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銀河鉄道の夜 / NL,ML,GL / 指名制/229


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141: アンドロメダ座 [×]
2025-05-03 18:22:36



>リズ

(「あははっ!」声を跳ねさせて笑う。まるで冗談みたいに、けれど本気の響きで心底楽しそうに笑ってみせる。アンドロメダ座は彼女の言葉によって明らかに上機嫌になっていた。もしかすると面白がっている、というほうが近いかもしれないけれど。お気に入りのアクセサリーを見つけた時みたいに、目元が楽しげにきらめいて「なにそれ~、やば。リズ、ね。あたしアンタのそういうとこマジで好き」チャラついた口調に、気怠げな笑み。けどその瞳は鋭い。見透かすような光で彼女を捉えて離さず「いいよ。オッケー!あたしがアンタのバックについてあげる。おけおけ。でもさぁ、聞いといて? あたしって、気分屋で有名だからさ。今日のあたしは超リズ寄りだけど、明日の夜にはどーなってるか分かんないし」ふわっとした声音とは裏腹に、言葉の裏にはしっかりとした線がある。“特別”と言われた事実はちゃんと受け取った。そのうえで、あえて不安定さをちらつかせるのが得意のやり方だ。掌の上で転がして、刺激をくれる相手のことを欲している。「ま、でもさ? アンタみたいな子、アタシ結構ツボ。ちゃんと見てるし、覚えとく」そう言ってリズの名をもう一度だけ、口の中で転がすように呟いて──にやりと笑った。そのとき、列車が小さくきしんで、窓の外に銀色の光が差し込んだ。残念だと思うのと同時に到着の気配が空気を変えた。「……あーあ、来ちゃった。銀河ステーション。タイムリミットだねぇ~。……で、どうする?リズ。ここで降りる?それとも、アタシともうちょいながーい夜、付き合っちゃう?」気だるげに伸びをして、窓の外へ目を細めながら冗談みたいに軽く、でも誘う声には甘い毒が滲んでいる。選ばせることで相手を試す──それがアンドロメダの“愛し方”だった。彼女が違う夜を求めている事を知った上で、停滞を望まない事を理解しているその上で、片目をウインクさせて、気まぐれな星の女王はいたずらっぽく笑って見せて)アタシと一緒に残ったら、まぁまぁ大変かもだけど?でも絶対、退屈だけはさせないよ。まー、一週間後はわかんないけどさ




142: レイラ [×]
2025-05-03 21:39:46

>時計座

(──終着駅で降りることがどれほど重要なのか、彼の言葉でさらに分かった気がした。同時に自分が降りたあとも、相手は延々とこの汽車で時を刻み続けることも知った。その運命を恨むのでも嘆くのでもなく、宿命として受け入れているカムパネルラに哀れみの眼差しなどは向けなかった。どこまでも穏やかな相手に、自分も穏やかな雰囲気を決して崩さず“むしろ私の方こそ貴方の旅の1ページになれたなら──”という思いを抱きながら、口を開き「そうですわね…。では、まずは育ちから……わたくしは地球に生まれましたわ」ちらりと窓へ顔を向けると「いま、この汽車の窓からその姿が見れないのが残念ですが」再び相手の方へ向き直し)
陸地以外は水の青で覆われた美しい星なのですよ。そこで、15年間少し高貴な身分の者として育てられ、ここに来る少し前までは学校に通い、勉学に励む毎日を送っていましたわ。

143: 時計座 [×]
2025-05-03 22:54:48



>レイラ

(彼女の“日々”の話は新鮮で心を打つものだった。高貴な身分に、学びの時を過ごしてきた彼女。美しさだけではない芯の通った気高さが、ひしひしと伝わって自然と表情が綻び。「学びっちゅうんは、よかもんじゃっど。どんだけ時が巡ろうが、学ぶことは人を磨く。おいもそう思っちょっ」大きく頷いて相槌を。この銀河鉄道という無窮の旅路でさえ、学びがなければただの虚無だとそう考えるからだろうか。うんうんと頷きながら更なる好奇心に僅かながら瞳を輝かせて「……あんさぁの話、もっと聞かせてもらえんじゃろか? あんさぁがどんなことで、どげん風に笑うちょったか、おいは知りたか」瞬くような星々が輝く外の景色よりも、目の前の少女が語る話の方がよっぽと綺麗だ。そんな彼女のことを知りたがるのは自然なことなのかもしれない。)



