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994:
エリーゼ/セリーヌ [×]
2025-09-30 19:10:17
同時刻 第二騎士団執務室
ただいま戻ったのにゃ。
…おかえりなさい。
(レドとの打ち合わせを終えて自らの職場、第二騎士団の執務室へと戻ったエリーゼは席に着くと同時に未だ書類仕事に励んでいる同僚に帰還を報告した。その同僚こと副団長セリーヌはエリーゼに視線を向けることもなく、事務的にただ一言返すのみであった。その後はただひたすらに気まずい沈黙が空間を支配する。たまたまセリーヌの機嫌が悪いとかそういった次元の話ではない。エリーゼの就任以降、常にこの執務室には重たい空気が立ち込めているのである。騎士としての序列も経験も、指揮能力でさえも上回っているのに、たった一つ、剣の才だけで自分の座るべき地位を奪われたのだからセリーヌのその屈辱と恨みは計り知れないことであろう。エリーゼもそれを重々承知している為に掛ける言葉が見当たらないのであった。いつまでも慣れない重苦しい空気に嫌気が差し、エリーゼは視線をデュランダルの夜景へと移すものの、暗がりで鏡と化した窓に写るのは空気を読めない自分のにやけ面。抗い難い自己嫌悪に陥ったエリーゼは小さな溜息を吐いた。しかし、いつまでも現実逃避で夜景もとい自分の顔を眺めている時間はない。明日には王都に発つのだから引き継ぎは済ませておこうと、セリーヌに向き直り意を決して話しかけた。)
あ、あの…引き継ぎについてにゃんだけど…
不要よ。自分が何をすべきかくらい分かっているもの。此処での勤務はアンタより長いんだから。
それもそうにゃんね…えーと…
もう帰りなさい。明日は早いんでしょ?後はやっておくから。
あ、ありがとにゃ…しばらく騎士団をよろしく頼むにゃ。
(優秀な部下、それも自分よりも遥かに優れている人間を下に持つと却って扱いに困るものである。薄々予想はしていたが、意を決した引き継ぎをいらないと一蹴されてエリーゼは言葉を詰まらせる。気まずそうにモジモジと指を合わせて次の言葉を探していると、その様子を見かねたセリーヌは呆れ顔を向けて帰宅を促した。部下にマネジメントされては最早どちらが上なのかも分からない。自分の不甲斐なさを噛み締めながら、エリーゼは重苦しい笑顔で礼を言って席を立つ。いっそこの体たらくに恨み言の一つでも吐いてくれれば、むしろ当たり散らしてくれるならどれだけ楽なことだろう。勤勉なセリーヌは仕事に私情を挟まない。だからこそ、この溝が埋まる機会は決して訪れないのである。執務室の扉を前にして、去り際に「しばらく騎士団を頼む」なんて言ったものの、本心ではいつまでも頼みたい。不釣り合いな地位なんて捨ててしまいたい。決して吐けないそんな弱音を胸にエリーゼは帰路に着いたのであった。)
995:
トピ主 [×]
2025-09-30 19:19:30
エリーゼと七席の関係性を書かせていただきました!エリーゼの自己肯定感が低い理由がここに詰まっています……七席が感情的な人間なら本心でぶつかって、やがて和解して…なんて展開も有り得たのかもしれませんが、如何せん彼女の人間性が真っ当なせいで心の溝が埋まる機会が訪れることがないのが辛いところです(^^;
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