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冒険者ギルドの日常/1187


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1144: レド [×]
2025-12-03 00:12:14

>1143

なるほどそういう事で……なに、それだけ頂戴できれば満足ですよ。むしろお心遣いに感謝するばかりです。

(「追加報酬」の真意を知るとふっと笑い、増額の提案には首を振って答えて。別にタダでもいいんだが、アリシアの好意を無にするのも失礼だ。最初の提示通り金貨二枚で了承するとペンを取る。”Ledo”。たった四文字、苗字すら無い自らの名をさらっと紙に書き記すと、ペンをそっと置いて。)

もうひとつ。あの猫に魂を売ることはありません。もし約束を違えたら……この命、アリシア様に差し上げましょう。

(サインを終えると、一転してアリシアが懸念している猫(エリーゼ)の事を冷たく語って。アリシアに密命を感づかれないため意識しているとはいえ、騎士として苦しんだクレアを見て以来、エリーゼの事は半ば本気で見下し始めている。獣人だからでは無い。宮廷≒第一王子派だからである。あの男は独自に私兵を飼っていると噂で聞く。エリーゼ……良心的な人とはいえ彼女も結局王子の飼い犬、いや飼い猫に過ぎないのだろうか……
言い終えると自らの長い東刀をわずかに抜く。赤鞘から覗く白刃に右手親指を添えて指に傷をつけると、先の署名の隣に血で濡らした親指を擦りつけて。血判。紙の上に血を置いた物が何の証明になるのだろう。これから裏切るというのに……それでもアリシアへの愛の証は示したい。事が露見したら彼女に刺されても構わない……そんな気持ちを刻んだ契約書を左手でそっと、アリシアの前に滑らせて。)

1145: アリシア [×]
2025-12-03 21:05:37

>1144

ふふっ、謙虚で誠実…貴方のそんな所が堪らなく愛おしいです。
それでは、確かに受け取りました。これからよろしくお願いしますね。レド先生。

(欲をかくこともなく、それでいて自分の不安を汲み取り、目に見える形でそれを払拭して見せたレドの行動にアリシアの頬は堪らず緩んだ。こちらも言葉で愛を示すと、差し出された契約書を懐に仕舞い、未だ血の滲むレドの右手を優しく両手で包み込む。裏切られるとも知らずに眩い笑みを浮かべ、今しがた契約を結んだことで指南役となったレドに対して嬉しそうに敬称を付けて呼ぶその様は、真相を知る宮廷の人間が見れば滑稽に映ることであろう。自ら裏切り者を招き入れ、アリシアの政局が大きく不利に傾いた今、契約書は単なる雇用関係を示す紙切れではなく、アリシアのその後の人生をレドに背負わせる代物と化したと言っても過言ではない。それは対価として得られる金貨よりも余程重たい代償であった。)

1146: レド [×]
2025-12-05 07:19:49

>1145

先生だなんてそんな。はは、こそばゆいな……近衛隊剣術指南、謹んでお受けいたします。この剣をもってアリシア様のために尽くしましょう。

(「先生」、自分とは縁遠い肩書きで呼ばれ思わず照れ笑いして。政治屋め。人の愛を利用して、しかも「ご自身でアリシア殿をお守りすればいい」などとナメた口をきく。まるで任務が終わったら二人とも始末すると宣言されたようなものだ。だからこそ消えても困らない野良冒険者など使うのだろうが。勝負は始まったばかりだ、どっかで出し抜いてやる……まだ何にも思い付かないけど。そんな決意を胸に秘め、血のにじむ自らの右手を優しく包むアリシアの両手に左手を添えると、穏やかに微笑みながら忠誠を誓って。)

1147: アリシア/ルイーズ [×]
2025-12-05 19:15:21

>1146

ありがとうございます。その言葉…とても頼もしいです。
さて、トラブル続きでレド殿もお疲れでしょう。そろそろお部屋に…

(まるでプロポーズかのような忠誠の言葉に、アリシアは顔を真っ赤に染めて感謝を述べる。
この時間が永遠に続けばいいのに…そんな思いを胸の内にしまって名残惜しそうに手を離すと、レドの疲労を考慮して別れを切り出した。エリスとの闘いや報告を受けた今朝のトラブル…自分の前では顔に出さないだけで、きっと休息が必要な状態に違いない。契約書にサインを貰った以上はこれ以上呼び止める理由もない。色んな理由を付けてアリシアは自分を納得させて、なんとか言葉を紡ぐものの、タイミング悪く扉をノックする音に遮られる。続けて「入って宜しくて?」と扉越しに幼い声色ながら格調高い喋りで質問が投げかけられると、その声を聞いてアリシアは苦笑いを浮かべながらも「お入りください」と、そう返すほかになかった。)

