャ・ゼレンカ
年齢:20
性別:女性
性格:
浮世離れしたところがあり、どこか夢の中を歩くように生きている。自分は愛されて当然の存在だと信じて疑わず、褒められると加速度的に心を許していく。貰った言葉の数だけ好意を積み上げていくが、それが真心かどうかは見抜けない危うさがある、というより自分に掛けられる耳に甘い言葉を一切疑わない。礼節や思慮に欠け、知恵が浅く騙されやすいが、結果として騙されたとしてもそれを悲観することなく受け入れてしまうほど世界に対して開かれていて、ある意味肚が据わっている。誰かが傍にいると安心するし、心を許した人になら触れるのも触れられるのも好きな甘えん坊。人や物事に対する好き嫌いを口にすることを憚らず、同時に相手にそれを受け入れてもらえるという無意識の甘えがある。良く言えば裏表のない気性で、駆け引きはしない。というよりするだけの頭がない。誰に対しても不遜な態度を取るが誰かの真心に深く染められる事はまだ知らないので、そういう意味では初心。
容姿:
ハイライトのないぱっちりとした大きな瞳はピンク感強めのストロベリーレッド。それを縁取る長い睫毛は生まれつき緩いカールを描いた上向きで、左目の下に泣きぼくろ。ミルクベージュの髪はぷるぷるツヤツヤで、淡く波打つような軽いウェーブ感で腰まで伸ばされている。前髪はかなり長いため斜め分けにして耳にかけており、常に額が見えている。右サイドだけ三つ編みにされているが、誰かに編んでもらったままほどけかかっており、自分は手先が不器用なためそのままほったらかし。小ぶりな唇には指でぽんぽんと色を乗せただけのリップ。裸足での身長は155cm、お外ではヒールでプラス3cm。白磁のような肌は健康的というよりはやや青みがかっていて透明感がある。着痩せする体躯で、比較的小柄な割に胸元は女性らしい。シャンパンゴールドのワンピースは光沢のある生地で、腰が絞られ裾に向かって緩やかに広がるシルエット。袖部分のみ透け感のあるレース素材で、小枝のような腕が透けて見える。足首は見える丈感で、靴は3cmヒールのストラップシューズ。白レースに控えめなリボンのあしらわれた小さなハンドバッグを肌身離さない。中身はレースのハンカチ、キャンディ数個、縁の欠けた小さな手鏡、「……みんなが愛するユリーシャへ」と書かれたくしゃくしゃの紙片。
備考:
それなりに裕福な貴族の一人娘。幼少期の火事で肉親を失い孤児院に引き取られ、慢性的な愛情不足と表層的な誉め言葉の中で育った。貴族の出とはいえ英才教育が本格的に始まる前に孤児となったため教養は浅い。知らない世界に浸れるので本が好きだが、子供向けの御伽噺や童話しか自力で読めない。火事によって「世界は突然終わる」という感覚をトラウマとして刻みつけられており、どこか現実感が希薄なのは無意識の防御反応。トラウマへの対抗策としてどんな些細なもの・言葉でもいいから〝証〟を求める節がある。数か月前から精神錯乱気味で入院中。好きなものは誰かからのプレゼント、誉め言葉、本を読み聞かせてもらうこと、レディ扱いされること。苦手なものは真っ暗な部屋、一人で寝る事、ひとりぼっち。
ロルテ:
(病室の天井を見つめていた瞳に、ふと赤が差した。窓も灯りもないはずなのに、視界が薔薇色に染まっていく。一体これは何、答えの見当たらない不安感に比例するように増幅していく謎の浮遊感。ベッドのシーツがふわりと波打ち、身体は重力を忘れたように宙へと放り投げられるような錯覚に襲われ思わずきつく目を閉じて――次の瞬間、足元にはヒール越しに感じる柔らかな土の感触。恐る恐る目を開けると、そこは真っ赤な薔薇が咲き乱れる目を奪われるような光景が。幻想的な絶景を前にして最初に浮かんだ感想は〝…おかしいわ。さっきまで裸足だったはずなのに〟なんてズレたもので。風が吹くたびに薔薇は囁くように揺れ、まるでユリーシャ、ユリーシャと呼びかけてくれているかのよう。病院の白い壁も、火事の黒い煙も、もうここにはない。代わりにあるのは甘い香りと、誰かが愛してくれるという根拠のない予感だけ。ふと、ひときわ美しく咲いた薔薇に手を伸ばした瞬間、指先に鋭い痛みが走った。棘が白磁のような肌を裂き、赤い薔薇の色と同じ鮮やかな一滴が指先からぽたりとこぼれ落ちる。驚いたように目を見開き、しかしすぐに微笑んで「ああ…。あなたもユリの気を引きたいのね」ぼんやりと呟きながら傷口を見つめるその瞳は見誤りようもなく嬉しげで。)



184: リオ背後 [×]
2025-10-31 11:14:47




>179 赤の女王様


( / お優しい言葉痛み入ります。また、力不足などと仰らないでください。とても楽しい時間を過ごすことができました。本当に感謝しています。こちらも主様の意向に沿った子でお相手できずすみません。そしてまたお相手してくださる機会をくださりありがとうございます。この度迷った末に男女のpfを作成しました。主様のご希望の方で一度交流させていただき問題なければ本登録させていただこうかと。それと、我儘ではありますが指名も主様に決めていただきたいなと。どなたも素敵でどなたとも交流したいと考えております。この再スタートの物語で交流する方はどなたでも嬉しく思います。ご検討ください。
長文投下になってしまい申し訳ありません。お手隙の際に確認いただければ幸いです!よろしくお願いします。 )



