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冒険者ギルドの日常/1093


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自分のトピックを作る
1064: レド [×]
2025-10-23 06:12:45

>1063

く、クレアさん!?貴女が懸念された通りでした。俺も同行していれば……申し訳ありません。
ひとまずおかけください。まだご気分が優れないようですし……ああご安心を。貴女がここに腰掛けること、誰にも文句は言わせませんから。

(行く前にクレアに挨拶すべきかと思案していると、彼女の方から声をかけてきた。思わずハッとして椅子から立ち上がると、シエルを守れなかった事を頭を下げて詫びて。
医務室を出られたというより追い出されたのだろう……どう見ても調子が戻っていないクレアに空いた椅子を手の平で指し示し、着席を促して。これはレイラの特等席だがそれを気に留める様子は無い。それどころか、この席の事情を承知の上でクレアを座らせる気でいるようだ……)

1065: クレア [×]
2025-10-23 10:47:43

>1064

いえ、レドさんが謝ることでは……悪いのは帝国の方ですし…
ええと…その…お気遣いは有り難いのですが、私は少し用事が…

(シエルと今日知り合ったばかりの自分よりもレドの方が当然辛いはず…それにも関わらず頭を下げて誠意を示すレドを宥めると、謝るべきは帝国の方だと諭した。そして、続け様に腰掛けるように勧められると、クレアは申し訳なさそうにモジモジと指を合わせて遠慮する。それには幾つか訳があり、レイラとの決別に負い目を感じているのは勿論、喫緊の理由としては手の震えからも分かる通りアルコールの禁断症状が出ているためだ。このまま無理に酒を我慢しては精神が持たない。傷心のレドを後目に酒を求める自分の弱さを内心で蔑みつつ、用事があると言って断りを入れた。)

1066: レド [×]
2025-10-24 06:29:23


>1065

待ってください、まだ例の帝国兵がうろついてるし危ないですよ。そ、それに、俺も出発までクレアさんとお話していたいですし……あー、そうだ。もう少し休憩していきませんか?その、個室で……

(理由を付けて帰ろうとするクレアの正面に回り込んで、こちらもあれこれ理由を付けて引き留めて。中腰姿勢からの上目遣いであたふたと説得する有り様からは、帝国兵と対峙していた時の冷徹なオーラは見られない。どこにでもいる青年と化している。
クレアの手の震えを見て「こっ、ここまで症状が進んでるのか……」と内心で冷や汗をかきつつも、適当な個室を借りて休憩することを提案して。これ以上彼女に酒を飲ませていいのか、そもそもギルドの個室で朝っぱらから飲酒なんてできるのか……と不安になりながらも、酒が飲みたくてたまらなそうなクレアに「……クレアさんレベルだったら打ち合わせだとか称して個室で酒飲むくらい、ギルドも許してくれるでしょう……たまには人目を気にせずお飲みください。」と耳打ちして。)

1067: クレア [×]
2025-10-24 11:31:40

>1066

わ、分かりました…レドさんがそう言うなら…

(相変わらず年下のおねだりに弱いクレアは上目遣いされたことで心臓がバクバクと音を鳴らす。真意を知られているのなら断る理由もないと判断すると、高鳴る心臓を抑えながらも何とか言葉を紡ぎ、小さく頷いて了承した。)

その…本当にすみません。私だけこんな時間にお酒なんて…

(場所は移りギルドの応接室。やはりS級冒険者だけあり職員に事情を説明すればあっさりと使用許可が降りた。テーブルを挟んでレドと対面する形でソファに腰掛けるクレアの前にはビールの入ったジョッキが置いてある。友を傷付けられて傷心中の人間の前で平然と酒を飲めるほど冷徹でも鈍感でもないクレアは、手を付ける前にしっかり断りの謝罪をしてからジョッキを口に運ぶ。半分程飲んでようやくジョッキをテーブルに戻すと、未だ申し訳なさそうに眉尻を下げているものの頬は酔いで赤みを帯びており、手の震えはすっかり止まっていた。命を削って正気を保つとは正しくこの事なのであろう。)

