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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
161:
時計座 [×]
2025-05-08 22:44:40
>レイラ
(ふと、眉間に皺を作る。憂いではなく思考の色の小さな呟きの中に含まれた翳り、その“進めないかもしれない”という言葉の真意が、どうにも解けない謎として胸の内に残ったようで。彼女の顔を覗き込むが問い詰めはしない。けれどその視線には、ひとりの父親としての真剣な眼差しが宿っていた。「進めん……ち、どげん意味じゃろか、それは?」率直な言葉で問いかける声には責める色は一切なく、まるで娘がふと漏らした不安を真正面から受け止めようとするような、それでいてどこか自分でも確かめたくなるような、素朴で率直な響きだった。「お嬢、差し支えなけりゃ……あんさぁのご両親は、どんなお人じゃったか聞かせてくれんか?」それは痛みをえぐる質問かもしれない、そう自覚を持っていたけれど、正面から向き合うように尋ねかける。その声は穏やかで、まるで心を撫でるような柔らかさがあった。そして、その問いの直後、ほんの少しだけ自嘲気味に笑って「……いうても、おいにはそんな偉そうなこと、よう言えん。おいも、この汽車に乗るより前のことは、よう覚えとらんとよ」その告白は、不思議と哀しみを帯びてはいない。この環境を受け入れた己が彼女の進む未来に少しでも良い縁だったと思って貰えるようにと考えての事だった。)
162:
レイラ [×]
2025-05-09 04:24:07
>時計座
(そのような質問をされる隙を作ったのは失敗だった。だが、賢い頭はすぐさま答えるべきデタラメを導き出して、閻魔がいるなら激怒するような舌の上に言葉を乗せる。自分を守るためだった慣行は、自然とここでも偽りを述べようと唇を開く──はずだった。「っ……」彼に嘘をついていいものか、その気の迷いが口を閉ざせた。生じた葛藤をどうにかしようと少しの間沈黙し、やがてゆっくりと息を深く吐き出すと「わたくし、すでに人の道を外しておりますの」潔い。悪く言えば開き直った笑みを浮かべれば、幼少の記憶を思い返し「時計様。わたくしには父がいません。物心つく前に亡くなり、どんな人かも分かりません。一方、母はとても深い教養を持った才女で、わたくしを女手一つで育てましたわ」自分と同じ顔立ちをした女性が脳裏に浮かび「…とはいえ、彼女も完璧ではなく、欠点がありました。一つは気があまり長くなかったこと。もう一つは我が子に愛ではなく力を振るったこと。ですから、わたくし遂に──」膝の上でおとなしくさせていた両手を、武器を持っていないことを示す悪人のようにあげてみせれば)
この手で。
163:
時計座 [×]
2025-05-09 09:18:54
>レイラ
(この手で、と差し出されたその両手はあまりに小さくて白く、震えるほど繊細だった。けれどその小さな手に抱えるには大きすぎる覚悟が見えた。己が歩いてきた道を誰に責められずとも自らに刻みつけるような、凛とした意思に触れて思わず言葉を失った。それは憐れみからでも、恐れからでもない。その小さな肩に背負わされたものの重たさを、真正面から受け止めてしまったからだった。「──よう、頑張ったなあ……」ぽつりと、滲むように零れたその声は、やわらかな音をまといながらも胸の奥の芯に火を灯すようだった。彼女の母親のことを語る資格など無い。事情も、想いも、わからないのだから語る権利など無いのだ。だが、“愛じゃなく、力を振るわれた”という言葉だけは、決して軽く聞き流せなかった。「子供の頃の記憶っちゅうもんは、不思議なもんやな。励ましになるときもあれば……深う深う、呪いみたく纏わりつくこともある」言葉を選びながら、座席をたちゆっくりと彼女の隣に片膝を着く。目線を合わせるためじゃない。ただ、彼女を見上げることが、今は正しい気がした。少しだけ視線を落とせば再びまっすぐに彼女を見つめ、「そん記憶に、負けんように今まで立っとったとやろ? それはなあ、すごかことじゃ。ほんに、偉か子やっど」そう伝える声に一切の慰めも、偽りもなかった。心から、そう思った。己の過去を“罪”として差し出すほどに、彼女はひとりで、真っ暗な夜を歩いてきたのだとその強さを讃えるものだ。「……ほんとは、その手ぁ、よう労うてやらんといかん。よう泣いて、よう笑うて、ほんなこて大事にされてしかるべき手じゃ」そう言ってから彼女の手を取り、そっと自分の掌を重ねた。包む手は粗野なほどに大きな掌で、けれどとても暖かい手をしていて)罪を持った言うとるけんどな、お嬢。おいはな、それでもなお……そん目を曇らせとらんあんさぁを、綺麗やと思う
164:
