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【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】/248


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70: 博麗霊華&霧雨亜理紗 [×]
2023-12-24 22:43:53

>マーフィー、ALL


【南部住宅街(住宅内)/博麗霊華&霧雨亜理紗】


亜理紗「……みたいですね。こっちの方も不審なものは確認出来ませんでした」

しばらくして、無言で潜伏していたお陰か屍人達の気配がこちらから離れていくのを察知する。マーフィーの声掛けを合図に亜理紗は警戒を解くと、窓際の方に不審なものはなかったことを報告する。対して、霊華はベットの上でホッとしたように胸を撫で下ろし。

霊華「えっ?い、いやいやそんな……き、気持ちはありがたい、ですけど…!流石に申し訳ないというかなんというか……その…」

亜理紗「もう…1人じゃ移動することもままならないのに、誰かに頼らないでどうするんですか?」

霊華「そ、それはそう…だけど……でも、もしまたあの化け物に襲われたら……マーフィーさん、私を抱えたままじゃ…十分に戦えないと思うし……」

その後、マーフィーから『背か肩を貸そうか』と提案された霊華は慌てた様子で両手を前に振り。ありがたさよりも申し訳なさの方が勝り、遠慮しがちな性格も相まってか彼の提案を断ろうとする。亜理紗からも1人では歩行出来ないことを改めて指摘されるものの、「でも…」とやはり遠慮する気持ちの方が勝るようで。化け物と相対した際に、自分のせいで危険な目に合わせてしまったら…と考えているようだ。

とはいえ、亜理紗の言う通り…右足を負傷した状態では誰かを頼らなければこの場所を移動することさえ出来ない。しかし、万が一の際に足を引っ張るようなことはしたくない。ならばどうするべきか…と、霊華は腕を組んで考えていると………

霊華「……あっ、そうだ!どうして今まで思いつかなかったんだろう…」

亜理紗「?……霊華さん?」

何かを思いついたのか、「そうだ!」と手を打つ。その隣で、亜理紗は頭に「?」が浮かんだかのように首を傾げ。霊華はその後、提案を持ちかけたマーフィーに対して「……やっぱり、大丈夫です。1人でも、何とか移動出来る方法を…見つけたので」と改めて提案を断る。そして、次の瞬間……彼女の身体はゆっくりと宙へ浮き始めて。そう、彼女が出した答えは……『空中を飛んで移動する』だった。

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