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冒険者ギルドの日常/1037


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自分のトピックを作る
984: クレア [×]
2025-09-27 12:50:56

>983

お詫びなんてそんな……あ、じゃあ…立ち上がるのを手伝って頂いてもいいですか?レドさん。

(恭しい態度を取られることに慣れず苦笑いを浮かべながら、詫びはいらないと丁重に断ろうとするものの寸手のところで思い至る。事情は分からないがこんなにも自分に敬意を払ってくれている人間から詫びの機会まで奪ってしまうのは却って残酷ではないのかと。握っていた手を離すと、申し訳なさそうにそのまま差し出して、立ち上がる補助をお願いしてみせた。その仕草、表情までも昨晩のアリシアとそっくりで、やはり近い親類だけあってそうした所作も自然と似るものなのだろう。最後に相手の顔を見つめながら教えてもらった名前を早速呼んでみて返事を待つ。「農民」というワードに少しだけ心が騒めくが、きっと関係の無い集落だろうと自分に言い聞かせて、その心の憂いを掻き消すがごとく少しばかり無理をして笑顔を作った。)

985: フラト [×]
2025-09-27 14:22:54

>all

こーんちはー、っと。なんか、楽して稼げる依頼来てないかい?なーに、今日と明日の飯代くらい稼げりゃいいんだけどなー。どう?ちょうどいいのない?

(ギルド内の依頼仲介所。シャラシャラとスケールメイル特有の音をさせながら、めぼしい依頼がないか探しにやってきた。背中には、紋章の入ったマントを纏い、騎士然としたいでたちとは似つかわしくない軽口で受付に話しかけている。)

(/参加させていただきます。よろしくお願いします)

986: レド [×]
2025-09-27 14:46:24

>984

はっはい、もちろんです!さぁ……そうか、聖教国の依頼から戻られていたのですね。同じ国の剣士としてずっと貴女に憧れておりました。こうしてお力になれること、光栄に存じます!

(さっと刀を差し直すと、差し出された手を握るのはもちろんのこと、片方の手はクレアの腰を支え一緒に立ち上がって。昨日と比べて女性への抵抗が減ったのは愛する人が出来たからか、満身創痍のクレアを助けたい気持ちが強いのか、あるいは遥か昔にこの人がもう自分の手に届かない存在と知っているからか……とにかく案外すんなりクレアを立たせられた。
流石に憧れの人に接触しては緊張して身体に力が入るが、それでも紅潮した顔とキラキラした瞳をクレアに向け、昔から憧れていたことを語って。それにしてもさっきまでとは正反対の礼儀正しさである。長い刀の扱いといい、何かしらの形で剣士として社会に出るための教育を受けてきたようだ。)

987: クレア [×]
2025-09-27 16:07:25

>986

ありがとうございます。えへへ…面と向かって褒められると少々気恥ずかしいですね。

(手の握り方、腰への手の添え方からは一切のやましさは感じられない。まるで騎士のような紳士的なエスコートに安心し、クレアはそのままレドに身体を預けて礼を言った。「憧れ」なんて言われたのはいつぶりだろうか、慣れない賞賛に頬を赤くして、上目遣いでレドの顔を見やると重ねての礼の意味も込めてニコッと無邪気な笑みを向けた。)

しかし困りましたね…この先に脅威があるならば今日は帰れそうにありません。となると…朝まで呑むしかないようですね!レドさん、行きましょう酒場へ!あ…勿論無理にとは言いません。お忙しいようでしたらその辺に捨て置いて頂いて構いませんので…

(レドの来た道に脅威があるということは即ちクレアの帰路が封じられたことを意味する。どうしたものかと小首を傾げて思考に耽ると、しばらくしてアル中らしい解答を導き出した。帰れないなら夜が明けるまで呑めばいい。レドが付き合ってくれるなら時間が過ぎるのはあっという間であろうと。瞳を輝かせて、この位置からでも見えるギルドに程近い酒場を指差すが、ふとこれは憧れと罪悪感を盾にした強制ではないかと思い至る。声のトーンを落として、あくまでレドの意思を尊重する旨を伝えるものの、一度入ったアル中スイッチのせいか、話の最中にも欲しいものを前にした子供のようにチラチラと酒場に視線を送っていた。)

988: レド [×]
2025-09-27 23:27:39

>987

え、ええっ!さんざん無礼を働いたのに身体を預けていただけるばかりか共に飲み交わせるなんて……!クレア様、首席殿で不死鳥の貴女と語らえること、剣士としてどれだけ夢見た事か……!う、ううっ……!とにかくこの先はタチの悪い奴が暴れてて危険です。今日はここで泊まった方がいい。早速行きましょう!