* 無登録( 一度交流していただき大丈夫であれば登録したいです )
*
* 名前 劉 翠花( リュウ ツイファ )
* 年齢 22歳
* 性別 女性
*
* 性格 名前の通り華のような笑顔で愛嬌を振り撒く。誰にでも尻尾を振るような人懐こさもあり、時には相手を惑わせるような妖艶さも持ち合わせる。というのは表の顔。計算高く頭が良い、損得勘定で自身の行動を決めるエゴイストでもある。本当は沈着冷静で表の顔を使って人を騙そうとする商売をしてきた。それしか生きる術がなかったとも言える。現在は自分を拾ってくれたボスなしでは生きていけないからか、彼に依存している。彼から離れることはないし、彼のために動いている。その拠り所が変わることは容易で、自分が生きるために必要な者に依存し、寄生する。軽い口調と失礼なくらいすぐに距離を詰めるところは表も裏も同じ。相手を信頼する、又はどうでもよくなったとき裏の顔が出てくる。
* 容姿 緑がかった黒の艶のある髪は胸を隠すくらいの長さ。普段はそれをポニーテールにするか、下ろして内巻きにしている。ごくたまに中華風のお団子にする。前髪は目にかからない程度の長さ。少しまろ眉っぽく短い眉が特徴で、目は大きく丸い。目尻は少し吊り上がったようなメイクをする。通った鼻筋と口角の上がった猫のような口。キメ細い白い肌に淡いピンクの頬。右目下には泣き黒子がある。165cm。黒地に蓮の刺繍が施されたマンダリンカラーのシャツに同色のスラックスパンツ。黒の艶のあるローファーを履いている。背中には蓮と龍の刺青が入っていて、それを隠すように露出はあまりしない。
* 備考 中国マフィアの幹部として育つ。齢12の頃原因不明の火災で家屋が焼け家族が亡くなった。街で家庭料理店を営んでいた。両親はいつも忙しくしていたが3つ上の兄が遊んでくれていたから寂しくはなかった。大好きな家族だったが、突然の出火に自分だけが逃げられて生き延びることができた。病院で家族の死を確認したのち行く当てもなく孤児としてスラム街を点々とした。軽い犯罪にも手を染めた。金持ちそうな男に媚を売って飯を食わせてもらったり、寝床を与えてもらったりした。そんな中、13歳のときにマフィアのボスと出会って引き取られた。彼は寝食と勉学を与えてくれた。地頭が良かったし、勉強は嫌いじゃなかった。15歳のときには大学レベルまで余裕で理解することができた。ある程度勉強させてもらってからボスは自分を組織の1人として仕事を与えた。夜の仕事に入って男を騙していく、ハニートラップなるものをやらせたり、取引の場に連れて行き説得させられたりした。いつからか、ボスは父であり、愛人であり、上司となった。この関係は自分を縛ったが、悪くはなかった。自分も依存していた。でも、いつか彼の束縛から離れたいと感じていた。精神病棟に通うようになったのは自分を拾ってから。一度発作が起きたことがあり今後何かあっては困るとのことで薬だけをもらいに行っていた。
*
* ロルテ
* ( 今日も今日とてあの気持ちの悪いおっさんのところへ向かう。おっさんというのは、自身が通っている精神病棟の医者だ。ニコニコしてやってたら最近やたらと距離が近くなってきた。鳥肌ものだ。舌舐めずりまでしてきた前回から今日、もうニコニコする必要なんてないか、薬などいらない。発作なんて暫く怒っていないのだから。舗装が適当なのはこんな裏路地だからだろう、ジャリと音鳴らしながら歩いていればいつの間にか到着していた。一度も清掃されたことのない白の壁は黒く濁っていて汚い、看板は錆だらけでもう字も読めたものではない。耳障りな音をさせる扉を開けてそこへ入ればいつも通りの婆さんが受付にいて何も変わらず、いらっしゃいと愛想もなく言う。精神病棟としてこれはどうなのかと思わざるを得ないが、いつも通り笑顔で挨拶をして診察券を渡し椅子に座る。病院特有の匂いが嫌いで待合室でいつも目を瞑る。今日も同じだった。それが目を開けたとき先ほどまでの嫌な匂いはなく、鼻を擽る風が乗せてくるのは花の匂い、目に入るのは赤い壁と青い天井。その赤が薔薇だと気づいたときには自分はもうあの場所にはいない、どこか遠くへきたのだと理解した。横で可憐に花開く薔薇に手を伸ばし「 やっと、解放された 」ここが地獄でも異世界でも幻でもよかった。わざと薔薇の棘に人差し指を刺してぷくっと浮き出る血を見ては薄く笑みを浮かべては両手を天に突き上げるように一度伸びをして )気持ちいい風、こんな場所中華のどこ探してもないな。ここはきっと地獄だ。