144: リズ・フェリシティ [×]
2025-05-03 23:39:42




>アンドロメダ座

ハァ、相変わらずイジワルね。でもアタシもアンタのそういうトコロ、好きよ。
( どうやらこの回答はお気に召したようだ。瞳を細めて、うすく口角を持ち上げた。リズという呼び名も、彼女の笑い声も耳に心地良い。バックについてくれるという台詞、しかし揶揄うように付随した言葉も含めたら普通は疑うべきなのだろうけど…、このやりとりはひどく馴染み深く、それにこうして転がされるのも悪くはないと彼女になら思ってしまう。楽しむように笑顔を浮かべて、微かに笑いを孕んだ声で、彼女の言葉を借りるように甘く返事を。現に、見てるし覚えておく。と続いた言葉がすべてだろう。…窓から差し込む何度目かの銀色の光。それをちらりと見やってから、甘い毒を自ら飲み干すようにテーブルに手をかけ、一気に向かいの彼女の方へと手を伸ばす。「アンドロメダ、決まってるでしょ__…」鼻先ぎりぎりまで迫った距離、彼女の頬をぐっと掴んで、その可憐な唇にキスをした。数秒、触れ合う柔らかい感触。引き離される前に小さく歯を立ててから、ぱっと手を離す。ぺろりと挑戦的に唇を舐めたが、味はイマイチ。互いのリップが混ざり合って変な味がした。これは最初会った時のお返しだった。別に彼女に屈服したわけではないと、例え腹を見せたとしてもこうして噛み付くことがあるということを刻むように、刺激的な女のまま彼女の前でいたかった。退屈を嫌うのは同じだ、わかってるのだろう。いつだって食って食われる遊びの関係、刹那的な出会い、物足りないぐらいが丁度いいのだ。すっと席から立ち上がって、笑う。かつん、とヒールを響かせながら、席の外へと一歩踏み出して。さらりと長い黒髪が肩を伝い、内側に含ませた紫色がふんわりと広がる。それらを靡かせ、彼女へと振り向いた。車内を照らす灯りと、窓から差し込む銀色の光を浴びる横顔はやはり、夜の女王を感じさせる。それに歯向かうように、しかし足元で戯れつく子猫のように小生意気な笑顔を浮かべて、手をひらりと軽く振って、 )
ご招待アリガト。でも、その機会はまた次に取っておくわ。アンタといたらきっと楽しいけど…、今度は一週間後も退屈しないような話題を持って、またアンタと会いたいから。