(思わぬお誘いに感激して子供のように泣き出して。名門で首席補佐官でSランク冒険者。レドのような一介の冒険者は飲み交わすどころか一目会う事すら叶わない相手だ。それもさっき酷い事したのにここまで信頼してくれるなんて。本当に聖女様のよう……実際今のクレアの状態でこの先を進むのは危険だ。提案通り憧れの人を抱きかかえたまま酒場へ歩くが……)

あっあの、クレア様、大丈夫ですか?今日はもうギルドにお泊りになった方がよろしいのでは……

(最大の懸念を涙に濡れた困り顔で尋ねて。この状態でこれ以上飲ませていいのか、顔色からは明らかに不安が見える。憧れの人を抱いても冷静でいられるのは心配の方が先に立つからであり、逆に言えば酔い潰して何かしようという気は一切感じられないのであった。)

989: クレア [×]
2025-09-28 13:51:32

>988

だ、大丈夫です…!まだ飲めます!

(流石に泣かれるとまで思っていなかったのか、クレアは反応に困り苦笑いを浮かべると、続いて問い掛けられた懸念には語気を強めて「大丈夫」と強調した。レドを真っ直ぐに見据えたその瞳には必死さが感じられる。勿論、クレアの体質や健康上のリスクなどを考慮すれば全く以って大丈夫ではなく、今日に至っては既に相当量の飲酒をしているため泥酔どころでは済まない可能性が大いにあるのだが、一度アル中のスイッチが入ってしまったからには自分の意思では抑えが効かないのだろう。既に自分の足では酒場に入れる状態にないため、今のクレアはレドに縋るほかにないのである。ここで止めるも飲ませるも全てはレドに委ねられていた。)

990: レド [×]
2025-09-28 20:08:32

>989

あっいやもう飲まない方が……
「ハハッよお姉さん、そんなガキなんかほっといて俺と楽しく」
あ?しばくぞ……おっと失礼。夜のデュランダルは治安が悪い。俺もハラ減っちゃったし、早く中に入りましょう。クレア様。俺が貴女に相応しい人物かはさておき……今日ぐらいはお供します。

(これでまだ飲む気なのか……おねだりするクレアに困惑しつつも、ゴロツキ、先の帝国兵にやられたのと同類が近寄ってきたので、一瞬元の荒くれの眼光と怒気を男にぶつけて。ゴロツキが怖気ついて逃げ去ると元の紳士的な青年としてクレアに向き直り、苦笑いを浮かべながら酒場の入口まで歩くと扉を開いて。酒に溺れる傷心の未亡人、デュランダルに巣食う悪い男の格好の餌である。いつまでも外にいるのは危ない。それこそ昨日のアリシアのように徹夜で介護する決意である……自分が決してカルロスの代わりになれないとしても。)

991: クレア [×]
2025-09-28 22:19:47

>990

わぁ…レドさんがいれば安心ですね。ふふっ。

(揉めることなく、手早く輩を追い払ったレドの手腕を目にして思わず感嘆が盛れる。下心のない、安心して身を任せられる異性と最後に触れ合ったのはいつ頃だろうか…なんて考えながら、思ったことをそのまま言葉に出してレドを称えると可愛らしく微笑み、エスコートされるまま店に踏み入った。)

さ、お礼に何でもご馳走しちゃいます!好きな物を頼んでくださいね。う~ん…私はウイスキーの水割りにしましょうか。

(席へ着くとメニュー表をレドに差し出し、助けてくれたお礼にご馳走すると告げて。実際にはそれは建前で、この感情はまるで弟への可愛がりに近いかもしれない。周囲への冷たさとは打って変わって自分に懐いてくれているところ、ちょっと暴走気味なところ…そんなレドの姿をレイラと重ねていた。差し出したメニュー表の裏側のドリンク一覧に視線を向けてしばし考えると、クレアはウイスキーの水割りに決めたようだ。アルコール度数的に身体の状態を考えれば避けるべき部類ではあるが、水割りにしたのはきっと僅かに残る理性によるものだろう。)

992: レド [×]
2025-09-29 20:11:03

>991

ごっごちそう!?そんな、俺ひどい事したのに……あっありがとうございますクレアさん、あっクレア様!えっ、えっとじゃあ俺もウイスキーの水割りに……つまみはえっとえっと……な、なんかオススメありますか?俺ずっと山に籠ってたし、ここは港町だし、魚介でなにか……

