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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
61:
大祝直政 [×]
2023-05-05 14:35:49
…?
( 普段から丁寧丁重な接客をするおりょうが、らしくなく無駄な音を立てるとはとめずらしく思っていて。その丁寧丁重な接客は自身に対してだからということなど知るはずもなく、先ほどの威嚇のような、宣戦布告のようなグラスの置き方にただ不思議そうに首を傾げながら呑気にその背中を見送ると、気を取り直して己はわっふるに向き直って。ほかほかと湯気を立てるそれは焼きたてであることの証明であり、その熱が添えられたチョコソースとあいすくりいむを溶かしていけばなんとも甘ったるそうにわっふるに化粧が施されていき。食べやすいようフォークとナイフで一口大に切り、ソースとあいくりいむをたっぷりと絡めて頬張れば頬っぺたが落ちそうなほどの甘さにほろほろと顔が綻んでいき。やはりわっふるを頼んで正解だったと思いながらもう一口と手をつけようとするが、目の前のくりいむそぉだに手をつけぬまま、ただただその新緑のグラスを見つめるだけで一体どうしたのかと思えば「 …?飲まないのか? 」と、元凶である当の本人は水面下で女同士の戦いが勃発していることなど知らずに呑気に問いかけて。)
62:
椿 [×]
2023-05-05 15:20:42
……うふふ。
( どうやら女たちのバチバチとした水面下の争いに気付いていないようなこの美丈夫、綺麗な黒瑪瑙で不思議そうにこちらを見つめるお顔はとっても美しいし大抵の女はころっといってしまいそうな破壊力なのではあるが。椿はニコ!と笑って其れを誤魔化し、心の中で『直政様のせいなんですよ』と呟く。目の前で彼が食べているおいしそうなでざぁとにすら目がいかない始末。だって目の前に何が入っているかわからない飲み物が置いてあるんだもの。だがしかしこれ以上待っているのも不審がられてしまうので、椿は一度フゥー…、とふかぁい深呼吸をした後に「 いただきます。 」ときっとどこかでこちらを見ているであろう彼女にも聞こえるように凛とした鈴のような声で告げては、そろそろと新緑のグラスを持ち上げてちぅ、とストローを吸い。 )
63:
大祝直政/おりょう [×]
2023-05-05 15:56:24
( 相手がガラスの向こうで気泡を立てるグラスを眺めていた理由を聞いても、ただニコリ笑って誤魔化されるだけで、その笑みの中にどんな意味が含まれていることかなんてわかるはずもなく、ただその笑顔を愛い!とうつされたように微笑み返して。やっとこさ、相手はそのくりぃむそおだに手をつけるらしく、おそるおそるとストローで吸い始めると、さて、おむらいす、らいすかれえと続いて相手はどんな反応を見せてくれるのだろうかと、顔には出さずに内心わくわくとしていて。 )
( 客が来店したことを知らせるドアベルが鳴り、早速応対しにいけば、店に入ってきたのは意中の常連さん。一日中動かした体もその顔を見れば疲れが吹っ飛ぶようで、パァと自然と笑顔を咲かせるものの、その美丈夫の隣にいるのは上等な服を着た人形のような美しさを持った少女。一体全体何者なんだと一瞬固まるも悟られぬように平静を装いながら先に案内して注文を受ければ悶々としながら仕事をこなし。ふと、ちらりと2人を見遣れば食べさせあいっこなどという恋人同士がやるようなことをやっており、なンなンだあの泥棒猫はとはらわたが煮えくりかえり。私でさえやってもらったことないのに、私の方が先にマッサンのことを知っていたのに。醜い嫉妬は心の中でよくないものを積もらせていくばかりで、2人のでざあとを持っていくときになればそのくりいむそおだを置くときに横取りするな、私が先に知り合ったんだと威嚇するように気持ち強めに勢いよく置いて。飲めるものなら飲んでみろ、何も仕込んではいないくりいむそおだだがそれが私からの挨拶だ。 )
64:
椿 [×]
2023-05-05 16:22:40
!?……!??