カムパネルラ [×]
2025-05-09 11:52:53
ペガスス座「銀のレールが夜の向こうに光るとき、胸の奥がうずくの。知らない風景、まだ知らない誰か……それでも心が呼ばれるの。あたしは、別にちっともこわくなんかないわ。──そりゃ、ちょっとだけ、不安だけど。……ねえ。貴方の席、ひとつ分だけあいてるのよ。来ても良いけど。相席してあげるって言ってるの。」
○ 世界観 ○
>1
〇 提供 〇
>2
〇 好み / 萎え 〇
>3
>ジョバンニの受付はいつでも行っております。
興味を持っている、お試しで参加してみたいなど、質問やご相談だけでも受け付けていますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
>只今の時間よりリアルタイム交流、早い反応が可能です
本日纏まった時間を作れたのでこれよりリアルタイムの反応が可能です。
もし少しでも興味を持って下さった方がいらっしゃいましたらお気軽にお声かけください。
165:
レイラ [×]
2025-05-09 15:29:18
>時計座
(こんな子供が、まさか大人を相手にそんなわけが…や、なんてことをしたんだ…と、彼は強いショックを受け、おぞましい気持ちや軽蔑すら抱くかもしれないと思ったのに、返ってきたのは予想外の反応。席から立ち上がり、片膝をつくまでの一連の流れを目で追っていると、片手を触られたので戸惑った。「いけませんわ、時計様。わたくしのこの手は一度血で汚れているのですよ…」“離したほうがいい”と思いを口にする前に、体は本心に忠実だった。快晴のような瞳が一瞬だけゆらぎを見せると、空いていたもう片方の手とともに、彼の手を握りしめ「もう、なにを仰るのです?わたくしからすれば、あなたの方が綺麗ですわ。曇りどころか、星みたいにキラキラと煌めいて…、眩しいほどに輝いている」まるで大切な宝物のようにぎゅっと握る力を強めて)
166:
時計座 [×]
2025-05-09 16:00:36
>レイラ
……そいは、いささか言い過ぎじゃっで(少しだけ目を伏せ、唇に淡い笑みを宿す。照れ隠しの笑顔は、どこか幼くもあった。だが次の瞬間、真っ直ぐに彼女の目を見つめ返す。その目には、彼女が言うようにたしかに光が宿っていた。「……あんさぁが、そげな風においを見てくれもすなら、おいはそれで十分じゃっど」たったそれだけのことで、救われる魂があってもよかろう。やわらかく握り返す手に、彼女の罪を責める力は込めなかった。その代わりに、時を刻む者としての想いを込めた言葉が、そっと唇から零れ落ちる。「じゃっどもなぁ、お嬢。あんさぁが背負っちょる罪は、たしかに重か。じゃっど、そいを悔いて、責めて、心ん奥で泣いた時間も、もう充分すぎるほど流れたと、おいは思うちょっど。だからこそ──」低く、静かな声で。彼女の耳朶に届くよう、慎重に編まれた言葉を紡ぐ。「──この夜を越えた先でこそ、あんさぁは“あんさぁらしゅう”あって欲しか。そいが、おいの願いじゃっど」人は過ちのなかに沈むこともある。けれど沈んだ水底から、なお、光の方へ向かって泳ぐことだってできる。それが赦しではなくとも、祝福でなくともどうか、彼女自身が自分の手を、心を、また愛せるように。その手が、いつか誰かの手を温める日が来ることを、願わずにはいられなかった。優しい顔で微笑んでから今一度ぎゅっと手を握り、その手を手放して)
167:
レイラ [×]
2025-05-09 17:51:23
>時計座
(「嗚呼──」放された手を見つめながら唇が名残惜しく、辛そうに声を出して「──時計様……わたくしこれから、あともう一人か二人、殺めても悔いがありません」か弱い声色には確かな意志の強さが宿っており「そう……それほどまでに、死に惹かれたのです」かつて自らが作りだした凄惨な現場が頭によぎる。犯した罪から入り込んだ猟奇は呪いで、彼女を普通から遠ざけた。「心が腐り、命を奪うことに躊躇いを失くした生粋の人殺し。それがわたくしですわ。ですから」隠してきたことを正直に話そうと思ったのは、最後まで思いやり深い相手への敬意。ほとんど抑揚のない声、大人がそのまま子供になったかのような無表情は、元の世界ではあまり笑わない彼女そのもので「ずっと昔に感じなくなったのですよ?後悔も罪悪感もすべて──なのに、おかしいですわ。こんな機会に恵まれるなら、罪人ではなくただの女の子として、あなたに会いたかった、と……そう思ってしまった」滔々と言葉を述べながら、最後の表情は今にも泣きそうに)
168:
時計座 [×]
2025-05-09 18:21:12
>レイラ
