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銀河鉄道の夜 / NL,ML,GL / 指名制/103


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自分のトピックを作る
84: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-17 00:16:25



>小狐座


なぁんだ、そんな顔もできるんじゃない
( まるで気が抜けたかのように、ふ、と小さな笑い声を溢しては肩肘の張らない笑い声にそう言葉を。端々から伝わる柔らかな声色にこちらの気持ちが曲がることなく伝わったのだとそう解釈しては、無事手の中から去っていったダークチョコレートが彼の拳の中に収まるのを見届けて。別に渡すことに緊張があったわけではないけれど、せっかくの”トクベツ”だ。こうして受け取ってもらえたこと、そうして小さなお礼の言葉にもどこかこちらまで照れが伝染するようで、その後もじいっと見つめる瞳にそんな大層なものじゃないと、むず痒くなる気持ちに加えて、そんな彼をいじらしいと感じる自分がいて。「__ふふ、アンタもね、今最ッ高に素敵な顔してるわ、小狐!」声高々に力強く述べながらもその言葉には間違いなく大切な友人の変化を間近で見守り、その瞳を引き出せたことへの歓喜に満ちていることだろう。最後に態とらしい敬称を付けなかったのは彼女なりの歩み寄りの印で、強気なリップで弧を描いては破顔にも似た表情で笑いかけてみせた。今までスリルを追い求めていた自分には見もしなかった未来。また彼とここで会えるといい、そんなことを無意識下の内に願うように。言葉にするようになるほど彼女は彼に会ってから変わったようだ。どこか困ったようにも愛おしいものを見るような瞳にも似た視線で彼を見つめて、 )
そんなに喜んでくれるなら、また会ったときにあげる。だから溶けないうちにちゃんと食べちゃってね?




85: 小狐座 [×]
2024-10-18 21:35:50



>リズ

(彼女が推測している通り、もう少し正しくは他のカムパネルラから目を掛けられて何かしらの贈り物や認める発言を貰っていたとしても小狐は自己評価の低さのあまりに近すぎる距離感のカムパネルラ達から貰うものを素直に受け止める事が出来なかったらしい。今夜、彼女から直接的な言葉や行動によって少しは己の事を認めて評価する事が出来たのかもしれない、と手の内のチョコレートに向けていた視線を再度彼女に戻して。まさか今夜、こんなにも素晴らしい友人が手に入るとは思っていなかった。彼女の発言からも彼女もまた己の事を友人だと思ってくれたのではと自惚れてしまいながら頷いて「そん時は俺もアンタの為にハイカカオのココアを使ったティラミスを用意しておく。」彼女の言葉に次回がある事が嬉しい。口角を上げれば男らしい笑みを作り自分もまたまだ見ぬ次回に約束を添えて、楽しい時間はあっという間らしいと知るのは車内に響くアナウンスが銀河ステーションを示していたから。「別れの挨拶ならしない。またな、フェリシティ。楽しかったぜ」貰ったチョコレートのパッケージを指先で持ちひらりと軽く揺らして見せて、片方の眉を下げた笑顔は彼女との時間が終えることの名残惜しさがあり。その上で素敵な夜を締め括るべく今夜の感想を伝えて)



( /小狐との楽しい夜を有難う御座います…!区切りが良さそうでしたので一度回収とさせて頂きました!リズちゃんのお陰で小狐にとってとても素敵な夜になりました…!次回交流のご希望のカムパネルラはいますでしょうか!ご遠慮なくお伝え頂けると嬉しいです。)




86: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-19 02:07:01




>小狐座


( 彼らしい返答にほんのりと苦笑を。それでは釣り合ってないではないかとそう思いながらも、彼特製のティラミスはきっと今まで食べた何よりも美味しいのだろうと、そう思ってしまうのは次の出会いを楽しみにしている何よりの証拠で。”別れの挨拶はしない”なんて粋な事を言う彼にあは、と笑い声を溢す。「アンタってば超カッコいい。アタシこそ楽しかった。……色々とありがとう。この素敵な夜を、他でもないアンタと一緒に過ごせてよかった。」後半は少しばかり落ち着いた声色で。感謝の言葉、それが一番伝えたかった事で、素直にそう言えたのは彼の人柄故だろう。ほんの少し伏せた瞳は彼と同じく名残惜しさを孕んでいたが然し、程なくして座席から立ち上がれば彼の座る反対側の席へと向かう。そして彼の座る座席の前で歩みを止めたかと思えば、自分の目線より下にある彼に目をやり遠慮もなく顔を近付けた。向かったのは彼の右頬、そこに軽く唇を触れさせて小さくリップ音を鳴らして。他者への距離を一定に保つ自分から送るキス。それは己なりの感謝の気持ち。揺れるピアスが照明をちらりと反射して輝く。目的は果たしたとばかりに顔の位置を戻してはちいさく微笑み、かつん、とヒールの音を立てて今度こそ降車口へと足を進めた。名残惜しいけれど別れがあるからこそ、次の再会が楽しみになるのだと足を一歩前へと踏み出しては、長い髪を揺らしながら歩みを進めた先、降り口のその前で最後にくるりと彼へと向き直る。最初に出会った時とは百八十度も色の違った年相応の笑顔を浮かべて、彼の気持ちに同調するように、またね、と軽やかに手を揺らしてみせた。そうして楽しそうに笑顔を浮かべて、駅へと降り立ったのだった。 )