* 無登録( 一度合流したのち大丈夫であれば登録したいです )
*
* 名前 ジュード・ホーキング
* 年齢 33歳
* 性別 男
*
* 性格 生真面目で堅実。真面目すぎるが故にめんどくさいところもある。自ら茨の道に進むようなタイプではなく、手堅く決められた道を進みたいと思う。でもそんな道に楽しさはなくあるのは虚しさだけ。それに気がついてからは自分の意思に従って行動するようにしている。が、慣れないこともあり悩みふけることは多いようで。元々口が良いほうではなく、はっきりしたものいいも相まって周囲からは冷酷だと言われてきた。あまり他人からの評価も気にしないからか直す気はない。協調性がなく、自分の志を貫く1人での生き方を尊重している。人とともに生きていくには不器用すぎるほど言葉足らず。
* 容姿 白銀の髪は短い。前髪は長くかきあげるように固められている。よくそこからこぼれ落ちた前髪が目にかかっていることがある。髪と同様の色の眉は少し吊り上がる。半目気味の目は三白眼もあり目つきが悪い。髪と反して濡羽色の瞳には光が入りにくい。白い肌に強調しすぎる深い隈、火傷の痕。左頬から眉間にかけて火傷の痕が残る。178cm。元軍人なのもあって筋肉質。着痩せするタイプで服を着ているとすらっとした体型にも見える。紺色の長袖シャツは第一ボタンを開け、シャツをインして黒のパンツを着用。パンツにはサスペンダーが付いていて肩に回す。本を読むときにはメガネを着用する。
* 備考 元空軍パイロット。現在は田舎の孤児院で子供たちに勉学を教える教師。幼い頃に火事で家族を失ってから孤児院で育つ。そこでパイロットという仕事を知る。1人で空にいられることを夢とし、軍の士官学校に入り空軍に入隊する。そこでパイロットを志願し訓練を受け、20歳のときに初めて戦争へ出た。その際飛ぶことよりも人を虐殺している事実に心が折れる。その後二度と飛ぶこともなく除隊し田舎へやってきた。除隊してから戦争の光景が頭をよぎり夜は眠れない、そのため不眠症となった。田舎にある精神病院に通っているが回復の兆候は見られない。孤児院で「 先生 」と呼ばれるが本人は気に食わない。ただ自分の人生から逃げてきただけの自分が先生などと大それた名前なわけがないから。毎回子供たちに呼び方について注意する。酒を飲むとハイになって普段とは全く別人のように饒舌となり、スキンシップが多くなる。本人に記憶はない。質素な暮らしをしているが、今の暮らしに満足している。
*
* ロルテ
* ( 田舎にきてもう10年が経つ。ここで先生と呼ばれるのももう慣れてきたが、先生と呼ぶのは勘弁してほしい。そうだな、ここで先生と呼ぶならあのヤブ医者だけにしてほしい。今日もあのヤブ医者と世間話でもしていつも通りの睡眠薬をもらい帰るだけ。シャツのポケットに入っている眼鏡を取り出してかければ待合室で読書を始める。この時間が嫌いじゃない、無駄のない真っ白な壁に囲まれて、静寂の中読書を行う。暫くして名を呼ばれれば眼鏡を外し、本を閉じて立ち上がる。首を左右に回せば骨の音が院内に響き渡る。自分以外の患者はいないことを意味した。一息ついていつもの診察室へ。相変わらず髭の剃り残しがある清潔感のなさ、ヤブ医者と呼ばれるに相応しい風貌だ。「 どうも。いつも通りだ、以上。帰っていいか。 」世間話が始まる前に先手を打っておく。だが、このヤブ医者には効かない、やつはいつも通り口を開き唾を吐き捨てながらおしゃべりを始める。ため息をつきながらそれを最後まで聞いてやる。でないと薬がもらえないからだ。話が終われば席を立ち再び待合室へ。この病院でここだけが落ち着ける場所だ。目元に腕を置いて光から遠ざけるようにして目を閉じる。「 いつも通りだ 」呟いて目を開ければそこは先ほどまでの白い壁や天井ではなかった。頬を撫でる風、鼻に通る薔薇の香り、雲一つない晴天。は?と眉間に皺を寄せて周囲を見渡し、あまりにも不機嫌そうな声で )おい、ここどこだ。俺は病院にいたんだぞ、なんだここは。





185: 天女目 有咲 [×]
2025-10-31 14:25:51

   
   
>芋虫

び、__…ご心配いただけていたなんて、嬉しいですわ。お待たせしてしまって本当にごめんなさい。ダリアからお話はいっていると思うけれど……改めまして、私、天女目有咲と申します。

(不思議な空間に見惚れていれば、その声に肩が小さく跳ねて。吃驚した_その言葉が出掛って変に音が漏れたことに対し頬は朱に染まったけれど、気を取り直して声の主へ向き直る。艶やかな黒髪、左右で色を違える瞳。その堂々たる佇まいや落ち着いた声に、これまで得た彼の情報が重なっていく。そうしながらも片手を胸に添え、品良く微笑んでは頭を下げる。謝意を伝える時は眉を八の字に、心からの申し訳なさを滲ませながら。名乗り終えたあと、差し出された手に目を落としその意を汲み取ると、応えるように手を握り返した。まるで舞台俳優のような、けれども彼に良く似合う振る舞いだと感心しながら華やぐように表情綻ばせると「宜しくお願いいたします、芋虫さん」と控えめながらも声を弾ませて。どうも緊張してしまうのは彼が今後上司に当たるからだろうか。よそ行きモードが発動しているとはいえ思ったことは素直に口にする性分、柔らかな声には喜びが滲んでいて。)

此処でのお仕事も、芋虫さんにお会い出来ることも、本当に楽しみにしてましたの。ただ、来る途中森で迷子になってしまって。ムゥちゃん…えぇと、ムカデに此処まで案内していただきましたわ

(遅れた理由を丁寧に述べながら、自然なタイミングで手を離そうか。_彼がいるということは、ダリアはいないのかしら_そんなことを考えながらも目の前の彼を記憶するように見詰めて。)


   