(嗚呼、なんと悲しい目をするのだろうか。凛とした瞳の奥底には冷えきった湖のような闇がたたえられていて。それでも、いまにも決壊しそうな涙の揺らめきが、彼女がまだ“感じている”という証なのだと思わせた。「……お嬢」そっと名を呼ぶように、けれどそれはまるで子守歌のようにやさしく、慰めの言葉は持たない。哀れみをかける気もなかった。それはこの誇り高き少女には失礼だと感じた。だからこそ、ただ微笑んだ。それは責めるでも、赦すでもなく。“貴女のことを、ちゃんと見ている”と告げる笑みで。「……そいが、あんさぁの正直な気持ちじゃっち、おいは思うっど。悔いのうて、まっすぐに死を見ちょる目ば、おいは否定できもはん」それでも、と。言葉を重ねながら、そっと制服のポケットに手を差し入れる。「そん代わり、約束してくいやんせ」布の奥で指がなじむ感触を見つける。取り出したのは、手のひらにすっぽり収まる、藍色の革で包んだ小さな折りたたみ鏡。
装飾は控えめでありながら、凛とした気品を帯びている──それはまるで、彼女に似ていた。「これ、お嬢にやるっど」そう言って、手の中の鏡をそっと差し出す。「おいの大事な鏡じゃっけど……あんさぁは、それば持つに値するえらか子じゃっち、そう思たから。もしも、また魔が差してしもうて、人ば傷つけとうなったときは」彼女の目を見て、ことさらに誇張せずに、まるで静かな水面に声を落とすように続ける。「そんときゃ、この鏡ば覗いてくいやんせ。そいで、おいの顔ば、ちぃっとでも思い出してくれもすなら……それで十分じゃっど」鏡はただの物だ。けれど想いを映すものでもある。願わくば彼女の手で開かれたとき、そこに映るのはただの自分ではなく、“まっすぐ生きたい”といういまの彼女自身の顔であって欲しかった。「他の夜、他のカムパネルラと出くわしたときでも、その鏡があんさぁば、ちゃんと護ってくれるはずじゃっち」彼女の小さな手にそっと鏡を渡す。その指に宿る力が、誰かを傷つけるためではなく、守るために使われますようにと。罰ではなく祈りとしての贈り物で)
169:
リズ・フェリシティ [×]
2025-05-09 19:44:17
>蠍座
( 傲慢不遜、頭に浮かんだのはその一言だった。しかしその態度には、確かに裏打ちされた力と強者特有の絶対的な自信がある。アンドロメダとよく似ているけれど、似ていない。温度のない笑顔に見つめられるまま、蝿でも避けるかのような感覚で跳ね除けられた挑発にぐっと眉間に皺が寄った。絡みつくような圧迫感、そして続く言葉に、____…すべてを、先に封じられた。思わず舌打ちをしたくなる心中はぴくり、と跳ねた目尻に表れ出て。「…せっかちなオトコね。余興って言葉を存じ上げないのかしら」ふん、と高慢ちきに鼻を鳴らす姿は自身の置かれた立場に納得がいっていないとばかり。しかし、引き際は弁えているつもりだ、たっぷりと溜めを作ってから口を開く。「……大熊座、小狐座、アンドロメダ座。___…は、約束…ね。精々死ぬなって言われたことぐらい?」特別隠し立てることではないだろう。そうゆっくりと語る口調は落ち着いていた。口角をあげて、その見聞の目を払うかのように片手をひらりと揺らす。恐れや焦りを見せてはいけない、見せるとしてもまだだ。組んだ足を少しばかり揺らして、足先でとん、と床を叩いた。それは己のテンポを維持するようにも、小さく威嚇するようにも響いて。覗き込む双眼を真正面で受け止め、じいっと相手を見つめる。その内側に潜む獣の瞳と気丈に対峙しつつ、ぞわりと背筋を伝うのは本能的な拒否感、しかし、それ以上にこの瞳は好きだ、と感じてしまう。スリルに晒されるまま、くっと目を細めたのは無意識だった。同時に頭に浮かぶ一つの質問、これはチャンスでもあるし、確実性をもった問いかけでもあった。油断なく相手を見据え、口を開く、 )
あと、そうね。…”蠍座”って男には気をつけろって言われた。
170:
蠍座 [×]
2025-05-09 20:37:29
>リズ
(まるで劇場だ。濃密な沈黙のなかで彼女の動作一つ一つが、じつに良く響いている。組んだ足がわずかに揺れ、つま先が床を叩いた音が、時計仕掛けのように室内に小さなリズムを刻むとその一打ごとに、面白くなっていった。椅子の背に身を預けたまま、軽く膝を開き、利き手の指先で膝をトントンと叩いた。顎を傾けて正面の少女を、まるで彫像でも眺めるように飽きずに見つめる。「──へぇえ、」それから低く長く、喉奥で撫でるように吐き出された声は笑っているようで笑っていない。そしてその直後、彼女の最後の一言が空間を滑り抜けた瞬間に鋭い目が射抜くように開いた。「……もう俺の名前を出すんだ?」ひく、と頬が持ち上がる。目元の表情は変わらずなのに、口元だけが歪むように笑って。次いで、少し遅れてから音が落ちた。「──ッは、ははっ……ははは!」一瞬の沈黙の後、ひどく愉快そうに喉から引きずるように笑い出す。笑う口元とは裏腹に、その目だけは細められたまま、刃のように光を宿していた。