ふふっ、御機嫌ようアリシア。少し時間が出来たから遊びに来てしまったわ。あら…先客がいたのね。お邪魔だったかしら?

滅相もございません。今しがた用事を終えたところです。
此方はレド殿。本日より近衛隊の指南役を引き受けてくださいます。

へぇ、若いのに凄いじゃない。指南役の名に恥じない働きを期待しているわね。

(開かれた扉から姿を現したのは第三王女ルイーズ・フィリア。その容姿は瞳の色を除けば今は亡き第一王女の生き写しのよう。そんな彼女がアリシアを筆頭に近衛隊から次期王位継承者として支持されていることは、この国の政治に詳しい人間には周知の事実である。そんな間柄のため、度々こうして近衛隊庁舎まで足を運んでいるのだろう。扉からアリシアの元まで歩み寄るまでの身のこなし、幼い容姿に似合わない丁寧な所作の一つ一つは、王族の教養の高さを示すと同時に年相応の振る舞いも出来ない不自由さを感じさせるものであった。そして、目を引くのは王女だけではない。後ろに従える二人の侍女。一人は犯罪組織「サンクタ・ラミア」の所属を示す黒蛇の刺青を頬に刻んだ凛とした銀髪のエルフ、もう一人は一見朗らかな雰囲気を纏いながらも暗殺者特有の癖で不自然なまでに足音を消して歩く茶髪の侍女。どうにも第三王女陣営は訳ありの人間が多いようだ。アリシアの紹介を聞いてルイーズはレドに顔を向けると品定めするように目を細め、その年齢で指南役に選ばれた栄誉を称えながらも、地位に見合う相応の働きを見せるように釘を刺した。ここは凡ゆる謀略の渦巻く王城、こんな幼子でもそう簡単に人を信用することなど出来ない…まさしく魔境と呼ぶに相応しい場所であった。)

1148: レド [×]
2025-12-06 17:58:05

>1147

……!お初にお目にかかります、ルイーズ殿下。この度近衛隊指南役を仰せつかりました、レドと申します。お目通り叶いましたこと、光栄に存じます。

(思いがけない来客……第三王女ルイーズ、アリシアが擁立する最年少王位継承者。人生において初めて拝謁する王族の存在を確認すると立ち上がり、すっと右手を胸に添えると、静かに頭を下げながら自己紹介して。頭を下げる角度は深すぎず、そして膝はつかない。剣術指南はあくまで外部招聘の技官であり、臣下の礼の義務は無いからだ。
「冒険者」。鍛えた剣や魔法を操り、いくばくかの報酬と引き換えに依頼を遂行する者たち。支配という名の権力、忠義という名の束縛が横行する世界において、何にも与する事のない例外的な存在である。礼は尽くすが服従はしない、レドの立礼はそんな冒険者の矜持の表れと言ってよい。)

若輩者ではありますが、東刀使いとして相応しき働きをお見せする所存。以後よろしくお願い申し上げます。

(頭を戻すと視線は鼻のあたりに向け、そのルミナ姫に似た顔をむやみに睨みつけないようにして。両脇に控えるふたりの侍女には視線を向けず、ただ視界の端に入れるにとどめる。異様な刺青のエルフはもちろん、茶髪の方もただならぬ身のこなし。第三王女の用心棒だろう。こちらもジロジロ見るべきではない。まるで貧民街の犯罪組織のような淀んだ雰囲気を放っているが、呑まれたら剣士として終わりだ。幼子でありながらこちらを小僧扱いする第三王女の挑発的な態度にも流されず、静かに、簡潔に、そして堂々と、ふだんろくに使わない改まった敬語で口上を述べて。)