(クレアの対面に腰かけると、すっかり頼りにされ気に入られて舞い上がり慌てて注文して。優しい女性に可愛がられて奢られる。ああデジャヴだな。この人も俺を弟のように見ているようだ。それ以上の関係には進めないし進む気も無いが、今後も目にかけてくれるかは今夜の振る舞い次第。酒の頼み方からしてクレアさんも慎みを見せている以上、こちらも相応の振舞いを見せないと。こいつは立派な「面接」だ……と緊張して、クレアを支えている時以上に身体に力が入っている。酒は同じ物を頼むとしてつまみはどうすべきか、奢りだからと言って無節操に頼んだら意地汚いよな……と、そわそわした顔をメニュー表で隠しながらオススメをクレアに尋ねることにして。)

993: クレア [×]
2025-09-30 09:59:59

>992

あはは…そんなに畏まらないでください。オススメですか…うむむ……普段お酒以外頼まないので難しいですね…あっ、そうだ。マスター、このお店の魚介系の料理全部お願いしますっ!!

(強ばった様子から緊張を察して、自分に対する過大評価に苦笑いを浮かべながらも、レドがくつろげるように気遣いの言葉をかけた。その後、オススメを尋ねられるとクレアは悩ましげに小首を傾げる。酒が好きでというよりは、現実逃避の手段として酒に依存しているだけのクレアにとってつまみに特別に意識を向けたことはなく、普段通りの一人飲みに関してはそもそも酒しか頼んでいないのである。全く以ってこの店の魚介系の料理に覚えがない訳でもないが、テキトーに名前を上げるのも誠意に欠ける…そうして暫く思い悩んだ末にクレアはハッとした表情で衝撃の解答を導き出した。魚介系の料理を全て頼むという力技。もっとマシな選択があった筈だが、生憎今のクレアは自力で立つこともままならない酩酊状態、一見大丈夫そうに見えてもその思考回路が正常な訳がないのである。勿論少食なクレアが口にするであろう量は僅かであり、殆どレドが食すハメになるのだから新手のハランスメントと言えるだろう。店主は先に注文を受けたウイスキーの水割り二つをテーブルに置くと次なる注文を聞き届け、店の創業始まって以来の大仕事を前に、やる気満々な様子で厨房へと戻っていった。)

994: エリーゼ/セリーヌ [×]
2025-09-30 19:10:17

同時刻 第二騎士団執務室

ただいま戻ったのにゃ。

…おかえりなさい。

(レドとの打ち合わせを終えて自らの職場、第二騎士団の執務室へと戻ったエリーゼは席に着くと同時に未だ書類仕事に励んでいる同僚に帰還を報告した。その同僚こと副団長セリーヌはエリーゼに視線を向けることもなく、事務的にただ一言返すのみであった。その後はただひたすらに気まずい沈黙が空間を支配する。たまたまセリーヌの機嫌が悪いとかそういった次元の話ではない。エリーゼの就任以降、常にこの執務室には重たい空気が立ち込めているのである。騎士としての序列も経験も、指揮能力でさえも上回っているのに、たった一つ、剣の才だけで自分の座るべき地位を奪われたのだからセリーヌのその屈辱と恨みは計り知れないことであろう。エリーゼもそれを重々承知している為に掛ける言葉が見当たらないのであった。いつまでも慣れない重苦しい空気に嫌気が差し、エリーゼは視線をデュランダルの夜景へと移すものの、暗がりで鏡と化した窓に写るのは空気を読めない自分のにやけ面。抗い難い自己嫌悪に陥ったエリーゼは小さな溜息を吐いた。しかし、いつまでも現実逃避で夜景もとい自分の顔を眺めている時間はない。明日には王都に発つのだから引き継ぎは済ませておこうと、セリーヌに向き直り意を決して話しかけた。)