「ナルホドな。どうりで……よく見りゃ、お前みたいなちび、なまじの餌じゃないよなァ。惜しむらくは、ちっと若すぎる。けど、いい目をしてる。勇気と無謀の境目を知ってるヤツは、だいたい長生きする」立ち上がる気配はない。ただひとつ、組まれていた右足がすっと床に降りるとそれだけで空気が締まったように感じる。「正解だよ」そらからあっさりと口にする。そこには芝居も含みも一切なく、あっさりとしたネタばらし。「俺の質問に答えてくれたし、お返しってことで。俺が“蠍座”。……それで合ってる」吐き捨てるようでいて、どこか嬉しそうに。視線がすうっと彼女の手元から喉元、瞳へと登っていく。舐めるような視線なのに、どこか尊重している。それが嫌らしさよりも奇妙な威厳を感じさせた。持ち上がったままの口角に深みが増して「だけどさぁ、名乗りっぱなしって、不公平だって思わないか?」語尾だけが甘やかに伸びる。
その声には“頼む”の響きはない。“選べ”もない。“従え”だけがある。「さァ、次はお前の番だ」肩を少しすくめて両手を広げる仕草は道化めいていたが、その瞳はなお冷たく油断のかけらもなかった。もはや問いではない命令を最後に、毒のように声を添えて)──お前の逃げる気がないトコ、気に入った。
171:
レイラ [×]
2025-05-09 22:24:24
>時計座
(表面に傷一つも見当たらない折りたたみの鏡を見て、ポケットの中で本当に大事に扱われてきたことがよく分かる。そんな貴重品を渡したくれたのだ、と申し訳や遠慮以上に感謝が込み上げれば、目尻に溢れた涙を指で拭い「元の世界へ帰っても、いつでもあなたがそばに居てくださるのですね。ありがとうございます時計様、この鏡、大切にしますわ」鏡を乗せた手をそっと膝の上へ。そしてふとこの先も、彼の目的地のない旅は続いていくと思いが馳せれば「…一つ、わたくしからもお願いがあります。」先程の彼のように自分もジャンバースカートのポケットの中に手を滑らせると、白い布を取り出す。それは、上質なシルクを使った高級品なハンカチ、汚れ一つつけず長い間愛用してきた品で、綺麗な四つ折りにされている。「これを、お側に置いてはいただけませんか?」差し出した表面の右端には金色の糸で“Layla(レイラ)”と筆記体の刺繍が施されていた。もちろん、ブランドの名前などではない)
もし、またこの汽車でお会いできたときはわたくしを──レイラ、と呼んでください。
172:
時計座 [×]
2025-05-09 22:45:27
>レイラ
(彼女の名が刺繍されたハンカチを差し出されたとき、思わず息を飲んだ。その布は白磁のように滑らかで、指先に触れるよりも先に、その温もりが胸に触れた気がした。思わず、指先が震えた。けれどそれは彼女の前では決して見せぬように、そっと、両手で包み込むように受け取って。まるで宝石のように静かに、彼女の頬を伝った涙。それを見た瞬間、喉の奥に冷たい針のようなものが落ちた。あまりに不意で、あまりに美しくて、どうしていいか分からずに誰にも悟られぬよう、内心で狼狽えた。だが、彼女は泣きながら、微笑もうとしている。その気丈な姿に、ほんの少しだけ目を細めて、懐にしまい込むようにハンカチを撫でた。「……おいが、こいを持っちょくとですか?」声が低く揺れた。目を逸らすことなく、けれど言葉を紡ぐ前にひとつ喉を鳴らした。「うんにゃ、嬉しかことじゃっど。こいは、ただの布んこっじゃなか。あんさぁが時の流れのなかで大事にしてきた証や。おいが預かるにゃ、似合わんかもしれんばってん……」けれどそれを話す際に小さく笑った。その声はどこまでも優しく、何よりも、まっすぐで。「おいが、ずっと持っちょきもす。なにより、おいに名前を教えてくれた。それが、こいに勝るもんはなかとです」もう一度、彼は両の掌で布を包んで頬に寄せた。まるでその名を温めるように。「……レイラ嬢。今宵、あんさぁに会えて、ほんに良かった」柔らかな表情が頬をゆるめる。しかし、そこに。車内に響いたのは、銀鈴のようなアナウンス。『──銀河ステーション、銀河ステーション。お降りの方は、お支度を』ほんの一拍、時が止まったようだった。それを聞けば静かに頷き、もう一度、彼女の名を胸にしまい込む。「……こいが、レイラ嬢の降りる駅じゃっど」ゆっくりと立ち上がれば扉の方を一度だけ見やり、また彼女へと目を戻した。見送りに伝えるのは別れではなく再会を望む声で。)次に会うときは、も少し面白い話ば出来る男になっちょくけん。待っちょってくいやい。──レイラ嬢。
(/レイラちゃんとの素敵なお時間をありがとうございます…!一度締めさせて頂きました…!とても素敵なお時間で時計座も掛け替えのない時間を過ごさせて頂きました。次のカムパネルラにご希望があれば遠慮なくお伝えください!)
