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秘密の対価 【日常/戦闘/恋愛/シリアス】/68


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■: 闇の支配者 [×]
2024-11-06 19:10:19 




時は20世紀初頭



舞台は、第一次世界大戦直後の『アルカーナ』



マフィアが政治や司法に多大な影響力を持ち、各地でしのぎを削る時代―



大戦後の煽りで国外から移民が流入する中、事件は起こる



血筋と伝統を重んじる『統制派』



新しい時代を求める『自由派』



虎視眈々と下克上を狙う『中立派』



世にコンフィデンシャル・マフィアと呼ばれる3つの組織が対立していた―



この街を支配するため



ある秘密を隠すため






>1 世界観
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1: 闇の支配者 [×]
2024-11-06 19:34:27

【世界観】



舞台は広大な海に面した歴史ある交易都市・アルカーナ。



この街は古くからマフィアに支配された街で、喧騒や抗争が絶えない日々を過ごすなか、秘密を抱えた者が迷い込むようにやってくる。



この街はそんな者たちの溜まり場であり、彼等の居場所を作る街でもある



そんな街に今日も誰かが迷い込んだようだ






【コンフィデンシャル・マフィア】

アルカーナを支配して拠点とするマフィアの総称で、現在はクレド・ファミリー、リベル・ファミリー、ゼノ・ファミリーの3つの組織のことを指し、世界的に有名なマフィアで、その名を知らぬマフィアは国内外にも存在しないほど。当初から薬物が禁止され、個人や団体で取引をするだけでも違法となり、目撃した場合はその地区を支配しているファミリーが責任を取って始末するのが決まり。もし、フィデス地区やウィーウェレ地区で薬物の取引が行われた場合は、コンフィデンシャル・マフィアで始末することが協定として締結されている。また、人材のスカウト・育成も行われ、ファミリー同士の一触即発の事態にも備えを整えている。コンフィデンシャル・マフィアと呼ばれるファミリーはその名の通りにある秘密を抱え、他のファミリーに秘密が露見されてしまうと過酷な運命が必然的に待ち構えているので、対策を講じなければならない。



【クレド・ファミリー】

『マフィア』という言葉が使われる以前より、アルカーナの土地を支配してきた歴史の深いファミリー。血筋主義で構成員はサブライム地区で生まれた者のみ。伝統と格式・掟を何よりも重視している。また、クレド・ファミリーの者は幼少より英才教育を施して優秀な人材を多く輩出し、リベル・ファミリーとは考え方の違いから対立している。収入源は諜報活動・殺人及び暗殺の執行。このファミリーの秘密は『優秀すぎるので綻びが生じるファミリー』ということ。優秀なほど己の力を過信しすぎて軽率な行動を取るファミリーは制御が出来なくなる可能性を考え、各自で協力していかなければならない秘密を抱えている。



【リベル・ファミリー】

クレド・ファミリーの世襲制並びに血縁のみを重んじる伝統に反旗を翻した者たちにより、新たに作られた歴史の浅いファミリー。国籍や血筋は関係なく、優秀なものであれば幹部にも登用される。慣習を良しとせず、自由を掲げた組織。また、リベル・ファミリーの者は自由にやらせてもらう恩返しとして用心棒を仕事として請け負い、クレド・ファミリーとは考え方の違いから対立している。収入源はみかじめ料徴収・物事の斡旋。このファミリーの秘密は『ボスのカリスマだけで纏まっているファミリー』ということ。ボスが居なければこのファミリーは崩壊する可能性を考え、ボス以外の者たちが纏めていけるほどの実力をつけなければならない秘密を抱えている。



【ゼノ・ファミリー】

数年前より、アルカーナに徐々に増加した移民達によって形成されたファミリー。コンフィデンシャル・マフィアの中で一番悪辣で危険な存在。アルカーナを支配するために数々の暗躍を続けている影の支配者でもある。また、ゼノ・ファミリーの者は自身の享楽の為なら他の誰の犠牲も厭わず、クレド・ファミリーやリベル・ファミリーが相手でもそのスタンスは変わらない。収入源は密輸・密造・賭博・高利貸し。このファミリーの秘密は『欺瞞が蔓延しているファミリー』ということ。足を引っ張り合うために嘘で塗り固めていくファミリーは大事なときに力を発揮できない可能性を考え、少しずつでも人を信用・信頼できるように努力していかなければならない秘密を抱えている。



【アルカーナ】

広大な海に面した美しい街で、観光客も多い歴史ある交易都市。一方で、アルカーナは古くから【マフィア】に支配されていた歴史を持つ。この街において彼らの権力は絶大で、国の干渉をほとんど受けることがない。『コンフィデンシャル・マフィア』と呼ばれる、クレド・ファミリー、リベル・ファミリー、ゼノ・ファミリーの3組織が支配している。国・地域の安全度や治安の良さを表す治安ランキングというものが存在し、1に近いほど安全で治安が良く、5に近付くほど危険で治安が悪い状態を表す。【1位:フィデス地区、2位:サブライム地区、3位:グローリア地区、4位:ハルモニア地区、5位:ウィーウェレ地区】また、アルカーナも秘密を抱えている。それは『マフィアの支配からの開放という名の復讐』ということ。諦念の境地に入っている者も多いが憎悪している者がいることも事実であり、マフィアに復讐しようとしている者が存在する。しかし、復讐しか見えない者には、マフィアに感謝したりする者や居場所を作ってくれた者たちがいるということに気付かせてくれる時間が必要な秘密を抱えている。



【サブライム地区】

アルカーナの区画のうち、クレド・ファミリーが支配する地区。一番専有面積が広く、上品で整然とした町並みが続く。古くからの住民も多く、クレド・ファミリー支持者で占められているが、差別意識がある住民もいる。



【グローリア地区】

アルカーナの区画のうち、リベル・ファミリーの支配する地区。サブライム地区に次いで二番目に専有面積が大きい。通りには商店が立ち並び周辺に工場も建てられ、アルカーナで一番賑やかで生産・流通が活発。観光客の姿も多く見受けられるが、窃盗や略奪の被害に遭う商店や工場がある。



【ハルモニア地区】

ゼノ・ファミリーの支配する地区。他の地区に比べて狭小だが一番人口密度は高く、数多の賭場が建てられて地下に闘技場がある。住民のほとんどが移民となりつつあり、治安が悪い。アルカーナの住民は仕事や娯楽のとき以外はあまり近寄りたがらず、賄賂が横行して便宜を図る者も存在する。



【フィデス地区】

中立地帯であり、この地区ではマフィア同士の諍いが御法度とされている。教会や警察署、学校や病院など公的機関が多く集まり、この地区にコンフィデンシャル・マフィアの利害の一致で集会所が設立された。御法度を破った者は良ければ国外追放、悪ければ処刑が待っている。



【ウィーウェレ地区】

廃墟などが立ち並ぶ区画。スラムと化しており、犯罪が多発しているが、良い意味でも悪い意味でも誰にでも分け隔てなく接する住民がいる。訳ありの人間が多く、ウィーウェレ地区の住民は生きる為に犯罪に手を染めるしか方法がなく、コンフィデンシャル・マフィアが行う人材のスカウトはこの地区が多い。



【集会所】

コンフィデンシャル・マフィアのボスや幹部たちが集会を開催する場所。フィデス地区の中に設立され、ここにコンフィデンシャル・マフィアや選考委員会が不定期で集まり、会議目的の多くはファミリー間の紛争解決やボスの後継ぎなどである。会議の内容が外に漏れることはなく、実際に何を話しているのかは不明である。


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