186: オルカード・エリス [×]
2025-10-31 19:41:31



>156 三月兎



(揶揄に彼は思いの外大きな反応を見せたが、それはどうも苦味の方が強そうだと目を眇めて、その事情を一通り聞けば此方も少し勢いを消沈させる。「あー……そっか。そりゃあダメだ。」恋愛沙汰の彼是、特に失恋だとかは繊細な問題。一方に気持ちが残っているなら尚更で、軽率な足取りで踏み込んだ事に反省し、「もう言わないよ、ごめんな。」茶化さず真摯に、目の前の彼にも未だ見ぬ黒兎に対しても詫びて一旦口を閉ざす。また気を取り直して浮かんだのはこの国の新たなマップで、「カフェまであんの?行くとこいっぱいで良い国だね、此処。」何処も彼処も冒険のし甲斐があるこの国は己にとっては正に夢のような所、次の目的地を迷う楽しい悩みを抱えつつも彼から目を離す事も勿論しない。「ん?んーどうかなあ……楽しいと時間も疲れも忘れちまうから、今解らんだけで寝るとこ行ったらバチッとスイッチ切れるかも、」次から次と真新しく変わる景色に不思議な住人、刺激的な事の連続でずっと興奮気味なのは自覚出来る確かな事。そんな事実をつらつらと並べていく声は、目覚まし時計宜しく彼の掌が頭に触れた瞬間に止まって。きょとんという形容詞が似合う丸い目と半開きの口で一瞬固まり、次いでむず痒そうに唇が蠢いたすぐ後に此方も彼の方へと手を伸ばして、「おかえし、……なんて。」彼の頭――正確に言えば彼の垂れた側の兎耳の根っこ辺りを軽やかに一度撫で、悪戯の笑みを含めてそんな一言を。それから手をテーブルに乗せ直したかと思えば、その両腕をクッションに頭を横向きに伏せて、「……なあ。お話も、良いんだけど……今のもうちょいやってよ。人に頭撫でられたのって久々でさ。」今までよりもずっと落ち着いて穏やかに、夢心地と柔らかな微笑みに細めた眼差しで彼を見詰め。そこに添う何処と無くもごついた物言いは口にするそれの子供っぽさへの気恥ずかしさで、それでもその掌をもう一度求めんと彼に窺いを立てて。)




187:  [×]
2025-11-01 01:40:23



>ロメオ

………何よ。人の面見て何がそんな面白いんだか。(不貞腐れるような大人気ない態度を前に、彼が微笑ましさすら抱いているようなそんな優しい雰囲気で笑みを綻ばせたから、決まりの悪さは更に募り。ジトっとした眼差しで彼のことを見ればわざとらしい動作と雰囲気でふんと鼻を鳴らし。「ボーシヤの事は嫌いだけど、ボーシヤのところにいる芸術家の兎はスキなの。あそこに取りに行くのが嫌で今まで頼めなかったんだけど、アンタが取りに行けば良いわね」ふむ、と閃いたように口にするのは本音のそれもあるがそれだけではなく、羊が嫌いだと言うからと言う理由で彼の行動範囲を狭めたくないと言う感情も含まれているようで。なんて事のない物のようにひょいと気楽に投げたそれを彼が受け取り、躊躇なく耳につける動作を見れば満更じゃない様子で片方の口端をくいと持ち上げて「それはMine、アンタがアタシの所有物だって証明のM。だけどね、みんなそれを見たらMerryのMだって思ってくれんの。悪くないでしょ?」ふふんと得意げに鼻を鳴らして軽く笑って見せて、宙にMの文字を書くように人差し指を動かして。立ち上がる彼を見れば引き止める事はせず、ただ一つアドバイスを送りながら激励を添えて指先だけをちろちろと揺らすように見送って)マジでどうしようも無いくらい迷ったらグリフォンって大声で叫ぶのよ。後は、怪我しないこと。いーね。わかったら行ってらっしゃい

(/早速の素敵なお嬢様の迷い込みをありがとうございます!ユリーシャちゃんのプロフィールを確認させて頂きました。不備などございませんのでぜひこのまま登録をさせて頂きます。ロメオさんとユリーシャちゃんで交互に交流をとらせて頂くでも大丈夫ですし、もし背後様にご負担がなければこのまま同時進行でロメオさんともユリーシャちゃんとも別の交流を行えますのでどちらでもお好きな方を選んでいただけると嬉しいです。ユリーシャちゃんの初回交流ですが、赤の騎士、タスク、トゥイードルダムの3人のいずれかを考えておりました。この中に気になる役持ちはいますでしょうか…!希望を聞かせていただけると嬉しいです。)




188: 赤の女王 [×]
2025-11-01 01:40:49



>リオ背後様

(/こちらの我儘にも関わらず、早速のプロフィールをありがとうございます。娘様も息子様もどちらもがとても素敵で、真剣に迷わせて頂きまして、より心を突き動かされたジュードさんと交流をさせて頂きたく思います。初回交流のお迎えですが、ジャック、リトルオイスター、トゥイードルディーの3人を考えております。この中に気になる役持ちはいますでしょうか…!希望を聞かせていただけると嬉しいです。では改めて、我儘でしかない申し出を聞いてくださり感謝いたします!)




189: 芋虫 [×]
2025-11-01 01:41:16



>有咲

そう畏まらなくても構わんよ、と、言いたいが。初めての場所とはそうもいかんだろ。追々きみらしさを出してくれれば嬉しいとも──、そう!ダリア。ダリアからきみの話を沢山聞いたとも。うちのが随分世話になったようだね、きみのお陰でそれはそれはご機嫌だったんだ(差し出した手を彼女の手が取ってくれると一度の握手、それから手の向きを変えて指先を掬い上げるようにして少し持ち上げて上半身を屈め。紳士的な動作で彼女の手の甲へ口づけを落とし、顔を上げる際に上がった同居人の名前を引き金にニコニコと屈託のない笑顔を見せて自然な動きで触れていた手を手放して。それからここ迄の道案内の役持ちの名を聞けばパチリとした瞬きを先にしてから扉の方へ顔を向けて「ムカデが来ていたのか!なんだ、折角なら顔を見せてくれても良かったろうに。あいつは良い男だったろう、優しくて俺も好きなんだ。……まあ、そうだな。ふむ。俺の方が良い男だがね」最初こそ姿を見れなかった友人を残念がる様子で眉尻を下げて見せていたが、すぐにキリッとした顔つきに戻りワハハと自信満々な声色で口にして。扉に向けていた顔を彼女に戻せば左目を少しだけ細めてから詫びるように伝えて)折角来てくれたのにすまない。ダリアは外せない用事が出来てしまってね、今日は俺で我慢してくれ