( / 回収ありがとうございます!こちらこそ、とても素敵な時間をいただき、誠にありがとうございました…!リズにとっても、小狐座様と過ごした時間はとても得難いもので、友人と思っていただけた事とても嬉しく思っているかと思います…!楽しい思い出をありがとうございました!
次のカムパネルラ様ですが、お話の中で小狐座様から教えていただきました、蠍座様、ペガスス座様とお会いできたら嬉しいなぁと密かに思いながらも、逆にここで何も存じ上げないカムパネルラ様とお話しするのも素敵だなぁ…と少し悩んでおりまして…、大変恐縮なのですが、上記の御二方から他のカムパネルラ様まで。主様におまかせという形を取るのは可能でしょうか…?相性が良さそう、もしくは動かされてみたい方など何方でも嬉しく…!お手数おかけ致します…。
先んじて、起床描写を投下させていただきました。主様のお時間のある際にでもまたお相手いただければ幸いです…! )



( 身を揺らす感覚に頭が冴えていく心地だ。まるで繰り返されて覚える情景反射のように、体を緩やかに襲う刺激に逆らわず、ぼんやりと漂う意識を微睡の海の中から優しく引き上げていく。そうしてふるりとむずがるように睫毛を揺らしては、ライトに照らされてギラつく瞼をすっと持ち上げた。数度の瞬きののち、矢張り見覚えのある景色が目の前に広がっていて。そして、…視界に映るあなた。今まで出会った二人と違わず、目の前に座る人型にゆっくりと口角を持ち上げて見せた。これまでと変わらない車内と眠気も飛ぶような窓に映る美しい銀河の中、怯えを感じさせない瞳と赤く色付いた唇をグロスで艶やかに彩ったそこから挑戦的な口調でそう言葉を吐いて。相手の反応を探るようにと黒いアイライナーで跳ね上げたキャットアイをくっと試すように細めてみせて、 )
おはよ。今晩も良い夜ね?カムパネルラ。…今夜のお相手はアンタかしら。




87: カムパネルラ [×]
2024-10-19 22:07:04




>リズ


【 蠍座 】

─────コンバンハ、ジョバンニ。(目鼻立ちがハッキリとした面構えは何処か今風な雰囲気があり、特に目を引くのは人と比較しても猫のように目尻が少しつり上がった大きな目元だった。そんな目がまるで生き物の観察でもするかのような目線を持って未だに夢の中にいる今夜のジョバンニを見つめ。無駄な程に長い足を組むような姿でリラックスするように深く腰掛けながら物言わぬ人形のようなジョバンニを観測し、派手な見た目やナチュラルとは遠いくっきりとしたメイクから大人しい少女ではなくある程度自分を持っている少女だということを想定して楽しい夜になりそうだと期待が高まる。ただ、それも飽きてきたところ。どこぞの狐や犬のように気が長い性分じゃないと正に身勝手、次の駅に到着する前に彼女が起きなければ無理やりにでも目を覚まさせてしまおうと決めていたらしい。あと少し、とタイムリミットよりも先に彼女が目を覚ましてパッチリとした綺麗な目に己を写すと起き抜けに己の事をカムパネルラだと把握しているその賢さに我慢出来ず牙が見えるほど口角が上がり。ニコニコと笑う顔は無邪気のそれだが少しの緊張感も怯えもない圧倒的な強者の佇まいで、まるで弄ぶのが己で玩具が彼女だとそう言わんばかりの暴君さで鋭い先の爪を宙にデコピンでもするように親指を使い中指をパチンと弾いて)お前、運があるな。あと少し起きるのが遅かったらもう起きること出来なかったぞ



【?アンドロメダ座 】

(穏やかで優しくて暖かいそんな夜を壊すようにアップテンポの軽快なリズムを鼻歌と窓を爪先で叩く事で奏でるのはホットピンクの細身のニットとその上に同系色のレザージャケット、真っ白なミニスカートとギラギラ輝くゴールドのネックレスを身に纏う女。跳ねっ返りのティーンエイジャーのようにも、怖いものが存在しない若い盛りの女にもどちらにも見えるカムパネルラは持ち歩く小さな鞄から取り出したピンクのリップを口に塗り直して彼女が起きるのを待っていた。小さな手鏡に己の姿を写し、明るい色味のピンクリップを唇に乗せた所で正面のジョバンニが目を覚ましたらしい。ぱちん、と鏡を閉じてから彼女に向かい合えば開口一番その言葉から察した事を堪えずそのまま言葉にして「あは。な~~~んだ、ハジメテじゃないの?」最初の一声は露骨にがっかりしたトーンの落ちた声での独り言。ずいっと身を乗り出せば遠慮なんて少しもなく彼女の頬に掴む勢いで手を当てて、女の子らしい小さくて柔らかい唇を塞ぐように口付けを。それからきゅるんとわざとらしく可愛子ぶった表情でバチンとウインクをして)ね、ジョバンニ。あたしたちって少しの時間しか一緒にいられないじゃない?だからさあ!……死ぬ気で楽しみましょ