1068: レド [×]
2025-10-25 09:16:19

>1067

いやいや!大丈夫ですよ……俺、どういうわけか王城に呼ばれちゃって、クレアさんとお話して緊張をほぐしたかったですし。なにせBランクの農民が王城入りなんて有り得ないことですから。あはは……

(手をバタバタさせながら、謝るクレアを制して。朝から飲酒する彼女を責めるどころか、前向きになれと促す様子さえ無い。昔は酒に溺れるクレアに失望と困惑を抱いたものだ。だが自分も仲間と死に別れ、そして彼女の現実を間近で見た今となってはもう咎める気など起きない。いや、下手な慰めさえも意味を為さないだろう……
密室で憧れの人と二人きり、そしてこれからの任務の重さ。緊張で頬は赤く染まるし、つい頭をかいてしまう。それでもクレアに罪悪感を抱かせまいと、引き止めた理由を説明して。今のクレアにあんまり下手な事……特にアリシアやレイラとのつながりを明かしてしまうと余計に気を重くしてしまいそうだが、シエルとのやり取りやギルド前で待機している馬車の存在からして、自分が今から王城へ行くことは彼女も把握しているだろう。ひとまずそこから話すことにする。)

1069: クレア [×]
2025-10-25 10:30:28

>1068

王城…ですか。それは大変名誉なことですねっ!しかしお気を付けください。あそこは様々な謀略が渦巻く魔境…下手に政治に干渉しては碌な目に遭いませんから。

(王城と聞いてクレアは顔を引き攣らせて暫しの間固まった。幾つかの思い出と、それを覆い隠す程の苦難の日々。様々な情景がフラッシュバックしてフリーズしたのだろう。ハッとした表情で意識を現実に戻すと、無理をして笑顔を作り、努めて明るい声色で王城に招かれた名誉を称えた。なぜBランク冒険者が招かれるに至ったのか、近衛隊とはどういう繋がりなのか、腑に落ちない点は幾つかあるが、王城に関連する話には秘匿義務があっても可笑しくはない。あえて詮索せずに、経験に則った王城でのアドバイスのみを伝えることにした。)

1070: レド [×]
2025-10-26 13:51:36

>1069

……!心得ております。あの栄華な王宮こそ、地獄の門。俺の剣の師は事ある毎にそう呟いていましたから。
オヤジ……いや師匠はこの国を快く思っていませんでした。その様子では貴女も……そんな国に剣士として尽くすのが果たして正しいのか……俺には分かりません。

(引き攣る顔、痛々しい作り笑い、重い言葉……そんなクレアの様子に自分も真顔になって、冷や汗をかいて。彼女の様子から騎士時代は名誉どころかむしろトラウマであったことを察すると、師匠の言葉を交えて同調しつつ自らの長い刀を膝の上に乗せて。
宮廷に従いアリシアを止め、救うことは、クレアを虐げた宮廷を増長させることになる。本当に密命を受けて良かったのか?いっそアリシアに従って腐り切ったこの国を転覆させる方が、クレアやアリシアの救済になるのではないか……迷いを語りながら両手に取った自らの刀を見つめるその視線は下に落ちており、表情も憂鬱で。)

1071: クレア [×]
2025-10-26 14:56:16

>1070

なるほど、お師匠様が宮仕えを…それならば無用な心配でしたね。
正しさというのは曖昧なもので、立場によって如何様にも変わります。焦って決めずとも、実際に色んなものを見てから決めても良いかもしれません。とは言いっても、間違いだらけの人生から今も逃げ続けている私が偉そうに言えたことではありませんが…

(師匠が宮仕えだったことを知ると、今さら要らぬ心配だったことを悟り苦笑いを浮かべる。それでも、自らの正義を見い出せずに憂鬱な表情を浮かべるレドを放ってはおけず、余計なお節介かもしれないとは思いつつ、「正しさ」への持論を述べた。早計な判断の連続で後悔まみれの自分の経験から、物事を見極めることの重要さを解くクレアの顔は至って真剣である。しかし、言い終える頃には、何もかも間違えて大切なものを全て失った自分の現状を自虐気味に笑ってみせた。)