1149: アリシア/ルイーズ/セレナ [×]
2025-12-07 14:56:18

>1148

ふーん…ま、せいぜい頑張りなさい。
用事は終わったのでしょう?アリシアは私が借りるから貴方は部屋に戻ってなさい。セレナ、ご案内して差し上げて。

(金の為なら何でもする下賎な輩…冒険者に対してそんな偏見を抱いていたルイーズだが、少なくとも目の前の指南役はそれなりの振る舞いを心得ているようだと、ツンとした態度の裏で一定の評価を下していた。しかし、生まれたその瞬間から政争の渦中にある王族の信頼を勝ち取るにはまだ足りない。最初から期待など捨てているかのような歳に似合わない冷めた視線は、無垢とは程遠いこの幼子の心を開くのに相応の時間と実績を要することを示していた。厄介払いするかのように部屋に戻れと催促すると、お付きの侍女…セレナと呼ばれた刺青のエルフに案内を任せた。)

そういう訳ですので…レド殿もお疲れでしょうし、しばらくお部屋でお寛ぎください。…また夜にお呼び致します。

(警戒心を隠そうともしない主の振る舞いにアリシアは再び苦笑いを浮かべつつ、こちらはレドを気遣って部屋への移動を促した。最後にコソッと耳打ちして夜の約束を取り付けると、口元に手を添えて悪戯な笑みを浮かべる。
一方で、案内を任されたセレナは既に扉に手をかけ、レドの様子を窺っている。決して急かす意図はないのだが、人見知りのせいで言葉が出ない上に目つきが悪い為そう捉えられてもおかしくはないだろう。この後、二人で廊下で何を話そうか、どう話題を振るべきか…人見知りなりに色々悩んでいるのだが、その険しい表情は傍から見ればレドを睨んでいるようにしか見えない。)

1150: レド [×]
2025-12-07 22:29:59

>1149

ッッ……!んん、恐れ入りますルイーズ殿下。では失礼いたします。

(去り際のアリシアの悪戯に思わず身震いするがここは殿下の前。咳払い一つして気持ちを切り替えると、第三王女に一礼して。それにしても自らの侍女に近衛隊庁舎の案内をさせるとは、どうやら近衛隊は第三王女の私兵と化しているらしい。第三王女を支持するアリシアを密命で排除した暁には彼女も粛清されるだろう。「政治屋め、何が「我々の最優先事項は抗議運動の沈静化」なものか。完全な権力争いじゃないか」という気持ちと「とはいえ確かに近衛隊も第三王女も歪んでいる。放置すれば内乱が起きて……クレアさんが安心して暮らせなくなる」という気持ちのせめぎ合いを凛とした表情の中に隠しつつ、案内を務める刺青の侍女、セレナに向き直って。)

セレナ殿、私も近衛隊庁舎には不慣れ……よしなに頼みます。

(刺青の侍女、セレナの目つきがやけに鋭い。気味の悪いさっきの近衛兵といいこの侍女たちといい、これじゃ近衛隊じゃなくて暗殺教団だと内心で突っ込むが、セレナの場合は表情が険しすぎる。たぶん緊張だろう……と判断すると緊張をほぐすべく、穏やかに微笑みながら彼女に案内をお願いして。)

1151: セレナ [×]
2025-12-08 12:07:27

>1150

うん…任せて。

(レドの方から話しかけてくれたこともあり、未だ緊張は残るもののセレナの表情は幾分か柔らかいものとなった。口下手なのか最低限の返事を返すに留まるが、僅かに吊り上がった口角を見るに随分と嬉しそうな様子である。ルイーズに一度頭を下げてから、扉を開いて歩みを進めた。)

あ、あの…その…レドさん。初めて会う人だから警戒していたけど…ルイーズ様は本当は凄く良い人なの。だから…嫌いにならないでほしい…

(二人きりの廊下を進みながら、セレナはなんとか緊張を抑えて言葉を紡いだ。厳つい頬の刺青に似合わず、そのたどたどしい喋り方はまるで小動物のよう。話す内容はというと、先程の主の振る舞いの弁明である。幼くしてこんな魔境に身を置いていれば人間不信にもなるであろう…ルイーズのそんな境遇を哀れみ、セレナは少ない語彙力ながら、レドにも事情を理解して貰おうと努めていた。「凄く良い人」なんて言われても抽象的過ぎる表現だが、セレナの瞳と声色からは彼女なりの必死さが窺える。)