190: 三月兎 [×]
2025-11-01 01:41:47



>オルカード

そうだね、きみの恋の話でも聞かせてくれないと割に合わないと思うんだけど、どう?(まだ見ぬ人同士の恋慕でさえ、彼は自分のことのように受け止めてしゅんとしてしまった。その様子がなんだかおかしくて、つい笑ってしまいそうになるのを我慢した。それから揶揄うような声色で持ちかければ、くいと頭を傾けて聞く意思を見せるように垂れる耳さえも立ち上げて。なんの気なしに、近くに彼の頭があったからと行った行為を前にフリーズをしてみせるような彼に頭を少し傾けたところで同じ行為が戻ってくると表情には喜ぶでも嫌がるでもない不思議そうなそんな目の色を浮かべて。それからテーブルに頭を落とした彼がもう一度とその行為を望むとそんな不思議がる表情のままに数秒見おろして、ふ。と息を小さく漏らすように落ち着いた笑みを落としてからすらりとした大きいが無駄な肉の付いていない手でさらさらとした指通りの良い黒色を梳くように撫でて)こんなのが良いなんて子供だねえ



191: 天女目 有咲 [×]
2025-11-01 03:32:02

   
   
>芋虫

(握られた手にするりと指先が滑り、気付けば甲に落とされた短い口付け。紳士的で洒落た挨拶に耐性がある筈もなく、ぶわあと全身が熱を帯びる感覚に襲われて。ほんのり朱を帯びた頬は薔薇色に染まり、水膜を張った瞳に彼を映してから、ふい~と視線も顔も逸れていってしまう。失礼だとは思いつつ、変ににやけてしまっている気がしてそれを隠したいが為に。さて、手が開放されると両手を扇代わりにパタパタ。火照った顔を1秒でも早く戻すべく動かしていたが……彼の弾んだ声に視線は吸われるように向けられ。表情豊かで気持ちが良い程の自信家。ぱちぱちと瞬きを繰り返した後、ふっと柔らかく双眸細めては「ええ。とても良い男だったわ。優しくて可愛らしくて。……ふふ。そうやって言えるのが良い男の証拠なんでしょうね」彼の意見に賛同し。さて、ダリアのことを考えていた矢先の言葉に蜂蜜色の双眸は丸く瞠る。「__!先生は人の心が読めるのかしら?」驚きの声を上げたと同時に、もしや表情に出ていただろうかと恥ずかしくもなってきて。以前ダリアが言っていたが、これでは本当に、あまりにも大好きすぎやしないかとひとり観念したような笑みも浮かんでしまう。思えば、無条件に優しくしてくれる彼らを前に変に取り繕うなんて失礼ではないだろうか。何よりこの国では、素直になる事が案外大事であると森の良さを説明された時に確かに学習したはずで。彼の人柄も相俟って、すぐにするりと面が外れれば。)

……ふふ。確かに会えないことは残念だけれど、言ったでしょう?あなたに会うことを楽しみにしてたって。我慢だなんて言わないでちょうだい。

(「良い男なんでしょう。そんなあなたに案内してもらえるなんて、本当に光栄よ」水膜が張られたことでとろりと蜂蜜が零れるかのように瞳は煌めき、屈託の無い笑みを浮かべながら軽やかに言葉を添えた。視線を彼から館内へ移すと「あなたのことも知りたいし、この不思議な図書館のことも知りたいし……聞きたいことが多すぎて困ってしまうわね」と、迷ったように苦笑をひとつ。小さく首を傾げては「たくさん、教えてくださる?」人懐っこく微笑を浮かべつつ彼の言葉を待ち。)


   

192: ロメオ [×]
2025-11-01 08:56:58


>羊様

面白くて笑ったんじゃないよ。とても可愛い人だなって思っただけ。
(彼のように自分の中の複雑な感情を素直に発露させられる能力は自分にはないから、よりその自由で人間らしい一面が魅力的に見える。文句を言う声も眼差しもまたいじらしさに似た可愛さの余韻を纏っていて、低く穏やかに弁解しては機嫌を直してとばかりにそっと髪を撫でて。想像以上にふわふわとした手触りの良さに思わず目を大きく開いて「素敵だ…」とうっとりとした独り言を。それからきりっと眉尻を上げて「俺は紅茶も淹れられるしお遣いも出来る。メリー、貴方のお役に立てるなら何なりとご命令を。」真剣な眼差しに茶目っ気も含めて口端を上げ指先をそろえて自分の厚い胸板に恭しく手を当てて見せて。イヤーカフに込められた本当の意味には思わずハハ!と短く快活な笑い声をあげて「俺はメリーの物じゃなくて、メリーの選んだアリスで居たいね。…そうだな。Minion ――、〝Merry's Minion〟ってことでどう?」耳元のMの刻印を宝物のように大切にする手つきですり、となぞりながら、口元には笑みの余韻を残しつつ眼差しは真剣に、誠実な目線でMの文字を大事にしつつ忠臣や従者の意味を持つ単語を提案して。有用なアドバイスをしっかりと心に留めつつも「咄嗟の時はメリーの名前を先に叫ぶだろうな」笑い交じりに言いつつ彼の傍に近寄り、挨拶を大事にするという羊と羊邸の想いに敬意を払うように「いってきます、メリー。貴方も、何かあれば俺を呼び戻して」低い声での挨拶に此処を自分の帰る場所にしていいのだと実感が湧いて、嬉しいようなこそばゆいようなあまり味わったことのない感傷を抱きながら触れるか触れないかのチークキスを残して家を出て。欲しいのは蝋燭と火、さてどこに行こうかと空を仰ぎながらまずは外の空気を胸いっぱいに吸い込んで伸びをして、そのまま気の向くままに歩きだして)