( /先ずは小狐の素敵な幕閉じをありがとうございました!まるで映画のワンシーンのような素敵な時間と背後様の言葉選びに惚れ惚れとしております…!次の夜の交流文も重ねて感謝いたします。とても迷ったのですがカムパネルラの中でも特に扱いが難しくなってしまう蠍座とアンドロメダ座の二人でリズちゃんのお迎えに上がらせて頂きました…!どちらを選ばれましても他のカムパネルラよりもずっと癖が強く失礼が重なってしまう二人なので交流の中で相性が悪い等あれば遠慮をせずにすぐにでもお伝え下さい!)




88: カムパネルラ [×]
2024-10-19 22:08:59



○ 世界観 ○
>1

〇 提供 〇
>2

〇 好み / 萎え 〇
>3

>ジョバンニに受付はいつでも行っております。
興味を持っている、お試しで参加してみたいなど、質問やご相談だけでも受け付けていますのでお気軽にお問い合わせ下さい。


>只今の時間より短い間ですがリアルタイム交流、早い反応が可能です



本日纏まった時間を作れたのでこれよりリアルタイムの反応が可能です。
もし少しでも興味を持って下さった方がいらっしゃいましたらお気軽にお声かけください。





89: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-20 00:47:28




>アンドロメダ座


( 今度のカムパネルラは随分と派手な女の子らしい。どこか自分と似たような雰囲気を纏う彼女に一瞬油断したのがいけなかったのか、突然近づいた距離に避ける暇もなく、あまつさえ唇に触れた柔らかい感触に飄々とした色が混ざるブルーグレイの瞳を驚きで丸くして。今何が起きたのか理解するのに時間を要して、然し続く彼女の言葉とやけに振った仕草にぴくりと眉を跳ねさせては、グロスの禿げた唇をゆっくりと開く。「……どうやら初心なコがお好みだったみたいね。…少なくとも、こんなに乱暴なモーニングキスは初めてよ。オメデト!」ぐい、と遠慮なく唇を手の甲で拭いながら、元々釣り上がった瞳を更に尖らせぎろり、と相手を睨む。なんなんだ彼女は!そこには油断したと言う悔しさと、不躾に扱われたとという傲慢なプライド故の怒りが混じっていて。またそれとは反対に目の前のカムパネルラが男では無かったことへ内心安堵も。脳内に過るのはあの蠍の名を冠する男の事で、これが彼だったらと思うと久方振りに肝が冷える。然し自分の辞書に引くと言う言葉は載っていない。彼女が誰であれ、茶化されている、と判断すると不機嫌さを隠さない態度で彼女のわざとらしい仕草に皺を寄せた眉間のまま、頬を掴む彼女の手を振り払う。そして今度はこちらから狼藉を働いた柔らかな唇に軽く噛み付いてみせた。彼女の言葉を返すようにそう強く言い放って、 )
そうね、短い夜だもの。死ぬ気で楽しませてもらうわ。…悪いけど、アタシは噛むわよ、カムパネルラ。



( / とんでもありません…!小狐座様の心情の変化がとても美しく、こちらこそ一語一語噛み締めるような心地で読ませていただいておりました…!いつか小狐座様ともう一度お会いできたら、と願わずにはいられません…!
そして素敵な御二方に出迎えていただき、ありがとうございます。謹んで拝見させていただきました。蠍座様は勿論、アンドロメダ座様も前々から気になっているお方でしたので、非常に迷ったのですが…、アンドロメダ座様は蠍座様と悪友でいらっしゃるとの事で、蠍座様についてもう少し知れるかな、という気持ちと、アンドロメダ座様の破滅的な享楽思考に心惹かれて止まず…!今回はアンドロメダ座様とお話しできれば嬉しく思います…!こちらこそ、気質的に歯向かってしまう事が多くなるかと思います。お話しするのが難しいなと少しでも感じられた場合には、遠慮なく仰っていただけると幸いです。この夜もどうぞよろしくお願いいたします…! )




