TOP >
オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
241:
海蛇座 [×]
2025-07-04 22:28:23
>ルカ
………随分と見かけによらず、話の通じる人間だな。(流れる空気の中で聴き逃してしまいそうなほど静かに笑みの音が聞こえた。それから、駆け引きを長引かせることなく自らの求める物を提供する姿には関心さえ覚えた。赤い縦長の瞳孔が目の前の彼のことを淡々と捉え、眉ひとつ動かさぬまま視線だけを間に置かれた紙袋へ落とした。その中にあるのは馴染みがあるような見た目の、馴染みのない名称で呼ばれる美味しそうな菓子だった。無遠慮な観察をすると、眼鏡の奥で瞳が僅かにすうと細まった。ふむ、と静かな相槌の後に「条件としては悪くない。が…、ここで重要になるのは、なたが提供できる立場にあるかどうか、だ。あなたはこの席から動くことが出来ない以上、残念だが追加の提案は条件にはならない。」氷のような声音で言い切った後に無造作に彼と紙袋を交互に見やる。伸ばした腕が紙袋を掴むと自らの懐へ、にっこりとした笑顔を見せてから「ベルリーナーへの感謝として先に教えてやろう。ここはあなたの王座ではない、故に力も、血筋も、この汽車の中では無意味だ。あなたは最初に出会ったのが私であったことに感謝をすべきだ。出会う人物が違った場合、知識を得るよりも先に命を落としていた。」ゆっくりと菓子に指を伸ばし、持ち上げる。紙袋を崩さないよう丁寧に扱う様子には、取引に応じた彼のことを尊重する意思が滲んでいた。大きな口を開き、殆どが丸呑みのようにばくんと頬張る姿は正に彼が呼ぶ蛇男の響に相応しい姿だった。「悪くない味だ。……あなたは正しい駅を見極めて降りなければならない。私を信じられるかどうかが、あなたの選択肢だ。」アプリコットの甘酸っぱさがバターの深い味わいをさっぱりとしてくれる。美味しいと素直に言うことが出来ないまま、ちろりと薄く長い舌先を覗かせて)まぬけめ。私は海蛇だ、蛇男ではない。
242:
ルカ・レーヴェ [×]
2025-07-05 19:33:39
>海蛇座
……お気に召してくれたようで、何よりだ。
( 諸々と失礼な言い種をされている気はするが、先程男自身が言った通り彼は己の家臣でも、民草でも、外交相手でもなし。なれば多少の些事と流し、冷たい物言いに反して中々に愛想の良い笑顔を見せた彼に、取り引きの成立を喜ぶ声だけを淡白に告げる。「 そのようだな。……十二分に感謝している。此所に来たのが俺であり、居合わせたのがお前である幸運にな。 」〝此所が自国の何処かではない〟というのは男の態度に薄々感じ取っていたからか、初めの情報を特段驚きもせずに受け止める。その後に他の可能性――此所に来たのがあの奔放な片割れならば、もしくは命を脅かす何かと己が対峙していれば……その先を想像するだけでゾッとする心地に、苦々しく口端をひん曲げて、だがそんな表情も次に彼の声が掛かるまでには平常と戻す。「 ……それは失礼したな、海蛇。確かに、お前の居る此所は星の〝海〟のようだ。 」明らかに人のそれとは思えない舌が見えてそちらに視線が向いたが、ジョーク混じりに丁寧に呼び名を修正する際には、一瞬車窓の景色を経由してその鋭い目へと再び着地する。「 何をどこまで信じられるかは、今在る互いがどのようなものか理解した先の話だ。何も知らん奴の言葉など、水膜よりも薄っぺらい。……違うか? 」与えられる選択肢に返すのは否定ではないが、鵜呑みの肯定でもない。『人となりの一つも正しく把握出来ない内の話は価値が低い』、『それ故会話を重ねる必要がある』、と建設的な展望を抱えた言葉だ。「 さて、訊くべき事は多いが……始めはお前自身だ。お前はこの汽車に詳しいようだが駅員という風体ではなく、だからといってその辺りで乗り合わせた客というにも違う。 」仕切る一声に合わせて不行儀な指差しを男へ向ける一方、テーブルに三度頬杖を乗せて眼差しの距離を縮め、視覚から得る情報を声に変えて並べた後、「 ……そもそもヒトというのも怪しいように見えるが? 」そこらの人間には持ち得る筈の無い身体の特徴にも躊躇わず冷静に、ただ事実だけを見据える瞳で男へと確信を持った問いを落とし )