(/娘のプロフィールをご確認いただきありがとうございます。登録のお許しも重ねてお礼申し上げます。女性でも不思議の国に迷い込ませていただけること、とても嬉しくてわくわくしています!私の方では同時進行の方が心躍るのですが、赤の女王様の方こそ素敵なアリスの皆さまとのお話でお忙しいかと思いますので、もしロメオとユリーシャの並行交流をご負担だと感じ始めたらどんなタイミングでもすぐにおっしゃっていただけると嬉しいです。ユリーシャの初回は、とても悩んだ結果トゥイードルダムさんでお願い出来ますでしょうか。また質問なのですが、最初に赤の城の個室に案内いただいて暮らし始めてから、後日家を持っておられる他の方のおうちに住居を移す、という出来事は起こり得るでしょうか?また、ロメオが次にお会いできる国民様についても重ねてご相談させていただきたいのですが、プロフィール登録時にお名前を挙げさせていただいたオウム様やチェシャ猫様、また羊様からお名前を頂いた悪魔様も気になっておりまして…この方とお話させてください!と明確に申し上げられず申し訳ないのですが、もし他にも赤の女王様が動かしたいと思っておられる方がいらっしゃいましたら是非ご紹介いただけると嬉しいです。)



193: ジュード・ホーキング [×]
2025-11-01 19:11:26




>188 赤の女王様


( / こちらこそ確認ありがとうございます。そう言っていただけてよかったです。いつか娘の方も登場できたら嬉しいなと考えております。今回はジュードでのお相手よろしくおねがいします!そうですね、3人とも素敵な方で迷いますが、トゥイードルディーさんでお願いしようかなと…!腰の重いおじさんを軽く連れ出してくれそうです。かなり生真面目なおじさんですが、宜しくお願いします。 )







194: オルカード・エリス [×]
2025-11-01 21:58:36



>190 三月兎


ぅえっ、…い゛ー……んー、仕方ないかあ。恋バナ言い出したのオレだしなあ。
(まるで自分の武器を盗られ、その先を向けられたかのようにひっくり返った狼狽の声を上げた。もう既に聞く体勢まで整えたかに見える彼の前で、天を仰いだり俯いたりと悩む時間をたっぷり使った後にやっと意を決して息を吸う。「これ十二ん時の話な。相手はそん時仕事で共演してた人でさ。その人……篤実、って言うのかな?とにかく真面目な良い人で周りの信頼も厚いし、まだチビのオレにもよく目を掛けてくれてた。……まあ、歳が大体二十くらい離れてたから、あっちは大人として当たり前な事してただけかもだけど。――それでも、その人と過ごせる時間が一番心地良かったんだ。このままずっと一緒が良い、って思ってたよ。」思春期の境に恋した人物の輪郭として真っ先に出てくるものが容姿ではなく性格や纏う言動で、その言葉選びもすらすら迷いが無い辺り、惚れた所が其所であるのは丸解り。そのまま話すにつれて当時を思い出す表情も声もどこか嬉しそうで、幸せを体現した甘ったるい色に染まりきって、「……そんな感情、人前じゃ指先一つにも出した事無かったけどね。」しかしそれも終わりが近付く程眉が下がって苦味が増す。その不意にあーあ、と大きな溜め息を吐き出したその次、「誰かのじゃなきゃ、オレのもんだったのに。」恋した人はもう左手の薬指に――諦めた理由はたったその一つ。それ以外は何だって越えられたという自信が、言い回しにもにんまり企むような笑顔にも溢れた。ただ、「……思ったより恥っずいなあ。あーもう…これだけでカンベンして。」一通り終えて現実へと帰った途端、赤裸々に話した分の代価が襲って今度は弱々しく、視線も何と無く明後日の方に泳がせてこれ以上の容赦を願う。――只でさえ気恥ずかしい所に更に彼の笑う息が重なって、居た堪れなさに喉から唸りが洩れた。「……どうせ、ヘアさんよりは年下だかんね。それにオレの頭に触れる人なんて滅多に居ないし、そんなら少しくらい多めにサービス貰ったって良いじゃんよ。」それからはもういっそ開き直った様子で、そこに多少の拗ねも交えて反論しつつも、いざ彼の手が髪を通れば大人しくそれを受け取って。「ヘアさん意外と手でっかいね。オレと同じくらい?……あ、ちょっと不思議な匂いもすんね。」また話し始める頃にはすっかり機嫌は元通り、梳かれる感触や鼻を擽る嗅ぎ慣れない絵具か粘土らしき匂いを存分に満喫して。その内に段々と緩やかな瞬きが増え、声も音量を減らし始めてやがては何秒か途切れた後、「……やべ、ちょっと眠くなってきたかも。」くああ、と大きな口を開いて豪快な欠伸。それを閉じてからも口数は明らかに減っており、それは少し朧な言葉の通り、興奮が鎮まって疲労や眠気が勝ってきた証左のようで。)