1072: エルフリーデ [×]
2025-10-26 21:08:11

過去編「美しい世界」

凍てついた風が吹き荒れるグラキエス帝国北辺。
その雪原の外れに、ひとつの貧しい農村があった。
そこに生まれた少女――エルフリーデ・グリムハルトは幼くして飢えと寒さを知り、弱者が踏みつけられるこの国の「掟」を身をもって学んでいた。

ある晩、村が闇に包まれたとき、使いに出ていた彼女は運悪く人攫いの一団に捕まった。

「嫌だ、離してっ!お願い誰か、助けてっ…!」

助けはない。叫んでも誰も振り向かない。
こんな光景は、この国では日常の一幕に過ぎないからだ。

「グヘヘ、上玉じゃねぇか。売れば銀貨十枚はくだらねぇ。」

必死の抵抗も虚しく、数発殴られて大人しくなった彼女は、鎖で繋がれ馬車に押し込まれた。虚ろな瞳には月光が冷たく映る。
同乗した人攫いの下衆な言葉も既に届かない。混濁した意識の中で、ただ積荷と共に揺られていた。

希望なんてない。
力こそが全てのこの国の不条理を呪い、そして受け入れたとき、皮肉にもその「力」こそが彼女の運命を変えた。

道中、馬車が立ち寄った廃墟の教会。
かつて聖教の神を祀っていたその場所は、帝国軍によって焼かれ、黒く炭化した木材と崩れた石壁が残るだけだった。
しかし、そこにはまだ“何か”が潜んでいた。

人攫いたちが焚き火を囲む中、馬車を引き摺り降ろされ、男達の欲望に染まった視線を一身に受けた正にそのとき、エルフリーデは囁きを聞いた。

――「力が欲しいか?」

それは耳ではなく、魂に直接響く声だった。
次の瞬間、焼け焦げた祭壇の奥から黒い霧が溢れ出す。
それは「腐敗の悪魔」――聖教会が祀っていた未知の存在だった。

叫び声とともに人攫いたちは一人、また一人と崩れ落ち、腐り果てた。
血と肉が溶ける匂いが辺りに漂う。
焚き火が消え、静寂と暗闇が支配する中で、少女の瞳だけが青く輝く。

「……あぁ、これが、力。…ふふっ、あははっ!」

返事を待たずして、未知の存在が自分の魂と溶け合ったことを実感する。心臓が高鳴り、言い知れない不快感に自らの身を抱くが、それが治まった時、青黒く禍々しい魔力が全身を覆った。
この力があれば、もう理不尽に怯えることなんてない。これからは私が奪う側に立つんだ。
自信に満ちた彼女の瞳が捉えた世界は、生まれて初めて美しく見えた。

1073: レド [×]
2025-10-28 01:31:40

>1071

ありがとうございます……そのお言葉、痛み入ります……!
自分が苦しくても、こうして人のために寄り添える……クレアさんは強い人です。それにひきかえ俺は……クレアさんに憧れて冒険者になって三年、貴女のために何もできなかった。「少しくらい話したら」って仲間の声も聞かずに、今の貴女から目を背け続けた……逃げ続けてるのは俺の方なんです。すみません……

(クレアの諭しにはっと顔を上げると、姿勢を正し、深々と頭を下げて。経歴に見合わぬ自信の無さ。よほど苦しい人生を送ってきたのだろう……それでもこうして自分に手を差し伸べてくれる彼女の優しさが胸に沁みる。
一方の自分はそんな苦労も知らず、酒で苦しみを紛らわせるクレアを敬遠するばかりだった。自分の方こそクレアの側に立つ資格は無い。でもこればかりは白状しなければならない……と、涙を流しながら今一度頭を下げて詫びて。)


>1072

(/レドより先に破滅による救済を願っていたとは……エルフリーデ、案外レドと似た者同士かもしれませんね……)

1074: クレア [×]
2025-10-28 11:13:55

>1073

あ、謝らないでください…!決してレドさんが負い目を感じることでは……それに、謝るべきは私の方なんです。お聞きした素性から薄々勘づいていましたが、ずっと…黙っていたことがあります。到底、許されることではないのは重々承知の上で、それでも謝らせてください…