243:
鹿子 晴匡 [×]
2025-07-06 14:19:58
>牡羊座
(大事に大事にしてきた想い出を、彼はこれ程熱心に聞いてくれる。だから余計に口は弾んで滑らかに、自身の持つ語彙を余さず掬ってより鮮明と心を伝えたくなるのだ。「あんまし褒められっと照れてまうなァ。」お喋り冥利に尽きる眼差しと言葉が届いて、軽口ではあるが言葉と寸分違わぬはにかみを返した次に問われたのは幼い自分の事。尋ねてくる所作の懐っこさを、甘やかす年上の温かな笑みで包んだ後、「ふふ。俺ん小ちゃい時は、落ち着きば無くての。夏でも冬でも枝ば片手にあっちこっち跳ね回って、木登りして、たまに掴み合いの喧嘩もして……いやァ、やんちゃ坊主だったなァ。」話し出すのは雛芥子のあの子に出会う頃と変わらない辺り。元気も元気、“子供は風の子”を体現した溌剌さを、木枝を振るように握った拳を揺らす仕草や、自身の襟元を掴んで引く仕草など身振り手振りを交えて示す。「そんで、やれ花が咲いてただの、雲が何々に見えただの――毎日毎日家族さも友達さも、飽きずにその日見付けたもんを喋っとる子だった。」ぱっと両手共に開いた区切りに繋げるのは、今とは違っていた子供の自分の、誰が相手でも明朗で流暢に声を掛ける今と同じ積極性。「……あとは勉強も苦手だったねェ。本を読むのは好きだったばって、いざ机に向かうのはどうも駄目で……そんでも家族は“元気に正しくあれば良し”と、まァ目一杯めんこがってくれたなァ。」最後に僅かばかりばつが悪そうに眉を垂らして語るのは、初恋に出会ってから一番変えられた部分。それが巡り巡って教師になる程にがらりと塗り直された人生を、いつだって受け入れ愛してくれている家族の事にも触れて話に読点を打つ。「……羊君の小ちゃい頃にも会いたかったなァ。貴方さんが覚えとらんでも、きっと良い子だったのは今の羊君から伝わるはんで、今日と変わらず“友達さなろう”と声ば掛けとったべな。」また戻ってくるのは彼の幼少期への言及。もしも同い年に出会っていたら――叶いはしなくとも、前向きに想いを馳せて、「でもそれがやんちゃ坊主ん頃じゃァ、俺ァお兄さんぶって手ェ引っ張って歩いとったかもしれん。昔は弟ば欲しくて母様父様におねだりしとった口だはんで。」しかし父母を困らせた幼い望みを思い出した拍子に声を吹いて、ひょいと肩を竦めて笑う顔は、語った通りの“やんちゃ坊主”の陽気で悪戯な表情。そこまで想像を広げて漸く、憩う長い一息と共にゆったりと座席の背凭れに身体を預け、「……いつの出会いでも、貴方さんとなら楽しい事には違いないねェなァ。これ、今だって楽しくて仕方無ェ。」歳を重ねた相応の落ち着きをまた着直して、けれども弛んでしまって仕様の無い面持ちを、爪の彩られた指で差して飾らない己が喜楽を彼に伝えて、「羊君はどうだ。今のひと時――俺とのお話、楽しいかの?」答えは解っている、知っている――それでも聞きたくなった浮かれる心と期待を乗せて、緩やかに首を傾げながら内緒話にも似た柔い音を彼へと向ける。)
244:
海蛇座 [×]
2025-07-11 00:27:27
>ルカ