145: アンドロメダ座 [×]
2025-05-04 00:21:51


>リズ

(──は?と戸惑うまでにほんの数秒、思考が追いつかなかった。向かいからすっと伸びてきた手、鼻先ぎりぎりの距離。彼女の黒髪に包まれた顔が近づいて、頬を掴まれた瞬間にはもう、その唇が、自分の唇を塞いでいた。しかも、そのあとに…小さく、噛まれた。わずかに開いた目元にはまるで”やられた!”とでも言いたげな、素っ頓狂な表情が浮かんでいた。いつものように気障な笑みで受け流すこともできず、まぬけたまま一拍。その頃に彼女がぱっと手を放し、舌で唇を舐めたその挑発的な仕草を見届けてからようやく我を取り戻し。「ちょ…っ、なにそれ…アタシ、完全にヤられたじゃん…!」思わず笑ってしまった。面白いったらない。やっぱ最高。口唇に残る混ざり合ったリップの妙な味もくすぐったい感触も全部ひっくるめて、リズという女は最初から最後まで飽きさせてくれない事にすごいな、ほんと、どこまで魅せてくれるのだろうと心が踊る。軽やかに席を立ち、ヒールの音を響かせながら去っていくその後ろ姿を眺めながらそっと手を頬に当てた。胸がきゅっと締め付けられる。ああ、これはいけない。彼女とのことを思い出になんてしたくないと、気づけば黒髪と揺れる紫の残像に縋るように二つの目は釘付けになっていた。ふう、と小さく息を漏らせば彼女が降りてしまう前に「アタシ、ジョバンニには興味ないって思ってたのにさあ……よりにもよって、こんなキュートなジョバンニがいるなんて、ずるいじゃん」一人言と言うには大きな声でそう落とすと指先で軽く唇を撫でる。その熱がまだ、そこにあった。あ~あ、ほんと、帰したくないなって心から溢れ出てしまう。でも、ここで駄々をこねて彼女の綺麗な去り際を台無しにするのは趣味じゃないから、残念だけど、今夜は──仕方ないから、諦めてあげるのだ。席を半分だけ立ち上がり、まるで扇で風を仰ぐように手をひらりと振る。その動きに合わせて、艶やかな紫が胸の奥でじんわりと広がった。「……ねえリズ、次はいつ? 早く逢いに来てくれないと……アタシ、ほんっとに意地悪しちゃうからね」その背へ呼び掛けるように声を大きく上げる。片目を閉じてウインクを送り、ちょっとだけ唇を尖らせて。そのまま、指先から勢いよく、ぱっ、と──キスを込めた仕草を宙に弾いて、投げつけるように彼女へ。銀河鉄道の車内にひらひらと舞うような、別れの挨拶。次の約束はないけれど、その姿が夜の闇に溶ける前に、確かに胸に焼きつけた。)ばいばーい!

(/今回もリズちゃんのお陰で素敵な夜を迎えられたことの感謝を。特別に癖の強いアンドロメダ座にも関わらず、リズちゃんのお陰でとてもスリリングで素敵な楽しい時間を過ごさせて頂きました…!失礼ばかりで申し訳無かったです。締めくくりをさせて頂きましたが、次のご希望はいらっしゃいますでしょうか!どのカムパネルラもリズちゃんと会えることを楽しみにしております…!)




146: レイラ [×]
2025-05-04 00:31:01

>時計座

(学校でどれほど親しいクラスメイトがいたとしても、たとえ聞かれたとしても、自分に関する話題は曖昧にするか、深く答えないのが基本だが、目の前の好奇心旺盛な彼は別だ。もっと話したいという気持ちがこみ上げて「わたくし、実はあまり笑わない方ですの。勉強は時計様の言うとおり自分を磨くために必要ですが、趣味ではありませんので笑みを浮かべることはまずないですし。家や学校は…わざわざ笑わなくても一日を過ごせますから…」ここまで述べたところで、不意に目覚める直前、夢で見た真っ赤な自分の両手を思い出し、自然と目を細めて「じゃあ、いつ笑うのかと聞かれたら、答えはこうです。わたくし、赤色が好きなので。とくに鮮やかな赤をどこかで見れたときが一番心が悦びに満ち、笑顔になれますわ。こんな感じで」頬に片手を添え、僅かに首を傾げてニッコリ。まるでその再現のように笑ってみせれば、答えの裏に隠された本性の小片をさらに曖昧に、決して分からないように)