173:
レイラ [×]
2025-05-10 01:35:43
>時計座
(不意に流れたアナウンスは『さあ、もうお帰りの時間よ』と、背中に優しく手を添えられたように感じた。長いようであっという間の旅、それでも忘れられない不思議な経験。夢ではなく、これから夢に見る新しい記憶だ。──降りなければ、しかし脚に力が入らない。先に立ち上がった彼を見上げ、次に手元へ目を伏せれば、慎ましげに有る鏡が、決して永遠の別れではないと励ましてくれる。祈りに使うロザリオのように、両手で鏡を包み込めば、流れるように立ち上がり「ふふ、わたくしも次に会うときにはウインクができるようになっておきますわ」と茶目っ気を含めて答えたあと、彼と向かい合って、なにかを決意したように両腕を小さく広げてみせると、ぎゅ、とその大きな体に軽く身を寄せただけのよそよそしいハグを数秒間。かと思いきや、慣れない行為の恥じらいに耐えられず、雑に腕を下ろし「…失礼。してみたかっただけですわ。忘れてくださいませ」俯きがちに呟けば、とん、とメリージェーンの向きを変え、茶色い裾を揺らめかせながら降車口の前に立ち、駅へ降りていく。”では、また──“と最後に振り向いたときには月のような微笑を浮かべていた)
>主様
(/まずは拙く不安定な文にも関わらず、物語を紡いでくださりありがとうございます…!久しぶりのなりで、不安もありつつでしたが、それ以上にとても楽しかったです!レイラ嬢にとって、父のような愛情深い時計様とのお時間は一生忘れられない思い出です。
次のカムパネルラ様について、お話に出てきた子犬座、山猫座。それ以外では海蛇座、牡羊座、烏座…と気になっているカムパネルラ様たちが大勢いますので、主様にまたおまかせになってしまいます…!今挙げた以外のカムパネルラ様を含め、起床描写ロルを投下し、お待ちしております!)
>起床
(ぱちっ。黒い睫毛の裏に隠れていた碧眼がゆっくりと顔を出す。いつの間に寝ていたのだろう?覚えていない…そしてここはどこだろうか、ぼんやりとした頭で今までとは違う場所にいることに気づくが、うまく状況が整理できない──がたん、覚えのある音とともに体が揺らめき、そこでハッと目を見開いた。もたれ掛かった頭を起こし、確認のため顔をある方向に向けると、思ったとおり、窓越しに非現実な景色が広がっていた──“また呼ばれた”そのことを理解したとき、僅かに口角が上がり、先程から向かいの席に座っている人物が窓ガラスに映っているのを見て、振り返ると、挨拶のために立ち上がり「はじめまして、カムパネルラ様」はじめに乗車したときと変わらないカーテシーを披露する)
突然の相席を失礼いたします。よろしければ、駅に着くまでの間、旅をともにさせていただいても?