あ、あの…引き継ぎについてにゃんだけど…

不要よ。自分が何をすべきかくらい分かっているもの。此処での勤務はアンタより長いんだから。

それもそうにゃんね…えーと…

もう帰りなさい。明日は早いんでしょ?後はやっておくから。

あ、ありがとにゃ…しばらく騎士団をよろしく頼むにゃ。

(優秀な部下、それも自分よりも遥かに優れている人間を下に持つと却って扱いに困るものである。薄々予想はしていたが、意を決した引き継ぎをいらないと一蹴されてエリーゼは言葉を詰まらせる。気まずそうにモジモジと指を合わせて次の言葉を探していると、その様子を見かねたセリーヌは呆れ顔を向けて帰宅を促した。部下にマネジメントされては最早どちらが上なのかも分からない。自分の不甲斐なさを噛み締めながら、エリーゼは重苦しい笑顔で礼を言って席を立つ。いっそこの体たらくに恨み言の一つでも吐いてくれれば、むしろ当たり散らしてくれるならどれだけ楽なことだろう。勤勉なセリーヌは仕事に私情を挟まない。だからこそ、この溝が埋まる機会は決して訪れないのである。執務室の扉を前にして、去り際に「しばらく騎士団を頼む」なんて言ったものの、本心ではいつまでも頼みたい。不釣り合いな地位なんて捨ててしまいたい。決して吐けないそんな弱音を胸にエリーゼは帰路に着いたのであった。)

995: トピ主 [×]
2025-09-30 19:19:30

エリーゼと七席の関係性を書かせていただきました!エリーゼの自己肯定感が低い理由がここに詰まっています……七席が感情的な人間なら本心でぶつかって、やがて和解して…なんて展開も有り得たのかもしれませんが、如何せん彼女の人間性が真っ当なせいで心の溝が埋まる機会が訪れることがないのが辛いところです(^^;

996: レド [×]
2025-09-30 21:41:12

>993

ヒェッ……こ、こんなどこにでもいるBランクの男のために……こんなおもてなし受けたの初めてだ……ううっ、ありがとうクレアさん……夢なら覚めないで……

(ぜんぶ!?前代未聞の注文に思わずメニューを落とすと、意図はともかく自分に対して目いっぱい接待してくれるクレアに感動してまた泣き出して。連日の政争や死闘で心身疲れ果てたレドにとって、憧れの人にここまでおもてなしをされることは最早夢に等しい光景であり、このままずっと泣いていそうな勢いである……)


>994-995

(/成り上がり者はつらいよ……レドなら「異論があるなら剣を抜け!」って凄んでそうです(そしてろくなことにならない))


997: クレア [×]
2025-09-30 22:27:33

>996

な、泣かないでください…!とりあえず乾杯しましょう…?

(突如泣き始めたレドをあたふたした様子で宥めると、気持ちを入れ替えさせるべく乾杯を促した。既にテーブルに置かれているコップの片方を手に取って突き出し、相変わらずの苦笑いを浮かべたままレドがコップを合わせるのを待つ。
クレアは今まで「尊敬」されることはあっても、何かする度に泣かれるような「崇拝」に近い感情を抱かれたことはない。そのためレイラに近いようで異なる新しいタイプに未だ適応できていないのだろう。その苦笑いが意味するのは若干の疲労であり、即ちレドの言うところの「面接」に於いて、ここで初めて減点が入った形になる。)

(/個での素質と集団での素質はまた違うので難しいところですよね…エリーゼはレド同様に個の素質に優れているので冒険者向けかもしれません(^^;)

998: レド [×]
2025-10-01 21:13:31

>997

うっ、失礼……でもクレアさん、貴女とこうして飲み交わせることが本当に嬉しいです。では冒険者同士の新たな出会いに、乾杯!

(クレアが困惑している様子にはっとして涙をぬぐい、落としたメニューを拾って。いくら名高い「首狩り」様といえども血を見るのは好まないし、褒めすぎるのも巧言と捉えられて印象が悪いようだ。何事もほどほどに……咳払いして平静を取り戻すと、穏やかな笑みでおもてなしに感謝してコップを手に取る。クレアより低い位置でコップを合わせて乾杯し……水割りを一気に飲み干してグラスを置くと、満足げに顔を赤らめて一息吐いて。)

ふぅ……生き返る。

999: クレア [×]
2025-10-01 23:04:52

>998

かんぱ~い!いい飲みっぷりですね。いっぱい食べて、いっぱい飲んでください!

(相当仕込まれたのであろう礼儀作法に感心しつつ、レドのその飲みっぷりに目を見張った。クレアが一口飲んだ合間に既に空になったレドのコップに目を向けて、その飲みっぷりを称えると共に再度遠慮はいらないと告げて。そうしていると続々と注文した料理が運ばれてきた。刺身は勿論ソテーにカルパッチョ、様々な調理法で仕上げられた魚料理であっという間に目の前のテーブルが埋まり、終いには両サイドのテーブルすら運ばれてきた料理に埋め尽くされる。)

1000: レド [×]
2025-10-02 00:01:12

>999

ま、マジかよ、まるで宴会……いっいただきます!はむっ、むぐっ、うまい!うまい!うまい!ああ、デュランダルで冒険者やっててよかったっ!!