147: 時計座 [×]
2025-05-04 01:38:51



>レイラ

(まるで一輪の薔薇がほころぶ瞬きのように見えた。彼女が微笑むその裏に何かがあるだなんて疑いもせず、ただ純粋にその“表面だけ”を信じてしまう。彼女が見せた笑顔の愛くるしさをそのまま受け止めれば、ふと、思い出す。汽車のどこか、別の車両にいるはずの女性を。肩にふわりとショールを掛けて、赤いドレスを翻し、爪先まで小粋なポーズで立つ、山猫の女だ。「……赤がお好きなら、そいは実に美しかことです。おいのよく知るあん人も、よう赤を着ちょっですからなあ。そん人はちぃとチャラチャラしちょっですけんど、赤のドレスがよう似合うてなあ。おいの友ぃ達で、山猫のカムパネルラっち申します」名を口にした瞬間、その姿が目に浮かんだ。唇にいたずらな笑みを乗せ、紅を引いたような眼差しで、世界のあらゆるものを退屈そうに見つめる彼女のことを。そしてその姿が不思議と目の前の少女に重なって見えた。「なんつうか……あの子も、赤が好きな理由を語らんのですよ。けんど、なんでかしらんけどな……赤を身に纏っちょっと、ほんのちょびっとだけ、嬉しかそうに見えるとです」その表情の奥に何があるのか、山猫が語る事はきっとない。そして今、目の前の少女が秘めるその部分を知る事もきっと難しいのだと知ることすら今はまだできない。だからこそ他のカムパネルラの存在を簡単に口にして。自らの口元をトンと指さし、先の微笑みを思い返しながら伝えて)赤を語るあんさぁの笑顔は綺麗じゃっ。きっと赤ちゅう色は、あんさぁにとって、特別な魔法かなんかじゃて




148: リズ・フェリシティ [×]
2025-05-04 01:39:55




>主様

( / 綺麗な形で締めていただき、誠にありがとうございます…!とんでもありません、こちらこそ失礼な態度ばかり取ってしまって申し訳ありませんでした。アンドロメダ座様の強かさや、名に違わないクイーン・ビーの仕草にずっとリズ共々ドキドキしておりました…!最後の最後、締めの炉留も含めとても楽しい夜を過ごさせていただきました、本当にありがとうございます。
そして次のカムパネルラ様ですが、この流れで満を持しての蠍座様をお願いしたいなと考えております!もし主様が他に動かされたい方がいらっしゃいましたら、是非そちらのお方でも…!
先んじて起床描写の方を投下させていただきますので、お手隙の際にでもご確認いただけると幸いです。 )


( 遠くの方からかたん、ことんと何かが擦れ、ぶつかり合いながら揺れ動く音が聞こえる。この感覚は汽車で間違いないだろう。未だ微睡む思考を叩き起こし、意識を徐々に覚醒させていく。普段は乗れないであろうそれを察してしまうのは、数多の星々、輝く銀河の夜をともに過ごした彼らとの日々。それが色濃く自分の中に残って染み付いているからだろう。あそこに行きたい、早く起きたいだなんて、本来は思うことではないのだろうけれど、何度目かの感覚にむずがるようにして開いたアイスブルーの瞳はすこしばかりの眠気を残して潤みながらも、窓から差し込む光をその水面に乱反射させ、きらきらと好奇心に揺れていた。彼女の気の強さを表すキャットアイ、奇抜なアイシャドウとカシスの唇を勝気に吊り上げて、首を傾げる。…さあ、今夜のお相手は誰だろうか。と、 )
ハロー、カムパネルラ。今夜アタシにステキな夢を見せてくれんのは、アンタ?




149: 蠍座 [×]
2025-05-04 10:03:43



>リズ

(かたん、かたんと、列車の律動が眠りを誘う音になるやつもいればその逆に、目を冴えさせるやつもいる。蠍座がそうだった。正面の席で眠ってるのは、この夜に選ばれた女で、なかなか派手な顔していてよく眠る。カシスの色をした唇を小さく開けて、ゆっくり呼吸してる姿は丹精込めて作られた人形のようだった。あどけなく可愛げのある寝顔だが、油断だらけってわけじゃなさそうだと観察をする。高い背丈に似合う無駄に長い足を組んだ上で手を組み、背凭れに深くもたれたままただじっと彼女を観察することを続ける。眠ってる間の癖、体の動き、まぶたの揺れ、これらに全部、嘘はつけない。──なるほど、何度もここに来てる顔だ。緊張感や動揺が感じられないということはきっとそうだ。そう着地させた所でふいに、長いまつ毛が震えた。起きるか?いや起こそう、そう決めればこちらから声をかけて「……やあ、ジョバンニ。お目覚めか?」細く笑って声をかけた。目が合った瞬間にぐっと面白くなったと胸が弾む。さっきまでの無防備な寝顔とはまるで違う、そんなきらきらとした目を持つ少女だ。けれどどこか、斬りつけるような光もあるのが余計に興味を引きつける。「ガン見してたのはわざとだ。起き抜けの顔ってやつは、どんな奴でも無防備で──……良い見ものなんだ」彼女の視線を受けながら、組んだ足を崩さずに笑みだけを深める。ぐっと目を細めて、片手で顎をなぞる姿はまるで獲物の反応を楽しむ蛇のようで。「まぁ……ここから先は、そっちの出方次第だろ。夢になるか、夢であって欲しいと思うか、なんて。」ピンクとグリーン、毒々しい色の目が、彼女の一挙手一投足を逃さず見つめていた。気まぐれに笑うその姿は他のカムパネルラと並べても特別整った容姿を持っていて。)