1152: レド [×]
2025-12-09 12:39:38

>1151

ふふ、心得ておりますセレナ殿。冒険者とは信頼の得がたい職ですから致し方ありません。なによりアリシア様がお仕えするからには……あっいや、失礼……

(ルイーズの事を弁明するセレナに歩くペースを合わせつつ、心得ていると微笑んで。とはいえレドも多くは語らないし必要以上に褒めない。この王都という魔境、とりわけ王族に関する話題は下手な発言が命取りになる。目の前の純朴そうな刺青のエルフとて、宮廷のスパイかもしれないのだ……と弁えていたつもりだったが、話の流れでエルフと敵対する聖教徒のアリシアを褒めようとしてしまい、気まずそうに顔を逸らして。)

1153: セレナ [×]
2025-12-09 17:18:48

>1152

…気にしないで。確かにあの人は怖いけど…きっと貴方にとっては良い人だから、私はそれを否定しない。

(アリシアの名前が出ると、セレナはピクリと身体を震わせた。エルフである彼女が、身近で権力を持つ聖教徒に恐怖心を抱かない筈もなく、これは本能的な拒絶反応である。しかし、それでも尚セレナはレドの意思を否定せず、真っ直ぐな瞳を向けて、立場によって見え方も異なるだろうと寛容な姿勢を示した。勿論、先程の自らの弁明を受け入れてくれたレドへの配慮という面もあるが、何よりもここでアリシアを否定することはルイーズへの裏切りに等しい。高い忠誠心から自らの意見を押し殺しているようであった。)

それに……本国の司祭よりはマシだから。痛いことはしないし…一応は人として扱ってくれる。だ、だから…そこまで嫌いじゃない……かも…?

(目の前のレド、そしてルイーズの為にもセレナは自らもアリシアの美点を見つけようと考え、良いところ探しというポジティブな思考に耽っているとはとても思えない険しい表情で小首を傾げ、言葉を続けた。思い出すのはアリシアと二人きりになった際に言われた皮肉の数々……アリシアが優しさを見せるのはレドか、ルイーズのような子供だけで、悪魔に憑かれているのだから当然だが基本的に性格が悪いのである。記憶を何周かした後に結局アリシアの良いところ探しは諦め、代わりに聖教国の司祭と比較するに至った。奴らに比べれば幾分かマシという最低クラスの評価だが、セレナはレドを気遣い、それを理由に嫌いではないと断言しようと試みる。しかし、嘘をつけない性分故に意図せず疑問形で締め括っていた。)

1154: レド [×]
2025-12-09 23:51:04

>1153

司祭……セレナ殿、貴女は……いや、よしておきましょう。時には多くを語らない方が良い時もある。

(「司祭よりはマシ」「一応は人として扱ってくれる」。セレナの言葉を聞いて思わず彼女の経歴を問いたくなったが、神妙な面持ちで首を振り、問うのをやめて。顔の刺青、首枷、そして今語った断片的な過去……根掘り葉掘り聞かずとも、セレナが凄惨な人生を送ってきたことは明らかだ。彼女を傷つけないためにも自分からはこれ以上問わないことにする。
ふと、天井を見上げて物思いにふける。聖教国の亜人への暴虐はレドも耳にしている。アリシアに恐怖を抱いてもなお、彼女と懇意にしている自分を立ててくれる優しいセレナが奴隷として痛めつけられるとは、世間は残酷だ。この人じゃなくてあの糸目野郎が代わりに弓矢の的にされればいいのに。ああでも、アイツはその日の内に司祭どもを皆殺しにして脱走しそうだな……と想像すれば、げんなりした表情で首を振って。)

おっと、私は聖教徒ではありませんよ。私が信じているのは己自身……この東刀(ダンビラ)ですから。

(さて、そんな彼女に何を話せば良いのやら。ひとまず聖教徒を恐れるセレナを安心させるべく、ふっと笑って自分は聖教徒ではないと明かして。そして刀を腰から外して右手に持てばギュルギュルと手の中で回転させ、その長さと鞘の紅の深さを存分にアピールしたところでビタッと回転を止めて。)