195: 芋虫 [×]
2025-11-01 23:33:13



>有咲

(白い肌が城の薔薇のようにふわりと色づいた。照れているのが伝わるその様子が彼女の清純さを表しているようで胸をくすぐるような可愛らしさに子犬や子猫を見たときのようなそんなニュアンスで抱いた愛しさをそのままに「きみは可愛い子だねえ」と言葉にして。驚きの声よりもおそらく己のことを言っている”先生”という単語が興味として胸に残ったようで、懐っこい笑顔を浮かべながら代替えとしてではなく自身のことを望んでくれているようなその発言に口端を強気に持ち上げて勿論だとの意味を乗せて頭を縦に揺らし「図書館のことでも、図書館以外のことでも。”先生”が教えてあげようとも。俺は知識の宝庫を守る男だからね、この国の多くのことを知っているんだ。」行き先を手のひらの動きで示してからゆっくりと、彼女が慌ててしまわないように歩ませてから彼女の優しさに応えるように控えめな姿勢はすっかり姿を消して自らにしっかりと自信を持った佇まいで口にして。かつ、かつ、と靴音をたてながら進んだ道の扉を開く。開いた扉の先は中を浮いた本棚が無数に見える部屋に繋がっており、彼女が踏み入るのを手で止めてから「ここじゃないな。事務所の方につなげてくれるかい」扉をトントンとノックして、喋りかけるのは扉のその奥へ向けた声。再度扉を開けばそこは巨大なキノコの傘を逆さにして作ったような机と葉っぱが螺旋に巻かれた形の椅子、部屋の中には薄くインクの匂いと水煙草によるものか煙の匂いが漂っている。)まずは仕事の説明をしようか、席にかけてくれ



196: トゥイードル・ダム [×]
2025-11-01 23:33:57



>ユリーシャ

───っ。すみません、驚かせました?(息を潜めるようにひっそりと、そろりそろりと庭園の迷路を進んでいる姿はまるで何かから逃げているかのようだった。今日は共に仕事をする片割れがアリスに呼ばれ、嬉々として家を出ていったという面白くないところから一日が始まった。それだけでも十分面白くなかったのに、仕事をなんとなくに行っていた所を蜥蜴のビルに見つかってしまい十分絞られてしまったという更に面白くない一日となっていた。ほんの少し生まれた隙を狙って蜥蜴から逃げ出したのが数分前のこと、そして今に繋がるという状況だったらしい。一つの曲がり角を迎えた時に薔薇に囲まれた彼女を見つけた。長い髪の毛先を揺らめかすように薔薇に囲まれる姿は絵になっており、綺麗だった。潜めた声をかければ彼女の指先に小さな血がぷくりと溜まっているのに気がついて、少しだけ眉を持ち上げ瞬きを。「珍しい、薔薇がアリスに意地悪をしたんですか?、貴女が美しくて嫉妬したのかも」懐から藍色のハンカチを取り出して″どうぞ″と声を添えながらそれを差し出して)

(/一旦羊の方を回収させて頂いています。お優しいお言葉まで頂いて有難うございます、私生活を含めて時間が取れなくなりそうだった場合はまたご相談をさせてください…!早速ダムにてユリーシャちゃんのお迎えに上がらせて頂きました!またご質問への回答ですが、住処に関してはその場の流れで自由に変えていただいて大丈夫ですのでその状況に任せて頂いて大丈夫です!逆にロメオさんのように拠点を羊邸にした後でも状況に応じて場所を変えても問題ないのでその時に応じて楽しんでいただければと思います…!オウム、チェシャ猫でしたら森の中での交流が幅広く可能で、オウムでしたら羊に苦手意識を持った役持ちとの交流、チェシャ猫でしたらこの国についての説明を受けられる交流、悪魔でしたら森を抜けた後の遊園地での交流、もしくは悪魔のカジノでの交流が可能となっています。何か気になるものはございますでしょうか…!)



197: トゥイードル・ディー [×]
2025-11-02 01:58:59



>ジュード

ありがと。今度お礼をするよ(濃いくらいの薔薇の匂いが立ち込める庭園で、薔薇の花はまるで意志を持っているかのようにこの男の事を何かから隠そうとして動いていた。そんな薔薇へ感謝の気持ちを伝えるように緩さを持ったそんな笑みで手を振り、開かれる道を進む。そんな時に出会ったのは綺麗な青空の元、咲き広がる薔薇の中で険しい面構えを見せる男性の姿だった。ほんの一瞬、きょとんとした様子で目をまぁるくして見せれば直ぐにゆるゆるとした笑みを口元に浮かべて「アリス。どうかしたの?困ってるなら俺が助けるよ」ひょいひょい、と足取り軽く彼の側へと歩みを進ませて「て、いうか。むしろ俺の事助けて欲しいかも。今ちょうど厄介事に巻き込まれてるんだ」寧ろアリスの姿は都合がいいと期待を含みつつ、片手を自らの顔元まで運ぶとそのまま頼み事をする時のように”お願い、お願い”と声なく頼むように垂れ目を更に垂れさせて)

(/娘さまにもいつかお会い出来ると嬉しいのですが、その際に現在のロルのサンプルにあるような硬い口調や男性的な言い回しが少々苦手なので、もし娘さまの個性に大きな影響を出さなくて、修正が可能でしたら柔らかい表現にして頂くことをお願いできますでしょうか。語気を女性らしい語り口にして頂けたらとても嬉しいです…!希望ばかりを伝えてしまって申し訳御座いません。それでは早速トゥイードルディーにてお迎えにあがらせて頂きます!改めまして宜しくお願いいたします。)


198: 三月兎 [×]
2025-11-02 01:59:39



>オルカード

(語られる彼の声を耳にしっかりとうける。それは可愛らしく、幼い、けれどもきっと幼いながらに本気で燃やした恋心だったのだろうと伝わるものだった。生憎、同様の命を燃やすような恋をした事がないから、その感情や燻る想いへの解像度は低いかもしれない。それでも強気な姿勢なそのままに、その恋心を話してくれた彼が最後には気恥しいとでもいうように締め括るとそこで漸く”へえ”と短い相槌を。それから”なるほどね”と二度ほど頷いて見せれば「素敵な経験をしたんだね、……それは君の大切な宝物だ。忘れちゃいけないよ」この国での滞在時間が長くなれば長くなるほど、元いた場所での記憶が薄れていく。それは悪いことだけではなくて、幸せそうに語る素敵な思い出だって例外ではなかった。だからこそ、忘れて欲しくないと思ってしまったようで自分に出来るのはその注意だけだけれど幾分か柔らかな声で伝えて。指通りのいい髪を何度も梳くように触れれば、最初は聞き取りやすいハキハキとした声が徐々に微睡みを帯びてくぐもるように変化していく。彼の意識がそのままゆっくりと、すうと解けて行くのを見届ける為にも暫し口は開かずにただ一定の動きで頭を撫でて。やがて、微睡みに舌足らずとなった声が聞こえなくなれば撫でていた手は静かに戻され、しぃっと潜めた囁くように小さな声で眠りについた彼への言葉を送り)……おやすみ。起きたらまた、元気な声を聞かせてよ。