90: アンドロメダ座 [×]
2024-10-21 21:05:10




>リズ

(外に焦がれるアンドロメダにとって自由に乗り降りが出来るジョバンニは嫉妬の対象でもある。重なった唇の甘美なまでの柔らかさを楽しんだ矢先、離れたはずの可愛らしい顔がもう一度視界を埋めた。ちくんと刺すような甘い痛みが噛み付かれたと理解すると『驚いた』よりも『面白い』が遥かに大きく胸中を覆ったらしい。濃いアイメイクに囲われた二つの目がパッチリと大きく開き”きゃははは!”と鳥が鳴くような甲高い声で楽しそうに笑い出して。背を丸めて腹を抱えるそんな風に少しも大笑いを恥じずに隠そうともせずたっぷりの時間をかけて満足するまで笑い終えてから長い爪の手を顔前でヒラヒラぱたぱたと払うように揺らし「やば~~い!超可愛いっぽいんだけど。」薄らと涙が浮かぶほど笑いの余韻を引き摺ってから少し乱れてしまった前髪を掻き上げるように手櫛で整えて、に~いと笑う顔は大熊座のような無自覚な捕食者ではなく、目の前の彼女のことを獲物として遊ぶ為に甚振ろうと企むそんな悪意があり。二人の間を隔てるテーブルを行儀なんて知らないと言うように文字通り臀に敷けば横座りで足を組み、夜空に負けない煌めきを持つ彼女の目元に懐っこい目線を向けて己の閉じた瞼をトントンと指さしながら語尾にハートがいくつも添えられるキャピキャピとした声で楽しそうに話して)イイ色、ジョバンニってさァ。可愛いアイシャドウ使ってんね、あたしそのラメめっちゃスキ





91: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-22 20:52:34




>アンドロメダ座


( 噛み付いたというのに大笑いで、しかも楽しそうに流して見せた彼女に唇をひくり、と痙攣させる。見た目に違わない派手で大仰な仕草に馬鹿にされたという憤慨の感覚よりも警戒が勝つのは、こう言った女が”一番”強く何より危険なのだと、はみ出し者の経験上身に染みているからか。どしりと机の上に腰を降ろす態度も無遠慮で不愉快ではあるが彼女には驚く程似合っていて、まるで夜のネオン街の煌びやかなクラブの中、カウンターの上で獲物を吟味する女王の様だと見惚れる気持ちも少々。いやに懐っこい視線と滲む悪辣さも視線を引いて止まないが、呑まれれば終わりだろう。「…どおも。コレ、お気に入りなの。」彼女がこちらを見つめるように、こちらも奪われていた瞳をふい、と逸らしつつ軽く鼻を慣らしては、今までに無い警戒と何処までが本気か探る様な瞳で彼女を見上げ、つんとした態度を隠さないままそう告げて。思わずつい、と長い爪先で探ったのは、腰元に下がるウエストポーチ。前回まで持っていなかったそれには彼との約束とあのペンが仕舞ってあって。使うことがないことを祈るばかり。…天馬、羊。知っているその名前達を反芻しつつ、懐っこいのにどこか掴めない彼女へ踏み込む様に、彼女の腰掛ける机へと頬杖を突いては先程の仕返しとばかりに彼女のピンク色の髪の毛に指を絡めて、口角を試すように軽くあげて見せる。その纏う雰囲気を揶揄する様な言葉とわざとらしい褒め言葉と皮肉を織り交ぜては眉をくい、と一度上げて見せ、 )
アンタもサイコーにイカしてるわ、まるで女王様みたい。…ねえ、ストロベリィちゃん?そんなセンスのイイ、アンタの名前は?




92: アンドロメダ座 [×]
2024-10-23 21:27:25



>リズ

───あたしが女王様だっていうなら、口の利き方に気をつけなよ。あたしの機嫌ひとつで処刑しちゃうかも(物怖じをしない強気な態度が気に入った。猫が獲物を弄ぶようなそんな喋り方で彼女の発言を引用しながら長い睫毛に縁取られる目をきゅううと細めた笑顔を見せて。伸ばした人差し指で無遠慮に彼女を指させばそれからクルクルと回し最後にはハートをつけるそんな締め括りをして。髪に触れられる彼女の手はそのままにして、彼女が触れるままに長い髪はハラハラと波を打ち揺れ動く。「あたしのこと話してあげてもいーよ。でもさあ、先に教えてよ。……あんたが誰のお手つきなのか」それはただの気まぐれと言うように人の悪い笑みを浮かべながらピースサインを作った片手を自分の顎元にくっつけて。最後の一声を伝える時だけ細められていた目は獲物を捕まえるための下準備とでも言うようにカッと大きく開かれて。己の顎に添えていた指先はそのまま彼女に向かって伸びて、頬を包むように触れれば長い爪先が彼女の柔らかな頬に僅かに沈んで)この地獄みたいな汽車に来ることを嫌がってないって事はさ甘ちゃん相手だったんでしょ。あたしはそんなつまんないヤツらとは違うっぽいし、もっと痺れさせてあげる