1155: セレナ [×]
2025-12-10 17:08:43

>1154

そうだとは思っていたけど…確信を持てて安心した。レドさん、貴方も私にとっての良い人。その刀も貴方に扱われて本望だと思う。

(亜人への分け隔てのない態度、過去を詮索しない気遣い、それらの要素からレドは聖教の信徒ではないと予想していたが、本人から明かされたことでようやく確信を得られた。安心から、セレナも釣られて笑みを見せると、レドもルイーズと同じく「良い人」に認定する。語彙力の少ないセレナにとって、良い人というのは最大級の信頼の証のようだ。剣に心得のあるセレナは続けて、レドをその刀に相応しい人間であるとも評価した。これは、上等な武器を持つ者に対して、それが決して飾りなどではないという、一剣士としての惜しげもない賛辞である。言い終えると、立ち止まってレドに向き直り、右手を差し出して握手を求めた。これからの親愛の意味と、剣士としての自らの慧眼を保証する為の行為であろう。奴隷に堕ちるまでに何度も剣を振るってきた彼女の手には癒えることのない幾つもの古傷が付いており、まさしく剣士の手であった。)

1156: レド [×]
2025-12-11 10:28:28

>1155

マジかよ嬉しいな!俺の鬼蟷螂(オニドウロウ)も喜んで………うっ!げほっげほっ……な、何でもありません……
……ルイーズ殿下のお側に仕える貴女のお眼鏡に叶うとは光栄なこと。改めてよろしくお願いします……同じ戦士としてね。

(レドの差し料、師から賜った剛刀「鬼蟷螂(オニドウロウ)」。確かに並の東刀では無いが、その持ち主のレドは掃いて捨てるほど存在する農民上がりの冒険者のひとり。刀も自分も褒めてもらえる機会などそうありはしない。なのでつい行儀の良いフリをするのを忘れ、素の口調ではしゃいでしまった……それに気付くと大きく咳をして紳士のフリに戻る。恥ずかしさで頬を赤くしつつも、セレナが差し出した右手……傷だらけの戦士の手を自らの右手で穏やかに掴み、握手して。)

1157: セレナ/エルフリーデ [×]
2025-12-11 16:57:04

>1156

私の前では楽に喋って。その方が嬉しい。

(レドの素の口調を聞いて、恥ずかしがっている彼の反応を他所にセレナは嬉しそうに瞳を輝かせた。帝国出身の彼女はエルフリーデと同じく人の温もりに飢えている。意図せず発せられたラフな言葉使いに感動を覚えるのは必然であろう。手を握ったまま歩みを再開すると、自分の前では楽に喋って欲しいとレドに注文を付け、その足取りは数段軽いものとなっていた。まるで新しい友が出来たかのような高揚感に浸っているのも束の間に、最悪のタイミングで前述の同郷との邂逅を果たしてしまう。)

あらぁ、レドさんじゃないですかぁ。ふふっ、ラミアの屑と随分親しそうですね。

(廊下の先から現れたのはレドに異様な執着を見せる帝国兵のエルフリーデ。首と右脚には別れの際には着けていなかった包帯を巻き、両脇に松葉杖を抱えてのなんとも痛々しい姿での登場である。おそらくデュランダルでの勝手を上官にこっぴどく叱られたのであろう。仲睦まじく手を繋ぐ二人の様子に妬いたのか、圧を感じさせる笑みを浮かべて真正面に立ちはだかった。手負いとはいえ、帝国兵を前にしたセレナは酷く怯えた様子で震えており、握った手には一層力が込められる。)

1158: レド [×]
2025-12-12 14:10:47

>1157

ははっ、ありがたいね。どうもお行儀よくしてるのに慣れなくてな。じゃあ行こうか…….
……セレナ?なるほど、俺に任せな。

(楽に喋ってほしいと言われるとニコニコしながらセレナの手を握りつつ歩いて。早くも打ち解けられて嬉しい!と足取り軽やかに歩いていると、目の前にあの帝国兵エルフリーデが立ちはだかる。自分の手が強く握られる感触からセレナの怯えを感じ取れば、エルフリーデをきっと睨んで)

エルフィ!なにが屑だ。この人はな……
……なんだよそのケガ。ははーん、さては今朝の件で上官にリンチされたな?確か……コンラッド殿、だったか?