お口の中が、ぱちぱちする…
( 飲み物を口に含んだ瞬間。口の中でまるでそれが弾けたかのようにしゅわしゅわぱちぱちとする感覚にびっくりしたのか動くたびに音が鳴りそうな長いまつ毛をしぱしぱ瞬きさせて。嗚呼そういえばお客さんが炭酸っていうのはしゅわしゅわなんだよと言っていた気がする、と思い出せばそれが何か毒ではないことに安堵して。試しに、ともう一口飲んでみてもやはり口の中で其れらが弾けるようにしゅわしゅわと暴れ、甘ったるいシロップの独特な甘さが鼻を抜ける。椿はそのまったく未体験の感覚に思わずうふうふと笑ってしまえば「 ふふ、しゅわしゅわ。おもしろい。 」と先ほどまでくりぃむそおだに何かしらが入っているのではないかしらと戦々恐々していたとは思えないほどころころと鈴のように笑って。なんだ、何も入っていないんじゃない。と心の中で一息ついては「 直政様、これとっても面白いんです。お口の中がね、ぱちぱちするの。飲んだことありますか? 」とにぱにぱ人懐っこく笑えば飲んで、と言うように彼のほうにくりぃむそおだを差し出しながらさらり、とあでやかな黒髪を肩から零してこてりと首をかしげ。 )
65:
大祝直政/おりょう [×]
2023-05-05 16:53:26
( おむらいすやらいすかれえの時とは打って変わって、くりいむそおだの爽やかな甘みとぱちぱちと弾ける感触をしみじみと楽しんでいるようで。自分も初めて炭酸飲料を口にした時、驚きはしたがこれがなかなかどうして癖になる。口の中で弾ける感覚も楽しく、目の前の相手もそれを初めて味わって楽しいことだろうと微笑んで。と、また先ほどのおむらいすの時のように、ストローをこちらに向けてにぱにぱと微笑んでくると、「 あ、ありがとう。 」と、また間接キスだと戸惑うもさっきだってやってやったのだからとなるべく気にしないようにして、ご相伴に預かり。とはいえ、まだ完璧には慣れてはおらず、頭の中で邪な想いが錯綜していれば、ふだんのくりいむそおだよりまた甘ったるく感じてしまって。ストローと口の間に一筋の銀糸が伸ばしながら口を離せば、「 うん、おいしい。 」と、本当は本当の味がわからなかったけど、相手の気遣いを無碍にするわけにもいかず微笑みながらそう言って。そして、相手から施しを受けたのならばこちらからもと、わっふるを一口大に切り、ソースとあいすくりいむをたっぷり絡め、とどめにいちごも一緒にフォークに刺してしまえば「 ほら、あーん。 」とそのおちょぼ口に向けて。)
( フロアから鈴のような声が聞こえ、そちらの方を見やるとどうやら泥棒猫はくりいむそおだを口にしたようだ。どうやら宣戦布告を受け取るほどの度胸はあるようだと思っていた次の瞬間、そのストローを常連さんに向けてまた計らずも間接キスを企てる相手がいて。「 (あッ、!また…!) 」と気づいた時にはもう常連さんはそのストローを口にしていて、そしてその常連さんも使用済みのフォークを相手に向けてとまた先ほどのように食べさせあいっこを繰り広げて。堪忍袋の緒が切れそうなほど、お冷やのグラスを握り締めればあまりの力にグラスも堪えることができずにパリンと割れてしまい。いいだろう、そっちがその気ならこちらも受けてたってやるとめらめらと炎をたぎらせて。)
66:
椿 [×]
2023-05-05 17:31:37
な、直政様。そんなに大きいの入らないです…。
( 一口大に切り取られたわっふると、更にあいすくりいむといちご。さっきのらいすかれえだってお口についてしまったのに、絶対にまた口元が汚れてしまうし男性の前で大口を開けるのもはしたなくて恥ずかしい。桃色の頬でふるふると首を振るも、でも主人からの施しを断るわけにもいかなくて。あとこんなに綺麗なお顔で微笑まれながら差し出されたら断れる女なんてそもそも居ないので。椿はなるべく彼のほうを見ないように恥ずかしそうに目線をそらしつつやはり髪を耳にかけながら先ほどよりも口を大きく開けて──元々が小さいので大して大きくはないのだが──わっふるを頬張って。マァやっぱり口元にはあいすくりいむがついてしまったのだが、わっふるを口に入れた瞬間、『 アこれ直政様も使った食器だ 』と気づいてしまえばぶわわ、と桃色の頬を更に色濃くする。嗚呼どうしよう味なんてわからないわ、でも何か言わなきゃ、ともぐもぐもぐもぐ頑張ってとっ散らかった脳内を整理しつつなんとか飲み込んで一言…というところで店内に響いたのは何か軽いガラスが割れる音。それにびっくりして出かけていた言葉もヒュッと椿の心の中に隠れてしまえば音の出たほうへと目線をやってどうしてのかしら。なんて暢気に考えて。さっきまで女同士でバチバチしていたことを忘れてしまったのだ。人間は規格外の美男を前にすると三秒前のことは忘れてしまうので。 )
67:
大祝直政/おりょう [×]
2023-05-05 18:04:22
( 相手のおちょぼ口にはこの大きさのわっふるは少々荷が重かったらしい。はしたないところを見られたくないという男には理解できない乙女心を我慢しながらその小さな口を精一杯広げても、やはり相手の口元にはあいすくりいむがついてしまって。人肌の熱であいすくりいむが溶け出し、口元からそれが重力に従うように伝って垂れていけば、なんとも艶かしい景色に胸の奥がドクリとさせられてしまいながらもまた、紙ナプキンでその口元を拭ってやって。当の椿はというと、また瞳をキラキラさせて感想を伝えてくるのかと思いきや、なにやら大人しくしたまませっせと口の中を動かすだけで。もしや気に入らなかったのだろうかと不安に駆られながらそれを眺めていると、不意に店内からパリンと音が。どうやらおりょうがグラスを割ってしまったらしく、周りの客に頭を下げるおりょうを眺めながらとことんらしくないなと思って。そうして2人ででざあとまで平らげ、2人とも満足といった感じで店から外に出ると『 マッサン! 』と何者かが背後から声をかけてきて。 )
( 思わずグラスを割ってしまった後、周りのお客さんに謝りながら片付けをする。そして厨房へと向かえばなにやら、かちゃかちゃテキパキじゅわわと調理をする。これでまずは牽制だ。そうして出来たものを箱に詰め、己が使っているかわいらしい包み布で包む。泥棒猫と一緒に帰ろうとする相手を呼び止めれば『 今日もありがとうマッサン。 』とまずは店に来てくれたことへの感謝を。そして1番気になっている『 その女の子は…? 』と馬鹿正直に聞き出す。敵情視察というやつだ。「 あぁ、この子は…侍女の椿だ。」と何故か一拍おきながら説明をする相手になんだ、恋人などではなくただの侍女かと安心して。 )
68:
椿 [×]
2023-05-05 19:27:39
……。
初めまして。〝侍女〟の椿と申します。本日はご馳走様でした。とても美味しかったです。
( 成程。今の私は侍女なのか。…ふうん、侍女ね。彼からウエイトレスの彼女へそう紹介されては、なんだかもやもやとした胸の黒い気持ちを無理やり押し込みながらにこりと美しく微笑んで。自分の主人が侍女と言うのならばマァそういう事にしておこう。そのとろりとした花の笑顔は自分がいちばん可愛らしく見える計算され尽くされた花街の女の武器のひとつであり、マァどこからどう見ても一介の侍女の笑顔ではなく。 「 旦那様も、素敵なお店に連れてきて下さりありがとうございます。 」と彼のスーツの裾をくい、と引っ張れば子猫がみゃあみゃあ飼い主に甘えるように甘ったるい声でふにゃふにゃと微笑んで。あくまで今の自分は侍女なのだ、ちゃんと呼び方は弁えていると言わんばかりにやはり今は旦那様呼びで。……別に悔しくないものね?だって私〝侍女〟だもの。安心しきった顔しちゃって。ちらり、と彼女の方に蘇芳をやってはそんなことを思いながらニコリ!と貼り付けたような笑顔を浮かべて。 )
69:
大祝直政/おりょう [×]
2023-05-05 20:40:15
( まさか馬鹿正直に「 花街生まれ花街育ちで今日身請けした。 」などと言えるはずもなく、妹だと言い張るにも兄妹がいたことなど話してなかったために突然すぎて不自然に思われてしまうだろう。であれば、ここでは椿のことを侍女としていれば都合もいいと思っていて。いつものように…いや、いつもの花のような笑顔のはずなのにどこか影を感じる笑顔と普段の鈴のような声とは違い、蜜のような甘ったるい声で甘えてくればその様子に心の奥が波立たされ、「 あ、あぁ…。椿の腹の虫が暴れん坊だったからな。 」と、喫茶店にきたのも相手の腹の虫が騒ぎ始めたからだと、水面下で起こっている女同士な駆け引きのことなど知る由もなくデリカシーに欠ける…いや、欠片さえない発言をしてしまい。 )
( この女狐め。侍女で子供だと思っていたが、男性の気をひく手練手管を習得しているし、それに侍女ともなれば下手したら1日の半分近くをこの2人は過ごすことになる。なかなか手強い。そんな貼り付けた笑顔を向けても無駄、わたしにはその笑顔の奥はお見通しだ。いつかその本性を暴いてやると闘志に火がつくとそこに常連さんの水を指すような発言が出て。思わぬところで落とし穴に引っかかってしまった女狐に笑いを堪え、そのまま押し込んでしまおうと思えば『 マッサン、これ。この間『ウチの家で』美味しいって食べてくれたカツサンド。持っていって。 』と可愛らしい包みに包まれた弁当箱を『ウチの家』を強調しながら、相手の手をしっかりと握りながら渡して。ぽっと出の女狐と違ってこちらは親密に交流してきたんだと暗に主張しては『 包みはいつでも返していいから。 』と、次の逢瀬の時をさりげなく約束させて。 )
70:
椿 [×]
2023-05-05 22:18:24
ま。
れでぃにそんなこと言うなんてひどいです。
( 彼の言葉に気を悪くする訳でもなくぷく、と白磁の頬をふくらませてはぷんすこと可愛らしく怒ってみせる。マァ花街ではもっとデリカシーのない客や酷い客が沢山居たから別にこんなことで本当に怒ったりはしないのだが。椿はむー、と名前と同じ椿色のちいちゃな唇を尖らせては怒ってますよ!と可愛らしい子猫が威嚇をしているような瞳を彼に向けて。と、こちらに差し出された可愛らしい包みに包まれたお弁当箱にきょとんと瞳を丸くしては首を傾げ。ちらりと見やった彼女の微笑みは主人に向けた美しい笑顔の裏には間違いなく此方への明確な敵意と付き合いの長さへのマウントを感じて。椿はフゥン、と特に興味無さそうにそれを冷めたように受け取れば過去に縋る女ほど惨めなものは無いわねと実に遊郭の女らしい意地の悪い顔を見え隠れさせて。だがしかしすぐにしゅん、とまるで捨てられた小さな動物のように悲しげな顔を作れば「 ……お二人で会うんですか、? 」と自分よりもずっと背の高い彼の耳届くように背伸びをしてその耳元に唇を寄せれば、彼の花の香水と自分の化粧品の甘ったるい匂いが混ざりあい小さな、しょんぼりと寂しそうな声でぽそぽそと彼に囁いて。 )
71:
大祝直政/おりょう [×]
2023-05-05 23:01:31
自分でれでぃなんて言ってる間はまだまだだな。
( 相手は自分のことをれでぃなどと言い張るが、ぽこぽこと頬を膨らませたり、血色のいいぽってりとした唇を尖らせながら怒ってるアピールをするところはどこからどう見ても子供の仕草にしか見えなくて、本当のレディなら軽々しくそういうことを口にしないものだと諭して。「 ありがとう。すごい美味しかったんだよな。 」と、かわいらしい包みを受け取ることに気が向いていたためか、傍らの椿が冷たい表情をしていたことに気付くことが出来ずにいて。次の逢瀬の約束をとりつけていると、不意に隣の相手がふわりと化粧品の匂いを漂わせながら、捨て猫のような寂しそうな声で囁いてくると、相手を置いておくなどという非情なことができるはずもなく「 あ、あぁ…またここ(星ノ喫茶)に二人で来ようか。 」と、直接おりょうの家に持っていくわけでなく、店に行きさえすれば返すことができる。であれば、その時は椿も一緒に連れてこようと約束し、おりょうの計略はあえなく破綻してしまい。「 これ、ありがとう。また来るよ。 」と会話に一区切りついたところでそろそろお暇しようと、しっかりと椿の小さな手を取って車に向かって。)
( 負けた。この場ではすっかりと侍女のペースだった。あの女狐はいったい何者なのだと、行き場のないこの怒りをぎゅうと拳を握りしめて。しかし、勝利を譲るのはこの場だけだ。この戦いはまだ始まったばかりに過ぎないのだ。こちらもこちらで相手にはない武器で戦うまでだと闘志を燃やせば今はその二人の背中を手を振りながら見送ることにして。)
72:
椿 [×]
2023-05-06 02:19:38
─── ……はい、旦那様。
( 〝2人で〟。その言葉に椿は声を出して笑いそうになってしまうのを堪え、あくまでも幼子のように無邪気な花の咲くような笑顔で頷く。残念ながら相手が悪かった、客をとっていないとはいえこちとら生まれてずっと男を手のひらで弄ぶ世界で生きてきたのだから一介のウエイトレスには負けない。大人っぽさで叶わないのであれば小動物のようにか弱い愛い女で勝負をすればいいのだ、大体の男は頼られることが好きだから。すっきりとしたら気持ちでどうやら家に帰るのだと察せば、この一日でスッカリ大好きになった優しい手の感触にふわりと頬を緩め。自分もそっと其れを握り返しながら車へと向かう道中、ふと顔のみでちらりと彼女をふりかえってはそれはそれは美しい〝女〟の笑顔を唇に貼り付けて。 『 ごきげんよう 』 と口を動かしたのは彼女には伝わったのだろうか。椿はなんだか言いしれない高揚感と、それからスッキリとした感覚と、これからもきっとこういう女が増えるのであろうという未来にぱちり、と1度瞬きをしては上等だと唇を釣りあげ。 )
73:
大祝直政 [×]
2023-05-06 08:04:24
( 手を握られる事にもすっかり慣れたようで、か弱い力加減でこちらの手を握り返してくると自分の硬い皮膚に相手の雪のように柔らかな肌が密着するこの感触が癖になるようで、ついつい手遊びのような力加減でぐっぐっと力を込めたりしてしまい。そうして2人で車に乗り、緩やかな発進をして帰路につけば今日はいろいろなことがあったと、楽しかった1日を思い返しながらも少しばかり疲労が溜まってしまったのか「 ふぅ。 」と一つため息をついて。花街の外の世界で、自分以外にも華やおりょう(?)という友人ができたみたいでよかったと、自分の知らないところで仁義なき抗争があったことなどつゆしらずに安心していて、「 今日はどうだった? 」と、当の本人はどんな1日だったのだろうかと流れる景色の中を運転しながら問いかけて。 )
74:
椿 [×]
2023-05-06 11:51:28
すごく楽しかったです!