93: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-24 02:24:14




>アンドロメダ座


アラ、怖いヒト。…アンタもあのカムパネルラみたいに、大きな爪と牙で逆らう人達全員殺しちゃうのかしら。
( お手つきという言葉には肩を竦めて、口外に爪と牙を持つカムパネルラを知っているのだと匂わせる。ここを地獄と呼ぶことと他のカムパネルラを甘ちゃん、と呼称したこと。獲物を捉えて瞳孔を開く姿に本能的な何かが鳴り響くようで。その瞳と目が合った瞬間、ぞわりと興奮に似た何かが走る。少なくとも彼女は加害する側なのだろうと直感的な何が囁く。話に聞く蠍と同じ、小狐座の彼が言っていた”言うことを聞いてくれない”部類に彼女は入るような気がして。ならばここでジョバンニに好意的な彼の名前を出すのはあまり得策ではないだろう。一蹴されて終わりだと彼女から視線を逸らさないまま思考を巡らせて。もし出すのならばあのペンを使うときだが…、彼女相手に突発的な牽制が効くようには思えなくて。それに__、絶対的な自信からくる揚々とした言葉と滲む暗いその内容に思わずぺろりと唇を舐める。まるで猫が気紛れに懐くように頬を包む手へと顔を寄せては、彼女の気質を表すような鋭い爪先が頬に食い込むのも気にせずくい、と口角を上げ挑戦的に笑って、 「残念、アタシは誰のものでもないわ、アタシはアタシだけのものだもの。確かにね?優しかったわ、あの人たちは。…でも、アンタは違うんだ?」指先で遊んでいた髪先を緩く弾いては手を離し、彼女の手に重ねると見せかけこちらも覆うように爪を立て返す。然し瞳は彼女が指し示す言葉の先を強請るように細めて。その言葉に偽りも打算もなくただ夜の誘いに乗るような、怖いもの知らずのティーンの表情で向き合い、女王の地雷を見定めながら踊るのも悪くないだろう、そんな気持ちで喉奥を響かせた。さあ、彼女は自分に何をしてくるのだろうか、そんな瞳で見つめて、 )
奇遇ね、つまんないコトはアタシも嫌いなの。___あは、ねえカムパネルラ?アタシ、アンタみたいなコずっと待ってた。危険で綺麗なアンタはジョバンニに何をするのかしら。せっかくだもの、とびっきり痺れるナンバーを頂戴?




94: アンドロメダ座 [×]
2024-10-24 20:36:27




>リズ


あ~~~。ちょいまち……なんか勘違いしてるっぽいけどさぁ、あたしが聞いたのはジョバンニが出会ったカムパネルラは誰だってコト。言ってることわかる?とりあえずソレ答えてくんない?(大きな爪と牙、それらを持ち合わせるカムパネルラなら選択肢は大分絞られる。減った選択肢の中で大凡の予想を立てながらもそんな事はどうでもいいとばかりに溜息混じりの長い声を、地を這うような低い震える声が肺の中の酸素を全て吐き切る頃に途絶えるように消える。ぐるり、ぐるり、長い髪を揺らすように二回転頭を回す姿は生きている人間と言うよりもぜんまい仕掛けのブリキの人形のようでもあり、大きく開かれた目は彼女のことを見るのではなく何を見るでもない宙に向けられて。ぎぎぎ、と音でもするかのような錆び付いた動きで気怠げに空に向けられていた顔を顎を引いて再度彼女に戻すと怖いもの知らずの彼女へ、先のご機嫌が一瞬の間に消えてしまったそんな表情、声色、佇まいで尚も触れる手だけは話すこと無くもう一度問いかけて。突然の不機嫌は彼女が意図をせずに発した言葉にあったらしい、誰のものでもない自分は自分だけのもの。たったその一言が気が狂いそうになるほど自由に焦がれる女の心に理不尽にも刺さり、そして今八つ当たりとして姿を変えている。意地悪な光をたたえた笑みで肩を少しだけ持ち上げておどけて見せながら冗談にもならないそんな返事を添えて)あたしが優しーかどーか。…どっちかな、優しーといいね




95: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-25 16:21:11




>アンドロメダ座


ン…、あっ、はは!なぁに?アタシったら、何か女王サマの気に触れることでも言っちゃった?
( 氷点下へと落ちる空気感の中、くいと持ち上げた口角は意地悪げに口角を描いて。一度宙を漂った視線にぴくりと眉を跳ねさせたが、こちらを向いた視線に滲む不機嫌さに楽しそうに声を上げる。翻弄されるばかりじゃつまらない。そう笑う声に滲んだ悪辣さは自身の性格の悪さを露呈させるよう。軽く片目だけを眇めながら己の心算を話すため唇を開いては、振り払われなかった手を良いことに爪を立てた場所をするりと撫でて。「___女王サマには駒があるでしょう?それと一緒。アタシが一体どのカムパネルラに出会って、”大事に”甘やかされたのか。すぐ教えちゃったらアタシが不利になる。アンタたちに喰われ甚振られる、そんな可哀想なジョバンニの最後の悪足掻きよ。…ねえ、機嫌直して?寛容な女王サマは許してくださるかしら。」わざとらしく声を落として、猫撫で声で喉をぐるりと鳴らしては、甘えたようにも見えるそんな上目遣いで相手を見つめる。揶揄うのも焦らすのも好きだが、これ以上は悪手だろう。だが決して媚ではなく、この場の空気を楽しむかのように愉快だと細められた瞳は彼女にどう捉えられるだろうか。そうしてこのひりついた時間を惜しむように、ぱちりと瞬きしたのちに答え合わせを。そして後半に微かな嘘を織り込んだ。小狐座の彼も勿論大きな男であったが、蠍はもっと大きいという。ほんの少しの些細な鎌かけだが、嘘だということはおくびにも出さずに、打ち明けるような声色でそう話して。 )
…チョコレートみたいな女のコよ。カワイイリトルベァ、確か大熊座のカムパネルラって言ってた。あと、上背の大きな男のカムパネルラにも会ったわ。…名前は知らないけど。




96: アンドロメダ座 [×]
2024-10-26 19:14:44



>リズ

…………ふぅーーーーん。そうそう、そーやって最初からイイコに教えればいいの(生き残る為の武器として情報の取捨選択を行っている。きっと考えて考えて考えて考えて、考え抜いた末に愛らしい声が言葉を発している訳だと遅れて理解した所でその解答の重さが愛おしくなる。愛おしい感情と、質問に望んだ答えを得られないつまらなさにやなりまだ釈然としていない声色で唇の先をツンと尖らせながら面白くないとばかりの長い声を。しかしそこに嘘が混ざっている事など知る由もないアンドロメダにとって、彼女が質問に答えてくれた事は大きくて、相貌をきゅむと細めながらにんまりとした笑顔を見せて頬に触れていた手を漸く離し彼女のことを自由にして。加えては彼女が己のことを持て囃すようにちやほやとした対応をしてくれたのも良かったらしい。目の前のジョバンニが過去に会ったのは大熊座と蠍座の二人、『へ~、蠍のやつあたしに隠すくらい面白いコなんだ』胸中でそう呟くのは友人であるカムパネルラが彼女の存在を隠していると踏んだ勘違い。自らの輪郭に指先を添えてトントントンとどうするのが一番面白くなるのかを考えれば時折ちらりと気丈な姿を盗み見る。気が抜けるようなマイペースな声であは、と短く笑えば漸く自らの呼称を伝えて。気紛れな動きで足先をパタパタと揺らして)アンドロメダ。……女王サマってのも悪くないけど、あたしこの呼ばれ方けっこー気に入ってんの。可愛くない?熊とか蠍に比べたらマ~~ジ可愛いっしょ




97: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-28 02:51:54




>アンドロメダ座


アンドロメダ、ね。ええ、とってもステキよ、女王サマ?アンタによく似合ってるわ。星みたいにギラギラしてるもの。
( ご褒美とばかりに出された名前をきちんと呼び返し、動物の名を冠するもの達と認識にしていたそれに訂正を。恐らく星座の名前だ。と当たりをつければ当然のように肯定を返す。自身の性格上おべっかなどでは決してなく、先ほどの彼女の仕草を真似するように今度はこちらもとんとん、と自身の瞼に乗るアイシャドウを示し、加えて彼女のストロベリィ色の髪に混じるエクステも指し示して見せて。そうして気になったのは後の言葉。「熊と蠍。へえ…。じゃあ彼、蠍って言うんだ。」__…かかった。なるべく急かないようにゆっくりと足を組み替え、口角を緩くあげながら白々しくそう答えると、興味があるとばかりに瞳を光らせて。あまり大仰な口を叩けば、話の齟齬が出た時に誤魔化しが効かなくなるだろう。最初から毒の体質の話に食いつくのは不自然だ。目敏く一瞬の矛盾を突いてくる強かさ、彼女への警戒は怠らない方が良い。なるべく限定的な特徴には触れず、小狐座の彼から得ている情報と小狐座の彼の同じ特徴をピックアップしていく。然し服装も性格も真反対のように思えて、出てきた言葉は少々陳腐なものだった。だが、小狐座がハンサムであったことには変わりなく、大熊座、そしてアンドロメダ。続くカムパネルラ達も系統の違う美男美女ばかり。結局のところ彼らとは何なのか、解放された頬へと手を当て、若者らしく偉そう頬杖を付く。そう思った末の言葉は未知のものへの探究心や興味が滲んでいて、 )
やたらカオのイイ男だったわ、アンドロメダも超セクシーだし…。カムパネルラってみんな美形ね。アンタたちってなんなの、フシギだわ。




98: アンドロメダ座 [×]
2024-10-28 10:58:45




>リズ


あはは!ふふ。でしょ、あたしって最高にセクシーなの。………あ~~~~苦し。あんまり笑わせないでよ化粧が崩れちゃうじゃん(ちやほやと褒められる事を好む性質が見事に満たされる。嘘が混じらない褒め言葉だと彼女の声色やそれを話す表情、目の動きから察することが出来れば尚のこと上機嫌で、伸ばした指先の手のひらを使って口元に軽く宛てがいなが楽しそうに大きく口を開いてはきゃらきゃらと声を上げて笑って見せて。身体を揺らすような豪快な笑い方のせいで下ろした毛先もハラハラと揺らめき、彼女が星みたいだとお揃いを示す煌めきもより強い輝きを放つようにきらきらと光り。そこまで楽しくなるのにはもう一つだけ理由がある。己ですら最初は見逃してしまったあまりにも小さな違和感に気がついたかららしい。己ですら簡単に見逃してしまいそうな小さな違和感、きっと小狐や天馬風情じゃ違和感にだって気づくことが出来ないだろうその事によって今晩をもっと楽しく過ごせると断言出来るのだ。黙っていても笑ってしまいそうになる口元を無理やり押さえ込んで、それてまもにやにやと意地悪が浮かぶ笑顔で好奇心に満ちた彼女のことを見下ろして。己の口元を隠すのに使った手を、甲を上にしてするりと差し出せば少しだけ顔を近づけてからまるで遊びに誘うように、もしくは弄ぶように試すつもりなのか。必ずしも叶えられる保証のないそれを最後にハートでもつける調子のいい声で口にしてみて)キスしてよ。……そしたら少しだけど教えてあげてもいーよ。あたしたち”カムパネルラ”について。





99: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-29 16:37:46




>アンドロメダ座


…乙女のキスってそんなに安いモンじゃないのよ、わかるでしょ。
( そんなにも喜ばせることを言っただろうか、どこか含みのある笑いと言葉に主導権が奪われていくよう。近づいた顔を避けることなく真っ直ぐに見つめ返せば、手の甲のキスは捧げられる立場だという驕りかそう高飛車に言い放ち。釈然としないと言いたげな目つきで彼女を見て。彼女のことは好きだが、それは彼女のような姿や自信のある立ち居振る舞いに惹かれたというだけで、必ずしも敬愛や親愛に通ずるものではない。にやついた笑みは如何にも意地悪げで、きっとそれを見越した上で行なっている意地の悪さにふん、と鼻を鳴らす。嫌な空気だ、然し気分屋なのだろうと辺りをつけた女は自身が笑われているということに気づきもせず、次のカードを切ることにして、「カワイイ熊ちゃんが言ってたわ、ジョバンニってのは攫われた人間のことで、汽車を降りるにはアンタたちの助けがいるん、だって…」は、と言った後で気付く。今まできちんと降ろされてきたからこそ直面したそれ。だけれど小狐座の彼は言っていた、降ろしてもらえない場合があると。対面での攻撃性ばかり気に掛けていたが、つまりそういうこともあるということで。然し動揺が見えないよう突っかかりそうになった声を持ち直すように続けたが、誤魔化せただろうか。彼女の持つ情報とは何か。カムパネルラに食人の気を持つものは少ないと言っていたが、少なくとも加虐性は有る。選択を間違えたか、なんて動揺は少し痙攣した瞼に出てしまい。 )




100: アンドロメダ座 [×]
2024-10-29 19:50:22




>リズ


────へえ。『それ』は知ってんだ。ならさ、あたしが優しー子でいられるようにガンバる方がいーんじゃない?(自尊心を傷つけて彼女の持つ誇り高さを砕く為、ただそれだけの為に敢えて彼女自身の選択の末に尊敬の意味を持つ行為として己の手の甲へのキスを命じたのだ。その意味合いを知る学が彼女にあった事が幸か不幸か、腑に落ちないとばかりに居心地の悪そうな顔を見せるそれが愛らしくて愛おしさのあまりに胸がきゅんと高鳴った。それだけではなく、彼女が握る武器の一つとして伝えられたその内容に思わず噴き出してしまいそうになったのはあまりにも己にとって好都合に事が進んでいるからだろうか。丁寧に、大切に、そんな風にわざと作る間を置けば含みを持たせた表情で口角を上げて。魅せられる表情に表立った恐れや不安は見当たらないけれど、そこをより深く知りたいと注意して見つめることで僅かに震えた瞼の揺れが隠しきれない動揺だと見抜くことが出来た。指先で波を打つようにひらひらと人差し指から小指まで軽やかな動きで揺らして見せて、浮かべる表情は加虐心に溢れながらも愉しさだけではなく彼女に対する好感に満ちていて。屈さないと気丈に振舞ってみせる強さに爪先を絡めて引っ掻くように、あははと声を出して彼女の発言を逆手にとる返事をして)アタマがいい『ジョバンニ』ならさ、汽車を降りるためにどうする?