(エルフリーデに指をさしてセレナへの侮辱を咎めようとしたが、見ればずいぶんズタボロではないか。この短時間で外交問題にならずに彼女を暴行できる者、コンラッドとかいう彼女の同行者の仕業だろう。「力こそ正義」を謳い暴力を正当化するエルフリーデが暴力を甘んじて受け入れていること、彼女から聞いた軍内部での扱いのひどさから察するに、そのコンラッド某は上官と見た。今朝の暴走の件で制裁されたんだなと、セレナに握られてない方の手を顎にやりながら、ケガの経緯を推察して。)

1159: セレナ/エルフリーデ [×]
2025-12-12 19:19:30

>1158

ええ、ご名答です。しかし、レドさん…そんなエルフと親睦を深めるとは関心しませんねぇ。彼女の頬の刺青、それは帝国の犯罪組織「サンクタ・ラミア」の紋様です。いくらエルフが好きだと言ってもつるむ相手は選ぶべきだと思いますよ?

違う…私はもうラミアの人間じゃない…

屑は黙っていてください。私はレドさんとお話しているんです。

(レドの鋭い推察に、エルフリーデは心底愉快そうにニヤッと口角を吊り上げて賞賛した。しかし、続けられる言葉は何処か呆れを孕んでいるように低い。セレナの頬に刻まれた黒蛇の刺青は帝国に悪名を轟かせる犯罪組織の所属を示すもののようだ。先程述べられた「ラミアの屑」とはその蔑称なのだろう。敵愾心剥き出しのエルフリーデは見下すような笑みを浮かべながら、馬車の中でレドがエリスに釘付けだったことも踏まえてエルフが好きなのだろうと皮肉を交え、暗にセレナと決別しろと圧をかけた。一方でセレナは怯えながらも声を絞り出し、今は犯罪組織に身を置いていないと否定するも、エルフリーデの牽制を受けてレドに身を寄せて黙り込む。不安そうなにレドの顔を見上げるセレナの瞳は、まるで見限らないでと縋るようであった。任せてと言われながらも口を挟んだのも、今しがた出来たばかりの友を失いたくなったが為だろう。)

1160: レド [×]
2025-12-13 08:09:59

>1159

(グラキエス帝国の犯罪組織「サンクタ・ラミア」。仲間に先立たれてヤケになり、あてもなく彷徨っていた貧民街で聞いたことがある。怯えながら自らを見上げるセレナの頬に刻まれた黒蛇を見下ろすと、彼女の経歴を察する。だがレドにとってそんな過去はどうでもいい。無言・無表情の中に「大丈夫だ」という気持ちを込めてセレナに頷くと、エルフリーデに向き直って。)

そのナントカの屑は俺の友人。そしてこの国の第三王女・ルイーズ殿下のお側衆だ。いま彼女はお役目の最中、そこをどいてもらおう。
……そのナリで何ぬかしたってカッコつかないぜエルフィ。しょうもない八つ当たりなんかしてないで、アンタも大人しく養生するんだな。

(「よく言うぜ、昨日今日と他所の国で犯罪を重ねといて……しかもそれで上官に凹られたくせに」という呆れを込めながら、エルフリーデに強い眼差しを向けて。胸を張り、力強い声でセレナを弁護する一方で、自業自得と言うべき無惨な姿を晒しているエルフリーデには「やれやれ」と呆れた笑いを向ける。どのみち帝国兵に第三王女の使いを阻まれる謂れは無い。言い終わるとあえてかしこまった口調で「ではセレナ殿、まいりましょうか」とセレナに微笑んで、エルフリーデの脇を通ろうとして。)

1161: セレナ/エルフリーデ/コンラッド [×]
2025-12-13 18:50:15

>1160

っ…まだ話はっ…!