(/お世話になっております。素敵な交流をありがとうございます…!キリが良さそうでしたので一旦回収をさせて頂きました。次の交流でしたが、帽子屋、眠りねずみのどちらかでしたらこのまま帽子屋邸での交流が可能です!もし他の誰かで気になっている役持ちがいましたら、森の中やその役持ち特有の場所での交流に繋げられるのでご希望があれば教えていただけると嬉しいです!)



199: ユリーシャ [×]
2025-11-02 07:56:25


>トゥイードル・ダム様

(不意に現れた殿方に対して言葉で返答する前にゆっくり、ぱちりと瞬きをする。驚いたというより、夢の中に誰かが入り込んできたような不思議さに包まれて、戸惑いと親しみが混じるようにゆるやかに首を傾けて「…あなた、誰かに追われてるの?」彼の息を潜めるような様子は迷子の小鳥を彷彿させ、抑揚のない響きで自分が知りたいことを知るための確認を。不意にハンカチを差し出されては「まあ、」と怪我のない方の手の指先で口元を隠す仕草を取り、そっと白い顎を晒すようにして彼を見上げ「ありがとう。…でもユリ、アリスじゃないわ」ぽっかり大きな瞳は感情の揺らぎを映すことはなかったものの、声には名前を間違えられたという不服さが滲み、拗ねるように言い終えると同時に拗ねるようにふいと顔を逸らして。人違いだとばかり思い込んでいるから、この見目麗しくて紳士的な人が優しさを向けるのは自分ではなくアリスという別人なんだという思考回路からハンカチを受け取ることはできず。でも美しいと言われれば途端に機嫌を直したように纏う雰囲気は柔らかくなり、わずかに緩やかに口角を上げて「あとで叱ってはだめよ。薔薇はただ、ユリの気を引きたかっただけだもの」だってそんなのしょうがないことだわ、と彼を見上げる顔に臆面もなく書いてある。高慢なつもりは皆無、ただただ慈悲深いつもりで希うような思いを込めた瞳で見つめて)


(/羊様の回収ありがとうございました。とっても魅力的な方で、お返事を頂くたびに胸が高鳴りました。はい、何卒赤の女王様にご無理がないようによろしくお願いいたします。質問へのご丁寧な回答と、ユリーシャのお迎えもありがとうございます!ロメオのお相手様について、悩みましたがまずは説明を受けるべくチェシャ猫様にお願い出来ますでしょうか。オウム様、悪魔様ともいずれお話させていただきたいと思っております…!もし必要とあらばこちらから初回ロルを提出させていただきますが、赤の女王様側でご用意される方が場面の確定も含めてやりやすい等ありましたらのんびり待たせていただく予定ですので、どちらでもお気兼ねなくお申し付けください。)



200: 天女目 有咲 [×]
2025-11-02 08:18:39

   
   
>芋虫

あら、となるともしかして……この国一番の物知りさんは、先生かしら?

(ともすれば、”大先生”と呼びたくなるところ。彼の緩やかで品のある所作の意に倣い、同じように靴音を響かせながら歩を進める。開かれた扉の先の光景にまた思わず息を呑んで。_どれ程の蔵書がこの中に眠っているのかしら_そんな想像も束の間、軽く制されては素直に足を止めた。再び扉が開かれた瞬間、一変した光景に瞠目。一瞬で行き先が変わる不思議さは童話のイメージと合致するが、慣れるまでに随分時間がかかりそうだと胸の内で呟き、館内の各場所の名称をしっかり覚えておかないといけないとも判断して。きっと森やこの国の人たちと同様、図書館も優しいのだろう。「すごい…!まるで魔法みたいね」感嘆の声をあげながら、座るよう促されるとこくりと頷き。)

ええ、お願い。 ……失礼します

(図書館が意志を持ったもののように思えて、挨拶代わりに扉に軽く触れながら室内へと足を踏み入れる。漂うのは、インクと水煙草の仄かな香り。事務所で煙草の匂いがするということは、作業中にも嗜まれているのだろうか。ムカデと同じくらい吸う、がどのレベルか分からないけれど、あの森の強い香りに紛れても残るほどなら相当な本数のはず。きっと彼もそうなのだろう。火や灰があの日を彷彿とさせ苦手なだけで、火種が隠れる水煙草なら問題ないかもしれない。けれど、常に水煙草かは分からないし、ダリアも喫煙者なら等しくお願いはした方が良い筈で。想像するだけでも、なんだか胸が苦しくなってくる。中々言い難いが、素直に言わなければならない。椅子に静かに腰を下ろし、彼を見上げては声を掛ける。如何にも申し訳なさそうに眉も目尻も下げ、言葉を選びながら伝えるも……口にする程にちらつく記憶に最終的に言葉が止まり、肩を竦め苦笑をしてはその反応を窺って。)

芋虫先生、少し宜しいかしら。……もし煙草を吸われるのなら……、目の前で吸う事だけは、その、…控えていただけないかしら。匂いとかはね、平気なの。ただ……、ごめんなさい、ただ怖くて。

   
   

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