(テーブルを埋めつくす魚料理の数々。農民どころか、一般の冒険者でもこれほどの贅はお目にかかれないだろう。なんだか豊穣亭の料理より輝いて見える……すっかり目をキラキラさせたレドはフォーク片手にデュランダルの海の幸を片っ端から口に入れていき。味が淡白な刺身から味の濃いソテーに……なんて順番は一切考えず、目についたものを片っ端からもぐもぐと掘り進めては早速注文した二杯目の水割りで流し込む。連日の連戦で疲れ切った五臓六腑に、酒と魚が染み渡る。これぞ冒険者の生きがいだ!そんな風に興奮するレドの姿はもう獰猛な荒くれでも礼儀正しい紳士でもない、純朴な冒険者の青年といえるものであった。)

1001: クレア [×]
2025-10-02 01:03:34

>1000

ふふっ、そんなに喜んでもらえると私も嬉しいです。

(食べ盛りの子は凄いなぁ…なんて思いながら、クレアは食べ物を頬張るレドの様子を微笑ましそうに眺めていた。クレア自身はというと食べ物には一切手を付けず、チビチビと手元の酒に口を付けるのみである。ただでさえ少食な上に、ギルドの食堂で飲んだくれていたせいで最早その胃には食べ物が入る余裕がないのだろう。そればかりか笑顔の裏で、酒を一口飲み込むだけで嫌な動悸を感じる始末である。いよいよ身体が発する危険信号を無視できなくなったクレアは休憩を兼ねてお喋りタイムへと移行することにした。)

レドさんはどうして冒険者になったんですか?

(食べ物を流し込んだタイミングを見計らって問い掛ける。初対面の冒険者同士がまずするであろう在り来りな話題。社交辞令や間が持たない時にこの手の話題を振ることは多いが、クレアは単純にレドへの興味からこの質問を投げ掛けていた。厳格な家で育ったかのような礼儀作法を備えた人間がなぜ冒険者をしているのか、クレアが言えたことではないが、そこに疑問符が浮かぶのは当然と言えるだろう。)

1002: レド [×]
2025-10-02 18:47:39

>1001

お姉さん水ちょうだい!ピッチャーでな。
レドさんなんてそんな……俺はただの農民ですよ。身寄りも無いし、騎士にもなれない。他に食う方法を知らなくて東刀(コレ)で稼いでる、よくいる冒険者のひとりってわけです……どうぞ。

(さすがに大分飲んでるクレアの体調は良くないようだ。クレアを差しながら店員に水を注文しつつ、苦笑いしながら素性を語って。もう「クレアに憧れて」は見れば分かると思うので、もう一つの理由「農民である以上他に選択肢が無いから」を、椅子に立て掛けた自分の長い東刀に視線をやりながら語って。
その間にも掻き込んで空けた一皿を店員に下げさせ、空いたスペースにコップと水差しを置かせる。自らコップに水を注ぐと、気分の優れないクレアに差し出して。クレアの疑問通りここまで気配りのできる冒険者もいないかもしれないが、本人は「いっぱしの剣士ならできて当たり前」程度にしか思ってないらしく、肝心の回答が出ることはなかった。)

1003: クレア [×]
2025-10-02 19:44:00

>1002

そう…ですよね。すいません、変なことを聞いてしまいました。お水ありがとうございま……

(身分制度のあるこの国では生まれによって就ける職業が決まる。言葉が足りないあまり意図を伝えきれず、国民の中でも最下層の地位にあると言っても過言ではない「農民」と知りながらこの質問を投げ掛けてしまったことに自らの無神経を反省した。シュンとした表情で詫びを入れると、差し出された水を受け取り礼を言おうとしたところで流しそうになっていたレドの言葉を思い出す。「身寄りも無い」、この言葉で嫌な可能性が再び頭を過ぎる。レドの年齢で農村集落、そして身寄りがないとなると、あの弾圧の被害者の線が十分に考えられるからだ。次第にクレアの思考を支配したその可能性はトラウマを呼び起こし、受け取ったコップを床に落としたかと思えば、続けざまに胸を抑え、ガシャンという音を立ててクレアも椅子から転げ落ちた。心的要因と何年にも渡る節操のない飲酒によって既にボロボロな身体、この2つが合わさることで遂にクレアは限界を迎えたようだ。ハァハァと過呼吸に陥りながら、動悸の収まらない心臓を抑えて地面に伏している。)

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