………なるほど。やはりあなたは頭が回る。(静けさの中、わずかに唇を緩めたその声音は、あくまで平坦。だがその裏で、確かな評価がひとつ、息を潜めるように立ち上がる。それは素直に彼の選ぶ答えが正しいものであることと、持つ聡明さに感心するそんな様子で「その慎重さと疑い深さ……大方のジョバンニが喪っている要素だ。自分の目で状況を確かめ、自分の頭で答えを探す。あなたにはその姿勢がある。早口に命乞いをする者より、黙して疑い、観察し、考えを巡らせるあなたの方が──遥かに、長く生き残るだろう。」眼鏡の奥、赤い瞳が淡く細められる。剣のような直線的な理屈を用いながらも、その切先は穏やかに研がれており、必要以上に血を求めはしない。す、と鋭い目を彼へ真っ直ぐに向けながら改めた紹介を並べて「私の名は“海蛇”。正確には、カムパネルラと呼ばれる存在のひとつ。役割はただ一つ、ジョバンニ──あなたのように、この夜に呼ばれた旅人へ“選択肢”を提示すること。」淡々と語る間も、指先で一つの菓子を弄びながら、視線だけは一度も彼から外さない。摘んだそれを再度口に放り込み大きな一口として楽しんでから再度口を開き「この汽車の性質上、あなたが何処で降りるか、それが最も重要だ。そしてそれを誤った時、その先がどんな道に続いているかを、私は知らない。知りたいとも思わない。」ことさら冷酷に響く言葉。それでも海蛇座の声には、どこかその残酷さを受け容れた者だけが持つ、静かな慈悲が見えた。「だが、あなたには選べる資格がある。だから私は語る。……それだけの話だ。今夜、あなたに宛がわれたカムパネルラはこの“海蛇”一人。ほかの者に会うことはない。つまり──あなたが私と語るうちに見極めねばならない。“どこへ降り、どこへ向かうべきか”を。」わざとらしくもなく、かといって軽くもなく。言葉のひとつひとつは小石を積むように整っており、余白のある沈黙さえ意図の内に含まれていた。フフ、と息を漏らすように笑えば満足するように最後、その声を添えて)頂いた物を目の前で全て平らげるのはマナー違反に当たるか?それ程までに美味しい、センスのある菓子だ。
245:
牡羊座 [×]
2025-07-11 01:12:22
>鹿子
(語られる幼き日の彼は今の穏やかで温厚な佇まいからは少し想像がつかないほど、いたずら好きで元気な子供だったという。けれど、目を輝かせて草花の咲いた場所を指さす様子や、見上げた空に動物の形を見つけて誰かに語る様は、まぎれもなく彼の本質のようだと感じた。エピソードには目に映るものすべてを慈しみ、大切に拾い上げようとする“優しさ”が滲んでいて、知らぬ間に胸の奥がじんわりと温まるのを感じて。自然と視線は語りながら身振りを交える彼の手元や表情へと移ろっていた。やわらかく緩んだ目尻も、襟元をつまむ仕草も、まるでそこに今も子供の頃の彼が残っているようにも感じて、その想像に胸の奥が擽ったくなる。あの頃の彼と、自分がもし出会っていたなら。彼の小さな手に引かれて、きっとたくさんの冒険をしただろうと。そんな想像がぽつぽつ浮かび、気がつけば肩が小さく震えるほどに笑みを含んだ吐息がククッとこぼれていた。抑えきれずに漏れたその音に、ふっと目を細めて、優しく瞬きを一つ。そしてこくりと小さく頷いて、心からの共感と愛しさを伝えようと顔を上げた、まさにそのときだった。自らにも楽しいかどうかの返答を求める緩やかな彼の声は、風に撫でられる花のようにやさしくて。それなのに不意を突かれた心は一拍だけ遅れて跳ねる。瞳が思わずぱちりと瞬き、咄嗟に彼の顔を見つめ返してしまった。かちり、と彼の視線がぶつかったその瞬間、自覚が後から追いついて頬が熱を帯びていく。反射的にまばたきを数回してから、恥じるように目線をそらし、ついには俯いてしまう。右手が頬へと上がり、指先でそっとそこをポリポリと掻くように撫でて、照れくさそうに下唇を少し突き出した。楽しくて仕方がないこの気持ちを言葉にしようとしても、胸に湧いた気持ちのほうがずっと豊かで、どの言葉も霞んでしまうから。適切な言葉が見つからないらしい。視線は椅子の縁、テーブルの木目、遠くの壁へと泳ぎ、それでもまた、ふとした拍子に彼の顔に戻っていった。とうとう観念したように小さく笑って、深呼吸のように息を一つ吸ってから、ようやく答えを紡ぎ。「……楽しい。友達と話すのって、こんなに楽しいんだなァ」はにかみの混じったその言葉は、誤魔化しも飾りもなく、ただまっすぐに、いまこの瞬間の喜びをまるごと差し出すような声音でふはっと、大きく口を開けて笑った。その笑顔には照れくささと幸福がまじりあって、春先の陽だまりのようにやわらかな色が灯り)今夜、鹿子さんと会えて良かった。