101: リズ・フェリシティ [×]
2024-10-30 04:24:03




>アンドロメダ座


………サイテー。ほんっと意地が悪いわ、女王陛下。
( アタマがいいジョバンニならば。わざと煽るような言葉を選んでいるのだということはその加虐的な表情を見れば分かることで。吐き捨てるようにそう言ったのは、彼女の手のひらで転がされていることに今気付いたから。悟られてしまったのならば無闇に足掻くだけぼろが出る。潔いとはまた別の、生きていくための知恵。もっとハードルの高いことを命じられる前に従う他ないだろう。と内心苦々しい気持ちでいっぱいで。汽車から降ろしてもらえないジョバンニの行く末など一つしかない。前までの自分であれば突き進んだそれも、今は命の方が優先で。…約束を、したのだから。そうゆっくりと伸ばした腕で、誘うように動くそれを捕まえると下から恭しく持ち上げ、長い爪が食い込まないようそっと掌を包む。従っているが、決して折れた訳ではないと相手をじっと人によっては睨め付けるような、そんな強い視線で見つめながらキスを落とし。…一瞬、無防備なそれに歯を立てようと開いた口を閉じては顔を離す。わざと手の甲に口紅の色が移るよう押し付けたそれが赤く残っているのを見れば少し溜飲を落とす。彼女の腕から手を離す際、最後に指先を軽く弾けば、私はやったぞ、と言わんばかりの顔で見つめ、然し僅かに距離を取るように背凭れへと身を寄せれば、然し刺々しい言葉は変わらずそう言葉を連ねて、 )
…アタシのプライドの味はどう?アンタが降ろしたくなるぐらい、カワイソウに見えてたらいいんだけど?




102: アンドロメダ座 [×]
2024-11-05 03:25:09



>リズ

────。(葛藤を表す会話の間や苦々しさを伝える表情、それらを騙して押さえ込んででも生き延びるために気持ちに折り合いをつけるその経緯が見て取れるからこそ可愛くて胸がギュッと掴まれてしまったらしい。山猫が話す可愛いものを虐めたいと言う気持ちに理解がなかったけれど、初めて学べたように感じる。プライドよりも生き延びる為の道を選ぶ、それは簡単なようで己や彼女のようなタイプのにとって一番難しい事だとわかるからこそ、彼女が気丈さを保ったまま己の手の甲へ口付けを落とすと刺すような視線を持つ彼女に目を向けることなく赤いリップの跡が残る自身の手の甲に数秒程視線を向けて。きゅうううと胸が高鳴り、弾けるほどに視界が明るくなると自らの手の甲を口元に運びリップの跡に重ねるような口付けを落として。「う~~ん、ザンネン!降ろしたくなくなっちゃうくらい可哀想で、最高にキュートって感じ」きゃらきゃらと楽しそうな笑い声を混じえながら長い髪をはらはらと揺らし、自らの輪郭に添わせて片手を宛てがいながらたっぷりのハートを添えて悪意の塊のような返事をし。でも、気分がいい。彼女のように凛とした女性の自尊心を崩したという甘美な毒に当てられたようで、とても気分がいいのだ。だからきっと口が滑っちゃったのかもしれない。カチャカチャと己の首元に触れれば身にまとっていたネックレスを外す。それを爪に引っ掛けるように彼女に向ければ星を使って線を描くような細いチェーンのそれを揺らして、彼女の引っ掛けに気づいているということを暗に指摘して)いーコに出来たからご褒美あげちゃおっかな。もしさ、”ホンモノ”の蠍に会えたんならさ。その時は───これあげてみなよ、蠍が欲しがってたやつだから。機嫌がいい蠍が相手なら少しは生きられるんじゃない?




103: リズ・フェリシティ [×]
2024-11-12 14:54:48




>アンドロメダ座

…お気に召した様でなによりよ、ビッチ。
( 尚も、”降ろしたくなくなっちゃう”なんて言葉を使う彼女に吐き捨てる様にそう言い放って。紅の跡に重ねる様な口付けにやっぱり噛み付いてやればよかった、なんて舌打ちをしたくなる様な気分だ。然しその後彼女が取った行動と、その言葉に一瞬目を見開いて……、初めて心の底からの悔しさを覗かせたように目元をきゅっと窄めた。くっと目尻を持ち上げるが、いつから気付いていたのかなんて野暮なことは聞かない。ただぴくり、と眉を上げて、自身の滑稽さに苛立つ様に机をトン、と叩くばかり。目の前に差し出されたそれも、慈悲で与えられたもの、というにはあまりにも悪辣な仕草と態度で。小狐座の彼然り、彼女然り。蠍の彼の凶悪性や扱い辛さが露呈していく様で有効的な解決策は出てこないことに眉を顰めてしまう。ただ彼女の場合そう言った”意地悪”の可能性もあるが、体液に毒を持つという情報がある以上警戒は解けない。差し出されたネックレスは本当に彼女の言う通りならば、小狐座の彼から貰ったペンと同じぐらい役に立つのかもしれない。ただ、この短い間でも彼女の賢さと人を傅かせることに悦を覚える性分だということは充分理解できた。故にこのネックレスをご褒美、とは言われたものの素直に取って良いものか迷う自分がいて。「…躾の上手な女王様ね。随分と大盤振る舞いじゃない。」疑心の残る声でそう言いつつ、だがその葛藤すらも相手を楽しませている様なそんな気がして。結果ネックレスを半ば奪う様に取れば、星の光で照らされたチェーンがちらちらと光る。手のひらに収めたそれを眺めつつ、すぐ相手に目を戻せば、少し反抗心が残る瞳でじとりと見つめ、情報が足りない、と言わんばかりの声色で彼女を見つめて。 )
ま、ありがたく頂戴しておくわ。ついでにそんなワガママな閣下のご機嫌の取り方も教えてもらいたいところだけどね。




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