(頭を下げられたクレアは慌てた様子でレドを宥めた。自分の心を蝕む数々の要因とレドは当然ながら何の関係もない。それでも彼が負い目を感じているのは偏に優しさ故であろう。その優しさが一層クレアの罪悪感を膨れ上がらせる。自分の犯した罪を知らずに、あまつさえ憧れを持っている。その姿を見ていられず、覚悟を決めたクレアは姿勢を正してレドを真っ直ぐに見つめた。許されるなんて思ってもいない。今すぐにでも逃げ出したい。そんな臆病な気持ちを無理矢理抑えつけて、震える声でクレアは前置きを述べる。)

…かつて行われた農村への大弾圧、その全ての指揮を執ったのは私です。本当に…申し訳ありませんでした…

(深々と頭を下げて己が罪を告白した。何をされても構わない。奪った命は決して戻らないのだから、それくらいは当然のことだ。そんな覚悟を持っての行動だが、やはり本能には抗えず、レドの次なる言葉と行動を待つクレアの身体はビクビクと震えていた。まだ何を言われた訳でもないのに涙が止まらない。レドの気が済むのなら、罵声を浴びせられた方が、殴られた方が、何もされず贖罪の機会を奪われるよりきっと良い筈なのに、人間の身体というのは難儀なものである。本能的に恐怖する一方で、クレアは自分のその臆病な振る舞いが間違ってもレドの優しさに付け入ることのないように祈っていた。)

1075: トピ主 [×]
2025-10-28 11:16:19

>1073

(/同様に辛い境遇を持ちながらも、曲がりなりにも真っ当に生きているレドを見て、エルフリーデが人の心を取り戻すことを信じています!)

1076: レド [×]
2025-10-29 21:43:13

>1074

なっ……!?嘘だ、そんな……!

(まさかのクレアの懺悔に、思わず立ち上がって。静まり返った応接室に、膝に乗せた刀がガチャンと床に落ちる無機質な音が響く。
自分は別に被害を受けてない。それでも「首謀者に会ったら斬り捨ててやりたいぜ……」と憤慨した非道な弾圧。目の前の憧れの人がその首謀者だったのか。無辜の人の血に塗れた手で、俺にリンゴを分け与えていたのか……今までの人生すべてを否定されたような気がして、何もかも切り刻みたくなる。)

………………。

(一方で落とした刀を拾う素振りは無い。ガタガタと震えたまま、青ざめた顔でクレアを見つめるばかりだ。レドは葛藤している……なぜ斬れる。自分一人の罪では無く国家の罪と言えるのに、明かさなければ目の前の青年はクレアを慕う無垢な存在でいられたのに……それでも逃げずに自ら十字架を背負わんとする人をなぜ斬れる?罪の報いにしては重すぎる生き地獄を味わってきた人をなぜ斬れる?手が血に塗れてもなお、人に尽くし、人のために戦い、優しくリンゴを分け与えてくれる人をなぜ斬れる!?斬れるわけねぇだろ!!!)

………………………………。

(レドの次なる言葉と行動を待つクレアであったが、肝心のレドは立ち尽くしたまま一向に動かず、口さえ開かずにおり。否、動けないし何も言えないのだ。冷や汗と震えが止まらぬ身体が崩れ落ちないよう全身に力を入れ、吐き気を抑えるために口を噤むので精一杯だから。
レドは激情に駆られてクレアを斬るほど馬鹿では無いが、罪を背負うクレアに救済を与えられるほど人間が出来ているわけでも無い。だから何もできない……それでも今度こそ、今度こそ、憧れの人の真実から逃げずに向き合うんだ……何もできないレドであったが、瞳孔の開き切った瞳を泣き崩れるクレアから逸らすことだけは決してしなかった。)