246:
ルカ・レーヴェ [×]
2025-07-12 04:53:53
>海蛇座
( 男の言葉には飾りが無いが、媚びや貶しの熱も一切と感じない。理屈に基づき〝見たままの評価〟を並べるものだから、耳から頭へすんなりと綺麗に通り抜ける。「 ……殆ど只の習慣だ。俺は軽々に命を放れんのでな。 」疑の糸を張り巡らせ、答えを探す――幼い時分より染み付いたもの。その〝警戒心〟に悲観も無く、淡白な事実としてだけ彼へ返した。次に続くのは聞き慣れない二つの名称とその意味、そして此所で彼が話す理由。全てを刻むように膝に置く指先が布地を引っ掻いて、思考へ組み込む微かな音を零す。「 その程度の一つも熟せずに、政の長などやってられんな。 」彼の語るものは氷のように冷たいが、同時に透明で平等な現実だ。怖じる必要の無いそこにある慈悲を掴んで告げる是は、自信以上に義務感に近い厳しさを自分自身に向けていた。さあ、いざ――と神経を張った所に問う声に躓いた。……いや。正直に言えば、淡々と話す傍らに菓子を口にする辺りから緊張を削がれる心地ではあったのだが、これはもう決定打だ。咄嗟に俯いて肘を突く手で額を支え直した直後、クッと喉の奥から笑いを噴き出して、「 こんな可笑しな列車にたった二人で居て、マナーも何もあるかよ…… 」この常識の埒外としか言えない列車の中で、幻想とも見える男からよもや『マナー』の単語を聞くとは思ってもおらず、〝王様〟が崩れた独り言が震える肩と共に零れた。その声の余韻が消えるかというタイミングで上げ戻した顔には笑いの気配など一つも残さず、しかし初めより随分と険は抜けて、「 別に好きに食えばいい。ったく……真剣に話そうって時に、気が抜ける事訊きやがって。 」文句の体を取った答えも、咎めるよりも呆れや軽口が幾らか滲んでいた。「 ……しかしまあ、それだけ美味いと食ってくれるなら、例えなし崩しに作った菓子でも存外気分が良い。 」仕切り直す咳払いの後、掛け値なしに告げた機嫌の良さは細めた目と鼻から短く抜ける息が証と表れ、「 お前、甘いものが好きなのか? 」単純な世間話のように問う。だがそれは目の前の彼を知る――見極めるべきものに触れる為の端緒である事を、顎を引いて真っ直ぐ男を観る眼差しが堂々と示して )
247:
鹿子 晴匡 [×]
2025-07-12 19:31:46
>牡羊座
(問い掛けた瞬間に目が合って、それからまた逸れる。その視線も、唇も、指先さえも言葉以上に雄弁で、どんなものよりも彼の声を伝えてくれるようで微笑ましい。その様子を温く円やかに細めた眼差しで暫し見守り待って、ようやっと帰ってきた笑顔と答え。――確かな音として届けられたそれはあまりに真っ直ぐで、予想以上だった。「……そうかァ、そりゃァ良かった。」情けなく、けれどもどうしようも無い程口元はにやけて、頬も喜びで熱を持つ。目の前の友と同じ、薔薇色とは正しくこんな色だと教えるような面持ちが表情を染め上げて。「俺も、貴方さんさ――こったに素敵な友達さ会えて、嬉しいなァ。」これが一夜一会と終える事が惜しくなるほど、彼と過ごす時間は楽しくて、温かかった。だから、「――次の夜ん時ゃ、何して遊ぼうかねェ。」ほんの一欠片、未来へ想いを乗せる。流れ星より儚い光でも、願う事そのものは決して無意味ではないと信じて。「そうだ、今度は俺が貴方さんの爪に色っこば塗ろうか。……ああ、何か持ってきて遊ぶんも良いかもしれんねェ。双六とか、ベーゴマとか……」ひらりと夜を彩った手を揺らし、彼が小さな筆を持った手元を真似て慣れない所作を数回。続けて止まったその指を顎先に置いて首を傾げる仕草と悩む声は、玩具箱を覗く子が燥ぐやんちゃさが僅かに滲んでいる。「……なァ羊君。貴方さんは、何がしたい?」ふと視線を戻して投げるそれはまるで、明日も遊ぶ約束をした友へ掛ける気軽な問い。ただ純粋に“次”を心待ちにする希望だけを朗らかな笑みに湛えて、彼からの返事に期待を膨らませる。)