174:
リズ・フェリシティ [×]
2025-05-10 01:53:21
>蠍座
( 品性を損なわない仕草、まるで観劇を楽しむ貴族のようにこちらを見つめる瞳と、愉悦の海を泳ぐような笑い声が静かな車内に響き渡る。思った通り、彼は”アタリ”だったようだ。冷たい刃のような瞳に案に正解を指し示す言葉。まるで当てられたことが嬉しいことかのように、しかしより一層鋭さを増す眼光。それを彼の存在を当てたことに、喜びも動揺も見せない当然といった勝気な笑みで打ち返す。「…お褒めいただき、ドーモアリガト。デカブツさん」ちび、餌、と並ぶ言葉には、オンナの褒め方も知らないのね。なんて、ひくりと口角を痙攣させ、嫌味を返すように声を落とした。そして、空気を変えるようなとん、と地を叩く音に神経を尖らせる。先ほど立てた音よりも鈍く、重い。彼の足が降ろされたことにぴくり、と身を硬くする。…立ち上がろうとすれば、すぐに行動できるであろう体勢。ひりついた空気感に何が来るかと構えたが、はっきりと肯定された名前に続く、等価交換のような言葉。…ああ、成程と肩を竦める。「アタシが素直に答えたことに対する褒美が名前だってンなら、それは成り立ってない」簡単な同調圧力だ、名乗るから名乗れと。しかし、とん、と長い爪で腕を叩き、彼の纏う支配を裂くように鋭く言い放つ。これはただの要求であり、命令。そして彼もそれをよくわかっていて尋ねてきている。どこまでも人間とは従順であると思っている立ち居振る舞い。だが、己は決してイイコではないし、ただ口だけの女ではない。一問目は様子見且つ、ただの探り。「ハァ、蠍座のカムパネルラ。予定調和の劇なんて楽しくないでしょ」僅かな溜め息と共に首を傾げ、重力に沿って黒髪が背中をなだらかに伝っていく。ここで素直に名乗るのは、興醒めだろう。案にそう示すように毒々しく、かつ強欲に笑って見せたが、彼の目にはどう映るだろうか、 )
アタシなりに、ハジメマシテの誠意は尽くしたつもり。あんたの言う通り、アタシに逃げる気はないわ。なら、名前くらいアタシ自ら言わせてこそオトコじゃない?
175:
子犬座/海蛇座 [×]
2025-05-10 09:03:54
>レイラ
子犬座
……は?(低く、喉の奥でひとつ呟く。その声は眠気というより、半信半疑の戸惑いからだった。向かいに座った少女が目を覚ますや否や直ぐにが立ち上がり、優美な礼をもって語りかけた瞬間、驚いた様子で瞳孔がわずかに収束する。まるで、光を取り込むレンズのように。鋭く、だけど警戒するだけではない、興味を帯びた色に変わった。「……カムパネルラ様、ね」彼女の声を繰り返すように低く唸る。まるで、口の中で言葉の響きを確かめるようだった。すっと片眉を上げて、そのまま顎を軽く引く。腕を組むような構えは取らず、だが身体は椅子に深く沈めたまま、どこか無防備に見えて攻撃の瞬間をうかがう獣のようで。「……ああ、いいよ。座んな」ようやくそう返したのは、彼女の礼に対して何らかの感情があったからかもしれない。だがその口調には、冷たい拒絶もなければ、誰かを迎え入れるような柔らかさもない。ただ、言葉通りの許可だけが乗っていた。短く吐くような息をひとつ。長い指が前髪をかき上げ、尖った眉のラインが露わになると「小犬。名前……カムパネルラってのは誰のこと話してんのかわかんねーから、俺のことは子犬って呼べ」そう言いながら、尻尾がわずかに左右に揺れる。本人は気づいていない。だがその動きは、どこか“受け入れ始めた”証のようにも見えて。)
海蛇座
(きぃ、と細い金属音が車輪から届いたのは、列車が僅かに揺れた直後だった。車窓を映す窓硝子、その表面に人の姿がふたつ映る。それは、最初から座っていたのか、それとも気づかないほど静かに現れたのか、わからない。ただ、そこにいる事実だけが“正しく”存在していた「……カムパネルラ様、か。ふふ、」濁りのない声だった。低く、乾いて、必要以上の抑揚を持たない。にもかかわらず、その声にはまるで刃のような鋭さがあった。少しでも気を抜けば皮膚を裂き、思考を貫くような理知の刃を持って乾いた笑い声をあげる。まるで寒気の塊のように沈黙をまとったまま、ゆっくりと首だけを傾け、彼女を視線に捉えた「あいさつ? 結構だ。人間的行動としては好ましい。だが、それがこの場においてどれほどの効力を持つかは、今後の行動次第だな」言葉の端々には非情さが滲んでいた。だが、悪意はない。この男ににとって“情”も“好意”も、ただの変数に過ぎないらしい。ワインレッドのインナーカラーが混じった髪が、少し首を傾けた拍子に揺れる。レンズの奥、鋭い目が彼女の全身をなぞった「……名乗るのがこの場の慣習だとするなら、私は“海蛇”とでも言っておけばいいだろう。どうせ“誰か”にそう呼ばれるようになって、今さら否定する手間のほうがコストだ」手元には何も持っていないはずなのに、まるで書類を捲るような仕草で右手が宙を掠める。その仕草すら計算されたような動きだった。)
(/時計座との素敵な締め括りをありがとうございます!また起床描写も重ねて感謝いたします。それでは子犬と海蛇の二人でお迎えに上がりますので気になった方を拾って頂けると助かります。また交流の中で相性が悪いなど有りましたら遠慮なくお伝えください!直ぐに交流相手の変更を致します…!)
176:
蠍座 [×]
2025-05-10 09:04:23
>リズ
……へぇ?(その一言を吐いた時のことだった。その声はまるで夜の深みに落ちていくかのように低く、けれど妙に柔らかかった。それでいて思わず振り返ってしまうような不穏な色を帯びた沈黙が言葉の端にしがみついていた。僅かに開かれた瞳孔は、まるで獲物の輪郭を確かめるように彼女の輪郭をなぞっている。視線が顎のライン、首筋、肩先、背筋の流れ。そのすべてを飾りのない眼差しで舐めるように追いながら、その奥では、声に出さない嗤いが、ゆっくりと形になっていく。「……お喋りが上手だな。帰ったら母さんに褒めてもらうといい、帰れればだけど。」小さく喉を鳴らしたその音には、呆れと称賛と、何より愉悦が混ざっていた。勝気な唇の痙攣も鋭く返された嫌味も、全部、上出来だったとでも言いたげに。その場にそぐわないほど丁寧な動きで、自らの脚を大きく開くと、まるで舞台上の主役が椅子にふんぞり返るような所作で動きを固めた。次の展開を支配するのは自分だと、誰に言われるまでもなく振舞うその姿に、男としての艶と支配欲が静かに滲み出す。何も言わずに手を持ち上げ、動く指先は、まるで見えない糸を操るように一指ずつ折り曲げられてゆく。親指、人差し指、中指、薬指、小指と順番に緩やかな動きで静かに空を握るようにして手のひらを閉じていく。だがそれは拳を握り締めるのではなく、あくまで戯れ弄ぶようにまるで目の前の空間が、己の掌中にあることを誇示するような動きだった。そして突然、何かを思い出したように彼女の瞳を再び捉えると、そのときにはもうあの手は完全に閉じられ、緩やかな拳を成していた。「……お前、あの子に会ったんだろ?」感情のない問いかけ。けれど、その奥には確かな期待が宿っていた。それはさながら宝物の話をするようで、しかし抑揚のない温度の見えぬ声。けれどその指先がわずかに動いた。手の甲に沿うように親指がなぞるのは、まるで小狐座の柔らかな耳を思い出しているかのよう。「小狐くん。あれは面白い子だろ、目が逸らせない。反発するくせに、声かけりゃすぐ、尻尾で答える。ああいうのをね、可愛いって言うんだ。明らかな実力不足で死に急ぐような足りない所も、アレだよほら。馬鹿な子ほど可愛いって言うだろ?」この語り口は、世間話で警戒を解くためのものではなかった。むしろその逆。あえて彼女の前で“可愛い”という評価を口にしたのは、無言の線引きであり、同時に、計測だった。どこまでの感情を、彼女は受け取るか。どこまでなら、面白がってくれるか。──そして、どこからが、癪に障るか。そこまで語ればひとつ上半身を前に倒した。体躯が大きく傾いだことで、彼の影がテーブルの上へ深く沈む。背筋はまるで矢のように伸び、瞳には、彼女だけが映っている。「お前みてェな女がさ、小狐くんとどうやって話したか、ちょっとだけ興味ある。教えてくれよ、リズちゃん」この呼びかけには、既に彼女の名前が織り込まれていた。だがそれは、彼女から引き出した名ではない。あくまで彼が“呼んでやる”という意思の表明であり、彼女が望んだ「名前くらいアタシ自ら言わせてこそオトコ」の逆をいく、蠍座なりの手向けだった。)
177:
レイラ [×]
2025-05-10 18:55:52
>子犬座
(おや、警戒させてしまったか。低く唸られたところによると、いきなりのカーテンーの動作やカムパネルラの名を出したことは相手にとって少し怪訝だったようだ。座る姿勢や口調に彼の無愛想な性格が出ているが、拒絶はされていないらしい。相席の許可を受け、再び自分の座席へ腰を下ろそうとすると、彼の口から“子犬”の名が出る。ピクッ…と動きを止め、驚きに丸くなった目で彼を見た。動物の耳や尻尾があると思っていたが、確かに犬の特徴そのまま、さらに外見の年齢は自分より少し上ぐらいで──聞いていた情報通りだ。間違いない。「まあ…!あなたが時計様の……!」二度目の夜で、こんなにも早く会えるなんて思っていなかった。感激の気持ちは表情よりも口調に表れ、忘れもしない時計のカムパネルラの名が飛び出し)
(/どちらもやはり魅力的で…!しかし、尻尾に感情が乗ってしまう子犬座様の可愛さに射抜かれ、先に子犬座様と交流を願いしたく…!よろしくお願いします!)