1077: クレア [×]
2025-10-30 08:19:39

>1076

…レド…さん?…ひっ…

(いつまで経っても殴られるどころか罵声の一つもない。恐る恐る顔を上げると、瞳孔を開き切ったレドと目が合い、反射的に小さく悲鳴を上げてびくりと身体を震わせる。きっとこれがレドなりの向き合い方なのだろう。そうとは分かりつつも、心の奥底では報復的手段を以ての救済を求めていたクレアにとって、それはあまりに残酷な現実であった。レドが救いを与えてくれないのなら、いっそ自分の手で…と無意識に腰に携えた剣に手を伸ばす。リンゴの皮剥きと同様、首を落とすにしても、腹を貫くにしても、クレアの技量であれば柄に触れた瞬間に事は済む。本能的な生への執着からか、柄へと伸ばしつつある手には僅かな躊躇があった。)

1078: レド [×]
2025-10-31 01:14:04

>1077

……!まっ、待ってください。

(ついにクレアが剣に手を伸ばし始めると、愕然と口を開いて。自分に恥をかかせた相手すら血を流さずに赦す人が、自らの罪を命で贖おうとしている。な、何か言わなきゃ……と、震えながら手の平を突き出し、何とか言葉を絞り出しながら制止して。)

俺は……ちっぽけな男です。貴女を裁くことも、慰めることもできない。だからせめて、貴女のご決断を見守らせてほしい……ただご決断の前に……これだけは言わせてください。

(突き出した手を胸に置き直すと深呼吸して気持ちを落ち着かせ、口を開いて。この短時間で急激に疲れ果てたのか声は弱々しいが、それでも瞳孔が元に戻った灰色の瞳をしっかりとクレアに向け、「ただ見守る」という決意を語って。
この人の闇は深すぎる。俺などが裁いたり慰めたりする資格は無い。だからせめて見守りたい……自分が挫折に沈んだ時そばで見守ってくれた、バカエルフとは比べ物にならないほど優しいエルフの人のように。)

逃げて……逃げてくださいクレアさん。俺には貴女が重荷を背負いすぎて……どうにも立ち行かなくなっているように見えます。
俺は貴女と向き合うことから逃げない。でも貴女はもう逃げていい……もう逃げてもいい頃だと、俺は思うんです……

(クレアの側に寄って跪くと、クレアを見上げて涙を流しながら「もう逃げていい」と懇願して。優しいエルフの人はそっと依頼書を差し出すことで俺を奮起させた。が、この人の場合は逆だ。この人はもう戦い過ぎた。これ以上自分一人で何もかも背負わないでほしい……捉え方によっては自決を促すような残酷な発言に聞こえるかもしれない。それでもいい、このどうにも立ち行かなくなって絶望した魂が救われるなら……静まり返った応接室に、クレアを想って流す涙が床に落ちる音までもが響き始める。)

1079: クレア [×]
2025-10-31 10:49:05

>1078

レドさん……ありがとうございます。であれば…もう少しだけ逃げてみます…

(レドの言葉を聞いてクレアは剣に伸ばしかけた手を膝の上に置いた。「逃げていい」、その言葉は偶然にもかつての主人が最後に下した命令と同じものであった。このまま命を絶つこともある種の逃避ではあるが、きっと、あのお姫様はそんな事を望んでいない。それに、元より長くはない命。今それを捨てたところで何になるのか。自分の軽率な行動を恥じると共に、大切な事を思い出させてくれたレドに礼を言った。何かが解決した訳ではない。けれど、今はそれでいいのかもしれない。先程まで泣き崩れていたクレアの表情は、ほんの少しだけ憑き物が取れたように晴れていた。)

1080: レド [×]
2025-11-01 14:21:02

>1079

(思い止まってくれたようだ。緊張の糸が解け、大きく息を吐くと、両腕がだらんと垂れ下がって。このつかの間ですっかり力が尽きてしまった。アリシアとの会食や第一王子に連なる政治屋との交渉……なんならバカエルフ、副団長との戦い以上に消耗したかもしれない。)

……貴女の血塗られた手は、俺とシエルを赦し、リンゴを分け与えてくれた手でもある。そのように……俺は信じています。

(涙を拭い、床に膝をついたまま、安らぎの見え始めたクレアの片手に自らの両手を添えて。俺は忠義や信念から逃げた情けない男。クレアさんの家を奪った一族のアリシアと、クレアさんとその主君の仇である第一王子……騎士としてのクレアさんを追い詰めた者どもに与する男だ。本来ならこんな汚い手でクレアさんに触る資格など無い。恨まれるべきは俺の方……それでも今だけは、一人の人間としてクレアさんの側にいたい……俯きながら膝をつき手を添える姿は、まるでレドの方がクレアに赦しを乞うているように見える。)