248:
海蛇座 [×]
2025-07-15 03:13:38
>ルカ
……随分と器用な男だな、あなたは。(その肩が震えるのを見た瞬間、ほんの一度だけ目を瞬いた。驚いたわけではなく、僅かな観察の興趣が芽生えたからだ。机上に置いたままの紙袋へと視線を落とし、そこからベルリーナーをひとつ指先で持ち上げる。その指は細く、冷たく、色味も悪い。菓子の温もりすら僅かに逃すようだ。だがその手つきは丁寧で、まるで破損しやすい証拠品でも扱うかのような慎重さを帯びている。再度顔を向き合わせた彼から棘が減っていることを、その空気感から感じてだろうか。自らも同様に表情の薄さから伝わりにくいものの幾分か纏う空気が和らいで。「常識の埒外、か。それにしたって、あなたはその環境で随分と上手に振舞うものだ。」持ち上げた菓子を一口齧ることもせず、再び彼へと向ける赤い眼差し。そこには咎めも圧もなく、ただこれまでの彼に対する認めるような評価が静かな意志としてあった。「……あなたのような男が此処に呼ばれた理由は、私にもまだ分からない。だが、そう遠くないうちに見えてくるだろう。それは今夜じゃないかもしれないし、今夜かもしれない。物事には必ずしも何かの導きや理があるものだから。」そう語ればわずかに目を細めて、まっすぐに彼を見据える。彼の空気が和らいだことを揶揄うのではなく、むしろ喜ばしいとでも言うような反応で口角をゆるりと持ち上げて。)気を緩める瞬間があるということは、まだここを“敵地”と定義していないという証左だ。……あなたが私を敵だと決めつけないのならば、私もあなたの抱く疑問に応えてやろう。
249:
牡羊座 [×]
2025-07-15 09:41:29
>鹿子
双六、ベェゴマ、………それって難しいかァ?俺、作業が多いとかだと苦手なんだョ。(いつもなら胸の奥で隠すようにひっそりと抱える気持ちを当の本人に言葉にして伝えると言うのはあまりにも恥ずかしい行為だった。しかしその恥ずかしさよりも伝えたいという気持ちが勝ったことで彼に対する気持ちを言葉という形で表にできたと言う事実が胸を暖かくさせた。次がいつになるかだなんて、現時点では想像することさえ難しくて、その願いすらが確約できないものだった。それなのに彼が当たり前のように次回の話をしてくれることが嬉しくて既に隠そうともせずに緩むように口元に笑みを浮かべながら嬉しさと共に困ったような笑みで眉尻を下げてみて。苦手なことを苦手だと言えるのは間違いなく彼の持つ柔らかな雰囲気がそうさせてくれているのだと、自覚すれば両目を僅かに撓めて。共に顔をほんのりと染めながら、楽しい会話に花を咲かせていると時間は想定よりもずっと早く進んでしまっていたらしい。銀河ステーションをもう間もなくに控えていることに外の煌めきから察することが出来た。「危ない。……鹿子さんと話すの楽しいから、もう次が降りる駅だって忘れるとこだった。」困った形の眉はより一層垂れ下がり、漢字の八のようだった。彼を下ろしてしまうことは惜しくて、素直な気持ちかほろりと落ちて。それをもごもごと取り繕っては当初投げられていた次に会えた時にしたい事を、すっかり気を許したそんな自然体な笑みで誘い掛けて)嫌だなア。……あ。いや、違くて、違くないケド、鹿子さんのコト困らせたい訳じゃなくてェ。………次の夜、また会えた時は俺の特別お気に入りな服で鹿子さんのコト待つから、鹿子さんもとびきりのオシャレして俺に会いに来てくれョ
250:
鹿子 晴匡 [×]
2025-07-15 23:28:20
>牡羊座
難しい事ァ何も無ェ。サイコロば振るか、小ちゃいコマば回すかだはんで。