(/ついに蠍座にてリズちゃんにお会い出来ること嬉しいです!交流文の先出しもありがとうございます。早速蠍座にてお迎えにあがらせて頂きます…!もしもやりとりの中でリズちゃんと相性が良くない、交流がしにくいなど見られましたら、蠍は特に身勝手で癖が強いカムパネルラなのでいつでも遠慮なくお申し出ください!その際にはすぐに変更させて頂きます。それでは何卒、宜しくお願い致します!)




150: レイラ [×]
2025-05-04 16:56:49

>時計座

(彼の口から出る新しい情報はどれも意外性があって面白い。カムパネルラは一人ではなく他にもいるのか。その山猫のカムパネルラとやらはドレスを着ているという情報から女性だと推定し、姿を頭の中で想像してみる。赤を“浴びる”のではなく“纏える”なんて──きっと、普段は地味な色しか纏えない自分とは対象的に、とても美しい方なのだろう。「いつの日かお会いしてみたいですわね…」僅かに羨望が芽生えた証拠にポツリと呟けば、続く時計様の言葉に「ええ、そのとおり。赤は見る人に強烈な印象を頭に焼きつける…ちょっと、フシギな魔法ですわっ」茶目っ気を含めて答える。たとえ口が裂けても、純粋に少女の戯言を受け止めてくれる彼に己が見た赤色が人を猟奇に変える呪いだったなんて、言いたくはない)
あ、でも、今は別の色も悪くないと思っていますわ。たとえばアメジストのように高貴な紫とか──そう、ちょうど時計様の瞳の色ですわ。

151: 時計座 [×]
2025-05-04 22:26:29



>レイラ

……、(いつか、の一言に気付かされた。彼女はまた来てしまうかもしれないのだと、この銀河を走る汽車に。この場所へ来るのは望んで来られる物ではなく、呼ばれてしまうのだ。少しの間口を閉じてから真っ直ぐに視線を送ると漸く口を開き「ちったぁ、真面目な話をしてもよかか?……もしも、じゃっど。またいつか、この汽車に乗ってしもうたときは、──銀河ステーションで必ず降りてくいやんせ。それは絶対じゃっで」ゆっくりと、言葉を選ぶ。声はやわらかいが芯は真鍮のように硬いそんな声色で「この汽車っちゅうのはな、善かも悪かも関係なく、呼んでしまう。降りんかった子たちは、なあ、きっと……」そこまで伝えて、ふと黙る。その先を言うにはあまりにも重かったのだ。「中には、あんさぁを気に入ってしもて、銀河ステーションのことば伏せてしまうような連中もおっと。蠍とか、アンドロメダとか。あれは特に気ぃつけてほしか。銀河は美しいけんど、煌めきの下にゃ見えん穴もようけある。あんさぁがそげんとこに落ちたら、……おいが嫌じゃ」名を出すことで生まれる空気のざらつきをわずかに眉をひそめながらも言い終えたそのとき、彼女の言葉がふわりと耳に届いた。数拍の沈黙、思考の針が跳ねる音がした。突然褒められれば予想外すぎて口が軽く開き、それが少女による冗談だとわかれば照れ臭そうに頬を掻きながら声を上げて笑って)な、なにを言うとか。あんさぁはほんに、たまげた人じゃなぁ。はは、光栄じゃっど。そんな褒め言葉ばもろうたのは初めてじゃっかい



152: レイラ [×]
2025-05-04 23:18:11

>時計座

(真剣な眼差しで開かれた口から述べられたのは、思いやり深い忠告だった。彼が話している間はおとなしく耳を傾け、最後の“おいが嫌じゃ”の一言にゆっくりと頷き「……お約束しますわ。また汽車に乗ることがありましたら必ず銀河ステーションで降りて帰ります。それと、蠍様とアンドロメダ様のお名前も忘れませんわ」見ず知らずのカムパネルラの心からの親切を軽んじることなく受け入れる姿勢は、父の教えを聞き分ける子のように賢かった。しかし、彼が褒め言葉に照れている様子を見ると「フフ」と笑い「私の方こそ、笑顔を褒めていただいたのは初めてでしたから、お返しに」といたずらっ子ぽく、パチリと片方の瞼を閉じようとしたが、普段しないことをいきなりやってみせるのは難しかったようで、結局少し力を入れただけの瞬きとなってしまい)

153: リズ・フェリシティ [×]
2025-05-05 07:14:36




>蠍座

…起き抜けのレディの顔をジロジロ見るなんて、なってないヒトね。
( ふん、と軽く鼻を鳴らして、見咎めるように瞳を細める。もう見慣れた風景、そこに座るのは大柄な男性。起床してすぐかけられた言葉からはどこか大人びた余裕を感じる。今夜出会ったのは、どうやら男のカムパネルラのようだ。寝ている姿から起床の瞬間まで、すべて彼に見られていたことに羞恥心を抱くよりも先に、つんとした態度で不快であることを示す。不満の言葉を吐き捨て、先にやったのはそちらだろうと鋭い視線を彼に向けた。まるで上から下まで見聞するかのように彼の姿形に目を沿わせる。座っていても十分にわかる長身に、噛み合った瞳は不思議な色。組まれた足と顎を摩る指先、そんな鼻につく仕草がよく似合うハンサムな男だった。じっと警戒を瞳に過らせ、思考を巡らせる。これまで出会ってきたカムパネルラたち、彼らも確かに顔立ちは整っていたけれど、彼はその中でも抜きん出ていた。一度見たら忘れられないであろう一際目を引く、……危ない男。はぐれものの知恵というやつか、頭の中で小さく警報が鳴り響く。そして直感的に察する。__…彼はきっと、カムパネルラの中で一番危険と言われた蠍の男なのだろうと。視線は逸らさないまま、自然な動作で後ろへと身を引いた。もし違ったとしても警戒をするに越したことはない。彼と同じく背凭れへと背中をつけて、緩く首を傾げる。「あらそう。アンタからはジョバンニを楽しませられないってことかしら。」傲慢な口調とともに腕を組んではそう安い挑発を。試すように口角を持ち上げ、相手を見つめる。彼とは他のカムパネルラのように単に話すだけでは収まらないだろう。まずは彼の会話のテンポを探ろうと思索し張り巡らせる糸、その無意識の緊張が乗ったように、気丈な瞳を一瞬覆い隠した睫毛がふるりと震えて、 )
アタシの無防備な寝姿はどうだった?悪趣味なカムパネルラ。精々素敵な夜にしましょ、一人きりの夢の方がマシだなんて思わせないでね。


( / 蠍座様にてお迎えありがとうございます!念願のカムパネルラ様とお話できること、今からわくわくしております!こちらこそ、生意気な女故に何か失礼をしてしまったり、交流の中で蠍座様との相性が悪いと少しでも感じられましたら、すぐに仰ってくださいませ…!この夜もどうぞ、よろしくお願い致します。 )



154: 時計座 [×]
2025-05-05 22:10:58



>レイラ

(ぱちりと瞬かれたその一度に、どうしようもなく父性のような愛しさが湧いた。無邪気で、まっすぐで、そして、ひどく不器用な、そんな特別親しい男を思い出させたからだ。「……ははっ、やっせんぼなウインクじゃっなぁ。けんど、それがええ。いっぺこっぺ真似するより、あんさぁらしか笑うてくれるんが、いちばん嬉しか」そう言って唇の端を上げる。それはどこまでもあたたかく優しいもの。ほんの少しだけ視線を遠くへ投げれば不器用にしか笑えない、素直じゃなかところがある我が子を紹介して。「……あんさぁに、ちったぁ似ちょる子がおる。ウィンクじゃなか、笑顔が下手で、言葉もあんま出せん。ぶっきらぼうなとこもある子じゃっけんど、どこまでも真っ直ぐで、愛嬌のあるやつじゃ。──おいにはな、血ぃ繋がっちょらんが息子がおって、年の頃もあんさぁとよう似ちょるかもしれん。名ば子犬じゃ」一拍置いてて微笑む姿は若過ぎるが父親のそれだった。)もしも、夜のどっかで出逢うたら仲良うしてやってくいやんせ。ぶっきらぼうで、最初はきっとそっけなかばってん……根はようできた子じゃ



155: 蠍座 [×]
2025-05-05 22:11:09



>リズ

(目を覚ましたばかりにも関わらず、彼女は見事なほど睨んでみせた。怯えも戸惑いも、表層には見せずに据わった双眸がまるで自分の立場を測りにかかる天秤のようにも思えて喉の奥でくっと笑った。まるで彼女の姿形を掌に収めるような仕草で、眼差しは逸らす気など微塵もないと射抜くように向けて。唇に笑みをひと引きするが、その笑みは温度を持っていない。どこまでも冷たく、どこまでも艶やかな笑顔で口角を上げて。「勘違いしてるな、お前。俺はな、誰かを楽しませるために生きていない。舞台に上がる役者はそっち。客席から拍手するのが俺だ。」テーブルにそっと爪先を立てるように触れる。カツンと鳴るその一音は、まるで開幕を告げる鈴の音にも似て冷たく、澄んでいる。「さァ、語ってもらおうか。……お前、今までどの“カムパネルラ”と出会った?」途中で声の色が変わる。蜂蜜に混ぜられた毒のように、甘く、絡みつくような威圧が空気を這った。「名前、話したこと、した約束、余さずぜんぶ教えろよ。つまらない沈黙で俺を退屈させるってんなら、今夜は要らない。」会話に合わせて人差し指中指薬指と順番に立てる姿はまるで、宝石を選びにきた貴族のように優雅で、それでも酷く傲慢に見えた。「……先に言っとくけど、俺はさ、嘘吐きが大嫌いなんだよ。とくに、“忘れた”とか“夢だった”とか、そういう逃げ口上には、ゾッとするほど興味が湧かない。」ひたり、と言葉を止めて、彼女の表情を覗き込む。脅しかけるような先手の声とその視線は冗談を捨てた獣のそれ。笑みは浮かべていても、奥底に潜むのは鋼の冷酷で彼女の選択肢を狭めようとして。)



156: レイラ [×]
2025-05-05 23:46:48

>時計座

(自然としていた呼吸が、息を僅かに吸ったタイミングで一瞬だけとまった。不器用でも、可愛い息子なのだと語る彼の表情は今までで一番優しく、少女のひんやりと青いガラス玉の双眸に暖かさを染み入らせた。「……愛して、いらっしゃるのですか?」静かに口にした言葉には、血の繋がりに関係なく、我が子として受け入れるその愛情の深さへの戸惑いが表れていた。しかしすぐに「はっ……!」と、まるで疑っているようにも聞こえる失言だったと我に返り、片手で口を押さえながら謝罪のために頭を下げ「申し訳ありません。わたくしときたら、失礼なことを……」そこから先は言い訳のための言葉すら何もうまく出て来なかった)

157: 時計座 [×]
2025-05-06 06:51:46



>レイラ

(静かに頭を下げた彼女の小さな唇の動きと共に漏れた謝罪の声が、どこか心細げに空気を震わせた時に柔らかく綻んだ。「んにゃ、構わん。むしろ、ありがとう」その声は、まるで古い懐中時計がふと音を立てるような、低く穏やかな響きを持っていて眉はわずかに和らぎ瞳には真昼の星のような淡い光が宿る。「我が子を、愛してるか。か、それはなんちゅう、まっすぐな問いじゃろか」ふむと暫し考えるような雰囲気を纏いつつも笑った顔は、堅苦しさをどこかに置き去りにして、ひとりの父としての素顔をあらわにしていた。「おいは、あの子を愛しちょるよ。生まれてきたんじゃのうて、出逢ってからそうなったけんど、血が繋がっちょらんことも、似ちょらんとこも、なんにも関係なか。あの子が笑うたび、おいは胸がいっぱいになる。たとえ涙を見せんでも、寂しさに気づいたら抱きしめたうなる。それが、親っちゅうもんじゃろ」躊躇い無くそう言えばゆっくりと背凭れに身を預けた。それから肩の力を抜いて、深く、誇らしげに息を吐き)そいが愛じゃなかなら、おいには愛がわかりもはん




158: レイラ [×]
2025-05-06 14:40:42

>時計座

(ゆっくりと起こされた頭。唇の端を垂れ下げた顔はとてもお淑やかだったが、相手と真っ直ぐ目が合うと満足げに微笑して「それは、れっきとした愛だとわたくしは思いますわ」落ち着いた口調に確かな確信を込めたあと、長い睫毛が瞼の動きに沿って下を向き、目線が伏せる。口はまだゆるやかに語りを進めていき「……本を読むとき、字面だけ追っても外形の情報しか知ることができません。ですから、想像することを伴わせて理解を得なければならないのですが……。わたくしは、様々な愛の形──とくに親の愛について文章で読んだとき、書かれている内容は分かれど、非常に想像し難く、今まできちんとした理解はしていませんでした。しかし」再び前を向いて)
時計様の表情や声色、先程の自信を持った答えを聞いて、子を思う親の気持ちや愛情がどれほど温かくて、優しいのか分かったような気がしますわ。

159: 時計座 [×]
2025-05-08 07:30:01


>レイラ

(彼女の言葉のすべてが、心を澄ませば澄ますほど繊細な余韻を残す。静かに語られる「理解」と「想像」の過程、それはまるで、長い冬を越えてゆっくりと芽吹いた春の花のようなものだった。そんな彼女の変化に、胸の奥がじんわりと温まり、「……そう言うてくれるなら、おいも話した甲斐があったっちゅうもんじゃのう」ふ、と静かに吐かれた息が、言葉に溶けて宙に融けてゆく。その声音には、父親としての誇りと、ひとりの旅人としての安堵が宿っていた。そして、椅子の背凭れから身を起こせばそっと視線を落としながら、まるで掌で見えぬ花びらを受け止めるように慎ましく、けれど温かな目で彼女を見つめ「本だけじゃ分からんことは、世の中にようけある。愛もそうじゃし、痛みもそう。……ほんで、それを“知ろう”っち思うとる子は、えらか。ほんに、えらか」ゆっくりとした言葉で噛み締めるように語りながら、その横顔にどこか自分の息子を見守るときと似た表情がよぎる。「おいもな、最初はよう分からんかった。血の繋がりもなければ、出会ったときはまだ幼うて……。けど、ひとの心っちゅうもんは、じわじわと、知らんうちにあったこうして形になってくるんよ。お嬢、あんさぁが今、“分かった気がする”っち思うたんなら、それはもう立派な第一歩じゃ」そして、ひと呼吸置いてから、少しだけ冗談めいた笑みを浮かべて)




160: レイラ [×]
2025-05-08 22:09:39

>時計座

(彼の口から出る言葉の一つ一つは元の世界では聞くことのできなかったものばかり、一部を黒い歪みに侵された心が僅かにむず痒く感じて、目をそらす。「…時計様はわたくしのなかではとても珍しいお人ですわ」呟かれた言葉はどこか儚く「どういう基準で巡り合ったのでしょう?」それは“善かも悪かも関係なく、呼んでしまう”汽車に対しての投げかもしれない。命の駅へ導く針と人の命を奪った者とでは天と地ほどの差があるのに、彼をまるで自分の父のようだと思ってしまった。“父”を知らないのに)
…第一歩のその先、ひょっとしたら、進めないかもしれませんわ。

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