178:
子犬座 [×]
2025-05-10 21:26:02
>レイラ
(彼女の口から“時計”の名がこぼれた瞬間、目がわずかに見開かれる。普段なら感情の起伏を他人に悟らせまいとする男が反射的に顔を動かした。それほどに、あの名は特別だった。それからその碧眼の奥をじっと見据えた。彼女が座席へ戻るその合間に、警戒の影を纏って見せるがそれは彼の名前が口にされたことによる拒絶ではなく、確かめるための警戒だった。眉間にわずかに皺を寄せながら、くんと鼻を鳴らした。すると静かに、だが確かに。彼女の纏う空気の中に、自分が深く懐いている“時計”の気配がある。「アンタから──時計の匂いがする」ぽつりと、そう口にする。問いかけというより、確かめるような声音で。その言葉は短いが言外にいくつもの意味を含んでいた。なぜ? どうして? どんな関係だ?彼女の顔色を探るように、目を細める。右手の指が、無意識に膝の上で蠢き、黒い犬の耳がわずかに伏せられ、尾は膝に巻かれて感情を閉じ込めるように静まっていた。「アンタ……時計と知り合いかよ。……しかも、悪い感じじゃなさそうだな」ようやく視線が少しだけ和らいだ。その変化は本当に微かなもので、傍目には気づかれない程度だったかもしれない。時計の良さをわかるなら悪いやつじゃないのかもしれない、そんな考えが脳裏を過ぎり、呼吸がひとつ、深く落ち着く。「ったく……初対面でその名を聞くとは思わなかった」なんてぶつぶつ呟くように言いながらも、その口調には先ほどまでの棘が少し緩んでいた。)別にアンタのこと拒んじゃねぇよ。……席ぐらい、好きにしろ
179:
レイラ [×]
2025-05-11 03:58:28
>子犬座
(「──ありがとうございます。そうさせていただきますわ」“好きにしろ”の一言に対する返事は落ち着きがあり、遠慮がない。相手と向かい合い、閉じた膝の上に両手を置く座り姿は変わらず品があるが、堅苦しい雰囲気はなく、むしろリラックスした様子。それは相手の、“時計”の名を聞いたときの僅かな表情の変化だけでなく、育ての親の顔見知りが、善いのか悪いのかを心配する態度に満足したからで「…わたくし、これで二度目の乗車なんです。一度目は時計様とお会いし、銀河ステーションに着くまでの間、一緒におりました。…ふふ、そのときですわ、子犬様のことを聞いたのは」頭の中で記憶を想起すると、自然な微笑が顔に浮かび「先程、時計様の匂いがする、とおっしゃられましたね。ひょっとしたら」ポケットに手を入れ、奥の方に大事に忍ばせていた物を取り出す「これのおかげかもしれませんわ」一度目の列車を降りる前、彼から貰った藍の革に包まれた小さな折りたたみ鏡を見せて)
180:
子犬座 [×]
2025-05-11 10:02:11
>レイラ
(二度目の乗車。その言葉を聞けば眉がわずかに上がる。なるほどな、と喉の奥でぽそりと呟きながら、目の前の彼女をもう一度見直す。初対面の人間にしてはどこか銀河の空気に馴染んでいた理由が、ようやく腑に落ちた。彼女が懐から取り出した何かに目を向けると無意識に上体を前へ乗り出してしまった。指の先に握られたそれが見えた瞬間に目を見張った。どんな言葉よりもたった一つのそれが抱く警戒心を完全に打ち砕いたらしい。藍の革はしっとりと手に馴染む艶がある。その折りたたみ鏡は、間違いなく彼の持ち物だった。丁寧に扱い、常に懐に入れていた私物を今は目の前の彼女が大事そうに掌に包んでいる。驚きは、隠せなかった。瞳が音もなく丸くなりまばたきが追いつかない。その衝撃は、胸の奥にかすかに火を灯したようだった。「……あいつが、それを……アンタに、渡したのか?」疑いは、もうない。目の前の彼女は彼が手放しで信頼し、何かを託した相手だ。ゆっくりと、椅子の背もたれに体を預け直す。緩んだ肩、力を抜いた指。膝にかけた尾が、わずかに揺れる。「……それ、大事にしてくれてるんだな。ありがとうよ」今度の言葉には、しっかりと温度があった。ぬくもりと、どこか名残惜しげな気配が滲んでいた。目を伏せたまま、ふっと息を吐いて。しかしその表情にはごく僅かな緩みが灯っていて)
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