(素直に得手不得手を教えてくれる事も、ここまで重ねた絆の証と喜ばしくなる。だからおまけと遊びの子細を、掌の内で賽や小さな独楽を転がす真似も加えて掻い摘まむ。それから別れを惜しむ声に己も眉を下げて同じものを溢すその前に、それを引っ張り戻そうとする彼の言葉が続いて、「……いい、いい。大丈夫、解っとる。」慌てた様子を宥めるように一度ゆったりと首を横に振って、静かに抱き締める柔らかい音色をそこに挟み、また落ち着いた彼の答えに耳を傾ける。「良いねェ、したら一番の一張羅ば着て来んとなァ。……ふむ、貴方さんに似合いそうなもんも何か選んでこようかねェ。」彼のしたい事――その回答に張り切り唇を弛める表情は、友に釣られて飾りっ気の無い悪戯坊主の如く。続いて思い付くのは手土産、見繕う小物や羽織の一つ二つ、きっと彼なら上手に装えると多大な信頼に僅かな軽口を乗せて投げ、また笑う。そうして一頻り戯れる言葉を終えて、深く深く息を吸い込んだ後、そっと片手を持ち上げる。「……“次”、俺ァ楽しみにしとるから、羊君も楽しみにしててけろ。」爪の上できらきら瞬く、彼に彩ってもらった夜空。友に教えられた、自分の色。その感謝も幸福も、大切にする想いも、いつかの再会の光明も――何もかもぎゅっと詰めた手を彼に差し出して、確かな繋がりを持つ友同士の握手を求めた。)
251:
牡羊座 [×]
2025-07-16 02:23:15
>鹿子
……鹿子さんが話すと全部楽しそうに聞こえてくる。(ただ言葉での説明に終えるのではなくて動作を混じえた説明のお陰で動きのイメージがついた。知らないことを興味をそそる方法で教えてくれる彼に思わずと言った様子でくくっと喉の奥から笑って見せて。今生の別れではなく、またいつかの夜に会える日を残した会話はもの寂しさだけではなく暖かくて優しいと感じる。今夜を過ごす中で己が彼のことを知ったように、彼が己のことを知ってくれた事も嬉しかった。その上で次の夜が待ちきれないような魅惑の内容さえ口にしてくれるから余計にだった。差し出される手ろその意図を知るからこそすぐにでも取りたくなるのを少しだけ我慢して自らの服に飾りとして付けていたヘアピンを自らの手の内に握る。それは控えめな星が使われているが主張強くキラキラと輝くもので、いくつかの星が正しく牡羊座の星座をモチーフとした形で並んでいた。握っていたそれを差し出される彼の手を握る際に彼の手へ移すようにして「これから先の夜、鹿子さんが困らないように。降りた先でも、この夜の汽車の中でも、俺の大事な──友達に幸せが降るように。」今一度だけ、ぎゅっと力強く握り返すと照れくさそうに少し口角を下げながら笑って)………なんて、ちょっとくさかった。よなァ
252:
ルカ・レーヴェ [×]
2025-07-16 04:49:34
>海蛇座
( ふと動きを見せた男の手へと視線が移る。固く鍛え抜いて厚い己とは違う、神経質か不健康さが見えるその細い指からは、言葉と同じに温度を感じられず、蜥蜴や蛇の尾を彷彿とさせる。その手に繊細に持たれた菓子から彼の面へ戻る際、告げられる評価を眇めた眼差しにて受け止め、「 ああ、動揺や狼狽に利は無いと心得ている。うだうだ喚くのは時間の無駄だ。 」態度と振る舞いにもう一段の補足を、さも当たり前と積み上げた。その次に続いた言葉は〝袖振り合うも…〟を理屈に変える数々のようで、「 奇縁の理か――是非とも知りたいものだ。 」だが、男と同じく嗤わない。皮肉無くただ前向きに捉え、声音と表情は和らいだままに同調を挙げた後、再びフッと小さく綻ぶ笑いを息に抜いた。「 ……遠国の外交官も、お前ほど眼と機転の利く賢い奴なら、不要な敵を増やさずに済んだだろうにな。 」彼の話を最後まで聞き、初めに言が及んだのは男への再評と想起した人物への批評。苦労話の付随するそれが紛れも無く目の前の者への褒め言葉である事は、先程よりも解り易く上機嫌に上向く声が示している。「 さて――では訊こう。 」頬杖を外し、組んだ脚を解いて〝対等な相手〟へ姿勢を正す。テーブルを挟んだ向こう側――此方を映す赤い瞳に正面切って、隠さぬ観察も含めて真っ直ぐ見据え、「 まず、『選択を間違えれば命の保証は無い』という点に相違無いか。 