なにを遊んでいる、グリムハルト。貴様には別の任を託した筈だが。

ちっ…これは申し訳ありません。少し戯れが過ぎましたね。それではレドさん、また後ほど。

(尚も引き下がらないエルフリーデは、脇を通り過ぎようとするレドの手を引こうと身を乗り出すが、廊下の先から現れた上官の圧に押されて思い留まった。筋肉の塊とも形容すべき巨漢、コンラッド・シュタール。その背丈は長身のレドよりも頭一つ分高く、一歩進む毎に決して古くはない廊下の床が軋む程の体躯である。魔力の量も常人の域を逸脱しており、分厚い鎧のように身に纏ったそれは魔術師でなくとも視認できる。そういった現時点で可視化されている能力値だけ見てもおそらくはレイラと同格であろう。そんな化け物はレドやセレナには目もくれず、エルフリーデに忠告したかと思えば足早にその場を後にした。先程制裁を加えられたばかりのエルフリーデもこれには逆らえず、コンラッドの背に向けて頭を下げ、不本意と言わんばかりに唇を噛み締めてレドを一瞥すると、すぐさまコンラッドの後を追う。)

レドさん…ありがとう。ごめんなさい…少しだけ、休ませて。

(エルフリーデとコンラッドが去った後、セレナはレドの腕に抱きついて顔を伏せてしまった。帝国で迫害されている亜人にとって帝国兵は恐怖の象徴…それも将軍クラスのコンラッドを前にした動揺は相当のものだろう。セレナの心臓の鼓動はレドにも伝わるほどに激しく波打っていた。セレナからすればレドは悪魔から身を挺して守ってくれた存在であり、こうして身を寄せることで心を落ち着かせているようだ。)

1162: レド [×]
2025-12-14 09:28:35

>1161

!!

(突然の床の軋み、そして廊下の先から現れたプレッシャー……帝国将・コンラッドの存在を感知・視認するとピクリと身体を震わせて。まずでかい。俺よりでかい。不死鳥のハゲ並のタッパだ。そして何より、恐るべき魔力。見た目や体格・雰囲気はまるで違うが、かつて戦ったバカエルフ並の強者と認めざるを得ない。瞳孔が開ききり、口が真一文字に結んだレドの顔はコンラッドに釘付けで、エルフリーデの挨拶に反応できない。向こうがこちらに一瞥もくれないまま去っていき、姿が見えなくなると思わずふぅと溜息を吐いて。帝国将コンラッド……まるで氷の魔人というべき男であった。)

セレナ、よく耐えた……昔のことも奴らのことも気にするな。そういうことで俺は離れない。

(連中が去り、自らの腕にすがりつくセレナの頭を片方の手でそっと撫でて。宮廷の密命もアリシアも関係ない。すべては目の前の人を理不尽から守りたくてやったことだ。セレナの気の済むまで彼女を抱きつかせてやりつつ、コンラッドが去っていった廊下の先を苦々しく睨み、呟いて。)

シカトしやがってこの野郎……アレで親睦のつもりかよ。

1163: セレナ [×]
2025-12-14 17:17:24

>1162

うん…信じてる。レドさんのお陰でもう大丈夫…さ、行こう。

(しばらくしてセレナは顔を上げると、離れないと言うレドの言葉を信じて頷いた。その顔にはもう憂いはなく、すっかり平常心を取り戻したようだ。少しだけ頬を緩め、控えめな笑みを見せると、レドの手を引いて案内を再開する。歩くこと数分、宿泊者用のエリアに辿り着く。廊下には複数の絵画に混ざってちゃっかりと教皇の肖像画が飾られており、その額縁だけ埃を被っていないことからエリーゼへの嫌がらせで最近設置したのだろう。アリシアの性格の悪さは相変わらずである。肖像画の真正面、505とドアに刻まれている部屋の前でセレナは立ち止まった。)

ここが貴方と猫ちゃんの部屋。鍵は中にあるはず……その…今日はありがとう。貴方に出会えて良かった。

(やっと手を離し、レドに向き直ったセレナは名残惜しそうに瞳を揺らした。今後もしばらくは会おうと思えば会える距離にはいるのだが、王女の傍仕えも暇ではない上にアリシアという最大の壁がある。仕事上とはいえ、きっと今日のように纏まった時間を過ごす機会はなかなか訪れないことであろう。せめて別れ際に改めて感謝を伝えようと、セレナは丁寧に頭を下げた。)

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