1081: クレア [×]
2025-11-01 21:03:18

>1080

こんな手で良ければ、またいつでもリンゴを切ってあげますね。

(すっかり消耗した様子のレドを見て、無理をさせてしまったことを反省して眉尻を下げると、握られていない方の手で優しくレドの頭を撫でた。己が罪を告白しても、こうして慕ってくれることにクレアの心がどれ程救われていることであろう。レドのサラサラの髪の感触を確かめるように、しばらく気の向くままに撫で回していると、応接室の壁に掛けられた振り子時計が十一時を伝えた。もうじきギルドを発つべき頃合のようだ。)

1082: リズリット [×]
2025-11-02 20:08:09

こらこら、お菓子は逃げませんからちゃんと並んでくださいね~

(王都に聳える聖教会の大聖堂、その隣に併設された孤児院に第三王女の侍女リズリットは、クッキーやチョコなど個包装された菓子が満載された台車を引いて訪れていた。彼女の姿を見つけるなり、孤児院の中から駆け出してきた子供達はきゃっきゃと興奮した様子で台車を取り囲む。子供達の元気な様子にリズリットは柔らかな笑みを浮かべ、手馴れた様子で一列に並ばせた。なぜ宮仕えの彼女が孤児院で菓子を配っているのか、答えは同じ第三王女陣営に属する近衛隊副長のアリシアにある。大の子供好きであり、聖教国との繋がりを持つアリシアは時たまこのような形で孤児院の面倒を見ており、多忙な自分に代わって身近な侍女、とくに人間種であり性格の良いリズリットを派遣しているのであった。)

(/アンナ背後様、絡み文を投下させていただきました!)

1083: アンナ・ランストリウム [×]
2025-11-02 21:09:29

>1082

午前の外回りはこれで終了、大分信徒も増えてきてこの国で活動するのも楽になってきたものね。"獣臭い"のが難点だけど


(先程までフィリア王国内の信徒の集まりに参加していた様で一息つきながら、大聖堂までの道を歩いており。大通り1つ見ても聖教国の国章や、関連する建物が増えてきている事を感じ取れてか、自分や同じく活動する同志達、そして本国の威光が徐々にこの国を侵食していくその様子に、満更でもない顔を浮かべる。人間種以外の種族も住まうこの土地は、古くから聖教国で育った自分にとっては人間種以外の存在は度し難い苦痛もあったがこうして王国に住む人間が自分の信ずる国の信徒になっていく事は救済であると信じて今まで活動してきたので些細な障害にしかならない。決して態度に出さずに仮面の笑顔を浮かべて道行く信徒や民に会釈しながら大聖堂の近くまで来ると何やら大聖堂の横が騒がしい事に気付いて)


…?何か催し物でもあったかしら…はっ!?あの御方は!!

(疑問符を浮かべながら考える仕草をして、何か行事でもあったかと考え込むのも束の間、姿が見えたのか慌てた様子で小走りに大聖堂の横…孤児院へ向かい)

ふぅっ…いつもありがとうございます、リズリット様。アリシア様からのお恵みにございますか…?

(自分も何度かギルドでも見た事のある、この王国に住むものならば知らない者は少なくない、そしてこの王国の大聖堂で働く者ならば馴染も深い人物である彼女を見て、急いで駆け付ければ声をかけ、恭しく頭を垂れる。こうして何度も孤児院へ来訪してはさまざま事情でこの孤児院に身を寄せる孤児たちの面倒を見てくれている存在である為、聖堂や教会の聖職者の間でもとりわけ人気の人物を前に、山積みのお菓子の台車を見ながら来訪の目的を聞き)



(/ありがとうございます!!早速絡ませていただきます…!気難しい子ではありますがどうぞよろしくお願いいたします!)


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