」人差し指を一本立てて最初に問うのは、ここまでの会話から浮き彫りになるこの場の危険性。そちらは単純な確認作業のように、何の感情も負わずに並べる。「 ……それと、」だがその次は些か濁りが混ざり、数秒の間まで空けて先んじたのは仕草の方。立てていた指を曲げた背でコンコンと窓硝子を叩き、一瞥した外の銀河を指して、「 ……あの星々は本物か? 」眉間の皺と僅かに下がる口角が問いを躊躇う苦々しさを顕しながら、それでも半ば確信の芯が覗く真面目な声で二つ目も問い )
253:
海蛇座 [×]
2025-07-16 20:21:10
> ルカ
………まず一つ、その選択が何を指しているかによって、答えは変わる。降車駅の選択を意味するのであれば──肯定する。その判断を誤れば、あなたが元いた場所に戻れる保証はない。接続先は異なる時代である可能性も、異なる世界線である可能性も否定できない。したがって、それはあなたにとって致命的な分岐となり得る。だが、あなたが問うているのが私との対話そのものの是非であるならば、否定する。ただし、“常にそうとは限らない”という留保はつく。カムパネルラの中には、感情的反応の閾値が極端に低い者も存在する。それゆえ、相手によっては激昂し、あるいは愉悦に任せて命を弄ぶ事例も確認されている。……ゆえに、今夜に限っては明言しておこう。私との会話によって、あなたの命が直接的に脅かされることはない。安心を。(恐らく厳選されただろう質問を最後まで聞き終えてからほんの少しだけ長く息を吸い込んで、まるで医者が検診結果を伝える時のような必要以上の上方を与えない淡々とした声色で語り始める。その際に汚れのない手を使い、指を立てて一つ二つとわかりやすく説いてみせると最後まで説明を終えた所で漸く口角を持ち上げて「何故ならば、私はあなたの事を気に入っている。貴方が作ったこれも」そのまま指先派紙袋に向けられて、照れもなく伝えたのは素直な気持ちだった。遅れて届いた質問には一転して何を今更といった雰囲気を纏いつつ僅かに頭を傾げてから解答を)あなたの世界では、星は飾り物も存在するのか?……あの空に瞬いているのは、実体を持った“本物”だ。嘘ではない。
254:
鹿子 晴匡 [×]
2025-07-16 23:53:02
>牡羊座
だろう?
(別れの寂しさよりも再会の灯火こそを。願う心はきっと伝わったのだろうと、その興味に疼いた笑顔が満ち足りるほど教えてくれた。だからにっかりと得意な笑みで相槌を打つくらいには、浮かれた心地が表に溢れて止まなかった。――ほんの僅かの時を置いて、差し出すその手に彼の手が重なる。確りと指先にまで力を籠めて固く繋ぎ、離れた掌の内に残るのは髪を彩るピン。それは一見には慎ましやか、けれどもじっくりと向き合えば自らの形を強く訴えかける魅力がある。「……ありがとなァ、大事にするはんで。」引っ込みがちに見えて“己”を確固と持つ彼そのものを象徴するそれを五指にゆっくりと包んで、その外側から一度慈しむようにもう片方で撫でた後。「……ふむ、ちっと待ってけろ。」はたと思い付いた様子の一声を投げ、自らの服を彼方此方探る事少々。やっと腰の辺りから出てきた手には、何かの装飾と思わしきものが握られていた。「ほれ、これ。」贈る意思を持って彼に向けたそれは帯飾りの一種。淡紅の房紐と、紅葉を象った鼈甲が揺れるその根付は、柔らかな色味の中にぶれない存在感を示す気に入りの代物。「今夜が夢じゃァねェ証と――貴方さんも貴方さんの大事なお人達も、ずっと笑顔であれるように。」照れた彼の物言いを借りたのはわざと、しかし茶化す意図ではなくて。その願いの言葉が何よりも喜ばしく心を揺さぶるものであった事を、己の祈りも紡ぎ織った形で伝えたかったから。彼と同じように、その掌へと根付を押し渡した次に、ふと徐に持ったままのピンを自らの前髪へと差して、「――似合うかの?」最後の一時まで楽しいままに。その想いを映す悪戯を含んだ微笑みと、のんびり朗らかな声でそう問うては、茶目っ気もふんだんと乗せて首を傾げてみせた。)