全部全部初めてのものばかりで、きらきらしてて。
( 流れる景色の街灯に照らされる彼の美しい横顔ににこにこと微笑みながら答えては、まるで初めて足を得た人魚姫のようにワンピースから覗く真っ白な足を揺らして。マァ女同士の確執のようなものはあったが、そんなものは女と男のいる世界ではよく有り触れた新鮮味のないものだ。遊郭も外の世界も、それはどうやら変わらないのである。でもそれを加味しても、今日自分が得たものは形あるものないもの関係なく全てが自分にとって新しい世界できっと人生の終わる瞬間まで忘れられない日になるのだろう。椿はにこにこふにゃふにゃ年相応の幼い笑顔を浮かべては「 直政様は魔法使いみたいです。 」と口元を両手で隠しながらまるで童話に出てくる冴えない女の子をお姫様に変える魔法使いのようだと。一生花街で暮らして障害を終えると思っていたばかりの自分がこんな上等な服を着て、王子様と言われても納得してしまう彼の隣に居るのだから。……最も、変えてくれた魔法使いも椿にとっての王子様も彼一人なのだけれど。それは伝えないまま、椿はありがとうございます。ともう一度改めて彼にお礼を言い。 )
75:
大祝直政 [×]
2023-05-06 12:22:51
それはよかった。
( 慣れないことばかりで、ストレスや、精神的な負担など感じていないだろうかと心配するが、本人はそれよりも楽しかったことのほうが大きかったようで、ゆらゆらと楽しそうに足を揺らす相手がにこにこと微笑めば、その様子にこちらもつられて微笑んで。こちらのことを魔法使いだなどといきなり突飛な発言をすればその言葉の真意を掴めずに首を傾げて。一拍おいてあぁそういえばと、とある童話を思い出し。それは不幸な少女が魔法使いの力を借りて綺麗になって、王子様と結ばれるというサクセスストーリーだったはず。たしかに今の相手は10人中10人が振り返るほどの美しさと上等な衣服を身に纏っており、まぁもともとの素材も極上であるのだから衣服は飾りに過ぎないだろう。そしてその衣服を与えたのは自分だからそれでこちらのことを魔法使いと言ったことに気付けば「 これからも、もっと魔法をかけてやるからな。 」と、これからももっと椿のことを楽しませ、もっと綺麗にしてやることを自分のことを魔法使いに喩えながらそう約束して。そうして車を走らせれば我が屋敷につき、車を降りれば今回は荷物があるために相手の手をとらず、後部座席の荷物を取り出して。取り出した荷物の中に模様の違う紙袋が紛れているが中に何が入っているかなど知るはずもなく、本人はただ荷物を運ぼうとしているだけで。 )
76:
椿 [×]
2023-05-06 14:19:27
うふふ。
私だけの魔法使い様ですね。
( これ以上何かを望めるような欠けた気持ちは少したりともないけれど、これからももっとたくさん魔法をかけてくれるという優しい彼にこちらも思わずうふうふと笑ってしまう。顔もよし、性格もよし、家柄もよし。そんな彼がどうして花街の一芸妓として燻っていた自分を人目見ただけで身請けし、更にはこんなふうに面倒を見てくれるのか。その理由が椿には分からずに、だがそれでも少しでも良くしてもらっている恩を彼に返せて行けたらいいなと密かに重い。暫くしてまた大きく豪奢な屋敷につけば、〝例のアツい服〟の袋を後部座席から取ろうとする彼を見て自分も慌てて「 な、直政様!その袋!重いので!私が持ちます! 」と慣れない車の扉を慎重に開け閉めしてはぱたぱたと彼の元へと駆け寄って白魚の指で彼の持っている紙袋を指さして。まずい。少しでも袋が空いてしまい其の中が見えてしまったら。せっかくおハナさんがお膳立てしてくれた作戦が台無しになってしまう、と。 )
77:
大祝直政 [×]
2023-05-06 14:50:16
( 花街という場所は忌むべき場所で、あまり好まない。だからこそ、遊郭で見かけた穢れのない人形のような椿をその鳥籠のような場所から出してやりたかったのかもしれない。それは見方を変えれば椿という女を欲しかったという花街に飛び交うのと同じ、卑しい動機でもある。その事実から目を逸らすために、こうやって欲の捌け口としてではなく、健全に寵愛を向けている。それがいつまで保つのかは知らないが。後部座席から荷物を取り出すと、急に相手が騒ぎ出せば何事だと首を傾げて。椿曰く、この模様の違う紙袋は重いから自分が持つとのこと。一度に複数の紙袋を持ったために細かくはわからなくて、はて、それほど重かっただろうかと首を捻れば何を思ったのか、相手の指差す模様の違う紙袋を持ってゆさゆさと揺らして重さを確かめて。確認したところそれほど重くないどころか紙袋の中で1番軽いまである。まるで"布が少ない"ような、はたまた"布が極薄"のような…。ゆさゆさとゆらしたためか、その紙袋の口が次第に開かれていき、あわやと言ったところでかろうじて中身が見えないくらいところで止まれば「 大丈夫、気にしなくていいから椿は残りの袋を持ってきてくれ。 」と中身がわからないまま、その爆弾を持って屋敷の中へ入り。)
78:
椿 [×]
2023-05-06 17:02:55
あッ、……!!!!
( 〝重いから〟だなんて言わなければ良かった。寄りにもよって1番自分が彼に中身を暴かれることを危惧している模様の違う紙袋をゆさゆさ振って。小さな悲鳴をあげながら両手で口元を抑えては何時もは信じもしない神様に〝神様助けてだめだめ…!!!〟とあわあわ心の中であわてながら段々と開いていきそうな紙袋をただただ見つめて。なんとかその中身が暴かれる前に彼がそれを止めて先に屋敷の中に入っていく背中を見送れば、今中身が暴かれなくてよかったのかそれとも彼が爆弾を抱えたまま先に歩いていったのを焦るべきか迷った末、彼が殆ど持って行ってしまった為本当に少ししか残っていない袋たちを抱えて「 直政さま、待って、…! 」 と天の川のような美しい髪を揺らしながら自分と同じ色のスーツの彼の背中を追いかけて。だめ、あれは今夜着た状態で初めて見せたいんだから。 )
79:
大祝直政 [×]
2023-05-06 17:49:23
そうだ、椿の部屋を決めないとな。
( 後方からぱたぱたと走り寄ってくる相手の足音と声が近づいてくるのを感じながら、屋敷の中を歩いていると思い出したかのように上記のように呟いて。愛玩のために身請けしたとはいえ、同じ部屋で床を共にするなどと考えもせず、自分の部屋と相手の部屋は別にしておこうとして。そうして歩いて向かった先は一つの空き部屋。広さとしてはあの応接室よりも少し小さいくらいか。クローゼットにドレッサー、なんとも寝心地の良さそうなふかふかのベッドと、生活をする上で困ることはないどころか侍女には無相応なくらい設備が整っており「 ここで今日から生活してくれ。 」と両手いっぱいの紙袋(と爆弾)をベッドの上に置きながらそう言って。 )
80:
椿 [×]
2023-05-06 18:54:12
……こ、こんな上等なお部屋をお借りしていいんですか、!?
だって、花魁のお部屋よりもずっと広くて綺麗……。
( てっきり同じ床を共にすると思っていた為か、応接室よりも少し小さいとはいえ1人で暮らすには十分すぎるどころか贅沢とすらまで言える広さにふわふわのベッド、今日買った服たちを全て入れてもまだスペースのあるクローゼット、それからお化粧をしやすいドレッサー。いくら身請けをした責任が彼にはあるとはいえあまりに分不相応すぎる高待遇にさすがの椿も不安そうに蘇芳の瞳を揺らして。本当に家事をさせるだけでこんな待遇に?まさか、夜は直政様のお部屋に行けということかしら…と触らなくても柔らかいとわかるベッドにたくさんの紙袋を置いている彼の背中を見つめて考え。「 あの、本当に。家事以外も、何でもいたしますから。…なんでも、仰ってください。 」と手に持った紙袋を抱きしめる力にぎゅと力を込めると彼の切れ長の黒瑪瑙と己の蘇芳を真っ直ぐに絡めて。 )
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