255:
ルカ・レーヴェ [×]
2025-07-17 01:53:40
>海蛇座
……ほう、成る程。
( 淡々と述べられていく回答に耳を向ける。まず異なる時代、世界線……書庫の小説に綴られるような突飛な話だ。だが冗談で述べている訳ではない事が、男の言動に読み取れる――読み取れてしまうが為に、否定も無く黙して一つ目の答えを内に飲み込む。続いては彼自身を含む〝カムパネルラ〟による危険性。此方は個々の差異による、振る舞いの選択は精密に――と判を下していく最中の明言。理由に指された袋の菓子までを視線で追い、また彼の目へと蜻蛉返りに移って、「 ……そうか。俺も、お前の事は嫌いではない。お前の表情には見苦しさが無く、声にも雑音が無い。ここまで聞き取り易い話振りには、そうそう会えん。 」幾らか弛めた口から明確に、具体的な言葉も添えた好感を返した。その次は苦く濁したものへの返答。半ば疑を疑で返された事が、その肯定をより強固に補足する材料足り得て、「 ああ、星をモチーフに色々作られる物はある、が……いや、…… 」多少の確信があったにせよ、改めてはっきり言い切られた事実に思考が揺れたらしい、些かの脱線に声が零れ落ちて、だがすぐにそれを元のレールにはめ直す。「 ……そうか、あれは本物か。 」改めて窓の外を見やる。偽り無い煌めく銀河を見詰めた五秒の後、不意に座席へ身をどっかり預けて、「 っあ゛~……此所に来たのが俺で、ほんっとに良かった。 」此所で起きた瞬間にも上げた雑さの目立つ言葉遣いに、ガシガシと髪を容赦無く掻き乱す仕草と共に真っ先に吐き出したのは安堵。「 あのバ、――身内が巻き込まれるより余程マシだ。 」勢い余って『馬鹿』などという特定の悪口まで落としかけたギリギリで目の前の人物に意識が戻り、取って付けた繕いを。「 しかし、聞くほど摩訶不思議な所だ。……降車駅までは、まだ時間は掛かるのか? 」瞳は変わらず彼の行動に注意を払う光を保ちつつも、段々に崩れていく口調や所作は、男の明言通りに害意と悪意の皆無を感じ取っての緩み。しかしながら優先すべき事項まで頭から振り落とす事は無く、前二つの問いが片付いた上へ、また落ち着いた口調にて互いの制限時間の確認を行い )
256:
カムパネルラ [×]
2025-07-23 22:29:55
>ALL様
(/いつもお世話になっております。
ご連絡いただいているのに、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。私事ですが現在、仕事が立て込んでおりしっかりとお返事するまでにもう少しお時間をいただいてしまいそうです。
ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは取り急ぎのご連絡を失礼致します。暑い日が続いておりますので、お体にはくれぐれもお気をつけください…!!)
257:
鹿子 晴匡 [×]
2025-07-24 00:34:09
>カムパネルラ/主様
(/此方こそいつもお世話になっております。お返事の件、承知致しました。此方も夏は何かと忙しい時期故、お互いに無理の無い範囲で頑張りましょう…!この暑い最中の熱中症、また夏風邪など体調不良を召されませんよう、細やかながら此方からも息災を祈っております…!)
258:
ルカ・レーヴェ [×]
2025-07-24 04:25:50
>主さん
(/ご連絡、有り難う御座います。私の方は気長にお待ちしてますので、どうかお気になさらず。この先また海蛇座さんとお話出来る日を楽しみにしております。主さんも、暑さに体調を崩さないようお気を付けて下さい。それでは、また後ほど。)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle